JP5667530B2 - 洗浄要素、洗浄ステーションおよび再利用可能な流体マニピュレータを洗浄する方法 - Google Patents

洗浄要素、洗浄ステーションおよび再利用可能な流体マニピュレータを洗浄する方法 Download PDF

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Description

一般に、本発明は、再利用可能な流体マニピュレータ、例えばピペットおよび撹拌器による流体の操作を含む、試料の自動処理に関し、さらに具体的には、洗浄要素、洗浄ステーションおよび流体マニピュレータを洗浄する方法に関する。さらに、流体マニピュレータを洗浄する少なくとも1つの洗浄ステーションを備える1または2以上の再利用可能な流体マニピュレータによる、流体を自動で操作するためのシステムに関する。
今日、血液、血清、尿素および血漿などの試料の自動分析に対して種々の臨床分析器が実用に供されている。多種多様な分析機能の提供および試料の処理効率の向上が強く望まれていることから、通常、現在の分析器では複数の試料を平行して処理し、および/または個々の試料を複数に等分し、同時に処理する。その結果、現在の分析器では、多数のピペット操作を強いられる。さもなければ、分析では一般に、ピペットを使用して試料と1つまたは2つ以上の試薬とを混合し、試料中に含まれる特定の物質の化学または免疫化学反応を起こさせることが求められる。磁気ビーズの懸濁液などの試薬のあるものは、使用前にホモジナイズする必要があり、最も典型的には、自由端上にパドルが付いた撹拌器を用い、そのパドルを試薬中に入れることで行われる。
使い捨てに比べ、再利用可能なピペットおよび撹拌器を使用することは、試料処理の費用を削減させる点で有利であることがわかっているが、キャリーオーバーおよび二次汚染を避けるため、連続操作の間で外部を徹底して洗浄することが必要となる。
ピペットおよび撹拌器の外面を洗浄する洗浄デバイスは、従来技術から周知である。これらの対象物を、洗浄液を満たしたキャビティに入れるのが一般的な方法であるが、必ずしも望ましい結果は得られていない。1または2以上の洗浄ステップの後、洗浄液を交換する必要があり、多くの排液が生じる。より高度な洗浄デバイスとしては、米国特許第7300525号明細書に記載されている。この洗浄デバイスは、キャビティを満たし、または空にするためのダクトが設けられた、洗浄液を入れるためのキャビティを備える。さらに、1または2以上のノズルをキャビティの内部に向け、洗浄液を直接ピペットに噴出させる。他の方法が米国特許第4730631号明細書に記載されており、この場合、ピペットを容器に沈め、洗浄液を強制注入し、容器を洗浄液で満たすことでピペットの内部および外部の両方を洗浄する。
本発明は、試料の自動分析におけるキャリーオーバーおよび二次汚染の問題に対処する。本発明の目的は、ピペットおよび撹拌器などの洗浄液マニピュレータを効果的に洗浄するのに使用可能な、改良された装置を提供することである。さらに、本発明の目的として、種々の流体マニピュレータを効果的に洗浄できるようにする。さらなる本発明の目的として、流体試料を分析する既存の自動臨床分析器に容易に組み入れることができる単純な機械設計を有する装置を提供する。
独立請求項に記載の洗浄要素、洗浄ステーションおよび流体マニピュレータを洗浄する方法によって、これらの目的およびさらなる目的が達成される。本発明の好ましい実施形態は、従属請求項の特徴によって付与される。
本明細書で使用される「流体」という用語は、一般に生物学的および非生物学的(化学)流体を指す。生物学的流体には、血液、血清、尿素、血漿、乳汁、唾液、脳脊髄液、核酸含有液などの体液があり、例えば、医学、薬学研究や診断における1または2以上の分析および評価を行うことができる。非生物学的流体には、薬剤と、試薬などの化学化合物がある。特に、試薬は1または2以上の検体を含有する試料と混合するための溶液であり、その中に含有する検体に対する変化を検出することができる。この用語のさらに厳密な意味として、試薬にはこれらの検体と反応することができる物質を含む。しかし、試薬は緩衝液や希釈液などの非反応液であってもよい。
本明細書で使用される「洗浄液」という用語は、自動臨床分析器で、通常使用される流体、例えば界面活性剤、塩、保存液および可溶化剤などの特定の物質が加えられている水溶液を指す。一般に、水または他の極性もしくは非極性溶剤は、添加剤の有無に関わらず、洗浄液として使用することができる。
本明細書で使用される「流体マニピュレータ」という用語は、流体の操作で外部もしくはその外面を流体と接触させることを必要とする限り、物理的に流体を操作するのに使用することができる対象物を指す。
本発明において、流体を操作するための1つまたは2つ以上の再利用可能な流体マニピュレータを洗浄する新規な洗浄要素が提案される。いくつかの実施形態において、再利用可能な流体マニピュレータとは、流体をピペット操作するための再利用可能なピペットである。いくつかの実施形態において、再利用可能な流体マニピュレータとは、流体を撹拌するための回転可能なパドルなどの再利用可能な撹拌器である。
いくつかの実施形態において、本発明の洗浄要素は、ノズルを介して洗浄液を送り込む流体ポンプにつなげた少なくとも1つのノズルを含む。ノズルから放出される流体噴流を生成するためノズルの開口部から洗浄液を強制注入するのに、流体ポンプを使用することができる。いくつかの実施形態において、洗浄要素は、偏向板表面に隣接して位置する「洗浄域」として以下で示される空間領域に向かって、偏向板表面に作用する流体噴流を偏向するようにノズルと動作可能に連結した少なくとも1つの偏向板表面をさらに含む。洗浄域は、洗浄する少なくとも1つの流体マニピュレータの少なくとも一部分が入る大きさである。特に、偏向板表面は、洗浄域にある少なくとも1つの流体マニピュレータの外部を洗浄するように流体噴流を偏向し、広がるよう形成される。
一般に、偏向された流体噴流は、例えば、使用者の特定の要望に応じてその寸法、形状および噴出圧から得られる特徴を有することができる。いくつかの実施形態において、偏向された流体噴流は、洗浄する1つまたは2つ以上の流体マニピュレータに特に適合する。いくつかの実施形態において、偏向板の表面は、扇状に流体噴流を広げるように形成される。いくつかの実施形態において、偏向板表面は、円錐状に流体噴流を広げるように形成される。いくつかの実施形態において、偏向板表面は流体噴流を噴霧するように形成される。いくつかの実施形態において、偏向板表面は凹状のくぼみにより形成される。いくつかの実施形態において、偏向板表面は凹状の三角形状のくぼみにより形成される。いくつかの実施形態において、偏向板表面は凸状のキャップにより形成される。いくつかの実施形態において、偏向板表面はラウンドした先端により形成される。
それに応じて、本発明の洗浄要素において、ノズルから放出される流体噴流は偏向板表面により偏向されており、少なくとも1つの流体マニピュレータの、つまり洗浄域にある流体マニピュレータの少なくとも一部分の外表面を洗浄する洗浄域を標的とする。それゆえ、流体噴流は間接的に少なくとも1つの流体マニピュレータを標的とする。本発明の洗浄要素は1つまたは2つ以上の流体マニピュレータの外部を簡単に、および確実に洗浄できることが有利となる。
いくつかの実施形態において、ノズルは、偏向板表面と一体化させて成形されるため、例えば、射出成形などの従来の成形技術を使用して、洗浄要素を低コストで容易に製造することができる。
いくつかの実施形態において、ノズルおよび/または偏向板表面は、ノズルおよび/または偏向板表面が別のノズルおよび偏向板表面にそれぞれ容易に取り換えることができるように着脱自在なように取り付け台に固定される。いくつかの実施形態において、互いに異なる複数のノズルのそれぞれ1つを着脱自在に固定するように、洗浄要素の取り付け台を適合させる。種々のノズルでは、例えば、生成された流体噴流が偏向板表面に作用する特定の特性に影響を及ぼすようにノズル内部の洗浄液を導くノズルポートの大きさおよびノズルダクトの形状などのノズルパラメータが異なりうる。それに応じて、洗浄要素のノズルは、1つまたは2つ以上の流体マニピュレータを洗浄するための特定のニーズにノズルを適合させるよう、別のノズルに容易に取り換えることができる。
いくつかの実施形態において、複数の種々の偏向板表面のそれぞれ1つを着脱自在に固定するよう洗浄要素の取り付け台を適合させる。種々の偏向板表面は、例えば、偏向された流体噴流の特性に影響するように形状および大きさなどの特定の表面パラメーターを変えることができる。それに応じて、洗浄要素の偏向板表面は、偏向表面が1または2以上の流体マニピュレータを洗浄するための特定のニーズに有利に適合することができるように、別の偏向板表面に容易に取り換えられることができる。
いくつかの実施形態において、互いの様々な距離間でノズルおよび偏向板表面を着脱自在に固定するよう洗浄要素の取り付け台を適合させる。それに応じて、偏向された流体噴流の特性を、1つまたは2つ以上の流体マニピュレータを洗浄するための特定のニーズに有利に適合させることができる。
いくつかの実施形態において、取り付け台に対して様々な位置でノズルおよび/または偏向板表面を着脱自在に固定するよう洗浄要素の取り付け台を適合させる。従って、ノズルおよび/または偏向板表面は、例えば、1または2以上の流体マニピュレータを洗浄するための特定のニーズに対して、偏向された流体噴流の特性を適合させるように取り付け台に対して種々の傾斜を持たせることができる。
いくつかの実施形態において、1または2以上の流体マニピュレータは細長い物体になるよう構成される場合、1または2以上の流体マニピュレータの伸長に対し平行な流体噴流を生成するようノズルを適合させている。いくつかの別の実施形態において、1または2以上の流体マニピュレータが細長い物体である場合、1または2以上の流体マニピュレータの伸長に対して傾斜した偏向板表面に作用する流体噴流を生成させるようノズルを適合させている。
本発明において、流体の自動操作用の自動システムの1または2以上の再利用可能な流体マニピュレータを洗浄する新たな洗浄ステーションが提案される。いくつかの実施形態において、洗浄ステーションは、1または2以上の洗浄域を有する1または2以上の流体マニピュレータを挿入するためのキャビティを備え、そのそれぞれが少なくとも1つの流体マニピュレータの少なくとも一部が入る大きさである。それに応じて、少なくとも1つの流体マニピュレータの少なくとも一部分の外部を、キャビティ内で洗浄することができる。いくつかの実施形態において、キャビティは、例えば、カップ様の構造を有する上部が開口したケーシングにより形成される。いくつかの実施形態において、キャビティは、1または2以上の流体マニピュレータを挿入する少なくとも1つの頂部開口部を備える密閉ケーシングにより形成される。
いくつかの実施形態において、洗浄域のそれぞれが、流体噴流を生成するためにノズルを介して洗浄液を送り込む第1の流体ポンプにつなげられた少なくとも1つのノズルと、洗浄域に向かって流体噴流を偏向するよう位置付けられた少なくとも1つの偏向板表面を備える少なくとも1つの洗浄要素に動作可能に連結されている。偏向板表面は、洗浄域にある少なくとも1つの流体マニピュレータの外部を洗浄するように流体噴流が広がるよう成形される。本発明の洗浄ステーションの1または2以上の洗浄要素を、上述の実施形態のいずれか1つにおいて構成することができる。繰り返しを避けるため、本発明の洗浄要素に関連した上記の記載を参照する。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの洗浄域は連動して1つの洗浄要素に連結される。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの洗浄域は、複数の洗浄要素に連結される。
いくつかの実施形態において、洗浄ステーションは、1または2以上の流体マニピュレータを洗浄する過程において生成された排液をキャビティから除去するためのキャビティに開口される少なくとも1つの排水口またはポートを備える。
それに応じて、本発明の洗浄ステーションにおいて、1または2以上の流体マニピュレータを、少なくともその部分が洗浄域にある位置に取り込むことができる。洗浄ステーションは、1または2以上の流体マニピュレータの外部を洗浄するように、流体試料を分析する既存の自動臨床分析器に容易に一体化させることができる。
いくつかの実施形態において、上記の洗浄域に向かって乾燥用流体の流体噴流を生成するために、少なくとも1つの洗浄要素は上記のノズルを介して乾燥用流体を送り込む第2の流体ポンプに接続される。
いくつかの実施形態において、上記のキャビティは1つまたは2つ以上の乾燥域を含み、このそれぞれが少なくとも1つの流体マニピュレータの少なくとも一部分が入る大きさであり、上記の乾燥域に向かって乾燥用流体の流体噴流を生成するために、乾燥域それぞれが上記のノズルを介して乾燥用流体を送り込む第2の流体ポンプに接続する少なくとも1つのノズルを備える少なくとも1つの乾燥要素に連結される。いくつかの実施形態において、本発明の洗浄ステーションは特に、互いに異なる種々の流体マニピュレータに適合する複数の洗浄要素を備える。従って、洗浄ステーションは、異なる流体マニピュレータを効率よく洗浄できるため有利となる。それに応じて、排液量を有利に減らすことができる。
いくつかの実施形態において、本発明の洗浄ステーションは、その少なくともいくつかが、種々の流体マニピュレータを洗浄および/または乾燥させるための特定のニーズに洗浄要素および/または乾燥要素を適合させるよう互いに同様なまたは異なる複数の洗浄要素および/または乾燥要素を備える。いくつかの実施形態において、1つまたは2つ以上の洗浄要素および/または乾燥要素は、洗浄要素が他の洗浄要素および/または乾燥要素により容易に取り換えることができるようにする取り付け台に着脱自在に固定される。いくつかの実施形態において、ケーシングを形成するキャビティは、1または2以上の洗浄要素および/または乾燥要素を着脱自在に固定するのに使用される。
いくつかの実施形態において、互いに異なる複数の洗浄要素および/または乾燥要素のそれぞれ1つを着脱自在に固定するよう、洗浄ステーションの取り付け台を適合させる。種々の洗浄要素および/または乾燥要素は、ノズルおよび/または偏向板表面および/または互いにおよび/または取り付け台に対して相対的な位置が異なっていてよい。特に、乾燥要素は、偏向する表面を備え、または備えていなくてよい。それに応じて、偏向された流体噴流の特性は、種々の流体マニピュレータを洗浄し、および/または乾燥させるための特定のニーズに適合させ得ることが有利となる。いくつかの実施形態において、取り付け台に対する種々の位置にて、互いに異なる複数の洗浄要素および/または乾燥要素のそれぞれ1つを着脱自在に固定させるように、洗浄ステーションの取り付け台を適合させる。それに応じて、種々の流体マニピュレータを洗浄し、および/または乾燥させるための特定のニーズに、偏向された流体噴流の特性を適合させ得るため有利となる。
本発明の洗浄ステーションは、互いに同様なまたは異なりうる1または2以上の流体マニピュレータを容易および確実に洗浄することを可能になるため有利となる。偏向された流体噴流は、種々の流体マニピュレータを洗浄する特定のニーズに容易に適合させることができるので、洗浄液の消費を減らすができるため有利となる。
本発明において、流体を自動で操作するための新規なシステムが提案される。システムは、使用者の特定の要求に従い、種々な方法で構成されることができる。特に、生物学的流体を分析するのに適しているが、その分析で、流体がそれぞれピペットおよび撹拌器などの1つまたは2つ以上の再利用可能な流体マニピュレータで操作される限り、多種多様の非生物学的流体を用いても有用でもある。本発明のシステムは例えば、免疫化学および臨床化学の分析項目に関連していてよい。いくつかの実施形態において、本発明のシステムは臨床分析器として構成される。いくつかの実施形態において、システムは、流体を操作するためのピペットチップおよび撹拌器などの1または2以上の再利用可能な流体マニピュレータを備える。
いくつかの実施形態において、システムは、1つまたは2つ以上の流体マニピュレータを洗浄する1または2以上の洗浄ステーションを備える。
いくつかの実施形態において、洗浄ステーションのそれぞれが1または2以上の洗浄域を有する1または2以上の流体マニピュレータを挿入するキャビティを備え、そのそれぞれが少なくとも1つの流体マニピュレータの少なくとも一部分が入る大きさである。いくつかの実施形態において、キャビティは1つの流体マニピュレータの挿入用に構成される。いくつかの実施形態において、キャビティは、互いに同様なまたは異なる種類であってよい複数の流体マニピュレータを挿入するために構成される。
いくつかの実施形態において、1または2以上の洗浄域のそれぞれが、流体噴流を生成するため、ノズルを介して洗浄液を送り込む第1の流体ポンプに接続される少なくとも1つのノズルおよび洗浄域に向かって流体噴流を偏向するよう位置付けられた少なくとも1つの偏向板表面を有する少なくとも1つの洗浄要素に動作可能に連結されており、この場合、偏向板表面は洗浄域にある少なくとも1つの流体マニピュレータの外部を洗浄するように流体噴流が広がるよう形成されている。いくつかの実施形態において、洗浄要素のノズルは、上記の洗浄域に向かって乾燥用流体の流体噴流を生成するために上記のノズルを介して乾燥用流体を送り込む第2の流体ポンプに接続させることができる。いくつかの実施形態において、上記のキャビティは、1または2以上の乾燥域を含み、そのそれぞれが少なくとも1つの流体マニピュレータの少なくとも一部分が入る大きさであり、各乾燥域が上記のノズルを介して乾燥用流体を送り込む第2の流体ポンプに接続する少なくとも1つのノズルを備える少なくとも1つの乾燥要素に連結され、上記の乾燥域に向かって乾燥用流体の流体噴流を生成する。洗浄ステーションと、1つまたは2つ以上の洗浄要素および/または乾燥要素は、上述の実施形態のいずれか1つにおいて構成され得る。繰り返しを避けるため、本発明の洗浄要素および洗浄ステーションそれぞれに関連して上記でなされた記載を参照する。いくつかの実施形態において、1または2以上の洗浄ステーションは流体マニピュレータの1種と関連する。いくつかの実施形態において、複数の洗浄ステーションは互いに異なる種々の流体マニピュレータと関連する。特に、1つの洗浄ステーションはピペットなどの流体マニピュレータの1種と関連し、別の洗浄ステーションは撹拌器などの別の種類の流体マニピュレータと関連し得る。特に、いくつかの実施形態において、各洗浄ステーションは互いに同様なまたは異なり得る個々の種類の流体マニピュレータと関連する。いくつかの実施形態において、1つの洗浄ステーションの1または2以上の洗浄域は流体マニピュレータの1種に関連する。いくつかの実施形態において、1つの洗浄ステーションの1または2以上の洗浄域は互いに異なる種々の流体マニピュレータに関連する。本発明のシステムにおいて、第1の流体ポンプは、洗浄域に向かって流体噴流を偏向させるために動作可能に連結された偏向板表面に方向付けられた洗浄液の少なくとも1つの流体噴流を生成するために使用され得る。いくつかの実施形態において、第1の流体ポンプは洗浄液を含有するリザーバーと連通する。基本的に、ノズルを介して洗浄液を送り込むことができる流体ポンプを本発明のシステムに使用することができる。いくつかの実施形態において、第1の流体ポンプはギアホイールポンプなどの回転移送式ポンプ型のポンプである。
いくつかの実施形態において、システムはさらに、少なくともその一部が上記の洗浄域にあるように1または2以上の洗浄ステーションと関連し、上記の1または2以上のワークステーションのキャビティと関連して1または2以上の流体マニピュレータを移動する移動機構を備える。本発明において、移動機構は、1または2以上の流体マニピュレータを垂直に移動させるように少なくとも垂直な並進運動の成分を有する運動を行うことができることが重要である。いくつかの実施形態において、移動機構はまた、水平方向に1または2以上の流体マニピュレータを移動させるよう水平な並進運動を行うことができる。いくつかの実施形態において、移動機構は1または2以上の流体マニピュレータを回転するよう回転運動も行うことができる。いくつかの実施形態において、移動機構はそれ自体について1または2以上の流体マニピュレータを遠心分離するよう高速の回転運動も行うことができる。いくつかの実施形態において、移動機構はロボットアームである。いくつかの実施形態において、移動機構は、例えば、梁移動機構(beam-translation mechanism)により実現され得る、水平面内の2方向の移動成分および水平面に対して垂直な第3の方向の移動成分を含む。
システムはさらに上記の流体マニピュレータの外部を洗浄するための上記の流体噴流を生成する第1の流体ポンプを備える。
いくつかの実施形態において、システムは上記の流体マニピュレータの外部を乾燥させるために乾燥用流体の流体噴流を生成する第2の流体ポンプを備える。いくつかの実施形態において、第2の流体ポンプは乾燥用流体を含有するリザーバーと連通する。基本的に、ノズルを介して気体を送り込むことができる流体ポンプは本発明のシステムで使用され得る。乾燥用流体は、例えば、空気、窒素または他の気体であってよい。
いくつかの実施形態において、システムは、少なくともその一部が洗浄域にあるように流体マニピュレータのそれぞれが1または2以上の洗浄ステーションのキャビティに挿入されるような移動機構の制御と、流体マニピュレータの外部を洗浄するために洗浄液の流体噴流が生成されるような第1の流体ポンプの制御を含む1つまたは2つ以上の流体マニピュレータの洗浄を制御するように設定されたコントローラを備える。
いくつかの実施形態において、コントローラは、少なくとも1つの流体マニピュレータが1つの洗浄ステーションの1つの洗浄域から1または2以上の他の洗浄域に移動するように、流体マニピュレータの洗浄の制御を設定する。いくつかの実施形態において、コントローラは、少なくとも1つの流体マニピュレータが複数の洗浄ステーションの1つの洗浄域から1つまたは2つ以上の他の洗浄域に移動するように、流体マニピュレータの洗浄の制御を設定する。いくつかの実施形態において、コントローラは、少なくとも1つの流体マニピュレータが、流体マニピュレータの各側面が効率的に洗浄されることができるように上記の流体噴流を生成すると同時に回転されるように流体マニピュレータの移動の制御を設定する。いくつかの実施形態において、コントローラは、洗浄域の少なくとも1つの流体マニピュレータの第1の部分を洗浄後、第1の部分と異なる流体マニピュレータの1つまたは2つ以上の第2の部分が洗浄液により洗浄されるために洗浄域に移動するように流体マニピュレータの移動の制御を設定する。いくつかの実施形態において、コントローラは、洗浄後、流体マニピュレータを湿潤させる洗浄液を除去するために、流体マニピュレータの周囲を遠心分離するように移動機構の制御を設定する。
いくつかの実施形態において、コントローラは、流体マニピュレータの外部を乾燥させるために乾燥用流体の流体噴流が生成されるように第2の流体ポンプを制御し、場合により、少なくとも1つの流体マニピュレータが1つの洗浄域から乾燥用流体の流体噴流が生成される乾燥域に移動するように移動機構を制御するよう設定される。
好ましい実施形態において、コントローラは、流体マニピュレータの周囲を遠心分離するように移動機構を制御し、流体マニピュレータの外部を乾燥させるように乾燥用流体の流体噴流が生成されるように第2の流体ポンプを制御するよう設定される。遠心分離と乾燥用流体の流体噴流の組み合わせにより、洗浄後さらにより効果的に乾燥させる。
一般的に、洗浄後に流体マニピュレータを乾燥させることが有利であり、それは洗浄後の流体マニピュレータ上の微量の洗浄液が、操作する流体に入ることで生じる汚染および/または希釈の可能性を防ぐことができるためである。
上述のように、従来技術の溶液に対し本発明のシステムは、互いに同様なまたは異なりうる1または2以上の流体マニピュレータの単純、確実および効率的な洗浄を可能にする。流体マニピュレータを効率的に洗浄することにより、および特に2つ以上の流体マニピュレータが1つのキャビティで洗浄され得ることに照らし、洗浄液の消費を有利に少なくすることができる。
本発明において、流体を自動で操作するための自動システムの1または2以上の再利用可能な流体マニピュレータを洗浄する新たな方法が提案される。いくつかの実施形態において、前記方法は本発明の上記のシステムにより実施される。従って、いくつかの実施形態において、前記方法は上記のシステムを提供するステップを含み、このシステムは上記の実施形態のいずれか1つまたはいずれかの組み合わせにおいて具体化され得る。
いくつかの実施形態において、前記方法は1または2以上の流体マニピュレータを洗浄するように構成された洗浄域において、少なくとも1つの流体マニピュレータの少なくとも一部を移動するステップを含む。
いくつかの実施形態において、洗浄液の流体噴流を生成し、洗浄域にある流体マニピュレータの外部を洗浄するように洗浄域に流体噴流が広がり、偏向するよう成形された偏向板表面に流体噴流を方向付けるステップを含む。
いくつかの実施形態において、前記方法は流体噴流を生成すると同時に少なくとも1つの流体マニピュレータを回転するステップを含む。
いくつかの実施形態において、前記方法は少なくとも1つの流体マニピュレータの第1の部分を洗浄後、洗浄液で洗浄するために第1の部分と異なる流体マニピュレータの1または2以上の第2の部分が洗浄域に移動するステップを含む。
いくつかの実施形態において、前記方法は、洗浄後、流体マニピュレータを湿潤させる洗浄液を除去するために流体マニピュレータの周囲を遠心分離するステップを含む。
いくつかの実施形態において、前記方法は、洗浄後、流体マニピュレータを乾燥させるために乾燥用流体の流体噴流を洗浄域または乾燥域で生成するステップを含む。
いくつかの実施形態において、前記方法は、第1の洗浄域において、少なくとも1つの流体マニピュレータの少なくとも一部を、その外部を洗浄するために移動し、その後、それをその外部を洗浄するために第1の洗浄域と異なる1または2以上の第2の洗浄域に移動させるステップを含む。特に、いくつかの実施形態において、少なくとも1つの流体マニピュレータの少なくとも一部が、1つの洗浄ステーションによって形成される1つの洗浄域から同じ洗浄ステーションにより、または1つまたは2つ以上の他の洗浄ステーションにより形成される1つまたは2つ以上の他の洗浄域に移動される。
いくつかの実施形態において、前記方法は、流体マニピュレータに応じて、洗浄域および/または乾燥域のノズルを前述のノズルと異なる別のノズルと取り換え、および/または洗浄域および/または乾燥域の偏向板表面を前述の偏向板と異なる別の偏向板表面と取り換えるステップを含む。
本発明の上記の種々の実施形態は、本発明の範囲から逸脱することなく、単独でまたはそのいずれかを組み合わせて使用することができる。
図を用いて、本発明を実施することができる実施形態の具体例について説明する。この点において、「水平な」「垂直の」「上部」「下部」「上方」および「下方」などの配向および方向に対する専門用語は、記載される図の配向を参照して使用される。記載の構成要素が多くの様々な配向で位置付けされることができるため、この専門用語は図示のみを目的とし、限定されるものではない。
本発明の例示的なシステムを示した部分断面斜視図である。 図1Aのシステムの構成要素の一部を詳述した図である。 図1Aおよび図1Bのシステムに類似した洗浄ステーションの斜視図である。 図1Aおよび図1Bのシステムの洗浄ステーションの洗浄要素の様々な斜視図である。 図1Aおよび図1Bのシステムの洗浄ステーションの洗浄要素の様々な斜視図である。 図1Aおよび図1Bの洗浄ステーションの上部を示す断面図である。 図1Aおよび図1Bのシステムの洗浄ステーションの洗浄要素の第1の変形例の様々な斜視図である。 図1Aおよび図1Bのシステムの洗浄ステーションの洗浄要素の第1の変形例の様々な斜視図である。 図1Aおよび図1Bのシステムの洗浄ステーションの洗浄要素の第1の変形例の様々な斜視図である。 図1Aおよび図1Bのシステムの洗浄ステーションの洗浄要素の第2の変形例の様々な斜視図である。 図1Aおよび図1Bのシステムの洗浄ステーションの洗浄要素の第2の変形例の様々な斜視図である。 図1Aおよび図1Bのシステムの洗浄ステーションの洗浄要素の第2の変形例の様々な斜視図である。 図1Aおよび図1Bのシステムの洗浄ステーションの洗浄要素の第3の変形例の様々な斜視図である。 図1Aおよび図1Bのシステムの洗浄ステーションの洗浄要素の第3の変形例の様々な斜視図である。 図1Aおよび図1Bのシステムの洗浄ステーションの洗浄要素の第3の変形例の様々な斜視図である。 図1Aおよび図1Bのシステムの洗浄ステーションの変形例を示す部分断面斜視図である。 乾燥要素が洗浄要素上方に配置される実施形態の図である。 ワークフローを示す図である。
図を用いて、本発明を実施することができる実施形態の具体例について説明する。この点において、「水平な」「垂直の」「上部」「下部」「上方」および「下方」などの配向および方向に対する専門用語は、記載される図における配向を参照して使用される。記載の構成要素が多くの様々な配向で位置付けされることができるため、この専門用語は図示のみを目的とし、限定されるものではない。
まず、図1A〜4を参照する。それに応じて、いくつかの実施形態において、一般に参照符号1で参照される、試料の分析に使用される流体4の自動操作システムは、臨床化学および/または免疫化学分析項目と関連した1または2以上の分析ユニット2を含む。1つの分析ユニット2のみが図示のみを目的として図1Aに図式的に示されるが、システム1は使用者の特定の要望に応じて、2以上の分析ユニット2を含むことができることは理解されよう。分析方法の詳細な機構は本発明の理解とは関連がないため、本明細書においてさらに解明することはしない。
しかし、その外部が流体に一時的に接触する少なくとも1つの再利用可能な流体マニピュレータ3を用いた、試料および試薬などの流体4の物理的操作が、試料の分析に含まれることは本発明と関連のあることである。図示されたように、いくつかの実施形態において、流体マニピュレータ3は、磁気ビーズの懸濁液のように使用前に均質化しなければならない試薬などの流体を撹拌するための再利用可能な撹拌器として構成される。特に、いくつかの実施形態において、撹拌器は下端にパドル9が設けられた細長いロッド8を備え、その縦軸6の周りでロッド8を回転させると流体を撹拌するのに適している。流体マニピュレータ3を、図示のみを目的として1つだけ示すが、例えば、流体をピペット操作するためのピペットとして構成された2以上の流体マニピュレータ3を備えることができる。
従来技術では一般的であるように、引き続き図1Aを参照し、図1Bでさらに明らかにしながら、いくつかの実施形態において、システム1はその操作用の流体4が入る大きさの1または2以上の上部が開放した容器5を使用する。
さらに引き続き図1Aを参照し、図1Bでさらに明らかにしながら、いくつかの実施形態において、流体マニピュレータ3は、接地板(図示せず)に対して少なくとも1つの流体マニピュレータ3を移動させるための移動機構7に操作可能に連結される。図1Bに示されるように、移動機構7は、梁移動機構(beam-translation mechanism)として構成され、水平面内の2方向の移動成分を有し、水平面に向かっておよび水平面から離れるように移動する第3の方向において移動可能な移動ヘッドを備える。しかし、このような移動機構は、従来技術で公知の自動臨床分析器では一般的であり、様々なバリエーションが可能である。
本発明において、移動機構7が垂直方向に流体マニピュレータ3を垂直に移動させるように少なくとも垂直並進運動成分を含む複数の運動を行うことができることが重要である。したがって、流体マニピュレータ3は、操作される流体4に、選択的に入れられたり、流体4から持ち上げられることができる。撹拌器として流体マニピュレータ3を構成する場合、回転しているパドル9で流体を撹拌するように、移動機構7が流体マニピュレータ3をその縦軸6の周りで回転させることができることは有用である。
システム1の流体マニピュレータ3は、流体4のキャリーオーバーおよび二次汚染を避けるため、連続の流体操作の間に洗浄する必要がある。いくつかの実施形態において、システム1は、流体マニピュレータ3を洗浄するための1または2以上の洗浄ステーション10を含む。図2の斜視上面図から見ることができるように、いくつかの実施形態において、洗浄ステーション10は、塔のように直立した垂直位置に配置されたブロック状のステーション本体11を備える。ステーション本体11は、2つの対向する本体フランジ12を備えた底部17を有し、これは接地板にステーション本体11を着脱自在に取り付けるためのプラットフォームとして作用する。特に、各本体フランジ12は、ねじまたはボルトなどの固定手段(図示せず)が接地板との固定係合する場合に用いることができるように、少なくとも1つの貫通孔13を有する。
引き続き図1A〜2を参照すると、ステーション本体11はキャビティ14を形成し、いくつかの実施形態において、このキャビティ14は本質的に扁平円筒形である。キャビティ14は、頂部開口部15を有し、いくつかの実施形態において、これはキャビティ14の水平断面に相当する。図示の通り、いくつかの実施形態において、本体11の底部17を貫通する垂直に配向された流体排出口16はキャビティ14に連通している。いくつかの実施形態において、ステーション本体11は1ピースからなり、例えば射出成形または他の成形技術を介して製造することができる。
引き続き図1A〜2を参照すると、いくつかの実施形態において、流体マニピュレータ3を洗浄するための洗浄要素18は、キャビティ14の頂部開口部15のやや下方に挿入される。図3A〜3Bの拡大図に図示される通り、いくつかの実施形態において、洗浄要素18は要素本体19を含み、これはキャビティ14に密接に嵌合するが、要素本体19の平面状の前方側部表面21とキャビティ14を形成する内部壁22との間の自由空間20を残すように、扁平円筒形が垂直に切断された外形を有する。平面状の表面21は洗浄要素18の前方側部を規定する。
引き続き図3A〜3Bを参照すると、いくつかの実施形態において、要素本体19の上部の表面23は、平面状の前方側部表面21に対し対向する関係で、要素本体19から離れて突出する直立カラー24が形成され、平面状の前方側部表面23で規定される前方側部に対して洗浄要素18の後方側部上方に本質的に半円状のカラー45を形成する。図1A〜2で示されるように、いくつかの実施形態において、洗浄要素18をキャビティ14に挿入するとき、カラー24は、キャビティ14の内部壁22により形成される肩部25に置かれる位置に移動、その後ねじなどの従来の固定手段26により着脱自在に固定される位置に取り入れられる。
引き続き図3A〜3Bを参照すると、いくつかの実施形態において、カラー24は、洗浄液を供給するための洗浄液供給ライン(図示せず)に接続した垂直に突出したコネクター28を備える上部表面23の平面部27を囲む。図示されたように、いくつかの実施形態において、ルアーロック回転機構などの従来の固定機構の手段により洗浄液供給ラインを固定するようコネクター28を適合させることができる。
引き続き図3A〜3Bを参照すると、いくつかの実施形態において、要素本体19の下部表面29は上方向の凸面を形成している。さらに、下部表面29は下部表面29の下方に配置された、凸状キャップにより形成された偏向板表面31に向けられたノズル30を備える。コネクター28に供給された洗浄液がノズル30によって強制的に分配されて、図3A〜3Bに図式的に示された流体噴流32を生成することができるように、コネクター28は要素本体19により形成される内部流液管(図示せず)でノズル30に流体的に接続される。いくつかの実施形態において、洗浄液供給ラインはリザーバーと連通する流体ポンプに流体的に接続され、このリザーバーはノズル30を介して洗浄液を送り込むために洗浄液を含有する。
引き続き図3A〜3Bを参照すると、いくつかの実施形態において、偏向板表面31は、洗浄要素18の前方側部に向かって作用流体噴流32を偏向するよう位置付けられる。詳述すると、偏向板表面31は広げられた流体噴流32を生成するよう形成されており、例えば扇状に広げられ、それにより流体マニピュレータ3を洗浄するためのキャビティ14内に洗浄域33を形成する。いくつかの実施形態において、要素本体19は1ピースからなり、例えば、射出成形または他の成形技術を介して製造することができる。
一般に、流体マニピュレータ3は、洗浄要素18およびノズル30のそれぞれに対してどのような配向を有してもよい。図3Aに示されるように、いくつかの実施形態において、ノズル30は、少なくともノズル30および縦軸6の両方を収容する仮想的な平面に対して流体マニピュレータ3の縦軸6と平行な配置にある。さらに図3Aに示されるように、いくつかの実施形態において、ノズル30は流体マニピュレータ3の縦軸6に対して、例えばその間に約90°の角度を形成するよう傾斜される。詳述すると、ノズル30を収容する第1の仮想的な平面および縦軸6を収容する第2の仮想的な平面は互いに対して傾斜している。
特に、洗浄ステーション10の上部の断面図を示す図4を参照すると、いくつかの実施形態において、洗浄要素18は互いに流体的に連通する3つのセクション:コネクター28で開口する第1のセクション48、はるかに小さい中間の第2のセクション49、および流体噴流32を放出するためのノズル開口部50を有するノズル30を形成するさらに小さい第3のセクションを含む内部空間47を形成するノズル本体46を備える。いくつかの実施形態において、内部空間47の種々のセクション48、49、30は円筒形である。ノズル30から放出される流体噴流32は、衝突位置51で偏向板表面31に衝突する。
引き続き図4を参照すると、いくつかの実施形態において、第2のセクション49の直径aは約1.2mmであり、第2のセクション49の長さbは約9.5mmであり、ノズル30の直径dは約0.5mmであり、ノズル30の長さcは約3.5mmであり、ノズル開口部50と衝突位置51との間の距離eは約1.35mmであり、衝突位置51と洗浄域33の中間に位置するパドル9の中心点との間の距離fは約11.5mmである。当業者であれば、これらは、使用者の特定の要望に応じて広範囲に変化しうる値の例に過ぎないことが理解されるだろう。
引き続き図1Aを参照すると、いくつかの実施形態において、システム1はさらに1または2以上の流体マニピュレータ3の洗浄を制御するよう設定されるコントローラ34を備える。いくつかの実施形態において、コントローラ34は、1または2以上の流体マニピュレータ3を洗浄するための操作を行う指令を備えた機械読み取り可能なプログラムを作動させるプログラム可能な論理コントローラとして構成される。詳述すると、コントローラ34は、コネクター28および移動機構7に接続した流体ポンプ(図示せず)を備えた、制御を必要とする構成要素に電気的に接続されている。
キャリーオーバーおよび二次汚染を避けるため、1または2以上の再利用可能な流体マニピュレータ3は、連続操作の間に洗浄する必要がある。引き続き図1Aおよび図1Bを参照すると、いくつかの実施形態において、洗浄プロセスを開始すると、流体マニピュレータ3は、洗浄ステーション10上で、頂部開口部15の真上の位置に移動され、その後、パドル9が偏向板表面31の前の洗浄域33の中間に位置するように、平面状の前方側部表面21に隣接するキャビティ14内に下降する。流体マニピュレータ3を、自由空間20を介してキャビティ14に容易に挿入することができる。流体ポンプはコネクター28に洗浄液を供給するよう操作され、偏向板表面31に衝突し、その後パドル9を洗浄するために扇状にパドル9に偏向される流体噴流32が生成される。流体噴流32を生成する一方で、パドル9の全面を完全に洗浄することができるように洗浄域33内でパドル9を回転させることができる。次いで、流体マニピュレータ3は上方に移動し、次の撹拌操作を行うことができる。もしくは、例えば、ピペット操作するチップを洗浄する場合、いくつかの実施形態において、その洗浄された部分以外の部分は、洗浄液によって洗浄するために、洗浄域33において移動させることができる。
キャビティ14が洗浄液で満たされていないことから、洗浄ステーション10のキャビティ14を大きくし、複数の洗浄域33を収容することができ、そのそれぞれが、洗浄域に向けられる流体噴流32を生成するためのノズル30および偏向板表面31に、動作可能に連結される。したがって、複数の流体マニピュレータ3を、1つのキャビティ14内で同時に洗浄することができ、それにより、時間を節約し、流体マニピュレータ3を洗浄するプロセスで生成される排液量を少なくすることができる。もしくは、1つの流体マニピュレータ3は、1回または繰り返し同じ洗浄ステーション10の別の洗浄域に移動することができる。代替または追加して、1つの流体マニピュレータ3を別の洗浄ステーションの別の洗浄域に1回または繰り返し移動させることができる。一般に、複数の洗浄ステーション10は、様々な種類の流体マニピュレータ3と関連し、および/または1または2以上の流体マニピュレータ3に必要な洗浄に特に適合した洗浄プロセスを行うことができるよう適合させることができる。
いくつかの実施形態において、脱イオン水が、1または2以上の流体マニピュレータ3の洗浄に使用される。1または2以上の流体マニピュレータ3を洗浄するのに使用される洗浄液は、キャビティ14が(例えば完全に)洗浄液で満たされることを防ぐため、底部排水口16を介してキャビティ14から放出される。詳述すると、排水口16は、パドル9がキャビティ14に収容される洗浄液に浸かることを防ぐために、必要な量の洗浄液を通過させる大きさにされる。いくつかの実施形態において、排水口16は排液を収容する排液容器(図示せず)と連通する。したがって、パドル9は1または2以上の洗浄域33の偏向板表面31を介して噴出された洗浄液で洗浄される。キャビティ14は、洗浄ステーション10の周辺が洗浄液で汚れることを防ぐ。
ここで、システム1の洗浄ステーション10の洗浄要素18の変形例を示す図5A〜5Cを参照する。繰り返しを避けるため、図3A〜3Bの実施形態に対しての違いについてのみ説明し、もしくはこの実施形態に関連してなされた説明について参照する。それに応じて、図示されるように、いくつかの実施形態において、洗浄要素18は、垂直板35および水平板36からなる角度のついた構造を含む要素本体19を含む。いくつかの実施形態において、水平板36は、コネクター28およびノズル30と一体化して形成される。いくつかの実施形態において、偏向板表面31は、上方向に対して凹状に形成された凹状のくぼみ44により形成される。図3Cに示されるように、いくつかの実施形態において、ノズル30は偏向板表面31に対して傾斜している。凹状の偏向板表面31により、図5A〜5Cの洗浄要素18の偏向された流体噴流(図示せず)は、図3A〜3Bの洗浄要素18の流体噴流32と異なる。
ここで、システム1の洗浄ステーション10の洗浄要素18のさらなる変形例を示す図6A〜6Cを参照する。繰り返しを避けるため、図5A〜5Cの実施形態に対する違いのみを説明し、もしくはこの実施形態に関連してなされた説明について参照する。それに応じて、図示されたように、いくつかの実施形態において、偏向板表面31は、上方向に対して凹状に形成された凹状の中空またはシュート38により形成される。偏向板表面31は、シュート38を形成する2つの角度のある部分37を含む。ノズル30は、シュート38の中央(最も深い)部分に向けられている。偏向板表面31により、図6A〜6Cの洗浄要素18の偏向された流体噴流(図示せず)は、図5A〜5Cの洗浄要素18の流体噴流32と異なる。
ここで、システム1の洗浄ステーション10の洗浄要素18のさらなる実施形態を示す図7A〜7Cについて参照する。繰り返しを避けるため、図3A〜3Bの実施形態に対する違いのみを説明し、もしくはこの実施形態に関連してなされた説明について参照する。それに応じて、図示されるように、いくつかの実施形態において、洗浄要素18はキャビティ14で固定するために、本質的に円筒状の本体部39を含む要素本体19を含む。上部側では、円筒状の本体部39を、洗浄液を供給するための洗浄液供給ラインに接続することができる。下部側では、円筒状の本体部39はノズル30を形成する。円筒状の本体部39は、さらに流体噴流(図示せず)のための偏向板表面31として作用する、自由端側においてラウンドした先端41を備えたフック40を含む。特に、ラウンドした先端41は、パドル9を洗浄するために作用流体噴流を噴霧または霧化するように位置付けられる。ラウンドした先端41により、図7A〜7Cの洗浄要素18の偏向された流体噴流は、先の実施形態の洗浄要素18の流体噴流32と異なる。
ここで、システム1の洗浄ステーション10の変形例を示す図8について参照する。繰り返しを避けるため、図1A、1B、2、3A〜3Bの実施形態に対する違いのみを説明し、もしくはそれに関連してなされる説明について参照する。それに応じて、図示されるように、いくつかの実施形態において、洗浄ステーション10はより大きなキャビティ14を有し、その内壁22は2つの隣り合ったノズル30を形成し、そのそれぞれがノズル30から放出される流体噴流32を偏向するための個々の偏向板表面31に動作可能に連結し、それにより偏向板表面31の前に、個々の2つの洗浄域33を形成する。図示されるように、いくつかの実施形態において、偏向板表面31は、キャビティ14の内部に向かって突出する半円筒状の突起部の上側の面により形成される。いくつかの実施形態において、偏向板表面31は、例えば、扇状に偏向された流体噴流32が広がるように、上方向に対して凸状に形成される。したがって、図8の洗浄ステーション10は、2つの流体マニピュレータ3が同時に洗浄されることを可能にする。
それに応じて、上記からわかるように、システム1の洗浄ステーション10は、1または2以上の洗浄要素18用として、同時に、または連続して1または2以上の流体マニピュレータ3の洗浄に使用され得る。洗浄要素18は、例えば、流体マニピュレータ3の個々の形状および/または特定の洗浄要件により要求される、流体マニピュレータ3を洗浄するための特定のニーズに適応させることができる。したがって、流体マニピュレータ3を洗浄するのに使用される洗浄液の量を有利に抑えることができる。洗浄ステーション10および/または洗浄要素18は、例えば、洗浄プロセスを開始する前に、流体マニピュレータ3の洗浄の特定のニーズに適合させるよう、他の洗浄ステーションおよび洗浄要素それぞれで容易に置き換えることができる。
ここで、システム1の洗浄ステーション10の変形例を示す図9について参照する。具体的に、洗浄ステーション10は、例えば、洗浄要素18で洗浄後、乾燥用流体の流体噴流を用いて流体マニピュレータ3を乾燥させるため、洗浄要素18の上方に配置された乾燥要素52を備える。この場合、洗浄要素18および乾燥要素52は構造的に同じであり、しかし、この場合、洗浄要素18は、洗浄液を送り込むための第1の流体ポンプ(図示せず)に結合されており、乾燥要素52は乾燥用流体を送り込むために第2の流体ポンプ(図示せず)に接続させている。操作中、洗浄域33の流体マニピュレータ3を洗浄後、流体マニピュレータ3は洗浄域33の上方に位置する乾燥域53に移動される(図示せず)。さらによい効果を出すため、乾燥要素52による乾燥は、流体マニピュレータの遠心分離、すなわち、例えば洗浄中の遅い回転と比べて高い、1分当たりの回転数でその縦軸6の周りをスピンさせることと組み合わせる。乾燥要素52は、当然ながら洗浄要素18と構造的に異なりおよび/または洗浄要素18に対して配置が異なっていてよい。一実施形態において(図示せず)、洗浄域33と乾燥域53は同じ域にあり、この場合、洗浄要素18は、例えば同じ要素に対して第1の流体ポンプおよび第2の流体ポンプを接続し、かつ順に操作することにより乾燥要素52としても作用する。
図10は、一実施形態におけるシステム1のワークフローの図式的な例を示す。特に、ライン54は、洗浄ステーション10内の流体マニピュレータ3の位置、すなわち、時間tの間に頂部開口部15から測定したキャビティ14内の流体マニピュレータ3の移動距離を表し、この場合、Xはトータル移動距離を表し、tは流体マニピュレータがキャビティ14に入った時点から、キャビティ14を出るまでのトータルの時間であり、その間は洗浄ステップWおよび乾燥ステップDが行われる。一例において、合計距離Xは150mmであり、合計時間tは6秒である。ライン55は洗浄要素18の操作状態を表し、特に第1の流体ポンプがオン(ライン58の上方)またはオフ(ライン58に相当)である場合の時間を表す。それゆえ、第1の流体ポンプは、流体マニピュレータがキャビティ14に入り始めるとオンにされ、洗浄ステップWの間、つまり流体マニピュレータが洗浄域33をゆっくり通過する間、オンの状態で維持されることがわかる。ライン56は流体マニピュレータ3の回転状態を表す。特に、流体マニピュレータは、洗浄域33に達した時に第1のスピードで回転し始め、洗浄ステップWの間はこの速度で回転し続け、その間に流体マニピュレータは洗浄域33を通過し、例えば流体マニピュレータの全面が洗浄液に曝される。洗浄ステップWが完了すると、第1の流体ポンプがオフになり、遠心分離を用いて流体マニピュレータ3から微量の洗浄液を除去するために、乾燥ステップDの間、流体マニピュレータの回転速度は第2の速度に増加される。ライン57は、乾燥要素として作用する洗浄要素18の操作状態および特に、第2の流体ポンプがそれぞれオン(ライン58の上方)またはオフ(ライン58に相当)である時間を表す。洗浄ステップWが完了し、第1の流体ポンプがオフになる後でのみに、乾燥要素が操作を開始、すなわち、第2の流体ポンプがオンになることがわかる。従って、流体マニピュレータ3の遠心分離の効果として、流体マニピュレータ3の乾燥をより早くするため乾燥ステップDの間の乾燥要素の効果と組み合わされる。流体マニピュレータが乾燥域53を通過し、キャビティ14から出る間、第2の流体ポンプはオンのままである。乾燥ステップDが完了すると、流体マニピュレータ3の回転が停止され(ライン58に相当)、第2の流体ポンプもオフとなる。
上記の記載に照らし、本発明の多数の修正および変形が可能であることが明らかである。それゆえ、本発明は特に発明された以外でも添付の特許請求の範囲において実施され得ることが理解される。
1 システム
2 分析ユニット
3 流体マニピュレータ
4 流体
5 容器
6 縦軸
7 移動機構
8 ロッド
9 パドル
10 洗浄ステーション
11 ステーション本体
12 本体フランジ
13 貫通孔
14 キャビティ
15 頂部開口部
16 排出口
17 底部
18 洗浄要素
19 要素本体
20 自由空間
21 前方側部表面
22 内壁
23 上部表面
24 カラー
25 肩部
26 固定手段
27 平面部
28 コネクター
29 下部表面
30 ノズル
31 偏向板表面
32 流体噴流
33 洗浄域
34 コントローラ
35 垂直板
36 水平板
37 角度のある部分
38 シュート
39 円筒状の本体部
40 フック
41 先端
44 くぼみ
45 カラー
46 ノズル本体
47 内部空間
48 第1セクション
49 第2セクション
50 ノズル開口部
51 衝突位置
52 乾燥要素
53 乾燥域
54 流体マニピュレータの位置
55 第1の流体ポンプのオン/オフ
56 流体マニピュレータの回転状態
57 第2の流体ポンプのオン/オフ
58 オフ状態ライン
t 時間ライン
X 頂部開口部からの距離
W 洗浄ステップ
D 乾燥ステップ

Claims (11)

  1. 流体を自動で操作するための自動システム(1)の1または2以上の再利用可能な流体マニピュレータ(3)を洗浄する洗浄ステーション(10)であって、
    該洗浄ステーションが、1または2以上の洗浄域(33)を有し、そのそれぞれが少なくとも1つの流体マニピュレータ(3)の少なくとも一部(9)が入る大きさである、前記1または2以上の流体マニピュレータ(3)を挿入するためのキャビティ(14)を含み、
    流体噴流(32)を生成するためにノズル(30)を介して洗浄液を送り込むための第1の流体ポンプに接続する少なくとも1つのノズル(30)と、前記洗浄域(33)に向かって前記流体噴流(32)を偏向するよう位置付けられ、前記洗浄域(33)にある前記少なくとも1つの流体マニピュレータ(3)の外部を洗浄するように前記流体噴流(32)が広がるよう形成された少なくとも1つの偏向板表面(31)とを含む少なくとも1つの洗浄要素(18)に各洗浄域(33)が連結され
    前記洗浄要素(18)は、偏向され、広げられた前記流体噴流(32)が、前記1または2以上の流体マニピュレータ(3)の個々の形状および/または前記1または2以上の流体マニピュレータ(3)の特定の洗浄要件により要求される、前記1または2以上の流体マニピュレータ(3)を洗浄するための特定のニーズに適合するように構成された洗浄ステーション。
  2. 前記少なくとも1つの洗浄要素(18)が、前記ノズル(30)を介して乾燥用流体を送り込むための第2の流体ポンプに接続され、前記洗浄域(33)に向かって乾燥用流体の流体噴流を生成する請求項1記載の洗浄ステーション(10)。
  3. 前記キャビティ(14)が、1または2以上の乾燥域を含み、乾燥域のそれぞれが、少なくとも1つの流体マニピュレータ(3)の少なくとも一部(9)が入る大きさであり、各乾燥域が、前記乾燥域に向かって乾燥用流体の流体噴流を生成するため、ノズルを介して乾燥用流体を送り込む第2の流体ポンプに接続される少なくとも1つのノズルを含む少なくとも1つの乾燥要素と連結された請求項1または2記載の洗浄ステーション(10)。
  4. 種々の流体マニピュレータ(3)に特に適合する複数の洗浄要素(18)および/または乾燥要素を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄ステーション(10)。
  5. 流体を操作するための1または2以上の再利用可能な流体マニピュレータ(3)と、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の、前記1または2以上の流体マニピュレータ(3)を洗浄する1または2以上の洗浄ステーション(10)と、
    前記1または2以上の流体マニピュレータ(3)を、前記1または2以上の洗浄ステーション(10)に対して、および前記キャビティ(14)に対して移動させるための移動機構(7)と、
    前記流体マニピュレータ(3)の外部を洗浄する前記流体噴流(32)を生成するための第1の流体ポンプと
    を含む流体(4)を自動で操作するための自動システム(1)。
  6. さらに、前記流体マニピュレータ(3)の外部を乾燥させる乾燥用流体の流体噴流を生成するための第2の流体ポンプを含む請求項5記載の自動システム(1)。
  7. 流体を自動で操作するための自動システム(1)の1または2以上の再利用可能な流体マニピュレータ(3)を洗浄する方法であって、
    前記1または2以上の流体マニピュレータを洗浄するための洗浄域(33)で少なくとも1の流体マニピュレータ(3)の少なくとも一部(9)を移動させ、
    洗浄液の流体噴流(32)を生成し、
    前記洗浄域(33)にある前記流体マニピュレータ(3)の外部を洗浄するように、前記洗浄域(33)に向かって前記流体噴流(32)を広げ、かつ偏向するよう形成された偏向板表面(31)に前記流体噴流(32)を方向付ける
    ステップを含み、
    前記偏向板表面(31)と、前記偏向板表面(31)に前記流体噴流(32)を方向付けるノズル(30)とを含む少なくとも1つの洗浄要素(18)は、偏向され、広げられた前記流体噴流(32)が、前記1または2以上の流体マニピュレータ(3)の個々の形状および/または前記1または2以上の流体マニピュレータ(3)の特定の洗浄要件により要求される、前記1または2以上の流体マニピュレータ(3)を洗浄するための特定のニーズに適合するように構成される
    方法。
  8. 前記少なくとも1つの流体マニピュレータ(3)が、前記流体噴流(32)を生成すると同時に回転する請求項7記載の方法。
  9. 洗浄後に前記流体マニピュレータ(3)を湿潤させる洗浄液を除去するために、前記流体マニピュレータ(3)の周囲を遠心分離するステップを含む請求項7または8記載の方法。
  10. 洗浄域または乾燥域において、洗浄後に前記流体マニピュレータ(3)を乾燥させるために乾燥用流体の流体噴流を生成するステップを含む請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記流体マニピュレータ(3)の少なくとも一部(9)が、その外部を洗浄するための第1の洗浄域(33)で移動し、その後、その外部を洗浄するための第1の洗浄域(9)と異なる1または2以上の第2の洗浄域(33)に移動し、前記第1および第2の洗浄域が、1または2以上の洗浄ステーション(10)により形成される請求項7〜10のいずれか1項に記載の方法。
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