JP6745146B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球の自重による落下状態に応じて遊技が進行する遊技盤を備えた遊技機に関するものである。
従来、遊技機、特にパチンコ機において、レール部から打ち出されて遊技盤面に到達した遊技球が、始動入賞口(特別図柄始動入賞口)に入賞すると、当該始動入賞口に入賞した遊技球を検出したタイミングで特別図柄抽選が実行される。
この特別図柄抽選の結果が当選の場合、大入賞口が所定期間、所定回数開放され(1回の開閉を1ラウンドとし、一般に合計で10〜16ラウンド継続する。)、遊技球の入賞率を高める、遊技者に有利な状態とする機能(大役処理)を持つパチンコ機がある。
この大役処理における大入賞口は、1ラウンドの最大入賞球が定められており(例えば、8球〜10球)、前記所定期間が経過していなくても、最大入賞球数となった時点で、当該ラウンドの終了(閉止)としている。
ところで、遊技盤の上部に、前記当選によって予め定めた期間開放(例えば、通じて1.8秒)し、前記大役処理を確定させるための入賞(例えば、V入賞、特定入賞等という場合がある)を必要とする大入賞口が設けられる場合がある。
確実に遊技球を目的の方向(上記では、上部にある大入賞口が目的の方向)へ案内する構成の参考として、特許文献1及び特許文献2が開示されている。
特許文献1には、打ち出した遊技球が減速度合に応じて、遊技球をセンター役物の天板部で明確に左右に振り分ける段差部を設けた遊技機が提案されている。この特許文献1では、勢いが弱まって滞留する遊技球に続いて、勢いのある遊技球が打ち込まれ、遊技球が数珠つなぎとなって、センター役物の右側を流動するようなことを回避することができる。
また、特許文献2には、遊技領域に向けて発射された遊技球を直接当てて勢いをなくさせてから流下させる遊技球衝突面を、センター役物の外表面において球飛出口よりも上方に設けられた衝撃吸収部材の遊技球飛出口側の表面によって形成した遊技機が提案されている。
ところで、上部にある大入賞口には、レール部から打ち出された遊技球を高確率で1個以上入賞させる必要があるため、一般的な大入賞口としては、羽根部材を開いて遊技球を受け入れる構成が適用される。
特開2014−226252号公報 特開2008−048969号公報
しかしながら、遊技盤面に、羽根部材の開閉動作の軌跡を考慮した領域を確保しようとすると、センター役物の大きさを圧迫する、或いは、所謂ギミックと称される可動役物装置を形状や取付位置が制限されることになり、遊技盤全体としては、遊技の趣向性が低下する場合がある。
本発明は上記事実を考慮し、遊技の趣向性を向上することができる遊技機を得ることが目的である。
本発明は、第1動作部の動作で開閉可能な第1入賞口を備えた第1入賞装置と、第2動作部の動作で開閉可能な第2入賞口を備えた第2入賞装置と、第3動作部の動作で開閉可能な第3入賞口を備えた第3入賞装置とを備え、前記第1動作部、前記第2動作部、及び前記第3動作部の動作を制御して、遊技を進行させる制御部を有する遊技機であって、前記第1入賞装置及び前記第2入賞装置は、センター役物の側方に形成された遊技球流動経路に沿って配置され、前記第2入賞装置は、異なる発射強度で発射された遊技球を、傾斜を持った経路の高位部に案内する案内手段と、前記高位部に案内された遊技球の自重による前記経路に沿った低位部への移動の際に、傾斜に沿った自重による前記遊技球の移動軌跡を蛇行させ、かつ移動速度を遅くして移動を制限する制限手段と、閉止状態では前記経路を移動する遊技球の支持面となり、開放状態では前記遊技球流動経路を移動中の遊技球を受け入れ可能とする前記第2入賞口となる開閉部材と、前記第2動作部の動作として、前記開閉部材を予め定めた周期を持つ開閉パターンで開閉させると共に、前記制御部が、前記周期を、前記遊技球の発射周期の整数倍とならないように制御し、前記遊技球流動経路には、遊技球が通過可能な通過ゲートが配置され、前記制御部は、前記通過ゲートへの遊技球の通過を契機に前記第1動作部を制御して前記第1入賞口を所定時間開放可能とし、前記第1入賞口への遊技球の入賞を契機に前記第2動作部を制御して前記第2入賞口を所定時間開放可能とし、前記第2入賞口に入賞した遊技球が特定領域を通過したことを契機に前記第3動作部を制御して前記第3入賞口を所定時間開放可能とするものであり、かつ、前記制御部は、前記第3動作部による動作が終了すると、前記第1動作部による開放期間を増加可能とすることを特徴としている。
本発明によれば、開閉部材は、閉止状態では経路を移動する遊技球の支持面となるため、遊技球は、開閉部材の上を移動する。この移動中に、開閉部材が開放すると遊技球は、例えば、入賞領域へ受け入れられる。
開閉部材が開放される時期、時間は不定であるため、入賞領域へ遊技球を受け入れる確率を高めるには、遊技球を、より長い時間、経路上、すなわち開閉部材の上に維持させることが好ましい。
そこで、異なる発射強度で発射された遊技球を、案内手段によって、高位部に案内する。高位部は、経路の高位部であり、高位部に案内された遊技球は、自重で、経路に沿って移動するが、高位部であればあるほど、長い道程を移動することになり、遊技球の開閉部材上で維持する時間を助長し、遊技球を入賞領域へ受け入れる確率を高めることができる。
一方、制限手段では、高位部に案内された遊技球における、自重による前記経路に沿った低位部への移動を制限する。このため、制限手段が無いよりも、遊技球は、長い時間かけて経路上を移動することになり、前記案内手段との相乗効果により、遊技球を入賞領域へ受け入れる確率を高めることができる。
開閉部材は駆動手段の駆動力で開閉する。制御手段では、所定の契機で、駆動手段を制御して、開閉部材を予め定めた周期を持つ開閉パターンで開閉させると共に、周期が、遊技球の発射周期の整数倍とならないように制御する。これにより、発射時期と開閉部材の開放時間帯が徐々にずれるため、定常的に入賞領域への受け入れ不可能な状態が継続されることがない。
本発明において、前記案内手段が、比較的弱い発射強度で発射された遊技球の落下予測位置から前記高位部にかけて配列され、前記遊技球を受け止めて前記高位部へ案内する第1の機能部材と、比較的強い発射強度で発射された遊技球を、鋭角の入射角度で受け止めると共に、円弧面に沿って前記高位部へ案内する第2の機能部材と、を備えることを特徴としている。
案内手段が、第1の機能部材として、例えば、比較的弱い発射強度で発射された遊技球を受け止める釘を備えている。この釘の配列によって前記高位部へ案内することができる。
案内手段が、第2の機能部材として、例えば、比較的強い発射強度で発射された遊技球を受け止める凹状の円弧面を備えている。このため、遊技球の勢いを減衰すると共に、円弧面に沿って前記高位部へ案内することができる。
制限手段が、第3の機能部材として、例えば、経路に沿って遊技球の移動軌跡に干渉するように設けられた突起部を備えている。突起部を設けることにより、傾斜に沿った自重による前記遊技球の移動軌跡を蛇行させ、かつ移動速度を遅くすることができる。
以上説明した如く本発明では、遊技の趣向性を向上することができるという優れた効果を有する。
本実施の形態に係る遊技場に設置されたパチンコ機の斜視図である。 本実施の形態に係る遊技盤の正面図である。 本実施の形態に係るパチンコ機の動作を制御する制御系のブロック図である。 本実施の形態に係り、センター役物の右上部に設けられた上部アタッカー構造体の斜視図である。 本実施の形態に係る上部アタッカー構造体の上面図(開閉扉閉止状態)である。 (A)は本実施の形態に係る上部アタッカー構造体の上面図(開閉扉開放状態)、(B)は本実施の形態に係る上部アタッカー構造体の正面図(開閉扉開放状態)である。 本実施の形態に係る上部アタッカー構造体の正面図(開閉扉閉止状態)であり、第1の機能部材による球案内路を示す。 本実施の形態に係る上部アタッカー構造体の正面図(開閉扉閉止状態)であり、第2の機能部材による球案内路を示す。 本実施の形態に係る上部アタッカー構造体の正面図(開閉扉閉止状態)であり、センター役物の天井部の球案内路を示す。
(パチンコ機の構成)
図1に示される如く、パチンコ機10の前面下部には、化粧パネルとなる下飾り12が取り付けられている。
また、パチンコ機10の下飾り12の上部には、ガラス板14を装着したガラス枠16が配置されており、ガラス枠16は左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。このガラス枠16の奥側には、着脱交換可能な遊技盤18がセットされており、遊技盤18は、ガラス枠16で閉塞された状態でガラス板14に対向するようになっている。
ガラス枠16の上部角部には、スピーカ60L、60Rが内蔵され、また、ガラス枠16の下部角部には、低音用のスピーカ60Bが内蔵されている。スピーカ60L、60R、60Bは、例えば、照明による演出と同期して音(音楽、音声、効果音等)を出力する。
また、ガラス枠16における左右の側部、並びに上部には、電飾装置51、52が取り付けられている。電飾装置51、52は、図示しないベース部に対して、立体的に突出したレンズカバーが取り付けられた構造となっている。
電飾装置51のベース部には、電気配線基板が設けられ、当該電気配線基板には、光源(図3に示す光源137の一部)が取り付けられている。
このため、レンズカバーに閉塞された空間内で光源137が点灯すると、レンズカバーによる光の屈折等により、遊技者に対して光の演出が実行されるようになっている。
ガラス枠16の下部には、皿ユニット24が配置されている。皿ユニット24の図1の右端部には、鍵穴27が設けられている。
皿ユニット24には、上皿部28が設けられている。上皿部28には、球抜きボタン36Aが設けられ、この球抜きボタン36Aを操作することで、上皿部28に貯留された遊技球を下皿部29へ案内することができるようになっている。また、上皿部28の図1の右端部には、球貸ボタン42と、返却ボタン44が設けられている。
下皿部29には、球抜きボタン36Bが設けられ、この球抜きボタン36Bを操作することで、下皿部29に貯留された遊技球を外部(例えば、所謂「ドル箱」)へ排出することができるようになっている。
皿ユニット24の図1の右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するためのグリップユニット(「発射ハンドル」という場合がある)26が取り付けられている。
また、皿ユニット24における上皿部28には、遊技者が押圧操作又は回転操作可能な操作部50が設けられている。この操作部50は、遊技中において、操作有効期間中に操作することで、演出画像に対して介入することができるようになっており、それぞれの遊技仕様によって設定される。
(遊技盤の構成)
図2に、本実施の形態に適用可能な遊技盤18の構成を示す。なお、本発明は、当該遊技盤18の構成に限定されるものではない。
図2に示される遊技盤18は、基板となるベニヤ板に樹脂製シート状のセルが貼着されてそのセルの表面が盤面となっており、盤面の外周端部付近に、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられている。なお、ベニヤ板に代えて透明アクリル板等が用いられる場合もある。これらの外レール102及び内レール104によって囲まれた円形状の領域は、グリップユニット26の操作量に応じて動作する発射装置165(図3参照)から発射されて打ち込まれた遊技球PBが自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域とされている。
遊技盤18の遊技領域には、釘(図2では図示省略、図6〜図9において一部を符号204として図示)が点在して打ち込まれ、かつ風車(図示省略)が取り付けられている。また、遊技領域におけるほぼ中央には、センター役物105が配置されている。センター役物105は、遊技仕様によって様々な可動部材や装飾部材が取り付けられている。例えば、本実施の形態のセンター役物105では、機械的に動作する可動役物装置105A、105B、105Cと、各種演出等の映像を表示する表示部106を備えている。可動役物装置105A、105B、105Cは、詳細な説明を省略するが、後述する特別図柄抽選の結果に基づいて、遊技者に当選の期待感を持たせるための動作として、表示部106の前面にせり出したり、表示部106の表示面を広狭したり等の動作演出が実行されるようになっている。一方、表示部106は、電気的表示としては、LCD表示、LED表示、機械的表示としては回胴リール等が適用可能であるが、特に表示形態に限定されるものではない。
なお、前記特別図柄抽選の抽選結果である当選(「大当たり」)は、主として表示部106の図柄変動表示演出において報知され、この図柄変動表示演出中、或いは、前記大役処理中の場合は、抽選結果の報知を待機(保留・記憶)し、順次報知していくようになっている。また、図柄変動表示演出と共に、動物などが擬人化されたキャラクタが表示され、特別図柄抽選で当選した旨を暗示させることにより、遊技者に期待感を持たせるといった、視覚的な演出をすることもあり、その場合は効果音によって聴覚からも遊技者の興趣を増大させる。
表示部106では、例えば、特別図柄抽選の結果を報知するための図柄変動パターン演出が実行される。一例としては、3列の図柄列を個別に変動させ、その内の2列の図柄列が変動を停止したときの図柄が同一図柄となった場合を「リーチ」として遊技者に期待感を持たせる演出を実行し、最終列が図柄の変動を停止させ、その停止図柄が既に停止している2列の図柄と同一図柄となった場合は当選、異なる図柄となった場合は落選を報知する。
センター役物105の下辺部には、ステージ105Sが形成されている。ステージ105Sには、釘等で跳ね返ることで受け入れた遊技球PB、或いはワープ路105Wに案内されて受け入れた遊技球PBが送り込まれるようになっている。
ステージ105Sは、傾斜面や突起部等が形成され、前記遊技球PBの移動が当該傾斜面や突起部等により不規則に変化し、最終的に下辺手前から遊技盤18へ戻されるようになっている。
図2に示される如く、センター役物105の左側は、通常遊技における流路が形成され、通過ゲート118が設けられている。
また、センター役物105の下部には、特別図柄始動入賞口130Aが配置されている。特別図柄始動入賞口130Aは常時入賞可能に上部が開口している。
なお、特別図柄始動入賞口130Aは、前記通常遊技における流路(センター役物105の左側流路)から到達する遊技球PBであっても、特に特別遊技における流路(センター役物105の右側流路)から到達する遊技球PBであっても、入賞が可能となる位置に設けられている。
また、通過ゲート118の下方には、には、舌型電チュー136を備えた特別図柄始動入賞口130Bが取り付けられている。舌型電チュー136は、遊技盤18の裏面側に配設された電チューソレノイド138(図3参照)の通電・非通電によって開閉する構成となっている。
舌型電チュー136は、前記普通図柄抽選に当選したときに開放するようになっている。舌型電チュー136が開放状態になると、特別図柄始動入賞口130Bの入賞確率が高まり、多くの遊技球PBの入賞が可能となる。
特別図柄始動入賞口130A、130Bに遊技球PBが入賞すると特別図柄抽選の権利を得ることになるが、本実施の形態では、1個の特別図柄始動入賞口(130A又は130B)に対して最大4個の保留(抽選を伴う有効始動入賞数の記憶)が可能となっている。なお、この保留数は限定されるものではない。
保留数は、主として特別図柄表示部を備えた遊技進行ガイドランプユニット109(図2に示すセンター役物105を正面視したときの右下に配置)の一部である特別図柄記憶表示部によって報知される。なお、保留数に関する情報は、遊技進行ガイドランプユニット109への表示に加え、表示部106又は遊技盤18に設けた保留演出ランプ等に表示される場合もある。この表示部106又は保留演出ランプでの保留に関する情報では、例えば、特別図柄抽選の結果の先読み予告等を行って、点灯の状態(色、形状、点滅等)を変更する場合がある。
また、遊技盤18の遊技領域の最下位置には、外れ球を遊技盤18の裏側へ排出するアウト口124が設けられている。
本実施の形態では、特別図柄始動入賞口130Aの下部には、特別図柄抽選の大当たり時に開放するセンターアタッカー112Aが配置されると共に、センター役物105の左上部には、上部アタッカー112Bが配置されている。センターアタッカー112A及び上部アタッカー112Bは共に、大役処理に適用される大入賞口として機能するものである。大役処理とは、明らかに遊技者に有利な遊技の状態であり、「特別遊技」という場合もあり、通常遊技の状態と区別される。
センターアタッカー112Aは、アタッカーソレノイド148A(図3参照)の通電・非通電によって開閉扉が開閉する。開閉扉の開放時に、遊技球PBがセンターアタッカー112Aへ入賞することが可能となる。
上部アタッカー112Bは、アタッカーソレノイド148B(図3参照)の通電・非通電によって開閉扉が開閉する。開閉扉の開放時に、遊技球PBが上部アタッカー112Bへ入賞することが可能となる。
遊技盤18には、センター役物105よりも下、かつ始動入賞口役物130Aの左側(遊技盤18の左下)には、複数の一般入賞口120(本実施の形態では、2個の一般入賞口120A、120Bとする。)が設けられている。一般入賞口120は、2個に限られるものではなく、例えば、基本的なベースや入賞率等の設計上の演算によってその数を決めればよい。
なお、ベース値とは、発射球数に対する賞球払出数の割合であり、例えば、100球の遊技球PBが発射されて20球の賞球払出があるときをベース「20」といい、100球の賞球払出があるときをベース「100」という。
また、各ベース値を「約」としたのは、当該数値が理論上の数値であり、実際の遊技において、理論上の数値に対して誤差が生じるためである。長い遊技期間の平均値においては、それぞれで設定したベース値に収束する。
(遊技仕様の一例)
ここで、本実施の形態にパチンコ機10における遊技仕様の一例を示す。
本実施の形態では、遊技状態に関わらず、常に、所謂「左打ち」であり、遊技者は、グリップユニット26を回転操作して、センター役物105に対して左側を狙って打つ発射強度に調整する。
特別図柄始動入賞口130Aに遊技球PBが入賞すると、特別図柄抽選が実行される。
この特別図柄抽選において「小当たり」に当選すると、上部アタッカー112Bが、予め定められた期間中に開閉動作され、内レール102及び外レール104の間から打ち出された直後の遊技球PBの受け入れ体制となり、少なくとも1個の遊技球PBの入賞を待つ。
上部アタッカー112Bの開放は、通じて1.8秒以内で開放することが前提であり、開放時間が長ければ高確率で入賞はするが賞球数が設計仕様以上に増加し、開放時間が短ければ入賞する確率が低いが賞球数が安定する。
このため、一例としては、上部アタッカー112Bは、0.5秒開放→1.0秒の閉止を3回繰り返す(この場合、開放時間が1.5秒)。
なお、本実施の形態では、1回分の開放開始から次の開放開始までの単位時間である0.5秒+1.0秒の開閉時間(1.5秒)は、少なくとも遊技球PBの発射間隔時間(0.6秒)の整数倍にならない設定としている。
上部アタッカー112Bに、少なくとも1個の遊技球PBが入賞すると、センター役物105内に設けられた遊技球振分構造を案内され、遊技球PBが所定の領域(特定領域)を通過すると大当たりとなって、前記センターアタッカー112Aが所定のパターンで開閉動作し、これを所定回数(所定ラウンド)繰り返す。
大役処理が終了すると、一定期間(例えば、予め定められた有効始動入賞数)は、通過ゲート118による普通図柄抽選による舌型電チュー136の開放期間が増加する制御を実行する(時短制御)。このため、特別図柄始動入賞口130Bへの入賞率が増加し、特別図柄抽選の機会を増やすことができる。この場合、特別図柄抽選の当選確率を高める制御(確率変動制御)があってもよい。
(制御系の構成)
本実施の形態に係るパチンコ機10の制御系は、図3に示されるように、主制御部150を中心として構成されており、この主制御部150には、演出制御部152と払出制御部154とが接続されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
主制御部150からは盤用外部端子190を介してホールコンピュータ(図示省略)へ遊技の進行状態を示す情報(始動入賞信号や大当たり信号、図柄確定回数信号等)が送信される。
主制御部150には、入力系として、通過ゲート118を通過する遊技球PBを検出する通過ゲートセンサ118S、特別図柄始動入賞口130Aへの入賞球を検出する特図A
始動入賞口センサ130AS、特別図柄始動入賞口130Bへの入賞球を検出する特図B始動入賞口センサ130BS、「大当たり」の際に開放するセンターアタッカー112Aへの入賞球を検出するアタッカーAセンサ112AS、上部アタッカー112Bへの入賞球を検出するアタッカーBセンサ112BS、並びに一般入賞口120A、120Bへの入賞球を検出する一般入賞センサ120AS、120BSが接続されている。
また、主制御部150には、出力系として、遊技情報や遊技状態をランプの点灯状態で報知するガイドランプユニット109、電動チューリップ136を開閉する電チューソレノイド138、センターアタッカー112Aの開閉扉開閉するためのアタッカーソレノイド148A、上部アタッカー112Bの開閉扉を開閉するためのアタッカーソレノイド148Bが接続されている。
演出制御部152には、入力系として、前記操作ボタン50が接続されている。また、演出制御部152には、出力系として、パチンコ機10の各種遊技部品に設けられた照明演出用の光源137、スピーカ60L、60R、60B、センター役物105内での可動役物装置105A〜105Cを動作させるセンター役物駆動系111が接続されている。
さらに、演出制御部152には、図柄制御部156を介して表示部106が接続されている。
払出制御部154には、払出装置160及び発射制御部164が接続され、発射制御部164には発射装置165が接続されている。この払出制御部154は、パチンコ機10内に設けられた払出装置160を作動させて、賞球又は貸し球の払い出し及び停止動作と払出数を制御する。また、発射制御部164は、遊技者によるグリップユニット26(図1参照)の操作により発射装置165を作動させて、遊技球PBの発射開始、及び、グリップユニット26の操作量に応じた発射強度を制御する。
さらに、払出制御部154では、枠用外部端子191を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータ(図示省略)へ送信するようになっている。
なお、前述した盤用外部端子190と枠用外部端子191とは共通の基板を用いてもよい。
(上部アタッカー構造体)
図2及び図4に示される如く、前記上部アタッカー112Bが配置されたセンター役物105の左上部は、上部アタッカー112Bを主体とした、上部アタッカー構造体200(図2の点線枠参照)として複数の部材がそれぞれ機能を持って組み付けられている。
図4に示される如く上部アタッカー構造体200は、前記上部アタッカー112Bの開口が上向きに設けられ、底板を兼用する開閉扉202を備えている。
開閉扉202は、アタッカーソレノイド148B(図3参照)の励磁、非励磁により、遊技盤18の奥行き方向に移動可能とされている。
例えば、アタッカーソレノイド148Bが非励磁のときは、開閉扉202は、遊技盤18の前方に突出され、上部アタッカー112Bの上部開口を閉止状態とする(図5参照)。
また、例えば、アタッカーソレノイド148Bが励磁されたときは、開閉扉202は、遊技盤18の奥側に退避され、上部アタッカー112Bの上部開口を開放状態とする(図6参照)。
開閉扉202は、図7、図8に示される如く、の右端部側(スロープ高位部)から左端部側にかけて低位となるように傾斜されたスロープを形成している。
このため、外レール102と内レール104との間から打ち出された遊技球PBが、閉止された開閉扉202に到達した場合、図7、図8の右から左へと転動し、センター役物105の左側である遊技盤18の流動領域へ落下することになる。
ここで、開閉扉202上に到達する遊技球PBの落下位置は、開閉扉202の図7、図8の右端部側(スロープ高位部)であればあるほど、遊技球PBが開閉扉202上に存在する時間が長い。遊技球PBが、転動する長さが長くなるからである。
前述したように、本実施の遊技仕様の下では、開閉扉202が所定の条件(特別図柄抽選の当選)で所定期間開閉動作(0.5秒開放→1.0秒閉止の3回繰り返し動作)したときに、少なくとも1個の遊技球PBが上部アタッカー112Bに入賞する必要がある。
「第1の機能部材」
このため、上部アタッカー構造体200の第1の機能部材として、開閉扉202の図7の左側に釘204の配列に基づく案内路206を設けた。
釘204自体は、遊技盤18に打ち込んでもよいし、上部アタッカー構造体200のベース(フランジ)に取り付けてもよい。
釘204は、開閉扉202の図7の左側に対応する範囲では、遊技球PBが間を通過しない程度の密集状態で、右に行くに従い低位となるように配列されており、釘204の間は、遊技球PBは通過することができず、円弧に沿って案内される。
一方、開閉扉202の図7の右端部側(スロープ高位部)にいくに従い、釘204は、粗く点在している。点在した釘204の間は、遊技球PBが通過し得る間隔となっている。
この釘204の配列に基づく案内路206によって、比較的弱い発射強度で発射された遊技球PBは、図7の左側の密に配列された釘204によって、開閉扉202の図7の右端部側(スロープ高位部)に案内され、図7の右側の粗く配列された釘204の間の何れかから落下して開閉扉202へ到達する(図7の矢印A参照)。
「第2の機能部材」
上部アタッカー112Bの図8の右端の壁面は、凹陥された円弧面208Aを備えた案内板208が取り付けられている。この案内板208は、その上端部でセンター役物105の天井部210(図4参照)と連結されている。この連結された部位は、R面加工されているが、R面加工を除けば、案内板208と天井部210とは鋭角に連結されている。
この案内板208によって、比較的強い発射強度で発射され、前記連結部で案内板208の円弧面208A側に仕分けられた遊技球PBは、入射角度が鋭角(90°未満)で円弧面208Aで受け止められ、当該円弧面208Aに沿って案内される。
ここで、案内板208の円弧面208Aの領域が仮に直線状、又は入射角度が鈍角(90°以上)だと、受け止めた後、遊技球PBは、案内板208によって跳ね返り、開閉扉202の図8の左端に落下する場合がある。
しかし、本実施の形態の案内板208は、遊技球PBの突き当たり面が円弧面208Aであり、入射角度が鋭角(90°未満)であるため、円弧面208Aに突き当たるときの力のベクトルが、円滑に円弧面208Aに沿った方向に変更され、跳ね返ることなく、円弧面208Aに沿って移動して、結果的に開閉扉202の図8の右端部側(スロープ高位部)へ到達する(図8の矢印B参照)。
「第3の機能部材」
第1の機能部材(釘204による案内路206)と、第2の機能部材(案内板208の円弧面208A)は、共に遊技球PBを開閉扉202の図7、図8の右端部側(スロープ高位部)へ到達させる役目を有している。
一方、第3の機能部材は、開閉扉202上での遊技球PBの転動速度を遅くする役目を有している。
図4に示される如く、上部アタッカー構造体200は、開閉扉202によって形成されるスロープの遊技者側(手前側)にガイド壁212が形成されている。
また、上部アタッカー構造体200は、遊技盤18に密着して固定されるベース部214を備えており、前記ガイド壁212は、開閉扉202を挟んで、ベース部214に平行となるように配置されている。
ガイド壁212とベース部214の間は、遊技球PBの直径よりも若干大きめの、当該遊技球PBが転動し得る程度の隙間が形成され、前記開閉扉202を床面とするスロープが形成される。
ここで、ガイド壁212とベース部214の互いの対向面には、それぞれ遊技球PBが開閉扉202を転動する方向に沿って、互い違いとなるように、複数の突起部216が形成されている(図5参照)。
突起部216は、遊技球PBが開閉扉202の上を直線的に転動するときに、遊技球PBと干渉する程度の突出量とされ、転動し始めた遊技球PBは、ガイド壁212とベース部214に設けられた突起部216に交互に干渉するため、蛇行しながら転動することになる(図5の矢印C参照)。
この結果、突起部216が存在しないときの転動距離(直線距離)よりも転動距離が長くなり(蛇行距離)、かつ突起部216が存在しないときの転動速度よりも転動速度が遅くなるため、開閉扉202上に存在する時間が長くなる。
(上部アタッカー構造体200と遊技仕様との関連)
発射装置165(図3参照)によって、100球/1分のペースで遊技球PBは発射される。
すなわち、目詰まり等がない場合は、理論上は、外レール102と内レール104の間から、0.6秒毎に遊技球PBが打ち出されることになる。
一方、特別図柄抽選に当選した後、上部アタッカー112Bは、当選の報知が終了した時点で、開閉扉202を0.5秒開放→1.0秒閉止を3回繰り返す。
ここで、連続的に開放する0.5秒の間に、打ち出された遊技球PBが開閉扉202に到達すればよいが、到達位置によって、転動時間が短く、閉止している1.0秒の間に転動が終了して、入賞を逸する場合がある。
遊技球PBの発射強度の調整により、安定して開閉扉202の図7、図8の右端部側(スロープ高位部)に遊技球PBを送り込めればよいが、往々にして発射強度は変動し得る。
遊技仕様としては、1個の遊技球PBが入賞すればよいので、開放の連続時間を長くすればよいが、これはベース(発射数に対する賞球数の割合)に影響を及ぼすため、前記0.5秒開放→1.0秒閉止を3回繰り返す動作は変更できない。
そこで、少しでも、閉止中の開閉扉202上に遊技球PBが維持されるように、第1の機能部材である釘204による案内路206では、発射強度が弱い状態で発射された遊技球PBを、密に配列された釘204で、開閉扉202の図7の右端部側(スロープ高位部)へ案内する。
また、少しでも、閉止中の開閉扉202上に遊技球PBが維持されるように、第2の機能部材である案内板208の円弧面208Aでは、発射強度により加わる力のベクトルを円弧面208A沿うように変更し、跳ね返りを抑制して、図8の開閉扉208の右端部側(スロープ高位部)へ案内する。
さらに、開閉扉202上に到達した遊技球PBを確実に転動させる傾斜角度を維持しつつ、ベース部212とガイド壁214に形成した第3の機能部材である突起部216によって、遊技球PBを意図的に蛇行させ、転動距離を長くし、かつ転動時間を長くする。
この結果、上部アタッカー構造体200は、例えば、従来の構造として一般的に用いられる羽根部材による入賞案内構造に比べて、遊技盤18の占有率が低い状態で、0.5秒開放→1.0秒閉止の3回繰り返しの上部アタッカー112Bの開放中に、極めて高い確率で、遊技球PBの入賞が可能となる。
また、1回分の開放開始から次の開放開始までの単位時間であるの0.5秒+1.0秒の開閉時間(1.5秒)は、少なくとも遊技球PBの発射間隔時間(0.6秒)の整数倍にならない設定としており、定常的に、遊技球PBが開閉扉202が閉止している期間に転動することを防止している。
言い換えれば、上部アタッカー112Bへの入賞確実性を高めるために、センター役物105に設けられた表示部106を小型化したり、可動役物装置105A、105B、105Cを小型化したり、可動範囲を縮小するといった、周囲演出部材への影響を必要最小限に抑えることが可能となる。
(センター役物105の天井部構造)
前述したようにクリップユニット26の操作状態で遊技球PBの発射強度が調整可能され、所謂「左打ち」が実行される。
このため、遊技者は、センター役物105の天井部の頂点よりも若干左側に位置する釘を超えない程度の発射強度で遊技球PBを発射する。これにより、遊技球PBは、センター役物105の左側の流路を通って落下していくことになる。
ところで、グリップユニット26の操作量は、発射強度にほぼ追従(正比例関係)しており、左打ちと、本実施の形態では不要である右打ちとの境界強度(しきい値)が存在する。
このセンター役物105の天井部は、上に凸の円弧面であるため、当該天井部に落下した遊技球PBは、その遊技球PBの勢いと、落下地点の接線の傾き(水平に対する正又は負の傾斜角度)によって、左右に振り分けられることになる。
また、本実施の形態では、付加的構成として、遊技盤18の最上部には、凸状の円弧面が形成された天井部210が設けられ、高位部を超えて、天井部210に到達する発射強度で発射された遊技球PBを、高位部へ跳ね返す段差部218が形成されていることを特徴としている。
すなわち、図9に示される如く、本実施の形態では、前記センター役物105の天井部210に段差部218を設け、基本的には、所謂遠心力が弱まって外レール102から離れ、天井部210に落下する遊技球PBを全てセンター役物105の左側へ振り分ける構造とした。
このため、前記境界強度以上であっても、ほとんどの遊技球PBは、センター役物105の左側へ案内され、上部アタッカー構造体200に至るようになっている。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態に適用される遊技仕様の遊技の流れにそって、各機能の作用及び効果を説明する。
本実施の形態では、遊技状態に関わらず、常に、所謂「左打ち」であり、遊技者は、グリップユニット26を回転操作して、センター役物105に対して左側を狙って打つ発射強度に調整する。
通常遊技状態で、遊技球PBは、1分間に100個のペースで、外レール102と内レール104の間から遊技盤18面へ打ち出される。
このとき、上部アタッカー構造体200を超えるようは発射強度で発射された遊技球PBは、そのほとんどが、センター役物105の天井部210に落下する。
天井部210には、段差部218を設けているため、遊技球PBは、センター役物105の右側へ移動する力が段差部218で失われ、移動方向が反転して、上部アタッカー構造体200側へ落下する。
上部アタッカー112Bは、通常遊技状態では、開閉扉202が閉止された状態であるため、遊技球PBは、開閉扉202によって形成されるスロープに沿って転動し、遊技盤18のセンター役物105の左側の領域へ案内される。
センター役物105の左側には、通過ゲート118及び特別図柄始動入賞口130Bが存在するが、通常遊技状態では、ほとんど機能しない(舌型電チュー136が開放しない)。
遊技盤18に沿って落下した遊技球PBは、釘や風車に案内され、或いはステージ105Sへ送られ、特別図柄始動入賞口130A、一般入賞口120A、120B、又はアウト口124へ案内される。
特別図柄始動入賞口130Aに遊技球PBが入賞すると、特別図柄抽選が実行される。
この特別図柄抽選において「小当たり」に当選すると、上部アタッカー112Bが、予め定められた期間中に開閉動作され、内レール102及び外レール104の間から打ち出された直後の遊技球PBの受け入れ体制となり、少なくとも1個の遊技球PBの入賞を待つ。
上部アタッカー112Bの開放は、通じて1.8秒以内で開放することが前提であり、開放時間が長ければ高確率で入賞はするが賞球数が設計仕様以上に増加し、開放時間が短ければ入賞する確率が低いが賞球数が安定する。
本実施の形態では、第1の条件として、二律背反の妥協点を画策し、上部アタッカー112Bは、0.5秒開放→1.0秒の閉止を3回繰り返す(この場合、開放時間が1.5秒)ようにした。
このとき、上部アタッカー構造体200において、少しでも、閉止中の開閉扉202上に遊技球PBが維持されるように、第1の機能部材である釘204による案内路206が、発射強度の弱い状態で発射された遊技球PBを、密に配列された釘204で、開閉扉202の図7の右端部側(スロープ高位部)へ案内する。
また、上部アタッカー構造体200において、少しでも、閉止中の開閉扉202上に遊技球PBが維持されるように、第2の機能部材である案内板208の円弧面208Aが、発射強度により加わる力のベクトルを円弧面208A沿うように変更し、跳ね返りを抑制して、図8の開閉扉202の右端部側(スロープ高位部)へ案内する。
さらに、開閉扉202上に到達した遊技球PBを確実に転動させる傾斜角度を維持しつつ、ベース部212とガイド壁214に形成した第3の機能部材である突起部216が、遊技球PBを意図的に蛇行させ、転動距離を長くし、かつ転動時間を長くする。
これにより、上部アタッカー112Bの開放期間(0.5秒開放→1.0秒閉止の3回繰り返し)の間に、高確率で、少なくとも1個の遊技球PBが上部アタッカー112Bに入賞する。
ところで、上部アタッカー構造体200では、第1〜第3の機能部材を適用しない場合に比べて、遊技球PBを長く開閉扉202の上に維持する目的であるが、それでも、ベースとの関係から、上部アタッカー112Bの開閉動作のタイミングで入賞しない場合がある。
この入賞しないタイミングに遊技球PBが発射された場合、仮に、遊技球PBの発射間隔(0.6秒)の整数倍が、上部アタッカー112Bの開閉タイミングの1回分の開放開始から次の開放開始までの単位時間に設定されると、定常的に入賞しないことが繰り返されることがある。
例えば、好ましくない例として、上部アタッカー112Bの開閉タイミングを0.5秒開放→0.7秒閉止の繰り返しに設定すると、開放直前に遊技球PBが到達した次の遊技球PBは閉止して0.1秒経過直前となり、さらに、その次の遊技球PBが到達するのが開放直前となり、理論上は定常的に入賞しない。
このため、本実施の形態では、上部アタッカー112Bの開閉タイミングを、遊技球PBの発射間隔の整数倍とならないように設定した(0.5秒開放→1.0秒閉止の繰り返し)。
また、上部アタッカー112Bの開放間隔を遊技球PBの発射タイミングに対してずらした間隔とした(0.5秒開放→1.0秒閉止に対して、0.6秒間隔の発射)。
このため、どのタイミングで遊技球PBが発射されても、遊技球PBが開閉扉202の上に到達すれば、高確率で入賞が可能となる。
上部アタッカー112Bに、少なくとも1個の遊技球PBが入賞すると、センター役物105内に設けられた遊技球振分構造を案内され、遊技球PBが所定の領域(特定領域)を通過すると大当たりとなって、センターアタッカー112Aが所定のパターンで開閉動作し、これを所定回数(所定ラウンド)繰り返す。
大役処理が終了すると、一定期間(例えば、予め定められた有効始動入賞数)は、通常遊技状態ではあるが、特定の遊技状態として、特典を付与する場合がある。
すなわち、通過ゲート118による普通図柄抽選による舌型電チュー136の開放期間が増加する制御を実行する(時短制御)。このため、特別図柄始動入賞口130Bへの入賞率が増加し、特別図柄抽選の機会を増やすことができる。この場合、特別図柄抽選の当選確率を高める制御(確率変動制御)があってもよい。
特典が付与された特定の遊技状態が終了すると、通常遊技状態に戻る。
以上説明したように、本実施の形態では、センター役物105の上部に、少なくとも1個の遊技球PBを入賞させる上部アタッカー112Bを設け、この上部アタッカー112Bへの遊技球PBの入賞を契機に、センターアタッカー112Aを、所定ラウンド開閉動作することで、遊技者に有利な状態を構築するようにした。
センター役物105の上部に、上部アタッカー112B等の大入賞口を設ける場合、一般的には、羽根部材のように、一端部を中心に所定角度回転する構造が採用される。これは、高確率で1個の遊技球PBを入賞させるための構造である。
しかしながら、上記一般的な構造では、羽根部材の動作を伴う軌跡が大きくなるため、その分、センター役物105に搭載する表示部106を小型化したり、可動役物装置105A、105B、105Cを小型化したり、可動範囲を縮小するといった、周囲演出部材に多大な影響を及ぼしていた。
これに対して本実施の形態の上部アタッカー構造体200では、必要最小限のスペースで、少しでも、閉止中の開閉扉202上に遊技球PBが維持されるように、釘204による案内路206と、案内板208の円弧面208Aによって、発射された遊技球PBの強度に関係なく、図7及び図8の開閉扉202の右端部側(スロープ高位部)へ案内する構成とした(第1の機能部材及び第2の機能部材)。
また、ベース部212とガイド壁214に形成した突起部216が、遊技球PBを意図的に蛇行させ、転動距離を長くし、かつ転動時間を長くする構成とした(第3の機能部材)。
これにより、第1〜第3の機能部材を適用しない場合に比べて、遊技球PBを長く開閉扉202の上に維持する。
さらに、本実施の形態では、上部アタッカー112Bの開閉タイミングを、遊技球PBの発射間隔の整数倍とならないように設定した(0.5秒開放→1.0秒閉止の繰り返し)。また、上部アタッカー112Bの開放間隔を遊技球PBの発射タイミングに対してずらした間隔とした(0.5秒開放→1.0秒閉止に対して、0.6秒間隔の発射)。
このため、どのタイミングで遊技球PBが発射されても、遊技球PBが開閉扉202の上に到達すれば、高確率で入賞が可能となる。
なお、本実施の形態では、第1の機能部材として、釘204の配列で案内路206を形成したが、風車や成型品等の釘以外の配列で案内路206を形成してもよい。
また、本実施の形態では、第2の機能部材として、円弧面208Aを備えた案内板208を適用したが、例えば、遊技球PBを受け入れて、所定の通路を介して、高位部(最高位部を起点として低位部にかけて予め定めた範囲を含む)へ案内するワープ路を設けるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、第3の機能として、段差部218を設けたが、Uターン路を設けるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、第1の機能部材、第2の機能部材、及び第3の機能部材の全ての機能部材を搭載したが、変形例として、何れかが単独で設けられる場合であってもよい、少なくとも2つの機能部材を組み合わせるようにしてもよい。
PB 遊技球
10 パチンコ機
18 遊技盤
26 グリップユニット(発射ハンドル)
102 外レール
104 内レール
105 センター役物
105A、105B、105C 可動役物装置
105S ステージ
105W ワープ路
106 表示部
111 センター役物駆動系
112A センターアタッカー
112B 上部アタッカー
112AS アタッカーAセンサ
112BS アタッカーBセンサ
130A 特別図柄始動入賞口
130B 特別図柄始動入賞口
130AS 特図A始動入賞口センサ
130BS 特図B始動入賞口センサ
136 舌型電チュー
138 電チューソレノイド
148A アタッカーソレノイド
148B アタッカーソレノイド(駆動手段)
150 主制御部(制御手段)
152 演出制御部
154 払出制御部
156 図柄制御部
165 発射装置
200 上部アタッカー構造体
202 開閉扉(開閉部材)
204 釘(案内手段、第1の機能部材)
206 案内路(案内手段)
208A 円弧面(案内手段)
208 案内板(案内手段、第2の機能部材)
210 天井部
212 ガイド壁
214 ベース部
216 突起部(調整手段、第3の機能部材)
218 段差部

Claims (1)

  1. 第1動作部の動作で開閉可能な第1入賞口を備えた第1入賞装置と、
    第2動作部の動作で開閉可能な第2入賞口を備えた第2入賞装置と、
    第3動作部の動作で開閉可能な第3入賞口を備えた第3入賞装置とを備え、前記第1動作部、前記第2動作部、及び前記第3動作部の動作を制御して、遊技を進行させる制御部を有する遊技機であって、
    前記第1入賞装置及び前記第2入賞装置は、センター役物の側方に形成された遊技球流動経路に沿って配置され、
    前記第2入賞装置は、
    異なる発射強度で発射された遊技球を、傾斜を持った経路の高位部に案内する案内手段と、
    前記高位部に案内された遊技球の自重による前記経路に沿った低位部への移動の際に、傾斜に沿った自重による前記遊技球の移動軌跡を蛇行させ、かつ移動速度を遅くして移動を制限する制限手段と、
    閉止状態では前記経路を移動する遊技球の支持面となり、開放状態では前記遊技球流動経路を移動中の遊技球を受け入れ可能とする前記第2入賞口となる開閉部材と、
    前記第2動作部の動作として、前記開閉部材を予め定めた周期を持つ開閉パターンで開閉させると共に、前記制御部が、前記周期を、前記遊技球の発射周期の整数倍とならないように制御し、
    前記遊技球流動経路には、遊技球が通過可能な通過ゲートが配置され、
    前記制御部は、
    前記通過ゲートへの遊技球の通過を契機に前記第1動作部を制御して前記第1入賞口を所定時間開放可能とし、
    前記第1入賞口への遊技球の入賞を契機に前記第2動作部を制御して前記第2入賞口を所定時間開放可能とし、
    前記第2入賞口に入賞した遊技球が特定領域を通過したことを契機に前記第3動作部を制御して前記第3入賞口を所定時間開放可能とするものであり、
    かつ、前記制御部は、前記第3動作部による動作が終了すると、前記第1動作部による開放期間を増加可能とする、
    ことを特徴とする遊技機。
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