JP6743660B2 - ケーブル敷設方法及びケーブル敷設装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットアームでケーブルを対象装置に敷設(フォーミング)するためのケーブル敷設方法及びケーブル敷設装置に関する。
従来、電子機器や光通信装置といった各種装置の組み立て工程において、電気配線材や光ファイバーなどのケーブルを対象装置に敷設,配線接続するケーブルフォーミング作業が実施されることがある。敷設されるケーブルは、対象装置内(あるいは回路基板上)において、あらかじめ設定された経路を通るように配索,配置され、対象装置内の部品やコネクタ等に対して接続,固定,係止される。このようなケーブルフォーミング作業は、ケーブルと他部品との干渉防止,破損防止の観点から、手作業で実施されることが多い。一方、手作業の代わりにロボットアームを用いてケーブルフォーミング作業を自動化することで、作業時間の短縮や作業効率の向上が期待でき、生産性を高めることが可能となる(例えば、特許文献1,2参照)。
特開昭61-117899号公報 特開昭60-212911号公報
ロボットアームの軌道制御の手法としては、CP(Continuous Path)制御やPTP(Point To Point)制御などが知られている。前者はロボットアームの移動経路や移動速度を指定するための手法であり、例えばアーク溶接作業や塗装作業などに適用される。また、後者は複数の教示点を設定することでロボットアームの動作を指定するための手法であり、例えばスポット溶接作業や部品搬送作業などに適用される。後者の手法を用いてケーブルフォーミング作業を実施する場合、教示点と教示点との間の区間におけるロボットアームの移動経路が自動的に設定されることになるため、ケーブルに弛みや過引張が発生することがある。特に、二腕以上のロボットアームを用いてケーブルを配索する場合には、各々のロボットアームの動きによってケーブルに弛みや過引張が発生し、ケーブルと実装部品との引っかかりや破損が生じるおそれがある。
一つの側面では、ケーブルフォーミング品質を高めることを目的とする。
一つの実施形態では、ケーブルを支持する支持部を有する第一ハンドと前記ケーブルを把持したまま巻き取り又は繰り出しを行う把持部を有する第二ハンドとを用いて、前記ケーブルを敷設するためのケーブル敷設方法を開示する。このケーブル敷設方法では、前記支持部と前記把持部との相対距離を算出する。また、前記第一ハンド又は前記第二ハンドが移動する際に、前記相対距離の変化量に応じて前記ケーブルの巻き取り量又は繰り出し量を制御する。
一つの側面では、ケーブルフォーミング品質を高めることができる。
一つの実施形態としてのケーブル敷設装置の構成を示す模式図である。 第一ハンドの要部構成を示す模式図である。 (A),(B)は第二ハンドの要部構成を示す模式図である。 制御装置のハードウェア構成を示す模式図である。 制御装置のソフトウェア構成を示す模式図である。 (A),(B)はケーブルの敷設対象装置を示す模式図である。 ロボットアームの移動軌跡を示す模式図である。 算出部での計算を説明するための模式図である。 ケーブル敷設方法を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して、実施形態としてのケーブル敷設方法及びケーブル敷設装置を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態をその趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して(例えば、実施形態や変形例を組み合わせることによって)実施することが可能である。
[1.構成]
図1は、ロボットアームでケーブル20を敷設するためのケーブル敷設装置9の構成を示す模式図である。ケーブル20は、例えば電気配線材や光ファイバーなどであり、敷設対象装置22は、例えば電子機器や光通信装置などである。ロボットアームの本数は、少なくとも二腕以上とされる。図1は、多関節型の第一アーム41及び第二アーム42を用いた場合の装置構成例である。ケーブル20の敷設対象装置22は、第一アーム41及び第二アーム42の近傍に配置される。
第一アーム41,第二アーム42のそれぞれには、複数の腕部43,44及び関節部45,46が設けられる。第一アーム41の先端部には第一ハンド1が設けられ、第二アーム42の先端部には第二ハンド2が設けられる。それぞれの関節部45,46には、その関節部45,46に接続された腕部43,44の相対的な作動量(角度,方向など)を検出するセンサが内蔵される。
第一ハンド1には、ケーブル20を支持する支持部3が設けられる。支持部3には、図2に示すように、第一ハンド1に固定されたベース51,アクチュエータ52,一対の半パイプ53が設けられる。半パイプ53は、中空の筒状部材をその筒軸を含む平面に沿って分割したものである。また、アクチュエータ52は、一対の半パイプ53とベース51との間を繋ぐ部位であり、一対の半パイプ53を離接方向に駆動する。一対の半パイプ53の間にケーブル20を挟み込むことで、ケーブル20が支持部3に遊挿状態で支持される。
第二ハンド2には、ケーブル20を把持したまま、ケーブル20の巻き取り又は繰り出しを行う把持部4が設けられる。把持部4には、図3(A)に示すように、第二ハンド2に固定されたベース54,アクチュエータ55,一対の半パイプ56が設けられるとともに、モータ57,一対のローラ58が設けられる。アクチュエータ55,半パイプ56は、第一ハンドに設けられたアクチュエータ52,半パイプ53と同様の部材である。図3(A)では、二組のアクチュエータ55及び一対の半パイプ56を有する把持部4を例示する。
一対のローラ58は、ケーブル20を挟み込んだ状態で回転することで、ケーブル20を第一ハンド1側から巻き取り(引っ張り)、あるいは第一ハンド1側に向かって繰り出す(押し出す)ものである。一対のローラ58の間にケーブル20を挟み込むことで、ケーブル20が把持部4に把持される。また、ローラ58の回転量を制御することで、把持部4よりも第一ハンド1側におけるケーブル20のテンション(張力)が調節される。
第一アーム41の姿勢は、第一コントローラ17によって制御される。第一ハンド1の位置及び角度(姿勢)は、第一アーム41に含まれる関節部45の角度や腕部43の長さに基づいて算出される。同様に、第二アーム42の姿勢は第二コントローラ18によって制御される。第二ハンド2の位置及び角度(姿勢)は、第二アーム42に含まれる関節部46の角度や腕部44の長さに基づいて算出される。また、第一コントローラ17,第二コントローラ18の作動状態は、制御装置10によって制御される。
[2.ハードウェア]
図4は、制御装置10のハードウェア構成を例示する図である。制御装置10は、第一コントローラ17及び第二コントローラ18に接続されたコンピュータ(電子制御装置)であり、第一アーム41,第二アーム42の作動状態を制御する機能と、ケーブル20の巻き取り,繰り出しの状態(例えばケーブル20の張力)を制御する機能とを併せ持つ。制御装置10には、図4に示すように、プロセッサ11(CPU,中央処理装置),メモリ12(メインメモリ,主記憶装置),補助記憶装置13,インタフェース装置14,記録媒体ドライブ15などが内蔵され、内部バス16を介して互いに通信可能に接続される。
プロセッサ11は、制御ユニット(制御回路)や演算ユニット(演算回路),キャッシュメモリ(レジスタ群)などを内蔵する中央処理装置である。また、メモリ12は、プログラムや作業中のデータが格納される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)がこれに含まれる。一方、補助記憶装置13は、メモリ12よりも長期的に保持されるデータやファームウェアが格納される記憶装置であり、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの不揮発性メモリがこれに含まれる。インタフェース装置14は、制御装置10と外部との間の入出力(Input and Output;I/O)を司るものである。
記録媒体ドライブ15は、光ディスクや半導体メモリなどの記録媒体19(リムーバブルメディア)に記録,保存された情報を読み取る読取装置である。制御装置10で実行されるプログラム(例えば、ケーブルフォーミングプログラム30)は、メモリ内に記録,保存されることとしてもよいし、補助記憶装置13の内部に記録,保存されることとしてもよい。あるいは、記録媒体19上にケーブルフォーミングプログラム30が記録,保存され、その記録媒体19に書き込まれているケーブルフォーミングプログラム30が、記録媒体ドライブ15を介して制御装置10に読み込まれることとしてもよい。
[3.ソフトウェア]
図5は、ケーブルフォーミングプログラム30の処理内容を説明するためのブロック図である。ケーブルフォーミングプログラム30には、算出部31及び制御部32が設けられる。これらは、ケーブルフォーミングプログラム30の機能を便宜的に分類して示したものであり、個々の要素を独立したプログラムとして記述してもよいし、これらの機能を兼ね備えた複合プログラムとして記述してもよい。
算出部31は、少なくとも第一ハンド1,第二ハンド2のいずれか一方が移動する際に、ケーブル20がどの程度引っ張られるのかを把握するための計算、あるいは、どの程度緩むのかを把握するための計算を実施する。ここでは、少なくとも第一ハンド1の支持部3と第二ハンド2の把持部4との相対距離Mの変化量が算出される。また以下、ケーブル20が敷設対象装置22に固定される位置(例えば、コネクタに接続される位置や他部品に係止される位置)のことを、基準点21と呼ぶ。本実施形態の算出部31では、基準点21から支持部3までの距離Lも算出される。
例えば、図6(A),(B)に示すように、敷設対象装置22に取り付けられたファイバー接続部24にケーブル20を接続し、実装部品23を回避しつつ、複数のピン25にケーブル20を引っ掛けながら配索するケーブルフォーミングを想定する。ファイバー接続部24に接続されたケーブル20がピン25に係止されていない状態では、ファイバー接続部24が基準点21となる。したがって、本実施形態の算出部31は、ファイバー接続部24から支持部3までの距離Lと、支持部3から把持部4までの相対距離Mとを算出する。一方、ケーブル20がピン25に係止された時点で、そのピン25の位置が基準点21となる。したがって、本実施形態の算出部31は、そのピン25から支持部3までの距離Lと、支持部3から把持部4までの相対距離Mとを算出する。このように、基準点21の位置はケーブル20の配索状態によって変化する。算出部31は、所定の演算周期で繰り返し距離L,相対距離Mを算出する。
また、算出部31は、前回の演算周期で算出された距離L,相対距離Mと今回の演算周期で算出された距離L,相対距離Mとを比較することで、距離Lの変化量と相対距離Mの変化量とを算出する。また、算出部31は、距離Lの変化量と相対距離Mの変化量との合計値を算出する。例えば図7に示すように、第一ハンド1の支持部3が第一教示点から第二教示点へと移動するとき、支持部3の移動経路が白矢印で示す直線状に設定されることもあれば、黒矢印,斜線矢印で示す曲線状に設定されることもある。第二ハンド2の把持部4が第三教示点から第四教示点へと移動する経路についても同様である。PTP制御においては、支持部3,把持部4の移動経路を予測することができない。また、CP制御においても、支持部3,把持部4の移動経路に誤差が生じることもある。一方、算出部31で距離L,相対距離Mのそれぞれの変化量の合計値を算出することで、ケーブル20の長さの過不足が精度よく把握される。
距離Lの変化量は、今回の演算周期で得られた距離Lから前回の演算周期で得られた距離Lを減ずることで算出される。同様に、相対距離Mの変化量は、今回の演算周期で得られた相対距離Mから前回の演算周期で得られた相対距離Mを減ずることで算出される。例えば、図8に示すように、前回の演算周期における第一ハンド1の支持部3の位置を第一地点P1とし、今回の演算周期における第一ハンド1の支持部3の位置を第二地点P2とする。第一地点P1,第二地点P2はともに、第一ハンド1の支持部3が第一教示点から第二教示点へと移動する際に通過する地点であるものとする。ここで、基準点21から第一地点P1までの距離をL1とおき、基準点21から第二地点P2までの距離をL2とおけば、距離Lの変化量は(L2-L1)と表現される。
同様に、前回の演算周期における第二ハンド2の把持部4の位置を第三地点P3とし、今回の演算周期における第二ハンド2の把持部4の位置を第四地点P4とする。第三地点P3,第四地点P4はともに、第二ハンド2の把持部4が第三教示点から第四教示点へと移動する際に通過する地点であるものとする。ここで、第一地点P1から第三地点P3までの相対距離をM1とおき、第二地点P2から第四地点P4までの相対距離をM2とおけば、相対距離Mの変化量は(M2-M1)と表現される。したがって、距離L及び相対距離Mの変化量の合計値Aは、A=(L2-L1)+(M2-M1)と表現される。
制御部32は、少なくとも第一ハンド1,第二ハンド2のいずれか一方が移動する際に、少なくとも相対距離Mの変化量に応じてケーブル20の巻き取り量,繰り出し量を制御するものである。第一ハンド1の位置が固定されている場合、相対距離Mの変化量のみに応じてケーブル20の巻き取り,繰り出しを制御すればよい。一方、第一ハンド1の位置が変化している場合には、距離Lの変化量と相対距離Mの変化量とに応じてケーブル20の巻き取り量,繰り出し量を制御することが好ましい。
本実施形態の制御部32は、算出部31で算出された合計値Aに基づいてケーブル20の巻き取り,繰り出しを制御する。合計値Aが正の場合には、ケーブル20が張る(過剰に引っ張られる)ものと判断して、ケーブル20が第一ハンド1側に繰り出されるようにモータ57を制御する。このとき、ケーブル20の繰り出し量は、合計値Aの値に応じた大きさとされる。一方、合計値Aが負の場合には、ケーブル20が緩む(弛んだ状態となる)ものと判断して、ケーブル20が第一ハンド1側から巻き取られるようにモータ57を制御する。このとき、ケーブル20の巻き取り量は、合計値Aの絶対値|A|に応じた大きさとされる。
[4.フローチャート]
図9は、本実施形態のケーブル敷設方法を説明するためのフローチャートである。このフローは、図7に示すように第一ハンド1の支持部3が第一教示点から第二教示点へと移動する際の、ケーブル20の巻き取り量,繰り出し量を制御するためのフローである。まず、第一ハンド1,第二ハンド2の現在座標値(三次元座標系における位置及び角度)が取得される(ステップA1)。第一ハンド1の現在座標値は、第一コントローラ17で制御される関節部45の角度や腕部43の長さに基づいて算出可能である。同様に、第二ハンド2の現在座標値は、第二コントローラ18で制御される関節部46の角度や腕部44の長さに基づいて算出可能である。
続いて、基準点21から第一ハンド1の支持部3までの距離Lの変化量が算出される(ステップA2)。例えば、今回の演算周期で算出された距離L2から前回の演算周期で算出された距離L1が減算されて、変化量(L2-L1)が算出される。また、第一ハンド1の支持部3から第二ハンド2の把持部4までの相対距離Mの変化量が算出される(ステップA3)。例えば、今回の演算周期で算出された相対距離M2から前回の演算周期で算出された相対距離M1が減算されて、変化量(M2-M1)が算出される。その後、上記の変化量の合計値A=(L2-L1)+(M2-M1)が算出される(ステップA4)。
ここで、合計値Aの符号が正であるか負であるかが判定される(ステップA5,A7)。合計値Aが負の場合、把持部4よりも第一ハンド1側においてケーブル20が緩む(弛んだ状態となる)ものと判断されて、ケーブル20が第一ハンド1側から巻き取られるようにモータ57が制御される(ステップA6)。ケーブル20の巻き取り量は、合計値Aの絶対値|A|に応じた大きさ(すなわち、-Aに応じた大きさ)とされる。一方、合計値Aが正の場合には、把持部4よりも第一ハンド1側においてケーブル20が張る(過剰に引っ張られる)ものと判断されて、ケーブル20が第一ハンド1側に繰り出されるようにモータ57が制御される(ステップA8)。ケーブル20の繰り出し量は、合計値Aの値に応じた大きさとされる。
合計値Aがゼロの場合には、ケーブル20の長さ(テンション)が変わらないものと判断され、モータ57が回転することはなく、単に把持部4での把持状態が維持される(ステップA9)。その後、第一ハンド1の支持部3が第二教示点に到達したか否かが判定され(ステップA10)、支持部3が第二教示点に到達するまで本フローが繰り返される。なお、支持部3が第二教示点に到達したのち、別の教示点へ移動するような場合には、再び本フローを実施してもよい。このとき、もしもケーブル20が第二教示点で係止,固定されるならば、第二教示点を基準点21に設定すればよい。
[5.効果]
(1)上述の実施形態によれば、支持部3と把持部4との相対距離Mの変化量に応じてケーブル20の巻き取り量,繰り出し量を制御することで、ケーブル20の弛みや過引張を抑制することができる。特に、移動経路がPTP制御で指定されるロボットアーム(例えば、曲線状の移動経路が自動生成されうるタイプのロボットアーム)を用いてケーブル20を敷設する場合であっても、ロボットアーム41,42の移動過程におけるケーブル20の弛みや過引張を抑制することができる。したがって、ケーブル20の破損やフォーミング不良の発生を抑制することができ、ケーブルフォーミング品質を高めることができる。
(2)上述の実施形態では、相対距離Mだけでなく基準点21から支持部3までの距離Lを考慮してケーブル20の巻き取り,繰り出しを実施している。これにより、ケーブル20全体の弛みや過引張を精度よく抑制することができる。特に、第一アーム41(第一ハンド1)と第二アーム42(第二ハンド2)とを同時に移動させる際に発生しうるケーブル20の弛みや過引張を、効率的に抑制することができる。
(3)上述の実施形態では、図8に示すように、支持部3が第一地点P1から第二地点P2へと移動する際の距離Lの変化量は(L2-L1)が算出される。このとき、把持部4が第三地点P3から第四地点P4へと移動する際の相対距離Mの変化量(M2-M1)も算出され、これらの合計値A=(L2-L1)+(M2-M1)が算出される。この合計値Aの符号に応じてケーブル20の巻き取り,繰り出しを制御することで、ケーブル20の弛みや過引張の抑制効果を向上させることができる。
[6.変形例]
上述の実施形態では、第一コントローラ17,第二コントローラ18から独立した制御装置10を用いて把持部4のモータ57を制御する手法について詳述したが、本実施形態の機能(例えば、ケーブルフォーミングプログラム30)を第一コントローラ17や第二コントローラ18に内蔵させてもよい。また、ケーブルフォーミングプログラム30が記録,保存される場所は任意に設定可能である。例えば、制御装置10が接続されるネットワーク上に配置されたサーバ,ワークステーションなどにケーブルフォーミングプログラム30を実装してもよい。また、ケーブルフォーミングプログラム30を複数のコンポーネントに分割し、各々を別の場所に記録,保存することも可能である。このように、ケーブルフォーミングプログラム30を実行する主体は、適宜変更することができる。
[7.付記]
上記の変形例を含む実施形態に関し、以下の付記を開示する。
(付記1)
ケーブルを支持する支持部を有する第一ハンドと前記ケーブルを把持したまま巻き取り又は繰り出しを行う把持部を有する第二ハンドとを用いて、前記ケーブルを敷設するためのケーブル敷設方法において、
前記支持部と前記把持部との相対距離を算出し、
前記第一ハンド又は前記第二ハンドが移動する際に、前記相対距離の変化量に応じて前記ケーブルの巻き取り量又は繰り出し量を制御する
ことを特徴とする、ケーブル敷設方法。
(付記2)
前記ケーブルの敷設対象に前記ケーブルが固定される位置である基準点から前記支持部までの距離を算出し、
前記第一ハンド又は前記第二ハンドが移動する際に、前記距離の変化量と前記相対距離の変化量とに応じて前記ケーブルの巻き取り量又は繰り出し量を制御する
ことを特徴とする、付記1記載のケーブル敷設方法。
(付記3)
前記第一ハンドの前記支持部が第一地点から第二地点へと移動し、同時に前記第二ハンドの前記把持部が第三地点から第四地点へと移動する際に、
前記基準点から前記第一地点までの距離L1と、前記基準点から前記第二地点までの距離L2とを算出し、
前記第一地点から前記第三地点までの相対距離M1と、前記第二地点から前記第四地点までの相対距離M2とを算出し、
距離L2から距離L1を減じた値と相対距離M2から相対距離M1を減じた値との合計値を算出し、
前記合計値が正の場合に、前記合計値に応じて前記ケーブルの繰り出し量を制御するとともに、
前記合計値が負の場合に、前記合計値に応じて前記ケーブルの巻き取り量を制御する
ことを特徴とする、付記2記載のケーブル敷設方法。
(付記4)
ロボットアームでケーブルを敷設するためのケーブル敷設装置において、
前記ケーブルを支持する支持部を有する第一ハンドと、
前記ケーブルを把持したまま巻き取り又は繰り出しを行う把持部を有する第二ハンドと、
前記支持部と前記把持部との相対距離を算出する算出部と、
前記第一ハンド又は前記第二ハンドが移動する際に、前記相対距離の変化量に応じて前記ケーブルの巻き取り量又は繰り出し量を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする、ケーブル敷設装置。
(付記5)
前記算出部が、前記ケーブルの敷設対象に前記ケーブルが固定される位置である基準点から前記支持部までの距離を算出し、
前記制御部が、前記第一ハンド又は前記第二ハンドが移動する際に、前記距離の変化量と前記相対距離の変化量とに応じて前記ケーブルの巻き取り量又は繰り出し量を制御する
ことを特徴とする、付記4記載のケーブル敷設装置。
(付記6)
前記算出部が、
前記第一ハンドの前記支持部が第一地点から第二地点へと移動し、同時に前記第二ハンドの前記把持部が第三地点から第四地点へと移動する際に、
前記基準点から前記第一地点までの距離L1と、前記基準点から前記第二地点までの距離L2とを算出し、
前記第一地点から前記第三地点までの相対距離M1と、前記第二地点から前記第四地点までの相対距離M2とを算出し、
距離L2から距離L1を減じた値と相対距離M2から相対距離M1を減じた値との合計値を算出し、
前記制御部が、
前記合計値が正の場合に、前記合計値に応じて前記ケーブルの繰り出し量を制御するとともに、
前記合計値が負の場合に、前記合計値に応じて前記ケーブルの巻き取り量を制御する
ことを特徴とする、付記5記載のケーブル敷設装置。
1 第一ハンド
2 第二ハンド
3 支持部
4 把持部
9 ケーブル敷設装置
10 制御装置
20 ケーブル
30 ケーブルフォーミングプログラム
31 算出部
32 制御部

Claims (4)

  1. ケーブルを支持する支持部を有する第一ハンドと前記ケーブルを把持したまま巻き取り又は繰り出しを行う把持部を有する第二ハンドとを用いて、前記ケーブルを敷設するためのケーブル敷設方法において、
    前記支持部と前記把持部との相対距離を算出し、
    前記第一ハンド又は前記第二ハンドが移動する際に、前記相対距離の変化量に応じて前記ケーブルの巻き取り量又は繰り出し量を制御する
    ことを特徴とする、ケーブル敷設方法。
  2. 前記ケーブルの敷設対象に前記ケーブルが固定される位置である基準点から前記支持部までの距離を算出し、
    前記第一ハンド又は前記第二ハンドが移動する際に、前記距離の変化量と前記相対距離の変化量とに応じて前記ケーブルの巻き取り量又は繰り出し量を制御する
    ことを特徴とする、請求項1記載のケーブル敷設方法。
  3. 前記第一ハンドの前記支持部が第一地点から第二地点へと移動し、同時に前記第二ハンドの前記把持部が第三地点から第四地点へと移動する際に、
    前記基準点から前記第一地点までの距離L1と、前記基準点から前記第二地点までの距離L2とを算出し、
    前記第一地点から前記第三地点までの相対距離M1と、前記第二地点から前記第四地点までの相対距離M2とを算出し、
    距離L2から距離L1を減じた値と相対距離M2から相対距離M1を減じた値との合計値を算出し、
    前記合計値が正の場合に、前記合計値に応じて前記ケーブルの繰り出し量を制御するとともに、
    前記合計値が負の場合に、前記合計値に応じて前記ケーブルの巻き取り量を制御する
    ことを特徴とする、請求項2記載のケーブル敷設方法。
  4. ロボットアームでケーブルを敷設するためのケーブル敷設装置において、
    前記ケーブルを支持する支持部を有する第一ハンドと、
    前記ケーブルを把持したまま巻き取り又は繰り出しを行う把持部を有する第二ハンドと、
    前記支持部と前記把持部との相対距離を算出する算出部と、
    前記第一ハンド又は前記第二ハンドが移動する際に、前記相対距離の変化量に応じて前記ケーブルの巻き取り量又は繰り出し量を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする、ケーブル敷設装置。
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