JP6743589B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
従来、感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、形成されたトナー像を用紙に転写し、転写されたトナー像を加熱定着することで、用紙上に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置においては、カット紙等の記録材はトレイに積層され、給紙ローラーなどによって搬送経路上に一枚ずつ送り出されるように設計されているが、一度に複数枚が送り出される現象、所謂重送が発生する場合がある。この場合、用紙の重量や厚みが数倍に増加した状態となることから、搬送が正常に行われない恐れがある。
また、重送された用紙が定着部を通過した場合、用紙の坪量や湿度環境などによっては、定着面側の用紙が定着ローラーに巻き付く一方で非定着面側の用紙は通常の搬送経路を通過してしまうJAMが発生するケースがある。
このようなケースでは、用紙の先端を検出する一般的なJAM検出センサーの場合、当該センサーが非定着面側の用紙の先端を検出することにより正常の搬送動作として誤検知されてしまう。
そこで、ニップ部を用紙が通過する際の用紙の厚みや定着ローラーと加圧ローラーの軸間距離、用紙通過時のトルクなどを検出することで重送を検出する重送検出装置(例えば、特許文献1参照)を、定着部に配置させることにより、重送を検出することが考えられる。
特開2004−284796号公報
しかしながら、定着部には画像形成のための部材やユニット等が密集していることから、上記した公知の重送検出装置を定着部に取り付けるとプロセス条件に制約が生じてしまうとともに、高コスト化する。
また、定着ローラー上の用紙の巻き付きを直接検出することも考えられるが、接触式のセンサーでは定着ローラー表面に傷が付く虞があり、非接触式のセンサーでは定着ローラーに近付き過ぎるとセンサーの耐熱温度を超えてしまい、逆に離れすぎると周辺部材が邪魔となって配置できない、といった理由により、定着ローラー上の用紙の巻き付きを直接検出することは困難である。
本発明は、画像定着部の構成へ影響を与えることなく、ニップ部における用紙の重送又は重送時における定着ローラーへの用紙の巻き付きを検出可能な定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の定着装置は、
シートに形成されたトナー像を加熱定着させる定着ローラーと、
前記定着ローラーにシートを圧接させる加圧ローラーと、
前記定着ローラー及び前記加圧ローラーが圧接して形成されたニップ部の下流において、加熱されたシートの変形状態を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に基づいて重送又は重送時における定着ローラーへのシートの巻き付きを判断する判断手段と、を備え
前記検出手段は、前記ニップ部の上流及び下流においてシートの先端が通過したタイミングを計測可能な先端検出センサーを備え、
前記判断手段は、前記ニップ部の上流の前記先端検出センサーが検出してから前記ニップ部の下流の前記先端検出センサーが検出するまでの通過時間が所定の基準値よりも下回る場合に重送と判断す
ことを特徴とする。
請求項2に記載の定着装置
シートに形成されたトナー像を加熱定着させる定着ローラーと、
前記定着ローラーにシートを圧接させる加圧ローラーと、
前記定着ローラー及び前記加圧ローラーが圧接して形成されたニップ部の下流において、加熱されたシートの変形状態を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に基づいて重送又は重送時における定着ローラーへのシートの巻き付きを判断する判断手段と、を備え
前記検出手段は、シートの搬送方向の先端の、シートの搬送面に対する垂直方向の変位量を検出する変位検出センサーを備え、
前記判断手段は、前記変位検出センサーが検出した変位量が所定の基準値を下回る場合に重送又は重送時における定着ローラーへのシートの巻き付きと判断することを特徴とする。
請求項3に記載の定着装置
シートに形成されたトナー像を加熱定着させる定着ローラーと、
前記定着ローラーにシートを圧接させる加圧ローラーと、
前記定着ローラー及び前記加圧ローラーが圧接して形成されたニップ部の下流において、加熱されたシートの変形状態を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に基づいて重送又は重送時における定着ローラーへのシートの巻き付きを判断する判断手段と、を備え
前記検出手段は、シートの搬送面に対して上方から観察した際のシート又は画像のサイズを検出するサイズ検出センサーを備え、
前記判断手段は、前記サイズ検出センサーが検出したサイズが所定の基準値を下回る場合に定着ローラーへのシートの巻き付きと判断することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項からの何れか一項に記載の定着装置において、
前記検出手段による検出結果を記憶する記憶手段を備え、
前記基準値は、記憶手段によって記憶された過去の検出結果に基づいて算出された値であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項からの何れか一項に記載の定着装置において、
前記基準値は、定着条件に応じて変更可能であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1からの何れか一項に記載の定着装置において、
前記検出手段は、前記定着ローラーよりも下流側において前記定着ローラーと最も近接した搬送手段と前記定着ローラーとの間に配置されていることを特徴とする。
また、本発明における画像形成装置は、
用紙にトナー像を形成する画像形成部と、
トナー像が形成された用紙を加熱圧接して定着させる請求項1からの何れか一項に記載の定着装置と、を備える
ことを特徴とする。
本発明によれば、画像定着部の構成へ影響を与えることなく、ニップ部における用紙の重送又は重送時における定着ローラーへの用紙の巻き付きを検出することができる。
本発明を適用した実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る画像定着部の構成を示す図である。 第1実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る画像定着部の構成を示す図である。 第2実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る画像定着部の構成を示す図である。 第3実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る画像定着部の構成を示す図である。 第4実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明の画像形成装置に係る第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明の実施形態ではカラーの画像形成装置を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばモノクロの画像形成装置に適用することも可能である。
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置1の概略構成を示す図である。図2は、画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、CPU101(Central Processing Unit)、RAM102(Random Access Memory)及びROM103(Read Only Memory)を有する制御部10、記憶部11、操作部12、表示部13、インターフェース14、スキャナー15、画像処理部16、画像形成部17、画像定着部18及び搬送部19等を備える。制御手段である制御部10は、バス21を介して記憶部11、操作部12、表示部13、インターフェース14、スキャナー15、画像処理部16、画像形成部17、画像定着部18及び搬送部19と接続されている。
CPU101は、ROM103又は記憶部11に記憶されている制御用プログラムを読み出して実行し、各種演算処理を行う。
RAM102は、CPU101に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。
ROM103は、CPU101により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM103に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
これらのCPU101、RAM102及びROM103を備える制御部10は、上述の各種制御用プログラムに従って画像形成装置1の各部を統括制御する。例えば、制御部10は、画像処理部16に画像データに対する所定の画像処理を行わせて記憶部11に記憶させる。また、制御部10は、搬送部19に用紙を搬送させ、記憶部11に記憶された画像データに基づいて画像形成部17により用紙に画像を形成させる。
記憶部11は、半導体メモリーであるDRAM(Dynamic Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段により構成され、スキャナー15により取得された画像データや、インターフェース14を介して外部から入力された画像データが記憶される。
また、記憶部11には予め設定された、後述する用紙の重送又は巻き付きの判断の基準となる基準値テーブルや、過去に検出手段によって検出された、用紙の変形量の履歴などが記憶されている。なお、ここでの変形とは、用紙のカールや熱収縮などを指す。
操作部12は、操作キーや表示部13の画面に重ねられて配置されたタッチパネル等の入力デバイスを備え、これらの入力デバイスに対する入力操作を操作信号に変換して制御部10に出力する。
表示部13は、LCD(Liquid crystal display)等の表示装置を備え、画像形成装置1の状態や、タッチパネルへの入力操作の内容を示す操作画面等を表示する。
インターフェース14は、外部のコンピューター、他の画像形成装置などとの間でデータの送受信を行う手段であり、例えば、各種シリアルインターフェースのいずれかにより構成される。
スキャナー15は、用紙に形成された画像を読み取り、R(赤)、G(緑)及びB(青)の色成分毎の単色画像データを含む画像データを生成して記憶部11に記憶させる。
画像処理部16は、例えば、ラスタライズ処理部、色変換部、階調補正部、ハーフトーン処理部を備え、記憶部11に記憶された画像データに各種画像処理を施して記憶部11に記憶させる。
画像形成部17は、記憶部11に記憶された画像データに基づき、用紙に画像を形成する。画像形成部17は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(黒)の色成分に各々対応する4組の露光部171、感光体ドラム172及び現像部173を備えている。また、画像形成部17は、転写体174及び2次転写ローラー175を備えている。
露光部171は、発光素子としてのLD(Laser Diode)を備えている。露光部171は、画像データに基づいてLDを駆動し、帯電する感光体ドラム172上にレーザー光を照射、露光して感光体ドラム172上に静電潜像を形成する。現像部173は、露光された感光体ドラム172上に帯電する現像ローラーにより所定の色(C、M、Y及びKのいずれか)のトナー(色材)を供給して、感光体ドラム172上に形成された静電潜像を現像する。
C、M、Y及びKに対応する4つの感光体ドラム172上に各々C、M、Y及びKのトナーで形成された画像(単色画像)は、各感光体ドラム172から転写体174上に順次重ねられて転写される。これにより、転写体174上にC、M、Y及びKを色成分とするカラー画像が形成される。転写体174は、複数の転写体搬送ローラーに巻き回された無端ベルトであり、各転写体搬送ローラーの回転に従って回転する。
2次転写ローラー175は、転写体174上のカラー画像を、給紙トレイ22又は外部に設けられる給紙装置から給紙された用紙上に転写する。詳しくは、用紙及び転写体174を挟持する2次転写ローラー175に所定の転写電圧が印加されることにより、転写体174上においてカラー画像を形成しているトナーが用紙側に引き寄せられて用紙に転写される。
画像定着部18は、トナーが転写された用紙を加熱及び加圧してトナーを用紙に定着させる定着処理を行う。
画像定着部18は、定着ローラー181、ハロゲンランプヒーター182、加圧ローラー183を備える。画像定着部18及び制御部10により定着装置が構成される。
定着ローラー181は、その内部に、回転軸方向に延在するハロゲンランプヒーター182を備える。ハロゲンランプヒーター182は、制御部10による制御下で通電することにより発熱する。定着ローラー181は、制御部10による制御下で図示しないモーター等の回転駆動手段により駆動されて回転する。
定着ローラー181の外周面上には定着ベルトが張架され、定着ローラー181の回転に伴って回転する。定着ローラー181及び加圧ローラー183は、当該定着ベルトを介して、用紙を挟持して搬送する圧接部としてのニップ部を構成する。
加圧ローラー183は、図示しない弾性部材により定着ローラー181に近づく方向に付勢され、定着ベルトを介して定着ローラー181に圧着され、定着ローラー181との間にニップ部を形成しながら定着ローラー181の回転に伴って回転する。なお、加圧ローラー183は、制御部10による制御下で図示しないモーター等の回転駆動手段により駆動されて回転するものとしてもよい。
定着ローラー181及び加圧ローラー183は、用紙をニップ部で挟持して、所定の搬送方向に搬送しながら用紙を加熱及び加圧する。これにより、定着ローラー181及び加圧ローラー183は、用紙上のトナーを溶融させて定着させる。用紙と接触する際の定着ベルトの温度は、例えば、180℃以上200℃以下の範囲とされる。従って、ハロゲンランプヒーター182は、定着ローラー181を介して定着ベルトがこの温度となるように加熱する。
ニップ部の下流には、排紙ローラー184が配置され、用紙を下流へと搬送する。
搬送部19は、図1に示すように、用紙を挟持した状態で回転することで用紙を搬送する用紙搬送ローラーを複数備え、所定の搬送経路で用紙を搬送する。搬送部19は、画像定着部18により定着処理が行われた用紙の表裏を反転させて2次転写ローラー175へ搬送する反転機構191を備えている。画像形成装置1では、用紙の両面に画像を形成する場合に反転機構191による用紙の表裏の反転が行われて両面に画像が形成された後に用紙が排紙トレイ23に排出される。用紙の片面にのみ画像を形成する場合には、反転機構191による用紙の表裏の反転が行われることなく片面に画像が形成された用紙が排紙トレイ23に排出される。
次に、図3を用いて第1実施形態に係る発明の概要について説明する。
第1実施形態に係る画像形成装置1は、JAM検出センサー等の用紙先端の通過時間を計測可能な、先端検出センサーとしての検出センサーSE1a及びSE1bを用いて、画像定着部18に到達した重送を判断し、重送処理を行う。
用紙がニップ部を通過し加熱されると、用紙中の水分量が減少することにより用紙が定着ローラー181側に曲がる、所謂ヒートカール現象という用紙の変形が起きる場合がある。ニップ部を通過する際の用紙表裏の温度差が大きい程、表裏の熱収縮差が大きくなり、用紙が大きくカールする。また、カール量は用紙の厚みにも依存し、坪量の小さい、薄い用紙程カールしやすい。
重送時は、重送された用紙のうち定着ローラー181側の用紙(ここでは定着面側の用紙と表記)は供給される熱量が一枚通紙時と同程度であるため、カール量も同程度となる。一方、非定着面側は定着面側の設定温度よりも低く設定されているため、加圧ローラー183側の用紙(ここでは非定着面側の用紙と表記)はほとんど変形しない。
図3(A)及び図3(B)に示すように、検出センサーSE1aはニップ部の用紙搬送方向下流且つ排紙ローラー184の上流に、検出センサーSE1bは上流に設置されており、用紙の先端を検出して両センサー間の通過時間差を算出する。
図3(A)のような一枚通紙時には、用紙の先端はカールし、検出センサーSE1aは用紙の先端よりも搬送方向下流側の位置を検出するため、両センサー間の通過時間差はカールしない場合に比べて大きくなる。一方、図3(B)のような重送時には、非定着面側の用紙はほとんど変形せず、検出センサーSE1aは非定着面側の用紙の先端を検出するため、一枚通紙時よりも通過時間差は小さくなる。即ち、通過時間差は「一枚通紙時(≒重送時の定着面側の用紙)>重送時の非定着面側の用紙」となる。
つまり、図3(C)に示すように、従来技術においては、正常通紙された場合の通過時間を許容時間とし、許容時間を超えても検出されない場合にJAMが発生したと判断する。これに対し、第1実施形態に係る画像形成装置1は、許容時間よりも早い時間に検出した場合に重送が発生したと判断する。
次に、図4のフローチャートを用いて第1実施形態に係る画像形成装置1の重送検知制御を説明する。
図4に示すように、制御部10は重送検知制御が可能であるかどうかを判断する(ステップS401)。ここで、用紙が厚い(例えば、坪量105gsm以上)場合、又はトナー付着物量が少ない(例えば、カバレッジ16%以下)場合には、用紙は加熱されてもほとんどカールせず、一枚通紙時と重送時の通過時間に差が生じないため、重送検知制御は実施しない。即ち、記憶部11には操作部12やインターフェース14、スキャナー15によって入力された画像情報や用紙の種類に関する情報が記憶され、制御部10は、当該情報が記憶部11によって予め記憶された、重送検知制御を実施すべきプリント条件に合致するか否かによって、重送検知制御を実施するか否かを判断する。
制御部10は、重送検知制御が可能ではないと判断した場合(ステップS401:No)、終了するが、可能であると判断した場合(ステップS401:Yes)、ステップS402へと移行する。
ステップS402では、制御部10は基準値の変更が必要であるかどうかを判断する。
ここで、基準値とは過去の通紙履歴をもとに、用紙の坪量に応じて設定された正常通紙された場合の検出センサーSE1aとSE1bの通過時間差である。例えば、坪量が小さく厚みが薄い程、用紙はカールしやすいため、基準値も大きくなる。
しかし、用紙に供給される熱量に依存してカール量が変化するため、熱量に応じて基準値を変更する必要がある。例えば定着ベルトの制御温度が上昇した場合や、定着搬送速度が減少した場合、ニップ荷重が増加した場合など、用紙に供給される熱量が増加する方向に設定が変更された場合は用紙のカール量も増加し、通過時間差も大きくなるため、基準値を大きくなるように変更する必要がある。
また、カール量は、湿度などの環境条件や片面/両面印刷の条件にも依存する。高湿条件下では用紙のカール量は大きく通過時間差も大きくなるため、基準値を大きくなるように変更する。また、両面印刷時は片面印刷時よりも表裏の温度差が小さく、カール量が小さく通過時間差も小さくなるため、基準値を小さくなるように変更する。
このような用紙の種類や環境条件に応じた基準値テーブルは予め記憶部11に記憶されており、制御部10は、該当する基準値テーブルを参照して基準値を変更する。
制御部10は、基準値の変更が必要であると判断した場合(ステップS402:Yes)、基準値を変更し(ステップS403)、ステップS404へと進む。基準値の変更の必要がないと判断した場合(ステップS402:No)、ステップS404へと移行する。
ステップS404では、検出センサーSE1a及びSE1bは、用紙の先端の通過時間差を計測し、制御部10は判断手段として機能して、検出結果が基準値よりも小さいかどうかを判断する(ステップS405)。
制御部10は、基準値よりも小さいと判断した場合(ステップS405:Yes)、重送が発生したと判断し、重送処理を行う(ステップS406)。重送処理は、例えば、制御部10は表示部13にエラーが発生したことを表示させ、後続の用紙が重送した用紙に突き当たるのを防止するため、ニップ部よりも上流のモーター等の負荷を停止させて、用紙搬送経路上に存在する排出可能な全ての用紙に印刷を行って、排紙トレイ23に排出させ、画像形成装置1の停止処理を行う。
制御部10は、基準値よりも小さくはないと判断した場合(ステップS405:No)、正常通紙がなされたと判断し、記憶手段としての記憶部11に、検出結果を記憶させる(ステップS407)。次に、制御部10は印刷が終了したかどうかを判断し(ステップS408)、印刷が終了したと判断した場合(ステップS408:Yes)、ジョブを終了するが、印刷が終了していないと判断した場合(ステップS408:No)、所定枚数継続して印刷したかどうかを判断する(ステップS409)。
ここで、所定枚数とは、予め設定された、基準値を更新するのに必要な印刷枚数のことである。例えば10枚毎に基準値となる通過速度差を算出し、基準値をその値に変更する。この所定枚数も、紙の種類や、記憶部11に記憶された過去の重送の発生頻度等により適宜変更することで、より精度の高い検出が可能となる。
制御部10は、所定枚数継続して印刷したと判断した場合(ステップS409:Yes)、ステップS403へと戻り、所定枚数継続して印刷していないと判断した場合(ステップS409:No)、ステップS404へと戻る。
以上のように、第1実施形態に係る画像形成装置1は、定着ローラー181と、加圧ローラー183と、先端検出センサーとして用紙先端の通過時間差を計測する検出センサーSE1a及びSE1bと、検出結果を記憶する記憶手段としての記憶部11と、判断手段としての制御部10と、を備える。
第1実施形態に係る画像形成装置1においては、重送した用紙がニップ部に到達した際に、検出センサーSE1a及びSE1bにおける通過時間差が一枚通紙時よりも短い場合に重送と判断する。検出センサーSE1a及びSE1bのようなセンサーは、画像形成装置1に既に装備されている。従って、第1実施形態に係る画像形成装置1においては新たに検出装置を設置する必要がないため、定着装置の構成に影響を与えることなく、経済的であるといえる。
また、同じ定着条件下でも、用紙の坪量が異なるとカール量も異なるが、第1実施形態に係る画像形成装置1においては、過去の通紙履歴をもとに基準値を設定するため、用紙の坪量によらず正確に重送を判断することが可能である。また、同じ坪量であっても、コート紙/非コート紙等の違い等によってもカール量が異なる場合があるが、本実施形態のように通紙履歴をもとに基準値を設定することで、紙種に応じた重送判断が可能である。
また、第1実施形態に係る画像形成装置1においては、所定枚数通紙毎に基準値を変更する。従って、例えば、印刷中の定着ローラー181の熱膨張変化等の定着条件の変化に応じて基準値を変更するため、重送判断の精度を高めることが可能となる。
また、第1実施形態に係る画像形成装置1においては、検出センサーSE1a及びSE1bは、ニップ部直後の排紙ローラー184の上流に配置されている。排紙ローラー184の下流では、用紙が排紙ローラー184によって挟持搬送されたことによりカール量が変化する虞があるため、正確に重送を検出することが難しくなるが、本実施形態ではそのような問題が生じない。
また、第1実施形態に係る画像形成装置1においては、加熱による変形が生じない用紙を通紙する際には、重送検知制御を行わない。これにより、正常通紙しているにも係らず重送と判断してしまう誤検知を回避することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る画像形成装置1は、第1実施形態と同様に、画像定着部18に到達した重送を判断する。図5に示すように、第1実施形態に係る画像形成装置1と比べ、用紙先端の通過時間差を検出する検出センサーSE1a及びSE1bの代わりに、用紙サイズを検出可能な、サイズ検出センサーとしての検出センサーSE2を用いる点で異なっている。検出センサーSE2には、例えばCDDカメラ等が挙げられ、用紙の先端がニップ部を通過した時点から所定時間経過後の用紙サイズを検出する。検出センサーSE2は、ニップ部の下流であって直後の排紙ローラー184の上流に配置されている。
なお、説明の簡略化のため、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
一枚通紙時は、カールした用紙を検出するため搬送方向の長さが短くなる。しかし、図5(A)に示すように、用紙が重送されると、検出センサーSE2は非定着面側の用紙も検出するため、ニップ部下流側で検出される用紙搬送方向の長さは、一枚通紙時に比べてαだけ長くなる。
また、図5(C)に示すように加熱により用紙が熱収縮(変形)する場合、検出センサーSE2がニップ部下流側で検出する用紙搬送方向の長さは、βだけ長くなる。このような熱収縮は、例えば用紙が樹脂を含むロール紙のような場合に生じやすい。
第2実施形態に係る画像形成装置1は、検出センサーSE2によって検出された、ニップ部を通過した用紙に形成された用紙サイズを基準値と比較することによって、重送を判断する。即ち、用紙の種類に応じた用紙サイズの基準値テーブルは予め記憶部11に記憶されており、制御部10は、検出された用紙サイズが基準値を下回った場合に、重送と判断する。
次に、図6のフローチャートを用いて第2実施形態に係る画像形成装置1の重送検知制御を説明する。ステップS601〜ステップS604の処理は、第1実施形態に係る画像形成装置1の動作について示す図4のステップS401〜ステップS404の処理と同様であるので、説明を省略する。
ステップS605では、用紙の画像サイズが基準値よりも大きいかどうかを判断する。ここで、制御部10は一枚通紙時に検出される用紙サイズを予測されるカール量をもとに算出し、これを基準値として設定する。
基準値よりも大きいと判断した場合(ステップS605:Yes)、ステップS606へと移行するが、基準値よりも大きくはないと判断した場合(ステップS605:No)、ステップS607へと移行する。
以降、ステップS606〜ステップS609は、第1実施形態におけるステップS405〜ステップS409の処理と同様であるので、説明を省略する。
従って、第2実施形態に係る画像形成装置1においては、サイズ検出センサーとしての検出センサーSE2によって検出された、ニップ部を通過した用紙サイズを基準値と比較することにより、重送の有無を判断する。これにより、第1実施形態と同様に、従来技術のような定着装置の構成に影響を与える重送検出装置を利用することなく、比較的簡便な方法で重送を検出することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る画像形成装置1は、第1実施形態及び第2実施形態とは異なり、画像定着部18における重送及び定着ローラー181への用紙の巻き付きを判断する。図7のように、定着面側の用紙のカールの高さを検出可能な、変位検出センサーとしての検出センサーSE3を、ニップ部の下流であって直後の排紙ローラー184の上流に配置する。検出センサーSE3には、例えばレーザーセンサー等を挙げられ、図7に示したような用紙先端に生じたカールの高さを定着ローラー181側から検出し、数値化する。
なお、説明の簡略化のため、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
次に、図8のフローチャートを用いて第3実施形態に係る画像形成装置1の巻き付き検知制御を説明する。
図8に示すように、制御部10は重送及び巻き付き検知制御が可能であるかどうかを判断する(ステップS801)。ここで、用紙が厚い(例えば、坪量105gsm以上)場合、又はトナー付着物量が少ない(例えば、カバレッジ16%以下)場合には、用紙は加熱されてもほとんどカールせず検出センサーSE3では検知できないため、重送及び巻き付き検知制御は実施しない。
即ち、記憶部11には操作部12やインターフェース14、スキャナー15によって入力された画像情報や用紙の種類に関する情報を記憶され、制御部10は、当該情報が記憶部11によって予め記憶された、重送及び巻き付き検知制御を実施すべきプリント条件に合致するか否かによって、重送及び巻き付き検知制御を実施するか否か判断する。
重送及び巻き付き検知制御が可能ではないと判断した場合(ステップS801:No)、終了するが、可能であると判断した場合(ステップS801:Yes)、ステップS802へと移行する。
ステップS802では、制御部10は基準値の変更が必要であるかどうかを判断する。
ここで、基準値とは過去の通紙履歴をもとに、用紙の坪量に応じて設定された所定の値である。例えば、坪量64gsmの上質紙を通紙した場合、用紙のカール量の下限値は20mmであった。これに対し、加熱してもほとんど変形しない坪量105gsm以上の用紙の変形量が20mm未満であった場合、検出された用紙の高さが20mm未満の場合はカールしていないものとみなすことができる。よって、制御部10は、用紙のカールの有無を判断するための基準値を20mmに設定する。
しかし、用紙に供給される熱量に依存してカール量が変化するため、熱量に応じて基準値を変更する必要がある。また、カール量は、湿度などの環境条件や片面/両面印刷の条件にも依存するため、基準値を変更する。
このような、用紙の種類や環境条件に応じた基準値テーブルは予め記憶部11に記憶されており、制御部10は、該当する基準値テーブルを参照して基準値を変更する。
基準値の変更が必要であると判断した場合(ステップS802:Yes)、基準値を変更し(ステップS803)、ステップS804へと進む。基準値の変更の必要がないと判断した場合(ステップS802:No)、ステップS804へと移行する。
ステップS804では、検出センサーSE3はニップ部を通過した用紙の先端のカール量を計測する。制御部10は判断手段として機能し、検出結果が基準値よりも小さいかどうかを判断する(ステップS805)。
ここで、図7(A)のように、一枚通紙時に用紙が定着ローラー181には巻き付かず正常通紙される場合や、図7(B)のように重送時に定着面側の用紙がカールしたものの定着ローラー181には巻き付かない場合は、検出センサーSE3は定着面側の用紙を検出するため、検出されたカール量は基準値以上となる。
しかし、図7(C)のように一枚通紙時に用紙が巻き付いた場合は、用紙は検出センサーSE3によって検出されない。
また、図7(D)のように重送時に定着ローラー181に定着面側の用紙が巻き付いた場合、定着面側の用紙は検出センサーSE3によって検出されず、また非定着面側の用紙のカール量は一枚通紙時及び定着面側の用紙に比べて小さいため、検出されるカール量は基準値よりも小さくなる。即ち、カール量は「正常通紙時の用紙≒重送時の定着面側の用紙>重送時の非定着面側の用紙」となる。
制御部10は、カール量が基準値よりも小さいと判断した場合(ステップS805:Yes)、図7(C)及び図7(D)のように巻き付きが発生したと判断し、巻き付き処理を行う(ステップS806)。巻き付き処理は重送処理と同様に、例えば、制御部10は表示部13にエラーが発生したことを表示させ、後続の用紙が重送した用紙に突き当たるのを防止するため、ニップ部よりも上流のモーター等の負荷を停止させて、用紙搬送経路上に存在する排出可能な全ての用紙に印刷を行って、排紙トレイ23に排出させ、画像形成装置1の停止処理を行う。
制御部10は、基準値よりも小さくはないと判断した場合(ステップS805:No)、2回目の用紙先端の検出があったかどうかを判断する(ステップS807)。図7(B)のように、重送時は定着面側の用紙が非定着面側の用紙の後に検出されるため、2回目の検出があったと判断した場合(ステップS807:Yes)、重送が生じていると判断し重送処理を行う(ステップS808)。
2回目の検出がなかったと判断した場合(ステップS807:No)、図7(C)のように巻き付きも重送も生じていない正常通紙であると判断し、記憶手段としての記憶部11に検出結果を記憶させる(ステップS809)。次に、制御部10は印刷が終了したかどうかを判断し(ステップS810)、印刷が終了したと判断した場合(ステップS810:Yes)、ジョブを終了するが、印刷が終了していないと判断した場合(ステップS810:No)、所定枚数継続して印刷したかどうかを判断する(ステップS811)。
ここで、所定枚数とは、予め設定された、基準値を更新するのに必要な印刷枚数のことである。例えば10枚毎に基準値となるカール量の下限値を算出し、基準値をその値に変更する。この所定枚数も、紙の種類や、記憶部11に記憶された過去の重送や巻き付きの発生頻度等により適宜変更することで、より精度の高い検出が可能となる。
制御部10は、所定枚数継続して印刷したと判断した場合(ステップS811:Yes)、ステップS803へと戻り、所定枚数継続して印刷していないと判断した場合(ステップS811:No)、ステップS804へと戻る。
以上のように、第3実施形態に係る画像形成装置1は、定着ローラー181と、加圧ローラー183と、変位検出センサーとして用紙のカール量(変形状態)を計測する検出センサーSE3と、検出結果を記憶する記憶手段としての記憶部11と、判断手段としての制御部10と、を備える。
従って、第3実施形態に係る画像形成装置1においては、ニップ部における重送と、用紙の定着ローラー181への巻き付きの両方を判断し、重送処理及び巻き付き処理を行うことが可能である。
また、第3実施形態に係る画像形成装置1においては、ニップ部下流に配置されたJAM検出センサーが、非定着面側の用紙が下流へと搬送されることによって異常を検知しない場合でも、用紙の変形量の検出によって、確実に巻き付きを検知することができる。
また、第3実施形態に係る画像形成装置1においては、用紙のカール量を直接計測することができるため、用紙がカールしやすい条件、例えばHH環境下、薄紙通紙時、スジ目方向搬送時、設定温度上昇時、低速搬送時等において検出精度が高い。
また、同じ定着条件下でも、用紙の坪量が異なるとカール量も異なるが、第3実施形態に係る画像形成装置1においては、過去の通紙履歴をもとに基準値を設定するため、用紙の坪量によらず正確に巻き付きを判断することが可能である。また、同じ坪量であっても、コート紙/非コート紙等の違い等によってもカール量が異なる場合があるが、本実施形態のように通紙履歴をもとに基準値を設定することで、紙種に応じた巻き付き判断が可能である。
また、第3実施形態に係る画像形成装置1においては、所定枚数通紙毎に基準値を変更する。従って、例えば、印刷中の定着ローラー181の熱膨張変化等の定着条件の変化に応じて基準値を変更するため、巻き付き判断の精度を高めることが可能となる。
また、第3実施形態に係る画像形成装置1においては、検出センサーSE3はニップ部の下流であって、直後の排紙ローラー184の上流に配置されている。排紙ローラー184の下流では、用紙が排紙ローラー184に挟持搬送されたことにより、正確なカール量を検出することが難しくなるが、本実施形態ではそのような虞が生じない。
また、第3実施形態に係る画像形成装置1においては、加熱による変形が生じない用紙を通紙する際には、巻き付き検知制御を行わない。これにより、正常通紙しているにも係わらず巻き付きと判断してしまう誤検知を回避することができる。
なお、上記実施形態においては検出センサーSE3の例としてレーザーセンサーを上げたが、これに限定されない。例えば、アクチュエーターをニップ部下流において定着ローラー181側に設置し、用紙先端の接触を検出するものとしてもよい。この場合、カールした用紙の高さの下限値を設定し、この下限値よりも高くカールした用紙の先端が接触する位置に、検出センサーSE3を配置する。
[第4実施形態]
第4実施形態に係る画像形成装置1は、重送時の定着ローラー181への用紙の巻き付きを判断する。図9に示すように、第3実施形態に係る画像形成装置1と比べ、用紙のカール量を計測する検出センサーSE1の代わりに、用紙に形成された画像サイズを検出可能な、サイズ検出センサーとしての検出センサーSE2を用いる点で異なっている。検出センサーSE2には、先述のようにCDDカメラ等が挙げられ、用紙の先端がニップ部を通過した時点から所定時間経過後の画像サイズを検出する。検出センサーSE2は、ニップ部の下流且つ直後の排紙ローラー184の上流に配置されている。
なお、説明の簡略化のため、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図9(A)に示すように、用紙がカールすると、用紙面を上から見た場合のニップ部下流における用紙搬送方向の長さは、カールしない場合に比べてαだけ短くなり、これに伴い、検出センサーSE2によって検出される画像サイズも小さくなる。また、図9(C)に示すように加熱により用紙が熱収縮し、ニップ部下流において用紙搬送方向にβだけ短くなり、同様に検出される画像サイズも小さくなる。
図9(A)及び図9(C)のように重送された際に、定着面側の用紙が定着ローラー181に巻き付かない場合は、定着面側の用紙のカールにより検出センサーSE2が検出する画像は実際の画像よりも搬送方向に縮小することとなるが、縮小率は一枚通紙時と同程度であるとみなすことができる。
これに対し、図9(B)及び図9(D)のように、定着面側の用紙が定着ローラー181に巻き付いた場合には、検出センサーSE2は非定着面側の用紙を検出するため、画像を検出しない。
また、用紙の先端が検出センサーSE2に到達するまでは図9(A)及び図9(C)のように搬送されるものの、その後定着面側の用紙の後方が定着ローラー181に巻き付く場合がある。この時、ニップ部を通過した用紙は定着ローラー181側へと引き戻されるため、結果的に正常通紙される場合に比べて検出される画像サイズが小さくなる。
従って、第4実施形態に係る画像形成装置1においては、検出センサーSE2によって検出された、用紙に形成された画像サイズが基準値を下回った場合及び画像が検出されない場合に、重送された用紙が定着ローラー181への巻き付いたと判断する。
次に、図10のフローチャートを用いて第4実施形態に係る画像形成装置1の巻き付き検知制御を説明する。ステップS1001〜ステップS1004の処理は、第3実施形態に係る画像形成装置1の動作について示す図8のステップS801〜ステップS804の処理と同様であるので、説明を省略する。
ステップS1005では、用紙の画像サイズが基準値よりも小さいかどうかを判断する。制御部10は、記憶部11に記憶された画像情報と用紙の種類をもとに、用紙がカールした際に検出される画像サイズを算出し、これを基準値として設定する。検出された画像サイズが基準値を下回った場合、又は画像が検出されない場合に巻き付きが発生したものと判断する。
基準値よりも小さいと判断した場合(ステップS1005:Yes)、巻き付き処理を行い(ステップS1006)、巻き付き検知制御を終了する。基準値よりも小さくはないと判断した場合(ステップS1005:No)、ステップS1007へと移行する。
以降、ステップS1007〜ステップS1009は、第3実施形態におけるステップS809〜ステップS811の処理と同様であるので、説明を省略する。
従って、第4実施形態に係る画像形成装置1においては、サイズ検出センサーとしての検出センサーSE2によって検出された、ニップ部を通過した用紙上の画像サイズを基準値と比較することにより、巻き付きの有無を判断する。これにより、第3実施形態と同様に、ニップ部における重送した用紙が定着ローラー181に巻き付いた際に、ニップ部下流に配置されたJAM検出センサーが、非定着面側の用紙が下流へと搬送されることによって異常を検知しない場合でも、画像サイズの変位量の検出によって、確実に巻き付きを検知することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、上記の実施形態は本発明の好適な例であり、これに限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、各検出センサーは、ニップ部と排紙ローラー184との間に配置する構成としたが、これに限定されない。検出センサーは、より厳密にはニップ部下流で、最もニップ部に近接する搬送手段との間に設置すればよいので、排紙ローラー184の上流に例えばガイド板等が存在する場合は、ガイド板とニップ部の間に検出センサーを配置する。
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の主旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
10 制御部(判断手段)
11 記憶部(記憶手段)
12 操作部
13 表示部
14 インターフェース
15 スキャナー
16 画像処理部
17 画像形成部
18 画像定着部
181 定着ローラー
182 ハロゲンランプヒーター
183 加圧ローラー
184 排紙ローラー
19 搬送部
22 給紙トレイ
23 排紙トレイ
SE1a、SE1b 先端検出センサー(検出手段)
SE2 サイズ検出センサー(検出手段)
SE3 変位検出センサー(検出手段)
S 記録材

Claims (7)

  1. シートに形成されたトナー像を加熱定着させる定着ローラーと、
    前記定着ローラーにシートを圧接させる加圧ローラーと、
    前記定着ローラー及び前記加圧ローラーが圧接して形成されたニップ部の下流において、加熱されたシートの変形状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて重送又は重送時における定着ローラーへのシートの巻き付きを判断する判断手段と、を備え
    前記検出手段は、前記ニップ部の上流及び下流においてシートの先端が通過したタイミングを計測可能な先端検出センサーを備え、
    前記判断手段は、前記ニップ部の上流の前記先端検出センサーが検出してから前記ニップ部の下流の前記先端検出センサーが検出するまでの通過時間が所定の基準値よりも下回る場合に重送と判断することを特徴とする定着装置。
  2. シートに形成されたトナー像を加熱定着させる定着ローラーと、
    前記定着ローラーにシートを圧接させる加圧ローラーと、
    前記定着ローラー及び前記加圧ローラーが圧接して形成されたニップ部の下流において、加熱されたシートの変形状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて重送又は重送時における定着ローラーへのシートの巻き付きを判断する判断手段と、を備え
    前記検出手段は、シートの搬送方向の先端の、シートの搬送面に対する垂直方向の変位量を検出する変位検出センサーを備え、
    前記判断手段は、前記変位検出センサーが検出した変位量が所定の基準値を下回る場合に重送又は重送時における定着ローラーへのシートの巻き付きと判断することを特徴とする定着装置。
  3. シートに形成されたトナー像を加熱定着させる定着ローラーと、
    前記定着ローラーにシートを圧接させる加圧ローラーと、
    前記定着ローラー及び前記加圧ローラーが圧接して形成されたニップ部の下流において、加熱されたシートの変形状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて重送又は重送時における定着ローラーへのシートの巻き付きを判断する判断手段と、を備え
    前記検出手段は、シートの搬送面に対して上方から観察した際のシート又は画像のサイズを検出するサイズ検出センサーを備え、
    前記判断手段は、前記サイズ検出センサーが検出したサイズが所定の基準値を下回る場合に定着ローラーへのシートの巻き付きと判断することを特徴とする定着装置。
  4. 前記検出手段による検出結果を記憶する記憶手段を備え、
    前記基準値は、記憶手段によって記憶された過去の検出結果に基づいて算出された値であることを特徴とする請求項からの何れか一項に記載の定着装置。
  5. 前記基準値は、定着条件に応じて変更可能であることを特徴とする請求項からの何れか一項に記載の定着装置。
  6. 前記検出手段は、前記定着ローラーよりも下流側において前記定着ローラーと最も近接した搬送手段と前記定着ローラーとの間に配置されていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の定着装置。
  7. 用紙にトナー像を形成する画像形成部と、
    トナー像が形成された用紙を加熱圧接して定着させる請求項1からの何れか一項に記載の定着装置と、を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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