JP6734144B2 - 鞍乗型車両のエアクリーナ - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両のエアクリーナに関する。
自動二輪車等の鞍乗型車両のエアクリーナは、エンジンへの吸気を濾過するエレメントと、エレメントを収容するエアクリーナケースとを備えている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のエアクリーナでは、エアクリーナケースの上面に吸気口が形成されている。エアクリーナケースの内部において、吸気がエレメントを前方から後方に通過することで、当該吸気に含まれる異物が濾過される。
特開平11−99977号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたエアクリーナの構成では、エアクリーナケースの内部に進入した吸気が、エレメントとエアクリーナケースとの間を通過してエンジンに導かれるのを防ぐために、封止構造を複雑化する必要がある。また、エレメントの交換作業が複雑化する場合もある。
そこで本発明は、鞍乗型車両のエアクリーナにおいて、封止構造を簡易化しつつ、濾過部材交換時の作業性を向上させることを目的としている。
本発明の一形態に係る鞍乗型車両のエアクリーナは、エンジンに吸入するための空気を濾過する濾過部材と、上側ケースと下側ケースとを合わせ面において上下方向に合わせることで構成され、前記濾過部材を収容するエアクリーナケースと、を備え、前記濾過部材は、前記エアクリーナケースの内部空間を仕切ることで、前記濾過部材の下側にダーティサイド空間を形成し、前記ダーティサイド空間とは反対側にクリーンサイド空間を形成し、前記上側ケースには、前記空気を吸入する少なくとも1つの吸入口が形成され、前記濾過部材、前記上側ケース及び前記下側ケースのいずれか1つには、前記吸入口を前記ダーティサイド空間に接続する接続通路を画定する接続部が形成され、前記上側ケースと前記下側ケースとが前記合わせ面において合わされることに伴って、前記接続部は、前記濾過部材、前記上側ケース及び前記下側ケースのうちのクリーンサイド空間を画定する部材を上下方向に押圧することで、前記吸入口を前記ダーティサイド空間に気密的に連通させている。
前記構成によれば、エアクリーナケースの合わせ面において、上側ケースと下側ケースとを上下方向に合わせた際に、接続部がクリーンサイド空間を画定する部材を押圧することで吸入口をダーティサイド空間に気密的に連通させるため、エアクリーナにおける封止構造の簡易化を図ることができる。即ち、上側ケース及び下側ケースの合わせ作業と、濾過部材とエアクリーナケースとの隙間封止作業と、接続部とクリーンサイド空間との隙間封止作業とを同時に行うことができ、濾過部材交換時の作業性も向上させることができる。
前記形態において、前記濾過部材、前記上側ケース及び前記下側ケースのうち前記別の1つと前記接続部との間に挟まれた弾発性を有するシール部材を更に備えていてもよい。
前記構成によれば、濾過前の空気のクリーンサイド空間への進入防止効果を更に高めることができる。
前記形態において、前記接続部は、前記上側ケースに形成されていてもよい。
前記構成によれば、接続部がリブとして機能することで上側ケースの剛性を高めることができると共に、吸入口を形成したことによる剛性低下も防ぐことができる。
前記形態において、前記濾過部材は、濾過部と、前記濾過部の周囲を囲んで前記上側ケースと前記下側ケースとで挟持される枠部と、を有し、前記枠部には、前記濾過部が挿入される濾過用貫通孔と、前記接続通路と連通する吸入用貫通孔とが形成され、前記上側ケースが前記下側ケースに固定された状態で、前記接続部は、前記枠部のうち前記吸入用貫通孔の周囲部分を押圧していてもよい。
前記構成によれば、接続部によって押圧される部分を下側ケースに形成する構成と比べて、下側ケースの構造を簡易化することができる。
前記形態において、前記クリーンサイド空間には、前記エンジンに接続される排出口と、前記排出口に接続されて前記排出口から上流側に向かって延びるダクトとが設けられ、前記ダクトの前端部は、前記濾過部材の後端部よりも前方に配置されていてもよい。
前記構成によれば、ダクトを前方に延長し易く、濾過部材を通過した空気がダクトに吸気され易くなり、吸気効率を向上させることができる。
前記形態において、前記上側ケースの上壁部のうち前記吸入口の後方の領域に、前記エアクリーナとは異なる他の車両部品を固定する座面が形成されていてもよい。
前記構成によれば、他の車両部品が上側ケースの上壁部に形成された座面に固定されることで、上壁部の振動を抑制すると共に、当該上壁部の振動によって発生する音の周波数成分を抑制することができる。
前記形態において、前記エアクリーナケースは、その上方に位置する燃料タンクを直接又は間接部材を介して支持していてもよい。
前記構成によれば、エアクリーナケースのうち上側ケースの上壁部の振動を抑制することができ、上壁部の振動によって発生する音の周波数成分を抑制することができる。
前記形態において、前記少なくとも1つの吸入口は、互いに間隔をあけて設けられる複数の吸入口を含んでいてもよい。
前記構成によれば、開口面積の大きい単一の吸入口を上側ケースに形成する構成と比べて、上側ケースの剛性低下を防ぐことができる。
本発明によれば、鞍乗型車両のエアクリーナにおいて、封止構造を簡易化しつつ、濾過部材交換時の作業性を向上させることができる。
実施形態に係る鞍乗型車両の一例である自動二輪車の左側面図である。 図1に示すエアクリーナ及びその周辺の平面図である。 図2のIII-III線断面図である。 図3に示す濾過部材及び下側ケースを左斜め上方から視た斜視図である。 図3に示す下側ケースの平面図である。 図3に示す枠部及び上側ケースを左斜め下方から見た斜視図である。 第1変形例の要部の縦断面図である。 第2変形例の要部の縦断面図である。
以下、図面を参照しながら実施形態について説明する。なお、同一の又は対応する要素には全ての図を通じて同一の符号を付して重複する詳細説明を省略する。また、以下の説明における方向の概念は、鞍乗型車両に騎乗した運転者が見る方向を基準としている。
図1は、実施形態に係る鞍乗型車両の一例である自動二輪車1の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車1は、前輪2と、後輪3と、車体フレーム4とを備えている。前輪2は、略上下方向に延びるフロントフォーク5の下端部にて回動可能に接続されている。フロントフォーク5の上端部には、左右方向に延びるハンドル6がステアリングシャフト(図示せず)を介して取り付けられている。後輪3は、スイングアーム7を介して車体フレーム4に接続されている。車体フレーム4は、ヘッドパイプ8と、ヘッドパイプ8から後方に延びるメインフレーム9とを有している。
メインフレーム9は、その下方に配置されたエンジンEを支持している。本実施形態では、エンジンEは、並列4気筒のエンジンである。エンジンEには、スロットルボディ11を介してエアクリーナ10が接続されている。エアクリーナ10は、エンジンEに供給するための空気を浄化する機能を有している。エアクリーナ10の上方には、燃料タンク12が配置されている。
図2は、図1に示すエアクリーナ10及びその周辺の平面図である。図2に示すように、メインフレーム9は、前後方向に延びる左右一対のパイプフレーム部9a,9bを有している。エアクリーナ10は、左右一対のパイプフレーム部9a,9bの間に配置されている。エアクリーナ10には、後述するエアクリーナケース21と一体に形成された一対の固定部10aが設けられている。一対の固定部10aは、エアクリーナケース21の前面から前方に突出している。本実施形態では、一対の固定部10aは、締結部材(例えば、ボルト及びナット)13及び弾性部材(例えば、ゴムブッシュ)14を介して、車体フレーム4に固定されたキーシリンダ15(図1参照)のブラケット部15aに固定されている。
図3は、図2のIII-III線断面図である。図3に示すように、エアクリーナ10は、上側ケース31と下側ケース32とを有するエアクリーナケース21を備えている。エアクリーナケース21は、上側ケース31と下側ケース32とを合わせ面Sにおいて上下方向に合わせることで構成されている。エアクリーナ10が車体に搭載された状態で、上側ケース31と下側ケース32との合わせ面Sは、後方に進むにつれて下方に傾斜するよう形成されている。本実施形態では、合わせ面Sは、メインフレーム9(図1)と略平行に配置されている。
上側ケース31及び下側ケース32は、樹脂材料によって、形成されている。上側ケース31は、締結部材(例えば、ボルト)33,34によって、下側ケース32に固定されている。上側ケース31と下側ケース32との間には、弾発性を有する第1シール部材41が挟持されている。上側ケース31が下側ケース32に固定された際に、上側ケース31が第1シール部材41に上方から当接して、当該第1シール部材41が圧縮されることで、上側ケース31と下側ケース32との間のシール性が確保される。
上側ケース31の上壁部31aには、外部の空気を吸入する複数(本実施形態では、2つ)の吸入口31bが間隔をあけて形成されている。本実施形態では、吸入口31bは、エアクリーナケース21の前部に形成されている。吸入口31bは、その軸線Jが上方且つ後方に向けて斜めに延びている。吸入口31bには、燃料タンク12の下面12aが上下方向に間隔を設けて対向しており、当該間隔を介して外部の空気(走行風)が吸入口31bへと導かれる。また燃料タンクとエアグリーナ上面の前後方向に垂直な周囲領域全体との間には、上下方向に問隔をあけて配置される。吸入口31bは、メインフレーム9の上面よりも上方に配置されている。これによって、メインフレーム9よりも運転者の頭部に近い位置に吸入口31bを配置することができる。
エアクリーナケース21の内部空間Vには、濾過部材22が収容されている。濾過部材22は、上側ケース31の下方で、下側ケース32の上方に配置されている。濾過部材22は、エアクリーナケース21に対して着脱可能である。濾過部材22は、吸入口31bを通過して内部空間Vに進入した空気に含まれる異物を濾過する。濾過部材22は、内部空間Vを仕切るように合わせ面Sに沿って配置されている。これにより、濾過部材22の下側に濾過前の空気が存在するダーティサイド空間V1が形成され、ダーティサイド空間V1の反対側に濾過後の空気が存在するクリーンサイド空間V2が形成されている。
濾過部材22は、濾過部51と、枠部52とを有している。濾過部材22がエアクリーナケース21の内部空間Vを仕切ることで、濾過部51以外を通過して、下側ケース32内のダーティサイド空間V1から上側ケース31内のクリーンサイド空間V2へのエアの移動が阻止される。濾過部51は略平板状であり、例えば、濾紙等の繊維材料によって、形成されている。なお、濾過部51は、オイルが含浸されたスポンジ材料によって形成されていてもよい。枠部52は、上側ケース31と下側ケース32とで挟持されており、濾過部51を支持している。枠部52には、濾過部51が挿入される濾過用貫通孔H1と、濾過用貫通孔H1よりも前方に設けられてダーティサイド空間V1と連通する2つの吸入用貫通孔H2とが形成されている。濾過部材22の枠部52は、濾過部51よりも剛性が高い(即ち、可撓性が低い)。本実施形態では、枠部52は、合成樹脂によって形成されている。
吸入用貫通孔H2は、接続通路Pと連通している。接続通路Pは、吸入用貫通孔H2を介して、吸入口31bをダーティサイド空間V1に接続している。即ち、枠部52に吸入用貫通孔H2が形成されることで、上側ケース31の上方の空間が下側ケース32に形成されたダーティサイド空間V1と連通する。接続通路Pは、上側ケース31に形成された筒状の接続部31cによって画定されている。本実施形態では、接続部31cは、その軸線J方向一方側に位置する上端が上側ケース31の上壁部31aに一体的に接続されている。接続通路Pの軸線は、接続部31cが上側ケース31の成形時に形成されるように、上側ケース31の成形型の抜き方向に沿って延びている。接続部31cは、上壁部31aの下面から下方に突出している筒状の壁部である。接続部31cは、合わせ面Sよりも径方向内側に配置されている。
接続部31cの下端は、上側ケース31及び下側ケース32の合わせ面Sよりも下方に位置する。濾過部材22の枠部52は、接続部31bの下端に対向する対向面が形成されている。当該対向面は、合わせ面Sに平行に延び、接続部31cの形状に対応するように接続部31cの軸回りに一周するリング状に形成されている。接続部31cは、弾発性を有する第2シール部材42を介して枠部52を間接的に押圧している。第2シール部材42は、接続部31cの下端の端面形状に対応するように環状に形成されている。上側ケース31が下側ケース32に固定された状態で、接続部31cが第2シール部材42を上方から当接して、当該第2シール部材42が圧縮されることで、吸入口31bがダーティサイド空間V1と気密的に連通されている。
具体的には、合わせ面Sから接続部31cの下端までの長さL1は、合わせ面Sから対向面までの長さL2と、自然状態での第2シール部材42の厚さ寸法L3とをあわせた寸法(L2+L3)よりも大きく形成されている(L1>L2+L3)。これにより、上側ケース31及び下側ケース32の合わせ作業において、接続部31cによって第2シール部材42が押し潰されて、接続部31cと濾過部材22との間に形成される隙間が塞がれる。吸入口31bを介してエアクリーナ10に吸入された空気は、側面視で、エアクリーナケース21の内部空間Vを略U字状に移動する。具体的には、空気は、内部空間Vにおいて、接続通路P、吸入用貫通孔H2、ダーティサイド空間V1及び濾過部51の順に通過した後に、クリーンサイド空間V2へと移動する。
図2及び3に示すように、上側ケース31の上壁部31aのうち吸入口31bの後方の領域には、傾斜面R1〜R3が形成されている。エアクリーナ10が車体に搭載された状態で、傾斜面R1は、その前端から後端にかけて上方に傾斜している。傾斜面R1は、車両部品16,17が固定される座面である。傾斜面R1には、挿通孔31dと、第1鉛直壁部31eと、第2鉛直壁部31fと、ボス部31gとが形成されている。挿通孔31dには、ボルト34が挿通される。第1鉛直壁部31eは、平面視で、L字状であり、傾斜面R1のうち挿通孔31dに対して左側の領域から上方に突出している。第2鉛直壁部31fは、傾斜面R1のうち挿通孔31dに対して右側の領域から上方に突出して、左右方向に延びている。ボス部31gは円柱状であり、傾斜面R1のうち2つの吸入口31bの間の領域から上方に突出している。
傾斜面R2は、傾斜面R1の左右両側に設けられており、左右方向外側に進むにつれて下方に傾斜している。傾斜面R3は、その前端が傾斜面R1の後端と連続しており、後方に進むにつれて下方に傾斜している。
本実施形態において、傾斜面R1に固定される車両部品は、エンジン制御装置16及びリレーボックス17である。エンジン制御装置16及びリレーボックス17は、略矩形板状である。エンジン制御装置16は、エンジンEの点火時期、インジェクタによる燃料噴射量等を制御することで、エンジン出力を制御する電装品である。エンジン制御装置16の前端部は、吸入口31bと前後方向位置が重なっている。リレーボックス17は、エンジン制御装置16からの信号に基づき、電力を他の電装品に供給する複数のリレーが取り付けられている電装品である。リレーボックス17に取り付けられたリレーは、ハーネス18を介してエンジン制御装置16と接続されている。
エンジン制御装置16及びリレーボックス17は、取付部材60を介して、傾斜面R1に固定されている。取付部材60は、例えば、樹脂材料によって、形成されている。取付部材60は、エンジン制御装置16が取り付けられる制御装置取付部61と、リレーボックス17が取り付けられるリレーボックス取付部62とを有している。
制御装置取付部61は、本体部61aと、第1係合部61bと、第2係合部61cとを含んでいる。本体部61aは略直方体状であり、エンジン制御装置16が挿入される開口部61dを有している。本体部61aの下面は、上側ケース31の上壁部31aに当接している。本体部61aのうち左後側の角部は、第1鉛直壁部31eに当接している。第1係合部61bは、本体部61aから前方に突出している。第1係合部61bは、ボス部31gが挿通される挿通孔を有していることで、ボス部31gと係合している。第2係合部61cは、本体部61aのうち右後側の角部に設けられて、左右方向に延びている。第2係合部61cは、第2鉛直壁部31fが貫通する貫通孔を有していることで、第2鉛直壁部31fと係合している。
リレーボックス取付部62は、制御装置取付部61と一体に形成されている。リレーボックス取付部62は、制御装置取付部61の上方且つ吸入口31bの後方に設けられている。リレーボックス取付部62には、リレーボックス17が挿入される開口部62aが形成されている。リレーボックス取付部62の上方には、防振用のダンパー部材70が設けられている。ダンパー部材70は略直方体状であり、燃料タンク12の下面及びリレーボックス取付部62の上面に当接している。取付部材60及びダンパー部材70は、エアクリーナケース21が燃料タンク12を間接的に支持するための間接部材である。燃料タンク12の下面12aのうち平面視でリレーボックス取付部62及びダンパー部材70と重なる領域は、上方に凹んでいる。
図4は、図3に示す濾過部材22及び下側ケース32を左斜め上方から見た斜視図である。図5は、図3に示す下側ケース32の平面図である。図3乃至5に示すように、下側ケース32は、クリーンサイド空間V2の底部分を画定するためのクリーンサイド底部32gと、クリーンサイド底部32gの下方に連なってダーティサイド空間V1を画定するためのダーティサイド底部32aとを有する。クリーンサイド底部32gは、下側ケース32の外形に沿って上下軸回りに一周する周壁部32gaと、周壁部32gaの下端に連なって周壁部32gaの軸線に垂直な方向に延びる面状の底壁部32gbとが形成されている。
クリーンサイド底部32gには、周壁部32gaの下端から径方向内側に突出する座部分32gcが形成されている。言い換えれば、貫通孔H3の周囲に座部分32gcが形成さている。座部分32gcは、貫通孔H3の周囲に形成されて、周壁部32gaの径方向内側に鍔状に延びている。座部分32gcに濾過部材22が上方から載せられることで、下側ケース32に濾過部材22が位置決めされて収容されている。このようにして、上側ケース31の下面と、接続部31cの外周面と、下側ケース32のクリーンサイド底部32gの上面と、濾過部材22の上面とで囲まれた空間によって、クリーンサイド空間V2が形成されている。下側ケース32のダーティサイド底部32aと、濾過部材22の下面とで囲まれた空間によって、クリーンサイド空間V1が形成されている。
クリーンサイド底部32gの前部には、上下方向に貫通して、濾過部材22が嵌り込む貫通孔H3が形成されている。本実施形態では、貫通孔H3は、平面視において、前方に向かうにつれて先細りとなる略台形状に形成されている。ダーティサイド底部32aは、貫通孔H3の下方に形成されて、貫通孔H3を下方から覆っている。貫通孔H3は、濾過用貫通孔H1と全ての吸入用貫通孔H2を合わせた領域よりも大きく形成されている。また、座部分32gcの後方には、排気用のダクト24が接続される排出口23が形成されている。
クリーンサイド空間V2には、スロットルボディ11(図1参照)を介してエンジンEに接続される複数の排出口23と、各排出口23に接続された複数のダクト24とが設けられている。本実施形態では、エンジンEの気筒数に対応するように、4つの排出口23がクリーンサイド空間V2に設けられている。排出口23は、下側ケース32のダーティサイド底部32aのうちクリーンサイド空間V2を規定する領域に設けられている。ダクト24は、排出口23から吸気方向上流側に向かって延びている。
ダクト24は、第1ダクト24a,24bと、第2ダクト24c,24dとを有している。第1ダクト24a,24bは円筒状であり、クリーンサイド空間V2を上下方向に延びている。第1ダクト24a,24bの上端部は、濾過部51の上面よりも上方に位置している。第2ダクト24c,24dは、第1ダクト24a,24bの間に設けられており、クリーンサイド空間V2をL字状に延びている。第2ダクト24c,24dの前端部は、濾過部材22の後端部より前方に配置されており、濾過部51に対して上方から重なっている。
下側ケース32は、第1嵌合部32bと、第2嵌合部32cと、第1ネジ孔32dと、第2ネジ孔32eとを有している。第1嵌合部32bは、下側ケース32のうち上側ケース31との合わせ面Sを下方に窪ませてなる溝部である。第1嵌合部32bには、上側ケース31の外周縁部が嵌合する。濾過部材22は、下側ケース32の被係合部に枠部52の係合部が係合することで、下側ケース32に位置決めされる。具体的には、第2嵌合部32cは、貫通孔H3の径方向外側かつ第1嵌合部32bよりも内側に設けられており、貫通孔H3に沿って一周する溝部である。枠部52には、貫通孔H3を一周する突出部52gが形成されている。
枠部52の突出部52gが下側ケース32の第2嵌合部32cに嵌り込むことによって、下側ケース32に対する枠部52の位置決めとともに、下側ケース32と濾過部材22との間の隙間を抑えられ、濾過部51を通過せずにクリーンサイド空間V2へと空気が侵入することが抑えられる。特に、第2嵌合部32cに沿って接続部31cの一部が延びる構成とすることで、その効果が高まる。
第1ネジ孔32dは、ボルト33の雄ネジと螺合する雌ネジを有しており、下側ケース32の外縁部から下方に突出するボス部32fに形成されている。第2ネジ孔32eは、ボルト34の雄ネジと螺合する雌ネジを有しており、ダーティサイド底部32aのうち上側ケース31の挿通孔31dと平面視で重なる領域に形成されている。
図6は、図3に示す枠部52及び上側ケース31を左斜め下方から見た斜視図である。図3,4及び6に示すように、枠部52は、基部52aと、第1縦壁部52bと、シール座部52cと、第2縦壁部52dと、第1リブ部52eと、第2リブ部52fを有している。基部52aは略台形状であり、その外縁の突出部52gは、下側ケース32の第2嵌合部32cに嵌合している。基部52aには、ボルト34が挿通される挿通孔31dが形成されている。第1縦壁部52bは、基部52aを上下方向に貫通している。第1縦壁部52bは、濾過用貫通孔H1を画定しており、濾過部51の周囲を囲んでいる。
シール座部52cは、枠部52のうち吸入用貫通孔H2の周囲部分に設けられている。シール座部52cは略矩形状であり、その上面に第2シール部材42が設けられる。シール座部52cには、第2シール部材42を介して接続部31cが間接的に当接する。第2縦壁部52dは、シール座部52cの周囲を覆うように基部52aの上面から上方に突出したガイド壁部である。第1リブ部52eは、2つの第2縦壁部52dの間に設けられて、当該2つの第2縦壁部52dを左右方向に接続している。第2リブ部52fは、第1リブ部52eの左右方向両端から前方に延びている。
図3及び6に示すように、上側ケース31は、突出部31hと、挿通孔31iと、ストッパ部31j〜31lとを有している。突出部31hは、上壁部31aの外周縁部の下面から下方に突出している。上側ケース31が下側ケース32に固定された状態で、突出部31hは、第1シール部材41に当接すると共に、第1嵌合部32bに嵌合している。挿通孔31iは、突出部31hよりも外側に設けられており、当該挿通孔31iにはボルト33が挿通される。ストッパ部31j〜31lは、上壁部31aの下面から下方に突出する略円筒状の突起である。ストッパ部31j〜31lは、突出部31hより内側に設けられている。
ストッパ部31jは、枠部52のうち吸入用貫通孔H2の左右両側及び前方部分を上方から押えている。ストッパ部31kは、枠部52のうち濾過用貫通孔H1の左右両側部分を上方から押えている。ストッパ部31lは、枠部52のうち濾過用貫通孔H1の後方且つ左右方向略中央部分を上方から押えている。ストッパ部31lには、ボルト34が挿通される挿通孔31dが形成されている。
ストッパ部31lの前後方向両側には、第2ダクト24c,24dの間を仕切る仕切壁部31m,31nが設けられている。仕切壁部31m,31nは、上壁部31aの下面から下方に突出している。仕切壁部31m,31nは、上壁部31a及びストッパ部31lと一体に形成されている。仕切壁部31mは、ストッパ部31lの前側に設けられており、略三角形状である。仕切壁部31mは、濾過部51と前後方向位置が重なっており、第2ダクト24c,24dの前端部の間を仕切っている。仕切壁部31nは、ストッパ部31lの後側に設けられており、略矩形状である。仕切壁部31nは、第2ダクト24c,24dの前後方向略中央部の間を仕切っている。
以上のように構成されたエアクリーナ10は、以下の効果を奏する。
上側ケース31と下側ケース32とで挟持される濾過部材22によって、エアクリーナケース21にダーティサイド空間V1とクリーンサイド空間V2とが形成されるエアクリーナ10において、吸入口31bをダーティサイド空間V1に接続する接続通路Pを画定する接続部31cが上側ケース31に形成されると共に、接続部31cが濾過部材22の枠部52に間接に当接して、吸入口31bをダーティサイド空間V1に気密的に連通させている。これにより、エアクリーナケース21の合わせ面Sにおいて、上側ケース31と下側ケース32とを上下方向に合わせた際に、濾過部材22を上側ケース31及び下側ケース32に当接させると共に、接続部31cと濾過部材22の枠部52とを当接させることができるため、エアクリーナ10における封止構造の簡易化を図ることができる。即ち、エアクリーナ10において、ケース31,32の合わせ作業と、濾過部材22とケース31,32との隙間封止作業と、接続部31cとクリーンサイド空間V2との隙間封止作業とを同時に行うことができ、濾過部材22の交換作業の作業性も向上させることができる。
また、接続部31cは、エアクリーナケース21の内部空間において、上下方向に隣接する他の部材に押圧されている。これにより、接続部31cと他の部材との間に隙間が生じることが防がれ、濾過前の空気がクリーンサイド空間V2に進入するのを防止することができる。本実施形態では、第2シール部材42を介して接続部31cと濾過部材22の枠部52とが互いに押圧されることで、第2シール部材42が変形して、接続部31cと枠部52との間に隙間が生じるのを更に好適に防止でき、濾過前の空気が、隙間を介してクリーンサイド空間V2に侵入することを防止できる。
また、吸入口31bが上側ケース31に形成されていることで、自動二輪車1において、当該吸入口31bが運転者の頭部に対して近い位置に配置されることになり、吸気音が運転者に聴こえ易い。吸気音は、走行速度やエンジン回転数の変化に応じて変化するため、運転者が吸気音の変化を感じることで、走行速度やエンジン回転数の変化を感じやすくすることができる。
また、複数の吸入口31bが上側ケース31の上壁部31aに形成されていることで、開口面積の大きい単一の吸入口を上壁部31aに形成する構成と比べて、上壁部31aの剛性低下を防ぐことができる。
また、吸入口31bは、その軸線Jが上方且つ後方に向けて斜めに延びるように傾いている。これにより、走行風に運ばれる前方からの雨水等が吸入口31bを介してエアクリーナケース21の内部空間Vに浸入するのを抑制することができる。
また、吸入口31bを有する上側ケース31に接続部31cが形成されていることで、接続部31cがリブとして機能し、上側ケース31の剛性を高めることができると共に、吸入口31bを形成したことによる剛性低下を防ぐことができる。
上側ケース31には、接続部31cに加えて枠部52を上方から押さえる突起状のストッパ部31j〜31lが形成されていることで、接続通路Pを含む接続部31cと枠部52を押さえるストッパ部31j〜31lとを上側ケース31の成形時に同時に形成することができる。
また、エアクリーナケース21に吸入された空気が、側面視で、内部空間Vを略U字状に移動することで、吸入口から濾過部に対して直線的に衝突する構成と比べて、濾過部材22による濾過性能を向上させることができる。
上側ケース31に吸入口31bが形成されたエアクリーナ10において、濾過部材22を合わせ面Sに対して直交して配置した場合、濾過部材22を吸入口31bの後方に配置する必要があるため、クリーンサイド空間V2の容積が確保され難くなる。本実施形態では、濾過部材22が合わせ面Sに対して略平行に配置され、かつ、当該濾過部材22の枠部52に吸入口31bと連通する吸入用貫通孔H2が形成されている。これにより、濾過部材22を合わせ面Sに対して直交して配置する構成と比べて、クリーンサイド空間V2の容積を大きくしつつ、吸入口31bからの空気を濾過部材22下側のダーティサイド空間V1に簡単に導くことができる。よって、クリーンサイド空間V2の容積が確保された好適なエアクリーナ10を提供することができる。
また、エアクリーナ10が車体に搭載された状態で、上側ケース31の上壁部31aのうち吸入口31bより後方の領域には、左右方向外側及び後方に進むにつれて下方に傾斜する傾斜面R2,R3が形成されている。これにより、雨水又は高圧洗浄時の洗浄水が、エアクリーナケース21と燃料タンク12との間に浸入したとしても、吸入口31bに向けて前方に傾斜する傾斜面が形成される構成と比べて、吸入口31bからエアクリーナケース21の内部空間Vに浸入するのを抑制することができる。
また、枠部52が、濾過部51が挿入される濾過用貫通孔H1と、接続通路Pと連通する吸入用貫通孔H2とを有しており、上側ケース31が下側ケース32に固定された状態で、吸入用貫通孔H2の周囲部分であるシール座部52cが、第2シール部材42を介して、接続部31cによって押圧されている。これにより、接続部31cによって押圧される部分を下側ケース32に形成する構成と比べて、下側ケース32の構造を簡易化することができる。
また、枠部52には、第2シール部材42が設けられるシール座部52cの全周を覆う環状の第2縦壁部52dが形成されていることで、第2シール部材42がシール座部52c及び第2縦壁部52dに当接することで、枠部52と接続部31cとの間のシール性を更に向上させることができる。また、第2縦壁部52dが抵抗となることで、濾過部51を通過せずに、接続部31cからクリーンサイド空間V2へと侵入する空気を抑えることができる。また、第2縦壁部52dにより、第2シール部材42が軸線方向に垂直な方向にずれることが防がれる。また、第2縦壁部52dと濾過部51を支持する部分とを共通化させることで、構造の複雑化を抑えることができる。
また、第2ダクト24c,24dの前端部が濾過部材22の後端部よりも前方に配置されていることで、第2ダクト24c,24dを前方に延長し易く、濾過部材22を通過した空気が第2ダクト24c,24dに吸気され易くなり、エンジンEの吸気効率を向上させることができる。
また、上側ケース31が、複数のダクト24c,24dの間を仕切るように上壁部31aの下面から延びる仕切壁部31m,31nを有している。これにより、各ダクト24c,24dが濾過後の空気を吸い込むことによる吸気音が互いに干渉するのを防ぎ、運転者が聴く吸気音の音質が悪化するのを防ぐことができる。
また、エンジン制御装置16及びリレーボックス17が、上側ケース31の上壁部31aに形成された座面R1に装着されることで、エアクリーナケース21の内部空間Vにおける吸気脈動に起因した上壁部31aの振動を抑制することができる。これにより、上壁部31aの振動によって発生する音の周波数成分を抑制することができる。
また、エンジン制御装置16の前端部が、吸入口31bと前後方向位置が重なっている。これにより、エンジン制御装置16から発生する熱気が吸入口31bを介してエアクリーナケース21の内部空間Vに吸い込まれ易くなり、エンジン制御装置16の発熱温度を低減することができる。
また、上側ケース31の上壁部31aのうち2つの吸入口31bの間の領域には、車両部品16,17が取り付けられる取付部材60を固定するためのボス部31gが形成されている。これにより、ボス部31gを吸入口31bよりも後方に配置する構成と比べて、エアクリーナ10のうち前方の領域に車両部品16,17を配置することができる。よって、エアクリーナ10の上方に位置する燃料タンク12の下面12aにおける凹みの大型化を防ぐことができる。
また、エアクリーナケース21が、間接部材である取付部材60及びダンパー部材70を介して燃料タンク12を支持していることで、エアクリーナケース21の内部空間Vにおける吸気脈動に起因した上壁部31aの振動を更に抑制することができる。これにより、上壁部31aの振動によって発生する音の周波数成分を更に抑制することができる。
また、燃料タンク12がエアクリーナ10の吸入口31bに対して上下方向に間隔を設けて対向しているため、燃料タンク12と吸入口31bとの間から外部の空気を取り入れることを可能にしつつ、雨水等が吸入口31bを介してエアクリーナケース21の内部空間Vに進入するのを抑制することができる。
また、下側ケース32が、上側ケース31が嵌合する第1嵌合部32bよりも内側に枠部52の外縁部が嵌合する第2嵌合部32cを含むと共に、上側ケース31がストッパ部31j〜31lを含んでいる。これにより、上側ケース31が下側ケース32に嵌合される箇所よりも内側に枠部52が配置された構成において、下側ケース32の第2嵌合部32cと上側ケース31のストッパ部31j〜31lとの間で枠部52を簡易な構造で安定して支持することができる。
また、ストッパ部31j〜31lに加えて、接続部31cが、第2シール部材42を介して、枠部52の前部に設けられたシール座部52cに間接的に当接することで、枠部52の前後左右全ての領域を上側ケース31と下側ケース32とで挟持することができる。
接続部31cにより形成される接続通路Pの長さや直径を適宜設定することで、吸気音を異ならせることができる。エアクリーナケース21の内部空間Vに接続部31cを配置することで、空気が下側ケース32に導かれる前に吸気通路を長く形成することができ、エアクリーナケース21の大型化を防ぎつつ、所望の吸気音を実現することができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその構成を変更、追加又は削除することができる。接続部31cは、第2シール部材42を介さずに、枠部52に直接当接して、当該枠部52を上下方向に押圧してもよい。また、前述の実施形態では、吸入口31bとダーティサイド空間V1とを接続する接続通路Pを画定する接続部が上側ケース31に形成されていたが、この構成に限らない。例えば、図7に示すように、接続部152hは、濾過部材122の枠部152に一体に形成されて、シール部材142を介して上側ケース131の下面を押圧する構成としてもよい。あるいは、図8に示すように、接続部232hは、下側ケース32のダーティサイド底部から一体的に上方に突出し、シール部材242,243を介して濾過部材222の枠部252及び上側ケース231を押圧する構成としてもよい。
また、前述の実施形態では、上側ケース31には複数の吸入口31bが形成されていたが、吸入口31bの数は任意でよく、少なくとも1つの吸入口31bが形成されていればよい。また、エアクリーナケース21は、間接部材60,70を介さずに燃料タンク12を直接支持していてもよい。また、前述の実施形態では、上側ケース31の上壁部31aには、エンジン制御装置16及びリレーボックス17が固定されていたが、いずれか一方の電装品が固定されていてもよく、他の車両部品(電装品)が固定されていてもよい。
また、前述の実施形態では、上壁部31aのうち吸入口31bより後方の領域において、左右方向外側に進むにつれて下方に傾斜する傾斜面R2及び後方に進むにつれて下方に傾斜する傾斜面R3が形成されていたが、この構成に限らず、傾斜面R2及び傾斜面R3のいずれか一方が形成されていればよい。また、運転者に対する吸気音の聴覚的な演出のために、下側ケース32にダーティサイド空間V1を複数の空間に区画する隔壁部が設けられて、当該隔壁部に複数の空間を互いに連通させる連通孔が形成されていてもよい。エアクリーナ10は、並列4気筒以外のエンジンに適用してもよく、例えば、1〜3気筒のエンジンに適用可能である。エアクリーナケース21に対して濾過部材22を着脱可能としたが、枠部52は上側ケース31又は下側ケース32に一体とし、濾過部51が枠部52に対して着脱可能な構成としてもよい。接続部31cの押圧方向は、前述した実施形態のように上側ケース31と下側ケース32との合わせ面Sの重ね方向(上下方向)の成分を有する方向であればよく、取り付け状態で鉛直方向と平行でなくてもよい。また、鞍乗型車両は自動二輪車1に限らず、例えば、ATV(All-Terrain Vehicle:不整地走行車両)あるいは小型運搬車等であってもよい。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
10 エアクリーナ
12 燃料タンク
16 エンジン制御装置(車両部品)
17 リレーボックス(車両部品)
21 エアクリーナケース
22 濾過部材
23 排出口
24c 第2ダクト(ダクト)
24d 第2ダクト(ダクト)
31 上側ケース
31a 上壁部
31b 吸入口
31c 接続部
32 下側ケース
42 第2シール部材(シール部材)
51 濾過部
52 枠部
60 取付部材(間接部材)
70 ダンパー部材(間接部材)
E エンジン
H1 濾過用貫通孔
H2 吸入用貫通孔
P 接続通路
R1 傾斜面(座面)
S 合わせ面
V 内部空間
V1 ダーティサイド空間
V2 クリーンサイド空間

Claims (6)

  1. 鞍乗型車両に搭載されたときの前記車両の前後方向に合わせて前後方向を特定するエアクリーナであって、
    エンジンに吸入するための空気を濾過する濾過部と、前記濾過部の周囲を囲む枠部とを有する濾過部材と、
    上側ケースと下側ケースとを合わせ面において上下方向に合わせることで構成され、前記濾過部材を収容するエアクリーナケースと、を備え、
    前記濾過部材は、前記エアクリーナケースの内部空間を仕切ることで、前記濾過部材の下側にダーティサイド空間を形成し、前記ダーティサイド空間とは反対側にクリーンサイド空間を形成し、
    前記上側ケースには、前記空気を吸入する少なくとも1つの吸入口が形成され、
    前記濾過部材、前記上側ケース及び前記下側ケースのいずれか1つには、前記吸入口を前記ダーティサイド空間に接続する接続通路を画定する接続部が形成され、
    前記上側ケースと前記下側ケースとが前記合わせ面において合わされることに伴って、前記接続部は、前記濾過部材、前記上側ケース及び前記下側ケースのうちのクリーンサイド空間を画定する部材を上下方向に押圧することで、前記吸入口を前記ダーティサイド空間に気密的に連通させ、
    前記枠部には、前記濾過部が挿入される濾過用貫通孔と、前記接続通路をダーティサイド空間に連通させる吸入用貫通孔とが形成され、
    前記吸入用貫通孔は、前記枠部の前部に配置されて且つ前記濾過用貫通孔よりも前方に配置されており、
    前記濾過部材と前記接続部との間には、弾発性を有するシール部材が挟まれ、
    前記接続部は、前記上側ケースに形成され、
    前記枠部は、前記吸入用貫通孔の周囲に設けられたシール座部と、前記シール座部の周囲から上方に突出したガイド壁部と、を有し、
    前記シール部材は、前記シール座部及び前記ガイド壁部に当接している、鞍乗型車両のエアクリーナ。
  2. 前記吸入口は、前記上側ケースの上壁部に形成され、
    前記吸入用貫通孔の中心と前記上壁部との間の距離は、前記濾過用貫通孔の中心と前記上壁部との間の距離よりも短い、請求項1に記載の鞍乗型車両のエアクリーナ。
  3. 前記枠部のうち前記濾過部を支持する部分は、前記ガイド壁部の一部を兼ねている、請求項に記載の鞍乗型車両のエアクリーナ。
  4. 前記下側ケースは、周状の溝部を有し、
    前記枠部は、その外周から下方に突出する周状の突出部を有し、
    前記枠部の前記突出部は、前記下側ケースの溝部に嵌合している、請求項1乃至のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のエアクリーナ。
  5. 前記吸入口は、前記濾過部材よりも前方に配置され、
    前記上側ケースのうち前記吸入口の後方の領域は、前端から後端にかけて上方に傾斜した前傾斜面と、前端が前記前傾斜面の後端と連続し且つ後方に進むにつれて下方に傾斜した後傾斜面と、を含み、
    前記前傾斜面に、前記エアクリーナとは異なる他の車両部品を固定する座面が形成されている、請求項1乃至のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のエアクリーナ。
  6. 前記他の車両部品は、発熱部品であり、
    前記発熱部品の前端部は、前記吸口と前後方向位置が重なっている、請求項に記載の鞍乗型車両のエアクリーナ。
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