JP6730812B2 - 射出成形機 - Google Patents
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Description
特許文献1の制御方法によれば、駆動モータのオーバロードを回避しつつ、駆動モータに対する最適な閾値(限度条件)を設定することができる。したがって、駆動モータ、ひいては油圧ポンプに対して必要以上に無用な負担がかかり消費エネルギが大きくなる不具合を回避して最適な動作状態の設定が可能となる、とされる。
そこで本発明は、油圧ポンプを常に高効率で駆動できる射出成形機の型締装置を提供することを目的とする。
本発明の制御部は、油圧アクチュエータの動作設定条件が設定されると、動作設定条件に対応する所定の作動油圧力、及び、所定の作動油流量を、油圧ポンプの運転条件と油圧ポンプの運転効率とが対応付けられたポンプ効率データに照合して所定の作動油圧力、及び、所定の作動油流量で運転するにあたり、最高効率が得られる油圧ポンプの斜板角度θ、及び、電動モータの回転数Nを特定するとともに、特定した油圧ポンプの斜板角度θと電動モータの回転数Nにより、油圧ポンプと電動モータの運転を制御する、ことを特徴とする。
そして、制御部は、油圧アクチュエータの移動対象の検出された位置L1が、運転切替位置Lsに達するまでは、第一運転条件とポンプ効率データとを照合して油圧ポンプの斜板角度θ1、及び、電動モータの回転数N1を特定して、油圧ポンプ、及び、電動モータの運転を制御し、移動対象の検出された位置L1が、動作完了位置Lcに達するまでは、第二運転条件とポンプ効率データとを照合して油圧ポンプの斜板角度θ2、及び、電動モータの回転数N2を特定して、油圧ポンプ、及び、電動モータの運転を制御する、ことができる。
[第1実施形態]
本実施形態の型締装置1は、昇圧工程において、高い効率の運転条件でサーボモータ及び油圧ポンプを運転する際に、予め当該油圧ポンプに対して実験によりあるいは数値解析などのシミュレーションによる得られたポンプ効率データを用いることによって、高効率な運転の条件を精度よく設定することができる。以下、型締装置1の構成、型締装置1における昇圧工程の手順を順に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の型締装置1は、所望の形状の成形品を得るための一対の固定金型14及び可動金型15と、固定金型14と可動金型15との間に形成されるキャビティに射出材料である溶融樹脂を射出する射出シリンダ19と、型締めのための駆動力を発生させる型締シリンダ18と、型締シリンダ18に作動油を供給する油圧供給部30と、各種構成を制御する成形機制御部50と、を備える。
ベースフレーム11の他端側の上面には、固定ダイプレート12に対向して、可動金型15を保持する移動ダイプレート13が進退移動可能に配設される。ベースフレーム11の上には、ガイドレール26が敷設されており、このガイドレール26にガイドされたリニアベアリング27が、スライド台28を介して移動ダイプレート13を支持している。なお、リニアベアリング27の代わりに摺動板を使用して、スライド台28を介して移動ダイプレート13を支持してもよい。
固定ダイプレート12にはストロークが小さくかつ断面積の大きな4基の油圧による型締シリンダ18が、その四隅に設けられている。なお、型締シリンダ18は、移動ダイプレート13に設けることもできる。型締シリンダ18の中を摺動するラム16はその一側面にそれぞれタイバー17の一端が接続され、このタイバー17は対向する移動ダイプレート13が型閉のため近づくと、移動ダイプレート13に開けられた4個の挿通孔を貫通する。
型締シリンダ18には、後述する作動油配管40が接続されており、この作動油配管40は、型締シリンダ18の型締側室181、型開側室182へ油を供給する。
各タイバー17の他端は、それぞれ等ピッチの複数のリング状の平行溝(又は螺旋状のねじ溝)が形成されている。移動ダイプレート13の背面には、各タイバー17のリング状の平行溝と噛合するハーフナット29が設けられている。
成形機制御部50は、油圧供給部30における油圧源31に対して稼働・停止及び稼働時における流量、圧力を決定する制御部を兼ねている。
斜板角制御部37は、成形機制御部50から入力される斜板角度θ指令に基づいて、角度調整部36を作動させて斜板35の角度を調整し、また、角度検出器45の検出結果に基づいて斜板35の傾斜角度をフィードバック制御する。
角度調整部36は、図示を省略するが、例えば斜板35を付勢するバネと、バネの付勢に抗して斜板35の傾斜角度を変更する油圧式の角度調整用アクチュエータと、油圧アクチュエータへの油の供給制御をする電磁方向切換弁と、から構成することができる。
ポンプ効率データは、可動金型15と固定金型14の型締動作を行う際に、設定される型締圧力を得るために、タイバー17を所定の速度と所定の油圧を負荷して動作させるのに必要な油圧ポンプ34の斜板角度θと回転数Nの複数の組み合せの中から、最高効率Emが得られる斜板角度θ及び回転数Nの組み合せを決定するのに用いられる。
ポンプ効率データは、油圧ポンプ34の運転条件と油圧ポンプ34の運転効率とが対応付けられたものであり、油圧ポンプ34について予め取得されており、例えば図4〜図6に示すように、各斜板角度θx、θy、θzにいて運転条件と運転効率が対応付けられている。図4は斜板角度θxにおける運転条件と運転効率の相関図、図5は斜板角度θyにおける運転条件と運転効率の相関図、図6は斜板角度θzにおける運転条件と運転効率の相関図をそれぞれ示している。各図中下側の第一横軸が油圧ポンプ34から吐出される作動油の吐出流量Qを、図中左側の第一縦軸が油圧ポンプ34の吐出される油の吐出油圧ρで示される二次元座標上に、油圧ポンプ34の効率が等高線で示されたマップ状のデータである。なお、二次元座標の第二横軸は油圧ポンプ34の回転数Nを、第二縦軸が油圧ポンプ34の入力トルクTを示している。
また、本実施形態では、ポンプ効率データとして視覚的に理解が容易なマップ状データを例にしたが、本発明においては、同様の機能をなし得る限りデータ形式は任意であり、テーブル形式のデータあるいは関数式からなるデータであってもよい。
ポンプ効率データを用いて最高効率Emが得られる斜板角度θ及び回転数Nの組み合せを決定する手順を、さらに図7〜図9を参照して説明する。この手順は、可動金型15と固定金型14を型締めするいわゆる昇圧工程に関するものであり、油圧ポンプ34からの吐出油圧ρを検出しながら行われる。そして、吐出油圧ρにしきい値(ρ1)を設け、設定油圧ρ1に達する前後で油圧ポンプ34の運転条件を替える。なお、設定油圧ρ1に達する前は吐出流量Qを多くして型締シリンダ18の動作を速くし、設定油圧ρ1に達した後は吐出流量Qを少なくして型締シリンダ18により型締めする圧力を大きくすることを想定している。
サーボ制御回路33は、取得した指令値CN1に基づいてサーボモータ32の回転数Nを制御し、斜板角制御部37は、取得した指令値Cθ1に基づいて角度調整部36を動作させることで、油圧ポンプ34の斜板35を設定角度θ1にする。
金型が昇圧している過程で、油圧供給部30の圧力検出器41は作動油配管40の内部を流れる作動油の吐出油圧ρを検出しており、その検出した値を検出吐出油圧ρdとする。検出吐出油圧ρdは、圧力検出器41から成形機制御部50の制御値生成部53に送られ、検出吐出油圧ρdを取得した制御値生成部53は検出吐出油圧ρdが設定油圧ρ1に達するか否かの比較を継続的に行う(図7 S111)。制御値生成部53は、検出吐出油圧ρdが設定油圧ρ1に達していなければ、指令出力部55への指示を行わないので、サーボモータ32及び油圧ポンプ34は、従前の条件で運転を続ける(図7 S111 No)。
例えば、斜板角度θx、θy及びθzのそれぞれにおける運転条件と運転効率の相関を示す図9(a),(b),(c)において、設定油圧ρ2及び設定回転数N2における油圧ポンプ34の運転効率は、斜板角度θx、θy及びθzがそれぞれ、80%、70%及び70%であるから、最高効率Em2は80%であり、この最高効率Em2が得られる回転数N及び斜板角度θの組合せは、設定回転数N2及び斜板角度θxである。この斜板角度θxが設定角度θ2とされる。
制御値生成部53は継続して検出吐出油圧ρdを取得するとともに、検出吐出油圧ρdが設定油圧ρ2に達するか否かの比較を継続的に行う(図7 S121)。検出吐出油圧ρdが設定油圧ρ2に達していなければ、サーボモータ32及び油圧ポンプ34は、従前の条件で運転を続ける(図7 S121 No)。
型締装置1は、設定された型締力Fに応じた最高効率(Em1,Em2)で運転できる吐出油圧ρ(ρ1,ρ2)及び斜板角度θ(θ1,θ2)の条件でサーボモータ32及び油圧ポンプ34を運転できるので、油圧ポンプ34を常に高効率で駆動できる。
しかも、型締装置1は、この高効率な運転の条件を、予め当該油圧ポンプ34について作成されているポンプ効率データに基づいて設定するので、高効率な運転の条件を精度よく設定することができる。
次に、本発明による第2実施形態を説明する。
第2実施形態は、第1実施形態の油圧ポンプ34の運転効率に加えて、サーボモータ32の運転効率をも加味して、油圧ポンプ34の運転条件を設定する。以下、図10を参照して、第2実施形態に係る型締装置2を説明する。なお、型締装置2の構成は型締装置1とほぼ一致しており、相違するのは、記憶部57にサーボモータ32の効率に関するデータが加わることと、この加わったデータに基づく制御値生成部53及び指令出力部55における処理であるから、型締装置2の構成についての説明は省略する。
例えば、図10(c)の総合効率データにおいて、回転数Nが1000rpmで、かつ出力トルクTが200Nmの場合の効率は86〜88%である。例えば、図4に示されるポンプ効率データにおいて、回転数N(第2横軸)が1000rpmで、かつ、入力トルクT(第2縦軸)が200Nmのポンプ効率は88%である。この場合のポンプユニット効率は、総合効率データにおける効率である86〜88%とポンプ効率データにおける効率である88%との積(75.7〜77.4%)で定まる。この積算を、総合効率データにおける回転数N及び出力トルクTの全域と斜板角度θxにおける回転数N及び入力トルクTの全域と、について行うことで、斜板角度θxにおけるポンプユニット効率データを求める。斜板角度θy及び斜板角度θzにおけるポンプ効率データについても同様にして、ポンプユニット効率データを求めておき、これらを記憶部57に記憶しておく。このポンプユニット効率データは、ポンプ効率データにサーボモータ32の効率を加味した、補正効率データと捉えることもできる。この積算の流れが図11に示されている。
次に、本発明による第3実施形態を説明する。
第3実施形態による型締装置3は、最高効率Emが得られる斜板角度θ及び回転数Nの組み合せを決定するのに、検出された吐出油圧ρdと設定流量(第三設定流量)Q3を用いる。これは、第1実施形態及び第2実施形態が、設定油圧ρ1と設定流量Q1、つまり、予め定められた値だけを用いていたのに対して、吐出油圧については、検出吐出油圧ρdを用いる点で相違する。
なお、以上の通りであり、型締装置3は第1実施形態にかかる型締装置1と基本的な構成は同じであるが、最高効率Emが得られる斜板角度θ及び回転数Nの組み合せを決定する手順が相違する。以下、図12及び図13を参照して説明する。
制御値生成部53は、金型が昇圧している過程で、検出吐出油圧ρdが設定油圧(第三設定油圧)ρ3に達するか否かの比較を継続的に行う(図12 S213)。そして、検出吐出油圧ρdが設定油圧ρ3に達していなければ、再び、制御値生成部53は、この検出吐出油圧ρdと設定流量Q3を、記憶部57に記憶されているポンプ効率データと照合して、油圧ポンプ34の運転効率が最も高い最高効率Em31が得られる運転条件(設定回転数N31及び設定角度θ31)を選定する。最高効率Em31が得られる設定回転数N31及び設定角度θ31が得られたならば、指令出力部55は、指令値CN31をサーボ制御回路33に出力し、また、指令値Cθ31を斜板角制御部37に出力する。以下、同様にして、サーボモータ32及び油圧ポンプ34は、最高効率Em31が得られる条件で運転され、固定金型14と可動金型15の型締圧力が上昇する。
以上のとおり、検出された吐出油圧ρdと設定流量(第三設定流量)Q3を用いて、最高効率Emが得られる斜板角度θ及び回転数Nの組み合せを決定しての運転を検出吐出油圧ρdが設定油圧ρ3に達するまで繰り返す(図12 S213 No)。
以後の昇圧工程が完了するまでの手順(図13 S223〜S231)は、第1実施形態と同様であるため、以下の説明は省略する。
次に、本発明による第4実施形態を説明する。
第4実施形態による型締装置4は、最高効率Emが得られる斜板角度θ及び回転数Nの組み合せを決定するのに、第五設定油圧ρ5と第五設定流量Q5と第六設定油圧ρ6と第六設定流量Q6を用いる。第1実施形態及び第2実施形態は、設定油圧ρ1、ρ2はρ1<ρ2の大小関係にあるとともに、成形条件として設定された型締力Fから演算により求め、設定流量Q1,Q2はQ1>Q2の大小関係にあるとともに、成形条件によらず一定の固定値としている。これに対して、第4実施形態は、設定油圧ρ1、ρ2及び設定流量Q1、Q2が互いに独立した任意の値である点で第一実施形態と相違する。また、第4実施形態は、設定油圧ρ1、ρ2及び設定流量Q1、Q2が成形条件として設定されたタイバー17の動作速度から演算により求められる点でも第一実施形態と相違する。なお、この設定流量Q1、Q2は、本発明における吐出流量Qnc,Q1c,Q2cに該当する。また、型締装置4の構成は型締装置1とほぼ一致しているから、型締装置4の構成についての説明は省略する。ただし、型締装置4は、図1に示すように、移動ダイプレート13の位置検出器58を備えている。
ポンプ効率データを用いて最高効率Emが得られる斜板角度θ及び回転数Nの組み合せを決定する手順を、さらに図14を参照して説明する。この手順は、可動金型15と固定金型14が所定距離だけ離間した位置から、移動ダイプレート13を所定の速度及び所定の型締力をそれぞれ複数段階に制御して型締めするいわゆる射出圧縮工程に関するものであり、油圧ポンプ34からの吐出油圧ρ、吐出流量Q、及び、移動ダイプレート13または可動金型15の位置を検出しながら行われる。なお、本実施形態では移動ダイプレート13について、所定の速度及び所定の型締力をそれぞれ切り換える複数段階の段数を簡単のため2段を例にして説明する。
以後は、所定の時間、型締状態を維持するとともに金型内の樹脂を冷却固化させた後、可動金型15及び移動ダイプレート13を型開きして、成形品を取り出す。
また、本実施形態では、型締装置1の射出圧縮工程における移動ダイプレート13の任意の移動速度及び移動圧力の切換に本発明を適用した例を示したが、型締装置の射出圧縮工程に代えて、射出装置の射出充填工程における任意の移動速度及び移動圧力の切換制御に適用してもよい。
また、本実施形態の射出圧縮工程の後に、第1実施形態または第2実施形態の昇圧工程を行ってもよい。
例えば、第1実施形態〜第3実施形態は、昇圧工程を開始してから設定運転条件をポンプ効率データと照合する。しかし、本発明は、予め設定運転条件とポンプ効率データとを照合して、最高効率が得られる油圧ポンプの斜板角度θ、及び、電動モータの回転数Nを特定しておき、これをデータとして保持しておくこともできる。この場合には、昇圧工程を開始してから設定運転条件と当該データとを照合して最高効率が得られる油圧ポンプの斜板角度θ、及び、電動モータの回転数Nを特定する。
また、第1実勢形態〜第4実施形態は、設定流量Q、設定油圧ρを2段階で示したが、3段階、4段階…n段階の2段階以上の複数段の切換によって行ってもよい。
11 ベースフレーム
12 固定ダイプレート
13 移動ダイプレート
14 固定金型
15 可動金型
16 ラム
17 タイバー
18 型締シリンダ
181 型締側室
182 型開側室
19 射出シリンダ
20,21 軸受箱
22 サーボモータ
23,24 動力伝達ギア
25 ボールねじ軸
26 ガイドレール
27 リニアベアリング
28 スライド台
29 ハーフナット
30 油圧供給部
31 油圧源
32 サーボモータ
33 サーボ制御回路
34 油圧ポンプ
35 斜板
36 角度調整部
37 斜板角制御部
39 吐出配管
40 作動油配管
41 圧力検出器
45 角度検出器
50 成形機制御部
51 入力部
53 制御値生成部
55 指令出力部
57 記憶部
58 位置検出器
Claims (16)
- 油圧アクチュエータと、
油圧アクチュエータに作動油を供給して作動させる油圧供給部と、を備え、油圧アクチュエータを作動する射出成形機であって、
油圧供給部は、
斜板角度θの変更による可変容量型の油圧ポンプと、
油圧ポンプを駆動する電動モータと、
電動モータの回転数Nを可変制御する制御部と、を備え、
制御部は、
油圧アクチュエータの動作設定条件が設定されると、動作設定条件に対応する所定の作動油圧力、及び、所定の作動油流量を、油圧ポンプの運転条件と油圧ポンプの運転効率とが対応付けられたポンプ効率データに照合して、所定の作動油圧力、及び、所定の作動油流量で運転するにあたり、最高効率が得られる油圧ポンプの斜板角度θ、及び、電動モータの回転数Nを特定するとともに、特定した油圧ポンプの斜板角度θと電動モータの回転数Nにより、油圧ポンプと電動モータの運転を制御する、
ことを特徴とする射出成形機。 - ポンプ効率データは、
油圧ポンプの単体としての運転効率のデータ、又は、
油圧ポンプの単体としての運転効率のデータに、電動モータの効率データを加味した補正効率データである、
請求項1に記載の射出成形機。 - 所定の作動油圧力、及び、所定の作動油流量は、
予め設定された吐出油圧ρ、及び、予め設定された吐出流量Qnからなる、
請求項1又は請求項2に記載の射出成形機。 - 予め設定された吐出油圧ρが、動作設定条件から演算された吐出油圧ρcであり、
予め設定された吐出流量Qnが、動作設定条件によらない吐出流量Qnsである、
請求項3に記載の射出成形機。 - 予め設定された吐出油圧ρが、動作設定条件から演算された吐出油圧ρcであり、
予め設定された吐出流量Qnが、動作設定条件から演算された吐出流量Qncである、
請求項3に記載の射出成形機。 - 所定の作動油圧力、及び、所定の作動油流量は、
検出された検出吐出油圧ρd、及び、予め設定された吐出流量Qnからなる、
請求項1又は請求項2に記載の射出成形機。 - 予め設定された吐出流量Qnが、動作設定条件によらない吐出流量Qnsからなる、
請求項6に記載の射出成形機。 - 予め設定された吐出流量Qnが、動作設定条件から演算された吐出流量Qncからなる
請求項6に記載の射出成形機。 - ポンプ効率データが、異なる複数の斜板角度θごとに記憶される記憶部を備え、
制御部は、
複数の斜板角度θのそれぞれのポンプ効率データについて、所定の作動油圧力、及び、所定の作動油流量を照合して、最高効率が得られる油圧ポンプの斜板角度θ、及び、電動モータの回転数Nを特定する、
請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の射出成形機。 - 制御部は、
記憶部に記憶していない斜板角度におけるポンプ効率データを、記憶部に記憶している斜板角度θ及び斜板角度θのそれぞれのポンプ効率データに基づき補間演算により求め、
補間演算により求めたポンプ効率データと、所定の作動油圧力、及び、所定の作動油流量とを照合して、最高効率が得られる油圧ポンプの斜板角度θ、及び、電動モータの回転数Nを特定する、
請求項9に記載の射出成形機。 - 制御部は、
所定の作動油圧力、及び、所定の作動油流量として、
予め設定された第一設定油圧ρ1、及び、予め設定された第一設定流量Q1からなる第一運転条件と、
予め設定された第二設定油圧ρ2(ただし、ρ2>ρ1)、及び、予め設定された第二設定流量Q2(ただし、Q2<Q1)からなる第二運転条件と、を備え、
制御部は、
検出された検出吐出油圧ρdが、第一設定油圧ρ1に達するまでは、第一運転条件とポンプ効率データを照合して油圧ポンプの斜板角度θ1、及び、電動モータの回転数N1を特定して、油圧ポンプ、及び、電動モータの運転を制御し、
検出吐出油圧ρdが、第一設定油圧ρ1を超えて第二設定油圧ρ2に達するまでは、第二運転条件とポンプ効率データを照合して油圧ポンプの斜板角度θ2、及び、電動モータの回転数N2を特定して、油圧ポンプ、及び、電動モータの運転を制御する、
請求項3、請求項4、請求項5、請求項9及び請求項10のいずれか一項に記載の射出成形機。 - 制御部は、
所定の作動油圧力、及び、所定の作動油流量として、
予め設定された第一設定油圧ρ1、及び、予め設定された第一設定流量Q1からなる第一運転条件と、
予め設定された第二設定油圧ρ2(ただし、ρ2>ρ1)、及び、予め設定された第二設定流量Q2(ただし、Q2<Q1)からなる第二運転条件と、を備え、
制御部は、
検出された検出吐出油圧ρdが、第一設定油圧ρ1に達するまでは、検出された検出吐出油圧ρdと第一設定流量Q1とポンプ効率データとを照合して油圧ポンプの斜板角度θ1、及び、電動モータの回転数N1を特定して、油圧ポンプ、及び、電動モータの運転を制御し、
検出吐出油圧ρdが、第一設定油圧ρ1を超えて第二設定油圧ρ2に達するまでは、検出された検出吐出油圧ρdと第二設定流量Q2とポンプ効率データとを照合して油圧ポンプの斜板角度θ2、及び、電動モータの回転数N2を特定して、油圧ポンプ、及び、電動モータの運転を制御する、
請求項6〜請求項10のいずれか一項に記載の射出成形機。 - 予め設定された第一設定油圧ρ1が、動作設定条件から演算された第一設定油圧ρ1cであり、
予め設定された第一設定流量Q1が、動作設定条件によらない第一設定流量Q1sであるとともに、
予め設定された第二設定油圧ρ2が第一設定油圧ρ1以上であるとともに、動作設定条件から演算された第二設定油圧ρ2cであり、
予め設定された第二設定流量Q2が第一設定流量Q1以下であるとともに、動作設定条件によらない第二設定流量Q2sである、
請求項11又は請求項12に記載の射出成形機。 - 予め設定された第一設定油圧ρ1が、動作設定条件から演算された第一設定油圧ρ1cであり、
予め設定された第一設定流量Q1が、動作設定条件から演算された第一設定流量Q1cであるとともに、
予め設定された第二設定油圧ρ2が、動作設定条件から演算された第二設定油圧ρ2cであり、
予め設定された第二設定流量Q2が、動作設定条件から演算された第二設定流量Q2cである、
請求項11又は請求項12に記載の射出成形機。 - 制御部は、
所定の作動油圧力、及び、所定の作動油流量として、
演算により求められた第一設定油圧ρ1p、及び、演算により求められた第一設定流量Q1pからなる第一運転条件と、
演算により求められた第二設定油圧ρ2p、及び、演算により求められた第二設定流量Q2pからなる第二運転条件と、を備え、
制御部は、
油圧アクチュエータの移動対象の検出された位置L1が、運転切替位置Lsに達するまでは、第一運転条件とポンプ効率データとを照合して油圧ポンプの斜板角度θ1、及び、電動モータの回転数N1を特定して、油圧ポンプ、及び、電動モータの運転を制御し、
移動対象の検出された位置L1が、動作完了位置Lcに達するまでは、第二運転条件とポンプ効率データとを照合して油圧ポンプの斜板角度θ2、及び、電動モータの回転数N2を特定して、油圧ポンプ、及び、電動モータの運転を制御する、
請求項1又は請求項2に記載の射出成形機。 - 油圧ポンプは、タイバーを介して移動金型に型締力を発生させるものであり、
設定された型締力と、当該型締力を発生させるのに必要な油圧ポンプの吐出油圧と、が対応付けられたデータである型締力−吐出油圧換算データと、設定された所定の動作速度と、当該移動速度でタイバーを動作させるのに必要な油圧ポンプの吐出流量と、が対応付けられたデータである速度−吐出流量換算データと、が記憶される記憶部を備え、
制御部は、
第一型締力F1が設定されると、型締力−吐出油圧換算データを参照して、第一設定油圧ρ1pを求め、
第一型締速度V1が設定されると、速度−吐出流量換算データを参照して、第一設定流量Q1pを求め、
第二型締力F2が設定されると、型締力−吐出油圧換算データを参照して、第二設定油圧ρ2pを求め、
第二型締速度V2が設定されると、速度−吐出流量換算データを参照して、第二設定流量Q2pを求める、
請求項15に記載の射出成形機。
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