JP6729072B2 - 給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、給湯システムに関する。
近年、燃焼加熱器(ボイラ)及びヒートポンプを用いた給湯システムが開発されている。例えば、特許文献1には、システム全体でのエネルギー効率を高めるハイブリッド給湯システムが開示されている(特開2016−50717号公報)。また、特許文献2には、ガス燃焼による加熱器を備えて、高い運転効率を維持したヒートポンプ給湯機が開示されている(特開2006−57865号公報)。
ところで、ヒートポンプを用いずに、燃焼加熱器のみを用いた給湯システムは広く普及している。一方、従来のハイブリッド給湯システムでは、ヒートポンプのみならず燃焼加熱器(ボイラ)の制御も必要となる。そのため、従来のハイブリッド給湯システムでは、既設の燃焼加熱器をそのまま利用することができないものであった。
本発明の課題は、既設の燃焼加熱器を有効利用し得る給湯システムを提供することである。
本発明の第1観点に係る給湯システムは、ヒートポンプを用いるものであり、燃焼加熱器に接続される。ここで、燃焼加熱器は、加熱対象の水が流れる流路と、この流路を水が流れるときに点火する燃焼バーナーとを有する。また、給湯システムは、タンクと、タンク流路と、加熱器流路と、制御弁と、制御部と、を備える。タンクは、加熱対象の水を貯める。タンク流路は、タンクの出入り口に接続する。加熱器流路は、燃焼加熱器とタンク流路とに接続する。制御弁は、タンク流路と加熱器流路との接続箇所に設けられる。制御部は、燃焼運転要求に応じて、制御弁を制御してタンク流路と加熱器流路とを流通させる。
第1観点に係る給湯システムでは、制御弁を制御して、燃焼加熱器への水の流入出を制御できる。ここで、一般的に、既設の燃焼加熱器は、加熱対象の水が流れる流路と、この流路を水が流れるときに点火する燃焼バーナーとを有している。したがって、この給湯システムでは、ヒートポンプのみならず、水の流入出をトリガーとして既設の燃焼加熱器を稼働することができる。換言すると、既設の燃焼加熱器を有効利用し得る給湯システムを提供できる。
本発明の第2観点に係る給湯システムは、第1観点に係る給湯システムにおいて、タンク内の水の温度を計測する温度計測部をさらに備えるものである。そして、制御部が、タンク内の水の温度が所定温度より低下した場合、燃焼運転要求を生成する。
第2観点に係る給湯システムでは、タンク内の水の温度に応じて、既設の燃焼加熱器の利用を制御できる。これにより、エネルギー効率の高い給湯システムを実現できる。
本発明の第3観点に係る給湯システムは、第1観点又は第2観点に係る給湯システムにおいて、タンク流路が、タンクの出口から入口に向かう循環流路である。また、ヒートポンプが、この循環流路に接続する。制御弁が、ヒートポンプの上流側に設けられる。燃焼加熱器が、ヒートポンプの下流側で、この循環流路に接続する。
第3観点に係る給湯システムでは、タンク内の残湯量が少ない場合に、燃焼運転要求が実行されることで、燃焼加熱器により素早く水が加熱される。一方、燃焼運転要求のない場合は、ヒートポンプのみを用いて水が加熱される。したがって、上記構成により、エネルギー効率の高い給湯システムを提供できる。
本発明の第4観点に係る給湯システムは、第1観点又は第2観点に係る給湯システムにおいて、タンク流路が、タンクの出口から入口に向かう循環流路である。また、ヒートポンプが、この循環流路に接続する。制御弁が、ヒートポンプの下流側に設けられる。燃焼加熱器が、ヒートポンプの下流側で、この循環流路に接続する。
第4観点に係る給湯システムでは、タンク内の残湯量が少ない場合に、燃焼運転要求が実行されることで、燃焼加熱器により素早く水が加熱される。一方、燃焼運転要求のない場合は、ヒートポンプのみを用いて水が加熱される。したがって、上記構成により、エネルギー効率の高い給湯システムを提供できる。
本発明の第5観点に係る給湯システムは、第1観点又は第2観点に係る給湯システムにおいて、供給先に水を給湯するための給湯混合弁をさらに備えるものである。また、タンク流路は、タンクの出口から給湯混合弁に向かう出湯流路である。制御弁は、給湯混合弁の上流側に設けられる。燃焼加熱器は、給湯混合弁の上流側で出湯流路に接続する。ヒートポンプは、タンクの他の出口から入口に向かう循環流路に接続する。
第5観点に係る給湯システムでは、タンク内の残湯量が少ない場合に、燃焼運転要求が実行されることで、燃焼加熱器により素早く水が加熱される。一方、燃焼運転要求のない場合は、ヒートポンプのみを用いて水が加熱される。したがって、上記構成により、エネルギー効率の高い給湯システムを提供できる。
第1観点に係る給湯システムでは、既設の燃焼加熱器を有効利用できる。
第2観点に係る給湯システムでは、タンク内の水の温度に応じて、既設の燃焼加熱器の利用を制御できる。
第3観点に係る給湯システムでは、エネルギー効率の高い給湯システムを提供できる。
第4観点に係る給湯システムでは、エネルギー効率の高い給湯システムを提供できる。
第5観点に係る給湯システムでは、エネルギー効率の高い給湯システムを提供できる。
本発明の第1実施形態に係る給湯システム1の一部外観図。 同実施形態に係る給湯システム1の構成を示す模式図。 同実施形態に係る給湯システム1の制御ブロック図。 同実施形態に係る給湯システム1のリモコン90の外観図。 同実施形態に係る給湯システム1の動作を説明するためのフローチャート。 変形例1Aに係る給湯システム1の構成を示す模式図。 本発明の第2実施形態に係る給湯システム1Aの構成を示す模式図。 本発明の第3実施形態に係る給湯システム1Bの構成を示す模式図。
以下、図面を参照しながら本発明の各実施形態に係る給湯システムについて説明する。なお、以下の各実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<第1実施形態>
(1)給湯システムの構成
(1−1)全体構成
本発明の第1実施形態に係る給湯システム1は、既設の燃焼加熱器4に接続されるものであり、図1〜図3に示すように、ヒートポンプ2、貯湯ユニット3、これらの管理や制御を行うコントローラ50、ユーザーへの情報表示やユーザーの操作受付を担うリモコン90、などを備えている。
(1−2)燃焼加熱器
燃焼加熱器4は、一般的に普及しているボイラ等であり、燃焼バーナー41及び流路42を有している。ここで、燃焼加熱器4は、燃焼バーナー41が、流路42を水が流れるときに点火する。これは燃焼加熱器4が有する一般的な機能である。また、燃焼バーナー41は、加熱能力が調整できるガスバーナーであるが、ここでは所定の火力で、流路42を流れる水を加熱するように予め設定される。したがって、流路42への水の流入出をトリガーとして、既設の燃焼バーナー41を稼働し、所定の火力で加熱対象の水を加熱する。
流路42は、入口側配管42a(加熱気流路)及び出口側配管42bを有する。入口側配管42aは、燃焼バーナー41の入口側に設けられた配管であり、後述する第1制御弁51を介して、循環水配管30の行き管31(タンク流路)に接続される。出口側配管42bは、燃焼バーナー41の出口側に設けられた配管であり、循環水配管30の行き管31に接続される。
(1−3)給湯システム
(1−3−1)ヒートポンプ
ヒートポンプ2は、水を加熱するための熱源装置として機能するユニットであり、後述する循環水配管30に接続される。ヒートポンプ2は、冷媒が循環する冷媒回路20、送風ファン24F、各種センサ、などを備える。なお、冷媒は、種々のものを使用できるが、ここでは二酸化炭素を使用する。
冷媒回路20は、圧縮機21、水熱交換器22、電動膨張弁23、空気熱交換器24、冷媒配管25、などから構成される。
圧縮機21は、インバータ式の出力可変の電動圧縮機である。
水熱交換器22は、冷媒管22rと、水管32wとを有する。水熱交換器22は、ヒートポンプ2の圧縮機21によって吐出された後に冷媒管22rを流れる高温高圧のガス冷媒と、後述する貯湯ユニット3から流れてきて水管32wを流れる循環水との間で、熱交換を行わせるものである。この水熱交換器22における熱交換によって、冷媒管22rを通過する冷媒が冷却されると同時に、水管32wを通過する水が加熱され、湯(高温の水)が生成される。
電動膨張弁23は、圧縮機21を出て、水との熱交換で冷却された低温高圧の冷媒を膨張させるものである。
空気熱交換器24は、電動膨張弁23で膨張した低温低圧の二相状態の冷媒と、外気との間で、熱交換を行わせるものである。外気から吸熱した冷媒は、蒸発して低圧のガス冷媒となって圧縮機21に吸入される。
冷媒配管25は、圧縮機21の吐出口、水熱交換器22内の冷媒管22r、電動膨張弁23、空気熱交換器24、圧縮機21の吸入口、の順に各機器を接続するものである。
各種センサとしては、例えば、冷媒に関する温度や圧力を検知するセンサが設けられる。図2は、これらのセンサのうち、熱交換器入口水温センサ31Tと、熱交換器出口水温センサ32Tとを示している。熱交換器入口水温センサ31Tは、水熱交換器22を通過する前の水の温度を検出する。熱交換器出口水温センサ32Tは、水熱交換器22を通過した後の水の温度を検出する。
(1−3−2)貯湯ユニット
貯湯ユニット3は、市水(水道水)などの外部から供給される水を、ヒートポンプ2に送って加熱させ、ヒートポンプ2から戻ってきた水(湯)を蓄えるユニットである。
貯湯ユニット3は、取水部81、給湯部82、貯湯タンク35、循環水配管30、取水給湯配管70、などを備える。
(1−3−2−1)取水部および給湯部
取水部81は、接続口を有し、市水(水道水)の供給管89aが接続される。
給湯部82は、接続口を有し、設置対象の建物内の蛇口99などから延びる給水・給湯用の建物内配管99aが接続される。
(1−3−2−2)貯湯タンク
貯湯タンク35は、ヒートポンプ2によって加熱された水(湯)を、ユーザーが蛇口99を回して利用する前から予め蓄えておくタンクである。貯湯タンク35は、水が常に満たされている。そして、貯湯タンク35には、所定温度以上、ここでは70℃以上の高温の水(以下、高温水という。)の量をコントローラ50に通知するための、タンク温度分布検知センサが設けられる。タンク温度分布検知センサは、貯湯タンク35の下部から上部に向かって、順に、第1センサT1、第2センサT2、第3センサT3、第4センサT4、第5センサT5、第6センサT6の6つにより構成される。コントローラ50は、これらのタンク温度分布検知センサT1〜T6が検知する貯湯タンク35内の各高さ位置での水温およびリモコン90による設定に基づき、ヒートポンプ2を駆動させて沸き上げ運転を行う。沸き上げ運転とは、貯湯タンク35の中の水の温度が目的の温度に到達するまで水の熱量を上げていく運転である。
なお、第6センサT6の温度検出値が70℃を下回っていれば、残湯量は0、第6センサT6の温度検出値が70℃以上であれば、残湯量は1である。さらに、第5センサT5の温度検出値も70℃以上であれば、残湯量は2である。同様に、残湯量は3,4,5,6まで存在し、第1センサT1の温度検出値も70℃以上であれば、残湯量は最大の6である。
(1−3−2−3)循環水配管
循環水配管30は、貯湯タンク35の中の水にヒートポンプ2で得られる熱を伝えるための回路であり、往き管31、水熱交換器22内の水管32w、戻り管33、および、循環用ポンプ34を有している。ここでは、循環水配管30(タンク流路)は、貯湯タンク35の出口から入口に向かう循環流路を形成する。往き管31は、貯湯タンク35の下端近傍と水熱交換器22内の水管32wの上流側端部とを接続する。戻り管33は、水熱交換器22内の水管32wの下流側端部と貯湯タンク35の上端近傍とを接続する。循環用ポンプ34は、往き管31の途中に設けられる。循環用ポンプ34は、出力を調整する電動ポンプであり、貯湯タンク35と水熱交換器22との間で水を循環させる役割を果たす。具体的には、循環水配管30では、循環用ポンプ34がコントローラ50からの指令を受けて駆動することにより、貯湯タンク35内の水のうち下部に存在している温度の低い水が、往き管31に流出し、水熱交換器22内の水管32wを通過することで温度が上昇し、戻り管33を介して貯湯タンク35の上端近傍に戻る。これにより、貯湯タンク35内の高温水とそれより温度が低い水との境界が上から下に向けて移動していき、貯湯タンク35内の高温水の量が増えていくことになる。
(1−3−2−4)第1制御弁
第1制御弁51は、ヒートポンプ2の上流側に設けられ、ヒートポンプ2の上流側で循環水配管30(循環流路)に接続するものである。具体的には、第1制御弁51は、循環水配管30の往き管31と燃焼加熱器4の入口側配管42aとの接続箇所に設けられる三方向電磁弁である。第1制御弁51は、通常は、往き管31がそのまま流れるように水路を開放する。一方、第1制御弁51は、後述するコントローラから「燃焼運転要求」を受け取ると、往き管31と、燃焼加熱器4の入口側配管42aとを連通する。この際、第1制御弁51の後の往き管31は遮断される。
(1−3−2−5)取水給湯配管
取水給湯配管70は、外部の市水等から水の供給を受けつつ、貯湯タンク35に蓄えられている高温水を利用するための回路であって、取水管71、給湯管73(出湯流路)、バイパス管74、および、混合弁77を有する。
取水管71は、外部の市水等から水の供給を受けて、貯湯タンク35の下端近傍に常温の水を供給する。この取水管71には、市水によって供給される水の温度を検知するための取水温度センサ71Tが設けられる。
給湯管73は、貯湯タンク35に蓄えられている水のうち、上端近傍に存在している温度の高い水を、給湯部82から、ユーザーの利用箇所、例えば建物内の蛇口99(供給先)から延びる建物内配管99aに導くものである。
また、貯湯タンク35と混合弁77との間には、通過する水の温度を検知するための混合前湯温センサ4Tが設けられる。
バイパス管74は、取水管71を流れている常温の水と、給湯管73を流れてくる水(湯)とを混合させるための配管である。バイパス管74は、取水管71から給湯管73まで延びており、混合弁77によって給湯管73に接続される。
混合弁77は、コントローラ50からの指令を受け、給湯管73を流れてくる高い温度の水(湯)と、バイパス管74を流れてくる常温の水との混合比率を調節するための調整弁である。
(1−4)コントローラ
コントローラ50は、給湯システム1を制御するものであり、制御基盤に実装されたマイクロプロセッサ及びその周辺回路により構成される。ここでは、コントローラ50は、ヒートポンプ2及び貯湯ユニット3及びに分散して設けられており、全体として給湯システム1の動作を制御する。
具体的には、コントローラ50は、圧縮機21、電動膨張弁23、送風ファン24F、混合弁77、循環用ポンプ34などのアクチュエータと接続され、これらのアクチュエータに動作指示を送る。
また、コントローラ50は、熱交換器入口水温センサ31T、熱交換器出口水温センサ32T、タンク温度分布検知センサT1〜T6、取水温度センサ71T、混合前湯温センサ4T、などのセンサ類と接続されており、これらのセンサ類から検知結果を取得する。さらに、コントローラ50は、リモコン90との通信を介して、ユーザーの設定入力を受け付けたり、ユーザーへ各種情報を提供したりする。
また、コントローラ50は、「燃焼運転要求」を送出して、第1制御弁51を制御して循環水配管(タンク流路)と燃焼加熱器4の入口側配管42a(加熱器流路)とを流通させる。詳しくは、タンク温度分布検知センサT1〜T6(温度計測部)からの温度情報に基づいて、貯湯タンク35内の水の温度が所定温度より低下した場合、コントローラ50は、「燃焼運転要求」を生成する。
(1−5)リモコン
リモコン90には、図3及び図4に示すように、必要な湯(水)の温度を設定するための湯温設定部91や、設定湯温や残湯量などを表示する表示部92などが設けられる。リモコン90は、ユーザーの設定入力を受け付けて、通信手段を介して各種命令をコントローラ50に送出する。
(2)給湯システムの動作
次に、図5のフローチャートを用いて本実施形態に係る給湯システム1の動作を説明する。
まず、リモコン90等を介して給湯システム1の起動命令が入力され、給湯システム1が起動する(S1)。
給湯システム1が起動すると、ヒートポンプ2が運転を開始する(S2)。具体的には、ヒートポンプ2が、貯湯タンク35内の水温の状況に応じて、沸き上げ運転を行なう(S3)。
通常であれば、貯湯タンク35内の残湯量によらず、ヒートポンプ2により沸き上げ運転が継続されて、貯湯タンク35内の水温が徐々に上昇する(S4−No)。
一方、給湯システム1の起動直後などに給湯要求があった場合には、残湯量が0(ゼロ)の場合もある(S4−Yes)。この場合は、ヒートポンプ2のみならず、燃焼加熱器4も稼働される(S5−Yes,S6)。具体的には、コントローラ50が「燃焼運転要求」を第1制御弁51に送出する。これを受けて、第1制御弁51が、循環水配管30の往き管31と燃焼加熱器40の入口側配管42aとを流通するようにする。これにより、水の流入出をトリガーとして燃焼加熱器4が稼働し、加熱対象の水が素早く加熱される。そして、貯湯タンク35の上部に高温の水が供給され、高温の水の供給が可能となる(S7)。
この後も給湯が継続していくと(S8−No)、燃焼加熱器4の稼働により、貯湯タンク35内の水温が上昇し、残湯量が1を超える場合がある。この場合、コントローラ50は燃焼運転要求を終了する(S5−No)。これにより、第1制御弁51が、燃焼加熱器40の入口側配管42aに水を流さなくなる。
また、残湯量が0になる前に、給湯が終了した場合も(S8−Yes)、コントローラ50は燃焼運転要求を終了する。これにより、第1制御弁51が、燃焼加熱器40の入口側配管42aに水を流さなくなる。
この後は、給湯システム1が終了するまで、ヒートポンプ2を用いて、所定の方式による沸き上げ運転が行なわれる(S9)。具体的には、圧縮機21及び循環用ポンプ34の出力が適宜最適化されて、貯湯タンク35内の水温が最適な温度に維持される。
(3)給湯システムの特徴
(3−1)
以上説明したように、本実施形態に係る給湯システム1は、ヒートポンプ2を用いるものであり、燃焼加熱器4に接続される。ここで、燃焼加熱器4は、加熱対象の水が流れる流路42と、この流路42を水が流れるときに点火する燃焼バーナー41とを有する。また、給湯システム1は、貯湯タンク35と、循環水配管30(タンク流路)と、入口側配管42a(加熱器流路)と、第1制御弁51と、コントローラ50(制御部)と、を備える。貯湯タンク35は、加熱対象の水を貯める。循環水配管30は、往き管31により、貯湯タンク35の出口に接続する。入口側配管42aは、燃焼加熱器4と往き管31とに接続する。第1制御弁51は、循環水配管30の往き管31と燃焼加熱器4の入口側配管42aとの接続箇所に設けられる。コントローラ50は、「燃焼運転要求」に応じて、第1制御弁51を制御して循環水配管30の往き管31と燃焼加熱器4の入口側配管42aとを流通させる。
したがって、本実施形態の給湯システム1は、第1制御弁51を制御して、燃焼加熱器4への水の流入出を制御できる。ここで、一般的に、既設の燃焼加熱器4は、加熱対象の水が流れる流路42と、この流路42を水が流れるときに点火する燃焼バーナー41とを有している。したがって、本実施形態に係る給湯システム1では、ヒートポンプ2のみならず、水の流入出をトリガーとして既設の燃焼加熱器4を稼働することができる。
これにより、例えば、給湯システム1の起動時などにおいて、残湯量が0のときに、燃焼運転要求が実行されることで、燃焼加熱器4により素早く水を加熱して供給できる。一方、燃焼運転要求のない場合は、ヒートポンプ2のみを用いて水が加熱される。
また、例えば、所定温度以上の水が急激に大量に利用されて、貯湯タンク35内の温水が減少した場合にも、燃焼運転要求が実行されることで、燃焼加熱器4により素早く水を加熱して供給できる。
このように、本実施形態に係る給湯システム1であれば、単にヒートポンプ2を用いるのみならず、既設の燃焼加熱器4を有効利用することができる。
(3−2)
また、本実施形態に係る給湯システム1は、貯湯タンク35内の水の温度を計測するタンク温度分布検知センサT1〜T6(温度計測部)をさらに備える。そして、コントローラ50が、貯湯タンク35内の水の温度が所定温度より低下した場合、「燃焼運転要求」を生成する。
これにより、貯湯タンク35内の水の温度に応じて、既設の燃焼加熱器4を利用するか否かを制御できる。よって、エネルギー効率の高い給湯システム1を実現できる。
(3−3)
また、本実施形態に係る給湯システム1は、循環水配管30が、タンク35の出口から入口に向かう循環流路を形成する。また、ヒートポンプ2が、この循環流路に接続する。また、第1制御弁51は、ヒートポンプの上流側に設けられる。そして、燃焼加熱器4は、ヒートポンプ2の上流側で循環流路に接続する。
本実施形態に係る構成であれば、貯湯タンク35内の残湯量が少ない場合に、燃焼運転要求が実行されることで、燃焼加熱器4により素早く水が加熱される。一方、燃焼運転要求のない場合は、ヒートポンプ2のみを用いて水が加熱される。したがって、エネルギー効率の高い給湯システム1を提供できる。
(4)変形例
(4−1)変形例1A
上記実施形態では、第1制御弁51は1個の三方向電磁弁で構成されていたが、これに限るものではなく、図6に示すように、2個の二方向電磁弁51a,51bを用いてもよい。この場合、通常は電磁弁51aが開状態であり、電磁弁51bが閉状態である。一方、燃焼加熱器4に水を流す場合は、電磁弁51aが閉状態にされ、電磁弁51bが開状態にされる。
(4−2)変形例1B
上記実施形態では、ステップS5において、燃焼運転要求をする際の判断基準として、残湯量が0か否かで判断していたが、これに限らず、所定の残湯量を設定してもよい。例えば、残湯量1〜6のいずれか値を採ってもよいし、これ以外の任意の値を採ってもよい。
<第2実施形態>
以下、既に説明した部分と同一の部分には略同一の符号を付し、重複した説明を省略する。他の実施形態と区別するために、本実施形態では添え字Aを付すことがある。
図7は本発明の第2実施形態に係る給湯システム1Aの構成を示す模式図である。本発明の第2実施形態に係る給湯システム1Aは、第2制御弁52を有し、第1実施形態に係る給湯システム1とは異なる場所で燃焼加熱器4に接続する。
具体的には、第2制御弁52は、循環水配管30の戻り管33と燃焼加熱器4の入口側配管42aとの接続箇所に設けられる三方向電磁弁で構成される。したがって、第2制御弁52は、ヒートポンプ2の下流側に設けられ、ヒートポンプ2の下流側で循環水配管30(循環流路)に接続するものである。
第2制御弁52は、通常は、戻り管33がそのまま流れるように水路を開放する。一方、第2制御弁52は、コントローラ50から「燃焼運転要求」を受け取ると、戻り管33と、燃焼加熱器4の入口側配管42aとを流通させる。この際、第2制御弁52の後の戻り管33は遮断される。
上記構成を具備するので、第2実施形態に係る給湯システム1Aであっても、単にヒートポンプ2を用いるのみならず、既設の燃焼加熱器4を有効利用することができる。よって、第1実施形態と同様に、給湯システム1Aの起動時等において、貯湯タンク35内の残湯量が少ない場合に、燃焼運転要求が実行されることで、燃焼加熱器4により素早く水を加熱して供給できる。一方、燃焼運転要求のない場合は、ヒートポンプ2のみを用いて水が加熱される。よって、エネルギー効率の高い給湯システム1Aが提供される。
<第3実施形態>
以下、既に説明した部分と同一の部分には略同一の符号を付し、重複した説明を省略する。他の実施形態と区別するために、本実施形態では添え字Bを付すことがある。
図8は本発明の第3実施形態に係る給湯システム1Bの構成を示す模式図である。本発明の第3実施形態に係る給湯システム1Bは、第3制御弁53を有し、第1実施形態に係る給湯システム1等とは異なる場所で燃焼加熱器4に接続する。
具体的には、第3制御弁53は、混合弁77(給湯混合弁)及び貯湯タンク35の間に設けられる三方向電磁弁で構成される。第3制御弁53は、通常は、給湯管73がそのまま流れるように水路を開放する。一方、第3制御弁53は、コントローラ50から「燃焼運転要求」を受け取ると、給湯管73と、燃焼加熱器4の入口側配管42aとを流通させる。この際、第3制御弁53の後の給湯管7は遮断される。
上記構成を具備するので、第3実施形態に係る給湯システム1Bであっても、単にヒートポンプ2を用いるのみならず、既設の燃焼加熱器4を有効利用することができる。第1実施形態と同様に、給湯システム1の起動時等において、貯湯タンク35内の残湯量が少ない場合に、燃焼運転要求が実行されることで、燃焼加熱器4により素早く水を加熱して供給できる。一方、燃焼運転要求のない場合は、ヒートポンプ2のみを用いて水が加熱される。よって、エネルギー効率の高い給湯システム1Bが提供される。
<付記>
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではない。本発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、本発明は、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できるものである。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素は削除してもよいものである。さらに、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよいものである。
1 給湯システム
1A 給湯システム
1B 給湯システム
2 ヒートポンプ
3 貯湯ユニット
4 燃焼加熱器
30 循環水配管(タンク流路、循環流路)
31 往き管
33 戻り管
35 貯湯タンク(タンク)
41 燃焼バーナー
42 流路
42a 入口側配管
42b 出口側配管
50 コントローラ(制御部)
51 第1制御弁(制御弁)
52 第2制御弁(制御弁)
53 第3制御弁(制御弁)
70 取水給湯配管(タンク流路)
73 給湯管(出湯流路)
77 混合弁(給湯混合弁)
99 蛇口(供給先)
T1 タンク温度分布検知センサ、第1センサ(温度計測部)
T2 タンク温度分布検知センサ、第2センサ(温度計測部)
T3 タンク温度分布検知センサ、第3センサ(温度計測部)
T4 タンク温度分布検知センサ、第4センサ(温度計測部)
T5 タンク温度分布検知センサ、第5センサ(温度計測部)
T6 タンク温度分布検知センサ、第6センサ(温度計測部)
特開2016−50717号公報 特開2006−57865号公報

Claims (5)

  1. 加熱対象の水が流れる流路(42)と、前記流路を水が流れるときに点火する燃焼バーナー(41)とを有する燃焼加熱器(4)に接続される、ヒートポンプ(2)を用いた給湯システム(1,1A,1B)であって、
    前記加熱対象の水を貯めるタンク(35)と、
    前記タンクの出入り口に接続するタンク流路(30,70)と、
    前記燃焼加熱器と前記タンク流路とに接続する加熱器流路(42a)と、
    前記タンク流路と前記加熱器流路との接続箇所に設けられる制御弁(51,52,53)と、
    前記制御弁を制御して前記タンク流路と前記加熱器流路とを流通させる制御部(50)と、
    を備え、
    制御部は、前記燃焼加熱器には接続されておらず、燃焼運転要求を前記制御弁に送出し、前記制御弁を制御して前記加熱器流路に水を流すか否かを制御する、給湯システム。
  2. 前記タンク内の水の温度を計測する温度計測部(T1〜T6)をさらに備え、
    前記制御部は、前記タンク内の水の温度が所定温度より低下した場合、前記燃焼運転要求を生成する、
    請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記タンク流路は、前記タンクの出口から入口に向かう循環流路(30)であり、
    前記ヒートポンプは、前記循環流路に接続し、
    前記制御弁(51)は、前記ヒートポンプの上流側に設けられ、
    前記燃焼加熱器は、前記ヒートポンプの上流側で前記循環流路に接続する、
    請求項1又は2に記載の給湯システム。
  4. 前記タンク流路は、前記タンクの出口から入口に向かう循環流路(30)であり、
    前記ヒートポンプは、前記循環流路に接続し、
    前記制御弁(52)は、前記ヒートポンプの下流側に設けられ、
    前記燃焼加熱器は、前記ヒートポンプの下流側で前記循環流路に接続する、
    請求項1又は2に記載の給湯システム。
  5. 供給先(99)に水を給湯するための給湯混合弁(77)をさらに備え、
    前記タンク流路は、前記タンクの出口から前記給湯混合弁に向かう出湯流路(73)であり、
    前記制御弁(53)は、前記給湯混合弁の上流側に設けられ、
    前記燃焼加熱器は、前記給湯混合弁の上流側で前記出湯流路に接続し、
    前記ヒートポンプは、前記タンクの他の出口から入口に向かう循環流路に接続する、
    請求項1又は2に記載の給湯システム。
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