JP6727533B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は現像装置及び画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置は、現像装置内の各部材や現像トナーの劣化により、供給ローラから現像ローラへの電界力によるトナーの移動力が不足することがある。トナーの移動力が不足すると潜像担持体上の潜像部分にトナーが十分に行き渡らず、画像の濃度低下や副走査方向での部分的な画像カスレが発生することがある。また、画像形成装置周囲の温度・湿度の環境変化があってり、ユーザー側で出力画像条件を設定変更したりした場合等でも、当該画像濃度低下や画像カスレが発生することがある。
当該課題を解決するため、従来、供給ローラの特性・構成に特徴を持たせたり、供給ローラへ印加するバイアス設定値を制御することで、現像ローラに対するトナー供給力を増加させることが行われている。例えば特許文献1(特開2002−156826号公報)では、トナー供給バイアス電圧の上限をパッシェンの曲線に基づいて、放電が生じない値に設定し、異常放電やリークに起因する画像濃度ムラを防止することが開示されている。また地汚れを防止するために、等価誘電厚みd/εを12μm以下に設定することが開示されている(請求項7、d:感光層厚み、ε:感光層の比誘電率)。
但し、単に供給ローラから現像ローラへのトナー供給力を増加させるだけであると、前記画像濃度低下や画像カスレを抑制できても、非画像部にトナーが付着しやすくなるという別の課題が発生する。また、特許文献1(特開2002−156826号公報)の発明は等価誘電厚みを12μm以下に設定して地汚れを抑制するが、これでは以下に述べる白紙部現像を抑制できないことが分かった。また等価誘電厚みを低下させるために感光層厚みdを低下させると、感光体の耐久性が限られてしまうという課題もある。
また別の特許文献2(特開平11−305501号公報)には、供給バイアスを変化させることで環境変化等に影響されない良質の画像形成方法が開示されている。当該方法は、静電潜像担持体上の少なくとも2点に異なる現像バイアスのもとに画像パターンを形成する。そしてそれら画像の濃度を濃度検知手段で検知し、当該現像バイアスに対する画像濃度の傾きを求める。その画像濃度の傾きに基づいて供給バイアスを変化させることで、環境変化等に影響されない良質の画像を形成する。
しかし、特許文献2の発明では、以下に述べる白紙部現像、地汚れの抑制は達成出来ないことが分かった。以下、トナー供給力を増加させた場合に非画像部にトナーが付着する現象(白紙部現像、地汚れ)について説明する。
トナー供給力を増加させると、現像ローラ上に保持しているトナーの帯電量や搬送量も変化する。そして、これに伴って以下の原因で非画像部にトナーが付着する。
(1)トナー搬送量が増大して帯電量が増大する場合
現像ローラへのトナー搬送量が増大すると、当該トナーの帯電分が現像バイアスに追加される。その結果、実効現像バイアスが増大し、実効現像バイアスが非画像部の感光体表面電位を超え、正規現像をした場合に出力画像の白紙部をトナーで汚してしまうことがある(以下、これを「白紙部現像」と呼ぶ)。
(2)トナー搬送量が増大するが帯電量が減少する場合
現像ローラへ搬送されるトナーに劣化トナーと新規トナーが混在する場合、トナー搬送量が増大してもトナーの荷電分離によりトナー荷電が逆帯電・弱帯電となることがある。その結果、感光体表面の非画像部(地肌部)に古いトナーが付着することで出力画像の白紙部をトナーで汚してしまうことがある(以下、これを「地汚れ」と呼ぶ)。
いずれも白紙部がトナーで汚れて不良画像になるだけでなく、その分のトナーが無駄になる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、供給ローラから現像ローラへのトナー供給力を確保しつつ、白紙部現像や地汚れ等の不良画像発生を抑制することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の現像装置は、静電潜像を担持可能な感光体と、周面に一成分現像剤としてのトナーを担持した状態で前記感光体に対向して配置され、回転することで前記トナーを前記感光体上に搬送して前記静電潜像を現像する現像ローラと、前記現像ローラに現像バイアスを印加するための現像バイアス印加部と、前記現像ローラへ前記トナーを供給するトナー供給ローラと、前記トナー供給ローラに供給バイアスを印加するための供給バイアス印加部と、前記現像バイアス印加部と前記供給バイアス印加部を制御することで、前記現像バイアスと前記供給バイアスの差である供給バイアスオフセット量を所定量に変更可能な制御部とを備え、前記制御部は、前記トナーが前記静電潜像を現像可能な帯電量に帯電するように、前記感光体の走行距離、動作温度、動作湿度、連続動作時間、色情報の5つのパラメータの少なくとも1つを参照して前記供給バイアスオフセット量を変更し、かつ、当該供給バイアスオフセット量を変更した後、前記感光体上に現像バイアスを変化させて濃度が異なる複数の画像濃度調整用パターンを形成し、当該画像濃度調整用パターンの濃度に基いて目標濃度が得られる現像バイアスを設定することを特徴とする現像装置である。
本発明によれば、トナーが静電潜像を現像可能な帯電量に帯電するように、制御部が感光体の走行距離、動作温度、動作湿度、連続動作時間、色情報の5つのパラメータの少なくとも1つを参照して供給バイアスオフセット量を変更し、かつ、当該供給バイアスオフセット量を変更した後、感光体上に現像バイアスを変化させて濃度が異なる複数の画像濃度調整用パターンを形成し、当該画像濃度調整用パターンの濃度に基いて目標濃度が得られる現像バイアスを設定するので、供給ローラから現像ローラへのトナー供給力を確保しつつ、白紙部現像や地汚れ等の不良画像発生を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略図である。 現像装置としてのプロセスユニットの断面図である。 供給バイアスオフセット量と、現像ローラ上のトナー量との相関グラフである。 供給バイアスオフセット量と、現像ローラ上のトナー荷電量との相関グラフである。 供給バイアスオフセット量と、現像ローラ上のトナー荷電量との相関グラフである。 新品のプロセスユニットを使用した場合の、地汚れ及び白紙部現像の境界を示す、供給バイアスオフセット量と地肌ポテンシャルの相関グラフである。 走行距離5000mのプロセスユニットを使用した場合の、地汚れ及び白紙部現像の境界を示す、供給バイアスオフセット量と地肌ポテンシャルの相関グラフである。 供給バイアスオフセット量の設定から濃度調整制御に至るフローチャートである。 濃度調整制御の方法を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、当該実施形態を説明するための各図面において、同一の機能又は形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
(画像形成装置)
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の全体構成及び動作について説明する。画像形成装置100は、一般的な電子写真方式のタンデム式カラープリンタである。ただし、画像形成装置100は当該方式に限定されない。本発明はモノクロプリンタやその他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置にも適用可能である。
画像形成装置100の本体中央部に、4つのプロセスユニット102a〜102dが等間隔で横方向に配置されている。各プロセスユニット102a〜102dは、画像形成装置100の装置本体に対して着脱可能に構成されている。
各プロセスユニット102a〜102dは、左端からカラー3色(シアン、マゼンタ、イエローの順)のユニットが並び、右端がブラックのユニットである。これら4つのプロセスユニット102a〜102dは、異なる色の現像剤を収容する以外はすべて同様の構成となっている。フルカラー画像形成時はブラック(d)、イエロー(c)、マゼンタ(b)、シアン(a)の順で可視像を形成する。なお、以下の説明で色を特定する必要がある場合は参照番号の後にa〜dを付す。その必要がない場合はa〜dを省略して数字のみを使用する。
プロセスユニット102a〜102dの上方から、潜像形成手段である露光装置からの露光103a〜103dが照射されるようになっている。当該露光103により感光体108の表面に静電潜像が形成される。露光装置は、レーザーダイオードを用いたレーザービームスキャナやLEDで構成可能である。
プロセスユニット102a〜102dの下方に、中間転写ベルト120が水平方向に配設されている。中間転写ベルト120の両端は、右側の駆動ローラ122と左側のテンションローラ121に架け渡されている。テンションローラ121に作用するスプリング等の弾性部材の付勢力によって、中間転写ベルト120に所定の張力が付与されている。
中間転写ベルト120の中間部分に、4つの一次転写ローラ101a〜101dが配設されている。これら4つの一次転写ローラ101a〜101dは、中間転写ベルト120を介して各プロセスユニット102a〜102dの感光体108に接触している。そして中間転写ベルト120と各感光体108との間に一次転写ニップが形成される。一次転写ローラ101a〜101dは、単独の高圧電源から+400〜+2500Vの転写バイアスが印加される。当該転写バイアスによって一次転写ニップに一次転写用電界が形成される。
中間転写ベルト120の右端の駆動ローラ122は、中間転写ベルト120を介して二次転写ローラ123と当接している。そして中間転写ベルト120と二次転写ローラ123との間に、二次転写ニップが形成される。当該二次転写ローラ123は、高圧電源から所定の転写バイアスが印加され、当該転写バイアスによって二次転写ニップに二次転写用電界が形成される。二次転写ローラ123の上方には、定着装置106及び排紙ローラ109が配設されている。
また、中間転写ベルト120の左端のテンションローラ121の外周に、トナーマークセンサ(以下、「TMセンサ」と呼称する)124が配設されている。TMセンサ124は正反射型や拡散型センサで構成される。そしてTMセンサ124によって転写ベルト120上のトナー像濃度検知及び各色位置検知が行われ、当該検知結果が画像形成装置100の制御部130に送られる。制御部130はプロセスユニット102a〜102d毎に設けてもよい。この場合、各プロセスユニット102の色に対応した後述の記憶テーブルを各プロセスユニット102に備えるようにする。
TMセンサ124の近傍の画像形成装置100の筐体に、機内温湿度センサ125、機外温湿度センサ126、フィルタ127及び送風ファン128が配設されている。温湿度センサ125、126の検知結果は画像形成装置100の制御部130に送られる。そしてTMセンサ124の検知結果と合わせて、画像濃度や色合わせが制御部130において調整される。この調整動作の実行タイミングは、印刷枚数、現像装置駆動時間、機内外温湿度センサの出力値等の現像特性変動原因となる特性の閾値で決定される。
感光体108a〜108dは円筒形の感光体ドラムであり、所定の線速で回転する。感光体108の表面に帯電手段であるローラ形状の帯電器110が圧接されており、当該帯電器110が感光体108の回転により従動回転する。帯電器110に対して、高圧電源によりDCあるいはDCにACが重畳されたバイアスが印加されることで、感光体108の表面が均一な表面電位に一様帯電される。感光体108の右側には現像ローラ111a〜111dが配設されている。各現像ローラ111は後述する高圧電源を有する図2の現像バイアス印加部212から所定の現像バイアスが供給される。
画像形成装置100の下部に給紙トレイ104が配設されている。給紙トレイ104内に転写材としての用紙が収容されている。給紙トレイ104内の用紙は、給紙ローラ105によってピックアップされ、タイミングローラ対107へ送出される。そして感光体108上のトナー像の先端部が二次転写ローラ123の二次転写ニップに到達するタイミングに合わせて、タイミングローラ対107から用紙が給紙され、二次転写ニップに入っていく。未定着トナーを用紙へ転写する際の転写最適条件は、紙の含水率等によって異なるため、紙種や機内・機外温湿度センサ125、126の出力値を含む転写電流テーブルに基いて転写最適条件が設定される。
(作像動作)
続いて作像動作について説明する。作像動作が開始されると、各プロセスユニット102a〜102dにて各色の画像が形成される。詳しくは、各プロセスユニット102a〜102dにおいて、感光体108が回転駆動され、帯電器110によって感光体108の表面が所定の極性に一様に帯電される。
次いで感光体108の表面に露光103が照射されて静電潜像が形成される。このとき、各露光103a〜103dに含まれる画像情報は、所望のフルカラー画像を、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。そして、現像ローラ111によって、各感光体上の静電潜像にトナーが供給され、静電潜像がトナー画像として現像(可視像化)される。
各感光体108上に形成されたトナー画像は、一次転写ニップにて中間転写ベルト120上に順次重ね合わされて転写される。中間転写ベルト120に転写しきれなかった各感光体上のトナーは、クリーニング装置209によって除去され、廃トナー収容容器129へ蓄積される。
中間転写ベルト120上のトナー画像は、その後、二次転写ニップにて、給紙トレイ104から供給される用紙に対して一括して転写される。二次転写しきれなかった中間転写ベルト上のトナーはクリーニング装置112によって除去される。そして、二次転写ニップを通過した用紙は定着装置106へと搬送され、用紙上のトナー画像が定着装置106において熱と圧力により定着される。その後、用紙は、排紙ローラ109によって装置外へ排出される。こうして、画像形成装置100における、一連の画像形成プロセスが完了する。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作である。しかし、前記画像形成装置はフルカラー画像以外も形成可能である。例えば4つのプロセスユニット102a〜102dのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
(プロセスユニット)
図2に、現像装置としてのプロセスユニット102の概略図を示す。このプロセスユニット102は、補給用のトナーが収容された上部のトナー供給容器201と、所定量のトナーが初期から収納された下部の現像室203で構成されている。トナー供給容器201の内部には、トナーを常時攪拌してその流動性を保つために、攪拌パドル208などを配設するとよい。
トナー供給容器201内部には、攪拌パドル208と並んで、スクリューあるいはコイルなどの搬送手段202が配設されている。この搬送手段202は、クラッチなど公知の接離手段を介して本体駆動部と連結可能に構成され、搬送手段202を必要に応じて駆動することで現像室203に対するトナー補給が行われるようになっている。トナー補給量は、本体駆動部の駆動時間により制御することが可能である。例えば温湿度環境でトナーの流動性が変化することに対応させて駆動時間を変化させるなどの制御も可能である。
プロセスユニット102の下部に配置された現像室203の内部には、上部のトナー供給容器201から補充されたトナーを長手方向全域に移送するための、スクリューなどのトナー輸送部材205が配設されている。また、トナー輸送部材205に隣接して、トナーを攪拌するためのアジテータ204が配設されている。
現像室203内のトナー残量の喫水面は、残量検知センサ211で検知されるようになっている。当該残量検知センサ211は光透過式センサ、圧電式センサ、メカ検知センサのいずれでも良い。現像室203内のトナー残量がセンサ検知面以下になると、トナー供給容器201からトナー補給が行われる。
現像室203の底部に、トナー担持体である現像ローラ111と、当該現像ローラにトナーを供給する供給ローラ206が配設されている。供給ローラ206は主としてスポンジ材質から構成されている。現像ローラ111は、現像バイアス印加部212によって現像バイアスが印加されるようになっている。供給ローラ206は、供給バイアス印加部213によって供給バイアスが印加されるようになっている。現像バイアス印加部212と供給バイアス印加部213は、制御部130によって制御されるようになっている。
現像ローラ111は、感光体108に対して非接触状態で配置され、感光体108の表面の静電潜像をトナー111によって非接触現像する。現像ローラ111は感光体108に対して接触配置して接触現像することも可能である。
供給ローラ206によって現像ローラ111に移動したトナーは、規制ブレード207により現像ローラ111表面に付着するトナー層を均一化された後、感光体ドラム108の表面電位に応じた量のトナーが感光体ドラム108の表面に移動する。感光体ドラム108の表面に移動したトナーで現像したトナー像は、その後、一次転写ニップにより中間転写ベルト120に転写される。
感光体ドラム108へ移動しなかった現像ローラ111上の残トナーは、現像ローラ111の周囲隙間に配設されたトナー漏れ防止用シート210に摺擦された後、現像室203内へと回収される。
また感光体ドラム108に移動したけれども転写残トナーとして感光体108上に残留したトナーは、クリーニング装置209により除去された後、スクリューなどのトナー輸送部材214により、画像形成装置100内の廃トナー収容容器129に回収される。
(現像装置の作動について)
本実施形態の現像装置としてのプロセスユニット102は、現像ローラ111への印加バイアスVb(以下現像バイアスVbという)と、供給ローラ206への印加バイアスVs(以下供給バイアスVsという)の差分Δ(Vb−Vs)(以下供給バイアスオフセット量Δ(Vb−Vs)という)を制御する。こうすることでトナーの追従性を確保する。供給バイアスオフセット量Δ(Vb−Vs)は、現像ローラ111上へ遷移するトナーの搬送量と帯電量を決定する。このため、当該オフセット量を設定する際には、現像ローラ111へのトナー追従性だけでなく、現像ローラ111から感光体108へトナーが自然に遷移してしまう不具合にも対応するように、各種パラメータを設定する必要がある。
本実施形態では、供給バイアス変更タイミングを、必ず、濃度調整実施と抱き合わせで行う。この際、印刷シーケンス(印刷ジョブ)は行わない。また、前記濃度調整を実施する際、供給バイアス変更タイミングと、地肌ポテンシャルの変更タイミングを、一致させる。その際の地肌ポテンシャルの設定値は、供給バイアスの設定値と、動作環境(温度、湿度)、現像装置の耐久状態ら判断する。
図3Aは、供給バイアスオフセット量と、現像ローラ上のトナー量との相関グラフである。横軸(X軸)が供給バイアスオフセット量である。縦軸(Y軸)が現像ローラ上のトナー量(g/m2)である。図3A乃至図3Cに示すグラフ(1)〜(5)の感光体走行距離、稼働環境、チェック環境は下表のとおりである。
図3Aの点プロットは、感光体108の走行距離、マシンの動作環境(温度、湿度)、連続運転量に対する水準を振っている。全体的に、供給バイアスオフセット量を増加させると、静電的にトナーが現像ローラへ移動する量が増加する。
耐久初期には、グラフ(1)(2)(3)のように、現像ローラへのトナーフィルミングが無く、トナー劣化が無いため、供給バイアスオフセット量への感度が高い。さらに動作環境(温度、湿度)、連続運転量、トナー色等によってもトナーの荷電しやすさが左右される。このため、感光体108の走行距離、動作温度、動作湿度、連続動作時間、トナー色の情報等が、供給バイアスオフセット量を選択する上で考慮すべきパラメータとなる。
グラフ上点線で示しているのが、濃度階調100%(濃度階調を例えば0〜255階調で制御する場合は255階調)で出力した際も、カスレ等発生しない追従性が確保されるトナー量の下限である。この追従性を確保するトナー量下限の値は、現像ローラの表面形状(粗さ)、規制力、回転速度、供給ローラ回転比率、供給ローラスポンジ径等で決定される。供給バイアスオフセット量に対する現像ローラ111上のトナー搬送量に感度を持つ因子の水準組み合わせに対して、追従性OKのラインを守る供給バイアスオフセット量を指定していくことで、トナー追従性を確保できる。
図3Bは供給バイアスオフセットと現像ローラ上のトナー荷電量(μC/g)の相関グラフの例である。図3Bに示すように、感光体走行距離5000m、高温高湿放置前のグラフ(4)において、供給バイアスオフセットが上昇すると現像ローラ上のトナー荷電量(μC/g)が低下し地汚れ発生リスクが高まる。
図3Cは供給バイアスオフセットと現像ローラ上のトナーの単位面積当たり荷電量(μC/m2)の相関グラフの例である。図3Cに示すように、感光体走行距離0m、低温低湿放置後のグラフ(2)において供給バイアスオフセットが上昇すると現像ローラ上のトナー荷電量(μC/m2)が上昇し白紙部現像リスクが高まる。
図4Aは、新品のプロセスユニット(感光体走行距離0m)を10℃の温度環境で使用した場合の、地汚れ・白紙部現像のない、供給バイアスオフセット量と地肌ポテンシャルの相関グラフの例である。また図4Bは、感光体走行距離5000mのプロセスユニットを30℃の温度環境で100m連続運転した時の、地汚れ・白紙部現像のない、供給バイアスオフセット量と地肌ポテンシャルの相関グラフの例である。
これら相関グラフの形は、温湿度、走行距離、連続稼動時間によって変動する。その理由は、供給バイアスの変動による現像ローラ上の搬送量と、トナー荷電量(μC/m2、μC/g)の変動感度が、前記パラメータによって異なるためである。地汚れや白紙部現像は、現像ローラ上に存在するトータルの荷電量 (搬送量とトナー荷電量の積)で決定されるため、搬送量、トナー荷電量両方の変動量を確認する必要がある。
図4Bから分かるように、地汚れは、荷電量[μC/g]が低くなるに従って発生しやすくなる。これは、トナー単体として、荷電がある閾値以下となるトナーが地汚れとなるためである。地汚れの程度は、地肌ポテンシャルで制御可能である。
また、図4Aから分かるように、白紙部現像は、トータル荷電量[μC/m2]が高くなるに従って発生しやすくなる。これは、当該白紙部現像が、感光体の電位に対して現像ローラ側の実効電位がオーバーした際に発生する現象だからである。白紙部現像の程度は、地肌ポテンシャルで制御可能である。
ここで、図4A,4Bを参照して、供給バイアスオフセット量、地肌ポテンシャル選択方法の例を説明する。
(1)図4Aでの供給バイアスオフセット量、地肌ポテンシャル選択方法
(1−1)供給バイアスオフセット量は優先順位が最も高く、図3Aに示す追従性OKの 範囲にある現像ローラ上のトナー量から供給バイアスオフセット量を選択す る。図3Aのグラフ(2)では、供給バイアスオフセット0〜300Vのどの 点をとっても追従性がOKである。
(1−2)図3Cに示すように単位面積あたりのトナー荷電量[μC/m2]に着目すると、 供給バイアスオフセット量が高い側で白紙部現像のリスクがある。したがっ て、供給バイアスオフセット量の値を低めに選択するのが有利である。
さらに、図4Aに示すように、地肌ポテンシャルを高くに設定すると、地汚れ が劣化する方向で白紙部現像が良化する方向であり、地肌ポテンシャルを低く 設定すると、地汚れが良化し白紙部現像が劣化する方向である。また、感光体 走行距離が0mで低温低湿環境では、供給バイアスオフセット量が大きい範囲 で白紙部現像が出やすいため、それを避けるように地肌ポテンシャルのOK範 囲は供給バイアスオフセット量が小さいときに比べて狭くなっている。
逆に供給バイアスオフセット量が低いと、白紙部現像が発生しにくいため、地 肌ポテンシャルのOK範囲が広くなっている。よって、実際のパラメータの選 択の際は、供給バイアスオフセット量を低くし、かつ地肌ポテンシャルを 300V程度で選択している。
(2)図4Bでの供給バイアスオフセット量、地肌ポテンシャル選択方法
(2−1)供給バイアスオフセット量は優先順位が最も高く、図3Aに示す追従性OKの 範囲にある現像ローラ上のトナー量から供給バイアスオフセット量を選択す る。図3Aに示すように、グラフ(4)(感光体走行距離5000m、高温高 湿放置前(連続運転))では、供給バイアスオフセット量が300V付近でない と、現像ローラ上のトナー量は追従性を確保出来ない。よって、供給バイアス オフセット量を300Vに選択する。
(2−2)図3Bに示すように、グラフ(4)における供給バイアスオフセット量300 V付近では、単位重量に対するトナー荷電量[μC/g]が低いため、地汚れが発 生するリスクがある。
(2−3)地汚れ発生のリスクを低減するため、地肌ポテンシャルの値を低めに設定する ことが必要である。よって、地肌ポテンシャルは200Vを選択する。
ここで、図4Bに示すように、供給バイアスオフセット量が低い場合、地汚れ リスクが少ないため、供給バイアスオフセット量が高い範囲と比べてOK範囲 が広い。しかし、追従性確保のためには採用することは難しい。
以上の供給バイアスオフセット量と地肌ポテンシャルの組み合わせによる設定可能な領域は、トナー色、現像器の回転距離(現像部材の劣化)、動作環境(温度、湿度)、連続駆動時間、等によって変動するため、地肌ポテンシャルの選択は、以上のパラメータを少なくとも1つ参照して決定する。具体的には、これらパラメータと供給バイアスオフセットの、不良画像(白紙部現像や地汚れ等)発生を抑制する所定の相関関係を予め規定したLUTまたは関数に基いて、供給バイアスオフセットを決定する。
(供給バイアスオフセット量変更時のフローチャート)
図5に供給バイアスオフセット量変更時のフローチャートを示す。このフローチャートの後半では、供給バイアスオフセットに対応して画像濃度を最適化するための濃度調整を実施する。
まずステップS1で、供給バイアスオフセット量を変更するタイミングか否かを判定する。供給バイアスオフセット量変更時は、コピーやプリンタ操作者にとって作業ができなくなるダウンタイムとなってしまう。したがって、図5フローの実行タイミングは、コピーやプリンタの操作に極力影響がない時期が適しており、例えば本体電源投入直後のウォームアップ中などのタイミングが好都合である。
供給バイアスオフセット量を変更するタイミングであると判定すると、ステップS2で、感光体108の走行距離、動作環境(温度、湿度)、色情報、連続運転距離の、少なくとも2つのパラメータを制御部130の記憶領域(記憶テーブル)から読み込む。併せて、設定目標供給バイアスオフセット量も制御部130の記憶領域から読み込む。そしてステップS3で読み込んだパラメータから目標地肌ポテンシャルを決定する。具体的には、これらパラメータと地肌ポテンシャルの、不良画像(白紙部現像や地汚れ等)発生を抑制する所定の相関関係を予め規定したLUTまたは関数に基いて、地肌ポテンシャルを決定する。図4A、図4Bは当該関数をグラフ化したものである。
次にステップS4で、読み込んだ目標供給バイアスオフセット量と地肌ポテンシャルを、それぞれ設定する。当該設定した供給バイアスオフセット量と地肌ポテンシャルで、図6の濃度調整制御、すなわち画像濃度調整用パターンの作成と濃度検知を実行する(ステップS5)。
画像濃度制御には、以下のベタ濃度調整と中間調(ハーフトーン)濃度調整がある。
(1)ベタ濃度調整制御
図6に示すように、現像バイアスの水準を振って、目標濃度(例えば階調100%(ベタ))を達成する現像バイアスを決定する。ここで、地肌ポテンシャルが一定値となるよう、現像バイアスの変更タイミングに同期して、帯電バイアスは変動する。また、感光体へ露光する露光エネルギーは一定値である。
(2)中間調濃度調整制御
露光手段の露光エネルギーの水準を振って目標濃度となるよう調整し、ハーフトーン画像は感光体に形成される。ここで、現像バイアスは、(1)で決定した現像バイアスに固定する。
なお、この中間調濃度調整は、供給バイアスオフセット量の変更に影響をあたえない。
このとき、地肌ポテンシャルは、記憶テーブルで読み込んだ値から変動させないため、中間調濃度制御の制御因子としては使用しない。中間調濃度制御の制御因子としては、光学系の露光エネルギーで行う。ステップS6で、濃度調整制御の実行結果が成功したか否かが判定される。濃度調整制御が成功した場合、すなわち目標とする中間調濃度が形成できた場合、設定した供給バイアスオフセット量と地肌ポテンシャルをそのまま採用する。そして次のシーケンスへ移る。
供給バイアスオフセット量を変更すると、現像ローラへ搬送されるトナー量が変動し、一瞬、現像ローラ111上トナー特性が変化する。このため、そのまま直ちに印字動作等を実施すると、画像先端に濃度のムラを発生させてしまうことがある。そこで、次の供給バイアスオフセット量の変更開始までの間に、少なくとも現像ローラ111の1回転分の期間、供給バイアスオフセット量を変更しない休止期間を設けるのがよい。
濃度調整制御の実行結果が失敗した場合、すなわち目標とする中間調濃度が形成できなかった場合、中間調濃度を保証できなくなる可能性がある。このため、ステップS7で、前回成功した濃度調整制御の現像バイアス、供給バイアスオフセット量、地肌ポテンシャルを前回値に戻し(前回値の再使用)、前回並みの画質状態を確保する。
なお、以上説明したフローは、各プロセスユニット102に個別の制御部130を配設することで、プロセスユニット毎に各色に対応した、供給バイアスオフセット量と地肌ポテンシャルの設定及び濃度調整制御を行うことができる。
上述した制御部の機能は、供給ローラ206が現像ローラ111にトナーを適切に供給するように供給バイアスオフセット量を経時で時々変更させることができる。また、供給バイアスオフセット量を変更した後に濃度調整制御を実施することができる。供給バイアスオフセット量を変更した後に濃度調整制御を実施することにより、供給バイアスオフセット量のみ単体で変更したときに発生する画像の色味の変動を抑制できる。
(濃度調整制御の具体例)
図6は濃度調整制御(ベタ濃度調整)の具体例を示すものである。ベタ濃度調整方法の手順は次のとおりである。
(1)帯電器110によってある印加バイアスで帯電させた感光体108は、露光装置から露光されることで複数のパッチパターン潜像が作成される。図6に示すように、現像バイアスを図6の第一現像バイアス(-20V)、供給バイアスを第一供給バイアス(-120V)にセットして潜像を現像し、パッチパターントナー画像の画像濃度を測定し、平均画像濃度を得る。
(2)(1)と同様に、現像バイアスに合わせて上昇させた印加バイアスで帯電させた感光体を露光してパッチパターン潜像を作成する。図6に示すように、現像バイアスを第二現像バイアス(例えば−40V)、供給バイアスを第二供給バイアス(例えば−140V)にセットして潜像を現像し、パッチパターントナー画像の画像濃度を測定し、平均画像濃度を得る。この場合、供給バイアスオフセット(現像バイアスと供給バイアスとの差)及び地肌ポテンシャル(現像バイアスと感光体表面電位の差)は(1)と同じ値とする。この工程を印加バイアス、現像バイアス、供給バイアスを変化させて繰り返す。
(3)目標のベタ濃度が得られる現像バイアスを現像バイアスの設定値とする。
このように、上記濃度調整制御は、供給バイアス、帯電器で設定する感光体表面電位をそれぞれが現像バイアスに対して一定オフセット量を保っている。それ以外は一般的なベタ濃度調整制御例と同様である。
なお、図6では1つのパッチパターンで説明したが、複数であってもよい。
本実施形態では、濃度調整実行時の地汚れ/白紙部現像も防止する目的で、濃度調整制御実行前に決定した供給バイアスオフセット量及び地肌ポテンシャルを、濃度調整中にも適用する。これにより、濃度調整失敗要因となる地汚れや白紙部現像を予防した状態で、ベタ濃度調整制御を実行可能である。また、このときの地肌ポテンシャルは、感光体108の帯電バイアスと、現像ローラ111の現像バイアスによって制御する。
現像バイアスと供給バイアスを変更する場合、両者の電圧差(供給バイアスオフセット量)が350Vを超えないようにする。異常放電やリークに起因する画像濃度ムラを防止するためである。
(トナーについて)
以下に本発明の実施形態で使用するトナーについて説明する。
[ポリエステル1の合成]
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物235部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物525部、テレフタル酸205部、アジピン酸47部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHgの減圧で5時聞反応した後、反応容器に無水トリメリット酸46部を入れ、180℃、常圧で2時間反応し、[ポリエステル1]を得た。[ポリエステル1]は、数平均分子量2600、重量平均分子量6900、Tg44℃、酸価26であった。
[プレポリマー1の合成]
冷却管、撹拌機および窒索導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物682部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物81部、テレフタル酸283部、無水トリメリット酸22部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHgの減圧で5時間反応し[中間体ポリエステル1]を得た。[中間体ポリエステル1]は、数平均分子量2100、重量平均分子量9500、Tg55℃、酸価0.5、水酸基価49であった。
次に、冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中に、[中間体ポリエステル1]411部、イソホロンジイソシアネート89部、酢酸エチル500部を入れ100℃で5時間反応し、[プレポリマー1]を得た。[プレポリマー1]の遊離イソシアネート重量%は、1.53%であった。
[マスターバッチ1の作成]
カーボンブラック(キャボット社製 リーガル400R):40部、結着樹脂:ポリエステル樹脂(三洋化成RS−801 酸価10、Mw20000、Tg64℃):60部、水:30部をヘンシェルミキサーにて混合し、顔料凝集体中に水が染み込んだ混合物を得た。これをロ−ル表面温度130℃に設定した2本ロールにより45分間混練を行い、パルベライザーで1mmの大きさに粉砕し、[マスターバッチ1]を得た。
[顔料・WAX分散液1(油相)の作製]
撹拌棒および温度計をセットした容器に、[ポリエステル1]545部、パラフィンワックス 181部、酢酸エチル1450部を仕込み、撹拌下80℃に昇温し、80℃のまま5時間保持した後、1時間で30℃に冷却した。次いで容器に[マスターバッチ1]500部、酢酸エチル100部を仕込み、1時間混合し[原料溶解液1]を得た。
[原料溶解液1]1500部を容器に移し、ビーズミル(ウルトラビスコミル、アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、ディスク周速度6m/秒、0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填、3パスの条件で、カーボンブラック、WAXの分散を行った。次いで、[ポリエステル1]の425部と酢酸エチル230部を加え、前記条件のビーズミルで1パスし、[顔料・WAX分散液1]を得た。[顔料・WAX分散液1]の固形分濃度(130℃、30分)が50%となるように酢酸エチルを加えた。
[水相作成工程]
イオン交換水970部、分散安定用の有機樹脂微粒子(スチレン−メタクリル酸−アクリル酸ブチル−メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩の共重合体)の25wt%水性分散液40部、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムの48.5%水溶液(エレミノールMON−7:三洋化成工業製)140部、酢酸エチル90部を混合撹拌し、乳白色の液体を得た。これを[水相1]とする。
[乳化工程]
[顔料・WAX分散液1]975部、アミン類としてイソホロンジアミン2.6部、TKホモミキサー(特殊機化製)で5,000rpmにて1分間混合した後、[プレポリマー1]88部を加えTKホモミキサー(特殊機化製)で5,000rpmにて1分間混合した後、[水相1]1200部を加え、TKホモミキサーで、回転数8,000〜13,000rpmで調整しながら20分間混合し[乳化スラリー1]を得た。
[脱溶剤工程]
撹拌機および温度計をセットした容器に、[乳化スラリー1]を投入し、30℃で8時間脱溶剤を行い、[分散スラリー1]を得た。
[洗浄・乾燥工程]
[分散スラリー1]100部を減圧濾過した後、
(1):濾過ケーキにイオン交換水100部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過した。このときのろ液は、乳白色であった。
(2):(1)の濾過ケーキにイオン交換水900部を加え、超音波振動を付与してTKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで30分間)した後、減圧濾過した。リスラリー液の電気伝導度が10μS/cm以下となるようにこの操作を繰り返した。
(3):(2)のリスラリー液のpHが4となる様に10%塩酸を加え、そのままスリーワンモーターで攪拌30分後濾過した。
(4):(3)の濾過ケーキにイオン交換水100部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過した。リスラリー液の電気伝導度が10μC/cm以下となるようにこの操作を繰り返し[濾過ケーキ1]を得た。
[濾過ケーキ1]を循風乾燥機にて42℃で48時間乾燥し、目開き75μmメッシュで篩い、[トナー母体101]を得た。平均円形度は0.974、また、体積平均粒径(Dv)は6.3μm、個数平均粒径(Dp)は5.3μmで、Dv/Dpは1.19の粒度分布を有するトナー母体が得られた。
前記作成方法にて得たトナー母体100部に対し、市販のシリカ微粉体H20TM[クラリアントジャパン社製;平均一次粒径12nm、シリコーンオイル処理なし]1部、RY50[日本アエロジル社製;平均一次粒径40nm、シリコーンオイル処理あり]2部をヘンシェルミキサーにより混合し、目開き60μmの篩を通過させることにより粗大粒子や凝集物を取り除くことで、トナーを得た。トナーの外添処方として、シリコンオイル含有シリカを用いてもよい。これにより、プロセスユニット102の長寿命化やクリーニング性の向上、転写効率の向上を図ることができる。
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。
101a-101d:一次転写ローラ 102a-102d:プロセスユニット
103a-103d:露光 108a-108d:感光体
111a-111d:現像ローラ 100:画像形成装置
102:プロセスユニット 102:現像室
103:露光 104:給紙トレイ
105:給紙ローラ 106:定着装置
107:タイミングローラ対 108:感光体
108:各感光体 108:感光体
108:各感光体 108:感光体
108:感光体ドラム 108:感光体
109:排紙ローラ 110:帯電器
111:各現像ローラ 111:現像ローラ
112:クリーニング装置 120:中間転写ベルト
120:転写ベルト 120:中間転写ベルト
121:テンションローラ 122:駆動ローラ
123:二次転写ローラ 124:センサ
125:機内温湿度センサ 125:温湿度センサ
125:機内・機外温湿度センサ 126:機外温湿度センサ
127:フィルタ 128:送風ファン
129:廃トナー収容容器 130:制御部
201:トナー供給容器 202:搬送手段
203:現像室 204:アジテータ
205:トナー輸送部材 206:供給ローラ
207:規制ブレード 208:攪拌パドル
209:クリーニング装置 210:トナー漏れ防止シート
211:残量検知センサ 212:現像バイアス印加部
213:供給バイアス印加部 214:トナー輸送部材
特開2002−156826号公報 特開平11−305501号公報

Claims (8)

  1. 静電潜像を担持可能な感光体と、
    周面に一成分現像剤としてのトナーを担持した状態で前記感光体に対向して配置され、回転することで前記トナーを前記感光体上に搬送して前記静電潜像を現像する現像ローラと、
    前記現像ローラに現像バイアスを印加するための現像バイアス印加部と、
    前記現像ローラへ前記トナーを供給するトナー供給ローラと、
    前記トナー供給ローラに供給バイアスを印加するための供給バイアス印加部と、
    前記現像バイアス印加部と前記供給バイアス印加部を制御することで、前記現像バイアスと前記供給バイアスの差である供給バイアスオフセット量を所定量に変更可能な制御部とを備え、
    前記制御部は、前記トナーが前記静電潜像を現像可能な帯電量に帯電するように、前記感光体の走行距離、動作温度、動作湿度、連続動作時間、色情報の5つのパラメータの少なくとも1つを参照して前記供給バイアスオフセット量を変更し、かつ、当該供給バイアスオフセット量を変更した後、前記感光体上に現像バイアスを変化させて濃度が異なる複数の画像濃度調整用パターンを形成するベタ濃度調整制御で目標のベタ濃度が得られる現像バイアスを決定し、当該決定した現像バイアスで、前記供給バイアスオフセット量と地肌ポテンシャルを共に固定した状態で、前記感光体に照射する露光の条件を変化させる中間調濃度調整制御で中間調濃度のパターンを形成し、当該中間調濃度のパターンに基いて目標の中間調濃度が得られる露光条件を設定することを特徴とする現像装置。
  2. 静電潜像を担持可能な感光体と、
    周面に一成分現像剤としてのトナーを担持した状態で前記感光体に対向して配置され、回転することで前記トナーを前記感光体上に搬送して前記静電潜像を現像する現像ローラと、
    前記現像ローラに現像バイアスを印加するための現像バイアス印加部と、
    前記現像ローラへ前記トナーを供給するトナー供給ローラと、
    前記トナー供給ローラに供給バイアスを印加するための供給バイアス印加部と、
    前記現像バイアス印加部と前記供給バイアス印加部を制御することで、前記現像バイアスと前記供給バイアスの差である供給バイアスオフセット量を所定量に変更可能な制御部とを備え、
    前記制御部は、前記トナーが前記静電潜像を現像可能な帯電量に帯電するように、前記感光体の走行距離、動作温度、動作湿度、連続動作時間、色情報の5つのパラメータの少なくとも1つを参照して前記供給バイアスオフセット量、及び、地肌ポテンシャルを変更し、かつ、当該供給バイアスオフセット量、及び、前記地肌ポテンシャルを変更した後、前記感光体上に現像バイアスを変化させて濃度が異なる複数の画像濃度調整用パターンを形成するベタ濃度調整制御で目標のベタ濃度が得られる現像バイアスを決定し、前記濃度が異なる複数の画像濃度調整用パターンに目標のベタ濃度が含まれていない時は、前記供給バイアスオフセット量、前記地肌ポテンシャルともに変更前の値へ戻すことを特徴とする現像装置。
  3. 前記制御部は、前記供給バイアスオフセット量を変更する過程で、前記現像バイアスと前記供給バイアスの電圧差が350Vを超えないように前記現像バイアス印加部と前記供給バイアス印加部を制御することを特徴とする請求項1又は2の現像装置。
  4. 前記制御部が、前記供給バイアスオフセット量を変更した後、次の供給バイアスオフセット量の変更開始までの間に、少なくとも前記現像ローラの1回転分の期間、前記供給バイアスオフセット量を変更しない休止期間を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項の現像装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の現像装置を有することを特徴とするプロセスユニット。
  6. 前記トナーの外添処方としてシリコンオイル含有シリカを用いていることを特徴とする請求項5のプロセスユニット。
  7. 画像形成に使用する色数に対応して請求項5又は6のプロセスユニットを複数有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記供給バイアスオフセット量の変更を各プロセスユニット毎に独立で実行することを特徴とする請求項7の画像形成装置。
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