JP6720793B2 - 車両用インストルメントパネル - Google Patents

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Description

本発明は、車両用インストルメントパネル関するものである。
従来から、車両の車室内のインストルメントパネルには、オーディオやナビゲーションなど、ボタンやディスプレイ等の操作部を有する電子機器が取り付けられている。一般的な電子機器は、インストルメントパネルの開口に挿入して設置される。例えば、特許文献1では、インストルメントパネル1に設けられた開口部2の奥に電子機器の本体部である複数ユニットU1〜U3が設けられ、そして電子機器の操作部であるパネル体Pが開口にはめ込まれる構成となっている。
特開平10−272993号公報
現在の車両では、特許文献1のパネル体Pのように押したり回したりして操作するボタン式だけでなく、ディスプレイを直接押すタッチパネル式など、ユーザのニーズに合わせて電子機器の仕様を選択可能になっている。タッチパネル式の電子機器の操作部(ディスプレイ)の面積は、操作をしやすくする等の理由で、従来のボタン式に比較して大きい傾向にある。したがってタッチパネル式の電子機器の操作部はインストルメントパネルの開口には収まらず、また必ずしも収める必要がなく、操作部がインストルメントパネルの開口から車両後方側に張り出して設置される場合がある。
タッチパネル式のような大きな操作部が車両後方側に張り出す場合、電子機器をインストルメントパネルに取り付ける作業を行うときに工具を開口に挿入することが困難な場合がある。かかる作業場の問題を避けるためにインストルメントパネルの開口を大きく設定することも考えられる。
しかしながら開口を大きくしてしまうと、ボタン式の電子機器を選んだ場合に、面積の小さな操作部と開口の縁との間隔が大きくなる。仮に追加のガーニッシュ等で操作部の周囲の開口を塞いだとしても、インストルメントパネルの美観を変化させてしまうおそれがある。インストルメントパネルの美観は、車両のブランド力に大きく影響するため、たとえサイズや操作方式などの仕様の異なる電子機器を取り付ける場合であってもなるべく変化を防ぎたいという要望がある。
本発明は、このような課題に鑑み、サイズの異なる電子機器を好適な方法で択一的に取り付けることのできる車両用インストルメントパネルを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両用インストルメントパネルの代表的な構成は、所定の第1機器または第2機器が択一的に取り付けられる車両用インストルメントパネルであって、第1機器の車両後方側には所定の面積の第1操作部が設けられていて、第2機器の車両後方側には第1操作部よりも大きな面積の第2操作部が設けられている車両用インストルメントパネルにおいて、車室の前部に設けられるインストルメントメインパネルと、インストルメントメインパネルの所定範囲を覆うインストルメントパネルガーニッシュと、インストルメントパネルガーニッシュに開けられた主開口と、主開口に重なってインストルメントメインパネルに設けられ第1機器または第2機器が収容される収容部と、収容部に第1機器が収容された場合の主開口の縁と第1操作部との間を通過する所定の第1直線上で収容部に穿孔されていて収容部への第1機器の固定に用いられる第1孔と、収容部に第2機器が収容された場合の第2操作部と干渉しない軌道で延びる所定の第2直線上で収容部に穿孔されていて収容部への第2機器の固定に用いられる第2孔を備えることを特徴とする。
本発明によれば、サイズの異なる電子機器を好適な方法で択一的に取り付けることのできる車両用インストルメントパネルを提供することが可能になる。
本発明の第1の実施例の車両用インストルメントパネルを示す図である。 図1(b)の収容部の付近を示した斜視図である。 図1(b)のインストルメントパネルにサイズの異なる電子機器を取り付ける場合をそれぞれ示した図である。 図3の収容部付近の各断面図である。 図3(b)の第2ブラケットを下方から見た図である。 図2のメインパネルの変形例を示す図である。
本発明の一実施の形態に係る車両用インストルメントパネルは、所定の第1機器または第2機器が択一的に取り付けられる車両用インストルメントパネルであって、第1機器の車両後方側には所定の面積の第1操作部が設けられていて、第2機器の車両後方側には第1操作部よりも大きな面積の第2操作部が設けられている車両用インストルメントパネルにおいて、車室の前部に設けられるインストルメントメインパネルと、インストルメントメインパネルの所定範囲を覆うインストルメントパネルガーニッシュと、インストルメントパネルガーニッシュに開けられた主開口と、主開口に重なってインストルメントメインパネルに設けられ第1機器または第2機器が収容される収容部と、収容部に第1機器が収容された場合の主開口の縁と第1操作部との間を通過する所定の第1直線上で収容部に穿孔されていて収容部への第1機器の固定に用いられる第1孔と、収容部に第2機器が収容された場合の第2操作部と干渉しない軌道で延びる所定の第2直線上で収容部に穿孔されていて収容部への第2機器の固定に用いられる第2孔を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、第1機器をインストルメントパネルに取り付ける場合には、主開口から第1直線に沿って伸ばした工具によって第1孔にアプローチすることができる。一方、第2機器をインストルメントパネルに取り付ける場合には、第1直線とは異なる第2直線に沿って伸ばした工具によって、第2孔にアプローチすることができる。したがって、面積が異なる操作部を有する複数の電子機器を好適な方法で択一的に、共通のインストルメントパネルに取り付けることができ、インストルメントパネルの汎用性を向上させることができる。
言い換えれば、仕様の異なる電子機器を共通のインストルメントパネルに設置できるため、車両ごとの全体的なデザインを統一して車両のブランド力の向上を図ることができる。
上記の車両用インストルメントパネルは、第1機器または第2機器を車両用インストルメントパネルに取り付けたときに第1孔および第2孔のうち一方が空洞状態になっているとよい。この構成によれば、インストルパネルが衝突等に起因する衝撃荷重を受けた場合に、インストルメントパネルは空洞状態の第1孔または第2孔を起点に変形することが可能になる。したがって、例えば乗員が電子機器の付近に接触した場合に、インストルメントパネルが乗員に与え得る負荷を低減することが可能になる。
上記の第1孔および第2孔は、収容部に第1機器または第2機器が収容された場合の第1機器または第2機器の下方に位置していて、第2直線は、車両後方に向かうほど第1直線よりも下方に延びていてもよい。この構成によって、第2孔に対して車両後方かつ下方から工具が届くため、第2機器の取付および取外し作業を効率よく行うことが可能になる。
上記の第2直線は、インストルメントパネルガーニッシュに主開口とは分離して開けられている別用途開口を通過してもよい。この構成によって、第2孔に対して工具が届きやすくなり、第2機器の取付および取外し作業をより効率よく行うことが可能になる。
上記のインストルメントパネルガーニッシュは、収容部に第2機器が収容された場合の第2操作部と第2直線との間にインストルメントメインパネルに接続される接続部を備えてもよい。この構成によって、インストルメントパネルガーニッシュとインストルメントメインパネルとを好適に組み付けることができる。
上記の第2孔は、第1孔よりも下方に設けられていてもよい。この構成によっても、上記のインストルメントパネルを好適に実現することができる。
上記の第2孔は、車幅方向において、第1孔に比べて収容部の中心から離れた位置に設けられていてもよい。この構成によっても、上記のインストルメントパネルを好適に実現することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。かかる実施例に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の第1の実施例である車両用インストルメントパネル102(以下、インストルメントパネル102)を示す図である。図1(a)は、インストルメントパネル102を車両後方の車幅方向左側から見た斜視図である。以下、図1その他の本願のすべての図面において、車両前後方向をそれぞれ矢印F(Forward)、B(Backward)、車幅方向の左右をそれぞれ矢印L(Leftward)、R(Rightward)、車両上下方向をそれぞれ矢印U(upward)、D(downward)で例示する。
インストルメントパネル102にはオーディオやナビゲーション等の電子機器が取り付けられる。本実施例ではオーディオが取り付けられていて、図4(a)の第1機器104、図4(b)の第2機器106がそれである。
インストルメントパネル102は、インストルメントメインパネル(以下、メインパネル108)と、インストルメントパネルガーニッシュ(以下、ガーニッシュ110)とを含んで構成されている。メインパネル108は、インストルメントパネル102の基礎となる部位であって、車室の前部にて車幅方向に延びるステアリングサポートメンバ156(図4(a)参照)に連結されている。ガーニッシュ110は、美観を向上させる意匠部品であって、メインパネル108の所定範囲を広く覆う。
電子機器を取り付ける部位として、ガーニッシュ110の車幅方向中央のいわゆるセンターコンソール領域には、主開口112が設けられている。主開口112は、ガーニッシュ110に開けられた開口であって、ここから電子機器が挿入される。主開口112は、車幅方向の中央に設けられることで、電子機器を運転席および助手席の両方から操作可能にする。
メインパネル108のうち、主開口112に重なる領域には収容部114が設けられている。収容部114には、図4(a)の第1機器104または図4(b)の第2機器106が択一的に収容され、固定される。
ガーニッシュ110のうち、主開口112の下方には、別用途開口170が設けられている。別用途開口170は、第1機器104や第2機器106とは別の、例えば空調装置や収納ボックスを設けるために利用される。別用途開口170は、ブリッジ部166を挟んで、主開口112とは分離して開けられている。
図1(b)は、図1(a)の主開口112の周辺を拡大して示した図である。図1(b)に示すように、主開口112は収容部114に比べて広い面積を有しているため、主開口112からはメインパネル108の収容部114の周囲の領域が確認できる。
収容部114には、電子機器を固定するスクリュ用の複数の孔が設けられている。例えば、収容部114の下側の車幅方向の中央には第1台座136が設けられていて、第1台座136には二つの第1孔116、118が設けられている。第1台座136の車幅方向両脇には第2台座138、140が設けられていて、第2台座138、140にはそれぞれ第2孔120、122が設けられている。その他、収容部114の上側には、二つの上孔121、123が設けられている。
図2は、図1(b)の収容部114の付近を示した斜視図である。図2では、図1(b)の主開口112を形成しているガーニッシュ110を省略し、メインパネル108の収容部114の付近を広く示している。図2に示すように、第2台座138、140は、第1台座136に比べて、車両後方側の下方を向くように傾斜している。これは、第2孔120、122を下方に向けることで、第2孔120、122に対して主開口112ではなく別用途開口170(図1(b)参照)から工具を伸ばして作業を行うための構成である。
図3は図1(b)のインストルメントパネル102に仕様の異なる電子機器を取り付けた状態を示す図であり、図3(a)では第1機器104が取り付けられ、図3(b)では第2機器106が取り付けられている。図4は図3の収容部114付近の各断面図である。
先に図4を参照して説明をしてインストルメントパネル102に取り付ける電子機器について説明する。図4(a)は、図3(a)のインストルメントパネル102のA−A断面図であって、オーディオに代表される電子機器として第1機器104をインストルメントパネル102に取り付けた場合を示している。第1機器104は直方体の電子機器であり、その車両後方側には第1操作部148が設けられている。第1操作部148はボタン式であり、ボタンやツマミ等(図示省略)が配置されていて、主開口112以下の面積を有する。
図4(b)は、図3(b)のインストルメントパネル102のB−B断面図であって、電子機器として第2機器106を取り付けた場合を示している。第2機器106も直方体の電子機器であり、その車両後方側には第2操作部160が設けられている。第2操作部160はタッチパネル式のディスプレイであり、主開口112よりも大きな面積を有し、主開口112から車両後方側に張り出している。
図4(a)の第1機器104、および図4(b)の第2機器106は、オーディオという同じ用途ではあるものの、仕様すなわち第1操作部148、第2操作部160の面積が互いに異なっている。本実施例におけるインストルメントパネル102には、かかる仕様の異なる電子機器であっても、特別な部品の変更等を行うことなく択一的に取り付けることが可能になっている。これを実現する構成について、以下、説明する。
図3(a)を参照して、第1機器104(図4(a)参照)をインストルメントパネル102に取り付ける場合について説明する。なお図3(a)では、図示の便宜上、第1機器104の図示は省略していて、第1機器104をインストルメントパネル102に取り付けるための第1ブラケット124のみを示している。第1ブラケット124は、第1機器104に各所でスクリュ締結等されているブラケットであって、第1機器104の一部とみなすことができる。第1機器104は、第1ブラケット124を介して収容部114に固定される。
第1ブラケット124は、車両下側に第1孔116、118(図1(b)参照)に重なるブラケット孔126、127を有し、車両上側に上孔121、123(図1(b)参照)に重なるブラケット孔128、129を有している。各ブラケット孔は、スクリュ等によって収容部114に固定される。例えば、図4(a)に示すように、第1ブラケット124のうち下側のブラケット孔126はスクリュ152によって第1孔116に固定され、上側のブラケット孔128はスクリュ154によって上孔121に固定される。その際、上側のブラケット孔128のように、スピードナット155等を使用することもできる。
ここで、第1台座136は、主開口112を向いて設けられている。そして、第1台座136に設けられた第1孔116は、主開口112の範囲内を通過する仮想的な第1直線L1に沿って穿孔されている。詳しくは、第1直線L1は、収容部114に第1機器104が収容された場合の主開口112の縁と第1操作部148との間を通過している。したがって、主開口112から第1直線L1に沿って伸ばした工具(図示省略)によって第1孔116にアプローチし、スクリュ152を締結することが可能になっている。なお、第1操作部148と主開口112との隙間は、主開口112用のガーニッシュ等で塞ぐことができる。
次に、図3(b)を参照して、第2機器106(図4(b)参照)をインストルメントパネル102に取り付ける場合について説明する。なお図3(b)でも、図示の便宜上、第2機器106の図示は省略していて、第2機器106をインストルメントパネル102に取り付けるための第2ブラケット130のみを示している。第2ブラケット130もまた、第2機器106に各所でスクリュ締結等されているブラケットであって、第2機器106の一部とみなすことができる。第2機器106も、第2ブラケット130を介して収容部114に固定される。
第2ブラケット130は、車両下側に第2孔120、122(図1(b)参照)に重なるブラケット孔132、133を有し、車両上側に上孔121、123(図1(b)参照)に重なるブラケット孔134、135を有している。各ブラケット孔は、スクリュ等によって収容部114に固定される。例えば、図4(b)に示すように、第2ブラケット130のうち下側のブラケット孔132はスクリュ162によって第2孔120に固定され、上側のブラケット孔134はスクリュ164によって上孔121に固定される。その際、下側のブラケット孔132のように、スピードナット163等を使用することもできる。
第2台座138は、主開口112ではなく、その下方の別用途開口170を向いて設けられている。そして、第2台座138に設けられた第2孔120は、別用途開口170の範囲内を通過する仮想的な第2直線L2に沿って穿孔されている。詳しくは、第2直線L2は、別用途開口170に向かうことで、収容部114に第2機器106が収容された場合の第2操作部160およびガーニッシュ110と干渉しない軌道で延びている。したがて、たとえ第2操作部160が主開口112を塞ぐような大きな面積を有していても、別用途開口170から第2直線L2に沿って伸ばした工具(図示省略)によって第2孔120にアプローチし、スクリュ132を締結することが可能になっている。この締結作業は、当然ながら、別用途開口170に例えば空調装置や収納ボックスなどが収容される前、あるいは一時的にそれらを別用途開口170から取り外したときに行われる。
なお本実施例では、図4(b)に示すように、第2直線L2は別用途開口170を通っているが、第2操作部160と干渉しない限り、いかなる開口を通る軌道としてもよい。例えば、ブリッジ部166に追加の開口を開けてそこに第2直線L2を通してもよい。あるいは、仮にブリッジ部166をなくした場合は、主開口112・別用途開口170の別がなくなり、それらを併せた1つの開口が形成されることとなるが、第1直線L1と第2直線L2とがそのような同一の開口を通ることとなっても差支えない。
このように本実施例によれば、第1機器104(図4(a)参照)や第2機器106(図4(b)参照)のように、互いに面積が異なる第1操作部148、第2操作部160を有する複数の電子機器を択一的に、共通のインストルメントパネル102に好適に取り付けることができる。そのため、インストルメントパネル102の汎用性を向上させることができる。
言い換えれば、上記の仕様の異なる電子機器を共通のインストルメントパネル102に設置できるため、車両ごとの全体的なデザインを統一して車両のブランド力の向上を図ることができる。
またインストルメントパネル102によれば、電子機器の取付作業だけなく、取外し作業も容易に行うことができる。オーディオやナビゲーション等の電子機器が修理や内部データのアップデート時にインストルメントパネル102から取り外す必要のある比較的着脱頻度の高い部品であることに鑑みると、本実施例によってアフターサービスの向上にも資することができる。
上記のインストルメントパネル102のさらなる効果について説明する。図5は、図3(b)の第2ブラケット130を下方から見た図である。図5に示すように、第2ブラケット130のブラケット孔132、133の付近は下方側の別用途開口170を向いている。これはすなわち、図1(b)の第2孔120、122が別用途開口170を向いていることを示している。
別用途開口170は、本来は空調装置や収納ボックスを設置するための開口である。しかし、本実施例のインストルメントパネル102では、別用途開口170を、第2孔120、122(図1(b)参照)に工具を用いて作業を行う際の作業空間として兼用することが可能になっている。別用途開口170を作業空間として利用することで、専用の開口を設ける場合に比べて、ガーニッシュ110に設けられる部品同士の隙間(いわゆる見切り)を設ける数を減らすことができる。ガーニッシュ110に設けられる隙間の数を抑えることで、ガーニッシュ110の美観を維持することが出来る。
本実施例では、衝突時等においてインストルメントパネル102に乗員が接触した場合に、乗員に与える負荷を低減することが可能になっている。具体的には、本実施例では、インストルメントパネル102に第1機器104(図4(a)参照)を取り付けた場合には、第2孔120、122(図3(a)参照)を空洞状態にして車両の運用がなされる。また、インストルメントパネル102に第2機器106(図4(b)参照)を取り付けた場合には、第1孔116、118(図3(b)参照)を空洞状態にして運用がなされる。すなわち、インストルメントパネルに電子機器を取り付けたときに、第1孔および第2孔のうち一方にスクリュが使用され、他方が空洞状態になっている。
上記構成によれば、インストルパネルが衝突等に起因する衝撃荷重を受けた場合に、インストルメントパネルは空洞状態の第1孔または第2孔を起点に変形することが可能になる。したがって、例えば乗員が電子機器の付近に接触した場合に、インストルメントパネルが乗員に与え得る負荷を低減することが可能になる。
図2に示すように、第1孔116、118および第2孔120、122は、単なる貫通孔ではなく、収容部の下縁142を切り欠いた形状になっている。例えば、第2孔120は、切欠き144が連続して設けられている。この構成によって、第1孔116、118および第2孔120、122は、より変形しやすくなり、衝撃の吸収性能が向上している。
第2孔120、122は、車幅方向において、第1孔116、118に比べて収容部114の中心から離れた位置に設けられている。第2孔120、122はメインパネル108のうち収容部114の周囲の領域に比べて傾斜している。すなわち、第2孔120、122は、周囲の領域に対して形状が変化している分、変形はやや生じ難い。したがって、第2孔120、122は車幅方向の外側に設け、車幅方向の中央側には相対的に変形しやすい第1孔116、118を設けることで、収容部114の周囲に変形を起こしやすくして、荷重の吸収性能を向上させることができる。
再び図4(b)を参照する。図4(b)に示すように、ガーニッシュ110のブリッジ部166の裏側には、メインパネル108の被接続部168(図2参照)に接続される接続部172が設けられている。接続部172は、例えばクリップとして実現することができ、メインパネル108の被接続部168に挿し込まれ、弾性変形することで接続を維持することができる。接続部172によって、ガーニッシュ110とメインパネル108とを好適に組み付けることができる。また、接続部172が幅の狭いブリッジ部166に設けられていることで、例えば乗員がガーニッシュ110に接触した際に、ブリッジ部166のたわみを利用して衝撃荷重を吸収することが可能になる。
図6は、図2のメインパネル102の変形例であるメインパネル180を示す図である。図6に例示するメインパネル180は、直方体状に突出した台座部182、184の車両後方側の面に第1孔186、188を備え、第1孔186、188よりも下方の面に第2孔190、192を備えている。
第1孔186、188は、図4(a)に示した第1孔116、118と同様に、主開口112の範囲内を通過する仮想的な第1直線L1に沿って穿孔された構成として設けることができる。第2孔190、192もまた、図4(b)に示した第2孔120、122と同様に、別用途開口170の範囲内を通過する仮想的な第2直線L2に沿って穿孔された構成として設けることができる。したがって、メインパネル180によっても、面積が異なる操作部を有する複数の電子機器を択一的に、主開口112の形状等を変更することなくインストルメントパネルに好適に取り付けることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両用インストルメントパネルに利用することができる。
L1…第1直線、L2…第2直線、102…インストルメントパネル、104…第1機器、106…第2機器、108…インストルメントメインパネル、110…ガーニッシュ、112…主開口、114…収容部、116…車幅方向左側の第1孔、118…車幅方向右側の第1孔、120…車幅方向左側の第2孔、121…車幅方向左側の上孔、122…車幅方向右側の第2孔、123…車幅方向右側の上孔、124…第1ブラケット、126…車幅方向左側下部のブラケット孔、127…車幅方向右側下部のブラケット孔、128…車幅方向左側上部のブラケット孔、129…車幅方向右側上部のブラケット孔、130…第2ブラケット、132…車幅方向左側下部のブラケット孔、133…車幅方向右側下部のブラケット孔、134…車幅方向左側上部のブラケット孔、135…車幅方向右側上部のブラケット孔、136…第1台座、138…第2台座、140…第2台座、142…下縁、144…切欠き、148…第1操作部、152…下側のスクリュ、154…上側のスクリュ、155…スピードナット、156…ステアリングサポートメンバ、160…第2操作部、162…下側のスクリュ、163…スピードナット、164…上側のスクリュ、166…ブリッジ部、168…被接続部、170…別用途開口、172…接続部、180…変形例のメインパネル、182…車幅方向左側の台座、184…車幅方向右側の台座、186…車幅方向左側の第1孔、188…車幅方向右側の第1孔、190…車幅方向左側の第2孔、192…車幅方向右側の第2孔

Claims (7)

  1. 所定の第1機器または第2機器が択一的に取り付けられる車両用インストルメントパネルであって、該第1機器の車両後方側には所定の面積の第1操作部が設けられていて、該第2機器の車両後方側には該第1操作部よりも大きな面積の第2操作部が設けられている車両用インストルメントパネルにおいて、
    車室の前部に設けられるインストルメントメインパネルと、
    前記インストルメントメインパネルの所定範囲を覆うインストルメントパネルガーニッシュと、
    前記インストルメントパネルガーニッシュに開けられた主開口と、
    前記主開口に重なって前記インストルメントメインパネルに設けられ前記第1機器または前記第2機器が収容される収容部と、
    前記収容部に前記第1機器が収容された場合の該主開口の縁と前記第1操作部との間を通過する所定の第1直線上で該収容部に穿孔されていて該収容部への前記第1機器の固定に用いられる第1孔と、
    前記収容部に前記第2機器が収容された場合の前記第2操作部と干渉しない軌道で延びる所定の第2直線上で該収容部に穿孔されていて該収容部への前記第2機器の固定に用いられる第2孔とを備えることを特徴とする車両用インストルメントパネル。
  2. 前記第1機器または前記第2機器を前記車両用インストルメントパネルに取り付けたときに前記第1孔および前記第2孔のうち一方が空洞状態になっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用インストルメントパネル。
  3. 前記第1孔および前記第2孔は、前記収容部に前記第1機器または前記第2機器が収容された場合の該第1機器または該第2機器の下方に位置していて、
    前記第2直線は、車両後方に向かうほど前記第1直線よりも下方に延びていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用インストルメントパネル。
  4. 前記第2直線は、前記インストルメントパネルガーニッシュに前記主開口とは分離して開けられている別用途開口を通過することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用インストルメントパネル。
  5. 前記インストルメントパネルガーニッシュは、前記収容部に前記第2機器が収容された場合の前記第2操作部と前記第2直線との間に前記インストルメントメインパネルに接続される接続部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用インストルメントパネル。
  6. 前記第2孔は、前記第1孔よりも下方に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用インストルメントパネル。
  7. 前記第2孔は、車幅方向において、前記第1孔に比べて前記収容部の中心から離れた位置に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用インストルメントパネル。
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