JP6719394B2 - 熱交換器の接続配管構造、及び、空気調和機 - Google Patents

熱交換器の接続配管構造、及び、空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、熱交換器の接続配管構造、及び、空気調和機に関する。
空気調和機の室内機及び室外機の内部には、冷媒(ガス冷媒や液冷媒)と空気との間で熱交換するための熱交換器が収容されている。熱交換器は、伝熱面を拡張するための複数のフィンと、冷媒が流れる複数の伝熱管とを備えており、各伝熱管がそれぞれに対応するフィンに接合された構造になっている。そして、このような熱交換器の中には、伝熱管とフィンとがアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されたもの(以下、「オールアルミニウム熱交換器」と称する)がある。
このオールアルミニウム熱交換器の複数の伝熱管のうち、少なくとも2本の伝熱管には、ガス冷媒が流れる銅(銅合金を含む)製のガス配管と、液冷媒又は気液二相冷媒が流れる銅(銅合金を含む)製の液配管とが接続されている。すなわち、ガス配管と液配管における接続配管構造は、それぞれ、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されたアルミニウム配管と銅又は銅合金で構成された銅配管とが接続された構造になっている。
オールアルミニウム熱交換器は、銅配管が室外機に取り付けられた延長配管と接続されることによって、空気調和機を構成する冷凍サイクル回路に組み込まれる。
このようなオールアルミニウム熱交換器の接続配管構造は、アルミニウム配管のイオン化傾向が銅配管のイオン化傾向よりも大きいため、銅配管に付着していた水が伝熱管やアルミニウム配管に付着すると、伝熱管やアルミニウム配管に電気腐食(異金属間腐食)を発生させてしまう、という問題があった。
そこで、伝熱管やアルミニウム配管の電気腐食(異金属間腐食)の発生を抑制するために、防食性表面を有するアルミニウム配管の下側に銅配管を接続した熱交換器の接続配管構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5881435号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の熱交換器の接続配管構造は、アルミニウム配管の形状が規定されていないため、熱交換器の伝熱管の位置によってはアルミニウム配管を銅配管よりも上側に配置することができない場合があった。
そのため、特許文献1に記載された従来の熱交換器の接続配管構造は、熱交換器の伝熱管の位置にかかわらず、アルミニウム配管を銅配管よりも上側に配置しつつ、両配管を接続することができ、伝熱管やアルミニウム配管における電気腐食(異種金属間腐食)の発生を抑制することが望まれていた。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、伝熱管やアルミニウム配管における電気腐食(異種金属間腐食)の発生を抑制する熱交換器の接続配管構造と、その熱交換器の接続配管構造を有する空気調和機を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成された伝熱管と、前記伝熱管から流出する冷媒又は前記伝熱管へ流入する冷媒が流れる接続配管と、を備え、前記接続配管は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されたアルミニウム配管と、銅又は銅合金で構成された銅配管とが接続された構造になっており、前記アルミニウム配管は、前記伝熱管と接続される側の配管であり、かつ、上側に凸状になっている上部曲線部と、当該上部曲線部から前記伝熱管に向かう側に配置され、下側に凸状になっている下部曲線部と、を備えており、前記銅配管は、前記上部曲線部よりも下側に設けられた接続部で前記アルミニウム配管と接続されており、かつ、当該接続部から下側に延びるように配置されており、さらに、前記アルミニウム配管は、前記伝熱管と接続される側の第1冷媒配管と、前記銅配管と接続される側の第2冷媒配管とが接続された構造になっており、前記第1冷媒配管は、5000系未満のアルミニウム合金で構成されており、前記第2冷媒配管は、5000系以上のアルミニウム合金で構成されていることを特徴とする熱交換器の接続配管構造と、その接続配管構造を有する熱交換器を備える空気調和機とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、熱交換器の伝熱管の位置にかかわらず、アルミニウム配管を銅配管よりも上側に配置しつつ、両配管を接続することができ、伝熱管やアルミニウム配管における電気腐食(異種金属間腐食)の発生を抑制することができる。
実施形態に係る空気調和機の全体の概略構成を示す図である。 実施形態に係る室内熱交換器の接続配管構造の一例を示す斜視図である。 実施形態に係る室内熱交換器のガス配管における概略的な接続配管構造を示す図である。 実施形態に係る室内熱交換器の液配管における概略的な接続配管構造を示す図である。 実施形態に係る室内熱交換器の接続配管におけるアルミニウム配管と銅配管との接続構造を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態]
<空気調和機の全体構成>
以下、図1を参照して、本実施形態に係る空気調和機100の全体の概略構成につき説明する。図1は、本実施形態に係る空気調和機100の全体の概略構成を示す図である。本実施形態では、空気調和機100が後記する壁掛け型の室内機101を備えているものとして説明する。ただし、本発明は、壁掛け型以外の室内機101を備える空気調和機100にも適用することができる。
図1に示すように、本実施形態に係る空気調和機100は、室内機101と室外機102とを備えている。室内機101は、冷媒と室内空気との間で熱交換を行う装置である。室外機102は、冷媒と室外空気との間で熱交換を行う装置である。室内機101は、室内(空調空間103内)の壁104に設置されている。室外機102は、室外に設置されている。室外機102の内部には、冷媒を圧縮する圧縮機102aや、冷媒と室外空気との間で熱交換を行う室外熱交換器102b等が配置されている。
室内機101は、接続配管10及び延長配管12を介して室外機102と接続されており、室外機102との間で冷媒を循環させている。接続配管10は、壁104に形成された孔部105を介して、室内(空調空間103内)から室外に引き出されている。
接続配管10の内部には、ガス配管20と、液配管30とが収容されている(図2参照)。
ガス配管20は、主にガス冷媒が流れる冷媒配管である。
液配管30は、主に液冷媒(気液二相冷媒を含む)が流れる冷媒配管である。
ガス配管20及び液配管30は、断熱材40(図2参照)で束ねられている。そして、ガス配管20及び液配管30は、接続配管10として、壁104に形成された孔部105を介して、室内(空調空間103内)から室外に引き出されている。
接続配管10の先端(他端部)には、黄銅製のフレアナット接続部11が取り付けられている。フレアナット接続部11は、室外機102に取り付けられた延長配管12の黄銅製のフレアナット接続部13に接続される。これにより、室内機101と室外機102とが接続される。その結果、室内機101と室外機102との間で冷媒を循環させる経路が形成される。
なお、本実施形態では、接続配管10の内部に2本の配管(ガス配管20及び液配管30)が収容されている。そのため、フレアナット接続部11は、ガス配管20用のフレアナット接続部29と液配管30用のフレアナット接続部39とで構成されている。また、フレアナット接続部13も、ガス配管20用の図示せぬフレアナット接続部と液配管30用の図示せぬフレアナット接続部とで構成されている。また、延長配管12は、ガス配管20に接続される図示せぬガス冷媒用配管と液配管30に接続される図示せぬ液冷媒(気液二相冷媒を含む)用配管とで構成されている。延長配管12のガス冷媒用配管と液冷媒用冷媒配管とは、それぞれ、銅配管となっている。
室内機101は、筐体1、送風機2、室内熱交換器3等を備えている。
筐体1は、例えば略直方体の箱形状をしており、上部に吸込口4が形成され、下部に吹出口5が形成されている。吸込口4には、筐体1内に吸い込まれた室内空気から塵埃等を収集するためのフィルタ4aが設けられている。また、吹出口5には、吹出口5から吹き出された空調空気の方向を調整する風向調整機構6が設けられている。なお、図示されている風向調整機構6は上下方向に風向を調整するためのものであり、左右方向に風向を調整するためのものは省略されている。
送風機2は、吸込口4側から吹出口5側に空気を送る貫流ファンである。送風機2は、筐体1内に配置されている。
室内熱交換器3は、オールアルミニウム熱交換器であり、冷媒と室内空気との間で熱交換を行うユニットである。室内熱交換器3は、送風機2の前面部と上面部と後面部の上方とを覆うように配置されている。室内熱交換器3は、伝熱面を拡張するための複数のフィン7と、冷媒が流れる複数の伝熱管8とを備えている。各伝熱管8は、それぞれに対応するフィン7に接合されている。オールアルミニウム熱交換器である室内熱交換器3の複数の伝熱管8のうち、少なくとも2本の伝熱管8には、ガス配管20と液配管30とが接続されている(図2参照)。
なお、本実施形態では、ガス配管20及び液配管30が伝熱管8に直接接続されているものとして説明する。しかしながら、例えば、室内熱交換器3の端部に図示せぬヘッダを配置し、ガス配管20及び液配管30をヘッダに接続することによって、ガス配管20及び液配管30がヘッダを介して間接的に伝熱管8に接続されるようにしてもよい。ここで、ヘッダとは、冷媒を一時的に内部に貯留する部材を意味している。
室内機101は、送風機2が駆動されると、吸込口4から室内空気を流入空気として内部に吸い込み、流入空気を室内熱交換器3に通すことにより、加熱、冷却、及び除湿のいずれか任意の処理が施された調和空気を得る。そして、室内機101は、得られた調和空気を吹出口5から室内に吹き出すことにより、室内を空気調和する。
このような室内機101は、冷房運転時に、室内熱交換器3を蒸発器として機能させる。その際に、室内機101は、室内熱交換器3の伝熱管8内に流す液冷媒(気液二相冷媒を含む)を、液配管30を介して室外機102から取り込むとともに、室内熱交換器3の伝熱管8内を流れたガス冷媒を、ガス配管20を介して室外機102に送り出す。
また、室内機101は、暖房運転時に、室内熱交換器3を凝縮器として機能させる。その際に、室内機101は、室内熱交換器3の伝熱管8内に流すガス冷媒を、ガス配管20を介して室外機102から取り込むとともに、室内熱交換器3の伝熱管8内を流れた液冷媒(気液二相冷媒を含む)を、液配管30を介して室外機102に送り出す。
<室内熱交換器の接続配管構造>
以下、図2を参照して、室内熱交換器3の接続配管構造につき説明する。図2は、室内熱交換器3の接続配管構造の一例を示す斜視図である。ここでは、本発明に係る接続配管構造が室内機101に設けられた室内熱交換器3に適用されるものとして説明する。ただし、本発明に係る接続配管構造は、室内機101に設けられた室内熱交換器3に限らず、室外機102(図1参照)に設けられた室外熱交換器102b(図1参照)にも適用することができる。また、ここでは、室内熱交換器3がフィンチューブ型熱交換器であるものとして説明する。ただし、室内熱交換器3はフィンチューブ型以外の熱交換器であってもよい。
図2に示すように、室内熱交換器3は、複数のフィン7と、複数の伝熱管8とを備えている。各フィン7は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されている。また、各伝熱管8も、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されている。各フィン7は、所定の間隔を空けて積層配置されている。各伝熱管8は、これらのフィン7を貫通して設けられている。
前記した通り、複数の伝熱管8のうち、少なくとも2本の伝熱管8には、ガス配管20と液配管30とが接続されている。図2に示す例では、ガス配管20が伝熱管8aに接続されているとともに、液配管30が伝熱管8bに接続されている。伝熱管8bは、伝熱管8aよりも高い位置に配置されている。ガス配管20と伝熱管8aとの接合及び液配管30と伝熱管8bとの接合は、例えばロウ付けにより行われている。
ガス配管20は、アルミニウム配管20Alと、銅配管20Cuとを有している。また、液配管30は、アルミニウム配管30Alと、銅配管30Cuとを有している。
アルミニウム配管20Al,30Alは、それぞれ、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された配管である。
銅配管20Cu,30Cuは、それぞれ、銅又は銅合金で構成された配管である。
アルミニウム配管20Alは、伝熱管8aと接続される側のガス用の第1冷媒配管21と、銅配管20Cuと接続される側のガス用の第2冷媒配管22とが接続された構造になっている。アルミニウム配管30Alは、伝熱管8bと接続される側の液用の第1冷媒配管31と、銅配管30Cuと接続される側の液用の第2冷媒配管32とが接続された構造になっている。
銅配管20Cu,30Cuは、断熱材40で被覆されている。
<ガス配管と液配管における接続配管構造>
以下、図2乃至図5を参照して、ガス配管20と液配管30における接続配管構造につき説明する。図3は、ガス配管20における概略的な接続配管構造を示す図である。図4は、液配管30における概略的な接続配管構造を示す図である。図5は、接続配管10におけるアルミニウム配管20Al,30Alと銅配管20Cu,30Cuとの接続構造を示す断面図である。
図3に示すように、ガス配管20のアルミニウム配管20Alは、上側に凸状になっている上部曲線部20Uと、下側に凸状になっている下部曲線部20Lと、を備えた形状を呈している。下部曲線部20Lは、上部曲線部20Uから伝熱管8a(図2参照)に向かう側に配置されている。アルミニウム配管20Alは、ガス用の第1冷媒配管21と第2冷媒配管22とが接続された構造になっている。
第1冷媒配管21は、一端側に設けられた接続部C21で伝熱管8a(図2参照)と接続されているとともに、他端側に設けられた接続部C22で第2冷媒配管22と接続されている。第1冷媒配管21は、一端側から他端側に向けて、一端側に設けられた接続部C21から略水平方向に延びた後、湾曲しながら下方に延びる形状を呈している。したがって、第1冷媒配管21の他端側に設けられた接続部C22は、第1冷媒配管21の一端側に設けられた接続部C21よりも低い位置に配置されている。接続部C21,C22の周囲は、隙間が生じないように、ロウ付けされて封止されている。
第2冷媒配管22は、下部曲線部20Lと上部曲線部20Uとを備えており、一端側に設けられた接続部C22で第1冷媒配管21と接続されているとともに、他端側に設けられた接続部C23で銅配管20Cuと接続されている。第2冷媒配管22は、一端側から他端側に向けて、一端側に設けられた接続部C22から下方に延びた後、下部曲線部20LでU字状に曲がって上方に延び、さらに、上部曲線部20Uで逆U字状に曲がって下方に延びる形状を呈している。第2冷媒配管22の他端側に設けられた接続部C23は、第2冷媒配管22の一端側に設けられた接続部C22よりも高い位置に配置されている。接続部C23の周囲は、隙間が生じないように、ロウ付けされて封止されている。
ガス配管20の銅配管20Cuは、一端側に設けられた接続部C23で第2冷媒配管22と接続されており、かつ、接続部C23から下側に延びるように配置されている。銅配管20Cuは、任意の箇所で任意の方向に折り曲げることができる。銅配管20Cuの先端(他端部)には、フレアナット接続部29が取り付けられている。フレアナット接続部29は、黄銅によって構成されている。フレアナット接続部29と銅配管20Cuとは、ロウ付けにより固定されている。銅配管20Cuは、フレアナット接続部29で延長配管12(図1参照)内に設けられた図示せぬガス冷媒用配管と接続されている。
ガス配管20のアルミニウム配管20Alの第2冷媒配管22と銅配管20Cuとは、接続部C23で共晶接合によって接続されている。ここで、「共晶」とは、合金などが凝固するときの結晶組織の一種で、液相が分解して2つの固相を形成したときにできる結晶を意味している。また、「共晶接合」とは、ある温度で金属同士を接触させて共晶合金を形成することにより金属同士を接合することを意味している。
同様に、図4に示すように、液配管30のアルミニウム配管30Alは、上側に凸状になっている上部曲線部30Uと、下側に凸状になっている下部曲線部30Lと、を備えた形状を呈している。下部曲線部30Lは、上部曲線部30Uから伝熱管8b(図2参照)に向かう側に配置されている。アルミニウム配管30Alは、液用の第1冷媒配管31と第2冷媒配管32とが接続された構造になっている。
第1冷媒配管31は、一端側に設けられた接続部C31で伝熱管8b(図2参照)と接続されているとともに、他端側に設けられた接続部C32で第2冷媒配管32と接続されている。第1冷媒配管31は、一端側から他端側に向けて、一端側に設けられた接続部C31から略水平方向に延びた後、湾曲しながら下方に延びる形状を呈している。したがって、第1冷媒配管31の他端側に設けられた接続部C32は、第1冷媒配管31の一端側に設けられた接続部C31よりも低い位置に配置されている。接続部C31,C32の周囲は、隙間が生じないように、ロウ付けされて封止されている。
第2冷媒配管32は、下部曲線部30Lと上部曲線部30Uとを備えており、一端側に設けられた接続部C32で第1冷媒配管31と接続されているとともに、他端側に設けられた接続部C33で銅配管30Cuと接続されている。第2冷媒配管32は、一端側から他端側に向けて、一端側に設けられた接続部C32から下方に延びた後、下部曲線部30LでU字状に曲がって上方に延び、さらに、上部曲線部30Uで逆U字状に曲がって下方に延びる形状を呈している。第2冷媒配管32の他端側に設けられた接続部C33は、第2冷媒配管32の一端側に設けられた接続部C32よりも高い位置に配置されている。接続部C33の周囲は、隙間が生じないように、ロウ付けされて封止されている。
液配管30の銅配管30Cuは、一端側に設けられた接続部C33で第2冷媒配管32と接続されており、かつ、接続部C33から下側に延びるように配置されている。銅配管30Cuは、任意の箇所で任意の方向に折り曲げることができる。銅配管30Cuの先端(他端部)には、フレアナット接続部39が取り付けられている。フレアナット接続部39は、黄銅によって構成されている。フレアナット接続部39と銅配管30Cuとは、ロウ付けにより固定されている。銅配管30Cuは、フレアナット接続部39で延長配管12(図1参照)内に設けられた図示せぬ液冷媒用配管と接続されている。
液配管30のアルミニウム配管30Alの第2冷媒配管32と銅配管30Cuとは、接続部C33で共晶接合によって接続されている。
ところで、本実施形態に係る接続配管構造は、ガス配管20及び液配管30がアルミニウム配管20Al,30Alと銅配管20Cu,30Cuとを接続することによって構成されている。その理由は、例えば、ガス配管20をアルミニウム配管20Alのみで構成した場合に、以下のような不具合が生じてしまうからである。なお、以下の説明では、ガス配管20を例にして説明するが、液配管30の場合も同様である。
例えば、通常、接続配管10(図1参照)のガス配管20と液配管30とは、延長配管12(図1参照)内に設けられた図示せぬガス冷媒用配管と液冷媒用配管とに接続される。これらの接続には、接続配管10に設けられたフレアナット接続部11(29,39)と延長配管12に設けられたフレアナット接続部13とが利用される。フレアナット接続部11(29,39)とフレアナット接続部13とは、例えば、以下のような構造になっている。すなわち、フレアナット接続部11(29,39)は、その先端部に雄ねじ部が設けられている。一方、フレアナット接続部13は、その先端部に雌ねじ部が設けられている。延長配管12(図1参照)は、フレアナット接続部13の雌ねじ部に通されている。そして、延長配管12(図1参照)の端部は、フレア加工により拡径されている。
フレアナット接続部11(29,39)の雄ねじ部とフレアナット接続部13の雌ねじ部とが螺合することにより、延長配管12の拡径された端部が雄ねじ部と雌ねじ部との間で挟持され、その状態で、接続配管10と延長配管12とが接続される。フレアナット接続部11(29,39)とフレアナット接続部13とは、通常、雄ねじ部又は雌ねじ部の加工のし易さや、銅配管とのロウ付けのし易さ等を考慮して、黄銅で構成されている。
ここで、仮に、例えば、ガス配管20をアルミニウム配管20Alのみで構成し、雄ねじ部が設けられた黄銅製のフレアナット接続部29をアルミニウム配管20Alに取り付ける構成を想定したとする。すると、このような構成では、フレアナット接続部29の取り付け対象が銅配管でなくロウ付けし難いアルミニウム配管であるため、アルミニウム配管20Alとフレアナット接続部29とのロウ付けが困難となってしまう。また、このような構成では、アルミニウム配管20Alと黄銅製のフレアナット接続部29とが異種金属となってしまうため、双方の接続部において電気腐食(異種金属間腐食)が発生してしまう。
また、仮に、例えば、ガス配管20をアルミニウム配管20Alのみで構成し、雌ねじ部が設けられた黄銅製のフレアナット接続部29をアルミニウム配管20Alに取り付けて、アルミニウム配管20Alの端部をフレア加工により拡径する構成を想定したとする。すると、このような構成でも、フレアナット接続部29の取り付け対象が銅配管でなくロウ付けし難いアルミニウム配管であるため、アルミニウム配管20Alとフレアナット接続部29とのロウ付けが困難となってしまう。また、このような構成でも、アルミニウム配管20Alと黄銅製のフレアナット接続部29とが異種金属となってしまうため、双方の接続部において電気腐食(異種金属間腐食)が発生してしまう。また、このような構成では、アルミニウム配管20Alの端部をフレア加工する際に、アルミニウム配管20Alの先端部に割れが発生してしまう可能性がある。
また、仮に、例えば、雄ねじ部が設けられたフレアナット接続部29をアルミニウム又はアルミニウム合金で構成するとともに、ガス配管20をアルミニウム配管20Alのみで構成し、アルミニウム(アルミニウム合金を含む)製のフレアナット接続部29をアルミニウム配管20Alに取り付ける構成を想定したとする。すると、このような構成では、フレアナット接続部29のねじ山の強度が不足してしまう。また、このような構成では、ガス配管20のフレアナット接続部29がアルミニウム(アルミニウム合金を含む)製であるのに対し、延長配管12のフレアナット接続部13(図1参照)が銅(銅合金を含む)製であるため、フレアナット接続部29とフレアナット接続部13(図1参照)とが異種金属となってしまう。その結果、双方の間で電気腐食(異種金属間腐食)が発生してしまう。
また、仮に、例えば、雌ねじ部が設けられたフレアナット接続部29をアルミニウム又はアルミニウム合金で構成するとともに、ガス配管20をアルミニウム配管20Alのみで構成し、アルミニウム(アルミニウム合金を含む)製のフレアナット接続部29をアルミニウム配管20Alに取り付けて、アルミニウム配管20Alの端部をフレア加工により拡径する構成を想定したとする。すると、このような構成では、フレアナット接続部29のねじ山の強度が不足してしまう。また、このような構成では、ガス配管20のフレアナット接続部29がアルミニウム(アルミニウム合金を含む)製であるのに対し、延長配管12のフレアナット接続部13(図1参照)が銅(銅合金を含む)製であるため、フレアナット接続部29とフレアナット接続部13(図1参照)とが異種金属となってしまう。その結果、双方の間で電気腐食(異種金属間腐食)が発生してしまう。また、このような構成では、アルミニウム配管20Alの端部をフレア加工する際に、アルミニウム配管20Alの先端部に割れが発生してしまう可能性がある。
また、仮に、例えば、フレアナット接続部29とフレアナット接続部13(図1参照)との双方をアルミニウム又はアルミニウム合金で構成するとともに、ガス配管20をアルミニウム配管20Alのみで構成し、アルミニウム(アルミニウム合金を含む)製のフレアナット接続部29をアルミニウム配管20Alに取り付ける構成を想定したとする。すると、このような構成では、フレアナット接続部13,29のねじ山の強度が不足してしまう。また、このような構成では、フレアナット接続部13と延長配管12(図1参照)との接続部において電気腐食(異種金属間腐食)の発生を防止するために、延長配管12をアルミニウム又はアルミニウム合金で構成する必要がある。しかしながら、これにより、延長配管12の強度が銅配管よりも低くなってしまう。そのため、例えば、空気調和機100の設置時に、延長配管12をガス配管20に取り付けるために、延長配管12を強く曲げたり繰り返し曲げたりすると、銅製の場合と異なり、延長配管12が破断してしまう可能性がある。また、仮に、フレアナット接続部13に雌ねじ部を設け、そのフレアナット接続部13を延長配管12に取り付けて、延長配管12の端部をフレア加工により拡径する場合は、延長配管12の端部をフレア加工する際に、延長配管12の端部に割れが発生してしまう可能性がある。
これに対し、本実施形態に係る接続配管構造は、ガス配管20及び液配管30がアルミニウム配管20Al,30Alと銅配管20Cu,30Cuとを接続することによって構成されている。そのため、本実施形態に係る接続配管構造は、これらの不具合を解消することができる。したがって、本実施形態に係る接続配管構造は、アルミニウム配管20Al,30Alとフレアナット接続部29,39との接合部やフレアナット接続部13と延長配管13との接合部において電気腐食(異種金属間腐食)の発生を抑制することができる。また、本実施形態に係る接続配管構造は、フレアナット接続部29,39やフレアナット接続部13のねじ山の強度不足を解消することができる。また、本実施形態に係る接続配管構造は、配管のフレア加工時に、配管の端部に割れが発生することを抑制することができる。
また、本実施形態に係る接続配管構造は、ガス配管20及び液配管30がアルミニウム配管20Al,30Alと銅配管20Cu,30Cuとを接続することによって構成されている。そのため、本実施形態に係る接続配管構造は、空気調和機100の設置時に、比較的強度の高い銅配管20Cu,30Cuを曲げることにより、銅配管20Cu,30Cuを強く曲げたり繰り返し曲げたりしても、ガス配管20及び液配管30を破断させることなく、接続配管10と延長配管12とを確実に接続することができる。このような本実施形態に係る接続配管構造は、接続配管10と延長配管12との取り付けのし易さを向上させることができる。
なお、銅配管20Cu,30Cuの強度がアルミニウム配管20Al,30Alの強度よりも高いため、本実施形態に係る接続配管構造は、銅配管20Cu,30Cuの長さが長くなるほど、ガス配管20及び液配管30を破断し難くすることができる。また、図3及び図4に示すように、本実施形態に係る接続配管構造は、銅配管20Cu,30Cuの接続部C23,C33から下端部までの長さH20Cu,H30Cuを、アルミニウム配管20Al,30Alの上部曲線部20U,30Uの頂部から接続部C23,C33までの長さH20Al,H30Alよりも長くなっていると、ガス配管20及び液配管30を破断し難くすることができる。そのため、銅配管20Cu,30Cuの接続部C23,C33から下端部までの長さH20Cu,H30Cuは、好ましくは、アルミニウム配管20Al,30Alの上部曲線部20U,30Uの頂部から接続部C23,C33までの長さH20Al,H30Alよりも長くなっているとよい。
ところで、前記した通り、本実施形態に係る接続配管構造では、ガス配管20のアルミニウム配管20Alの第2冷媒配管22と銅配管20Cuとは、接続部C23で共晶接合によって接続されている。同様に、液配管30のアルミニウム配管30Alの第2冷媒配管32と銅配管30Cuとは、接続部C33で共晶接合によって接続されている。
係る構成において、接続部C23,C33は、例えば、図5に示すような構造になっている。例えば、図5に示す例では、接続部C23,C33は、銅配管20Cu,30Cuの端部にテーパを設けておき、銅配管20Cu,30Cuの端部をアルミニウム配管20Al,30Alの第2冷媒配管22,32の端部の中に差し込み、双方を共晶接合した構造になっている。
なお、接続部C23,C33において、アルミニウム配管20Al,30Alと銅配管20Cu,30Cuとが接触する部位に水が付着すると、アルミニウム配管20Al,30Alのその部位に電気腐食(異種金属間腐食)が発生する。そこで、アルミニウム配管20Al,30Alの内周面及び銅配管20Cu,30Cuの外周面のいずれか一方又は双方は、好ましくは、電気腐食に強い塗料で塗装されているとよい。
また、本実施形態に係る接続配管構造では、アルミニウム配管20Al,30Alに電気腐食(異種金属間腐食)が発生することを防止するために、以下の点が考慮された構造になっている。
例えば、結露水が発生して、銅イオン(Cu2+)を含んだ水滴がアルミニウム又はアルミニウム合金に付着した場合に、アルミニウムの方が水滴に含まれるイオン成分(銅イオン)よりもイオン化傾向が大きいため、アルミニウム又はアルミニウム合金は、銅イオンとのイオン化傾向の違いにより、以下の式(1)のように変化する。
2Al+3Cu2+→2Al3++3Cu …(1)
したがって、この場合に、アルミニウムがイオン化し、アルミニウム又はアルミニウム合金に電気腐食(異種金属間腐食)が発生する。
一方、例えば、結露水が発生して、アルミニウムイオン(Al3+)を含んだ水滴がアルミニウム又はアルミニウム合金に付着した場合に、水滴に含まれるイオン成分(アルミニウムイオン)とアルミニウム又はアルミニウム合金とが同じ原子同士であるため、アルミニウム又はアルミニウム合金に電気腐食(異種金属間腐食)は発生しない。
また、例えば、アルミニウムイオン(Al3+)を含んだ水滴が銅又は銅合金に付着した場合に、銅の方が水滴に含まれるイオン成分(アルミニウムイオン)よりもイオン化傾向が小さいため、銅又は銅合金に電気腐食(異種金属間腐食)は発生しない。
これらの点に鑑み、本実施形態に係る接続配管構造では、ガス配管20及び液配管30は、以下のような構造になっている。
すなわち、図3及び図4に示すように、ガス配管20及び液配管30のアルミニウム配管20Al,30Alは、それぞれ、下部曲線部20L,30Lと上部曲線部20U,30Uとを備えており、一端側に設けられた接続部C21,C31で伝熱管8a,8b(図2参照)と接続されているとともに、他端側に設けられた接続部C23,C33で銅配管20Cu,30Cuと接続されている。
このような本実施形態に係る接続配管構造では、銅配管20Cu,30Cuがアルミニウム配管20Al,30Alよりも下側に配置されている。そのため、仮に、結露水が発生して、水滴がアルミニウム配管20Al,30Alに付着することがあったとしても、その水滴には銅イオンが含まれておらず、また、その水滴はアルミニウム配管20Al,30Al側から銅配管20Cu,30Cu側に向けて流れる。したがって、本実施形態に係る接続配管構造では、銅イオンがアルミニウム配管20Al,30Alに付着することを抑制することができる。そのため、本実施形態に係る接続配管構造では、伝熱管8a,8b(図2参照)やアルミニウム配管20Al,30Alにおける電気腐食(異種金属間腐食)の発生を抑制することができる。
しかも、本実施形態に係る接続配管構造では、アルミニウム配管20Al,30Alは、一端側に設けられた接続部C21,C31と他端側に設けられた接続部C23,C33との間に、下部曲線部20L,30Lと上部曲線部20U,30Uとを備えている。
このような本実施形態に係る接続配管構造は、空気調和機100の設置時に、下部曲線部20L,30Lと上部曲線部20U,30Uとで、銅配管20Cu,30Cuに加わる曲げ応力をアルミニウム配管20Al,30Alの第2冷媒配管22,32に分散することができる。そのため、本実施形態に係る接続配管構造は、比較的小さな力で接続配管10を曲げることができる。なお、本実施形態に係る接続配管構造は、アルミニウム配管20Al,30Alの第2冷媒配管22,32の長さが長くなるほど、銅配管20Cu,30Cuに加わる曲げ応力を分散させることができるため、比較的小さな力で接続配管10を曲げることができる。
このような本実施形態に係る接続配管構造は、接続部C23,C33の位置を容易に調整(変更)することができるため、接続配管10と延長配管12との取り付けのし易さを向上させることができる。その結果、本実施形態に係る接続配管構造は、接続配管10と延長配管12とを容易かつ確実に接続することができる。
このような本実施形態に係る接続配管構造では、室内熱交換器101の伝熱管8a,8bの位置にかかわらず、接続部C23,C33においてアルミニウム配管20Al,30Alを銅配管20Cu,30Cuよりも上側に配置しつつ、両配管を接続することができる。
なお、本実施形態に係る接続配管構造は、アルミニウム配管20Al,30Alの第2冷媒配管22,32の長さが長くなるほど、銅配管20Cu,30Cuに加わる曲げ応力を分散させることができるため、比較的小さな力で接続配管10を曲げることができる。
なお、本実施形態に係る接続配管構造は、伝熱管8やアルミニウム配管20Al,30Alの腐食を高効率に抑制するために、好ましくは、伝熱管8やアルミニウム配管20Al,30Alの犠牲腐食をフィン7に行わせる構造にするとよい。つまり、本実施形態に係る接続配管構造は、好ましくは、フィン7のイオン化傾向が伝熱管8やアルミニウム配管20Al,30Alのイオン化傾向よりも大きくなるようにして、伝熱管8やアルミニウム配管20Al,30Alよりもフィン7を腐食させ易い構造にするとよい。
このような観点から、本実施形態に係る接続配管構造では、フィン7と、伝熱管8と、アルミニウム配管20Al,30Alの第1冷媒配管21,31との間で、各部材のイオン化傾向が以下のような関係になっている。
(1)伝熱管8のイオン化傾向は、アルミニウム配管20Al,30Alの第1冷媒配管21,31のイオン化傾向と略同一になっている。
(2)フィン7のイオン化傾向は、伝熱管8及びアルミニウム配管20Al,30Alの第1冷媒配管21,31のイオン化傾向よりも大きくなっている。
このような本実施形態に係る接続配管構造は、伝熱管8やアルミニウム配管20Al,30Alの犠牲腐食をフィン7に行わせることができるため、伝熱管8やアルミニウム配管20Al,30Alの腐食を高効率に抑制することができる。
また、本実施形態に係る接続配管構造は、アルミニウム配管20Al,30Alの第1冷媒配管21,31と第2冷媒配管22,32とを異なる種類のアルミニウム合金で構成する場合に、フィン7が犠牲腐食を行うため、好ましくは、フィン7から遠い側の第2冷媒配管22,32の腐食耐性がフィン7に近い側の第1冷媒配管21,31の腐食耐性よりも高くなるようにするとよい。
さらに、本実施形態に係る接続配管構造は、好ましくは、アルミニウム配管20Al,30Alの第2冷媒配管22,32のイオン化傾向は、銅配管20Cu,30Cuのイオン化傾向よりもアルミニウム配管20Al,30Alの第1冷媒配管21,31のイオン化傾向に近い構造にするとよい。この構造の場合に、本実施形態に係る接続配管構造は、電気腐食(異種金属間腐食)の発生をさらに効率よく抑制することができる。
なお、アルミニウム合金としては、以下の種類がある。
アルミニウム1000系(純アルミニウム系)
アルミニウム2000系(Al−Cu−Mg系:アルミ銅マグネシウム合金)
アルミニウム3000系(Al−Mn系:アルミマンガン合金)
アルミニウム4000系(Al−Si系:アルミシリコン合金)
アルミニウム5000系(Al−Mg系:アルミマグネシウム合金)
アルミニウム6000系(Al−Mg−Si系:アルミマグネシウムシリコン合金)
アルミニウム7000系(Al−Zn−Mg系:アルミ亜鉛マグネシウム合金)
アルミニウム8000系(Li添加系:アルミリチウム合金)
これらの中でも5000系以上の合金は高い腐食耐性を有している。そこで、アルミニウム配管20Al,30Alの第1冷媒配管21,31は、好ましくは、第1冷媒配管21,31を5000系未満のアルミニウム合金で構成し、一方、第2冷媒配管22,32を5000系以上の合金で構成するとよい。本実施形態に係る接続配管構造では、例えば、第1冷媒配管21,31がアルミニウム3000系の合金で構成されており、第2冷媒配管22,32がアルミニウム7000系の合金で構成されているものとする。これにより、本実施形態に係る接続配管構造は、フィン7に犠牲腐食を高効率に行わせることができるため、アルミニウム配管20Al,30Alの第1冷媒配管21,31と第2冷媒配管22,32の電気腐食を効率よく抑制することができる。
ところで、一般に、熱交換器において、ガス漏れは、ロウ付けの不具合等により接続部で発生することが多い。特許文献1に記載された従来の熱交換器の接続配管構造では、断熱材が、アルミニウム配管と銅配管との接続部を含む、アルミニウム配管と銅配管との比較的大部分を覆っている。このような特許文献1に記載された従来の熱交換器の接続配管構造は、ガス漏れ検知器のプローブを接続部の近傍に配置することが困難である。そのため、特許文献1に記載された従来の熱交換器の接続配管構造では、仮にロウ付けの不具合等により接続部で微小なガス漏れが発生した場合であっても、ガス漏れ検知器による検知を行うことが困難であるものと予測される。
これに対して、本実施形態に係る接続配管構造では、図2に示すように、断熱材40がアルミニウム配管20Al,30Alと銅配管20Cu,30Cuとの接続部C23,C33(図3及び図4参照)を覆っていない。又は、仮に、断熱材40が接続部C23,C33(図3及び図4参照)を覆っていたとしても、接続部C23,C33(図3及び図4参照)が断熱材40の端部付近に配置されている。このような本実施形態に係る接続配管構造は、ガス漏れ検知器のプローブを接続部の近傍に配置することが容易である。そのため、本実施形態に係る接続配管構造では、仮にロウ付けの不具合等により接続部で微小なガス漏れが発生した場合であっても、ガス漏れ検知器による検知を容易に行うことができる。
以上の通り、本実施形態に係る接続配管構造によれば、室内熱交換器101の伝熱管8a,8bの位置にかかわらず、アルミニウム配管20Al,30Alを銅配管20Cu,30Cuよりも上側に配置しつつ、両配管を接続することができ、伝熱管8a,8bやアルミニウム配管20Al,30Alにおける電気腐食(異種金属間腐食)の発生を抑制することができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能であり、また、実施形態の構成に他の構成を加えることも可能である。また、各構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、本発明は、室内機101に設けられた室内熱交換器3に限らず、室外機102に設けられた室外熱交換器102bにも適用することができる。
1 筐体
2 送風機
3 室内熱交換器
4 吸込口
4a フィルタ
5 吹出口
6 風向調整機構
7 フィン
8 伝熱管
10 接続配管
11,13,29,39 フレアナット接続部
12 延長配管
20 ガス配管
20Al,30Al アルミニウム配管
20Cu,30Cu アルミニウム配管
21,31 第1冷媒配管
22,32 第2冷媒配管
20L,30L 下部曲線部
20U,30U 上部曲線部
30 液配管
40 断熱材
100 空気調和機
101 室内機
102 室外機
102a 圧縮機
102b 室外熱交換器
103 空調空間
104 壁
105 孔部
H20Al,H30Al アルミニウム配管20Al,30Alの上部曲線部20U,30Uの頂部から接続部C23,C33までの長さ
H20Cu,H30Cu 銅配管20Cu,30Cuの接続部C23,C33から下端部までの長さ

Claims (5)

  1. アルミニウム又はアルミニウム合金で形成された伝熱管と、
    前記伝熱管から流出する冷媒又は前記伝熱管へ流入する冷媒が流れる接続配管と、を備え、
    前記接続配管は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されたアルミニウム配管と、銅又は銅合金で構成された銅配管とが接続された構造になっており、
    前記アルミニウム配管は、前記伝熱管と接続される側の配管であり、かつ、上側に凸状になっている上部曲線部と、当該上部曲線部から前記伝熱管に向かう側に配置され、下側に凸状になっている下部曲線部と、を備えており、
    前記銅配管は、前記上部曲線部よりも下側に設けられた接続部で前記アルミニウム配管と接続されており、かつ、当該接続部から下側に延びるように配置されており、
    さらに、前記アルミニウム配管は、前記伝熱管と接続される側の第1冷媒配管と、前記銅配管と接続される側の第2冷媒配管とが接続された構造になっており、
    前記第1冷媒配管は、5000系未満のアルミニウム合金で構成されており、
    前記第2冷媒配管は、5000系以上のアルミニウム合金で構成されている
    ことを特徴とする熱交換器の接続配管構造。
  2. 請求項1に記載の熱交換器の接続配管構造において、
    前記銅配管の前記接続部から下端部までの長さは、前記アルミニウム配管の前記上部曲線部の頂部から前記接続部までの長さよりも長い
    ことを特徴とする熱交換器の接続配管構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の熱交換器の接続配管構造において、
    さらに、前記伝熱管と接合されたフィンを備えており、
    前記伝熱管のイオン化傾向は、前記第1冷媒配管のイオン化傾向と略同一であり、
    前記フィンのイオン化傾向は、前記伝熱管及び前記第1冷媒配管のイオン化傾向よりも大きい
    ことを特徴とする熱交換器の接続配管構造。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の熱交換器の接続配管構造において、
    前記第2冷媒配管のイオン化傾向は、前記銅配管のイオン化傾向よりも前記第1冷媒配管のイオン化傾向に近い
    ことを特徴とする熱交換器の接続配管構造。
  5. 熱交換器と、
    圧縮機と、を備え、
    前記熱交換器は、請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の熱交換器の接続配管構造を有する
    ことを特徴とする空気調和機。
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