JP6719280B2 - カーテンウォール - Google Patents
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Description
室内側部材6は、室外側部材5のスリット22に挿入される幅の狭い中空部21と、その室内側に側方に張り出す幅広の中空部25を一体に有している。幅広の中空部25は、室外側部材5の室内側壁20と略同じ幅に形成してあり、室外側部材5の室内側壁20と室内側部材6の幅広の中空部21との間に、スパンドレル部15に装着されるパネルユニット4の縦枠19を保持するパネル保持溝7が形成してある。
図7に示すように、室外側部材5はスパンドレル部15とビジョン部14に跨って設けてあり、室内側部材6はスパンドレル部15にのみ設けてある。そして、室内側部材6が建物の躯体44にファスナ26で固定されている。
方立室内側部材6下端部に取付けられる無目3は、ビジョン部14のガラス10の上側に位置するものであり、無目3の下面にはガラス10を室内側から支える押縁8が着脱自在に設けてある。同無目3の室外側面の下部には、パネルユニット4の下枠18を係止する係止部36が、室外側に突出して上向きに設けてある。この係止部36も、室外側に向けて上向きに傾斜した傾斜面36aを有している。またこの係止部36は、上方の無目2の係止部35よりも室外側に張り出している。
上枠17は、図1に示すように、方立室内側部材6上端部の無目2と合わさって、ビジョン部14のガラス10の下縁部を保持するガラス保持溝37aを構成する。上枠17の室内側面の上部には、無目2の係止部35と係止する被係止部38が下向きの鉤状に設けてあり、その下方に気密材39が設けてある。被係止部38には、無目2の係止部35の傾斜面35aと対向する傾斜面38aを有している。そのため、上枠17の被係止部38が無目2の係止部35に係止すると、上枠17が室内側に引き寄せられ、上枠17の室内側面に取付けた気密材39が無目2の室外側面に圧着する。上枠17の上面には、ガラス敷板40が設置され、ガラス敷板40でビジョン部14のガラス10を受けている。上枠17の上面の室外側には、押縁9が着脱自在に取付けてある。押縁9は、ガスケット41を介してガラス10を室外側から支えるガラス支持片42と、上枠17の室外側に垂下する垂下片43を有している。このように、押縁9に垂下片43を有していることで、上枠17を隠すことができる。
下枠18は、図1に示すように、方立室内側部材6下端部の無目3及びその下面に取付けられる押縁8と合わさって、ビジョン部14のガラス10の上縁部を保持するガラス保持溝37bを構成する。下枠18の室内側面には、無目3の係止部36と係止する被係止部45が下向きの鉤状に設けてあり、その上方に気密材39が設けてある。被係止部45には、無目3の係止部36の傾斜面36aと対向する傾斜面45aを有している。そのため、下枠18の被係止部45が無目3の係止部36に係止すると、下枠18が室内側に引き寄せられ、下枠18の室内側面に取付けた気密材39が無目3の室外側面に圧着する。下枠18の被係止部45は、上枠17の被係止部38よりも室内側への突出長さが短くなっており、パネルユニット4を上方から落し込んだときに、下枠18の被係止部45が上側の無目2の係止部35に引っ掛からないようになっている。また下枠18は、室外側端部にガラス支持片46が垂下して設けてあり、ガラス支持片46の下端部にはガスケット41が室内向きに装着してあり、ビジョン部14のガラス10の上縁部を室外側から支えている。下枠18の上面の室外側には、押縁48が着脱自在に設けてある。押縁48は、ガスケット49を介してパネルユニット4のガラス16を室外側から支えるガラス支持片50と、下枠18のガラス支持片46の室外側に重なる垂下片51を有している。このように、押縁48に垂下片51を有することで、下枠18のガラス支持片46を隠すことができる。
縦枠19は、図2に示すように、ガラス16の側縁部を呑み込む略コ字型断面に形成され、室内側面に気密材39が装着してある。縦枠19の室外側面には、方立室外側部材5の突条24の内側に突条52が設けてあり、これにより縦枠19が方立1のパネル保持溝7から外れるのを規制している。
パネルユニット4のガラス16は、上下枠17,18及び縦枠19とも室外側がガスケット49、室内側がシール材53で支持してある。
ガラス10の上縁部は、図4に示すように、方立室内側部材6下端部に取付けた無目3と、無目3の室外側に係止したパネルユニット4の下枠18、及び無目3の下面に取付けた押縁8とで形成されるガラス保持溝37bに保持されている。ガラス10の下縁部は、方立室内側部材6上端部に取付けた無目2と、無目2の室外側に係止したパネルユニット4の上枠17、及び上枠17の上面に取付けた押縁9とで形成されたガラス保持溝37aに保持されている。ビジョン部14のガラス10も、パネルユニット4のガラス16と同様に、四周とも室外側がガスケット41、室内側がシール材34で支持してある。
次に、図10,11に示すように、上階の室内側から下階の方立1,1のパネル保持溝7間にパネルユニット4を落し込む。このとき、図12(a)に示すように、ピース材27に保持したボルト29を緩め、パネル保持溝7の溝幅を広くしておく。パネルユニット4を上方から落し込むと、その上枠17及び下枠18の室内側面に形成した被係止部38,45が無目2,3の係止部35,36に係止して、パネルユニット4が所定の高さ位置に保持される。その後、図12(b)に示すように、ボルト29を締め付けて方立室外側部材5を室内側に引き寄せ、パネルユニット4を固定する。
次に、方立1,1,…に方立補助材54を取付けた後、図13〜15に示すように、パネルユニット4の下方の開口部にビジョン部14のガラス10を室内側から入れる。その後、無目3と方立1に押縁8,11をそれぞれ取付け、ガラス10の周縁部の室内側にシール材34を充填してガラス10を固定する。
また、本カーテンウォールの施工方法は、上階の室内側から下階の方立1,1間にパネルユニット4を落し込んで取付けることで、足場なしで施工することができる。これにより工期の短縮、コストの削減、作業性の改善が図られる。
さらに本カーテンウォールは、パネルユニット4を方立1,1間に上方から落し込み、無目2,3に係止して取付けるため、パネルユニット4の取付作業性が良好である。パネルユニット4は、上枠17と下枠18の2箇所を無目2,3に係止するため、安定して取付けできると共に、安定した水密性を確保できる。さらに、無目2,3の係止部35,36と上下枠17,18の被係止部38,45は、お互いに対向する傾斜面35a,36a,38a,45aを有しているため、係止させることで上下枠17,18が室内側に引き付けられるため、水密性がより一層高められる。
本カーテンウォールは、方立1,1,…の室内側の押縁11と、ビジョン部14のガラス10の上側に位置する無目3の室内側の押縁8を取外した状態で、ガラス10を室内側から建て込むことができるので、足場なしで施工することができる。また、ガラス10の下側に位置する無目2の室外側の押縁9を取外すことで、ガラス10を室外側に取外すことができるので、室外側からのメンテナンスが可能である。
さらに本カーテンウォールは、図1,4に示すように、パネルユニット4の上枠17と下枠18が無目2,3の室外側に重なるように配置され、パネルユニット4の上枠17と下枠18がビジョン部14のガラス10を支持する部材を兼ねているので、横のフレームの見付けを細くでき、外観及び内観の意匠性が優れている。
また本カーテンウォールは、方立1,1,…の室外側に張り出す室外側部材5を強度部材としたので、方立1,1,…が室内側に張り出さず、室内が広く使える。
さらに本カーテンウォールは、スパンドレル部15のガラス16、ビジョン部14のガラス10とも、室外側を先付けのガスケット41,49で支持したので、シール材に雨が掛かることに起因する室外側面の汚れを防止できる。
2 無目
3 無目
4 パネルユニット(パネル)
5 室外側部材
6 室内側部材
7 パネル保持溝
8 押縁(ガラス上側)
9 押縁(ガラス下側)
10 ガラス(パネル)
11 押縁(方立室内側)
Claims (1)
- 方立と、方立に架設した無目と、方立と無目とで形成される開口部に取付けたパネルとを備え、方立は、室内側に押縁を有し、パネルの上側に位置する無目は、室内側又は室外側のいずれか一方側に押縁を有し、パネルの下側に位置する無目は、室内側又は室外側のいずれか他方側に押縁を有するとともに、一方側押縁又は他方側押縁のうちの室外側に位置する押縁は先付けのガスケットを有していることを特徴とするカーテンウォール。
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JP2016108224A JP6719280B2 (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | カーテンウォール |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016108224A JP6719280B2 (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | カーテンウォール |
Publications (2)
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Family
ID=60575367
Family Applications (1)
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JP2016108224A Active JP6719280B2 (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | カーテンウォール |
Country Status (1)
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JP (1) | JP6719280B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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2016
- 2016-05-31 JP JP2016108224A patent/JP6719280B2/ja active Active
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