JP6148616B2 - カーテンウォール - Google Patents

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Description

本発明は、建物の外壁面を構成する開閉窓部を備えたカーテンウォールに関する。
従来、建物の外壁面を構成するカーテンウォールとしては、窓枠と障子とで構成される開閉窓部を方立および無目で区画された開口部にそのまま嵌め込み、ブラケット等で取り付けるものが知られている。
例えば、特許文献1では、建物躯体に方立を取り付け、取り付けた方立の間に無目を取り付けて窓部開口枠を形成し、カーテンウォールパネルを取り付けて壁面を構成し、その後、前述した窓部開口枠に対し、開閉窓部としての窓サッシをそのまま窓枠ごと嵌め込み、ブラケット等により方立および無目の双方に固定するノックダウン式カーテンウォールが提案されている。
特開2003−293501号公報
ところで、かかるカーテンウォールでは、その外観から与えられる印象が重視される。従って、例えば、開閉窓部を設けてもシンプルかつシャープな印象を与えるカーテンウォールを構成するためには、各部材の配置や部品点数の削減などが技術的な課題となる。
しかし、特許文献1に記載されたようなカーテンウォールでは、窓部開口枠が方立と無目とによって形成されているため、障子と窓枠とで構成される窓サッシの周囲に方立および無目の双方が存在することになる。このため、屋内外からの外観上、窓サッシの周囲の部材の見付け寸法が大きくなり複雑な印象を与えてしまう可能性がある。
また、特許文献1に記載されたようなカーテンウォールでは、窓サッシの窓枠を構成する上枠、下枠および左右の縦枠に加え、方立および無目自体ならびにこれら双方に窓枠を固定するためのブラケットなどを使用するため、使用部品点数が多く、施工性の向上や製品の低廉化を図り難い。
本発明の目的は、シンプルかつシャープな印象を与えることができるとともに、施工性の向上および製品の低廉化を図ることのできるカーテンウォールを提供することにある。
本発明のカーテンウォールは、カーテンウォールパネルと、前記カーテンウォールパネルを支持する縦材および横材と、開閉窓部と、前記開閉窓部を前記縦材および横材のうちのいずれか一方に取り付ける窓取付け具とを有し、前記開閉窓部は、矩形枠状の窓枠と、前記窓枠に対して開閉される障子とを備え、前記窓取付け具は、前記窓枠の四辺のうちの互いに対向する取付け用の二辺を前記縦材および横材のうちのいずれか一方に取り付け、前記窓枠の四辺のうち前記取付け用の二辺以外の互いに対向する突きつけ用の二辺は、前記カーテンウォールパネルに対しシール材を介して突きつけ納まりとされることを特徴とする。
このような本発明によれば、窓取付け具により窓枠の取付け用の二辺を、方立や中骨などの縦材および無目や横桟などの横材のうちのいずれか一方に取り付けるだけであるため、窓枠を縦材および横材のうちのいずれか他方に取り付けるための部品を必要とせず、部品点数を削減できる。これにより、組み立て工数の減少による施工性の向上や、部品点数の削減および組み立て工数の減少に起因する製品の低廉化を図れる。
そして、窓枠の突きつけ用の二辺は、カーテンウォールパネルに対しシール材を介して突きつけ納まりとされるだけであるため、窓枠の突きつけ用の二辺とカーテンウォールパネルとの間に縦材および横材のうちのいずれか他方等が介在されることがない。このため、カーテンウォールの外観や内観をシンプルにでき、開閉窓部がカーテンウォールパネル間に浮いているようなシャープな印象を与えることもできる。
本発明のカーテンウォールでは、前記窓取付け具は、前記取付け用の二辺から突出する突出部を形成する突出部形成部材と、前記突出部形成部材を前記縦材および横材のうちのいずれか一方に連結する連結体とを備えることが好ましい。
このような構成によれば、例えば、窓枠側に突出部を形成する必要が無く、窓枠の幅寸法(見付け寸法)を小さくすることができる。このため、開閉窓部とカーテンウォールパネルとが突きつけ納まりとされている部分において、窓枠をより目立たなくできる。
本発明のカーテンウォールでは、前記縦材および横材のうちのいずれか一方には押縁が装着され、前記縦材および横材のうちのいずれか一方と前記押縁との間には前記突出部形成部材が配置されることが好ましい。
このような構成によれば、縦材および横材のうちのいずれか一方に押縁を装着することで、縦材および横材の一方と押縁との間に凹溝部を形成できる。そして、この凹溝部に前記突出部形成部材の突出部を配置することで、縦材および横材の一方と突出部との間や、押縁と突出部との間にシール材やバックアップ材を配置できる隙間を形成できる。従って、前記各隙間をバックアップ材やシール材等で塞ぐだけで、開閉窓部と縦材および横材の一方との間での屋内外の連通を簡単に遮断できる。
本発明のカーテンウォールでは、前記取付け用の二辺が前記縦材に取り付けられる場合には、前記連結体は、前記突出部形成部材を前記縦材に連結する連結具と、前記突出部形成部材に連結される支持具とを備え、前記支持具は、前記連結具により前記突出部形成部材が前記縦材に連結された状態で前記縦材に支えられて前記開閉窓部の鉛直荷重を支持する支持片を有し、前記連結具は、前記突出部形成部材を屋内側または屋外側から支えて前記開閉窓部に加わる風圧力を受圧する受圧片を有することが好ましい。
このような構成によれば、例えば一つの連結部材で風圧力(風荷重)および鉛直荷重を支持する場合には連結部材の形状が複雑となり、かつ、両方の荷重を支持できる剛性を確保するため、連結部材が大型化する。これに対し、本発明では、連結具および支持具で各荷重を分担して支持できるので、連結具および支持具のそれぞれの形状を簡易にでき、かつ、小型化できる。従って、支持具の支持片を縦材に対してより近接配置でき、支持具を大型化させることなく大きな鉛直荷重を支持できる。
また、支持具は鉛直荷重を支持すればよいため、支持具を縦材にビス等で連結する必要が無く、連結する工数を削減できる。そして、突出部形成部材に連結された支持具を縦材で支持しながら、連結具により突出部形成部材を縦材に連結することができ、開閉窓部の荷重を作業者などが別途支持しながら連結具の連結作業を行う必要が無いため、連結作業性を向上できる。
また、本発明のカーテンウォールでは、前記取付け用の二辺が前記横材に取り付けられる場合には、前記連結体は、前記窓枠の上側において前記突出部形成部材を前記横材に連結する上側連結具と、前記窓枠の下側において前記突出部形成部材を前記横材に連結する下側連結具とを備え、前記上側連結具は、前記開閉窓部に加わる風圧力を受圧する受圧片を有し、前記下側連結具は、前記開閉窓部に加わる風圧力を受圧する受圧片を有し、前記横材に載置されて前記開閉窓部の鉛直荷重を支持することが好ましい。
このような構成によれば、下側連結具が横材に載置されることで開閉窓部の鉛直荷重を支持でき、上側連結具の受圧片により窓枠の上側において開閉窓部に加わる風圧力を受圧でき、さらに、下側連結具の受圧片により窓枠の下側において開閉窓部に加わる風圧力を受圧できる。
本発明のカーテンウォールでは、前記障子は、障子框と、前記障子框に保持される面材とを備え、前記障子框は、窓閉鎖状態で前記窓枠を覆う程度に前記窓枠に向かって延出した屋内片部または屋外片部を有することが好ましい。
このような構成によれば、窓閉鎖状態において可動側の障子框の屋内片部または屋外片部が固定側の窓枠を覆うため、屋内または屋外からの外観上、固定側の窓枠を目立たせることなく、可動側の障子框を固定側の窓枠よりも強調した印象を与えることができる。例えば、屋内片部が窓枠の屋内側に配置される場合には屋内からの外観上、可動側の障子框を固定側の窓枠よりも強調できる。また、例えば、屋外片部が窓枠の屋外側に配置される場合には屋外からの外観上、可動側の障子框を固定側の窓枠よりも強調できる。
本発明のカーテンウォールでは、前記窓枠は、互いに断面形状が同一の形材である上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組みして構成されることが好ましい。
また、前記框枠は、互いに断面形状が同一の形材である上框、下框および左右の縦框を四周枠組みして構成されることが好ましい。
このような構成によれば、窓枠または障子框の各構成部材が断面形状同一の形材であるため、部品の共通化による製品の低廉化や部品の互換性向上による施工性の向上が図れ、外観上、統一感のあるシンプルかつシャープな印象を与えることができる。
本発明によれば、シンプルかつシャープな印象を与えることができるとともに、施工性の向上および製品の低廉化を図ることのできるカーテンウォールを提供できる。
本発明の第1実施形態に係るカーテンウォールを備える建物を示す外観姿図。 前記第1実施形態に係るカーテンウォールを備える建物を示す横断面図。 前記第1実施形態に係るカーテンウォールを備える建物を示す縦断面図。 前記第1実施形態において、図1中IV−IV線での断面図。 前記第1実施形態において、図1中V−V線での断面図。 前記第1実施形態において、図1中VI−VI線での断面図。 前記第1実施形態において、図1中VII−VII線での断面図。 前記第1実施形態に係る窓取付け具を示す説明図。 本発明の第2実施形態に係るカーテンウォールを備える建物を示す外観姿図。 前記第2実施形態に係るカーテンウォールを備える建物を示す横断面図。 前記第2実施形態に係るカーテンウォールを備える建物を示す縦断面図。 前記第2実施形態において、図9中XII−XII線での断面図。 前記第2実施形態において、図9中XIII−XIII線での断面図。 前記第2実施形態において、図9中XIV−XIV線での断面図。 前記第2実施形態において、図9中XV−XV線での断面図。 本発明の変形例に係る窓枠を示す説明図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るカーテンウォール1を備える建物2を示す外観姿図である。図2は、カーテンウォール1を備える建物2を示す横断面図である。図3は、カーテンウォール1を備える建物2を示す縦断面図である。図4は、図1中IV−IV線での断面図であり、カーテンウォール1の開閉窓部4の右側の要部を拡大して示す横断面図である。図5は、図1中V−V線での断面図であり、カーテンウォール1の開閉窓部4の左側の要部を拡大して示す横断面図である。図6は、図1中VI−VI線での断面図であり、カーテンウォール1の開閉窓部4の上側の要部を拡大して示す縦断面図である。図7は、図1中VII−VII線での断面図であり、カーテンウォール1の開閉窓部4の下側の要部を拡大して示す縦断面図である。図8は、カーテンウォール1の窓取付け具50の説明図(斜視図)である。矢印X,Y,Zは互いに直交する方向を示している。屋内外方向(前後方向)はX方向であり、横方向はY方向であり、鉛直方向はZ方向である。
図1〜図3において、建物2は、柱21と、梁22と、梁22で支持される床スラブ23とを備える。床スラブ23の下部には吊り天井27が設置されている。
カーテンウォール1は、床スラブ23にファスナー24を介して支持される複数の方立25と、方立25間に固定される複数の無目26と、方立25および無目26に支持される面材としてのカーテンウォールパネル3と、開閉窓部4と、開閉窓部4を方立25に取り付ける窓取付け具50とを備えて構成されている。
従って、方立25によってカーテンウォール1の縦材(縦桟部材)が構成され、無目26によって横材(横桟部材)が構成されている。
方立25は、図1,3に示すように鉛直方向に延びた通し材であり、アルミ形材で形成されている。図4,5において、方立25は、断面略矩形状の方立本体251で構成され、方立本体251の屋外側に位置する前壁部252には屋内側に向かって凹む凹条部253が形成されている。凹条部253には、係合鉤部256が形成されている。また、前記前壁部252にはカーテンウォールパネル3や後述する角パイプ51に当接する当接部材257が装着されている。凹条部253には、金属製の取付け具258が収容されている。この取付け具258はその上下位置で凹条部253の屋内側底面にビス止めされている。
方立25の屋外側には、押縁254が取り付けられている。押縁254は、方立25と同じく鉛直方向に延びたアルミ形材などで構成されている。また、押縁254の室内側の端部には係合鉤部255が形成されている。この係合鉤部255を前記係合鉤部256に係合することで、押縁254は方立25に取り付けられている。
無目26は、横方向に延びたアルミ形材で形成されている。無目26は、図3に示すように、屋外側では化粧パネル28によって覆われ、屋内側では目隠し材29によって覆われている。このため、無目26は、屋内外の外観上、視認されることがない。従って、本実施形態のカーテンウォール1は、方立25や押縁254によって建物2の垂直ラインを強調した外壁面を構成する縦強調タイプのものである。
カーテンウォールパネル3は、方立25および無目26間に設置された複数のガラスパネル32で構成されている。この際、ガラスパネル32は、上下の床スラブ23間の高さ位置つまり室内空間に面する位置に配置されている。一方、床スラブ23の室外側にはアルミ形材で形成された化粧パネル28が設置されている。従って、ガラスパネル32と化粧パネル28とは上下方向に交互に配置されている。
ガラスパネル32は、図3〜図7に示すように、二枚の矩形状の壁面用のガラス板322の対向周縁部をスペーサ323を介して相互に接着することによって構成された複層のガラスパネルである。隙間を隔てて重ね合された二枚のガラス板322の間であってスペーサ323の外周側の部分には湿式のシール材324が施工されている。
ガラスパネル32の左右の縁部は、図4,5に示すように、方立25と押縁254との間に配置され、当接部材257に当接している。
方立25の前壁部252とガラスパネル32との隙間は、前記当接部材257をバックアップ材とし、湿式のシール材10Bを施工することでシールされている。
また、押縁254とガラスパネル32との隙間は、バックアップ材10Aを設け、さらにシール材10Bを施工することでシールされている。
ガラスパネル32の上縁部側に位置する無目26は、詳細な図示は略すが、ガラスパネル32の上縁部の前面側および後面側に突出した一対の突出片部を有し、この一対の突出片部間に配置されたガラスパネル32の上縁部と当該一対の突出片部との間にシール材10Bが施工されている。
なお、ガラスパネル32の下縁部側に位置する無目26も、前述したガラスパネル32の上縁部側に位置する無目26と同様に一対の突出片部を有し、当該一対の突出片部とガラスパネル32の下縁部との間にシール材10Bが施工されている。
方立25間に配置されるガラスパネル32のうち、一部のガラスパネル32A,32Bは、他の縦長のガラスパネル32に対し縦寸法が小さく横長に形成されている。ガラスパネル32Aおよびガラスパネル32Bは上下に離れて配置され、これらのガラスパネル32A,32B間には開口部33が形成されている。
なお、ガラスパネル32A,32Bの左右の縁部は方立25に支持され、ガラスパネル32Aの上縁部およびガラスパネル32Bの下縁部は無目26に支持されている。
開口部33は、図1に示すように、開閉窓部4が配置される矩形状の空間であり、左右の方立25と、前記ガラスパネル32A,32Bとによって区画される。
開閉窓部4は、内開きのすべり出し窓として構成され、開口部33に配置されている。開閉窓部4は、矩形枠状の窓枠44と、窓枠44に対して開閉可能に設けられた障子41とを備える。また、開閉窓部4は、障子41を開閉操作する窓操作機構45と、障子41を窓枠44に開閉可能に連結する開閉連結部46A,46Bと、窓閉鎖の際に障子41を窓枠44に引き寄せる引寄せ機構47とを備えている。
障子41は、矩形框状の障子框43と、障子框43に保持される面材42とを備えている。面材42は、二枚の矩形状の窓用のガラス板422の対向周縁部をスペーサ423を介して相互に接着することによって構成された複層のガラスパネルである。隙間を隔てて重ね合された二枚のガラス板422の間であってスペーサ423の外周側の部分には湿式のシール材424が施工されている。
障子框43は、図4〜図7に示すように、上框431、下框432および左右の縦框433,434を四周枠組みして構成されている。上框431、下框432および左右の縦框433,434は、互いに断面形状が同一のアルミ形材で形成されている。従って、以下、右側の縦框433について詳細に説明し、上框431、下框432および左側の縦框434については、図に適宜同符号を付して詳細な説明を省略する。
図4において、縦框433は、屋外片部433Aと、縦框基部433Bと、屋内片部433Eとを備える。屋外片部433Aは、縦框基部433Bの屋外側端部から障子41側に延出されている。屋内片部433Eは、縦框基部433Bの屋内側端部から窓枠44側に延出されている。縦框基部433Bの屋内側には、角筒状の内押縁433Cが取り付けられている。
縦框基部433Bには、その屋内外方向の中間部から窓枠44に向かって突出した一対の延出片部433D,433Iが突設され、これらの先端部は連結片433Jで連結されている。このため、縦框基部433Bには、延出片部433D,433I、連結片433Jで囲まれた中空部が形成されている。また、縦框基部433Bの屋内側端部には係合鉤部433Gが形成されている。
屋外片部433Aは、障子41の屋外側の前面にビード10Cを介して接触している。内押縁433Cには係合鉤部433Fが形成されている。この係合鉤部433Fを係合鉤部433Gに係合することで、内押縁433Cは縦框基部433Bに取り付けられている。内押縁433Cと障子41との隙間は、バックアップ材10Aを設け、さらにシール材10Bを施工することでシールされている。このように構成された屋外片部433Aおよび内押縁433Cは、互いに協働して障子41の右側の周縁部を挟持している。
屋内片部433Eは、縦框基部433Bを挟んで内押縁433Cと対向配置されている。屋内片部433Eは、延出片部433Dよりも窓枠44に向かって長く延出しており、屋内側において後述する縦枠443を覆っている。屋内片部433Eの先端には気密材10Dが装着されている。屋内片部433Eおよび延出片部433Dは、縦枠443に接触および離間可能に配置されている。
窓枠44は、図4〜図7に示すように、上枠441、下枠442および左右の縦枠443,444を四周枠組みして構成されている。
上枠441および下枠442によって、開閉窓部4の互いに対向する上下の突きつけ用の二辺が構成され、この突きつけ用の二辺がガラスパネル32A,32Bの端縁に対してシール材10Bを介して突きつけ納まりとされている。
縦枠443,444によって、開閉窓部4の互いに対向する左右の取付け用の二辺が構成され、この取付け用の二辺が窓取付け具50により方立25に取り付けられている。
上枠441、下枠442および左右の縦枠443,444は、互いに断面形状が同一のアルミ形材で形成されている。従って、以下、右側の縦枠443について詳細に説明し、上枠441、下枠442および左側の縦枠444については、図に適宜同符号を付して詳細な説明を省略する。
図4において、縦枠443は、屋外片部443Aと、縦枠基部443Bと、屋内片部443Cとを備える。屋外片部443Aは、縦枠基部443Bの屋外側端部から障子41側に延出されている。屋内片部443Cは、縦枠基部443Bの屋内側端部から障子41側に微小に延出されている。
縦枠基部443Bには、その屋内外方向の中間部から窓枠44に向かって突出した一対の延出片部443D,443Eが突設され、これらの先端部は連結片443Fで連結されている。このため、縦枠基部443Bには、延出片部443D,443E、連結片443Fで囲まれた中空部が形成されている。
屋外片部443Aは、その突出長さが屋内片部433Eの突出長さよりも短く形成され、屋内外方向において屋内片部433Eに重なり合って配置されている。屋外片部443Aは、延出片部433Dに気密材10Dを介して離間可能に接触している。屋内片部443Cは、屋内片部433Eに気密材10Dを介して離間可能に接触している。連結片443Fには、後述する角パイプ51がビス11によりビス止めされている。
なお、図6に示すように、上枠441の連結片443Fは、その上方に位置するガラスパネル32Aの下縁に対し若干の隙間を隔てて対向配置されている。上枠441の連結片443Fとガラスパネル32Aとの隙間は、バックアップ材10Aを設け、シール材10Bを施工することでシールされている。
また、図7に示すように、下枠442の連結片443Fは、その下方に位置するガラスパネル32Bの下縁に対し若干の隙間を隔てて対向配置されている。下枠442の連結片443Fとガラスパネル32Bとの隙間は、バックアップ材10Aを設け、シール材10Bを施工することでシールされている。
窓操作機構45は、図5に示すように、ハンドル操作部451と、ハンドル操作部451に連動する係合ピン452と、係合ピン452に係合する係合片453とを備えている。ハンドル操作部451は左側の縦框434に手動操作可能に装着されている。係合ピン452は、ハンドル操作部451に鉛直方向に移動可能な操作伝達部材を介して連結されている。この係合ピン452は、ハンドル操作部451の回転操作に連動して鉛直方向に移動する。係合片453は左側の縦枠444に固定されている。
かかる窓操作機構45は、係合ピン452の移動により当該係合ピン452に係合した際に窓閉鎖状態を維持する一方、係合ピン452の逆方向の移動により当該係合ピン452との係合を解除した際に窓開閉可能な状態とする。
開閉連結部46Aは、図6に示すように、上框431を上枠441に対し、鉛直方向に延びた軸を中心に回転可能に、かつ横方向にスライド移動可能に連結している。
開閉連結部46Bは、鉛直方向において開閉連結部46Aと対向して配置されている。開閉連結部46Bは、図7に示すように、下框432を下枠442に対し、鉛直方向に延びた軸を中心に回転可能に、かつ横方向にスライド移動可能に連結している。
引寄せ機構47は、図4に示すように、框側引寄片471と、枠側引寄片472とを備えている。
框側引寄片471は、縦框433の連結片433Jに固定されている。框側引寄片471の屋内面は、傾斜面とされている。この傾斜面は、屋内側から屋外側に向かうにしたがって、縦枠443側に近づく向きに形成されている。
枠側引寄片472は、框側引寄片471に対して横方向に対向して配置され、縦枠443の縦枠基部443Bに固定されている。枠側引寄片472の屋外面は、框側引寄片471の屋内面に対して相補的な形状の傾斜面とされている。この傾斜面は、屋外側から屋内側に向かうにしたがって、縦框433側に近づく向きに形成されている。
かかる引寄せ機構47は、開口部33を閉鎖する際に生じる縦框433の縦枠443に接近する横方向のスライド移動に基づき、框側引寄片471の傾斜面を枠側引寄片472の傾斜面に対して滑り移動させることで、屋内外方向において障子框43を窓枠44側に引き寄せる。
窓取付け具50は、図4,5,8に示すように、縦枠443,444に対しビス止めによりそれぞれ取り付けられている角パイプ51と、角パイプ51を方立25にそれぞれ連結する連結体52とを備えている。
図4に示す右側の角パイプ51は、アルミ押出形材などで形成された角筒状のパイプである。このため、角パイプ51は、開閉窓部4側の内側側板部511と、内側側板部511に対して対向配置された外側側板部512と、内側側板部511および外側側板部512の屋外側の端部を連結している屋外板部513と、内側側板部511および外側側板部512の屋内側の端部を連結している屋内板部514とを有している。
内側側板部511は、縦枠443の連結片443Fにビス止めされている。外側側板部512には、角パイプ51の縦枠443への取り付けを容易にするため、内側側板部511をビス止めするビス11が挿通可能なビス通し用の孔またはスリット(図示せず)が形成されている。
屋外板部513は、押縁254に隙間を隔てて対向配置されている。屋外板部513と押縁254との隙間は、バックアップ材10Aを設け、シール材10Bを施工することでシールされている。
屋内板部514は、方立25の前壁部252に隙間を隔てて対向配置されている。屋内板部514と前壁部252との隙間は、当接部材257をバックアップ材とし、シール材10Bを施工することでシールされている。
なお、図5に示す左側の角パイプ51も、前述した右側の角パイプ51と同様に構成されているため、その詳細な説明を省略する。
かかる左右の角パイプ51によって、縦枠443から方立25に向かって突出する突出部を形成する突出部形成部材が構成されている。
連結体52は、右側の角パイプ51の上部および下部ならびに左側の角パイプ51の上部および下部の四箇所に配置されている。左側の角パイプ51の下部に配置された連結体52は、図8に示すように、角パイプ51を方立25に連結する金属製の連結具521と、連結具521に近接配置され、開閉窓部4の鉛直荷重を支持する金属製の支持具522とを備える。
連結具521は、図8に示すように、板状基部521Aと、受圧片部521Bと、取付け片部521Cとを有している。受圧片部521Bは、板状基部521Aの屋外側端部から横方向内側(縦枠444側)に延出されている。取付け片部521Cは、板状基部521Aの屋内側端部から横方向外側に延出されている。
受圧片部521Bは、ビス11により屋外側から角パイプ51の屋外板部513に固定されている。受圧片部521Bは、角パイプ51を屋外側から支えているため、風によって開閉窓部4を屋外側に引っ張る風圧力(負圧)が加わっても、この風圧力を受圧することで開閉窓部4の屋外への落下などを防止している。従って、この受圧片部521Bによって、開閉窓部4に加わる屋内外方向の風圧力を受圧する受圧片が構成されている。
取付け片部521Cは、方立25の取付け具258の中間位置にビス11により固定されている。
かかる連結具521は、受圧片部521Bを角パイプ51に取り付け、取付け片部521Cを方立25に取り付けることにより、開閉窓部4を方立25に連結している。
なお、屋外側の風圧力が屋内側の風圧力よりも高まって正圧となる場合は、連結具521による受圧に加え、角パイプ51が方立25にしっかりと支えられる。
支持具522は、連結具521の下方に配置されている。支持具522は、図8に示すように、板状基部522Aと、支持片部522Bと、スペーサ522Cとを有している。
板状基部522Aは、ビス11により角パイプ51の外側側板部512にビス止めされている。
支持片部522Bは、板状基部522Aの下端部から横方向外側に延出されている。支持片部522Bは、ビス11などにより方立25側に固定されることなく、方立25の凹条部253に取り付けられた支え具259の上に載置されている。この支持片部522Bによって、開閉窓部4の鉛直荷重を支持する支持片が構成されている。ここで、支え具259は、方立25の凹条部253に取付け具258を介して取り付けられたL字状のアングル部材によって構成され、屋外側に延出した支え板部259Aを有し、この支え板部259Aで支持片部522Bに接触している。
スペーサ522Cは、板状に形成され、板状基部522Aと縦枠444との間に介在されている。
かかる支持具522は、連結具521により角パイプ51が方立25に連結された状態で支え具259および取付け具258を介して方立25に支えられることで、開閉窓部4の鉛直荷重を支持する。
なお、左側の角パイプ51の上部ならびに右側の角パイプ51の上部および下部の三箇所に配置されている連結体52は、左側の角パイプ51の下部に配置されている前述の通りに説明した連結体52と同様に構成されているので、これらについての詳細な説明を省略する。
[第1実施形態の施工手順]
以下、本実施形態の施工手順の一例について説明する。
先ず、工場等においてあらかじめ開閉窓部4に窓取付け具50を取り付ける。つまり、一対の角パイプ51を縦枠443,444へそれぞれビス止めし、四つの連結具521の受圧片部521Bを、一対の角パイプ51の上部および下部へそれぞれビス止めし、四つの支持具522を四つの連結具521の下方近傍に配置し、板状基部522Aを一対の角パイプ51の上部および下部へそれぞれビス止めする。
次に、施工現場において、方立25および無目26間にガラスパネル32をそれぞれ設置し、方立25および無目26とガラスパネル32との隙間をシールする。ガラスパネル32は、上階側の床スラブ23と下階側の床スラブ23との間に配置し、鉛直方向における複数のガラスパネル32間には、化粧パネル28を設置する。方立本体251の凹条部253には、取付け具258を取り付け、支え具259は対応の取付け具258に取り付ける。
次に、設置されたガラスパネル32A,32Bと方立25とによって区画された開口部33に対し、あらかじめ窓取付け具50が取り付けられた開閉窓部4をそのまま嵌め込む。この嵌め込みにより、左右の角パイプ51を、図4,5に示すように方立本体251の屋外側近傍にそれぞれ配置し、上枠441および下枠442を、図6,7に示すようにガラスパネル32A,32Bの端縁にそれぞれ対向させて突きつけ納まりとする。この際、四つの支持具522の支持片部522Bは、図8に示すように、対応の支え具259の支え板部259A上に載置する。
続いて、四つの連結具521の取付け片部521Cを対応の取付け具258にそれぞれビス止めして方立25に取り付ける。ここでのビス止めは、横方向や鉛直方向にビス11をねじ込む必要がなく、屋内外方向において方立25に向けてビス11をねじ込むだけで簡単に行える。また、支持具522が支え具259に載置されることで開閉窓部4の鉛直荷重が支持される。これにより、開閉窓部4が鉛直方向において位置決めされ、ビス止め作業を簡単に行える状態となる。このようにして、窓取付け具50により開閉窓部4を方立25に取り付ける。
次に、押縁254を方立本体251に装着し、方立本体251および押縁254と角パイプ51との隙間と、上枠441および下枠442とガラスパネル32A,32Bとの隙間とをシールする。
以上のようにして、カーテンウォール1を施工する。
[第1実施形態による効果]
以上に説明した本実施形態によれば、以下の効果がある。
(1)窓取付け具50により窓枠44の取付け用の二辺を方立25に取り付けるだけであるため、窓枠44を無目26に取り付けるための部品を必要とせず、部品点数を削減できる。これにより、組み立て工数の減少による施工性の向上や、部品点数の削減および組み立て工数の減少に起因する製品の低廉化を図れる。
そして、窓枠44の突きつけ用の二辺は、カーテンウォールパネル3に対しシール材10Bを介して突きつけ納まりとされるだけであるため、窓枠44の突きつけ用の二辺とカーテンウォールパネル3との間に無目26等が介在されることがない。このため、カーテンウォールの外観や内観をシンプルにでき、開閉窓部4がカーテンウォールパネル3間に浮いているようなシャープな印象を与えることもできる。
(2)窓枠44側に突出部を形成する必要が無く、窓枠44の幅寸法を小さくすることができる。このため、開閉窓部4とカーテンウォールパネル3とが突きつけ納まりとされている部分において、窓枠をより目立たなくできる。
また、あらかじめ工場などにおいて角パイプ51を窓枠44に取り付けておくことで、施工現場において連結体52を用いて方立25に簡単に取り付けることができる。
(3)方立25に押縁254を装着することで、方立25と押縁254との間に凹溝部を形成できる。そして、この凹溝部に角パイプ51を配置することで、方立25と角パイプ51との間や、押縁254と角パイプ51との間にバックアップ材10Aやシール材10Bを配置できる隙間を形成できる。従って、上記各隙間をバックアップ材10Aやシール材10B等で塞ぐだけで、開閉窓部4と方立25との間での屋内外の連通を簡単に遮断できる。
(4)風圧力を支持する連結具521と、鉛直荷重を支持する支持具522を別々のブラケットで構成したので、連結具521および支持具522の形状をL字状や稲妻状に折曲した簡易な形状にでき、かつ、小型化できる。従って、支持具522の支持片部522Bを方立本体251に対してより近接配置でき、支持具522を大型化させることなく大きな鉛直荷重を支持できる。
また、支持具522は鉛直荷重を支持すればよいため、支持具522を方立25にビス11等で連結する必要が無く、連結する工数を削減できる。そして、角パイプ51に連結された支持具522を方立25で支持しながら、連結具521により角パイプ51に連結することができ、開閉窓部4の荷重を作業者などが別途支持しながら連結具521の連結作業を行う必要が無いため、連結作業性を向上できる。
(5)窓閉鎖状態において可動側の障子框43の屋内片部433Eが固定側の窓枠44を覆うため、屋内からの外観上、固定側の窓枠44を目立たせることなく、可動側の障子框43を固定側の窓枠44よりも強調した印象を与えることができる。
(6)上框431、下框432および左右の縦框433,434が断面形状同一の形材であり、また、上枠441、下枠442および左右の縦枠443,444が断面形状同一の形材であるため、部品の共通化による製品の低廉化や部品の互換性向上による施工性の向上を図れ、外観上、面材42の周囲に統一感があるシンプルかつシャープな印象を与えることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図9は、カーテンウォール1Aを備える建物2を示す外観姿図である。図10は、カーテンウォール1Aを備える建物2を示す横断面図である。図11は、カーテンウォール1Aを備える建物2を示す縦断面図である。図12は、図9中XII−XII線での断面図であり、カーテンウォール1Aの開閉窓部4の上側の要部を拡大して示す縦断面図である。図13は、図9中XIII−XIII線での断面図であり、カーテンウォール1Aの開閉窓部4の下側の要部を拡大して示す縦断面図である。図14は、図9中XIV−XIV線での断面図であり、カーテンウォール1Aの開閉窓部4の右側の要部を拡大して示す横断面図である。図15は、図9中XV−XV線での断面図であり、カーテンウォール1Aの開閉窓部4の左側の要部を拡大して示す横断面図である。
図9〜図11において、第2実施形態に係るカーテンウォール1Aは、複数の方立25と、方立25間に固定される複数の無目26,26Aと、方立25および無目26,26Aに支持されるカーテンウォールパネル3Aと、開閉窓部4と、開閉窓部4を無目26Aに取り付ける窓取付け具50Aとを備えている。ここで、無目26Aは、室内空間に露出する位置に配置された無目であり、無目26は天井や床部分に配置されており、室内空間に露出しない無目である。
カーテンウォール1Aでは、方立25には押縁254が装着されておらず、方立25が屋外からの外観上目立たない構成とされている。他方、無目26,26Aには押縁264が装着され、外観上目立つ構成とされている。従って、本実施形態のカーテンウォール1Aは、無目26,26Aや押縁264によって建物2の水平ラインを強調した外壁面を構成する横強調タイプのものである。
なお、カーテンウォール1Aの各構成のうち、カーテンウォール1と同様の構成については、図面に適宜同符号を付してこれらの詳細な説明を省略する。
無目26Aは、無目26間に所定間隔隔てて一対設けられている。無目26Aは、図12,13に示すように横方向に延びたアルミ形材で形成されている。無目26Aは、断面略矩形状の無目本体261と、無目本体261の屋外側に位置する前壁部262から屋外側に向かって突出された突出片部263とを備えて構成されている。突出片部263の先端部には係合鉤部266が形成されている。また、前壁部262にはガラスパネル32や角パイプ51に当接する当接部材267が装着されている。突出片部263には、金属製の取付け具268が取り付けられている。取付け具268は、板状基部とこの板状基部の屋外側端部から下方に延出した延出片部268Aとを有し、これにより略L字状のアングル部材が構成されている。取付け具268は、その板状基部で突出片部263にビス止めされている。
無目26Aの屋外側には押縁264が取り付けられている。押縁264は、無目26Aと同じく横方向に延びたアルミ形材などで構成されている。また、押縁264の室内側の端部には係合鉤部265が形成されている。この係合鉤部265を前記係合鉤部266に係合することで、押縁264は無目26Aに取り付けられている。
また、無目本体261の屋内側は、無目カバー260によって覆われている。
なお、本実施形態における無目26は、無目カバー260で覆われていないが、無目26Aと同様に構成され、押縁264も同様に装着されているため、その詳細な説明を省略する。
無目26,26A間に配置されるガラスパネル32は横長に形成されているが、これらのうち、一部のガラスパネル32C,32Dは、他の横長のガラスパネル32に対し横寸法が小さく縦長に形成されている。
ガラスパネル32C,32Dは、左右に離れて配置され、これらのガラスパネル32C,32D間には開口部33が形成されている。
なお、ガラスパネル32C,32Dの上下の縁部は無目26Aに支持され、ガラスパネル32Cの右側の縁部およびガラスパネル32Dの左側の縁部は方立25に支持されている。
開口部33は、図9に示すように、開閉窓部4が配置される矩形状の空間であり、上下の無目26Aと、前記ガラスパネル32C,32Dとによって区画される。
本実施形態の開閉窓部4では、図12,13に示すように、上枠441および下枠442によって、開閉窓部4の互いに対向する上下の取付け用の二辺が構成され、この取付け用の二辺が窓取付け具50Aにより無目26Aに取り付けられている。
また、図14,15に示すように、縦枠443,444によって、開閉窓部4の互いに対向する左右の突きつけ用の二辺が構成され、この突きつけ用の二辺がガラスパネル32C,32Dの端縁に対してシール材10Bを介して突きつけ納まりとされている。
窓取付け具50Aは、図12,13に示すように、窓本体部40の上枠441および下枠442に対しビス止めにより横方向に延びた状態でそれぞれ取り付けられている角パイプ51と、角パイプ51を無目26Aにそれぞれ連結する連結体52Aとを備えている。
角パイプ51は、窓取付け具50の角パイプ51と同構成である。角パイプ51と無目本体261および押縁264との隙間はシールされている。
連結体52Aは、窓枠44の上側において角パイプ51を無目26Aに連結する金属製の上側連結具523と、窓枠44の下側において角パイプ51を無目26Aに連結する金属製の下側連結具524とを備えている。
上側連結具523は、上枠441の左右に二つ設けられている。上側連結具523は、図12に示すように、板状基部523Aと、受圧片部523Bとを有している。
板状基部523Aは、上枠441に取り付けられた角パイプ51の外側側板部512にビス11によりビス止めされている。
受圧片部523Bは、板状基部523Aの屋内側端部から上方に延出されている。受圧片部523Bは、無目26Aの取付け具268の延出片部268Aにビス止めされている。この受圧片部523Bによって、開閉窓部4に加わる風圧力を受圧する受圧片が構成されている。
かかる上側連結具523によって、略L字状のアングル部材が構成されている。
下側連結具524は、下枠442の左右に二つ設けられている。下側連結具524は、図13に示すように、下枠442に取り付けられた角パイプ51に取り付けられている支持ブロック525と、支持ブロック525を無目26Aに取り付けているアングル部材526とを備えている。
支持ブロック525は、図13において略矩形状に形成されており、角パイプ51の外側側板部512にビス止めされ、無目26Aの突出片部263に載置されている。かかる支持ブロック525は、開閉窓部4の鉛直荷重を支持している。
アングル部材526は、図13において略L字状に形成されている。アングル部材526は、板状基部526Aと、受圧片部526Bとを有している。
板状基部526Aは、突出片部263にビス止めされている。
受圧片部526Bは、板状基部526Aの屋外側端部から上方に延出されている。受圧片部526Bは、支持ブロック525の屋内側の側面にビス止めされている。この受圧片部526Bによって、開閉窓部4に加わる風圧力を受圧する受圧片が構成されている。
かかるアングル部材526は、受圧片部526Bにおいて開閉窓部4に加わる風圧力を受圧する。
[第2実施形態の施工手順]
以下、本実施形態の施工手順の一例について説明する。
先ず、工場等においてあらかじめ開閉窓部4に窓取付け具50Aを取り付ける。つまり、一対の角パイプ51を上枠441および下枠442へそれぞれビス止めし、上側連結具523の板状基部523Aを上枠441側の角パイプ51へビス止めし、支持ブロック525を下枠442側の角パイプ51へそれぞれビス止めする。
次に、施工現場において、方立25および無目26,26A間にガラスパネル32,32C,32Dをそれぞれ設置し、無目26Aおよびガラスパネル32C,32Dによって開口部33を区画する。上枠441が取り付けられるべき無目26Aには、取付け具268を取り付ける。また、下枠442が取り付けられるべき無目26Aには、アングル部材526を取り付ける。
次に、開口部33に対し、あらかじめ窓取付け具50Aが取り付けられた開閉窓部4をそのまま嵌め込む。この嵌め込みにより、上下の角パイプ51を、図12,13に示すように無目本体261の屋外側近傍にそれぞれ配置し、縦枠443,444を、図14,15に示すようにガラスパネル32C,32Dの端縁にそれぞれ対向させて突きつけ納まりとする。この際、支持ブロック525を無目26上に載置する。
続いて、上側連結具523の受圧片部523Bを対応の取付け具268にそれぞれビス止めして無目26Aに取り付ける。また、支持ブロック525の屋内側の側面をアングル部材526の受圧片部526Bにビス止めする。ここでのビス止めは、横方向や鉛直方向にビス11をねじ込む必要がなく、屋内外方向においてビス11をねじ込むだけで簡単に行える。また、支持ブロック525が無目26上に載置されることで開閉窓部4の鉛直荷重が支持される。これにより、開閉窓部4が鉛直方向において位置決めされ、ビス止め作業を簡単に行える状態となる。このようにして、窓取付け具50Aにより開閉窓部4を無目26Aに取り付ける。
次に、押縁264を無目本体261に装着し、無目本体261および押縁264と角パイプ51との隙間と、縦枠443,444とガラスパネル32C,32Dとの隙間とをシールする。
以上のようにして、カーテンウォール1Aを施工する。
[第2実施形態の効果]
本実施形態によれば、開閉窓部4が方立25ではなく無目26Aに取り付けられた横強調タイプのカーテンウォール1Aとして、カーテンウォール1と同様の作用効果を発揮できる。
また、下側連結具524が横材に載置されることで開閉窓部4の鉛直荷重を支持でき、上側連結具523の受圧片部523Bにより窓枠44の上側において開閉窓部4に加わる風圧力を受圧でき、さらに、下側連結具524の受圧片部526Bにより窓枠44の下側において開閉窓部4に加わる風圧力を受圧できる。
[変形例]
なお、本発明は以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、開閉窓部4は、内開きのすべり出し窓として構成されたが、これに限定されず、例えば、外開きのすべりだし窓として構成されていてもよい。この場合、開閉窓部4は、障子框43および窓枠44に代えて、例えば、図16に示すように、縦框基部433Bの屋外側端部から窓枠44A側に延出された屋外片部433Kを有した障子框43Aと、屋外側が屋外片部433Kに覆われる窓枠44Aとを備えていてもよい。
なお、前述した開閉窓部4は、前述した内開きすべり出し窓や外開きすべりだし窓のほか、内開き窓、外開き窓、突出し窓、外倒し窓、回転窓等として構成されていてもよい。
前記実施形態では、連結具521を支持具522の上方に配置することで、連結具521と支持具522との間に支え具259の支え板部259Aが介在されることなく、納まり寸法を小さくできる構成となっているが、これに限定されない。例えば、連結具521が支持具522の下方に配置されてもよい。
前記実施形態では、窓取付け具50,50Aの突出部形成部材は、角パイプ51によって構成されているが、これに限定されず、方立本体251および押縁254または無目本体261および押縁264に対向する部分を有していればよい。従って、例えば、突出部形成部材は、断面コ字状、断面H字状、断面円形状、断面楕円形状等の部材によって構成されていてもよい。
前記実施形態では、角パイプ51を屋外側から支える連結具521を備えているが、これに限定されず、例えば、連結具521に代えて、角パイプ51を屋内側から支える連結具(図示せず)や、角パイプ51を屋外側および屋内側の双方から支える連結具(図示せず)を備えていてもよい。
前記実施形態では、窓取付け具50,50Aは角パイプ51を備えているが、これに限定されず、例えば角パイプ51を備えずに、連結体52,52Aにより窓枠44を方立25または無目26Aに直接取り付ける構成とされていてもよい。
前記実施形態では、窓枠44の上部、下部等にそれぞれ取り付けられる連結体52,52Aは、連結具521や支持具522または上側連結具523や下側連結具524などの複数の部品を備えて構成されているが、これに限定されない。例えば、窓枠44の上部、下部等にそれぞれ取り付けられる連結体52,52Aは、一つの部品によって構成されていてもよい。
前記実施形態では、各隙間を塞ぐためにシール材10Bとして湿式のものが使用されたが、これに限定されず、例えばガスケット等の乾式のものが使用されてもよい。
前記実施形態の施工手順に関し、連結体52,52Aは、あらかじめ工場等において角パイプ51に取り付けられることとして説明したが、これに限定されず、施工現場において角パイプ51に取り付けられてもよい。また、角パイプ51もあらかじめ工場等において窓枠44に取り付けられることとして説明したが、これに限定されず、施工現場において窓枠44に取り付けられてもよい。
1,1A…カーテンウォール、2,2A…建物、25…方立、251…方立本体、254,264…押縁、258,268…取付け具、259…支え具、259A…支え板部、26,26A…無目、261…無目本体、3,3A…カーテンウォールパネル、32,32A,32B,32C,32D…ガラスパネル、33…開口部、4,4A…開閉窓部、41…障子、42…面材、43,43A…障子框、431…上框、432…下框、433,434…縦框、44,44A…窓枠、441…上枠、442…下枠、443,444…縦枠、45…窓操作機構、46A,46B…開閉連結部、47…引寄せ機構、50,50A…窓取付け具、51…角パイプ、52,52A…連結体、521…連結具、521B…内側受圧片部、522…支持具、522B…支持片部、523…上側連結具、523B,526B…受圧片部、524…下側連結具、525…支持ブロック、526…アングル部材、10B,324,424…シール材。

Claims (8)

  1. カーテンウォールパネルと、前記カーテンウォールパネルを支持する縦材および横材と、開閉窓部と、前記開閉窓部を前記縦材および横材のうちのいずれか一方に取り付ける窓取付け具とを有し、
    前記開閉窓部は、矩形枠状の窓枠と、前記窓枠に対して開閉される障子とを備え、
    前記窓取付け具は、前記窓枠の四辺のうちの互いに対向する取付け用の二辺を前記縦材および横材のうちのいずれか一方に取り付け、
    前記窓枠の四辺のうち前記取付け用の二辺以外の互いに対向する突きつけ用の二辺は、前記カーテンウォールパネルに対しシール材を介して突きつけ納まりとされる
    ことを特徴とするカーテンウォール。
  2. 請求項1に記載のカーテンウォールにおいて、
    前記窓取付け具は、前記取付け用の二辺から突出する突出部を形成する突出部形成部材と、前記突出部形成部材を前記縦材および横材のうちのいずれか一方に連結する連結体とを備える
    ことを特徴とするカーテンウォール。
  3. 請求項2に記載のカーテンウォールにおいて、
    前記縦材および横材のうちのいずれか一方には押縁が装着され、前記縦材および横材のうちのいずれか一方と前記押縁との間には前記突出部形成部材が配置される
    ことを特徴とするカーテンウォール。
  4. 請求項2または請求項3に記載のカーテンウォールにおいて、
    前記取付け用の二辺は、前記縦材に取り付けられ、
    前記連結体は、前記突出部形成部材を前記縦材に連結する連結具と、前記突出部形成部材に連結される支持具とを備え、
    前記支持具は、前記連結具により前記突出部形成部材が前記縦材に連結された状態で前記縦材に支えられて前記開閉窓部の鉛直荷重を支持する支持片を有し、
    前記連結具は、前記突出部形成部材を屋内側または屋外側から支えて前記開閉窓部に加わる風圧力を受圧する受圧片を有する
    ことを特徴とするカーテンウォール。
  5. 請求項2または請求項3に記載のカーテンウォールにおいて、
    前記取付け用の二辺は、前記横材に取り付けられ、
    前記連結体は、前記窓枠の上側において前記突出部形成部材を前記横材に連結する上側連結具と、前記窓枠の下側において前記突出部形成部材を前記横材に連結する下側連結具とを備え、
    前記上側連結具は、前記開閉窓部に加わる風圧力を受圧する受圧片を有し、
    前記下側連結具は、前記開閉窓部に加わる風圧力を受圧する受圧片を有し、前記横材に載置されて前記開閉窓部の鉛直荷重を支持する
    ことを特徴とするカーテンウォール。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のカーテンウォールにおいて、
    前記障子は、障子框と、前記障子框に保持される面材とを備え、
    前記障子框は、窓閉鎖状態で前記窓枠を覆う程度に前記窓枠に向かって延出した屋内片部または屋外片部を有する
    ことを特徴とするカーテンウォール。
  7. 請求項6に記載のカーテンウォールにおいて、
    前記窓枠は、互いに断面形状が同一の形材である上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組みして構成される
    ことを特徴とするカーテンウォール。
  8. 請求項6または請求項7に記載のカーテンウォールにおいて、
    前記障子框は、互いに断面形状が同一の形材である上框、下框および左右の縦框を四周枠組みして構成される
    ことを特徴とするカーテンウォール。
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