JP6716427B2 - フォトマスク、近接露光用フォトマスクの製造方法、及び、表示装置の製造方法 - Google Patents

フォトマスク、近接露光用フォトマスクの製造方法、及び、表示装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子デバイスを製造するためのフォトマスクであって、特にフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造に用いて好適なフォトマスク、近接露光用フォトマスクの製造方法、及び、表示装置の製造方法に関する。
特許文献1には、液晶表示装置(以下、「LCD」ともいう。)のカラーフィルタを構成するパターンを、フォトマスクを用いた近接露光によって露光する際に、フォトマスクの遮光部の角部に対応したパターン角部が丸味を帯びることのないフォトマスクが記載されている。すなわち、ネガ型フォトレジストを用い、近接露光によりカラーフィルタを構成するパターンを形成する際に使用するフォトマスクにおいて、前記フォトマスクの遮光部の角部に、多角形の補正遮光パターンをその頂点を接して設けることが記載されている。
特開2008−76724号公報
近年、液晶表示装置や有機ELディスプレイを含むディスプレイ業界において、携帯端末を初めとする、表示デバイスの高精細化が急速に進展している。また、ディスプレイの画質や表示性能を向上させるため、LCDの画素数、或いは画素密度の増加傾向が顕著である。
図1は、既存のカラーフィルタ(以下、「CF」ともいう。)のパターンの一例を示す模式図である。ここに示すパターンでは、1つのピクセル1に、互いに同一形状をなす3つのサブピクセル2が配列されている。3つのサブピクセル2は、それぞれR(Red)、G(Green)、B(Blue)の色フィルタに対応する。サブピクセル2は、一定のピッチで規則的に配列している。各サブピクセル2は長方形に形成されている。また、各サブピクセル2は、複数の細いブラックマトリクス(以下、「BM」ともいう。)3によって区画されている。複数のブラックマトリクス3は、互いに交差して格子状に形成されている。また、上記3色分のサブピクセル2をもつ1つのピクセル1が、一定のピッチで規則的に配列することにより、繰り返しパターンを形成している。
こうしたCFを製造するための転写用パターンを備えるフォトマスクは、市場の要請に応えてCFの設計を微細化するために、パターンを微細化する必要が生じている。しかしながら、フォトマスクが備える転写用パターンの寸法を単純に縮小するのみでは、以下の不都合が生じる。
CFの製造には、フォトマスクのもつ転写用パターンを、近接露光方式の露光装置によって、ネガタイプの感光材料に露光する方法がしばしば採用される。
ここで、図1に示す、既存のCFに使用されるBM3を製造するためのフォトマスクパターン4を図2(a)に例示する。そして、より高精細のBM3を製造するために、上記のパターン4を微細化したパターン5を図2(b)に示す。こうしたパターンの微細化は、例えば、300ppi(pixelparinch)程度のCFを、400ppiを超える、より微細な規格にシフトするような状況で必要になる。
図2(b)のパターン5を備えるフォトマスクを使用してBMパターンを転写し、CFを製造する場合は、図3(a)に示すCFのパターン6が得られることが理想である。しかし、実際にはこのようなパターンを転写することには困難が生じる場合が少なくない。すなわち、現実に転写されるBMによってCFを製造すれば、図3(b)のパターン7のように、サブピクセルの各々の角部が丸みを帯びるなど、パターン形状が変化する傾向が顕著になるとともに、BMの幅が十分に微細化できないといった課題が生じる。これは、近接露光の際に、フォトマスクと被転写体の間隙(すなわちプロキシミティギャップ)に生じる回折光によって、複雑な光強度分布が形成され、被転写体上に形成される転写像が、マスクパターンを忠実に再現したものとならないためである。
その場合、特に留意すべき点は、サブピクセル(ここでは長方形)の角部が丸みを帯びるなど形状が劣化し(図3(b)のA部を参照)、BMの幅も十分に微細化できないため(図3(a)のB部と図3(b)のC部を参照)、サブピクセルの開口面積が小さくなり、CFの開口率が減少する傾向が認められる点である。この傾向は、結果的にはLCD等の画面の明るさを低下させ、或いは、消費電力を増大させる不都合につながる。
一方、上記問題の原因となる、プロキシミティギャップの回折光を制御するためには、プロキシミティギャップを十分に狭くするか、或いは、光学条件(露光光源波長など)を根本的に変更することが考えられる。しかしながら、CF製造の生産効率、コスト効率を考慮すれば、ある程度の大型フォトマスク(一辺の大きさが300mm以上、好ましくは400mm以上)とすることが有利である。そして、この程度のサイズのフォトマスクを、近接露光のために保持するには、プロキシミティギャップとして、30μm以上、好ましくは40μmを確保することが安定生産上望ましい。また、近接露光方式は、プロジェクション露光方式と比較して、生産コストの低さが大きな利点であるが、光学条件等、装置構成の変更は、この利点を損なわせる懸念がある。
以上のことから、本発明者は、高精細の表示機能を得るために、フォトマスクのパターンを単純に縮小するのみでは、上記のように転写像が劣化してしまい、この問題を解消するためには角部の丸みを抑制し、CFの開口面積を維持又は増加することが可能な、フォトマスクの転写用パターンを提案することが有益であることに着目した。
また、本発明者が確認した結果では、上記特許文献1に記載の、遮光部の角部に補正遮光パターンを接して設けたパターンを採用しても、十分な効果は得られなかった。
本発明の目的は、フォトマスクの転写用パターンを微細化、高密度化したときに生じやすい、転写像の角部の丸まりを抑制することができることができる、フォトマスク、近接露光用フォトマスクの製造方法、及び、表示装置の製造方法を提供することにある。
(第1の態様)
本発明の第1の態様は、
透明基板上に、被転写体上に転写するための転写用パターンを備える、近接露光用のフォトマスクであって、
前記転写用パターンは、
メインパターンと、
前記メインパターンが有する角部の近傍に、前記メインパターンから離間して配置された、補助パターンと、
を含み、
前記メインパターンは、前記透明基板上に第1透過制御膜が形成されてなり、
前記補助パターンは、前記透明基板上に第2透過制御膜が形成されてなるとともに、露光によって前記被転写体上に解像されない寸法をもつことを特徴とする、フォトマスクである。
(第2の態様)
本発明の第2の態様は、
透明基板上に、被転写体上に転写するための転写用パターンを備える、近接露光用のフォトマスクであって、
前記転写用パターンは、単位パターンが規則的に繰り返し配列する、繰り返しパターンを含み、
前記単位パターンは、
メインパターンと、
前記メインパターンが有する角部の近傍に、前記メインパターンから離間して配置された、補助パターンと、
前記メインパターン及び前記補助パターンを囲むスリット部と、を含み、
前記メインパターンは、前記透明基板上に第1透過制御膜が形成されてなり、
前記補助パターンは、前記透明基板上に第2透過制御膜が形成されてなるとともに、露光によって前記被転写体上に解像されない寸法をもつことを特徴とする、フォトマスクである。
(第3の態様)
本発明の第3の態様は、
前記補助パターンは、ドット形状又はライン形状をもち、前記メインパターン1つあたり複数個配置される、上記第1又は第2の態様に記載のフォトマスクである。
(第4の態様)
本発明の第4の態様は、
前記メインパターンは、互いに平行な一対の直線に挟まれる帯状の領域を有する、上記第1〜第3の態様のいずれか1つに記載のフォトマスクである。
(第5の態様)
本発明の第5の態様は、
前記スリット部は、幅S1(μm)を有して一方向にのびる帯状の第1スリット部と、
幅S2(μm)を有し、前記第1スリット部と交差する第2スリット部を有し、
前記第1スリット部と前記第2スリット部が交差する領域に、前記メインパターンの有する4つ角部が対向し、前記4つの角部の頂点を直線で結んで形成される4角形を交差領域とするとき、
前記交差領域内に、前記補助パターンの重心が位置するように、前記補助パターンが配置される、上記第2〜第4の態様のいずれか1つに記載のフォトマスクである。
(第6の態様)
本発明の第6の態様は、
前記スリット部は、幅S1(μm)を有して一方向にのびる帯状の第1スリット部と、
幅S2(μm)を有し、前記第1スリット部と交差する第2スリット部を有し、
前記第1スリット部と前記第2スリット部が交差する領域に、前記メインパターンの有する4つ角部が対向し、前記4つの角部の頂点を直線で結んで形成される4角形を交差領域とするとき、
前記交差領域内に、前記補助パターンが含まれるように、前記補助パターンが配置される、上記第2〜第4の態様のいずれか1つに記載のフォトマスクである。
(第7の態様)
本発明の第7の態様は、
前記第1透過制御膜は、前記フォトマスクの露光に用いる露光光を実質的に遮光する、遮光膜である、上記第1〜第6の態様のいずれか1つに記載のフォトマスクである。
(第8の態様)
本発明の第8の態様は、
前記第1透過制御膜は、前記第2透過制御膜と同一の材料からなる膜である、上記第1〜第7の態様のいずれか1つに記載のフォトマスクである。
(第9の態様)
本発明の第9の態様は、
前記第2透過制御膜は、前記フォトマスクの露光に用いる露光光の代表波長光に対して、透過率T2(%)を有し、0≦T2≦60である、上記第1〜第7の態様のいずれか1つに記載のフォトマスクである。
(第10の態様)
本発明の第10の態様は、
前記第1透過制御膜は、前記第2透過制御膜上に、第3透過制御膜が積層されたものである、上記第1〜第9の態様のいずれか1つに記載のフォトマスクである。
(第11の態様)
本発明の第11の態様は、
透明基板上に、被転写体上に転写するための転写用パターンを備える、近接露光用フォトマスクの製造方法であって、
前記転写用パターンが、
メインパターンと、
前記メインパターンの近傍に、前記メインパターンから離間して配置された、補助パターンであって、露光によって前記被転写体上に解像されない寸法をもつ補助パターンと、
前記メインパターン及び前記補助パターンを囲むスリット部と、を含む、近接露光用フォトマスクの製造方法において、
前記透明基板上に、第2透過制御膜、第3透過制御膜、及びレジスト膜を形成したフォトマスクブランクを用意する工程と、
前記レジスト膜に対して描画と現像を行い、複数の残膜厚みを有するレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクとして、前記第3透過制御膜及び第2透過制御膜を順次エッチングする工程と、
前記レジストパターンを所定の厚み分減膜する工程と、
減膜後のレジストパターンをマスクとして、新たに露出した前記第3透過制御膜をエッチングする工程と、を含む、
近接露光用フォトマスクの製造方法である。
(第12の態様)
本発明の第12の態様は、
透明基板上に、被転写体上に転写するための転写用パターンを備える、近接露光用フォトマスクの製造方法であって、
前記転写用パターンが、
メインパターンと、
前記メインパターンの近傍に、前記メインパターンから離間して配置された、補助パターンであって、露光によって前記被転写体上に解像されない寸法をもつ補助パターンと、
前記メインパターン及び前記補助パターンを囲むスリット部と、を含む、近接露光用フォトマスクの製造方法において、
前記透明基板上に、第2透過制御膜、エッチング阻止膜、第3透過制御膜、及びレジスト膜を形成したフォトマスクブランクを用意する工程と、
前記レジスト膜に対して描画と現像を行い、複数の残膜厚みを有するレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクとして、前記第3透過制御膜、前記エッチング阻止膜、及び前記第2透過制御膜を順次エッチングする工程と、
前記レジストパターンを所定の厚み分減膜する工程と、
減膜後のレジストパターンをマスクとして、新たに露出した前記第3透過制御膜をエッチングする工程と、
を含む、近接露光用フォトマスクの製造方法である。
(第13の態様)
本発明の第13の態様は、
上記第1〜第10の態様のいずれか1つに記載のフォトマスクを用意する工程と、
近接露光方式の露光装置を用いて、前記転写用パターンを露光し、被転写体上に転写する工程と
を含む、表示装置の製造方法である。
本発明によれば、フォトマスクの転写用パターンを微細化、高密度化したときに生じやすい、転写像の角部の丸まりを抑制することができる。また、本発明のフォトマスクを用いて液晶表示装置を製造すれば、画面の明るさ、或いは、消費電力の節減という優れたメリットが得られる。
既存のカラーフィルタのパターンの一例を示す模式図である。 (a)、(b)は既存のカラーフィルタに使用されるブラックマトリクスを製造するためのフォトマスクパターンを例示する模式図であって、(a)は微細化前、(b)は微細化後を示す。 (a)は理想的なカラーフィルタのパターンを示す模式図であり、(b)は実際に得られるカラーフィルタのパターンを示す模式図である。 本発明の実施形態に係るフォトマスクが備える転写用パターンの一例を示す平面図である。 補助パターンの配置例を示す平面図である(その1)。 補助パターンの配置例を示す平面図である(その2)。 (a)〜(c)は本発明の実施形態に係るフォトマスクの製造方法の一例を説明する工程図である(その1)。 (d)〜(g)は本発明の実施形態に係るフォトマスクの製造方法の一例を説明する工程図である(その2)。 (a)〜(c)は本発明の実施形態に係るフォトマスクの製造方法の他の例を説明する工程図である(その1)。 (d)〜(g)は本発明の実施形態に係るフォトマスクの製造方法の他の例を説明する工程図である(その2)。 参考例に係るメインパターンを説明する図である。 (a)、(b)は参考例に係る転写像(光学像)のシミュレーション結果を示す図である(その1)。 (a)、(b)は参考例に係る転写像(光学像)のシミュレーション結果を示す図である(その2)。 (a)、(b)は参考例に係る転写像(光学像)のシミュレーション結果を示す図である(その3)。 実施例1に係るメインパターンと補助パターンを説明する図である。 (a)、(b)は実施例1に係る転写像(光学像)のシミュレーション結果を示す図である(その1)。 (a)、(b)は実施例1に係る転写像(光学像)のシミュレーション結果を示す図である(その2)。 (a)、(b)は実施例1に係る転写像(光学像)のシミュレーション結果を示す図である(その3)。 実施例2に係るメインパターンと補助パターンを説明する図である。 (a)、(b)は実施例2に係る転写像(光学像)のシミュレーション結果を示す図である(その1)。 (a)、(b)は実施例2に係る転写像(光学像)のシミュレーション結果を示す図である(その2)。 (a)、(b)は実施例2に係る転写像(光学像)のシミュレーション結果を示す図である(その3)。 光学像の有効面積率の算出方法と算出結果を示す図である。 プロキシテミィギャップを70μmとしたときの光学像における、光強度と有効面積率の関係をプロットした図である。
<フォトマスクの構成>
本発明のフォトマスクは、
透明基板上に、被転写体上に転写するための転写用パターンを備える、近接露光用のフォトマスクであって、
前記転写用パターンは、
メインパターンと、
前記メインパターンが有する角部の近傍に、前記メインパターンから離間して配置された、補助パターンと、
を含み、
前記メインパターンは、前記透明基板上に第1透過制御膜が形成されてなり、
前記補助パターンは、前記透明基板上に第2透過制御膜が形成されてなるとともに、露光によって前記被転写体上に解像されない寸法をもつことを特徴とする、フォトマスクである。
上記本発明の、好ましい一例は、
透明基板上に、被転写体上に転写するための転写用パターンを備える、近接露光用のフォトマスクであって、
前記転写用パターンは、単位パターンが規則的に繰り返し配列する、繰り返しパターンを含み、
前記単位パターンは、
メインパターンと、
前記メインパターンが有する角部の近傍に、前記メインパターンから離間して配置された、補助パターンと、
前記メインパターン及び前記補助パターンを囲むスリット部と、を含み、
前記メインパターンは、前記透明基板上に第1透過制御膜が形成されてなり、
前記補助パターンは、前記透明基板上に第2透過制御膜が形成されてなるとともに、露光によって前記被転写体上に解像されない寸法をもつことを特徴とする、フォトマスクである。
ここで「露光」とは、フォトマスクが備える転写用パターンを露光装置によって露光することをいい、この露光によって被転写体(CF基板など)上に光学像を形成し、現像によって被転写体上のレジスト膜にパターンを形成することができる。
図4は、本発明の実施形態に係るフォトマスクが備える転写用パターンの一例を示す平面図である。
本発明の実施形態に係るフォトマスクは、近接露光用のフォトマスクであって、フォトマスクを構成する透明基板上に転写用パターンが形成されている。
転写用パターンは、近接露光によって被転写体に転写するためのパターンであって、メインパターン11、補助パターン12、及びスリット部13を含んでいる。ここで例示する転写用パターンは、CFのBM形成用のパターンである。但し、図面は模式図であって、各部分の寸法比などは、実際のパターン設計と同じとは限らない。
フォトマスクを構成する透明基板は、石英ガラスなどの透明材料を用いたものを精密に研磨して用いることができる。透明基板の大きさや厚さに制限は無いが、表示装置の製造に用いられるフォトマスク用の透明基板としては、一辺300mm〜1800mmの四角形の主面をもち、厚さが5〜16mm程度のものが好適である。なお、後述する、フォトマスクの各部分の光透過率は、透明基板の光透過率を100%としたときの値を表わす。
転写用パターンは、好ましくは、単位パターンが規則的に繰り返し配列する、繰り返しパターンを含む。この場合、繰り返しの数は2以上である。好ましくは、単位パターンの規則的な繰り返し配列は、一定のピッチで配列するものである。図4には、所定のピッチで、単位パターンが規則的に繰り返し配列する繰り返しパターンを例示している。
図4に例示する転写用パターンでは、X方向にP1(μm)、Y方向にP2(μm)のピッチで、複数の単位パターン14が配列している。各々の単位パターン14は、CFの各サブピクセルに対応するものである。以降の説明では、サブピクセル単位の単位パターン14を「SP単位パターン14」ともいう。SP単位パターン14のX方向のピッチP1は15〜30μm、Y方向のピッチP2は40〜100μmとすることができる。
また、図4に示す転写用パターンのデザインでは、ピクセル単位の単位パターン(以下、「P単位パターン」ともいう。)15が、規則的に配列した繰り返しパターンにもなっている。P単位パターン15は、SP単位パターン14よりもパターン領域が大きく、1つのP単位パターン15に3つのSP単位パターン14を含んでいる。以降の説明では、「SP単位パターン14」を単に「単位パターン14」と記述して説明する。
単位パターン14には、メインパターン11、補助パターン12、及びこれらを囲むスリット部13が含まれる。メインパターン11及び補助パターン12の外縁は、それぞれスリット部13に接している。スリット部13は、Y方向に沿う第1スリット部13aと、X方向に沿う第2スリット部13bとを有し、これらのスリット部13a,13bがメインパターン11と補助パターン12を囲んでいる。ここで転写用パターンがCFのBM形成用のパターンであるとすると、メインパターン11はCFの開口部分に対応し、スリット部13はBMに対応するものとなる。
メインパターン11は、露光光を少なくとも一部遮蔽するものであって、透明基板上に第1透過制御膜(後述)が形成されてなる。第1透過制御膜は、フォトマスクの露光に用いる露光光の代表波長光に対して、透過率T1(%)を有する膜である。第1透過制御膜の透過率T1(%)は、0≦T1≦10であることが好ましい。
ここで「露光光」とは、LCD用、又はFPD(フラットパネルディスプレイ)用として知られている露光装置に搭載された光源によるものであって、i線、h線、g線のいずれか、又はこれらをすべて含むブロードバンド光とすることができる。また、本発明では、これらのいずれか(例えばi線)の波長光を代表波長光として、透過率等の光学物性を表現する。
特に、第1透過制御膜は、遮光膜とする(つまりT1≒0)ことが好ましい。その場合、第1透過制御膜は、例えば、露光光に対する光学濃度(OD)が3以上の膜であって、実質的に露光光を透過しない膜であることが好ましい。また、その遮光膜は、その表面側(透明基板から遠い側)に、反射防止層を備えていることが好ましい。反射防止層は、描画光や露光光の反射を低減させる機能を奏する。
メインパターン11は、互いに平行な一対の直線に挟まれた帯状の領域を有することが好ましく、より好ましくは、互いに平行な二対の直線に挟まれた帯状の領域を有する。例えば、メインパターン11は、長方形、又は平行四辺形、或いはこれらが結合した形状とすることができる。また、メインパターンは、単位パターンが規則的に配列するのに従い、互いに平行に複数配列することが好ましい。
メインパターン11は、少なくとも1つの角部を有する。この角部は、好ましくは凸形状の角部である。図4に示す長方形のメインパターン11は、その四隅にそれぞれ直角の角部11aを有する。但し、メインパターンの形状によっては必ずしも直角の角部でなくてもよい。例えば、平行四辺形等、直角以外の角部をもつメインパターンにおいては、60〜120度の凸形の角部とすることができる。
メインパターン11は、近接露光方式で露光したとき、被転写体上に解像可能な寸法をもつ。例えば、メインパターン11の寸法として、帯状の部分の幅(又は短辺の長さ)M1は10〜20μm、長辺の長さM2は30〜70μm程度のものを用いることができる。このようなメインパターン11をもつ転写用パターンは、CF用のBMパターンとして好適に使用することができる。このメインパターン11を露光して転写することにより、被転写体上に、幅(又は短辺の長さ)が12〜20(μm)、長辺の長さが30〜70(μm)程度のメインパターン像を形成することができる。尚、これらのパターン設計は、後述する、スリット部の寸法及び露光バイアスの適用に関する部分とも相関する。
更に単位パターン14は、メインパターン11の有する角部の近傍に配置された補助パターン12を含む。この補助パターン12は、メインパターン11とは接続せず、メインパターン11から離間して配置された、いわゆる「島」の状態で形成されている。
補助パターン12は、透明基板上に第2透過制御膜(後述)が形成されてなる。この第2透過制御膜は、露光光の代表波長光に対して、透過率T2(%)を有する。第2透過制御膜は、実質的に露光光を透過しない遮光膜(T2≒0)であってもよい。また、第2透過制御膜は、露光光の代表波長光に対する透過率T2(%)が、好ましくは、0<T2≦60、より好ましくは、10≦T2≦50、更に好ましくは、20≦T2≦50である半透光膜であってもよい。
上記の第1透過制御膜と第2透過制御膜は、互いに同一の材料からなる膜でもよく、互いに異なる材料からなる膜でもよい。例えば、第1透過制御膜と第2透過制御膜を、共に遮光膜とする場合は、これらを同一の材料からなる膜とすることができる。また、第1透過制御膜を遮光膜とし、第2透過制御膜を、上記透過率T2(%)を有する半透光膜としてもよい。
また、第1透過制御膜と第2透過制御膜は、それぞれ、単層構成でも積層構成でもよい。例えば、第2透過制御膜を所定の透過率T2をもつ単一膜とし、第1透過制御膜は、上記第2透過制御膜の上に他の膜(例えば第3透過制御膜)を積層して形成することもできる。この場合、第3透過制御膜が遮光膜であってもよく、又は、積層構成をもつ第1透過制御膜として、露光光の透過率が実質的にゼロとなってもよい。
なお、第1透過制御膜と第2透過制御膜のうち少なくともいずれか一方の膜を積層構成と有する場合は、上下の膜が直接積層する場合のほか、上下の膜が間接的に積層してもよい。すなわち、上下の膜が非接触であり、その間に他の膜が介在してもよい。他の膜は、例えば、エッチング阻止膜、電荷制御膜などの機能膜とすることができる。
また、第1透過制御膜と第2透過制御膜は、それぞれ、所定の透過率で露光光を透過する場合、露光光の代表波長光に対する、第1透過制御膜及び/又は第2透過制御膜の位相シフト量は、±90度の範囲内が好ましく、より好ましくは±60度の範囲内である。
補助パターン12の形状に特に制限はない。補助パターン12は、ドット形状又はライン形状をもつことが好ましい。ドット形状としては、正方形などの正多角形、或いは円形など、360/n度(n≧4)の回転対称な形状が挙げられる。また、ライン形状としては、長方形、平行四辺形など、長辺と短辺をもつ四角形が挙げられる。補助パターン12のサイズや、補助パターン12が配置される位置については、後述する。
スリット部13は、転写用パターンの中で露光光を少なくとも一部透過させる部分である。スリット部13は、露光光の代表波長光に対する透過率がメインパターン11や補助パターン12より高い部分である。スリット部13は、透明基板の表面が露出してなる透光部であることが好ましい。
図5及び図6は、補助パターンの配置例を示す平面図である。
図5及び図6に部分的に示されるように、スリット部13は、メインパターン11及び補助パターン12を囲みつつ、所定のピッチでX方向及びY方向に配列している。スリット部13を構成する第1スリット部13aと第2スリット部13bは、転写用パターン内で格子状に配列することで、互いに交差している。スリット部13は、必ずしも縦横が直角に交差するもの(図5)に限らず、縦横のなす角度が、好ましくは90度±45度の範囲、より好ましくは90度±30度の範囲で傾斜したものであってもよい(図6)。
すなわち、スリット部13は、幅S1(μm)を有して一方向(図5ではY方向)にのびる帯状の第1スリット部13aと、幅S2(μm)を有して他方向(図3(a)ではX方向)にのびる帯状の第2スリット部13bとを有する。第1スリット部13aと第2スリット部13bは、互いに交差(図5の例では垂直に交差)している。
例えば、第1スリット部13aの幅S1(μm)は5〜20μm、第2スリット部13bの幅S2(μm)は10〜30μmとすることができる。このような幅を有する第1スリット部13a及び第2スリット部13bを含む転写用パターンにより、X方向に幅3〜20μm、Y方向に10〜30μm等のCF開口を区分するBM像を、被転写体上に形成することができる。第1スリット部13aの幅S1と第2スリット部13bの幅S2の関係は、好ましくは、S1≦S2である。図5においては、第2スリット部13bの幅S2が第1スリット部13aの幅S1よりも大きくなっている。第2スリット部(太スリット部)13bには、Y方向に配列するメインパターン11の間に、Y方向に2つの補助パターン12を配列する一方、第1スリット部(細スリット部)13aには、X方向に配列するメインパターン11の間に、X方向に1つの補助パターン12を配置している。
特に細幅の第1スリット部については、0<Δ≦5程度の露光バイアスΔ(μm)を適用してマスクパターンの設計を行うことができる。ここで「露光バイアスΔ」とは、露光に用いるフォトマスクのパターン寸法と、これに対応して被転写体上に形成されるパターン寸法との差(前者−後者)である。パターンが細幅になるに従い、上記露光バイアスΔを正の値にして、パターン設計を行うことが有用である。この際は、露光条件による解像性の制約やマスクパターン加工の難度等を考慮して行うことができる。
ここで、第1スリット部13aと第2スリット部13bが交差する領域には、これに近接するメインパターン11の有する4つ角部が対向しており、これら4つの角部の頂点を直線で結んで形成される四角形の領域を交差領域16としている。この交差領域16に対しては、補助パターン12の重心Gが交差領域16内に位置するように、補助パターン12を配置することが好ましい。より好ましくは、交差領域16内に補助パターン12が含まれるように(換言すると、交差領域16から補助パターン12がはみ出さないように)、補助パターン12を配置するとよい。
図5の配置例では、メインパターン11が長方形であって、1つのメインパターン11が外周に4つの角部を有する場合を示している。1つのメインパターン11が有する4つの角部はすべて直角の角部になっている。第1スリット部13aと第2スリット部13bが交差する交差領域16は、4つのメインパターン11の相対向する4つの角部の頂点を直線で結んで形成される四角形の交差領域16となっている。この交差領域16は、Y方向(縦)にS2、X方向(横)にS1のサイズをもつ、長方形の領域である。補助パターン12は、メインパターン11から離間して配置されている。補助パターン12は、上述したように、補助パターン12の重心Gが交差領域16内に位置するように配置することが好ましく、より好ましくは、交差領域16内に補助パターン12が含まれるように配置するとよい。
また、図5の配置例では、1つの交差領域16に2つの補助パターン12が配置されている。各々の補助パターン12は長方形に形成されている。また、2つの補助パターン12は、1つの交差領域16内に互いに離間して配置されている。そして、補助パターン12の各々は、最も近接する2つのメインパターン11の角部の頂点から等しい距離を隔てて配置されている。すなわち、補助パターン12のもつ重心Gは、この補助パターン12に近接する2つのメインパターン11の角部(この例では直角の角部)の頂点から、X方向に等距離の位置に配置されている。ここでは、メインパターン11がX方向にS1の幅をあけて配列されていることから、このメインパターン11の配列方向をX方向とする。
一方、図6の配置例では、メインパターン11が平行四辺形であって、1つのメインパターン11が外周に4つの角部を有する場合を示している。1つのメインパターン11が有する4つの角部のうち、2つの角部は鋭角、他の2つの角部は鈍角になっている。この場合も、第1スリット部13aと第2スリット部13bが交差する交差領域16は、4つのメインパターン11の相対向する4つの角部の頂点を直線で結んで形成される四角形の交差領域16となっている。この例でも、交差領域16は、Y方向(縦)にS2、X方向(横)にS1のサイズをもつ、長方形の領域である。そして、この例でも補助パターン12は、メインパターン11から離間して配置されている。また、補助パターン12は、補助パターン12の重心Gが交差領域16内に位置するように配置することが好ましく、より好ましくは、交差領域16内に補助パターン12が含まれるように配置するとよい。
また、図6の配置例では、1つの交差領域16内に2つの長方形の補助パターン12が互いに離間して配置されている。ここで、補助パターン12の各々は、最も近接する2つのメインパターン11の角部の頂点から、X方向で等距離の位置には配置されていない。すなわち、補助パターン12の重心Gは、この補助パターン12に近接する2つのメインパターン11の角部(鋭角の角部と鈍角の角部)をX方向で結ぶ直線の中心位置より、鋭角をもつ角部の側に、若干シフトして配置されている。このシフト量は、X方向で鋭角の角部側にU(μm)となっている。これにより、補助パターン12は、これに近接する2つのメインパターン11の角部のうち、鈍角の角部をもつメインパターン11よりも、鋭角の角部をもつメインパターン11に対して、より近い距離から光学的な影響を及ぼす。
但し、補助パターン12の位置をシフトさせる場合においても、交差領域16内に補助パターン12の重心Gが入ることが好ましく(より好ましくは、交差領域16内に補助パターン12が入ること)、その範囲で補助パターン12を鋭角の角部側にX方向でシフトさせることが好ましい。
なお、上述のように補助パターン12の重心Gが交差領域16内に位置するように、交差領域16に補助パターン12を配置する場合、1つの交差領域16に配置する補助パターン12の個数に特に制限はないが、好ましくは1〜4個がよい。また、1つの交差領域16に配置する補助パターン12の個数は、偶数であることが好ましく、2個又は4個とすることが好適である。より好ましくは2個である。これは、図4に示すように、1つの単位パターン(ここではSP単位パターン)14あたりの補助パターン12の個数、或いは1つのメインパターン11あたりの補助パターン12の個数と一致する。ここでは、1つの単位パターン14あたり2個の補助パターン12をもつパターンデザインと表現することができる。或いは、X方向で隣り合う2つのメインパターン11の角部に対して1つの補助パターン12を配置しているともいえる。また換言すれば、図5の交差領域16を画定している4つの角部に対し、2つの補助パターン12を配置し、該角部の転写に影響を及ぼしていることになる。但し、これに限らず、1つの角部に1つの補助パターン12を配置してもよい。
また、図5及び図6に示すように、補助パターン12は、X方向にH1(μm)、Y方向にH2(μm)のサイズを有する。補助パターン12のサイズH1(μm),H2(μm)は、好ましくは、1≦H1≦S1、1≦H2<0.5×S2である。H1(μm),H2(μm)の好ましい範囲は、例えば、1≦H1≦6、1≦H2≦3である。
また、補助パターン12とメインパターン11のY方向の離間距離V(μm)は、好ましくは、0≦V<0.5×S2−H2であり、より好ましくは、0.5≦V<0.5×S2−H2であり、更に好ましくは、0.5≦V<0.25×S2−0.5×H2である。
なお、上記の図4、図5及び図6においては、補助パターン12をすべて同じ形状として例示したが、補助パターン12は必ずしも同じ形状でなくてもよい。例えば、1つの単位パターン14に複数の補助パターン12が含まれる場合、これら複数の補助パターン12は、互いに形状が異なるものであってもよいし、互いにサイズが異なるものであってもよい。
また、補助パターン12は、フォトマスクの転写用パターンを近接露光によって被転写体上に転写する場合に、被転写体上に解像されない寸法を有している。また、補助パターン12は、上記の近接露光に際してプロキシミティギャップに生じる露光光の回折に関与し、メインパターンの転写像(光学像)において、その角部が光の回折に起因して丸みを帯び、有効面積率を減少させる傾向を抑制する。本発明者によるシミュレーションでも、補助パターン12をもたない転写用パターンを用いた場合は、光学像におけるメインパターンの角部先端が欠落したり、そのメインパターンの外縁が内側にシフトしたりする(BM幅が大きくなる)傾向がみられていたが、補助パターン12をもつ転写用パターンを用いた場合は、これらの傾向が抑えられた。この結果、補助パターン12を有する場合は、これを有しない場合と比べて、転写用パターンの光学像を被転写体上に形成したときの、転写像(光学像)におけるメインパターンの有効面積率が高くなる。この有効面積率は、1つの単位パターンに対応する転写像(光学像)における、メインパターンの有効面積率を意味する。
ここで、有効面積率とは、転写用パターンを被転写体上に露光して形成した転写像(光学像)において、CFの開口形成に用いられた光強度閾値に対応する等高線が形作る、閉曲線内の面積率である。よって、上記有効面積率を高めることが、CF開口率の増加につながる。
例えば、被転写体に転写される転写像において、1つの単位パターン14におけるメインパターン11の有効面積率は、47%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは52%以上である。これは、本発明の実施形態に係るフォトマスクを用いて製造したLCDにおいて、開口率が高く、より明るい画像、又は消費電力がより小さいという性能に貢献することを意味する。
なお、上記の説明からも明らかなとおり、本発明における「転写用パターン」とは、被転写体上に独立して解像されない補助パターンを含め、転写のための露光光の照射を受けて、被転写体上の光強度分布を形成する、フォトマスクのパターンをいう。
この転写用パターンは、好ましくは、被転写体(例えばCF基板)上に形成されたネガ型の感光材料に転写されることにより、立体的な構成物(例えばBM)を形成することが可能である。またこれ以外にも、転写用パターンは、BMに他の機能が付加された(例えばフォトスペーサなど)複雑な立体形状を形成することも可能である。
本発明に係るフォトマスクは、近接露光方式の露光装置(プロキシミティ露光装置)によって露光される。この露光装置は、コリメーションアングル(度)が0.5〜2.5、より好ましくは1.0〜2.0程度とすることができる。近接露光におけるプロキシミティギャップは、フォトマスクのサイズに応じて設定する。本発明は、このプロキシミティギャップが、例えば30〜200μm、好ましくは40〜100μm程度のギャップとするときに、効果が顕著である。また、露光光としては、300〜450nmの波長域にある光を用いることが好適であり、単一波長の光、又はブロードな波長域をもつ光を用いることができる。また、露光用の光源として、i線、h線、g線のいずれか、又は、これらをすべて含む光源も好適に使用できる。
本発明のフォトマスクに適用する第1〜第3透過制御膜の材料は、公知のものを適用できる。
例えば、いずれかの透過制御膜が、露光光を実質的に透過しない遮光膜である場合は、Cr、Ta、Zr、Si、Moなどを含有する膜とすることができ、これらの単体又は化合物(酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物、炭化窒化物、酸化窒化炭化物など)から適切なものを選択することができる。特に、Cr又はCrの化合物が好適に使用できる。
また、透過制御膜の材料としては、遷移金属シリサイド(MoSiなど)や、その化合物を用いることができる。遷移金属シリサイドの化合物としては、酸化物、窒化物、酸化窒化物、酸化窒化炭化物などが挙げられ、好ましくは、MoSiの酸化物、窒化物、酸化窒化物、酸化窒化炭化物などが例示される。
また、例えば、第1透過制御膜と第2透過制御膜を同一の材料からなる膜とし、かつ、各々の透過制御膜を遮光膜とする場合は、上記より選択した膜材料を、これらに適用すればよい。
また、第1〜第3透過制御膜のいずれかを、露光光の一部を透過する膜(半透光膜)とする場合、その膜材料は、例えば、Cr、Ta、Zr、Si、Moなどを含有する膜とすることができ、これらの化合物(酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物、炭化窒化物、酸化窒化炭化物など)から適切なものを選択することができる。特に、Crの化合物を好適に使用することができる。
その他の半透光膜材料としては、Siの化合物(SiONなど)、又は遷移金属シリサイド(MoSiなど)や、その化合物を用いることができる。遷移金属シリサイドの化合物としては、酸化物、窒化物、酸化窒化物、酸化窒化炭化物などが挙げられ、好ましくは、MoSiの酸化物、窒化物、酸化窒化物、酸化窒化炭化物などが例示される。
また、例えば、第1透過制御膜を遮光膜、第2透過制御膜を半透光膜とする場合は、互いのエッチング剤に対して耐性をもつ材料を選択することができる。例えば、第1透過制御膜にCrを含有する材料を用い、第2透過制御膜にSiを含有する材料を用いることができる。
また、第1〜第3透過制御膜のうち、複数の透過制御膜の膜材料を共通のエッチング剤によってエッチング可能な材料(例えばCr含有膜)とし、必要に応じて、該材料との間でエッチング選択性をもつエッチング阻止膜を用いてもよい。詳細は後述する。
また、上記に関連し、本発明のフォトマスクを得るためのフォトマスクブランクは、以下の(1)〜(3)のうちいずれかの構成とすることができる。
(1)透明基板上に遮光膜を成膜したフォトマスクブランク。
(2)透明基板上に半透光膜、及びこれとエッチング選択性をもつ遮光膜をこの順に積層したフォトマスクブランク。
(3)透明基板上に、半透光膜、及びこれと共通のエッチング剤でエッチング可能な遮光膜を積層し、かつその中間(半透光膜と遮光膜の間)に、それらとエッチング選択性をもつエッチング阻止膜を設けたフォトマスクブランク。
また、本発明のフォトマスクは、本発明の効果を妨げない範囲で、他の光学膜(例えば、露光光透過率や反射率、位相特性を制御する膜)、又は機能膜(例えば、電荷の制御、エッチング性の制御などを行う膜)、或いはこれらによる膜パターンを更に有していてもよい。
<フォトマスクの製造方法>
続いて、本発明の実施形態に係るフォトマスクの製造方法について説明する。
上記構成のフォトマスクは、以下に述べる方法により製造することができる。
(フォトマスクブランク準備工程)
まず、図7(a)に示すフォトマスクブランク20を用意する。このフォトマスクブランク20は、透明基板21上に第2透過制御膜22と第3透過制御膜23を順に積層して形成し、更にその第3透過制御膜23の上にレジスト膜24を積層して形成したものである。
透明基板21は、石英ガラスなどの透明材料を用いて構成することができる。透明基板21の大きさや厚さに制限はない。フォトマスクブランク20が表示装置の製造に用いられるものであれば、一辺の長さが300〜1800mm、厚さが5〜16mm程度の四角形の主面をもつ透明基板21を用いることができる。
第2透過制御膜22は、好ましくは、Siを含む膜とし、Si化合物(SiONなど)又は、MSi(MはMo、Ta、Tiなどの金属)やその化合物(酸化物、窒化物、酸化窒化物、酸化窒化炭化物等)から適切な膜材料を選択することができる。ここでは一例として、第2透過制御膜22を半透光膜とする。また、露光光の代表波長光に対する第2透過制御膜22の透過率T2は、例えば40%とする。
第3透過制御膜23は、Crを主成分とする膜(Cr又はその酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物、酸化窒化炭化物などの化合物)とする。すなわち、第2透過制御膜22と第3透過制御膜23とは、互いのエッチング剤に対して耐性をもつ、いわゆる相互にエッチング選択性のある膜とする。ここでは一例として第3透過制御膜23を遮光膜とする。
レジスト膜24は、EB(electron beam)レジスト、フォトレジストなどを用いて形成することが可能である。ここでは一例としてフォトレジストを用いることとする。レジスト膜24は、第3透過制御膜23上にフォトレジストを塗布することによって形成することができる。フォトレジストはポジ型、ネガ型のいずれでもよいが、ここではポジ型のフォトレジストを用いることとする。
(描画工程)
次に、図7(b)に示すように、レジスト膜24に対し、描画装置を用いて所望のパターンを描画する。描画のためのエネルギー線には、電子ビームやレーザビームなどが用いられる。ここでは一例として、レーザ描画機によるレーザビーム(波長410〜420nm)を用いて描画を行う。この描画処理では、上記メインパターン11に対応する領域24aにはドーズ(Dose)を与えずに、上記補助パターン12とスリット部13に対応する領域24b,24cにはドーズを与えるように描画する。また、補助パターン12に対応する領域24bの描画は、相対的に低いドーズの照射で行い、スリット部13に対応する領域24cの描画は、相対的に高いドーズ、すなわち補助パターン12よりも高いドーズの照射で行う。これにより、メインパターン11に対応する領域24aのドーズ量は実質的にゼロになる。また、補助パターン12に対応する領域24bのドーズ量は、スリット部13に対応する領域24cのドーズ量よりも少なくなる。
(現像工程)
次に、図7(c)に示すように、上記描画工程を終えたフォトマスクブランク20のレジスト膜24を現像する。これにより、フォトマスクブランク20上には、上記のドーズ量の違いに応じて複数の残膜厚をもつレジストパターン24pが形成される。すなわち、レジストパターン24pにおいて、補助パターン12に対応する領域24bのレジスト残膜厚は、メインパターン11に対応する領域24aのレジスト残膜厚より小さくなる。また、スリット部13に対応する領域24cには、レジストが残らず、第3透過制御膜23の表面が露出する。
(第1エッチング工程)
次に、図8(d)に示すように、レジストパターン24pをマスクとして、ウェットエッチングを行う。このウェットエッチングでは、第3透過制御膜23と第2透過制御膜22を順次エッチングによって除去することにより、スリット部13に対応する領域24cに透明基板21の表面を露出させる。ここで、第3透過制御膜23と第2透過制御膜22は、互いにエッチング選択性のある膜になっているため、ウェットエッチング剤は、それぞれの膜材料にあわせて適切なものを順次適用する。
(レジスト減膜工程)
次に、図8(e)に示すように、レジストパターン24pを所定の厚み分だけ減膜することにより、補助パターン12に対応する領域24bに第3透過制御膜23の新たな表面を露出させる。レジストパターン24pの減膜は、レジストパターン24pの表面を酸化し、その膜厚を一様に低減させる処理によって行う。この処理には、プラズマアッシング、又は、オゾン水処理などを適用することができる。
(第2エッチング工程)
次に、図8(f)に示すように、上記レジスト減膜工程で減膜後のレジストパターン24pをマスクとして、上記新たに露出した第3透過制御膜23をエッチングする。これにより、補助パターン12に対応する領域24bには、第2透過制御膜22の表面が露出する。
(レジスト剥離工程)
次に、図8(g)に示すように、レジストパターン24pを剥離する。これにより、透明基板21上には、第2透過制御膜22上に第3透過制御膜23を積層した構成の積層膜からなるメインパターン11が形成されるとともに、第2透過制御膜22の単一膜からなる補助パターン12が形成される。なお、第2透過制御膜22上に第3透過制御膜23を積層した構成の積層膜は、第1透過制御膜に相当する。
以上の製造方法により、本発明のフォトマスクが完成する。
この製造方法によると、第3透過制御膜23と第2透過制御膜22という2つの光学膜を順次エッチングする工程を経て、メインパターン11と補助パターン12を含む転写用パターンが形成される。この転写用パターンは、1回のみの描画工程の適用によって得られる。これにより、複数回の描画工程を必要としないため、描画装置の占有時間を短縮でき、生産効率を上げることができる。更に、この製造方法では、複数回の描画に伴うアライメントずれ、すなわち、第3透過制御膜23と第2透過制御膜22の相互のアライメントずれ(例えば0.2〜0.5μm程度)が生じることない。このため、転写用パターンの各部分の寸法、すなわちCD(Critical Dimension)精度の高いフォトマスクが得られる。特に、本発明のフォトマスクにおいては、メインパターン11と補助パターン12の位置精度が肝要であるため、このフォトマスクの製造に上記製造方法を適用することは、優れたCD精度が得られる点で有利である。
続いて、第2透過制御膜と第3透過制御膜との間にエッチング阻止膜を有するフォトマスクブランクを用いて、本発明のフォトブランクを製造する方法について説明する。
(フォトマスクブランク準備工程)
まず、図9(a)に示すフォトマスクブランク20を用意する。このフォトマスクブランク20は、透明基板21上に第2透過制御膜22とエッチング阻止膜25と第3透過制御膜23を順に積層して形成し、更にその第3透過制御膜23の上にポジ型のレジスト膜24を積層して形成したものである。
透明基板21は、石英ガラスなどの透明材料を用いて構成することができる。透明基板21の大きさや厚さに制限はない。フォトマスクブランク20が表示装置の製造に用いられるものであれば、一辺の長さが300〜1800mm、厚さが5〜16mm程度の四角形の主面をもつ透明基板21を用いることができる。
第2透過制御膜22は、Crの化合物(酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物、酸化窒化炭化物などから選択した材料)からなる膜であって、露光光の代表波長光に対する透過率T2が40%の半透光膜とする。
エッチング阻止膜25は、Siを含む膜とし、Si化合物(SiONなど)又は、MSi(MはMo、Ta、Tiなどの金属)やその化合物(酸化物、窒化物、酸化窒化物、酸化窒化炭化物等)から適切な膜材料を選択することができる。
第3透過制御膜23は、Crの化合物(酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物、酸化窒化炭化物など)からなる膜であって、遮光膜とする。すなわち、第2透過制御膜22と第3透過制御膜23とは、互いに同一のエッチング剤によってエッチングされうる膜材料からなる。これに対し、エッチング阻止膜25は、第2透過制御膜22及び第3透過制御膜23とはエッチング選択性をもつ材料からなる。
(描画工程)
次に、図9(b)に示すように、レジスト膜24に対し、レーザ描画機を用いて描画を行う。このとき、メインパターン11に対応する領域24aはドーズを与えずに、補助パターン12とスリット部13に対応する領域24b,24cはドーズを与えるように描画する。また、補助パターン12に対応する領域24bの描画は、相対的に低いドーズの照射で行い、スリット部13に対応する領域24cの描画は、相対的に高いドーズ、すなわち補助パターン12よりも高いドーズの照射で行う。これにより、メインパターン11に対応する領域24aのドーズ量は実質的にゼロになる。また、補助パターン12に対応する領域24bのドーズ量は、スリット部13に対応する領域24cのドーズ量よりも少なくなる。
(現像工程)
次に、図9(c)に示すように、上記描画工程を終えたフォトマスクブランク20のレジスト膜24を現像する。これにより、フォトマスクブランク20上には、上記のドーズ量の違いに応じて複数の残膜厚をもつレジストパターン24pが形成される。すなわち、レジストパターン24pにおいて、補助パターン12に対応する領域24bのレジスト残膜厚は、メインパターン11に対応する領域24aのレジスト残膜厚より小さくなる。また、スリット部13に対応する領域24cには、レジストが残らず、第3透過制御膜23の表面が露出する。
(第1エッチング工程)
次に、図10(d)に示すように、レジストパターン24pをマスクとして、ウェットエッチングを行う。このウェットエッチングでは、第3透過制御膜23とエッチング阻止膜25と第2透過制御膜22を順次エッチングによって除去することにより、スリット部13に対応する領域24cに透明基板21の表面を露出させる。ここで、第3透過制御膜23とエッチング阻止膜25は、互いにエッチング選択性のある膜になっており、また、第2透過制御膜22とエッチング阻止膜25も、互いにエッチング選択性のある膜になっている。したがって、ウェットエッチング剤は、それぞれの膜材料にあわせて適切なものを順次適用する。
(レジスト減膜工程)
次に、図10(e)に示すように、レジストパターン24pを所定の厚み分だけ減膜することにより、補助パターン12に対応する領域24bに第3透過制御膜23の新たな表面を露出させる。レジストパターン24pの減膜は、レジストパターン24pの表面を酸化し、その膜厚を一様に低減させる処理によって行う。この処理には、プラズマアッシング、又は、オゾン水処理などを適用することができる。
(第2エッチング工程)
次に、図10(f)に示すように、上記レジスト減膜工程で減膜後のレジストパターン24pをマスクとして、上記新たに露出した第3透過制御膜23をエッチングし、続いて、エッチング阻止膜25をエッチングする。これにより、補助パターン12に対応する領域24bには、第2透過制御膜22の表面が露出する。
尚、膜の有する光学特性の調整が必要になるが、エッチング阻止膜25を除去せずに残存させ、エッチング阻止膜25と第2透過制御膜22の積層によって、上述した「第2透過制御膜」として用いても構わない。
(レジスト剥離工程)
次に、図10(g)に示すように、レジストパターン24pを剥離する。これにより、透明基板21上には、第2透過制御膜22上にエッチング阻止膜25と第3透過制御膜23を積層した構成の積層膜からなるメインパターン11が形成されるとともに、第2透過制御膜22の単一膜からなる補助パターン12が形成される。なお、第2透過制御膜22上にエッチング阻止膜25と第3透過制御膜23を積層した構成の積層膜は、第1透過制御膜に相当する。
以上の製造方法により、本発明のフォトマスクが完成する。
この製造方法によると、先述した製造方法と同様の利点が得られる。すなわち、第3透過制御膜23と第2透過制御膜22という2つの光学膜を、エッチング阻止膜25と共に順次エッチングする工程を経て、メインパターン11と補助パターン12を含む転写用パターンが形成される。この転写用パターンは、1回のみの描画工程の適用によって得られる。これにより、複数回の描画工程を必要としないため、描画装置の占有時間を短縮でき、生産効率を上げることができる。更に、この製造方法では、複数回の描画に伴うアライメントずれ、すなわち、第3透過制御膜23と第2透過制御膜22の相互のアライメントずれ(例えば0.2〜0.5μm程度)が生じることない。このため、転写用パターンの各部分の寸法、すなわちCD精度の高いフォトマスクが得られる。特に、本発明のフォトマスクにおいては、メインパターン11と補助パターン12の位置精度が肝要であるため、このフォトマスクの製造に上記製造方法を適用することは、優れたCD精度が得られる点で有利である。
なお、本発明は、表示装置の製造方法として実現してもよい。その場合、表示装置の製造方法は、上記構成のフォトマスクを用意する工程と、近接露光方式の露光装置を用いて、上記転写用パターンを露光し、被転写体上に転写する工程と、を含む方法となる。
また、本発明の実施形態に係るフォトマスク又はその製造方法において、メインパターン11と補助パターン12は、互いに同じ材料からなる膜であってもよいし、互いに異なる材料からなる膜であってもよい。また、メインパターン11と補助パターン12が、互いに異なる材料からなる膜である場合でも、本発明のフォトマスクは、その製造方法において、描画工程を1回のみとすることができる。その場合、製造過程における、メインパターン11と補助パターン12のアライメントが精緻に制御可能である。そして、上記のように2つのメインパターン11のそれぞれの角部から補助パターン12の重心Gまでの直線距離(例えばK1とK2とする。不図示)を正確に等しくすることができる。例えば、K1−K2<0.1μmとすることができる。
また、液晶表示装置等の設計によっては、BMの交差は、垂直(90度)とは限らず、45〜135度程度の角度で傾斜した格子状である場合があり、画素の形状も、長方形に限らず、平行四辺形やそれを複数連結した形状となる場合がある。また、1つのピクセルに含まれる、R、G、Bの各サブピクセルのいずれかが、他と異なる形状やサイズとされる場合もあり得るが、こうしたパターンデザインに対しても、本発明は、有効に効果を奏する。
<実施例>
以下に、本発明に係るフォトマスクを用いて、被転写体上に形成される転写像について、シミュレーションによる評価結果を、実施例として示す。
(参考例)
シミュレーションでは、まず図11に示すリファレンスパターンをメインパターン11とし、これを露光したときの光学像を取得した。このメインパターン11は平行四辺形であり、その角部は、鋭角側が75度、鈍角側が105度の角度をもつ。参考例は、メインパターン11のみの態様とし、実施例は、メインパター11に補助パターン12を加えた態様とした。そして、参考例と実施例を比較した。
また、パターンサイズは、市場動向として、BMの一部に4.5〜6μmの細線幅をもつCFが求められている現況をふまえて、下記のとおりとした。
第1スリット部の幅S1=5μm
第2スリット部の幅S2=18μm
X方向のピッチP1=18μm
Y方向のピッチP2=54μm
このサイズのパターンは、例えば、470ppiの液晶表示装置に相当する微細パターンである。
シミュレーション条件は以下のとおりである。
プロキシミティ露光装置(コリメーションアングル1.5度)を用い、プロキシミティギャップ(Gap)を50〜100μmの範囲で変化させたとき、被転写体上に形成される転写像を取得する。露光光の波長は、365nm(i線)とした。
図12〜図14は、参考例(図11)のリファレンスパターンによって被転写体上に形成される光学像を示す。図12(a)はGap=50μm、同図(b)はGap=60μm、図13(a)はGap=70μm、同図(b)はGap=80μm、図14(a)はGap=90μm、同図(b)はGap=100μmの場合である。図中の光学像に現れている等高線と色の濃淡は、光学像の光強度の分布を意味する。光学像の光強度は、図11に記載のとおりである。参考例のシミュレーション結果では、比較的小さなGap(50μm)でも、角部の丸まり、或いは角部先端の欠落傾向が見られ、Gapが大きくなると共に、この傾向はより強くなることがわかる。
(実施例1)
実施例1では、上記参考例と同様のリファレンスパターンをメインパターン11とし、このメインパターン11に図15のような補助パターン12を加えた。この補助パターン12は、長辺がX=2.5μm、短辺がY=1.5μmの長方形であり、メインパターン11とはY方向にV=2.0μm離間させて配置した。また、補助パターン12の重心Gは、隣り合うメインパターン11の角部を結ぶ直線の中心位置から、鋭角の角部側に、U=0.5μmだけシフトした位置とした。また、補助パターン12は、実質的に露光光を透過しない遮光膜により形成した。
上記図15に示す補助パターン12を導入したときの光学像を図16〜図18に示す。図16(a)はGap=50μm、同図(b)はGap=60μm、図17(a)はGap=70μm、同図(b)はGap=80μm、図18(a)はGap=90μm、同図(b)はGap=100μmの場合である。この結果から、実施例1においては、参考例(図11)の場合と比較して、メインパターン11の角部の形状劣化が抑止され、角部の隅までメインパターン形状の劣化が少ないことが確認された。特に、光学像の光強度50%以上を示す領域(図16〜図18に示す各光学像において、色の薄い方から3つ目の等高線内)の面積は、図12〜図14に示すものより相対的に大きな領域であることが確認された。したがって、実施例1によれば、適切な露光光強度を選択することによって、参考例よりもCFの実効的な開口を大きくすることが可能となる。
(実施例2)
実施例2では、上記参考例と同様のリファレンスパターンをメインパターン11とし、このメインパターン11に図19のような補助パターン12を加えた。この補助パターン12は、長辺がX=5.5μm、短辺がY=2.0μmの長方形であり、メインパターン11とはY方向にV=1.0μm離間させて配置した。また、補助パターン12の重心Gは、隣り合うメインパターン11の角部を結ぶ直線の中心位置から、鋭角の角部側に、U=0.5μmだけシフトした位置とした。また、補助パターン12は、露光光(i線)に対して透過率40%の半透光膜により形成した。
上記図19に示す補助パターン12を導入したときの光学像を図20〜図22に示す。図20(a)はGap=50μm、同図(b)はGap=60μm、図21(a)はGap=70μm、同図(b)はGap=80μm、図22(a)はGap=90μm、同図(b)はGap=100μmの場合である。この結果から、実施例2においては、上記実施例1と同様に、メインパターン11の角部の形状劣化が抑止されていることが確認された。また、実施例2の場合は、上記実施例1と比較して、メインパターン11の角部付近の等高線が、より「密」になっていることがわかる。これは、露光量の変動に対する、パターンCDのマージンがより大きいことを意味する。さらに、実施例2の場合は、露光時に適用される光強度がより広い範囲で、改善された角部形状が得られていることから、安定した転写性を確保でき、歩留の向上も得られることがわかる。
なお、実施例1及び実施例2においては、いずれも、補助パターン12自体が解像パターンとして転写されることはない。このことは、補助パターン12が露光によって被転写体上に解像されない寸法をもつことを意味する。
また、実施例1、2においては、上記図15及び図19に示すとおり、補助パターン12として長方形のパターンを用いた。一方、補助パターン12として、上記メインパターン11と同様に鋭角と鈍角の角部をもつ平行四辺形のパターンを用いた場合でも、得られる光学像の改良傾向は、長方形のパターンを用いた場合とほぼ同様であった。
(光学像の有効面積率の比較)
上記シミュレーション結果に基づき、参考例、実施例1、実施例2の光学像をCF基板上に形成したとき、得られるサブピクセルの開口率に対応する、光学像の有効面積率を求めた。
ここで、有効面積率とは、図23に示すとおり、フォトマスクの転写用パターンにおける、SP単位パターン面積(P1×P2)を分母とし、図12〜図14、図16〜図18、図20〜図22に示す、各等高線に囲まれた面積を分子として計算されるものである。なお、等高線の一部が、隣接するサブピクセルの等高線とつながってしまう現象(これは、BMの断線に対応する)が生じた場合には、該サブピクセルは除外して算定した。
図24は、プロキシテミィギャップを70μmとしたときの光学像における、光強度と有効面積率の関係をプロットした図である。この図24によると、光強度を50%以上とすると、実施例1(遮光膜による補助パターン)が、参考例(補助パターンなし)よりも高い有効面積率を示し、有利であることがわかる。更に、実施例2(半透光膜による補助パターン)を採用すると、光強度が40〜60%の広範な範囲で、有効面積率が参考例を上回ることが明らかである。なお、この算定は、プロキシミティギャップを70μmとしたときのものだが、プロキシミティギャップを変化させても概ね同様の傾向が見られた。
また、参考例、実施例1、実施例2の各々のサブピクセル有効面積率の平均値(BMの断線が生じたサブピクセルを除く)は、図23の表に示すとおり、実施例2が最も高い、有利な値となった。これは、光学像の光強度が60%以下の等高線に囲まれた部分の面積であって、かつ、プロキシミティギャップが50〜100μmのすべての場合に得られる有効面積率の平均値である。
なお、転写像に対応する光強度が大きい場合(例えば60%以上)、プロキシミティギャップが大きくなると(例えば90μm以上)、断線のリスクが次第に上昇する。しかしながら、このようなリスクは、補助パターンを採用した実施例1、2において、参考例よりも増加する傾向は見られなかった。
以上により、本発明のフォトマスクは、プロキシミティ露光装置による露光により、前記転写用パターンの光学像を被転写体上に形成するとき、前記光学像における前記メインパターンの有効面積率が、前記補助パターンを有しない転写用パターンを用いて同一露光条件により形成する光学像における前記メインパターンの有効面積率に比べて大きいことを特徴とするフォトマスクであることが明らかになった。
ところで、半透光性の補助パターンの導入は、上記のとおり優れた効果をもたらすが、このためにフォトマスクの生産工程が延長されることは好ましくない。一般に、CF基板の生産工程の前半にBM作製が必要であり、この過程を短納期で行うことが有利である。この点でも、本発明の上記製造方法を適用することの意義は大きい。
11…メインパターン
11a…角部
12…補助パターン
13…スリット部
16…交差領域
20…フォトマスクブランク
21…透明基板
22…第2透過制御膜
23…第3透過制御膜
24…レジスト膜
25…エッチング阻止膜

Claims (20)

  1. 透明基板上に、被転写体上に転写するための転写用パターンを備える、近接露光用のフォトマスクであって、
    前記転写用パターンは、
    メインパターンと、
    前記メインパターンが有する角部の近傍に、前記メインパターンから離間して配置された、補助パターンと、
    前記メインパターン及び前記補助パターンを囲むスリット部と、
    を含み、
    前記メインパターンは、前記透明基板上に第1透過制御膜が形成されてなり、
    前記補助パターンは、前記透明基板上に第2透過制御膜が形成されてなるとともに、露光によって前記被転写体上に解像されない寸法をもち、
    前記スリット部は、前記透明基板が露出してなるとともに、幅S1(μm)を有して一方向にのびる帯状の第1スリット部と、幅S2(μm)を有し、前記第1スリット部と交差する第2スリット部とを含み、
    前記第1スリット部と前記第2スリット部が交差する領域に、前記メインパターンの有する4つ角部が対向し、前記4つの角部の頂点を直線で結んで形成される4角形を交差領域とするとき、前記交差領域内に、前記補助パターンの重心が位置するように、前記補助パターンが配置され、
    前記第1透過制御膜は、遮光膜からなり、
    前記第2透過制御膜は、露光光の一部を透過する半透光膜からなる
    ことを特徴とする、フォトマスク。
  2. 記転写用パターンは、単位パターンが規則的に繰り返し配列する、繰り返しパターンを含む、請求項1に記載のフォトマスク。
  3. 前記補助パターンは、ドット形状又はライン形状をもち、前記メインパターン1つあたり複数個配置される、請求項1又は2に記載のフォトマスク。
  4. 前記メインパターンは、互いに平行な一対の直線に挟まれる帯状の領域を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフォトマスク。
  5. 記交差領域内に、前記補助パターンが含まれるように、前記補助パターンが配置される、請求項〜4のいずれか1項に記載のフォトマスク。
  6. 前記第1透過制御膜、前記第2透過制御膜は、互いのエッチング剤に対して、耐性をもつ材料を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載のフォトマスク。
  7. 前記第2透過制御膜は、前記フォトマスクの露光に用いる露光光の代表波長光に対して、透過率T2(%)を有し、0<T2≦60を満たす、請求項1〜のいずれか1項に記載のフォトマスク。
  8. 10≦T2≦60を満たす、請求項7に記載のフォトマスク。
  9. 20≦T2≦50を満たす、請求項8に記載のフォトマスク。
  10. 前記補助パターンは、四角形である、請求項1〜9のいずれか1項に記載のフォトマスク。
  11. 前記第1透過制御膜は、前記第2透過制御膜上に、第3透過制御膜が積層されたものである、請求項1〜10のいずれか1項に記載のフォトマスク。
  12. 前記露光光の代表波長に対する、前記第2透過制御膜の位相シフト量は、±90度の範囲内である、請求項1〜11のいずれか1項に記載のフォトマスク。
  13. ネガ型の感光材料に転写するためのフォトマスクである、請求項1〜12のいずれか1項に記載のフォトマスク。
  14. 近接露光方式の露光装置により、プロキシミティギャップを30〜200μmとして露光するためのフォトマスクである、請求項1〜13のいずれか1項に記載のフォトマスク。
  15. 近接露光方式の露光装置により、300〜450nmの波長域にある光を用いて露光するためのフォトマスクである、請求項1〜14のいずれか1項に記載のフォトマスク。
  16. カラーフィルタ製造用フォトマスクである、請求項1〜15のいずれか1項に記載のフォトマスク。
  17. S1<S2であり、かつ、前記第1スリット部は、該第1スリット部に対応して被転写体上に形成されるレジストパターン寸法に対して、露光バイアスΔ(μm)(但し0<Δ≦5)を適用した寸法を有する、請求項1〜16のいずれか1項に記載のフォトマスク。
  18. 表示装置を製造するためのものである、請求項1〜17のいずれか1項に記載のフォトマスク。
  19. 透明基板上に、被転写体上に転写するための転写用パターンを備える、近接露光用フォトマスクの製造方法であって、
    前記転写用パターンが、
    メインパターンと、
    前記メインパターンの近傍に、前記メインパターンから離間して配置された補助パターンと、
    前記メインパターン及び前記補助パターンを囲むスリット部と、
    を含み、
    前記メインパターンは、前記透明基板上に第1透過制御膜が形成されてなり、
    前記補助パターンは、前記透明基板上に第2透過制御膜が形成されてなるとともに、露光によって前記被転写体上に解像されない寸法をもち、
    前記スリット部は、前記透明基板が露出してなるとともに、幅S1(μm)を有して一方向にのびる帯状の第1スリット部と、幅S2(μm)を有し、前記第1スリット部と交差する第2スリット部とを含み、
    前記第1スリット部と前記第2スリット部が交差する領域に、前記メインパターンの有する4つ角部が対向し、前記4つの角部の頂点を直線で結んで形成される4角形を交差領域とするとき、前記交差領域内に、前記補助パターンの重心が位置するように、前記補助パターンが配置され、
    前記第1透過制御膜は、前記第2透過制御膜上に直接又は間接に、第3透過制御膜が積層された、遮光膜からなり、
    前記第2透過制御膜は、半透光膜からなる、近接露光用フォトマスクの製造方法において、
    前記透明基板上に、第2透過制御膜、第3透過制御膜、及びレジスト膜を形成したフォトマスクブランクを用意する工程と、
    前記レジスト膜に対して描画と現像を行い、複数の残膜厚みを有するレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンをマスクとして、前記第3透過制御膜及び第2透過制御膜を順次エッチングする工程と、
    前記レジストパターンを所定の厚み分減膜する工程と、
    減膜後のレジストパターンをマスクとして、新たに露出した前記第3透過制御膜をエッチングする工程と、
    を含む、近接露光用フォトマスクの製造方法。
  20. 請求項1〜18のいずれか1項に記載のフォトマスクを用意する工程と、
    近接露光方式の露光装置を用いて、前記転写用パターンを露光し、被転写体上に転写する工程と
    を含む、表示装置の製造方法。
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