JP6712882B2 - 照明制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の生産装置が設置されたフロアの複数の照明器具を制御する照明制御システムに関する。
多数の部品が実装された基板を生産する設備として、はんだ印刷機、電子部品装着機、リフロー機、基板検査機などがある。これらの基板生産設備を連結して基板生産ラインを構成することが一般的になっている。さらに、複数の基板生産ラインを1つのフロアに設置した基板生産工場も多数ある。近年、基板生産ラインの自動化および省力化が推進され、基板生産工場のフロアに居るオペレータの人数は少なくなってきている。このため、いずれかの基板生産設備で作業を必要とする要因が発生したときに、オペレータが所持する携帯端末にコール信号を送信したり、報知ランプや報知ブザーを用いたりする方策がとられている。
一方、フロア内では、昼夜を問わず作業のために照明を点灯させることが一般的になっている。この場合、自動化の進展に伴って、フロア内にオペレータが居ないにもかかわらず多くの照明用電力がいたずらに費やされる時間帯が増加して、エネルギ管理上好ましくない。近年提唱されるスマートファクトリの考え方では、オペレータが居る箇所、換言すれば作業に必要な箇所の照明のみを点灯して省エネ化を図ることが重要とされている。反面、オペレータが作業しているにも拘わらず消灯してしまうと、作業性が低下する。例えば、人感知センサの感知結果にしたがって照明を自動制御する従来システムでは、オペレータの動きが止まって一定時間が経過すると自動消灯してしまうことがあり、始末が悪い。この種の省エネを図る照明制御システムの一技術例が特許文献1に開示されている。
特許文献1の工場照明システムは、多数台の自動機械を収容する工場のベース照度を確保するベース照明器具と、各自動機械の作業用照度を確保する局部照明器具と、局部照明器具を点灯制御する制御器と、制御器を遠隔操作する操作器とを備える。さらに、各自動機械に搭載される操作器の態様や、持ち運び可能な携帯形の操作器の態様が開示されている。これによれば、作業員による点検補修作業等を必要とするとき、必要最小限の照明器具の点灯で作業用照度を確保でき、省電力の効果がある、とされている。
特開平6−275383号公報
ところで、特許文献1の技術例で、作業を必要とする要因が発生した自動機械に限って局部照明器具を点灯するので、省電力の効果(省エネ効果)が生じる点は好ましい。しかしながら、基板生産ラインで作業を必要とする要因が発生したときに、要因の発生した当該の基板生産装置だけで作業が完結する場合は少ない。
例えば、基板外観検査装置が担当する検査によって見つかる基板の不良は、オペレータの調査やメンテナンス作業などを必要とする一つの要因である。このとき、オペレータは、基板外観検査装置を調査することで、不良の発生状況を把握できる。しかしながら、多くの場合、不良の原因を究明して対策を講じ稼動を再開させるためには、ライン上流側の基板生産装置の調査も必要になる。すると、オペレータは、基板生産ラインを行き来することになり、基板外観検査装置に対する照明だけでは不十分となる。逆に言えば、基板外観検査装置を含む基板生産ラインの全体が自動的に照明されると、作業性が高められる。
また例えば、電子部品装着機の部品切れは、オペレータの補給作業を必要とする一つの要因である。このとき、オペレータは、多数の電子部品を保持したテープリールまたはフィーダ装置を取りゆくため部品置き場に移動する必要がある。すると、当該の電子部品装着機に対する照明だけでは不十分であり、部品置き場や移動通路も自動的に照明されると移動に便利であり、作業性が高められる。この2例から分かるように、要因が発生した装置のみを照明しても、作業性が低下するおそれがある。
さらに、人感知センサの感知結果にしたがって照明を自動制御する従来システムでは、フロアにオペレータが居ても、自動消灯してしまうおそれがある。このため、オペレータが作業を行って要因が解消されるまで消灯されず、要因が解消されてから消灯されるシステムが必要になる。
作業性低下のおそれ、およびオペレータが居るときの自動消灯のおそれは、基板生産工場の照明器具に限定されない。換言すると、上記したおそれは、様々な製品に係る複数の生産装置が設置されたフロアの複数の照明器具で省エネ化を図る際に、共通する問題点となっている。
本発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の生産装置のいずれかでオペレータによる作業を必要とする要因が発生したときに、要因の発生箇所に加え関連箇所を選択して照明することにより、省エネ効果と良好な作業性とを両立できる照明制御システムを提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決する本発明の照明制御システムは、複数の生産装置、および複数の前記生産装置が設置されたフロアの少なくとも一方を分担して照明する複数の照明器具を制御する照明制御システムであって、複数の前記生産装置のうち第一生産装置でオペレータによる作業を必要とする要因が発生したときに、前記第一生産装置で発生するコール信号を取得するコール信号取得部と、前記コール信号が発生していない間、複数の前記照明器具を消灯状態、または前記フロア全体での照明用電力が節約された省エネ点灯状態に維持する省エネ維持部と、前記コール信号が発生したときに、前記第一生産装置および前記第一生産装置の周りのフロアエリアの少なくとも一方を分担する前記照明器具を点灯させる要因箇所点灯部と、前記コール信号が発生したときに、前記第一生産装置以外の前記生産装置および前記第一生産装置から離れたフロアエリアの少なくとも一方に該当する関連箇所であって、前記オペレータが前記作業のために移動する可能性のある前記関連箇所を前記要因の内容に基づいて特定し、特定した前記関連個所を分担する前記照明器具を可変に選択して点灯させる関連箇所点灯部と、を備えた。
本発明の照明制御システムにおいて、コール信号が発生していない間、省エネ維持部が機能して省エネ効果が発生する。そして、コール信号が発生したときに、要因箇所点灯部によって要因の発生箇所が自動的に照明され、かつ、関連箇所点灯部によって関連箇所が可変に選択されて自動的に照明される。つまり、オペレータが作業を行う箇所および移動する可能性のある箇所が要因の内容に基づいて自動的に照明されるので、作業性が向上し、かつ作業対象箇所がわかりやすい。したがって、本発明の照明制御システムは、省エネ効果と良好な作業性とを両立させることができる。
基板生産工場のフロアにおける基板生産装置および照明器具の配置を示した平面図である。 第1実施形態の照明制御システムの構成を示した構成図である。 照明用配電盤が照明器具の点灯および消灯を切り替える方式を模式的に説明した図である。 照明制御コンピュータの制御フローを示したフローチャートである。 基板生産ラインで発生した段取り替え要因に応じて、照明制御システムが動作した状況を例示するフロアの平面図である。 はんだ印刷機で発生した補給要因または交換要因に応じて、照明制御システムが動作した状況を例示するフロアの平面図である。 電子部品装着機で発生した補給要因または交換要因に応じて、照明制御システムが動作した状況を例示するフロアの平面図である。 基板生産ラインで発生した異常要因に応じて、照明制御システムが動作した状況を例示するフロアの平面図である。 第1実施形態の変形例において、省エネ維持部が省エネ点灯状態を維持する状況を例示するフロアの平面図である。 基板生産ラインで発生した段取り替え要因に応じて、第2実施形態の照明制御システムが動作した状況を例示するフロアの平面図である。
(1.第1実施形態の照明制御システム1の構成)
本発明の第1実施形態の照明制御システム1について、図1〜図8を参考にして説明する。第1実施形態の照明制御システム1は、基板生産工場のフロア91の複数の照明器具の点灯および消灯を制御する。図1は、基板生産工場のフロア91における基板生産装置および照明器具の配置を示した平面図である。また、図2は、第1実施形態の照明制御システム1の構成を示した構成図である。図2において、第1基板生産ライン81の側面視が代表で示され、同様の構成の第2〜第5基板生産ライン82〜85は図示省略されている。
図1に示されるように、矩形のフロア91の短辺97に平行して、5ラインの第1〜第5基板生産ライン81〜85が概ね等間隔に設置されている。第1〜第5基板生産ライン81〜85のライン相互間には、通路が確保されている。フロア91の周壁と第1〜第5基板生産ライン81〜85との間にも、通路が確保されている。フロア91の一方の長辺98の第2基板生産ライン82と第3基板生産ライン83との間の位置に、主出入り口92が設けられている。フロア91の他方の長辺99の第2基板生産ライン82と第3基板生産ライン83との間の位置に、副出入り口93が設けられている。副出入り口93は、部品部材室95に通じている。
第1〜第5基板生産ライン81〜85のライン構成および照明器具の配置は類似しており、第1基板生産ライン81を例にして説明する。第1基板生産ライン81は、6台の基板生産装置(71〜76)が列設されて構成されている。すなわち、フロア91の他方の長辺99側から一方の長辺98側へと、はんだ印刷機71、印刷検査機72、第1電子部品装着機73、第2電子部品装着機74、基板外観検査機75、およびリフロー機76が並んでいる。ライン構成は、上記以外であってもよく、また、第1〜第5基板生産ライン81〜85のライン構成が相互に異なっていてもよい。また、フロア91の他方の長辺99の壁際には、第1〜第5基板生産ライン81〜85に近接して、それぞれ第1〜第5部品置き場981〜985が設けられている。
第1〜第5基板生産ライン81〜85で生産する基板の種類を変更する段取り替え作業に備えて、複数のフィーダ装置からなる部品供給装置が搬送台車とともに部品部材室95に保管されている。部品部材室95には、部品供給装置以外にも各種の材料や部品、工具や点検用ツールなどが保管されている。
はんだ印刷機71で使用するはんだが不足したときの補給作業に備えて、補給用のはんだが第1〜第5部品置き場981〜985に置かれている。第1電子部品装着機73および第2電子部品装着機74で使用する電子部品が無くなったときの補給作業に備えて、補給用の多数の電子部品を保持したテープリールまたはフィーダ装置が第1〜第5部品置き場981〜985に置かれている。
さらに、はんだ印刷機71に用いるスキージを取り換える場合の交換作業に備えて、予備のスキージが第1〜第5部品置き場981〜985に置かれている。第1電子部品装着機73および第2電子部品装着機74に用いる装着ノズルを取り換える場合の交換作業に備えて、予備の装着ノズルが第1〜第5部品置き場981〜985に置かれている。スキージや装着ノズルは、本発明の交換用部材の一例である。部品部材室95および第1〜第5部品置き場981〜985は、本発明の部品部材置き場の一例である。
第1基板生産ライン81の上方の天井に、3個の第1〜第3照明器具211〜213が列設されている。第1〜第3照明器具211〜213は、第1基板生産ライン81に接近するように、天井から吊り下げられていてもよい。第1照明器具211は、はんだ印刷機71、印刷検査機72、第1部品置き場981、およびこれらの周りのフロアエリアを分担して照明する。第2照明器具212は、第1電子部品装着機73、第2電子部品装着機74、およびこれらの周りのフロアエリアを分担して照明する。第3照明器具213は、基板外観検査機75、リフロー機76、およびこれらの周りのフロアエリアを分担して照明する。
さらに、第2基板生産ライン82の第3照明器具223、および第3基板生産ライン83の第3照明器具233は、主出入り口92の付近のフロアエリアの照明を分担する。第2基板生産ライン82の第1照明器具221、および第3基板生産ライン88の第1照明器具231は、副出入り口93の付近のフロアエリアの照明を分担する。照明器具の個数は、各基板生産ライン81〜85で3個、合計で15個となる。
なお、上記の説明では照明対象となる基板生産装置(71〜76)およびフロアエリアに対して照明器具を共用しているが、装置照明用およびフロア照明用に別々の照明器具を用いてもよい。また、照明器具をフロア面に設け、下方から基板生産装置(71〜76)を照明するとともに、側方から通路を照明してもよい。
第1〜第3照明器具211、212、213に近接して、それぞれ第1〜第3人感知センサ311、312、313が下向きに設けられている。合計で15個の人感知センサは、図1に破線の円で示される感知範囲を有し、フロア91内に位置するオペレータを感知する。人感知センサ311〜313は、オペレータを感知していないと出力する感知信号Mdをオフ状態とし、オペレータを感知していると感知信号Mdをオン状態にする。これにより、人感知センサ311〜313に近接配置された照明器具211〜213が個別に点灯制御される(詳細後述)。人感知センサの感知方式として、人の熱を感知する方式や、赤外線反射の変化を検出する方式などを採用できる。
第1基板生産ライン81の第1人感知センサ311は、はんだ印刷機71や印刷検査機72で作業を行うオペレータを感知し、第1部品置き場981の前に立つオペレータを感知する。第2人感知センサ312は、第1電子部品装着機73や第2電子部品装着機74で作業を行うオペレータを感知する。第3人感知センサ313は、基板外観検査機75やリフロー機76で作業を行うオペレータを感知する。さらに、第1〜第3人感知センサ311〜313は、感知範囲内の通路を移動するオペレータも感知する。
一方、部品部材室95の照明は、専用の室内照明器具26に分担されている。部品部材室95の内部に、人感知センサは設けられていない。
主出入り口92の付近の壁に、手動操作の主照明スイッチ37が配設されている。主照明スイッチ37は、5個のライン別スイッチからなり、各基板生産ライン81〜85の3個の照明器具を一括して点灯および消灯できる。主照明スイッチ37は、ライン別に点灯操作されると、ライン別に出力する操作信号M1〜M5をオン状態にする。副出入り口93の付近の壁に、手動操作の副照明スイッチ38が配設されている。副照明スイッチ38は、部品部材室95の室内照明器具26を点灯および消灯できる。副照明スイッチ38は、点灯操作されると、出力する操作信号M6をオン状態にする。
図2に示されるように、第1実施形態の照明制御システム1は、15個の人感知センサ311〜313、照明制御コンピュータ4、および照明用配電盤5からなる。照明制御コンピュータ4は、CPUを有してソフトウェアにより動作する。照明制御コンピュータ4は、オペレータと情報交換を行うインターフェイスツールとして、図略の表示装置および入力装置を備える。照明制御コンピュータ4は、第1〜第5基板生産ライン81〜85の稼動を管理するライン管理コンピュータを兼ねている。
照明制御コンピュータ4は、ハブ装置47およびローカルエリアネットワーク48を介して、全部の基板生産装置(71〜76)に接続されている。照明制御コンピュータ4は、各基板生産装置(71〜76)から稼動状況に関する連絡信号を取得する。連絡信号の1種類にコール信号Scがある。コール信号Scは、基板生産装置(71〜76)でオペレータによる作業を必要とする要因が発生したときに送出される。照明制御コンピュータ4は、無線送信機を有しており、オペレータが所持する携帯端末49にオペレータコール信号Soを送信する機能を具備する。照明制御コンピュータ4は、照明用配電盤5に接続されている。
照明制御コンピュータ4は、コール信号取得部41、省エネ維持部42、要因箇所点灯部43、および関連箇所点灯部44の機能を有して、照明用配電盤5を制御する。これら各部41〜44の制御動作については、後で詳述する。
照明用配電盤5は、フロア91の15個の照明器具211、212、213、221、223、231、233、および部品部材室95の室内照明器具26を個別に点灯および消灯する。照明用配電盤5には、交流電源51が供給されている。照明用配電盤5は、少なくとも一部の照明器具を省エネ点灯状態とする機能を具備していてもよい。照明用配電盤5には、15個の人感知センサ311〜313の感知信号Mdが入力され、さらに、主照明スイッチ37および副照明スイッチ38の操作信号M1〜M5、M6が入力される。照明制御コンピュータ4および照明用配電盤5の配置位置は、特に限定されないので、図1には示されていない。
図3は、照明用配電盤5が照明器具の点灯および消灯を切り替える方式を模式的に説明した図である。図示されるように、第1基板生産ライン81の第1照明器具211と交流電源51との間に、3個の制御スイッチ52〜54が並列接続されている。手動制御スイッチ52は、主照明スイッチ37の操作信号M1がオン状態であると導通され、操作信号M1がオフ状態であると遮断される。自動制御スイッチ53は、第1人感知センサ311の感知信号Mdがオン状態であると導通され、感知信号Mdがオフ状態であると遮断される。自動制御スイッチ53は、本発明の人感知箇所点灯部に相当する。第1人感知センサ311を用いることで、自動点灯機能が実現されている。システム制御スイッチ54は、照明制御コンピュータ4からの制御によって導通と遮断とが切り替え制御される。
結局、第1照明器具211は、3個の制御スイッチ52〜54のうち1個以上の導通で点灯し、3個全部が遮断されると消灯する。フロア91の残りの14個の照明器具212、213、221、223、231、233の点灯および消灯の切り替え制御において、人感知センサの感知信号Mdおよび主照明スイッチ37の操作信号M1〜M5は変化するが、制御方式自体は変わらない。また、室内照明器具26の点灯および消灯の切り替え制御において、手動制御スイッチ52は、副照明スイッチ38の操作信号M6に制御され、自動制御スイッチ53は省略される。
(2.第1実施形態の照明制御システム1の動作および作用)
次に、第1実施形態の照明制御システム1の動作および作用について、照明制御コンピュータ4の制御フローにしたがって説明する。図4は、照明制御コンピュータ4の制御フローを示したフローチャートである。図中のステップS1で、照明制御コンピュータ4のコール信号取得部41は、基板生産装置(71〜76)にコール信号Scが発生しているか否かを判定する。
コール信号Scが発生していない間、コール信号取得部41は、ステップS1およびステップS2を繰り返す。ステップS2で、省エネ維持部42は、全ての照明器具を消灯状態(全消灯状態)に維持する。これにより、大きな省エネ効果が発生する。ただし、フロア91にオペレータが居る場合には、人感知センサ311〜313の自動点灯機能、または主照明スイッチ37の手動点灯機能によって照明器具が点灯され得る。
コール信号Scが発生したときに、コール信号取得部41は、制御フローの実行をステップS3に進める。ステップS3で、コール信号取得部41は、コール信号Scが発生した基板生産ライン(81〜85のいずれか)および基板生産装置(71〜76のいずれか)を確認する。さらに、コール信号取得部41は、コール信号Scに含まれる要因の内容を確認する。要因の内容として、段取り替え要因、補給要因、交換要因、および異常要因を例示できる(詳細後述)。次のステップS4で、照明制御コンピュータ4は、携帯端末49にオペレータコール信号Soを送信する。オペレータコール信号Soは、コール信号Scが発生した基板生産ラインおよび基板生産装置を示す情報、ならびに要因の内容を含んでいる。
ステップS5で、照明制御コンピュータ4は、要因の内容に応じて制御フローの分岐先を決定する。すなわち、照明制御コンピュータ4は、段取り替え要因の場合ステップS8に、補給要因の場合ステップS6に、交換要因の場合ステップS7に、異常要因の場合ステップS11に制御フローの実行をそれぞれ進める。
さらに、ステップS6で、照明制御コンピュータ4は、補給する材料または部品に応じて制御フローの分岐先を決定する。すなわち、照明制御コンピュータ4は、電子部品を補給する場合に制御フローの実行をステップS10に進め、はんだを補給する場合に制御フローの実行をステップS9に進める。ステップS7で、照明制御コンピュータ4は、交換用部材に応じて制御フローの分岐先を決定する。すなわち、照明制御コンピュータ4は、装着ノズルを交換する場合に制御フローの実行をステップS10に進め、スキージを交換する場合に制御フローの実行をステップS9に進める。
ここで、段取り替え要因は、基板生産ライン(81〜85のいずれか)で、或る種類の基板の生産実績数が生産予定数に達したときに発生する。このとき、生産する基板の種類を変更する段取り替え作業が必要になる。段取り替え作業では、第1電子部品装着機73や第2電子部品装着機74で基板に装着される電子部品の多種類を変更する場合が多い。したがって、オペレータは、部品部材室95に行き、部品供給装置を搬送台車に載せて戻ってくることになる。
また、生産する基板の種類の変更に伴い、はんだ印刷機71の印刷パターンのデータ、ならびに、第1電子部品装着機73および第2電子部品装着機74の電子部品装着に関するデータが変更される。加えて、印刷検査機72および基板外観検査機75が用いる検査パターンのデータも変更される。これらのデータ変更操作は、照明制御コンピュータ4のライン管理コンピュータの機能によって自動的に行われる。オペレータは、データ変更操作が適正に行われたことをそれぞれの基板生産装置(71〜75)で確認することになる。
このため、ステップS8で、要因箇所点灯部43は、段取り替え要因が発生した基板生産ラインを要因箇所と特定し、当該の基板生産ラインを分担する第1〜第3照明器具を点灯させる。また、関連箇所点灯部44は、オペレータが作業のために移動する可能性のある部品部材室95を関連箇所とし、室内照明器具26を選択して点灯させる。
図5は、基板生産ラインで発生した段取り替え要因に応じて、照明制御システム1が動作した状況を例示するフロア91の平面図である。図5の例では、第4基板生産ライン84で段取り替え要因が発生している。要因箇所点灯部43は、第4基板生産ライン84を分担する第1〜第3照明器具241〜243を点灯させ、関連箇所点灯部44は、室内照明器具26を点灯させる。なお、図5以降では、オペレータの移動する動線が太い破線で示され、点灯された照明器具が便宜的に黒塗りで示されている。
携帯端末49でオペレータコール信号Soを確認したオペレータは、主出入り口92からフロア91に入り、第4基板生産ライン84へと移動する。このとき主出入り口92から第4基板生産ライン84に至る通路を含んだフロアエリアは、第3基板生産ライン83の第3人感知センサ333および第3照明器具233によって自動的に照明される。次に、オペレータは、既に照明されている第4基板生産ライン84の状況を確認し、既に照明されている部品部材室95に移動する。このとき第4基板生産ライン84から部品部材室95に至る通路は、第3基板生産ライン83の第1人感知センサ331および第1照明器具231によって自動的に照明される。
したがって、オペレータが段取り替え作業のために移動する可能性のあるエリアに関して、全ての照明器具231、233、241、242、243、および室内照明器具26が自動で点灯される。さらに、オペレータがフロア91の想定されないエリアに仮に移動しても、人感知センサによる自動点灯機能が働く。また、オペレータが主出入り口92からフロア91内を見た瞬間に、既に第4基板生産ライン84の全体および部品部材室95が照明されているので、作業対象箇所がわかりやすい。
次に、補給要因は、基板生産ライン(81〜85のいずれか)で材料や部品が無くなったときに発生する。このとき、材料や部品の補給作業が必要になる。材料として、はんだ印刷機71に補給するはんだを例示でき、部品として第1電子部品装着機73や第2電子部品装着機74に補給する電子部品を例示できる。例示した以外の材料または部品であっても、補給対象がはんだ印刷機71の場合にステップS9の処理が行われ、補給対象が第1電子部品装着機73または第2電子部品装着機74の場合にステップS10の処理が行われる。オペレータは、補給用のはんだや電子部品を手に取るために、部品置き場まで移動することになる。
また、交換要因は、基板生産ライン(81〜85のいずれか)で、交換用部材を取り換えるときに発生する。このとき、交換用部材の交換作業が必要になる。例えば、はんだ印刷機71のスキージに多量のはんだが固着して自動清掃が困難になった場合に、交換作業が必要となる。また例えば、第1電子部品装着機73や第2電子部品装着機74の装着ノズルの装着成功率が低下した場合に、交換作業が必要となる。例示した以外の交換用部材であっても、交換対象がはんだ印刷機71の場合にステップS9の処理が行われ、交換対象が第1電子部品装着機73または第2電子部品装着機74の場合にステップS10の処理が行われる。オペレータは、予備のスキージや装着ノズルを手に取るために、部品置き場まで移動することになる。
上記したように、はんだ印刷機71で補給要因または交換要因が発生したとき、制御フローの実行はステップS9に進められる。要因箇所点灯部43は、要因箇所であるはんだ印刷機71を分担する当該の基板生産ラインの第1照明器具を点灯させる。また、オペレータが作業のために移動する可能性のある関連箇所は部品置き場だけであり、部品置き場は既に第1照明器具によって照明されている。したがって、関連箇所点灯部44は、照明器具を選択しない。
図6は、はんだ印刷機71で発生した補給要因または交換要因に応じて、照明制御システム1が動作した状況を例示するフロア91の平面図である。図6の例では、第3基板生産ライン83のはんだ印刷機71で補給要因または交換要因が発生している。このため、要因箇所点灯部43は、第3基板生産ライン84のはんだ印刷機71を分担する第1照明器具231を点灯させる。
オペレータは、主出入り口92からフロア91に入り、第3基板生産ライン83のはんだ印刷機71に移動する。このとき主出入り口92からはんだ印刷機71に至る通路を含んだフロアエリアは、第3基板生産ライン83の第2、第3人感知センサ332、333、および第2、第3照明器具232、233によって自動的に照明される。次に、オペレータは、既に照明されているはんだ印刷機71の状況を確認し、既に照明されている第3部品置き場983に移動する。したがって、オペレータが移動する可能性のあるエリアに関して、全ての照明器具231、232、233が自動で点灯される。また、オペレータが主出入り口92からフロア91内を見た瞬間に、既に第3基板生産ライン83の第1照明器具231が点灯されているので、作業対象箇所がわかりやすい。
一方、第1電子部品装着機73または第2電子部品装着機74で補給要因または交換要因が発生したとき、制御フローの実行はステップS10に進められる。要因箇所点灯部43は、要因箇所である第1電子部品装着機73または第2電子部品装着機74を分担する当該の基板生産ラインの第2照明器具を点灯させる。また、関連箇所点灯部44は、オペレータが作業のために移動する可能性のある部品置き場を分担する第1照明器具を選択して点灯させる。
図7は、電子部品装着機で発生した補給要因または交換要因に応じて、照明制御システム1が動作した状況を例示するフロア91の平面図である。図7の例では、第2基板生産ライン82の第1電子部品装着機73で補給要因または交換要因が発生している。このため、要因箇所点灯部43は、第2基板生産ライン82の第1電子部品装着機73を分担する第2照明器具222を点灯させる。また、関連箇所点灯部44は、第2部品置き場982を分担する第1照明器具221を選択して点灯させる。
オペレータは、主出入り口92からフロア91に入り、第2基板生産ライン82の第1電子部品装着機73に移動する。このとき主出入り口92から第1電子部品装着機73に至る通路を含んだフロアエリアは、第2基板生産ライン82の第3人感知センサ323、および第3照明器具223によって自動的に照明される。次に、オペレータは、既に照明されている第1電子部品装着機73の状況を確認し、既に照明されている第2部品置き場982に移動する。したがって、オペレータが移動する可能性のあるエリアに関して、全ての照明器具221、222、223が自動で点灯される。また、オペレータが主出入り口92からフロア91内を見た瞬間に、既に第2基板生産ライン82の第1および第2照明器具221、222が点灯されているので、作業対象箇所がわかりやすい。
次に、異常要因は、基板生産ライン(81〜85のいずれか)を構成するいずれかの基板生産装置で何らかの異常が発生した場合を意味する。このとき、オペレータによる点検や調査の作業、稼動を再開するためのメンテナンス作業などが必要になる。異常には、基板生産装置の動作不具合や、印刷検査機72および基板外観検査機75における検査の不良などがある。多くの場合、異常の原因を究明して対策を講じ稼動を再開させるためには、基板生産ライン(81〜85のいずれか)の全体にわたる作業が必要になる。つまり、オペレータは、基板生産ライン(81〜85のいずれか)の全体を行き来することになる。
このため、ステップS11で、要因箇所点灯部43は、異常要因が発生した基板生産装置(71〜76のいずれか)を分担する第1〜第3照明器具のいずれかを点灯させる。また、関連箇所点灯部44は、異常要因が発生した基板生産装置(71〜76のいずれか)を含む基板生産ライン(81〜85のいずれか)の全体を関連箇所とし、第1〜第3照明器具を点灯させる。さらに、関連箇所点灯部44は、点検ツールが保管されている部品部材室95を関連箇所とし、室内照明器具26を選択して点灯させてもよい。
図8は、基板生産ラインで発生した異常要因に応じて、照明制御システム1が動作した状況を例示するフロア91の平面図である。図8の例では、第5基板生産ライン85の基板外観検査機75で異常要因が発生している。このため、要因箇所点灯部43は、基板外観検査機75を分担する第3照明器具253を点灯させる。また、関連箇所点灯部44は、第5基板生産ライン85を分担する他の第1、第2照明器具251、252を点灯させる。
オペレータは、主出入り口92からフロア91に入り、第5基板生産ライン85へと移動する。このとき主出入り口92から第5基板生産ライン85に至る通路を含んだフロアエリアは、第3ならびに第4基板生産ライン83、84の第3人感知センサ333、343および第3照明器具233、243によって自動的に照明される。次に、オペレータは、既に照明されている第5基板生産ライン85の状況を点検および調査する。したがって、オペレータが移動する可能性のあるエリアに関して、全ての照明器具233、243、251、252、253が自動で点灯される。また、オペレータが主出入り口92からフロア91内を見た瞬間に、既に第5基板生産ライン85の全体が照明されているので、作業対象箇所がわかりやすい。
オペレータは、異常要因に応じて対策を講じ、基板生産ラインの稼動を再開する。さらに、オペレータは、基板生産ラインが良好に稼動していることを確認すると、照明制御コンピュータ4の入力装置から復帰指令を入力する。復帰指令は、省エネ維持部42を復帰させるための指令である。図4のステップS11に続くステップS12で、照明制御コンピュータ4は、復帰指令の入力を待ち、復帰指令が入力されると制御フローの実行をステップS13に進める。
オペレータは、段取り替え作業、補給作業、および交換作業を行った後に、復帰指令を入力する必要は無い。照明制御コンピュータ4は、ステップS8、S9、S10を実行した後、制御フローの実行をステップS13に進め、オペレータの作業が終了するのを待つ。作業が終了するとコール信号Scが解除されるので、照明制御コンピュータ4は、制御フローの実行をステップS14に進める。
ステップS14で、照明制御コンピュータ4は、一定時間の経過を待ち、一定時間が経過すると制御フローの実行をステップS1に戻す。一定時間は、オペレータが要因発生箇所から離れる便宜を考慮して設定されたものであり、必須ではない。つまり、照明制御コンピュータ4は、ステップS13でコール信号Scが解除された時点で、直ちに制御フローの実行をステップS1に戻してもよい。戻った後の再度のステップS1で別のコール信号が発生していなければ、再度のステップ2で、省エネ維持部42が復帰し、省エネ効果が再び発生する。
なお、複数のコール信号Scが時間的にオーバーラップして発生する場合も生じ得る。この場合、照明制御コンピュータ4は、個々のコール信号Scに対して図4に示される制御フローをそれぞれ実行する。このため、省エネ維持部42が復帰するのは、全てのコール信号Scが解除された後となる。
次に、第1実施形態の省エネ維持部42の機能を変形した変形例について説明する。変形例において、省エネ維持部42は、全消灯状態でなく、フロア91全体での照明用電力が節約された省エネ点灯状態を維持する。図9は、第1実施形態の変形例において、省エネ維持部42が省エネ点灯状態を維持する状況を例示するフロア91の平面図である。図示されるように、要因が発生していない間、省エネ維持部42は、第2基板生産ライン82の第2照明器具222、および第4基板生産ライン84の第2照明器具242の2個のみを点灯し、他を消灯した間引き点灯状態を維持する。これでも、大きな省エネ効果が発生する。
なお、省エネ点灯状態は、上記した間引き点灯状態に限定されず、低輝度点灯状態や部分点灯状態などでもよい。低輝度点灯状態において、全ての照明器具は、点灯されつつも、各々の照明ランプの消費電力が節約されて輝度が低下する。部分点灯状態において、照明器具の各々は、2個以上の照明ランプを有し、少なくとも1個の照明ランプが消灯される。さらに、上記した複数の状態を組み合わせることも可能である。例えば、間引き点灯状態とされた第2基板生産ライン82の第2照明器具222、および第4基板生産ライン84の第2照明器具242を、消費電力が節約された低輝度とすることができる。
(3.第1実施形態の照明制御システム1の態様および効果)
第1実施形態の照明制御システム1は、複数の生産装置(基板生産装置(71〜76))、および複数の生産装置が設置されたフロア91の少なくとも一方を分担して照明する複数の照明器具(211〜213等)を制御する照明制御システム1であって、複数の生産装置のうち第一生産装置でオペレータによる作業を必要とする要因が発生したときに、第一生産装置で発生するコール信号Scを取得するコール信号取得部41と、コール信号Scが発生していない間、複数の照明器具を消灯状態、またはフロア91全体での照明用電力が節約された省エネ点灯状態に維持する省エネ維持部42と、コール信号Scが発生したときに、第一生産装置および第一生産装置の周りのフロアエリアの少なくとも一方を分担する照明器具を点灯させる要因箇所点灯部43と、コール信号Scが発生したときに、第一生産装置以外の生産装置および第一生産装置から離れたフロアエリアの少なくとも一方に該当する関連箇所であって、オペレータが作業のために移動する可能性のある関連箇所を分担する照明器具を、要因の内容に基づき可変に選択して点灯させる関連箇所点灯部44と、を備えた。
これによれば、コール信号Scが発生していない間、省エネ維持部42が機能して、省エネ効果が発生する。そして、コール信号Scが発生したときに、要因箇所点灯部43によって要因の発生箇所が自動的に照明され、かつ、関連箇所点灯部44によって関連箇所が自動的に照明される。つまり、オペレータが作業を行う箇所および移動する可能性のある箇所が自動的に照明されるので、作業性が向上し、かつ作業対象箇所がわかりやすい。したがって、第1実施形態の照明制御システム1は、省エネ効果と良好な作業性とを両立させることができる。
さらに、第1実施形態の照明制御システム1は、複数の生産装置(基板生産装置(71〜76))に接続されてコール信号Scを取得可能であるとともに、複数の照明器具(211〜213等)を個別に点灯および消灯可能な照明用配電盤5に接続され、かつ、コール信号取得部41、省エネ維持部42、要因箇所点灯部43、および関連箇所点灯部44の少なくとも一部分の機能を含む照明制御コンピュータ4を備えた。
これによれば、コンピュータ装置を利用して、本発明を合理的に実施できる。特に、基板生産装置(71〜76)を照明対象とする場合に、照明制御コンピュータ4は、第1〜第5基板生産ライン81〜85の稼動を管理するライン管理コンピュータを兼ねることができるので、ハードウェアが有効に活用される。
さらに、関連箇所として、第一生産装置を含んで構成された生産ライン内の他の生産装置、ならびに、フロア91の出入り口(主出入り口92)から第一生産装置に至る通路を含んだフロアエリア、ならびに、第一生産装置に補給される材料および部品、ならびに第一生産装置に用いられる交換用部材の少なくともいずれかが置かれている部品部材置き場(部品部材室95、第1〜第5部品置き場981〜985)から第一生産装置に至る通路を含んだフロアエリア、の一箇所以上が選択される。これによれば、複数の生産装置が生産ラインを構成するフロア91、および、出入り口や部品部材置き場が設けられたフロア91で、作業性を向上する効果が顕著になる。
さらに、作業によって要因が解消されコール信号Scが解除された時点で、または、コール信号Scが解除されてから一定時間が経過した時点で、または、オペレータが復帰指令を入力した時点で、省エネ維持部42が復帰する。これによれば、オペレータが動きの無い作業を行う場合や、一時的に要因の発生箇所を離れる場合にも消灯されることがなく、良好な作業性が保たれる。加えて、要因が解消されてから自動消灯されるので、省エネ効果が再び発生する。
さらに、第1実施形態の変形例において、省エネ維持部42は、複数の照明器具の各々の照明ランプの消費電力を節約した低輝度点灯状態、または、複数の照明器具の各々の複数の照明ランプの一部を消灯した部分点灯状態、または、複数の照明器具の一部を点灯し残部を消灯した間引き点灯状態、または、低輝度点灯状態および部分点灯状態および間引き点灯状態のうち複数状態の組み合わせを維持する。これによれば、省エネ維持部42は、全消灯状態以外にも様々な省エネ点灯状態を採用できる。
さらに、第1実施形態の照明制御システム1は、フロア91内に位置するオペレータを感知する人感知センサ(311〜313等)と、感知したオペレータの周りのフロアエリアを分担する照明器具を点灯させる人感知箇所点灯部(自動制御スイッチ53)と、をさらに備えた。これによれば、人感知センサを併用することで、作業性を向上する効果が確実になる。
また、第1実施形態の照明制御システム1において、複数の生産装置の各々は、はんだを用いて電子部品を基板に装着する基板生産ライン81〜85を構成する基板生産装置(71〜76)であり、要因は、基板の種類を変更する段取り替え要因、はんだまたは電子部品を補給する補給要因、基板生産装置に用いられる交換用部材の交換要因、および基板生産装置に発生した異常要因の少なくとも一要因を包含する。これによれば、基板生産工場のフロア91で、コール信号Scが発生していない間の省エネ効果と、様々な要因に対する良好な作業性とを両立させることができる。
さらに、要因が異常要因であるとき、関連箇所は、要因が発生した第一基板生産装置を含んで構成された基板生産ライン81〜85内の他の基板生産装置を包含する。これによれば、オペレータが移動する可能性のある基板生産ライン81〜85の全体が自動的に照明されるので、作業性が向上する。
さらに、作業によって要因が解消され、要因が発生した第一基板生産装置を含んで構成された基板生産ライン81〜85が稼動を再開して所定数の前記基板が良好に生産された時点で、または、第一基板生産装置を含んで構成された基板生産ライン81〜85が稼動を再開したことを確認したオペレータが復帰指令を入力した時点で、省エネ維持部42が復帰する。これによれば、基板生産ライン81〜85の良好な稼動が確認されてから省エネ維持部42が復帰するので、不十分な作業のおそれが生じない。
(4.第2実施形態の照明制御システム)
次に、第2実施形態の照明制御システムについて、第1実施形態と異なる点を主に説明する。第2実施形態の照明制御システムにおいて、人感知センサおよび自動制御スイッチ53を備えない点、ならびに関連箇所点灯部44の機能が異なり、それ以外は第1実施形態と同じである。第2実施形態では、人感知センサによる自動点灯機能が無く、関連箇所点灯部44が通路を含んだフロアエリアの照明を制御する。
第2実施形態の照明制御システムの動作および作用について、図5で説明した段取り替え要因の場合を例にして説明する。図10は、基板生産ラインで発生した段取り替え要因に応じて、第2実施形態の照明制御システムが動作した状況を例示するフロア91の平面図である。図10の例では、第4基板生産ライン84で段取り替え要因が発生している。このため、第1実施形態と同様に、要因箇所点灯部43は、第4基板生産ライン84を分担する第1〜第3照明器具241〜243を点灯させ、関連箇所点灯部44は、室内照明器具26を点灯させる。
また、第1実施形態と異なり、関連箇所点灯部44は、主出入り口92から第4基板生産ライン84に至る通路を含んだフロアエリア、ならびに、第4基板生産ライン84から部品部材室95に至る通路を含んだフロアエリアを関連箇所とする。つまり、関連箇所点灯部44は、第3基板生産ライン83を分担する第3および第1照明器具233、231を点灯させて、オペレータの移動の便宜を図る。したがって、オペレータが段取り替え作業のために移動する可能性のあるエリアに関して、全ての照明器具231、233、241、242、243、および室内照明器具26が自動で点灯される。
第2実施形態の照明制御システムにおいて、要因が段取り替え要因、補給要因、および交換要因のいずれかであるとき、関連箇所は、はんだおよび電子部品、ならびに交換用部材の少なくともいずれかが置かれている部品部材置き場から要因が発生した第一基板生産装置に至る通路を含んだフロアエリアを包含する。これによれば、オペレータが移動する可能性のある通路が自動的に照明されるので、人感知センサを併用せずとも、作業性が顕著に向上する。
(5.実施形態の応用および変形)
なお、第1実施形態において、段取り替え作業、補給作業、および交換作業を行った後にオペレータが復帰指令を入力してから省エネ維持部42が復帰するようにしてもよい。この場合、照明制御コンピュータ4は、ステップS8、S9、S10の後、制御フローの実行をステップS12に進め、以降は異常要因発生時と同じ制御を行う。また、異常要因発生時のステップS12で、オペレータによる復帰指令に代えて、基板生産ライン81〜85の復帰信号を待つようにしてもよい。復帰信号は、基板生産ライン81〜85が稼動を再開して所定数の基板が良好に生産された時点で、当該の基板生産ライン81〜85からハブ装置47を介して照明制御コンピュータ4に入力される。
さらになお、基板生産ラインのライン数やライン構成、フロア91内の照明器具や部品部材置き場の配置などは様々に変更できる。この場合、関連箇所点灯部は、要因に応じて点灯する照明器具を適宜選択し、点灯させる。また、本発明の照明制御システムは、基板以外の様々な製品に係る複数の生産装置が設置された工場で実施することもできる。本発明は、他にも様々な応用や変形が可能である。
1:照明制御システム
211〜213:第1〜第3照明器具 221〜223:第1〜第3照明器具
231〜233:第1〜第3照明器具 241〜243:第1〜第3照明器具
251〜253:第1〜第3照明器具 26:室内照明器具
311〜313:第1〜第3人感知センサ 323:第3人感知センサ
331〜333:第1〜第3人感知センサ 343:第3人感知センサ
4:照明制御コンピュータ 41:コール信号取得部 42:省エネ維持部
43:要因箇所点灯部 44:関連箇所点灯部
5:照明用配電盤 52:手動制御スイッチ
53:自動制御スイッチ(人感知箇所点灯部) 54:システム制御スイッチ
71:はんだ印刷機 72:印刷検査機 73:第1電子部品装着機
74:第2電子部品装着機 75:基板外観検査機 76:リフロー機
81〜85:第1〜第5基板生産ライン
91:フロア 92:主出入り口 93:副出入り口
95:部品部材室 981〜985:第1〜第5部品置き場

Claims (10)

  1. 複数の生産装置、および複数の前記生産装置が設置されたフロアの少なくとも一方を分担して照明する複数の照明器具を制御する照明制御システムであって、
    複数の前記生産装置のうち第一生産装置でオペレータによる作業を必要とする要因が発生したときに、前記第一生産装置で発生するコール信号を取得するコール信号取得部と、
    前記コール信号が発生していない間、複数の前記照明器具を消灯状態、または前記フロア全体での照明用電力が節約された省エネ点灯状態に維持する省エネ維持部と、
    前記コール信号が発生したときに、前記第一生産装置および前記第一生産装置の周りのフロアエリアの少なくとも一方を分担する前記照明器具を点灯させる要因箇所点灯部と、
    前記コール信号が発生したときに、前記第一生産装置以外の前記生産装置および前記第一生産装置から離れたフロアエリアの少なくとも一方に該当する関連箇所であって、前記オペレータが前記作業のために移動する可能性のある前記関連箇所を前記要因の内容に基づいて特定し、特定した前記関連箇所を分担する前記照明器具を可変に選択して点灯させる関連箇所点灯部と、
    を備えた照明制御システム。
  2. 複数の前記生産装置に接続されて前記コール信号を取得可能であるとともに、複数の前記照明器具を個別に点灯および消灯可能な照明用配電盤に接続され、かつ、前記コール信号取得部、前記省エネ維持部、前記要因箇所点灯部、および前記関連箇所点灯部の少なくとも一部分の機能を含む照明制御コンピュータを備えた請求項1に記載の照明制御システム。
  3. 前記関連箇所として、
    前記第一生産装置を含んで構成された生産ライン内の他の前記生産装置、ならびに、
    前記フロアの出入り口から前記第一生産装置に至る通路を含んだフロアエリア、ならびに、
    前記第一生産装置に補給される材料および部品、ならびに前記第一生産装置に用いられる交換用部材の少なくともいずれかが置かれている部品部材置き場から前記第一生産装置に至る通路を含んだフロアエリア、
    の一箇所以上が選択される請求項1または2に記載の照明制御システム。
  4. 前記作業によって前記要因が解消され前記コール信号が解除された時点で、または、前記コール信号が解除されてから一定時間が経過した時点で、または、前記オペレータが復帰指令を入力した時点で、前記省エネ維持部が復帰する請求項1〜3のいずれか一項に記載の照明制御システム。
  5. 前記省エネ維持部は、複数の前記照明器具の各々の照明ランプの消費電力を節約した低輝度点灯状態、または、複数の前記照明器具の各々の複数の照明ランプの一部を消灯した部分点灯状態、または、複数の前記照明器具の一部を点灯し残部を消灯した間引き点灯状態、または、前記低輝度点灯状態および前記部分点灯状態および前記間引き点灯状態のうち複数状態の組み合わせを維持する請求項1〜4のいずれか一項に記載の照明制御システム。
  6. 前記フロア内に位置する前記オペレータを感知する人感知センサと、
    感知した前記オペレータの周りのフロアエリアを分担する前記照明器具を点灯させる人感知箇所点灯部と、をさらに備えた請求項1〜5のいずれか一項に記載の照明制御システム。
  7. 複数の前記生産装置の各々は、はんだを用いて電子部品を基板に装着する基板生産ラインを構成する基板生産装置であり、
    前記要因は、前記基板の種類を変更する段取り替え要因、前記はんだまたは前記電子部品を補給する補給要因、前記基板生産装置に用いられる交換用部材の交換要因、および前記基板生産装置に発生した異常要因の少なくとも一要因を包含する請求項1〜6のいずれか一項に記載の照明制御システム。
  8. 前記要因が前記段取り替え要因、前記補給要因、および前記交換要因のいずれかであるとき、
    前記関連箇所は、前記はんだおよび前記電子部品、ならびに前記交換用部材の少なくともいずれかが置かれている部品部材置き場から前記要因が発生した第一基板生産装置に至る通路を含んだフロアエリアを包含する請求項7に記載の照明制御システム。
  9. 前記要因が前記異常要因であるとき、
    前記関連箇所は、前記要因が発生した第一基板生産装置を含んで構成された基板生産ライン内の他の前記基板生産装置を包含する請求項7に記載の照明制御システム。
  10. 前記作業によって前記要因が解消され、前記要因が発生した第一基板生産装置を含んで構成された基板生産ラインが稼動を再開して所定数の前記基板が良好に生産された時点で、または、前記第一基板生産装置を含んで構成された基板生産ラインが稼動を再開したことを確認した前記オペレータが復帰指令を入力した時点で、前記省エネ維持部が復帰する請求項7〜9のいずれか一項に記載の照明制御システム。
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