JP6710708B2 - ポリマーポリオール - Google Patents
ポリマーポリオール Download PDFInfo
- Publication number
- JP6710708B2 JP6710708B2 JP2018002072A JP2018002072A JP6710708B2 JP 6710708 B2 JP6710708 B2 JP 6710708B2 JP 2018002072 A JP2018002072 A JP 2018002072A JP 2018002072 A JP2018002072 A JP 2018002072A JP 6710708 B2 JP6710708 B2 JP 6710708B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyol
- polymer polyol
- antioxidant
- parts
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
例えば、車両座席シート用パッドにはクッション性の高い軟質ウレタンフォームが用いられているが、これらのウレタンフォーム成形後にポリウレタンフォーム用原料に含有するホルムアルデヒドやアセトアルデヒド等がパッドから拡散してしまうため、これらアルデヒド類の発生を低減することが求められている。
また、アルデヒド類を分解する作用を持つヒドラジン化合物をポリオール化合物に混合する方法(特許文献2参照)も知られている。
本発明は、アルデヒドの発生量が経時的に増加するのを抑制できる軟質ポリウレタンフォーム製造用のポリマーポリオール を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、エチレン性不飽和モノマー(e)を構成単量体とする重合体粒子(A)とポリオール(B)と酸化防止剤(C)とを含有するポリマーポリオールの製造方法であって、モノマー(e)中の40〜100重量%がアクリロニトリルであり、ポリマーポリオールの製造工程においてストリッピング工程の後に、ポリマーポリオールの重量に基づいて酸化防止剤(C)の含有量が0.03〜3重量%となるように前記酸化防止剤(C)を後添加する工程を有するポリマーポリオール(D)の製造方法である。
従って、本発明の軟質ポリウレタンフォーム製造用のポリマーポリオール を用いて製造された軟質ポリウレタンフォームはアルデヒドの拡散を少なくすることができるという効果を奏する。
エチレン性不飽和モノマー(e)としては、ACN以外に、スチレン(以下、Stと略記することがある。)、その他のエチレン性不飽和モノマー等が使用できる。
エチレン性不飽和化合物(e)としては、St及びACNを必須成分として含むことが好ましい。
芳香環含有モノマー(e2)としては、C8〜14、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ヒドロキシスチレン、クロルスチレンが挙げられる。
(メタ)アクリレート(e3)としては、C4〜27、例えばメチル、ブチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシル及びドコシル(メタ)アクリレート等のアルキル(アルキル基がC1〜24)(メタ)アクリレート;ヒドロキシポリオキシアルキレン(アルキレン基がC2〜8)モノ(メタ)アクリレートが挙げられる。
なお、(メタ)アクリレートとは、アクリレート及び/又はメタアクリレートを意味し、以下における(メタ)アクリル酸、(メタ)アリル等も同様であり、以下同様の表記法を用いる。
水酸基を有する不飽和化合物としては、ヒドロキシアルキル(C2〜12)(メタ)アクリレートが含まれ、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
エチレン性不飽和化合物との反応性及びポリマーポリオールの粘度の観点から、これらのうち好ましいのはアリルアルコールのAO付加物、ヒドロキシアルキル(C2〜12)(メタ)アクリレートのAO付加物である。ポリマーポリオールの粘度の観点から、AOの付加モル数は、好ましくは1〜9、特に好ましくは1〜6、最も好ましくは1〜3である。
上記AOとしては、C2〜12又はそれ以上のものが含まれ、例えばエチレンオキサイド、1,2−プロピレンオキサイド、1,2−、2,3−および1,3−ブチレンオキサイド、テトラヒドロフラン及び3−メチル−テトラヒドロフラン(以下それぞれEO、PO、BO、THFおよびMTHFと略記 )、1,3−プロピレンオキサイド、イソBO、C5〜12のα−オレフィンオキサイド、置換AO(スチレンオキサイド、エピハロヒドリン等)、並びにこれらの2種以上の併用(ランダム付加および/またはブロック付加)が挙げられる。
AOとしては、ポリマーポリオールの粘度及び軟質ポリウレタンフォームの物性の観点から、C2〜8が好ましく、さらに好ましくはC2〜4、特に好ましくはC2〜3,最も好ましくはPOおよび/またはEOである。
また、AOとしては、軟質ポリウレタンフォームの物性の観点から、単独の使用および2種以上のAOの併用が好ましく、さらに好ましくはPOまたはEOの単独並びにPOおよびEOの併用である。
SP値=(△E/V)1/2
ここで△Eは凝集エネルギー密度、Vは分子容を表し、その値は、Robert F.Fedorsらの計算によるもので、例えばポリマー エンジニアリング アンド サイエンス(Polymer engineering and science)第14巻、147〜154頁に記載されている。
<メジアン径の測定方法>
50mlのガラス製ビーカーにメタノール30mlを入れ、ポリマーポリオールを2mg投入し、長径2cm、短径0.5cmのスターラーピースを用いてマグネチックスターラーで400rpm×3分間撹拌、混合して均一液とする。混合後、5分間以内に測定セルに投入し、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置[型番:LA−750、(株)堀場製作所製]を用いて体積基準によるメジアン径を測定する。
ポリオール(B)の具体例としては、例えば、少なくとも2個(好ましくは2〜8個)の活性水素含有化合物(多価アルコール、多価フェノール、アミン、ポリカルボン酸、リン酸等)のAO付加物およびこれらの混合物が挙げられる。これらのうちポリウレタンの機械物性の観点から好ましいのは多価アルコールのAO付加物である。
(1)(POブロック)−(他のAOブロック)の順序でブロック付加したもの
(2)[(POブロック)−(他のAOブロック)]2の順序でブロック付加したもの
(3)(他のAOブロック)−(POブロック)−(他のAOブロック)の順序でブロック付加したもの
(4)(POブロック)−(他のAOブロック)−(POブロック)の順序でブロック付加したもの
(5)POおよび他のAOをランダム付加したもの
(6)米国特許第4226756号明細書記載の順序でランダムおよびブロック付加したもの。
R1−(Ar)(1−m)−NH−Ph−(NH)m−R2 (1)
式中、Phはフェニレン基、Arはアリーレン基、mは1又は0である。R1及びR2 はH又は炭素数3以上のハイドロカルビル基である。mが0の場合はR1とR2 とがSを介して結合してNHと共にフェノチアジン環を形成してもよい。
アリーレン基(Ar)にはフェニレン基及びナフチレン基が含まれる。Ar及びPhのフェニレン基にはp−フェニレン基が含まれる。
(1)mが1の場合:R1−NH−Ph−NH−R2
N,N´−ビスハイドロカルビルフェニレンジアミン、例えばN,N´−ビスC3〜14アルキルフェニレンジアミン[N,N´−ビス(t−ブチル)−p−フェニレンジアミン、N,N´−ビス(sec−オクチル)−p−フェニレンジアミン等]及びN,N´−ビス(β−ナフチル)フェニレンジアミン。
(2)mが0の場合:R1−Ar−NH−Ph−R2
ジアリールアミン、例えばジフェニルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、及びジハイドロカルビルジフェニルアミン〔ジC3〜14アルキルジフェニルアミン(例えばジオクチルジフェニルアミン)、ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン等]、並びにフェノチアジン。
一方、製造時に用いるポリオール(B)が予め酸化防止剤(C)を含有している場合であっても、ポリマーポリオール(D)中の酸化防止剤(C)の含有量が0.03重量%未満のときは、この範囲となるように必要量の酸化防止剤(C)を後添加する必要がある。また0.03重量部以上のときでも3重量%以下の範囲で後添加しても差し支えない。
反対にポリマーポリオール(D)中の酸化防止剤(C)の含有量が3重量%を超えるときは、この範囲となるようにポリオール(B)で希釈して調整する。
なお、(D)中の(A)の含有量は、下記の方法で測定される。
遠心分離用50ml遠沈管に、ポリマーポリオール約5gを精秤し、ポリマーポリオール重量(W1)とする。メタノール50gを加えて希釈する。
冷却遠心分離機[型番:H−9R、コクサン(株)製]を用いて、18,000rpm×60分間、20℃にて遠心分離する。上澄み液をガラス製ピペットを用いて除去する。残留沈降物にメタノール50gを加えて希釈し、上記と同様に遠心分離して上澄み液を除去する操作を、さらに3回繰り返す。
遠沈管内の残留沈降物を、3〜4kPaで80℃×3時間減圧乾燥し、乾燥した沈降物の重量(W2)を測定する。
次式で算出した値を、重合体粒子含有量(重量%)とする。
重合体粒子含有量(重量%)=(W2)×100/(W1)
(1)(B)中でエチレン性不飽和化合物(e)を重合させて製造する方法。
(2)エチレン性不飽和モノマー(e)を重合させて(A)を製造した後に、(A)を(B)中に分散させて製造する方法。
重合方法としては、ラジカル重合、配位アニオン重合、メタセシス重合およびディールス・アルダー重合等が挙げられるが、工業的な観点から好ましいのはラジカル重合である。
でき、アゾ化合物及び過酸化物等{特開2005−162791号公報、特開2004−002800号公報(対応米国特許出願:US2005/245724 A1)等に記載のもの}が使用できる。また、(K)の10時間半減期温度は、(e)の重合率及び重合時間とポリマーポリオールの生産性の観点から、30〜150℃が好ましく、さらに好ましくは40〜140℃、特に好ましくは50〜130℃である。
なお本発明において、エチレン性不飽和基を含有する反応性分散剤はMn1,000以上であり、Mnが1,000未満のエチレン性不飽和モノマー(e)とは区別される。
これらの中で重合体粒子(A)のメジアン径の観点から、〔5〕が好ましい。
希釈溶剤(G)の使用量(重量%)は、エチレン性不飽和化合物(e)の合計重量に基づいて、ポリマーポリオールの粘度及びフォーム硬さの観点から、5〜50が好ましく、さらに好ましくは10〜40である。(G)は重合反応終了後にポリマーポリオール中に残存してもよいが、フォーム硬さの観点から重合反応後に減圧ストリッピング等により除去するのが望ましい。
連鎖移動剤(H)の使用量(重量%)は、エチレン性不飽和化合物(e)の合計重量に基づいて、ポリマーポリオールの粘度及び得られるフォーム硬さの観点から好ましくは0.01〜2、さらに好ましくは0.1〜1である。
本発明のポリマーポリオールを得る工程として、バッチ式重合法及び連続重合法が好ましく、(D)の粘度の観点から、好ましくは多段連続重合法である。
多段連続重合法は、下記の工程(1)及び工程(n)を含んでなる。
工程(1):ポリオール(B)中で、ラジカル重合開始剤(K)の存在下、必要により分散剤(F)、希釈溶剤(G)及び/又は連鎖移動剤(H)の存在下、エチレン性不飽和化合物(e)を重合させてポリマーポリオール中間体(E−1)を得る工程
工程(n):ポリマーポリオール中間体(E−[n−1])中で、(K)の存在下、必要により(F)、(G)及び/又は(H)の存在下、(e)を重合させて、ポリマーポリオール中間体(E−n)又はポリマーポリオール(A)を得る工程(nは2〜6の整数を表す。)
多段連続重合法では、上記工程(1)〜(n)のうち、連続する工程であって、少なくとも2つの工程を連続重合法で行う。
連続重合法とは、重合反応液の一部又は全部を次工程に連続的に送る形式の重合方法であり、管型反応装置を用いる連続重合法や、回分式反応装置を用いて反応液の一部を次の回分式反応装置に連続的に送る連続重合法が含まれる。
なお、工程(n)の(e)の濃度は、(E−[n−1])に(E)が含まれる場合には、(E−[n−1])に含まれる(e)も合わせて濃度を算出するものとする。
また、工程(n)において、さらにポリオール(B)を添加してもよく、その場合には、添加した(B)も合わせて濃度を算出するものとする。
温度調節器、バキューム攪拌翼、滴下ポンプ、ジムロート冷却管、窒素流入口及び流出口を備えた4口フラスコに、ポリオール(B−1)[グリセリンにPOを付加した後、EOを付加して得られた、水酸基価=33、末端EO含量=14重量%のポリオール、酸化防止剤のBHTを含む]60部投入し、撹拌下130℃に昇温した。
ついで、別途、スチレンモノマー(St)3.0部、アクリロニトリル(ACN)7.0部、ポリオール(B−1)24部、ポリオール(B−2)[ペンタエリスリトールにPOを付加した後、EOを付加して得られた、水酸基価=32、末端EO含量=12重量%のポリオール、酸化防止剤のBHTを含む]6部及びラジカル重合開始剤(K−1)[和光純薬工業(株)製「V−59」(1,1’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)]1.0部で予め混合したモノマー含有混合液を、滴下ポンプを用いて1.0部/分の速度で連続的に滴下し、滴下終了後さらに130℃で30分重合させた。その後、25℃に冷却し、ポリマーポリオール中間体(E1−0)を得た。
連続重合装置(送液ライン、オーバーフローラインを接続した2LのSUS製耐圧反応容器)を2槽用意し、1槽目のオーバーフローラインを2槽目の重合槽の入口と接続し直列に配置する。1槽目及び2槽目の重合槽にそれぞれ、あらかじめポリオール(B−1)2000部を充液し、130℃に昇温した。ポリオール(B−1)685部、ACN81部、及びラジカル重合開始剤(K−1)2.0部を混合した原料混合液を、90部/分の送液速度でスタティックミキサーを用いてラインブレンドさせながら1槽目の重合槽へ連続的に送液し、重合槽から反応液(E2−1)をオーバーフローさせた。1槽目の重合槽からオーバーフローさせた反応液(E2−1)は90部/分の送液速度で2槽目の重合槽へ連続的に送液した。
温度調節器、バキューム攪拌翼、滴下ポンプ、ジムロート冷却管、窒素流入口及び流出口を備えた4口フラスコに、ポリオール(B−1)60部投入し、撹拌下130℃に昇温した。ついでSt7.0部、ACN3.0部、ポリオール(B−1)3024部、ポリオール(B−2)6部及びラジカル重合開始剤(K−1)1.0部で予め混合したモノマー含有混合液を、滴下ポンプを用いて1.0部/分の速度で連続的に滴下し、滴下終了後さらに130℃で30分重合させた。その後、25℃に冷却し、ポリマーポリオール中間体(E’1−0)を得た。
そこで(I−1)、(I−2)、(I’−1)中の酸化防止剤の含有量を、後述する液体クロマトグラフィーを使って分析した。その結果を表1に示す。
温度調節器、バキューム攪拌翼、窒素流入口及び流出口を備えた4口フラスコに、ポリマーポリオール中間体(I−1)100部及び酸化防止剤(C−1)[本州化学工業(株)製「H−BHT」(2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール)]0.10部を仕込んだ後、温度90℃で1時間混合して、本発明のポリマーポリオール(D−1)を得た
実施例1において、(I−1)の代わりにポリマーポリオール中間体(I−2)を用い、酸化防止剤(C−1)の添加部数を0.05部とした以外は、実施例1と同様な操作を行い、本発明のポリマーポリオール(D−2)を得た。
実施例1において、酸化防止剤(C−1)を添加しない以外は、実施例1と同様な操作を行い、比較のためのポリマーポリオール(D’−1)を得た。
実施例1において、酸化防止剤(C−1)の添加部数を0.02部とした以外は、実施例1と同様な操作を行い、比較のためのポリマーポリオール(D’−2)を得た。
実施例1において、(I−1)の代わりにポリマーポリオール(I’−1)とした以外は、実施例1と同様な操作を行い、比較のためのポリマーポリオール(D’−3)を得た。
UV検出器、データ処理装置付きの液体クロマトグラフィー測定器を使用し、溶離液にTHFを使用し流速0.7mL/分、サンプル注入量25μL、UV検出器波長275nm、カラム温度40℃およびGPCカラムで測定を行った。
検量線用溶液としては、THF溶液で酸化防止剤(C−1)をそれぞれ100、500、1,000および5,000ppmに調整した後、25mlメスフラスコにそれぞれ0.5g秤取りTHFでメスアップする。検量線溶液の液体クロマトグラフィー測定で得られたピーク面積と濃度から酸化防止剤の回帰式を求める。
サンプル溶液の測定で得られたピーク面積と回帰式からサンプル溶液中の酸化防止剤量(μg)を求める。
サンプル溶液中の酸化防止剤量から以下の計算式でポリマーポリオール中の酸化防止剤量を求める。
=[W×(X+Y)]/[X×Z]/10000
但し、W:回帰式から求めたサンプル溶液の酸化防止剤量(μg)、X:遠沈管へのサンプル採取量(g)、Y:遠沈管へのメタノール採取量(g)、Z:遠心分離後の上澄み液採取量(g)を表す。
UV検出器、データ処理装置付きの液体クロマトグラフィー測定器を使用し、溶離液にアセトニトリル/超純水=50/50(v/v)を使用し流速0.8mL/分、サンプル注入量20μL、UV検出器波長360nm、カラム温度40℃およびODSカラムで測定を行った。
検量線用溶液としては、和光純薬(株)製の2種アルデヒド−DNPH混合標準液(大気汚染物質測定(HPLC)用)(各0.1μgアルデヒド/μLアセトニトリル)をそれぞれ0.004、0.008、0.040、0.020および0.200ppmに調整した。 検量線溶液を液体クロマトグラフィー測定で得られたピーク面積と濃度からアセトアルデヒドの回帰式を求める。
次いで、50mLメスフラスコに、和光純薬(株)製 2、4-ジニトロフェニルヒドラジンを125mg採取し、関東化学(株)製 リン酸をメスピペットで1.5mL採取しアセトニトリルでメスアップした誘導体化試薬溶液を5mLホールピペットで採取し、上澄み液5mLを採取した20mLメスフラスコに加えて25±1℃で30分間静置する。30分後、アセトニトリルでメスアップした後、ろ過フィルター (PTFE w/GMFフィルター 0.2μm (WHATMAN製))でろ過した後、液体クロマトグラフィーで測定する。
サンプル溶液中のアセトアルデヒド濃度から以下の計算式でポリマーポリオール中のアセトアルデヒド含量を求める。
但し、N:回帰式から求めたサンプル溶液のアセトアルデヒド濃度(ppm)、M:50mLメスフラスコへのサンプル採取量(g)を表す。
1000mLビーカーにサンプル約500gを採取し、メタノールを400mL加えて希釈溶解させる。事前に十分に乾燥させておいた106μm標準ふるいを精秤する。
希釈溶液全量を106μm標準ふるいでろ過する。ふるい上の残渣をメタノールで洗浄し、70℃の乾燥機で30分乾燥させた後、106μmふるいを精秤する。以下の計算式でポリマーポリオール中の異物量を求める。
但し、O:サンプル採取量(g)
P:ろ過前の106μm標準ふるいの重量(g)
Q:ろ過後の106μm標準ふるいの重量(g)を表す。
一方、ポリマーポリオール製造後に酸化防止剤を後添加していない比較例1のポリマーポリオールは、実施例に比べて、アセトアルデヒド含量の経時での増加量が多くなる。さらに、少ししか追加添加していないため酸化防止剤の含有量が0.03重量%未満である比較例2のポリマーポリオールも、実施例に比べてアセトアルデヒド含量の経時での増加量が多くなる。一方、モノマー中のアクリロニトリル比率が40%未満である比較例3のポリマーポリオールは、実施例に比べて異物量が多かった。
さらに、自動車シートなどの用途として好適である。
Claims (3)
- エチレン性不飽和モノマー(e)を構成単量体とする重合体粒子(A)とポリオール(B)と酸化防止剤(C)とを含有するポリマーポリオールの製造方法であって、モノマー(e)中の40〜100重量%がアクリロニトリルであり、ポリマーポリオールの製造工程においてストリッピング工程の後に、ポリマーポリオールの重量に基づいて酸化防止剤(C)の含有量が0.03〜3重量%となるように前記酸化防止剤(C)を後添加する工程を有するポリマーポリオール(D)の製造方法。
- 酸化防止剤(C)が、フェノール系酸化防止剤及びアミン系酸化防止剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の酸化防止剤を含んでなる請求項1に記載の製造方法。
- ポリオール(B)の水酸基当量が500〜4,000である請求項1又は2に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018002072A JP6710708B2 (ja) | 2018-01-10 | 2018-01-10 | ポリマーポリオール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018002072A JP6710708B2 (ja) | 2018-01-10 | 2018-01-10 | ポリマーポリオール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019119830A JP2019119830A (ja) | 2019-07-22 |
JP6710708B2 true JP6710708B2 (ja) | 2020-06-17 |
Family
ID=67306815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018002072A Active JP6710708B2 (ja) | 2018-01-10 | 2018-01-10 | ポリマーポリオール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6710708B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20230083992A1 (en) * | 2021-09-01 | 2023-03-16 | Covestro Llc | Filled polyol compositions that include a triazole |
US20230102722A1 (en) * | 2021-09-01 | 2023-03-30 | Covestro Llc | Processes for producing filled polyol compositions |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3703263B2 (ja) * | 1997-08-19 | 2005-10-05 | 三井化学株式会社 | ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法 |
JP3933790B2 (ja) * | 1998-05-01 | 2007-06-20 | 三井化学株式会社 | ポリオキシアルキレンポリオール及びポリマー分散ポリオール |
JP4869276B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2012-02-08 | 三洋化成工業株式会社 | ポリマーポリオール及びポリウレタンの製造方法 |
-
2018
- 2018-01-10 JP JP2018002072A patent/JP6710708B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019119830A (ja) | 2019-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5368523B2 (ja) | 微粒子分散ポリオールの製造方法及びポリウレタン樹脂の製造方法 | |
JP6710708B2 (ja) | ポリマーポリオール | |
US20100036082A1 (en) | Polymer polyol, method for producing the same, and method for producing polyurethane | |
JP4862028B2 (ja) | ポリマーポリオール、その製造方法及びポリウレタン樹脂の製造方法 | |
KR101356342B1 (ko) | 폴리머 폴리올 및 폴리우레탄의 제조 방법 | |
FR2472585A1 (fr) | Procede de fabrication de polyols polymeres et utilisation de ces derniers pour la fabrication de polyurethane | |
US20030162890A1 (en) | Nanoscale polymerized hydrocarbon particles and methods of making and using such particles | |
US7402646B2 (en) | Polymerization of diisopropenylbenzene | |
JP2010084013A (ja) | ポリマーポリオール及びポリウレタン樹脂の製造方法 | |
JP4869276B2 (ja) | ポリマーポリオール及びポリウレタンの製造方法 | |
JP2009007555A (ja) | 重合体ポリオールの製造方法 | |
JP2009040946A (ja) | 重合体ポリオールの製造方法 | |
JP5697963B2 (ja) | ポリマーポリオール及びこれを用いたポリウレタンの製造方法 | |
CN112714772A (zh) | 紫外线固化性硅酮组合物及其固化物 | |
JPS63265913A (ja) | カ−ボンブラツクグラフトポリマ−の製造方法 | |
JP2005162791A (ja) | 重合体ポリオールの製造方法 | |
JP4921324B2 (ja) | 微粒子分散ポリオールの製造方法 | |
JP2009007506A (ja) | ポリマーポリオールの製造方法 | |
JP6232351B2 (ja) | ポリオール組成物及びこれを用いたポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2008138178A (ja) | ポリマーポリオール | |
JP2010132738A (ja) | 重合体ポリオール、この製造方法及びポリウレタン樹脂の製造方法 | |
JP2010106198A (ja) | 多分岐高分子の製造方法 | |
EP1867666A1 (en) | Optically active copolymer, process for producing the same, and packing for chromatography comprising the copolymer | |
JP2008266601A (ja) | ポリマーポリオール | |
JP2014043551A (ja) | ポリマーポリオール及びこれを用いたポリウレタンフォームの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181017 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191016 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191029 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191218 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200526 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200527 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6710708 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |