JP6708412B2 - 液体吐出ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、本発明は、液体吐出ヘッドおよびその製造方法に関する。
吐出口からインクなどの液体を吐出する液体吐出ヘッドとして、熱エネルギーによる吐出方式の液体吐出ヘッドが知られている。この方式の液体吐出ヘッドは、電気信号に応じて熱エネルギーを発生させるエネルギー発生素子を備え、この熱エネルギーにより液体中に気泡を発生させ、その気泡を利用して液体を吐出するものである。このような液体吐出ヘッドでは、液体吐出時の気泡の成長および消滅の際に機械的衝撃(キャビテーション)が発生する。このキャビテーションからエネルギー発生素子を保護するために、エネルギー発生素子を覆うように耐キャビテーション膜を形成する技術が知られている。
耐キャビテーション膜は、強度的な観点から、多くの場合、導電性の金属材料から形成されている。導電性の耐キャビテーション膜は、他の電気配線と導通して電位が生じると、電荷が液体に抜けて膜性質が変化(陽極酸化)してしまい、耐キャビテーションとしての機能を損なう可能性がある。そのため、耐キャビテーション膜は、他の電気配線と絶縁膜で絶縁されていることが重要となる。
特許文献1には、耐キャビテーション膜に接続されたテストパッドに電圧を印加することで、耐キャビテーション膜と他の電気配線との間の絶縁が確保されているかどうかの電気検査を行う方法が開示されている。
特開2003−145770号公報
上述の電気検査は、液体吐出ヘッドの製造工程において、液体吐出ヘッドが完成する前、具体的には、基板(ウエハ)に耐キャビテーション膜などを形成して記録素子基板が形成された時点で実行することを前提としたものである。しかしながら、この電気検査の後にも、液体吐出ヘッドの完成までには配線工程や組立工程など多くの工程を経るため、記録素子基板に静電気が印加されたり外力が作用したりして、耐キャビテーション膜と他の電気配線との間に導通が発生する可能性がある。さらには、液体吐出ヘッドは、液体を充填して使用されるため、液体が充填されている状態でも耐キャビテーション膜と他の電気配線との間の導通の有無を検査する必要がある。すなわち、耐キャビテーション膜の絶縁性を確実に保証するためには、液体吐出ヘッドが完成した最終形態において耐キャビテーション膜の電気検査を実行することが求められる。
そこで、本発明の目的は、最終的な形態において耐キャビテーション膜と他の電気配線との間の絶縁性を検査する電気検査が実行可能な液体吐出ヘッドおよびその製造方法を提供することである。
上述した目的を達成するために、本発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生させるエネルギー発生素子と、エネルギー発生素子を覆うように設けられた導電性の耐キャビテーション膜と、カソードが耐キャビテーション膜に接続され、アノードがグランドに接続された保護ダイオードと、それぞれが有する複数の記録素子基板と、外部から電気的に接続可能な複数の接続パッドを有し、複数の接続パッドの1つが複数の記録素子基板の耐キャビテーション膜に電気的に接続され接続基板と、を有している。
また、本発明の液体吐出ヘッドの製造方法は、液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生させるエネルギー発生素子と、エネルギー発生素子を覆うように設けられた導電性の耐キャビテーション膜と、エネルギー発生素子と電気的に接続される電気配線と、カソードが耐キャビテーション膜に接続され、アノードがグランドに接続された保護ダイオードと、それぞれが有する複数の記録素子基板を用意する工程と、外部から電気的に接続可能な複数の接続パッドを有する接続基板を用意する工程と、複数の接続パッドの1つ複数の記録素子基板の耐キャビテーション膜とを電気的に接続する工程と、1つの接続パッドを通じて、各記録素子基板において耐キャビテーション膜と他の電気配線との間の絶縁性を検査する工程と、を含んでいる。
このような液体吐出ヘッドおよび液体吐出ヘッドの製造方法では、液体吐出ヘッドの最終形態においても、その外部から接続基板の接続パッドを通じて、耐キャビテーション膜に電気的に接続することが可能になる。
以上、本発明によれば、最終的な形態の液体吐出ヘッドにおいて、耐キャビテーション膜と他の電気配線との間の絶縁性を検査する電気検査が実行可能になる。
液体吐出装置の内部構成を示す概略斜視図である。 液体吐出ヘッドの構成を示す斜視図である。 記録素子基板の構成例を示す概略断面図である。 液体吐出ヘッドの最終形態での概略的な回路構成を示すブロック図である。 図4に示す記録素子基板の回路構成に対応する概略平面図である。 記録素子基板ユニット、配線部材、および接続基板の概略平面図である。 記録素子基板と接続基板との配線例を示す透視平面図である。 液体吐出ヘッドの製造方法を示すフローチャートである。 記録素子基板単体での概略的な回路構成を示すブロック図である。 図9に示す記録素子基板の回路構成に対応する概略平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドを搭載した液体吐出装置の内部構成を示す概略斜視図である。
液体吐出装置10は、シリアルスキャン方式の液体吐出装置であり、液体吐出ヘッド1と、液体吐出ヘッド1を搭載するキャリッジ2とを備えている。液体吐出ヘッド1は、シートSとの対向面に形成され、シートSに向けて図中のz方向に液体を吐出するための複数の吐出口(図示せず)を有している。キャリッジ2は、ガイド軸3,4によって主走査方向(図中のx方向)に往復移動可能に支持されている。液体吐出装置10では、シートSが、液体吐出装置10に設けられた挿入口6から挿入された後、その進行方向を反転させてから、ローラ5によって副走査方向(図中のy方向)に搬送される。そして、キャリッジ2の移動に伴って液体吐出ヘッド1から液体の吐出させる記録動作と、ローラ5によるシートSの搬送動作とを繰り返すことで、シートSに画像が記録される。
本実施形態の液体吐出ヘッド1は、後述するように、液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生させるエネルギー発生素子を備え、この熱エネルギーにより液体中に気泡を発生させ、その気泡を利用して吐出口から液体を吐出するものである。
図2は、本実施形態の液体吐出ヘッドの構成を示す斜視図である。
液体吐出ヘッド1は、筐体11と、記録素子基板ユニット12と、配線部材15と、接続基板20とを備えている。記録素子基板ユニット12、配線部材15、および接続基板20は、筐体11に対して固定されている。筐体11には、液体を収容する液体タンク(図示せず)が搭載され、筐体11の内部には、液体タンクから記録素子基板ユニット12へ液体を供給するための流路が設けられている。
記録素子基板ユニット12は、記録素子基板13と、記録素子基板13を支持する支持部材14とを備えている。図示した例では、3つの記録素子基板13が設けられているが、記録素子基板の個数は3つに限定されるものではない。記録素子基板13は、エネルギー発生素子が設けられた基板と、基板に接合され、複数の吐出口および複数の流路が形成された流路形成部材とを有している。エネルギー発生素子は、吐出口に対向する位置に配置されている。基板には、筐体11の液体タンクから供給される液体を複数の流路に供給する供給路が形成されている。図示した例では、1つの記録素子基板13に対して、4列の吐出口列が形成され、各列でそれぞれ異なる種類の液体が吐出可能になっているが、吐出口列の列数は4列に限定されるものではない。
接続基板20は、液体吐出ヘッド1と液体吐出装置10の装置本体とを電気的に接続するための部材であり、配線部材15は、接続基板20と記録素子基板13とを電気的に接続するための部材である。すなわち、液体を吐出するための電気信号が、液体吐出装置10の装置本体から入力され、接続基板20および配線部材15を介して、記録素子基板13に供給されるようになっている。配線部材15には、記録素子基板13が配置される位置に対応して、長方形の開口部が形成され、その短辺周縁には、記録素子基板13の電極部に電気的に接続される端子部が設けられている。また、配線部材15には、接続基板20の接続パッド201に電気的に接続される端子部も設けられている。配線部材15としては、フレキシブル配線基板などを用いることができる。
図3(a)は、本実施形態の記録素子基板の一構成例を示す概略断面図であり、図3(b)は、他の構成例を示す概略断面図である。
記録素子基板13は、Siからなる基板131と、基板131の上に形成された、例えばAlからなる発熱抵抗体層132と、発熱抵抗体層132の上に形成された、例えばAlからなる一対の配線層133とを有している。発熱抵抗体層132は、一対の配線層133に挟まれた部分130がエネルギー発生素子として機能し、一対の配線層133に電圧が印加されることで、発熱して熱エネルギーを発生させることができる。この熱エネルギーにより、流路内の液体中に気泡を発生させ、その気泡を利用して吐出口から液体を吐出することができる。
さらに、発熱抵抗体層132および一対の配線層133の上方には、液体吐出時の気泡の成長および消滅の際に発生する機械的衝撃(キャビテーション)からエネルギー発生素子130を保護するために、耐キャビテーション膜135が形成されている。耐キャビテーション膜135は、強度的な観点から、導電性の金属材料で形成されていることが好ましく、特にTaから形成されていることが好ましい。耐キャビテーション膜135は、図3(a)に示すように、例えばTaの単層構造であってもよく、図3(b)に示すように、例えばTa/Ir/Taの3層構造であってもよい。耐キャビテーション膜135と発熱抵抗体層132および一対の配線層133との間には、これらを絶縁するための絶縁膜134が形成されている。
耐キャビテーション膜135は、流路内の液体と接触している状態で発熱抵抗体層132や配線層133と導通すると、耐キャビテーション膜135から液体に電荷が抜けることで、陽極酸化されてしまう。これにより、耐キャビテーション膜135のキャビテーションに対する耐性が低下し、液体の吐出性能を著しく低下させてしまう。そのため、液体の吐出性能の低下を抑制して記録画像の品位を良好に維持するためには、特に液体吐出ヘッド1の最終形態において、耐キャビテーション膜135と発熱抵抗体層132および配線層133との間の絶縁が保証されていることが重要となる。そこで、本実施形態の液体吐出ヘッド1は、以下に示すように、耐キャビテーション膜135と他の電気配線(特に配線層133)との間の導通の有無を検査する電気検査が実行可能な構成を有している。
図4は、本実施形態の液体吐出ヘッドの最終形態における、記録素子基板、配線部材、および接続基板の概略的な回路構成を示すブロック図である。図5は、図4に示す記録素子基板の回路構成に対応する概略平面図である。
耐キャビテーション膜135は、記録素子基板13の電極部141に電気的に接続され、電極部141は、配線部材15を介して接続基板20の接続パッド201に電気的に接続されている。接続パッド201は、液体吐出ヘッド1の外部から接続可能であり(図2参照)、これにより、液体吐出ヘッド1の外部から耐キャビテーション膜135に電気的に接続することができる。同様に、各配線層133も、配線部材15を介して接続基板20の接続パッド201に電気的に接続されている。したがって、液体吐出ヘッド1の最終形態において、耐キャビテーション膜135に接続された接続パッド201と、配線層133に接続された接続パッド201との間で、導通の有無を検査する電気検査を実行することができる。
耐キャビテーション膜135と接続パッド201との間には、記録素子基板13上の回路素子(図示せず)を静電放電による破壊から保護するための保護ダイオード138が設けられている。保護ダイオード138は、カソードが耐キャビテーション膜135に接続され、アノードがグランド(VSS)端子139に接続されている。したがって、接続基板20の接続パッド201に印加された静電気を、保護ダイオード138を介してVSS端子139に放電することができる。そのため、印加された静電気が耐キャビテーション膜135を介して記録素子基板13上の回路素子に放電して、その回路素子が破壊されるのを抑制することができる。配線層133と接続パッド201との間にも、同様に保護ダイオード138が設けられている。
また、耐キャビテーション膜135には、テストパッド140も接続されている。テストパッド140は、後述するように、記録素子基板13が単体の状態で耐キャビテーション膜135の絶縁性を検査するために用いられる。
記録素子基板13の電極部141は、図5に示すように、電極端子137上に金メッキ加工を施すことで構成されている。この金メッキ加工は、記録素子基板13と配線部材1
5との電気的接続の信頼性を向上させるとともに、耐キャビテーション膜135と保護ダイオード138のカソードとを接続するために施されている。すなわち、耐キャビテーション膜135と保護ダイオード138とは、後述するように、記録素子基板13が液体吐出ヘッド1に組み立てられる前の単体の状態では接続されておらず、金メッキ加工を施すことで初めて接続されることになる。
図6は、本実施形態の記録素子基板ユニット、配線部材、および接続基板の概略平面図である。
上述したように、記録素子基板ユニット12は、記録素子基板13と、記録素子基板13を支持する支持部材14とを有し、配線部材15を介して接続基板20に電気的に接続されている。接続基板20は、複数の接続パッド201を有している。これらは、耐キャビテーション膜135や、発熱抵抗体(ヒータ)用の電源(VH)配線およびグランド(GNDH)配線として用いられる配線層133、データ信号用のデータ(DATA)配線などに電気的に接続されている。したがって、液体吐出ヘッド1が液体吐出装置10に搭載されて駆動される際には、装置本体の接続端子から複数の接続パッド201を通じて、液体吐出ヘッド1を駆動するための駆動信号や液体を吐出するための電気信号が入力されることになる。
なお、耐キャビテーション膜135に接続された接続パッド201は、上述したように、耐キャビテーション膜135の絶縁性の検査のために用いられ、液体吐出ヘッド1の駆動時には用いられない。そのため、この接続パッド201は、液体吐出ヘッド1が液体吐出装置10に搭載される際には、装置本体と電気的に接続される必要はない。ただし、液体吐出装置10において耐キャビテーション膜135の絶縁性を検査する場合には、装置本体と電気的に接続されていてもよい。
図7(a)は、本実施形態の記録素子基板(耐キャビテーション膜)と接続基板(接続パッド)との配線パターンの一例を示す透視平面図であり、図7(b)は、他の例を示す透視平面図である。
耐キャビテーション膜135は、記録素子基板13の電極部141に接続された配線部材15の配線150を介して、接続基板20の接続パッド201に電気的に接続されている。図7(a)に示す配線パターンでは、1つの接続パッド201に対して複数の耐キャビテーション膜135が接続するように、配線部材15の配線150が形成されている。このような配線構成では、静電放電により1つの接続パッド201に静電気が印加されると、その静電気は複数の記録素子基板13に分散され、それぞれの保護ダイオード138を通じてグランドに放電されることになる。すなわち、静電放電が生じた際に、各記録素子基板13に個別に形成された保護ダイオード133を同時に機能させることができ、その結果、静電放電による回路素子破壊に対する耐性を向上させることができる。
なお、耐キャビテーション膜135と接続パッド201との配線パターンは、図7(a)に示すものに限定されるものではない。例えば、図7(b)に示すように、1つの耐キャビテーション膜135が1つの接続パッド201に接続するように、配線部材15の配線150が形成されていてもよい。
次に、図8に示すフローチャートに沿って、本実施形態の液体吐出ヘッドの製造方法について説明する。
まず、基板(ウエハ)131を用意し、その上に、発熱抵抗体層132、配線層133、耐キャビテーション膜135、電極端子137、およびテストパッド140などをそれぞれ形成する。こうして、図9および図10に示すような記録素子基板13を複数形成する(ステップS70)。図9には、記録素子基板13の概略的な回路構成がブロック図として示されており、図10には、これに対応する概略平面図が示されている。図9および図10によれば、例えばAlからなる配線層33は、同様にAlからなる電極端子137に導通するように成膜され、同時に保護ダイオード138に接続されている。その一方、例えばTaからなる耐キャビテーション膜135は、テストパッド140と接続するように成膜されるが、基板131上に最上層として成膜されるため、電極端子137には導通せず、保護ダイオード138にも導通していない。
次に、この記録素子基板13に対し、電極端子137を通じて各配線(VH配線、GNDH配線、DATA配線など)の電気検査を行い、特に発熱抵抗体層132のチェック(抵抗値など)を行う(ステップS71)。その後、耐キャビテーション膜135の電気検査を実行する(ステップS72)。
具体的には、耐キャビテーション膜135に接続されたテストパッド140に電圧を印加し、そのときのリーク電流の測定値に基づいて、耐キャビテーション膜135と他の電気配線(配線層133)との間の絶縁が確保されているかどうかを判定する。すなわち、リーク電流の測定値が一定値以上の場合、絶縁が確保されていないと判定し、一定値未満である場合、絶縁が確保されていると判定する。
リーク電流の有無の検査は、検査効率の点から、他の配線層133に対してまとめて行われることが好ましく、そのため、耐キャビテーション膜135(テストパッド140)には負の電圧が印加される。そのため、耐キャビテーション膜135が保護ダイオード138に接続されていると、保護ダイオード138を通じてグランドにリーク電流が流れてしまい、正常な電気検査を行うことができなくなる。このような理由で、記録素子基板13が単体の状態では、耐キャビテーション膜135と保護ダイオード138とは接続されていない。
次に、電極端子137上に金メッキ加工を施し、図4および図5に示すように、電極部(メッキ層)141を形成して耐キャビテーション膜135と保護ダイオード138とを接続する。その後、ウエハを切断して複数の記録素子基板13に分離する(ステップS73)。そして、記録素子基板ユニット12の形成や記録素子基板13と配線部材15との接続など、液体吐出ヘッド1の組立を行い、液体吐出ヘッド1が完成する(ステップS74)。
耐キャビテーション膜135の電気検査後、液体吐出ヘッド1が完成するまでに、静電放電や接続不良が発生したり外力が作用したりすることで、耐キャビテーション膜135と他の電気配線との間には導通が発生する可能性がある。この導通の有無を検査して、耐キャビテーション膜13の絶縁性を最終的に保証するために、液体吐出ヘッド1が完成した最終形態において、再び耐キャビテーション膜135の電気検査を実行する(ステップS75)。
具体的には、耐キャビテーション膜135に接続された接続パッド201に電圧を印加し、ステップS72と同様に、そのときのリーク電流の測定値に基づいて、耐キャビテーション膜135と他の電気配線(配線層133)との間の絶縁性の判定を行う。この場合、検査効率を多少犠牲にしても、検査精度を向上させて絶縁性の保証を確実にすることが重要であるため、リーク電流の有無の検査は、他の配線層133に対して個別に行われることが好ましい。そのため、ステップS72とは異なり、耐キャビテーション膜135(接続パッド201)に負の電圧を印加する必要がなく、したがって、耐キャビテーション膜135に保護ダイオード138が接続された状態でも、正常な電気検査を実行することが可能となる。また、本実施形態では、耐キャビテーション膜135に保護ダイオード138が接続されているため、この段階での電気検査において、保護ダイオード138の不良の有無も検査することも可能となる。
なお、図8のフローチャートには示されていないが、耐キャビテーション膜135の電気検査と同時に、接続パッド201を通じて各配線(VH配線、GNDH配線、DATA配線など)の電気検査(導電性や絶縁性、抵抗値、電流値、電圧値など)も行う。
1 液体吐出ヘッド
13 記録素子基板
20 接続基板
135 耐キャビテーション膜
201 接続パッド

Claims (11)

  1. 液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生させるエネルギー発生素子と、前記エネルギー発生素子を覆うように設けられた導電性の耐キャビテーション膜と、カソードが前記耐キャビテーション膜に接続され、アノードがグランドに接続された保護ダイオードと、それぞれが有する複数の記録素子基板と、
    外部から電気的に接続可能な複数の接続パッドを有し、前記複数の接続パッドの1つが前記複数の記録素子基板の前記耐キャビテーション膜に電気的に接続され接続基板と、
    を有する液体吐出ヘッド。
  2. 前記保護ダイオードは、メッキ層によって前記耐キャビテーション膜に接続されている、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記耐キャビテーション膜は、Taの単層構造を有する、請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記耐キャビテーション膜は、Ta/Ir/Taの3層構造を有する、請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生させるエネルギー発生素子と、前記エネルギー発生素子を覆うように設けられた導電性の耐キャビテーション膜と、前記エネルギー発生素子と電気的に接続される電気配線と、カソードが前記耐キャビテーション膜に接続され、アノードがグランドに接続された保護ダイオードと、それぞれが有する複数の記録素子基板を用意する工程と、
    外部から電気的に接続可能な複数の接続パッドを有する接続基板を用意する工程と、
    前記複数の接続パッドの1つ前記複数の記録素子基板の前記耐キャビテーション膜とを電気的に接続する工程と、
    前記1つの接続パッドを通じて、前記各記録素子基板において前記耐キャビテーション膜と前記電気配線との間の絶縁性を検査する工程と、
    を含む液体吐出ヘッドの製造方法。
  6. 前記複数の記録素子基板を用意する工程は、前記各記録素子基板において、前記記録素子基板に設けられ前記耐キャビテーション膜に接続されたテストパッドを通じて、前記耐キャビテーション膜と前記電気配線との間の絶縁性を検査することを含む、請求項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  7. 前記複数の記録素子基板を用意する工程は、前記各記録素子基板において、前記保護ダイオードの前記カソードを前記耐キャビテーション膜に接続する前に、前記耐キャビテーション膜の絶縁性を検査することを含む、請求項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  8. 前記複数の記録素子基板を用意する工程は、前記各記録素子基板において、前記保護ダイオードの前記カソードと前記耐キャビテーション膜とを接続するメッキ層を前記記録素子基板に形成することを含む、請求項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  9. 前記テストパッドを通じた前記耐キャビテーション膜の絶縁性の検査は、前記テストパッドに負の電圧を印加することで、前記電気配線に対してまとめて行われる、請求項からのいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  10. 前記複数の記録素子基板を用意する工程は、前記各記録素子基板において、Taの単層構造を有する前記耐キャビテーション膜を前記記録素子基板に形成することを含む、請求項からのいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  11. 前記複数の記録素子基板を用意する工程は、前記各記録素子基板において、Ta/Ir/Taの3層構造を有する前記耐キャビテーション膜を前記記録素子基板に形成することを含む、請求項から1のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
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