JP6703926B2 - エネルギ供給システム - Google Patents
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Description
前記エネルギ供給部に、前記マイコンメータを経由した燃料ガスを用いて燃焼する給湯用燃焼器が設けられ、
前記運転制御部が、給湯開始条件が満たされると、前記給湯用燃焼器を給湯停止終了条件が満たされるまで燃焼作動させる給湯運転処理、及び、前記漏洩判定用期間が経過する前に、前記発電部の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行するように構成されたエネルギ供給システムに関する。
尚、熱電併給部として構成される場合には、給湯用燃焼器は、熱源部に装備されることになる。
また、運転制御部が漏洩判定回避用停止処理を実行することにより、マイコンメータが警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断することを回避するようにしたものである。
そして、いずれの場合においても、発電部が漏洩判定用期間(例えば、30日)を超えて運転を継続すると、燃料ガスの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を継続する継続時間に基づいて求められる燃料ガス非消費状態が、漏洩判定用期間の間に生じないため、マイコンメータが警報作動や燃料ガスの供給の遮断をしてしまうことになる。
また、超音波式のガスメータの場合には、漏洩判定用期間(例えば、30日)の間に生じるか否かが判定される燃料ガス非消費状態として、例えば、燃料ガスの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を継続する継続時間が設定判定時間以上(例えば、2分以上)である場合の継続時間の積算値が設定値以上(例えば、60分)となる状態に定められることになる。
尚、特許文献1及び特許文献2には、エネルギ供給部が、発電部及び熱源部を備えた熱電併給部として構成される場合が記載されている。
一般に、補充開始条件は、燃料ガスの充填圧が充填開始圧力に低下する条件であり、補充停止条件は、燃料ガスの充填圧が充填設定圧力に上昇する条件である。
また、本発明の別の目的は、漏洩判定回避用停止処理の実行中において、保圧処理を実行しても、燃料ガス非消費状態を適切にもたらすことが可能となるエネルギ供給システムを提供する点にある。
前記エネルギ供給部に、前記マイコンメータを経由した燃料ガスを用いて燃焼する給湯用燃焼器が設けられ、
前記運転制御部が、給湯開始条件が満たされると、前記給湯用燃焼器を給湯停止終了条件が満たされるまで燃焼作動させる給湯運転処理、及び、前記漏洩判定用期間が経過する前に、前記発電部の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行するように構成されたものであって、その特徴構成は、
前記エネルギ供給部に、前記マイコンメータを経由した燃料ガスを用いて燃焼する凍結防止用燃焼器が設けられ、
前記運転制御部が、凍結防止開始条件が満たされると、前記凍結防止用燃焼器を凍結防止終了条件が満たされるまで燃焼作動させる凍結防止運転処理を実行し、且つ、前記漏洩判定回避用停止処理の実行中において前記給湯運転処理を実行した場合には、当該給湯運転処理を停止してからの経過時間が前記燃料ガス非消費状態を生成するための設定経過時間が経過するまでに、前記凍結防止開始条件が満たされたときには、前記設定経過時間が経過してから前記凍結防止運転処理を実行するように構成されている点にある。
そして、漏洩判定回避用停止処理を実行中において給湯運転処理を実行した場合において、当該給湯運転処理を停止してからの経過時間が燃料ガス非消費状態を生成するための設定経過時間が経過するまでに、凍結防止開始条件が満たされたときには、設定経過時間が経過してから凍結防止運転処理が実行されることになる。
前記運転制御部が、
前記漏洩判定回避用停止処理として、燃料ガスの供給を停止した状態で、前記改質処理装置及び前記燃料電池のうちの少なくとも前記改質処理装置の内部に水蒸気を供給して内部ガスを排出する水蒸気供給処理、及び、水蒸気の供給を停止した状態で、前記改質処理装置及び前記燃料電池のうちの少なくとも前記改質処理装置の内部に前記マイコンメータを経由した燃料ガスを充填して封止する充填処理を順次実行し、その後、燃料ガスの充填状態を適正状態に維持すべく、燃料ガスの補充開始条件が満たされると、補充停止条件が満たされるまで前記マイコンメータを経由した燃料ガスを補充する保圧処理を実行するように構成され、かつ、
前記漏洩判定回避用停止処理の実行中において前記給湯運転処理を実行した場合には、当該給湯運転処理を停止してからの経過時間が前記燃料ガス非消費状態を生成するための前記設定経過時間が経過するまでに、前記補充開始条件が満たされたときには、前記設定経過時間が経過してから前記保圧処理を実行するように構成されている点にある。
そして、漏洩判定回避用停止処理として、燃料ガスの供給を停止した状態で、改質処理装置の内部に水蒸気を供給して装置内ガスを排出する水蒸気供給処理、及び、水蒸気の供給を停止した状態で、改質処理装置の内部にマイコンメータを経由した燃料ガスを充填して封止する充填処理が順次実行されるから、改質処理装置の内部に外気が侵入して、改質処理装置の内部の改質触媒等の劣化を抑制することができる。
前記凍結防止用燃焼器が、前記発電部及び前記熱源部の夫々に設けられている点にある。
前記エネルギ供給部に、前記マイコンメータを経由した燃料ガスを用いて燃焼する給湯用燃焼器が設けられ、
前記運転制御部が、給湯開始条件が満たされると、前記給湯用燃焼器を給湯停止終了条件が満たされるまで燃焼作動させる給湯運転処理、及び、前記漏洩判定用期間が経過する前に、前記発電部の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行するように構成されたものであって、その特徴構成は、
前記発電部が、燃料ガスを水蒸気改質処理により水素ガスを生成する改質処理装置と、生成された水素ガスが供給される燃料電池とを備える形態に構成され、
前記運転制御部が、
前記漏洩判定回避用停止処理として、燃料ガスの供給を停止した状態で、前記改質処理装置及び前記燃料電池のうちの少なくとも前記改質処理装置の内部に水蒸気を供給して内部ガスを排出する水蒸気供給処理、及び、水蒸気の供給を停止した状態で、前記改質処理装置及び前記燃料電池のうちの少なくとも前記改質処理装置の内部に前記マイコンメータを経由した燃料ガスを充填して封止する充填処理を順次実行し、その後、燃料ガスの充填状態を適正状態に維持すべく、燃料ガスの補充開始条件が満たされると、補充停止条件が満たされるまで前記マイコンメータを経由した燃料ガスを補充する保圧処理を実行するように構成され、かつ、
前記漏洩判定回避用停止処理の実行中において前記給湯運転処理を実行した場合には、当該給湯運転処理を停止してからの経過時間が前記燃料ガス非消費状態を生成するための設定経過時間が経過するまでに、前記補充開始条件が満たされたときには、前記設定経過時間が経過してから前記保圧処理を実行するように構成されている点にある。
そして、漏洩判定回避用停止処理として、燃料ガスの供給を停止した状態で、改質処理装置の内部に水蒸気を供給して装置内ガスを排出する水蒸気供給処理、及び、水蒸気の供給を停止した状態で、改質処理装置の内部にマイコンメータを経由した燃料ガスを充填して封止する充填処理が順次実行されるから、改質処理装置の内部に外気が侵入して、改質処理装置の内部の改質触媒等の劣化を抑制することができる。
前記設定経過時間が、前記設定継続時間に相当する時間に定められている点にある。
前記設定経過時間が、前記設定判定時間に相当する時間に定められている点にある。
以下、本発明に係るエネルギ供給システムについて図面に基づいて説明する。
(エネルギ供給部の全体構成)
図1に示すように、エネルギ供給システムには、エネルギ供給部Hとして、超音波式のマイコンメータMを経由した燃料ガスGを用いて発電する発電部Ha及び熱源部Hbを備える熱電併給部が備えられ、熱源部Hbには、発電部Haの排熱を回収した湯水を貯湯する貯湯タンク1と、マイコンメータMを経由した燃料ガスGを用いて燃焼する補助熱源機2とが備えられている。
尚、マイコンメータMを経由した燃料ガスGは、ガスコンロ等の種々のガス消費機器に供給されることになるが、本実施形態においては、ガス消費機器についての説明は省略する。
本実施形態においては、燃料ガス非消費状態が、燃料ガスの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を継続する継続時間が設定判定時間以上(例えば、2分以上)である場合の継続時間の積算値が設定値以上(例えば、60分)となる状態である。
ちなみに、燃料ガスGは、都市ガス、プロパンガス等の炭化水素を含むガスである。
燃料電池4は、燃料極4n及び酸素極4sを備えるセルを積層して構成されるものであって、セルの間つまり燃料極4nと酸素極4sとの間には、冷却水が通流する通流部4dが設けられている。
冷却水循環路5Aには、冷却水循環ポンプPa及び冷却水貯留タンクQが設けられ、湯水循環路5Bには、湯水循環ポンプPbが設けられている。
商用電源7は、例えば、単相3線式100/200Vであり、受電電力供給ライン8を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷9に電気的に接続されている。
インバータ6は、発電電力供給ライン10を介して受電電力供給ライン8に電気的に接続され、燃料電池4からの発電電力がインバータ6及び発電電力供給ライン10を介して電力負荷9に供給されるように構成されている。
そして、逆潮流が生じないように、インバータ6により燃料電池4から受電電力供給ライン8に供給される電力が制御され、そして、燃料電池4による発電電力の余剰電力は、その余剰電力を熱に換えて回収する電気ヒータ12に供給されるように構成されている。
電気ヒータ12の複数の電気ヒータ部分は、スイッチ回路13によりON/OFFが切り換えられる。スイッチ回路13は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ12の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ12の消費電力を調整するように構成されている。
発電用制御部Caと熱源用制御部Cbとは、各種の情報を通信自在に構成され、また、発電用制御部Caと熱源用制御部Cbとに対して、運転開始指令や運転停止指令等の各種の情報を指令するリモコンRが設けられている。
次に、改質処理装置3について説明を加える
図2に示すように、マイコンメータMを経由した燃料ガスGを燃料ポンプ15にて圧送する燃料供給路16が設けられ、その燃料供給路16にて供給される燃料ガスGに対して脱硫作用する脱硫器17が設けられている。
供給される水を気化させて水蒸気を生成する水蒸気生成器18が設けられ、脱硫器17からの脱硫燃料ガスを水蒸気生成器18からの水蒸気にて改質処理して水素含有ガスを生成する改質器19が設けられている。
また、気水分離器22にて凝縮水が分離された変成ガスの残部が、脱硫処理用の水素含有ガスとして、脱硫リサイクル路25を通して燃料供給路16の燃料ガスGに混合供給されるように構成されている。
以下、改質処理装置3の各部について説明を加える。
上述の説明から明らかな如く、燃料供給路16を通して供給される燃料ガスGが、脱硫器17、改質器19、変成器20、ガス冷却器21、気水分離器22、一酸化炭素選択酸化器23を通して流動することになるから、脱硫器17、改質器19、変成器20、ガス冷却器21、気水分離器22、一酸化炭素選択酸化器23が、記載順にガス処理流路27にて接続されている。
つまり、燃料電池4から排出される発電反応後のオフガスを、改質器バーナ19aにて燃焼用空気路29からの燃焼用空気にて燃焼させて、改質触媒を改質反応が可能な状態に加熱するように構成されている。
また、電池バイパス路30には、その流路を開閉する電池バイパスバルブV7が設けられている。
また、水蒸気生成器18には、内部の水を排出する改質水排出路32が設けられ、その改質水排出路32には、その流路を開閉する改質水排出バルブV4が設けられている。
選択酸化用の空気を一酸化炭素選択酸化器23に供給する選択酸化用空気路33が設けられ、その選択酸化用空気路33にはその流路を開閉する選択酸化用空気バルブV9が設けられている。
次に、改質処理装置3及び燃料電池4の運転を停止させて保管するときの停止保管運転について説明する。
発電用制御部Caが、改質処理装置3及び燃料電池4の運転を停止させて保管する停止保管運転を行うときには、燃料供給路16による燃料ガスGの供給を停止した状態で、水蒸気生成器18による水蒸気の生成を継続することにより、改質処理装置3及び燃料電池4の内部に水蒸気を供給して、改質処理装置3の内部や燃料電池4の燃料極4nに存在するガスを排出する水蒸気供給処理(以下、水蒸気パージ処理と呼称)を行い、次に、水蒸気生成器18への水の供給を停止して、水蒸気生成器18の内部から水を排出し、且つ、改質処理装置3の内部及び燃料電池4の燃料極4nの内部に、マイコンメータMを経由した燃料ガスGをパージガスとして充填して封止する充填処理(以下、ガスパージ処理と呼称)を行うように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、燃料電池4に対する燃料ガスGの補充は、後述の如く、改質処理装置3の内部に充填された燃料ガスGを燃料電池4に供給する形態で行うように構成されている。
すなわち、改質処理装置3及び燃料電池4の定常運転中(通常運転中)は、燃料バルブV1、生成ガス出口バルブV2、改質水バルブV3、電池出口バルブV6、脱硫リサイクルバルブV8、選択酸化用空気バルブV9及び燃焼用空気バルブV10は開弁状態であり、改質水排出バルブV4及び電池バイパスバルブV7は閉弁状態である。
したがって、改質処理装置3に対しては、以降、保圧処理を実行することになる。
つまり、改質処理装置側圧力センサ35の検出圧力が改質装置側の充填設定圧力よりも低い改質装置側の充填開始圧力以下になると、燃料バルブV1を開き、改質装置側の充填設定圧力以上になると、燃料バルブV1を閉じることになる。この保圧処理の詳細は後述する。
図3に示すように、熱源部Hbには、上述した貯湯タンク1及び補助熱源機2に加えて、多機能循環ポンプ40、暖房用循環ポンプ41、風呂追焚用循環ポンプ42、暖房用熱交換器43、風呂追焚用熱交換器44が備えられている。
また、熱源部Hbには、給湯用混合弁45、暖房用電磁弁46、風呂追焚用電磁弁47、三方弁48、タンク比例弁49、及び、蓄熱切換弁50が設けられている。
水道水等の給水源からの湯水を供給する給水路53が、給湯用混合弁45に接続される第1給水路53aと、湯水供給路52に設けた蓄熱切換弁50に接続される第2給水路53bとに分岐されている。
暖房用熱交換器43と風呂追焚用熱交換器44とは、多機能循環路54に並列状態で配置され、暖房用電磁弁46が、暖房用熱交換器43を通した湯水の通流を断続し、且つ、風呂追焚用電磁弁47が、風呂追焚用熱交換器44を通した湯水の通流を断続する形態で、多機能循環路54に配置されている。
暖房用循環路56が、暖房用熱交換器43を経由する状態で設けられ、暖房用循環ポンプ41が、暖房用循環路56に設けられている。
風呂用循環路57が、風呂追焚用熱交換器44を経由する状態で設けられ、風呂追焚用循環ポンプ42が、風呂用循環路57に設けられている。
例えば、給湯運転を行う場合に、貯湯タンク1の貯湯熱量が多いときには、貯湯タンク1の湯水が湯水取出路51を通して給湯用混合弁45に供給されることになる。尚、この場合、第2給水路53bからの湯水が、蓄熱切換弁50を経由しながら、湯水供給路52を通して貯湯タンク1に供給されることになる。
給湯運転処理は、上述の如く、給湯開始条件が満たされたときに、貯湯タンク1の貯湯熱量が少ないときには、給湯用燃焼器Kとして機能する補助熱源機2を給湯停止終了条件が満たされるまで燃焼作動させることになる。
発電用制御部Caが、マイコンメータMの漏洩判定用期間(例えば、30日)の4日前に相当する26日が経過した時点において、発電部Haの運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理、及び、燃料ガスGの消費を控えることを促すメッセージを、起動禁止解除条件が満たされるまでリモコンRに表示する警告処理を、漏洩判定回避処理として実行するように構成されている。
尚、燃料電池4に対する保圧処理としては、上述した如く、改質処理装置3の内部に充填された燃料ガスGを供給する処理が実行されることになる。
本実施形態においては、図1に示すように、発電部Ha及び熱源部Hbの夫々に燃料ガスGの通流量を計測する発電側流量計59a及び熱源側流量計59bが設けられている。
そして、発電用制御部Caが、発電側流量計59a及び熱源側流量計59bの検出情報に基づいて、発電部Ha及び熱源部Hbの夫々に対する燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を判断するように構成されている。
次に、発電用制御部Caが実行する漏洩判定回避処理を、図4のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、マイコンメータMの漏洩判定用期間(例えば、30日)の4日前に相当する26日が経過しているか否かを判定し(#1)、26日以上が経過している場合には、発電部Haが停止済であるか否かを判定する(#2)。尚、#1にて、26日以上が経過していないと判定したときには、他の処理に移行する。
尚、運転停止処理の後では、改質処理装置3の内部圧力を適正圧力に保つ保圧処理や、燃料電池4の燃料極4nにおける内部圧力を適正圧力に保つ保圧処理が、漏洩判定回避処理とは別の処理として、実行される。
改質処理装置3の保圧処理は、燃料ガスGの充填状態を適正状態に維持すべく、燃料ガスGの補充開始条件が満たされると、補充停止条件が満たされるまでマイコンメータMを経由した燃料ガスGを補充する処理である。
本実施形態においては、補充開始条件が改質処理装置側圧力センサ35の検出圧力が充填設定圧力(例えば、1.0kpa)よりも低い圧力に設定された充填開始圧力(例えば、0.5kpa)以下になる条件であり、補充停止条件が、検出圧力が充填設定圧力以上になる条件である。
凍結防止運転処理として、本実施形態においては、後述の如く、発電部Haについての凍結防止運転処理と、熱源部Hbについての凍結防止運転処理が存在することになる。
次に、発電用制御部Caが実行する改質処理装置3の保圧処理について、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、改質処理装置3を密閉中であるか否かを判別し(#11)、密閉中であると判別したときには、次に、燃料バルブV1を開いて燃料ガスGを改質処理装置3に充填する充填中であるか否かを判定する(#12)。尚、#11にて、密閉中でないと判定した場合には、他の処理に移行することになる。
尚、#13にて、検出圧力が充填開始圧力以上であると判定した場合には、他の処理に移行することになる。
#14にて、燃料ガスGの消費中でないと判定した場合には、エネルギ供給部Hに対して供給する燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を継続する継続時間が設定判定時間以上(例えば、2分以上)であるか否かを判定し(#16)、継続時間が設定判定時間以上である場合には、#15の処理に移行して、燃料バルブV1を開いて燃料ガスGの供給を開始する。
#17にて、検出圧力が充填設定圧力以上でないと判定した場合には、他の処理に移行することになる。
燃料電池4に対する保圧処理は、上述の如く、燃料電池側圧力センサ36の検出圧力に基づいて行われることになる。
そして、燃料電池4に対する保圧処理は、エネルギ供給部Hに対して供給する燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を継続する継続時間が設定判定時間以上であるか否かの判定を行うことなく、燃料電池側圧力センサ36の検出圧力が燃料電池側の充填設定圧力よりも低い燃料電池側の充填開始圧力以下になると、直ちに、生成ガス出口バルブV2を開き、燃料電池側の充填設定圧力以上になると、生成ガス出口バルブV2を閉じることになる。
次に、発電部Haの凍結防止運転処理について説明する。
本実施形態においては、図1に示すように、上述した凍結防止用加熱バーナ60が、加熱対象としての湯水循環路5Bを燃焼排ガスにて加熱するように設けられ、発電用制御部Caが、冷却水貯留タンクQの冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ61の検出温度に基づいて、湯水循環路5Bを加熱する凍結防止運転処理を実行するように構成されている。
ちなみに、冷却水循環路5Aの冷却水が熱交換部5Cにて湯水循環路5Bの湯水にて加熱されることになり、結果的に、燃料電池4等も昇温されることになる。
発電部Haの凍結防止運転処理における凍結防止開始条件が、冷却水温度センサ61の検出温度が加熱開始温度(例えば、4℃)よりも低くなる条件であり、凍結防止終了条件が、冷却水温度センサ61の検出温度が加熱停止温度(例えば、10℃)よりも高くなる条件に定められている。
次に、発電用制御部Caが実行する発電部Haの凍結防止運転処理を、図6のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、冷却水循環ポンプPa及び湯水循環ポンプPbを作動させ且つ凍結防止用加熱バーナ60を燃焼作動させる凍結防止運転の運転中であるか否かを判定し(#21)、運転中でないと判定した場合には、冷却水温度センサ61の検出温度が加熱開始温度(例えば、2℃)よりも低いか否かを判定する(#22)。
尚、#22にて、冷却水温度センサ61の検出温度が加熱開始温度(例えば、4℃)よりも高いと判定した場合には、他の処理に移行することになる。
#23にて、燃料ガスGの消費中でないと判定して場合には、エネルギ供給部Hに対して供給する燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を継続する継続時間が設定判定時間以上(例えば、2分以上)であるか否かを判定し(#25)、継続時間が設定判定時間以上である場合には、#24の処理に移行して、凍結防止運転を開始する。
次に、熱源部Hbの凍結防止運転処理について説明する。
本実施形態においては、補助熱源機2を、凍結防止用燃焼器Nとして燃焼作動させることになり、また、図3に示すように、配管類を加熱する凍結防止用電気ヒータDが、湯水循環路5B、給湯路58、及び、第1給水路53aの夫々に対応させて設けられている。
以下、補助熱源機2を燃焼作動させる凍結防止運転処理について説明を加える。
すなわち、熱源用制御部Cbが、熱源部Hbの凍結防止運転処理として、多機能循環ポンプ40を作動させた状態で、凍結防止用燃焼器Nとして兼用する補助熱源機2を燃焼作動させて、多機能循環路54の湯水を昇温する処理を実行するように構成されている。
凍結防止開始条件が、複数の第1温度検出センサS1のうちのいずれかの検出温度が加熱開始温度(例えば、4℃)よりも低くなる条件であり、凍結防止終了条件が、複数の第1温度検出センサS1の全ての検出温度が加熱停止温度(例えば、8℃)よりも高くなる条件である。
次に、熱源用制御部Cbが実行する熱源部Hbの凍結防止運転処理を、図7のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、多機能循環ポンプ40を作動させ且つ補助熱源機2を燃焼作動させる凍結防止運転の運転中であるか否かを判定し(#31)、運転中でないと判定した場合には、複数の第1温度検出センサS1のいずれかの検出温度が加熱開始温度(例えば、4℃)よりも低いか否かを判定する(#32)。
尚、#32にて、複数の第1温度検出センサS1の全ての検出温度が加熱開始温度(例えば、4℃)よりも高いと判定した場合には、他の処理に移行することになる。
#33にて、燃料ガスGの消費中でないと判定した場合には、エネルギ供給部Hに対して供給する燃料ガスGの通流量が設定判定量(例えば、1.0L/h)以下となる状態を継続する継続時間が設定判定時間以上(例えば、2分以上)であるか否かを判定し(#35)、継続時間が設定判定時間以上である場合には、#34の処理に移行して、凍結防止運転を開始する。
次に、その他の別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態においては、エネルギ供給部Hの運転を制御する運転制御部Cが、発電部Haの運転を制御する発電用制御部Caと熱源部Hbの運転を制御する熱源用制御部Cbとから構成される場合を例示したが、発電用制御部Caと熱源用制御部Cbとを一つの制御部としてまとめて、運転制御部Cを一つの制御部として構成する形態で実施してもよい。
この場合には、燃料電池4に対する保圧処理は、改質処理装置3の保圧処理と同様に、燃料ガスGの消費中として判断することになる。
ちなみに、マイコンメータMを膜式に構成する場合には、図5に示す保圧処理において、設定継続時間(例えば、60分)に亘って、燃料ガスGの補充が遅れる場合があるので、#16にて、継続時間が設定継続時間未満であると判定した場合において、改質処理装置側圧力センサ35の検出圧力が充填開始圧力(例えば、0.5Kpa)よりも低い下限圧力(例えば、0.2Kpa)以下であるときには、継続時間が設定継続時間未満であっても、#15の処理に移行して、燃料バルブV1を開いて燃料ガスGの供給を開始させるようにするとよい。
3 改質処理装置
4 燃料電池
C 運転制御部
H エネルギ供給部
Ha 発電部
Hb 熱源部
K 給湯用燃焼器
M マイコンメータ
N 凍結防止用燃焼器
Claims (8)
- 燃料ガスの通流量が設定判定量以下となる状態を継続する継続時間に基づいて求められる燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないときには、警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断するマイコンメータと、当該マイコンメータを経由した燃料ガスを用いて発電する発電部を備えるエネルギ供給部と、当該エネルギ供給部の運転を制御する運転制御部とが設けられ、
前記エネルギ供給部に、前記マイコンメータを経由した燃料ガスを用いて燃焼する給湯用燃焼器が設けられ、
前記運転制御部が、給湯開始条件が満たされると、前記給湯用燃焼器を給湯停止終了条件が満たされるまで燃焼作動させる給湯運転処理、及び、前記漏洩判定用期間が経過する前に、前記発電部の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行するように構成されたエネルギ供給システムであって、
前記エネルギ供給部に、前記マイコンメータを経由した燃料ガスを用いて燃焼する凍結防止用燃焼器が設けられ、
前記運転制御部が、凍結防止開始条件が満たされると、前記凍結防止用燃焼器を凍結防止終了条件が満たされるまで燃焼作動させる凍結防止運転処理を実行し、且つ、前記漏洩判定回避用停止処理の実行中において前記給湯運転処理を実行した場合には、当該給湯運転処理を停止してからの経過時間が前記燃料ガス非消費状態を生成するための設定経過時間が経過するまでに、前記凍結防止開始条件が満たされたときには、前記設定経過時間が経過してから前記凍結防止運転処理を実行するように構成されているエネルギ供給システム。 - 前記発電部が、燃料ガスを水蒸気改質処理により水素ガスを生成する改質処理装置と、生成された水素ガスが供給される燃料電池とを備える形態に構成され、
前記運転制御部が、
前記漏洩判定回避用停止処理として、燃料ガスの供給を停止した状態で、前記改質処理装置及び前記燃料電池のうちの少なくとも前記改質処理装置の内部に水蒸気を供給して内部ガスを排出する水蒸気供給処理、及び、水蒸気の供給を停止した状態で、前記改質処理装置及び前記燃料電池のうちの少なくとも前記改質処理装置の内部に前記マイコンメータを経由した燃料ガスを充填して封止する充填処理を順次実行し、その後、燃料ガスの充填状態を適正状態に維持すべく、燃料ガスの補充開始条件が満たされると、補充停止条件が満たされるまで前記マイコンメータを経由した燃料ガスを補充する保圧処理を実行するように構成され、かつ、
前記漏洩判定回避用停止処理の実行中において前記給湯運転処理を実行した場合には、当該給湯運転処理を停止してからの経過時間が前記燃料ガス非消費状態を生成するための前記設定経過時間が経過するまでに、前記補充開始条件が満たされたときには、前記設定経過時間が経過してから前記保圧処理を実行するように構成されている請求項1記載のエネルギ供給システム。 - 前記運転制御部が、前記漏洩判定回避用停止処理の実行中に前記凍結防止運転処理を実行した場合において、当該凍結防止運転処理を停止してからの経過時間が前記燃料ガス非消費状態を生成するための前記設定経過時間が経過するまでに、前記補充開始条件が満たされたときには、前記設定経過時間が経過してから前記保圧処理を実行するように構成されている請求項2記載のエネルギ供給システム。
- 前記運転制御部が、前記漏洩判定回避用停止処理の実行中に前記保圧処理を実行した場合において、当該保圧処理を停止してからの経過時間が前記燃料ガス非消費状態を生成するための前記設定経過時間が経過するまでに、前記凍結防止開始条件が満たされたときには、前記設定経過時間が経過してから前記凍結防止運転処理を実行するように構成されている請求項2又は3記載のエネルギ供給システム。
- 前記エネルギ供給部に、前記発電部の排熱を回収した湯水を貯湯する貯湯タンク及び前記給湯用燃焼器を有する熱源部が備えられ、
前記凍結防止用燃焼器が、前記発電部及び前記熱源部の夫々に設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載のエネルギ供給システム。 - 燃料ガスの通流量が設定判定量以下となる状態を継続する継続時間に基づいて求められる燃料ガス非消費状態が漏洩判定用期間の間に生じないときには、警報作動する又は燃料ガスの供給を遮断するマイコンメータと、当該マイコンメータを経由した燃料ガスを用いて発電する発電部を備えるエネルギ供給部と、当該エネルギ供給部の運転を制御する運転制御部とが設けられ、
前記エネルギ供給部に、前記マイコンメータを経由した燃料ガスを用いて燃焼する給湯用燃焼器が設けられ、
前記運転制御部が、給湯開始条件が満たされると、前記給湯用燃焼器を給湯停止終了条件が満たされるまで燃焼作動させる給湯運転処理、及び、前記漏洩判定用期間が経過する前に、前記発電部の運転を起動禁止解除条件が満たされるまで停止する漏洩判定回避用停止処理を実行するように構成されたエネルギ供給システムであって、
前記発電部が、燃料ガスを水蒸気改質処理により水素ガスを生成する改質処理装置と、生成された水素ガスが供給される燃料電池とを備える形態に構成され、
前記運転制御部が、
前記漏洩判定回避用停止処理として、燃料ガスの供給を停止した状態で、前記改質処理装置及び前記燃料電池のうちの少なくとも前記改質処理装置の内部に水蒸気を供給して内部ガスを排出する水蒸気供給処理、及び、水蒸気の供給を停止した状態で、前記改質処理装置及び前記燃料電池のうちの少なくとも前記改質処理装置の内部に前記マイコンメータを経由した燃料ガスを充填して封止する充填処理を順次実行し、その後、燃料ガスの充填状態を適正状態に維持すべく、燃料ガスの補充開始条件が満たされると、補充停止条件が満たされるまで前記マイコンメータを経由した燃料ガスを補充する保圧処理を実行するように構成され、かつ、
前記漏洩判定回避用停止処理の実行中において前記給湯運転処理を実行した場合には、当該給湯運転処理を停止してからの経過時間が前記燃料ガス非消費状態を生成するための設定経過時間が経過するまでに、前記補充開始条件が満たされたときには、前記設定経過時間が経過してから前記保圧処理を実行するように構成されているエネルギ供給システム。 - 前記燃料ガス非消費状態が、前記継続時間が設定継続時間に亘って継続する状態であり、
前記設定経過時間が、前記設定継続時間に相当する時間に定められている請求項1〜6のいずれか1項に記載のエネルギ供給システム。 - 前記燃料ガス非消費状態が、前記継続時間が設定判定時間以上である場合の前記継続時間の積算値が設定値以上となる状態であり、
前記設定経過時間が、前記設定判定時間に相当する時間に定められている請求項1〜6のいずれか1項に記載のエネルギ供給システム。
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