JP6701739B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動走行を行うことが可能な車両を制御する車両制御装置の技術分野に関する。
自動走行を行うことが可能な車両の開発が進められている。このような車両は、車両の周囲に存在する物体を検出するための検出装置を備えている。自動走行を行うことが可能な車両が備える検出装置の一例は、特許文献1に記載されている。特許文献1は、検出装置の一例として、レーダー(レーザーレーダーやミリ波レーダー)や、カメラや、センサ(赤外線センサ)を開示している。車両は、検出装置の検出結果に基づいて、物体との衝突を避けながら自動走行を行う。
その他、検出装置の一例を開示する先行技術文献として、特許文献2から特許文献4があげられる。特許文献2は、検出装置の一例として、クリアランスソナーを開示している。特許文献3は、検出装置の一例として、車両の周辺を示す合成画像を生成するための複数の画像を夫々撮影する複数のカメラを開示している。特許文献4は、検出装置の一例として、レーダー装置を開示している。
特開2015−133050号公報 特開2013−190957号公報 特開2015−184839号公報 特開2008−129974号公報
車両は、搭乗者が自動走行の開始を指示した場合に、自動走行を開始する。従って、車両の外部に人が存在する場合であっても、搭乗者が人の存在に気がつかずに自動走行の開始を指示してしまった場合には、車両は、自動走行を開始してしまう。
通常は、車両が自動走行を開始した場合であっても、車両の周囲に人が存在することが検出装置によって検出された場合には、車両は、人の存在を考慮して安全な態様で自動走行を開始する(或いは、停止したまま待機する)。しかしながら、車両の周囲には、いずれの検出装置の検出範囲にも含まれない死角が存在することがある。このため、仮に死角に人が存在している場合には、車両の周囲に人が存在することが検出装置によって検出されない。従って、車両は、人の存在を考慮することなく自動走行を開始してしまう可能性がある。その結果、停止している車両が、自動走行によって発進してしまう可能性がある。
ここで、死角に存在する人が停止している車両に触れている場合には、人の安全を確実に確保するために、車両は、自動走行によって発進しないことが好ましい。しかしながら、上述した特許文献1が開示する車両は、車両の周囲に存在する物体(人を含む)を検出することができる検出装置を備えるに過ぎず、車両に触れている人を検出することができない。このため、特許文献1には、死角に存在する人が停止している車両に触れている場合における当該車両の自動走行による発進を制限するという対策が何ら考慮されていないという技術的問題点がある。
尚、停止している車両が発進してしまう状況は、搭乗者が自動走行の開始を新たに指示した場合のみならず、車両が既に自動走行を行っている場合にも生じえる。なぜならば、自動走行を行っている車両も当然に停止することがあるからである。従って、自動走行を新たに開始する車両のみならず、既に自動走行を行っている車両もまた、車両に接触している人が存在する場合には、発進しないことが好ましい。
また、死角にいる人が停止している車両に触れていない場合であっても、人の安全を確実に確保するという点から見れば、当該車両が発進しないことが好ましいことに変わりはない。しかしながら、車両に触れている人の安全を確保する優先度は、車両に触れていない人の安全を確保する優先度よりも相対的に高いとも言える。このような理由から、本発明は、安全を確保する優先度が相対的に高い状況にある人(つまり、車両に触れている人)の安全を確保するために、車両に触れている人が存在する場合に自動走行によって車両が発進することを防止することを課題とする。
<1>
車両制御装置は、自動走行を行うことが可能な車両を制御する車両制御装置であって、前記車両の外部に存在する人が前記車両の外面に触れているか否かを検出する検出手段と、前記人が前記外面に触れていることが検出された場合に、停止している前記車両が前記自動走行によって発進しないように、前記車両を制御する制御手段とを備える。
車両制御装置によれば、車両に触れている人が存在する場合に自動走行によって車両が発進することが防止される。
<2>
車両制御装置の他の態様では、前記制御手段は、前記人が前記外面に触れているという前記検出手段の検出結果が所定条件を満たす場合に、停止している前記車両が前記自動走行によって発進しないように前記車両を制御する。
この態様によれば、制御手段は、人が外面に触れていることが検出されたことだけを理由に、自動走行によって発進しないように車両を制御することはない。このため、検出手段の検出結果にノイズ(つまり、誤った情報)が含まれている場合に車両の発進が不必要に抑制されてしまうことがない。
<3>
上述の如く検出手段の検出結果が所定条件を満たす場合に発進しないように車両を制御する車両制御装置の他の態様では、前記制御手段は、前記自動走行に対する搭乗者の関与度合いが所定度合いよりも大きい場合における前記所定条件が、前記関与度合いが前記所定度合い以下である場合における前記所定条件よりも緩やかになるように、前記所定条件を変更する。
この態様によれば、制御手段は、搭乗者の関与度合いに応じた適切な所定条件を用いることができる。
<4>
車両制御装置の他の態様では、前記車両を走行させるために用いる携帯機から送信される無線信号を、前記車両の外部に設定される所定領域内に前記携帯機が存在する場合に受信する受信手段を更に備え、前記制御手段は、(i)前記人が前記外面に触れていることが検出され且つ前記外面に触れた人が前記携帯機を保有していないことが前記受信手段の受信結果から判明した場合に、前記人が前記外面に触れていることを搭乗者に報知し、(ii)報知後、前記車両が前記自動走行によって発進することを前記搭乗者が許可するまでは、停止している前記車両が前記自動走行によって発進しないように前記車両を制御し、(iii)報知後、前記車両が前記自動走行によって発進することを前記搭乗者が許可した場合には、停止している前記車両が前記自動走行によって発進することを許可する。
この態様によれば、携帯機を保有していない人(つまり、車両を運転する可能性が相対的に低い人)の安全もまた適切に確保される。
<5>
車両制御装置の他の態様では、前記検出手段は、前記人が前記車両のドアを開閉するための第1操作具及び前記車両の荷室を開閉するための第2操作具のうちの少なくとも一方に触れているか否かを検出する。
この態様によれば、既存の検出装置(例えば、カメラやレーダー)の死角になりやすいドア又は荷室付近に存在する人の安全が適切に確保される。
図1は、本実施形態の車両の構造の一例を示すブロック図である。 図2は、本実施形態の車両が行う自動走行動作の流れを示すフローチャートである。 図3は、センサの検出範囲及び死角を示す平面図である。 図4は、本実施形態の車両が行う発進制限動作の流れの一部を示すフローチャートである。 図5は、本実施形態の車両が行う発進制限動作の流れの他の一部を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の車両制御装置の実施形態について説明する。尚、以下では、本発明の車両制御装置の一例が適用された車両1を用いて、本発明の車両制御装置の実施形態の説明を進める。
(1)車両1の構造
図1のブロック図を参照しながら、本実施形態の車両1の構造の一例について説明する。図1に示すように、車両1は、センサ11と、GPS(Global Positioning System)受信部12と、ナビゲーションシステム13と、HMI(Human Machine Interface)14と、駆動系15と、アクチュエータ16と、タッチセンサ17と、アンテナ18と、ECU(Electronic Control Unit)19とを備えている。
センサ11は、車両1の外部状況を検出する検出装置である。センサ11の検出結果を示す外部状況情報は、ナビゲーションシステム13及びECU19に対して適宜出力される。センサ11は、カメラ111と、前方レーダー112と、側方レーダー113と、後方レーダー114とを含む。
カメラ111は、車両1の前方の外部状況を撮像する撮像機器である。カメラ111は、車両1のフロントガラスの裏側(内側)に設置される。前方レーダー112は、車両の前方に向けて電波(例えば、ミリ波)を出射することで、車両1の前方に存在する物体(例えば、障害物や、他の車両や、歩行者や、動物等)を検出する。側方レーダー113は、車両の側方に向けて電波を出射することで、車両1の側方に存在する物体を検出する。後方レーダー114は、車両の後方に向けて電波を出射することで、車両1の後方に存在する物体を検出する。
尚、センサ11は、車両1を基準に設定される所定領域の外部状況を撮像する他のカメラを備えていてもよい。センサ11は、車両1を基準に設定される所定領域に存在する物体を検出する他のレーダー(或いは、ライダー)を備えていてもよい。センサ11は、カメラ111、前方レーダー112、側方レーダー113及び後方レーダー114のうちの少なくとも一つを備えていなくてもよい。
GPS受信部12は、GPS衛星からGPS信号を受信することで、車両1の位置(以降、“車両位置”と称する)を計測する。GPS受信部12は、計測した車両位置を示す車両位置情報を、ナビゲーションシステム13及びECU19に対して出力する。
ナビゲーションシステム13は、車両1の搭乗者によって設定された目的地に到達するように、搭乗者に対して案内を行う。ナビゲーションシステム13は、地図情報が格納された地図DBを備えている。ナビゲーションシステム13は、GPS受信部12の計測結果である車両1の位置情報及び地図DBが格納する地図情報に基づいて、車両1の現在位置(或いは、搭乗者が設定した所定の出発位置)から目的地に至るまでに車両1が走行するべき経路を示す目標ルートを算出する。ナビゲーションシステム13は、不図示のディスプレイでの表示及び不図示のスピーカによる音声出力を用いて、目標ルートを搭乗者に通知する。更に、ナビゲーションシステム13は、目標ルートを示す目標ルート情報を、ECU19に対して出力する。
HMI14は、車両1の搭乗者と車両1との間で情報の入力及び出力を行うためのインタフェースである。HMI14は、例えば、ディスプレイ及びスピーカを含んでいてもよい。HMI14は、例えば、搭乗者によって操作可能な操作機器(例えば、操作ボタンやタッチパネル等)を含んでいてもよい。
駆動系15は、車両1の駆動力を生成する。車両1は、駆動系15が生成する駆動力を用いて走行する。駆動系15は、駆動力の生成源(駆動源)として、例えば、エンジン及びモータジェネレータのうちの少なくとも一方を備えている。
アクチュエータ16は、車両1の走行を制御する。アクチュエータ16は、例えば、スロットルアクチュエータ、操舵アクチュエータ及びブレーキアクチュエータを含んでいてもよい。この場合、アクチュエータ16は、ECU19の制御下で、車両1の駆動力、車両1の制動力、及び、車両1の操舵方向を制御することができる。
タッチセンサ17は、車両1の外面に人が触れているか否かを検出する。タッチセンサ17の検出結果を示す接触検出情報は、ECU19に対して適宜出力される。タッチセンサ17の検出方式は、抵抗膜方式、赤外線方式、表面弾性波方式、電磁誘導方式及び静電容量方式(或いは、その他の方式)のいずれであってもよい。或いは、タッチセンサ17は、車両1の外面に人が触れているか否かを検出可能な任意のセンサ(例えば、振動センサや、音センサや、温度センサや、歪みセンサや、圧力センサ等)であってもよい。
尚、ここで言う「外面」とは、車両1を構成する構成要素の外側の面(つまり、車両1の外部に存在する人が触れる又は視認することが可能な面)を意味する。典型的には、車両1の外面は、車体の外面を意味する。
タッチセンサ17は、車両1の外面の所定部位に人が触れているか否かを検出する。本実施形態では、所定部位は、車両1のドアを開閉するためのノブ(以降、“ドアノブ”と称する)及び車両1のラゲッジルーム(荷室)のドア(例えば、リアハッチドア)若しくはふた(例えばトランクリッド)を開閉するためのノブ(以降、“ラゲッジノブ”と称する)のうちの少なくとも一方を含む。このため、タッチセンサ17は、ドアノブに人が触れている否かを検出するタッチセンサであるドアセンサ171と、ラゲッジノブに人が触れている否かを検出するタッチセンサであるラゲッジセンサ172とを含む。ドアセンサ171は、典型的には、ドアノブに設置される。ラゲッジセンサ172は、典型的には、ラゲッジノブに設置される。
アンテナ18は、車両1の搭乗者が保有するスマートキー20との間で無線通信を行う。アンテナ18の通信範囲は、車両1の外部に設定される。スマートキー20は、車両1のドアのロック、アンロック及び駆動系15が備える駆動源の始動を、機械的なキーの挿入動作を必要とすることなく実現するキーである。
ECU19は、車両1の動作全体を制御することが可能に構成された電子制御ユニットである。本実施形態では特に、ECU19は、車両1を自動走行させるための自動走行動作を実行する。
主として自動走行動作を実行するために、ECU19は、その内部に実現される論理的な処理ブロック又は物理的な処理回路として、情報取得部191と、走行制御部192とを備えている。
情報取得部191は、センサ11の検出結果である外部状況情報(つまり、車両1の周囲の物体の状況)を取得する。情報取得部191は、GPS受信部12の計測結果である車両位置情報を取得する。情報取得部191は、ナビゲーションシステム13の算出結果である目標ルート情報を取得する。情報取得部191は、ナビゲーションシステム13から地図情報を取得する。情報取得部191は、取得した外部状況情報、車両位置情報、目標ルート情報及び地図情報を、走行制御部192に出力する。
走行制御部192は、外部状況情報、車両位置情報、目標ルート情報及び地図情報に基づいて、目標進路を生成する。目標進路は、目標ルートにおいて車両1が進むべき軌跡を示す。走行制御部192は、車両1の周囲の物体の状況に基づいて、物体との接触を回避するように目標進路を生成する。
その後、走行制御部192は、外部状況情報、車両位置情報、目標ルート情報及び地図情報報に基づいて、目標進路に沿って車両1を走行させる走行計画を生成する。走行制御部192は、例えば、車両1に対して固定された座標系での車両1の目標位置p及び各目標位置pでの車両1の目標速度vを含む配位座標(p、v)を複数含む走行計画を生成する。各配位座標は、目標速度vに加えて又は代えて、各目標位置pでの車両1の挙動(言い換えれば、走行態様)を特定可能なパラメータの目標値を含んでいてもよい。車両1の挙動を特定可能なパラメータとして、車両1の加速度及び操舵トルクのうちの少なくとも一方が例示される。
走行制御部192は、生成した走行計画に基づいて車両1が自動走行するように、駆動系15及びアクチュエータ16のうちの少なくとも一方を制御する。その結果、車両1は、走行計画に基づいて、目標ルート上の目標進路を走行するように自動走行する。具体的には、例えば走行計画が配位座標(p、v)を含む場合には、車両1は、目標位置pを目標速度vで通過するように自動走行する。
ECU19は、上述した自動走行動作(つまり、走行計画を生成すると共に走行計画に基づいて車両1を制御する動作)と並行して、自動走行動作による車両1の発進を制限する発進制限動作を実行する。発進制限動作は、自動走行動作を新たに開始する又は既に行っている車両1が停止している状況で当該車両1に触れている人がいる場合に、自動走行動作による車両1の発進を制限する(つまり、許可しない)動作である。
主として発進制限動作を行うために、ECU19は、上述した情報取得部191と、発進制限部193とを備えている。
情報取得部191は、タッチセンサ17の検出結果である接触検出情報(つまり、ドアノブ及びラゲッジノブの少なくとも一方に人が触れているか否かを示す接触検出情報)を取得する。情報取得部191は、アンテナ18の通信結果である通信情報を取得する。情報取得部191は、取得した接触検出情報及び通信情報を、発進制限部193に出力する。
発進制限部193は、接触検出情報が所定の接触ON条件を満たしているか否かを判定する。接触ON条件は、タッチセンサ17の検出結果(つまり、ドアノブ及びラゲッジノブの少なくとも一方に人が触れているという検出結果)に関連して設定される条件である。発進制限部193は、接触検出情報が接触ON条件を満たしている場合には、自動走行動作による車両1の発進を制限するように走行制御部192を制御する。他方で、発進制限部193は、接触検出情報が接触ON条件を満たしていない場合には、自動走行動作による車両1の発進を許可するように走行制御部192を制御する。尚、発進制限部193の動作の詳細(つまり、発進制限動作の詳細)については、後に詳述する。
ECU19(特に、発進制限部193)は、「制御手段」の一具体例である。タッチセンサ17は、「検出手段」の一具体例である。アンテナ18は、「受信手段」の一具体例である。このため、ECU19とタッチセンサ17とアンテナ18とが、「車両制御装置」の一具体例である発進制御装置10を構成している。また、接触ON条件は、「所定条件」の一具体例である。スマートキー20は、「携帯機」の一具体例である。
(2)車両1の動作
続いて、図2から図6を参照しながら、本実施形態の車両1が行う動作(特に、自動走行動作及び発進制限動作)について説明する。以下では、はじめに、自動走行動作について説明する。その後、発進制限動作を行う理由(つまり、自動走行動作によって生ずる技術的課題)について説明した後に、発進制限動作について説明する。
(2−1)自動走行動作の流れ
図2を参照しながら、本実施形態の車両1が行う自動走行動作の流れについて説明する。図2に示すように、ECU19は、搭乗者が自動走行動作の実行を要求しているか否かを判定する(ステップS11)。搭乗者は、HMI14を用いて自動走行動作の実行を要求することができる。
ステップS11の判定の結果、搭乗者が自動走行動作の実行を要求していないと判定される場合には(ステップS11:No)、ECU19は、図2に示す自動走行動作を終了する。その後、ECU19は、第1所定期間経過後に、再度図2に示す自動走行動作を開始してもよい。
他方で、ステップS11の判定の結果、搭乗者が自動走行動作の実行を要求していると判定される場合には(ステップS11:Yes)、情報取得部191は、外部状況情報、車両位置情報、目標ルート情報及び地図情報を取得する(ステップS12)。その後、走行制御部192は、外部状況情報、車両位置情報、目標ルート情報及び地図情報報に基づいて、走行計画を生成する(ステップS13)。その後、走行制御部192は、ステップS13で生成した走行計画に基づいて、車両1が自動走行するように、車両1を制御する(ステップS14)。
その後、ECU19は、搭乗者が自動走行動作の停止を要求しているか否かを判定する(ステップS15)。搭乗者は、HMI14を用いて自動走行動作の停止を要求することができる。
ステップS15の判定の結果、搭乗者が自動走行動作の停止を要求していないと判定される場合には(ステップS15:No)、ECU19は、第2所定期間が経過する毎に、ステップS12からステップS14の動作を繰り返す。従って、車両1は、周期的に生成される走行計画に基づいて、目標ルート上の目標進路を走行するように自動走行し続ける。
他方で、ステップS15の判定の結果、搭乗者が自動走行動作の停止を要求していると判定される場合には(ステップS15:Yes)、ECU19は、図2に示す自動走行動作を終了する。その後、ECU19は、第1所定期間経過後に、再度図2に示す自動走行動作を開始してもよい。
(2−2)自動走行動作によって生ずる技術的問題
上述したように、車両1は、搭乗者が自動走行動作の実行を要求した場合に、走行計画に基づく自動走行を開始する。従って、車両1の外部に人が存在する場合であっても、搭乗者が人の存在に気がつかずに自動走行動作の実行を要求してしまった場合には、車両1は、走行計画に基づく自動走行を開始してしまう。
通常は、車両1の外部に存在する人は、センサ11によって検出される。このため、搭乗者が人の存在に気がつかずに自動走行動作の実行を要求してしまった場合であっても、走行計画は、車両1の外部に存在する人を考慮して生成される。例えば、車両1が人に接触することを回避するように走行計画が生成される。例えば、車両1の外部に存在する人の安全が確保されるまでは車両1を停止させたまま待機させるように走行計画が生成される。
しかしながら、図3に示すように、車両1の周囲には、センサ11の検出範囲に含まれない死角が存在することがある。図3は、カメラ111の検出範囲(撮像範囲)111a、前方レーダー112の検出範囲112a、側方レーダー113の検出範囲113a及び後方レーダー114の検出範囲114aを示す。尚、図3は、側方レーダー113が、側方レーダー113−frと、側方レーダー113−rrと、側方レーダー113−flと、側方レーダー113−rlとを含む例を示す。側方レーダー113−frは、車両の右前の側方に向けて電波を出射することで車両1の右前の側方に設定される検出範囲113a−frに存在する物体を検出する。側方レーダー113−rrは、車両の右後の側方に向けて電波を出射することで車両1の右後の側方に設定される検出範囲113a−rrに存在する物体を検出する。側方レーダー113−flは、車両の左前の側方に向けて電波を出射することで車両1の左前の側方に設定される検出範囲113a−flに存在する物体を検出する。側方レーダー113−rlは、車両の左後の側方に向けて電波を出射することで車両1の左後の側方に設定される検出範囲113a−rlに存在する物体を検出する。
図3に示すように、車両1の側方の一部の領域及び車両1の後方の一部の領域が、死角となる。センサ11は、死角に存在する人を検出することができない。このため、仮に死角に人が存在する場合には、走行計画は、車両1の外部に人が存在するにも関わらず、当該人を考慮することなく生成される。その結果、停止している車両1が、自動走行動作によって発進してしまう可能性がある。
ここで、図3に示すように、センサ11の死角は、車両1のすぐ近傍に位置している。従って、死角に存在する人は、車両1に触れている可能性がある。このため、人の安全を確実に確保するためには、死角に存在する人が車両1に触れている状況下で、車両1は、自動走行動作によって発進しないことが好ましい。そこで、本実施形態では、死角に存在する人が車両1に触れている状況下での自動走行動作による車両1の発進を防ぐために、発進制限動作が行われる。
(2−3)発進制限動作の流れ
図4を参照しながら、本実施形態の車両1が行う発進制限動作の流れについて説明する。図4に示すように、発進制限部193は、自動走行動作が実行されているか否かを判定する(ステップS201)。ステップS201の判定の結果、自動走行動作が実行されていないと判定される場合には(ステップS201:No)、更に、発進制限部193は、搭乗者が自動走行動作の実行を新たに要求しているか否かを判定する(ステップS202)。尚、ステップS202の動作は、上述した図2のステップS11の動作と同様であってもよい。
ステップS202の判定の結果、搭乗者が自動走行動作の実行を新たに要求していないと判定される場合には(ステップS202:No)、停止している車両1が自動走行動作によって発進する状況が生じない。従って、この場合には、ECU19は、図4に示す発進制限動作を終了する。その後、ECU19は、第3所定期間経過後に、再度図4に示す発進制限動作を開始してもよい。
他方で、ステップS201又はS202の判定の結果、自動走行動作が実行されている又は搭乗者が自動走行動作の実行を新たに要求していると判定される場合には(ステップS201:Yes又はステップS202:Yes)、発進制限部193は、車両1が停止しているか否かを判定する(ステップS203)。
ステップS203の判定の結果、車両1が停止していないと判定される場合には(ステップS203:No)、停止している車両1が自動走行動作によって発進する状況が即座に生ずる可能性は低い。従って、この場合には、ECU19は、図4に示す発進制限動作を終了する。その後、ECU19は、第3所定期間経過後に、再度図4に示す発進制限動作を開始してもよい。
他方で、ステップS203の判定の結果、車両1が停止していると判定される場合には(ステップS203:Yes)、情報取得部191は、センサ11の検出結果である外部状況情報を取得する。情報取得部191は、取得した外部状況情報を発進制限部193に出力する。発進制限部193は、外部状況情報に基づいて、車両1の近傍に物体(典型的には、人)が存在するか否かを判定する(ステップS204)。
ステップS204の判定の結果、車両1の近傍に物体が存在すると判定された場合には(ステップS204:Yes)、当該物体が人であった場合に当該人の安全を確保するために、発進制限部193は、自動走行動作による車両1の発進を制限する(つまり、禁止する又は中止する)ように走行制御部192を制御する(ステップS213)。その結果、停止している車両1は、自動走行動作によって発進することはない。
尚、上述したように、センサ11が物体を検出した場合には、走行計画自体が当該物体の存在を考慮して生成される。従って、発進制限部193が車両1の発進を制限しなくても、人の安全自体は確保可能である。従って、発進制限部193は、ステップS204の動作を行わなくてもよい。
他方で、ステップS204の判定の結果、車両1の近傍に物体が存在しないと判定された場合には(ステップS204:No)、センサ11の検出範囲に人は存在しないと想定される。しかしながら、上述したように、センサ11の死角に人が存在する可能性がまだ残されている。このため、発進制限部193は、センサ11の死角に人が存在する可能性が残っていることを考慮して、ステップS205以降の動作を行う。具体的には、発進制限部193はまず、自動走行動作の自動化レベルが高いか否か(具体的には所定レベル以上であるか否か)を判定する(ステップS205)。
自動化レベルは、車両1の自動走行に対する搭乗者の関与度合いが小さくなるほど高くなる。つまり、自動化レベルが高くなるほど、車両1を走行させるために搭乗者が関与しなければならない(つまり、搭乗者が操作しなければならない)操作が減っていく。このため、ステップS205の自動走行動作の自動化レベルが高いか否か(具体的には所定レベル以上であるか否か)を判定する動作は、車両1の自動走行に対する搭乗者の関与度合いが所定度合い以下であるか否かを判定する動作に相当する。このような自動化レベルとして、OICA、NHTSA、SAE、VDA、BASt及び国土交通省の少なくとも一つが定義する既存の自動化レベルが用いられてもよい。
ステップS205の判定の結果、自動化レベルが高い(つまり、自動走行に対する搭乗者の関与度合いが所定度合い以下である)と判定された場合には(ステップS205:Yes)、発進制限部193は、車両1の発進を制限するための条件に相当する接触ON条件として、相対的に厳しい第1条件を設定する(ステップS206)。他方で、ステップS205の判定の結果、自動化レベルが高くない(つまり、自動走行に対する搭乗者の関与度合いが所定度合いよりも大きい)と判定された場合には(ステップS205:No)、発進制限部193は、接触ON条件として、相対的に緩やかな第2条件を設定する(ステップS207)。つまり、発進制限部193は、自動化レベルが高くない場合に、自動化レベルが高い場合と比較して、タッチセンサ17の検出結果である接触検出情報が接触ON条件を満たしていると判定されやすくなるように、接触ON条件を変更する。
接触ON条件は、「タッチセンサ17が所定時間以上継続して人の接触を検出した」という条件を含んでいてもよい。この場合、自動化レベルが高くない場合に設定される接触ON条件(第2条件)を規定する“所定時間”は、自動化レベルが高い場合に設定される接触ON条件(第1条件)を規定する“所定時間”よりも短くなる。或いは、接触ON条件は、「タッチセンサ17が所定回数以上連続して人の接触を検出した」という条件を含んでいてもよい。この場合、自動化レベルが高くない場合に設定される接触ON条件(第2条件)を規定する“所定回数”は、自動化レベルが高い場合に設定される接触ON条件(第2条件)を規定する“所定時間”よりも少なくなる。或いは、接触ON条件は、タッチセンサ17による人の接触の検出に関連するその他任意の条件を含んでいてもよい。
但し、接触ON条件が変更可能でない場合には、発進制限部193は、接触ON条件を変更しなくてもよい。つまり、自動化レベルが高くない場合に設定される接触ON条件が、自動化レベルが高い場合に設定される接触ON条件と同じであってもよい。このような接触ON条件として、「タッチセンサ17が人の接触を検出した」という条件が例示される。
その後、情報取得部191は、アンテナ18の通信結果である通信情報を取得する。更に、情報取得部191は、取得した通信情報を発進制限部193に出力する。その後、発進制限部193は、通信情報に基づいて、スマートキー20を保有する人が車両1の外部に存在するか否かを判定する(ステップS208)。例えば、通信情報が、スマートキー20とアンテナ18とが無線通信で情報をやりとりしたことを示す場合には、車両1の外部に設定されるアンテナ18の通信範囲に、スマートキー20が存在する(つまり、スマートキー20を保有する人が存在する)と想定される。従って、この場合には、発進制限部193は、スマートキー20を保有する人が車両1の外部に存在すると判定してもよい。一方で、例えば、通信情報が、スマートキー20とアンテナ18とが無線通信で情報をやりとりしていないことを示す場合には、アンテナ18の通信範囲に、スマートキー20が存在しない(つまり、スマートキー20を保有する人もまた存在する)と想定される。従って、この場合には、発進制限部193は、スマートキー20を保有する人が車両1の外部に存在しないと判定してもよい。
ステップS208の判定の結果、スマートキー20を保有する人が車両1の外部に存在すると判定される場合には(ステップS208:Yes)、情報取得部191は、タッチセンサ17の検出結果(つまり、接触検出情報)を取得する(ステップS211)。更に、情報取得部191は、取得した接触検出情報を発信制御部193に出力する。発進制限部193は、接触検出情報が接触ON条件を満たすか否かを判定する(ステップS212)。
ステップS212の判定の結果、接触検出情報が接触ON条件を満たしていると判定される場合には(ステップS212:Yes)、センサ11によって検出できなかった人が、車両1の外部に存在している(言い換えれば、車両1に触れている)と推定される。更に、ステップS212が行われるのは、スマートキー20を保有する人が車両1の外部に存在する場合である。このため、センサ11の死角に、車両1に触れており且つスマートキー20を保有する人が存在すると推定される。従って、この場合には、発進制限部193は、自動走行動作による車両1の発進を制限するように走行制御部192を制御する(ステップS213)。その結果、停止している車両1は、自動走行動作によって発進することはない。その後、ECU19は、ステップS201以降の動作を繰り返す。
車両1に触れており且つスマートキー20を保有する人が車両1の外部に存在する状況の一例として、一旦車両1に乗り込んで自動走行動作の開始を要求した搭乗者が、何らかの必要に迫られてスマートキー20を保有したまま車両1の外部に出た状況が想定される。この場合、搭乗者は、車両1の外部に出るためにドアを開ける。或いは、搭乗者は、一旦車両1の外部に出た後に再度車両1に乗り込むために、ドアを開ける。従って、搭乗者は、ドアノブに触れる可能性が高い。或いは、搭乗者が車両1の外部に出る用事が、積み忘れた荷物をラゲッジルームに入れるという用事であった場合には、搭乗者は、ラゲッジノブに触れる可能性が高い。このため、車両1に触れており且つスマートキー20を保有する人が車両1の外部に存在するという状況が生じえる。
車両1に触れており且つスマートキー20を保有する人が車両1の外部に存在する状況の一例として、スマートキー20を二人の搭乗者が保有しており、二人の搭乗者の一方が既に車両1(例えば、運転席)に乗り込んで自動走行動作の開始を要求しており、二人の搭乗者の他方がいまだ車両(例えば、助手席)に乗り込んでいないという状況が想定される。この場合、他方の搭乗者は、車両1に乗り込むために、ドアを開ける。従って、搭乗者は、ドアノブに触れる可能性が高い。このため、車両1に触れており且つスマートキー20を保有する人が車両1の外部に存在するという状況が生じえる。
いずれの状況においても、本実施形態では、車両1に触れており且つスマートキー20を保有する人が車両1の外部に存在する場合には、停止している車両1は、自動走行動作によって発進することはない。従って、車両1の外部に存在する人の安全が確保される。
他方で、ステップS212の判定の結果、接触検出情報が接触ON条件を満たしていないと判定される場合には(ステップS212:No)、車両1の外部には、車両1に触れていると推定される人が存在しないと推定される。従って、この場合には、発進制限部193は、自動走行動作による車両1の発進を制限しなくてもよい。つまり、発進制限部193は、自動走行動作による車両1の発進を許可するように走行制御部192を制御する(ステップS214)。その結果、停止している車両1は、自動走行動作によって発進することができる。その後、ECU19は、ステップS201以降の動作を繰り返す。
他方で、ステップS208の判定の結果、スマートキー20を保有する人が車両1の外部に存在しないと判定される場合には(ステップS208:No)、ECU19は、図5に示す動作を行う。具体的には、情報取得部191は、接触検出情報を取得する(ステップS221)。更に、情報取得部191は、取得した接触検出情報をECU19に出力する。発進制限部193は、接触検出情報が接触ON条件を満たすか否かを判定する(ステップS222)。
ステップS222の判定の結果、接触検出情報が接触ON条件を満たしていると判定される場合には(ステップS222:Yes)、センサ11によって検出できなかった人が、車両1の外部に存在する(言い換えれば、車両1に触れている)と推定される。更に、ステップS222が行われるのは、スマートキー20を保有していない人が車両1の外部に存在する場合である。このため、センサ11の死角に、車両1に触れており且つスマートキー20を保有していない人が存在すると推定される。一方で、ステップS222が行われるのは、自動走行動作が既に実行されているか又は搭乗者が自動走行動作の実行を新たに要求している場合である。このため、車両1には、スマートキー20を保有している搭乗者が既に搭乗していると推定される。
従って、この場合は、発進制限部193は、まずは、車両1に触れている人が存在する旨の警告を搭乗者に報知するように、HMI14を制御する(ステップS225)。この場合、発進制限部193は、車両1に触れている人を搭乗者に確認させるべく、車両1に触れている人が存在するであろうと推定される方向を搭乗者に報知してもよい。或いは、発進制限部193は、車両1に触れている人を搭乗者に確認させるべく、車両1に触れている人が存在するであろうと推定される位置を搭乗者に報知してもよい。
更に、発進制限部193は、自動走行動作による車両1の発進を許可するか否かを搭乗者に確認するように、HMI14を制御する(ステップS225)。発進制限部193は、HMI14を介して行われる搭乗者の操作を監視することで、搭乗者が自動走行動作による車両1の発進を許可したか否かを判定する(ステップS226)。尚、発進制限部193は、HMI14を介して行われる搭乗者の操作を監視することに加えて又は代えて、搭乗者の声による指示を認識する音声認識処理、搭乗者の表情による指示を認識する表情認識処理、及び、搭乗者のジェスチャによる指示を認識するジェスチャ認識処理のうちの少なくとも一つを用いて、搭乗者が自動走行動作による車両1の発進を許可したか否かを判定してもよい。
ステップS226の判定の結果、搭乗者が自動走行動作による車両1の発進を許可していない場合には(ステップS226:No)、発進制限部193は、自動走行動作による車両1の発進を制限するように走行制御部192を制御する(ステップS223)。他方で、ステップS226の判定の結果、搭乗者が自動走行動作による車両1の発進を許可した場合には(ステップS226:Yes)、発進制限部193は、自動走行動作による車両1の発進を許可するように走行制御部192を制御する(ステップS224)。つまり、車両1に触れている人の存在を認識した搭乗者が自動走行動作による車両1の発進を許可するまでは、停止している車両1が自動走行動作によって発進することはない。言い換えれば、車両1に触れている人の存在を認識した搭乗者が自動走行動作による車両1の発進を許可して初めて、停止している車両1が自動走行動作によって発進することができるようになる。その後、ECU19は、図4のステップS201以降の動作を繰り返す。
他方で、ステップS222の判定の結果、接触検出情報が接触ON条件を満たしていないと判定される場合にも(ステップS222:No)、発進制限部193は、自動走行動作による車両1の発進を許可するように走行制御部192を制御する(ステップS224)。その結果、停止している車両1は、自動走行動作によって発進することができる。その後、ECU19は、図4のステップS201以降の動作を繰り返す。
尚、図5のステップ221の動作は、図4のステップS211の動作と同じである。図5のステップ222の動作は、図4のステップS212の動作と同じである。図5のステップ223の動作は、図4のステップS213の動作と同じである。図5のステップ224の動作は、図4のステップS214の動作と同じである。
以上説明したように、ECU19は、ドアノブ及ぶラゲッジノブのうちの少なくとも一方(つまり、車両1の外面)に触れている人が存在する場合には、停止している車両1の自動走行動作による発進を制限することができる。このため、センサ11の死角に車両1に触れている人が存在する場合であっても、当該人の安全が確保される。
本実施形態では、車両1の発進を制限するための条件に相当する接触ON条件として、タッチセンサ17が単に人の接触を検出したという条件に代えて、人の接触を所定時間以上継続して検出した又は人の接触を所定回数以上連続して検出したという条件を採用可能である。従って、ECU19は、タッチセンサ17の検出結果に含まれるノイズの影響を排除しながら、センサ11の死角に車両1に触れている人が存在するか否かを適切に判定することができる。具体的には、人の接触を検出した場合にハイレベルとなり且つ人の接触を検出していない場合にローレベルとなる検出信号を出力するタッチセンサ17を想定する。この場合、雨等の天候や車両1の振動等の影響で、検出信号にノイズが重畳される場合がある。この場合、ノイズの影響で、本来はローレベルとなる信号がハイレベルの信号になってしまう可能性がある。従って、タッチセンサ17が単に人の接触を検出した(1回検出した)という条件が接触ON条件として設定されると、ノイズの影響で、車両1に触れている(特に、タッチセンサ17に触れている)人が存在しないにも関わらず、車両1に触れている人が存在すると判定される可能性がある。或いは、ノイズの影響で、本来はハイレベルとなる信号がローレベルの信号になってしまう可能性がある。従って、車両1に触れている(特に、タッチセンサ17に触れている)人が存在するにも関わらず、車両1に触れている人が存在しないと判定される可能性がある。ここで、ノイズの影響は一時的であることが多いことを考慮すれば、人の接触を所定時間以上継続して検出した又は人の接触を所定回数以上連続して検出したという条件が接触ON条件として設定されれば、ノイズの影響が排除可能である。
尚、人の接触を所定時間以上継続して検出した又は人の接触を所定回数以上連続して検出したという条件が、タッチセンサ17の検出結果に対するノイズの影響を排除する目的で設定されていることを考慮すれば、ノイズの影響を排除可能なその他の任意の条件が接触ON条件として設定されてもよい。
本実施形態では、自動化レベルに応じて接触ON条件が変更可能である。ここで、自動化レベルが高くない場合には、車両1を走行させるために搭乗者が関与しなければならない操作が相対的に多い。このため、搭乗者は、搭乗者自身が行う操作に気をとられ、センサ11の死角(或いは、搭乗者にとっての死角)に存在する人に気づく可能性が相対的に低くなる。従って、自動化レベルが高くない場合には、停止している車両1の自動走行動作による発進が制限されやすくする(つまり、より発進させにくくする)ために、車両1に触れている人が存在すると判定されやすくなるように相対的に緩やかな接触ON条件が設定される。
本実施形態では、スマートキー20を保有していない人が車両1に触れている場合には、スマートキーを保有している搭乗者が車両1に既に乗り込んでいる可能性が高いことを考慮し、車両1に触れている人が存在する旨の警告が搭乗者に報知される。従って、搭乗者は車両1の周囲の状況を把握することができるため、搭乗者による安全確保のための操作を暗に促すことができる。更に、この場合には、自動走行動作による車両1の発進を許可するか否かが搭乗者に確認される。その結果、搭乗者が自動走行動作による車両1の発進を許可するまでは、停止している車両1が自動走行動作によって発進することはない。従って、スマートキー20を保有していない人が車両1に触れている場合であっても、当該人の安全が確保される。
更に、自動走行動作による車両1の発進を許可するか否かが搭乗者に確認されるがゆえに、自動走行動作による車両1の発進が不必要に制限されてしまう不都合も解消可能である。例えば、タッチセンサ17の性能の悪化等に起因して、スマートキー20を保有していない人が車両1に触れているという検出結果が誤検出である場合が生じ得る。つまり、車両1に触れている人が存在しないにも関わらず、車両1に触れている人が存在すると判定される場合が生じ得る。この場合、自動走行動作による車両1の発進を許可するか否かが搭乗者に確認されなければ、停止している車両1は、タッチセンサ17の性能の悪化が解消されるまで発進することができない。一方で、自動走行動作による車両1の発進を許可するか否かが搭乗者に確認されると、搭乗者の目視等によって車両1に触れている人がいないことが確認され次第、停止している車両1は発進することができる。
上述の説明では、タッチセンサ17は、ドアセンサ171と、ラゲッジセンサ172とを含む。しかしながら、タッチセンサ17は、ドアセンサ171及びラゲッジセンサ172のうちの少なくとも一方に加えて又は代えて、車両1の外面の任意の部位に人が触れているか否かを検出するセンサを含んでいてもよい。特に、タッチセンサ17は、車両1の外面のうちセンサ11の死角に存在する人が触れる可能性がある部位に人が触れているか否かを検出するセンサを含んでいてもよい。
上述の説明では、ECU19は、車両1が停止していると判定される場合には、車両1の近傍に物体(典型的には、人)が存在するか否かを判定し(図4のステップS204)、自動化レベルが高いか否かを判定し(図4のステップS205)、スマートキー20を保有する人が車両1の外部に存在するか否かを判定している(図4のステップS208)。しかしながら、ECU19は、車両1が停止していると判定される場合には、図4のステップS204、S205及びステップS208の動作を行うことなく、接触検出情報が接触ON条件を満たすか否かを判定してもよい(図4のステップS212)。
上述の実施形態で説明された一の構成要件は、上述の実施形態で説明された他の構成要件と適宜組み合わせることができる。上述の実施形態で説明された構成要件のうちの一部が用いられなくてもよい。
尚、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う車両制御装置もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 車両
11 センサ
17 タッチセンサ
18 アンテナ
19 ECU
191 情報取得部
192 走行制御部
193 発進制限部
20 スマートキー

Claims (5)

  1. 前記車両の外部状況を検出する検出装置の検出結果を用いて自動走行を行うことが可能な車両を制御する車両制御装置であって、
    前記車両の外部に存在する人が、前記検出装置の死角に存在する前記車両の外面に触れているか否かを検出する検出手段と、
    前記人が前記外面に触れていることが検出された場合に、停止している前記車両が前記自動走行によって発進しないように、前記車両を制御する制御手段と
    を備える車両制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記人が前記外面に触れているという前記検出手段の検出結果が所定条件を満たす場合に、停止している前記車両が前記自動走行によって発進しないように前記車両を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記自動走行に対する搭乗者の関与度合いが所定度合いよりも大きい場合における前記所定条件が、前記関与度合いが前記所定度合い以下である場合における前記所定条件よりも緩やかになるように、前記所定条件を変更する
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 前記車両を走行させるために用いる携帯機から送信される無線信号を、前記車両の外部に設定される所定領域内に前記携帯機が存在する場合に受信する受信手段を更に備え、
    前記制御手段は、(i)前記人が前記外面に触れていることが検出され且つ前記外面に触れた人が前記携帯機を保有していないことが前記受信手段の受信結果から判明した場合に、前記人が前記外面に触れていることを搭乗者に報知し、(ii)報知後、前記車両が前記自動走行によって発進することを前記搭乗者が許可するまでは、停止している前記車両が前記自動走行によって発進しないように前記車両を制御し、(iii)報知後、前記車両が前記自動走行によって発進することを前記搭乗者が許可した場合には、停止している前記車両が前記自動走行によって発進することを許可する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車両制御装置。
  5. 前記検出手段は、前記人が前記車両のドアを開閉するための第1操作具及び前記車両の荷室を開閉するための第2操作具のうちの少なくとも一方に触れているか否かを検出する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の車両制御装置。
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