JP6699998B2 - 座位保持用クッション - Google Patents

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Description

本発明は、座位保持用クッションの改良、詳しくは、長時間着座した場合でも着座姿勢の崩れを防止できるだけでなく、体型の異なる着座者にも対応可能で、しかも、特定の椅子だけでなく日常で使用する様々な椅子に載せ替えて使用できる座位保持用クッションに関するものである。
周知のとおり、自ら立って歩くことのできない下半身が不自由な被介護者は日常生活を椅子上で送ることが多いため、快適な着座姿勢を長時間維持することが必要となるが、椅子上に長い時間着座していると被介護者の上半身が左右に倒れたり、臀部が前ズレしたりして着座姿勢が崩れてしまうことが多い。
そこで、従来においては、被介護者の体型に合わせてモールド成形した発泡樹脂体から成る座位保持用クッション(例えば、特許文献1参照)を椅子上に設置する技術が公知となっているが、これらの座位保持用クッションは、各被介護者ごとに成形金型を作る必要があったため、クッションの製作コストが高く付いた。
しかも、上記座位保持用クッションは、特定の椅子形状に合わせてモールド成形されていたため、背凭れ部や座部の形状が異なる他の椅子に載せ替えて使用することができなかった。そのため、上記モールド成形型の座位保持用クッションは、使用対象が大きく制限されてしまい、汎用性の面で問題があった。
一方、従来においては、U字型または楕円型の形態で椅子上に設置できる棒状クッションも公知となっているが(特許文献2,3参照)、この棒状クッションに関しては、椅子上に設置して被介護者の着座姿勢をある程度安定させることはできるものの、クッション自体が変形し易かったため、着座姿勢の崩れを防止できなかった。
具体的に説明すると、上記棒状クッションは、着座中に被介護者の上半身が左右に傾いたときにクッションが荷重で折れ曲がってしまい、上半身を背凭れ中央に維持することができなかった。加えて、上記棒状クッションは、椅子に載せただけの状態で使用されるため、クッションごと臀部の前ズレも生じ易かった。
特開2004−242839号公報 特開2007−215954号公報 実用新案登録第3164639号公報
本発明は、上記の如き問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、上半身の倒れや臀部の前ズレ等によって生じる着座姿勢の崩れを防止できるだけでなく、体型の異なる着座者にも対応可能で、しかも、特定の椅子だけでなく日常で使用する様々な椅子に載せ替えて使用できる座位保持用クッションを提供することにある。
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段は次のとおりである。
即ち、本発明は、椅子Cの座部及び背凭れ部上に配置して使用される座位保持用クッションにおいて、
左右の直線部11・11とこれらの一端同士を繋ぐ屈曲部12とを有するU字状のクッション本体1とこのクッション本体1が収容される袋状カバー体2とこの袋状カバー体2の表面側に取着された股ベルト式装着具3と前記袋状カバー体2の裏面側または両サイド部に付設されて椅子Cの背凭れ部に巻き付けて連結可能となっている椅子固定用ベルト4とを含んで構成すると共に、前記股ベルト式装着具3には、雄雌のバックル部材K・K’を備えた一対のカバー固定用ベルト32b・32bを設けて、当該カバー固定用ベルト32b・32b同士が、袋状カバー体2の表面側に上下方向に設けられた左右一対の開口スリット22・22を介して袋状カバー体2の内側にベルトを通した状態で連結可能であり、クッション本体1は、クッション材料をバッグ体に詰めて構成されると共に、袋状カバー体2の両サイド部に開口部21・21を設けて、当該開口部21を介してクッション材料の偏りの調整が可能であり、前記袋状カバー体2は、前記直線部11・11に沿う方向がクッション本体1の直線部11・11に合わせた大きさであり、前記屈曲部12に沿う方向がクッション本体1の屈曲部12に合わせた大きさであって、前記クッション本体1が収容された袋状カバー体2を、クッション本体1の屈曲部12が下側にくると共に、クッション本体1の前記U字状の空間部分が椅子Cの背凭れ部と座部の両方に掛かるように椅子C上に配置して、クッション本体1の直線部11・11間に着座者の上半身および臀部を沈み込ませた状態で着座位置を股ベルト式装着具3により固定可能とした点に特徴がある。
また、上記袋状カバー体2の表面側に、線ファスナや面ファスナ、または複数のボタンやフックによって股ベルト式装着具3を位置調節自在に取着すれば、着座者の体型に合わせて股ベルト式装着具3の位置を調節することもできる。
またその場合には、開口スリット22・22にスライダを二つ備えたダブルファスナ式の線ファスナ22a・22aを付設して、線ファスナ22a・22aの任意の位置に任意の大きさの開口スリット22・22を形成可能とする構造を採用できる。
また本発明では、前記バッグ体の直線部11・11にクッション材料の量や偏りを調整するための調整口13・13…を設けて、使用者の着座後に前記調整口13を介してクッション材料の充填量の調整を行えるようにすることもできる。
また更に、本発明においては、上記袋状カバー体2に収容されるクッション本体1とは別に、第三バックル部材K3を端部に備えた吊支ベルト51が付設された腕置き用または枕用等の補助クッション5を含んで構成すると共に、椅子固定用ベルト4の所定位置に前記第三バックル部材K3に対応する第四バックル部材K4を付設して、前記補助クッション5を、椅子Cに取り付けた椅子固定用ベルト4に吊支ベルト51を連結した状態で背凭れ部上に吊り下げ可能とすることもできる。
本発明では、座位保持用クッションを、U字型のクッション本体を袋状カバー体に収容し、更にこの袋状カバー体に、股ベルト式装着具と椅子固定用ベルトを取着して構成したことにより、被介護者をクッション本体のU字中央の凹部に臀部と上半身を沈めた状態で座らせるだけで、被介護者の着座姿勢をしっかりと保持できる。
具体的に説明すると、本発明では、U字型のクッション本体を袋状カバー体に収容することによってクッションの変形が抑えられるため、着座した被介護者の上半身が左右に傾いたときでも、クッション本体のU字左右の直線部が壁となって被介護者の上半身の位置を背凭れの中央に留めることができる。
しかも、本発明では、股ベルト式装着具によって被介護者を袋状カバー体に固定できるだけでなく、椅子固定用ベルトによって袋状カバー体を椅子に固定した状態で使用できるため、着座した被介護者の臀部がクッション上で前ズレするようなこともクッションごと前ズレするようなこともない。
また更に、本発明の座位保持用クッションは、多少の変形自由度があるため、日常生活で使用する様々な椅子(室内の椅子や車椅子、カーシート等)に載せ替えて使用することもできる。また同様の理由によって、体型が異なる被介護者が同一の座位保持用クッションを共用することもできるため、汎用性の面でも優れている。
したがって、本発明により、被介護者を椅子に座らせる際に、椅子上での座り心地を損なわずに良好な着座姿勢を長時間維持できるだけでなく、同一の製品で様々な体型の被介護者や形状の異なる椅子に対応できる経済的な座位保持用クッションを提供できることから、本発明の実用的利用価値は頗る高い。
本発明の実施例1における座位保持用クッションを表わす正面図である。 本発明の実施例1におけるクッション本体を表わす正面図である。 本発明の実施例1における袋状カバー体及び椅子固定用ベルトを表わす斜視図である。 本発明の実施例1における股ベルト式装着具を表わす正面図及び背面図である。 本発明の実施例1における股ベルト式装着具の位置調節方法を表わす説明図である。 本発明の実施例1における座位保持用クッションの使用状態を表わす状態説明図である。 本発明の実施例1における座位保持用クッションの使用状態を表わす状態説明図である。 本発明の実施例2における補助クッションを表わす正面図である。 本発明の実施例2における補助クッションの使用状態を表わす状態説明図である。 本発明の実施例3におけるチェストベルト及びその使用状態を表わす正面図及び状態説明図である。
『実施例1』
本発明の実施例1について、図1〜図7に基いて以下に説明する。なお同図において、符号Nで指示するものは、座位保持用クッションであり、符号1で指示するものは、クッション本体である。また符号2で指示するものは、袋状カバー体であり、符号3で指示するものは、股ベルト式装着具である。また符号4で指示するものは、椅子固定用ベルトである。
「座位保持用クッションの基本構成」
まず座位保持用クッションNの基本構成について説明する。この実施例1では、図1に示すように、U字状のクッション本体1を袋状カバー体2に収容すると共に、袋状カバー体2の表面側に股ベルト式装着具3を取着し、更に袋状カバー体2の両サイド部にそれぞれ一対の椅子固定用ベルト4・4を付設して座位保持用クッションNを構成している。
「クッション本体」
次に座位保持クッションの各構成要素について説明する。まず上記クッション本体1については、本実施例では、図2に示すように左右の直線部11・11とこれらの一端同士を繋ぐ屈曲部12とを有するU字状の形態のものを使用している。但し、このクッション本体1については、袋状カバー体2の内側でU字状になっていればよいため、屈曲自在な直線状の棒状クッションを使用することもできる。
また本実施例では、上記クッション本体1を、クッション材料である綿材を布製のバッグ体に詰めて構成すると共に、バッグ体の直線部11・11にクッション材料の量や偏りを調整するための筒状の調整口13・13…をそれぞれ二箇所ずつ設けている。これにより、調整口13からバッグ体の内側に手を入れてクッション材料の量の調整や偏りを調整することができる。
なお本実施例では、上記クッション材料に綿材を使用しているが、バッグ体に詰めて量調整が可能なビーズ状または細片状の発泡樹脂を使用することもできる。また本実施例のようにバッグ体を使用せずにクッション本体1を構成することもでき、具体的にはブロック状の発泡樹脂体をU字状に成形してクッション本体1とすることもできる。
「袋状カバー体」
次に、上記袋状カバー体2については、本実施例では、図3に示すように所定大きさの矩形状に縫製された合成皮革製のカバー材を使用すると共に、この袋状カバー体2の側縁部に線ファスナ21a付きの開口部21を設けて、この開口部21を介して上記クッション本体1の出し入れが行えるようにしている。
なお、上記袋状カバー体2の大きさや形状については、使用対象とする椅子の形態に応じて変更することができる。また袋状カバー体2の材質に関しても、合成皮革だけでなくクッションカバーとして一般に用いられる布帛や天然皮革等のシート材料を使用することができ、具体的には、通気性のあるメッシュ地を採用することもできる。
また本実施例では、上記袋状カバー体2の両サイド部にそれぞれ開口部21・21を設けることによって、使用者の着座後に、開口部21及び上記バッグ体の調整口13を介して、クッション本体1の各直線部11・11のクッション材料の充填量や偏りを着座者の体型や姿勢に合わせて調整できるようにしている。
また本実施例では、上記袋状カバー体2の表面側に、左右一対の開口スリット22・22を上下方向に設けると共に、これらの開口スリット22・22にスライダを二つ備えたダブルファスナ式の線ファスナ22a・22aを付設して、線ファスナ22a・22aの任意の位置に任意の大きさの開口スリット22・22を形成できるようにしている。これらの開口スリット22・22の用途については後述する。
「股ベルト式装着具」
次に、上記股ベルト式装着具3については、本実施例では、図4に示すように、着座者の臀部から腰部までを被覆できる大きさの被覆シート体31の裏側に、複合ベルト32を固定して構成している。また複合ベルト32には、中央の帯状クッションの両側に、比較的短尺な下肢固定用ベルト32a・32a、及び比較的長尺なカバー固定用ベルト32b・32bを取着して構成している。
また、上記被覆シート体31には、シート下部(臀部に当接させる部位)の下肢側に左右一対の舌片部31a・31aを突設して、その裏側にそれぞれ第一バックル部材K1・K1を設け、これらを上記下肢固定用ベルト32a・32aの端部に設けた第二バックル部材K2・K2に連結できるようにしている。また本実施例では、これらの舌片部13・13を、着座者の内股にフィットするように互いに交差するように内向きに形成している。
[1]被覆シート体の材質
また更に本実施例では、上記被覆シート体31の材料に、クッション性および通気性に優れた立体メッシュシート(表側のメッシュシート材と裏側のシート材がモノフィラメントで連結された立体編物)を使用している。これにより、着座者の臀部に長時間触れていても不快感が生じ難くなる。
[2]被覆シート体と複合ベルトの固定手段
また、上記被覆シート体31と複合ベルト32の固定手段に関しては、本実施例では、被覆シート体31のシート上部(腰部に当接させる部位)の裏側と、複合ベルト32の帯状クッションとを面ファスナFによって脱着自在に固定している。また本実施例では、被覆シート体31側の面ファスナFを大きめに形成することによって、複合ベルト32の固定位置を上下に調節できるようにしている。
[3]カバー固定用ベルト
また更に、上記複合ベルト32のカバー固定用ベルト32b・32bについては、各自由端側に相互に脱着可能な雌雄のバックル部材K・K’をそれぞれ付設して、カバー固定用ベルト32b・32b同士を連結できるように構成している。そして、これらのカバー固定用ベルト32b・32b同士を、開口スリット22・22を介して袋状カバー体2の内側にベルトを通した状態で連結することにより、股ベルト式装着具3を袋状カバー体2に固定できる。
なお本実施例では、図5(a)に示すように、袋状カバー体2の開口スリット22・22を線ファスナ22a・22aの上側に形成してカバー固定用ベルト32bを挿通することもでき、また図5(b)に示すように、開口スリット22・22を線ファスナ22a・22aの下側に形成してカバー固定用ベルト32bを挿通することもできるため、股ベルト式装着具3の固定位置を着座者の体型に合わせて調節することができる。
[4]アジャスト部材
また本実施例では、上記複合ベルト32の下肢固定用ベルト32a・32aに長さ調節を行うためのアジャスト部材Aを設けているため、着座者の体型に合わせて下肢固定用ベルト32aの長さを調節することもできる。なおアジャスト部材Aは、舌片部31a・31a裏側の第一バックル部材K1・K1を固定するためのベルトに設けることもできる。
「椅子固定用ベルト」
次に、上記椅子固定用ベルト4・4に関しては、本実施例では、図1及び図3に示すようにベルトの自由端側に雄雌のバックル部材K・K'を付設して構成している。そして、図6(a)に示すように、股ベルト式装着具3を取り付けた袋状カバー体2を椅子C上に載せた状態で、図6(b)に示すように、左右の椅子固定用ベルト4・4を椅子Cの背凭れ部の後側で連結することにより袋状カバー体2を椅子Cに固定できるようにしている。
なお本実施例では、上記椅子固定用ベルト4・4を袋状カバー体2の両サイド部に付設しているが、袋状カバー体2の裏面側に取着することもでき、その場合には、左右の椅子固定用ベルト4・4を、連続した一本のベルトから構成することもできる。また本実施例では、椅子固定用ベルト4にも長さ調節を行うためのアジャスト部材Aを付設している。
「座位保持用クッションの使用方法」
次に、上記座位保持用クッションNの使用方法について説明する。まず図6(a)に示すように、クッション本体1が収容された袋状カバー体2を、クッション本体1の屈曲部12が下側にくるように椅子C上に配置した後、図7に示すように、クッション本体1の直線部11・11間に上半身および臀部を沈み込ませた状態で使用者を椅子C上に着座させる。
その後、股ベルト式装着具3の舌片部31a・31aを着座者の内股に巻き付けた状態で、第一バックル部材K1・K1と下肢固定用ベルト32a・32aの第二バックル部材K2・K2とを連結して、着座者の大腿部を固定する。これにより、着座者の上半身及び臀部の左右方向および前後方向の位置ズレが抑えられるため、姿勢の崩れを防止できる。
また上記大腿部内側に巻き付けた被覆シート体31の舌片部31aと下肢固定ベルト32aによって着座者の下肢が外側に開いた状態で固定されるため、着座者の下肢の内転を防止することもできる。また、上記座位保持用クッションNは、定置式の椅子だけでなく走行式の車椅子に対しても使用できる。
また更に、上記被覆シート体31の舌片部31a・31aについては、着座者の大腿部を広面積で支持できるため、大腿部への荷重を分散することができ、特に本実施例では、被覆シート体31の舌片部31aを内向きに設けて、舌片部31aを捻れなく着座者の大腿部内側にフィットさせているため、荷重の集中により大腿部に圧痛が生じる心配もない。
また本実施例では、股ベルト式装着具3の被覆シート体31及び複合ベルト32の帯状クッションにクッション性及び通気性に優れた立体メッシュシートを使用しているため、椅子C上における着座者の着座時間が長時間にわたる場合でも、臀部や腰部に圧痛や蒸れ、熱のこもり等による不快感が生じる心配もない。
『実施例2』
「補助クッション」
本発明の実施例2について図8及び図9に基いて以下に説明する。この実施例2では、袋状カバー体2に収容されるクッション本体1とは別に、図8に示すように、第三バックル部材K3を端部に備えた吊支ベルト51・51が左右の端部にそれぞれ付設されたU字型の腕置き用の補助クッション5を使用している。
また、椅子固定用ベルト4の所定位置には、図9(a)に示すように上記第三バックル部材K3に対応する第四バックル部材K4を付設して連結自在とすることにより、補助クッション5を、椅子Cに取り付けた椅子固定用ベルト4に吊支ベルト51を連結した状態で、図9(b)に示すように背凭れ部B上に吊り下げることができる。
また本実施例では、上記補助クッション5の各吊支ベルト51・51に長さ調節を行うためのアジャスト部材Aを付設して、補助クッション5の位置調節を行えるようにしている。また本実施例では、補助クッション5として腕置きクッションを使用しているが、枕用クッションを補助クッション5として使用することもできる。
『実施例3』
「チェストベルト」
本発明の実施例3について図10に基いて以下に説明する。この実施例2では、図10(a)に示すように、袋状カバー体2の両サイド部に端部に面ファスナF・Fを備えたチェストベルト6・6を付設している。これにより、図10(b)に示すように、着座者の下肢を股ベルト式装着具3によって固定できるだけでなく、着座者の上半身をチェストベルト6・6によって固定できる。
なお本実施例では、上記チェストベルト6・6の連結手段に、着座者の体型に合わせて連結位置の調整が容易な面ファスナF・Fを使用しているが、バックル部材やボタン等を採用することもできる。また上記チェストベルト6・6には、着座者の上半身を局部的に圧迫しないようにある程度幅の大きいものを使用するのが好ましい。
本発明は、概ね上記のように構成されるが、記載した実施例にのみ限定されるものではなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、袋状カバー体2に対しての股ベルト式装着具3の固定手段に関しては、袋状カバー体2の表面側に、線ファスナや面ファスナ、または複数のボタンやフックによって股ベルト式装着具3を位置調節自在に取着することもでき、これによって着座者の体型に合わせて股ベルト式装着具3の位置を調節できるようにしてもよい。
また、股ベルト式装着具3の被覆シート体31の材質については、所定強度を有するシート状の物であれば、発泡ウレタンシート等のシート状クッションや織物や編物等の布帛、皮革等を採用することもでき、また各ベルトの材質も所定の強度を有するものから選択して使用することができ、何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
近年、介護・福祉の分野では、被介護者(障碍者や高齢者等)の日常生活での快適性や安全性を考慮した様々な補助具が開発されている。そのような中で、本発明の座位保持用クッションは、日常生活を送る椅子上において被介護者の着座位置及び着座姿勢を不快感なく保持できる有用な技術であるため、その産業上の利用価値は非常に高い。
1 クッション本体
11 直線部
12 屈曲部
13 調整口
2 袋状カバー体
21 開口部
21a 線ファスナ
22 開口スリット
22a 線ファスナ
3 股ベルト式装着具
31 被覆シート体
31a 舌片部
32 複合ベルト
32a 下肢固定用ベルト
32b カバー固定用ベルト
4 椅子固定用ベルト
5 補助クッション
51 吊支ベルト
6 チェストベルト
N 座位保持用クッション
C 椅子
K バックル部材
1 第一バックル部材
2 第二バックル部材
3 第三バックル部材
4 第四バックル部材
F 面ファスナ
A アジャスト部材

Claims (4)

  1. 椅子(C)の座部及び背凭れ部上に配置して使用される座位保持用クッションであって、
    左右の直線部(11)(11)とこれらの一端同士を繋ぐ屈曲部(12)とを有するU字状のクッション本体(1)と、このクッション本体(1)が収容される袋状カバー体(2)と、この袋状カバー体(2)の表面側に取着された股ベルト式装着具(3)と、前記袋状カバー体(2)の裏面側または両サイド部に付設されて椅子(C)の背凭れ部に巻き付けて連結可能となっている椅子固定用ベルト(4)とを含んで成り、
    前記股ベルト式装着具(3)には、雄雌のバックル部材(K)(K’)を備えた一対のカバー固定用ベルト(32b)(32b)が設けられて、当該カバー固定用ベルト(32b)(32b)同士が、袋状カバー体(2)の表面側に上下方向に設けられた左右一対の開口スリット(22)(22)を介して袋状カバー体(2)の内側にベルトを通した状態で連結可能であり、
    クッション本体(1)は、クッション材料をバッグ体に詰めて構成されると共に、袋状カバー体(2)の両サイド部に開口部(21)(21)が設けられて、当該開口部(21)を介してクッション材料の偏りの調整が可能であり、
    前記袋状カバー体(2)は、前記直線部(11)(11)に沿う方向がクッション本体(1)の直線部(11)(11)に合わせた大きさであり、前記屈曲部(12)に沿う方向がクッション本体(1)の屈曲部(12)に合わせた大きさであって、
    前記クッション本体(1)が収容された袋状カバー体(2)を、クッション本体(1)の屈曲部(12)が下側にくると共に、クッション本体(1)の前記U字状の空間部分が椅子(C)の背凭れ部と座部の両方に掛かるように椅子(C)上に配置して、クッション本体(1)の直線部(11)(11)間に着座者の上半身および臀部を沈み込ませた状態で着座者の下肢を股ベルト式装着具(3)で固定可能となっていることを特徴とする座位保持用クッション。
  2. 前記開口スリット(22)(22)にスライダを二つ備えたダブルファスナ式の線ファスナ(22a)(22a)が付設されて、線ファスナ(22a)(22a)の任意の位置に任意の大きさの開口スリット(22)(22)が形成可能となっていることを特徴とする請求項1記載の座位保持用クッション。
  3. 前記バッグ体の直線部(11)(11)にクッション材料の量や偏りを調整するための調整口(13)(13)…が設けられて、前記調整口(13)を介してクッション材料の充填量の調整が可能となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の座位保持用クッション。
  4. 袋状カバー体(2)に収容されるクッション本体(1)とは別に、第三バックル部材(K3)を端部に備えた吊支ベルト(51)が付設された補助クッション(5)を含んで構成されると共に、椅子固定用ベルト(4)の所定位置に前記第三バックル部材(K3)に対応する第四バックル部材(K4)が付設されて、前記補助クッション(5)が、椅子(C)に取り付けた椅子固定用ベルト(4)に吊支ベルト(51)を連結した状態で背凭れ部上に吊り下げ可能となっていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の座位保持用クッション。
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