JP6026555B2 - 抱きかかえ補助具 - Google Patents

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Description

本発明は、抱きかかえ補助具の改良、詳しくは、非力な介護者でも被介護者を横抱きすることができ、また、横抱きを長時間或いは繰り返し行っても介護者の腕を疲れさせず、しかも、横抱きを安全かつ迅速に行える抱きかかえ補助具に関するものである。
周知のとおり、自分では歩行困難な被介護者(障碍者や高齢者など)を、他のベッドに移したり、車椅子に乗せたりする際には、介護者が抱きかかえて移動させるのが一般的である。また、抱きかかえ作業は、複数人で行うケースもあるが、一人で横抱きして行うことが多く、特に子供の被介護者にあっては、親による横抱きが一番安心できる。
しかし、成人の被介護者を横抱きする場合には、体重が重いため腕力が強くないとその被介護者を一人で抱え上げることは難しい。また、被介護者が小柄な子供であっても、抱え上げたままの状態を長時間続けたり、抱き上げ作業を繰り返し行っていると、介護者の両腕は疲れてしまう。
そこで、従来においては、介護者ができるだけ両腕の力を使わずに被介護者の抱きかかえ作業を行えるように、被介護者の臀部から腰部(大きいものは背部まで)を載せたシートを、介護者の首や肩に掛けたベルトで吊って使用する横抱き用の補助具が開発されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
しかしながら、上記従来の補助具では、被介護者を抱え上げる前に、まずベッドに敷いたシート上に被介護者の臀部を持ち上げて載せるか、或いは被介護者の身体の下にシートを滑り込ませて臀部を載せる必要があったため、準備作業が非常に大変で、この作業に多くの労力や時間を割く必要があった。
また本件発明者は、上記の経緯から、被介護者の膝裏や脇下に環状ベルトを通した状態で抱きかかえる方法を着想したが、単なる環状ベルト(例えば、特許文献4参照)では、抱え上げた際に被介護者の脇下や膝裏にベルトが食い込んでしまうため、被介護者が苦痛を感じるだけでなく、内出血してアザもでき易い。
また更に、輪の切り離しと再結合が行えない環状ベルトでは、介護者の首にベルトを掛けた状態で、被介護者の身体にベルトを装着することが困難であるため、先に被介護者の身体を横抱きの体勢にしてベルトを装着してから、介護者の首にベルトをかけなければならない等、迅速な作業も難しい。
特開2005−288103号公報 特開2005−334347号公報 特開2010−136811号公報 実開平7−1917号公報
本発明は、上記の如き問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、腕力の弱い介護者でも被介護者を横抱きすることができ、また、横抱きを長時間或いは繰り返し行っても介護者の腕が疲れ難く、しかも、横抱きを安全かつ迅速に行える抱きかかえ補助具を提供することにある。
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段は次のとおりである。
即ち、本発明は、連続した一本の帯状である本体部が非伸縮性バンドBから構成された抱きかかえ補助具において、前記バンドBの長さを、使用時に介護者の後首部で、前記バンドBの中央が折り返した場合に、腰部付近まで届く長さとする一方、前記バンドB中央には、首当てクッション11が固定された首掛け部1を設け、更に前記バンドBの両側には、板状または棒状の腕型クッション21・21が固定された左右の擬似アーム部2・2を設けて、これらの擬似アーム部2・2の腕型クッション21・21の長さを、前記バンドBの両端同士を連結した状態で、非介護者を横抱きすることができるように被介護者の首部から膝部付近までを支持できるような長さとし、更に前記左右の擬似アーム部2・2の遠位端部には、着脱自在な一対のバックル3・3をそれぞれ取着して、使用時に前記首掛け部1を介護者の首に掛けて、双方の擬似アーム部2・2の遠位端部同士を連結してバンドBを環状に繋げた状態で、被介護者の身体を横抱き姿勢で吊り上げ可能に構成した点に特徴がある。
ちなみに、上記「腕型クッション」は、成人の腕の長さに合わせて作製された板状または棒状クッションを意味するものであって、必ずしも腕の形状に似せたクッションに限定するものではない。
上記抱きかかえ補助具Aに関しては、バンドBとして非伸縮性生地から成る芯材を挿入可能な袋状の帯を使用する一方、このバンドBの首当て部1及び擬似アーム部2・2の位置に、首当てクッション11と腕型クッション21・21を芯材として挿入することで、クッションがバンドBから外れ難く、かつ、汚れ難い構造とすることができる。
一方、上記擬似アーム部2の腕型クッション21については、肘を曲げた腕に沿うように湾曲形状に型付けすることで、介護者がバックル3・3を持った状態で被介護者の膝裏や脇下等に擬似アーム部2・2を差し込み易くすることができる。
また、上記擬似アーム部2・2については、少なくとも一方の擬似アーム部2に、二本のベルト23a・23a間にネットを張って構成された落下防止用ネット23のベルト23a・23aの一端側を固定すると共に、他方の擬似アーム部2及び落下防止用ネット23のベルト23a・23aの他端側にそれぞれ着脱可能な留め具24・24を取着して構成することで、抱きかかえ時の安全性を高めることができる。
また更に、上記収納ポケット22、落下防止用ネット23および留め具24を、左右両側の擬似アーム部2・2に設ければ、使用時に落下防止用ネット23・23を二重に敷くことができるため、より安全性を向上できる。
他方、上記首掛け部1と擬似アーム部2の間、または擬似アーム部2の首掛け部1側に、おんぶ用のチェストベルト6を取着することもでき、これによって、なで肩の使用者が抱きかかえ補助具Aをおんぶに使用した際、両肩からバンドがずり落ちる問題を防止できる。
また更に、上記擬似アーム部2の腕型クッション21に非吸水性のクッション材料を使用すれば、入浴での使用も可能となる。また特に、非吸水性および弾力性に優れたクッション材料としては、合成樹脂モノフィラメントから成る立体構造織物を細片化して筒型バッグに詰め込んだビーズクッションを好適に使用できる。
一方、上記首掛け部1と左右の擬似アーム部2・2の間にベルト送り42を有する長さ調節部4を設ければ、介護者の体格に合わせてバンドBの長さを自在に調節することができるため、介護者が体格の異なる者であっても男女問わず共通の補助具を使用することができる。
本発明では、非伸縮性バンドの中央に首掛け部を設けると共に、バンド両側にクッション付きの擬似アーム部を設けて、この擬似アーム部同士をバックルで連結可能に構成したことにより、介護者がバンドを首(又は肩)に掛け、バックルを手に持ち、擬似アーム部を両腕に添わせた状態で、被介護者の脇下や膝裏に腕を回して奥側でバックルを連結するだけで、被介護者の身体をバンドで簡単に固定することができる。
更にその状態で、介護者が上半身を起こせば腕の力を殆ど使わずに背筋を使って被介護者の身体を持ち上げることができる。そのため、腕力に乏しい非力な介護者(例えば、女性等)であっても、本発明の補助具を用いれば、被介護者の横抱きを行えるようになる。また、本発明の補助具を用いれば、抱きかかえ時の両腕の疲れも抑制できるため、横抱きを長時間続けたり、抱き上げ作業を繰り返し行うことも容易となる。
しかも、本発明の抱きかかえ補助具を用いれば、被介護者の脇下や膝裏に腕型クッションが配置されて、抱えかかえ時の負荷が分散・吸収されるため、被介護者が苦痛を感じることはなく、実際に両腕で抱えたような感触を再現できる。また、長時間抱え続けても被介護者の身体にアザができる心配もない。一方、介護者側も、首当てクッションによって首や肩にかかる負担を軽減できる。
そしてまた、本発明の抱きかかえ補助具は、バックルによって左右の擬似アーム部の両端の着脱が行えるため、脇下と膝裏に両腕を回す横抱きと同じ動作で、被介護者の身体にベルトを装着することができる。そのため、従来の補助具よりも横抱きに入るまでの時間を格段に短縮することができる。
したがって、本発明により、被介護者の抱きかかえ作業を介護者が一人でも簡単に行えるようになるだけでなく、抱きかかえ作業の迅速化および省力化が図れ、更に作業の安全性も向上できる使い勝手に優れた抱きかかえ補助具を提供できることから、本発明の実用的利用価値は頗る高い。
本発明の実施例1における抱きかかえ補助具を表わす全体正面図である。 本発明の実施例1における抱きかかえ補助具の一形態を表わす全体斜視図である。 本発明の実施例1における抱きかかえ補助具の一形態を表わす全体正面図である。 本発明の実施例1における抱きかかえ補助具の使用状態を表わす状態説明図である。 本発明の実施例1における抱きかかえ補助具の使用状態を表わす状態説明図である。 本発明の実施例2における抱きかかえ補助具を表わす全体正面図である。 本発明の実施例2における抱きかかえ補助具の一形態を表わす全体斜視図である。 本発明の実施例3における抱きかかえ補助具を表わす全体正面図である。 本発明の実施例3における抱きかかえ補助具を表わす全体斜視図である。 本発明の実施例3における抱きかかえ補助具の一形態を表わす全体斜視図である。 本発明の実施例3における抱きかかえ補助具を横抱きで使用した状態を表わす状態説明図である。 本発明の実施例3における抱きかかえ補助具をおんぶで使用した状態を表わす状態説明図である。
『実施例1』
本発明の実施例1について、図1〜図5に基いて説明する。なお同図において、符号1で指示するものは、首掛け部であり、符号2で指示するものは、擬似アーム部である。また符号3で指示するものは、バックルであり、符号4で指示するものは、長さ調節部である。
この実施例1では、抱きかかえ補助具Aの本体部に、非伸縮性の生地から成る所定長さ(150〜200cm程度)のバンドBを使用している(図1参照)。そして、このバンドBには、中央に首当てクッション11を固定して首掛け部1を形成すると共に、両側に板状の腕型クッション21・21を固定して左右の擬似アーム部2・2を形成している。
なお、上記擬似アーム部2の腕型クッション21は、成人の腕の長さを基準とした所定長さで作製している。また、腕型クッション21には、細長い棒状のクッションを使用することもできる。更に、左右の擬似アーム部2・2の端部には、双方の擬似アーム部2・2の端部同士を着脱自在に連結できる一対(雄雌)のバックル3・3を取着している。
これにより、抱きかかえ補助具Aは、図2に示すように、擬似アーム部2・2の端部同士を接触させた状態でバックル3・3を連結することにより、バンドBを環状に繋げることができる。なお、この状態において、擬似アーム部2・2の腕型クッション21・21同士は、必ずしも接触している必要はなく近接した状態であってもよい。
また本実施例では、上記バンドBの首掛け部1と擬似アーム部2・2の間にベルト送り41を直接付設して、バンドBの長さ調節部4を設けている。これにより、使用者の体格に合わせてバンドBの長さを自在に調節することができるため、介護者が体格の異なる者であっても男女問わず共通の補助具を使用することができる。
また更に本実施例では、上記バックル3・3を、左右の擬似アーム部2・2に位置するバンドB両端にベルト送り32・32を介して取り付けているため、腕型クッション21・21に対するバックル3・3の位置調節も容易に行うことができる。
一方、上記擬似アーム部2・2の腕型クッション21・21には、抱きかかえ補助具Aを入浴時にも使用できるように非吸水性のクッションを使用している。特に本実施例では、この非吸水性クッションとして、合成樹脂モノフィラメントから成る立体構造織物を細片化したものを、メッシュ生地の筒型バッグに詰めたビーズクッションを使用している。
また本実施例では、上記擬似アーム部2・2の腕型クッション21・21を肘を曲げた腕に添うように湾曲形状に型付けしている。これにより、両腕の力で腕型クッション21・21を強引に湾曲させる必要がないため、バックル3・3を手に持った状態で被介護者の膝裏や脇下に両腕を腕型クッション21・21ごとスムーズに挿入することができる。
ちなみに、本実施例では、上記抱きかかえ補助具Aを製造する際、所定厚みのある腕型クッション21・21とバンドBを長手方向を揃えた状態で重ね、この状態で糸材が腕型クッション21とバンドBを貫通するように両者を縫着することで、腕型クッション21・21の型付けを効率良く行っている。
また、上記抱きかかえ補助具Aを使用する際には、図3に示すように擬似アーム部2・2にカバー材Cを装着することもできる。このように擬似アーム部2・2にカバー材Cを装着すれば、使用時に擬似アーム部2・2が汚れてもカバー材Cだけを取り外して洗濯すればよいため、抱きかかえ補助具Aを衛生的に使用する上で好ましい。
他方、上記バックル3・3に関しては、壊れ難く簡単な摘み操作で連結状態を解除できるプラスチック製のものを使用している。具体的には、雄側のツメ部を、雌側に差し込んで係止することが可能で、更にツメ部を内側に押し込んで係止状態を解除することで雄側を雌側から引き抜くことができるバックル3・3を使用している。
以上のように抱きかかえ補助具Aを構成したことにより、首掛け部1を介護者の首に掛け、両側のバックル3・3(若しくは擬似アーム部2・2の端部)を手に持った状態で、横臥状態(または着座状態)の被介護者の膝裏や脇下に、擬似アーム部2・2ごと両腕を回し奥側でバックル3・3を連結すれば、被介護者の身体を簡単に固定することができる。
さらに、上記固定した状態で介護者が上半身を起こして、被介護者の身体を環状に繋がったバンドBで吊り上げれば、図4に示すように、両腕を被介護者の身体に添えただけの姿勢で横抱きを行うことができる。また、図5に示すように、被介護者の脇下に擬似アーム部2・2を配置して上半身をバンドBで吊り上げれば、被介護者の身体を抱き起こすこともできる。
また上記作業中においては、首掛け部1に固定した首当てクッション11が、被介護者の重みによる首への負荷を分散・吸収するため、介護者の首にかかる負担を軽減することができる。したがって、抱きかかえ作業を長時間または繰り返し行ったとしても介護者が首や肩を痛める心配がない。
『実施例2』
次に、本発明の実施例2について、図6及び図7に基いて以下に説明する。なお符号5で指示するものは、補助ベルトである。この実施例2では、一方の擬似アーム部2の端部に、雄雌の面ファスナ41・41が所定位置に取り付けられた非伸縮性の生地から成る補助ベルト5を取着する一方、他方の擬似アーム部2の端部には、この補助ベルト5を挿通可能な大きさのリング部材Rを取り付けて構成している(図6参照)。
これにより、図7に示すように、補助ベルト5をリング部材Rに挿入して折返し、雄型の面ファスナ51を雌型の面ファスナ51に留めれば、バックル3・3の外側で擬似アーム部2・2の端部同士を補助的に連結することができる。よって、使用中にバックル3・3がアクシデントで外れても被介護者が落下する心配がない。
もちろん、上記補助ベルト5に関しては、リング部材Rで折り返して留める構造でなくとも、端部に雄雌の面ファスナ51・51を備えた一対の補助ベルト5・5を、擬似アーム部2・2の各端部にそれぞれ取着して、これらをバックル3・3の外側で留める構造を採用することもできる。
『実施例3』
次に、本発明の実施例3について、図8〜図12に基いて以下に説明する。なお符号6で指示するものは、チェストベルトである。この実施例3では、抱きかかえ補助具Aの本体部を構成するバンドBに非伸縮性の生地(合成繊維製の布帛)から成る袋帯を使用すると共に、この袋帯の首当て部1及び擬似アーム部2・2の位置に、首当てクッション11と腕型クッション21・21を芯材として挿入している(図8、図9参照)。
これにより、クッションを細幅のバンドに直接縫着するよりもクッションが外れ難くなるため、抱きかかえ補助具Aの長期使用が可能となる。更に、袋帯がクッションカバーの役割も果たすため、クッションの汚れを抑えることもできる。
また本実施例では、図10に示すように、一方の擬似アーム部2に収納ポケット22を設けて、この収納ポケット22内に、一部を固定した状態で落下防止用ネット23を収容すると共に、他方の擬似アーム部2とその近傍、及び落下防止用ネット23の側縁部にそれぞれ留め具24・24を取着して、他方の擬似アーム部2に収納ポケット22から取り出した落下防止用ネット23の側縁部を着脱自在に固定可能としている。
なお本実施例では、上記落下防止用ネット23の側縁部と擬似アーム部2に取着する留め具24・24として、バックル部材を使用しているが、大きな負荷がかかっても外れ難く、かつ、着脱自在に固定できる留め具24・24であれば、ループとボタンから成る留め具24・24やフック部材と受け具から成る留め具24・24等を採用することもできる。
そして、上記のように落下防止用ネット23を付設することで、抱きかかえ時に落下防止用ネット23を拡げて擬似アーム部2に固定すれば、図11に示すように被介護者の臀部を落下防止用ネット23に載せることができるため、被介護者の落下を防止できる。また本実施例のように、収納ポケット22、落下防止用ネット23および留め具24を、左右両側の擬似アーム部2・2に設ければ、落下防止用ネット23・23を二重に敷くことができるため、より安全性を向上できる。
また更に本実施例では、首掛け部1と擬似アーム部2の間に、おんぶ用のチェストベルト6・6を取着しているため、図12(a)(b)に示すように、なで肩の使用者が抱きかかえ補助具Aを被介護者のおんぶに使用した場合でも、肩に掛けた左右のバンドをチェストベルト6・6で連結すれば、両肩からバンドがずり落ちる心配がない。
なお、このチェストベルト6・6は、バックル部材61・61によって着脱自在に連結可能としているが、他の連結手段を採用することも可能である。またチェストベルト6・6の取付け位置に関しても、首掛け部1と擬似アーム部2の間でなく擬似アーム部2の首掛け部1側に取り付けることもできる。
また本実施例では、首掛け部1と擬似アーム部2の間に細幅ベルト42を取着すると共に、この細幅ベルト42にベルト送り41を付設して長さ調節部4を設けている。これにより、幅の大きい袋帯にベルト送りを直接付設しなくても、細幅ベルト42の長さを調節することでバンド長さを調節することができる。
そしてまた、本実施例においては、補助ベルト5の連結手段に面ファスナでなくバックル部材52・52を使用し、補助ベルト5の端部および補助ベルト5を固定する擬似アーム部2の端部にバックル部材52・52をそれぞれ取着している。また擬似アーム部2・2については、実施例1と同様、若干湾曲した形状としている。
本発明は、概ね上記のように構成されるが、記載した実施例にのみ限定されるものではなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、本体部を構成する非伸縮性バンドBは、強靱な材料であれば細巾織物以外にも、皮革や合成皮革等を採用することもでき、また帯状でなく紐状のものを使用することもできる。
また、擬似アーム部2に固定する腕型クッション21の材料に関しても、ウレタンビーズ等、ビーズ材料が異なるビーズクッションを採用することもでき、また低反発ウレタンフォームなどの低反発クッション素材や、これらを複合的に組み合わせた材料を採用することができる。もちろん、腕型クッション21・21を、上記実施例以外の方法でバンドBに固定することもできる。
そしてまた、腕型クッション21の形状も自由に変更することができ、実際の腕に似せた形状とすることもできる。また、バックル3・3に関しても、プラスチック製でなく金属製のものなど種々のバックルの中から選択して使用することができ、何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
近年、介護・福祉の分野では、介護者がより省力的に被介護者(障碍者や高齢者等)の介護を行えるように様々な補助具が開発されている。また、被介護者の抱きかかえ作業は、介護で頻繁に行われる日常的な力仕事であるため、介護者の肉体的負担が大きい。
そのような中で、本発明の抱きかかえ補助具及びその製造方法は、被介護者の抱きかかえ作業を介護者が容易に行えるだけでなく、迅速な作業によって介護者の時間が無駄に撮られることのない有用な技術であるため、その産業上の利用価値は非常に高い。
1 首掛け部
11 首当てクッション
2 擬似アーム部
21 腕型クッション
22 収納ポケット
23 落下防止用ネット
24 留め具
3 バックル
31 ベルト送り
4 長さ調節部
41 ベルト送り
42 細幅ベルト
5 補助ベルト
51 面ファスナ
52 バックル部材
6 チェストベルト
61 バックル部材
A 抱きかかえ補助具
B 非伸縮性バンド
C カバー材
R リング部材

Claims (9)

  1. 連続した一本の帯状である本体部が非伸縮性バンド(B)から構成された抱きかかえ補助具であって、
    前記バンド(B)の長さが、使用時に介護者の後首部で、前記バンド(B)の中央が折り返した場合に、腰部付近まで届く長さとなっている一方、
    前記バンド(B)中央には、首当てクッション(11)が固定された首掛け部(1)が設けられると共に、前記バンド(B)の両側には、板状または棒状の腕型クッション(21)(21)が固定された左右の擬似アーム部(2)(2)が設けられて、これらの擬似アーム部(2)(2)の腕型クッション(21)(21)の長さが、前記バンド(B)の両端同士を連結した状態で、非介護者を横抱きすることができるように被介護者の首部から膝部付近までを支持できるような長さとなっており、
    更に前記左右の擬似アーム部(2)(2)の遠位端部には、着脱自在な一対のバックル(3)(3)がそれぞれ取着されて、使用時に前記首掛け部(1)を介護者の首に掛けて、双方の擬似アーム部(2)(2)の遠位端部同士を連結してバンド(B)を環状に繋げた状態で、被介護者の身体を横抱き姿勢で吊り上げ可能に構成されていることを特徴とする抱きかかえ補助具。
  2. 非伸縮性バンド(B)として芯材を挿入可能な袋状の帯が使用されている一方、このバンド(B)の首当て部(1)及び擬似アーム部(2)(2)の位置に、首当てクッション(11)と腕型クッション(21)(21)が芯材として挿入されていることを特徴とする請求項1記載の抱きかかえ補助具。
  3. 擬似アーム部(2)の腕型クッション(21)が、肘を曲げた腕に沿うように湾曲形状に型付けされていることを特徴とする請求項1または2に記載の抱きかかえ補助具。
  4. 一方の擬似アーム部(2)に、二本のベルト(23a)(23a)間にネットを張って構成された落下防止用ネット(23)のベルト(23a)(23a)の一端側が固定されると共に、他方の擬似アーム部(2)及び落下防止用ネット(23)のベルト(23a)(23a)の他端側にそれぞれ着脱可能な留め具(24)(24)が取着されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の抱きかかえ補助具。
  5. 左右両側の擬似アーム部(2)(2)に、落下防止用ネット(23)および留め具(24)がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項4記載の抱きかかえ補助具。
  6. 首掛け部(1)と擬似アーム部(2)の間、若しくは擬似アーム部(2)の首掛け部(1)側に、おんぶ用のチェストベルト6が取着されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の抱きかかえ補助具。
  7. 擬似アーム部(2)の腕型クッション(21)に非吸水性のクッション材料が使用されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の抱きかかえ補助具。
  8. 擬似アーム部(2)の腕型クッション(21)に、合成樹脂モノフィラメントから成る立体構造織物を細片化して筒型バッグに詰め込んだビーズクッションが使用されていることを特徴とする請求項7の何れか一つに記載の抱きかかえ補助具。
  9. 首掛け部(1)と左右の擬似アーム部(2)(2)の間にベルト送り(42)を有する長さ調節部(4)が設けられていることを特徴とする請求項1〜8の何れか一つに記載の抱きかかえ補助具。
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