JP6698988B1 - 天然芝ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】土なしで芝を植生し、芝刈機による芝の手入れに支障がない位置に潅水チューブが固定され、縦横に連結して水道設備から潅水チューブに定期的に自動的に給水して緑が常に維持される芝ユニットを提供する。【解決手段】トレイは、内部底面に、樹脂マットを載置する平面領域と台座部と対応する位置に形成され、平面領域よりも低位な貯水領域とを有するものであり、平面領域には、敷設された潅水チューブを固定する少なくとも2つのチューブ保持部、及び排出口が壁面の近傍に形成され、樹脂製マットは、壁面との間に潅水チューブから潅水された水が流通する水路が形成される大きさを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ビルの屋上やベランダなどの平面上に連結して載置し、給水することにより、歩行、あるいは横臥可能な芝生緑地となる、土いらずの天然芝ユニットに関するものである。
今日、都市の建築物が高層化し、緑が不足する傾向にある一方、ヒートアイランドの緩和や大気の浄化といったアメニティの観点からも屋上又はバルコニーに芝や草花を植裁して緑を拡大する動きが活発化している。
しかしながら、屋上に土を持ち込む方法は、重量がかさむため建築物の構造を補強する必要性がある。また、土が風で飛んだり、雨水で流され、建築物が汚れてしまう恐れがある。そこで、土を用いることなく植栽する方法が提案されている。
例えば、合成繊維を主材とした不織繊維構造体の3つの層を有し、中程度の通気性と保水性を有し、芝の種子を植生するのに適した第1の植生層、適度の通気性と保水性を有するが繊維密度が最も大きく通根と根の保護機能を有する第2の保護層、通気性は最も大きいが繊維密度、保水性共に最も低く弾力性を有し、過剰な雨水等の排水に適し保持力が十分な第3の排水層からなる植生不織布マットが提案されている(特許文献1参照)。
また、その植生マットを改良し、保水性に優れた栽培床の上に植物透過立体生育層を積層し、栽培床で種子から生育した芝を植物透過立体生育層を透過させながら生育させ、所定の高さに保護する植物栽培マットであって、ゴルフ練習等で損傷しても、芝苗を載せるだけで生育させることができる芝の生育方法も提案されている(特許文献2参照)。
さらに、人工地盤上での植栽を可能にするには、土や根の流出防止のほか、水分供給の管理などメンテナンス作業が必要となり、ランニングコストの負担が大きいことから、穴のあいた複数の透水繊維を束ねて繊維固定台の孔に挿入し、それを凹型の緑化トレイに設置して、給水管から散水され繊維固定台の下部に貯えた水を、繊維固定台の上に設置された地被植物に供給することにより、根腐れを防止する緑化パネル(特許文献3参照)や、容器本体と、底面に空隙ができるように支持固定する脚部とを有する植裁容器ユニットであって、4容器本体は、側面に形成された作業用凹部と、その凹部相互間に配設された散水ホースと、下面が開口し、スリットを通じて外気と通気するエアレーションタワーとを備え、床面に容器を固定し、強風が吹いても大丈夫な屋上用植栽容器ユニット、及び底面部に凹又は凸を設けて水を貯める凹型箱体に、透水性ユニットがちょうど入るようにし、その透水性ユニットに植栽した地被植物に、吸い上げた水を供給すると共に、透根させることができる緑化パネルが提案されている(特許文献5参照)。
特開平4−14461号公報 特開平11−75531号公報 特許第4325093号公報 特許第3843094号公報 特開2002−305980号公報
今日、土なしで芝苗等を植生するには、多孔質の合成樹脂をトレイやパネルに収納し、その樹脂に芝苗等を載置して行われるのが一般的である。そして、それらのトレイやパネルに給水するには、芝生面に潅水チューブを敷設するか、スプリンクラ―にタイマーをセットして期的に散水するという簡便な方法を用いることが多い。しかしながら、芝刈作業等を行う際は、それらの給水設備を一時的に撤去する必要があり、撤去作業や復旧作業に多大の労力を要している。
それに対して、トレイの側面に切欠部を設けて係止する方法もあるが、チューブの設置位置によっては、チューブが浮きあがり、芝刈作業等に支障になることがある。また、チューブを孔に挿通する方法は、長いチューブを引き通すのに根気が必要な上、万一、目詰まりが生じたときにチューブを孔から引き抜くのが困難で、芝生を一時的に撤去しなければならない。
本発明は、上記事情に鑑み、土なしで芝を植生し、芝刈機による芝の手入れに支障がない位置に潅水チューブが固定され、縦横に連結して水道設備から潅水チューブに定期的に自動的に給水して緑が常に維持される芝ユニットを提供することを目的とする。
本発明の天然芝ユニットは、矩形の底部、該底部の四囲を囲う所定の高さの壁面、及び平面上に載置されたとき該底部に隙間が付与される台座部を有するトレイに、芝を植生した多孔質の樹脂マットが収容され、自在に連結して給水することにより緑地が形成される天然芝ユニットにおいて、前記トレイは、内部底面に、前記樹脂マットを載置する平面領域と、前記台座部と対応する位置に形成され、該平面領域よりも低位な貯水領域とを有するものであり、該平面領域には、敷設された潅水チューブを固定する少なくとも2つのチューブ保持部、及び前記内部底面の規定水位を越える水を外部に排出する排出口が前記壁面の近傍に形成され、前記チューブ保持部それぞれは、前記潅水チューブを挟持する弾設部材と、該弾設部材の先端に形成され該潅水チューブを上側から掛止する爪部材とを有し、前記壁面の高さよりも低位の位置に該潅水チューブを固定するものであって、前記樹脂マットの周囲には前記潅水チューブから潅水された水が流通する所定幅の水路が形成されたことを特徴とする。
このように、底部に台座部を設け、内部底面に貯水領域を設けると共に、載置した多孔質の樹脂マットの周囲に水路を形成し、壁面の近傍に設けた少なくとも2つのチューブ保持部の弾設部材と爪部材で潅水チューブを壁面よりも低位な位置にしっかりと固定して潅水すれば樹脂マットに吸水された水で天然芝が生育し、緑地が形成される。そして、潅水チューブは、生育した天然芝で覆われるので芝刈り機で手入れをする際に支障にならない。
その場合、前記壁面それぞれは、隣接する前記トレイ相互を繋止する連結部を挿入する、高さ方向に貫通する一対の空洞部と、前記潅水チューブを前記排出口よりも高い位置で通過させる切欠き部とが形成されたことを特徴とする請求項1記載の天然芝ユニット。
このように、壁面それぞれに空洞部を設けて連結部の嵌入片を嵌入して繋止すれば、トレイを縦横に連結するのが容易であり、芝刈りに支障がない。また、上記排出口よりも高い位置に、該潅水チューブを通過させる切欠き部が形成されたものであれば、潅水チューブは、壁面よりも低位な位置に強固に固定することができるので、芝刈り機を使用しても支障にならない。
ここで、上記トレイを縦方向又は横方向に一列に連結することにより形成されたトレイ列を、横方向又は縦方向にも連結して上記緑地が形成されるものであって、上記トレイ列を形成する上記トレイそれぞれに敷設される上記潅水チューブ相互を接続する第1コネクタと、該トレイ列それぞれの最初の該トレイに敷設される該潅水チューブそれぞれを水道設備に接続される配管に接続する第2コネクタと、該トレイ列の最終の該トレイに敷設される該潅水チューブの終端に設置され、水を吐出する開閉自在な吐出口を有する終端部と、該水道設備から該配管に給水開始するタイミングと給水停止するタイミングとを自在に設定するタイマーを有し、水圧又は水量を調整する給水調整手段と、を備え、前記終端部から吐出される水勢により、給水状態を判定することにすれば、水道設備から緑地全体に自動的に給水することができ、末端まで水が行き届いているか否かのチェックが容易であり、切り分け等により目詰まり個所の特定もできる。
そして、上記潅水チューブは、一定量の水を滴下させる滴下部が所定の間隔で配置され、上記トレイ列を形成する上記トレイそれぞれに該滴下部が少なくとも1つ配置されるように敷設すれば、全ての天然芝ユニットに同じように潅水できるので、給水調整手段による調整が容易になる。
さらに上記給水調整手段は、上記水道設備から上記配管に給水開始するタイミングと給水停止するタイミングとを自在に設定するタイマーを有することにすれば、季節や気象条件に応じた調整ができる。
また、上記滴下部は、草根の侵入を防ぐ防根手段を有することにすれば、根による目詰まりも防げるのでメンテナンスが容易になる。

本発明の天然芝ユニットによれば、ウレタンに植生し、土いらず天然芝を生育することができるので軽量化が可能となり、ビルやデッキ等の平面に設置して緑地を形成することが容易である。また、水道設備から自動給水することや、根詰まり等を防止できる薬剤等を滴下部で用いることにすればメンテナンスが容易になる。
図1は、本実施形態の天然芝ユニットを構成するトレイの一例を示す図である。 図2は、本実施形態の天然芝ユニットの主要部の平面を示す図である。 図3は、本実施形態の天然芝ユニットの主要部の側断面を示す図である。 図4は、潅水チューブをトレイに固定するチューブ保持部を拡大して示す図である。 図5は、本実施形態の連結部を示す図である。 図6は、縦横に連結したトレイ(天然芝ユニット)に水道設備から給水する一例を示す図である。 図7は、終端部の一例を示す図である。 図8は、縦横に連結した天然芝ユニットに水道設備から給水し、緑地を形成した状態の一例を示す写真である。
以下に、本発明の天然芝ユニットの実施形態について図に基いて説明する。
図1は、本実施形態の天然芝ユニットを構成するトレイの一例を示す図である。
図1に示すトレイ1は、正方形の底部2と、底部2の周りに形成された所定の高さの壁面3と、底部2の5か所に形成された台座部4とがあり、コンクリートや床面などの平面に載置したとき、その平面と底部2との間に所定の隙間が形成される。
トレイ1の内部底面5には、天然芝を植生する多孔質のウレタン(本発明の「樹脂マット」に相当する。以下同じ。)が載置される平面領域6と、その平面領域6よりも低位な貯水領域7とが形成されている。なお、トレイ1の内部底面5及び壁面3には、補強用のリブ8が形成されているが、図は、リブ8の一部が省略されている。
貯水領域7は台座部4に対応した5か所に形成され、トレイ1に給水された水の一部を貯水することができる。
そして、平面領域6には、滴下部11aが内蔵され、そこからから少量ずつの水を滴下する潅水チューブ11が敷設され、その潅水チューブ11をトレイ1にしっかりと固定する2つのチューブ保持部12が壁面3近傍に設けられ、また、内部底面5に貯えられた規定水位を越える水を外部に排水する排出口(図に現われていない)13が、潅水チューブの下の隅に設けられている。
また、対向する壁面3それぞれには、高さ方向に、結合部材の嵌入片(後述する。)を嵌め込む空洞部9aが形成され、隣接するトレイ1それぞれの空洞部9aに嵌入片を差し込むことにより縦横に連結する連結部9が形成される。
本実施形態の連結部9は、各トレイの対向する壁面3それぞれに形成された空洞部9a双方に結合部材の一対の嵌入片(図示していない)を嵌入して形成されるが、連結部9は、必ずしもこの構成に限定する必要はなく、例えば対向する一方の壁面3の、排出口13よりも高い位置に穴を設け、他方の壁面3に、高さがその穴に合致するL形部を形成して、そのL形部を穴に掛止することによって結合し、連結部9を形成してもよい。また、底部2の5か所に台座部4を設けているが、台座部4は、必ずしも5か所設ける必要はない。
図2及び図3は、本実施形態の天然芝ユニットの主要部を示す図であり、図2は平面を示す図、図3は、側面(図の左右両側は断面)を示す図である。
なお、ここで示す天然芝ユニット10は、説明の都合上、図を簡略化するために植生された天然芝は省略してある。
図2に示すように、トレイ1の対向する壁面3それぞれには、隣接するトレイ1相互を連結する連結部9が形成され、一つの壁面3の近傍には、潅水チューブ11をしっかりと固定するチューブ保持部12を設け、隅には、内部底面5の水を外部に排水する排出口13がある。
本実施形態のトレイ1は正方形をなし、一辺が500mm、壁面の高さHが45mm乃至50mmに設定されている。
そして、内部底面5には、平面領域6と、平面領域6よりも低位の貯水領域7とがあり、それら平面領域6及び貯水領域7に多孔質のウレタン15が載置されている。
ウレタン15の大きさは、ここでは、高さh1が35mm程度、潅水チューブ11が固定される側の辺の長さが480mm程度、それと直交方向の辺の長さが460mm乃至470mm程度に設定されている。
したがって、潅水チューブ11から潅水された水を流通させる10mm程度の幅の水路16がウレタン15の周囲に形成され、特に、潅水チューブ11が敷設される側には20mm乃至30mm幅の水路16が形成される。
なお、ここで示した数値は、一例であって、必ずしもこれらの数値に限定する必要はない。また、トレイ1は、必ずしも正方形である必要はない。
図3に示すように、トレイ1の底部2には、台座部4が形成されており、コンクリートや床面等の平面上にトレイ1を載置すると、底部2都の間に隙間ができるようになっている。従って、排出口13から排水された水を排水路に円滑に誘導することができる。
トレイの内部底面5に載置したウレタン15は、高さh1が35mmで、45mm乃至50mmのトレイの高さHよりも天面が低くなっている。
また、潅水チューブ11をトレイ1に固定するチューブ保持部12は、壁面3の近傍に設けてあり、固定した潅水チューブ11が壁面3よりも低位で、ウレタン15に植生した天然芝が育ったときには、天然芝で覆われる高さに設定されている。
そして、排出口13は、トレイ1内に貯えられた水が適度に循環する一方、常にウレタン15から天然芝の地下茎に水が及ぶように、高さh2が15mm乃至20mmに設定されている。
また、連結部9のうちの空洞部9aが壁面3に形成されている。
空洞部9aは、壁面3よりも内側に張り出した面と、壁面の外面(一部)との間に形成された空間で、他のトレイ1に形成された突出部9bがその空間に嵌入することによって結合される。
従って、天然芝ユニット10は、トレイの内部底面5に載置された多孔質のウレタン15の内部に地下茎が入り込み、ウレタン15に保水された水分を吸水してランナーが四方八方に拡がり、ウレタン15周囲の水路16はもとより、隣接するトレイ1にまで及ぶので、時が経つと、壁面3はもとより潅水チューブ11なども視認できなくなるほど、天然芝で覆われる。
図4は、潅水チューブをトレイに固定するチューブ保持部を拡大して示す図である。
図4に示すように、トレイ1の壁面3には連結部9が形成され、内部底面5には、壁面3近傍にチューブ保持部12が形成され、隅には排出部13が形成されている。
チューブ保持部12は、潅水チューブ11を挟持する弾設部材12aと、その弾設部材12aの先端に形成され、潅水チューブ11を掛止する爪部材12bとを有する。
従って、弾設部材12aに潅水チューブ11を押し当て、指で押すと、弾設部材12aの弾力性によって爪部材12bが開き、潅水チューブ11が爪部材12bよりも下側に入る。そして、弾設部材12aの弾力性で爪部材12bが復元するので潅水チューブ11は爪部材12bに掛止されて固定される。
なお、チューブ保持部12は、固定された潅水チューブ11が、ウレタン15の天面と面一、あるいは壁面3の高さよりも低位となる位置で掛止されるように、爪部材12bの高さや大きさが設定される。
このように設定されていれば、天然芝ユニット10を芝刈り機で手入れする際に潅水チューブ11が支障になることがない。
図5は、本実施形態の連結部を示す図である。
図5に示すように、トレイ1の四囲の壁面3それぞれには、一対の高さ方向に形成された空洞部9aが設けてある。そして、一対の嵌入片9bを有する結合部材9cがトレイの付属品として備えられている。
従って、トレイ1を縦横に連結するときは、隣接するトレイの空洞部9aそれぞれに、結合部材9cの嵌入片9bそれぞれを差し込んで連結部9が形成される。
空洞部9aを形成する四面それぞれは、トレイの壁面3と一体成形されて繋がっているので、嵌入片9bを空洞部9にぴったり嵌るサイズにしておけば、結合部材9cを嵌め込むことによってトレイ1それぞれを縦横に強固に連結することができる。
図6は、縦横に連結したトレイ(天然芝ユニット)に水道設備から給水する一例を示す図である。
図6に示すように、トレイ1を図の横方向に一列に連結したトレイ列20が3列、縦方向にも連結して天然芝ユニット(ここでは、トレイのみ示す)10による緑地が形成される。
トレイ列20に敷設された、それぞれの潅水チューブ11は、数か所、第1コネクタ21で直線状に接続することにより、それぞれ独立した潅水チューブ11となり、その終端には、水圧をチェックするための終端部18が設けてある。そして、潅水チューブ11には、50cmごとに一定量の水を滴下させる滴下部11a設けてあるので、本実施形態で使用される一辺が50cmの正方形のトレイ1それぞれに滴下部11aが配置されている。
滴下部11aは、潅水チューブ11内に、50cm間隔で埋め込まれており、圧力コントローラ、フィルター、防根手段を有し、1時間に1.5リットル乃至2.5リットル範囲の一定量の水を潅水チューブ11の吐出孔からトレイ1内に滴下することができる。
また、地下茎などが滴下部11aに侵入するのを防ぐ機能を有するほか、ゴミ等による目詰まり防止機能も持たせることができる。
また、3つのトレイ列20それぞれの潅水チューブ11の始端それぞれに三つ股あるいはL形の第2コネクタ22で配管に接続されている。なお、第1コネクタ21及び第2コネクタ22に潅水チューブ11あるいは配管25が差し込まれる部分には、差し込み方向にはテーパがあるが、引き抜き方向には、爪があるので差し込むのは容易であるが、外れ難くなっている。
配管25は、給水する水圧又は水量を調整する給水調整手段26を介して水道設備に接続されている。
給水調整手段26は、潅水チューブ11の口径及び長さ、各トレイ列20に設置される滴下部11aの数及び滴下水量、水道設備の水圧等に基づいて、終端部18における水圧設定値に応じて、配管25に給水する水圧及び水量を調整し、全てのトレイ1に万遍なく水が行き渡るようにすることができる。
また、給水調整手段26が、タイマーを内蔵していれば、水道設備から配管25に給水を開始する時間と給水を停止する時間とを設定し、季節や気象環境に応じて給水制限を行うこともできる。
図7は、終端部の一例を示す図であり、上段は、平面を示す図であり、下段は、A―A‘の断面を示す図である
図7に示す終端部18は、潅水チューブ11にパイプ19を挿入し、パイプ19のつまみ19aを回すことにより、パイプの孔19bの位置を回転させることができる。
したがって、潅水チューブ11で、全ての天然芝ユニット列20に給水するときは、パイプの孔19bの位置を、(a)に示すように潅水チューブ11に設けた吐出口11bと不一致の状態にしておく。
そして、天然芝ユニット列20の末端まで水が来ているか否かをチェックするときは、(b)に示すように、パイプ19のつまみ19aを回して、パイプの孔19bの位置が潅水チューブ11に設けた吐出口11bと合致させる。そして、勢いよく水が吐出されれば水圧がかかっているので給水状態は良好である。しかし、水がちょろちょろしか出ないか、あるいは全くでないときは、どこかに不具合があると判断できる。他の終端部18も点検し、良好であれば、特定のトレイ列に不具合があると判定し、第1コネクタを外して区間を切り分けたり、滴下部11aを点検する。
他の終端部18も不具合であれば、配管25、第2コネクタや給水調整手段26の、点検を行い、原因個所を特定する。
ここで、本実施形態の終端部18は、トレイ1内の水路16に配置されているが、終端部18は、トレイ1の外に出し、水圧チェックがしやすいようにしてもよい。
図8は、縦横に連結した天然芝ユニットに水道設備から給水し、緑地を形成した状態の一例を示す写真である。
図8に示すように、ベランダのデッキ上には縦横に連結された天然芝ユニット10によって緑地が形成されている。
横方向に一列に連結された天然芝ユニット10の列が6列あり、それら6列それぞれに敷設された潅水チューブ11の始端は、第2コネクタ22で、配管25に接続され、水道設備から給水調整手段を介して給水される。
ビルの屋上等の緑地化に使用すれば、ビル内温度上昇の抑止に役立つうえ、憩いの場を提供することができる。
1 トレイ
2 底部
3 壁面
4 台座部
5 内部底面
6 平面領域
7 貯水領域
8 リブ
9 連結部
9a 空洞部
9b 嵌入片
9c 結合部材
10 天然芝ユニット
11 潅水チューブ
11a 滴下部
11b 吐出口
12 チューブ保持部
12a 弾設部材
12b 爪部材
13 排出口
15 ウレタン
16 水路
18 終端部
19 パイプ
19a つまみ
19b 孔
20 トレイ列
21 第1コネクタ
22 第2コネクタ
25 配管
16 給水調整手段

Claims (3)

  1. 矩形の底部、該底部の四囲を囲う所定の高さの壁面、及び平面上に載置されたとき該底部に隙間が付与される台座部を有するトレイに、芝を植生した多孔質の樹脂マットが収容され、自在に連結して給水することにより緑地が形成される天然芝ユニットにおいて、
    前記トレイは、内部底面に、前記樹脂マットを載置する平面領域と、前記台座部と対応する位置に形成され、該平面領域よりも低位な貯水領域とを有するものであり、
    該平面領域には、敷設された潅水チューブを固定する少なくとも2つのチューブ保持部、及び前記内部底面の規定水位を越える水を外部に排出する排出口が前記壁面の近傍に形成され、
    前記チューブ保持部それぞれは、前記潅水チューブを挟持する弾設部材と、該弾設部材の先端に形成され該潅水チューブを上側から掛止する爪部材とを有し、前記壁面の高さよりも低位の位置に該潅水チューブを固定するものであって、
    前記樹脂マットの周囲には前記潅水チューブから潅水された水が流通する所定幅の水路が形成されたことを特徴とする天然芝ユニット。
  2. 前記壁面それぞれは、隣接する前記トレイ相互を繋止する連結部を挿入する、高さ方向に貫通する一対の空洞部と、前記潅水チューブを前記排出口よりも高い位置で通過させる切欠き部とが形成されたことを特徴とする請求項1記載の天然芝ユニット。
  3. 前記トレイを縦方向又は横方向に一列に連結することにより形成されたトレイ列を、横方向又は縦方向にも連結して前記緑地が形成されるものであって、
    前記トレイ列を形成する前記トレイそれぞれに敷設される前記潅水チューブ相互を接続する第1コネクタと、該トレイ列それぞれの最初の該トレイに敷設される該潅水チューブそれぞれを水道設備に接続される配管に接続する第2コネクタと、該トレイ列の最終の該トレイに敷設される該潅水チューブの終端に設置され、水を吐出する開閉自在な吐出口を有する終端部と、該水道設備から該配管に給水開始するタイミングと給水停止するタイミングとを自在に設定するタイマーを有し、水圧又は水量を調整する給水調整手段と、を備え、
    前記終端部から吐出される水勢により、給水状態を判定することを特徴とする請求項1記載の天然芝ユニット。
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