JP6697890B2 - 空気調和機用のユニット機構、及びこれを備えた空気調和機 - Google Patents

空気調和機用のユニット機構、及びこれを備えた空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP6697890B2
JP6697890B2 JP2016022267A JP2016022267A JP6697890B2 JP 6697890 B2 JP6697890 B2 JP 6697890B2 JP 2016022267 A JP2016022267 A JP 2016022267A JP 2016022267 A JP2016022267 A JP 2016022267A JP 6697890 B2 JP6697890 B2 JP 6697890B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
air conditioner
expansion valve
electronic expansion
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016022267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017141998A (ja
Inventor
創 佐々木
創 佐々木
一浩 土橋
一浩 土橋
幸治 米倉
幸治 米倉
直紀 村松
直紀 村松
直之 伏見
直之 伏見
内藤 宏治
宏治 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Original Assignee
Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc filed Critical Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Priority to JP2016022267A priority Critical patent/JP6697890B2/ja
Publication of JP2017141998A publication Critical patent/JP2017141998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6697890B2 publication Critical patent/JP6697890B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、空気調和機の室内ユニット又は室外ユニットに適用される空気調和機用のユニット機構、及びこれを備えた空気調和機に関する。
冷媒回路において冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)で冷媒を循環させる冷凍サイクル装置が、例えば、空気調和機として広く用いられている。
冷媒回路に封入する冷媒の種類として、例えば、冷媒R410Aや冷媒R32が知られている。
冷媒R410Aは、従来の主流であった冷媒R22に比べて蒸気圧力が高く、空気調和機などの冷凍サイクル装置の高効率化を図ることができるという利点がある。一方、冷媒R32は、GWP(Global Warming Potential:地球温暖化係数)が冷媒R410Aよりも低く、地球温暖化の抑制に寄与できるという利点がある。現状では、冷媒R410A及び冷媒R32が主流になっているが、地球温暖化の抑制を考慮すると、冷媒R32を用いることが望ましいとされている。
また、前記した空気調和機として、室外ユニット1台に室内ユニット1台を組み合わせるペアタイプ空気調和機と、室外ユニット1台に複数台の室内ユニットを組み合わせるマルチタイプ空気調和機と、が知られている。ペアタイプ空気調和機は、一般家庭や比較的小規模な店舗によく用いられており、マルチタイプ空気調和機は、ビルによく用いられている。室内ユニットは、ペアタイプ空気調和機及びマルチタイプ空気調和機に共用できるものが開発されている。このような室内ユニットを備えたペアタイプ空気調和機が、例えば、特許文献1に記載されている。
この特許文献1には、具体的に、圧縮機及び室外熱交換器を有する室外機と、電子膨張弁及び室内熱交換器を有する室内機とを備えた空気調和機において、前記室外機は、前記室内機の前記電子膨張弁の開度を制御する制御装置を備えたことを特徴とする空気調和機が記載されている。
特開平10−306940号公報
ここで、前記した冷媒R410Aと冷媒R32とは物性が異なっている。そのため、特許文献1に記載されているものを含め、従来の室内ユニット及び空気調和機は、ペアタイプであるものも、マルチタイプであるものも、冷媒R410Aに対応した制御を行う機種と、冷媒R32に対応した制御を行う機種と、を別々に製造していた。
しかしながら、この場合、冷媒に対応した処理を行うための装置以外の多くの部品を共用しているにも関わらず、冷媒ごとに室内ユニット及び空気調和機を多数開発し、製造しなければならないという問題があった。多機種の生産はコスト競争力を考えると不利であり、これを解決できればコストを大幅に低減することが可能となる。
本発明は前記状況に鑑みてなされたものであり、複数種類の冷媒が使用可能である空気調和機の室内ユニット又は室外ユニットに適用される空気調和機用のユニット機構、及びこれを備えた空気調和機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る空気調和機の室内ユニット又は室外ユニットに適用される空気調和機用のユニット機構は、空気と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、開度が変更可能であり前記冷媒を減圧する電子膨張弁と、前記電子膨張弁の前記開度
を制御する第1の制御装置と、前記熱交換器に空気を通過させるファンと、を備え、前記電子膨張弁の制御可能な開度範囲は、複数種類の冷媒の使用開度範囲を含んでおり、前記第1の制御装置が、前記冷媒の漏洩を検知する漏洩検知装置と接続可能な接続部を備えていることを特徴とすることを特徴とする。
また、前記課題を解決するために、本発明に係る空気調和機の室内ユニット又は室外ユニットに適用される空気調和機用のユニット機構は、空気と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、開度が変更可能であり前記冷媒を減圧する電子膨張弁と、前記電子膨張弁の前記開度を制御する第1の制御装置と、前記熱交換器に空気を通過させるファンと、を備え、前記電子膨張弁の制御可能な開度範囲は、複数種類の冷媒の使用開度範囲を含んでおり、前記複数種類の冷媒が、R32及びR410Aであって、前記電子膨張弁の制御可能な開度範囲は、前記R32及び前記R410Aの電子膨張弁の使用開度範囲を含んでおり、前記熱交換器の蒸発温度を同一とした条件における前記ファンの回転速度を前記R410A≧前記R32の関係とすることを特徴とする。
また、本発明に係る空気調和機は、前記した空気調和機用のユニット機構を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る空気調和機は、前記した空気調和機用のユニット機構を備える空気調和機において、前記室外ユニットは、使用される前記冷媒の前記電子膨張弁の使用開度範囲に基づいて前記電子膨張弁の開度値を演算する第2の制御装置を備え、前記室内ユニットは、前記第1の制御装置を備え、前記第1の制御装置は、前記開度値に基づいて前記電子膨張弁の前記開度を制御することを特徴とする。
本発明によれば、複数種類の冷媒が使用可能である空気調和機の室内ユニット又は室外ユニットに適用される空気調和機用のユニット機構、及びこれを備えた空気調和機を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る空気調和機の構成図である。 異なる複数種類の冷媒に対応する室内ユニットの電子膨張弁の開度特性図である。同図中、横軸は電子膨張弁の開度(pls)であり、縦軸は、冷媒の流量(L/min)である。 制御部が実行する処理を示すフローチャートである。 空気調和機における冷媒の吐出圧力と、吐出過熱度と、の関係を示す説明図である。同図中、縦軸は圧縮機の吐出圧力であり、横軸は冷媒の吐出過熱度である。 制御部が実行する冷媒を特定するための処理を示すフローチャートである。
以下、適宜図面を参照して本発明に係る空気調和機の室内ユニット又は室外ユニットに適用される空気調和機用のユニット機構、及びこれを備えた空気調和機について詳細に説明する。
(空気調和機用のユニット機構及び空気調和機の構成)
図1は、一実施形態に係る空気調和機100の構成図である。なお、この空気調和機100は室外ユニット1台に室内ユニット1台を組み合わせたペアタイプ空気調和機である。図1では、暖房運転時において冷媒が流れる向きを実線で示し、冷房運転時において冷媒が流れる向きを破線で示している。
ここで、本実施形態に係る空気調和機100は、所定の空気調和機用のユニット機構が適用された室内ユニットHi又は室外ユニットHoを備えている。すなわち、当該ユニット機構は、開度が変更可能であり冷媒を減圧する電子膨張弁12を備えており、当該電子膨張弁12は、制御可能な開度範囲として、複数種類の冷媒の使用開度範囲を含んでいる。なお、「使用開度範囲」とは、個々の冷媒に応じた電子膨張弁12の適正開度範囲をいう。また、図1において、電子膨張弁12は室内ユニットHiに備えられているが、室外ユニットHoに備えていてもよい。このような態様としても、下記に説明する作用・効果と同様の作用・効果を奏することができる。
空気調和機100(冷凍サイクル装置)は、冷房・暖房等の空調を行う機器である。
図1に示すように、空気調和機100は、冷媒回路10の一部を室内ユニットHi内に配置し、冷媒回路10の他の一部を室外ユニットHo内に配置している。冷媒回路10は、冷凍サイクルで冷媒が循環する回路である。
(室内ユニット)
室内ユニットHiは、冷媒回路10の経路上に、熱交換器(室内熱交換器11)と、電子膨張弁12と、第1の制御装置13と、を備えている。また、室内ユニットHiは、室内熱交換器11に空気を通過させるファン(室内ファンFi)を備えている。
室内熱交換器11は、室内空気(空調対象空間の空気)と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器である。なお、室内熱交換器11の他端qは、配管rを介して室外熱交換器15の他端pに接続されている。
室内ファンFiは、室内熱交換器11に室内空気を送り込むファンであり、室内熱交換器15の付近に設置されている。
第1の制御装置13は、例えば、マイクロコンピュータであり、図示はしないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成されている。この第1の制御装置13は、電子膨張弁12と接続されており、室外ユニットHoの第2の制御装置22から受信する情報に基づいて、室内ファンFiを制御する機能を有している。
例えば、本発明では、この第1の制御装置13は、第2の制御装置22から受信した開度値に基づいて電子膨張弁12の開度を制御する。なお、この開度値は、図示しない所定のスイッチなどの冷媒を特定する冷媒特定手段(当該冷媒特定手段については後記する)から受信した冷媒に関する所定の信号に基づいて、第2の制御装置22で演算される(当該演算については後記する)。演算される開度値としては、例えば、電子膨張弁12の開き距離などが挙げられる。第1の制御装置13は、第2の制御装置22から受信した開度値(電気信号)をパルス信号に変換し、当該パルス信号を電子膨張弁12に送信する。電子膨張弁12は当該パルス信号を受信する間、弁を開状態とする。
(室外ユニット)
室外ユニットHoは、冷媒回路10の経路上に、室外膨張弁14と、熱交換器(室外熱交換器15)と、四方弁16と、圧縮機17と、各センサ18〜21と、第2の制御装置22と、阻止弁V1、V2と、を備えている。
室外膨張弁14は、冷媒を減圧したり、冷媒の流量を調整したりするための弁であり、前記した配管rに設置されている。
室外熱交換器15は、外気と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器である。
室外ファンFoは、室外熱交換器15に外気(空気)を送り込み、通過させるファンであり、室外熱交換器15の付近に設置されている。
四方弁16は、冷媒回路10において冷媒が流れる向きを切り替える弁である。
冷房運転時には、四方弁16によって、圧縮機17の吐出側が室外熱交換器15の一端nに接続されると共に、圧縮機17の吸入側が室内熱交換器11の一端uに接続される。
また、暖房運転時には、四方弁16によって、圧縮機17の吐出側が室内熱交換器11の一端uに接続されると共に、圧縮機17の吸入側が室外熱交換器15の一端nに接続される。
圧縮機17は、ガス状の冷媒を圧縮する機器である。圧縮機17の種類は特に限定されず、スクロール式、ピストン式、ロータリ式、スクリュー式、遠心式等の圧縮機を用いることができる。
吐出圧力センサ18は、圧縮機17から吐出される冷媒の圧力(吐出圧力)を検出するセンサであり、圧縮機17の吐出口の付近に設置されている。
吐出温度センサ19は、圧縮機17から吐出される冷媒の温度(吐出温度)を検出するセンサであり、圧縮機17の吐出口の付近に設置されている。
吸入圧力センサ20は、圧縮機17に吸入される冷媒の圧力(吸入圧力)を検出するセンサであり、圧縮機17の吸入口の付近に設置されている。
吸入温度センサ21は、圧縮機17に吸入される冷媒の温度(吸入温度)を検出するセンサであり、圧縮機17の吸入口の付近に設置されている。
その他、図1では省略したが、空気調和機100は、室内温度を検出する室内温度センサや、室外温度を検出する室外温度センサを備えている。
吐出圧力センサ18、吐出温度センサ19、吸入圧力センサ20、及び吸入温度センサ21を含む各センサの検出値は、室外ユニットHoの第2の制御装置22に出力される。
阻止弁V1、V2は、空気調和機100の据付作業後に開弁されることで、それまで室外ユニットHoに封入されていた冷媒を冷媒回路10の全体に行き渡らせるための弁である。一方の阻止弁V1は、ガス状の冷媒が通流する配管sに設置されている。他方の阻止弁V2は、液状又は気液二相の冷媒が通流する配管rに設置されている。
第2の制御装置22は、例えば、マイクロコンピュータであり、図示はしないが第1の制御装置13と同様に、CPU、ROM、RAMなどを含んで構成される。この第2の制御装置22は、図1に示すように、記憶部22aと、制御部22bと、を備えている。
記憶部22aは、制御部22bで演算した電子膨張弁12の開度値を記憶したり、制御部22bのプログラムを記憶したり、各センサ18〜21の検出値等を一時的に記憶したりすることができる。電子膨張弁12の開度範囲は、例えば、複数種類の冷媒に応じて演算された電子膨張弁12の開度パルス数(図2参照、図2については後記する)を含む表などの形式で記憶部22aに記憶しておくとよい。
制御部22bは、図示しない冷媒特定手段から受信した冷媒に関する所定の信号に基づいて、電子膨張弁12の開度値を演算する。なお、冷媒に関する所定の信号としては、特定の冷媒に割り当てられた、冷媒を特定することのできる電気信号などが挙げられる。制御部22bは、図示しない所定のI/Oポートを通じて室内ユニットHi内の第1の制御装置13に当該開度値を送信する。
また、制御部22bは、各センサ18〜21の検出値や、リモートコントローラ(図示せず)から室内機Hiを介して受信した信号に基づいて、圧縮機17のモータ(図示せず)の回転速度や、四方弁16の切り替え、室外膨張弁14の開度、及び室外ファンFoの制御を行っている。
(空気調和機の基本的な動作)
以上に説明した構成要素を備える空気調和機100の基本的な動作は次のようになる。
冷房運転時には、前記したように、四方弁16が破線で示す流路に切り替えられ、圧縮機17と、室外熱交換器15(凝縮器)と、室外膨張弁14と、電子膨張弁12と、室内熱交換器11(蒸発器)と、が環状に順次接続されてなる冷媒回路10において冷媒が循環する。
暖房運転時には、前記したように、四方弁16が実線で示す流路に切り替えられ、圧縮機17と、室内熱交換器11(凝縮器)と、電子膨張弁12と、室外膨張弁14と、室外熱交換器15(蒸発器)と、が環状に順次接続されてなる冷媒回路10において冷媒が循環する。
(ペアタイプ空気調和機及びマルチタイプ空気調和機)
図1に示す空気調和機100は、前記したようにペアタイプ空気調和機である。この空気調和機100は電子膨張弁12を室内ユニットHiに備え、電子膨張弁12の制御手段(本発明でいえば、電子膨張弁12の開度の演算を行う第2の制御装置22)を室外ユニットHoに備えている。
ここで、マルチタイプ空気調和機は、基本的に電子膨張弁12を室内ユニットHiに備え、電子膨張弁12の制御手段を室外ユニットHoに備えた構成を採用している。
つまり、本発明に係る室内ユニットHi及び室外ユニットHoは、このような構成を採用するマルチタイプ空気調和機(図示せず)にも好適に用いることができる。
(冷媒)
本発明で用いることのできる冷媒としては、例えば、R23、R32、R125、R134A、R143A、R404A、R407C、R407E、R410A、R507A、R508A、R1234yF、R1234ze、R1233zd、R290、R1270、R600、R600a、R744、R717、アンモニア、二酸化炭素、炭化水素、水の中から選択される2つ以上の組み合わせとすることができ、第2の制御装置22は(より具体的には、記憶部22bは)、個々の冷媒に応じた電子膨張弁12の使用開度範囲を記憶している。ここで、冷媒はこれらに限定されるものではなく、ここに挙げられているもの以外を使用することもできる。本発明においては、これらの中でもR32及びR410Aの組み合わせとすることが好ましい。なお、冷媒R410Aは、冷媒R32・冷媒R125を混合してなるHFC系の混合冷媒である。また、冷媒R32は、HFC系の単一冷媒である。
冷媒は、種類が異なると後記するようにその物性(例えば、冷凍効果)も大きく異なる。そこで、冷媒の物性と、電子膨張弁12の使用開度範囲と、について説明する。
(冷媒の物性)
冷房時、室内熱交換器11にて冷媒1kg当りに周囲から熱を奪う冷凍効果は、蒸発温度が7℃であるとき、例えば、冷媒R410Aは217kJ/kgであるのに対し、冷媒R32は304kJ/kgであり、冷凍効果が大きく異なっている。また、必要となる冷媒質量流量も冷媒R32は冷媒R410Aの70%程度でよいことが判っている。
この他の冷媒についても、蒸発温度が7℃であるとき、例えば、冷媒R22は199kJ/kg、冷媒R1234yfは159kJ/kg、冷媒R1234ze(E)は180kJ/kg、冷媒R407Cは210kJ/kgとなっており、冷媒R32の質量比率が増えると冷凍効果が大きくなることが判っている。
なお、前記したように、冷媒R32は冷媒R410Aよりも冷凍効果が優れていることから、複数種類の冷媒として冷媒R32及び冷媒R410Aを選択した場合、熱交換器の蒸発温度を同一とした条件におけるファンFi、Foの回転速度を冷媒R410A≧冷媒R32の関係となるようにするのが好ましい。このようにすると、冷媒の冷凍効果に応じた適切な空調を行うことができる。
(電子膨張弁12の使用開度範囲)
前記したように、冷媒R32と冷媒R410Aとは物性が大きく異なることから、同様の冷凍効果を得ようとした場合に必要となる冷媒流量も大きく異なる。ここで、図2は、異なる複数種類の冷媒に対応する室内ユニットHiの電子膨張弁12の開度特性図である。図2に示すように、冷媒R32と冷媒R410Aの冷媒流量を同じとする場合であっても、冷媒R32では電子膨張弁12の使用開度範囲を約250パルス(pls)から約1000plsとするのに対し、冷媒R410Aでは電子膨張弁12の使用開度範囲を約500plsから約1300plsとする。つまり、冷媒によって電子膨張弁12の使用開度範囲が異なる。図2には、冷媒R32と冷媒R410Aの2例のみを示しているが、他の冷媒についても同様である。
このように、複数種類の冷媒の使用開度範囲に対応した電子膨張弁12を使用するユニット機構とすることで、ハードウェアを共用化して異なる冷媒を使用した空気調和機100の室内ユニットHi又は室外ユニットHo、及びこれらを備える空気調和機100を製造することができる。つまり、電子膨張弁12の種類の選定において、電子膨張弁12の制御可能な開度範囲が、複数種類の冷媒の異なった使用開度範囲を含んだものを採用することで上記した共用化が可能となる。
例えば、図2で示す冷媒R32と冷媒R410Aを使用した機種でハードウェアを共用化するためには、電子膨張弁12は、冷媒R32の使用開度範囲(例えば、250plsから1000pls)と、冷媒R410Aの使用開度範囲(例えば、500plsから1300pls)と、の両方を含むものとするとよい。つまり、電子膨張弁12は、制御可能な開度範囲として250plsから1300plsを含んだものを使用すればよい。言い換えると、共用化したい機種で使用される各冷媒の使用開度範囲の中の下限値と上限値とが電子膨張弁12の制御可能な開度範囲に含まれるようにするとよい。
なお、前記したように、冷媒R32の冷凍効果は冷媒R410Aよりも高い。そのため、冷媒R32のみを使用することを想定した場合、電子膨張弁12を小型化することができる。冷媒R32のみの使用を想定して電子膨張弁12を小型化した場合における電子膨張弁12の分解能と、電子膨張弁12を小型化せず従来と同じ大きさのままで低開度領域を使用した場合の分解能と、を比較すると、後者の方が明らかに劣る。後者の場合、制御追従性、制御応答性の悪化、最適制御ポイントを通過してしまうなどの懸念が考えられ、空調性能が低下する場合もあり得る。
このような場合は、低開度領域のみ使用する冷媒については、全開パルス数を1.5倍や2倍等に変更することによって分解能をキープすることができる。
(漏洩検知装置)
冷媒R32等の微燃性を有する冷媒を使用する場合には、冷媒の漏洩を早期に検知したい要望がある。そのため、第1の制御装置13は、冷媒の漏洩を検知する漏洩検知装置23と接続可能な接続部24を備えているのが好ましい。これにより、使用する冷媒の種類に応じて冷媒検知装置23の設置有無を変更することができる。なお、漏洩検知装置23は冷媒が漏洩したときに室内において冷媒が最も溜まり易い場所に配置すればよく、必ずしも室内ユニットHi内に配置する必要はない。前記した接続部24は、有線又は無線により漏洩検知装置23との間で信号を送受信できるものであればどのようなものでもよいが、その一例としてI/Oポートなどを挙げることができる。また、漏洩検知装置23としては、ガス検知器などを挙げることができる。接続部24は、第2の制御装置22に備えられていても前記と同様に動作することができる。
漏洩検知装置23が冷媒の漏洩を検知した場合、第1の制御装置13又は第2の制御装置22に格納された漏洩検知プログラムが発動し、例えば、圧縮機17を停止したり、室内ユニットHiに設けられた表示装置やリモートコントローラに設けられた表示装置に警告シグナルを表示したり、室内ユニットHiに設けられたスピーカなどから警告音を発したりするとよい。すなわち、このような態様とすることによって、冷媒が漏洩した場合に即座にこれを検知することができ、適切な対応をとることが可能となる。
(冷媒特定手段)
(冷媒特定手段の一態様)
前記した冷媒特定手段の一態様として、室外ユニットHo又は室内ユニットHiの操作盤(図示せず)に設けられた切替スイッチ(図示せず)で複数種類の冷媒から特定の冷媒を特定する例を挙げることができる。
なお、本態様の説明における複数種類の冷媒として、冷媒R410A及び冷媒R32を挙げて説明する。
切替スイッチは、第2の制御装置22に接続されており、そのスイッチの切り替えによって、電子膨張弁12の使用開度範囲を冷媒に応じて選択できるようになっている。切替スイッチによる切り替え数は、例えば、冷媒R410A及び冷媒R32の2つの冷媒を対象とする場合は2つとすることができるが、使用が想定される冷媒の数に応じて設ければよく、これに限定されるものではない。切替スイッチの切替操作は、空気調和機100の工場出荷時、店舗やビルへの設置時又はメンテナンス時にユーザが行うことができる。
ユーザが切替スイッチで冷媒に応じた切替操作を行うと、冷媒回路10に実際に封入される冷媒の種類を示す信号が第2の制御装置22(制御部22b)に出力される。その一例を挙げると、冷媒回路10に冷媒R410Aが封入されている場合、ユーザによって切替スイッチがオン状態に切り替えられ、この切替スイッチから第2の制御装置22にオン信号が出力される。また、冷媒回路10に冷媒R32が封入されている場合、ユーザによって切替スイッチがオフ状態に切り替えられ、この切替スイッチから第2の制御装置22にオフ信号が出力される。
図3は、制御部22bが実行する処理を示すフローチャートである。なお、図3の「START」時には、空気調和機100の据付作業やメンテナンス作業が完了し、これから通常の空調運転(S101〜S103)が行われるものとする。
ステップS101において制御部22bは、切替スイッチからオン信号が入力されているか否かを判定する。切替スイッチからオン信号が入力されている場合(S101:Yes)、制御部22bの処理はステップS102に進む。
ステップS102において制御部22bは、切替スイッチから入力されるオン信号に基づいて、冷媒回路10に冷媒R410Aが封入されていると判定し、冷媒R410Aに対応する空調制御を実行する。すなわち、制御部22bは、記憶部22aに記憶されている電子膨張弁12の使用開度範囲(図2の「冷媒R410A使用範囲」参照)に基づいて電子膨張弁12の開度値(例えば、pls数)を演算し、得られた開度値を第1の制御装置13に送信する。第1の制御装置13は当該開度値に基づいて電子膨張弁12の開度を制御する。
また、ステップS101において切替スイッチからオフ信号が入力されている場合(S101:No)、制御部22bの処理はステップS103に進む。
ステップS103において制御部22bは、切替スイッチから入力されるオフ信号に基づいて、冷媒回路10に冷媒R32が封入されていると判定し、冷媒R32に対応する空調制御を実行する。すなわち、制御部22bは、電子膨張弁12の使用開度範囲(図2の「冷媒R32使用範囲」参照)に基づいて電子膨張弁12の開度値(例えば、pls数)を演算し、得られた開度値を第1の制御装置13に送信する。第1の制御装置13は当該開度値に基づいて電子膨張弁12の開度を制御する。
ステップS102又はステップS103の処理を行った後、制御部22bの処理は「START」に戻る(RETURN)。
このような冷媒特定手段の一態様とすれば、ユーザによる切替スイッチの操作によって、空調制御を行う際に参照する情報(図2参照)を切り替えることができる。そして、制御部22bによって、冷媒回路10に封入されている冷媒の種類(冷媒R410A又は冷媒R32)に対応した制御を行うことができる。これによって、冷媒R410Aと冷媒R32のそれぞれに適した制御を行うことができる。
また、従来技術では、複数箇所に設置されている各空気調和機のメンテナンスとして、同種類の冷媒を新たに入れ替える際、冷媒R410A及び冷媒R32のいずれが使用されているか不明であるときには、各種類の冷媒を充填した多数のボンベをトラックで運搬する必要があった。
これに対して本実施形態では、電子膨張弁12が制御可能な開度範囲内に収まる使用開度範囲の冷媒であればどのようなものも用いることができる。そのため、前記した冷媒のうちのいずれか一種のみ、前記した具体例では、冷媒R410A及び冷媒R32のうちのいずれか一種のみの運搬で足りる。従って、冷媒の入替えを含むメンテナンスの作業負担を従来よりも軽減できる。
(冷媒特定手段の他の態様)
冷媒特定手段の他の態様として、複数種類の冷媒の吐出過熱度の目標値が第2の制御装置22の記憶部22aに予め記憶されている例を挙げることができる。ここで、「過熱度」とは、冷媒の圧力に対応する飽和温度に対して、冷媒の実際の温度が何度高いかを示す数値である。以下では、圧縮機17の吐出側における冷媒の過熱度を「吐出過熱度」という。また、圧縮機17の吸入側における冷媒の過熱度を「吸入過熱度」という。
なお、本態様の説明における複数種類の冷媒として、冷媒R410A及び冷媒R32を挙げて説明する。
本態様では、試運転時の各センサ18〜21の検出値に基づき、制御部22bによって、冷媒回路10に実際に封入されている冷媒を特定する点が、前記した冷媒特定手段の一態様とは異なっている。
なお、空気調和機100(図1参照)の構成は前記と同様である。本態様においては、前記した切替スイッチを設けていてもよいし、設けていなくてもよい。本態様では以下のように処理するので、切替スイッチを設けていなくても冷媒に応じた制御を行うことができる。
ここで、図4は、空気調和機100における冷媒の吐出圧力と、吐出過熱度と、の関係を示す説明図である。図4に示す破線は、冷媒回路10に冷媒R410Aを封入し、圧縮機17によって冷媒R410Aを圧縮した場合における吐出過熱度である。圧縮機17の吐出圧力が高いほど冷媒R410Aの温度も高くなり、それに伴って冷媒R410Aの吐出過熱度も高くなる。ちなみに、冷媒R410Aのみの使用を想定した従来の空気調和機では、例えば、値Kdαを吐出過熱度の目標値として、所定の吐出圧力で圧縮機17が駆動される。また、冷媒R32のみの使用を想定した従来の空気調和機では、例えば、値Kdβを吐出過熱度の目標値として、所定の吐出圧力Pdで圧縮機17が駆動される。
本態様による場合、記憶部22a(図1参照)には前記した情報の他に、冷媒R410A(図4の破線)の吐出過熱度の目標値Kdα、及び冷媒R32(図4の一点鎖線)の吐出過熱度の目標値Kdβが、それぞれ、冷媒の種類に対応付けて格納されている。
図5は、制御部22bが実行する冷媒を特定するための処理を示すフローチャートである。なお、冷媒回路10(図1参照)には、冷媒R410A及び冷媒R32のいずれか一方が封入されているものとする。
ステップS201において制御部22bは、試運転を実行する。ここで「試運転」とは、空気調和機100の据付作業やメンテナンス作業が完了した後、通常の空調運転に先立って、冷媒回路10に実際に封入されている冷媒の種類を特定するために行う運転である。制御部22bは、吐出過熱度の目標値Kd1(例えば、+30℃)を設定し、圧縮機11のモータ(図示せず)の回転速度指令値、及び室外膨張弁14の開度指令値を設定して、空気調和機100の試運転を実行する。なお、試運転時における吐出過熱度の目標値Kd1は、冷媒R410A及び冷媒R32の物性に基づいて、予め設定されている。
ステップS202において制御部22bは、各センサ18〜21の検出値に基づき、現時点での(実際の)吐出過熱度Kdが、目標値Kd1を超えているか否かを判定する。具体的に説明すると、制御部22bは、例えば、冷媒R410Aの物性に基づいて、吐出圧力センサ18の検出値に対応する凝縮温度を求め、吐出温度センサ19の検出値から凝縮温度を減算することで、現時点での冷媒の吐出過熱度Kdを算出する。そして、制御部22bは、現時点での吐出過熱度Kdが目標値Kd1を超えたか否かを判定する。
ステップS202において現時点での吐出過熱度Kdが目標値Kd1を超えている場合(S202:Yes)、制御部22bの処理はステップS203に進む。一方、吐出過熱度Kdが目標値Kd1以下である場合(S202:No)、制御部22bの処理はステップS201に戻る。
ステップS203において制御部22bは、吸入過熱度Kiが所定閾値Ki1よりも高いか否かを判定する。前記した所定閾値Ki1(例えば、+0℃)は、冷媒の種類の判定基準となる吸入過熱度の閾値であり、予め設定されている。ステップS203の処理について具体的に説明すると、制御部22bは、例えば、冷媒R410Aの物性に基づいて、吸入圧力センサ20の検出値に対応する蒸発温度を求め、吸入温度センサ21の検出値から蒸発温度を減算することで、現時点での冷媒の吸入過熱度Kiを算出する。そして、制御部22bは、現時点での吸入過熱度Kiと、所定閾値Ki1と、の大小を比較する。
ステップS203において吸入過熱度Kiが所定閾値Ki1よりも高い場合(S203:Yes)、制御部22bの処理はステップS204に進む。
ステップS204において制御部22bは、冷媒回路10に実際に封入されている冷媒は、冷媒R410Aであると判定する。なお、冷媒R410Aは、冷媒R32よりも過熱蒸気になり易いため、例えば、吐出過熱度Kdが30℃(目標値Kd1)になるように圧縮機17を運転すると、通常、冷媒R410Aの吸入過熱度Kiはゼロ(所定閾値Ki1)よりも高くなる。
ステップS205において制御部22bは、ステップS204の判定結果を記憶する。つまり、制御部22bは、冷媒回路10に実際に封入されている冷媒が、冷媒R410Aであるという情報を記憶部22aに格納する。
また、ステップS203において吸入過熱度Kiが所定閾値Ki1以下である場合(S203:No)、制御部22bの処理はステップS206に進む。
ステップS206において制御部22bは、冷媒回路10に実際に封入されている冷媒は、冷媒R32であると判定する。なお、冷媒R32は、冷媒R410Aよりも過熱蒸気になり難いため、例えば、吐出過熱度Kdが30℃(目標値Kd1)になるように圧縮機17を運転すると、通常、冷媒R32の吸入過熱度Kiはゼロ(所定閾値Ki1)以下になる。
ステップS207において制御部22bは、ステップS206の判定結果を記憶する。つまり、制御部22bは、冷媒回路10に実際に封入されている冷媒が、冷媒R32であるという情報を記憶部22aに格納する。
なお、試運転(S201)を行う前は、冷媒R410A及び冷媒R32のうちいずれが冷媒回路10に封入されているかが不明である場合が想定される。例えば、実際には冷媒R32が冷媒回路10に封入されていた場合において、ステップS202の吐出過熱度Kd、及びステップS203の吸入過熱度Kiを算出する際、冷媒R410Aの物性に関する情報が用いられる可能性もある。このような場合でも、ステップS203の処理で誤判定が起きないように、目標値Kd1(S202)及び所定閾値Ki1(S203)が設定されている。
ステップS205又はステップS207の処理を行った後、制御部22bの処理はステップS208に進む。
ステップS208において制御部22bは、記憶部22aに記憶されている電子膨張弁12の使用開度範囲(図2の「冷媒R410A使用範囲」又は「冷媒R32使用範囲」参照)に基づいて電子膨張弁12の開度値を演算し、得られた開度値を第1の制御装置13に送信する。なお、図5には示さないが、開度値を受信した第1の制御装置13は当該開度値に基づいて電子膨張弁12の開度を制御する。
ステップS208の処理を行った後、制御部22bは冷媒を特定する処理を終了する(END)。
なお、図5では省略したが、冷媒回路10に実際に封入されている冷媒を特定する処理を終了した後(END)、制御部22bは、通常の空調運転を行う。すなわち、制御部22bは、特定した冷媒の種類に対応する吐出過熱度の目標値(図4参照)に基づいて、圧縮機17や室外膨張弁14、ファンFo、ファンFiなどを制御すると共に、前記に引き続き、電子膨張弁12の開度値の演算を行い、当該開度値を第1の制御装置13に送信する。
本態様によれば、制御部22bが、記憶部22aに格納されている情報に基づいて冷媒回路10に実際に封入されている冷媒の種類を特定し(S204、S206)、特定した冷媒の種類に基づいて空調運転を行うことができる。
(変形例)
以上、本発明に係る空気調和機100の室内ユニットHi又は室外ユニットHoに適用される空気調和機用のユニット機構、及びこれを備えた空気調和機100の実施形態について説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、実施形態において、吐出圧力センサ18(図1参照)によって圧縮機17の吐出圧力を検出し、吸入圧力センサ20(図1参照)によって吸入圧力を検出する構成について説明したが、これに限らない。すなわち、吐出圧力センサ18及び吸入圧力センサ20に代えて、室外熱交換器液側温度センサ(図示せず)及び室内熱交換器液側温度センサ(図示せず)を設置してもよい。前記した室外熱交換器液側温度センサは、室外熱交換器15の他端p(つまり、液側)付近の冷媒の温度を検出するセンサである。また、前記した室内熱交換器液側温度センサは、室内熱交換器11の他端q(つまり、液側)付近の冷媒の温度を検出するセンサである。これらの2つのセンサの検出値を冷媒の飽和温度とみなして、この飽和温度に対応する吐出圧力・吸入圧力を推定するようにしてもよい。
また、前記した各冷媒は、前記した選択肢の中からされて複数種類を混合したものであってもよい。
また、本発明においては、前記した冷媒特定手段の一態様及び他の態様は、いずれか一方のみを備えていてもよいし、両方を備えていてもよい。
さらに、本明細書においては、室外ユニットHoの第2の制御装置22で電子膨張弁12の開度を演算する旨説明したが、室内ユニットHiの第1の制御装置13が電子膨張弁12の開度を演算してもよい。
また、前記した冷媒特定手段の他の態様において、制御部22bは、試運転時に3種類以上の冷媒の中から冷媒回路10に実際に封入されている冷媒を特定し、特定した冷媒の種類に対応する電子膨張弁12の開度値を演算してもよい。なお、m種類の中から冷媒回路10に実際に封入されている冷媒を特定する場合、例えば、大きさの異なる(m−1)個の吸入過熱度Kiの閾値を設定し、実際の吸入過熱度と各閾値との大小関係に基づいて冷媒の種類を特定すればよい(図5:ステップS203の処理に相当)。
また、実施形態で説明した室内ユニット及び室外ユニットを一体化した一体型の空気調和機にも各実施形態を適用できる。
さらに、実施形態で説明した室内ユニット及び室外ユニットは、冷凍装置や冷蔵庫など他の機器にも適用できる。
なお、各実施形態は本発明を分かり易く説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
100 空気調和機
11 熱交換器(室内熱交換器)
12 電子膨張弁
13 第1の制御装置
22 第2の制御装置
Fi ファン
Ho 室外ユニット

Claims (6)

  1. 空気と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、
    開度が変更可能であり前記冷媒を減圧する電子膨張弁と、
    前記電子膨張弁の前記開度を制御する第1の制御装置と、
    前記熱交換器に空気を通過させるファンと、を備え、
    前記電子膨張弁の制御可能な開度範囲は、複数種類の冷媒の使用開度範囲を含んでおり、
    前記第1の制御装置が、前記冷媒の漏洩を検知する漏洩検知装置と接続可能な接続部を備えている
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット又は室外ユニットに適用される空気調和機用のユニット機構。
  2. 空気と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、
    開度が変更可能であり前記冷媒を減圧する電子膨張弁と、
    前記電子膨張弁の前記開度を制御する第1の制御装置と、
    前記熱交換器に空気を通過させるファンと、を備え、
    前記電子膨張弁の制御可能な開度範囲は、複数種類の冷媒の使用開度範囲を含んでおり、
    前記複数種類の冷媒が、R32及びR410Aであって、
    前記電子膨張弁の制御可能な開度範囲は、前記R32及び前記R410Aの電子膨張弁の使用開度範囲を含んでおり、
    前記熱交換器の蒸発温度を同一とした条件における前記ファンの回転速度を前記R410A≧前記R32の関係とする
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット又は室外ユニットに適用される空気調和機用のユニット機構。
  3. 請求項において、
    前記第1の制御装置が、前記冷媒の漏洩を検知する漏洩検知装置と接続可能な接続部を備えていることを特徴とする空気調和機用のユニット機構。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項において、
    前記室外ユニット1台に前記室内ユニット1台を組み合わせるペアタイプ、及び前記室外ユニット1台に複数台の前記室内ユニットを組み合わせるマルチタイプのいずれにも使用できることを特徴とする空気調和機用のユニット機構。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の空気調和機用のユニット機構を備えることを特徴とする空気調和機。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の空気調和機用のユニット機構を備える空気調和機において、
    前記室外ユニットは、使用される前記冷媒の前記電子膨張弁の使用開度範囲に基づいて前記電子膨張弁の開度値を演算する第2の制御装置を備え、
    前記室内ユニットは、前記第1の制御装置を備え、
    前記第1の制御装置は、前記開度値に基づいて前記電子膨張弁の前記開度を制御する
    ことを特徴とする空気調和機。
JP2016022267A 2016-02-08 2016-02-08 空気調和機用のユニット機構、及びこれを備えた空気調和機 Active JP6697890B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016022267A JP6697890B2 (ja) 2016-02-08 2016-02-08 空気調和機用のユニット機構、及びこれを備えた空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016022267A JP6697890B2 (ja) 2016-02-08 2016-02-08 空気調和機用のユニット機構、及びこれを備えた空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017141998A JP2017141998A (ja) 2017-08-17
JP6697890B2 true JP6697890B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=59627358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016022267A Active JP6697890B2 (ja) 2016-02-08 2016-02-08 空気調和機用のユニット機構、及びこれを備えた空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6697890B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107782008A (zh) * 2017-09-12 2018-03-09 华南理工大学 一种减少冷冻冷藏用分体式冷风机组r290制冷剂用量的方法
JP2019052816A (ja) * 2017-09-19 2019-04-04 ダイキン工業株式会社 電子膨張弁コントローラ、電子膨張弁セット、及び、冷凍装置
CN110050159B (zh) * 2017-11-16 2021-06-25 日立江森自控空调有限公司 空调机
CN108344114A (zh) * 2018-01-22 2018-07-31 广东美的制冷设备有限公司 运行控制方法、装置、空调器和计算机可读存储介质
CN108317684A (zh) * 2018-01-22 2018-07-24 广东美的制冷设备有限公司 运行控制方法、装置、空调器和计算机可读存储介质
WO2019163662A1 (ja) * 2018-02-20 2019-08-29 Phcホールディングス株式会社 冷凍装置
CN108725128A (zh) * 2018-04-23 2018-11-02 上海理工大学 采用丙烷制冷剂的二次回路空调热泵***
JP6896165B2 (ja) * 2018-04-23 2021-06-30 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置
CN109210699B (zh) * 2018-09-10 2020-11-27 青岛海尔空调器有限总公司 空调防冻结保护的控制方法
AU2019347324B2 (en) 2018-09-28 2022-07-21 Daikin Industries, Ltd. Refrigerant charging method, heat source unit, and renewed refrigeration cycle apparatus
JP7227506B2 (ja) * 2018-09-28 2023-02-22 ダイキン工業株式会社 冷凍サイクル装置及びその制御方法
US20220057122A1 (en) * 2019-03-06 2022-02-24 Mitsubishi Electric Corporation Refrigeration cycle apparatus
CN115701514A (zh) * 2021-08-02 2023-02-10 美的集团股份有限公司 空调器控制方法、空调器、存储介质及装置
CN115200118B (zh) * 2022-07-11 2023-10-20 珠海格力电器股份有限公司 空调及其冷凝风机的控制方法、装置和存储介质

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07190535A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Toshiba Corp 冷凍サイクル制御装置
JPH07253250A (ja) * 1994-03-15 1995-10-03 Toshiba Corp 冷凍サイクル制御装置
JPH10332212A (ja) * 1997-06-02 1998-12-15 Toshiba Corp 空気調和装置の冷凍サイクル
JPH11316057A (ja) * 1998-05-06 1999-11-16 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置
JP2010101515A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Daikin Ind Ltd 冷媒漏洩検知装置及びそれを備えた冷凍装置
JP2013257088A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Daikin Industries Ltd 冷凍装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017141998A (ja) 2017-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6697890B2 (ja) 空気調和機用のユニット機構、及びこれを備えた空気調和機
US11268718B2 (en) Refrigeration apparatus
JP6861804B2 (ja) 空気調和機
CN111201411B (zh) 制冷装置
EP3026371B1 (en) Refrigeration cycle apparatus
JP6594698B2 (ja) 冷凍・空調装置
EP3312528B1 (en) Air conditioner
US11656015B2 (en) Refrigeration cycle apparatus and refrigeration apparatus
JPWO2014016865A1 (ja) 空気調和装置
KR101901540B1 (ko) 공기 조화 장치
EP3252397B1 (en) Refrigeration cycle device
JP2008241065A (ja) 冷凍装置及び冷凍装置の油戻し方法
JP5505477B2 (ja) 空気調和装置および空気調和装置の冷媒量判定方法
US20210063042A1 (en) Air conditioner and control method thereof
JP6537629B2 (ja) 空気調和装置
JP2016156569A (ja) 冷凍装置
JP5999163B2 (ja) 空気調和装置
JP6635682B2 (ja) 冷凍サイクル装置
WO2023105605A1 (ja) 冷凍サイクル装置、および制御方法
JP5858022B2 (ja) 空気調和装置
EP3882536A1 (en) Air conditioner
JP2020034250A (ja) 冷凍サイクル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20161130

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6697890

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150