JP6537629B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出冷媒温度の過昇状態を回避して、正常な空調運転を行うことができる空気調和装置に関するものである。
従来、空気調和装置には、高い制御性と高効率運転を実現するレシーバ回路が採用されている。例えば下記特許文献1〜3に開示された空気調和装置は、圧縮機、四方弁、凝縮器、第1膨張弁、第2膨張弁及び蒸発器とを順次、冷媒配管で接続した冷媒回路において、第1膨張弁と第2膨張弁との間の冷媒配管上に、レシーバが設置されている。
前記レシーバの内部には、四方弁と圧縮機の吸入側とを接続する吸入配管の一部が配置されると共に、吸入配管を流れる冷媒とレシーバ内の冷媒とを熱交換させる内部熱交換器が設置されている。前記レシーバを設置することで、圧縮機の吸入側に液冷媒が流れ込んでしまう液バックを抑制すると共に、冷凍サイクルの効率を向上させている。
特開2001−174091号公報 特開2015−078800号公報 特開2014−202385号公報
上記特許文献1〜3では、レシーバと蒸発器との間に設置された第1膨張弁及び第2膨張弁を開閉制御することにより、圧縮機の吐出温度を制御する構成であるが、レシーバ内に設置された内部熱交換器で中圧冷媒又は低圧冷媒の熱交換量を調整する構成ではない。そのため、例えば冷媒回路を循環する冷媒にR32が使用された場合、内部熱交換器において、運転状況に合った適切な熱交換量の制御ができず、圧縮機の吸入側の冷媒熱度が過大になることに起因する吐出冷媒温度の過昇により、保護装置作動する異常停止が発生する問題があった。
本発明は、前述のような課題を解決するためになされたもので、圧縮機の吸入冷媒熱度が過大になることに起因する吐出冷媒温度過昇状態を回避して、正常な空調運転を行うことができる、空気調和装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決する手段として、本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、凝縮器、減圧装置、及び蒸発器と、を順次配管で接続し、冷媒を循環させる冷媒回路を備えた空気調和装置であって、前記圧縮機の吸入側に接続する吸入配管に設置され、前記吸入配管を流れる冷媒と、前記凝縮器と前記減圧装置との間の冷媒とで熱交換させる内部熱交換器と、一方が前記内部熱交換器の入口側に配置された前記吸入配管に接続され、他方が前記内部熱交換器の出口側に配置された前記吸入配管に接続されたバイパス配管と、前記バイパス配管に設置された第1流量調整弁と、前記圧縮機の吐出冷媒温度を検出する吐出冷媒温度検出手段と、前記凝縮器及び前記蒸発器に設けられ、気液二相状態の冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段と、前記吐出冷媒温度検出手段で検出した温度と前記冷媒温度検出手段で検出した温度から前記圧縮機の吸入冷媒熱度又は吸入冷媒乾き度を検出する吸入冷媒状態検出手段と、前記第1流量調整弁の開度を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記吐出冷媒温度検出手段により検出した前記吐出冷媒温度が過昇状態か否かを判定し、前記吐出冷媒温度が過昇状態であると判定した場合には、前記第1流量調整弁の開度を全開し、その後、前記吸入冷媒状態検出手段により検出した吸入冷媒過熱度又は吸入冷媒乾き度に基づいて、液バック状態か否かを判定し、液バック状態と判定した場合には、前記第1流量調整弁の開度が閉じる方向に制御を行い、前記吐出冷媒温度が過昇状態ではないと判定した場合には、前記第1流量調整弁の開度を全閉する制御を行うものである。
本発明に係る空気調和装置は、前記吐出冷媒温度検出手段により検出した前記圧縮機の吐出冷媒温度に基づいて前記バイパス配管の前記第1流量調整弁を制御することにより、前記内部熱交換器の交換熱量を調整することができるので、冷媒回路を循環する冷媒にR32を使用した場合であっても、確実に吐出冷媒温度過昇状態を回避させることができ、正常な空調運転を実現できる。
この発明の実施形態1に係る空気調和装置の冷媒回路構成図である。 この発明の実施形態1に係る空気調和装置の制御ブロック図である。 この発明の実施形態1に係る空気調和装置の冷媒の状態遷移を示すP−h線図である。 この発明の実施形態1に係る空気調和装置の流量調整弁の制御動作の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施形態2に係る空気調和装置の冷媒回路構成図である。 この発明の実施形態2に係る空気調和装置の流量調整弁の制御動作の流れを示すフローチャートである。
実施形態1.
《機器構成》
次に、本発明に係る空気調和装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施形態1に係る空気調和装置の冷媒回路構成図である。図2は、この発明の実施形態1に係る空気調和装置の制御ブロック図である。
空気調和装置は、図1に示すように、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、第1減圧装置5a、第2減圧装置5b、室内熱交換器7を順に、冷媒配管で接続した冷媒回路を備えており、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、屋内の冷暖房に使用される。この空気調和装置は、屋外に設置される室外ユニットAと、屋内の天井に埋め込みや吊り下げ等により、または屋内の壁面に壁掛け等により設置される室内ユニットBとで構成されている。室外ユニットAと室内ユニットBは、液接続配管6及びガス接続配管9を介して並列に接続されている。
なお、図1に示す実施形態1の空気調和装置では、室内ユニットBを1台とした構成であるが、これに限定されるものではなく、複数台とした構成であってもよい。また、室外ユニットAと室内ユニットBのいずれも複数のユニットで構成した場合、それぞれの容量が大から小まで異なっても、全てが同一容量であっても良い。
空気調和装置に用いられる冷媒としては、例えば、R410A、R407C、R404A、R32などのHFC冷媒、R1234yf/zeなどのHFO冷媒、R22、R134aなどのHCFC冷媒、もしくは二酸化炭素(CO)や炭化水素、ヘリウム、プロパン等のような自然冷媒などがあるが、実施形態1においては、R32冷媒を使用した場合を前提に説明する。
<室外ユニットA>
室外ユニットAは、冷媒回路の一部である室外側冷媒回路を構成するものであり、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、第1減圧装置5a、レシーバ11、第2減圧装置5b、及び室外送風装置4を有している。四方弁2の切り換えや室外熱交換器3の動作は、空気調和装置に設置された制御部30によって制御される。
圧縮機1は、吸入した冷媒を圧縮し、高温高圧の状態にして吐出するものであり、冷媒吐出側が四方弁2に接続され、冷媒吸入側がレシーバ11に接続されている。圧縮機1は、一例として、運転容量(周波数)を可変させることが可能とした構成であり、例えばインバータにより制御されるモータ(図示することは省略)によって駆動される容積式圧縮機を使用する。
なお、圧縮機1は、図1に示す実施形態では1台であるが、これに限定されず、室内ユニットBの接続台数等に応じて、2台以上の圧縮機を並列又は直列に接続した構成であってもよい。
四方弁2は、冷媒の流路を切り換える機能を有するものである。四方弁2は、冷房運転時には、図1の破線で示すように、圧縮機1の吐出側と室外熱交換器3のガス側とを接続するとともに、圧縮機1の吸入側とガス接続配管9側とを接続するように冷媒流路を切り換える。四方弁2は、暖房運転時には、図1の実線で示すように、圧縮機1の吐出側とガス接続配管9側とを接続するとともに、圧縮機1の吸入側と室外熱交換器3のガス側とを接続するように冷媒流路を切り換える。
なお、実施形態1では、四方弁2を設置して冷房運転と暖房運転とを切り換え可能な冷媒回路を構成する場合を示すが、四方弁2を設置せずに、冷房運転のみ又は暖房運転のみを行う構成としてもよい。
室外熱交換器3は、冷房運転時には凝縮器として機能し、圧縮機1から吐出された冷媒と空気との間で熱交換を行わせるものである。また、室外熱交換器3は、暖房運転時には蒸発器として機能し、第1減圧装置5aから流出した冷媒と空気との間で熱交換を行わせるものである。室外熱交換器3は、一方が四方弁2に接続され、他方が第1減圧装置5aに接続されている。
なお、室外熱交換器3は、一例として、伝熱管と多数のフィンとにより構成されるクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型の熱交換器である。
室外送風装置4は、室外ユニットA内に室外空気を吸入し、室外熱交換器3により冷媒との間で熱交換した空気を室外に排出する機能を有するものである。
なお、室外送風装置4は、室外熱交換器3に供給する空気の流量を可変することが可能なファンであり、例えば、DCモータ(図示せず)によって駆動されるプロペラファンから構成されている。
第1減圧装置5a及び第2減圧装置5bは、室外ユニットAの液側に配置され、冷媒回路内を流れる冷媒の流量調整等を行う機能を有する。第1減圧装置5aは、一方が室外熱交換器3に接続され、他方がレシーバ11に接続されている。第2減圧装置5bは、一方が液接続配管6を介して室内熱交換器7に接続され、他方がレシーバ11に接続されている。
レシーバ11は液冷媒を貯溜する冷媒容器であり、運転中に余剰となった液冷媒を貯溜するとともに気液分離機能を合わせて有している。レシーバ11は、前記第1減圧装置5aと前記第2減圧装置5bとの間の冷媒配管上に設置されている。
レシーバ11の内部には、四方弁2と圧縮機1の吸入側とを接続する吸入配管15の一部が配置されており、吸入配管15を流れる冷媒と、第1減圧装置5aと第2減圧装置5bの間の冷媒とを熱交換させる内部熱交換器14が設置されている。
吸入配管15には、吸入配管15を循環する冷媒を一部バイパスする機能を有するバイパス配管12が設けられている。
バイパス配管12は、一方が四方弁2と内部熱交換器14とを接続する側の吸入配管15に接続され、他方が内部熱交換器14と圧縮機1とを接続する側の吸入配管15に接続されている。バイパス配管12には、バイパス配管12を流れる冷媒の流量を調整する第1流量調整弁13aが設置されている。第1流量調整弁13aの開度は、制御部30によって制御されている。なお、第1流量調整弁13aとして電子膨張弁が好適であるが、同様の開度調整が可能なものであれば他の方式の流量調整弁を用いてもよい。
また、室外ユニットAには、各種温度センサが設置されている。
先ず、圧縮機1に、吐出冷媒温度Tdを検出する吐出冷媒温度検出手段として吐出温度センサ201とシェル温度センサ208が設置されている。
次に、室外熱交換器3に、気液二相状態の冷媒温度を検出するガス側温度センサ202が設置されている。気液二相状態の冷媒温度とは、冷房運転時では凝縮温度Tcに対応する冷媒温度、暖房運転時では蒸発温度Teに対応する冷媒温度である。
次に、室外熱交換器3の液側に、液状態または気液二相状態の冷媒の温度を検出する液側温度センサ204が設置されている。
最後に、室外ユニットAの室外空気の吸入口側に、室外ユニットA内に流入する室外空気の温度すなわち外気温度Taを検出する室外温度センサ203が設置されている。
なお、吐出温度センサ201、ガス側温度センサ202、室外温度センサ203、液側温度センサ204及びシェル温度センサ208は、一例としていずれもサーミスタで構成される。
<室内ユニットB>
室内ユニットBは、冷媒回路の一部である室内側冷媒回路を構成するものであり、室内熱交換器7と室内送風装置8とを備えている。室内送風装置8の動作は、空気調和装置に設置された制御部30によって制御される。
室内熱交換器7は、冷房運転時には蒸発器として機能し、第2減圧装置5bから流出した冷媒と空気との間で熱交換を行わせるものである。また、室内熱交換器7は、暖房運転時には凝縮器として機能し、圧縮機1から吐出された冷媒と空気との間で熱交換を行わせるものである。室内熱交換器7は、一方がガス接続配管9を介して四方弁2に接続され、他方が液接続配管6を介して第2減圧装置5bに接続されている。
なお、室内熱交換器7は、一例として、伝熱管と多数のフィンとにより構成されるクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型の熱交換器である。
室内送風装置8は、室内ユニットB内に室内空気を吸入し、室内熱交換器7により冷媒との間で熱交換した空気を室内に供給する機能を有する。
なお、室内送風装置8は、室内熱交換器7に供給する空気の流量を可変することが可能なファンであり、例えば、DCモータ(図示することは省略)によって駆動される遠心ファンや多翼ファン等で構成されている。
また、室内ユニットBには、各種温度センサが設置されている。
先ず、室内熱交換器7の液側に、液状態または気液二相状態の冷媒の温度を検出する液側温度センサ205が設置されている。液状態または気液二相状態の冷媒温度とは、暖房運転時では過冷却液温度Tcoに対応する冷媒温度、冷房運転時では蒸発温度Teに対応する冷媒温度である。
次に、室内ユニットBの室内空気の吸入口側に、室内ユニットB内に流入する室内空気の温度を検出する室内温度センサ206が設置されている。
最後に、室内熱交換器7に、気液二相状態の冷媒の温度を検出するガス側温度センサ207が設置されている。ここで気液二相状態の冷媒温度とは、暖房運転時では凝縮温度Tcに対応する冷媒温度、冷房運転時では蒸発温度Teに対応する冷媒温度である。
なお、液側温度センサ205、ガス側温度センサ207、及び室内温度センサ206は一例としていずれもサーミスタで構成される。
<制御部>
次に、実施形態1の制御部30を図2に基づいて説明する。
制御部30は、空気調和装置の計測制御を行うものであり、圧縮機1、四方弁2、室内送風装置8、室外送風装置4、第1減圧装置5a、第2減圧装置5b、第1流量調整弁13aの動作を制御する。制御部30は、入力側にセンサ類が接続され、出力側にアクチュエータ類が接続されている。
制御部30は、例えば室外ユニットAに内蔵されており、例えばマイコンにより構成された測定部30a、演算部30b、駆動部30c、及び判定部30eと、例えば半導体メモリ等によって構成された記憶部30dと、を備えている。
測定部30aには、圧力センサ及び温度センサ201〜208より検出された運転状態量が入力されて、圧力や温度の測定を行う。測定部30aで計測された運転状態量は演算部30bに入力される。
演算部30bは、測定部30aで測定された運転状態量に基づき、予め与えられた式等を用いて例えば冷媒物性値(飽和圧力、飽和温度、エンタルピなど)を演算する。また、演算部30bは測定部30aで測定された運転状態量に基づき、演算処理を行う。
駆動部30cは、演算部30bの演算結果に基づき、圧縮機1、四方弁2、室外送風装置4、第1減圧装置5a、第2減圧装置5b、室内送風装置8、第1流量調整弁13a等を駆動させたり、停止させたりする。
記憶部30dは、演算部30bによって得られた結果や予め定められた定数、冷媒の物性値(飽和圧力、飽和温度、乾き度等)を計算する関数式や関数表(テーブル)などを記憶する。記憶部30d内のこれらの記憶内容は、必要に応じて参照、書き換えることが可能である。記憶部30dには、更に制御プログラムが記憶されており、記憶部30d内のプログラムに従って制御部30が空気調和装置を制御する。
判定部30eは、演算部30bによって得られた結果に基づいて大小の比較、判定等の処理を行う。
なお、実施形態1では制御部30を空気調和装置に内蔵する構成としたが、本発明はこれに限るものではない。詳細に図示することは省略したが、室外ユニットAにメイン制御部を、室内ユニットBに制御部の機能の一部を持つサブ制御部を設けて、メイン制御部とサブ制御部との間でデータ通信を行うことにより連携処理を行う構成や、室内ユニットBに全ての機能を持つ制御部を設置する構成、あるいはこれらの外部に制御部を別置する構成等で実施することもできる。
《空気調和装置の基本運転動作》
次に、上記構成からなる空気調和装置の冷房運転時及び暖房運転時の動作を、図1及び図3に基づいて説明する。図3は、この発明の実施形態1に係る空気調和装置の冷媒の状態遷移を示すP−h線図である。
先ず、冷房運転時における空気調和装置の動作について説明する。冷房運転時では、四方弁2が図1の破線で示される状態、すなわち、圧縮機1の吐出側が室外熱交換器3に接続され、圧縮機1の吸入側が室内熱交換器7に接続された状態となっている。
圧縮機1から吐出した高温高圧のガス冷媒は、四方弁2を経由して凝縮器である室外熱交換器3へ至り、室外送風装置4の送風作用により凝縮液化し、高圧低温の液冷媒となる。凝縮液化した高温低圧の冷媒は、第1減圧装置5aで減圧されて中圧二相冷媒となり、レシーバ11を経由し、第2減圧装置5bでさらに減圧され、液接続配管6を経由して蒸発器である室内熱交換器7へ送られる。減圧された二相冷媒は、室内熱交換器7にて室内送風装置8の送風作用により蒸発し、低圧のガス冷媒となる。そして、低圧ガス冷媒は、四方弁2を経由して、内部熱交換器14にて第1減圧装置5a、第2減圧装置5bとの間の中圧二相冷媒と熱交換した後に、再び圧縮機1へ吸入される。
上記冷房運転時における空気調和装置の動作において、内部熱交換器14では、図3に示すように、第1減圧装置5aで減圧された高温の中圧二相冷媒が、四方弁2と圧縮機1の吸入側の間を循環する低温の低圧冷媒により飽和液冷媒まで冷却される(点D→点Eの変化)。これと同時に、室内熱交換器7から吐出された低圧のガス冷媒は、過熱されて低圧の過熱ガス冷媒となって圧縮機1へ流入する(点G→点Aの変化)。この内部熱交換器14における熱交換作用により、室内熱交換器7に流入する冷媒のエンタルピが小さくなり、室内熱交換器7の出入口のエンタルピ差が大きくなる。よって、所定能力を得るために必要な冷媒循環量が小さくなり、圧力損失が低減するので、冷凍サイクルのCOPを向上させることができる。また、それと同時に、圧縮機1へ流入する低圧冷媒は過熱ガス状態となるため、圧縮機1への液冷媒過剰流入による液バック状態を回避することができる。
ここで、第1減圧装置5aは、室外熱交換器3の出口における冷媒過冷却度が目標値になるように、制御部30によって開度が調整されて室外熱交換器3に流れる冷媒の流量が制御されている。そのため、室外熱交換器3において凝縮された液冷媒は、目標の過冷却度を有する状態となる。なお、室外熱交換器3の出口における冷媒過冷却度は、液側温度センサ204による検出値からガス側温度センサ202による検出値(冷媒の凝縮温度Tcに相当)を引いた値である。
また、第2減圧装置5bは、圧縮機1の吐出冷媒温度Tdが目標値になるように、制御部30によって開度が調整され、室内熱交換器7を循環する冷媒の流量が制御されている。つまり、室内熱交換器7には室内ユニットBが設置された空調空間において要求される運転負荷に応じた流量の冷媒が流れている。なお、圧縮機1の吐出冷媒温度Tdは、吐出温度センサ201もしくはシェル温度センサ208で検出される。
次に、暖房運転時の動作について図1及び図3を用いて説明する。
暖房運転時は四方弁2が図1の実線で示される状態、すなわち、圧縮機1の吐出側が室内熱交換器7に接続され、圧縮機1の吸入側が室外熱交換器3に接続された状態となっている。
圧縮機1から吐出した高温高圧のガス冷媒は、四方弁2及びガス接続配管9を経由して凝縮器である室内熱交換器7へ至り、室内送風装置8の送風作用により冷媒は凝縮液化し、高圧低温となる。凝縮液化した高温低圧の冷媒は、液接続配管6を経由して、第2減圧装置5bで減圧されて中圧二相冷媒となり、レシーバ11を経由し、第1減圧装置5aでさらに減圧され、蒸発器である室外熱交換器3へ送られる。減圧された二相冷媒は、室外熱交換器3にて室外送風装置4の送風作用により蒸発し、低圧のガス冷媒となる。そして、低圧ガス冷媒は四方弁2を経由して、内部熱交換器14にて第1減圧装置5a、第2減圧装置5bとの間の中圧二相冷媒と熱交換した後に、再び圧縮機1へ吸入される。
上記暖房運転時における空気調和装置の動作において、内部熱交換器14では、第2減圧装置5bで減圧された高温の中圧二相冷媒が、四方弁2と圧縮機1吸入側の間を循環する低温の低圧冷媒により飽和液冷媒まで冷却される(点D→点Eの変化)。これと同時に、室外熱交換器3から吐出された低圧のガス冷媒は、過熱されて低圧の過熱ガス冷媒となって圧縮機1へ流入する(点G→点Aの変化)。この内部熱交換器14における熱交換作用により、室内熱交換器7に流入する冷媒のエンタルピが小さくなり、室内熱交換器7の出入口のエンタルピ差が大きくなる。よって、所定能力を得るために必要な冷媒循環量が小さくなり、圧力損失が低減するので、冷凍サイクルのCOPを向上させることができる。また、それと同時に、圧縮機1へ流入する低圧冷媒は過熱ガス状態となるため、圧縮機1への液冷媒過剰流入による液バック状態を回避することができる。
ここで、第2減圧装置5bは、室内熱交換器7の出口における冷媒過冷却度が目標値になるように、制御部30によって開度が調整されて室内熱交換器7を流れる冷媒の流量が制御されている。そのため、室内熱交換器7において凝縮された液冷媒は、目標の過冷却度を有する状態となる。なお、室内熱交換器7の出口における冷媒過冷却度は、液側温度センサ205の検出値からガス側温度センサ207による検出値(冷媒の凝縮温度Tcに相当)を引いた値である。
また、第1減圧装置5aは、圧縮機1の吐出冷媒温度Tdが目標値になるように、制御部30によって開度が調整され、室外熱交換器3を循環する冷媒の流量が制御されている。そのため、圧縮機1より吐出された吐出ガス冷媒は目標の温度状態となる。このように、室内熱交換器7には室内ユニットBが設置された空調空間において要求される運転負荷に応じた流量の冷媒が流れている。なお、圧縮機1の吐出冷媒温度Tdは、吐出温度センサ201もしくはシェル温度センサ208で検出される。
なお、実施形態1は冷媒の凝縮温度Tcとして各熱交換器に設置された温度センサの検出値を用いたが、圧縮機1の吐出側に圧力センサを設置して冷媒の吐出圧力を検出し、その吐出圧力の検出値を飽和温度換算して冷媒の凝縮温度Tcとして用いてもよい。
《第1流量調整弁の制御方法》
実施形態1の空気調和装置における第1流量調整弁13aの動作を、図4に基づいて説明する。図4は、この発明の実施形態1に係る空気調和装置の流量調整弁の制御動作の流れを示すフローチャートである。
(ステップS11)
制御部30は、制御フロー開始後、測定部30aで、圧縮機1の吐出冷媒温度Tdを検出する。吐出冷媒温度Tdは、吐出温度センサ201もしくはシェル温度センサ208の検出値を用いる。
(ステップS12)
制御部30は、判定部30eで、検出した吐出冷媒温度Tdと、記憶部30dにあらかじめ記憶しておいた吐出冷媒温度過昇状態判定値Tdoとを比較して、圧縮機1の吐出冷媒温度Tdが過昇状態かどうかを判定する。具体的には、吐出冷媒温度Tdが吐出冷媒温度過昇状態判定値Tdoよりも高いか否かを判定する。なお、吐出冷媒温度過昇状態判定値Tdoは、圧縮機1の製品仕様により決定されるものであり、例えば圧縮機1の吐出冷媒温度Tdの動作保証範囲上限値である120度として設定する。
制御部30は、吐出冷媒温度Tdが吐出冷媒温度過昇状態判定値Tdoよりも高いと判定した場合ステップS13に移行し、そうでないと判定した場合はステップS14に移行する。
(ステップS13)
制御部30は、ステップS12において、吐出冷媒温度Tdが吐出冷媒温度過昇状態判定値Tdoよりも高いと判定した場合、駆動部30cで第1流量調整弁13aを全開し、ステップS15に移行する。
(ステップS14)
制御部30は、ステップS12において、吐出冷媒温度Tdが吐出冷媒温度過昇状態判定値Tdoよりも高くないと判定した場合、駆動部30cで第1流量調整弁13aを全閉し、制御フローを終了する。
(ステップS15)
制御部30は、ステップS13において第1流量調整弁13aを全開した後、演算部30bで、冷媒の蒸発温度Teに基づき、圧縮機1の吸入冷媒状態として吸入冷媒過熱度SHsを求める。吸入冷媒過熱度SHsは、吸入冷媒温度Tsから冷媒の蒸発温度Teを引いて算出される。
ここで、冷媒の蒸発温度Teは、冷房運転時では室内熱交換器7に設置されたガス側温度センサ207、暖房運転時では室外熱交換器3に設置されたガス側温度センサ202の検出値である。
吸入冷媒温度Tsは、冷媒の蒸発温度Teを飽和圧力換算した吸入冷媒圧力Ps(圧縮機の吸入圧力相当)と、冷媒の凝縮温度Tcを飽和圧力換算した高圧圧力Pd(圧縮機の吐出圧力相当)と、吐出冷媒温度Tdとを用いて、圧縮機1の圧縮工程はポリトロープ指数nのポリトロープ変化と仮定して、下記数1より算出することができる。
Figure 0006537629
ここで、Ts、Tdは温度[K]、Ps、Pdは圧力[MPa]、nはポリトロープ指数[―]である。ポリトロープ指数は一定値(例えばn=1.2)としてもよいが、Ps、Pdの関数として定義することで、より精度よく吸入冷媒温度Tsを推測することができる。
なお、冷媒の高圧圧力Pdや吸入冷媒圧力Psを算出するのに、ここでは冷媒の凝縮温度Tcや蒸発温度Teにより換算しているが、圧縮機1の吸入側、吐出側に圧力センサを設置して直接検出してもよい。また、圧縮機1の吸入側に温度センサを設置し、吸入冷媒温度Tsを直接検出してもよい。
(ステップS16)
制御部30は、ステップS15において検出した吸入冷媒過熱度SHsを基づいて、判定部30eで、圧縮機1の吸入冷媒が液バック状態かどうかを判定する。過熱ガス状態(吸入冷媒過熱度SHs>0)であれば、液バック状態でないと判定して、そのまま制御フローを終了する。過熱ガス状態(吸入冷媒過熱度SHs>0)でなければ、液バック状態であると判定してステップS17に移行する。
(ステップS17)
制御部30は、ステップS16において、液バック状態であると判定すると、駆動部30cで第1流量調整弁13aの開度を閉じる方向へ調整し、開度調整後、再びステップS15へ戻る。
ここで、第1流量調整弁13aの開度調整は、例えば電子膨張弁を用いた場合、弁の仕様や開度特性に合わせて、一定開度(例えば20パルス)ずつ小さくする方法で調整する。
なお、実施形態1では、圧縮機1の吸入冷媒過熱度SHsに基づいて第1流量調整弁13aの開度調整する方法を説明したが、吸入冷媒過熱度SHsの代わりに吸入冷媒乾き度に基づいて第1流量調整弁13aの開度調整する方法であってもよい。この場合、冷媒乾き度X=1で飽和ガス状態、X>1で過熱ガス状態となるため、X≧1となるように第1流量調整弁13aの開度を調整するとよい。吸入冷媒乾き度は冷媒の物性情報としてあらかじめ記憶しておき、吸入冷媒温度Tsや吸入冷媒圧力Psを用いて求めることができる。
《作用効果》
実施形態1の空気調和装置は、吐出冷媒温度検出手段により検出した圧縮機1の吐出冷媒温度Tdに基づいてバイパス配管12の第1流量調整弁13aを制御することにより、内部熱交換器14の交換熱量を調整することができるので、冷媒回路を循環する冷媒にR32を使用場合であっても、吐出冷媒温度過昇状態を回避させることができ、正常な空調運転を実現できる。
また、実施形態1に係る空気調和装置は、圧縮機1の吸入側の吸入冷媒状態に基づいて第1流量調整弁13aの開度を制御することにより、圧縮機1の吸入側に液冷媒が過度に流入する液バック状態を回避して、圧縮機1の摺動部の焼きつき等による圧縮機故障を回避することができ、高い信頼性を実現できる。
実施形態2.
《機器構成》
図5は、この発明の実施形態2に係る空気調和装置の冷媒回路構成図である。なお、実施形態2では実施形態1との相違点を中心に説明し、同様の箇所については同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施形態2の空気調和装置では、図5に示すように、バイパス配管12に、同バイパス配管12を流れる流量を調整する第1流量調整弁13aが設置されていると共に、四方弁2と内部熱交換器14とを接続する吸入配管15のうち、吸入配管15とバイパス配管12の接続地点と、内部熱交換器14と間に、吸入配管15を流れる流量を調整する第2流量調整弁13bが設置されている。第1流量調整弁13a及び第2流量調整弁13bは、制御部30によって、開閉制御される。
《第1流量調整弁及び第2流量調整弁の制御方法》
次に、実施形態2の空気調和装置における第1流量調整弁13aと第2流量調整弁13bの動作を、図6に基づいて説明する。図6は、この発明の実施形態2に係る空気調和装置の流量調整弁の制御動作の流れを示すフローチャートである。
(ステップS21)
制御部30は、制御フロー開始後、測定部30aで、圧縮機1の吐出冷媒温度Tdを検出する。吐出冷媒温度Tdは、吐出温度センサ201もしくはシェル温度センサ208の検出値を用いる。
(ステップS22)
制御部30は、判定部30eで、検出した吐出冷媒温度Tdと、記憶部30dにあらかじめ記憶しておいた吐出冷媒温度過昇状態判定値Tdoとを比較して、圧縮機1の吐出冷媒温度Tdが過昇状態かどうかを判定する。具体的には、吐出冷媒温度Tdが吐出冷媒温度過昇状態判定値Tdoよりも高いか否かを判定する。なお、吐出冷媒温度過昇状態判定値Tdoは、圧縮機1の製品仕様により決定されるものであり、例えば圧縮機1の吐出冷媒温度Tdの動作保証範囲上限値である120度として設定する。
制御部30は、吐出冷媒温度Tdが吐出冷媒温度過昇状態判定値Tdoよりも高いと判定した場合ステップS23に移行し、そうでないと判定した場合はステップS24に移行する。
(ステップS23)
制御部30は、ステップS22において、吐出冷媒温度Tdが吐出冷媒温度過昇状態判定値Tdoよりも高いと判定した場合、駆動部30cで第1流量調整弁13aを全開し、且つ第2流量調整弁13bを全閉して、ステップS25に移行する。
(ステップS24)
制御部30は、ステップS22において、吐出冷媒温度Tdが吐出冷媒温度過昇状態判定値Tdoよりも高くないと判定した場合、駆動部30cで第1流量調整弁13aを全閉し、第2流量調整弁13bを全開して制御フローを終了する。
(ステップS25)
制御部30は、ステップS23において第1流量調整弁13aを全開し、第2流量調整弁13bを全閉した後、演算部30bで、冷媒の蒸発温度Teに基づき、圧縮機1の吸入冷媒状態として吸入冷媒過熱度SHsを求める。吸入冷媒過熱度SHsは、吸入冷媒温度Tsから冷媒の蒸発温度Teを引いて算出される。
(ステップS26)
制御部30は、ステップS25において検出した吸入冷媒過熱度SHsを基づいて、判定部30eで、圧縮機1の吸入冷媒が液バック状態かどうかを判定する。過熱ガス状態(吸入冷媒過熱度SHs>0)であれば、液バック状態でないと判定して、そのまま制御フローを終了する。過熱ガス状態(吸入冷媒過熱度SHs>0)でなければ、液バック状態であると判定してステップS27に移行する。
(ステップS27)
制御部30は、ステップS26において、液バック状態であると判断すると、駆動部30cで第1流量調整弁13aの開度を閉じる方向へ調整し、且つ第2流量調整弁13bの開度を開く方向へ調整して、再びステップS25へ戻る。
ここで、第1流量調整弁13a及び第2流量調整弁13bの開度調整は、例えば電子膨張弁を用いた場合、弁の仕様や開度特性に合わせて、一定開度(例えば20パルス)ずつ小さくする方法で調整する。
なお、実施形態2では、圧縮機1の吸入冷媒過熱度SHsに基づいて第1流量調整弁13a及び第2流量調整弁13bの開度調整する方法を説明したが、吸入冷媒過熱度SHsの代わりに吸入冷媒乾き度に基づいて第1流量調整弁13a及び第2流量調整弁13bの開度調整する方法であってもよい。この場合、冷媒乾き度X=1で飽和ガス状態、X>1で過熱ガス状態となるため、X≧1となるように第1流量調整弁13a及び第2流量調整弁13bの開度を調整するとよい。吸入冷媒乾き度は冷媒の物性情報としてあらかじめ記憶しておき、吸入冷媒温度Tsや吸入冷媒圧力Psを用いて求めることができる。
《作用効果》
実施形態2の空気調和装置は、吐出冷媒温度検出手段により検出した圧縮機1の吐出冷媒温度Tdに基づいてバイパス配管12の第1流量調整弁13aと、吸入配管15の第2流量調整弁13bを制御することにより、内部熱交換器14の交換熱量を調整することができるので、冷媒回路を循環する冷媒にR32を使用した場合であっても、吐出冷媒温度過昇状態を回避させることができ、正常な空調運転を実現できる。
また、実施形態2に係る空気調和装置は、圧縮機1の吸入側の吸入冷媒状態に基づいて第1流量調整弁13aと第2流量調整弁13bの開度を制御することにより、圧縮機1の吸入側に液冷媒が過度に流入する液バック状態を回避して、圧縮機1の摺動部の焼きつき等による圧縮機故障を回避することができ、高い信頼性を実現できる。
《空気調和装置の変形例》
以上に本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、冷媒の流路構成(配管接続)、圧縮機、熱交換器、減圧装置等の冷媒回路要素の構成、等の内容は、各実施形態で説明した内容に限定されるものではなく、本発明の技術の範囲内で適宜変更が可能である。要するに、いわゆる当業者が必要に応じてなす種々なる変更、応用、利用の範囲をも本発明の要旨(技術的範囲)に含むことを念のため申し添える。
1 圧縮機、2 四方弁、3 室外熱交換器、4 室外送風装置、5a 第1減圧装置、5b 第2減圧装置、6 液接続配管、7 室内熱交換器、8 室内送風装置、9 ガス接続配管、11 レシーバ、12 バイパス配管、13a 第1流量調整弁、13b 第2流量調整弁、14 内部熱交換器、15 吸入配管、30 制御部、30a 測定部、30b 演算部、30c 駆動部、30d 記憶部、30e 判定部、201 吐出温度センサ、202 ガス側温度センサ、203 室外温度センサ、204 液側温度センサ、205 液側温度センサ、206 室内温度センサ、207 ガス側温度センサ、208 シェル温度センサ、A 室外ユニット、B 室内ユニット。

Claims (5)

  1. 圧縮機、凝縮器、減圧装置、及び蒸発器と、を順次配管で接続し、冷媒を循環させる冷媒回路を備えた空気調和装置であって、
    前記圧縮機の吸入側に接続する吸入配管に設置され、前記吸入配管を流れる冷媒と、前記凝縮器と前記減圧装置との間の冷媒とで熱交換させる内部熱交換器と、
    一方が前記内部熱交換器の入口側に配置された前記吸入配管に接続され、他方が前記内部熱交換器の出口側に配置された前記吸入配管に接続されたバイパス配管と、
    前記バイパス配管に設置された第1流量調整弁と、
    前記圧縮機の吐出冷媒温度を検出する吐出冷媒温度検出手段と、
    前記凝縮器及び前記蒸発器に設けられ、気液二相状態の冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段と、
    前記吐出冷媒温度検出手段で検出した温度と前記冷媒温度検出手段で検出した温度から前記圧縮機の吸入冷媒熱度又は吸入冷媒乾き度を検出する吸入冷媒状態検出手段と、
    前記第1流量調整弁の開度を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記吐出冷媒温度検出手段により検出した前記吐出冷媒温度が過昇状態か否かを判定し、
    前記吐出冷媒温度が過昇状態であると判定した場合には、前記第1流量調整弁の開度を全開し、その後、前記吸入冷媒状態検出手段により検出した吸入冷媒過熱度又は吸入冷媒乾き度に基づいて、液バック状態か否かを判定し、液バック状態と判定した場合には、前記第1流量調整弁の開度が閉じる方向に制御を行い、
    前記吐出冷媒温度が過昇状態ではないと判定した場合には、前記第1流量調整弁の開度を全閉する制御を行う、空気調和装置。
  2. 前記減圧装置は、第1減圧装置と第2減圧装置を有し、
    前記第1減圧装置と前記第2減圧装置との間の冷媒配管上にレシーバが設置され、
    前記内部熱交換器は、前記レシーバの内部において、前記吸入配管を流れる冷媒と、前記第1減圧装置と前記第2減圧装置との間の冷媒とを熱交換する、請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記内部熱交換器の入口側に配置された前記吸入配管のうち、前記吸入配管と前記バイパス配管の接続地点と、前記内部熱交換器との間に設置された第2流量調整弁を備え、
    前記制御部は、前記吐出冷媒温度検出手段により検出された前記吐出冷媒温度に基づいて、前記第1流量調整弁及び前記第2流量調整弁の開度を制御する、請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  4. 前記制御部は、前記吐出冷媒温度検出手段により検出した前記吐出冷媒温度が過昇状態か否かを判定し、
    前記吐出冷媒温度が過昇状態であると判定した場合には、前記第1流量調整弁の開度を全開し、かつ前記第2流量調整弁の開度を全閉し、その後、前記吸入冷媒状態検出手段により検出した吸入冷媒熱度又は吸入冷媒乾き度に基づいて、液バック状態か否かを判定し、液バック状態と判定した場合には、前記第1流量調整弁の開度が閉じる方向に制御を行い、かつ前記第2流量調整弁の開度が開く方向に制御を行い、
    前記吐出冷媒温度が過昇状態ではないと判定した場合には、前記第1流量調整弁の開度を全閉し、かつ前記第2流量調整弁の開度を全開する制御を行う、請求項3に記載の空気調和装置。
  5. 前記冷媒回路を循環する冷媒はR32である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気調和装置。
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