JP6696336B2 - 送信制御装置、無線通信システム及びキャリブレーション方法 - Google Patents

送信制御装置、無線通信システム及びキャリブレーション方法 Download PDF

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Description

本発明は、送信制御装置、無線通信システム及びキャリブレーション方法に関する。
一般に、送受信が時分割で行われるTDD(Time Division Duplex)を採用する無線通信システムでは、上り回線(Uplink:以下「UL」と略記する)及び下り回線(Downlink:以下「DL」と略記する)において同一周波数帯の信号が送受信される。このため、無線チャネルの対称性により、UL及びDLの無線チャネルは同等であるとみなすことが可能である。この性質を利用して、例えば基地局装置は、ユーザ端末から送信されたULの参照信号を用いてULのチャネル推定を実行し、ULのチャネル推定値をDLのチャネル推定値とみなして、DLの信号のプリコーディングなどを実行する。
ところで、UL及びDLの無線チャネルは対称であり同等である一方、基地局装置及びユーザ端末などの各装置の送受信回路の伝送特性は異なっている。このため、例えば基地局装置がULの参照信号から推定するULのチャネル推定値は、実際のDLのチャネルを正確に示すものではない。
すなわち、例えばULの信号は、ユーザ端末の送信回路を通過してULの無線チャネルを経由し、基地局装置の受信回路を通過する。これに対して、DLの信号は、基地局装置の送信回路を通過してDLの無線チャネルを経由し、ユーザ端末の受信回路を通過する。このため、基地局装置がチャネル推定するULのチャネルは、ユーザ端末の送信回路及び基地局装置の受信回路を含む一方で、実際のDLのチャネルは、基地局装置の送信回路及びユーザ端末の受信回路を含む。そして、送信回路及び受信回路の伝送特性は、基地局装置とユーザ端末とで異なっているため、これらの送受信回路の伝送特性の相違によって、UL及びDLのチャネルは互いに相違する。
そこで、ULのチャネル推定値から正確なDLのチャネル推定値を得るために、キャリブレーションが実行されることがある。キャリブレーションは、複数の送受信回路の伝送特性の相違を校正する処理であり、例えば試験信号を送受信することにより、複数のチャネルにおける位相回転及び振幅変動などの相対関係を求める。具体的に、例えば図9に示すように、送信回路T1及び受信回路R1を有する装置1と送信回路Tk及び受信回路Rkを有する装置kとのキャリブレーションについて説明する。
図9に示す2つのアンテナ間で試験信号を送受信することにより、伝達関数T1で表される送信回路T1、無線チャネル及び伝達関数Rkで表される受信回路Rkからなるチャネルのチャネル推定値h1,kと、伝達関数Tkで表される送信回路Tk、無線チャネル及び伝達関数R1で表される受信回路R1からなるチャネルのチャネル推定値hk,1とが得られる。これらのチャネル推定値h1,k、hk,1の比は、下記の式(1)で表される。
Figure 0006696336
ただし、式(1)において、g1,k及びgk,1はそれぞれ無線チャネルの伝搬路値であり、両方向の送受信において同一の値とみなすことができる。式(1)から、装置1の送信回路T1及び受信回路R1に関する補正係数u1を1と定義すると、装置kの送信回路Tk及び受信回路Rkに関する補正係数ukは、下記の式(2)のようになる。
Figure 0006696336
このようにして装置kの補正係数ukを求めておくことにより、例えば装置kから装置1へ送信された信号のチャネル推定値hk,1に補正係数ukを乗算すれば、装置1から装置kへ向かうチャネルの正確なチャネル推定値h1,kが得られる。
キャリブレーションは、例えば複数の送信点(Transmission Point:以下「TP」と略記する)が協調してユーザ端末へ信号を送信するCoMP(Coordinated Multi-Point transmission)などにおいても実行される。複数のTPから信号が送信される場合には、各TPの送受信回路の伝送特性の相違を校正するキャリブレーションが実行される。すなわち、例えばキャリブレーション対象の2つのTPそれぞれとユーザ端末との間で試験信号が送受信され、DLのチャネル推定値がユーザ端末からフィードバックされることにより、2つのTPのキャリブレーションが実行される。このように、複数のTPからペアを形成し、各ペアについて順次キャリブレーションすることにより、無線通信システム全体のTPのキャリブレーションを実現することができる。
国際公開第2015/022823号
熊田康義、原嘉孝、矢野安宏、久保博嗣、「TDD方式における双方向チャネル測定を用いたアンテナアレー自己キャリブレーション」、信学技報 RCS2008−12、電子情報通信学会、2008年5月
しかしながら、複数のTPについてキャリブレーションを実行する際には、TPのペアを形成するための処理量が増大するという問題がある。具体的には、例えば上述したように、キャリブレーション対象の2つのTPそれぞれとユーザ端末とが試験信号を送受信してキャリブレーションが実行される場合には、2つのTPと同時に無線通信可能なユーザ端末が存在しなければ、キャリブレーションが困難になる。すなわち、キャリブレーションに用いられるユーザ端末において、例えば2つのTPとの間のSIR(Signal to Noise Ratio)が所定基準を満たさない場合には、たとえユーザ端末から試験信号のチャネル推定値がフィードバックされても、キャリブレーションの信頼性は低くなる。このため、TPのペアを形成する際には、それぞれのペアに対して例えば条件を満たすユーザ端末が存在するか否かを判定する処理が実行され、ペアを形成する処理量が増大する。
特に、近年では、1つのベースバンド処理装置に接続された多数のTPが協調して信号を送信する大規模な協調システムが検討されており、考え得るTPのペアの数が増加する傾向にある。このため、キャリブレーションを実行するための条件が良好なペアを決定する処理量がさらに増大することになる。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、処理量の増大を抑制して送信点間のキャリブレーションを実現することができる送信制御装置、無線通信システム及びキャリブレーション方法を提供することを目的とする。
本願が開示する送信制御装置は、1つの態様において、メモリと、前記メモリに接続されたプロセッサとを有し、前記プロセッサは、それぞれ信号を無線送信する複数の送信点から、リンク生成の起点となる基準送信点を選択し、選択された基準送信点からのホップ数に対応する階層ごとに、順次1つずつ送信点を選択し、選択中の送信点との間の無線品質が所定の基準を満たす送信点を検索し、検索の結果得られた送信点のうち他の送信点に未接続の送信点と、前記選択中の送信点との間にリンクを生成して接続し、前記複数の送信点間に生成されたリンクを介してキャリブレーション信号を送受信させ、キャリブレーション信号を用いたチャネル推定結果に基づいて、前記複数の送信点が備える送信回路及び受信回路の伝送特性の相違を校正するキャリブレーション係数を算出する処理を実行する。
本願が開示する送信制御装置、無線通信システム及びキャリブレーション方法の1つの態様によれば、処理量の増大を抑制して送信点間のキャリブレーションを実現することができるという効果を奏する。
図1は、一実施の形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。 図2は、一実施の形態に係るベースバンド処理装置の構成を示すブロック図である。 図3は、一実施の形態に係るDL送信方法を示すフロー図である。 図4は、CALリンク生成処理を示すフロー図である。 図5は、CALリンク生成の具体例を示す図である。 図6は、図5に続く図である。 図7は、CALリンクの具体例を示す図である。 図8は、CAL誤差テーブルの具体例を示す図である。 図9は、キャリブレーションを説明する図である。
以下、本願が開示する送信制御装置、無線通信システム及びキャリブレーション方法の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、一実施の形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。図1に示すように、無線通信システムは、ベースバンド処理装置100と複数の送信点(TP)110とを有し、各TP110は、ベースバンド処理装置100に接続されている。なお、図1では省略したが、他の複数のTPが他のベースバンド処理装置に接続されて配置されても良い。
ベースバンド処理装置100は、図示しないユーザ端末に対して信号を送信する際に、複数のTP110を協調させて信号を送信させる。すなわち、ベースバンド処理装置100は、ユーザ端末宛てのベースバンド信号を生成し、プリコーディングをした上で、送信元のTP110へベースバンド信号を送信する。このとき、ベースバンド処理装置100は、ユーザ端末から各TP110へ向かう上り回線(UL)のチャネル推定値に基づいて各TP110からユーザ端末へ向かう下り回線(DL)のチャネル推定値を算出し、DLのチャネル推定値からプリコーディング行列を生成する。
また、ベースバンド処理装置100は、複数のTP110による協調送信を実行するために、複数のTP110のキャリブレーションを実行する。すなわち、ベースバンド処理装置100は、自装置に接続された複数のTP110からペアを形成し、形成したペアのTP110間にキャリブレーション用のリンク(以下「CALリンク」という)を生成する。そして、ベースバンド処理装置100は、CALリンクを介してキャリブレーション用の参照信号(以下「CAL信号」という)を送受信させ、TP110間のキャリブレーションを実行する。
ベースバンド処理装置100は、CALリンクを生成する際、起点のTP110との間で条件を満たすTP110を検索し、該当するTP110を第1層のTPに設定するとともに、起点のTP110と第1層のTPとの間にCALリンクを生成する。そして、ベースバンド処理装置100は、第1層のTPそれぞれとの間で条件を満たすTP110を検索し、該当するTP110を第2層のTPに設定するとともに、対応する第1層のTPとの間にCALリンクを生成する。以下、ベースバンド処理装置100は、起点のTP110からのホップ数に対応する階層ごとにCALリンクの生成を繰り返し、自装置に接続するTP110の間のCALリンクを生成する。このとき、ベースバンド処理装置100は、一度CALリンクによって接続されたTP110については、他のCALリンクによって他のTP110と接続した方が好条件であっても、CALリンクを修正しない。すなわち、ベースバンド処理装置100は、ある上位階層のTP110との間で条件を満たすTP110のうち、他のTP110と未接続のTP110のみを上位階層のTP110と接続する。ベースバンド処理装置100によるCALリンクの生成については、後に詳述する。
TP110は、図示しないユーザ端末との間で無線通信する。すなわち、TP110は、ユーザ端末宛てのベースバンド信号をベースバンド処理装置100から受信すると、このベースバンド信号に対して所定の無線送信処理を施し、アンテナを介して無線送信する。また、TP110は、ユーザ端末から無線送信された信号をアンテナを介して受信し、受信信号に対して所定の無線受信処理を施す。そして、TP110は、無線受信処理によって得られたベースバンド信号をベースバンド処理装置100へ送信する。
TP110は、アンテナごとにそれぞれ送信回路及び受信回路を有している。送信回路は、例えばD/A(Digital/Analog)変換及びアップコンバートなどの無線送信処理を実行し、受信回路は、例えばダウンコンバート及びA/D(Analog/Digital)変換などの無線受信処理を実行する。
これらのアンテナごとの送信回路及び受信回路は、異なる伝送特性を有するため、上述したように、ベースバンド処理装置100によってキャリブレーションが実行される。キャリブレーション時には、送信回路は、キャリブレーション信号に対して無線送信処理を実行し、ベースバンド処理装置100によって生成されたCALリンクを介して、無線送信処理後のキャリブレーション信号を送信する。また、受信回路は、ベースバンド処理装置100によって生成されたCALリンクを介して、キャリブレーション信号を受信し、受信したキャリブレーション信号に対して無線受信処理を実行する。
なお、TP110が複数のアンテナを備える場合には、各TP110においてあらかじめ決定された基準アンテナ間のキャリブレーションが実行されても良い。この場合、それぞれのTP110において、基準アンテナと他のアンテナとの間のキャリブレーションが実行されれば、すべてのTP110間及びすべてのアンテナ間でのキャリブレーションが実行されたことになる。
図2は、一実施の形態に係るベースバンド処理装置100の構成を示すブロック図である。図2に示すベースバンド処理装置100は、送信インタフェース部(以下「送信I/F部」と略記する)201、受信インタフェース部(以下「受信I/F部」と略記する)202、プロセッサ203及びメモリ204を有する。
送信I/F部201は、複数のTP110と接続し、プロセッサ203から出力される信号を各TP110へ送信する。
受信I/F部202は、複数のTP110と接続し、各TP110から送信された信号を受信し、プロセッサ203へ出力する。
プロセッサ203は、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はDSP(Digital Signal Processor)などを備え、メモリ204を利用して種々の処理を実行する。具体的には、プロセッサ203は、測定信号送信部250、測定信号受信部251、SIR算出部252、CALリンク生成部253、CAL信号送信部254、CAL信号受信部255、CAL係数算出部256、UL信号受信部257、チャネル推定値補正部258及びDL信号送信部259を有する。
測定信号送信部250は、TP110間のSIRを測定するための既知の測定信号を各TP110から順番に送信させる。すなわち、測定信号送信部250は、送信I/F部201に接続されたTP110から1つずつ順番に測定信号を送信させる。測定信号送信部250は、各TP110からの測定信号の送信を、例えば1日1回などの所定の周期で実行する。また、測定信号送信部250は、例えば後述するCAL信号受信部255によって受信されるCAL信号の平均受信レベルが所定の閾値未満になった場合に、各TP110からの測定信号の送信を実行しても良い。測定信号は、TP110間のCALリンク生成に利用される。
測定信号受信部251は、TP110から順次送信され他のTP110が受信した測定信号を受信する。すなわち、上述したように、TP110は1つずつ順番に測定信号を送信するため、各TP110は、自己以外のTP110から送信された測定信号を受信する。なお、測定信号送信部250及び測定信号受信部251による測定信号の送受信は、例えばTDDにおいてDLとULが切り替わる境界に配置されるガードピリオド(Guard Period:GP)を利用して実行されても良い。
SIR算出部252は、測定信号受信部251によって受信された測定信号を用いて、TP110間の無線品質を測定する。具体的には、SIR算出部252は、2つのTP110の組み合わせごとに、両方向に送信された測定信号のSIRをそれぞれ算出する。したがって、SIR算出部252は、すべてのTP110のペアについて、両方向のSIRを算出する。
CALリンク生成部253は、SIR算出部252によって算出されたSIRを用いて、キャリブレーションを実行するペアのTP110間にCALリンクを生成する。すなわち、CALリンク生成部253は、無線品質が所定の基準を満たすTP110をペアに決定し、ペアとなるTP110間をCALリンクによって接続する。
具体的には、CALリンク生成部253は、1つのTP110を起点に決定し、起点のTP110との間のSIRが所定の閾値以上のTP110を検索する。そして、CALリンク生成部253は、該当するTP110を第1層のTPに設定し、起点のTP110と第1層のTP110との間にCALリンクを生成する。
さらに、CALリンク生成部253は、第1層のTP110を順次1つずつ選択し、選択中のTP110との間のSIRが所定の閾値以上のTP110を検索する。そして、CALリンク生成部253は、該当するTP110のうち他のTP110と未接続のTP110を第2層のTPに設定し、選択中の第1層のTP110と第2層のTP110との間にCALリンクを生成する。
以降、CALリンク生成部253は、上記の処理を繰り返して、第1層のTP110すべてが第2層のTP110と接続されると、第2層のTP110についても順次1つずつ選択して第3層のTP110との間にCALリンクを生成する。このとき、CALリンク生成部253は、SIRが所定の閾値以上で基準を満たすTP110であっても、既に他のTP110と接続しているTP110は除外してTP110のペアを決定していく。したがって、CALリンク生成部253は、起点のTP110に近い上位の階層から順にCALリンクを生成していき、一度生成したCALリンクは変更しない。このため、CALリンクを生成する処理量の増大を抑制することができる。
CAL信号送信部254は、CALリンク生成部253によって生成されたCALリンクを介して各TP110からCAL信号を送信させる。このとき、CAL信号送信部254は、複数のTP110から同時にCAL信号を送信させても良い。ただし、1つのTP110は、CAL信号の送受信を同時に実行することはできないため、CAL信号送信部254は、例えば同時にCAL信号を送信するTP110を偶数階層のTP110のみ又は奇数階層のTP110のみにする。偶数階層のTP110との間でCALリンクが生成されているのは、奇数階層のTP110であるため、複数の偶数階層のTP110が同時にCAL信号を送信しても、奇数階層のTP110がCAL信号を受信可能である。また、CAL信号送信部254は、複数のTP110から同時にCAL信号を送信する場合には、各TP110から送信されるCAL信号として、互いに直交する系列を用いる。
CAL信号受信部255は、CALリンク生成部253によって生成されたCALリンクを介して各TP110に受信されたCAL信号を受信する。
CAL係数算出部256は、CAL信号受信部255によって受信されたCAL信号を用いてチャネル推定を実行し、各TP110の送信回路及び受信回路の伝送特性の相違を校正するキャリブレーション係数(以下「CAL係数」と略記する)を算出する。具体的には、CAL係数算出部256は、以下のようなキャリブレーション行列Cを生成する。
すなわち、CALリンクで接続されたTP#m(mは整数)からTP#n(nは整数、n≠m)へ信号を送信する場合のチャネル推定値hTP(m,n)と、逆方向に信号を送信する場合のチャネル推定値hTP(n,m)とは、それぞれ以下のように表される。
TP(m,n)=Rn・gTP(m,n)・Tm
TP(n,m)=Rm・gTP(n,m)・Tn
ただし、gTP(m,n)及びgTP(n,m)はそれぞれ無線チャネルの伝搬路値であり、両方向の送受信において同一の値とみなすことができる。また、Tm及びRmはTP#mの送信回路及び受信回路の伝達関数であり、Tn及びRnはTP#nの送信回路及び受信回路の伝達関数である。これらのチャネル推定値は、CAL信号受信部255によって受信されたCAL信号に対するチャネル推定を実行することにより求められる。ここで、CALリンクで直接接続されたTP#mとTP#nの間の校正係数cm,nを、以下のようにチャネル推定値の比であるものとする。
Figure 0006696336
各TP110は、CALリンクによって接続されているため、任意の2つのTP110は、1又は複数のCALリンクを辿って接続することができる。そこで、例えばTP#0〜#8の9個のTP110がベースバンド処理装置100に接続されている場合、TP#0を基準としたTP#0〜#8の校正係数c0〜c8は、例えば以下のように表される。
0=1
1=c0,1
2=c0,2
3=c0,3
4=c0,1・c1,4
5=c0,1・c1,5
6=c0,2・c2,6
7=c0,2・c2,7
8=c0,8
これらの校正係数において、例えば校正係数c1、c2、c3、c8は、上記のCALリンクで接続されたTP110間の校正係数に等しいことから、TP#1、#2、#3、#8は、TP#0に直接接続されたTP110であることがわかる。一方、校正係数c4、c5、c6、c7は、上記のCALリンクで接続されたTP110間の校正係数の積で表されていることから、TP#4、#5、#6、#7は、他のTP110を経由してTP#0に接続されたTP110であることがわかる。具体的には、TP#4、#5はTP#1を経由してTP#0に接続し、TP#6、#7はTP#2を経由してTP#0に接続することがわかる。このような場合、CAL係数算出部256は、キャリブレーション行列Cとして、校正係数c0〜c8を対角成分に有する対角行列を求める。すなわち、CAL係数算出部256は、以下の式(3)に示すキャリブレーション行列Cを生成する。
Figure 0006696336
ただし、式(3)において、diag()は対角行列を表す。このようなキャリブレーション行列Cは、TP#0の送信回路及び受信回路の伝達関数を基準とした、各TP#0〜#8における送信回路及び受信回路の伝達関数の比を示している。このため、キャリブレーション行列Cの逆行列C-1をULのチャネル行列に乗算することにより、DLのチャネル行列を得ることが可能となる。
UL信号受信部257は、ユーザ端末から送信されて各TP110によって受信されたUL信号を受信する。そして、UL信号受信部257は、UL信号を用いて、ユーザ端末と各TP110の間のチャネル推定値を算出する。このとき、UL信号受信部257は、複数のユーザ端末と複数のTP110のそれぞれの組み合わせごとのチャネル推定値を成分とするULチャネル行列を生成する。
チャネル推定値補正部258は、UL信号受信部257によって算出されたチャネル推定値を、CAL係数算出部256によって算出されたCAL係数によって補正する。すなわち、チャネル推定値補正部258は、UL信号受信部257によって算出されたULのチャネル推定値をCAL係数によって補正することにより、DLのチャネル推定値を得る。具体的には、チャネル推定値補正部258は、UL信号受信部257によって生成されたULチャネル行列に、CAL係数算出部256によって生成されたキャリブレーション行列Cの逆行列C-1を乗算する。これにより、チャネル推定値補正部258は、ULチャネル行列からDLのチャネル行列を得る。
DL信号送信部259は、チャネル推定値補正部258によって得られたDLのチャネル推定値を用いて、ユーザ端末を送信先とするDL信号を送信する。具体的には、DL信号送信部259は、DLのチャネル推定値を用いてDL信号のプリコーディング行列を生成し、DL信号をプリコーディングした上で各TP110へ送信する。これにより、DL信号は、各TP110から適切な送信ウェイトで送信され、ユーザ端末における干渉を低減することが可能となる。
次いで、上記のように構成されたベースバンド処理装置100によるDL信号の送信方法について、図3に示すフロー図を参照しながら説明する。
例えば1日に1回などの所定の周期が到来した際やCAL信号の平均受信レベルが所定の閾値未満になった際には、CALリンクを生成するために既知の測定信号がTP110間で送受信される(ステップS101)。具体的には、測定信号送信部250によって、1つのTP110からの測定信号の送信が順次指示され、他のTP110によって受信された測定信号が測定信号受信部251によって受信される。測定信号の送受信は、例えばDL及びULのいずれの信号も送受信されないGPを利用して実行されても良い。
そして、測定信号受信部251によって受信された測定信号が用いられることにより、TP110間のSIRが算出される(ステップS102)。すなわち、すべてのTP110のペアごとに測定信号が送受信されているため、SIR算出部252によって、各ペアのTP110間のSIRが算出される。すべてのペアについてSIRが算出されると、CALリンク生成部253によって、CAL信号の送受信に用いられるCALリンクが生成される(ステップS103)。
CALリンク生成の際には、1つの起点のTP110が選択され、起点のTP110からSIRが所定の基準を満たすTP110が順次接続される。このとき、起点のTP110からのホップ数が少ないTP110から順にCALリンクが生成される。換言すれば、上位の階層のTP110から順にCALリンクが生成され、一度生成されたCALリンクは、下位の階層のTP110についてCALリンクが生成される際に変更されない。なお、CALリンク生成処理については、後に詳述する。
CALリンクが生成されると、CALリンクによって接続されたTP110間でCAL信号が送受信される(ステップS104)。具体的には、CAL信号送信部254によって、いずれかのTP110からのCAL信号の送信が順次指示され、他のTP110によって受信されたCAL信号がCAL信号受信部255によって受信される。このとき、CAL信号送信部254によって、例えば偶数階層に属する複数のTP110から同時にCAL信号が送信されるように指示されたり、奇数階層に属する複数のTP110から同時にCAL信号が送信されるように指示されたりしても良い。ただし、複数のTP110から同時にCAL信号が送信される場合には、各TP110から送信されるCAL信号は、互いに直交した系列を含む。
CAL信号が送受信されると、CAL係数算出部256によってCAL信号を用いたチャネル推定が実行され、各TP110間のチャネル推定値に基づいて、各TP110の送信回路及び受信回路の伝送特性の相違を校正するCAL係数が算出される(ステップS105)。具体的には、CAL係数算出部256によって、例えば上式(3)で示したキャリブレーション行列C及びその逆行列C-1が算出される。キャリブレーション行列Cは、各TP110の送信回路及び受信回路の伝送特性の比を対角成分に有する行列であり、その逆行列C-1をULのチャネル行列に乗算することにより、DLのチャネル行列が求められる。
このように、CALリンクによって接続されるTP110間のCAL信号の送受信によってキャリブレーションが実行されることにより、ULのチャネル行列をDLのチャネル行列に補正することが可能となる。そこで、ユーザ端末からULの信号が送信されると、この信号はユーザ端末の通信相手のTP110によって受信され、ベースバンド処理装置100へ送信される。そして、UL信号は、UL信号受信部257によって受信され(ステップS106)、ULのチャネル推定が実行される(ステップS107)。すなわち、UL信号受信部257によって、ユーザ端末とTP110の間のULのチャネル行列が求められる。
求められたULのチャネル行列は、チャネル推定値補正部258へ出力され、チャネル推定値補正部258によって、チャネル推定値が補正される(ステップS108)。具体的には、ULのチャネル行列にキャリブレーション行列Cの逆行列C-1が乗算されることにより、DLのチャネル行列が求められる。
そして、DLのチャネル行列がDL信号送信部259へ出力され、DL信号送信部259によって、DLの信号に送信ウェイトを適用するためのプリコーディング行列が生成される(ステップS109)。このとき、DL信号送信部259は、チャネル推定値補正部258によって補正されたチャネル推定値を用いてプリコーディング行列を生成する。すなわち、ULのチャネル行列を補正して得られたDLのチャネル行列に基づいて、プリコーディング行列が生成される。
そして、ユーザ端末宛てのDLの信号がプリコーディング行列を用いてプリコーディングされ、送信I/F部201からそれぞれのTP110へ送信される(ステップS110)。DLの信号は、各TP110からユーザ端末へ無線送信される。このように、ULチャネル行列を補正して得られたDLチャネル行列からプリコーディング行列を求めてDLの信号をプリコーディングするため、ユーザ端末におけるDLの信号の受信特性を向上することができる。
ここで、TP110間のキャリブレーションで求められたキャリブレーション行列Cに基づいてチャネル推定値を補正することにより、DLの受信特性が向上する点について説明しておく。
説明を簡単にするため、TP110及びユーザ端末がいずれもアンテナを1つのみ有するものとすると、N個のTP110とM個のユーザ端末との間に形成される無線チャネルは、以下のチャネル行列Hによって表される。
Figure 0006696336
ただし、hm,nは、ユーザ端末#mとTP#nの間の無線チャネルのチャネル推定値を示し、ULとDLで同一の値とみなすことができる。このため、各TP110によってユーザ端末から受信されたULの信号のチャネル推定が行われると、以下のULチャネル行列Gが得られる。
Figure 0006696336
ただし、tm、rmは、それぞれユーザ端末#mの送信回路及び受信回路の伝達関数を示し、Tn、Rnは、それぞれTP#nの送信回路及び受信回路の伝達関数を示す。一方、DLチャネル行列Fは、以下のように表される。
Figure 0006696336
ただし、行列Bは、各ユーザ端末の送信回路及び受信回路の伝達関数の比を対角成分に有する対角行列であり、行列Aは、各TP110の送信回路及び受信回路の伝達関数の比を対角成分に有する対角行列である。このように、ULチャネル行列GとDLチャネル行列Fとの間には、TP110及びユーザ端末の送信回路及び受信回路の伝送特性による相違が存在する。
ところで、上式(3)で示したキャリブレーション行列Cは、以下のように、行列Aを用いて表すことができる。
Figure 0006696336
また、ULチャネル行列Gをキャリブレーション行列Cの逆行列C-1によって補正して得られる補正DLチャネル行列F’は、以下のようになる。
Figure 0006696336
この補正DLチャネル行列F’を用いる場合のDLの送信ウェイト行列Wには、例えば以下のようなZF(Zero Forcing)方式のものがある。
W=F’H・(F’・F’H-1
ただし、F’Hは、補正DLチャネル行列F’のエルミート行列を示す。
この送信ウェイト行列WをM個のユーザ端末に対する送信シンボル(s0, …, sM-1)に適用した場合の各ユーザ端末における受信シンボル(y0, …, yM-1)は、以下のようになる。
Figure 0006696336
ここで、行列Bは、各ユーザ端末の送信回路及び受信回路の伝達関数の比を対角成分に有する対角行列であるため、各TP110とユーザ端末の間のDLの等価チャネルF・Wが対角行列で表されている。したがって、各ユーザ端末宛ての送信シンボルは、DLのチャネルで互いに干渉することなくそれぞれユーザ端末によって受信される。また、ユーザ端末#m宛ての送信シンボルsmに対応する受信シンボルymは、以下の式で表される。
Figure 0006696336
すなわち、各ユーザ端末における受信シンボルは、キャリブレーションの基準となるTP#0の送信回路及び受信回路の伝達関数の比と、ユーザ端末自身の送信回路及び受信回路の伝達関数の比とに対応する歪みを受けている。この歪みは、ユーザ端末における受信処理で補償可能であり、歪みを補償することにより、DLの信号の受信特性を向上することができる。
このように、キャリブレーション行列Cの逆行列C-1によってULチャネル行列Gを補正し、得られた補正DLチャネル行列F’に基づく送信ウェイト行列Wを用いてDLの送信シンボルがプリコーディングされる。この結果、DLの送信シンボルが互いに干渉することなく、受信特性を向上することができる。
次に、CALリンク生成処理について、図4に示すフロー図を参照しながら説明する。図4に示すCALリンク生成処理は、主にCALリンク生成部253によって実行される。
まず、起点からのホップ数に対応する階層を表すパラメータLが0に初期化される(ステップS201)。そして、第L層のTP110が1つ選択されるが(ステップS202)、ここではパラメータLが0であるため、起点のTP110が選択される。起点のTP110の選択においては、例えばベースバンド処理装置100に接続されたすべてのTP110のうち、地理的に中央付近に位置するTP110が選択されても良い。また、測定信号を用いて算出された他のTP110との間のSIRの平均値が最も高いTP110が起点のTP110に選択されても良い。
第L層のTP110(ここでは起点のTP110)が選択されると、選択されたTP110との間のSIRが所定の閾値以上であるTP110が検索される(ステップS203)。そして、SIRが基準を満たすTP110があるか否かが判断され(ステップS204)、選択中のTP110に対して基準を満たすTP110がある場合には(ステップS204Yes)、他のTP110に未接続のTP110が第(L+1)層のTP110に設定される(ステップS205)。換言すれば、選択中の第L層のTP110と、他のTP110とCALリンクによって接続されていない第(L+1)層のTP110との間にCALリンクが生成される。
このため、たとえ選択中のTP110との間でSIRが基準を満たしていても、既に他のTP110とCALリンクで接続されているTP110については、選択中のTP110とCALリンクで接続されることがない。結果として、一度生成されたCALリンクが後から変更されることがなく、CALリンク生成のための処理量の増大を抑制することができる。
そして、選択中の第L層のTP110に接続するCALリンクが生成された場合、又は選択中のTP110に対して基準を満たすTP110がない場合には(ステップS204No)、第L層に未選択のTP110が残っているか否かが判断される(ステップS206)。この判断の結果、未選択のTP110が残っている場合には(ステップS206Yes)、第L層の未選択のTP110が1つ選択されて(ステップS202)、上記と同様にSIRに基づくCALリンクの生成が繰り返される。
ここでは、選択中のTP110が起点のTP110であるため、第L層に未選択のTP110はない(ステップS206No)。そこで、ベースバンド処理装置100に接続されたすべてのTP110がCALリンクで接続済みであるか否かが判断される(ステップS207)。すなわち、起点のTP110とSIRが基準を満たす第1層のTP110との間にCALリンクが生成されたことにより、全TP110がCALリンクによって接続されたか否かが判断される。この判断の結果、すべてのTP110が接続されていれば(ステップS207Yes)、CALリンク生成処理は終了する。
一方、いずれのTP110ともCALリンクで接続されていないTP110が残っていれば(ステップS207No)、パラメータLがインクリメントされ(ステップS208)、インクリメント後のパラメータLが所定の上限以上であるか否かが判定される(ステップS209)。判定の結果、パラメータLが所定の上限に達している場合には(ステップS209Yes)、SIRが基準を満たすという条件の下でCALリンクの生成を継続することが困難であるか、又は起点のTP110から末端のTP110までのホップ数が過大になると判断され、CALリンク生成処理は終了する。
インクリメント後のパラメータLが所定の上限に達していない場合には(ステップS209No)、第L層のTP110が1つ選択される(ステップS202)。すなわち、例えば起点のTP110と第1層のTP110との間にCALリンクが生成された後、パラメータLがインクリメントされて1になると、第1層のTP110が1つ選択される。
そして、選択中の第1層のTP110との間のSIRが所定の閾値以上であるTP110が検索され(ステップS203)、SIRが条件を満たすTP110が第2層のTP110に設定されて選択中の第1層のTP110とCALリンクで接続される(ステップS204、S205)。このとき、起点のTP110や第1層の他のTP110は、他のTP110と接続済みのTP110であるため、たとえこれらのTP110に関するSIRが基準を満たしていても、選択中の第1層のTP110と接続されることはない。同様に、既に第1層の他のTP110とCALリンクで接続済みの第2層のTP110に関するSIRが基準を満たしていても、この第2層のTP110は、選択中の第1層のTP110と接続されることはない。
以降、起点のTP110に近い上位の階層から順にTP110がCALリンクで接続され、起点のTP110から末端のTP110までのホップ数が最小で済む。この結果、CALリンクを介してCAL信号を送受信するキャリブレーションにおいて、CALリンクごとに累積されるキャリブレーション誤差が最小で済み、精度の高いキャリブレーションが可能となる。
次に、上述したCALリンク生成処理の具体例について、図5、6を参照しながら説明する。図5、6において、白い点はTPの位置を示し、実線又は破線の矢印はCALリンクを示す。
図5(A)に示すように、起点のTP501が選択されると、このTP501との間のSIRが所定の閾値以上のTPが第1層のTPに設定され、起点のTP501とCALリンクで接続される。図5(A)では、5個のTPが第1層のTPに設定され、起点のTP501とCALリンクで接続されている。
そして、図5(B)に示すように、第1層のTPが順次選択され、選択中の第1層のTPとの間のSIRが所定の閾値以上のTPが第2層のTPに設定され、選択中の第1層のTPとCALリンクで接続される。このとき、例えば第1層のTP502が第1層のTP503よりも先に選択された場合には、第1層のTP502とCALリンクで接続された第2層のTP504は、後から第1層のTP503とCALリンクで接続されることはない。すなわち、たとえ第1層のTP503とTP504の間のSIRの方が第1層のTP502とTP504の間のSIRより良好であっても、第1層のTP503が選択中の時点では、既にTP504がTP502と接続済みであるため、選択中のTP503とTP504がCALリンクで接続されることはない。
このように、SIRが基準を満たしていれば、最適な組み合わせでなくてもペアのTPがCALリンクで接続され、後からTPのペアが変更されることがない。このため、TPの最適なペアを形成するためにSIRを比較する処理などを省略することができ、処理量の増大を抑制することができる。
すべての第1層のTPについて第2層のTPとの接続が完了すると、図6(A)に示すように、第2層のTPが順次選択され、選択中の第2層のTPとの間のSIRが所定の閾値以上のTPが第3層のTPに設定され、選択中の第2層のTPとCALリンクで接続される。ここでも、SIRが基準を満たしても、既に他のTPと接続済みのTPは選択中のTPとCALリンクで接続されることはない。したがって、例えば第2層のTP601と第1層のTP602の間のSIRが良好であっても、第2層のTP601が選択中の時点では、既にTP602が起点のTPと接続済みであるため、選択中のTP601とTP602がCALリンクで接続されることはない。
すべての第2層のTPについて第3層のTPとの接続が完了すると、すべてのTPがCALリンクで接続されたか否かが判断されるが、ここでは、例えばTP603のように、CALリンクで接続されていないTPが存在する。このため、引き続き、図6(B)に示すように、第3層のTPが順次選択され、選択中の第3層のTPとの間のSIRが所定の閾値以上のTPが第4層のTPに設定され、選択中の第3層のTPとCALリンクで接続される。この例では、図6(B)に示すように、第4層のTPを設けてCALリンクを生成することにより、すべてのTPが起点のTPとCALリンクによって接続される。これにより、起点のTPからCALリンクを辿って任意のTPに到達可能なCALリンクを生成することができ、CALリンクを介したCAL信号の送受信により、起点のTPを基準とした任意のTPの校正係数を算出することができる。結果として、例えば上式(3)に示したような、各TPに関する校正係数を対角成分に有するキャリブレーション行列Cを生成することが可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、起点のTPから階層ごとに、SIRが基準を満たすTPをCALリンクで接続していき、一度生成したCALリンクは変更しない。そして、すべてのTPがCALリンクで接続されると、CALリンクを介してCAL信号を送受信することにより、キャリブレーションを実行する。このため、CALリンクを生成する際に、各TP間のSIRを比較して最適なTPのペアを形成する処理などを省略することができ、処理量の増大を抑制してTP間のキャリブレーションを実現することができる。また、起点のTPから末端のTPまでのホップ数が最小で済む結果、CALリンクごとに累積されるキャリブレーション誤差が最小で済み、精度の高いキャリブレーションが可能となる。
なお、上記一実施の形態において、ベースバンド処理装置100に接続されたすべてのTP110がCALリンクで接続されずにCALリンク生成処理が完了してしまうことがある。すなわち、図4に示したフロー図において、すべてのTP110が接続済みでないにもかかわらず(ステップS207No)、パラメータLが所定の上限に達して(ステップS209Yes)、CALリンク生成処理が完了することがある。このような場合には、未接続のTP110から新たな起点のTP110を選択し、改めてCALリンク生成処理を実行しても良い。
このようにすることにより、例えば図7に示すように、2つの起点のTP701、702が設定され、それぞれの起点のTP701、702に接続するグループ703、704が形成される。これらのグループ703、704は、DLの信号を送信する際に協調して信号を送信するTPのグループとしても良い。すなわち、ユーザ端末へ複数のTPが協調して信号を送信する際に、グループ703に属するTPが協調したり、グループ704に属するTPが協調したりすれば良い。各グループ703、704では、起点のTP701、702を基準としたキャリブレーションが可能であるため、これらのグループ703、704内のTPが協調することにより、キャリブレーションが実行された複数のTPが協調して信号を送信することができる。
(他の実施の形態)
上記一実施の形態においては、一度生成したCALリンクが変更されることはないものとしたが、起点のTPから末端のTPまでのCALリンクによる接続状況によっては、キャリブレーション時の累積誤差が大きくなることがある。すなわち、個々のCALリンクは、SIRが基準を満たすTP間に生成されるため、それぞれのCALリンクにおけるキャリブレーションの誤差(以下「CAL誤差」と略記する)は小さい。しかしながら、起点のTPから末端のTPまでの間には複数のCALリンクが含まれることがあり、これらのCALリンクにおけるCAL誤差が累積されると、特定のTPのペアにおけるキャリブレーションの誤差が大きくなることがある。
そこで、上記一実施の形態と同様のCALリンク生成処理が実行された後、累積誤差を小さくするようにCALリンクを修正しても良い。具体的には、ベースバンド処理装置100のCALリンク生成部253は、例えば図8に示すCAL誤差テーブルを参照し、CALリンク生成処理後に、起点のTPから末端のTPまでの累積誤差を算出する。すなわち、例えば起点のTPと末端のTPが、SIRがA1未満のTP間を接続するCALリンクと、SIRがA2以上A3未満のTP間を接続するCALリンクとによって接続される場合、この末端のTPまでの累積誤差は(B1+B3)と算出される。そして、CALリンク生成部253は、それぞれの末端のTPまでの累積誤差を算出し、累積誤差が所定の閾値以上のTPがある場合には、累積誤差を小さくするようにCALリンクを修正する。
これにより、キャリブレーションの累積誤差を低減するCALリンクを生成することができ、キャリブレーションの精度をさらに向上することができる。なお、図8に示すCAL誤差テーブルは、SIRごとに予想されるCAL誤差を対応付けて記憶するテーブルであり、シミュレーションなどを通してあらかじめ作成され、メモリ204に記憶される。
201 送信I/F部
202 受信I/F部
203 プロセッサ
204 メモリ
250 測定信号送信部
251 測定信号受信部
252 SIR算出部
253 CALリンク生成部
254 CAL信号送信部
255 CAL信号受信部
256 CAL係数算出部
257 UL信号受信部
258 チャネル推定値補正部
259 DL信号送信部

Claims (6)

  1. メモリと、
    前記メモリに接続されたプロセッサとを有し、
    前記プロセッサは、
    それぞれ信号を無線送信する複数の送信点から、リンク生成の起点となる基準送信点を選択し、
    選択された基準送信点からのホップ数に対応する階層ごとに、順次1つずつ送信点を選択し、選択中の送信点との間の無線品質が所定の基準を満たす送信点を検索し、
    検索の結果得られた送信点のうち他の送信点に未接続の送信点と、前記選択中の送信点との間にリンクを生成して接続し、
    前記複数の送信点間に生成されたリンクを介してキャリブレーション信号を送受信させ、
    キャリブレーション信号を用いたチャネル推定結果に基づいて、前記複数の送信点が備える送信回路及び受信回路の伝送特性の相違を校正するキャリブレーション係数を算出する
    処理を実行することを特徴とする送信制御装置。
  2. 前記送受信させる処理は、
    偶数階層及び奇数階層のいずれか一方に属する複数の送信点から同時にキャリブレーション信号を送信させ、
    送信されたキャリブレーション信号を偶数階層及び奇数階層のいずれか他方に属する送信点に受信させる
    ことを特徴とする請求項記載の送信制御装置。
  3. 前記メモリは、
    無線品質ごとに予想されるキャリブレーション誤差を対応付けて記憶する誤差テーブルを記憶し、
    前記プロセッサは、
    前記誤差テーブルを参照して、前記基準送信点と他の送信点の間のリンクにおける無線品質に対応するキャリブレーション誤差を累積した累積誤差を算出し、
    算出された累積誤差が所定の閾値以上である場合、前記基準送信点と前記他の送信点の間に生成されたリンクを修正する
    処理をさらに実行することを特徴とする請求項1記載の送信制御装置。
  4. 無線品質ごとに予想されるキャリブレーション誤差を対応付けて記憶する誤差テーブルを記憶するメモリと、
    前記メモリに接続されたプロセッサとを有し、
    前記プロセッサは、
    それぞれ信号を無線送信する複数の送信点から、リンク生成の起点となる基準送信点を選択し、
    選択された基準送信点からのホップ数に対応する階層ごとに、順次1つずつ送信点を選択し、選択中の送信点との間の無線品質が所定の基準を満たす送信点を検索し、
    検索の結果得られた送信点のうち他の送信点に未接続の送信点と、前記選択中の送信点との間にリンクを生成して接続し、
    前記誤差テーブルを参照して、前記基準送信点と他の送信点の間のリンクにおける無線品質に対応するキャリブレーション誤差を累積した累積誤差を算出し、
    算出された累積誤差が所定の閾値以上である場合、前記基準送信点と前記他の送信点の間に生成されたリンクを修正する
    処理を実行することを特徴とする送信制御装置。
  5. 送信制御装置と前記送信制御装置に接続された複数の送信点とを有する無線通信システムであって、
    前記送信制御装置は、
    メモリと、
    前記メモリに接続されたプロセッサとを有し、
    前記プロセッサは、
    それぞれ信号を無線送信する複数の送信点から、リンク生成の起点となる基準送信点を選択し、
    選択された基準送信点からのホップ数に対応する階層ごとに、順次1つずつ送信点を選択し、選択中の送信点との間の無線品質が所定の基準を満たす送信点を検索し、
    検索の結果得られた送信点のうち他の送信点に未接続の送信点と、前記選択中の送信点との間にリンクを生成して接続する処理を実行し、
    前記送信点は、
    キャリブレーション信号に対して無線送信処理を実行し、前記接続する処理において生成されたリンクを介して、無線送信処理後のキャリブレーション信号を送信する送信回路と、
    前記接続する処理において生成されたリンクを介して、キャリブレーション信号を受信し、受信したキャリブレーション信号に対して無線受信処理を実行する受信回路とを有する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  6. それぞれ信号を無線送信する複数の送信点から、リンク生成の起点となる基準送信点を選択し、
    選択された基準送信点からのホップ数に対応する階層ごとに、順次1つずつ送信点を選択し、選択中の送信点との間の無線品質が所定の基準を満たす送信点を検索し、
    検索の結果得られた送信点のうち他の送信点に未接続の送信点と、前記選択中の送信点との間にリンクを生成して接続し、
    前記複数の送信点間に生成されたリンクを介してキャリブレーション信号を送受信させ、
    キャリブレーション信号を用いたチャネル推定結果に基づいて、前記複数の送信点が備える送信回路及び受信回路の伝送特性の相違を校正するキャリブレーション係数を算出する
    処理を有することを特徴とするキャリブレーション方法。
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