JP6329348B2 - 基地局装置、およびキャリブレーション方法 - Google Patents

基地局装置、およびキャリブレーション方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線基地局装置と、アレーアンテナのキャリブレーション方法に関する。
高速・大容量の無線通信の発展にともない、今後、アクティブアンテナシステム(AAS:Active Antenna System)やMassive-MIMOのような多ブランチのアンテナ構成が主流になると予想される。多ブランチのアンテナ構成では、各アンテナ素子に対して個別のRF送受信回路を接続し、アンテナ素子ごとにアンテナポートを設定することができる。あるいは複数のアンテナ素子を組み合わせたグループ単位でアンテナポートを構成することもできる。
このようなアンテナを用いてオープンループ型の通信を行う場合、ブランチ間の位相をそろえるキャリブレーションを行う必要がある。キャリブレーションが適切でなされていないと、指向性の合成制御に影響して基地局のカバレッジが変化してしまう。RF回路の特性等によってもブランチ間の位相は変化していくため、随時キャリブレーションを行なう必要がある。
これまでのキャリブレーション方法は一般的に既知の参照信号を用いているが、キャリブレーション用に特別な信号を生成する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この文献では、実際の下りリンク送信信号を参照信号として用い、各アンテナブランチを順次切り換えて下りリンク送信信号をモニタし、RF送信回路の増幅器の送信出力レベルが変動するたびにキャリブレーションを行うことも提案されている。
特開2005−348235号公報
今後、アンテナ素子数の増加にともない、キャリブレーションに要する時間の増大が予想される。キャリブレーションにかかる時間が増大すると、キャリブレーション時に通信システムの中断あるいは通信帯域の制限が発生する。
また、従来のキャリブレーション法は、アンテナ素子がアンテナポート(アンテナブランチ)に対応することが前提となっている。今後、方式、ランク、ユーザ多重数といった通信タイプに応じて、アンテナ素子単体をアンテナポートとして用いる、あるいはアンテナ素子をグループ化してアンテナポートとして用いることが考えられ、既存の通信システムの参照信号をそのまま用いるだけでは、適切なキャリブレーションを行うことができない。
そこで、本発明は、アンテナ素子に対応してポートが設定される場合だけではなく、複数のアンテナ素子でアンテナポートを構成する場合にも、処理時間の増大を抑えて適切にキャリブレーションを行う構成と手法を提案する。
ひとつの態様として、基地局装置は、
複数のアンテナ素子と、
前記各アンテナ素子に対応するモニタポートから、参照信号を含む下りリンク送信信号を合成受信する合成部と、
前記合成受信された信号から、前記アンテナ素子ごとの前記参照信号のチャネル推定を行うチャネル推定部と、
前記チャネル推定の結果から、前記各アンテナ素子に適用するキャリブレーション用の補正値を算出するキャリブレーション制御部と、
を有する。
ひとつの構成例として、基地局装置は、1又は複数の前記アンテナ素子で構成されるアンテナポートを複数有し、前記キャリブレーション制御部は、前記各アンテナポートを構成する前記アンテナ素子ごとに位相差を付加して、前記参照信号の前記チャネル推定の結果が最大になるときの位相量を決定し、前記位相量に基づいて、前記各アンテナポートに適用するキャリブレーション用の補正値を算出する。
別の構成例として、基地局装置は、1又は複数の前記アンテナ素子で構成されるアンテナポートを複数有し、前記キャリブレーション制御部は、前記各アンテナポートを構成する前記アンテナ素子ごとにランダムな位相差を複数回繰り返して付加し、前記ランダムな位相差を付加したときの位相量と、対応するチャネル推定値との関係から、前記各アンテナ素子の現在の位相状態を決定し、前記現在の位相状態から前記各アンテナポートに適用するキャリブレーション用の補正値を算出する。
アンテナ素子数が増大する場合でも、既存の参照信号を用いて、演算処理量の増大を抑制しつつ適正なキャリブレーションを行うことができる。
複数のアンテナ素子でアンテナポートを構成する場合でも、既存の参照信号を用いてアンテナ素子間およびアンテナポート間のキャリブレーションを行うことができる。
第1実施形態の基地局装置の概略構成図である。 第1実施形態のキャリブレーション方法のフローチャートである。 第2実施形態の基地局装置の概略構成図である。 第2実施形態のキャリブレーション方法のフローチャートである。 複数のアンテナ素子でアンテナポートを構成する例を示す図である。 第3実施形態の基地局装置の概略構成図である。 第3実施形態のキャリブレーション方法のフローチャートである。 第4実施形態の基地局装置の概略構成図である。 第4実施形態のキャリブレーション方法のフローチャートである。 第5実施形態の基地局装置の概略構成図である。 第5実施形態のキャリブレーション方法のフローチャートである。 第6実施形態の基地局装置の概略構成図である。 第6実施形態のキャリブレーション方法のフローチャートである。 第7実施形態の基地局装置の概略構成図である。 第6実施形態のキャリブレーション方法のフローチャートである。 第7実施形態の基地局装置の概略構成図である。 第7実施形態のキャリブレーション方法のフローチャートである。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の基地局装置1の概略構成図である。基地局装置1は、複数のアンテナ部11−1〜11−m(適宜、「アンテナ部11」と総称する)と、各アンテナ部11に対応して設けられたモニタ部15−1〜11−m(適宜、「モニタ部15」と総称する)と、各モニタ部15の出力に基づいてアンテナ部11のキャリブレーションを行うキャリブレーション系列を有する。各アンテナ部11は、アンテナ素子に対応する。
第1実施形態では、キャリブレーション用に既存の参照信号を用いる。参照信号は、たとえばチャネル状態測定用のCSI−RS(channel State Information Reference Signal)である。CSI−RSは、アンテナ素子間またはアンテナポート間で直交化されているのが望ましい。
キャリブレーション系列において、合成部16は、各モニタ部15でモニタされる下りリンク送信信号を同相で合成受信する。合成受信された下りリンク信号は、下りリンク信号だけを通過させるフィルタ17を経て、減衰部18で受信系のダイナミックレンジまで減衰され、RF受信回路19でベースバンドに周波数変換される。サイクリックプレフィクスの除去後にFFT部20で高速フーリエ変換を受けた下りリンク信号は、参照信号分離部21に供給される。下りリンク信号から参照信号が分離され、チャネル推定部22でのチャネル推定に用いられる。チャネル推定部22でアンテナ部11ごとのチャネル推定がなされ、各アンテナ部11のチャネル推定値がキャリブレーション制御部23に入力される。
キャリブレーション制御部23は、各チャネル推定値から、各アンテナ部11に対するキャリブレーションのための位相と振幅の補正値を計算する。この補正値をキャリブレーション値とする。キャリブレーション値はアンテナ素子/ポート制御部40に供給され、各アンテナ部11の位相、振幅が調整される。
送信用の参照信号は、チャネル符合化及びデータ変調を受けた送信データとともにサブキャリアマッピング部32に入力され、参照信号がアンテナ部11の間で互いに直交するようにサブキャリアとOFDMシンボルへのマッピングがなされる。アンテナ部11間での参照信号の直交化は直交符号を用いて行なわれてもよい。
サブキャリアにマッピングされ、プリコーディング乗算部33でプリコーディングウエイトが乗算された送信信号は、アンテナ素子/ポート制御部40でキャリブレーション値が適用された後、対応する送信系列に分配される。各送信系列で、IFFT部12による逆フーリエ変換後にサイクリックプレフィクスが付加され、RF送信回路13で無線周波数に変換され、デュプレクサ14から対応するアンテナ部11に出力される。アンテナ部11への出力信号の一部が、モニタ部15から合成部16に出力される。
上りリンクについては、各アンテナ部11で受信された信号はRF受信回路31−1〜31−mに入力され、図示はしないが、サイクリックプレフィクスの除去、高速フーリエ変換等を経て信号分離部25に入力される。チャネル推定部26でデータチャネル推定用の参照信号を用いたデータチャネルの推定と、制御チャネル推定用の参照信号を用いた制御チャネルの推定がなされる。データ復調部27はデータチャネル推定値を用いてデータチャネルを復調し、受信データを出力する。制御チャネル復調部28は制御チャネル推定値を用いて制御チャネルを復調する。CSI情報更新部29は、復調された制御チャネルからチャネル状態情報(CSI)を取り出して更新する。アンテナポート構成決定部30は、チャネル状態情報に基づいてアンテナ部11をそれぞれ個別のアンテナポートとして構成する、あるいは複数のアンテナ部11をグループ分けしてグループごとにアンテナポートとして構成する、などアンテナ構成の制御を行う。第1実施形態では、たとえば、アンテナ部11がそれぞれ個別のアンテナポートに対応する状態に制御されている。アンテナポート構成決定部30はCSIに基づきプリコーディングベクトルを決定して、プリコーディングウエイト制御部31に供給する。
図2は、図1の基地局装置1で行われるキャリブレーション方法のフローチャートである。基地局装置1は、通常の通信状態を続けている(S102)。したがって、送信データとCSI−RSのサブキャリアへのマッピングや、下り送信信号の合成、各アンテナ部11への分配などが行われている。また、各アンテナ部11はアンテナ素子に対応するとともに、アンテナポートに対応する。
各アンテナ部(アンテナ素子)11から下りリンク信号を送信するとともに、アンテナ部11ごとに設けられたモニタ部(モニタポート)15からの下りリンク信号を、合成部16にて同相で合成受信し、下り信号のみを通すフィルタを通し、受信系のダイナミックレンジまで減衰させる(S103)。
その後、受信した信号からアンテナ素子11ごとのCSI−RSのチャネルを推定する(S103)。
キャリブレーション値制御部23で、チャネル推定値に基づいて、アンテナ部11−1〜11−mを校正するための位相・振幅の補正値をキャリブレーション値として計算し、アンテナ素子/ポート制御部40でキャリブレーション値を適用する(S104)。
第1実施形態では、既存の参照信号をキャリブレーション用に用い、各モニタポートからの下りリンク信号を同相で合成受信し、アンテナ素子ごとの参照信号のチャネル推定値に基づいてキャリブレーション値を決定する。したがって、アンテナ素子の数が増えた場合でも、演算量の増大を抑制して適切にキャリブレーションをすることができる。
<第2実施形態>
図3は、第2実施形態の基地局装置2の概略構成図である。第1実施形態の基地局装置1と同じ構成要素については同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
第2実施形態の基地局装置2は、アンテナ部11−1〜11−mのほかに、キャリブレーション用アンテナ部41を有する。キャリブレーション用アンテナ部41は、各アンテナ部11から放射された放射電界を受信する。この場合、各アンテナ部11とキャリブレーションアンテナ部41の間のチャネル情報をあらかじめ測定しておく。
キャリブレーション用アンテナ部41で受信された下りリンク信号は、下り信号のみを通すフィルタ17を通過し、減衰部18で減衰されてRF受信回路19に入力される。参照信号分離部21は、ベースバンド帯に変換され、FFT部20で高速フーリエ変換を受けた下りリンク信号から、参照信号を検出する。参照信号はたとえばCSI−RSでありアンテナ部11間で直交化されているのが望ましい。
チャネル推定部22は、検出された参照信号に基づいて、アンテナ部11ごとにチャネル推定を行う。キャリブレーション制御部23は、チャネル推定部22の出力に基づいて位相振幅を補正するためのキャリブレーション値を算出する。算出されたキャリブレーション値はアンテナ素子/ポート制御部40に供給され、各RF送信系列に供給される下りリンク信号の位相振幅が制御される。
図4は、第2実施形態のキャリブレーション方法のフローチャートである。まず、あらかじめ各アンテナ素子(アンテナ部)11−1〜11−mとキャリブレーション用アンテナ部41の間のチャネル情報を測定しておく(S201)。基地局装置2は、通常の通信状態を続けている(S202)。サブキャリアにマッピングされ、プリコーディングウエイトが乗算された下りリンク信号を各アンテナ部11から送信し、キャリブレーション用アンテナ部41で受信し、下り信号のみを通すフィルタを通し、受信系のダイナミックレンジまで減衰させる(S203)。
受信した信号からアンテナ部11ごとの参照信号(たとえばCSI−RS)のチャネルを推定する(S204)。キャリブレーション制御部23にて、各チャネル推定値から対応するアンテナ部11に対するキャリブレーションのための位相震幅の補正値をキャリブレーション値として計算し、アンテナ素子/ポート制御部40にて、アンテナ部11ごとの下りリンク信号にキャリブレーション値を適用する(S204)。
第2実施形態は、アンテナ実装状態でのすべての影響を考慮するので、より精密なキャリブレーションが可能になる。
<第3実施形態>
図5−7は、第3実施形態のキャリブレーションを説明する図である。第3実施形態では、アンテナポートに複数のアンテナ部11(アンテナ素子)が割り当てられる場合、すなわち複数のアンテナ部11(アンテナ素子)で1つのアンテナポートを構成する場合にも適用可能なキャリブレーション法を提供する。
図5に示すように、複数のアンテナ素子を適宜グループ化してアンテナポートとすることで、通信環境、アンテナ相関、方式、ユーザ多重数、ランクなどに応じて適切なアンテナ構成を採用することが考えられる。
たとえば、図5で16×2×2偏波のアンテナを用いる場合、アンテナ素子#1〜#4の水平偏波及び垂直偏波でアンテナポート#1を構成する。以下同様に、4つのアンテナ素子の水平偏波と垂直偏波でグループを構成することで、8つのアンテナポート(ポート#1〜#8)を構成する。このアンテナポート構成は一例であって、他のグルーピング方法により異なるアンテナポート構成とすることができる。この場合、アンテナポート間のキャリブレーションの他、同じアンテナグループ内でのアンテナ素子間でのキャリブレーションが必要である。
図6は、第3実施形態の基地局装置3の概略構成図である。第1実施形態及び第2実施形態の基地局装置1、2と同じ構成要素には同じ符号をつけて重複する説明を省略する。
基地局装置3は、各モニタ部15−1〜15−mの出力を順次切り替える切り替え部51と、アンテナ部11−1〜11−mごとの参照信号のチャネル推定を行うチャネル推定部22と、アンテナ部11ごとのチャネル推定値を保存するメモリ52を有する。モニタ部15の出力の切り替えと、チャネル推定値のメモリ52への保存については後述する。
また、基地局装置3は、メモリに保存された各チャネル推定値から各アンテナ部11に対するキャリブレーション値を算出するキャリブレーション制御部53と、各アンテナ部11に供給される送信信号にキャリブレーション値を適用するアンテナ素子/ポート制御部40を有する。キャリブレーション値制御部53は、各アンテナ部11に対するキャリブレーションのための位相振幅の補正値を、メモリに保存された各チャネル推定値から合成して計算する補正値合成計算部54を有する。アンテナ素子/ポート制御部40は、キャリブレーション値を適用するとともに、アンテナ部11をアンテナポート構成決定部30により決定されたアンテナ構成にしたがって、グループ化する。
図7は、基地局装置3における制御フローを示す。まず、システムは通常の通信状態を続けている(S301)。切り替え部51にて、アンテナポートに割り当てられたアンテナ素子(アンテナ部)11ごとにモニタ部15の出力を切り替えながら、フィルタ17によるフィルタリングと、減衰部18による減衰を経て、アンテナ部11ごとの参照信号のチャネル推定値をメモリ52に保存する(S302)。
このとき、アンテナポート間で互いに対応するアンテナ素子を順次切り替える。たとえば、図5を参照すると、ポート#1のアンテナ素子#1、ポート#2のアンテナ素子#1に対応する素子(素子#5)、ポート#3のアンテナ素子#1に対応する素子(素子#9)…と選択し、次に、ポート#1のアンテナ素子#2、ポート#2のアンテナ素子#2に対応する素子(素子#6)、ポート#3のアンテナ素子2に対応する素子(素子#10)…というように、アンテナポート間で対応するアンテナ素子を順次選択する。
図7に戻って、すべてのアンテナ素子(アンテナ部11)について切り替えた後、メモリ52からアンテナポート間で対応するアンテナ素子のチャネル推定値を読み出して合成し、補正値を計算する(S303)。たとえば、各アンテナポートの1番目のアンテナ素子のチャネル推定値を読み出して合成し、各ポートの1番目のアンテナ素子ための補正値を計算する。次に、各アンテナポートの2番目のアンテナ素子のチャネル推定値を読み出して合成し、各ポートの2羽番目のアンテナ素子のための補正値を計算する。以下同様にして、各ポートの最後のアンテナ素子のための補正値を計算する。
第3実施形態は、複数のアンテナ素子をグループ化してアンテナポートを構成する場合でも、効率的にアンテナポート間のキャリブレーションを行うことができる。
<第4実施形態>
第4実施形態のキャリブレーション法も、アンテナポートに複数のアンテナ素子(アンテナ部11)が割り当てられる場合のキャリブレーションに適用可能である。
図8は、第4実施形態の基地局装置4の概略構成図である。第1実施形態〜第3実施形態の基地局装置1〜3と同じ構成要素には同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
基地局装置4において、キャリブレーション値制御部63は、位相差付加制御部64を有する。位相差付加制御部64は、アンテナポートを構成するアンテナ素子(アンテナ部11)ごとに位相差を付加し、チャネル推定値が最大になるところの位相量を決定する。これをアンテナポートごとに行う。メモリ62は、チャネル推定値を最大にする位相差を記憶する。
位相差が与えられた下りリンク信号は、各アンテナ部11−1〜11−mに対応してアンテナ端に設けられたモニタ部15−1〜15−mでモニタされ、合成部16にて同相で合成受信される。フィルタ17でのフィルタリング、減衰部18での減衰、RF受信回路19での周波数変換、FFT部20でのフーリエ変換などを経た下りリンク信号から参照信号が分離され、チャネル推定部22でアンテナ部11ごとに参照信号のチャネルが推定される。
キャリブレーション値制御部63の位相差付加制御部64からアンテナ素子/ポート制御部40に、順次異なる位相差が入力され。チャネル推定部22は、アンテナ部11ごとに各位相量でのチャネル推定値を算出する。
キャリブレーション値制御部63は、チャネル推定値が最大となったときの位相量をメモリ62に記憶する。すべてのアンテナポートで、チャネル推定値を最大とする位相量が決定されたところで、各アンテナポートのためのキャリブレーション値が決定される。決定されたキャリブレーション値は、アンテナ素子/ポート部40に供給される。
図9は、基地局4における制御フローを示す。まず、システムは通常の通信状態を続けている(S401)。各モニタ部15−1〜15−mからの下りリンク信号を、同相で合成受信し、下りリンク信号だけを通すフィルタでフィルタリングし、受信系のダイナミックレンジまで減衰させる(S402)。受信した信号からアンテナ素子ごとの参照信号(CSI−RSなど)のチャネルを推定する。
キャリブレーション値制御部63でアンテナポートを構成するアンテナ素子ごとに1ポートずつ位相差を付加する(S404)。チャネル推定値を最大とする位相差が求められるまでS402−S404を繰り返し、チャネル推定値を最大にする位相量をメモリに記憶する(S405)。各アンテナポートで、S404とS405を並行して行い、すべてのアンテナポートの位相量を決定する(S406)。アンテナ素子/ポート制御部40にて、決定されたキャリブレーション値(位相振幅の補正値)を適用する(S407)。
第4実施形態では、位相差を与えることでアンテナポートごとに各アンテナ素子のチャネル推定値を最大とする位相量に校正することが可能になる。また、位相差を与えることでアンテナポートを構成するアンテナ素子間の参照信号を区別することができる。
<第5実施形態>
第5実施形態のキャリブレーション法も、アンテナポートに複数のアンテナ素子(アンテナ部11)が割り当てられる場合のキャリブレーションに適用可能である。第4実施形態では、アンテナポートを構成するアンテナ素子間に位相差を与え、チャネル推定値を最大とする位相量を求めた。第5実施形態ではアンテナポートを校正するアンテナ素子に対してランダムな位相差を与える。
図10は、第5実施形態の基地局装置5の概略構成図である。第1実施形態〜第4実施形態の基地局装置1〜4と同じ構成要素には同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
基地局装置5において、キャリブレーション値制御部73は、ランダム位相差発生部74と、位相量推定部75を有する。ランダム位相差発生部74は、各アンテナポートを構成するアンテナ素子にランダムに位相差を付加して、その位相量をメモリ72に記憶しておく。
ランダムな位相差が与えられた下りリンク信号は、各アンテナ部11−1〜11−mに対応してアンテナ端に設けられたモニタ部15−1〜15−mでモニタされ、合成部16にて同相で合成受信される。フィルタ17でのフィルタリング、減衰部18での減衰、RF受信回路19での周波数変換、FFT部20でのフーリエ変換などを経た下りリンク信号から参照信号が分離され、チャネル推定部22でアンテナ部11ごとに参照信号のチャネルが推定される。ランダムな位相差の付加と、その位相量でのチャネル推定は、繰り返し行われる。
キャリブレーション値制御部73の位相量推定部75は、複数の位相量とチャネル推定値との関係から、アンテナポートごとに各アンテナ素子(アンテナ部11)の現在の位相量を推定し、推定された位相量に基づいて、アンテナ素子/ポート制御部40に適用するキャリブレーション値を決定する。
図11は、基地局5における制御フローを示す。まず、システムは通常の通信状態を続けている(S501)。各モニタ部15−1〜15−mからの下りリンク信号を、同相で合成受信し、下りリンク信号だけを通すフィルタでフィルタリングし、受信系のダイナミックレンジまで減衰させる(S502)。受信した信号からアンテナ素子ごとの参照信号(CSI−RSなど)のチャネルを推定する。
キャリブレーション値制御部73で、アンテナポートを構成するアンテナ素子に対してランダムに位相差を付加し、その位相量をメモリ72に記憶する(S504)。S502〜S504を複数回、繰り返す(S505)。
キャリブレーション値制御部73で、複数の位相量とチャネル推定値との関係から、現在の位相量を推定する(S506)。S502〜S505を各アンテナポートについて並行して行い、アンテナポートのキャリブレーション値を決定する(S507)。アンテナ素子/ポート制御部40でキャリブレーション値を適用する(S508)。
第5実施形態では、アンテナポートを構成するアンテナ素子間にランダム位相差を与えることで、アンテナポートごとに各アンテナ素子のキャリブレーション値を決定することができる。また、ランダムな位相差を与えることでアンテナポートを構成するアンテナ素子間の参照信号を区別することができる。
<第6実施形態>
第6実施形態では、各アンテナ部11−1〜11−mに対応してアンテナ端に設けられたモニタ部15−1〜15−mの出力の切り替え方法を制御することで、効率良くキャリブレーションを行う。各アンテナ部11はアンテナ素子に対応し、アンテナ素子ごとにアンテナポートが設定される場合を考える。
図12は、第6実施形態の基地局装置6の概略構成図である。第1実施形態〜第5実施形態の基地局装置1〜5と同じ構成要素には同じ符号をつけ、重複する説明を省略する。
基地局装置6は、モニタ部15−1〜15−mの出力を2つ選択して切り替える切り替え部81と、選択された出力に応じて設けられる2系列の受信系と、チャネル推定部22と、キャリブレーション制御部83を有する。
切り替え部81は、基準となるアンテナ部11に対応するモニタ部15の出力と、他のアンテナ部11に対応するモニタ部15の出力を選択し、他のアンテナ部11に対応するモニタ部15の出力を順次切り替える。これにより、すべてのアンテナ部11から送出される下りリンク信号の位相振幅について、同じ基準アンテナとの関係でモニタすることができる。
選択された2つのモニタ出力に対応して、RF受信回路19−1、19−2、FFT部20−1、20−2、参照信号分離部21−1、21−2が配置される。チャネル推定部22は、現在着目しているアンテナ部11の参照信号のチャネル推定を行う。キャリブレーション値制御部83は、基準となるアンテナ部11との関係で、他のアンテナ部のキャリブレーション値を決定する。
図13は、基地局装置6における制御フローを示す。まず、システムは通常の通信状態を続けている(S601)。モニタ部15−1〜15−mからの下りリンク信号のうち、基準となるアンテナ部11に対応するモニタ部15の出力と、他のアンテナ部11に対応するモニタ部15の出力を選択して、切り替える(S602)。
選択された2つのモニタ部15からの下りリンク信号を、下り信号のみを通すフィルタを通して、受信系のダイナミックレンジまで減衰させる(S603)。
受信した信号から、選択されているアンテナポート(アンテナ部11)ごとの参照信号(CSI−RSなど)のチャネルを推定する(S604)。
キャリブレーション値制御部83は、各チャネル推定値から着目しているアンテナポート(アンテナ部11)に対するキャリブレーション用の補正値を決定する(S605)。キャリブレーション値制御部83は、基準となるアンテナ部11と組み合わせる他のアンテナ部11があるか否かを判断し(S607)、他のすべてのアンテナ部11が選択されるまで、S602からS605を繰り返す。すべてのアンテナ部11のキャリブレーション値が決定されると、アンテナ素子/ポート制御部40にて、キャリブレーション値が適用される(S607)。
第6実施形態では、基準となるアンテナ部11と他のアンテナ部との組合せを順次切り替えてチャネル推定を行うことで、アンテナ部11の数が増大する場合でも効率的にキャリブレーションを行うことができる。
<第7実施形態>
第7実施形態では、送信データが送られないタイミングで、アンテナ間で互いに直交する既知の参照信号を送信し、参照信号に基づいてキャリブレーション値を算出する。
図14は、第7実施形態の基地局装置7の概略構成図である。基地局装置7は、無送信タイミング検出部91と、各アンテナ部11に対応して設けられるモニタ部92−1〜92−mを有する。無送信タイミング検出部91は、送信データが送られないタイミングを検出し、検出結果に基づいて、モニタ部92−1〜92−mに切り替え信号を供給する。モニタ部92−1〜92−mは、切り替え信号に基づいて、下りリンク信号の出力先をアンテナ部11−1〜11−mからキャリブレーション受信系に切り替える。
各モニタ部92−1〜92−mの出力は切り替え部96に接続される。切り替え部96は、無送信タイミング検出部91からの切り替え信号に同期して、第6実施形態と同様に、基準となるアンテナ部11に対応するモニタ部92の出力と、他の1つのアンテナ部11に対応するモニタ部92の出力との組を選択する。選択された2つの出力は、フィルタ17へ供給される。
選択された2つの出力は、下り信号のみを通すフィルタ17を通過し、減衰部18で受信系のダイナミックレンジに減衰される。各出力は、RF受信回路19−1、19−2、FFT部20−1、20−2、参照信号分離部21−1、21−2を経て、チャンネル推定部22にて、対応するアンテナ部11の参照信号のチャネルが推定される。切り替え部94におけるアンテナ部11の選択・切り替えと、チャネル推定部22における対応するアンテナ部11の参照信号のチャネル推定は、送信データが送られないタイミング内で繰り返される。
キャリブレーション値制御部93は、チャネル推定部22の出力に基づいて、各アンテナ部11(アンテナ素子またはアンテナポート)のキャリブレーションのための位相振幅の補正値を決定し、キャリブレーション値としてアンテナ素子/ポート制御部40に供給する。
図15は、基地局装置7における制御フローを示す。まず、システムは通常の通信状態を続けている(S701)。無送信タイミング制御部91にて、送信データが送られないタイミングを検出し、検出されたタイミングで、すべてのアンテナ部11(アンテナポート)から通常の送信データのリソース位置で、時間、周波数、またはコードで直交する既知の参照信号を送信する(S702)。
検出されたタイミングで、無送信タイミング検出部91から各モニタ部92−1〜92−mに切り替え信号が送られ、各モニタ部92−1〜92−mは切り替え信号に基づいて下りリンク信号をモニタし、モニタ結果をキャリブレーション系へと出力する(S703)。
切り替え81は、無送信タイミング検出部91からの切り替え信号に基づいて、各モニタ部92−1〜92−mの出力のうち、基準となるアンテナ部11に対応するモニタ部92の出力と、他の1のアンテナ部11に対応するモニタ部92の出力を選択する(S704)。選択されたモニタ部92からの下りリンク信号について、下りリンク信号のみを通すフィルタリングを行い、受信系のダイナミックレンジまで減衰させる(S705)。RF受信回路19−1、19−2で受信した信号から、選択されているアンテナ部11ごとの既知の参照信号のチャネルを推定する(S706)。送信データが送られないタイミングの期間内で、S704〜S706を繰り返す(S707)。
キャリブレーション値制御部93は、選択されている2つのチャネルの推定値から対応するアンテナ部11に対するキャリブレーションのための位相振幅の補正値を決定する(S708)。アンテナ素子/ポート制御部40にて、位相振幅の補正値であるキャリブレーション値を適用する(S709)。
第7実施形態では、送信データのない区間にアンテナ間で互いに直交する参照信号を送信し、選択された2つのアンテナ部11ごとに参照信号が検出されチャネル推定が行なわれるので、効率よく位相振幅の比較をすることができる。
第7実施形態の無送信タイミングの検出は、第6実施形態の構成、手法だけではなく、第3実施形態の構成、手法にも適用可能である。また、第1、第2、第4、第5実施形態の構成、手法と組み合わせてもよい。その場合は、無送信タイミング検出器91からの切り替え信号に同期して合成受信し、各アンテナポート11に対応するモニタ部92の出力からチャネル推定を行って、キャリブレーション用の補正値を決定する。
<第8実施形態>
第8実施形態では、送信データがある場合でも、スケジューラによるスケジューリングを利用して、特定の時間スロットを利用してアンテナ間で互いに直交する既知の参照信号を送信し、参照信号に基づいてキャリブレーションを行う。
図16は、第8実施形態の基地局装置8の概略構成図である。基地局装置8は、スケジューラ95と、各アンテナ部11に対応して設けられるモニタ部92−1〜92−mを有する。
スケジューラ95は、ある時間スロットまたは周波数スロットで、すべてのアンテナ部11(アンテナポート)から通常の送信データの位置に、時間、周波数、またはコードで直交する既知の参照信号が送信されるように割り当てを行う。
スケジューラ95は、割り当てのタイミングでモニタ部92−1〜92−mにモニタタイミング信号を送る。モニタ部92−1〜92−mは、モニタタイミング信号に応じて、下りリンク信号のキャリブレーション受信系でのモニタリングを行う。
各モニタ部92−1〜92−mの出力は合成部94に接続される。モニタ部92は、スケジューラ95からのモニタタイミング信号に同期して、第4,5実施形態と同様に、合成部16は、各モニタ部15で分岐される下りリンク送信信号を同相で合成受信する。合成受信された下りリンク信号は、下りリンク信号だけを通過させるフィルタ17を経て、減衰部18で受信系のダイナミックレンジまで減衰され、RF受信回路19でベースバンドに周波数変換される。
各出力は、RF受信回路19、FFT部20、参照信号分離部21を経て、チャンネル推定部22にて、対応するアンテナ部11の参照信号のチャネルが推定される。
キャリブレーション値制御部93は、チャネル推定部22の出力に基づいて、各アンテナ部11(アンテナ素子またはアンテナポート)のキャリブレーションのための位相振幅の補正値を決定し、キャリブレーション値としてアンテナ素子/ポート制御部40に供給する。
図17は、基地局装置8における制御フローを示す。まず、システムは通常の通信状態を続けている(S801)。スケジューラ95にて、ある時間スロットですべてのポートから通常の送信データの位置に時間、周波数、またはコードで直交する既知の参照信号が送信されるようにスケジューリングを行う(S802)。
割り当てのタイミングで、スケジューラ95から各モニタ部92−1〜92−mにモニタタイミング信号が送られ、各モニタ部92−1〜92−mは下りリンク信号の出力先を、アンテナ部11からキャリブレーション系へと切り替える(S803)。
合成部81は、スケジューラ95からのモニタタイミング信号に同期して各モニタ部からの下りリンク送信信号を同相で合成受信する。合成受信された下りリンク信号を、下りリンク信号のみを通すフィルタリングを行い、受信系のダイナミックレンジまで減衰させる(S804)。RF受信回路19−1、19−2で受信した信号から、選択されているアンテナ部11ごとの既知の参照信号のチャネルを推定する(S805)。
キャリブレーション値制御部93は、各チャネル推定値から対応するアンテナ部11に対するキャリブレーションのための位相振幅の補正値を決定する(S806)。アンテナ素子/ポート制御部40にて、位相振幅の補正値であるキャリブレーション値を適用する(S807)。
第8実施形態では、スケジューラによりあらかじめユーザデータの送信と競合しない時間スロットあるいは周波数スロットにアンテナ間で直交する参照信号が割り当てられ、合成受信された信号からアンテナ部11ごとに参照信号が検出されチャネル推定が行なわれるので、効率よく位相振幅の比較をすることができる。
第8実施形態の時間スロットあるいは周波数スロットの割り当ては、第1〜第6実施形態のいずれの構成、手法と組み合わせてもよい。
1,2,3,4,5,6,7,8 基地局装置
11−1〜11−m アンテナ部
15−1〜15−m、92−1〜92−m モニタ部
16、94 合成部
17 フィルタ
18 減衰部
19 キャリブレーション系RF受信回路
21 キャリブレーション系参照信号分離部
22 キャリブレーション系チャネル推定部
23,53,63,73,83,93 キャリブレーション値制御部
30 アンテナポート構成決定部
40 アンテナ素子/ポート制御部
41 キャリブレーション用アンテナ部
51、81、94 切り替え部
52、62、72 メモリ
64 位相差付加制御部
74 ランダム位相差発生部
75 位相量推定部
91 無送信タイミング検出部
95 スケジューラ
96 切り替え部

Claims (8)

  1. 複数のアンテナ素子と、
    前記アンテナ素子の各々に対応するモニタポートから、参照信号を含む下りリンク送信信号を合成受信する合成部と、
    数の前記アンテナ素子で構成される複数のアンテナポートと、
    前記合成受信された信号から、前記アンテナポートの各々において前記アンテナポートごとのチャネル推定を行うチャネル推定部と、
    前記チャネル推定の結果から、前記アンテナ素子に適用するキャリブレーション用の補正値を算出するキャリブレーション制御部と、
    を有し、
    前記キャリブレーション制御部は、前記アンテナポートごとに、前記アンテナポートを構成する複数の前記アンテナ素子に順に位相差を付加して、前記チャネル推定に用いられる受信信号と前記参照信号の相関が最大になるところで前記位相差の付加を終了し、そのときの位相量に基づいて、前記アンテナ素子に適用するキャリブレーション用の補正値を算出する、
    ことを特徴とする基地局装置。
  2. 複数のアンテナ素子と、
    前記アンテナ素子の各々に対応するモニタポートから、参照信号を含む下りリンク送信信号を合成受信する合成部と、
    数の前記アンテナ素子で構成される複数のアンテナポートと、
    前記合成受信された信号から、前記アンテナポートの各々において前記アンテナポートごとのチャネル推定を行うチャネル推定部と、
    前記チャネル推定の結果から、前記アンテナ素子に適用するキャリブレーション用の補正値を算出するキャリブレーション制御部と、
    を有し、
    前記キャリブレーション制御部は、前記アンテナポートを構成する前記アンテナ素子に対するランダムな位相差の付加とその位相量でのチャネル推定を複数回繰り返し、前記ランダムな位相差を付加したときの位相量と、対応するチャネル推定値との関係から、前記各アンテナ素子の現在の位相状態を決定し、前記現在の位相状態から前記アンテナ素子に適用するキャリブレーション用の補正値を算出する、
    ことを特徴とする基地局装置。
  3. 前記参照信号を、ある時間スロットあるいは周波数スロットですべてのアンテナ素子またはすべてのアンテナポートから互いに直交して送信されるようにスケジューリングするスケジューラと、
    前記スケジューラの指定するタイミングで前記下りリンク送信信号をモニタするモニタ部と、
    をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の基地局装置。
  4. 前記下りリンク送信信号をモニタするモニタ部と、
    ユーザデータが送信されないタイミングを検出するタイミング検出部、
    をさらに有し、
    前記モニタ部は、前記タイミング検出部からの切り替え信号に応じて、前記下りリンク送信信号を前記アンテナ素子からキャリブレーション受信系へと切り替える、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の基地局装置。
  5. 基地局装置にて、それぞれが複数のアンテナ素子を含む複数のアンテナポートを形成し、
    各アンテナ素子に対応するモニタポートから、参照信号を含む下りリンク送信信号を合成受信し、
    前記合成受信された信号から前記参照信号を取り出して、前記アンテナポートの各々において前記アンテナポートごとのチャネル推定を行い、
    前記アンテナポートごとに、前記アンテナポートを構成する複数の前記アンテナ素子に順に位相差を付加して、前記チャネル推定に用いられる受信信号と前記参照信号の相関が最大になるところで前記位相差の付加を終了し、そのときの位相量に基づいて、前記各アンテナ素子に適用するキャリブレーション用の補正値を算出する、
    ことを特徴とするキャリブレーション方法。
  6. 基地局装置にて、それぞれが複数のアンテナ素子を含む複数のアンテナポートを形成し、
    各アンテナ素子に対応するモニタポートから、参照信号を含む下りリンク送信信号を合成受信し、
    前記合成受信された信号から前記参照信号を取り出して、前記アンテナポートの各々で前記アンテナポートごとのチャネル推定を行い、
    前記アンテナポートを構成する前記アンテナ素子にランダムな位相差を付加し、前記ランダムな位相差の付加と前記チャネル推定を複数回繰り返し、
    前記ランダムな位相差を付加したときの位相量と前記チャネル推定の結果との関係から、前記各アンテナ素子の現在の位相状態を決定し、
    前記現在の位相状態から前記各アンテナ素子に適用するキャリブレーション用の補正値を算出する、
    ことを特徴とするキャリブレーション方法。
  7. 前記参照信号を、ある時間スロットあるいは周波数スロットですべてのアンテナ素子またはすべてのアンテナポートから互いに直交して送信されるようにスケジューリングし、
    前記モニタポートで、前記スケジューリングのタイミングで前記下りリンク信号をモニタする、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のキャリブレーション方法。
  8. ユーザデータが送信されないタイミングを検出し、
    前記タイミングに基づく切り替え信号に応じて、前記下りリンク信号を前記各アンテナ素子からキャリブレーション受信系へと切り替える、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のキャリブレーション方法。
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