JP6695647B2 - エアゾールスプレー整髪剤組成物及びエアゾールスプレー整髪剤 - Google Patents

エアゾールスプレー整髪剤組成物及びエアゾールスプレー整髪剤 Download PDF

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Description

本発明は、エアゾールスプレー整髪剤に用いられるエアゾールスプレー整髪剤組成物に関する。また、本発明は、エアゾールスプレー容器内に、上記エアゾールスプレー整髪剤組成物が充填されているエアゾールスプレー整髪剤に関する。
エアゾール容器内に、エアゾール整髪剤組成物が充填されているエアゾール整髪剤が市販されている。エアゾール整髪剤としては、泡状に塗布されるフォーム整髪剤、及び噴霧されるスプレー整髪剤などの種々の形態がある。一般に、フォーム整髪剤及びスプレー整髪剤などの形態の違いによって、エアゾール整髪剤組成物の組成は異なる。
また、エアゾール整髪剤のタイプとして、皮膜形成成分が整髪成分として配合されるタイプや、パウダー成分が整髪成分として配合されるタイプ等が挙げられる。
例えば、皮膜形成成分を含むエアゾール整髪剤組成物として、下記の特許文献1には、ジペンタエリトリット脂肪酸エステルと、アクリル樹脂アルカノールアミンと、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体とを含む組成物が開示されている。
また、下記の特許文献2には、皮膜形成樹脂と、ショ糖芳香族モノカルボン酸エステルと、噴射剤とを含む組成物が開示されている。
また、下記の特許文献3には、アクリル樹脂アルカノールアミンと、分岐脂肪酸又は分岐高級アルコールと、エタノールとを含む組成物が開示されている。この組成物では、アクリル樹脂アルカノールアミンの配合量が0.5〜10質量%であり、アクリル樹脂アルカノールアミン100質量部に対して分岐脂肪酸又は分岐高級アルコールの配合量が10〜110質量部である。なお、比較例2では、アクリル樹脂アルカノールアミンの配合量は0.4質量%である。また、上記組成物は、多価アルコールを0.01質量%未満で含んでいてもよい。
一方、パウダー成分を含むエアゾール整髪剤組成物として、下記の特許文献4には、親水性シリカと、流動イソパラフィン、流動パラフィン、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル及びミリスチン酸イソプロピルからなる群から選択された少なくとも1種の油分と、酸化エチレンの平均付加モル数が8以上かつ30以下であるポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステルと、エタノールとを含む組成物が開示されている。この組成物は、水を10質量%以下で含んでいてもよい。
特開2014−162728号公報 特開2017−19742号公報 特開2016−69298号公報 特開2014−133717号公報
皮膜形成成分が整髪成分として配合されたエアゾール整髪剤では、整髪後の髪型を保持する力(整髪保持力)に優れるものの、再整髪性が不十分なことがある。また、一般的に皮膜形成成分が固まるとツヤが生じやすく、毛髪をマットで自然な仕上がりにすることは困難である。
パウダー成分が整髪成分として配合されたエアゾール整髪剤では、再整髪性を高めることができ、かつ毛髪をマットで自然な仕上がりにすることができるものの、整髪保持力が不十分なことがある。
また、エアゾール整髪剤以外の整髪剤として、ロウ成分が整髪成分として配合されたヘアワックスがある。このヘアワックスでは、整髪時の整髪力、アレンジ力、及び再整髪性に優れるものの、べたつきが生じる傾向がある。
このように、1)整髪時の整髪力を良好にし、2)整髪保持力を高くし、3)再整髪性を高くし、かつ、4)毛髪をマットで自然な仕上がりにするという1)〜4)の効果の全てを発揮するような整髪剤組成物は得られていないという現状がある。特に、エアゾール整髪剤では、上記1)〜4)の効果の全てを発揮することは困難である。
本発明の目的は、1)整髪時の整髪力を良好にし、2)整髪保持力を高くし、3)再整髪性を高くし、かつ、4)毛髪をマットで自然な仕上がりにすることができるエアゾールスプレー整髪剤組成物を提供することである。また、本発明の目的は、上記エアゾールスプレー整髪剤組成物を用いたエアゾールスプレー整髪剤を提供することである。
本発明は、下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)とを含み、前記成分(A)の含有量が0.4質量%以上、3.5質量%以下であり、前記成分(B)の含有量が1.0質量%以上、10.0質量%以下であり、前記成分(C)の含有量が0.8質量%以上、5.5質量%以下である、エアゾールスプレー整髪剤組成物を提供する。
成分(A):アニオン性皮膜形成ポリマー
成分(B):シリカ
成分(C):平均付加モル数が50以上、100以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物は、下記成分(D)を含むことが好ましく、下記成分(D)の含有量が70質量%以上であることが好ましい。
成分(D):エタノール
また、本発明は、スプレー塗布されるエアゾールスプレー整髪剤であって、エアゾールスプレー容器と、上述したエアゾールスプレー整髪剤組成物と、噴射剤とを備え、前記エアゾールスプレー容器内に、前記エアゾールスプレー整髪剤組成物と前記噴射剤とが充填されている、エアゾールスプレー整髪剤を提供する。
本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤では、前記エアゾールスプレー整髪剤と前記噴射剤との合計100質量%中、前記エアゾールスプレー整髪剤組成物の含有量が10質量%以上、60質量%以下であり、前記噴射剤の含有量が40質量%以上、90質量%以下であることが好ましい。
本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物は、特定の成分(A)、成分(B)、成分(C)を含み、成分(A)の含有量が0.4質量%以上、3.5質量%以下であり、成分(B)の含有量が、1.0質量%以上、10.0質量%以下であり、成分(C)の含有量が0.8質量%以上、5.5質量%以下であるので、1)整髪時の整髪力を良好にし、2)整髪保持力を高くし、3)再整髪性を高くし、かつ、4)毛髪をマットで自然な仕上がりにすることができる。本発明では、1)整髪時の整髪力を良好にし、2)整髪保持力を高くし、3)再整髪性を高くし、かつ、4)毛髪をマットで自然な仕上がりにするという1)〜4)の効果を全て発揮することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
[エアゾールスプレー整髪剤組成物]
本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物(以下、整髪剤組成物と記載することがある)は、アニオン性皮膜形成ポリマーと、シリカと、平均付加モル数が50以上、100以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを少なくとも含む。
本明細書においては、上記「アニオン性皮膜形成ポリマー」を「成分(A)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「シリカ」を「成分(B)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「平均付加モル数が50以上、100以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油」を「成分(C)」と称する場合がある。
本発明に係る整髪剤組成物は、エタノールを含んでいてもよい。
本明細書においては、上記「エタノール」を「成分(D)」と称する場合がある。
上記のように、本発明に係る整髪剤組成物は、成分(A)と成分(B)と成分(C)とを少なくとも含む。本発明に係る整髪剤組成物は、成分(A)〜(C)以外の他の成分を含んでいてもよい。
上記の成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)や他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
以下、本発明に係る整髪剤組成物に用いられる各成分の詳細を説明する。
(成分(A))
成分(A)は、アニオン性皮膜形成ポリマーである。成分(A)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(A)は、主たる整髪成分として機能する。成分(A)は、整髪時の整髪力を向上させる。また、成分(A)は、整髪保持力を高くする。
成分(A)を用いずに、カチオン性皮膜形成ポリマーを用いた場合には、成分(B)が良好に分散せず、凝集する傾向があるため、安定性に優れたエアゾールスプレー整髪剤組成物を得ることは困難である。
成分(A)を用いずに、ノニオン性皮膜形成ポリマーを用いた場合には、1)整髪時の整髪力を良好にし、2)整髪保持力を高くし、3)再整髪性を高くし、かつ、4)毛髪をマットで自然な仕上がりにすることのいずれかの性能に劣り、これらの全ての効果を発揮することは困難である。
成分(A)を用いずに、両性皮膜形成ポリマーを用いた場合には、エアゾールスプレー整髪剤組成物と噴射剤との相溶性が低くなるため、塗布性に優れたエアゾールスプレー整髪剤を得ることは困難である。
これに対して、本発明では、上記の1)〜4)の効果の全てを発揮するために、成分(A)が特定の配合量で用いられる。
成分(A)としては、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、メチルビニルエーテル/マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/マレイン酸モノブチルエステル/イソボロリルアクリレート共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体、ポリビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、(スチレン/アクリル酸アルキル)共重合体、(スチレン/アクリル酸アミド)共重合体、ウレタン−アクリル系共重合体及びポリスチレンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。なお、「(メタ)アクリル」は、「アクリル」と「メタクリル」との双方を意味する。
整髪時の整髪力、整髪保持力及び再整髪性を高め、かつ毛髪をマットで自然な仕上がりにする観点から、成分(A)の含有量は、エアゾールスプレー整髪剤組成物100質量%中、0.4質量%以上、3.5質量%以下である。成分(A)の含有量が0.4質量%未満であると、整髪時の整髪力、整髪保持力及び再整髪性が低下し、また、毛髪をマットで自然な仕上がりにしにくい。成分(A)の含有量が3.5質量%を超えると、エアゾールスプレー整髪剤組成物中の粉体成分が分散し難く、凝集しやすいため、エアゾールスプレー容器内で目詰まりが発生しやすくなる。
整髪時の整髪力、整髪保持力及び再整髪性をより一層高め、かつ毛髪をマットでより一層自然な仕上がりにする観点からは、エアゾールスプレー整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、好ましくは0.8質量%以上である。分散性をより一層高める観点からは、エアゾールスプレー整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、好ましくは3.1質量%以下である。
整髪保持力をより一層高める観点から、成分(A)の含有量の成分(B)の含有量に対する質量比(成分(A)の含有量/成分(B)の含有量)は、好ましくは0.3以上、より好ましくは0.5以上、好ましくは1.7以下、より好ましくは1.6以下である。
(成分(B))
成分(B)は、シリカである。成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(B)は、再整髪性を高め、毛髪をマットで自然な仕上がりにする。なお、成分(C)を用いずに、成分(B)のみを用いた場合には、整髪時の整髪力及び再整髪性が低くなる傾向がある。本発明では、成分(B)とともに成分(C)を用いているので、整髪時の整髪力、及び再整髪性を高めることができる。
成分(B)として、公知慣用のシリカ(無水ケイ酸)を用いることができる。上記シリカは、疎水化処理されていない無水ケイ酸(親水性のシリカ)であってもよく、疎水化無水ケイ酸であってもよい。また、上記シリカは、アミノ酸、エステル又はレシチン等で表面処理されたシリカであってもよい。また、上記シリカは、所謂、易崩壊性シリカ粒子であってもよい。
洗い落ちを良好にする観点からは、成分(B)は親水性のシリカであることが好ましい。
上記親水性のシリカの好ましい市販品としては、例えば、AEROSIL 50、90、130、150、200、300、380(商品名、いずれも日本アエロジル社製);サンスフェアH−31、H−51、H−121、H−201、H−32、H−52、H−122、H−33、H−53(商品名、いずれもAGCエスアイテック社製);SYLYSIA300、300P、310、310P、320、330、340、350、370、380、470、780(商品名、いずれも富士シリシア化学社製)等が挙げられる。これら以外の市販品を用いてもよい。
上記疎水化無水ケイ酸は、無水ケイ酸(例えば、未処理の無水ケイ酸)が疎水化処理された物質である。疎水化処理に用いられる処理剤としては、有機シリル化合物及びシリコーン化合物等が挙げられる。上記有機シリル化合物としては、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、メチルトリアルコキシシラン、ジメチルジアルコキシシラン、トリメチルアルコキシシラン、エチルトリクロロシラン、プロピルトリクロロシラン、ヘキシルトリクロロシラン、長鎖アルキルトリクロロシラン、エチルトリアルコキシシラン、プロピルトリアルコキシシラン、ヘキシルトリアルコキシシラン、長鎖アルキルトリアルコキシシラン、メタクリルシラン、フルオロアルキルシラン及びペルフルオロアルキルシラン等が挙げられる。上記シリコーン化合物としては、ジメチルポリシロキサン(シリコーンオイル)、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン及びアミノ変性シリコーン等が挙げられる。上記疎水化処理の方法として、公知の方法を採用可能である。上記疎水化処理の方法としては、液相法、気相法及びオートクレーブ法等が挙げられる。
上記疎水化無水ケイ酸の好ましい例としては、ジメチルシロキシル化無水ケイ酸、トリメチルシロキシル化無水ケイ酸、オクチルシロキシル化無水ケイ酸、シリコーンオイル処理無水ケイ酸及びメタクリルシロキシル化無水ケイ酸等が挙げられる。
上記疎水化無水ケイ酸の好ましい市販品としては、例えば、サイロホービック4004(商品名、富士シリシア化学社製);サイロホービック603(商品名、富士シリシア化学社製);サイロホービック704(商品名、富士シリシア化学社製);AEROSIL RX300−5(商品名、日本アエロジル社製)等が挙げられる。これら以外の市販品を用いてもよい。
上記易崩壊性シリカ粒子は、複数のシリカ一次粒子が集合して形成された粒子である。上記シリカ一次粒子としては、特に限定されないが、例えば、球状シリカ粒子、鱗片状シリカ粒子及び不定形シリカ粒子等が挙げられる。
また、上記易崩壊性シリカ粒子は、シリカ以外の成分を内包していてもよい。上記シリカ以外の成分(以下、「内包成分」と称する場合がある)としては、特に限定されないが、例えば、界面活性剤、多価アルコール、高級アルコール、糖アルコール、シリコーン油、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、植物抽出エキス、染料、顔料、香料、保湿剤、ビタミン類、アミノ酸類及び清涼剤等が挙げられる。上記内包成分は、アミノ酸類、シリコーン油、ビタミン類であることが好ましい。上記アミノ酸類としては、特に限定されないが、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(例えば、旭化成ケミカルズ社製、商品名「ペリセア」)、トリメチルグリシン及びグルタミン酸等が挙げられる。上記易崩壊性シリカ粒子が上記内包成分を内包することにより、整髪時に上記易崩壊性シリカ粒子が崩壊して該内包成分が放出され、内包成分の種類に応じた効果が発揮される。例えば、上記易崩壊性シリカ粒子がアミノ酸類を内包することにより、毛髪のダメージケア機能が発揮される。
上記易崩壊性シリカ粒子の製造方法としては、特に限定されず、公知の方法を用いることができる。
成分(B)の吸油量は、好ましくは100mL/100g以上、より好ましくは150mL/100g以上、更に好ましくは200mL/100g以上、好ましくは1000mL/100g以下、より好ましくは800mL/100g以下、更に好ましくは700mL/100g以下である。上記成分(B)の吸油量が上記下限以上及び上記上限以下であると、整髪時の整髪力、整髪保持力、及び再整髪性がより一層高くなる。
上記吸油量は、JIS K5101に記載の方法に準拠して測定される。
成分(B)の平均粒径(平均1次粒径)は、好ましくは0.1nm以上、より好ましくは5nm以上、好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下である。成分(B)の平均粒径が上記下限以上及び上記上限以下であると、整髪時に複数の成分(B)間に働く分子間力又は静電気付着力によって成分(B)同士が互いに引き寄せられやすくなる。この結果、整髪後に髪の表面が多数の成分(B)により一層良好に覆われた状態になり、整髪保持力及び再整髪性がより一層高くなる。
成分(B)の平均粒径(平均1次粒径)は、体積平均粒径である。上記平均粒径は、レーザー光回折による粒度分布測定装置を用いて測定可能である。上記粒度分布測定装置としては、堀場製作所社製「LA−920」等が挙げられる。
再整髪性を高め、かつ毛髪をマットで自然な仕上がりにし、さらに整髪時の整髪力、整髪保持力を高める観点から、エアゾールスプレー整髪剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、1.0質量%以上、10.0質量%以下である。成分(B)の含有量が1.0質量%未満であると、整髪時の整髪力、整髪保持力及び再整髪性が低くなり、また、毛髪をマットで自然な仕上がりにすることが困難である。成分(B)の含有量が10.0質量%を超えると、毛髪に軋み及びごわつきが発生しやすくなり、また、整髪時の整髪力も低くなる。
整髪時の整髪力、整髪保持力及び再整髪性をより一層高め、かつ毛髪をマットでより一層自然な仕上がりにする観点からは、成分(B)の含有量は、エアゾールスプレー整髪剤組成物100質量%中、好ましくは1.5質量%以上、好ましくは5.0質量%以下である。
(成分(C))
成分(C)は、平均付加モル数が50以上、100以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である。成分(C)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(C)は、整髪時の整髪力、再整髪性を高める。なお、成分(B)を用いずに、成分(C)のみを用いた場合には、整髪時の整髪力、整髪保持力及び再整髪性が低くなる傾向がある。また、成分(B)を用いずに、成分(C)のみを用いた場合には、毛髪をマットで自然な仕上がりにしにくい傾向がある。本発明では、成分(C)とともに成分(B)を用いているので、整髪時の整髪力、整髪保持力及び再整髪性を高め、かつ毛髪をマットで自然な仕上がりにすることができる。
整髪時の整髪力及び再整髪性を高める観点から、成分(C)のポリオキシエチレン基の平均付加モル数(即ち、オキシエチレンの平均付加モル数)は、50以上、100以下である。整髪時の整髪力及び再整髪性をより一層良好にする観点からは、成分(C)のポリオキシエチレン基の平均付加モル数は、好ましくは60以上であり、好ましくは90以下である。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のポリオキシエチレン基の平均付加モル数が、50未満であるか、又は100を超えると、整髪時の整髪力及び再整髪性が低くなる傾向がある。また、成分(C)を用いることで、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数の多いポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(例えばポリオキシエチレン基の平均付加モル数が110以上であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油)を用いた場合よりも、毛髪をマットでより一層自然な仕上がりにすることができる。
整髪時の整髪力及び再整髪性を高める観点から、成分(C)の含有量は、エアゾールスプレー整髪剤組成物100質量%中、0.8質量%以上、5.5質量%以下である。成分(C)の含有量が0.8質量%未満であると、整髪時の整髪力及び再整髪性が低くなる。成分(C)の含有量が5.5質量%を超えると、エアゾールスプレー整髪剤組成物と噴射剤との相溶性が低くなるため、吐出性に優れたエアゾールスプレー整髪剤を得ることが困難である。
整髪時の整髪力及び再整髪性をより一層高める観点から、エアゾールスプレー整髪剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、好ましくは4.5質量%以下である。
整髪時の整髪力及び再整髪性をより一層高める観点から、成分(C)の含有量の、成分(A)と成分(B)との含有量の合計に対する質量比(成分(C)の含有量/成分(A)と成分(B)との合計の含有量)は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.4以上、好ましくは3.6以下、より好ましくは2.0以下である。
(成分(D))
成分(D)は、エタノールである。
エアゾールスプレー整髪剤組成物は成分(D)を含むことが好ましい。成分(D)は、噴射剤(液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)等)との相溶性が高く、エアゾール剤型を形成する点で好適な成分である。また、成分(D)の使用により非水系の整髪剤組成物にすることができるため、整髪力が高くなる。また、成分(D)の使用により、特に成分(B)の分散性が高くなり、エアゾールスプレー整髪剤の吐出性が良好になる。
エアゾールスプレー整髪剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、好ましくは70.0質量%以上、より好ましくは90.0質量%以上、好ましくは98.0質量%以下、より好ましくは95.0質量%以下である。成分(D)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、整髪時の整髪力がより一層高くなる。また、成分(D)の含有量が上記下限以上であると、成分(B)の分散性がより一層高くなり、エアゾールスプレー時の吐出性がより一層良好になる。
(他の成分)
本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、成分(A)〜成分(D)以外の成分を含んでもよい。
本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物は、実質的に水を含まないことが好ましい。ただし、本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、水を含んでいてもよい。また、本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物では、水を積極的に配合しない場合であっても、配合原料に由来して少量の水が含まれることがある。
本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物では、該エアゾールスプレー整髪剤組成物がスプレー塗布に用いられるために、揮発性が低い水の含有量は少ないほどよい。また、本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物中の水の含有量が少ないほど、再整髪性がより一層高くなる。
本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物中の水の含有量は少ないほどよい。本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物は、水を含まないか、又は水を10.0質量%以下で含むことが好ましい。本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物100質量%中、水の含有量は、より好ましくは5.0質量%以下、更に好ましくは1.0質量%以下である。
本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物は、実質的に水を含まないことが好ましく、非水系エアゾールスプレー整髪剤組成物であることが好ましい。実質的に水を含まないエアゾールスプレー整髪剤組成物は、非水系エアゾールスプレー整髪剤組成物である。なお、「実質的に水を含まない」とは、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)と、成分(D)と、必要に応じて配合される他の成分(水を除く)とは別に、水を含ませない(添加しない)ことを意味し、配合原料に含有される水に由来して本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物に水が含まれることは除外されないことを意味する。
(その他)
本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物は、公知慣用のエアゾールスプレー整髪剤組成物の製造方法により、製造することができる。本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物は、特に限定されないが、例えば、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)と、必要に応じて配合される他の成分とを混合することにより製造することができる。本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物が、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)と、成分(D)とを含む場合、特に好ましい製造方法の一例としては、例えば、成分(C)に成分(A)と成分(B)とを添加し、混合することにより均一に分散させた後、成分(D)を添加し、さらに混合する製造方法が挙げられる。この製造方法において、これらの成分の添加時期は適宜変更されてもよい。また、他の成分の添加時期は、他の成分の種類に応じて適宜選ばれる。
本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤組成物は、エアゾールスプレー整髪剤に用いられる組成物である。整髪剤がエアゾールスプレー整髪剤であることにより、毛髪に整髪剤組成物を薄く均一に塗布することができる、手を汚さずに簡便に毛髪に整髪剤組成物を塗布することができる、非水系の整髪剤組成物を使用しやすいなどの利点がある。
[エアゾールスプレー整髪剤]
本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤は、スプレー塗布されるエアゾールスプレー整髪剤である。上記エアゾールスプレー整髪剤は、エアゾールスプレー整髪剤組成物が霧状に噴霧されるエアゾールスプレー整髪剤であることが好ましい。
上記エアゾールスプレー整髪剤は、エアゾールスプレー容器と、上述したエアゾールスプレー整髪剤組成物と、噴射剤とを備える。上記エアゾールスプレー容器は、スプレーノズルを有する。上記エアゾールスプレー整髪剤では、上記エアゾールスプレー容器内に、上記エアゾールスプレー整髪剤組成物と上記噴射剤とが充填されている。上記エアゾールスプレー整髪剤組成物は、上記エアゾールスプレー整髪剤において、上記エアゾールスプレー容器内に充填されている充填物のうち、上記噴射剤を除く配合物である。
上記噴射剤としては、ジメチルエーテル(DME)、イソブタン、液化石油ガス(LPG)、及び窒素ガス等が挙げられる。上記噴射剤は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
目詰まりをより一層防止する観点から、上記噴射剤は、液化石油ガス及びジメチルエーテルから選ばれる化合物(少なくとも1の化合物)を含むことが好ましい。
上記エアゾールスプレー整髪剤は、既知の方法により作製することができる。上記エアゾールスプレー整髪剤の作製方法としては、エアゾールスプレー整髪剤組成物又はエアゾールスプレー整髪剤組成物に含有される各配合成分をエアゾールスプレー容器内に充填して、エアゾール用バルブによりエアゾールスプレー容器をクリンチした後、噴射剤をステムより充填し、ステムに適した噴射ボタンを装着する方法等が挙げられる。
本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤において、上記エアゾールスプレー整髪剤組成物と上記噴射剤との合計100質量%中、上記エアゾールスプレー整髪剤組成物の含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。上記エアゾールスプレー整髪剤組成物の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、吐出性がより一層良好になる。
本発明に係るエアゾールスプレー整髪剤において、上記エアゾールスプレー整髪剤組成物と上記噴射剤との合計100質量%中、上記噴射剤の含有量は、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。上記噴射剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、吐出性がより一層良好になる。
(実施例)
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例では、下記の成分を用いた。
(成分(A))
アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1−18)/アルキル(C1−8)アクリルアミド)コポリマーAMP(互応化学工業社製「プラスサイズ L−9909B」)
(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP(互応化学工業社製「プラスサイズ L−9540B」)
アクリル酸アルキルコポリマーAMP(大阪有機化学工業社製「アニセット HPA40」)
(成分(B))
シリカ(富士シリシア化学社製「SYLYSIA320」):親水性シリカ、吸油量330mL/100g、平均粒径3.2μm
(成分(C))
PEG−50水添ヒマシ油(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数50)(日本エマルジョン社製「EMALEX HC−50」)
PEG−80水添ヒマシ油(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数80)(日本エマルジョン社製「EMALEX HC−80」)
PEG−100水添ヒマシ油(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数100)(日本エマルジョン社製「EMALEX HC−100」)
(成分(D))
エタノール
(噴射剤)
ジメチルエーテル(DME)
液化石油ガス(LPG)(小池化学社製「LPG20℃ 0.15MPa」)
(その他)
(成分(A)に相当しない成分)
ポリビニルピロリドン(交洋ファインケミカル社製「MK−9010N」):ノニオン性皮膜形成ポリマー
(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー(三菱化学社製「ユカフォーマー 104D」):両性皮膜形成ポリマー
(成分(C)に相当しない成分)
PEG−20水添ヒマシ油(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数20)(日本エマルジョン社製「EMALEX HC−20」)
PEG−40水添ヒマシ油(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数40)(日本エマルジョン社製「EMALEX HC−40」)
(実施例1〜7及び比較例1〜12)
下記の表1〜3に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、下記の表1〜3に示す組成を有するエアゾールスプレー整髪剤組成物(原液)を調製した。得られたエアゾールスプレー整髪剤組成物(原液)をエアゾールスプレー容器(容量95mL)に充填した。次いで、エアゾールバルブをエアゾールスプレー容器にクリンチした後、下記の表1〜3に示す噴射剤をステムより充填し、ステムに適したボタンを装着して、エアゾールスプレー整髪剤を作製した。
(評価)
専門パネル5名が、以下の評価を行った。
(試験例1:相溶性)
得られた各原液(エアゾールスプレー整髪剤組成物)、及び各噴射剤を、耐圧ビン(東京高分子社製「エアゾール試験瓶」、容量:100mL)に原液と噴射剤とが合計で30gとなるように充填(原液と噴射剤との質量比は、表1〜3に示したとおりである)した。相溶性を下記の基準に従って評価した。なお、相溶性の評価が不良の場合は、試験例2〜6を行わなかった。
<相溶性の評価基準>
○(良好):濁り及び析出なし
×(不良):濁り又は析出あり
(試験例2:分散性)
得られた各原液(エアゾールスプレー整髪剤組成物)、及び各噴射剤を、耐圧ビン(東京高分子社製「エアゾール試験瓶」、容量:100mL)に原液と噴射剤とが合計で30gとなるように充填(原液と噴射剤との質量比は、表1〜3に示したとおりである)し、24時間静置した。静置後、反転攪拌し、完全分散するまでの反転回数を求めた。分散性を下記の基準に従って評価した。なお、比較例3については、原液にシリカを配合していないため、評価を行わなかった。また、分散性の評価が不良の場合は、試験例3〜6を行わなかった。
<分散性の評価基準>
○(良好):1〜2回の反転攪拌で完全分散する
△(やや不良):3〜5回の反転攪拌で完全分散する
×(不良):完全分散するまで、6回以上の反転攪拌が必要である
(試験例3:整髪時の整髪力)
専門パネル5名が、各エアゾールスプレー整髪剤を、15cm離れた位置からショートヘアのウィッグ(レッスンマネキン:ユーカリジャパン社製)の毛髪上に3秒間均一に噴霧し、毛髪の根元から上向きに髪を立ち上げて整髪を施した。整髪時の整髪力を下記の基準に従って評価した。
<整髪時の整髪力の評価基準>
○○(かなり良好):整髪した髪の形状がくっきりと保持され、アレンジが容易にできる
○(良好):整髪した髪の形状がくっきりと保持されるが、アレンジ力にやや劣る
△(やや不良):毛髪の一部が、立ち上がらない
×(不良):毛髪が立ち上がらない
(試験例4:整髪後の仕上がり)
専門パネル5名が、上記試験例3(整髪時の整髪力)の評価の後、ウィッグの毛髪が、マットで自然な仕上がりになっているかを下記の基準に従って評価した。
<整髪後の仕上がりの評価基準>
○○(かなり良好):マット感があり、不自然な毛束がなく自然な仕上がりである
○(良好):マット感があり、わずかに毛束感があるが自然な仕上がりである
△(やや不良):ツヤ感がある、又は不自然な毛束ができている
×(不良):ツヤ感があり、かつ不自然な毛束ができている
(試験例5:整髪保持力)
上記試験例4(整髪後の仕上がり)の評価の後、整髪後のウィッグを恒温恒湿器(35℃、80%RH)に8時間静置した。静置後、専門パネル5名が、ウィッグの毛髪を観察し、整髪保持力を下記の基準に従って評価した。
<整髪保持力の評価基準>
○○(かなり良好):初期整髪時の状態を維持している
○(良好):初期整髪時の状態から垂れ落ちている毛髪がわずかにある
△(やや不良):半分以上の毛髪が初期整髪時の状態から垂れ落ちている
×(不良):ほぼ全ての毛髪が初期整髪時の状態から垂れ落ちている
(試験例6:再整髪性)
上記試験例5(整髪保持力)の評価の後、整髪されたウィッグの毛髪の形状をくずした。その後、毛髪の根元から上向きに髪を立ち上げて再整髪を施した。専門パネル5名が、再整髪性を下記の基準に従って評価した。
<再整髪性の評価基準>
○○(かなり良好):整髪した髪の形状がくっきりと保持され、アレンジが容易にできる
○(良好):整髪した髪の形状がくっきりと保持されるが、アレンジ力にやや劣る
△(やや不良):毛髪の一部が、立ち上がらない
×(不良):毛髪が立ち上がらない
組成及び結果を下記の表1〜3に示す。
Figure 0006695647
Figure 0006695647
Figure 0006695647

Claims (3)

  1. 下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dとを含み、
    前記成分Aの含有量が0.4質量%以上、3.5質量%以下であり、
    前記成分Bの含有量が1.0質量%以上、10.0質量%以下であり、
    前記成分Cの含有量が0.8質量%以上、5.5質量%以下であり、
    前記成分Dの含有量が70質量%以上であり、
    前記成分Cの含有量の、前記成分Aと前記成分Bとの含有量の合計に対する質量比が0.1以上、3.6以下である、エアゾールスプレー整髪剤組成物。
    成分A:アニオン性皮膜形成ポリマー
    成分B:シリカ
    成分C:平均付加モル数が50以上、100以下であるポリオキシエチレン基を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
    成分D:エタノール
  2. スプレー塗布されるエアゾールスプレー整髪剤であって、
    エアゾールスプレー容器と、
    請求項に記載のエアゾールスプレー整髪剤組成物と、
    噴射剤とを備え、
    前記エアゾールスプレー容器内に、前記エアゾールスプレー整髪剤組成物と前記噴射剤とが充填されている、エアゾールスプレー整髪剤。
  3. 前記エアゾールスプレー整髪剤組成物と前記噴射剤との合計100質量%中、前記エアゾールスプレー整髪剤組成物の含有量が10質量%以上、60質量%以下であり、前記噴射剤の含有量が40質量%以上、90質量%以下である、請求項に記載のエアゾールスプレー整髪剤。
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