JP6694261B2 - 時計部品および時計 - Google Patents

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本発明は、時計部品および時計に関するものである。
従来から外部装置と通信を行う送受信ユニットを備えた時計が知られている。例えば特許文献1には、フィルム基板と、フィルム基板に配線を設けてなるアンテナと、フィルム基板に設けられてアンテナと電気的に接続されたICチップ(電子部品)と、を備えた無線モジュール(送受信ユニット)を有する時計が開示されている。
特許第4415180号公報
しかしながら、上記従来の時計においては、文字板等の時計部品とは別体で送受信ユニットが設けられているので、部品点数が増加して、時計が大型化するという課題がある。
そこで本発明は、送受信ユニットを設けることにより時計が大型化することを防止できる時計部品、およびその時計部品を備える時計を提供するものである。
本発明の時計部品は、基材層と、前記基材層の主面に配置された絶縁層とを有する板状部材と、前記板状部材に埋設され、電子部品およびアンテナを有する送受信ユニットと、を備え、前記アンテナは、前記基材層に積層された電極層により形成されるとともに、前記絶縁層に被覆され、前記基材層に前記電子部品を収容可能な電子部品収容部が設けられ、前記板状部材は、文字板、裏蓋およびベゼルのうち少なくとも1つの外形をなすことを特徴とする。
本発明によれば、板状部材の基材層に電子部品が収容される電子部品収容部が設けられ、板状部材の電極層にアンテナが形成されているので、送受信ユニットが板状部材の内部に埋め込まれた状態とすることができる。これにより、時計部品は、厚みが増加することを防止しつつ、送受信ユニットを備えることができる。したがって、送受信ユニットが別部材として設けられる構成と比べて、送受信ユニットを備えることにより時計が大型化することを防止できる。
上記の時計部品において、前記アンテナは、前記基材層の表面に形成されている、ことが望ましい。
本発明によれば、基材層の表面にインクジェット印刷やフレキソ印刷等により金属材料を塗布することで、薄膜状のアンテナを容易に形成することができる。これにより、厚みが増加することを防止しつつ送受信ユニットを備えることができるとともに、製造が容易な時計部品とすることができる。したがって、送受信ユニットを備えることにより時計が大型化することを防止できるとともに、低コストな時計とすることができる。
上記の時計部品において、前記基材層には、前記アンテナが積層された状態で収容可能なアンテナ収容部が設けられている、ことが望ましい。
本発明によれば、積層されたアンテナがアンテナ収容部に収容されることで、時計部品が厚くなることを防止しつつ、アンテナのコイルの巻き数を増やすことができる。これにより、時計部品の厚みが増加することを防止しつつ、送受信ユニットの通信感度を向上させることができる。したがって、送受信ユニットを備えることにより時計が大型化することを防止できるとともに、高性能な時計とすることができる。
本発明の時計は、上記の時計部品を備えることを特徴とする。
本発明によれば、送受信ユニットが別部材として設けられる構成と比べて小型かつ薄型な時計が得られる。
本発明の時計は、基材層および前記基材層の主面に配置された絶縁層を有する板状部材と、前記板状部材に埋設され電子部品およびアンテナを有する第1送受信ユニットおよび第2送受信ユニットと、を有する時計部品を備え、前記アンテナは、前記基材層に積層された電極層により形成されるとともに、前記絶縁層に被覆され、前記基材層に前記電子部品を収容可能な電子部品収容部が設けられ、前記第1送受信ユニットの通信周波数は、前記第2送受信ユニットの通信周波数と異なる、ことを特徴とする。
本発明によれば、板状部材の基材層に電子部品が収容される電子部品収容部が設けられ、板状部材の電極層にアンテナが形成されているので、送受信ユニットが板状部材の内部に埋め込まれた状態とすることができる。これにより、時計部品は、厚みが増加することを防止しつつ、送受信ユニットを備えることができる。したがって、送受信ユニットが別部材として設けられる構成と比べて、送受信ユニットを備えることにより時計が大型化することを防止できる。
第1実施形態に係る時計の外観図である。 第1実施形態に係る文字板の斜視図である。 図2のIII−III線における断面図である。 第1実施形態に係るケース裏蓋の斜視図である。 第1実施形態に係るベゼルの斜視図である。 第1実施形態に係る文字板の製造方法の工程図であって、図2のIII−III線に相当する部分における断面図である。 第1実施形態に係る文字板の製造方法の工程図であって、図2のIII−III線に相当する部分における断面図である。 第1実施形態に係る文字板の製造方法の工程図であって、図2のIII−III線に相当する部分における断面図である。 第1実施形態に係る文字板の製造方法の工程図であって、図2のIII−III線に相当する部分における断面図である。 第2実施形態に係る文字板の説明図であって、図2のIII−III線に相当する部分における断面図である。 第2実施形態に係る文字板の製造方法の工程図であって、図2のIII−III線に相当する部分における断面図である。 第2実施形態に係る文字板の製造方法の工程図であって、図2のIII−III線に相当する部分における断面図である。 第2実施形態に係る文字板の製造方法の工程図であって、図2のIII−III線に相当する部分における断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、機械式の時計を一例として説明する。
[第1実施形態]
最初に、第1実施形態の時計、ムーブメントおよび時計部品について説明する。
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。このムーブメントに文字板、針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。
図1は、第1実施形態に係る時計の外観図である。
図1に示すように、本実施形態の時計1のコンプリートは、ケース裏蓋4(時計部品、図4参照)、およびガラス2からなる時計ケース3内に、ムーブメント100と、時に関する情報を示す目盛り等を有する文字板11(時計部品)と、時を示す時針12、分を示す分針13および秒を示す秒針14を含む指針と、を備えている。文字板11には、日付を表す数字を明示させる日窓11aが開口している。これにより、時計1は、時刻に加え、日付を確認することが可能とされている。また、時計ケース3には、環状のベゼル5(時計部品)が取り付けられている。
ムーブメント100は、地板(不図示)に輪列機構が配置されている。輪列機構は、動力源として回転する香箱車、および香箱車の回転に基づいて回転する各種歯車体を含んでいる(いずれも不図示)。ムーブメント100は、時針12、分針13および秒針14を回転させる。
図2は、第1実施形態に係る文字板の斜視図である。
図2に示すように、文字板11は、文字板11の外形をなす板状に形成された文字板本体21(板状部材)と、文字板本体21に埋設された送受信ユニット30と、を備えている。
送受信ユニット30は、RFID(Radio Frequency IDentification:RFID)ユニットとして用いられ、リーダーライター等の外部装置との間で通信を非接触で行う。送受信ユニット30は、ICチップ31(電子部品)およびアンテナ33を備えている。アンテナ33は、金属材料によりコイル状に形成されている。アンテナ33は、日窓11aを迂回しつつ文字板本体21の外周に沿うように渦巻状に連続して設けられている。アンテナ33の両端部は、ICチップ31に接続されている。なお、アンテナ33同士が重なり合う部分は、図示しない絶縁膜を挟むことで短絡が防止されている。送受信ユニット30の通信周波数は、例えば13.56MHzに設定されている。
ICチップ31は、例えばISO7816において規定されたRFIDチップである。ICチップ31は、渦巻状に設けられたアンテナ33内に配置されている。
図3は、図2のIII−III線における断面図である。
図3に示すように、文字板本体21は、文字板11の意匠面となる第1主面22aと第1主面22aとは反対側の第2主面22bとを含む平板状の基材層22と、基材層22の第2主面22bに積層された電極層23と、電極層23を被覆する絶縁層24と、を備えている。
基材層22は、例えば樹脂材料等の非導電性材料により形成されている。基材層22の第2主面22bには、第2主面22b側から第1主面22a側に向かって凹む電子部品収容部25が形成されている。電子部品収容部25は、ICチップ31の外形形状に対応して形成されている。電子部品収容部25には、ICチップ31がその端子面を基材層22の第2主面22bに露出させるようにして配置されている。
電極層23は、銀等の金属材料により、厚さ数μm程度に形成されている。電極層23には、アンテナ33が形成されている。本実施形態では、電極層23の全体がアンテナ33となっており、基材層22の第2主面22b上に形成されている。電極層23は、基材層22から露出したICチップ31の端子に接続している。
絶縁層24は、例えば樹脂材料等の誘電材料を塗布することにより、厚さ数μm程度に形成されている。絶縁層24の誘電率は、1.2〜1.8程度とすることが望ましい。
図4は、第1実施形態に係るケース裏蓋の斜視図である。
図4に示すように、ケース裏蓋4は、文字板11と同様に形成されている。具体的に、ケース裏蓋4は、ケース裏蓋4の外形をなすように板状に形成された裏蓋本体41(板状部材)と、裏蓋本体41に埋設された送受信ユニット50と、を備えている。裏蓋本体41は、文字板本体21と同様に、ケース裏蓋4の外側面を構成する基材層42と、基材層42の内側面に積層された電極層43と、電極層を被覆する絶縁層(不図示)と、を備えている。送受信ユニット50は、文字板本体21に埋設された送受信ユニット30と同様に、ICチップ51およびアンテナ53を備えている。アンテナ53は、裏蓋本体41の電極層43となっており、ICチップ51よりも内側において渦巻状に連続して設けられている。アンテナ53の両端部は、ICチップ51に接続されている。ICチップ51は、基材層42の電子部品収容部45に配置されている。送受信ユニット50の通信周波数は、送受信ユニット30の通信周波数と異なる周波数に設定されることが望ましく、例えば2.45GHzに設定されている。
図5は、第1実施形態に係るベゼルの斜視図である。
図5に示すように、ベゼル5は、文字板11と同様に形成されている。具体的に、ベゼル5は、円環状に薄く形成されている。ベゼル5は、文字板11およびケース裏蓋4と同様に、ベゼル5の外形をなすように板状に形成されたベゼル本体61(板状部材)と、ベゼル本体61に埋設された送受信ユニット70と、を備えている。ベゼル本体61は、文字板本体21および裏蓋本体41と同様に、ベゼル本体61の意匠面を構成する基材層62と、基材層62の内側面に積層された電極層63と、電極層を被覆する絶縁層(不図示)と、を備えている。送受信ユニット70は、文字板本体21に埋設された送受信ユニット30と同様に、ICチップ71およびアンテナ73を備えている。アンテナ73は、ベゼル本体61の電極層63となっており、ベゼル本体61の外形に倣って渦巻状に連続して設けられている。アンテナ73の両端部は、ICチップ71に接続されている。ICチップ71は、基材層62の電子部品収容部65に配置されている。送受信ユニット70の通信周波数は、送受信ユニット30および送受信ユニット50の通信周波数と異なる周波数に設定されることが望ましい。
以下、第1実施形態の文字板11の製造方法について説明する。なお、ケース裏蓋4およびベゼル5の製造方法も同様である。
図6から図9は、第1実施形態に係る文字板の製造方法の工程図であって、図2のIII−III線に相当する部分における断面図である。
本実施形態の文字板11の製造方法は、ベース部材81にICチップ31を配置するチップ配置工程と、ベース部材81上のICチップ31を樹脂材料に埋め込むモールド工程と、ベース部材81を除去するベース除去工程と、電極層23を形成する電極形成工程と、絶縁層24を形成する被覆工程と、を備えている。以下、本製造方法について詳述する。
最初にチップ配置工程を行う。図6に示すように、チップ配置工程では、ベース部材81にICチップ31を配置する。ベース部材81としては、ICチップ31をベース部材81に対して固定できることが望ましく、例えば両面テープ等が好適である。ICチップ31は、その端子面がベース部材81に対向するように配置される。
次にモールド工程を行う。図7に示すように、モールド工程では、ICチップ31をベース部材81ごと不図示の金型の内側に配置し、ICチップ31をインサート品として樹脂材料により基材層22をインサート成形する。これにより、基材層22には、ICチップ31の外形形状に対応した電子部品収容部25が形成される。なお、金型は、文字板11(図2参照)の外形形状に対応した形状とされている。
次にベース除去工程を行う。図8に示すように、ベース除去工程では、インサート成形された基材層22を、ICチップ31とともに金型から取り出し、ベース部材81を基材層22およびICチップ31から離脱させる。これにより、ICチップ31の端子面が基材層22から露出されるとともに基材層22の第2主面22bと面一となった状態で、ICチップ31が埋設された基材層22が形成される。
次に電極形成工程を行う。図9に示すように、電極形成工程では、基材層22の第2主面22bに、インクジェット印刷やフレキソ印刷等により、アンテナ33の形状に一致した電極層23を形成する。これにより、基材層22の第2主面22b上に、アンテナ33が形成される。
次に被覆工程を行う。被覆工程では、基材層22の第2主面22bに、樹脂材料を塗布等により配置して、アンテナ33(電極層23)を被覆する。
以上により、図3に示す文字板11が完成する。
このように、本実施形態によれば、時計1は、送受信ユニット30,50,70を備えているので、非接触通信による偽造防止(真偽確認)機能やトレーサビリティ機能等を有することができる。例えば、文字板11の送受信ユニット30は、真偽確認用の情報の通信に使用される。ケース裏蓋4の送受信ユニット50は、トレーサビリティ情報の通信に用いられる。ベゼル5の送受信ユニット70は、上記偽造防止機能やトレーサビリティ機能以外の機能に用いられ、例えば所有者の情報等の通信に使用させることができる。上記偽造防止機能やトレーサビリティ機能を利用する際には、時計1の文字板11、またはケース裏蓋4をリーダーライターに近付けることで、リーダーライターと送受信ユニットとの間で非接触で通信を行わせる。これにより、リーダーライターに真偽確認やトレーサビリティの情報を読み取らせることができる。
そして、本実施形態によれば、文字板11において、基材層22にICチップ31が収容される電子部品収容部25が設けられ、電極層23にアンテナ33が形成されているので、送受信ユニット30が文字板本体21の内部に埋め込まれた状態とすることができる。これにより、文字板11は、厚みが増加することを防止しつつ、送受信ユニット30を備えることができる。したがって、送受信ユニットが別部材として設けられる構成と比べて、送受信ユニット30を備えることにより時計1が大型化することを防止できる。
また、送受信ユニット30,50,70は、各種時計部品(文字板11、ケース裏蓋4およびベゼル5)に埋設されているので、送受信ユニットが意匠面上に露出することを抑制でき、外観意匠性に優れた時計部品とすることができる。
また、送受信ユニット30,50,70は、各種時計部品(文字板11、ケース裏蓋4およびベゼル5)に埋設されている。このため、送受信ユニットを備えていない時計の時計部品を実施形態の各種時計部品と交換することで、送受信ユニットを備える時計とすることができる。
また、アンテナ33は、基材層22の表面(第2主面22b)に形成されているので、基材層22の表面にインクジェット印刷やフレキソ印刷等により金属材料を塗布することで、薄膜状のアンテナ33を容易に形成することができる。これにより、厚みが増加することを防止しつつ送受信ユニット30を備えることができるとともに、製造が容易な文字板11とすることができる。したがって、送受信ユニット30を備えることにより時計1が大型化することを防止できるとともに、低コストな時計1とすることができる。
そして、本実施形態の時計1によれば、送受信ユニットが別部材として設けられる構成と比べて、小型かつ薄型な時計1とすることができる。
なお、本実施形態では、基材層22は樹脂材料により形成されているが、これに限定されない。基材層は、絶縁性を有する材料により形成されていればよく、例えばセラミック等の無機材料により形成されていてもよい。この場合には、予め電子部品収容部が形成された基材層を成形した後、電子部品収容部にICチップ31を配置することで、インサート成形を行うことなく、送受信ユニットを備えた文字板等の時計部品を形成することができる。
また、本実施形態では、文字板11、ケース裏蓋4およびベゼル5にそれぞれ送受信ユニット30,50,70が埋設されているが、これに限定されず、文字板、ケース裏蓋およびベゼルのうち少なくともいずれか一つに送受信ユニットが埋設されていればよい。なお、時計1が複数の送受信ユニットを備える場合には、それぞれの送受信ユニットの通信周波数を異なる周波数に設定するとともに、それぞれの送受信ユニットの通信距離を異なる距離に設定することで、互いの通信が干渉ことを防止できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の時計部品について説明する。なお、以下の説明では、時計部品として文字板111を例に挙げて説明するが、ケース裏蓋およびベゼルに対して同様の構成を適用してもよい。
図10は、第2実施形態に係る文字板の説明図であって、図2のIII−III線に相当する部分における断面図である。
図3に示す第1実施形態では、アンテナ33が基材層22の第2主面22bに形成されている。これに対して図10に示す第2実施形態では、アンテナ133が基材層122に設けられたアンテナ収容部126内に積層されて収容されている点で、第1実施形態と異なっている。なお、図1から図3に示す第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図10に示すように、文字板本体121の基材層122には、第2主面122b側から第1主面122a側に向かって凹むアンテナ収容部126が形成されている。アンテナ収容部126は、文字板本体121の外周に沿って環状に形成されている。
アンテナ収容部126内には、電極層123としてコイル状のアンテナ133が螺旋状にかつ文字板111の厚さ方向に積層されて収容されている。アンテナ133同士が重なり合う部分は、図示しない絶縁膜を挟むことで短絡を防止されている。
以下、第2実施形態の文字板111の製造方法について説明する。
図11から図13は、第2実施形態に係る文字板の製造方法の工程図であって、図2のIII−III線に相当する部分における断面図である。
本実施形態の文字板111の製造方法は、ベース部材81にICチップ31を配置するチップ配置工程と、ベース部材81上に電極層123を形成する電極形成工程と、ベース部材81上のICチップ31を樹脂材料に埋め込むモールド工程と、ベース部材81を除去するベース除去工程と、絶縁層24を形成する被覆工程と、を備えている。以下、本製造方法について詳述する。
最初にチップ配置工程を行う。本実施形態のチップ配置工程は、図6に示す第1実施形態のチップ配置工程と同様に行う。
次に電極配置工程を行う。図11に示すように、電極形成工程では、ベース部材81上に、インクジェット印刷により、アンテナ133の形状に一致した電極層123を螺旋状に積層して形成する。このとき、アンテナ133の両端部をICチップ31に接続させる。
次にモールド工程を行う。図12に示すように、モールド工程では、ICチップ31およびアンテナ133をベース部材81ごと不図示の金型の内側に配置し、ICチップ31およびアンテナ133をインサート品として樹脂材料により基材層122をインサート成形する。これにより、基材層122には、電子部品収容部25と、アンテナ133の外形形状に対応したアンテナ収容部126と、が形成される。
次にベース除去工程を行う。図13に示すように、ベース除去工程では、インサート成形された基材層122を、ICチップ31およびアンテナ133とともに金型から取り出し、ベース部材81を基材層122、ICチップ31およびアンテナ133から離脱させる。これにより、ICチップ31が電子部品収容部25に収容され、かつアンテナ133がアンテナ収容部126に収容された状態とすることができる。
次に被覆工程を行う。本実施形態の被覆工程は、第1実施形態のチップ配置工程と同様に行う。
以上により、図10に示す文字板111が完成する。
このように、本実施形態によれば、積層されたアンテナ133がアンテナ収容部126に収容されることで、文字板111が厚くなることを防止しつつ、アンテナ133のコイルの巻き数を増やすことができる。これにより、文字板111の厚みが増加することを防止しつつ、送受信ユニット130の通信感度を向上させることができる。したがって、送受信ユニット130を備えることにより時計1が大型化することを防止できるとともに、高性能な時計1とすることができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、送受信ユニットを備える時計部品として、文字板、ケース裏蓋およびベゼルを例に挙げて説明したが、これに限定されず、例えば日車や曜車等のムーブメント100が備える時計部品に対して同様の構成を適用してもよい。
また、上記実施形態においては、各種時計部品(文字板11、ケース裏蓋4およびベゼル5)には、それぞれ送受信ユニットが1つずつ埋設されているが、これに限定されない。各種時計部品には、複数個の送受信ユニットが埋設されていてもよい。
また、上記実施形態においては、時計1として機械式の時計を例に挙げて説明したが、これに限定されず、時計はアナログクォーツ式の時計であってもよい。ただし、機械式の時計は、ムーブメントがケース内部において隙間なく配置されているため、時計の大型化を防止するという点においては、送受信ユニットが埋設された各種時計部品をより好適に用いることができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…時計 4…ケース裏蓋(時計部品) 5…ベゼル(時計部品) 11,111…文字板(時計部品) 21,121…文字板本体(板状部材) 22,42,62,122…基材層 23,123…電極層 24…絶縁層 25…電子部品収容部 30,50,70,130…送受信ユニット 31,51,71…ICチップ(電子部品) 33,53,73,133…アンテナ 41…裏蓋本体(板状部材) 61…ベゼル本体(板状部材) 126…アンテナ収容部

Claims (5)

  1. 基材層と、前記基材層の主面に配置された絶縁層とを有する板状部材と、
    前記板状部材に埋設され、電子部品およびアンテナを有する送受信ユニットと、
    を備え、
    前記アンテナは、前記基材層に積層された電極層により形成されるとともに、前記絶縁層に被覆され、
    前記基材層に前記電子部品を収容可能な電子部品収容部が設けられ
    前記板状部材は、文字板、裏蓋およびベゼルのうち少なくとも1つの外形をなすことを特徴とする時計部品。
  2. 前記アンテナは、前記基材層の表面に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の時計部品。
  3. 前記基材層には、前記アンテナが積層された状態で収容可能なアンテナ収容部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の時計部品。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載の時計部品を備えることを特徴とする時計。
  5. 基材層および前記基材層の主面に配置された絶縁層を有する板状部材と、前記板状部材に埋設され電子部品およびアンテナを有する第1送受信ユニットおよび第2送受信ユニットと、を有する時計部品を備え、
    前記アンテナは、前記基材層に積層された電極層により形成されるとともに、前記絶縁層に被覆され、
    前記基材層に前記電子部品を収容可能な電子部品収容部が設けられ、
    前記第1送受信ユニットの通信周波数は、前記第2送受信ユニットの通信周波数と異なる、
    ことを特徴とする時計。
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