JP6691678B2 - インクジェット記録ヘッドおよびそれを備えたインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよびそれを備えたインクジェット記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット記録ヘッドおよびそれを備えたインクジェット記録装置に関し、特に、温度検知器を備えたインクジェット記録ヘッドおよびそれを備えたインクジェット記録装置に関する。
従来、ノズルから吐出されるインクの量および速度はインクの温度により変化するため、インクの温度を正確に検出し、検出温度に基づいてインクの吐出を制御することが求められている。そこで、インクの温度を検出する温度検知器を備えたインクジェット記録ヘッドとして、たとえば、特許文献1に示す液体噴射ヘッドが知られている。
この液体噴射ヘッドでは、流路形成基板のノズルプレートと反対側の面の中央部に温度センサーが配設されている。温度センサーを挟む両側のそれぞれに、ノズル開口、圧力発生室、インク供給路およびマニホールドが設けられている。この温度センサーを配置する際には、圧電素子を流路形成基板に設置した後に、流路形成基板に配電層を形成し、配電層に温度センサーの一方のリード線を接続している。そして、温度センサーの他方のリード線を、流路形成基板の端に設けられた接続パッドに接続している。
特開2012−183772号公報
上記液体噴射ヘッドでは、温度センサーは、流路形成基板の中央部の温度、および、一方のリード線を介して配線層の温度を検出している。この流路形成基板の中央部はノズル開口、圧力発生室、インク供給路およびマニホールドから離れた位置にあるため、温度センサーはマニホールドなどを流れるインクの温度を正確に検出することができない。
また、圧電素子の設置後に、温度センサーのリード線を接続する配線層を流路形成部に設ける必要がある。よって、圧電素子の配線プロセスとは別途、圧電素子の配線プロセスが必要なため、液体噴射ヘッドは作業性に劣っている。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、ノズルから吐出されるインクの温度をより正確に検出することができ、作業性に優れるインクジェット記録ヘッドおよびそれを備えたインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
本発明のある態様に係るインクジェット記録ヘッドは、インクを吐出するノズルと、前記ノズルと連通する圧力発生室と、前記圧力発生室と連通する個別流路と、複数の前記個別流路と連通し、かつ、複数の前記個別流路のそれぞれを介して貯留しているインクを前記圧力発生室に供給するマニホールドと、前記マニホールドが形成されている第1プレートと、前記圧力発生室内のインクに圧力を与える圧電素子と、前記第1プレート上に配置され、かつ、前記圧電素子が電気的に接続された配線が設けられた膜と、インクの温度を検知する温度検知器と、を備え、前記温度検知器は、前記膜上の配線に電気的に接続されており、かつ、前記第1プレートおよび前記膜の積層方向において前記マニホールドまたは前記個別流路と重なる位置に配置されている。
この構成によれば、温度検知器は、マニホールド上または個別流路上に配置されており、マニホールドまたは個別流路を流れるインクの温度を検出している。インクはマニホールドから個別流路および圧力発生室を介してノズルに供給され、マニホールドまたは個別流路とノズルとは非常に近いため、この検出された温度によってノズルから吐出されるインクの温度を高い精度で得ることができる。
また、圧電素子および温度検知器が共に膜上の配線に接続されている。これにより、圧電素子の配線を形成するプロセスと同じプロセスで、温度検知器の配線を形成することができる。このため、別途、製造プロセスを追加することなく温度検知器を設けることができ、作業性に優れる。
インクジェット記録ヘッドは、前記膜の少なくとも一部を覆い、前記膜との間の内部空間に前記圧電素子を収容するケースをさらに備え、前記温度検知器は、前記ケースの内部空間に収容されていてもよい。
この構成によれば、膜とケースとの間の内部空間における圧電素子の収容空間に温度検知器を収容することができる。よって、インクジェット記録ヘッドの製造時などに、圧電素子と共に温度検知器を外力などから保護することができる。
インクジェット記録ヘッドでは、前記ケースは、内面から前記膜に向かって延びて前記膜に当接する第1リブを有していてもよい。
この構成によれば、膜の上からケースを接着する際、第1リブはケースの上面部と膜との間に介在する。よって、ケースの上面部が圧電素子、温度検知器または膜に触れてこれらを破壊することを第1リブが防止することができる。
インクジェット記録ヘッドでは、前記ノズルが開口するノズル面をさらに備え、前記温度検知器は、前記ノズル面に平行であり、かつ、複数の前記ノズルが並ぶノズル列と直交する方向において、前記第1リブを挟んで前記圧電素子とは反対側に設けられていてもよい。
この構成によれば、第1リブは、膜とケースとの間の内部空間において圧電素子と温度検知器との間に設けられる。このため、圧電素子の振動が温度検知器に伝わることを第1リブは抑制し、振動による温度検知器の破損などを防止することができる。
インクジェット記録ヘッドでは、前記第1プレートは、前記マニホールドの前記膜側に設けられる第2リブを有しており、前記第2リブは前記第1リブと前記積層方向に対向して配置されていてもよい。
この構成によれば、第1リブと第2リブとは膜を介して対向するため、圧電素子と温度検知器との間において膜は第1リブおよび第2リブに挟まれる。これにより、圧電素子の振動が膜を介して伝わることが低減され、振動による温度検知器の破損などを防止することができる。
インクジェット記録ヘッドでは、前記第1プレートにおいて前記積層方向に前記温度検知器と重なる領域に第1切欠きが形成されていてもよい。この構成によれば、第1切欠きにより第1プレートにマニホールドまたは個別流路が形成される。これにより、温度検知器とマニホールド内または個別流路内のインクとの距離が短く、温度検知器はマニホールド内または個別流路内のインクの温度をより正確に検知することができる。
インクジェット記録ヘッドでは、前記膜と前記第1プレートの間に設けられ、前記圧力発生室が形成されている第2プレートをさらに備え、前記第2プレートにおいて前記積層方向に前記温度検知器と重なる領域に第2切欠きが形成されていてもよい。この構成によれば、第2切欠きにより第2プレートにマニホールドまたは個別流路が形成される。これにより、温度検知器とマニホールド内または個別流路内のインクとの距離が縮まり、温度検知器はマニホールド内または個別流路内のインクの温度をより正確に検知することができる。
インクジェット記録ヘッドでは、前記膜に複数の前記温度検知器が設けられており、複数の前記温度検知器は、前記マニホールドが延びている方向において前記膜の中央および両端にそれぞれ配置されていてもよい。
この構成によれば、温度検知器がマニホールドまたは複数の個別流路に対して分散されて配置される。これにより、マニホールドまたは複数の個別流路においてインクに温度むらがある場合であっても、近い温度検知器により温度を検出することにより、吐出されるインクの温度を正確に検出することができる。
インクジェット記録ヘッドは、前記圧電素子を駆動する駆動部を搭載した配線基板、をさらに備え、前記温度検知器は前記配線基板に電気的に接続されていてもよい。
この構成によれば、たとえば、圧電素子を制御する制御部などと圧電素子の駆動部とを繋ぐ配線基板に温度検知器を接続する。これにより、部品を増やすことなく、温度検知器を制御部などと繋ぐことができる。また、これにより、温度検知器により検知された温度に基づいた制御を圧電素子に対して実行することができる。
インクジェット記録ヘッドは、前記圧電素子と前記配線基板とを電気的に接続する第1配線と、前記温度検知器と前記配線基板とを電気的に接続する第2配線と、をさらに備え、前記第1配線および前記第2配線は前記膜上に設けられていてもよい。
この構成によれば、第1配線を設けるプロセスで第2配線も設けることができる。このため、製造プロセスを追加することなく、圧電素子および温度検知器を配線基板に接続することでき、作業性に優れる。
本発明の他の態様に係るインクジェット記録装置は、上記いずれかのインクジェット記録ヘッドを備えている。
本発明は、以上に説明した構成を有し、ノズルから吐出されるインクの温度をより正確に検出することができ、作業性に優れるインクジェット記録ヘッドおよびそれを備えたインクジェット記録装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の上記目的、他の目的、特徴および利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の実施の形態1に係るインクジェット記録装置10を概略的に示す図である。 図1のインクジェット記録ヘッド20を概略的に示す平面図である。 図2のA−A線に沿って切断したインクジェット記録ヘッド20の断面図である。 本発明の実施の形態2に係るインクジェット記録装置のインクジェット記録ヘッド20Aを概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態3に係るインクジェット記録装置のインクジェット記録ヘッド20Bを概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係るインクジェット記録装置のインクジェット記録ヘッド20Cを概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態5に係るインクジェット記録装置のインクジェット記録ヘッド20Dを概略的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一または相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
まず、インクジェット記録装置10の構成について図1を参照しながら説明する。インクジェット記録装置10は、記録用紙16に印刷するプリンタであって、インクジェット記録ヘッド20を備えている。また、インクジェット記録装置10は、給紙機構(図示せず)、プラテン12、キャリッジ13、搬送機構14および制御部15をさらに備えていてもよい。
図1において、記録用紙16の搬送方向の下流側をインクジェット記録装置10の前方と称し、搬送方向の上流側をインクジェット記録装置10の後方と定義する。搬送方向は、ノズル21が配列される方向である。また、記録用紙16が搬送される面(図1の紙面と平行な面)と平行で、且つ、搬送方向と直交する記録用紙16の幅方向を、インクジェット記録装置10の左右方向(走査方向)と定義する。記録用紙16の幅方向は、ノズル列が並ぶ方向である。なお、図1の左側がインクジェット記録装置10の左方であり、図1の右側がインクジェット記録装置10の右方である。さらに、記録用紙16の搬送面と直交する方向(図1の紙面に直交する方向)を、インクジェット記録装置10の上下方向と定義する。図1の手前側が上方であり、図1の向こう側が下方である。以下では、前後左右上下の各方向を適宜使用して説明する。
給紙機構は、給紙トレイ(図示せず)内の記録用紙16を搬送経路へ供給する機構である。プラテン12は、供給された記録用紙16が載置される台である。
キャリッジ13は、インクジェット記録ヘッド20を保持し走査方向に往復移動させる搬送部である。たとえば、キャリッジ13は、走査方向に延びた2本のガイドレール17によって支持され、ガイドレール17に沿って走査方向に往復移動する。キャリッジ13は、記録領域では、プラテン12の上方で、プラテン12に対して間隔を開けて平行に配置される。
キャリッジ13には、たとえば、4つのサブタンク18が搭載されている。これらのサブタンク18は、走査方向に沿って並べて配置されており、チューブジョイント19aに接続されている。サブタンク18は、チューブジョイント19aを介して可撓性チューブ19bによりインクカートリッジ19cに接続されている。4つのインクカートリッジ19cには、たとえば、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの、4色のインクがそれぞれ貯留されている。
インクジェット記録ヘッド20は、インクなどの液体をノズル21から吐出させる部分であって、記憶領域においてノズル21がプラテン12に対向するようにキャリッジ13の下部に取り付けられている。複数のノズル21は、走査方向と直交する搬送方向に配列され、ノズル列を形成している。たとえば、4つのノズル列が、走査方向に配列されている。インクジェット記録ヘッド20の詳細については、後述する。
搬送機構14は、給紙トレイから供給された記録用紙16をプラテン12とインクジェット記録ヘッド20との間を経て排紙トレイ(図示せず)まで搬送する機構であって、この搬送方向は走査方向と直交する。搬送機構14として、たとえば、2つの搬送ローラ14a、14bが用いられる。2つの搬送ローラ14a、14bは、キャリッジ13の搬送方向の上流側および下流側に配置されており、走査方向を軸方向として搬送方向に回転する。
制御部15は演算部(図示せず)および記憶部(図示せず)を有しており、演算部はプロセッサなどで構成され、記憶部は演算部がアクセス可能なメモリで構成されている。この記憶部に記憶されたプログラムを演算部が実行することにより、インクジェット記録装置10の各部が制御される。たとえば、制御部15は、インクジェット記録ヘッド20の温度検知器(図3)により検出された温度に基づいて圧電素子(図3)を制御する。
次に、インクジェット記録ヘッド20の構成について図2および図3を参照しながら説明する。なお、図2においては、各部の配置をわかり易くするために、一部を省略している。
インクジェット記録ヘッド20は、ノズル21、圧力発生室22、マニホールド23、第1プレート24、圧電素子25、振動板34および温度検知器27を備えている。また、インクジェット記録ヘッド20は、第2プレート26、第3プレート28、ケース29、配線基板30、個別流路22b、ディセンダ22aをさらに備えていてもよい。インクジェット記録ヘッド20は、第3プレート28、第1プレート24、第2プレート26および振動板34がこの順で積層されて形成されている。なお、このように第1プレート24、第2プレート26および振動板34が積層されている方向を積層方向と称する。また、インクは、マニホールド23、個別流路22b、圧力発生室22、ディセンダ22a、ノズル21の順に流れるため、マニホールド23側を上流側と称し、ノズル21側を下流側と称する。
第3プレート28は、たとえば、厚みが小さい平板であって、ステンレス鋼等の金属材料、シリコン、あるいは、ポリイミド等の合成樹脂材料などで形成されている。第3プレート28には、複数のノズル21が形成されている。ノズル21はエッチングなどにより作製される。第3プレート28の下面は、ノズル21が開口したノズル面28aである。
第1プレート24は、たとえば、第3プレート28より厚みが大きい平板であって、シリコンで形成されている。第1プレート24の下面に、第3プレート28の上面が接着剤などで接合されている。第1プレート24には、第1a切欠き24a、第1窪み32、第1b切欠き24bおよび第1c切欠き24cがエッチングなどにより形成されている。
第1a切欠き24aは、第1プレート24において積層方向に温度検知器27と重なる領域に形成された第1切欠きであり、第1プレート24を上下方向に貫通している。第1窪み32は、第1a切欠き24aの下流側において第1プレート24の下面から窪んだ窪みであり、第2リブ33の下方に配置され、その内部空間は第1a切欠き24aの内部空間と連通している。第1b切欠き24bは、第1窪み32の下流側に形成された孔であり、その内部空間は第1窪み32の内部空間と連通し、第1プレート24を上下方向に貫通している。第1c切欠き24cは、第1b切欠き24bの下流側に形成された孔であり、第1プレート24を上下方向に貫通している。
第2プレート26は、たとえば、第1プレート24より厚みが小さい平板であって、シリコンなど熱伝導性が高い材料で形成されている。第2プレート26の走査方向の長さは第1プレート24より短く設定されている。第2プレート26の搬送方向の長さはマニホールド23を搬送方向において覆える長さに設定されている。第2プレート26の上面には、振動板34および絶縁層26aがこの順で積層されている。絶縁層26a上に配線が張られており、その配線に圧電素子25および温度検知器27が接続されている。
第2プレート26の下面に第1プレート24の上面が接着剤などで接合されている。第2プレート26に第2a切欠き31aおよび第2b切欠き31bがエッチングなどにより形成されている。第2a切欠き31aは、積層方向において圧電素子25に対向し重なる領域に形成された孔であり、第2プレート26を上下方向に貫通し、その内部空間は第1プレート24の第1c切欠き24cの内部空間と連通している。第2b切欠き31bは、第2a切欠き31aの上流側に形成された孔であり、第2プレート26を上下方向に貫通している。第2b切欠き31bの内部空間は、第2a切欠き31aの内部空間および第1プレート24の第1b切欠き24bの内部空間と連通している。第2a切欠き31aおよび第2b切欠き31bの上側は振動板34により覆われている。第2a切欠き31aの内部空間は圧力発生室22に用いられ、第2b切欠き31bの内部空間は個別流路22bの一部に用いられる。
ノズル21は、円筒形状の孔であって、第3プレート28の上面と下面との間をその厚み方向に貫通している。この実施の形態では、複数のノズル21が搬送方向に並ぶノズル列が2本設けられており、この2本のノズル列は走査方向に間隔を開けて平行に設けられている。ノズル21の一端開口はノズル面28aに設けられ、他端開口はディセンダ22aを介して圧力発生室22と連通している。
ディセンダ22aは、第1プレート24の上面と下面との間を貫通し、積層方向に延びてノズル21と連通している。ディセンダ22aの下側開口は第3プレート28により覆われ、その中央がノズル21により開口している。ディセンダ22aは、上側開口を介して走査方向の一方側において圧力発生室22と連通している。
圧力発生室22は、搬送方向より走査方向に長い直方体形状であって、第2a切欠き31aにより第2プレート26に形成されている。圧力発生室22は、ディセンダ22aと個別流路22bとの間の第1プレート24の部分(第3リブ)24dの上方に配置されている。この第3リブ24dを挟んで走査方向の両側のそれぞれに圧力発生室22の開口が設けられる。圧力発生室22は、一方の開口を介してディセンダ22aと連通し、他方の開口を介して個別流路22bと連通する。
個別流路22bは、走査方向においてディセンダ22aと第3リブ24dを隔てて、積層方向にディセンダ22aと平行に延びている。個別流路22bは第1プレート24および第2プレート26に亘って設けられており、個別流路22bの下流側部分は第2b切欠き31bにより第2プレート26に形成され、上流側部分は第1b切欠き24bにより第1プレート24に形成されている。個別流路22bは、その一方開口を介して圧力発生室22と連通し、他方開口を介してマニホールド23の連通路23aと連通している。個別流路22bは、マニホールド23より下流側であって、絞り(図示せず)より上流側に設けられた流路である。絞りは、圧力発生室22のインクが個別流路22bへ逆流することを防止するために、その流路幅が圧力発生室22および個別流路22bより極端に狭く形成された部分である。
マニホールド23は、複数の個別流路22bと連通し、かつ、貯留しているインクを複数の圧力発生室22のそれぞれに供給するための共通流路である。マニホールド23は、ノズル面28aに平行な面において走査方向より搬送方向に長い直方体形状であって、搬送方向において複数の圧力発生室22が並ぶ全範囲に延びる。マニホールド23は走査方向において2本設けられ、2本のマニホールド23はその間に圧力発生室22を挟んで第1プレート24の両側に配置されている。マニホールド23は、連通路23aおよび貯留路23bにより構成されている。
連通路23aは、第1プレート24の下面に設けられた第1窪み32により構成されている。この連通路23aの下側開口は第3プレート28により覆われている。連通路23aは、一方開口を介して個別流路22bと連通している。連通路23aは、個別流路22bと貯留路23bとの間の第1プレート24の部分(第2リブ)33の下方に配置されている。連通路23aの走査方向に直交する面の寸法は、第2リブ33の分だけ貯留路23bより小さい。
第2リブ33は、貯留路23bと個別流路22bとの間で搬送方向に延びる第1プレート24であって、搬送方向においてマニホールド23の全範囲に亘って延びる。第2リブ33は、マニホールド23の第2プレート26側に設けられている。第2リブ33の貯留路23b側の角にR部が形成されている。R部は、第2プレート26の下面と第2リブ33の側面との間を滑らかに結ぶように曲面で形成されている。このR部によって、インクに含まれる気泡が第2プレート26の下面と第2リブ33と間の角に溜まることを低減され、インクは貯留路23bから連通路23aへスムーズに流れることができる。
貯留路23bは、第1a切欠き24aにより第1プレート24に形成され、第1プレート24の上面と下面との間を貫通している。貯留路23bの上側開口は、一部が第2プレート26により覆われているが、残りの部分は開口している。この開口部分を介して貯留路23bはサブタンク18(図1)などに連通している。貯留路23bの下側開口は第3プレート28により覆われている。さらに、貯留路23bは、走査方向の第3リブ24d側に開口し、この開口を介して連通路23aと連通している。
振動板34は、第1プレート24上に配置され、かつ、圧電素子25が電気的に接続された配線が設けられた膜である。振動板34は、第2プレート26上に配置された板状体であり、圧力発生室22と圧電素子25との間に設けられている。振動板34の厚みは第2プレート26より薄い。振動板34の上に絶縁層26aが配置されている。
圧電素子25は、圧力発生室22内のインクに圧力を与える素子であって、振動板34の上に配置されている。圧電素子25は一対の電極層25a、25bとこれに挟まれる圧電層25cとにより構成されている。一対の電極層25a、25bの下側の電極層25aは圧力発生室22上の絶縁層26a上に配置され、上側の電極層25bは第1配線25dおよび配線基板30により制御部15(図1)と接続されている。
温度検知器27は、インクの温度を検知するセンサーである。温度検知器27は、積層方向においてマニホールド23と重なる位置に配置されている。温度検知器27として、たとえば、測温抵抗体(RTD:Resistance Temperature Detector)およびサーミスタなどが挙げられる。温度検知器27は、その下面の温度を検知するセンサーが好ましい。温度検知器27は振動板34の絶縁層26a上の第2配線27aおよび配線基板30により制御部15(図1)と接続されている。温度検知器27のサイズは、たとえば、1mm×1mmである。
配線基板30は、たとえば、COF(Chip On Film)のフィルム状の配線回路基板であって、ドライバIC(図示せず)を搭載している。ドライバICは、圧電素子25を駆動する駆動部であって、半導体チップから構成されている。配線基板30は、圧力発生室22の2つの列の間に配置され、振動板34において走査方向の中央で搬送方向に延びている。
配線基板30の一方配線は制御部15(図1)に接続され、他方配線は第1配線25dにより圧電素子25に接続され、他方配線は第2配線27aにより温度検知器27に接続されている。第1配線25dおよび第2配線27aは、振動板34上に1層または複数層の絶縁層26aが設けられているとき、このうち同一の絶縁層26a上に設けられている。
ケース29は、圧電素子25および温度検知器27を保護するカバーであって、上面部、側面部29aおよびこれらに囲まれた内部空間を有し、下側に開口する。ケース29は、振動板34の少なくとも一部を覆い、振動板34との間の内部空間に圧電素子25および温度検知器27を収容する。ケース29の側面部29aの下面は振動板34の上面に接着剤などで接合されている。ケース29は、圧電素子25および温度検知器27を保護する剛性があるものであればよく、たとえば、シリコン、金属材料や合成樹脂材料で形成される。
次に、記録(印刷)時のインクジェット記録ヘッド20の動作について図2および図3を参照して説明する。まず、温度検知器27は、検知した温度を第2配線27aおよび配線基板30を介して制御部15(図1)へ出力する。この温度は、温度検知器27の下面により検知された振動板34の温度である。振動板34は、熱伝導性が高い材料で形成されており、その厚みが薄い。このため、温度検知器27は振動板34を介してマニホールド23のインクの温度を検知することができる。
制御部15は、温度検知器27により検出された温度を取得し、この温度および印刷データに応じた制御信号を生成する。制御信号は、圧電素子25の駆動タイミング、および、圧電素子25の変形量を定める信号により構成されている。この圧電素子25の駆動タイミングおよび変形量と温度との関係は、実験やシミュレーションなどにより予め定められている。このため、制御部15は、温度検知器27からの温度に応じた圧電素子25の駆動タイミングおよび変形量を設定する。そして、制御部15は、制御信号を配線基板30に出力する。
配線基板30のドライバICは、これを受けて、圧電素子25を駆動するための駆動信号を生成し、圧電素子25に第1配線25dを介して出力する。駆動信号を受けた圧電素子25では、圧電層25cが積層方向に伸びて搬送方向および走査面方向に収縮する。この収縮変形に伴って振動板34が圧力発生室22側に凸となるように撓む。これにより、圧力発生室22の容積が減少して圧力発生室22内に圧力波が発生することで、ディセンダ22aを介して圧力発生室22に連通するノズル21からインクが吐出される。このインクの吐出タイミングは、圧電素子25の駆動タイミングにより定められ、インクの吐出量は圧電素子25の変形量により定められる。よって、温度検知器27による検知温度に応じたタイミングおよび量のインクが吐出される。
上記構成によれば、温度検知器27は、マニホールド23上の第2プレート26および振動板34に配置されており、マニホールド23を流れるインクの温度を第2プレート26および振動板34を介して検出する。インクはマニホールド23から圧力発生室22を介してノズル21に供給され、マニホールド23とノズル21とが近いため、この検出された温度をノズル21から吐出されるインクの温度として高い精度で得ることができる。
また、圧電素子25および温度検知器27が同じ振動板34上に設けられる。これにより、圧電素子25の第1配線25dを形成するプロセスと同じプロセスで、温度検知器27の第2配線27aを形成することができる。このため、別途、製造プロセスを追加することなく温度検知器27を設けることができ、作業性に優れる。
さらに、振動板34とケース29との間の内部空間における圧電素子25の収容空間に温度検知器27を収容することができる。よって、インクジェット記録ヘッド20の製造時などに、圧電素子25と共に温度検知器27を外力などから保護することができる。
また、圧電素子25と制御部15とを繋ぐ配線基板30に温度検知器27を接続することにより、部品を増やすことなく、温度検知器27を制御部15と繋ぐことができる。しかも、第1配線25dおよび第2配線27aは振動板34において同一の絶縁層26a上に設けられており、第1配線25dを設けるプロセスで第2配線27aも設けることができる。このため、製造プロセスを追加することなく、圧電素子25および温度検知器27を配線基板30に接続することでき、作業性に優れる。
さらに、第1プレート24に第1a切欠き24a(第1切欠き)が形成されている。この第1a切欠き24aにより温度検知器27とマニホールド23内のインクとの距離が近くなり、温度検知器27はマニホールド23内のインクの温度をより正確に検知することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係るインクジェット記録装置10のインクジェット記録ヘッド20Aでは、図4に示すように、振動板34に複数の温度検知器27が設けられている。複数の温度検知器27は、マニホールド23が延びている方向において振動板34の中央および両端にそれぞれ配置されている。この実施の形態では、マニホールド23は走査方向より搬送方向に長いため、マニホールド23が延びている方向はマニホールド23の長手方向である搬送方向に相当する。
具体的には、たとえば、1つのマニホールド23に対して3つの温度検知器27が設けられている。このうちの1つの温度検知器27は、搬送方向においてマニホールド23の中央の振動板34上に配置されている。別の温度検知器27は、搬送方向においてマニホールド23の一方端の振動板34上に配置されている。さらに別の温度検知器27は、搬送方向においてマニホールド23の他方端の振動板34上に配置されている。このように、3つの温度検知器27が互いに距離を離すように分散されて配置されている。
この場合、制御部15は、複数の温度検知器27のそれぞれから検知温度を取得する。そして、制御部15は、圧電素子25に最も近い温度検知器27の温度に基づいて、当該圧電素子25の制御信号を生成する。そして、配線基板30のドライバICは、これに基づいて駆動信号を生成し、圧電素子25に出力する。圧電素子25は駆動信号に基づいて変形し、これに伴いノズル21からインクが吐出される。
この構成によれば、温度検知器27がマニホールド23に対して分散されて配置される。これにより、マニホールド23においてインクに温度むらがある場合であっても、近い温度検知器27により温度を検出することにより、吐出されるインクの温度を正確に検出することができる。特に、マニホールド23への供給口が、搬送方向の中央に配置されている場合、搬送方向の端と中央とでインクの流速が異なり、温度の偏りが生じ易い。このような場合、搬送方向の端および中央に温度検知器27を設けることにより、より精度良くインクの温度を検知することができる。
なお、上記実施の形態では、1つのマニホールド23に対して3つの温度検知器27が設けられていたが、温度検知器27の数はこれに限定されない。また、温度検知器27の位置が振動板34の中央および両端に配されたが、温度検知器27の配置はこれに限定されない。
(実施の形態3)
実施の形態3に係るインクジェット記録装置10のインクジェット記録ヘッド20Bでは、図5に示すように、ケース29は、内面から振動板34に向かって延びて振動板34に当接する第1リブ35を有している。
第1リブ35は、たとえば、上端、下端および両側端を有した板状体である。この上端はケース29の上面部の下面に接続し、この上端から下側へ第1リブ35はケース29の側面部29aに平行に延びる。上端と下端との長さはケース29の側面部29aの長さに等しい。このため、側面部29aの下面を振動板34の上面に接合すると、第1リブ35の下端は振動板34の上面に当接する。
第1リブ35は圧電素子25と温度検知器27との間に設けられ、第1リブ35の両側端のそれぞれはケース29の側面部29aの内面に接続されている。このため、第1リブ35はケース29の内部空間を圧電素子25と温度検知器27との間で2つの空間を仕切る。このため、仕切られた一方の空間には圧電素子25が収容され、他方の空間には温度検知器27が収容される。これにより、温度検知器27は、ノズル面28aに平行であり、かつ、複数のノズル21が並ぶノズル列と直交する方向において、第1リブ35を挟んで圧電素子25とは反対側に設けられている。
第1リブ35は、積層方向において第1プレート24の第2リブ33と重なる位置に設けられている。このため、第1リブ35の下端は振動板34を介して第2リブ33の上面に相対する。そして、圧電素子25と温度検知器27との間において振動板34が第1リブ35および第2リブ33に挟まれる。
この構成によれば、第1リブ35は、振動板34とケース29との間の内部空間において圧電素子25と温度検知器27との間に設けられている。このため、圧電素子25の振動が温度検知器27に伝わることを第1リブ35は抑制し、振動による温度検知器27の破損などを防止することができる。
また、第1リブ35の下端は、振動板34の上面に当接している。これにより、圧電素子25の振動が振動板34を介して温度検知器27に伝わることを第1リブ35は抑制し、振動による温度検知器27の破損などを防止することができる。
さらに、圧電素子25と温度検知器27との間において第2プレート26および振動板34の両側はそれぞれ第1リブ35および第2リブ33により押さえられる。これにより、圧電素子25の振動が第2プレート26振動板34を介して伝わることが低減され、振動による温度検知器27の破損などを防止することができる。
また、振動板34の上からケース29を接着する際、第1リブ35はケース29の上面部と振動板344との間に介在する。これにより、ケース29の上面部が圧電素子25、温度検知器27または振動板34に触れてこれらを破壊することを第1リブ35が防止することができる。
なお、図5に示すインクジェット記録ヘッド20Bは図4の複数の温度検知器27を備えていてもよい。
(実施の形態4)
実施の形態4に係るインクジェット記録装置10のインクジェット記録ヘッド20Cでは、図6に示すように、第2プレート26に第2c切欠き31cが設けられている。第2c切欠き31cは、第2プレート26において積層方向に温度検知器27と重なる領域に形成された第2切欠きである。第2c切欠き31cは、第2プレート26を上下方向に貫通し、その内部空間は第1プレート24の第1a切欠き24aの内部空間と連通している。よって、マニホールド23の貯留路23bは、第1a切欠き24aおよび第2c切欠き31cにより第1プレート24および第2プレート26に形成される。
第2c切欠き31cは第4リブ36を介して第2b切欠き31bの上流側に配置されている。第4リブ36は、第1プレート24の第2リブ33の上側に配置され、第2リブ33と1つのリブを形成している。
第2c切欠き31cの下流側で上側の角にR部が形成されている。R部は、振動板34の下面と第2リブ33の上流側の側面との間を滑らかに結ぶように曲面で形成されている。このR部によって、インクに含まれる気泡が第2c切欠き31cの角に滞留することを低減され、インクは第2c切欠き31c内をスムーズに流れることができる。
この構成によれば、第2c切欠き31cにより、温度検知器27とマニホールド23内のインクとの距離が縮まる。よって、温度検知器27はマニホールド23内のインクの温度をより正確に検知することができる。
なお、図6に示すインクジェット記録ヘッド20Cは図4の複数の温度検知器27を備えていてもよい。また、図6に示すインクジェット記録ヘッド20Cは図5の第1リブ35を備えていてもよい。この場合、第1リブ35は、積層方向において第4リブ36および第2リブ33と重なる位置に設けられる。このため、第1リブ35の下端は振動板34を介して第4リブ36の上面に相対する。そして、圧電素子25と温度検知器27との間において振動板34が第1リブ35および第4リブ36に挟まれる。
(実施の形態5)
実施の形態5に係るインクジェット記録装置10のインクジェット記録ヘッド20Dでは、図7に示すように、温度検知器27は、積層方向において個別流路22bと重なる位置に配置されている。温度検知器27は振動板34の絶縁層26a上の第2配線27aおよび配線基板30により制御部15(図1)と接続されている。
この場合には、第1b切欠き24bが、第1プレート24において積層方向に温度検知器27と重なる領域に形成された第1切欠きである。また、第2b切欠き31bが、第2プレート26において積層方向に温度検知器27と重なる領域に形成された第2切欠きである。
上記構成によれば、温度検知器27は、個別流路22b上の振動板34に配置されており、個別流路22bを流れるインクの温度を薄い振動板34を介して検出する。インクは個別流路22bから圧力発生室22を介してノズル21に供給され、個別流路22bとノズル21とが近いため、この検出された温度をノズル21から吐出されるインクの温度として高い精度で得ることができる。
なお、図7に示すインクジェット記録ヘッド20Dは図4の複数の温度検知器27を備えていてもよい。また、図7に示すインクジェット記録ヘッド20Dは図5の第1リブ35を備えていてもよい。
上記全ての実施の形態では、第2プレート26上に振動板34が設けられているが、第2プレート26が振動板として用いられてもよい。たとえば、第2a切欠き31aに代えて、窪みが第2プレート26に形成される。この窪みは、第2プレート26の下面のうち、積層方向において圧電素子25に対向し重なる領域に形成された窪みである。これにより、第2プレート26の他の範囲より窪みの分だけ薄くなるため、この厚みの薄い範囲の第2プレート26が振動板34として用いられる。この場合には、厚みの薄い範囲の第2プレート26が、第1プレート24上に配置され、かつ、圧電素子25が電気的に接続された配線が設けられた膜である。
なお、上記全実施の形態は、互いに相手を排除しない限り、互いに組み合わせてもよい。また、上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造および/または機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明のインクジェット記録ヘッドおよびそれを備えたインクジェット記録装置は、ノズルから吐出されるインクの温度をより正確に検出することができ、作業性に優れるインクジェット記録ヘッドおよびそれを備えたインクジェット記録装置等として有用である。
10 :インクジェット記録装置
15 :制御部
20、20A、20B、20C、20D :インクジェット記録ヘッド
21 :ノズル
22 :圧力発生室
22b :個別流路
23 :マニホールド
24 :第1プレート
25 :圧電素子
25d :第1配線
26 :第2プレート
26a :絶縁層
27 :温度検知器
27a :第2配線
29 :ケース
30 :配線基板
33 :第2リブ
35 :第1リブ

Claims (12)

  1. インクを吐出するノズルと、
    前記ノズルと連通する圧力発生室と、
    前記圧力発生室と連通する個別流路と、
    複数の前記個別流路と連通し、かつ、複数の前記個別流路のそれぞれを介して貯留しているインクを前記圧力発生室に供給するマニホールドと、
    前記マニホールドが形成されている第1プレートと、
    前記圧力発生室内のインクに圧力を与える圧電素子と、
    前記第1プレート上に配置され、かつ、前記圧電素子が電気的に接続された配線が設けられた膜と、
    インクの温度を検知する温度検知器と、を備え、
    前記温度検知器は、前記膜上の配線に電気的に接続されており、かつ、前記第1プレートおよび前記膜の積層方向において前記マニホールドまたは前記個別流路と重なる位置に配置され、
    前記第1プレートにおいて前記積層方向に前記温度検知器と重なる領域に第1切欠きが形成され、
    前記膜と前記第1プレートの間に設けられ、前記圧力発生室が形成されている第2プレートをさらに備え、
    前記第2プレートにおいて前記積層方向に前記温度検知器と重なる領域に第2切欠きが形成されている、インクジェット記録ヘッド。
  2. 前記膜の少なくとも一部を覆い、前記膜との間の内部空間に前記圧電素子を収容するケースをさらに備え、
    前記温度検知器は、前記ケースの内部空間に収容されている、請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 前記ケースは、内面から前記膜に向かって延びて前記膜に当接する第1リブを有している、請求項2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 前記ノズルが開口するノズル面をさらに備え、
    前記温度検知器は、前記ノズル面に平行であり、かつ、複数の前記ノズルが並ぶノズル列と直交する方向において、前記第1リブを挟んで前記圧電素子とは反対側に設けられている、請求項3に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 前記第1プレートは、前記マニホールドの前記膜側に設けられる第2リブを有しており、
    前記第2リブは前記第1リブと前記積層方向に対向して配置されている、請求項3または4に記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 前記膜に複数の前記温度検知器が設けられており、
    複数の前記温度検知器は、前記マニホールドが延びている方向において前記膜の中央および両端にそれぞれ配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 前記圧電素子を駆動する駆動部を搭載した配線基板、をさらに備え、
    前記温度検知器は前記配線基板に電気的に接続されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録ヘッド。
  8. 前記圧電素子と前記配線基板とを電気的に接続する第1配線と、
    前記温度検知器と前記配線基板とを電気的に接続する第2配線と、をさらに備え、
    前記第1配線および前記第2配線は前記膜上に設けられている、請求項7に記載のインクジェット記録ヘッド。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェット記録ヘッドを備えている、インクジェット記録装置。
  10. インクを吐出するノズルと、
    前記ノズルと連通する圧力発生室と、
    前記圧力発生室と連通する個別流路と、
    複数の前記個別流路と連通し、かつ、複数の前記個別流路のそれぞれを介して貯留しているインクを前記圧力発生室に供給するマニホールドと、
    前記マニホールドが形成されている第1プレートと、
    前記圧力発生室内のインクに圧力を与える圧電素子と、
    前記第1プレート上に配置され、かつ、前記圧電素子が電気的に接続された配線が設けられた膜と、
    インクの温度を検知する温度検知器と、を備え、
    前記温度検知器は、前記膜上の配線に電気的に接続されており、かつ、前記第1プレートおよび前記膜の積層方向において前記マニホールドまたは前記個別流路と重なる位置に配置され、
    前記膜の少なくとも一部を覆い、前記膜との間の内部空間に前記圧電素子を収容するケースをさらに備え、
    前記温度検知器は、前記ケースの内部空間に収容されている、インクジェット記録ヘッド。
  11. 前記内部空間において前記圧電素子および前記温度検知器は互いの間が隔てられることなく共に収容されている、請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  12. インクを吐出するノズルと、
    前記ノズルと連通する圧力発生室と、
    前記圧力発生室と連通する個別流路と、
    複数の前記個別流路と連通し、かつ、複数の前記個別流路のそれぞれを介して貯留しているインクを前記圧力発生室に供給するマニホールドと、
    前記マニホールドが形成されている第1プレートと、
    前記圧力発生室内のインクに圧力を与える圧電素子と、
    前記第1プレート上に配置され、かつ、前記圧電素子が電気的に接続された配線が設けられた膜と、
    インクの温度を検知する温度検知器と、を備え、
    前記温度検知器は、前記膜上の配線に電気的に接続されており、かつ、前記第1プレートおよび前記膜の積層方向において前記マニホールドまたは前記個別流路と重なる位置に配置され、
    前記圧電素子を駆動する駆動部を搭載した配線基板、をさらに備え、
    前記温度検知器は前記配線基板に電気的に接続され、
    前記圧電素子と前記配線基板とを電気的に接続する第1配線と、
    前記温度検知器と前記配線基板とを電気的に接続する第2配線と、をさらに備え、
    前記第1配線および前記第2配線は前記膜上に設けられており、
    前記配線基板に複数の前記第1配線が接続され、
    前記配線基板に対する複数の前記第1配線の接点が並ぶ列に、前記配線基板に対する前記第2配線の接点が配置されている、インクジェット記録ヘッド。
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