JP6690661B2 - エレベータの割当装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータの割当装置に関する。
特許文献1は、乗車前に利用者により登録された行先階及び出発階に関する新規の行先階呼びを複数台のエレベータのいずれかに割り当てる割当装置を開示している。また、特許文献1のエレベータの割当装置では、個人毎に、エレベータ利用時に個人が重視するサービス内容に応じて割当かごを決定することを開示している。
特開2003−81541号公報
乗車前に利用者により登録された行先階及び出発階に関する新規の行先階呼びを複数台のエレベータのいずれかに割り当てる割当装置では、複数台のエレベータを有するエレベータシステムとしての運行効率を向上させることができる。
しかし、このようなエレベータシステムであっても、利用者個々で見ると、行先階を登録してから割当号機に乗車できるまでの時間などのサービス性に関する時間に大きな差が生じる場合がある。例えば、ある階床でエレベータが停止したときに、ある利用者がかご扉を手で押さえて開いた状態で維持しようとしたり、かご内への荷物の搬入作業などが発生したりすると、当該階床からエレベータが長時間出発できず、そのエレベータの到着を待っている他の利用者の待ち時間が長くなる場合がある。また、同じ利用者において上記のような長待ちが連続して発生する場合がある。このような平均的なサービス水準と比較して悪いサービスが発生すると、利用者に不快感を持たせたり、エレベータ管理者へのクレーム発生の原因となったりする。
本発明は、平均的なサービス水準と比較して悪いサービスを受けた利用者に対して再度悪いサービスが提供されることを抑制可能なエレベータの割当装置を提供する。
本発明のエレベータの割当装置は、乗車前に利用者により登録された行先階呼びを複数台のエレベータのいずれかに割り当てる。
割当装置は、
行先階呼びを登録した利用者の利用者識別情報を取得する取得部と、
利用者識別情報に紐付けて、当該利用者の過去直近所定回のエレベータ利用時に実測されたサービス性に関するN種類(Nは1以上の整数)の所定サービス時間に基づいてそれぞれ設定されたN種類の重み係数を記憶する記憶部と、
割当制御部と、を備える。
N種類の重み係数は、N種類の所定サービス時間が長くなるとそれぞれ大きくなるように設定されている。
割当制御部は、新規の行先階呼びが登録されたときに、
(1)複数台のエレベータのうちの1台に新規の行先階呼びを仮割当して全エレベータの運行予定を計算して(a)〜(c)を実行し、
(a)計算結果に基づいて、新規の行先階呼び及び割当済でサービス未完了の行先階呼びに係る各利用者について、N種類の所定サービス時間をそれぞれ推定すること、
(b)各利用者について、(a)で推定されたN種類の所定サービス時間に、記憶部に格納されているN種類の重み係数のうち各利用者の利用者識別情報に紐付けられているN種類の重み係数をそれぞれ乗算してN種類の評価サービス時間を求めること、
(c)(b)で求められたN種類の評価サービス時間の合計値を求めること、
(2)複数台のエレベータのうちの残りのエレベータについて(1)をそれぞれ実行し、
(3)複数台のエレベータのうち合計値として最も小さい値を有するエレベータに新規の行先階呼びを割り当てる。
本発明によれば、利用者の過去直近所定回のエレベータ利用時のサービス性に関する所定サービス時間が長くなると、当該利用者の所定サービス時間が短くなるように、エレベータの割当が行われることとなる。そのため、平均的なサービス水準と比較して悪いサービスを受けた利用者に対して再度悪いサービスが提供されることを抑制できる。
実施の形態1におけるエレベータシステムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1における乗場行先階登録装置の電気的構成を示すブロック図である。 実施の形態1におけるエレベータ制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 実施の形態1におけるセキュリティコントローラの電気的構成を示すブロック図である。 実施の形態1における群管理制御装置の記憶部に格納されているサービス履歴DBの構成を示す図である。 実施の形態1における群管理制御装置の割当動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1におけるサービス未完了行先階呼びリストの一例を示した図である。 新規行先階呼びを1号機に仮割当した場合の評価値演算の一例を示した図である。 新規行先階呼びを2号機に仮割当した場合の評価値演算の一例を示した図である。 新規行先階呼びを3号機に仮割当した場合の評価値演算の一例を示した図である。 実施の形態1におけるサービス未完了行先階呼びリストの一例を示した図である。 実施の形態1における群管理制御装置のサービス履歴データベースの更新動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1における群管理制御装置のサービス評価係数の更新動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1における群管理制御装置のサービス強化係数の更新動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1における群管理制御装置のサービス強化対象者の絞り込み動作を説明するフローチャートである。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
1.構成
1−1.エレベータシステムの概要
図1は、実施の形態1におけるエレベータシステムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係るエレベータシステムは、複数台のエレベータ60A〜60Cと、エレベータ60A〜60Cの運行を統合的に制御する群管理システムとを含む。以下において、エレベータ60A〜60Cを適宜1号機〜3号機という。本実施の形態では、1号機から3号機の3台のエレベータ60A〜60Cが設けられている例を説明するが、2台のエレベータあるいは4台以上のエレベータが設けられている場合にも本発明は適用可能である。なお、以下では、エレベータ60A〜60Cを区別せずに「エレベータ60」という場合がある。
各階床のエレベータ乗場には、乗場行先階登録装置30A〜30Zが配置されている。なお、以下では、乗場行先階登録装置30A〜30Zを区別せずに「乗場行先階登録装置30」という場合がある。
また、乗場行先階登録装置30A〜30Zの近傍にはそれぞれカードリーダ36が配置されている。
本実施の形態におけるエレベータシステムでは、利用者がエレベータ60のかごに乗車する前に乗場行先階登録装置30で行先階を予め登録する行先階登録方式を採用している。群管理システムは、このようにして予め登録された行先階(行先階呼び)を、複数台のエレベータ60のうちのいずれかのエレベータに割り当てて、割り当てたエレベータ(割当号機)を示す情報(割当号機情報)を利用者に報知し、割当号機に利用者を乗車させるように構成されている。
また、本実施の形態におけるエレベータシステムでは、行先階の登録の際、利用者に、セキュリティ認証カード(以下「IDカード」という))をカードリーダ36にかざして認証を行わせるように構成されている。IDカードは、ICタグを内蔵し、ICタグに記録されている情報を例えば電磁的に非接触で読み取り可能なICカードにより構成されている。
1−2.エレベータシステムの構成
エレベータシステムは、上述のように、複数台のエレベータ60A〜60Cと、群管理システムとを含む。エレベータの群管理システムは、群管理制御装置10と、複数台の乗場行先階登録装置30A〜30Zと、複数台のエレベータ制御装置40A〜40Cとを有する。
1−2−1.エレベータ
各エレベータ60(60A〜60C)は、かご、巻上機(モータ)、釣合おもり等を有する。
1−2−2.群管理制御装置
群管理制御装置10は、複数台のエレベータ60A〜60Cの運行を統合的に制御する。また、群管理制御装置10は、乗車前に利用者により登録された行先階呼びを複数台のエレベータ60のいずれかに割り当てる。
群管理制御装置10は、セキュリティコントローラ100及び乗場行先階登録装置30との間で通信を行いながら、各号機に対する新規の行先階呼びの割当制御を行う。各装置間は、情報伝送可能なネットワークNWを介して接続されている。ネットワークNWは、例えばEthernet(登録商標)等のLAN(Local Area Network)により構成され、各装置間での各種の情報の送受信は、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがって行われる。ネットワークNW上に接続されている前述の各装置は、装置間において、各装置が有する入出力インタフェースにより、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがった通信による信号伝送(情報伝送)が可能である。なお、エレベータシステムを構成する各装置間は、他の信号形式のネットワークや、専用の信号網を介して接続されてもよい。
群管理制御装置10は、コンピュータを利用して構成され、制御部11と、記憶部12と、入出力インタフェース13と、を備える。
制御部11は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部11は、記憶部12から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、群管理制御装置10における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース13は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース13は、群管理制御装置10が、セキュリティコントローラ100、乗場行先階登録装置30(30A〜30Z)、及びエレベータ制御装置40(40A〜40C)との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース13は、制御部11から出力される信号を所定の形式の信号に変換してセキュリティコントローラ100、乗場行先階登録装置30、エレベータ制御装置40に出力する。また、入出力インタフェース13は、セキュリティコントローラ100、乗場行先階登録装置30、エレベータ制御装置40から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部11に出力する。
記憶部12は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施の形態の群管理制御装置10の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
記憶部12は、データとして例えば登録装置情報テーブルを格納している。登録装置情報テーブルでは、複数台の乗場行先階登録装置30の登録装置識別情報に紐付けて、乗場行先階登録装置30の設置階を示す設置階情報と、併設されたカードリーダ36のリーダ識別情報とが記録されている。
登録装置識別情報は、乗場行先階登録装置30毎に設定されたユニークな情報であり、複数の乗場行先階登録装置30を群管理制御装置10において識別させるための情報である。
設置階情報が示す設置階は、群管理制御装置10において、乗場行先階登録装置30を利用して入力された行先階の呼びの出発階として利用される。例えば、制御部11は、複数台の乗場行先階登録装置30のいずれかで行先階が入力されたことに伴って、乗場行先階登録装置30から行先階の情報と登録装置識別情報とを受信した場合、登録装置情報テーブルを参照して、当該乗場行先階登録装置30から受信した登録装置識別情報に対応する設置階情報を読み出し、当該設置階情報が示す設置階を行先階呼びの出発階として設定する。
リーダ識別情報は、カードリーダ36毎に設定されたユニークな情報であり、複数のカードリーダ36をセキュリティコントローラ100及び群管理制御装置10において識別させるための識別情報である。
制御部11は、乗場行先階登録装置30から割当依頼情報を受信し、かつ割当依頼情報を受信してから所定時間以内にセキュリティコントローラ100から利用者識別情報及びリーダ識別情報を受信した場合、受信したリーダ識別情報が、直前に受信した割当依頼情報に含まれる登録装置識別情報に紐付けられたリーダ識別情報と一致するか否かを判断する。そして、一致する場合、制御部11は、受信した割当依頼情報に基づいて割当号機を決定し、決定した割当号機を示す情報を、割当依頼情報に含まれる登録装置識別情報が示す乗場行先階登録装置30に送信する。
1−2−3.乗場行先階登録装置
図2は、実施の形態1における乗場行先階登録装置30の電気的構成を示すブロック図である。
乗場行先階登録装置30は、利用者が行先階の登録を行うための装置である。乗場行先階登録装置30は、制御部31と、記憶部32と、入出力インタフェース33と、表示部34と、操作部35とを備える。
記憶部32は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施の形態の乗場行先階登録装置30の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部31は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部31は、記憶部32から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、乗場行先階登録装置30における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース33は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース33は、乗場行先階登録装置30が群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース33は、制御部31から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10に出力する。また、入出力インタフェース33は、群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部31に出力する。
操作部35は、利用者による乗場行先階登録装置30の操作を受け付けるインタフェースである。操作部35は、操作内容に応じた信号を制御部31に出力する。
表示部34は、制御部31から出力される表示信号に基づく画像等の表示を行う。
表示部34及び操作部35は、例えば液晶ディスプレイパネルや有機ELディスプレイパネルを利用したタッチパネル式表示装置により一体的に構成されてもよい。また、表示部34と操作部35は、表示部34に表示されているボタン等のオブジェクトを指定可能であれば、異なる部品を利用して別々に構成されてもよい。
1−2−4.カードリーダ
カードリーダ36は、ICカードのICタグに記録された情報を例えば電磁的に非接触で読み取る。
カードリーダ36は、IDカード等のICカードが提示されると、ICカードからカードIDを読み取る。カードリーダ36は、取得したカードIDを、セキュリティコントローラ100に出力する。なお、このとき、カードリーダ36は、当該カードリーダ36のリーダ識別情報をあわせてセキュリティコントローラ100に送信する。
1−2−5.エレベータ制御装置
図1に示すように、エレベータ制御装置40A〜40Cは、エレベータ60A〜60Cに対応させて設けられ、群管理制御装置10からの制御信号にしたがって、対応するエレベータ60A〜60Cの巻上機(モータ)等の動作を制御することにより、エレベータ60A〜60Cのかごの上昇、下降、停止等を制御する。また、エレベータ制御装置40A〜40Cは、対応するエレベータ60A〜60Cのかごの位置、走行方向、ドアの開閉状態、荷重等を含むかご状態を検知して、検知したかご状態を示す情報等を群管理制御装置10に出力する。なお、以下では、これらのエレベータ制御装置40A〜40Cを区別せずに「エレベータ制御装置40」という場合がある。
図3は、実施の形態1におけるエレベータ制御装置40の電気的構成を示すブロック図である。
各エレベータ制御装置40(エレベータ制御装置40A〜40C)は、群管理制御装置10同様に、制御部41、記憶部42、入出力インタフェース43等を有するコンピュータにより構成可能である。
1−2−6.セキュリティコントローラ
セキュリティコントローラ100は、乗場行先階登録装置30のカードリーダ36で取得されたカードIDに基づいて、IDカードが正規なものであるか否かの判断を行う。つまり、セキュリティ認証を行う。また、セキュリティコントローラ100は、乗場行先階登録装置30のカードリーダ36で取得されたカードIDが正規なものである場合、記憶部から、カードIDに紐付けられて格納されている利用者識別情報を読み出す。セキュリティコントローラ100は、読み出した利用者識別情報を群管理制御装置10に送信する。
図4は、実施の形態1におけるセキュリティコントローラ100の電気的構成を示すブロック図である。
セキュリティコントローラ100は、コンピュータを利用して構成され、制御部101と、記憶部102と、入出力インタフェース103と、を備える。
記憶部102は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施の形態のセキュリティコントローラ100の後述する各種機能を実現するためのプログラムを含む。記憶部102は、データとして、カードデータベース(以下「カードDB」という)を格納している。カードDBは、例えば、カードIDに紐付けて、エレベータ利用者の利用者識別情報を格納している。カードID及び利用者識別情報はそれぞれユニークな情報である。
制御部101は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部101は、記憶部102から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、セキュリティコントローラ100における各種の機能を実現する。
入出力インタフェース103は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース103は、セキュリティコントローラ100が、カードリーダ36、及び群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース103は、制御部101から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10、及びカードリーダ36に出力する。また、入出力インタフェース103は、カードリーダ36、及び群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部101に出力する。
2.動作
2−1.号機割当制御等
利用者が、乗場行先階登録装置30で行先階を入力すると、入力された行先階の情報と、当該乗場行先階登録装置30の登録装置識別情報とを含む割当依頼情報が乗場行先階登録装置30から群管理制御装置10に送信される。
このとき、例えば所定時間以内に利用者がカードリーダ36にIDカードをかざすと、カードリーダ36でカードIDが読み取られる。カードリーダ36は、読み取ったカードIDと、当該カードリーダ36のリーダ識別情報をセキュリティコントローラ100に送信する。
セキュリティコントローラ100は、カードリーダ36から受信したカードIDがカードDBに登録されているか否かを判断し、登録されている場合、カードIDに紐付けられている利用者識別情報をカードDBから読み出す。そして、セキュリティコントローラ100は、利用者識別情報及びリーダ識別情報を群管理制御装置10に送信する。これに対し、カードリーダ36から受信したカードIDがカードDBに登録されていない場合、セキュリティコントローラ100は、利用者識別情報及びリーダ識別情報を群管理制御装置10に送信しない。正規でないIDカードが提示されたと考えられるためである。
群管理制御装置10は、乗場行先階登録装置30から割当依頼情報を受信し、かつ割当依頼情報を受信してから所定時間以内にセキュリティコントローラ100から利用者識別情報及びリーダ識別情報を受信した場合、受信した割当依頼情報に基づいて割当号機を決定し、決定した割当号機を示す割当号機情報を、割当依頼情報に含まれる登録装置識別情報が示す乗場行先階登録装置30に送信する。
乗場行先階登録装置30は、群管理制御装置10から割当号機情報を受信すると、表示部34に割当号機情報が示す割当号機名を表示する。
2−2.サービス履歴データベース
図5は、実施の形態1における群管理制御装置10の記憶部12に格納されているサービス履歴データベースの構成を示す図である。
サービス履歴データベース(サービス履歴DB)は、利用者の利用者識別情報に紐付けて、利用者属性と、第1待ち時間WT1と、第2待ち時間WT2と、第3待ち時間WT3と、第4待ち時間WT4と、サービス評価係数pと、属性係数aと、サービス強化係数wとを格納している。これらのうち、利用者識別情報と、利用者属性と、属性係数aは、利用者の情報を新規にサービス履歴DBに登録する際に、例えばエレベータ管理者により登録される。これに対し、第1待ち時間WT1と、第2待ち時間WT2と、第3待ち時間WT3と、第4待ち時間WT4と、サービス評価係数pと、サービス強化係数wは、群管理制御装置10により自動的に設定・登録される。サービス強化係数wは、本発明における重み係数の一例である。
「利用者識別情報」は、ビル(エレベータ)の利用者毎に一意に設定された、利用者を識別するための情報である。利用者識別情報は、例えばビル管理者によって設定される。なお、本例では利用者識別情報を1からの通し番号としたが、これは理解を容易にするためであり、通し番号に限定されるものではない。例えば、利用者識別情報は、16桁程度の任意の数字であってもよい。また、利用者識別情報は文字や記号を含んでもよい。
「利用者属性」は、利用者の属性を示す情報であり、“VIP”または“通常”と設定される。“VIP”は、Very Important Personであり、“通常”は、“VIPに該当しない一般の利用者である。
「WT1」、「WT2」、「WT3」、「WT4」は、利用者識別情報に係る利用者が実際にエレベータを利用した際に計測された実際の待ち時間であり、群管理制御装置10により後述する方法により自動的に計測され、サービス履歴DBに登録される。待ち時間は、サービス性に関する所定サービス時間の一例である。「WT1」は、1回前(直近)にエレベータを利用した際の待ち時間であり、「WT2」は、2回前にエレベータを利用した際の待ち時間であり、「WT3」は、3回前にエレベータを利用した際の待ち時間であり、「WT4」は、4回前にエレベータを利用した際の待ち時間である。利用者が初めて当該エレベータを利用したときには、計測された待ち時間が「WT1」に登録される。利用者が2回目に当該エレベータを利用したときには、「WT1」に記録されていた待ち時間は「WT2」に格納され、今回計測された最も新しい待ち時間が「WT1」に登録される。利用者が3回目に当該エレベータを利用したときには、「WT1」に記録されていた待ち時間は「WT2」に格納され、「WT2」に記録されていた待ち時間は「WT3」に格納され、今回計測された最も新しい待ち時間が「WT1」に登録される。利用者が4回目に当該エレベータを利用したときには、「WT1」に記録されていた待ち時間は「WT2」に格納され、「WT2」に記録されていた待ち時間は「WT3」に格納され、「WT3」に記録されていた待ち時間は「WT4」に格納され、今回計測された最も新しい待ち時間が「WT1」に登録される。利用者が5回目に当該エレベータを利用したときには、「WT1」に記録されていた待ち時間は「WT2」に格納され、「WT2」に記録されていた待ち時間は「WT3」に格納され、「WT3」に記録されていた待ち時間は「WT4」に格納され、「WT4」に記録されていた待ち時間は消去され、今回計測された最も新しい待ち時間が「WT1」に登録される。利用者が6回目に当該エレベータを利用したときには、5回目のとき同様の処理が行われる。
「サービス評価係数p」は、利用者の直近所定回のエレベータ利用時のサービス性を示す係数である。サービス評価係数pは、直近所定回のエレベータ利用時において、利用者が、行先階呼びを登録してから、当該行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車可能となるまでの待ち時間に基づいて設定される。サービス評価係数pの値が大きいことは、直近所定回のエレベータ利用時に、通常よりも長い待ち時間が含まれ、サービス性が悪かったことを示す。サービス評価係数pは、後述する図10のフローチャートに基づく処理により一定時間周期で更新される。一定時間は例えば30分である。
「属性係数a」には、「利用者属性」に応じて設定される係数である。「属性係数a」は、VIPについては5.0に設定され、VIP以外については1.0に設定される。
「サービス強化係数w」には、属性係数aと、サービス評価係数pに基づいて、群管理制御装置10により自動的に設定される。具体的には、サービス強化係数wは、属性係数aにサービス評価係数pを乗算して得られる。サービス強化係数wは、後述する図11のフローチャートに基づく処理により一定時間周期で更新される。
図5に示す例では、利用者識別情報“1”に紐付けて、利用者属性、第1待ち時間WT1、第2待ち時間WT2、第3待ち時間WT3、第4待ち時間WT4、サービス評価係数p、属性係数a、サービス強化係数wとして、“通常”、“30”、“25”、“22”、“10”、“1.0”、“1.0”及び“1.0”がそれぞれ登録されている。利用者識別情報“1”の利用者の第1待ち時間WT1、第2待ち時間WT2、第3待ち時間WT3、第4待ち時間WT4は、いずれも平均待ち時間AWTの30秒以下である。また、利用者属性は”通常”である。そのため、サービス強化対象とならず、サービス評価係数p、及び属性係数aはそれぞれ”1.0”に設定されている。サービス強化係数wは、属性係数a×サービス評価係数pにより、”1.0”となる
また、利用者識別情報“2”に紐付けて、利用者属性、第1待ち時間WT1、第2待ち時間WT2、第3待ち時間WT3、第4待ち時間WT4、サービス評価係数p、属性係数a、サービス強化係数wとして、“VIP”、“20”、“15”、“22”、“23”、“1.0”、“5.0”及び“5.0”がそれぞれ登録されている。利用者識別情報“2”の利用者の第1待ち時間WT1、第2待ち時間WT2、第3待ち時間WT3、第4待ち時間WT4は、いずれも平均待ち時間AWTの30秒以下である。そのため、サービス評価係数pは、デフォルトの1.0に設定されている。一方、利用者属性が”VIP”であるため、サービス強化対象となり、属性係数aが”5.0”に設定される。サービス強化係数wは、属性係数a×サービス評価係数pにより、”5.0”となる。
また、利用者識別情報“3”に紐付けて、利用者属性、第1待ち時間WT1、第2待ち時間WT2、第3待ち時間WT3、第4待ち時間WT4、サービス評価係数p、属性係数a、サービス強化係数wとして、“通常”、“65”、“10”、“61”、“5”、“4.2”、“1.0”及び“4.2”がそれぞれ登録されている。利用者識別情報“3”の利用者の第1待ち時間WT1、第2待ち時間WT2、第3待ち時間WT3、第4待ち時間WT4のうち、第1待ち時間WT1及び第3待ち時間WT3は、平均待ち時間AWTの30秒よりも長い。この場合、利用者識別情報“3”の利用者をサービス強化対象とする。サービス評価係数pは、(65+61)/30により求められた“4.2”に設定される。サービス強化係数wは、属性係数a×サービス評価係数pにより、”4.2”となる。
また、利用者識別情報“4”に紐付けて、利用者属性、第1待ち時間WT1、第2待ち時間WT2、第3待ち時間WT3、第4待ち時間WT4、サービス評価係数p、属性係数a、サービス強化係数wとして、“通常”、“145”、“10”、“20”、“10”、“4.8”、“1.0”及び“4.8”がそれぞれ登録されている。利用者識別情報“4”の利用者の第1待ち時間WT1、第2待ち時間WT2、第3待ち時間WT3、第4待ち時間WT4のうち、直近の第1待ち時間WT1が、平均待ち時間AWTの30秒よりも極端に長い145秒(平均待ち時間AWTの4倍以上)となっている。この場合、利用者識別情報“4”の利用者をサービス強化対象とする。サービス評価係数pは、例えば145/30により求められた“4.8”に設定される。サービス強化係数wは、属性係数a×サービス評価係数pにより、”4.8”となる。
それ以外の利用者識別情報に対しても同様に、各利用者識別情報に紐付けて、利用者属性、第1待ち時間WT1、第2待ち時間WT2、第3待ち時間WT3、第4待ち時間WT4、サービス評価係数p、属性係数a、及びサービス強化係数wの各内容が登録されている。
2−3.群管理制御装置の動作
図6は、実施の形態1における群管理制御装置10の割当動作を説明するフローチャートである。
群管理制御装置10は、乗場行先階登録装置30から割当依頼情報を受信したか否かを判断する(S101A)。
割当依頼情報を受信していない場合(S101AでNO)、群管理制御装置10は、ステップS101Aの判断を再度実行する。
割当依頼情報を受信した場合(S101AでYES)、群管理制御装置10は、セキュリティコントローラから利用者識別情報を受信したか否かを判断する(S101B)。
セキュリティコントローラから利用者識別情報を受信していない場合(S101BでNO)、群管理制御装置10は、ステップS101Bの判断を再度実行する。なお、ステップS101Bの判断が所定回数繰り返された場合、ステップS101Aの判断に戻ってもよい。利用者がIDカードを有していない利用者の可能性があるからである。
セキュリティコントローラから利用者識別情報を受信した場合(S101BでYES)、群管理制御装置10は、号機番号iとして1を設定する(S102)。
群管理制御装置10は、割当済でサービス未完了の行先階呼びの情報(出発階、行先階、利用者識別情報、割当号機)を、記憶部12から読み出す(S103)。これらの情報は、例えば図7に示すようなサービス未完了行先階呼びリストにおいて管理される。サービス未完了の行先階呼びとは、割当済であるが、割当号機が行先階呼びの行先階に到着していない呼びである。
図7は、実施の形態1におけるサービス未完了行先階呼びリストの一例を示した図である。
サービス未完了行先階呼びリストには、行先階呼びの呼び番号jに紐付けて、割当号機、利用者識別情報、出発階、及び行先階の情報が登録されている。
「呼び番号」は、サービス未完了の行先階呼びの通し番号であり、適宜”j”で示す。呼び番号は、行先階呼びを登録した利用者に対する通し番号でもあり、以下では、利用者に通し番号(j)を付して「利用者j」という場合がある。
「割当号機」は、呼び番号の行先階呼びに対して割り当てられたエレベータの番号である。
「利用者識別情報」は、サービス履歴DBの「利用者識別情報」と同じ内容の情報であり、ビル(エレベータ)の利用者毎に一意に設定された、利用者を識別するための情報である。
「出発階」は、行先階呼びにおける出発階である。
「行先階」は、行先階呼びにおける行先階である。
図7では、サービス未完了行先階呼びリストに、3個の行先階呼びの情報が登録されている例を示す。例えば、呼び番号“1”に紐付けて、割当号機、利用者識別情報、出発階、及び行先階として、“3”、“2”、“1”、及び“5”がそれぞれ登録されている。呼び番号“2”に紐付けて、割当号機、利用者識別情報、出発階、及び行先階として、“1”、“4”、“3”、及び“1”がそれぞれ登録されている。呼び番号“3”に紐付けて、割当号機、利用者識別情報、出発階、及び行先階として、“2”、“1”、“2”、及び“7”がそれぞれ登録されている。
群管理制御装置10は、割当済でサービス未完了の行先階呼び及び新規の行先階呼びについて、各行先階呼びに対応する利用者の利用者識別情報に紐づけられたサービス強化係数をサービス履歴DBから読み出す(S104)。
群管理制御装置10は、受信した新規の割当依頼に係る新規の行先階呼びを、番号iのエレベータ(以下適宜「i号機」という)に割り当てた場合の各号機の運行予定を計算する(S105)。なお、群管理制御装置10は、各号機のエレベータ制御装置40との間で通信を行って各号機の現在のかご状態(かごの位置、走行方向、ドアの開閉状態、荷重等を含む)を示す情報を適宜なタイミングで取得している。
群管理制御装置10は、計算結果に基づいて、新規行先階呼び及びサービス未完了の行先階呼びに係る全利用者について、所定サービス時間を求める(S106)。本実施の形態では、所定サービス時間は、予測待ち時間WTjである。予測待ち時間WTjは、利用者jが行先階呼びjを登録してから、当該行先階呼びjに割り当てられたエレベータ(割当号機)が行先階呼びjの出発階に到着するまでの待ち時間の予測値である。
群管理制御装置10は、新規の行先階呼びをi号機に割り当てた場合の評価値Eiを、下記式に基づいて求める(S107)。つまり、評価値Eiは、サービス未完了の行先階呼びjに係る利用者jのサービス強化係数wjに利用者jの予測待ち時間WTjを乗算して得られる評価待ち時間wj・WTjを、サービス未完了の全ての行先階呼びの利用者について積算した値Σ(wj・WTj)である。jは、サービス未完了の行先階呼びについての前述した呼び番号(通し番号)であり、1〜nの整数である。nは、サービス未完了の行先階呼びの数と等しい。
Ei=Σ(wj・WTj)
Ei:i号機に割り当てた場合の評価値
wj:利用者jのサービス強化係数(待ち時間に関する)
WTj:利用者jの予測待ち時間
群管理制御装置10は、番号iとして、現在のiに1を加算した値を設定する(S108)。
群管理制御装置10は、番号iがエレベータ台数よりも大きいか否かを判断する(S109)。
番号iがエレベータ台数よりも大きくない場合(S109でNO)、群管理制御装置10は、ステップS105に戻る。
番号iがエレベータ台数よりも大きい場合(S109でYES)、群管理制御装置10は、全号機のうち、最も小さい評価値Eiを有する号機に新規行先階呼びを割り当てる(S110)。
群管理制御装置10は、乗場行先階登録装置30に割当号機情報を送信する(S111)。また、群管理制御装置10は、割当号機のエレベータ制御装置40に、新規行先階呼びについての応答指示信号を出力する。
群管理制御装置10は、新規行先階呼びの情報(出発階、行先階、利用者識別情報、割当号機)を記憶部12に格納する(S112)。例えば上述したサービス未完了行先階呼びリストに、新規行先階呼びの情報(出発階、行先階、利用者識別情報、割当号機)を記録する。
上述した図6のフローチャートによる割当制御の具体的一例を、図8A、図8B、図8Cを参照して説明する。
図8Aは、新規行先階呼びを1号機に仮割当した場合の評価値演算の一例を示した図である。図8Bは、新規行先階呼びを2号機に仮割当した場合の評価値演算の一例を示した図である。図8Cは、新規行先階呼びを3号機に仮割当した場合の評価値演算の一例を示した図である。
図8A〜図8Cは、図7で示したサービス未完了の行先階呼びが登録されているときに、新規の行先階呼びが発生した場合を示している。なお、図8A〜図8Cの各表は、本発明の具体例を説明するためのものであり、群管理制御装置10において作成されなくてもよい。
各表では、サービス未完了の行先階呼びの呼び番号j(利用者j)に紐付けて、割当号機、利用者識別情報、サービス強化係数wj、予測待ち時間WTj、及び評価待ち時間(wj*WTj)を示している。評価待ち時間(wj*WTj)は、本発明における評価サービス時間の一例である。新規の行先階呼びについての上記の各情報は、呼び番号”4”に紐付けて示している。呼び番号”1”、”2”、”3”のサービス未完了の行先階呼びの、割当号機、利用者識別情報の内容は、図7のサービス未完了行先階呼びリストの内容と同じである。呼び番号1”、”2”、”3”、”4”の各行先階呼びについてのサービス強化係数wjは、図5のサービス履歴DBで利用者識別情報に紐付けて登録されている値である。
図8Aは、呼び番号”4”の新規行先階呼びを1号機に仮割当した場合を示している。1号機に仮割当した場合にステップS106で求められる、呼び番号”1”、”2”、”3”、”4”の行先階呼びの各予測待ち時間WTjは”20”、”25”、”15”、”25”であったものとする。また、呼び番号”1”、”2”、”3”、”4”の利用者jのサービス強化係数wjは、利用者識別情報に基づいてサービス履歴DBが取得され、”5.0”、”4.8”、”1.0”、”4.2”となる。この場合、呼び番号”1”、”2”、”3”、”4”の行先階呼びの各評価待ち時間wj*WTjは、”100”、”120”、”15”、”105”となる。したがって、新規行先階呼びを1号機に仮割当した場合の、全利用者の行先階呼びの評価待ち時間wj*WTjの総和Σ(wj*WTj)である評価値E1は”361”となる。
図8Bは、呼び番号”4”の新規行先階呼びを2号機に仮割当した場合を示している。2号機に仮割当した場合にステップS106で求められる、呼び番号”1”、”2”、”3”、”4”の行先階呼びの各予測待ち時間WTjは”20”、”20”、”20”、”30”であったものとする。また、呼び番号”1”、”2”、”3”、”4”の利用者jのサービス強化係数wjは、1号機に仮割当した場合と同様に、”5.0”、”4.8”、”1.0”、”4.2”となる。この場合、呼び番号”1”、”2”、”3”、”4”の行先階呼びの各評価待ち時間wj*WTjは、”100”、”96”、”20”、”126”となる。したがって、新規行先階呼びを2号機に仮割当した場合の、全利用者の行先階呼びの評価待ち時間wj*WTjの総和Σ(wj*WTj)である評価値E2は”321”となる。
図8Cは、呼び番号”4”の新規行先階呼びを2号機に仮割当した場合を示している。3号機に仮割当した場合にステップS106で求められる、呼び番号”1”、”2”、”3”、”4”の行先階呼びの各予測待ち時間WTjは”20”、”20”、”15”、”20”であったものとする。また、呼び番号”1”、”2”、”3”、”4”の利用者jのサービス強化係数wjは、1号機に仮割当した場合と同様に、”5.0”、”4.8”、”1.0”、”4.2”となる。この場合、呼び番号”1”、”2”、”3”、”4”の行先階呼びの各評価待ち時間wj*WTjは、”125”、”96”、”15”、”84”となる。したがって、新規行先階呼びを3号機に仮割当した場合の、全利用者の行先階呼びの評価待ち時間wj*WTjの総和Σ(wj*WTj)である評価値E3は”320”となる。
上記のように呼び番号”4”の新規行先階呼びを1号機、2号機、3号機にそれぞれ仮割当して評価値E1、E2、E3を求めたところ、評価値E3が最も小さい。この場合、群管理制御装置10は、ステップS107において、呼び番号”4”の新規行先階呼びを3号機に割り当てることを決定する。
群管理制御装置は、図8Dに示すように、サービス未完了行先階呼びリストに、呼び番号”4”の新規行先階呼びの情報(出発階、行先階、利用者識別情報、割当号機)を記録する。
ここで、図5に示すように、呼び番号”2”の新規行先階呼びの利用者識別情報”4”の利用者では、直近の待ち時間WT1が145秒で、ビル全体の平均待ち時間AWTの30秒よりも非常に長い。つまり、利用者識別情報”4”の利用者における待ち時間に関するサービス性は、全利用者の待ち時間に関するサービス性よりも悪い。今回の新規の行先階呼びについても待ち時間が長くなると、利用者識別情報”4”の利用者が待ち時間に関して大きな不満を持つ可能性がある。本実施の形態では、直近所定回の乗車時の待ち時間に相対的に長い時間が含まれている場合には、サービス強化係数wが大きい値に設定される。これにより、本例における呼び番号”2”の新規行先階呼びには、他の行先階呼びに対してよりも、より待ち時間の短いエレベータが割り当てられやすくなる。そのため、平均的なサービス水準と比較して悪いサービスを受けた利用者に対して再度悪いサービスが提供されることを抑制できる。したがって、利用者識別情報”4”の利用者が待ち時間に関して大きな不満を持つことを抑制できる。
次に、群管理制御装置10におけるサービス履歴データベースの更新動作について説明する。
図9は、実施の形態1における群管理制御装置10のサービス履歴データベースの更新動作を説明するフローチャートである。
群管理制御装置10は、計測開始時刻(BT)、計測終了時刻(ET)をセットする(S201)。群管理制御装置10は、例えば計測時間が24時間となるように、計測開始時刻(BT)を0:00、計測終了時刻(ET)を24:00に設定する。なお、計測時間は例えば30分でもよく、この場合、群管理制御装置10は、まず計測開始時刻(BT)を7:00、計測終了時刻(ET)を7:30に設定し、次にステップS201を実行するときには、計測開始時刻(BT)を7:30、計測終了時刻(ET)を8:00に設定し、次にステップS201を実行するときには、計測開始時刻(BT)を8:00、計測終了時刻(ET)を8:30に設定し、以後、同様に、計測開始時刻(BT)及び計測終了時刻(ET)を30分ずつシフトさせ時刻に設定する。
群管理制御装置10は、待ち時間合計値wt_sum、及び利用者数npsgをそれぞれ0に初期化する(S202)。
群管理制御装置10は、現在時刻が計測開始時刻BTよりも後、かつ計測終了時刻ETよりも前か否かを判断する(S203)。
現在時刻が計測開始時刻BTよりも後、かつ計測終了時刻ETよりも前である場合(S203でYES)、群管理制御装置10は、行先階呼びの登録操作があったか否かを判断する(S204)。具体的には、群管理制御装置10は、乗場行先階登録装置30から割当依頼情報を受信し、かつ割当依頼情報を受信してから所定時間以内にセキュリティコントローラ100から利用者識別情報を受信したか否かを判断する。そして、この条件を満たす場合、行先階呼びの登録操作があったと判断し、この条件を満たさない場合、行先階呼びの登録操作はないと判断する。
行先階呼びの登録操作がない場合(S204でNO)、群管理制御装置10は、ステップS203に戻る。
行先階呼びの登録操作があった場合(S204でYES)、群管理制御装置10は、行先階呼びの登録操作があった登録時刻pt[id]として、現在時刻を設定する(S205)。ここで、idは、セキュリティコントローラ100から受信した利用者識別情報であり、登録時刻pt[id]は、利用者識別情報がidの利用者の登録時刻である。
群管理制御装置10は、ある利用者の割当号機がその利用者の出発階に到着したか否かを判断する(S206)。例えば、群管理制御装置10は、ある号機がある階床に停止したときに、当該階床がいずれかの利用者の出発階であるか否かを判断し、出発階であるときは、当該利用者の割当号機がその利用者の出発階に到着したと判断する。ここで、割当号機が出発階に到着とは、割当号機が階床に停止し、戸開が始まったことである。行先階に到着についても同様である。
ある利用者の割当号機がその利用者の出発階に到着しない場合(S206でNO)、ステップS203に戻る。ある利用者の割当号機がその利用者の出発階に到着した場合(S206でYES)、群管理制御装置10は、現在時刻と登録時刻pt[id]とに基づいて、待ち時間wt[id]を求める(S207)。
群管理制御装置10は、求めた待ち時間wt[id]を、サービス履歴DBにおける値idの利用者識別情報に紐付けて記録する(S208)。より具体的には、群管理制御装置10は、待ち時間wt[id]を、サービス履歴DBの利用者識別情報がidの待ち時間WT1の欄に記録する。このとき、既に待ち時間WT1の欄に待ち時間の計測値が記録されているときは、既に記録されている計測値を、前述したように一つずつ古い方にシフトさせて記録する。
群管理制御装置10は、利用者数npsgに1を加算するとともに、待ち時間合計値wt_sumに待ち時間wt[id]を加算し(S209)、ステップS203に戻る。
ステップS203において、現在時刻が計測開始時刻BTよりも後、かつ計測終了時刻ETよりも後という条件が満たされない場合(S203でNO)、群管理制御装置10は、現在時刻が計測終了時刻ETよりも後であるか否かを判断する(S210)。
現在時刻が計測終了時刻ETよりも後でない場合(S210でNO)、群管理制御装置10は、ステップS203に戻る。
現在時刻が計測終了時刻ETよりも後である場合(S210でYES)、群管理制御装置10は、計測開始時刻BTから計測終了時刻ETの間の全利用者の平均待ち時間AWTを計算する(S211)。具体的には、群管理制御装置10は、待ち時間合計値wt_sumを利用者数npsgで除算し、除算により得られた値を平均待ち時間AWTとする。
群管理制御装置10は、サービス履歴DBに平均待ち時間AWTを共通データとして記録する(S212)。
群管理制御装置10は、サービス履歴DBに利用者数npsgを記録し(S213)、ステップS201に戻る。
図10は、実施の形態1における群管理制御装置10によるサービス評価係数pの更新動作を説明するフローチャートである。
本フローチャートに基づく処理は、図9のフローチャートによる処理が終了した直後に実行される。
群管理制御装置10は、利用者識別情報の値idとして1を設定する(S301)。
群管理制御装置10は、利用者識別情報がidの利用者のサービス評価係数p[id]として初期値の1.0を設定する(S302)
群管理制御装置10は、サービス履歴DBに、利用者識別情報がidの利用者の待ち時間の情報が4個以上記録されているか否かを判断する(S303)。例えば、群管理制御装置10は、サービス履歴DBに、利用者識別情報がidの利用者の待ち時間の情報として、WT1、WT2、WT3、WT4の4個の待ち時間が記録されているか否かを判断する。
利用者識別情報がidの利用者の待ち時間の情報が4個以上記録されている場合(S303でYES)、つまりWT1、WT2、WT3、WT4の全てが記録されている場合、群管理制御装置10は、利用者識別情報がidの利用者の直近の待ち時間WT1が、平均待ち時間AWTの4倍以上の時間(AWT×4)であるか否かを判断する(S304)。
直近の待ち時間WT1が、平均待ち時間AWTの4倍以上の時間(AWT×4)である場合(S304でYES)、群管理制御装置10は、利用者識別情報がidの利用者のサービス評価係数p[id]が値A未満であるか否かを判断する(S306)。値Aは、利用者識別情報がidの利用者の直近の待ち時間WT1を平均待ち時間AWTで除算して得られた値(WT1/AWT)である。なお、平均待ち時間AWTの4倍(AWT×4)は一例であり、例えば、平均待ち時間AWTの3倍(AWT×3)や、平均待ち時間AWTの5倍(AWT×5)であってもよい。より大きい倍数に設定すれば、サービス性がより悪い利用者のみをサービス強化の対象者として絞り込むことができる。より小さい倍数に設定すれば、サービス強化の対象者を広げることができる。
利用者識別情報がidの利用者のサービス評価係数p[id]が値A未満である場合(S306でYES)、群管理制御装置10は、サービス評価係数p[id]として値Aを設定する(S307)。これによると、直近の待ち時間WT1が平均待ち時間AWTの4倍以上の時間(AWT×4)である利用者については、直近の待ち時間WT1に応じた大きい値を有するサービス評価係数p[id]が設定されることとなる。例えば平均待ち時間AWTが30秒であったとすると、平均待ち時間AWTの4倍は120秒であり、非常に長い待ち時間である。直近の待ち時間WT1がこのように平均待ち時間AWTの4倍(AWT×4)以上の時間である利用者は、長時間待たされたことでサービス性に関して疑念や不満を持ち始めている可能性がある。そこで、これ以上に疑念や不満を増大させないように、サービス評価係数p[id]として、直近の待ち時間WT1に応じた大きい値を設定するものである。
利用者識別情報がidの利用者のサービス評価係数p[id]が値A未満でないと判断した場合(S306でNO)、またはサービス評価係数p[id]として値Aを設定した場合(S307)、または利用者識別情報がidの利用者の直近の待ち時間WT1が平均待ち時間AWTの4倍以上の時間でないと判断した場合(S304でNO)については、群管理制御装置10は、ステップS305を実行する。
すなわち、群管理制御装置10は、利用者識別情報がidの利用者の直近の4回の待ち時間WT1、WT2、WT3、WT4の中に、平均待ち時間AWTの2倍以上の長さの待ち時間(AWT×2)が2個以上含まれているか否かを判断する(S305)。
平均待ち時間AWTの2倍以上の長さの待ち時間(AWT×2)が2個以上含まれている場合(S305でYES)、群管理制御装置10は、利用者識別情報がidの利用者のサービス評価係数p[id]が値B未満であるか否かを判断する(S308)。値Bは、平均待ち時間AWTの2倍以上の長さの待ち時間(AWT×2)のうち、長い方から2つの待ち時間WTa、WTbの合計を平均待ち時間AWTで除算して得られた値((WTa+WTb)/AWT)である。
利用者識別情報がidの利用者のサービス評価係数p[id]が値B未満である場合(S308でYES)、群管理制御装置10は、サービス評価係数p[id]として値Bを設定する(S309)。これによると、4回の待ち時間WT1、WT2、WT3、WT4の中に、平均待ち時間AWTの2倍以上の長さの待ち時間(AWT×2)が2個以上含まれているときは、長い方から2つの待ち時間WTa、WTbに応じた大きさを有するサービス評価係数p[id]が設定されることとなる。平均待ち時間AWTが例えば30秒であったとすると、平均待ち時間AWTの2倍は60秒となり、比較的長い待ち時間である。直近所定回のエレベータ利用時の待ち時間の中に、平均待ち時間AWTの2倍以上の長さの待ち時間(AWT×2)が2個以上含まれているような場合、利用者は、複数回にわたって比較的長時間待たされたことで、サービス性に関して疑念や不満を持ち始めている可能性がある。これ以上に疑念や不満を増大させないように、サービス評価係数p[id]として、2つの待ち時間WTa、WTbに応じた大きい値を設定するものである。
利用者識別情報がidの利用者のサービス評価係数p[id]が値B未満でないと判断した場合(S308でNO)、またはステップS309でサービス評価係数p[id]として値Bを設定した場合(S309)、またはステップS305で平均待ち時間AWTの2倍以上長さの待ち時間(AWT×2)が2個以上含まれていないと判断した場合(S305でNO)、または利用者識別情報がidの利用者の待ち時間の情報が4個以上記録されていないと判断した場合(S303でNO)については、群管理制御装置10は、ステップS310を実行する。
すなわち、群管理制御装置10は、利用者識別情報の値idとして1を加算した値を設定する(S310)。
群管理制御装置10は、利用者識別情報の値idが全ての利用者識別情報の数よりも大きいか否かを判断する(S311)。
利用者識別情報の値idが全ての利用者識別情報の数よりも大きくない場合(S311でNO)、群管理制御装置10は、ステップS302に戻って、以後の処理を実行する。
利用者識別情報の値idが全ての利用者識別情報の数よりも大きい場合(S311でYES)、群管理制御装置10は、本フローチャートに基づくサービス評価係数pの更新処理を終了する。
図11は、実施の形態1における群管理制御装置による各利用者のサービス強化係数wの更新処理を説明したフローチャートである。
本フローチャートに基づく処理は、図10のフローチャートによる処理が終了した直後に実行される。
群管理制御装置10は、利用者識別情報の値idとして1を設定する(S401)。
群管理制御装置10は、利用者識別情報がidの利用者の属性係数a[id]として初期値の1.0を設定する(S402)。
群管理制御装置10は、サービス履歴DBを参照して、利用者識別情報がidの利用者の属性がVIP(Very Important Person)であるか否かを判断する(S403)。
利用者識別情報がidの利用者の属性がVIPである場合(S403でYES)、群管理制御装置10は、利用者識別情報がidの利用者の属性係数a[id]として5.0を設定する(S404)。属性係数a[id]を5.0に設定することは、通常の利用者(初期値の1.0)に対して5倍の重み付けを行うことを意味する。なお、5.0という値は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜大きくし、あるいは小さくしてもよい。
群管理制御装置10は、利用者識別情報がidの利用者のサービス強化係数w[id]を求める(S405)。具体的には、群管理制御装置10は、利用者識別情報がidの利用者の属性係数a[id]と利用者識別情報がidの利用者のサービス評価係数p[id]とを乗算し、乗算により得られた値を、利用者識別情報がidの利用者のサービス強化係数w[id]として設定する。
ステップS405において利用者識別情報がidの利用者のサービス強化係数w[id]を求めた場合(S405)、または利用者識別情報がidの利用者の属性がVIPでない場合(S403でNO)については、群管理制御装置10は、ステップS406を実行する。
すなわち、群管理制御装置10は、利用者識別情報の値idとして1を加算した値を設定する(S406)。
群管理制御装置10は、値idが全利用者識別情報数よりも大きいか否かを判断する(S407)。
値idが全利用者識別情報数よりも大きくない場合(S407でNO)、群管理制御装置10は、ステップS402に戻って、以後の処理を実行する。
値idが全利用者識別情報数よりも大きい場合(S407でYES)、群管理制御装置10は、本フローチャートに基づくサービス強化係数wの更新処理を終了する。
図12は、実施の形態1における群管理制御装置10のサービス強化対象者の絞り込み動作を説明するフローチャートである。
このフローチャートによる処理は、図11のフローチャートによるサービス強化係数wの更新処理に引き続いて実行される。
群管理制御装置10は、サービス強化対象数Nを設定する(S501)。例えば、群管理制御装置10は、サービス履歴DBに登録されている利用者の数の10%に相当する値をサービス強化対象数Nとして設定する。
群管理制御装置10は、図11のフローチャートによるサービス履歴DBの更新処理で更新された各利用者のサービス強化係数w[id]のうち、大きい方からN+1番目以後のサービス強化係数w[id]については、サービス履歴DB上の値を1.0に置き換える(S502)。例えば、図11のフローチャートで求めたサービス強化係数w[id]が2.0であっても、大きい方からN+1番目以後である場合、1.0に置き換えられる。また、図11のフローチャートで求めたサービス強化係数w[id]が1.0である場合は、同じ1.0がそのまま残ることとなる。
本フローチャートのサービス強化対象者の絞り込み処理によると、サービス強化の対象者が、サービス履歴DBに登録されている利用者のうち、サービス強化係数w[id]が大きい方から10%の利用者に絞り込まれる。これは、以下の理由による。すなわち、一部の利用者のサービス強化を行うと、他の利用者のサービス性が低下する虞があるが、サービス強化対象者が多くなりすぎると、全体としてのサービス性にも悪影響を与える虞がある。これを回避するため、本実施の形態では、サービス強化の対象者を、サービス履歴DBに登録されている利用者の10%に絞り込むものである。なお、サービス強化の対象者を、サービス強化係数w[id]が大きい方から一定数の利用者としてもよい。一定数は、エレベータシステムで群管理されるエレベータ群の総定員数の例えば20%など、サービス性に悪影響を与えない利用者数に設定すればよい。
(実施の形態1の変形例)
実施の形態1のエレベータ60の群管理制御装置10では、本発明におけるN種類の所定サービス時間のNが1である例を示した。また、所定サービス時間が、利用者が、行先階呼びを登録してから、当該行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車可能となるまでの待ち時間である例を説明した。しかし、本発明において、N種類のNは1でなく、2以上であってもよい。また、所定サービス時間は待ち時間以外の時間であってもよい。以下、実施の形態1の変形例を説明する。
<変形例1>
変形例1では、Nは1であるが、所定サービス時間は、利用者が、行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車してから行先階で降車可能となるまでの乗車時間である。この場合、群管理制御装置10は、待ち時間に代えて乗車時間を計測し、乗車時間の計測結果に基づいて、利用者jのサービス強化係数bjを求める。また、仮割当による運行予定のシミュレーション結果に基づいて、利用者jの予測乗車時間BTjを求める。そして、利用者jのサービス強化係数bj及び予測乗車時間BTjに基づいて、i号機に新規行先階呼びを割当てた場合の評価値Eiを求める。
Ei=Σbj・BTj
Ei:i号機に割り当てた場合の評価値
bj:利用者jのサービス強化係数(乗車時間に関する)
BTj:利用者jの予測乗車時間
実施の形態1の変形例1によると、利用者の実際の乗車時間が長くなると、当該利用者の乗車時間が短くなるように、エレベータ60の割当が行われることとなる。そのため、通常よりも悪いサービスを受けた利用者に対して再度悪いサービスが提供されることを抑制できる。
<変形例2>
変形例2では、Nは2である。また、1種類の所定サービス時間は、利用者が、行先階呼びを登録してから、当該行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車可能となるまでの待ち時間であり、他の1種類の所定サービス時間は、利用者が、行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車してから行先階で降車可能となるまでの乗車時間である。この場合、群管理制御装置10は、待ち時間及び乗車時間をそれぞれ計測する。そして、群管理制御装置10は、待ち時間の計測結果に基づいて、利用者jのサービス強化係数wjを求める。また、仮割当による運行予定の計算結果に基づいて、利用者jの予測待ち時間WTjを求める。また、群管理制御装置10は、乗車時間の計測結果に基づいて、利用者jのサービス強化係数bjを求める。また、仮割当による計算結果に基づいて、利用者jの予測乗車時間BTjを求める。そして、利用者jのサービス強化係数wj及び予測待ち時間WTj、利用者jのサービス強化係数bj及び予測乗車時間BTjに基づいて、i号機に新規行先階呼びを割当てた場合の評価値Eiを求める。
Ei=Σwj・WTj+Σbj・BTj
Ei:i号機に割り当てた場合の評価値
wj:利用者jのサービス強化係数(待ち時間に関する)
WTj:利用者jの予測待ち時間
bj:利用者jのサービス強化係数(乗車時間に関する)
BTj:利用者jの予測乗車時間
実施の形態1の変形例2によると、待ち時間や乗車時間が長くなると、当該利用者の待ち時間や乗車時間が短くなるように、エレベータ60の割当が行われることとなる。そのため、通常よりも悪いサービスを受けた利用者に対して再度悪いサービスが提供されることを抑制できる。
また、本発明において、N種類のNは3以上であってもよい。例えば、待ち時間、乗車時間以外に、1種類の所定サービス時間として、サービス完了時間を加えてもよい。サービス完了時間は、利用者が、行先階呼びを登録してから、当該行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車して行先階で降車可能となるまでの時間である。
<変形例3>
種類の数Nが2以上の場合、種類毎にサービス強化係数の重み付けを行ってもよい。例えば、上記実施の形態1で求められたサービス強化係数wjに対してさらに係数αを乗算した値を、最終的なサービス強化係数wjとする。また、上記実施の形態1で求められたサービス強化係数bjに対してさらに係数βを乗算した値を最終的なサービス強化係数bjとする。そして、待ち時間を重視する場合には、係数αを例えば1.2とし、係数βを例えば0.8とする。これに対し、乗車時間を重視する場合には、係数αを例えば0.8とし、係数βを例えば1.2とする。
これにより、N種類の所定サービス時間のうちエレベータ管理者、ビル管理者などが重視する種類の所定サービス時間を考慮しつつ利用者毎のサービス性を向上させることができる。
(実施の形態についてのまとめ)
(I)実施の形態のエレベータの割当装置は、
乗車前に利用者により登録された行先階呼びを複数台のエレベータ60のいずれかに割り当てる。
割当装置は、
新規の行先階呼びを登録した利用者の利用者識別情報を取得するカードリーダ36(取得部)と、
利用者識別情報に紐付けて、当該利用者の過去直近所定回のエレベータ利用時のN種類(Nは1以上の整数)のサービス性に関連する所定サービス時間の実測結果に基づいてそれぞれ設定されたサービス強化係数(重み係数)を記憶する記憶部12と、
制御部11(割当制御部)と、を備える。
N種類のサービス強化係数(重み係数)は、N種類の所定サービス時間が長くなるとそれぞれ大きくなるように設定されている。
制御部11(割当制御部)は、新規の行先階呼びが登録されたときに、
(1)複数台のエレベータ60のうちの1台に新規の行先階呼びを仮割当して全エレベータ60の運行予定を計算して(a)〜(c)を実行し、
(a)計算結果に基づいて、新規の行先階呼び及びサービス未完了の行先階呼びに係る各利用者について、N種類の所定サービス時間をそれぞれ推定すること、
(b)各利用者について、(a)で推定されたN種類の所定サービス時間に、記憶部12に格納されているN種類のサービス強化係数(重み係数)のうち各利用者の利用者識別情報に紐付けられているN種類のサービス強化係数(重み係数)をそれぞれ乗算してN種類の評価サービス時間を求めること、
(c)(b)で求められたN種類の評価サービス時間の合計値を求めること、
(2)複数台のエレベータ60のうちの残りのエレベータ60について(1)をそれぞれ実行し、
(3)複数台のエレベータ60のうち合計値として最も小さい値を有するエレベータ60に新規の行先階呼びを割り当てる。
これにより、利用者の過去の直近所定回のサービス性に関する所定サービス時間が長くなると、当該利用者の所定サービス時間が短くなるように、エレベータ60の割当が行われることとなる。そのため、平均的なサービス水準と比較して悪いサービスを受けた利用者に対して再度悪いサービスが提供されることを抑制できる。
(II)実施の形態のエレベータの割当装置において、
制御部11(割当制御部)は、
新規の行先階呼びが登録されたときに、サービス性に関するN種類の所定サービス時間をそれぞれ実測し、
実測されたN種類の所定サービス時間に基づいてN種類のサービス強化係数(重み係数)をそれぞれ更新し、
更新されたN種類のサービス強化係数(重み係数)を、カードリーダ36(取得部)で取得された利用者識別情報に紐付けて、記憶部12に記憶させる。
これにより、N種類のサービス強化係数(重み係数)が自動的に更新されることとなる。そのため、平均的なサービス水準と比較して悪いサービスを受けた利用者に対して再度悪いサービスが提供されることをより一層抑制できる。
(III)実施の形態のエレベータの割当装置において、
N種類のうちの1種類の所定サービス時間は、利用者が、行先階呼びを登録してから、当該行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車可能となるまでの待ち時間である。
これにより、利用者が、行先階呼びを登録してから、当該行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車可能となるまでの待ち時間が長くなると、当該利用者の待ち時間が短くなるように、エレベータ60の割当が行われることとなる。そのため、平均的なサービス水準と比較して悪いサービスを受けた利用者に対して再度悪いサービスが提供されることを抑制できる。
(IV)実施の形態のエレベータの割当装置において、
N種類のうちの1種類の所定サービス時間は、利用者が、行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車してから行先階で降車可能となるまでの乗車時間であってもよい。
これにより、利用者が、行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車してから行先階で降車可能となるまでの乗車時間が長くなると、当該利用者の乗車時間が短くなるように、エレベータ60の割当が行われることとなる。そのため、平均的なサービス水準と比較して悪いサービスを受けた利用者に対して再度悪いサービスが提供されることを抑制できる。
(V)実施の形態のエレベータの割当装置において、
Nは2以上の値であり、
N種類のうちの1種類の所定サービス時間は、利用者が、行先階呼びを登録してから、当該行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車可能となるまでの待ち時間であり、
N種類のうちの他の1種類の所定サービス時間は、利用者が、行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車してから行先階で降車可能となるまでの乗車時間であってもよい。
これにより、待ち時間や乗車時間が長くなると、当該利用者の待ち時間や乗車時間が短くなるように、エレベータ60の割当が行われることとなる。そのため、平均的なサービス水準と比較して悪いサービスを受けた利用者に対して再度悪いサービスが提供されることを抑制できる。
(VI)実施の形態のエレベータの割当装置において、
各利用者のN種類のサービス強化係数(重み係数)は、各利用者の属性を加味して設定される。
これにより、各利用者の属性に応じてサービス性を制御できる。
(VII)実施の形態のエレベータの割当装置において、
制御部11(割当制御部)は、N種類のサービス強化係数(重み係数)を、利用者の過去直近所定回のエレベータ利用時に実測されたサービス性に関するN種類の所定サービス時間に基づいてそれぞれ求め、N種類のサービス強化係数(重み係数)毎に、求められたサービス強化係数(重み係数)の値が大きい方から一定割合または一定数の利用者についてのみ、求められたサービス強化係数(重み係数)を、記憶部12に記憶させるサービス強化係数(重み係数)として設定し、それ以外の利用者については、求められたサービス強化係数(重み係数)に代えて、サービス強化係数(重み係数)の初期値の1.0を、記憶部12に記憶させるサービス強化係数(重み係数)として設定する。
これにより、サービス強化対象者が多くなりすぎて、全体としてのサービス性に悪影響を与えるのを回避できる。
(その他の実施の形態)
前記実施の形態では、利用者属性として、通常と、VIPを設定した。しかし、本発明では、利用者の属性として、通常やVIP以外の属性を設定してもよい。例えば、ビル管理者や、テナント料の高いフロア居住者を設定してもよい。また、これらの属性の属性係数a[id]として1よりも大きい値を設定してもよい。その際、属性係数a[id]の値を互いに異なる値としてもよい。
前記実施の形態のエレベータシステムでは、カードリーダは、乗場行先階登録装置30(30A〜30Z)に併設されている。しかし、本発明では、カードリーダ36は、ビルのロビー階などに配置されることがあるセキュリティゲートに設けられてもよい。この場合、セキュリティコントローラ100の記憶部102に、カードIDと紐付けて行先階及び出発階の情報を記憶させておく。セキュリティコントローラ100は、カードリーダ36からカードIDを受信すると、利用者識別情報とともに行先階及び出発階の情報を群管理制御装置10に送信する。群管理制御装置10は、セキュリティコントローラ100から、利用者識別情報とともに行先階及び出発階の情報を受信すると、行先階呼びが発生したものとして、当該行先階呼びを複数台のエレベータ60のいずれかに割り当てる動作を行う。群管理制御装置10は、セキュリティゲートに備えられた表示器などに割当号機名(番号)などを表示させる。その他の動作は、実施の形態1と同様でよい。
また、カードリーダ36は、乗場行先階登録装置30(30A〜30Z)に併設され、かつセキュリティゲートに配置されてもよい。この場合、群管理制御装置10は、行先階及び出発階の情報の送信元の装置が乗場行先階登録装置30(30A〜30Z)と、セキュリティコントローラ100とのいずれであるかに応じて、上述したいずれかの動作を行う。
前記実施の形態では、制御部11、31、41、101は、CPU、MPU等を利用して構成され、記憶部12、32、42、102から読み出したプログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、各種の機能を実現する。つまり、各制御部11、31、41、101は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。しかし、各制御部11、31、41、101は、例えば、ハードウェア(電子回路)のみ、FPGA、ASIC等を利用して構成されてもよい。
前記実施の形態では、ネットワークNWはEthernetであり、入出力インタフェース13、33、43、103はLANアダプタ等を利用して構成されている。しかし、これは一例であり、ネットワークNWは、例えばIEEE規格に準拠した無線LANで構成され、入出力インタフェース13、33、43、103は無線LANアダプタ等で構成されてもよい。
10 群管理制御装置
11 制御部
12 記憶部
13 入出力インタフェース
30、30A〜30Z 乗場行先階登録装置
31 制御部
32 記憶部
33 入出力インタフェース
34 表示部
35 操作部
36 カードリーダ
40、40A〜40C エレベータ制御装置
60、60A〜60C エレベータ
100 セキュリティコントローラ
101 制御部
102 記憶部
103 入出力インタフェース

Claims (7)

  1. 乗車前に利用者により登録された行先階呼びを複数台のエレベータのいずれかに割り当てる割当装置であって、
    行先階呼びを登録した利用者の利用者識別情報を取得する取得部と、
    利用者識別情報に紐付けて、当該利用者の過去直近所定回のエレベータ利用時に実測されたサービス性に関するN種類(Nは1以上の整数)の所定サービス時間に基づいてそれぞれ設定されたN種類の重み係数を記憶する記憶部と、
    割当制御部と、を備え、
    前記N種類の重み係数は、前記N種類の所定サービス時間が長くなるとそれぞれ大きくなるように設定され、
    前記割当制御部は、新規の行先階呼びが登録されたときに、
    (1)前記複数台のエレベータのうちの1台に新規の行先階呼びを仮割当して全エレベータの運行予定を計算して(a)〜(c)を実行し、
    (a)計算結果に基づいて、新規の行先階呼び及び割当済でサービス未完了の行先階呼びに係る各利用者について、前記N種類の所定サービス時間をそれぞれ推定すること、
    (b)前記各利用者について、(a)で推定された前記N種類の所定サービス時間に、前記記憶部に格納されている前記N種類の重み係数のうち各利用者の利用者識別情報に紐付けられているN種類の重み係数をそれぞれ乗算してN種類の評価サービス時間を求めること、
    (c)(b)で求められた前記N種類の評価サービス時間の合計値を求めること、
    (2)前記複数台のエレベータのうちの残りのエレベータについて(1)をそれぞれ実行し、
    (3)前記複数台のエレベータのうち前記合計値として最も小さい値を有するエレベータに新規の行先階呼びを割り当てる、
    エレベータの割当装置。
  2. 前記割当制御部は、
    新規の行先階呼びが登録されたときに、前記サービス性に関するN種類の所定サービス時間をそれぞれ実測し、
    実測された前記N種類の所定サービス時間に基づいて前記N種類の重み係数をそれぞれ更新し、
    更新されたN種類の重み係数を、前記取得部で取得された利用者識別情報に紐付けて、前記記憶部に記憶させる、
    請求項1に記載のエレベータの割当装置。
  3. 前記N種類のうちの1種類の所定サービス時間は、利用者が、行先階呼びを登録してから、当該行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車可能となるまでの待ち時間である、
    請求項1または2に記載のエレベータの割当装置。
  4. 前記N種類のうちの1種類の所定サービス時間は、利用者が、行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車してから行先階で降車可能となるまでの乗車時間である、
    請求項1または2に記載のエレベータの割当装置。
  5. 前記Nは2以上の値であり、
    前記N種類のうちの1種類の所定サービス時間は、利用者が、行先階呼びを登録してから、当該行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車可能となるまでの待ち時間であり、
    前記N種類のうちの他の1種類の所定サービス時間は、利用者が、行先階呼びに割り当てられたエレベータに出発階で乗車してから行先階で降車可能となるまでの乗車時間である、
    請求項1または2に記載のエレベータの割当装置。
  6. 各利用者の前記N種類の重み係数は、各利用者の属性を加味して設定される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のエレベータの割当装置。
  7. 前記割当制御部は、前記N種類の重み係数を、利用者の過去直近所定回のエレベータ利用時に実測されたサービス性に関するN種類の所定サービス時間に基づいてそれぞれ求め、前記N種類の重み係数毎に、求められた重み係数の値が大きい方から一定割合または一定数の利用者についてのみ、求められた重み係数を、記憶部に記憶させる重み係数として設定し、それ以外の利用者については、求められた重み係数に代えて、重み係数の初期値を、記憶部に記憶させる重み係数として設定する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のエレベータの割当装置。
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