JP6690474B2 - 通信装置、通信プログラム及び通信システム - Google Patents
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Description
本発明は、通信装置、通信プログラム及び通信システムに関し、例えば、加入者回線を介して電話端末を収容する通信装置及び当該通信装置を備えるシステムに適用し得るものである。
例えば、アナログ回線やISDN回線に接続している加入者電話端末を収容しているアクセスゲートウェイ装置(以下、「AGW」とも呼ぶ。)は、IP網上のSIPサーバとの間で、SIP(Session Initiation Protocol)等の呼制御プロトコルに従った呼制御信号の授受により、収容している加入者電話端末にVoIPサービスを提供している。
図2は、従来のSIPサーバ及びAGWに接続されるISDN加入者端末間の基本的な呼接続シーケンス図である。
AGW2−1及び2−2と、SIPサーバ1とは、IP網を介して接続している。AGW2−1及び2−2間で音声(RTPストリーム)の通信を行なうため、AGW2−1及び2−2はそれぞれ、RFC3264で定義されるSDPオファーアンサーモデルでRTPを送信・受信するIPアドレスやポート番号、音声コーデックなどを含む情報を交換する。
具体的には、図2において、AGW2−2は、SIP INVITEに付与されるSDPオファー(SDP(O))をSIPサーバ1に送信し(S902)、SIPサーバ1は、SDPオファー(SDP(O))をAGW2−1に送信する(S904)。AGW2−1は、SDPを許容する場合、SIP INVITEに対する200応答のSDPアンサーに付与してSIPサーバ1に送信し(S912)、SIPサーバ1は200応答をAGW2−2に送信する(S913)。
AGW2−1及び2−2はそれぞれ、相手から受信したSDPの内容を読み込み、RTPストリームを、どの種類のコーデックで、どのIPアドレス及びどのポートに対して送信すればよいかを決定する。
SDPに記載される内容は、RFC4566に示されるようにIPアドレスやコーデックの種類、音声のパケット化周期、音声ストリームの非ACTIVE化(SDP a=行のinactive指定)など多岐にわたる。
そのため、例えば、以下のようなケースで、AGWは、受信したSDPを許容できない場合がある。
(a)AGWが受信したSDPのコーデックにAGWがサポートするコーデックがない
(b)AGWはパケット化周期を20msecのみサポートしているが、受信したSDPのパケット化周期が10msecを指定している(a=ptime:10をSDPで指定している)
(c)AGWはRFC4585をサポートしていないが、受信したSDP記述がRFC4585に従う記載となっており、AGWがSDPの読み込みに失敗する。
(a)AGWが受信したSDPのコーデックにAGWがサポートするコーデックがない
(b)AGWはパケット化周期を20msecのみサポートしているが、受信したSDPのパケット化周期が10msecを指定している(a=ptime:10をSDPで指定している)
(c)AGWはRFC4585をサポートしていないが、受信したSDP記述がRFC4585に従う記載となっており、AGWがSDPの読み込みに失敗する。
AGW2−1が、SDPオファーを受信した場合に上記例のようなエラーを検出すると(図3:S920)、AGW2−1は、図3のようにSIPサーバ1に対してINVITEのエラー応答を送信する(S921、S922)。このとき、SIPサーバ1は、呼詳細情報記録部(CDR:Call Detail Recorder)に、受信した488エラー応答のステータスコードを記録するのが一般的である。
また、AGW2−2がSDPアンサーを受信した場合に上記例のようなエラーを検出すると(図4:S930)、図4のように、AGW2−2がSIPサーバ1に200 OKに対するACKを送信後(S915)、AGW2−2はBYEをAGW2−2から送信し、呼切断を促す(S931、S932)。このとき、SIPサーバ1が出力するCDRには、一度呼が確立された後通話時間0のCDRが出力されるのが一般的である。
上述したように、AGWがSDPの読み込みに失敗した場合、保守者はSIPサーバのCDRを見れば何らかの異常が発生していたことを検出できる。しかし、CDRに記録されている情報だけでは、なぜAGWがエラー応答を返却・あるいは即切断したかの理由がわからない。AGWがエラーと判断した理由を知るためには、AGWが受信時にエラーとみなされたSDPの内容を確認する必要があるため、エラー検出時にSDPの内容をログに出力する必要があるためである。
しかしながら、一般に、AGWはISDN回線やアナログ回線を収容するため、専用ハードウェア装置であり、ディスクのサイズや書き込み・読み込み性能は、SIPサーバなどの汎用サーバ装置に比べて著しく低い。
従って、SDPの内容をAGWのディスクにログとして出力する場合、ディスクアクセスが遅く、また複数の呼でSDPのエラーを検出してログが大きくなると、ディスク容量が少ないため空き容量が少なくなる問題がある。その一方、SIPサーバは一般に汎用サーバ装置であり、ディスクサイズやディスクの書き込み性能はAGWに比べて非常に高い。
そのため、アクセスゲートウェイ装置が、SDP等の呼接続のセッションを確立するために必要な情報を記述されるプロトコルの読み込みに失敗した理由も含む情報を、SIPサーバに対してログ出力を要求して、上記情報を記録することができる通信装置、通信プログラム及び通信システムが求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明に係る通信装置は、収容している電話端末と呼制御サーバとの間で呼制御信号の中継処理を行なう通信装置において、(1)対向する通信装置から受信した呼制御信号に含まれているセッション確立情報の内容を判断するセッション確立情報判断手段と、(2)セッション確立情報判断手段によりセッション確立情報の内容を判断できない場合に、呼制御サーバに対してセッション確立情報の記録要求を含む応答信号を作成するメッセージ作成手段と、(3)メッセージ作成手段により作成された応答信号を呼制御サーバに送信する通信処理手段とを備えることを特徴とする。
第2の本発明に係る通信プログラムは、収容している電話端末と呼制御サーバとの間で呼制御信号の中継処理を行なう通信装置の通信プログラムにおいて、コンピュータを、(1)対向する通信装置から受信した呼制御信号に含まれているセッション確立情報の内容を判断するセッション確立情報判断手段と、(2)セッション確立情報判断手段によりセッション確立情報の内容を判断できない場合に、呼制御サーバに対してセッション確立情報の記録要求を含む応答信号を作成するメッセージ作成手段と、(3)メッセージ作成手段により作成された応答信号を呼制御サーバに送信する通信処理手段として機能させることを特徴とする。
第3の本発明に係る通信システムは、呼制御サーバと、呼制御サーバから取得した呼詳細情報を記録する呼詳細情報記録手段と、収容している電話端末と呼制御サーバとの間で呼制御信号の中継処理を行なう通信装置とを備え、通信装置が、対向する通信装置から受信した呼制御信号に含まれているセッション確立情報の内容を判断するセッション確立情報判断手段と、セッション確立情報判断手段によりセッション確立情報の内容を判断できない場合に、呼制御サーバに対してセッション確立情報の記録要求を含む応答信号を作成するメッセージ作成手段と、メッセージ作成手段により作成された応答信号を呼制御サーバに送信する通信処理手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、アクセスゲートウェイ装置が、SDP等の呼接続のセッションを確立するために必要な情報を記述されるプロトコルの読み込みに失敗した理由も含む情報を、SIPサーバに対してログ出力を要求して、上記情報を記録することができる。
(A)主たる実施形態
以下では、本発明に係る通信装置、通信プログラム及び通信システムの実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
以下では、本発明に係る通信装置、通信プログラム及び通信システムの実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施形態では、呼処理に係る通信プロトコル(以下、呼制御プロトコルとも呼ぶ。)としてSIPを採用した音声通信システムに、本発明を適用する場合を例示する。
なお、呼制御プロトコルは、SIPに限定されるものではない。また、呼接続に必要な情報を記述するセッション記述プロトコルは、SDPとする場合を例示するが、これに限定されるものではない。例えば、本発明と同様の概念に基づいて、ITU−T制定によるH.323勧告により規格化された技術にも適用できる。
(A−1)実施形態の構成
図1は、この実施形態に係る音声通信システムの全体的な構成を示す全体構成図である。
図1は、この実施形態に係る音声通信システムの全体的な構成を示す全体構成図である。
図1において、この実施形態に係る音声通信システム10は、SIPサーバ1、アクセスゲートウェイ装置(AGW)2、加入者端末3、呼詳細情報記録部5を有する。
この実施形態では、例えば、アナログ回線、ISDN回線等の加入者電話回線6を収容するアクセスゲートウェイ装置2と、呼制御を実施するコールエージェント(CA)としてのSIPサーバ1とが、物理的に異なる装置である場合を例示する。
アクセスゲートウェイ装置2は、ネットワーク(例えばIPネットワーク)4を介してSIPサーバ1と接続しており、加入者電話回線6を介して1又は複数の加入者端末3を収容している。アクセスゲートウェイ装置2は、ネットワーク4と加入者電話回線6との間の通話信号や制御信号を中継する。例えば、アクセスゲートウェイ装置2と加入者端末3との間は、既存の電話システムのプロトコルで通信を行なう。またアクセスゲートウェイ装置2とSIPサーバ1との間は、SIPで通信を行なう。
アクセスゲートウェイ装置2は、収容する加入者端末3の呼確立の際に、対向するアクセスゲートウェイ装置2から受信したSDP(Session Description Protocol)の読み込みにエラーが生じた場合に、読み込みエラーが生じたSDPの内容を含むSIPメッセージを作成する。そして、アクセスゲートウェイ装置2は、読み込みエラーが生じたSDPの内容を含むSIPメッセージをSIPサーバ1に送信する。
SIPサーバ1は、SIPに従って、発信元の電話端末と発信先の電話端末との間の呼を確立するために、呼制御するものである。SIPサーバ1は、一般的に、セッション開始までに授受されるSIPメッセージの内容を呼特定情報(例えば、Call−ID)に対応付けて保持している。
またSIPサーバ1は、呼詳細情報記録部5と接続しており、各呼詳細情報を呼詳細情報記録部5に記録する。SIPサーバ1は、アクセスゲートウェイ装置2から受信したSIPメッセージのヘッダ情報に、LogRequest(より具体的には、SDP内容をログ出力することを要求する「LogRequest:SDP」)が含まれている場合、呼を識別する呼識別情報(例えば、Call−ID)に基づいて、対応するSDPの内容を検索し、そのSDPの内容を、呼詳細情報記録部5に記録する。
呼詳細情報記録部5は、SIPサーバ1と接続しており、セッションごとの呼詳細情報を記録するものである。呼詳細情報記録部5は、例えば、SIPメッセージの送信元のアドレス情報、送信先のアドレス情報、呼特定情報(例えば、Call−ID)をキーとして、これらのキーに対応付けて、呼に係る詳細な情報を記録する。
図5は、実施形態に係るアクセスゲートウェイ装置2の内部構成を示す内部構成図である。
図5において、アクセスゲートウェイ装置2は、制御部20、加入者側インタフェース部21、ネットワーク側インタフェース部22、通信処理部23、記憶部24を有する。
加入者側インタフェース部21は、加入者電話回線6と接続して、加入者端末3との間で信号の授受を行なうものである。
ネットワーク側インタフェース部22は、ネットワーク4と接続して、SIPサーバ1との間でSIPメッセージを含むパケットの送受信を行なうものである。
制御部20は、アクセスゲートウェイ装置2の機能を司る処理部又は装置である。なお、制御部20のハードウェア構成は図示しないが、制御部20は、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース等を有して構成される。そして、CPUが、ROMに格納される処理プログラム(通信プログラム)を実行することにより、通信処理を実現する。
制御部20は、収容する加入者端末3が発信元の場合、加入者端末3から入力されたダイヤル信号に基づいて発信先番号に変換してINVITEメッセージを作成する。また、収容する加入者端末3が発信先となる場合、制御部20は、SIPサーバ1からのSIPメッセージに含まれている情報に基づいて発信先のダイヤル番号を特定し、その加入者端末3に呼び出し信号を送出する。
制御部20は、図2に示すように、SDP判断部201、メッセージ作成部202を有する。
SDP判断部201は、受信したSIPメッセージに含まれるSDPで記載される内容を判断するものである。
ここで、SIPメッセージは、HTTPと同様に、ヘッダ情報とボディ部とを有して構成されており、音声通信の場合、一般的に、SIPメッセージのボディ部に、IPアドレス、コーデックの種類、音声のパケット化周期、音声ストリームの非ACTIVE化等の情報が、SDPにより記述されている。
そして、SDP判断部201は、SIPメッセージのボディ部に記述されている内容を判断して、対向するアクセスゲートウェイ装置2との間で音声通信が可能か否かを判断する。より具体的には、SDP判断部201は、受信したSDPで指定されたコーデックがアクセスゲートウェイ装置2自身でサポートできるコーデックであるか、受信したSDPで指定されたパケット化周期を、アクセスゲートウェイ装置2自身でサポート可能であるか、受信したSDPの記述を読み込めるか(例えば、アクセスゲートウェイ装置2自身は、RFC4585によるSDP記述をサポートしていないが、受信したSDPがRFC4585に従ったものである場合)等を判断する。
メッセージ作成部202は、基本的には呼接続のため、SIPに従ったSIPメッセージを作成するものである。この実施形態では、特に、メッセージ作成部202は、SDP判断部201によるSDPで記載される内容の判断結果に応じて、SIPメッセージを作成する。
つまり、メッセージ作成部202は、SIPメッセージの拡張ヘッダとして、SIPサーバ1に対して呼詳細情報記録部5へのログ出力を要求することを意味するLogRequestヘッダを定義する。SDPの読み込み等でエラーを検出した場合に、メッセージ作成部202は、LogRequestヘッダに、SDPの内容をログに記載する要求を意味するSDPパラメータを設定する。
より具体的には、SDP判断部201が、SDPで記載されている内容を許容できない、若しくは、SDPの記述方法のルールが異なりSDPの内容を読み込むことができない等の読み込みエラーを検出した場合、呼詳細情報記録部5にSDP内容を記録するため(SDP内容のログを取るため)、メッセージ作成部202は、受信したSIPメッセージに対するエラー応答メッセージに、SDPの内容を記録することをSIPサーバ1に対して要求するLogRequestヘッダを付与したメッセージを作成する。これにより、SIPサーバ1に対して、アクセスゲートウェイ装置2においてエラーが生じたSDPの内容を、呼詳細情報記録部5にログとして記録させることができる。
通信処理部23は、制御部20の制御を受けて、ネットワーク側インタフェース部22を介してSIPメッセージの送受信を行なったり、加入者側インタフェース部21を介して信号の授受を行なったりするものである。
記憶部24は、収容する加入者端末3の電話番号を特定するための変換テーブルや、コーデック種類やパケット化周期等の呼接続に関する情報等を記憶するものである。
(A−2)実施形態の動作
次に、この実施形態の音声通信システム10における呼接続処理の動作を、図面を参照しながら説明する。
次に、この実施形態の音声通信システム10における呼接続処理の動作を、図面を参照しながら説明する。
図6は、実施形態に係るアクセスゲートウェイ装置2がSDPオファーでエラーを検出した場合の呼接続処理を示すシーケンス図である。
図6では、ISDN端末である加入者端末3−2が発信元であり、ISDN端末である加入者端末3−1が発信先であるとする。
まず、発信元である加入者端末3−2において、ユーザがオフフックして発信先番号を入力し、呼設定要求であるSETUPメッセージが加入者端末3−2からアクセスゲートウェイ装置2に送信される(S101)。
AGW2−2では、メッセージ作成部202が、記憶部24を参照して、加入者端末3−2からのSETUPメッセージに含まれている発番号を特定するVoIP番号(例えばIPアドレス)を特定する。また、メッセージ作成部202は、特定したVoIP番号を発番号とし、SETUPメッセージに含まれている着番号を着番号とする。さらに、メッセージ作成部202は、記憶部24から、SIPメッセージのボディ部に、AGW2−2自身がサポートすることができるコーデック種類やパケット化周期等をSDPで記述したINVITEメッセージ(INVITE w SDP(O)メッセージ)を作成してSIPサーバ1に送信する(S102)。また、アクセスゲートウェイ装置1は、呼処理である旨を示すCALLPROCメッセージを、加入者端末3−2に送信する(S103)。
SIPサーバ1では、AGW2−2から受信したINVITEメッセージ(INVITE w SDP(O)メッセージ)を、AGW2−1に送信する(S104)。
AGW2−1では、SDP判断部201が、受信したINVITEメッセージに含まれるSDPオファーの内容を判断する。このとき、SDP判断部201は、受信したSDPオファーの内容に問題があると判断したとする(S105)。
AGW2−1では、SDP判断部201によりSDPに問題があると判断されると、SIPサーバ1においてSDPの内容をログとして出力可能とするため、メッセージ作成部202は、INVITEメッセージに対する488エラー応答メッセージに「LogRequest:SDP」を設定し、SIPサーバ1に送信する(S106)。このとき、メッセージ作成部202は、488応答エラーメッセージのヘッダ情報には、呼を特定するCall−IDの値を記載する。
SIPサーバ1では、AGW2−1から、「LogRequest:SDP」が付与された488エラー応答メッセージを受信すると、488エラー応答メッセージのヘッダに含まれているCall−IDに基づいて、SIPサーバ1が再送のために保持していたSDPオファーの内容を読み出し、図7に例示するように、Call−IDとSDPオファーの内容とを対応付けて、呼詳細情報記録部5にログとして出力(記録)する(S107)。
そして、SIPサーバ1では、AGW2−1から受信した488応答エラーメッセージを、AGW2−2に送信する(S108)。また、AGW2−2は、回線解放を示すRELCOMPメッセージを加入者端末3−2に送信する(S109)。
次に、アクセスゲートウェイ装置2が、受信したSDPアンサーをエラー検出した場合の呼接続処理の動作を、図8を参照しながら説明する。
図8は、実施形態に係るアクセスゲートウェイ装置2がSDPアンサーでエラーを検出した場合の呼接続処理を示すシーケンス図である。
まず、発信元である加入者端末3−2において、ユーザがオフフックして発信先番号を入力し、呼設定要求であるSETUPメッセージが加入者端末3−2からアクセスゲートウェイ装置2に送信される(S201)。
AGW2−2では、メッセージ作成部202が、記憶部24を参照して、加入者端末3−2からのSETUPメッセージに含まれている発番号を特定するVoIP番号(例えばIPアドレス)を特定する。また、メッセージ作成部202は、特定したVoIP番号を発番号とし、SETUPメッセージに含まれている着番号を着番号とする。さらに、メッセージ作成部202は、記憶部24から、SIPメッセージのボディ部に、AGW2−2自身がサポートすることができるコーデック種類やパケット化周期等をSDPで記述したINVITEメッセージ(INVITE w SDP(O)メッセージ)を作成してSIPサーバ1に送信する(S202)。また、アクセスゲートウェイ装置1は、呼処理である旨を示すCALLPROCメッセージを、加入者端末3−2に送信する(S203)。
SIPサーバ1では、AGW2−2から受信したINVITEメッセージ(INVITE w SDP(O)メッセージ)を、AGW2−1に送信する(S204)。
AGW2−1では、制御部20が、受信したINVITEメッセージ(INVITE w SDP(O)メッセージ)に含まれている着番号に基づいて、AGW2−1が収容している回線を特定して、加入者端末3−1に呼び出し要求(SETUPメッセージ)を行なう(S205)。
加入者端末3−1は、呼処理中を示すCALLPROCメッセージをAGW2−1に送信し(S206)、呼び出し中を示すALERTメッセージをAGW2−1に送信する(S207)。
AGW2−1は、呼び出し中であることを知らせるため、SIPサーバ1を介して、AGW2−2に180 RingingメッセージをSIPサーバ1に送信し(S208、S209)、AGW2−2は、加入者端末3−2にALERTメッセージを送信する(S210)。
そして、加入者端末3−1がオフフック状態となると、CONNECTメッセージが、加入者端末3−1からAGW2−1に送信される(S211)。
AGW2−1では、メッセージ作成部202が、INVITEメッセージに対する200OKメッセージ(200OK w SDP(A)メッセージ)を作成してSIPサーバ1に送信する(S212)。また、SIPサーバ1は、AGW2−1からの200OKメッセージ(200OK w SDP(A)メッセージ)を、AGW2−2に送信する(S213)。
AGW2−2では、制御部20が受信した200OKメッセージ(200OK w SDP(A)メッセージ)を解析するが、SDPエラー検出部201が、200OKメッセージに含まれるSDPの読み込みを失敗し、SDPの内容に問題があることを検出したとする(S214)。例えば、AGW2−1がRFC4585をサポートしておらず、AGW2−2が受信したSDPアンサーを読み込みできない等の問題がある。
この場合、AGW2−2では、メッセージ作成部202が、受信した200OKメッセージに対するACKメッセージのヘッダに、「LogRequest: SDP」を付与して、「LogRequest: SDP」が付与されたACKメッセージをSIPサーバ1に送信する(S215)。また、AGW2−2は、回線解放を示すRELCOMPメッセージを加入者端末3−2に送信する(S216)。
SIPサーバ1は、AGW2−2から受信したACKメッセージに含まれるCall−IDに基づいて、SIPサーバ1が再送のために保持していたSDPアンサーの内容を読み出し、図7に例示するように、Call−IDヘッダの値とSDPアンサーの内容とを対応付けて、呼詳細情報記録部5に記録する(S217)。
そして、SIPサーバ1は、AGW2−2から受信したACKメッセージを、AGW2−1に送信する(S218)。
その後、AGW2−2は、SIPサーバ1に、BYEメッセージを送信し(S219)、SIPサーバ1は、受信したBYEメッセージを、AGW2−1に送信する(S220)。
(A−3)実施形態の効果
以上のように、この実施形態によれば、AGWがSDPの読み込みエラーを検出した場合、SIPメッセージの応答メッセージにログに出力する要求を意味するLogRequestヘッダを付与することにより、SIPサーバに対して、AGWが要求するSDPの内容を呼詳細情報記録部にログ出力(記録)することができる。
以上のように、この実施形態によれば、AGWがSDPの読み込みエラーを検出した場合、SIPメッセージの応答メッセージにログに出力する要求を意味するLogRequestヘッダを付与することにより、SIPサーバに対して、AGWが要求するSDPの内容を呼詳細情報記録部にログ出力(記録)することができる。
また、この実施形態によれば、AGWがSIPサーバに対してSDPの内容をログ出力させることで、専用ハード装置であるAGWのディスクアクセスやログの容量を低減させることができる。
(B)他の実施形態
上述した実施形態においても種々の変形実施形態を言及したが、本発明は、以下の変形実施形態も適用できる。
上述した実施形態においても種々の変形実施形態を言及したが、本発明は、以下の変形実施形態も適用できる。
(B−1)本発明は、AGWが専用ハード装置であり、ディスクサイズが小さいため、SDPエラー検出時に早期にログを検出するには、AGWがログを必要とするときにSIPの応答やACKにログ出力を要求するヘッダを付与することでSIPサーバ側でAGWの求めるログを出力することに特徴がある。
(B−2)上述した実施形態では、SDPのログをSIPサーバで出力する場合を例示した。SIPのボディ部にはSDP以外(例えばISUP信号)の情報を乗せるケースがある。その場合、AGWがISUP信号のログ出力を求める場合には、第1の実施例のLogRequestヘッダにISUPを指定することで、SIPサーバ側でSDPではなくISUPの内容をログに出力することも可能である。つまり、特許請求の範囲に記載のセッション確立情報は、SDPで記述された情報に限定されるものではなく、例えばISUP信号の情報も含むものである。
(B−3)また、上述した実施形態では、AGWを例としていたが、SDPを読み込む装置はAGWだけでなく、MSやIBCF−TrGW装置もある。これらの通信装置が専用ハード装置であるケースにおいて、これらの通信装置がSDPのエラーを検出した場合、上述した実施形態と同様に、LogRequestヘッダをSIPの応答やACKに含めることで、汎用サーバ装置であるSIPサーバでログ出力を行うことが可能である。つまり、特許請求の範囲に記載の通信装置は、AGWに限定されるものではなく、SDP等のセッション確立情報の内容を読み込む装置であれば、広く適用できる。
10…音声通信システム、1…SIPサーバ、2(2−1、2−2)…アクセスゲートウェイ装置(AGW)、3(3−1、3−2)…加入者端末、5…呼詳細情報記録部、
20…制御部、21…加入者側インタフェース部、22…ネットワーク側インタフェース部、23…通信処理部、24…記憶部、201…SDPエラー検出部、202…メッセージ作成部。
20…制御部、21…加入者側インタフェース部、22…ネットワーク側インタフェース部、23…通信処理部、24…記憶部、201…SDPエラー検出部、202…メッセージ作成部。
Claims (5)
- 収容している電話端末と呼制御サーバとの間で呼制御信号の中継処理を行なう通信装置において、
対向する通信装置から受信した呼制御信号に含まれているセッション確立情報の内容を判断するセッション確立情報判断手段と、
上記セッション確立情報判断手段により上記セッション確立情報の内容を判断できない場合に、上記呼制御サーバに対して上記セッション確立情報の記録要求を含む応答信号を作成するメッセージ作成手段と、
上記メッセージ作成手段により作成された上記応答信号を上記呼制御サーバに送信する通信処理手段と
を備えることを特徴とする通信装置。 - 上記セッション確立情報判断手段が、上記呼制御信号に含まれるセッション確立情報に基づいて、指定されたセッション確立情報の内容で許容であるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 上記セッション確立情報判断手段が、上記呼制御信号に含まれるセッション確立情報を読み込み可能か否かを判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
- 収容している電話端末と呼制御サーバとの間で呼制御信号の中継処理を行なう通信装置の通信プログラムにおいて、
コンピュータを、
対向する通信装置から受信した呼制御信号に含まれているセッション確立情報の内容を判断するセッション確立情報判断手段と、
上記セッション確立情報判断手段により上記セッション確立情報の内容を判断できない場合に、上記呼制御サーバに対して上記セッション確立情報の記録要求を含む応答信号を作成するメッセージ作成手段と、
上記メッセージ作成手段により作成された上記応答信号を上記呼制御サーバに送信する通信処理手段と
して機能させることを特徴とする通信プログラム。 - 呼制御サーバと、
上記呼制御サーバから取得した呼詳細情報を記録する呼詳細情報記録手段と、
収容している電話端末と呼制御サーバとの間で呼制御信号の中継処理を行なう通信装置と
を備え、
上記通信装置が、
対向する通信装置から受信した呼制御信号に含まれているセッション確立情報の内容を判断するセッション確立情報判断手段と、
上記セッション確立情報判断手段により上記セッション確立情報の内容を判断できない場合に、上記呼制御サーバに対して上記セッション確立情報の記録要求を含む応答信号を作成するメッセージ作成手段と、
上記メッセージ作成手段により作成された上記応答信号を上記呼制御サーバに送信する通信処理手段と
を有することを特徴とする通信システム。
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