JP6891771B2 - 電話システムおよび電話制御装置 - Google Patents
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Description
したがって、一般的には、転送機能や留守番録音機能を利用すれば、電話網からの着信に通話対象者が応答できない場合でも、対応することが可能となる。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、呼出中である着信要求の着先を発信者からの指示に応じて指定された着先に切り替えることができる。着信制御技術を提供することを目的としている。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システム1について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
この電話システム1は、ビジネスホンシステムやPBXシステムなどの電話システムからなり、電話制御装置10、複数の内線端末20、および、1つまたは複数の発側端末30とを備えている。
内線端末20は、ビジネスホンシステムやPBXシステムなどの電話システムで内線電話機として用いられる端末装置である。
発側端末30は、一般的な有線電話端末のほか、スマートホンや携帯電話機などの無線電話端末からなり、利用者操作に応じて、電話網NW1や通信網NW2を介して任意の相手先と音声通話を行うとともに、通信網NW2を介して任意の相手先とデータ通信を行う端末装置である。
通信網NW2は、インターネットやLANなどの既存のデータ通信網からなり、IP電話網として利用される通信網である。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置10について説明する。
電話制御装置10は、主な機能部として、網I/F部11、内線I/F部12、スイッチ部13、記憶部14、内線DB15、呼制御部16、および着先切替部17を備えている。これら機能部のうち、呼制御部16および着先切替部17は、CPUと記憶部14のプログラム(図示せず)とが協働することにより実現されている。
スイッチ部13は、呼制御部16からの指示に応じて、網I/F部11の通話路と内線I/F部12の通話路とを交換接続する機能を有している。
内線DB15は、内線端末20に固有の内線電話番号と当該内線端末20を利用する利用者の名前や配置場所と関連する名前とが対応付けて登録されているデータベースである。図2は、内線DBの構成例である。ここでは、内線端末20の内線電話番号ごとに、内線端末20を利用する利用者の名前、内線端末20が設置されている場所や部署の名前などの内線情報が登録されている。
発側端末30は、主な機能部として、電話処理部31と着先切替指示部32とを備えている。これら機能部は、CPUとソフトウェアとが協働することにより実現されている。なお、電話処理部31は、発側端末30に搭載されている標準機能であり、着先切替指示部32は、携帯アプリなどの追加ソフトウェアで実現すればよい。
着先切替指示部32は、電話処理部31により電話制御装置10を呼出中に、利用者操作に応じて通信網NW2を介して、電話制御装置10へ呼出中の着信要求に関する着先切替指示を送信する機能を有している。
次に、図3および図4を参照して、本実施の形態にかかる電話システム1の動作について説明する。図3は、第1の実施の形態にかかる電話システムの動作を示すシーケンス図である。図4は、第1の実施の形態にかかる電話システムの動作(続き)を示すシーケンス図である。
まず、図3を参照して、着信動作(ステップ100)について説明する。
発側端末30で利用者により電話制御装置10への発信操作が行われた場合(ステップ101)、電話制御装置10の電話番号を着先とする発信要求が電話網NW1へ送信され(ステップ102)、電話網NW1から電話制御装置10に対して着信要求が送信される(ステップ103)。また、電話網NW1から発側端末30に呼出中が返送され(ステップ104)、発側端末30で呼出音(RBT:Ringing Back Tone)が出力される。
内線端末20A,20Bは、電話制御装置10からの呼出メッセージを受信し、着信表示を行う(ステップ106)。
次に、図3を参照して、着先切替指示動作(ステップ110)について説明する。
着信動作(ステップ100)で電話網NW1から呼出中を受信した後(ステップ104)、発側端末30で利用者が着先切替操作を行って(ステップ111)、新たな着先となる切替先名を音声入力した場合、着先切替指示部32は、入力された利用者音声を音声認識処理し(ステップ112)、認識結果として得られたテキストデータを切替先名として特定する(ステップ113)。
電話制御装置10の着先切替部17は、通信網NW2からの着信要求を網I/F部11を介して受信した場合、当該着信要求(着先切替指示)の発側IDと一致する呼出中の着信が存在しているか確認し、存在している場合には、当該着信要求(着先切替指示)で指示された切替先名と同じキーワードを持つ内線番号を内線DB15から取得することにより、新たな着先すなわち着信切替先を確認する(ステップ116)。
また、切替先名が「ダイイチカイギシツ」であった場合、着信切替先として設置場所が「第1会議室」である内線端末20の内線番号「1501」が特定され、切替先名が「ケンキュウカイハツブ」であった場合、着信切替先として設置部署が「研究開発部」である内線端末20の内線番号「2010」が特定される。
この後、着先切替部17は、通信網NW2からの着信要求に対して切断を返送する(ステップ117)。これにより、通信網NW2から発側端末30に切断が通知され(ステップ118)、通信網NW2を介した発側端末30からの発信がキャンセルされることになる。
次に、図4を参照して、着先切替動作(ステップ120)について説明する。
電話制御装置10の着先切替部17は、呼出中の着信要求に関する新たな着先すなわち着信切替先を確認した場合(ステップ116)、元の着信要求で着先として指定された電話番号に対応する内線端末20A,20Bへ、呼出中止メッセージを送信するとともに(ステップ121)、着信切替先に対応する内線端末20Cへ呼出メッセージを送信する(ステップ122)。
また、内線端末20Cは、電話制御装置10からの呼出メッセージを受信し、着信表示を開始する(ステップ124)。
次に、図4を参照して、通話開始動作(ステップ130)について説明する。
内線端末20Cでの応答操作に応じて(ステップ131)、内線端末20Cから通信回線Lを介して電話制御装置10へ応答メッセージが送信される(ステップ132)。
電話制御装置10の呼制御部16は、内線I/F部12を介して内線端末20Cから応答メッセージを受信した場合、電話網NW1へ応答を送信する(ステップ133)。
このように、本実施の形態は、内線DB15で、内線端末20の内線番号ごとに当該内線端末20に固有のキーワードを記憶しておき、呼制御部16が、電話網NW1から通知された着信要求に応じて、当該着信要求で指定された着先と対応する内線端末20を呼び出し、着先切替部17が、当該着信要求に関する呼出中に、当該着信要求の発側端末30から送信された、当該着信要求に関する着先切替指示を、通信網NW2から受信した場合、当該着先切替指示で指定された切替先名と同じキーワードを持つ内線番号を内線DB15から取得し、当該着信要求に応じた内線端末20への呼出を停止して、当該内線番号と対応する新たな内線端末20への呼出を開始することにより当該着信要求の着先を切り替えるようにしたものである。
これにより、着先を切り替える場合、通話対象の名前を音声入力するという極めて簡素な作業で、切替先を指定することができる。
これにより、利用者音声が発側端末30の音声認識機能でテキストデータに変換されるため、電話制御装置10の処理負担を最小限に抑えることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる電話制御装置10について説明する。
第1の実施の形態では、切替先を示す利用者音声を発側端末30で音声認識処理する場合を例として説明した。本実施の形態では、この音声認識処理を電話制御装置10で行う場合について説明する。
本実施の形態にかかる電話システム1および電話制御装置10のその他構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの説明は省略する。
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかる電話システム1での着先切替指示動作(ステップ200)について説明する。図5は、第2の実施の形態にかかる電話システムの動作を示すシーケンス図である。なお、このほかの着信動作(ステップ100)、着先切替動作(ステップ120)、および通話開始動作(ステップ130)については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの説明は省略する。
この後、着先切替部17は、前述した図4の着先切替動作(ステップ120)以降を実行する。
このように、本実施の形態は、着先切替指示が、切替先名として、発側端末30で切替先名を示す利用者音声を符号化して得られた音声データを含み、着先切替部17が、着先切替指示に含まれる音声データを音声認識処理し、得られたテキストデータからなる切替先名と同じキーワードを持つ内線番号を内線DB15から取得するようにしたものである。
次に、図6を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる電話制御装置10について説明する。図6は、第3の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態では、切替先を示す利用者音声を発側端末30で音声認識処理する場合を例として説明した。本実施の形態では、この音声認識処理を通信網NW2に接続されている音声処理サーバ40で行う場合について説明する。
音声処理サーバ40は、通信網NW2に接続された一般的なクラウドサーバであり、発側端末30から送信された着先切替指示に含まれている音声データを音声認識処理し、得られたテキストデータからなる切替先名を含む着先切替指示を電話制御装置10へ転送する機能を有している。
次に、図7を参照して、本実施の形態にかかる電話システム1での着先切替指示動作(ステップ300)について説明する。図7は、第3の実施の形態にかかる電話システムの動作を示すシーケンス図である。なお、このほかの着信動作(ステップ100)、着先切替動作(ステップ120)、および通話開始動作(ステップ130)については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの説明は省略する。
この後、着先切替部17は、前述した図4の着先切替動作(ステップ120)以降を実行する。
このように、本実施の形態は、発側端末30から送信された着信要求に関する着先切替指示に含まれる音声データを音声認識処理し、得られたテキストデータからなる切替先名を生成する音声処理サーバ40を備え、着先切替部17が、着信要求に応じた呼出中に、発側端末30からの着先切替指示で指定された切替先名を音声処理サーバ40から取得して、切替先名と同じキーワードを持つ内線番号を内線DB15から取得し、呼出中である内線端末20への呼出を停止して、当該内線番号と対応する新たな内線端末20への呼出を開始することにより着信要求の着先を切り替えるようにしたものである。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (6)
- 電話網および通信網と接続された電話制御装置と、通信回線を介して前記電話制御装置に接続された複数の内線端末を備え、前記電話制御装置が、前記複数の内線端末を前記電話網に交換接続するとともに、前記通信網を介してデータ通信を行う電話システムであって、
前記電話制御装置は、
前記内線端末の内線番号ごとに当該内線端末に固有のキーワードを記憶する内線データベースと、
前記電話網から通知された着信要求に応じて、当該着信要求で指定された着先と対応する内線端末を呼び出す呼制御部と、
前記着信要求に関する呼出中に、前記着信要求の発側端末から送信された、前記着信要求に関する着先切替指示を、前記通信網から受信した場合、前記着先切替指示で指定された切替先名と同じキーワードを持つ内線番号を前記内線データベースから取得し、前記内線端末への呼出を停止して前記内線番号と対応する新たな内線端末への呼出を開始することにより前記着信要求の着先を切り替える着先切替部とを備える
ことを特徴とする電話システム。 - 請求項1に記載の電話システムにおいて、
前記着先切替指示は、前記切替先名として、前記発側端末で切替先名を示す利用者音声を音声認識処理して得られたテキストデータを含み、
前記着先切替部は、前記着先切替指示に含まれる前記切替先名と同じキーワードを持つ内線番号を前記内線データベースから取得する
ことを特徴とする電話システム。 - 請求項1に記載の電話システムにおいて、
前記着先切替指示は、前記切替先名として、前記発側端末で切替先名を示す利用者音声を符号化して得られた音声データを含み、
前記着先切替部は、前記着先切替指示に含まれる音声データを音声認識処理し、得られたテキストデータからなる切替先名と同じキーワードを持つ内線番号を前記内線データベースから取得する
ことを特徴とする電話システム。 - 電話網および通信網と接続された電話制御装置と、通信回線を介して前記電話制御装置に接続された複数の内線端末を備え、前記電話制御装置が、前記複数の内線端末を前記電話網に交換接続するとともに、前記通信網を介してデータ通信を行う電話システムであって、
発側端末から送信された着先切替指示に含まれる音声データを音声認識処理し、得られたテキストデータからなる切替先名を生成する音声処理サーバを備え、
前記電話制御装置は、
前記内線端末の内線番号ごとに当該内線端末に固有のキーワードを記憶する内線データベースと、
前記電話網から通知された着信要求に応じて、当該着信要求で指定された着先と対応する内線端末を呼び出す呼制御部と、
前記着信要求に関する呼出中に、前記着信要求の発側端末から送信された、前記着信要求に関する着先切替指示で指定された前記切替先名を、前記音声処理サーバから取得して、前記切替先名と同じキーワードを持つ内線番号を前記内線データベースから取得し、前記内線端末への呼出を停止して前記内線番号と対応する新たな内線端末への呼出を開始することにより前記着信要求の着先を切り替える着先切替部とを備える
ことを特徴とする電話システム。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電話システムにおいて、
前記内線データベースは、前記キーワードとして、前記内線端末を利用する利用者の名前、または、前記内線端末の設置場所と関連する名前、を示すテキストデータを記憶することを特徴とする電話システム。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電話システムで用いられる電話制御装置。
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