JP6689655B2 - インクジェットインク、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェットインク、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェットインクに関する。本発明はまた、当該インクジェットインクを用いたインクジェット記録方法に関する。本発明はまた、当該インクジェットインクを含むインクジェット記録装置に関する。
インクジェット印刷方式を採用したインクジェットプリンタは、デジタル印刷の出力機として幅広く利用されている。従来、インクジェットプリンタを用いて、例えばポリ塩化ビニルやポリエチレンテレフタレート(PET)などのインクを吸収しにくい記録媒体(難吸収性記録媒体)への印刷を行う際には、記録媒体表面を溶解しつつ着色材および結着樹脂を定着させるいわゆる溶剤インク、およびUV光により記録媒体上に着滴したインクを硬化させて記録媒体と密着させるUV硬化インクが用いられている。
しかし昨今のインクに対する安全性や環境負荷軽減の観点から、難吸収性記録媒体への印刷に適した水性インクジェットインクの開発が進められている。水性インクジェットインクを用いた難吸収性記録媒体に対する印刷においては、溶剤インクやUV硬化インクと同等の画像品質、乾燥性、画像強度などが求められる。このような要求に応えるものとして、水、樹脂成分(特に樹脂微粒子)、および着色材を含有する水性インクジェットインクが開発されている。
このような水性インクジェットインクの特性を向上させるために、増粘剤を添加することが知られている。例えば、特許文献1には、水、色材、水溶性増粘剤、樹脂粒子を含有する水性インクジェットインクが開示されており、このような水性インクジェットインクによれば、記録媒体のカールの発生を抑制することができ、また、インクの保存安定性が良好でかつインクの吐出安定性が良好であり、画像変形の発生を抑制できることが記載されている。
特開2010−65205号公報
本発明者らが鋭意検討した結果、特許文献1に記載のように水性インクジェットインクに水溶性増粘剤を用いた場合には、インクジェットヘッドから難吸収性記録媒体に吐出した際に、記録媒体表面でインクが過度に濡れ広がり、その結果、画像の滲みが発生することを見出した。また、乾燥性や画像特性も、増粘剤を加えない水性インクジェットインクと比べると、不十分である場合があることがわかった。
そこで本発明は、インクジェットヘッドから難吸収性記録媒体に吐出した際の過度の濡れ広がりが抑制されて画像滲みが抑制されており、かつ乾燥性および画像特性が良好な、水性インクジェットインクを提供することを目的とする。
本発明のインクジェットインクは、少なくとも水、樹脂成分、着色材、および会合性増粘剤を含有するインクジェットインクであって、前記会合性増粘剤がウレタン変性ポリエーテル系ポリマーである。
本発明のインクジェットインクは、25℃における粘度をV1、40℃における粘度をV2、10重量%乾燥減量したときの40℃における粘度をV3とするとき、下式が成り立つことが好ましい。
5.0mPa・s≦V1≦20.0mPa・s
V1/V2≧1.6
V3/V2≧1.3
本発明のインクジェットインクにおいては、前記樹脂成分が、樹脂微粒子であることが好ましい。
本発明のインクジェットインクにおいては、前記着色材が、顔料であることが好ましい。
本発明のインクジェットインクは、さらに有機溶剤を含有することが好ましい。
本発明のインクジェットインクは、さらに界面活性剤を含有することが好ましい。
本発明のインクジェットインクにおいては、固形分濃度が20.0重量%以下であることが好ましい。
本発明はまた、難吸収性記録媒体を加熱する工程と、前記加熱した難吸収性記録媒体に、インクジェットインクを吐出する工程と、を包含するインクジェット記録方法であって、前記インクジェットインクが、上記のインクジェットインクであるインクジェット記録方法である。
本発明はまた、難吸収性記録媒体を搬送する搬送部と、前記搬送した難吸収性記録媒体を加熱する加熱部と、前記加熱された難吸収性記録媒体にインクジェットインクを吐出する吐出部と、前記インクジェットインクを収容し、前記吐出部にインクジェットインクを供給するインク収容部と、を備えるインクジェット記録装置であって、前記インクジェットインクが、上記のインクジェットインクである、インクジェット記録装置である。
本発明によれば、インクジェットヘッドから難吸収性記録媒体に吐出した際の過度の濡れ広がりが抑制されて画像滲みが抑制されており、かつ乾燥性および画像特性が良好な、水性インクジェットインクが提供される。
本発明のインクジェット記録装置の一実施形態の概念図である。
本発明のインクジェットインクは、少なくとも水、樹脂成分、着色材、および会合性増粘剤を含有するインクジェットインクであって、前記会合性増粘剤がウレタン変性ポリエーテル系ポリマーである。本発明のインクジェットインクは、さらに、有機溶剤、界面活性剤等を含有していてもよい。以下、本発明のインクジェットインクの各成分について説明する。
(水)
<種類>
本発明のインクジェットインクは、必須成分として水を含む。水としては、不純物の混入を防止する観点から、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水、または超純水が好ましく、イオン交換水がより好ましい。
<添加量>
インク中の水の含有量は、30重量%以上が好ましく、50重量%以上がより好ましい。一方、95重量%以下が好ましく、90重量%以下がより好ましい。
(樹脂成分)
<種類>
本発明のインクジェットインクは、必須成分として樹脂成分を含む。樹脂成分は、記録媒体に対する定着性、および塗膜耐性を高めるバインダー成分である。樹脂成分は、水溶性樹脂であってもよいし、疎水性樹脂であってもよい。よって、インク中に溶解していてもよいし、溶解せずに分散していてもよい。樹脂成分は、1種単独で、または2種以上を任意の比率で組み合わせて用いることができる。
樹脂成分はインク中において、樹脂微粒子の形態にあることが好ましい。樹脂成分として樹脂微粒子を用いる場合には、比較的高分子量の疎水性樹脂を用いることができるため、画像の擦過性および耐水性を高くすることができる。
樹脂微粒子を構成する樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フルオロオレフィン樹脂、ブタジエン樹脂、スチレン樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル−シリコーン樹脂、フッ素樹脂などが挙げられる。
樹脂微粒子は、1種の樹脂によって構成されている必要はなく、2種以上の樹脂によって構成されていてもよい。例えば、コア部とシェル部で樹脂の組成が異なるコア−シェル型の樹脂微粒子や、粒径を制御するために予め作製されたアクリル系微粒子(シード粒子)に対して、さらに異種のモノマーを乳化重合させることにより得られる微粒子などを用いることができる。さらには、アクリル樹脂からなる微粒子とウレタン樹脂からなる微粒子など、異なる樹脂によって構成された樹脂微粒子を化学的に結合させたハイブリッド型の樹脂微粒子などを用いることができる。
<粒径>
樹脂微粒子の粒径は、例えば30nm以上200nm以下であり、40nm以上150nm以下が好ましく、50nm以上100nm以下がより好ましい。30nm未満となるとインクの保存安定性が低下するなどといった不具合が生じるおそれがある。200nmを超えると加熱による樹脂微粒子の合一が不均一になり、画像の透明性が低下するなどといった不具合が生じるおそれがある。
<ガラス転移温度>
樹脂成分のガラス転移温度は、少なくとも記録媒体付着後の加熱温度以下であることが好ましく、特に加熱温度よりも十分に低いことがより好ましい。例えば加熱温度が60℃の場合には、樹脂成分のガラス転移温度は−20℃〜50℃の範囲が好ましく、0℃〜40℃の範囲がより好ましい。ガラス転移温度は低い方が造膜性に優れるが、ガラス転移温度が低すぎると十分な画像強度が得られないだけでなく、記録媒体の巻き取りによる画像オフセットが発生しやすくなるため好ましくない。
<添加量>
樹脂成分の添加量(樹脂が複数種であった場合はその総量)は、固形分量として1.0重量%以上20.0重量%以下がよく、2.5重量%以上17.5重量%以下が好ましく、5.0重量%以上15.0重量%がより好ましい。1.0重量%未満となるとバインダーとしての効果が得られず、擦過性が低下するなどといった不具合が生じるおそれがある。20.0重量%を超えると乾燥減量に対するインクの粘度上昇が大きくなりすぎ、吐出安定性が低下するなどといった不具合が生じるおそれがある。また保存安定性が低下するおそれがある。
(着色材)
<種類>
本発明のインクジェットインクは、必須成分として着色材を含む。着色材としては、例えば、染料、顔料等が挙げられる。着色材は、1種単独で、または2種以上を任意の比率で組み合わせて用いることができる。
染料としては、例えば、水性インクジェットインクに使用可能であることが知られている各種染料を使用することができ、その例としては、直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料等が挙げられる。
更に詳しくは、シアン染料としては、例えば、C.I.Acid Blue 1,7,9,15,22,23,25,27,29,40,41,43,45,54,59,60,62,72,74,78,80,82,83,90,92,93,100,102,103,104,112,113,117,120,126,127,129,130,131,138,140,142,143,151,154,158,161,166,167,168,170,171,182,183,184,187,192,199,203,204,205,229,234,236,249,C.I.Direct Blue 1,2,6,15,22,25,41,71,76,77,78,80,86,87,90,98,106,108,120,123,158,160,163,165,168,192,193,194,195,196,199,200,201,202,203,207,225,226,236,237,246,248,249,C.I.Reactive Blue 1,2,3,4,5,7,8,9,13,14,15,17,18,19,20,21,25,26,27,28,29,31,32,33,34,37,38,39,40,41,43,44,46,C.I.Food Blue 1,2,C.I.Basic Blue 9,25,28,29,44等が挙げられる。
マゼンタ染料としては、例えば、C.I.Acid Red 1,6,8,9,13,14,18,26,27,32,35,37,42,51,52,57,75,77,80,82,85,87,88,89,92,94,97,106,111,114,115,117,118,119,129,130,131,133,134,138,143,145,154,155,158,168,180,183,184,186,194,198,209,211,215,219,249,252,254,262,265,274,282,289,303,317,320,321,322,C.I.Direct Red 1,2,4,9,11,13,17,20,23,24,28,31,33,37,39,44,46,62,63,75,79,80,81,83,84,89,95,99,113,197,201,218,220,224,225,226,227,228,229,230,231,C.I.Reactive Red 1,2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,15,16,17,19,20,21,22,23,24,28,29,31,32,33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,45,46,49,50,58,59,63,64,C.I.Food Red 7,9,14等が挙げられる。
イエロー染料としては、例えば、C.I.Acid Yellow 1,3,11,17,19,23,25,29,36,38,40,42,44,49,59,61,70,72,75,76,78,79,98,99,110,111,127,131,135,142,162,164,165,C.I.Direct Yellow 1,8,11,12,24,26,27,33,39,44,50,58,85,86,87,88,89,98,110,132,142,144,Reactive Yellow 1,2,3,4,6,7,11,12,13,14,15,16,17,18,22,23,24,25,26,27,37,42,C.I.Food Yellow 3,4等が挙げられる。
ブラック染料としては、例えば、C.I.Direct Black 1,7,19,32,51,71,108,146,154,166等が挙げられる。
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック以外の染料としては、例えば、C.I.Acid Green 7,12,25,27,35,36,40,43,44,65,79,C.I.Direct Green 1,6,8,26,28,30,31,37,59,63,64,C.I.Reactive Green 6,7,C.I.Direct Violet 2,48,63,90,C.I.Reactive Violet 1,5,9,10等が挙げられる。
顔料としては、無機顔料と有機顔料の何れも使用することができる。無機顔料としては、例えば、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、鉛白、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、ホワイトカーボン、アルミナホワイト、カオリンクレー、タルク、ベントナイト、黒色酸化鉄、カドミウムレッド、べんがら、モリブデンレッド、モリブデートオレンジ、クロムバーミリオン、黄鉛、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、チタンイエロー、酸化クロム、ビリジアン、チタンコバルトグリーン、コバルトグリーン、コバルトクロムグリーン、ビクトリアグリーン、群青、紺青、コバルトブルー、セルリアンブルー、コバルトシリカブルー、コバルト亜鉛シリカブルー、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等が挙げられる。
有機顔料としては、例えば、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料、染料レーキ顔料、蛍光顔料等が挙げられる。
更に詳しくは、シアン顔料としては、例えば、C.I.Pigment Blue 1,2,3,15:1,15:3,15:4,15:6,16,21,22,60,64等が挙げられる。
マゼンタ顔料としては、例えば、C.I.Pigment Red 5,7,9,12,31,48,49,52,53,57,97,112,120,122,146,147,149,150,168,170,177,178,179,184,188,202,206,207,209,238,242,254,255,264,269,282、C.I.Pigment Violet 19,23,29,30,32,36,37,38,40,50等が挙げられる。
イエロー顔料としては、例えば、C.I.Pigment Yellow 1,2,3,12,13,14,16,17,20,24,74,83,86,93,94,95,109,110,117,120,125,128,129,137,138,139,147,148,150,151,154,155,166,168,180,185,213等が挙げられる。
ブラック顔料としては、例えば、ファーネス法、チャネル法で製造されたカーボンブラックが挙げられる。特に、これらのカーボンブラックであって、一次粒子径が11〜40nm、BET法による比表面積が50〜400m/g、揮発分が0.5〜10%、pH値が2〜10等の特性を有するものが好適である。このような特性を有する市販品としては、例えば、No.33、40、45、52、900、2200B、2300、MA7、MA8、MCF88(以上、三菱化学社製)、RAVEN1255(コロンビアンカーボン社製)、REGA330R、400R、660R、MOGUL L、ELFTEX415(以上、キャボット社製)、Nipex90、Nipex150T、Nipex160IQ、Nipex170IQ、Nipex75、Printex85、Printex95、Printex90、Printex35、PrintexU(以上、エボニックデグサ社製)等が挙げられる。
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック以外の顔料としては、例えば、C.I.Pigment Green 7,10,36、C.I.Pigment Brown 3,5,25,26、C.I.Pigment Orange 2,5,7,13,14,15,16,24,34,36,38,40,43,62,63,64,71等が挙げられる。
これらの顔料を使用する場合には、長期間のインク安定性を維持するためにも、インク中に均一分散させることが好ましい。顔料の分散方法としては、顔料を酸化処理等により表面改質し、分散剤なしで顔料を自己分散させる方法や、界面活性剤や樹脂を分散剤として用いて顔料を分散させる方法等がある。より安定なインクジェットインクとするためにも、顔料を自己分散させる、または樹脂を分散剤として使用して顔料を分散させることが好ましい。
本発明のインクジェットインクは単色で使用してもよいが、用途に合わせて複数の色を組み合わせたインクセットとして使用することもできる。組み合わせは特に限定されないが、シアン、マゼンタ、イエローの3色を使用することでフルカラーの画像を得ることができる。また、ブラックインクを追加することで黒色感を向上させ、文字等の視認性を上げることができる。更にオレンジ、グリーン等の色を追加することで色再現性を向上させることも可能である。白色以外の印刷媒体へ印刷を行う際にはホワイトインクを併用することで鮮明な画像を得ることができる。
顔料を着色材としてシアン、マゼンタ、イエローの組み合わせで本発明のインクジェットインクに使用するときには、シアン顔料としてC.I.Pigment Blue15:3,15:4,マゼンタ顔料としてC.I.Pigment Red 122,202,209,269,C.I.Pigment Violet 19,イエロー顔料としてC.I.Pigment Yellow 74,120,150,155,185から選ばれる顔料を組み合わせて使用することで高い色再現性を得ることができる。
着色材としては、画像の耐光性、耐候性等の観点から、顔料が好ましい。
<添加量>
着色材の添加量(着色材が複数種であった場合はその総量)は、固形分量として、例えば、0.1重量%以上20.0重量%以下であり、1.0重量%以上15.0重量%以下が好ましく、2.0重量%以上10.0重量%以下がより好ましい。
(会合性増粘剤)
<種類>
本発明のインクジェットインクは、必須成分として、会合性増粘剤を含む。そして、当該会合性増粘剤として、ウレタン変性ポリエーテル系ポリマーが用いられる(以下、会合性増粘剤として用いられるウレタン変性ポリエーテル系ポリマーを、「ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤」ともいう)。会合性増粘剤は、疎水性部位と親水性部位とを有し、水性媒体中で疎水性相互作用によって分子同士が会合して系の粘度を増大させる増粘剤である。ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤は、1種単独で、または2種以上を任意の比率で組み合わせて用いることができる。ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤としては、例えば、下記一般式(1)で示される化合物が挙げられる。
Figure 0006689655
式(1)中、RおよびRはそれぞれ、脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素基を示し、m1およびn1はそれぞれ、1以上の整数を示す。
このようなウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤は、公知方法に従い製造することができ、また市販品としても入手可能である。市販品の例としては、SNシックナー603、607、612、612NC、625N、A803、A804、A812、A814(以上、サンノプコ社製)、アデカノールUHシリーズ(旭電化工業社製)等が挙げられる。
<添加量>
ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤の添加量(ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤が複数種であった場合はその総量)は、固形分量として、例えば、0.01重量%以上2.00重量%以下であり、0.05重量%以上1.00重量%以下が好ましく、0.10重量%以上0.50重量%以下がより好ましい。0.01重量%未満となるとインクの粘度調整の効果が十分に得られないおそれがある。一方、2.00重量%を超えると粘度が高くなりすぎるだけでなく、粘度の温度依存性、乾燥減量したときの粘度増大などの影響が大きくなりすぎるおそれがある。また、画像の透明性の低下、インクの保存安定性低下などといった不具合が生じるおそれがある。
(有機溶剤)
本発明のインクジェットインクは、任意成分として有機溶剤を含んでいてもよい。本発明のインクジェットインクが、有機溶剤を適宜含有することにより、乾燥性、保湿性、基材密着性等を向上させることができる。有機溶剤は、1種単独で、または2種以上を任意の比率で組み合わせて用いることができる。
<沸点>
使用する有機溶剤の沸点は、安定して画像形成を行う観点から、100℃以上290℃以下であることが好ましい。有機溶剤の沸点が100℃未満では、例えばインクジェットのノズルからインクジェットインクの溶媒が常温環境下でも気化してしまい、吐出が不安定になったり、不吐出になったりするなどといった不具合が生じるおそれがある。一方、有機溶剤の沸点が290℃を超えると、記録媒体に着滴したインクが完全に乾燥しないことによる画像強度の低下や、巻き取り時のオフセットなどといった不具合が生じるおそれがある。
<種類>
有機溶剤のうち、ジオール化合物(すなわち、化学構造式中に2つのOH基を有する化合物)が、OH基を含まない、または1つしか含まない化合物よりも保湿性が高いため、好適に用いられる。ジオール化合物としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール等が挙げられる。
有機溶剤のうち、グリコールエーテル化合物は、難吸収性記録媒体に対する浸透性が高く、乾燥性や密着性を向上させるため、好適に用いられる。グリコールエーテル化合物としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノペンチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエチルエーテル、テトラエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルメチルエーテル、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、テトラエチレングリコールブチルメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル等が挙げられる。
有機溶剤として、水溶性の含窒素系溶剤を用いてもよい。含窒素系溶剤としては、例えば、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、3−エチル−2−オキサゾリジノン、N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−エトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ペントキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ヘキソキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ヘプトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−2−エチルヘキソキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−オクトキシプロピオンアミド、N,N−ジエチル−β−ブトキシプロピオンアミド、N,N−ジエチル−β−ペントキシプロピオンアミド、N,N−ジエチル−β−ヘキソキシプロピオンアミド、N,N−ジエチル−β−ヘプトキシプロピオンアミド、N,N−ジエチル−β−オクトキシプロピオンアミド等が挙げられる。
<添加量>
有機溶剤の添加量(有機溶剤が複数種であった場合はその総量)は、例えば、10重量%以上40重量%以下であり、12重量%以上35重量%以下が好ましく、15重量%以上30重量%以下がより好ましい。添加量が10重量%未満だと、インクジェットヘッドのノズルにおけるインクの乾燥による不吐出や、特に難吸収性記録媒体に対する濡れ性が低いことによる画質の悪化といった不具合が生じるおそれがある。一方、添加量が40重量%を超えると、インクの保存安定性が低下するなどといった不具合が生じるおそれがある。
(界面活性剤)
本発明のインクジェットインクは、任意成分として界面活性剤を含んでいてもよい。界面活性剤は、インクの表面張力を調整して記録媒体に対する濡れ性を向上させるのに寄与する。インクの保存安定性の観点から、界面活性剤としては、非イオン系界面活性剤が好ましい。
<種類>
非イオン性界面活性剤としては、例えば、アセチレングリコール系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤などが挙げられる。界面活性剤は、1種単独で、または2種以上を任意の比率で組み合わせて用いることができる。
アセチレングリコール系界面活性剤は、泡立ちが少ないため消泡剤を必要とせず、特に難吸収性記録媒体への濡れ性を向上させることができるため、好適に用いられる。アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、オルフィンE1004、E1010(日信化学工業社製)などが挙げられる。シリコーン系界面活性剤は、表面張力低下能が高いことで知られ、またスリップ性を付与することができるため、好適に用いられる。シリコーン系界面活性剤としては、例えば、シルフェイス503A、同014(日信化学工業社製)などが挙げられる。フッ素系界面活性剤は、表面張力低下能が高いため、好適に用いられる。フッ素系界面活性剤としては、例えば、フタージェント250、212M、215M、251(ネオス社製)などが挙げられる。
<添加量>
界面活性剤の添加量(界面活性剤が複数種であった場合はその総量)としては、例えば、0.1重量%以上5.0重量%以下であり、0.5重量%以上4.0重量%以下が好ましく、1.0重量%以上3.0重量%以下がより好ましい。添加量が0.1重量%未満だと、難吸収性記録媒体に対する濡れ性向上効果を十分に得ることができないおそれがあり、また、ベタ画像の濃度均一性の低下や乾燥性の低下などといった不具合が生じるおそれがある。一方、添加量が5.0重量%を超えると、インクの保存安定性が低下するなどといった不具合が生じるおそれがある。また、基材への密着性を阻害するおそれがある。
(その他添加剤)
本発明のインクジェットインクは、上記成分の他に必要に応じて所望の特性のインクとするために、消泡剤、増粘剤、pH調整剤、防腐剤等の添加剤を含有していてもよい。これらの添加剤の添加量としては、例えば、0.01重量%以上10.0重量%以下であり、0.05重量%以上5.0重量%以下が好ましく、0.1重量%以上3.0重量%以下がより好ましい。
(固形分濃度)
本発明のインクジェットインクの固形分濃度(固形分比率)としては、20.0重量%以下が好ましく、16.0重量%以下がより好ましく、12.0重量%以下がさらに好ましい。固形分濃度が20.0重量%を超えると、インクの保存安定性が低下するなどといった不具合が生じるおそれがある。
なお、本発明のインクジェットインクの固形分濃度は、例えば、次の方法により測定することができる。測定装置としては、加熱乾燥式水分計(例、加熱乾燥式水分計MS−70(エー・アンド・ディー社製))を用いる。アルミ皿の上に置いたガラス繊維シート中に含ませるようにインク0.5gを10秒以内に滴下し、180℃1時間に設定し溶媒を蒸発させる。蒸発前の滴下インク質量と蒸発後のインク固形分質量からインク固形分濃度を算出する。
本発明のインクジェットインクを用いてインクジェット方式により画像記録を行う場合には、インクジェットヘッドから難吸収性記録媒体に吐出した際の過度の濡れ広がりを抑制することができ、これにより画像滲みを抑制することができる。また、混色を抑制することができる。また、良好な乾燥性および画像特性を得ることができる。
本発明のインクジェットインクにおいては、ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤が用いられているが、ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤は、疎水性部位と親水性部位とを有する。例えば、樹脂成分が樹脂微粒子であった場合、ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤の疎水性部位は、疎水性相互作用によって樹脂微粒子の表面に吸着する。一方、親水性部位は、分子間力や水素結合によって会合する。この結果、樹脂微粒子とウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤が三次元網目構造を形成し、高い粘度を示すようになる。このような三次元網目構造により、インクジェットインクに弾性が付与され、吐出時の微小液滴の発生を大幅に抑制することができ、吐出安定性が向上する。
インクジェット記録方式においては、難吸収性記録媒体に対していかにインクを濡れ広がらせるかがまず重要である。画像形成(印刷)時に予め加熱された当該記録媒体上に着滴したインク液滴は、瞬時に加熱され粘度が低下して濡れ広がる。このとき、加熱によりインクジェットインクに含まれる溶媒の気化が起こる。高い乾燥性の観点からは、この濡れ広がりがごく短い時間で起こることが好ましい。よって、温度が上昇したときの粘度低下が大きいことが好ましい。一方で、過度に濡れ広がりすぎないためには、一定量の溶媒の気化が起こった時点において、インク粘度が適度に大きく上昇していることが好ましい。これに対し、ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤は、疎水性部位の樹脂微粒子への吸着と親水性部位の会合により粘度を上昇させるものであるが、温度が高くなると、疎水性部位が樹脂微粒子から脱着したり、親水性部位の会合が解けたりするため、ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤を含有するインクジェットインクは、粘度の温度依存性が大きい(すなわち、温度が高くなった際の粘度低下の程度が大きい)。また、ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤は、一定量の溶媒が乾燥(気化)した際の粘度上昇も大きい。よって、ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤を含有する本発明のインクジェットインクを予め加熱された難吸収性記録媒体に吐出した場合には、インク液滴は、加熱により大きく粘度が低下して濡れ広がり、溶媒が気化するに従って粘度が大きく上昇して濡れ広がりが止まることになる。このようなことから、本発明のインクジェットインクを用いてインクジェット方式により画像記録を行う場合には、インクジェットヘッドから難吸収性記録媒体に吐出した際の過度の濡れ広がりを抑制することができ、画像滲みを抑制することができるものと考えられる。また、良好な乾燥性および画像特性を得ることができるものと考えられる。
(粘度)
以上のようなウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤添加による効果を大きく享受するために、本発明のインクジェットインクでは、25℃における粘度をV1、40℃における粘度をV2、10重量%乾燥減量したときの40℃における粘度をV3とするとき、下式が成り立つことが好ましい。
5.0mPa・s≦V1≦20.0mPa・s
V1/V2≧1.6
V3/V2≧1.3
<V1>
本発明のインクジェットインクの25℃における粘度V1は、5.0mPa・s以上20.0mPa・s以下が好ましく、6.0mPa・s以上15.0mPa・s以下がより好ましく、7.0mPa・s以上10.0mPa・s以下がさらに好ましい。粘度V1が5.0mPa・s未満となると、吐出安定性が低くなりすぎるおそれがある。一方、粘度V1が20.0mPa・sより大きくなると、不吐出が起きたり、画像品質が低下したりするおそれがある。
<V1/V2>
本発明のインクジェットインクの40℃における粘度V2に対する25℃における粘度V1の比(V1/V2)は、1.6以上であることが好ましい。比V1/V2が、1.6未満だと、インクが加熱された記録媒体上に着滴したときの粘度が高く、濡れ広がりが不十分となりやすく、乾燥が不十分となったりベタ画像が不均一になったりするおそれがある。
<V3/V2>
本発明のインクジェットインクの40℃における粘度V2に対する、本発明のインクジェットインクを10重量%乾燥減量したときの40℃における粘度V3の比(V3/V2)は、1.3以上であることが好ましい。比V3/V2が1.3未満だと、記録媒体上で低粘度となったインクが必要以上に濡れ広がるおそれがあり、これにより、隣接する他色インクとの混色や細線の滲みなどの不具合が生じるおそれがある。
なお、インクジェットインクに含まれるウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤の種類と量を適正化することにより、このようなV1、比V1/V2、および比V3/V2の好ましい範囲を容易に満たすことができる。またなお、各粘度は、以下の方法により測定することができる。
<測定方法>
測定装置としては、粘度計(例、粘度計TVE−25L(東機産業社製))を用いる。コーンローターはR01を用い、40.0rpmで測定を開始し、安定したときの値を採用する。粘度V1には25℃での測定値を、粘度V2には40℃での測定値を採用する。インクジェットインクを10重量%乾燥減量したときの40℃における粘度V3は、アルミ皿にインク10.0gを入れ、加熱乾燥式水分計(例、加熱乾燥式水分計MS−70(エー・アンド・ディー社製))に導入し、60℃に加温して乾燥減量が10重量%となったときにインクを採取し、24時間放置後の40℃におけるインク粘度を測定して求める。
(インクジェット記録方法)
本発明は別の側面から、難吸収性記録媒体を加熱する工程(加熱工程)と、前記加熱した難吸収性記録媒体に、インクジェットインクを吐出する工程(吐出工程)と、を包含するインクジェット記録方法であって、前記インクジェットインクが、上述のインクジェットインク(本発明のインクジェットインク)である、インクジェット記録方法である。
<加熱工程>
加熱工程では、難吸収性記録媒体を加熱する。本明細書において「難吸収性記録媒体」とは、ブリストー(Bristow)法において接触開始から30msec1/2までの水吸収量が10mL/m以下である記録媒体のことをいう。水吸収量は、具体的には、「JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法2000年版」の規格No.51「紙及び板紙−液体吸収性試験方法−ブリストー法」の記載に準拠して求めることができる。難吸収記録媒体の例としては、アート紙、コート紙、マット紙、プラスチックフィルム、紙基材上にプラスチック層が形成された媒体等が挙げられる。プラスチックとしては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリウレタン等が挙げられる。
加熱方法としては、特に制限はなく、公知方法に従い行うことができ、例えば、記録媒体に熱源を直接接触させて加熱する方法、記録媒体に赤外線、マイクロ波等を照射する方法、記録媒体に温風を吹き付ける方法などを採用することができる。記録媒体の温度が低すぎると、インクが記録媒体に定着不十分となるおそれがある。そのため、加熱は、記録媒体の温度が、例えば、30℃以上、好ましくは40℃以上になるように行う。一方、記録媒体の温度が高すぎると、記録媒体の変形を招くおそれがある。そのため加熱は、記録媒体の温度が、通常、記録媒体の軟化点未満、好ましくは80℃以下、より好ましくは60℃以下になるように行う。
<吐出工程>
加熱した難吸収性記録媒体に、インクジェットインクを吐出する。当該工程で用いられるインクジェットインクは上述のインクジェットインク(本発明のインクジェットインク)である。インクジェットインクの吐出は、例えば、公知のインクジェット記録方法において採用されている吐出方法により行うことができる。具体的には、例えば、圧電素子の振動を利用してインクジェットヘッドのノズルよりインクジェットインクの液滴を吐出させることによって行うことができる。記録媒体に向かってインクジェットインクの吐出を行うことにより、記録媒体にインクジェットインクが付着し、記録媒体に付着したインクジェットインクが乾燥することにより、記録媒体上に画像を記録することができる。
本発明のインクジェット記録方法においては、インクジェットインクを難吸収性記録媒体に吐出した際に、難吸収性記録媒体表面でのインクの過度の濡れ広がりを抑制することができ、これにより画像滲みを抑制することができる。また、混色を抑制することができる。また、良好なインク乾燥性および画像特性を得ることができる。
(画像形成装置)
本発明は、また別の側面から、難吸収性記録媒体を搬送する搬送部と、前記搬送した難吸収性記録媒体を加熱する加熱部と、前記加熱された難吸収性記録媒体にインクジェットインクを吐出する吐出部と、前記インクジェットインクを収容し、前記吐出部にインクジェットインクを供給するインク収容部と、を備えるインクジェット記録装置であって、前記インクジェットインクが、上述のインクジェットインク(本発明のインクジェットインク)である、インクジェット記録装置である。
以下、本発明のインクジェット記録装置について、一実施形態を例として挙げて図1を用いて説明するが、本発明のインクジェット記録装置は、当該実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態のインクジェット記録装置100の概念図である。インクジェット記録装置100は、記録媒体10を搬送する搬送部20として、供給ローラ21、巻取ローラ22、および搬送ローラ23を備えている。供給ローラ21から記録媒体10が巻き出され、プラテン30上を通過して搬送ローラ23によって、記録媒体10が搬送されて、巻取ローラ22により巻き取られる。よって、本実施形態において、記録媒体10の搬送方向は、供給ローラ21から巻取ローラ22に向かう方向である。なお、記録媒体10は説明の便宜上図示されたものであって、インクジェット記録装置100の構成要素ではない。記録媒体10には、通常、難吸収性記録媒体が用いられる。
インクジェット記録装置100は、加熱部40を備える。加熱部40は、記録媒体10を加熱するプレヒータの役割を果たす。加熱部40は、例えば、接触加熱式のシートヒータ、赤外線やマイクロ波を放射する輻射ヒータ、温風ヒータなどを有する。加熱部40は、記録媒体10の上部と下部のいずれに設置されてもよいし、上部と下部の両方に設置されてもよい。加熱部40は、記録媒体10の温度が例えば、30℃以上であってかつ記録媒体の軟化点未満(好ましくは30〜80℃、より好ましくは40〜60℃)になるように加熱条件が設定されている。
インクジェット記録装置100は、インクジェットインク11を記録媒体10に吐出する吐出部50を備える。吐出部50は、加熱部40よりも記録媒体10の搬送方向の下流側に備えられている。吐出部50は、例えば、圧電素子の振動を利用して微細なノズルからインクジェットインク11を液滴状に吐出するインクジェットヘッドを有する。インクジェット記録装置100は、インク収容部60を有しており、インク収容部60は吐出部50に接続されている。インク収容部60は、例えば、インクカートリッジを有する。吐出前のインクジェットインク11は、インク収容部60に収容されており、収容されたインクジェットインク11は適宜吐出部50に供給される。ここで、インクジェットインク11は、上述の水性インクジェットインク(本発明のインクジェットインク)である。
インクジェット記録装置100は、吐出されたインクジェットインク11を乾燥する乾燥部70を有している。乾燥部70は、吐出部50よりも記録媒体10の搬送方向の下流側に備えられており、キャリッジ71に内蔵されている。乾燥部70は、例えば、赤外線やマイクロ波を放射する輻射ヒータ、温風ヒータ等のヒータ、またはエアブロー乾燥機を有する。乾燥部70は、記録媒体10上に付着したインクジェットインク11を乾燥することにより画像記録が可能な乾燥条件に設定されている。この乾燥条件は、インクジェットインク11が含む溶剤の種類と量に応じて適宜選択される。
本発明のインクジェット記録装置においては、インクジェットインクを難吸収性記録媒体に吐出した際に、難吸収性記録媒体表面でのインクの過度の濡れ広がりを抑制することができ、これにより画像滲みを抑制することができる。また、混色を抑制することができる。また、良好なインク乾燥性および画像特性を得ることができる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は、これら実施例に制限されるものではない。なお、以下の記載において、「部」は「重量部」を表す。
(実施例1)
水35.0部、プロピレングリコール10.0部、2−メチル−1,3−プロパンジオール5.0部、オルフィンE1010(日信化学工業社製)1.0部、フタージェント251(ネオス社製)0.1部、樹脂微粒子J−140A(星光PMC社製、固形分41.0重量%)19.5部、顔料分散体CAB−O−JET 250C(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製、固形分10.0重量%)26.1部、およびウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤SNシックナー625N(サンノプコ社製、固形分15.0重量%)3.3部を25℃環境下で混合攪拌した後、3μmセルロースアセテートフィルターで濾過してインク1を得た。
(実施例2)
水36.6部、プロピレングリコール10.0部、2−メチル−1,3−プロパンジオール5.0部、オルフィンE1010(日信化学工業社製)1.0部、フタージェント251(ネオス社製)0.1部、樹脂微粒子J−140A(星光PMC社製、固形分41.0重量%)19.5部、顔料分散体CAB−O−JET 250C(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製、固形分10.0重量%)26.1部、およびウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤SNシックナー625N(サンノプコ社製、固形分15.0重量%)1.7部を25℃環境下で混合攪拌した後、3μmセルロースアセテートフィルターで濾過してインク2を得た。
(実施例3)
水33.3部、プロピレングリコール10.0部、2−メチル−1,3−プロパンジオール5.0部、オルフィンE1010(日信化学工業社製)1.0部、フタージェント251(ネオス社製)0.1部、樹脂微粒子J−140A(星光PMC社製、固形分41.0重量%)19.5部、顔料分散体CAB−O−JET 250C(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製、固形分10.0重量%)26.1部、およびウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤SNシックナー625N(サンノプコ社製、固形分15.0重量%)5.0部を25℃環境下で混合攪拌した後、3μmセルロースアセテートフィルターで濾過してインク3を得た。
(実施例4)
水41.1部、プロピレングリコール10.0部、2−メチル−1,3−プロパンジオール5.0部、オルフィンE1010(日信化学工業社製)1.0部、フタージェント251(ネオス社製)0.1部、樹脂微粒子J−140A(星光PMC社製、固形分41.0重量%)19.5部、染料分散体Duasynjet M250(クラリアント社製、固形分10.0重量%)20.0部、およびウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤SNシックナー625N(サンノプコ社製、固形分15.0重量%)3.3部を25℃環境下で混合攪拌した後、3μmセルロースアセテートフィルターで濾過してインク4を得た。
(実施例5)
水38.4部、プロピレングリコール10.0部、2−メチル−1,3−プロパンジオール5.0部、オルフィンE1010(日信化学工業社製)1.0部、フタージェント251(ネオス社製)0.1部、水溶性樹脂X−01(星光PMC社製、固形分24.8重量%)16.1部、顔料分散体CAB−O−JET 250C(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製、固形分10.0重量%)26.1部、およびウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤SNシックナー625N(サンノプコ社製、固形分15.0重量%)3.3部を25℃環境下で混合攪拌した後、3μmセルロースアセテートフィルターで濾過してインク5を得た。
(比較例1)
水38.3部、プロピレングリコール10.0部、2−メチル−1,3−プロパンジオール5.0部、オルフィンE1010(日信化学工業社製)1.0部、フタージェン251(ネオス社製)0.1部、樹脂微粒子J−140A(星光PMC社製、固形分41.0重量%)19.5部、および顔料分散体CAB−O−JET 250C(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製、固形分10.0重量%)26.1部を25℃環境下で混合攪拌した後、3μmセルロースアセテートフィルターで濾過してインク6を得た。
(比較例2)
水190.0部とカルボキシメチルセルロース(CEKOL100000、三晶社製)10.0gを45℃に加温しながら撹拌し、固形分5.0重量%の増粘剤水溶液Aを得た。水18.3部、プロピレングリコール10.0部、2−メチル−1,3−プロパンジオール5.0部、オルフィンE1010(日信化学工業社製)1.0部、フタージェント251(ネオス社製)0.1部、樹脂微粒子J−140A(星光PMC社製、固形分41.0重量%)19.5部、顔料分散体CAB−O−JET 250C(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製、固形分10.0重量%)26.1部、および増粘剤水溶液A 20.0部を25℃環境下で混合攪拌した後、3μmセルロースアセテートフィルターで濾過してインク7を得た。
(比較例3)
水198.0部とキサンタンガム(KELZAN S、三晶社製)2.0gを45℃に加温しながら撹拌し、固形分1.0重量%の増粘剤水溶液Bを得た。水33.3部、プロピレングリコール10.0部、2−メチル−1,3−プロパンジオール5.0部、オルフィンE1010(日信化学工業社製)1.0部、フタージェント251(ネオス社製)0.1部、樹脂微粒子J−140A(星光PMC社製、固形分41.0重量%)19.5部、顔料分散体CAB−O−JET 250C(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製、固形分10.0重量%)26.1部、および増粘剤水溶液B 5.0部を25℃環境下で混合攪拌した後、3μmセルロースアセテートフィルターで濾過してインク8を得た。
(比較例4)
水140.0部とポリエチレングリコール(PEG−20000、三洋化成社製)60.0gを45℃に加温しながら撹拌し、固形分30.0重量%の増粘剤水溶液Cを得た。水25.0部、プロピレングリコール10.0部、2−メチル−1,3−プロパンジオール5.0部、オルフィンE1010(日信化学工業社製)1.0部、フタージェント251(ネオス社製)0.1部、樹脂微粒子J−140A(星光PMC社製、固形分41.0重量%)19.5部、顔料分散体CAB−O−JET 250C(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製、固形分10.0重量%)26.1部、および増粘剤水溶液C 13.3部を25℃環境下で混合攪拌した後、3μmセルロースアセテートフィルターで濾過してインク9を得た。
(比較例5)
水170.0部とポリアミノプラストールエーテル系会合性増粘剤TVS−VF(ビックケミー・ジャパン社製、固形分40.0重量%)30.0gを45℃に加温しながら撹拌し、固形分6.0重量%の増粘剤水溶液Dを得た。水12.3部、プロピレングリコール10.0部、2−メチル−1,3−プロパンジオール5.0部、オルフィンE1010(日信化学工業社製)1.0部、フタージェント251(ネオス社製)0.1部、樹脂微粒子J−140A(星光PMC社製、固形分41.0重量%)19.5部、顔料分散体CAB−O−JET 250C(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製、固形分10.0重量%)26.1部、および増粘剤水溶液D 12.3部を25℃環境下で混合攪拌した後、3μmセルロースアセテートフィルターで濾過してインク10を得た。
(評価方法)
上記により得られた実施例および比較例のインク特性を以下の方法および基準により評価した。
<画像滲み>
インクジェットプリンタVG−640(ローランドディー.ジー.社製)のプラテンヒーターを60℃に設定し、標準モードにてPETフィルムに文字、細線を含む所定の評価画像を印字する。23℃50%RHの環境下で24時間放置後、文字および細線の画質を目視により4段階で評価する。
◎・・・画像の滲みが見られず良好である
○・・・画像の滲みは見られるが、画質は許容範囲内である
△・・・画像の滲みは見られ、画質に影響する
×・・・画像の滲みは見られ、画質に大きく影響する
<乾燥性>
インクジェットプリンタVG−640(ローランドディー.ジー.社製)のプラテンヒーターを60℃に設定し、標準モードにてPETフィルムにベタ画像を印刷する。5min後、画像面に同PETフィルムと300gの分銅を乗せ、23℃50%RHの環境下で24時間放置する。その後両者を引き剥がし、画像の剥離状態を目視により4段階で評価する。
◎・・・剥離が見られない
○・・・1%未満の面積で剥離が見られる
△・・・1%以上10%未満の面積で剥離が見られる
×・・・10%以上の面積で剥離が見られる
<基材密着性>
インクジェットプリンタVG−640(ローランドディー.ジー.社製)のプラテンヒーターを60℃に設定し、標準モードにてPETフィルムにベタ画像を印刷する。23℃50%RHの環境下で24時間放置後、画像面に対して等間隔のスペーサーを用いて1mm間隔に6本の切り込みを行い、スペーサーを90°回転させてさらに切り込みを行う。これにより25マスの切り込みを入れる。この上から幅30mmのテープを少なくとも切り込みを入れた25マスが含まれるように貼り付け、指で押圧し適正に接触させる。その後60°の角度でテープを1.0秒以内で引きはがし、切り込みを入れた部分の画像の剥離状態を目視により4段階で評価する。
◎・・・剥離が見られない
○・・・切り込み部分が線状に見られる
△・・・交差部分に剥離が見られる
×・・・画像全面に剥離が見られる
<透明性>
インクジェットプリンタVG−640(ローランドディー.ジー.社製)のプラテンヒーターを60℃に設定し、標準モードにてPETフィルムにベタ画像を印刷する。23℃50%RHの環境下で24時間放置後、分光ヘーズメーターSH7000(日本電色工業株式会社製)にてヘーズ値を求める。
◎・・・20%未満
○・・・20%以上50%未満
△・・・50%以上70%未満
×・・・70%以上
<擦過性>
インクジェットプリンタVG−640(ローランドディー.ジー.社製)のプラテンヒーターを60℃に設定し、標準モードにてPETフィルムにベタ画像を印刷する。23℃50%RHの環境下で24時間放置後、画像面に対して、学振型摩擦堅牢度試験機AB−301(テスター産業株式会社製)に白綿布(金巾3号)を取り付け、負荷荷重500g、反復速度毎分30往復で100往復させる。試験した部分の画像の剥離状態を目視により4段階で評価する。
◎・・・剥離が見られない
○・・・10%未満の面積で剥離が見られる
△・・・10%以上25%未満の面積で剥離が見られる
×・・・25%以上の面積で剥離が見られる
<耐水性>
インクジェットプリンタVG−640(ローランドディー.ジー.社製)のプラテンヒーターを60℃に設定し、標準モードにてPETフィルムにベタ画像を印刷する。23℃50%RHの環境下で24時間放置後、画像面に対して、学振型摩擦堅牢度試験機AB−301(テスター産業株式会社製)に水を含ませた白綿布(金巾3号)を取り付け、負荷荷重200g、反復速度毎分30往復で100往復させる。試験した部分の画像の剥離状態を目視により4段階で評価する。
◎・・・剥離が見られない
○・・・10%未満の面積で剥離が見られる
△・・・10%以上25%未満の面積で剥離が見られる
×・・・25%以上の面積で剥離が見られる
実施例1〜5および比較例1〜5のインクジェットインクの組成を表1に、評価結果を表2に示す。
Figure 0006689655
Figure 0006689655
比較例1は、増粘剤を添加しなかった例である。実施例1〜5と比較例1との比較より、ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤を使用することにより、画像滲みが抑制されていることがわかる。また、実施例1〜5の乾燥性および画像特性の評価結果も、比較例1と同等またはそれに近い品質であり、乾燥性および画像特性が良好であることがわかる。比較例2〜4は、水溶性増粘剤を添加した系である。実施例1〜5と比較例2〜4との比較より、ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤を使用することにより、画像滲みが抑制されていることがわかる。また、実施例1〜5の方が比較例2〜4よりも乾燥性および画像特性が高いことがわかる。比較例5は、ポリアミノプラストールエーテル系会合性増粘剤を添加した系である。比較例5で作製したインクは乾燥減量時に不可逆的な変質が見られた。また実施例1〜5と比較例5との比較より、画像滲みの抑制、および良好な乾燥性と画像特性という効果を得るためには、会合性増粘剤の中でも、ウレタン変性ポリエーテル系会合性増粘剤を使うべきであることがわかる。また、実施例1〜4では、樹脂成分として疎水性の樹脂微粒子を用い、実施例5では、樹脂成分として水溶性樹脂を用いたが、樹脂成分が疎水性の樹脂微粒子と水溶性樹脂のいずれであっても良好な結果が得られていることがわかる。
本発明のインクジェットインクは、難吸収性記録媒体への画像記録(印刷)に好適に用いることができる。
10 記録媒体
11 インク
20 搬送部
21 供給ローラ
22 巻取ローラ
23 搬送ローラ
30 プラテン
40 加熱部
50 吐出部
60 インク収容部
70 乾燥部
71 キャリッジ
100 インクジェット記録装置

Claims (8)

  1. 少なくとも水、樹脂成分、着色材、および会合性増粘剤を含有するインクジェットインクであって、前記会合性増粘剤がウレタン変性ポリエーテル系ポリマーであり、
    25℃における粘度をV1、40℃における粘度をV2、10重量%乾燥減量したときの40℃における粘度をV3とするとき、下式が成り立つことを特徴とするインクジェットインク。
    5.0mPa・s≦V1≦20.0mPa・s
    V1/V2≧1.6
    V3/V2≧1.3
  2. 前記樹脂成分が、樹脂微粒子である、請求項1に記載のインクジェットインク。
  3. 前記着色材が、顔料である、請求項1または2に記載のインクジェットインク。
  4. さらに有機溶剤を含有する、請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
  5. さらに界面活性剤を含有する、請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
  6. 固形分濃度が20.0重量%以下である、請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
  7. 難吸収性記録媒体を加熱する工程と、
    前記加熱した難吸収性記録媒体に、インクジェットインクを吐出する工程と、
    を包含するインクジェット記録方法であって、
    前記インクジェットインクが、請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェットインクである、インクジェット記録方法。
  8. 難吸収性記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送した難吸収性記録媒体を加熱する加熱部と、
    前記加熱された難吸収性記録媒体にインクジェットインクを吐出する吐出部と、
    前記インクジェットインクを収容し、前記吐出部にインクジェットインクを供給するインク収容部と、
    を備えるインクジェット記録装置であって、
    前記インクジェットインクが、請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェットインクである、インクジェット記録装置。
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