JP6684657B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。
特許文献1には、シートバックのシートバックパッドの下端部にシート前後方向に沿って、開口部としてのガイド溝を形成した車両用シートが開示されている。特許文献1の車両用シートでは、チャイルドシートのコネクタが、シートバックの表皮に食い込みながら開口部に挿入されて、ストライカーに接続される。
特開2008−1214号公報
ここで、特許文献1の車両用シートでは、チャイルドシートのコネクタが開口部に挿入されることで、シートバックパッドが変形すると考えられるため、チャイルドシートのコネクタがストライカーに対して繰り返し着脱されると、シートバックパッドの型崩れが発生する場合がある。
本発明は、上記事実を考慮し、チャイルドシートのコネクタがシートバックパッドの開口部に挿入される構成において、シートバックパッドの型崩れを抑制することを目的とする。
請求項1の発明は、シートバックのクッション材を構成し、チャイルドシートのコネクタがシート前方から挿入可能な開口部が下端部においてシート前後方向に貫通され、前記開口部の前端におけるシート幅方向に沿った幅が前記コネクタにおける当該幅よりも狭いシートバックパッドと、前記開口部の前端に対するシート後方側に設けられ、前記開口部に挿入された前記コネクタが接続される接続部材と、前記シートバックパッドに設けられ、且つ正面視にて前記開口部に対するシート幅方向の両側を含む該開口部の周囲に配置され、前記コネクタの開口部への挿入により前記シートバックパッドと共に弾性変形して前記開口部をシート幅方向に拡大させる弾性部材と、を備える。
本発明の請求項1の構成によれば、シートバックパッドの下端部においてシート前後方向に貫通された開口部に対して、チャイルドシートのコネクタがシート前方から挿入されると、開口部に挿入されたコネクタが接続部材に接続される。
ここで、弾性部材は、コネクタの開口部への挿入によりシートバックパッドと共に弾性変形して開口部をシート幅方向に拡大させる。そして、開口部へ挿入されたコネクタが開口部から抜かれると、弾性変形したシートバックパッド及び弾性部材が、元の形状へ弾性復帰することで開口部が狭まる。
このように、シートバックパッドに設けられた弾性部材の弾性復帰力を用いて、シートバックパッドの形状を維持できるので、弾性部材がシートバックパッドに設けられていない構成に比べ、シートバックパッドの型崩れを抑制できる。
請求項1の発明では、前記弾性部材は、前記開口部に対するシート幅方向の両側に配置され、正面視にて上方に向かって延びる一対の側部と、前記開口部に対する上側に配置され、前記一対の側部の下端部同士がシート幅方向に離間可能に前記一対の側部の上端部同士を連結する連結部と、を有する。
本発明の請求項1の構成によれば、一対の側部の下端部同士がシート幅方向に離間可能に、一対の側部の上端部同士を連結部が連結している。このため、コネクタを開口部へ挿入すると、連結部を支点に一対の側部の下端部同士がシート幅方向に離間し、開口部がシート幅方向に拡大されやすい。これにより、コネクタを開口部にスムーズに挿入できる。
請求項2の発明では、前記弾性部材は、前記一対の側部の下端部から正面視にて下方に向かって延び、前記一対の側部におけるシート幅方向の間隔よりもシート幅方向の間隔が拡大された一対の拡大部を有する。
本発明の請求項2の構成によれば、一対の側部の下端部から正面視にて下方に向かって延びる一対の拡大部は、シート幅方向の間隔が、一対の側部におけるシート幅方向の間隔よりも拡大されている。このため、コネクタを開口部へ挿入すると、連結部を支点に一対の側部の下端部及び一対の拡大部がシート幅方向に離間しやすい。これにより、コネクタを開口部にスムーズに挿入できる。
請求項3の発明では、前記一対の拡大部は、側面視にてシート後方側に向かって延びている。
本発明の請求項3の構成によれば、一対の拡大部が側面視にてシート後方側に向かって延びているので、コネクタを開口部に対してシート後方へ挿入する際に、コネクタを一対の拡大部で案内(ガイド)することができる。これにより、コネクタを開口部にスムーズに挿入できる。
請求項4の発明では、前記連結部は、前記一対の側部の上端部から正面視にて上方に向かって延び且つ上方にいくにつれてシート幅方向の間隔が狭くなるように傾斜した一対の傾斜部と、前記一対の傾斜部の上端部同士を連結し、シート幅方向に沿って延びる上端部と、を有する。
本発明の請求項4の構成によれば、連結部の上端部を支点に一対の傾斜部及び一対の側部をシート幅方向に離間させることができる。そして、一対の傾斜部は、下方側部分が上方側部分よりシート幅方向に沿った幅が広くされているので、コネクタを開口部へ挿入すると、連結部の上端部を支点に一対の傾斜部の下方側部分及び一対の側部が離間しやすい。これにより、コネクタを開口部にスムーズに挿入できる。
請求項5の発明では、前記一対の傾斜部は、側面視にてシート後方側に向かって延びており、前記連結部の前記上端部は、前記一対の側部に対するシート後方側で、前記一対の傾斜部の上端部同士を連結している。
本発明の請求項5の構成によれば、連結部の上端部が、一対の側部に対するシート後方側で一対の傾斜部の上端部同士を連結している。すなわち、連結部の上端部は、一対の側部に対するシート後方側に退避している。このため、例えば、コネクタが接続部材に接続された状態で、コネクタのシート前方側の部分が持ち上げられた場合でも、コネクタと上端部が干渉しにくい。
請求項6の発明では、前記シートバックパッドの前面に、前記シートバックパッドを被覆する表皮の縫合部がシート後方側へ引き込まれる縦溝が、前記開口部の上側に該開口部に連続して形成されている。
本発明の請求項6の構成によれば、縦溝が、開口部の上側に開口部に連続して形成されているので、シートバックパッドの形状が単純化され、シートバックパッドの加工を容易にできる。
請求項7の発明では、前記開口部は、前記シートバックパッドの前面における前記縦溝の下側に前記縦溝と連続して上下方向に沿って形成され、シート幅方向に沿った幅が前記コネクタにおける当該幅よりも狭いスリットと、前記シートバックパッドの後面に形成され、且つ前記スリットとシート前後方向に連通し、シート幅方向に沿った幅が前記スリットの当該幅よりも広い凹部と、を有する。
本発明の請求項7の構成によれば、スリットと前後方向に連通する凹部におけるシート幅方向に沿った幅が、スリットの当該幅よりも広いため、コネクタを挿入する際の抵抗が小さくなる。これにより、コネクタを開口部にスムーズに挿入できる。
請求項8の発明は、前記開口部のシート幅方向一方側で前記シートバックパッドの前面を被覆し、前記開口部に配置された第一縁部を有する第一表皮と、前記開口部のシート幅方向他方側で前記シートバックパッドの前面を被覆し、前記開口部に配置された第二縁部を有する第二表皮と、前記接続部材と前記コネクタとの接続位置よりもシート後方側で固定部材に一端部が固定され、他端部が前記第一縁部に接続され、当該第一縁部を前記第二縁部と離間可能に前記開口部のシート後方側へ引き込む第一引込部材と、前記接続部材と前記コネクタとの接続位置よりもシート後方側で固定部材に一端部が固定され、他端部が前記第二縁部に接続され、当該第二縁部を第一縁部と離間可能に前記開口部のシート後方側へ引き込む第二引込部材と、を備える。
本発明の請求項8の構成によれば、開口部のシート幅方向一方側でシートバックパッドの前面を被覆する第一表皮の第一縁部が、第一引込部材によって開口部のシート後方側へ引き込まれている。また、開口部のシート幅方向他方側でシートバックパッドの前面を被覆する第二表皮の第二縁部が、第二引込部材によって開口部のシート後方側へ引き込まれている。これにより、第一表皮及び第二表皮に張力を付与した状態で、第一縁部と第二縁部との間を閉じることができるので、シートバックの外観を維持できる。
また、第一縁部と第二縁部とが離間できるので、コネクタを第一縁部と第二縁部との間から開口部へ挿入して、当該コネクタが接続部材に接続できる。
以上のように、本発明の請求項8の構成によれば、チャイルドシートのコネクタの挿入性を確保しつつ、シートバックの外観不良を抑制できる。
請求項9の発明では、前記第一引込部材の前記他端部は、前記第二引込部材の前記他端部に対して前記シート幅方向他方側に配置され、前記第一引込部材と前記第二引込部材とが交差されている。
本発明の請求項9の構成によれば、第一引込部材と第二引込部材とが交差するので、第一縁部と第二縁部との間が閉じる方向に、第一縁部と第二縁部とを引き込むことができる。このため、シートバックの外観不良を効果的に抑制できる。
請求項10の発明は、前記第一縁部及び前記第二縁部のそれぞれに配置され、前記第一引込部材の前記他端部及び前記第二引込部材の前記他端部のそれぞれに共縫いされた補強部材を備える。
本発明の請求項10の構成によれば、補強部材によって、第一縁部及び第二縁部が補強されるので、第一縁部及び第二縁部の形状が維持され、シートバックの外観不良を抑制できる。
本発明は、上記構成としたので、シートバックパッドの型崩れを抑制できる。
本実施形態に係る車両用シートの側断面図である。 本実施形態に係る車両用シートの平断面図(図1の2−2線断面図)である。 本実施形態に係る車両用シートの平断面図(図1の3−3線断面図)である。 本実施形態に係るシートバックパッドの斜視図である。 本実施形態に係るシートバックパッドを後方側から見た斜視図である。 図5に示すシートバックパッドの一部を拡大して示す拡大斜視図である。 図3に示す車両用シートの一部を拡大して示す平断面図である。 図7に示す車両用シートにおいて、コネクタを開口部へ挿入した状態を示す平断面図である。 図2に示す車両用シートの一部を拡大して示す平断面図である。 本実施形態に係るインサートワイヤの斜視図である。 本実施形態に係るインサートワイヤの正面図である。 本実施形態に係るインサートワイヤの側面図である。 図1に示す車両用シートにおいて、コネクタの前部を持ち上げた状態を示す側断面図である。 第一変形例に係る引き込み構造を示す平断面図である。 第一変形例に係る引込布の構成を示す斜視図である。 図14に示す引き込み構造において、コネクタを開口部へ挿入した状態を示す平断面図である。 第二変形例に係る引き込み構造を示す平断面図である。 図17に示す引き込み構造の一部を拡大して示す平断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(車両用シート10)
本実施形態に係る車両用シート10について説明する。以下の説明で用いる前後、上下及び左右は、特記する場合を除き、車両用シート10における前後、上下及び左右を意味する。また、シート幅方向は、車両用シート10の左右方向に相当する。さらに、車両用シート10におけるシート幅方向の中央から右端又は左端へ向かう方向をシート幅方向外側とし、その逆方向をシート幅方向内側とする。
なお、各図に適宜示される矢印FR、矢印UP及び矢印OUTは、それぞれ、シート前方、シート上方及びシート幅方向外側を示している。また、以下の説明で用いる正面視とは、車両用シート10をシート前方から見た場合をいい、側面視とは、車両用シート10をシート幅方向外側から見た場合をいい、平面視とは、車両用シート10を上方から見た場合をいう。
車両用シート10としては、具体的には、車両前方から二列目のセカンドシート、リアシート(後部座席)及び助手席などが挙げられる。車両用シート10は、図1に示されるように、シートクッション20と、シートバック30と、ISOFIXバー50(接続部材の一例)と、インサートワイヤ60(弾性部材の一例)と、を備えている。
(シートクッション20)
シートクッション20は、乗員が着座する部分であり、図1に示されるように、シートクッションパッド22と、シートクッションフレーム24と、シートクッションカバー26と、を有している。
シートクッションパッド22は、発泡ウレタン等の発泡体で形成されたクッション材である。シートクッションフレーム24は、シートクッション20の骨格をなし、シートクッションパッド22を支持している。シートクッションカバー26は、シートクッションパッド22を被覆する表皮である。
(シートバック30)
シートバック30は、図1に示されるように、シートクッション20の後端部から立設されており、乗員の背凭れとされる部分である。シートバック30は、具体的には、シートバックパッド40と、シートバックフレーム32と、シートバックカバー33と、を有している。なお、シートバック30におけるシート幅方向の両端部には、図2及び図3に示されるように、サイドフィニッシャー部39が設けられている。
(シートバックパッド40)
シートバックパッド40は、シートバック30のクッション材を構成し、発泡ウレタン等の発泡体で形成されている。シートバックパッド40は、図2、図3及び図4に示されるように、シート幅方向の中央部を構成する本体部45と、本体部45に対するシート幅方向外側の両端側に設けられたサイド部49と、を有している。サイド部49は、前面が幅方向外側にいくにつれて徐々に前方へ張り出している。
シートバックパッド40の後面(背面)における下端部には、図3及び図5に示されるように、凹部42(肉抜き)が形成されている。この凹部42は、具体的には、図3に示されるように、本体部45とサイド部49との間(境界部分)に形成されており、図3及び図5に示されるように、シートバックパッド40に左右一対配置されている。凹部42は、図3に示されるように、シートバックパッド40の下端部の前後方向の厚みを薄くするように、凹状となるように形成されており、図6(図5の拡大図)に示されるように、シートバックパッド40の後方側及び下方側へ開口している。
シートバックパッド40における凹部42の前方側部分は、凹部42が形成されることで、図3に示されるように、平断面視にてシートバックパッド40の他の部分よりも前後方向の厚みが薄い薄肉部44とされている。
薄肉部44には、薄肉部44を前後方向に貫通するスリット46が形成されている。スリット46は、図3及び図6に示されるように、薄肉部44のシート幅方向中央部で上下方向に沿って形成されて薄肉部44の上端から下端まで達している。このスリット46は、凹部42と前後方向に連通している。このように前後方向に連通するスリット46と凹部42とによって、シートバックパッド40を前後方向に貫通する開口部41が構成されている。この開口部41は、チャイルドシート100のコネクタ102(図1参照)が前方から挿入可能な挿入部として機能する。そして、開口部41に挿入されたコネクタ102が後述のようにISOFIXバー50に接続される(図8参照)。
なお、このように開口部41がシートバックパッド40を前後方向に貫通することで、シートバックパッド40の下端部では、図3に示されるように、本体部45とサイド部49とは分割されている。
図7に示されるように、スリット46(開口部41の前端)のシート幅方向の幅W1は、ISOFIXバー50のシート幅方向の幅W2よりも狭く、コネクタ102のシート幅方向の幅W3よりも狭くされている。このため、図8に示されるように、コネクタ102は、スリット46(開口部41の前端)をシート幅方向に押し広げながら開口部41に挿入される。また、図7に示されるように、凹部42のシート幅方向の幅W4は、スリット46(開口部41の前端)のシート幅方向の幅W1よりも広く、ISOFIXバー50のシート幅方向の幅W2よりも広くされている。
なお、スリット46及び凹部42の上下方向長さは、スリット46及び凹部42のシート幅方向の幅W1、W4よりも長く、コネクタ102の上下方向長さよりも長くされている。
シートバックパッド40の前面におけるスリット46の上側には、図2及び図4に示されるように、スリット46と連続して縦溝48が形成されている。したがって、シートバックパッド40の前面には、上から縦溝48、スリット46の順で、縦溝48及びスリット46が連続して形成されている。縦溝48は、シートバックカバー33の後述の縫合部70(図9参照)を後方へ引き込むための溝であり、シートバックパッド40を前後方向に貫通していない。
(シートバックフレーム32)
シートバックフレーム32は、シートバック30の骨格をなし、シートバックパッド40を後方側から支持している。図1及び図2等では、シートバックフレーム32の一部を図示している。なお、シートバック30におけるシートバックカバー33の構成は後述する。
(ISOFIXバー50)
ISOFIXバー50は、ISOFIX(国際標準規格)に対応したチャイルドシート100のコネクタ102が取り付けられる取付金具(アンカー)であり、コネクタ102が接続される接続部材の一例として機能する。
このISOFIXバー50は、図5に示されるように、車両用シート10の後部に左右一対配置されている。具体的には、ISOFIXバー50は、図6に示されるように、シートバックパッド40の開口部41の後方側に配置されている。
そして、ISOFIXバー50は、棒状(線状)であって平面視にてU字状(コ字状)に形成されており(図7参照)、シート幅方向に延びる前部52と、前部52の長手方向両端から後方側へ延びる一対の側部54と、を有している。側部54は、図1に示されるように、側面視にて、後側部分が下方へ湾曲されており、この後側部分がシートクッションフレーム24に固定されている。前部52は、開口部41に挿入されたチャイルドシート100のコネクタ102が接続される接続部分であり、図6及び図7に示されるように、平面視にて、薄肉部44との間に隙間を有する状態で、シートバックパッド40の凹部42内に配置されている。このように、ISOFIXバー50は、一部が開口部41内に配置されていてもよく、少なくとも開口部41の前端(スリット46)に対する後方側に配置されていればよい。なお、ISOFIXバー50は、車体側に固定されている構成であってもよい。
(シートバックカバー33)
シートバックカバー33は、シートバックパッド40を被覆する表皮である。シートバックカバー33は、具体的には、図2及び図3に示されるように、フロント表皮35(第一表皮の一例)と、一対のサイド表皮37(第二表皮の一例)と、を有している。
フロント表皮35は、縦溝48及びスリット46のシート幅方向内側で、シートバックパッド40の本体部45の前面を被覆している。サイド表皮37は、縦溝48及びスリット46のシート幅方向外側で、シートバックパッド40のサイド部49の前面及び側面を被覆している。
フロント表皮35のシート幅方向外側の縁部35A(第一縁部の一例)は、縦溝48及びスリット46に沿って上下方向に形成されており、縦溝48及びスリット46に配置されている。サイド表皮37のシート幅方向内側の縁部37A(第二縁部の一例)も、同様に、縦溝48及びスリット46に沿って上下方向に形成されており、縦溝48及びスリット46に配置されている。
この縁部35A及び縁部37Aは、図9に示されるように、上側部分(縦溝48に配置された部分)同士が縫合されて、縫合部70を形成している。この縫合部70は、縁部35A、縁部37A及び引き込み袋74(吊り込み袋)の縁部74Aが共縫いされている。引き込み袋74には、上下方向に延びるワイヤ76が挿通されている。
このワイヤ76は、シートバックパッド40の内部で前後方向に延びるワイヤ78とホグリング79によって連結固定されている。このワイヤ78は、一体発泡によりシートバックパッド40に埋設されている。このように、縫合部70が、引き込み袋74等を介してワイヤ78に連結固定されることで、引き込み袋74が縫合部70を縦溝48内に後方へ向けて引き込み、フロント表皮35及びサイド表皮37に張力が付与される。
一方、縁部35A及び縁部37Aの下端部(スリット46に配置された部分)は、それぞれが、引込布82(第一引込部材の一例)及び引込布83(第二引込部材の一例)の前端部(他端部の一例)に縫合されている。縁部35A及び縁部37Aの下端部同士は、縫合されておらず、互いが離間可能とされている。
引込布82、83の後端部(一端部の一例)は、フック状(鉤状)の固定部材86に共縫いされることで、固定されている。この固定部材86は、シートバックフレーム32に設けられ上下方向に延びるワイヤ88に固定されている。このように、縁部35A及び縁部37Aの下端部が、引込布82、83及び固定部材86を介してワイヤ88に固定されることで、当該下端部を引込布82、83が開口部41内に後方へ向けて引き込み、フロント表皮35及びサイド表皮37に張力が付与される。また、縁部35A及び縁部37Aは、接触しており、縁部35Aと縁部37Aとの間は閉じられた状態となっている。
固定部材86は、ISOFIXバー50の前部52(ISOFIXバー50とコネクタ102との接続位置)よりも後方側に配置されており、前部52よりも後方側で引込布82、83が固定部材86に固定されている。したがって、引込布82、83は、固定部材86に対する固定位置よりも前方側(ISOFIXバー50とコネクタ102との接続位置を含む)で、離間可能となっている。すなわち、図8に示されるように、縁部35A及び引込布82と、縁部37A及び引込布83とは、前部52を前方に露出するように離間すること(開くこと)が可能となっている。以上のように、縁部35A及び縁部37Aの下端部における引き込み構造(吊り込み構造)が構成されている。
(インサートワイヤ60)
インサートワイヤ60は、弾性変形可能な弾性部材で構成されている。インサートワイヤ60としては、例えば、金属材料や樹脂材料等で形成された線状のワイヤが用いられる。
また、インサートワイヤ60は、図4に示されるように、例えば、一体発泡によりシートバックパッド40に埋設されている。一体発泡は、例えば、シートバックパッド40の成形型にインサートワイヤ60を入れてから、発泡材料を発泡させて、インサートワイヤ60入りのシートバックパッド40を形成することで行われる。
なお、インサートワイヤ60は、シートバックパッド40を形成した後にシートバックパッド40の内部に入れる構成(後入れ)であってもよい。また、シートバックパッド40の後面に配置される構成であってもよい。
インサートワイヤ60は、具体的には、図10、図11及び図12に示されるように、一対の側部62と、連結部63と、一対の拡大部64と、一対の下端部66と、を有している。
一対の側部62は、図11に示されるように、開口部41に対するシート幅方向の両側に配置されている。すなわち、正面視及び平面視にて、一対の側部62の間にスリット46及び凹部42が配置されている。各側部62は、正面視にて上方へ向かって延びている。なお、一対の側部62は、少なくとも開口部41の一部(例えば、スリット46)に対するシート幅方向の両側に配置されていればよい。
連結部63は、図11に示されるように、開口部41に対する上側に配置されており、一対の側部62の下端部同士がシート幅方向に離間可能に一対の側部62の上端部同士を連結している。具体的には、連結部63は、一対の傾斜部63Aと、上端部63Bと、を有している。各傾斜部63Aは、下端部が、各側部62の上端部に接続されており、側部62の上端部から正面視にて上方に向かって延びている。また、一対の傾斜部63Aは、正面視にて、上方にいくにつれてシート幅方向の間隔が狭くなるように傾斜している。
また、一対の傾斜部63Aは、図12に示されるように、側面視にてシート後方側に向かって延びている。具体的には、一対の傾斜部63Aは、側面視にて、上方にいくにつれて徐々に後方側に延びるように傾斜している。上端部63Bは、傾斜部63Aの上端部同士を連結しており、シート幅方向に沿って延びている。また、上端部63Bは、一対の側部62に対する後方側で、一対の傾斜部63Aの上端部同士を連結している
一対の拡大部64は、図11に示されるように、一対の側部62におけるシート幅方向の間隔よりも、シート幅方向の間隔が拡大されている。各拡大部64は、各側部62の下端部に接続されており、各側部62の下端部から正面視にて下方に向かって延びている。
各拡大部64は、具体的には、上部64Aと、下部64Bと、を有している。上部64Aは、正面視にて下方にいくにつれて徐々にシート幅方向外側に傾斜している。下部64Bは、正面視にて下方へ向かって延びている。また、上部64Aと下部64Bとは、図12に示されるように、側面視にてシート後方側に向かって延びている。すなわち、一対の拡大部64は、側面視にてシート後方側に向かって延びている。
一対の下端部66のうち、右側に配置された下端部66は、図7に示されるように、平面視にて反時計回りに環状に湾曲している。左側に配置された下端部66は、平面視にて時計回りに環状に湾曲している。以上のように、インサートワイヤ60は、開口部41に対するシート幅方向の両側と、開口部41に対する上側とを含む開口部41の周囲に配置されている。
そして、インサートワイヤ60は、図8に示されるように、コネクタ102が開口部41へ挿入されると、連結部63の上端部63Bを支点に、傾斜部63A及び側部62がシート幅方向に離間するように、シートバックパッド40と共に弾性変形する。これにより、開口部41がシート幅方向に拡大される。なお、本実施形態における「離間」には、接触していたものが離れる場合だけでなく、元々離れていたものが遠ざかって当該ものの間の距離が長くなる場合も含まれる。
(本実施形態の作用効果)
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、図7に示されるように、閉じた状態となっている縁部35Aと縁部37Aとの間に対して、コネクタ102が前方から挿入される。これにより、図8に示されるように、縁部35Aと縁部37Aとが離間すると共に、開口部41(スリット46)に対してコネクタ102が前方から挿入される。開口部41に対してコネクタ102が挿入されると、シートバックパッド40及びインサートワイヤ60が弾性変形して、開口部41がシート幅方向に拡大される。開口部41に挿入されたコネクタ102は、ISOFIXバー50に対して接続される。
そして、開口部41へ挿入されたコネクタ102が開口部41から抜かれると、弾性変形したシートバックパッド40及びインサートワイヤ60が、元の形状へ弾性復帰することで、開口部41が狭まり、縁部35Aと縁部37Aとの間が閉じる(図7参照)。
このように、本実施形態では、シートバックパッド40に設けられたインサートワイヤ60の弾性復帰力を用いて、シートバックパッド40の形状を維持できるので、インサートワイヤ60がシートバックパッド40に設けられていない構成に比べ、シートバックパッド40の型崩れを抑制できる。
また、本実施形態では、図11に示されるように、インサートワイヤ60における一対の側部62の下端部同士がシート幅方向に離間可能に、一対の側部62の上端部同士を連結部63が連結している。さらに、本実施形態では、一対の側部62の下端部から正面視にて下方に向かって延びる一対の拡大部64は、シート幅方向の間隔が、一対の側部62におけるシート幅方向の間隔よりも拡大されている。
このため、コネクタ102を開口部41へ挿入すると、連結部63を支点に一対の側部62の下端部同士がシート幅方向に離間し、開口部41がシート幅方向に拡大されやすい。これにより、コネクタ102を開口部41にスムーズに挿入できる。
特に、本実施形態では、連結部63の一対の傾斜部63Aは、下方側部分が上方側部分よりシート幅方向に沿った幅が広くされている。このため、コネクタ102を開口部41へ挿入すると、連結部63のうち、上端部63Bが支点となり、傾斜部63Aの下方側部分及び側部が離間しやすい。これにより、コネクタ102を開口部41によりスムーズに挿入できる。
また、本実施形態では、図12に示されるように、一対の拡大部64が側面視にてシート後方側に向かって延びているので、コネクタ102を開口部41に対してシート後方へ挿入する際に、コネクタ102を一対の拡大部64で案内(ガイド)することができる。これにより、コネクタ102を開口部41にスムーズに挿入できる。
本実施形態では、前述のように、シートバックパッド40の形状を維持するべく、インサートワイヤ60をシートバックパッド40に設けている。このため、インサートワイヤ60がコネクタ102を挿入する際の挿入抵抗ともなりうるが、前述のように、コネクタ102が開口部41にスムーズに挿入できるように構成しているため、当該挿入抵抗が低減されている。これにより、例えば、IIHS(米国道路安全保険協会)が定めるコネクタ102の挿入力の試験基準を満足することができる。
また、本実施形態では、図12に示されるように、連結部63の上端部63Bが、一対の側部62に対するシート後方側で一対の傾斜部63Aの上端部同士を連結している。すなわち、上端部63Bは、一対の側部62に対するシート後方側に退避している。このため、例えば、図13に示されるように、コネクタ102がISOFIXバー50に接続された状態で、コネクタ102の前方側の部分が持ち上げられた場合でも、コネクタ102と上端部63Bが干渉しにくい。
また、本実施形態では、スリット46及び凹部42の上下方向長さは、少なくとも、コネクタ102の上下方向長さよりも長くされている。このため、例えば、コネクタ102がISOFIXバー50に接続された状態で、コネクタ102の前方側の部分が持ち上げられた場合の抵抗が低減できる。
このように、本実施形態では、例えば、コネクタ102がISOFIXバー50に接続された状態で、コネクタ102の前方側の部分が持ち上げられた場合におけるコネクタ102の可動範囲が確保されている。これにより、例えば、IIHS(米国道路安全保険協会)が定めるコネクタ102の可動範囲角度の試験基準を満足することができる。
また、本実施形態では、図4に示されるように、縦溝48が、スリット46の上側にスリット46に連続して形成されているので、シートバックパッド40の形状が単純化され、シートバックパッド40の加工を容易にできる。
また、本実施形態では、コネクタ102が挿入される開口部41が縫合部70の下側に配置されるため、縫合部70がコネクタ102の挿入位置を特定する目印になる。
また、本実施形態では、図7に示されるように、スリット46と前後方向に連通する凹部42におけるシート幅方向に沿った幅が、スリット46の当該幅よりも広いため、コネクタ102を挿入する際の抵抗が小さくなる。これにより、コネクタ102を開口部41にスムーズに挿入できる。
また、本実施形態では、縁部35A及び縁部37Aの下端部が、引込布82、83及び固定部材86を介してワイヤ88に固定されることで、当該下端部を引込布82、83が開口部41(スリット46)内に後方へ向けて引き込み、フロント表皮35及びサイド表皮37に張力が付与される。また、縁部35A及び縁部37Aは、接触しており、縁部35Aと縁部37Aとの間は閉じた状態となっている。このため、シートバック30の外観を維持できる。したがって、本実施形態によれば、コネクタ102の挿入性を確保しつつ、シートバック30の外観不良を抑制できる。
(引き込み構造の第一変形例)
縁部35A及び縁部37Aの下端部における引き込み構造の第一変形例について説明する。なお、前述の実施形態と同一部分については、適宜説明を省略する。
第一変形例では、図14に示されるように、縁部35A及び縁部37Aの下端部(スリット46に配置された部分)は、それぞれが、引込布182(第一引込部材の一例)及び引込布183(第二引込部材の一例)の前端部(他端部の一例)に縫合されている。縁部35A及び縁部37Aの下端部同士は、縫合されておらず、互いが離間可能とされている。
引込布182の前端部は、引込布183の前端部に対してシート幅方向内側に配置されているのに対して、引込布182の後端部(一端部の一例)は、引込布183の後端部(一端部の一例)に対してシート幅方向外側に配置されている。すなわち、引込布182と引込布183とは交差している。
引込布182及び引込布183は、それぞれ、図15に示されるように、例えば、上下方向に延びる帯体182A、183Aと、帯体182A、183Aから後方側に延出された複数(具体的には3つ)の延出部182B、183Bと、を有している。複数の延出部182B、183Bは、上下方向に隙間182C、183Cを有して、帯体182A、183Aから延出されており、引込布182及び引込布183は、櫛状(E字状)に形成されている。そして、引込布182及び引込布183は、互いの延出部182B、183Bが、隙間182C、183Cに差し込まれることで、交差している。
引込布182、183の後端部は、それぞれが、フック状(鉤状)の固定部材186、187に縫合されることで、固定されている。この固定部材186、187は、それぞれ、シートバックフレーム32に設けられ上下方向に延びるワイヤ188、189に固定されている。このように、縁部35A及び縁部37Aの下端部が、引込布182、183及び固定部材186、187を介して、ワイヤ188、189に固定されることで、当該下端部を引込布182、183が開口部41内に後方へ向けて引き込み、フロント表皮35及びサイド表皮37に張力が付与される。また、縁部35A及び縁部37Aは、接触しており、縁部35Aと縁部37Aとの間は閉じられた状態となっている。
第一変形例によれば、閉じた状態となっている縁部35Aと縁部37Aとの間に対して、コネクタ102が前方から挿入される。これにより、図16に示されるように、縁部35Aと縁部37Aとが離間すると共に、開口部41(スリット46)に対してコネクタ102が前方から挿入される。開口部41に対してコネクタ102が挿入されると、シートバックパッド40及びインサートワイヤ60が弾性変形して、開口部41がシート幅方向に拡大される。開口部41に挿入されたコネクタ102は、ISOFIXバー50(図16では図示省略、図8参照)に対して接続される。なお、引込布182と引込布183とが開くと、交差点がISOFIXバー50の前部52よりも後方側の位置までずれていく。
ここで、第一変形例では、引込布182と引込布183とが交差しているので、縁部35Aをシート幅方向外側寄りに後方へ引き込むことができ、縁部37Aをシート幅方向内側よりに後方へ引き込むことができる。このように、縁部35Aと縁部37Aとの間が閉じる方向に、縁部35A及び縁部37Aとを引き込むことができる。このため、シートバック30の外観不良を効果的に抑制できる。
(引き込み構造の第二変形例)
縁部35A及び縁部37Aの下端部における引き込み構造の第二変形例について説明する。なお、前述の実施形態と同一部分については、適宜説明を省略する。
第二変形例では、図17及び図18(図17の拡大図)に示されるように、縁部35A及び縁部37Aの下端部(スリット46に配置された部分)に樹脂プレート235、237(補強部材の一例)が配置されている。
樹脂プレート235、237は、縁部35A、37Aに挟み込まれた状態で、引込布282(第一引込部材の一例)及び引込布283(第二引込部材の一例)の前端部(他端部の一例)に共縫いされている。縁部35A及び縁部37Aの下端部同士は、縫合されておらず、互いが離間可能とされている。
引込布282の前端部及び後端部(一端部の一例)は、引込布283の前端部及び後端部(一端部の一例)に対してシート幅方向内側に配置されており、引込布282と引込布283とは交差していない。
引込布282、283の後端部は、それぞれが、フック状(鉤状)の固定部材286、287に縫合されることで、固定されている。この固定部材286、287は、それぞれ、シートバックフレーム32に設けられ上下方向に延びるワイヤ288、289に固定されている。このように、縁部35A及び縁部37Aの下端部が、引込布282、283及び固定部材286、287を介して、ワイヤ288、289に固定されることで、当該下端部を引込布282、283が開口部41内に後方へ向けて引き込み、フロント表皮35及びサイド表皮37に張力が付与される。また、縁部35A及び縁部37Aは、接触しており、縁部35Aと縁部37Aとの間は閉じられた状態となっている。
ここで、第二変形例では、樹脂プレート235、237によって、縁部35A、37Aが補強されるので、縁部35A、37Aの形状が維持され、シートバック30の外観不良を抑制できる。
(他の変形例)
本実施形態では、開口部41は、スリット46と、スリット46の幅W1よりも幅広の凹部42とで構成されていたが、これに限られず、開口部41は、前後方向に一定である幅を有する構成であってもよい。
本実施形態では、開口部41において、フロント表皮35の縁部35A及びサイド表皮37の縁部37Aを後方側へ引き込む引き込み構造を有していたが、これに限られない。例えば、開口部41を一枚の表皮が覆うように構成されていてもよい。この場合では、例えば、コネクタ102が、表皮に食い込みながら開口部41に挿入されて、ISOFIXバー50に接続される。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成しても良い。
10 車両用シート
30 シートバック
33 シートバックカバー(表皮の一例)
35 フロント表皮(第一表皮の一例)
35A 縁部(第一縁部の一例)
37 サイド表皮(第一表皮の一例)
37A 縁部(第二縁部の一例)
40 シートバックパッド
41 開口部
42 凹部
46 スリット
48 縦溝
50 ISOFIXバー(接続部材の一例)
60 インサートワイヤ(弾性部材の一例)
62 側部
63 連結部
63A 傾斜部
63B 上端部
64 拡大部
70 縫合部
82、182、282 引込布(第一引込部材の一例)
83、183、283 引込布(第二引込部材の一例)
86、186、187、286、287 固定部材
100 チャイルドシート
102 コネクタ
235、237 樹脂プレート(補強部材の一例)

Claims (10)

  1. シートバックのクッション材を構成し、チャイルドシートのコネクタがシート前方から挿入可能な開口部が下端部においてシート前後方向に貫通され、前記開口部の前端におけるシート幅方向に沿った幅が前記コネクタにおける当該幅よりも狭いシートバックパッドと、
    前記開口部の前端に対するシート後方側に設けられ、前記開口部に挿入された前記コネクタが接続される接続部材と、
    前記シートバックパッドに設けられ、且つ正面視にて前記開口部に対するシート幅方向の両側を含む該開口部の周囲に配置され、前記コネクタの開口部への挿入により前記シートバックパッドと共に弾性変形して前記開口部をシート幅方向に拡大させる弾性部材と、
    を備え、
    前記弾性部材は、
    前記開口部に対するシート幅方向の両側に配置され、正面視にて上方に向かって延びる一対の側部と、
    前記開口部に対する上側に配置され、前記一対の側部の下端部同士がシート幅方向に離間可能に前記一対の側部の上端部同士を連結する連結部と、
    を有する
    車両用シート。
  2. 前記弾性部材は、
    前記一対の側部の下端部から正面視にて下方に向かって延び、前記一対の側部におけるシート幅方向の間隔よりもシート幅方向の間隔が拡大された一対の拡大部
    を有する請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記一対の拡大部は、側面視にてシート後方側に向かって延びている
    請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記連結部は、
    前記一対の側部の上端部から正面視にて上方に向かって延び且つ上方にいくにつれてシート幅方向の間隔が狭くなるように傾斜した一対の傾斜部と、
    前記一対の傾斜部の上端部同士を連結し、シート幅方向に沿って延びる上端部と、
    を有する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シート。
  5. 前記一対の傾斜部は、側面視にてシート後方側に向かって延びており、
    前記連結部の前記上端部は、前記一対の側部に対するシート後方側で、前記一対の傾斜部の上端部同士を連結している
    請求項4に記載の車両用シート。
  6. 前記シートバックパッドの前面には、前記シートバックパッドを被覆する表皮の縫合部がシート後方側へ引き込まれる縦溝が、前記開口部の上側に該開口部に連続して形成されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用シート。
  7. 前記開口部は、
    前記シートバックパッドの前面における前記縦溝の下側に前記縦溝と連続して上下方向に沿って形成され、シート幅方向に沿った幅が前記コネクタにおける当該幅よりも狭いスリットと、
    前記シートバックパッドの後面に形成され、且つ前記スリットとシート前後方向に連通し、シート幅方向に沿った幅が前記スリットの当該幅よりも広い凹部と、
    を有する請求項6に記載の車両用シート。
  8. シートバックのクッション材を構成し、チャイルドシートのコネクタがシート前方から挿入可能な開口部が下端部においてシート前後方向に貫通され、前記開口部の前端におけるシート幅方向に沿った幅が前記コネクタにおける当該幅よりも狭いシートバックパッドと、
    前記開口部の前端に対するシート後方側に設けられ、前記開口部に挿入された前記コネクタが接続される接続部材と、
    前記シートバックパッドに設けられ、且つ正面視にて前記開口部に対するシート幅方向の両側を含む該開口部の周囲に配置され、前記コネクタの開口部への挿入により前記シートバックパッドと共に弾性変形して前記開口部をシート幅方向に拡大させる弾性部材と、 前記開口部のシート幅方向一方側で前記シートバックパッドの前面を被覆し、前記開口部に配置された第一縁部を有する第一表皮と、
    前記開口部のシート幅方向他方側で前記シートバックパッドの前面を被覆し、前記開口部に配置された第二縁部を有する第二表皮と、
    前記接続部材と前記コネクタとの接続位置よりもシート後方側で固定部材に一端部が固定され、他端部が前記第一縁部に接続され、当該第一縁部を前記第二縁部と離間可能に前記開口部のシート後方側へ引き込む第一引込部材と、
    前記接続部材と前記コネクタとの接続位置よりもシート後方側で固定部材に一端部が固定され、他端部が前記第二縁部に接続され、当該第二縁部を第一縁部と離間可能に前記開口部のシート後方側へ引き込む第二引込部材と、
    を備える車両用シート。
  9. 前記第一引込部材の前記他端部は、前記第二引込部材の前記他端部に対して前記シート幅方向他方側に配置され、
    前記第一引込部材と前記第二引込部材とが交差されている
    請求項8に記載の車両用シート。
  10. 前記第一縁部及び前記第二縁部のそれぞれに配置され、前記第一引込部材の前記他端部及び前記第二引込部材の前記他端部のそれぞれに共縫いされた補強部材
    を備える請求項8又は9に記載の車両用シート。
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