JP6681283B2 - 繊維製品用液体漂白剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、液体漂白剤組成物に関する。
液体漂白剤組成物は、衣類や食器等に付着した汚れを漂白する効果を有している。中でも、過酸化水素を含む液体漂白剤組成物は、色柄物にも使用できる手軽さから広く使用されている。液体漂白剤組成物にはさらなる汚れ洗浄力が要求されている。
特許文献1は、過酸化水素を含む液体漂白剤組成物に、界面活性剤とシクロデキストリンとを添加することで、さらなる洗浄力の向上を図っている。
特開2011−225743号公報
しかし、特許文献1の組成物では、過酸化水素が分解されやすいという問題がある。過酸化水素が分解されるとガスが発生する。また、組成物が白濁するなどして、透明な外観が損なわれる(外観安定性が低い)。
さらに、組成物の粘度を高めた方が汚れに直接塗布しやすいため使い勝手がよく、使用性を向上できるが、特許文献1の組成物では粘度が低いため使用性に劣るという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、汚れに対する洗浄力を向上させ、過酸化水素の安定性を向上させ、さらに使用性を向上させた液体漂白剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、過酸化水素と、特定のアニオン界面活性剤と、特定の半極性界面活性剤とを組み合わせることにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の液体漂白剤組成物は、以下の態様を有する。
[1](A)成分:過酸化水素と、(B)成分:界面活性剤とを含み、
前記(B)成分が、(B1)成分:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸又はその塩と、(B2)成分:下記一般式(II)で表される半極性界面活性剤と、を含み、
pHが7以下であり、
前記(B)成分の含有量が、液体漂白剤組成物の総質量に対し1〜20質量%である、液体漂白剤組成物。
Figure 0006681283
(式(II)中、R11は炭素数12のアルキル基又は炭素数12のアルケニル基であり、R12、R13はそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。)
[2](B1)成分/(B2)成分で表される質量比が、1〜10である、[1]に記載の液体漂白剤組成物。
本発明によれば、汚れに対する洗浄力を向上させ、過酸化水素の安定性を向上させ、さらに使用性を向上させた液体漂白剤組成物を提供できる。
本発明の液体漂白剤組成物は、以下の(A)成分、及び(B)成分を含有する組成物である。
≪(A)成分:過酸化水素≫
(A)成分は過酸化水素であり、漂白効果を有する。特に、水性の汚れに対して高い漂白効果を発揮する。
液体漂白剤組成物中、(A)成分の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜6質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましく、1.5〜4質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、汚れに対する洗浄力が向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、過酸化水素の安定性を向上しやすい。
≪(B)成分:界面活性剤≫
(B)成分は界面活性剤であり、(B1)成分:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸又はその塩と、(B2)成分:一般式(II)で表される半極性界面活性剤と、を含む。
<(B1)成分:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸又はその塩>
(B1)成分はポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸又はその塩である。具体的には下記一般式(I)で表される化合物であることが好ましい。
−[(EO)/(PO)]−SO ・・・(I)
(式(I)中、Rは炭素数8〜20の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基である。EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。mは、EOの平均繰り返し数を表し、0以上の数である。nは、POの平均繰り返し数を表し、0〜6の数である。0<m+nである。Mは対カチオンである。]
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩としては、炭素数10〜20の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を有し、平均1〜5モルのアルキレンオキシドが付加されたものが好ましい。
の炭素数は、10〜20が好ましく、12〜14がより好ましい。
EOの平均繰り返し数は、0〜5が好ましく、0.5〜3がより好ましい。
POの平均繰り返し数は0〜3が好ましく、0がより好ましい。
としては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミンから誘導されるカチオン等が挙げられる。
(EO)/(PO)において、EOとPOはランダム付加であってもよくブロック付加であってもよい。
(B1)成分としては、市販品を用いてもよいし、公知の合成方法で製造してもよい。公知の製造方法としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルに、無水硫酸を反応させるか、クロルスルホン酸を反応させる方法が挙げられる。
(B1)成分は、1種であってもよく2種以上であってもよい。
液体漂白剤組成物中、(B1)成分の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜18質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましく、2〜5質量%がさらに好ましい。(B1)成分の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、汚れに対する洗浄力を向上しやすく、粘度を高められることにより使用性を向上しやすくなる。前記範囲の上限値以下であれば、低温外観安定性を向上しやすくなり、粘度を高められることにより使用性を向上しやすくなる。
(B1)成分/(A)成分で表される質量比(以下、B1/A比ともいう)は、0.1〜20が好ましく、0.2〜5がより好ましく、0.3〜2がさらに好ましい。
B1/A比が前記範囲の上記下限値以上であれば、過酸化水素の安定性を向上しやすく、汚れに対する洗浄力を向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、汚れに対する洗浄力を向上しやすい。
<(B2)成分:一般式(II)で表される半極性界面活性剤>
(B2)成分は下記一般式(II)で表される半極性界面活性剤である。
Figure 0006681283
(式(II)中、R11は炭素数12のアルキル基又は炭素数12のアルケニル基であり、R12、R13はそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。)
本明細書において、「半極性界面活性剤」とは、半極性結合(無極性結合及び極性結合の中間の性質を有する結合)を有する界面活性剤のことであり、半極性界面活性剤が溶解する溶液又は分散する分散系のpHにより、陽イオン性、陰イオン性、又は両極性となるものをいう。
式(II)中、R11は炭素数12のアルキル基又は炭素数12のアルケニル基である。炭素数12のアルキル基、及び炭素数12のアルケニル基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。
12、R13はそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。
炭素数1〜3のアルキル基、及び炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。
炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基が挙げられる。
炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基が挙げられる。
(B2)成分は、1種であってもよく2種以上であってもよい。
液体漂白剤組成物中、(B2)成分の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜8質量%が好ましく、0.3〜3質量%がより好ましく、0.5〜2質量%がさらに好ましい。(B2)成分の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、粘度を高められることにより使用性を向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、外観安定性を向上しやすい。
(B2)成分/(A)成分で表される質量比(以下、B2/A比ともいう)は、0.05〜10が好ましく、0.1〜8がより好ましく、0.2〜3がさらに好ましい。
B2/A比が前記範囲の上記下限値以上であれば、粘度を高められるために使用性を向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、汚れに対する洗浄力を向上しやすい。
(B1)成分/(B2)成分で表される質量比(以下、B1/B2比ともいう)は、1〜10が好ましく、2〜8がさらに好ましく、3〜5がより好ましい。
B1/B2比が前記範囲の上記下限値以上であれば、汚れに対する洗浄力を向上しやすく、液の外観安定性を向上しやすくなる。前記範囲の上限値以下であれば、粘度を高められることにより使用性を向上しやすくなる。
(B1)成分及び(B2)成分以外の界面活性剤としては、(B1)成分以外のアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、(B2)成分以外の半極性界面活性剤等が挙げられる。
(B1)成分以外のアニオン界面活性剤としては、例えば直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、α−オレフィンスルホン酸塩、直鎖又は分岐鎖のアルキル硫酸エステル塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩等が挙げられる。これらのアニオン界面活性剤における塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩としては、直鎖アルキル基の炭素数が8〜16のものが好ましく、炭素数10〜14のものが特に好ましい。
α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
アルキル硫酸エステル塩としては、アルキル基の炭素数が10〜20のものが好ましい。
アルカンスルホン酸塩としては、アルキル基の炭素数が10〜20のものが好ましく、14〜17のものがより好ましい。中でも、前記アルキル基が2級アルキル基であるもの(すなわち2級アルカンスルホン酸塩)が特に好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル塩としては、脂肪酸残基の炭素数が10〜20のものが好ましい。
これらの中でも、洗浄力と安定性に優れる点で、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸塩、及びα−オレフィンスルホン酸塩が好ましく、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、及びアルカンスルホン酸塩がより好ましく、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)、炭素数14〜17の2級アルカンスルホン酸ナトリウム(SAS)が特に好ましい。
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(EOPO型ノニオン)等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキル(ポリ)グリコシド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルオキシエチレンプロピレンブロック重合体、脂肪酸モノグリセライド等が挙げられる。
上記の中でも、過酸化水素等の漂白成分を含有する液体漂白剤組成物中での安定性、液体漂白剤組成物の溶存気体量のコントロールのしやすさ等の点から、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましく、下記一般式(III)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテルが特に好ましい。
10−O−(AO)−H ・・・(III)
(式(III)中、R10は炭素数8〜16の直鎖若しくは分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8〜16の直鎖若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり;AOは炭素数2〜5のアルキレンオキシ基を示し;pはAOの平均繰り返し数を示し、1〜20、好ましくは3〜15である。)
前記式(III)中のR10の炭素数は、アルキル基、アルケニル基のいずれの場合であっても8〜16であり、10〜14が好ましく、12〜14がより好ましい。炭素数が8以上であることにより洗浄力が良好となり、炭素数が16以下であることにより溶解性が向上する。
10は、アルキル基が好ましく、具体的にはヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基が好ましく挙げられ、ドデシル基、テトラデシル基が特に好ましい。
AOとしては、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシペンチレン基等が挙げられる。なかでも、オキシエチレン基、オキシプロピレン基が好ましく、オキシエチレン基が好ましい。AOは、1種単独で付加されていてもよく、2種以上が付加されていてもよい。
pは、前記AOの種類にもよるが、たとえばAOがオキシエチレン基および/又はオキシプロピレン基の場合、3〜15とすることが好ましい。
AOがオキシエチレン基および/又はオキシプロピレン基の場合、これらはランダム付加であってもよくブロック付加であってもよい。
液体漂白剤組成物中、ノニオン界面活性剤の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜18質量%が好ましく、0.5〜12質量%がより好ましく、1〜10質量%がさらに好ましい。ノニオン界面活性剤の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、汚れに対する洗浄力を向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、液の外観安定性を向上しやすい。
(B2)成分以外の半極性界面活性剤としては、下記一般式(IV)で表されるトリアルキルアミンオキシド等が挙げられる。
313233N→O ・・・(IV)
(式(IV)中、R31は炭素数8〜11の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、13〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数8〜11の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基、又は炭素数13〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、R32、R33はそれぞれ独立に直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3の直鎖状若しくは分岐鎖状のヒドロキシアルキル基である。)
液体漂白剤組成物中、(B)成分の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、1〜20質量%であり、2〜18質量%が好ましく、6〜15質量%がより好ましい。
(B)成分の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、汚れに対する洗浄力を向上しやすく、粘度を高められることにより使用性を向上しやすくなる。前記範囲の上限値以下であれば、本発明の効果が得られやすい。
<任意成分>
本発明の液体漂白剤組成物は、上記(A)及び(B)成分以外に、液体漂白剤組成物に通常用いられる任意成分を含有してもよい。
任意成分としては、例えばポリマー、pH調整剤、キレート剤、ラジカルトラップ剤、有機溶剤、緩衝剤、香料、溶媒、ハイドロトロープ剤、漂白活性化剤が挙げられる。
ポリマーは、特に限定されず、繊維製品用の洗浄剤に通常用いられているポリマーが挙げられる。一例としては、アルキレンテレフタレート単位及びアルキレンイソフタレート単位からなる群より選択される少なくとも一種の繰り返し単位(c1)並びにオキシアルキレン単位(c2)を有するポリマーである。
なお、本明細書において「繰り返し単位」とは、重合体を構成するモノマー単位をいう。
・特定の繰り返し単位(c1)について
特定の繰り返し単位(c1)のうち、アルキレンテレフタレート単位(以下、この繰り返し単位を「繰り返し単位(c11)」ともいう)としては、下記一般式(c1−1)で表される繰り返し単位が挙げられる。
Figure 0006681283
前記式(c1−1)中、R21は、低級アルキレン基である。R21における低級アルキレン基の炭素数は、1〜5が好ましく、より好ましくは1〜4であり、さらに好ましくは2〜4である。
繰り返し単位(c11)として具体的には、エチレンテレフタレート単位、プロピレンテレフタレート単位、n−ブチレンテレフタレート単位、イソブチレンテレフタレート単位、sec−ブチレンテレフタレート単位、tert−ブチレンテレフタレート単位等が挙げられる。中でも、プロピレンテレフタレート単位が好ましい。
繰り返し単位(c11)は、1種が単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
特定の繰り返し単位(c1)のうち、アルキレンイソフタレート単位(以下、この繰り返し単位を「繰り返し単位(c12)」ともいう)としては、下記一般式(c1−2)で表される繰り返し単位が挙げられる。
Figure 0006681283
前記式(c1−2)中、R22は、低級アルキレン基である。R22における低級アルキレン基の炭素数は、1〜5が好ましく、より好ましくは1〜4であり、さらに好ましくは2〜4である。
繰り返し単位(c12)として具体的には、エチレンイソフタレート単位、プロピレンイソフタレート単位、n−ブチレンイソフタレート単位、sec−ブチレンイソフタレート単位、tert−ブチレンイソフタレート単位等が挙げられる。中でも、プロピレンイソフタレート単位が好ましい。
繰り返し単位(c12)は、1種が単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
ポリマーは、繰り返し単位(c1)を1種のみ有してもよいし、2種以上有してもよい。すなわち、ポリマーは、その1分子中に、繰り返し単位(c1)として、繰り返し単位(c11)のみを有していてもよく、繰り返し単位(c12)のみを有していてもよく、繰り返し単位(c11)と繰り返し単位(c12)との両方を有していてもよい。また、繰り返し単位(c11)を2種以上、及び/又は、繰り返し単位(c12)を2種以上有していてもよい。
繰り返し単位(c1)は、1分子中に、1単位で導入されてもよいし、2単位以上(即ちブロック状)で導入されてもよい。
ポリマーにおける1分子が有する繰り返し単位(c1)の繰り返し数は、1〜10が好ましく、より好ましくは1〜6であり、さらに好ましくは2〜4である。
繰り返し単位(c1)の数が、前記の好ましい下限値以上であると、洗濯後の繊維製品に対する消臭効果が高められやすくなる。前記の好ましい上限値以下であると、液体洗浄剤とした際の外観安定性が高められやすくなる。
・オキシアルキレン単位(c2)について
オキシアルキレン単位(以下、この繰り返し単位を「繰り返し単位(c2)」ともいう)としては、下記一般式(c2−1)で表される繰り返し単位が挙げられる。
Figure 0006681283
前記式(c2−1)中、R23は、低級アルキレン基である。R23における低級アルキレン基の炭素数は、1〜4が好ましく、より好ましくは2〜4であり、さらに好ましくは2又は3であり、特に好ましくは2である。
繰り返し単位(c2)としては、オキシエチレン単位、オキシプロピレン単位、オキシブチレン単位等が挙げられる。中でも、オキシエチレン単位、オキシプロピレン単位が好ましく、オキシエチレン単位がより好ましい。
ポリマーは、繰り返し単位(c2)を、1種のみ有してもよいし、2種以上有してもよい。すなわち、ポリマーは、その1分子中に、繰り返し単位(c2)として、例えば、オキシエチレン単位のみを有していてもよく、オキシプロピレン単位のみを有していてもよく、オキシエチレン単位とオキシプロピレン単位との両方を有していてもよい。中でも、オキシエチレン単位のみを有していることが好ましい。
また、ポリマーは、その1分子中に、繰り返し単位(c2)として、オキシアルキレン基(繰り返し単位(c2)の繰り返し数が1のもの)を有していてもよく、ポリオキシアルキレン基(繰り返し単位(c2)の繰り返し数が2以上のもの)を有していてもよく、オキシアルキレン基とポリオキシアルキレン基との両方を有していてもよい。
ポリマーにおける1分子が有する繰り返し単位(c2)の繰り返し数は、1以上であり、好ましくは5〜150であり、より好ましくは10〜100である。
繰り返し単位(c2)の繰り返し数が、前記の好ましい下限値以上であると、液体洗浄剤とした際の外観安定性がより高められやすくなる。前記の好ましい上限値以下であると、洗浄後の被洗物に対する消臭効果が高められやすくなる。
ポリマーは、繰り返し単位(c1)と繰り返し単位(c2)とがブロック状に重合しているポリマーでもよく、ランダム状に重合しているポリマーでもよい。これらの中でもポリマーとしてはブロック状に重合しているポリマーが好ましい。
ポリマーは、繰り返し単位(c1)及び繰り返し単位(c2)に加えて、その他の繰り返し単位を有していてもよい。その他の繰り返し単位としては、重合開始剤や重合停止剤等に由来する繰り返し単位、繰り返し単位(c1)又は繰り返し単位(c2)を提供するモノマーと共重合可能なモノマーに由来する繰り返し単位等が挙げられる。
ポリマー中にその他の繰り返し単位を有する場合、繰り返し単位(c1)と繰り返し単位(c2)との合計は、ポリマーを構成する全部の繰り返し単位の合計に対して、80モル%以上であることが好ましく、90モル%以上であることがより好ましく、100モル%であってもよい。繰り返し単位(c1)と繰り返し単位(c2)との合計が、前記の好ましい下限値以上であると、洗浄後の被洗物に対する消臭効果が高められやすくなる。
ポリマーは、それ自体の溶解性と液体洗浄剤の液安定性の点から、水溶性ポリマーであることが好ましい。
ここでいう「水溶性ポリマー」とは、1リットルビーカー内で、ポリマー10gを、40℃の条件で、水1000gに添加し、スターラー(太さ8mm、長さ50mm)により12時間撹拌(200rpm)した後に溶解しているものをいう。
ポリマーの重量平均分子量は、水への溶解分散性が高まることから、好ましい下限値が500以上であり、より好ましくは800以上であり、さらに好ましくは1000以上である。一方、好ましい上限値が10000以下であり、より好ましくは8000以下であり、さらに好ましくは7000以下である。ポリマーの重量平均分子量が、前記の好ましい下限値以上であれば、洗浄後の被洗物に対する消臭効果が高められやすくなる。ポリマーの重量平均分子量が、前記の好ましい上限値以下であれば、ポリマーの水への溶解分散性がより向上しやすくなり、液体洗浄剤に配合した際の外観安定性が高められやすくなる。
ここでいう「重量平均分子量」は、溶媒としてTHF(テトラヒドロフラン)を用いてGPC(ゲルパーミネーションクロマトグラフィー)により測定した値を、PEG(ポリエチレングリコール)における較正曲線に基づいて換算した値を示す。
ポリマーは、各種の文献、教科書及び特許文献等に開示されている合成方法、例えば、Journal of Polymer Science,第3巻,609〜630ページ(1948年);Journal of Polymer Science,第8巻,1〜22ページ(1951年);特開昭61−218699号公報に記載の方法等により製造することができる。
ポリマーの好適な具体例としては、下記の一般式(C1)で表される高分子化合物、一般式(C2)で表される高分子化合物、又はこれらの混合物を含むものが挙げられる。
Figure 0006681283
前記式(C1)、(C2)中、R20及びR30は、それぞれ独立して、水素原子又はメチル基であり、それぞれメチル基であることが好ましく、いずれもメチル基であることがより好ましい。
24及びR27は、それぞれメチル基又は水素原子であり、それぞれメチル基であることが好ましい。
25、R26、R28及びR29は、それぞれ独立して、炭素数2〜4のアルキレン基である。
s1及びs2は、それぞれ0〜10であり、好ましくは0.5〜5であり、より好ましくは0.5〜2.5である。t1、t2、u1及びu2は、それぞれ独立して1〜100であり、好ましくは1〜80であり、より好ましくは1〜50である。s1、s2、t1、t2、u1及びu2が前記の好ましい範囲であると、ポリマーの配合効果が充分に発揮されやすくなる。また、水に対する溶解性がより向上し、透明感の高い液体洗浄剤が得られやすくなる。
ポリマーは、1種が単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
また、ポリマーとしては、合成品が用いられてもよく、市販品が用いられてもよい。
ポリマーの市販品としては、商品名TexCare SRN−100(ドイツ、Clariant Gmb H製、重量平均分子量3000)、商品名TexCare SRN−300(ドイツ、Clariant Gmb H製、重量平均分子量7000)等が挙げられる。
これらの中では、水への溶解性が高く、透明感の高い液体洗浄剤が得られやすいことから、TexCare SRN−100が好ましい。
ポリマーの含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して0.05〜3質量%が好ましく、0.1〜2質量%がより好ましく、0.2〜1質量%がさらに好ましい。
pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、塩酸、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア等が挙げられる。
本発明の液体漂白剤組成物のpHは7以下であり、2〜7が好ましく、3〜6がより好ましい。pHが前記範囲の下限値以上であれば、液の外観安定性を向上しやすい。前記範囲の上限値以下であれば、過酸化水素の安定性を向上しやすく、粘度を高められることにより使用性を向上しやすい。
なお、液体漂白剤組成物(25℃に調温)のpHは、pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製、「HM−30G」)等により測定される値を示す。
キレート剤としては、例えば1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸等のホスホン酸系キレート剤が挙げられる。液体漂白剤組成物中、キレート剤の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜2質量%が好ましい。
ラジカルトラップ剤としては、例えばp−メトキシフェノール、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。液体漂白剤組成物中、ラジカルトラップ剤の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、0.01〜1質量%が好ましい。
有機溶剤としては、例えば芳香族化合物が挙げられ、例えばフェニルジグリコールが挙げられる。液体漂白剤組成物中、有機溶剤の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜3質量%が好ましい。
緩衝剤としては、例えばクエン酸が挙げられる。液体漂白剤組成物中、緩衝剤の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、0.01〜2質量%が好ましい。
香料としては、香料原料単体、又は、香料原料と香料用溶剤と香料安定化剤等とからなる香料組成物を含むものであり、衣料用などの液体洗浄剤、液体漂白洗浄剤、液体漂白剤等に通常用いられる香料を配合することができる。液体漂白剤組成物中、香料の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、0.01〜1質量%が好ましい。
溶媒としては、水を用いることが好ましい。液体漂白剤組成物中、水の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、40〜95質量%が好ましい。
ハイドロトロープ剤としては、例えば炭素数2〜4のアルコール類、グリコール類、ポリグリコール類、アルキルエーテル類などの水混和性有機溶剤;トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、安息香酸塩、尿素などが挙げられる。液体漂白剤組成物中、ハイドロトロープ剤の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、0.01〜15質量%が好ましい。
漂白活性化剤は、それ自体は漂白効果を持たないが、液体漂白剤組成物中で過酸化水素と反応して酸化力の高い有機過酸に変わる物質である。
漂白活性化剤としては、公知の化合物を用いることができる。例えば、テトラアセチルエチレンジアミン;炭素数1〜18、好ましくは炭素数8〜12のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸又はその塩;炭素数1〜18、好ましくは炭素数8〜12のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシ安息香酸又はその塩が挙げられる。このうち、4−デカノイルオキシ安息香酸(DOBA)、4−ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(DOBS)、4−ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(NOBS)が好ましい。
これら漂白活性化剤は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
漂白活性化剤の含有量は、液体漂白剤組成物の総質量に対して、0.1〜2質量%が好ましく、0.2〜1.5質量%がより好ましく、0.4〜1質量%がさらに好ましい。漂白活性化剤の含有量が上記下限値以上であると、液体漂白剤組成物における黄ばみに対する漂白力が高まり、上記上限値以下であると、過酸化水素の安定性の向上が図れる。
液体漂白剤組成物に含まれる各成分の含有量の合計は、100質量%を超えない。
≪液体漂白剤組成物の製造方法≫
本発明の液体漂白剤組成物は特に制限されず、従来公知の製造方法によって製造される。
例えば、(A)成分と、(B)成分と、必要に応じて任意成分とを、溶媒(例えばイオン交換水等の水)に混合して溶解し、所定のpHになるように調整することにより、製造することができる。
≪液体漂白剤組成物の使用方法≫
本発明の液体漂白剤組成物の使用方法は、例えば、液体漂白剤組成物を単独で又は公知の洗浄剤や柔軟剤と共に水に入れて洗浄液とし、この洗浄液に被洗物を入れ、洗濯機で洗浄する方法;液体漂白剤組成物を予め水に溶解し、これに被洗濯物を浸漬し、その後洗濯機で洗浄する方法等が挙げられる。また、液体漂白剤組成物を被洗濯物に塗布後、適宜放置し、その後、通常の洗濯を行ってもよい。
被洗物としては、例えば、衣料、布帛、シーツ、カーテン、絨毯等の繊維製品が挙げられる。
洗浄液中の液体漂白剤組成物の含有量は、特に限定されない。水に対する液体漂白剤組成物の添加量は、例えば、水10L当たり、液体漂白剤組成物3〜15mLとされる。
本発明の液体漂白剤組成物は、(A)成分:過酸化水素と、(B)成分:界面活性剤とを含み、前記(B)成分が、(B1)成分:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸又はその塩と、(B2)成分:一般式(II)で表される半極性界面活性剤と、一般式(IV)で表されるトリアルキルアミンオキシドとを含み、pHが7以下であり、前記(B)成分の含有量が、液体漂白剤組成物の総質量に対し1〜20質量%が好ましい。
本発明の液体漂白剤組成物は、(A)成分:過酸化水素と、(B)成分:界面活性剤とを含み、前記(B)成分が、(B1)成分:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸又はその塩と、(B2)成分:一般式(II)で表される半極性界面活性剤と、ノニオン界面活性剤とを含み、pHが7以下であり、前記(B)成分の含有量が、液体漂白剤組成物の総質量に対し1〜20質量%が好ましい。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
≪実施例1〜9、比較例1〜5≫
<液体漂白剤組成物の調製>
表1及び2に示す配合組成に従い、後述の製造方法(未配合の成分がある場合、その成分は配合しない。)により、各例の組成物をそれぞれ調製した。
表1及び2に示す組成に従い各成分を混合し、pH調整剤を加えてpHを調製して各組成物を得た。
表中の配合量の単位は「質量%」であり、いずれの成分も純分換算量を示す。
表中の空欄はその成分が配合されていないことを示す。
「バランス」は、各例の組成物に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように水が配合されていることを意味する。
以下に、表中に示した成分について説明する。なお、実施例5、8及び9は参考例である。
<(A)成分>
・a−1:過酸化水素(三菱ガス化学株式会社製)。
<(B1)成分>
・b1−1:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム塩(式(I)中、R=炭素数12のアルキル基、m=2、n=0、M=ナトリウムイオン)。(花王株式会社製「エマール 270J」)
・b1−2:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム塩(式(I)中、R=炭素数12および14のアルキル基、m=1、n=0、M=ナトリウムイオン)。(b1−2の製造方法)
容量4Lのオートクレーブ中に、原料アルコールとしてP&G社製の商品名CO1270アルコール(炭素数12のアルコールと炭素数14のアルコールとの質量比75/25の混合物)400gと、反応用触媒として水酸化カリウム触媒0.8gとを仕込み、該オートクレーブ内を窒素で置換した後、攪拌しながら昇温した。続いて、温度を180℃、圧力を0.3MPa以下に維持しながらエチレンオキシド91gを導入し、反応させることによりアルコールエトキシレートを得た。
ガスクロマトグラフ質量分析計:Hewlett−Packard社製のGC−5890と、検出器:水素炎イオン化型検出器(FID)と、カラム:Ultra−1(HP社製、L25m×φ0.2mm×T0.11μm)とを用いて分析した結果、得られたアルコールエトキシレートは、エチレンオキシドの平均付加モル数が1.0であった。また、エチレンオキシドが付加していない化合物(最終的に一般式(I)においてm=0、n=0の化合物となるもの)の量が、得られたアルコールエトキシレート全体に対して43質量%であった。
次に、上記で得たアルコールエトキシレート237gを、攪拌装置付の500mLフラスコに採り、窒素で置換した後、液体無水硫酸(サルファン)96gを、反応温度40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後、1時間攪拌を続け(硫酸化反応)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸を得た。次いで、これを水酸化ナトリウム水溶液で中和することによりb1−2を得た。
・b1’−1:2級アルカンスルホン酸ナトリウム、クラリアントジャパン株式会社製、商品名「SAS30」。
<(B2)成分>
・b2−1:式(II)で表される半極性界面活性剤(式(II)中、R11=ドデシル基、R12=メチル基、R13=メチル基)。ドデシルジメチルアミンオキサイド、ライオン・スペシャリティケミカルズ株式会社製、商品名「カデナックスDM12D−W」。
・b2’−1:式(IV)で表される半極性界面活性剤(式(IV)中、R31=テトラデシル基、R32=メチル基、R33=メチル基)。テトラデシルジメチルアミンオキサイド、ライオン・スペシャリティケミカルズ株式会社製、商品名「カデナックスDM14D−N」。
<その他の(B)成分>
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル:炭素数12のアルコール(C12OH)と炭素数14のアルコール(C14OH)との混合物(質量比C12OH/C14OH=75/25)に、平均6モルのエチレンオキシドが付加されたもの、ライオン株式会社製、商品名「レオックスCL−60」。
[任意成分]
・フェニルジグリコール:ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、日本乳化剤株式会社製、商品名「PhDG(90)」。
・緩衝剤:クエン酸、関東化学株式会社製、試薬「クエン酸」。
・pH調整剤:硫酸(東邦亜鉛株式会社製)、水酸化ナトリウム(鶴見曹達株式会社製)。
[共通成分]
キレート剤:1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)、ローディア社製、商品名「BRIQUEST ADPA」・・・0.75質量%。
ラジカルトラップ剤:p−メトキシフェノール、川口化学工業社製、商品名「MQ−F」・・・0.1質量%。
・ポリマー:特定の繰り返し単位(c1)とオキシアルキレン単位(c2)とを有するポリマー。ドイツ、Clariant Gmb H製、商品名「TexCare SRN−100」、重量平均分子量3000、pH4(20℃で測定、5質量%水溶液)、粘度340mPa・s(50℃で測定)、上記一般式(C1)で表される高分子化合物を含む集合体・・・0.2質量%。
・香料:特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A・・・0.1質量%。
<汚れに対する洗浄力の評価>
5cm×5cmに裁断したポリエステルトロピカル布(谷頭商店)にラー油(エスビー食品株式会社製)を0.02mlずつ滴下し、室温にて一晩風乾したものをシミ汚れ汚垢布とした。
シミ汚れ汚垢布5枚のそれぞれに対し、同じ液体洗浄剤を0.12mLずつ塗布し、5分間静置した。
次いで、15℃の水道水900mLと、洗剤(ライオン株式会社製、商品名トップクリアリキッド)0.6gを入れたTerg−O−Tometer(UNITED STATES TESTING社製)に、シミ汚れ汚垢布5枚を入れ、120rpmで10分間洗浄した(浴比20倍)。
その後、洗浄後のシミ汚れ汚垢布5枚を取り出し、該油汚れ汚垢布に対して、2槽式洗濯機(三菱電機株式会社製、CW−C30A1型)で流水すすぎ3分間を行い、次いで脱水1分間を行った後、風乾した。
測色色差計(日本電色社製、商品名SE2000) を用い、汚れ付着前の原布(ポリエステルトロピカル布)、及び、洗浄試験前後のシミ汚れ汚垢布についてのZ値をそれぞれ測定し、下式より洗浄率を算出した。この洗浄率の値が大きいほど、塗布洗浄力が高いことを意味する。
洗浄率(%)=(洗浄後のシミ汚れ汚垢布のZ値−洗浄前のシミ汚れ汚垢布のZ値)/(原布のZ値−洗浄前のシミ汚れ汚垢布のZ値)×100
そして、5枚のシミ汚れ汚垢布について算出した洗浄率の平均値を指標として、下記の評価基準に従い、洗浄力の評価を行った。
≪評価基準≫
◎:洗浄率の平均値が45%超。
○:洗浄率の平均値が40%以上45%未満。
△:洗浄率の平均値が30%以上40%未満。
×:洗浄率の平均値が30%未満。
<過酸化水素の安定性(発ガス抑制効果)の評価>
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)、厚さ15μmのポリエチレン(PE)、厚さ7μmのアルミニウム箔、厚さ30μmのPEの順で積層した積層フィルムを縦6cm、横12cmに切り出し、縦方向に半分に折った。ついで、横方向の2辺を0.5cm幅でヒートシールして容器とした。容器の開口部から液体組成物を20g充填した後、開口部を0.5cm幅でヒートシールして密封した。この状態で50℃の恒温室中で2ヵ月保存した後、容器の外観を目視で観察し、下記基準により保存安定性を評価した。
≪評価基準≫
○:容器に膨らみが全くない。
△:容器がやや膨らんでいる。
×:容器が明らかに膨らんでいる。
<使用性(粘度(mPa・s))の評価>
各例の液体洗浄剤の液温を恒温槽で25℃に調整し測定試料とした。B型粘度計(株式会社東京計器製、「型式BM」)を用いて前記測定試料の粘度を測定した(ロータNo.2、回転数60rpm、回転開始から60秒後の粘度を測定)。
粘度の測定値を下記評価基準により分類し評価した。◎の液体洗浄剤は、塗布洗浄の際に繊維製品に対して非常に塗布しやすいものである。○の液体洗浄剤は、塗布洗浄の際に繊維製品に対して塗布しやすいものである。△の液体洗浄剤は、塗布洗浄の際に繊維製品に対して塗布してやや塗布しやすいものである。×の液体洗浄剤は、塗布洗浄の際に繊維製品に対して塗布して塗布しにくいものである。なお、実施例1では145mPa・s、実施例2では130mPa・s、実施例3では145mPa・s、実施例4では147mPa・sであった。
≪評価基準≫
◎:100mPa・s超。
○:50mPa・s以上100mPa・s未満。
△:25mPa・s以上50mPa・s未満。
×:25mPa・s未満。
<外観安定性の評価>
透明のガラス製瓶に、各例の液体洗浄剤100gをそれぞれ充填し、蓋を閉めて密封した。この状態で50℃の恒温槽に24時間静置して保存した。
かかる24時間の保存の後、液の外観を目視で観察し、下記評価基準に従って、液体洗浄剤の保存安定性を評価した。
≪評価基準≫
○:配合直後無色透明で、50℃保存後も無色透明であった。
△:配合直後無色透明で、保存後析出・濁りが認められた。
×:配合直後から沈殿・分離が認められた。
Figure 0006681283
Figure 0006681283
本願発明を適用した実施例1〜9はいずれも汚れに対する洗浄力、過酸化水素の安定性、使用性に優れるものであった。
(B1)成分をSASに変更した比較例1は、汚れに対する洗浄力、過酸化水素の安定性、使用性、外観安定性に劣るものであった。
(B2)成分を含まない比較例2は、過酸化水素の安定性、使用性に劣るものであった。
(B)成分の含有量が1質量%未満の比較例3は、汚れに対する洗浄力、使用性に劣るものであった。
pHが7超の比較例4は、過酸化水素の安定性、使用性に劣るものであった。
11の炭素数が14の比較例5は、外観安定性が劣るものであった。
以上の結果から、本発明を適用した液体漂白剤組成物は、汚れに対する洗浄力、過酸化水素の安定性、使用性に優れることが確認できた。

Claims (3)

  1. (A)成分:過酸化水素と、(B)成分:界面活性剤とを含み、
    前記(B)成分が、(B1)成分:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸又はその塩と、(B2)成分:下記一般式(II)で表される半極性界面活性剤と、ノニオン界面活性剤と、を含み、
    pHが7以下であり、
    前記(B)成分の含有量が、液体漂白剤組成物の総質量に対し1〜20質量%であり、
    前記ノニオン界面活性剤の含有量が、液体漂白剤組成物の総質量に対し0.1〜18質量%であり、
    (B1)成分/(B2)成分で表される質量比が、3〜5である、繊維製品用液体漂白剤組成物。
    Figure 0006681283
    (式(II)中、R11は炭素数12のアルキル基又は炭素数12のアルケニル基であり、R12、R13はそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。)
  2. 前記ノニオン界面活性剤が、下記一般式(III)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテルである、請求項1に記載の繊維製品用液体漂白剤組成物。
    10 −O−(AO) −H ・・・(III)
    (式(III)中、R 10 は炭素数8〜16の直鎖若しくは分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8〜16の直鎖若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり;AOは炭素数2〜5のアルキレンオキシ基を示し;pはAOの平均繰り返し数を示し、1〜20である。)
  3. (B1)成分が、下記一般式(I)で表される化合物である、請求項1又は2に記載の繊維製品用液体漂白剤組成物。
    −[(EO) /(PO) ]−SO ・・・(I)
    (式(I)中、R は炭素数8〜20の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基である。EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。mは、EOの平均繰り返し数を表し、0以上の数である。nは、POの平均繰り返し数を表し、0〜6の数である。0<m+nである。M は対カチオンである。)
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