JP5342757B2 - 液体漂白剤組成物 - Google Patents
液体漂白剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5342757B2 JP5342757B2 JP2007194638A JP2007194638A JP5342757B2 JP 5342757 B2 JP5342757 B2 JP 5342757B2 JP 2007194638 A JP2007194638 A JP 2007194638A JP 2007194638 A JP2007194638 A JP 2007194638A JP 5342757 B2 JP5342757 B2 JP 5342757B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- composition
- bleaching
- acid
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
Description
たとえば、汚れを除去する成分として過酸化水素だけが配合された漂白剤組成物では、特にエリ・袖汚れに代表される皮脂汚れ等の疎水性汚れに対する洗浄力が充分ではない。
これに対し、従来、過酸化水素と共に、界面活性剤や特定の高分子化合物を併用して、疎水性汚れに対する洗浄力を向上させた漂白剤組成物が開発されている。
かかる漂白剤組成物の一例として、過酸化水素、界面活性剤、及びテレフタル酸エステル型高分子化合物を含有する液体漂白性組成物が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1によれば、テレフタル酸エステル型高分子化合物が配合された液体漂白性組成物は、高い皮脂汚れ除去の効果を有することが開示されている。
したがって、漂白剤組成物には、疎水性汚れに対する洗浄力が良好であることに加え、経時に伴う粘度変化等が抑制されて使用性に優れていることも要求される。
すなわち、本発明の液体漂白剤組成物は、アルキル鎖長が炭素数13〜17の二級アルカンスルホン酸及び/又はその塩(a)0.1〜3質量%と、過酸化水素(b)と、アルキレンテレフタレート単位とオキシアルキレン単位とを有する高分子化合物(c)0.1〜3質量%とを含有することを特徴とする。
本発明の漂白剤組成物は、二級アルカンスルホン酸及び/又はその塩(a)と、過酸化水素(b)と、アルキレンテレフタレート単位とオキシアルキレン単位とを有する高分子化合物(c)とを含有する。
二級アルカンスルホン酸及び/又はその塩(a)(以下、(a)成分という。)は、「パラフィンスルホン酸」とも呼ばれる界面活性剤であって、通常、1分子当たり炭素数10〜21の二級アルキルスルホン酸塩の混合物の形態で提供される。
本発明においては、前記混合物中に1分子当たり炭素数13〜18の二級アルキルスルホン酸塩を80質量%以上含有するものを(a)成分として使用することが好ましく、90質量%以上含有するものを(a)成分として使用することがさらに好ましい。
なお、前記混合物には、少量の一級アルキルスルホン酸塩、ジスルホン酸塩、ポリスルホン酸塩が含まれていてもよい。
塩の種類としては、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩が挙げられ、具体的には、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩;モノ、ジもしくはトリエタノールアミン塩などが挙げられ、これらが混在していてもよい。
漂白剤組成物中の(a)成分の含有割合は、0.1〜10質量%であることが好ましく、0.1〜5質量%であることがより好ましく、0.25〜2質量%であることが特に好ましい。該含有割合の下限値以上であると、経時に伴う粘度変化が抑制されて使用性がより向上する。一方、上限値以下であると、疎水性汚れに対する洗浄力がより向上する。
本発明の漂白剤組成物において、過酸化水素(b)(以下、(b)成分という。)は、酸化力を有し、漂白作用を担う成分である。
漂白剤組成物中の(b)成分の含有割合は0.1〜6質量%であることが好ましく、1〜5質量%であることがより好ましい。該含有割合の下限値以上であると、漂白力がより向上する。一方、上限値以下であると、漂白剤組成物の液安定性がより向上する。
本明細書及び本特許請求の範囲において、「単位」とは、重合体を構成するモノマー単位を意味する。
本発明の漂白剤組成物において、高分子化合物(c)(以下、(c)成分という。)は、アルキレンテレフタレート単位(以下、(c1)単位という。)とオキシアルキレン単位(以下、(c2)単位という。)とを有する共重合体である。
(c1)単位としては、例えば下記一般式(I)で表されるものが好適に挙げられる。
(c1)単位として具体的には、エチレンテレフタレート、プロピレンテレフタレート、ブチレンテレフタレート、又はこれらの混合物が挙げられ、なかでもエチレンテレフタレートが好ましい。
(c)成分中の(c1)単位の割合は、(c)成分を構成する全単位の合計に対し、5〜90モル%であることが好ましく、10〜80モル%であることがより好ましい。該割合の範囲内であると、疎水性汚れに対する洗浄力が充分に発揮される。
(c2)単位としては、例えば下記一般式(II)で表されるものが好適に挙げられる。
nは1以上の整数であり、5〜150であることが好ましく、10〜100であることがより好ましい。
(c2)単位としては、n=1の場合、オキシエチレン単位、オキシプロピレン単位;n≧2の場合、ポリオキシエチレン単位、ポリオキシプロピレン単位、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン単位等が挙げられ、なかでもポリオキシエチレン単位が好ましい。
(c)成分中の(c2)単位の割合は、(c)成分を構成する全単位の合計に対し、10〜95モル%であることが好ましく、20〜90モル%であることがより好ましい。該割合の範囲内であると、水に対する溶解性が向上し、透明感のより高い液体の漂白剤組成物が得られる。
R1は、炭素数2〜4のアルキレン基である。
R2は、メチル基又は水素原子であり、メチル基であることが好ましい。
xは0〜10であり、0.5〜5であることが好ましく、0.5〜2.5であることがより好ましい。
yは1〜100であり、1〜80であることが好ましく、1〜50であることがより好ましい。
x,yが上記範囲であると、疎水性汚れに対する洗浄力が充分に発揮される。また、水に対する溶解性が向上し、透明感の高い液体の漂白剤組成物が得られる。
この重量平均分子量の範囲で用いると、水への溶解分散性を向上させることができ、かつ、疎水性繊維(例えばポリエステル繊維等)の疎水性汚れの塗布漂白洗浄性能が充分に発現され、しかも漂白剤組成物の液外観が良好となるため、実使用上好ましい。
ここで、「重量平均分子量」は、GPC(ゲルパーミネーションクロマトグラフィー)で、溶媒としてTHF(テトラヒドロフラン)を用いて測定した値を、PEG(ポリエチレングリコール)を較正曲線に用いて換算した値である。
(c)成分は、一例としてテレフタル酸とアルキレングリコールとのエステル化反応によって製造できる。
一方、本発明における(c)成分、特にSRN−100は、粘度調整剤としての機能を有しており、液体漂白剤組成物の減粘作用を有する。
漂白剤組成物中の(c)成分の含有割合は、0.1〜5質量%であることが好ましく、0.25〜2質量%であることがより好ましい。該含有割合の下限値以上であると、疎水性汚れに対する洗浄力がより向上する。一方、上限値以下であると、経時に伴う(c)成分の劣化による粘度変化等が抑制されて使用性がより向上する。
本発明の漂白剤組成物には、前記(a)〜(c)成分以外に、界面活性剤、漂白活性化剤、金属イオン捕捉剤、ラジカルトラップ剤、pH調整剤、ハイドロトロープ剤、無機塩類、シリコーン類、殺菌剤、蛍光染料、酵素、香料等の、一般に液体洗浄剤組成物や液体漂白剤組成物に配合される成分を適宜、配合することができる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、α−オレフィンスルホン酸塩、直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル硫酸エステル塩;直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を有し、平均付加モル数0.5〜8モルのエチレンオキサイドが付加されたアルキルエーテル硫酸エステル塩またはアルケニルエーテル硫酸エステル塩;α−スルホ脂肪酸エステル塩、高級脂肪酸塩等が挙げられる。
塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩等が挙げられ、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩がより好ましい。
R3−O(R4O)n’H
前記構造式中、R3としては、炭素数8〜16の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基が好ましい。
R3の炭素数は10〜14がより好ましい。炭素数8以上であることにより洗浄力が良好となり、一方、炭素数16以下であることにより溶解性が向上する。
R3は、なかでもアルキル基が好ましく、具体的にはオクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基が好適に挙げられ、ドデシル基、テトラデシル基が特に好ましい。
前記構造式中、R4Oとしては、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシペンチレン基等が挙げられ、オキシエチレン基、オキシプロピレン基が好ましく、オキシエチレン基が特に好ましい。R4Oは、1種単独からなるものでもよく、2種以上が付加されてなるものでもよい。
前記構造式中、n’は、3〜15であることが好ましい。
上記構造式で示されるもの以外に、アルキルグリコシド、アルキルポリグリコシド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルオキシエチレンプロピレンブロック重合体、脂肪酸モノグリセライド等も挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、カルボキシベタイン、スルホベタイン、ヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。
漂白活性化剤としては、例えば、テトラアセチルエチレンジアミン、ペンタアセチルグルコース、オクタノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、デカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ウンデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、オクタノイルオキシ安息香酸、ノナノイルオキシ安息香酸、デカノイルオキシ安息香酸、ウンデカノイルオキシ安息香酸、ドデカノイルオキシ安息香酸、オクタノイルオキシベンゼン、ノナノイルオキシベンゼン、デカノイルオキシベンゼン、ウンデカノイルオキシベンゼン、ドデカノイルオキシベンゼン等の有機過酸前駆体等が挙げられる。なかでも、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、デカノイルオキシ安息香酸が好ましい。
これらは、1種単独または2種以上を適宜組み合わせて使用できる。
漂白剤組成物中の漂白活性化剤の含有割合は、0.1〜5質量%であることが好ましく、0.1〜2質量%であることがより好ましい。該含有割合の下限値以上であると、漂白力がさらに向上する。一方、上限値以下であると、漂白剤組成物の液安定性がより向上する。また、経済面からも好ましい。
金属イオン捕捉剤としては、例えば、クエン酸;1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸等の有機ホスホン酸誘導体;ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン3酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、トリエチレンテトラミン6酢酸等のアミノポリ酢酸類;ジカルボキシメチルグルタミン酸等の有機酸類、ポリアクリル酸等の高分子キレート剤等が挙げられる。なかでも、有機ホスホン酸誘導体が好ましく、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸が特に好ましい。
これらは、1種単独または2種以上を適宜組み合わせて使用できる。
漂白剤組成物中の金属イオン捕捉剤の含有割合は、0.1〜3質量%であることが好ましく、0.2〜2質量%であることがより好ましい。該含有割合の下限値以上であると、漂白力がさらに向上する。また、漂白剤組成物において、(b)成分の分解が抑制されて安定性が向上する。一方、上限値以下であると、漂白剤組成物の液安定性がより向上する。また、経済面からも好ましい。
ラジカルトラップ剤としては、例えば、フェノール系ラジカルトラップ剤を好適に用いることができる。フェノール系ラジカルトラップ剤を用いると、(b)成分の分解がより抑制されて安定性が向上する。特に漂白剤組成物のpHが5以上になる場合、前記金属イオン捕捉剤と併用すると好ましい。
また、誤使用などにより衣類に塗布後、長時間放置してしまった際、汚れの中の金属による、又は(b)成分と反応性の高い成分による(b)成分の異常分解によって衣類が損傷する場合がある。かかる場合において、フェノール系ラジカルトラップ剤の添加によって、前記のような衣類の損傷を抑制することが可能となる。
フェノール系ラジカルトラップ剤とは、フェノール又はフェノール誘導体であり、該フェノール誘導体としては、フェノール性のOH基を有する化合物(フェノール化合物)、又はそのエステル誘導体もしくはエーテル誘導体等が好適に挙げられる。なお、置換位置は、オルト位、メタ位、又はパラ位のいずれでもよい。なかでも、フェノール性のOH基を有する化合物(フェノール化合物)がより好ましい。そのなかでも、「G.E.Penketh,J.Appl.Chem」,7,512〜521頁(1957年)に記載された、酸化還元電位(O.P.)0が1.25V以下の化合物であることがさらに好ましく、0.75V以下の化合物であることが特に好ましい。
上記化合物のなかでも、ジメトキシフェノール、カテコール、ハイドロキノン、p−メトキシフェノール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等が好ましく挙げられ、p−メトキシフェノールが特に好ましく挙げられる。
ラジカルトラップ剤は、1種単独または2種以上適宜組み合わせて使用できる。
漂白剤組成物中のラジカルトラップ剤の含有割合は、0.01〜6質量%であることが好ましく、0.05〜1質量%であることがより好ましい。該含有割合の下限値以上であると、漂白剤組成物において(b)成分の分解がより抑制されて安定性がさらに向上する。一方、上限値以下であれば、ラジカルトラップ剤を含有することによる効果が充分に得られ、経済面からも好ましい。
pH調整剤としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸;p−トルエンスルホン酸、クエン酸、ホスホン酸誘導体等の有機酸;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア等が挙げられる。
これらは、1種単独または2種以上を適宜組み合わせて使用できる。
ハイドロトロープ剤としては、例えば、エタノール、イソプロパノール等の1価アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類等が挙げられる。
これらは、1種単独または2種以上を適宜組み合わせて使用できる。
漂白剤組成物中のハイドロトロープ剤の含有割合は、0.1〜10質量%であることが好ましい。
無機塩類としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ホウ酸ナトリウム等が挙げられる。
本発明の漂白剤組成物の製造において、(b)成分を配合する際のpHは6以下とすることが好ましい。また、(c)成分を配合する際のpHは4〜7とすることが好ましい。これにより、(b)成分及び(c)成分をより安定に配合することができ、本発明の効果がさらに向上する。
本発明の漂白剤組成物は、二級アルカンスルホン酸及び/又はその塩(a)と、過酸化水素(b)と、アルキレンテレフタレート単位とオキシアルキレン単位とを有する高分子化合物(c)とを含有する。
これらの必須成分のうち、(b)成分は、当該漂白剤組成物が酸素系漂白剤として機能するために必須の成分である。
(c)成分は、疎水性汚れの除去に優れた効果を発揮し、例えばポリエステル繊維、アクリル繊維等の疎水性繊維に付着した疎水性汚れも除去できる。
しかし、上記のように、(c)成分等のテレフタル酸エステル型高分子化合物は、経時に伴う劣化により分解しやすい。そして、該分解の影響により、(c)成分が有する漂白剤組成物の粘度の増加を抑制する効果(減粘作用)が得られにくくなるために、漂白剤組成物は増粘し、流動性が低下して使用性が悪くなる。
本発明においては、(b)成分及び(c)成分に加えて、必須の成分として(a)成分をさらに含有する。(a)成分は、二級アルキル基を持ち、分岐鎖状の嵩高い構造を有する。
本発明の漂白剤組成物においては、理由は定かではないが、(a)成分と(c)成分との間で相互作用が特異的に働き、(a)成分の嵩高い構造の効果によって、(c)成分の分解の影響による漂白剤組成物の経時に伴う粘度変化が抑制される。
また、(a)成分はアニオン界面活性剤であり、洗浄効果の向上にも寄与する成分である。
したがって、(a)〜(c)成分からなる構成により、本発明の効果が得られると推測される。
また、本発明の漂白剤組成物をキャップ付き容器等に収容した場合、漂白剤組成物を該容器本体ボトルから計量キャップへ容易に計量でき、また、計量キャップから衣類への塗布性も良好である。このように、本発明の漂白剤組成物は、容器から液ダレしにくく、漂白剤組成物が直接手に触れることがほとんどないため、安全に使用できる。
表3〜4に示す各例の漂白剤組成物を、表1に示した成分を用いて常法により製造した。ただし、実施例10、11は参考例である。
なお、表3〜4中の配合量の単位は、漂白剤組成物の全質量を基準とする質量%を示す。また、表3〜4中の配合量は、表1に示した成分の純分換算値を示す。精製水の配合量を示す「バランス」は、総量が100質量%となるように調整したことを意味する。
各例の漂白剤組成物を用いて、以下に示す方法により、疎水性汚れに対する洗浄力、漂白剤組成物の粘度、及び使用性の評価をそれぞれ行った。
疎水性汚れの一つとして皮脂のモデルを選択した。
1)汚垢布の調製
人体から分泌される皮脂のモデルとしてオレイン酸/トリオレイン混合物を採用し、以下のようにして汚垢布を調製した。
オレイン酸0.5g、トリオレイン0.5gをクロロホルム15gに溶かし、洗浄のインジケーターとしてカーボン0.01gを添加し、よく分散させた。この分散液0.01mLを、ポリエステル布(ポリエステルトロピカル布)を5cm×5cmに裁断した清浄布に滴下して風乾し、汚垢布を調製した。
2)洗浄方法
汚垢布5枚に、各例の漂白剤組成物0.12mLずつを塗布し、5分間放置した。その後、Terg−O−Tometer(U.S.Testing社製)を用いて、10分間洗浄(120rpm、25℃、4°DH水道水、浴比30倍、洗剤なし)し、次いで1分間脱水し、次に2分間流水すすぎを行った後、1分間脱水した。
洗浄後の汚垢布をアイロンで乾燥後、反射率計(日本電色社製、製品名:Σ90)を用いて反射率(R”)を測定し、下記数式で表されるクベルカムンク式により洗浄率(%)を求めた。その結果を表3〜4に示す。
疎水性汚れに対する洗浄力の評価は、各例の漂白剤組成物につき汚垢布5枚の平均値で行った。該洗浄力は、洗浄率が50%を超えれば、見た目に充分洗浄されており、洗浄力が良好であると判別した。
漂白剤組成物を、50℃で1ヶ月間保存した後の粘度を以下のようにして評価した。
各例の漂白剤組成物500mLを、図1に示すキャップ付き容器に収容し、該容器を50℃で1ヶ月間保存した後、室温(約25℃)にて1日間静置した。
その後、該容器内の漂白剤組成物を300mLのガラス製トールビーカーに移し、B型粘度計(No.1ローター)を用いて、60rpm、ガード装着、25℃の測定条件下で漂白剤組成物の粘度(mPa・s)を測定した。その結果を表3〜4に示す。
ただし、保存を開始する前の漂白剤組成物の初期粘度を60mPa・sに調整した。粘度の調整は、非イオン(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)の配合量を5質量%とすることにより行った。
本評価において、漂白剤組成物の粘度は、保存後の粘度が200(mPa・s)を超える漂白剤組成物は分離するおそれがあるため、初期粘度と保存後の粘度との差は小さいほど好ましい。
本体ボトル3の底部には、本体ボトル3の内側に突出する窪みが設けられている。
キャップ付き容器1の仕様について、表2に示す。
表2中の*1〜5は、下記を示す。
*1 高密度ポリエチレン(三井化学社製)。
*2 PE−M SSC MC2473ブルー(大日精化社製)。
*3 ノギスで測定した。
*4 ポリプロピレン(三井化学社製)。
*5 PP−M AZ MC1461イエロー(大日精化社製)。
漂白剤組成物を、50℃で1ヶ月間保存した後の使用性を以下のようにして評価した。
各例の漂白剤組成物500mLを、図1に示すキャップ付き容器に収容し、該容器1を50℃で1ヶ月間保存した後、室温(約25℃)にて1日間静置した
静置後の該容器1について、本体ボトル3から計量キャップ2への計量のしやすさと、計量キャップ2から衣類への塗布のしやすさについて、評価者2名によりそれぞれ評価(評価者2名のうち、評点の悪い方を採用)し、総合的な使いやすさを「使用性」として下記4段階で表した。その結果を表3〜4に示す。
◎:使いやすかった。
○:保存前と比較して、保存後の液のトロミ(漂白剤組成物の粘度)は異なるが、特に使いやすさは問題なかった。
△:保存前と比較して、計量キャップ2からの液の排出が遅く、やや衣類に塗りにくかった。
×:計量キャップ2から液ダレしやすかった、または、保存前と比較して衣類に塗りにくかった。
また、実施例1〜15の漂白剤組成物は、経時に伴う粘度変化が抑制されており、使用性にも優れていることが確認できた。
本発明における(c)成分を欠く比較例4〜6の漂白剤組成物においては、皮脂汚れ除去の効果が不良であり、疎水性汚れに対する洗浄力が不良であることが確認された。
2 計量キャップ
3 本体ボトル
5 ノズルキャップ
Claims (1)
- アルキル鎖長が炭素数13〜17の二級アルカンスルホン酸及び/又はその塩(a)0.1〜3質量%と、
過酸化水素(b)と、
アルキレンテレフタレート単位とオキシアルキレン単位とを有する高分子化合物(c)0.1〜3質量%と
を含有することを特徴とする液体漂白剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007194638A JP5342757B2 (ja) | 2007-07-26 | 2007-07-26 | 液体漂白剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007194638A JP5342757B2 (ja) | 2007-07-26 | 2007-07-26 | 液体漂白剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009029912A JP2009029912A (ja) | 2009-02-12 |
JP5342757B2 true JP5342757B2 (ja) | 2013-11-13 |
Family
ID=40400779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007194638A Active JP5342757B2 (ja) | 2007-07-26 | 2007-07-26 | 液体漂白剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5342757B2 (ja) |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB8806704D0 (en) * | 1988-03-21 | 1988-04-20 | Unilever Plc | Stable liquid bleach compositions |
MX9207050A (es) * | 1991-12-19 | 1993-06-01 | Ciba Geigy Ag | Dispersion de blanqueador estable durante el almacenamiento |
GB9611063D0 (en) * | 1996-05-28 | 1996-07-31 | Warwick Int Group | Concentrated alkaline isotropic detergent liquid with bleach |
JPH10292193A (ja) * | 1997-04-18 | 1998-11-04 | Lion Corp | 液体酸素系漂白剤組成物 |
DE19725508A1 (de) * | 1997-06-17 | 1998-12-24 | Clariant Gmbh | Wasch- und Reinigungsmittel |
DE19826356A1 (de) * | 1998-06-12 | 1999-12-16 | Clariant Gmbh | Schmutzablösevermögende Oligoester |
JP4141947B2 (ja) * | 2003-12-26 | 2008-08-27 | ライオン株式会社 | 液体漂白性組成物 |
JP2007039596A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-15 | Kao Corp | 液体漂白剤組成物 |
JP5197949B2 (ja) * | 2006-12-21 | 2013-05-15 | ライオン株式会社 | 漂白剤物品 |
-
2007
- 2007-07-26 JP JP2007194638A patent/JP5342757B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009029912A (ja) | 2009-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH02300300A (ja) | 脱色剤賦形剤として有用なスルホン酸型螢光性漂白剤を含む酸性濃厚液体成分 | |
JP2012214653A (ja) | 液体洗浄剤 | |
JP3766746B2 (ja) | 液体漂白剤組成物 | |
JP4141947B2 (ja) | 液体漂白性組成物 | |
WO1998024864A1 (fr) | Composition tensio-active | |
JP2008001770A (ja) | 洗浄剤組成物および洗浄方法 | |
JP3515823B2 (ja) | 衣料用液体洗浄剤組成物 | |
JP5342757B2 (ja) | 液体漂白剤組成物 | |
JP2011089107A (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP2011225743A (ja) | 衣料用液体漂白剤組成物 | |
JP2008297469A (ja) | アルカリ洗浄剤用添加剤およびこの添加剤を添加したアルカリ洗浄剤組成物 | |
JP5132921B2 (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP2663180B2 (ja) | 粘度低下防止剤及び該防止剤を含有する液体漂白剤組成物 | |
JP5079235B2 (ja) | 液体漂白剤組成物 | |
JP5802612B2 (ja) | 台所用液体洗浄剤 | |
JP2011016878A (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP2008138075A (ja) | 界面活性剤組成物 | |
JP2001164298A (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JPH0525500A (ja) | 硬質表面用洗浄剤組成物 | |
JP6418926B2 (ja) | 液体洗浄剤 | |
JP4694056B2 (ja) | 2剤型漂白剤 | |
JPH11193399A (ja) | 液体漂白剤組成物 | |
JP3892937B2 (ja) | 液体酸素系漂白剤組成物 | |
JP5253712B2 (ja) | 衣料用液体洗浄剤組成物 | |
WO2017006864A1 (ja) | 液体洗浄剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100622 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120613 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120807 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121005 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130716 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130812 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5342757 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |