JP6679169B2 - 整髪剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪を整える整髪剤に好適に用いられる整髪剤組成物に関する。
毛髪を整えるために、液状、ジェル状、クリーム状及び固形状などの種々の性状の整髪剤組成物が用いられている。従来、整髪剤組成物に主機能である整髪力を付与するために、皮膜形成ポリマーが用いられることが多い。皮膜形成ポリマーを用いた整髪剤組成物では、整髪後に、皮膜形成ポリマーに由来して、毛髪の表面に皮膜が形成される。このため、主たる整髪成分として皮膜形成ポリマーを配合すると、整髪力を高めることができる一方で、整髪後に、手又は櫛などで毛髪に刺激を与えると、毛髪の表面から皮膜が剥離して(所謂、フレーキングが生じる)、外観が悪くなったりするなどの問題がある。
そこで、皮膜形成ポリマーを用いる方法とは異なる方法が検討されており、具体的には、シリカなどの粉体を用いて、整髪剤組成物に整髪力を付与することが検討されている。
下記の特許文献1には、比表面積が50m/g以上である微粒子粉末を0.1〜10質量%で含む毛髪化粧料(整髪剤組成物)が開示されている。特許文献1では、特定の上記微粒子粉末を特定の上記含有量で用いることで、良好な感触が得られ、優れた整髪力が得られ、かつ良好な感触を長時間持続でき、かつ優れた再整髪性が得られることが記載されている。特許文献1では、整髪力として、手や櫛が通るようにしなやかに髪をまとめることが可能であることが記載されている。
また、整髪成分としてシリカ等の粉体とは異なる成分を用いた様々な整髪剤組成物が知られている。
下記の特許文献2〜4には、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体を含む整髪剤組成物が開示されている。
下記の特許文献5には、トルナーレを含む整髪剤組成物が開示されている。
特開2003−342130号公報 特開2014−162728号公報 特開2014−172869号公報 特開2011−251930号公報 特開2006−232820号公報
従来、目的とする整髪力に応じて、特許文献1〜5に記載のように、様々な整髪成分が用いられており、整髪成分によって異なる組成設計が行われている。
整髪力に関しては、手や櫛が通るようにしなやかに髪をまとめる整髪力、軽やかに仕上げて頭頂部の髪にボリューム感を付与する整髪力、側部の髪を拡がらないように整髪する整髪力、髪を毛先がまとまるように整髪する整髪力、髪を立ち上がるように整髪する整髪力などの幾つかの種類がある。
従来の整髪剤組成物では、整髪力の中でも、側部の髪を拡がらないように整髪する整髪力、髪を毛先がまとまるように整髪する整髪力、及び髪を立ち上がるように整髪する整髪力の全てを満足することは困難である。
さらに、皮膜形成ポリマーを多く含む整髪剤組成物を用いて整髪すると、フレーキングが生じることがある。また、特許文献1に記載の微粒子粉末を含む整髪剤組成物を用いて整髪した場合でも、他の配合成分によっては、フレーキングが生じることがある。
また、整髪剤組成物には、良好な手触りを髪に付与することが求められることがあるが、従来の整髪剤組成物では、整髪後の髪にぬるつき又はきしみが生じたりして、髪の手触りが良好にならないことがある。
また、上記のように、整髪剤組成物には、頭頂部の髪を軽やかに仕上げて頭頂部の髪にボリューム感を付与する整髪力が求められることがある。
さらに、整髪剤組成物には、整髪後の整髪状態を維持できるように、高い整髪保持力が求められることがある。
本発明の目的は、側部の髪を拡がらないように整髪することができ、髪を毛先がまとまるように整髪することができ、髪を立ち上がるように整髪することができ、べたつきを抑えることができ、かつ、整髪後の髪の手触りを良好にすることができる整髪剤組成物を提供することである。
本発明に係る整髪剤組成物は、下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)と、下記成分(D)とを含み、前記成分(A)の含有量が0.5質量%以上、3.0質量%以下であり、前記成分(B)の含有量が5.0質量%以上であり、前記成分(C)の含有量が1.0質量%以上であり、前記成分(B)と前記成分(C)との合計の含有量が10.0質量%以上、25.0質量%以下であり、前記成分(D)の含有量が0.5質量%以上、5.0質量%以下である。
成分(A):シリカ
成分(B):ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる多価アルコール
成分(C):数平均分子量が10000以上、20000以下であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンランダム共重合体
成分(D):(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー
本発明に係る整髪剤組成物は、下記成分(E)を含み、前記成分(E)の含有量が0.1質量%以上、3.0質量%以下であることが好ましい。
成分(E):グリコシルトレハロース
本発明に係る整髪剤組成物は、下記成分(F)を含み、前記成分(F)の含有量が0.01質量%以上、0.5質量%以下であることが好ましい。
成分(F):平均重合度が150以上であるジメチルポリシロキサン
本発明に係る整髪剤組成物は、下記成分(G)を含み、前記成分(G)の含有量が0.1質量%以上、5.0質量%以下であることが好ましい。
成分(G):トリメチルグリシン
本発明に係る整髪剤組成物のある特定の局面では、該整髪剤組成物は、数平均分子量が10000以上である皮膜形成ポリマーを含まないか、又は数平均分子量が10000以上である皮膜形成ポリマーを0.1質量%未満で含む。
本発明に係る整髪剤組成物は、特定の成分(A),(B)、(C)及び(D)を含み、成分(A)の含有量、成分(B)の含有量、成分(C)の含有量、成分(B)と成分(C)との合計の含有量、及び成分(D)の含有量が特定の範囲内であるため、髪をタイトにまとめる(頭部形状に沿って拡がらずにまとめる)ように整髪する整髪力、髪の毛先をまとめる整髪力、及び髪を立ち上がるように整髪する整髪力の全てに特に優れる。このため、本発明に係る整髪剤組成物を用いることにより、例えば、側部の髪を拡がらないように整髪することができ、髪を毛先がまとまるように整髪することができ、前頭部及び頭頂部等の髪を立ち上がるように整髪することができる。さらに、べたつきを抑えることができ、かつ、整髪後の髪の手触りを良好にすることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る整髪剤組成物は、シリカと、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる多価アルコールと、数平均分子量が10000以上、20000以下であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンランダム共重合体と、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマーとを含む。
本明細書において、上記「シリカ」を「成分(A)」と称する場合がある。
本明細書において、上記「ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる多価アルコール」を「成分(B)」と称する場合がある。
本明細書において、上記「数平均分子量が10000以上、20000以下であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンランダム共重合体」を「成分(C)」と称する場合がある。
本明細書において、上記「(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー」を「成分(D)」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、グリコシルトレハロースを更に含んでいてもよい。本明細書においては、上記「グリコシルトレハロース」を「成分(E)」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、平均重合度が150以上であるジメチルポリシロキサンを更に含んでいてもよい。本明細書においては、上記「平均重合度が150以上であるジメチルポリシロキサン」を「成分(F)」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、トリメチルグリシンを更に含んでいてもよい。本明細書においては、上記「トリメチルグリシン」を「成分(G)」と称する場合がある。
上記のように、本発明の整髪剤組成物は、成分(A)と成分(B)と成分(C)と成分(D)とを少なくとも含む。本発明の整髪剤組成物は、成分(E)、成分(F)及び成分(G)からなる群から選ばれる成分(少なくとも1の成分)を更に含んでいてもよい。本発明の整髪剤組成物は、成分(E)を含んでいてもよく、成分(F)を含んでいてもよく、成分(G)を含んでいてもよい。本発明の整髪剤組成物は、成分(E)、成分(F)、及び成分(G)からなる群から選ばれる少なくとも2の成分を含んでいてもよく、成分(E)と成分(F)とを含んでいてもよく、成分(E)と成分(G)とを含んでいてもよく、成分(F)と成分(G)とを含んでいてもよい。本発明の整髪剤組成物は、成分(E)、成分(F)、及び成分(G)を全て含むことが好ましい。
上記の成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)、成分(F)及び成分(G)は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
以下、本発明の整髪剤組成物に用いられる各成分の詳細を説明する。
(成分(A))
成分(A)は、シリカである。成分(A)は、主として、髪を立ち上がるように整髪し、整髪後の整髪状態を維持する役割を有する。成分(A)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分(A)として、例えば、公知慣用のシリカ(無水ケイ酸)を用いることができる。成分(A)は、疎水化処理されていない無水ケイ酸(親水性のシリカ)であってもよいし、疎水化無水ケイ酸であってもよい。また、アミノ酸、エステル又はレシチン等で表面処理されたシリカであってもよい。また、成分(A)は、所謂、易崩壊性シリカ粒子であってもよい。
上記疎水化無水ケイ酸は、無水ケイ酸(例えば、未処理の無水ケイ酸)が疎水化処理された物質である。疎水化処理に用いられる処理剤としては、有機シリル化合物及びシリコーン化合物等が挙げられる。上記有機シリル化合物としては、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、メチルトリアルコキシシラン、ジメチルジアルコキシシラン、トリメチルアルコキシシラン、エチルトリクロロシラン、プロピルトリクロロシラン、ヘキシルトリクロロシラン、長鎖アルキルトリクロロシラン、エチルトリアルコキシシラン、プロピルトリアルコキシシラン、ヘキシルトリアルコキシシラン、長鎖アルキルトリアルコキシシラン、メタクリルシラン、フルオロアルキルシラン及びペルフルオロアルキルシラン等が挙げられる。上記シリコーン化合物としては、ジメチルポリシロキサン(シリコーンオイル)、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン及びアミノ変性シリコーン等が挙げられる。上記疎水化処理の方法として、公知の方法を採用可能である。上記疎水化処理の方法としては、液相法、気相法及びオートクレーブ法等が挙げられる。
上記疎水化無水ケイ酸の好ましい例としては、ジメチルシロキシル化無水ケイ酸、トリメチルシロキシル化無水ケイ酸、オクチルシロキシル化無水ケイ酸、シリコーンオイル処理無水ケイ酸、シリコーンコーティング処理無水ケイ酸及びメタクリルシロキシル化無水ケイ酸等が挙げられる。
上記易崩壊性シリカ粒子は、複数のシリカ一次粒子が集合して形成された粒子である。上記シリカ一次粒子としては、特に限定されないが、例えば、球状シリカ粒子、鱗片状シリカ粒子及び不定形シリカ粒子等が挙げられる。上記シリカ一次粒子の平均粒径は、特に限定されない。
また、上記易崩壊性シリカ粒子は、シリカ以外の成分を内包していてもよい。上記シリカ以外の成分(以下、「内包成分」と称する場合がある)としては、特に限定されないが、例えば、界面活性剤、多価アルコール、高級アルコール、糖アルコール、シリコーン油、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、植物抽出エキス、染料、顔料、香料、保湿剤、ビタミン類、アミノ酸類及び清涼剤等が挙げられる。中でも、アミノ酸類、シリコーン油、ビタミン類が好ましい。上記アミノ酸類としては、特に限定されないが、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(例えば、旭化成ケミカルズ社製、商品名「ペリセア」)、トリメチルグリシン及びグルタミン酸等が挙げられる。上記易崩壊性シリカ粒子が上記内包成分を内包することにより、整髪時に上記易崩壊性シリカ粒子が崩壊すると内包成分が放出され、内包成分の種類に応じた効果が発揮される。例えば、上記易崩壊性シリカ粒子がアミノ酸類を内包することにより、毛髪のダメージケア機能が発揮される。
上記易崩壊性シリカ粒子の製造方法としては、特に限定されないが、公知の方法を用いることができる。
成分(A)の吸油量は、好ましくは100mL/100g以上、より好ましくは150mL/100g以上、更に好ましくは200mL/100g以上、好ましくは1000mL/100g以下、より好ましくは800mL/100g以下、更に好ましくは700mL/100g以下である。成分(A)の吸油量が上記下限以上及び上記上限以下であると、髪を立ち上がるように整髪する整髪力及び整髪保持力がより一層良好になる。上記吸油量は、JIS K5101に記載の方法に準拠して測定される。
成分(A)の市販品としては、例えば、無水ケイ酸である富士シリシア化学社製、商品名「サイリシア 320」、商品名「サイリシア 310P」、商品名「サイリシア 250」、商品名「サイリシア 250N」、商品名「サイリシア 350」、商品名「サイリシア 370」、商品名「サイリシア 380」、商品名「サイリシア 420」、商品名「サイリシア 430」、商品名「サイリシア 440」、商品名「サイリシア 450」及び商品名「サイリシア 470」;無水ケイ酸である日本アエロジル社製、商品名「AEROSIL 50」、商品名「AEROSIL 90G」、商品名「AEROSIL 130」、商品名「AEROSIL 150」、商品名「AEROSIL 200」、商品名「AEROSIL 300」、商品名「AEROSIL 380」、商品名「AEROSIL 200V」及び商品名「AEROSIL OX50」;無水ケイ酸であるAGCエスアイテック社製、商品名「サンスフェアH−31」、商品名「サンスフェアH−51」、商品名「サンスフェアH−121」、商品名「サンスフェアH−201」、商品名「サンスフェアH−32」、商品名「サンスフェアH−52」、商品名「サンスフェアH−122」、商品名「サンスフェアH−33」及び商品名「サンスフェアH−53」等;ジメチルシロキシル化無水ケイ酸である日本アエロジル社製、商品名「AEROSIL R972」、商品名「AEROSIL R974」及び商品名「AEROSIL R9200」;トリメチルシロキシル化無水ケイ酸である日本アエロジル社製、商品名「AEROSIL RX200」、商品名「AEROSIL R8200」、商品名「AEROSIL RX300」及び商品名「AEROSIL R812S」;オクチルシロキシル化無水ケイ酸である日本アエロジル社製、商品名「AEROSIL R805」;シリコーンオイル処理無水ケイ酸である日本アエロジル社製、商品名「AEROSIL R202」、商品名「AEROSIL RY200」、商品名「AEROSIL RY200S」及び商品名「AEROSIL RY300」;シリコーンコーティング処理無水ケイ酸であるAGCエスアイテック社製、商品名「サンスフェア H−52−ET」;メタクリルシロキシル化無水ケイ酸である日本アエロジル社製、商品名「AEROSIL R711」;上記昜崩壊性シリカである三好化成社製、商品名「シリカビーズSB−705」、鈴木油脂社製、商品名「ゴッドボールSF−16C」、商品名「ゴッドボールAF−6C」及び商品名「ゴッドボールAF−16C」等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、0.5質量%以上であり、好ましくは1.0質量%以上、3.0質量%以下であり、好ましくは2.7質量%以下、より好ましくは2.0質量%以下である。本発明では、成分(A)の含有量が下限以上であるので、髪を立ち上がるように整髪することができ、整髪後の整髪状態を維持することができる。さらに、本発明では、成分(A)の含有量が上記上限以下であるので、整髪後の髪にきしみが生じ難く、手触りがより一層良好になる。また、成分(A)の含有量が上記上限以下であると、フレーキング発生の抑止効果が極めて高くなる。成分(A)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(A)の含有量の合計量である。
(成分(B))
成分(B)は、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる多価アルコール(少なくとも1の多価アルコール)である。成分(B)は、主として、髪を毛先がまとまるように整髪する役割を有する。成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
本発明の整髪剤組成物は、ジプロピレングリコールを含んでいてもよく、1,3−ブチレングリコールを含んでいてもよく、プロピレングリコールを含んでいてもよい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、5.0質量%以上であり、好ましくは7.0質量%以上、好ましくは24.0質量%以下、好ましくは20.0質量%以下である。成分(B)の含有量が上記下限以上であると、髪を毛先がまとまるように整髪することができ、毛髪の手触りを良くすることができる。成分(B)の含有量が上記上限以下であると、頭頂部の髪を軽やかに仕上げて頭頂部の髪にボリューム感を効果的に付与することができる。成分(B)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(B)の含有量の合計量である。
(成分(C))
成分(C)は、数平均分子量が10000以上、20000以下であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンランダム共重合体である。成分(C)は、複数のオキシエチレン単位(酸化エチレン単位)と、複数のオキシプロピレン単位(酸化プロピレン単位)とを少なくとも有する共重合体である。成分(C)における共重合形態はランダム共重合体の形態である。成分(C)は、主として、側部の髪を拡がらないように整髪する役割を有する。また、成分(C)には、整髪後の整髪状態を効果的に維持し、整髪保持力を高める効果がある。成分(C)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分(C)におけるオキシエチレンの平均付加モル数は、特に限定されないが、好ましくは100以上、より好ましくは200以上、好ましくは400以下、より好ましくは350以下である。成分(C)におけるオキシプロピレンの平均付加モル数は、特に限定されないが、好ましくは30以上、特に好ましくは40以上、好ましくは150以下、特に好ましくは100以下である。
成分(C)は、フレーキングを抑制したり、整髪剤を塗布しやすくしたり、毛髪につやを付与したりする観点から、25℃で液状であることが好ましく、25℃で流動性を有することが好ましい。例えば、半径2cm、高さ7cmのガラスボトルに50gの試料を入れ、25℃の温度下、上記ガラスボトルを逆さにした場合に、逆さにした直後より5分間に、試料がガラスボトルから垂れ落ちる性状を成分(C)が有することが好ましい。
成分(C)の数平均分子量は、10000以上、20000以下である。成分(C)の数平均分子量が上記下限未満であると、側部の髪を拡がらないように整髪する整髪力及び整髪保持力が低くなる。成分(C)の数平均分子量が上記上限を超えると、ハンドリング性が悪くなる。成分(C)の数平均分子量は好ましくは12000以上である。成分(C)の数平均分子量は好ましくは18000以下である。
成分(C)の市販品としては、例えば、三洋化成工業社製、商品名「ニューポール 75H−90000」等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、1.0質量%以上であり、好ましくは2.0質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは15.0質量%以下である。成分(C)の含有量が上記下限以上であると、側部の髪を拡がらないように整髪することができ、更に整髪保持力を高めることができる。成分(C)の含有量が上記上限以下であると、べたつきの抑制効果、塗布時ののび及び馴染みがより一層良好になる。成分(C)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(C)の含有量の合計量である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(B)と成分(C)との合計の含有量は、10.0質量%以上であり、好ましくは13.0質量%以上、25.0重量%以下であり、好ましくは20.0質量%以下である。成分(B)と成分(C)との合計の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、髪を毛先がまとまるように整髪する整髪力及び側部の髪を拡がらないように整髪する整髪力の双方が効果的に高くなり、特に髪を毛先がまとまるように整髪する整髪力がより一層高くなる。成分(B)と成分(C)との合計の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(B)の含有量と、全ての成分(C)の含有量との合計量である。
(成分(D))
成分(D)は、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマーである。(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマーは、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体とも呼ばれる。成分(D)は、アクリル酸ヒドロキシエチルに由来する構成単位とアクリル酸メトキシエチルに由来する構成単位とが必須の構成単位である共重合体である。成分(D)は、例えば、INCI名:HYDROXYETHYL ACRYLATE/METHOXYETHYL ACRYLATE COPOLYMERで表示される化合物である。成分(D)は、主として、側部の髪を広がらないように整髪する(タイトに整髪する)役割を有する。また、成分(D)には、整髪後の上記整髪状態(タイトな整髪状態)を効果的に維持し、整髪保持力を高める効果がある。また、成分(D)は、成分(A)、成分(B)及び成分(C)の添加効果を阻害しにくく、成分(E)、成分(F)及び成分(G)の添加効果も阻害しにくい。成分(D)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分(D)の配合効果が効果的に発揮されるので、成分(D)の数平均分子量は、好ましくは300以上、好ましくは5000以下である。
成分(D)の市販品としては、互応化学工業社製、商品名「プラスサイズ L−222」等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、0.5質量%以上であり、好ましくは1.0質量%以上、5.0質量%以下であり、好ましくは4.0質量%以下である。成分(D)の含有量が上記下限以上であると、側部の髪を広がらないように整髪することができ、更に整髪保持力を高めることができる。また、成分(D)の含有量が上記上限以下であると、べたつきがより一層抑えられる。成分(D)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(D)の含有量の合計量である。
(成分(E))
成分(E)は、グリコシルトレハロースである。成分(E)は、主として、本発明の整髪剤組成物の他の必須成分との組み合わせによって、髪を立ち上がるように整髪する効果を補強する役割を有する。成分(E)としては、トルナーレ(商品名;林原社製)を使用することができる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(E)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、好ましくは3.0質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下である。成分(E)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、髪を立ち上がるようにより一層効果的に整髪することができる。成分(E)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(E)の含有量の合計量である。
(成分(F))
成分(F)は、平均重合度が150以上であるジメチルポリシロキサンである。上記平均重合度は200以上であることが好ましく、650以上であることがより好ましい。平均重合度が上記下限以上であるジメチルポリシロキサンとしては、高重合メチルポリシロキサン(高重合メチルポリシロキサン(1)等)やシメチコン(INCI名:SIMETHICONE)などが挙げられる。成分(F)は、主として、本発明の整髪剤組成物の他の必須成分との組み合わせによって、髪を毛先がまとまるように整髪する効果を補強する役割を有する。成分(F)の平均重合度は、特に限定されないが、1万以下であることが好ましい。成分(F)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
成分(F)の市販品としては、例えば、信越シリコーン社製、商品名「KM−902」等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(F)の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.2質量%以下である。成分(F)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、髪を毛先がまとまるようにより一層効果的に整髪することができる。また、成分(F)の含有量が上記上限以下であると、べたつきがより一層抑えられる。成分(F)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(F)の含有量の合計量である。
(成分(G))
成分(G)は、トリメチルグリシンである。成分(G)は、主として、本発明の整髪剤組成物の他の必須成分との組み合わせによって、髪を立ち上がるように整髪する効果を補強する役割を有する。成分(G)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(G)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下である。また、成分(G)の含有量が上記上限以下であると、整髪後の髪にぬるつきがより一層生じ難く、手触りがより一層良好になる。成分(G)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(G)の含有量の合計量である。
(他の成分)
本発明の整髪剤組成物は、数平均分子量が10000以上である皮膜形成ポリマーを含んでいなくても、良好な整髪力を発揮することができる。従って、本発明の整髪剤組成物は、数平均分子量が10000以上である皮膜形成ポリマーを含んでいなくてもよい。また、本発明の整髪剤組成物が、数平均分子量が10000以上である皮膜形成ポリマーを含む場合に、該皮膜形成ポリマーの含有量は少ない方が好ましい。皮膜形成ポリマーの含有量が少ないほど、フレーキングの発生が抑えられる。
例えば、本発明の整髪剤組成物は、数平均分子量が10000以上である皮膜形成ポリマーを含まないか、又は数平均分子量が10000以上である皮膜形成ポリマーを0.1質量%未満で含むことが好ましい。本発明の整髪剤組成物が、数平均分子量が10000以上である皮膜形成ポリマーを含む場合に、該皮膜形成ポリマーの含有量はより好ましくは0.05質量%以下、更に好ましくは0.01質量%以下、特に好ましくは0.001質量%以下である。
本発明の整髪剤組成物は、特に限定されないが、水を含むことが好ましい。上記水は、特に限定されず、化粧料等に用いられる水等を用いることができ、精製水が好ましい。本発明の整髪剤組成物100質量%中、水の含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である。
また、本発明の整髪剤組成物は、特に限定されないが、炭素数2〜5の低級アルコール(特に、エタノール)を含むことが好ましい。本発明の整髪剤組成物100質量%中、低級アルコール(特に、エタノール)の含有量は、好ましくは2.0質量%以上、より好ましくは5.0質量%以上、好ましくは50.0質量%以下、より好ましくは30.0質量%以下である。
本発明の整髪剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、例えば、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤等の界面活性剤;グリセリン、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール等の多価アルコール;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール及びオレイルアルコール等の炭素数12〜18の高級アルコール;ソルビトール、マルチトール及びトレハロース等の糖アルコール;シリコーン油;金属イオン封鎖剤;酸化防止剤;植物抽出エキス;染料;顔料;pH調整剤;香料;防腐剤;増粘剤;溶剤等を含んでいてもよい。
(整髪剤組成物の他の詳細)
本発明の整髪剤組成物の性状は、特に限定されず、液状、ジェル状、クリーム状及び固形状のいずれであってもよい。本発明の整髪剤組成物は、液状又はジェル状であることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物の25℃における粘度は、好ましくは1000mPa・s以上、より好ましくは2000mPa・s以上である。上記粘度は、好ましくは50000mPa・s以下である。上記粘度が上記下限以上、上記上限以下であると、本発明の効果が効果的に発揮され、また塗布性もより一層高くなる。
上記粘度は、粘度計を用いて、No.4ローターを使用して回転速度12rpm、回転時間1分間の条件で測定される。上記粘度計としては、東機産業社製、TV−22型粘度計を使用可能である。
本発明の整髪剤組成物の製造方法は、特に限定されず、本発明の整髪剤組成物の製造方法として、公知の整髪剤組成物の製造方法を用いることができる。本発明の整髪剤組成物の製造方法としては、例えば、成分(A)と水をディスパーミキサーで攪拌後、パドルミキサーに交換して攪拌しながら他の成分を配合及び均一化する方法が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物は、主たる整髪成分として、成分(A)と成分(B)と成分(C)と成分(D)とを少なくとも含む。さらに、本発明の整髪剤組成物では、成分(A)の含有量、成分(B)の含有量、成分(C)の含有量、成分(B)と成分(C)との合計の含有量、及び成分(D)の含有量が特定の範囲内である。本発明の整髪剤組成物では、上記の構成が備えられているので、側部の髪を拡がらないように整髪することができ、髪を毛先がまとまるように整髪することができ、髪を立ち上がるように整髪することができ、べたつきを抑えることができ、フレーキングの発生を抑えることができ、かつ、整髪後の髪の手触りを良好にすることができる。例えば、側部を除く部分(例えば、前頭部、頭頂部及び後頭部等の適宜の部分)の髪を毛先がまとまるように整髪することができ、側部を除く部分(例えば、前頭部及び頭頂部等の適宜の部分)の髪を立ち上がるように整髪することができる。さらに、本発明の整髪剤組成物では、上記の構成が備えらえているので、整髪後の髪にぬるつき又はきしみが生じ難く、手触りを良好にすることができる。さらに、本発明の整髪剤組成物では、上記の構成が備えらえているので、頭頂部の髪を軽やかに仕上げて頭頂部の髪にボリューム感を付与することができる。しかも、本発明の整髪剤組成物では、上記の構成が備えらえているので、整髪後の整髪状態を維持することができ、高い整髪保持力を発揮することができる。本発明では、フレーキングの発生を抑えるために、数平均分子量が10000以上である皮膜形成ポリマーを用いなかったり、該皮膜形成ポリマーの配合量を少なくしたりしても、上記の特定の整髪力を良好にすることができる。
さらに、本発明の整髪剤組成物では、成分(E)の配合により、髪を立ち上がるように整髪する効果をより一層効果的に発揮することができる。さらに、本発明の整髪剤組成物では、成分(F)の配合により、髪を毛先がまとまるように整髪する効果をより一層効果的に発揮することができる。さらに、本発明の整髪剤組成物では、成分(G)の配合により、髪を立ち上がるように整髪する効果をより一層効果的に発揮することができる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例では、下記の成分を用いた。
(成分(A))
商品名「サイリシア 320」:シリカ(富士シリシア化学社製)
商品名「AEROSIL 200」:シリカ(日本アエロジル社製)
商品名「AEROSIL 300」:シリカ(日本アエロジル社製)
商品名「SILICA PEARL P−4M」:シリカ(日揮触媒化成社製)
(成分(B))
ジプロピレングリコール
1,3−ブチレングリコール
プロピレングリコール
(成分(B)に相当しない成分)
グリセリン
ジグリセリン
(成分(C))
商品名「ニューポール 75H−90000」:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヘキシレングリコールエーテル、三洋化成工業社製、数平均分子量14000、液状
(成分(D))
商品名「プラスサイズ L−222」、純分90質量%、互応化学工業社製
(成分(D)に相当しない成分)
ポリビニルピロリドン
(成分(E))
トルナーレ(グリコシルトレハロース・水添デンプン分解物混合物)、純分(グリコシルトレハロース)47質量%、林原社製
(成分(F))
商品名「KM−902」:高重合メチルポリシロキサン(1)、純分50質量%、信越シリコーン社製
商品名「KM−72」:シメチコン、純分30質量%、信越シリコーン社製
(成分(G))
トリメチルグリシン
(他の成分)
商品名「Laponite XL21」、フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)、ロックウッド社製
キサンタンガム
エタノール
精製水
(実施例1〜11及び比較例1〜11)
下記の表1,2に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、整髪剤組成物を調製した。実施例1〜11で得られた整髪剤組成物の性状はいずれもジェル状であった。なお、表中の配合量は、純分での配合量で示した。
得られた各整髪剤組成物について、下記の評価を行った。評価は3名の専門評価員が行った。
(試験例1:タイト感(側部の髪を拡がらないように整髪する整髪力)、立ち上げ(髪を立ち上がるように整髪する整髪力)、及び毛先のまとまりの評価)
評価員が、得られた各整髪剤組成物約0.5gを掌にとり、掌上でのばした後、ウィッグ(ビューラック社製、商品名「スタッフス カットウィッグ」)に塗布した。(塗布はウィッグの左右いずれかの半分に対して行った。)
その後、ウィッグの側頭部の毛髪はウィッグの形状に沿って後頭部方向へなでつけるように整髪し、ウィッグの頭頂部の毛髪は毛髪を根元から上方へ立ち上げてまとめるように整髪を施した。
ウィッグの側頭部の整髪状態より「タイト感」を下記の基準で判定した。また、ウィッグの頭頂部の整髪状態より「立ち上げ」を下記の基準で判定した。さらに、また、ウィッグの後頭部の毛先の状態より「毛先のまとまり」を下記の基準で判定した。
<タイト感の判定基準>
○(良好):ウィッグの形状に沿って後頭部方向へなでつけるように整髪した毛髪の形状が保持され、毛髪の浮きがなかった。
△(使用可能):ウィッグの形状に沿って後頭部方向へなでつけるように整髪した毛髪の形状は保持されていたが、毛髪の浮きが少し見られた。
×(不良):ウィッグの形状に沿って後頭部方向へなでつけるように整髪した毛髪の形状が保持されず、毛髪が下方に垂れた。
<立ち上げの判定基準>
○(良好):毛髪を強く立ち上げるように整髪することができた。
△(使用可能):毛髪を立ち上げるように整髪することができた。
×(不良):毛髪を立ち上げることができなかった。
<毛先のまとまりの判定基準>
○(良好):毛髪が毛先まできれいにまとまっていた。
△(使用可能):毛髪はまとまっていたが、毛先にわずかにばらつきが見られた。
×(不良):毛髪のまとまりが悪く、ばらついていた。
(試験例2:べたつきのなさ、手触りの良さの評価)
上記試験例1の評価直後、整髪後のウィッグの毛髪を手で触り、触った際の毛髪の感触(手触り)及びべたつきを、下記の基準で判定した。
<べたつきのなさの判定基準>
○(良好):べたつきがほとんど感じられなかった。
△(使用可能):べたつきが少し感じられたが、実用上許容できる程度であった。
×(不良):明らかにべたつきが感じられた。
<手触りの良さの判定基準>
○(良好):毛髪が滑らかで、滑りがよく感じられた。
△(使用可能):毛髪のきしみ(ひっかかり)が少し感じられたが、実用上許容できる程度であった。
×(不良):毛髪のきしみ(ひっかかり)が強く感じられた。
(試験例3:仕上がりの軽さの評価)
上記試験例1の評価直後、整髪後のウィッグの毛髪を目視にて観察し、下記の基準で判定した。
○(良好):不自然な光沢がなく、毛髪が軽く感じられた。
×(不良):べっとりと重そうな光沢が見られた。
(試験例4:整髪保持力の評価)
上記試験例1の評価後3時間後に、整髪後のウィッグの毛髪を目視にて観察し、下記の基準で判定した。
○(良好):整髪形状がきれいに保持されていた。
△(使用可能):整髪形状がわずかに崩れていたが、実用上許容できる程度であった。
×(不良):整髪形状が明らかに崩れていた。
Figure 0006679169
Figure 0006679169
さらに、実施例の各整髪剤組成物については、上記試験例4の評価直後に、ウィッグの毛髪の毛先を指先で10回擦り、フレーキング(白い粉の発生)の有無を観察した。その結果、実施例の各整髪剤組成物は、フレーキングが発生せずに優れたフレーキング抑止性を示した。

Claims (6)

  1. 下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dとを含み、
    前記成分Aの含有量が0.5質量%以上、3.0質量%以下であり、
    前記成分Bの含有量が5.0質量%以上であり、
    前記成分Cの含有量が1.0質量%以上であり、
    前記成分Bと前記成分Cとの合計の含有量が10.0質量%以上、25.0質量%以下であり、
    前記成分Dの含有量が0.5質量%以上、5.0質量%以下である、整髪剤組成物。
    成分A:シリカ
    成分B:ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる多価アルコール
    成分C:数平均分子量が10000以上、20000以下であり、オキシエチレンの平均付加モル数が200以上、350以下であり、オキシプロピレンの平均付加モル数が40以上、100以下であるポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンランダム共重合体
    成分D:(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー
  2. 前記成分Cが、オキシエチレンの平均付加モル数が300であり、オキシプロピレンの平均付加モル数が75であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヘキシレングリコールエーテルである、請求項1に記載の整髪剤組成物。
  3. 下記成分Eを含み、
    前記成分Eの含有量が0.1質量%以上、3.0質量%以下である、請求項1又は2に記載の整髪剤組成物。
    成分E:グリコシルトレハロース
  4. 下記成分Fを含み、
    前記成分Fの含有量が0.01質量%以上、0.5質量%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の整髪剤組成物。
    成分F:平均重合度が150以上であるジメチルポリシロキサン
  5. 下記成分Gを含み、
    前記成分Gの含有量が0.1質量%以上、5.0質量%以下である、請求項1〜のいずれか1項に記載の整髪剤組成物。
    成分G:トリメチルグリシン
  6. 数平均分子量が10000以上である皮膜形成ポリマーを含まないか、又は数平均分子量が10000以上である皮膜形成ポリマーを0.1質量%未満で含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の整髪剤組成物。
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