JP6677604B2 - ウエットシート収容体 - Google Patents

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Description

本発明は、ウエットシートを収容するウエットシート収容体に関する。
例えば、消毒用アルコール液、洗浄液、および洗顔料などの薬液が含浸されたウエットシートを収容するウエットシート収容体がある。一般的に、ウエットシートは、折り畳まれるとともに、そのウエットシートの下に配置されたウエットシートの一部と重ね合わされた状態でウエットシート収容体に収容され、ウエットシート収容体の取り出し口を通して順次取り出し可能とされている。すなわち、ウエットシート収容体には、利用者がウエットシートを取り出し口から取り出すと、そのウエットシートの下に配置されている次のウエットシートの一部が取り出し口から突出するポップアップ方式が採用されている。
ポップアップ方式のウエットシート収容体では、利用者がウエットシートを取り出し口から取り出しやすいように、取り出し口は、比較的広い開口面積を有する。また、ウエットシート収容体の携帯性を向上させるため、ウエットシート収容体は、例えば包装袋として設けられ可撓性を有する場合がある。
しかし、このようなウエットシート収容体において、複数のウエットシート同士の貼り付きが強い場合がある。そうすると、利用者がウエットシートを取り出し口から取り出したときに、そのウエットシートの下に配置されている次のウエットシートが続けて取り出し口から取り出されるといういわゆる「ズル」が生ずることがある。
これに対して、特許文献1には、ウエットティッシュを折り畳んだ状態で集積したティッシュ集積体と、ティッシュ取出用開口が形成された外装袋と、外装袋に収容されたティッシュ集積体の上面の全面を覆うように外装袋内に配置された内部シートと、を備えたティッシュ包装体が開示されている。特許文献1に記載された内部シートには、ティッシュ集積体からウエットティッシュを引き出すための切目またはスリットからなるティッシュ引出口が形成されている。
特許文献1に開示されたティッシュ包装体によれば、内部シートのティッシュ引出口から引き出したウエットティッシュを外装袋のティッシュ取出用開口から取り出すと、次のウエットティッシュの一部が内部シートのティッシュ引出口から常に引き出された状態になる。そのため、いわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
特許第4546121号公報
しかし、特許文献1に開示されたティッシュ包装体では、利用者は、ティッシュ包装体の使用を開始するときに、外装袋および内部シートの下に配置された1枚目のウエットティッシュを切目またはスリットからなるティッシュ引出口を通して引っ張り出す必要がある。そのため、ウエットティッシュを摘まみにくいという問題がある。また、特許文献1に開示されたティッシュ包装体では、外装袋とは別の内部シートが必要である。そのため、ティッシュ包装体の構造が複雑になるとともに、製造工程が複雑になるという問題がある。また、製造コストおよび製品コストを低減することが困難であるという問題がある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、比較的簡単な構造でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができるとともに、ウエットシートを楽に取り出すことができるウエットシート収容体を提供することを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、折り畳まれるとともに一部が互いに重ね合わされた状態から順次取り出し可能とされた複数のウエットシートであって一枚のウエットシートが取り出されると次のウエットシートが突出する複数のウエットシートを収容する収容体と、前記収容体に取り付けられ、前記収容体のうちの少なくとも一部を覆う蓋体と、を備え、前記収容体は、前記ウエットシートが通過可能な開口面積を有する取り出し口と、前記取り出し口の周囲に設けられ、前記ウエットシートが前記取り出し口を通過するときに前記取り出し口の周囲の部分の浮き上がりを可能とし、湾曲して延びた湾曲部を有するスリットと、を有し、前記周囲の部分は、前記スリットと前記取り出し口との間の前記収容体の部分であり、前記蓋体は、前記取り出し口を開閉可能であり、前記取り出し口の内縁は、曲線部を有し、前記湾曲部は、前記曲線部に沿って延びたことを特徴とするウエットシート収容体により解決される。
前記構成によれば、ウエットシート収容体は、収容体と、蓋体と、を備える。蓋体は、収容体に取り付けられ、収容体のうちの少なくとも一部を覆う。収容体は、折り畳まれるとともに一部が互いに重ね合わされた状態から順次取り出し可能とされた複数のウエットシートであって一枚のウエットシートが取り出されると次のウエットシートが突出する複数のウエットシートを収容している。すなわち、収容体には、利用者がウエットシートを取り出し口から取り出すと、そのウエットシートの下に配置されている次のウエットシートの一部が取り出し口から突出するポップアップ方式が採用されている。
ポップアップ方式の収容体では、複数のウエットシート同士の貼り付きが強い場合がある。そうすると、利用者がウエットシートを取り出し口から取り出したときに、そのウエットシートの下に配置されている次のウエットシートが続けて取り出し口から取り出されるといういわゆる「ズル」が生ずることがある。
これに対して、前記構成によれば、収容体は、ウエットシートが通過可能な開口面積を有する取り出し口を有する。また、取り出し口の周囲には、ウエットシートが取り出し口を通過するときに取り出し口の周囲の部分の浮き上がりを可能とするスリットが設けられている。その周囲の部分は、スリットと取り出し口との間の収容体の部分である。
そのため、利用者がウエットシートを取り出し口から取り出すと、ウエットシートが取り出し口を通過するときにスリットと取り出し口との間の収容体の部分が浮き上がる。そうすると、ウエットシートは、取り出し口を通過するときに取り出し口の内縁に引っ掛かり易くなる。これにより、収容体は、取り出し口の内縁によりウエットシートに抵抗を与えることができる。すなわち、収容体は、スリットが取り出し口の周囲に設けられていない場合にウエットシートに与えられる抵抗よりも高い抵抗をウエットシートに与えることができる。これにより、比較的簡単な構造でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
また、前述したように、ウエットシートが取り出し口を通過するときには、スリットと取り出し口との間の収容体の部分が浮き上がる。そのため、ウエットシートの引き出し方向からみたときに、ウエットシートが取り出し口を通過するときの取り出し口の見かけ上の開口面積は、ウエットシートが取り出し口を通過する前の取り出し口の見かけ上の開口面積よりも狭い。すなわち、ウエットシートの引き出し方向に垂直な平面に取り出し口を投影したときに、ウエットシートが取り出し口を通過するときの取り出し口の投影面積は、ウエットシートが取り出し口を通過する前の取り出し口の投影面積よりも狭い。そのため、収容体は、スリットが取り出し口の周囲に設けられていない場合にウエットシートに与えられる抵抗よりも高い抵抗をウエットシートに与えることができる。これによっても、比較的簡単な構造でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
そのため、ウエットシート収容体に特別な部材を設ける必要はない。そのため、ウエットシート収容体の製造工程の簡素化を図ることができる。
さらに、ウエットシートが取り出し口を通過するときにスリットと取り出し口との間の収容体の部分が浮き上がることで、より高い抵抗がウエットシートに与えられるため、取り出し口の開口面積を不必要に狭い面積に設定しなくともよい。言い換えれば、取り出し口の開口面積として比較的広い面積を確保することができる。そのため、利用者は、ウエットシート収容体の使用を開始するときに、蓋体により取り出し口を開け、ウエットシートを取り出し口から楽に取り出すことができる。一方で、利用者は、ウエットシート収容体の使用を終了するときに、取り出し口を通してウエットシートを収容体の内部に楽に収めることができ、蓋体により取り出し口を閉じることができる。
また、湾曲して延びた湾曲部をスリットが有するため、複数のウエットシートが取り出し口から順次取り出された場合であっても、スリットが設けられた収容体の部分に亀裂が生ずることを抑えることができる。また、収容体および蓋体が接着部により互いに再貼着および再剥離を可能とされた場合において、収容体に対する蓋体の再貼着および再剥離が繰り返された場合であっても、スリットが設けられた収容体の部分に亀裂が生ずることを抑えることができる。
また、取り出し口の内縁が曲線部を有し、スリットの湾曲部が曲線部に沿って延びているため、複数のウエットシートが取り出し口から順次取り出された場合であっても、取り出し口の内縁の部分に亀裂が生ずることを抑えることできる。また、収容体および蓋体が接着部により互いに再貼着および再剥離を可能とされた場合において、収容体に対する蓋体の再貼着および再剥離が繰り返された場合であっても、スリットが設けられた収容体の部分に亀裂が生ずることをより抑えることができる。
また、前記課題は、本発明によれば、折り畳まれるとともに一部が互いに重ね合わされた状態から順次取り出し可能とされた複数のウエットシートであって一枚のウエットシートが取り出されると次のウエットシートが突出する複数のウエットシートを収容する収容体と、前記収容体に取り付けられ、前記収容体のうちの少なくとも一部を覆うカバー部材と、前記カバー部材に取り付けられ、前記カバー部材に対して回動自在に設けられた蓋体と、を備え、前記カバー部材は、前記ウエットシートが通過可能な開口面積を有する取り出し口と、前記取り出し口の周囲に設けられ、前記ウエットシートが前記取り出し口を通過するときに前記取り出し口の周囲の部分の浮き上がりを可能とし、湾曲して延びた湾曲部を有するスリットと、を有し、前記周囲の部分は、前記スリットと前記取り出し口との間の前記カバー部材の部分であり、前記蓋体は、前記取り出し口を開閉可能であり、前記取り出し口の内縁は、曲線部を有し、前記湾曲部は、前記曲線部に沿って延びたことを特徴とするウエットシート収容体により解決される。
前記構成によれば、ウエットシート収容体は、収容体と、カバー部材と、蓋体と、を備える。カバー部材は、収容体に取り付けられ、収容体のうちの少なくとも一部を覆う。蓋体は、カバー部材に取り付けられ、カバー部材に対して回動自在に設けられている。収容体には、ポップアップ方式が採用されている。

カバー部材は、ウエットシートが通過可能な開口面積を有する取り出し口を有する。また、取り出し口の周囲には、ウエットシートが取り出し口を通過するときに取り出し口の周囲の部分の浮き上がりを可能とするスリットが設けられている。その周囲の部分は、スリットと取り出し口との間のカバー部材の部分である。
そのため、利用者がウエットシートを取り出し口から取り出すと、ウエットシートが取り出し口を通過するときにスリットと取り出し口との間のカバー部材の部分が浮き上がる。そうすると、ウエットシートは、取り出し口を通過するときに取り出し口の内縁に引っ掛かり易くなる。これにより、カバー部材は、取り出し口の内縁によりウエットシートに抵抗を与えることができる。すなわち、カバー部材は、スリットが取り出し口の周囲に設けられていない場合にウエットシートに与えられる抵抗よりも高い抵抗をウエットシートに与えることができる。これにより、比較的簡単な構造でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
また、前述したように、ウエットシートが取り出し口を通過するときには、スリットと取り出し口との間のカバー部材の部分が浮き上がる。そのため、ウエットシートの引き出し方向からみたときに、ウエットシートが取り出し口を通過するときの取り出し口の見かけ上の開口面積は、ウエットシートが取り出し口を通過する前の取り出し口の見かけ上の開口面積よりも狭い。すなわち、ウエットシートの引き出し方向に垂直な平面に取り出し口を投影したときに、ウエットシートが取り出し口を通過するときの取り出し口の投影面積は、ウエットシートが取り出し口を通過する前の取り出し口の投影面積よりも狭い。そのため、カバー部材は、スリットが取り出し口の周囲に設けられていない場合にウエットシートに与えられる抵抗よりも高い抵抗をウエットシートに与えることができる。これによっても、比較的簡単な構造でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
さらに、ウエットシートが取り出し口を通過するときにスリットと取り出し口との間のカバー部材の部分が浮き上がることで、より高い抵抗がウエットシートに与えられるため、取り出し口の開口面積を不必要に狭い面積に設定しなくともよい。言い換えれば、取り出し口の開口面積として比較的広い面積を確保することができる。そのため、利用者は、ウエットシート収容体の使用を開始するときに、蓋体により取り出し口を開け、ウエットシートを取り出し口から楽に取り出すことができる。一方で、利用者は、ウエットシート収容体の使用を終了するときに、取り出し口を通してウエットシートを収容体の内部に楽に収めることができ、蓋体により取り出し口を閉じることができる。
また、湾曲して延びた湾曲部をスリットが有するため、複数のウエットシートが取り出し口から順次取り出された場合であっても、スリットが設けられたカバー部材の部分に亀裂が生ずることを抑えることができる。
また、取り出し口の内縁が曲線部を有し、スリットの湾曲部が曲線部に沿って延びているため、複数のウエットシートが取り出し口から順次取り出された場合であっても、取り出し口の内縁の部分に亀裂が生ずることを抑えることできる。
前記課題は、本発明によれば、折り畳まれるとともに一部が互いに重ね合わされた状態から順次取り出し可能とされた複数のウエットシートであって一枚のウエットシートが取り出されると次のウエットシートが突出する複数のウエットシートを収容する収容体と、前記収容体に取り付けられ、前記収容体のうちの少なくとも一部を覆う蓋体と、を備え、前記収容体は、前記ウエットシートが通過可能な開口面積を有する取り出し口と、前記取り出し口の周囲に設けられ一方の端部と他方の端部とを有し、前記ウエットシートが前記取り出し口を通過するときに前記取り出し口の周囲の部分の浮き上がりを可能とするスリットと、を有し、前記周囲の部分は、前記スリットと前記取り出し口との間の前記収容体の部分であり、前記蓋体は、前記取り出し口を開閉可能であり、前記スリットは、前記取り出し口の内縁の一方の端部側において互いに離れて設けられた前記一方の端部および前記他方の端部から延び前記取り出し口の内縁の他方の端部側で繋がった形状を有することを特徴とするウエットシート収容体により解決される。
前記構成によれば、ウエットシート収容体は、収容体と、蓋体と、を備える。収容体は、ウエットシートが通過可能な開口面積を有する取り出し口を有する。また、取り出し口の周囲には、ウエットシートが取り出し口を通過するときに取り出し口の周囲の部分の浮き上がりを可能とするスリットが設けられている。その周囲の部分は、スリットと取り出し口との間の収容体の部分である。スリットは、一方の端部と、他方の端部と、を有し、取り出し口の内縁の一方の端部側において互いに離れて設けられた一方の端部および他方の端部から延び取り出し口の内縁の他方の端部側で繋がった形状を有する。
そのため、利用者がウエットシートを取り出し口から取り出すと、ウエットシートが取り出し口を通過するときにスリットと取り出し口との間の収容体の部分が浮き上がる。そうすると、ウエットシートは、取り出し口を通過するときに取り出し口の内縁に引っ掛かり易くなる。これにより、収容体は、取り出し口の内縁によりウエットシートに抵抗を与えることができる。すなわち、収容体は、スリットが取り出し口の周囲に設けられていない場合にウエットシートに与えられる抵抗よりも高い抵抗をウエットシートに与えることができる。これにより、比較的簡単な構造でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
また、前述したように、ウエットシートが取り出し口を通過するときには、スリットと取り出し口との間の収容体の部分が浮き上がる。そのため、ウエットシートの引き出し方向からみたときに、ウエットシートが取り出し口を通過するときの取り出し口の見かけ上の開口面積は、ウエットシートが取り出し口を通過する前の取り出し口の見かけ上の開口面積よりも狭い。すなわち、ウエットシートの引き出し方向に垂直な平面に取り出し口を投影したときに、ウエットシートが取り出し口を通過するときの取り出し口の投影面積は、ウエットシートが取り出し口を通過する前の取り出し口の投影面積よりも狭い。そのため、収容体は、スリットが取り出し口の周囲に設けられていない場合にウエットシートに与えられる抵抗よりも高い抵抗をウエットシートに与えることができる。これによっても、比較的簡単な構造でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
そのため、ウエットシート収容体に特別な部材を設ける必要はない。そのため、ウエットシート収容体の製造工程の簡素化を図ることができる。
さらに、ウエットシートが取り出し口を通過するときにスリットと取り出し口との間の収容体の部分が浮き上がることで、より高い抵抗がウエットシートに与えられるため、取り出し口の開口面積を不必要に狭い面積に設定しなくともよい。言い換えれば、取り出し口の開口面積として比較的広い面積を確保することができる。そのため、利用者は、ウエットシート収容体の使用を開始するときに、蓋体により取り出し口を開け、ウエットシートを取り出し口から楽に取り出すことができる。一方で、利用者は、ウエットシート収容体の使用を終了するときに、取り出し口を通してウエットシートを収容体の内部に楽に収めることができ、蓋体により取り出し口を閉じることができる。
前記課題は、本発明によれば、折り畳まれるとともに一部が互いに重ね合わされた状態から順次取り出し可能とされた複数のウエットシートであって一枚のウエットシートが取り出されると次のウエットシートが突出する複数のウエットシートを収容する収容体と、前記収容体に取り付けられ、前記収容体のうちの少なくとも一部を覆うカバー部材と、前記カバー部材に取り付けられ、前記カバー部材に対して回動自在に軸支された蓋体と、を備え、前記カバー部材は、前記ウエットシートが通過可能な開口面積を有する取り出し口と、前記取り出し口の周囲に設けられ一方の端部と他方の端部とを有し、前記ウエットシートが前記取り出し口を通過するときに前記取り出し口の周囲の部分の浮き上がりを可能とするスリットと、を有し、前記周囲の部分は、前記スリットと前記取り出し口との間の前記カバー部材の部分であり、前記蓋体は、前記取り出し口を開閉可能であり、前記スリットは、前記取り出し口の内縁の一方の端部側において互いに離れて設けられた前記一方の端部および前記他方の端部から延び前記取り出し口の内縁の他方の端部側で繋がった形状を有することを特徴とするウエットシート収容体により解決される。
前記構成によれば、ウエットシート収容体は、収容体と、カバー部材と、蓋体と、を備える。カバー部材は、収容体に取り付けられ、収容体のうちの少なくとも一部を覆う。
カバー部材は、ウエットシートが通過可能な開口面積を有する取り出し口を有する。また、取り出し口の周囲には、ウエットシートが取り出し口を通過するときに取り出し口の周囲の部分の浮き上がりを可能とするスリットが設けられている。その周囲の部分は、スリットと取り出し口との間のカバー部材の部分である。スリットは、一方の端部と、他方の端部と、を有し、取り出し口の内縁の一方の端部側において互いに離れて設けられた一方の端部および他方の端部から延び取り出し口の内縁の他方の端部側で繋がった形状を有する。
そのため、利用者がウエットシートを取り出し口から取り出すと、ウエットシートが取り出し口を通過するときにスリットと取り出し口との間のカバー部材の部分が浮き上がる。そうすると、ウエットシートは、取り出し口を通過するときに取り出し口の内縁に引っ掛かり易くなる。これにより、カバー部材は、取り出し口の内縁によりウエットシートに抵抗を与えることができる。すなわち、カバー部材は、スリットが取り出し口の周囲に設けられていない場合にウエットシートに与えられる抵抗よりも高い抵抗をウエットシートに与えることができる。これにより、比較的簡単な構造でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
また、前述したように、ウエットシートが取り出し口を通過するときには、スリットと取り出し口との間のカバー部材の部分が浮き上がる。そのため、ウエットシートの引き出し方向からみたときに、ウエットシートが取り出し口を通過するときの取り出し口の見かけ上の開口面積は、ウエットシートが取り出し口を通過する前の取り出し口の見かけ上の開口面積よりも狭い。すなわち、ウエットシートの引き出し方向に垂直な平面に取り出し口を投影したときに、ウエットシートが取り出し口を通過するときの取り出し口の投影面積は、ウエットシートが取り出し口を通過する前の取り出し口の投影面積よりも狭い。そのため、カバー部材は、スリットが取り出し口の周囲に設けられていない場合にウエットシートに与えられる抵抗よりも高い抵抗をウエットシートに与えることができる。これによっても、比較的簡単な構造でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
さらに、ウエットシートが取り出し口を通過するときにスリットと取り出し口との間のカバー部材の部分が浮き上がることで、より高い抵抗がウエットシートに与えられるため、取り出し口の開口面積を不必要に狭い面積に設定しなくともよい。言い換えれば、取り出し口の開口面積として比較的広い面積を確保することができる。そのため、利用者は、ウエットシート収容体の使用を開始するときに、蓋体により取り出し口を開け、ウエットシートを取り出し口から楽に取り出すことができる。一方で、利用者は、ウエットシート収容体の使用を終了するときに、取り出し口を通してウエットシートを収容体の内部に楽に収めることができ、蓋体により取り出し口を閉じることができる。
好ましくは、前記スリットの前記一方の端部および前記他方の端部は、前記取り出し口の内縁の一方の端部からみて前記収容体の一方の端部側に存在することを特徴とする。
前記構成によれば、ウエットシートが取り出し口を通過するときに浮き上がる部分として、より広い範囲を確保することができる。そのため、ウエットシートは、取り出し口を通過するときに取り出し口の内縁にさらに引っ掛かり易くなる。これにより、いわゆる「ズル」の発生をより一層抑えることができる。
本発明によれば、比較的簡単な構造でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができるとともに、ウエットシートを楽に取り出すことができるウエットシート収容体を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るウエットシート包装体を表す斜視図である。 図1に表した切断面C1−C1における断面図である。 本実施形態に係るウエットシート包装体を表す斜視図である。 本実施形態の収容体を表す平面図である。 ウエットシートが開口部を通過する前の状態を表す図である。 ウエットシートが開口部を通過しているときの状態を表す図である。 ウエットシートが収容体の内部に収められた状態を表す斜視図である。 図7に表した切断面C3−C3における断面図である。 本実施形態の第1変形例の収容体を表す平面図である。 本実施形態の第2変形例の収容体を表す平面図である。 本実施形態の第3変形例の収容体を表す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るウエットシート包装体を表す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るウエットシート包装体を表す平面図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
まず、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態に係るウエットシート包装体を説明する。図1は、蓋体がウエットシート包装体の開口部を閉じた状態を表している。図3は、蓋体がウエットシート包装体の開口部を開いた状態を表している。図3では、説明の便宜上、ウエットシートを省略している。
本実施形態に係るウエットシート包装体10は、複数のウエットシートUTを収容する収容体12と、収容体12に取り付けられた蓋体14と、を備える。ウエットシートUTは、消毒用アルコール液、洗浄液、および洗顔料などの清拭等のための薬液が含浸された紙あるいは不織布で形成されたシート体である。本実施形態に係るウエットシート包装体10では、ウエットシート包装体10が、本発明の「ウエットシート収容体」に相当する。
収容体12は、例えばアルミニウムやポリエチレンラミネートフィルムなどの気密性を有するフィルム素材により形成されており、軟質性あるいは可撓性を有する。図1に表した収容体12では、長手方向Xの一方の端部12Aと他方の端部12Bとが熱圧着されて閉じている。収容体12は、最も大きな面積を有する2つの主面12C、12Dと、側面12E、12Fと、を有する全体的に略直方体の袋である。すなわち、収容体12は、例えば、ピローフィルム包装あるいはピロータイプ合掌貼り包装などと呼ばれる。但し、後述するように、本実施形態の収容体は、ピロータイプの包装には限定されず、また、軟質性あるいは可撓性を有することには限定されない。
前述したように、図1〜図4に表した収容体12は、全体的に軟質性を有している。そのため、利用者は、ウエットシート包装体10をポケット等に入れても強張らず、携帯性に優れたものとして利用できる。
図1、図3および図4に表したように、収容体12は、開口部30を有する。開口部30は、ウエットシートが通過可能な開口面積を有し、主面12Cを形成するフィルムを貫通している。そのため、利用者は、収容体12に収容されたウエットシートUTを開口部30から取り出すことができる。本実施形態に係るウエットシート包装体10では、開口部30が、本発明の「取り出し口」に相当する。
開口部30は、主面12Cに予め形成されていてもよいし、あるいは利用者がウエットシート包装体10の使用開始時に開口予定部ARを除去することにより形成されてもよい。例えば、ウエットシートUTに含浸された薬液が使用前の流通時などに蒸発することを抑えるため、利用者が使用時に開口予定部ARを除去することにより、開口部30が形成される場合がある。
この場合には、使用前の収容体12において、開口部30の輪郭の位置にミシン目等の破断線28が形成されている。利用者が使用時に破断線28を切り取り、破断線28に囲まれた領域(即ち、開口部が形成される予定の部分:「開口予定部」)ARを除去することで、開口部30が形成される。
開口部30の内縁31は、曲線部を有する。例えば、開口部30の内縁31の形状は、略長円形または略楕円形である。あるいは、開口部30の内縁31の形状は、曲線と直線が接続された形状であってもよい。
図2に表したように、ウエットシートUTは、収容体12の内部に折り畳まれた状態で収容され、折り畳まれた状態から開口部30を通して順次取り出し可能とされている。すなわち、ウエットシート包装体10には、利用者がウエットシートUTを開口部30から取り出すと、そのウエットシートUTの下に配置されている次のウエットシートUTの一部が開口部30から突出するポップアップ方式が採用されている。
具体的には、ウエットシートUTは、利用者が複数のウエットシートUT1〜UT3を順次引き出すことができるように折り畳まれている。例えば、複数のウエットシートUT1〜UT3の一部が、互いの間に入って順次重なるように折り返されている。この場合、ウエットシートUTが折られた折り線Qは、収容体12の長手方向X(図1参照)と一致している。
これによって、利用者がUT1を引き出すと、そのUT1と次のUT2との重複部分UTaが開口部30から引き出される。そして、開口部30の周囲に設けられたスリット41の機能により、UT1は、UT2と分離して取り出される。スリット41の機能の詳細については、後述する。なお、図2では、3枚のウエットシートUT1、UT2、UT3を図示しているが、収容体12に収容されるウエットシートUTの枚数は、これだけには限定されない。また、ウエットシートUTの折り畳み方については、公知のポップアップ方式の折り畳み方を採用することができる。ウエットシートUTの折り畳み方は、特には限定されない。
蓋体14は、可撓性を有するシート状として形成されている。図1および図3に表したように、蓋体14は、収容体12に取り付けられ、収容体12のうちの少なくとも一部を覆う。また、蓋体14は、開口部30を開閉する。すなわち、蓋体14は、開口部30を上から覆い隠したり、開口部30を露出させたりすることができる。
具体的には、図2に表した一点鎖線で囲った拡大図のように、蓋体14は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等の合成樹脂シート等からなる基層17を有している。図1に表したように、基層17の上には、例えば「OPEN」の文字や図形等が印刷されている。このような印刷を保護するため、基層17の上側(外側:収容体12とは反対側)にはコーティング層16が設けられている。一方で、基層17の下側(内側:収容体12側)には接着部18が設けられている。
収容体12および蓋体14は、接着部18により互いに再貼着および再剥離を可能とされている。接着部18としては、例えば、ポリエステル系、アクリル系の感圧接着剤を利用することができる。蓋体14が開口部30を閉じた状態において、接着部18は、開口部30の全周囲における基層17の裏面(下側の面)に設けられている。但し、図1に表した「OPEN」の文字が印刷された一方の端部14a側には、接着部18は設けられていない。一方の端部14a以外の基層17の裏面であって、開口部30の全周囲における裏面に、接着部18が設けられている。
このようにして、利用者は、蓋体14を収容体12から繰り返して剥がしたり、蓋体14を収容体12に繰り返して貼り付けたりすることができる。また、一方の端部14a側には接着部18が設けられていないので、利用者は、一方の端部14a側から他方の端部14b側に向けて蓋体14を容易に剥がすことができる。
なお、本実施形態に係るウエットシート包装体10では、接着部18は、蓋体14に設けられている。但し、接着部18は、蓋体14ではなく収容体12の主面12Cに設けられていてもよい。この場合には、接着部18は、一方の端部14a以外の収容体12の主面12Cであって、開口部30の全周囲における主面12Cに設けられる。あるいは、接着部18は、収容体12の主面12Cと、蓋体14の裏面と、の両方に設けられていてもよい。
図1、図3および図4に表したように、収容体12は、スリット41を有する。スリット41は、開口部30の周囲に設けられている。具体的には、スリット41は、開口部30の内縁31と、開口部30を閉じた状態の蓋体14の外縁14cと、の間に設けられている。スリット41は、開口部30の全周囲ではなく、開口部30の周囲の一部に設けられ、一方の端部43と、他方の端部44と、を有する。
スリット41は、湾曲して延びた湾曲部42を有する。湾曲部42は、開口部30の内縁31の曲線部に沿って延びている。図1、図3および図4に表した例では、スリット41の全体は、開口部30の内縁31に沿って延びている。なお、スリット41は、必ずしも湾曲部42を有していなくともよい。また、湾曲部42は、必ずしも開口部30の内縁31の曲線部に沿って延びていなくともよい。この詳細については、後述する。
スリット41は、ウエットシートUTが開口部30を通過するときに、開口部30の周囲の部分12G、すなわちスリット41と開口部30との間の収容体12の部分12Gの浮き上がりを可能とする。
次に、図5および図6を参照して、ウエットシートが開口部を通過するときの状態を説明する。なお、図5(a)および図6(a)は、図4に表した切断面C2−C2に相当する。図5(b)は、図5(a)に表した矢印A1の方向に開口部30をみたときの平面図である。図6(b)は、図6(a)に表した矢印A2の方向に開口部30をみたときの平面図である。
図5(a)では、ウエットシートUTの一部が開口部30から収容体12の外側に突出している。このとき、ウエットシートUTは、開口部30の内縁31には引っ掛かっていない。あるいは、ウエットシートUTは、開口部30の内縁31に接触している場合であっても、開口部30の内縁31から力をほとんど受けていない。言い換えれば、開口部30の内縁31は、ウエットシートUTに対して抵抗をほとんど与えていない。そのため、スリット41と開口部30との間の収容体12の部分12Gは、浮き上がっておらず、スリット41の外側の部分と略同じ高さに存在している。
ここで、図1〜図4に関して前述したように、本実施形態に係るウエットシート包装体10には、ポップアップ方式が採用されている。ポップアップ方式では、複数のウエットシート同士の貼り付きが強い場合がある。そうすると、利用者がウエットシートを取り出し口から取り出したときに、そのウエットシートの下に配置されている次のウエットシートが続けて取り出し口から取り出されるといういわゆる「ズル」が生ずることがある。
また、収容体が可撓性を有するフィルム素材により形成された場合において、ウエットシートの取り出し口として機能する開口部だけが設けられていると、収容体の単体ではいわゆる「ズル」の発生を抑えることができないことがある。
これに対して、本実施形態に係るウエットシート包装体10では、スリット41は、ウエットシートUTが開口部30を通過するときに、スリット41と開口部30との間の収容体12の部分12Gの浮き上がりを可能とする。
すなわち、図6(a)に表したように、利用者が開口部30からウエットシートUTを取り出すと、ウエットシートUTは、開口部30を通過するときに開口部30の内縁31に接触する。そうすると、ウエットシートUTは、開口部30の内縁31から力を受ける。言い換えれば、開口部30の内縁31は、ウエットシートUTから力を受ける。そうすると、スリット41が開口部30の周囲に設けられているため、図6(a)に表したように、スリット41と開口部30との間の収容体12の部分12Gが浮き上がる。つまり、スリット41は、ウエットシートUTが開口部30を通過するときに、スリット41と開口部30との間の収容体12の部分12Gの浮き上がりを可能としている。そうすると、ウエットシートUTは、開口部30を通過するときに開口部30の内縁31に引っ掛かる。具体的には、ウエットシートUTは、開口部30の内縁31のうちで他方の端部12B(図1参照)側の端部34に引っ掛かる。
このように、ウエットシートUTが開口部30を通過するときに、スリット41と開口部30との間の収容体12の部分12Gが浮き上がるため、ウエットシートUTは、開口部30を通過するときに開口部30の内縁31に引っ掛かり易くなる。
これにより、収容体12は、開口部30の内縁31によりウエットシートUTに抵抗を与えることができる。すなわち、収容体12は、スリット41が開口部30の周囲に設けられていない場合にウエットシートUTに与えられる抵抗よりも高い抵抗をウエットシートUTに与えることができる。これにより、比較的簡単な構造でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
また、収容体12の部分12Gが浮き上がるため、ウエットシートUTの引き出し方向からみたときに、ウエットシートUTが開口部30を通過するときの開口部30の見かけ上の開口面積は、ウエットシートUTが開口部30を通過する前の開口部30の見かけ上の開口面積よりも狭い。すなわち、図5(a)および図5(b)に表したように、ウエットシートUTが開口部30を通過する前において、ウエットシートUTの引き出し方向(例えば矢印A1とは反対方向)に垂直な平面S11に開口部30を投影したときの開口部30の面積は、投影面積S1である。一方で、図6(a)および図6(b)に表したように、ウエットシートUTが開口部30を通過する場合において、ウエットシートUTの引き出し方向(例えば矢印A2とは反対方向)に垂直な平面S12に開口部30を投影したときの開口部30の面積は、投影面積S2である。そして、収容体12の部分12Gが浮き上がるため、投影面積S2は、投影面積S1よりも狭い。
そのため、収容体12は、スリット41が開口部30の周囲に設けられていない場合にウエットシートUTに与えられる抵抗よりも高い抵抗をウエットシートUTに与えることができる。これによっても、比較的簡単な構造でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。また、収容体12が可撓性を有するフィルム素材により形成されていても、収容体12の単体でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
そのため、ウエットシート包装体10に特別な部材を設ける必要はない。そのため、ウエットシート包装体10の製造工程の簡素化を図ることができる。また、ウエットシート包装体の単体ではいわゆる「ズル」の発生を抑えることができない場合がある。この場合には、ウエットシート包装体とは別の容器(例えば、硬質な材料により形成された箱形の容器)が必要になることがある。そうすると、別の容器の内部にウエットシート包装体を設置する作業が利用者にとって煩雑になることがある。また、利用者は、別の容器を利用する場合には、ウエットシート包装体とは別の容器を購入し準備しなければならない。これに対して、本実施形態に係るウエットシート包装体10によれば、利用者は、例えば硬質な材料により形成された箱形の容器などを準備する必要はない。そのため、利用者が箱形の容器の内部にウエットシート包装体を設置するという煩雑な作業を解消することができる。
また、前述したように、ウエットシートUTが開口部30を通過するときに、スリット41と開口部30との間の収容体12の部分12Gが浮き上がることで、より高い抵抗がウエットシートUTに与えられる。そのため、開口部30の開口面積を不必要に狭い面積に設定しなくともよい。言い換えれば、開口部30の開口面積として比較的広い面積を確保することができる。そのため、利用者は、ウエットシート包装体10の使用を開始するときに、蓋体14により開口部30を開け、ウエットシートUTを開口部30から楽に取り出すことができる。具体的には、利用者は、蓋体14の一部を収容体12から剥離または再剥離して開口部30を開けることができる。一方で、利用者は、ウエットシート包装体10の使用を終了するときに、開口部30を通してウエットシートUTを収容体12の内部に楽に収めることができ、蓋体14により開口部30を閉じることができる。具体的には、利用者は、蓋体14を収容体12に再貼着して開口部30を閉じることができる。
図5(b)に表したように、開口部30の内縁31のうちで一方の端部12A(図1参照)側の端部33を基準としてみたとき、スリット41の端部43、44は、一方の端部12Aの側に存在する。具体的には、スリット41の端部43、44は、開口部30の内縁31の端部33からみて収容体12の一方の端部12A側に存在し、スリット41の端部43、44と、開口部30の内縁31の端部33と、の間には、長手方向Xの距離D1が存在する。
これにより、ウエットシートUTが開口部30を通過するときに浮き上がる部分12Gとして、より広い範囲を確保することができる。そのため、ウエットシートUTは、開口部30を通過するときに開口部30の内縁31にさらに引っ掛かり易くなる。これにより、可撓性を有する収容体12の単体でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
なお、距離D1は、ゼロであってもよい。つまり、長手方向Xに沿ってみたときに、スリット41の端部43、44は、開口部30の内縁31の端部33と同じ位置に存在していてもよい。この場合であっても、ウエットシートUTが開口部30を通過するときに浮き上がる部分12Gとして、より広い範囲を確保することができる。
前述したように、利用者は、一方の端部14a側から他方の端部14b側に向けて蓋体14を容易に剥がすことができる。また、スリット41は、一方の端部43および他方の端部44から蓋体14の他方の端部14b側に向かって延びている。そのため、利用者が蓋体14を剥がしたときに、一方の端部43および他方の端部44において亀裂が生ずることを抑えることができる。
また、湾曲して延びた湾曲部42をスリット41が有するため、収容体12に対する蓋体14の再貼着および再剥離が繰り返された場合や、複数のウエットシートUTが開口部30から順次取り出された場合であっても、スリット41が設けられた収容体12の部分に亀裂が生ずることを抑えることができる。
さらに、開口部30の内縁31が曲線部を有し、スリット41の湾曲部42が曲線部に沿って延びているため、収容体12に対する蓋体14の再貼着および再剥離が繰り返された場合や、複数のウエットシートUTが開口部30から順次取り出された場合であっても、開口部30の内縁31の部分に亀裂が生ずることを抑えることできる。また、収容体12に対する蓋体14の再貼着および再剥離が繰り返された場合であっても、スリット41が設けられた収容体12の部分に亀裂が生ずることをより抑えることができる。
次に、図7および図8を参照して、ウエットシートが収容体の内部に収められた状態を説明する。なお、図8(a)は、蓋体14が開口部30を開いた状態を表す断面図である。図8(b)は、蓋体14が開口部30を閉じた状態を表す断面図である。
図1、図3および図4に関して前述したように、スリット41は、開口部30の内縁31と、開口部30を閉じた状態の蓋体14の外縁14cと、の間に設けられている。つまり、スリット41は、開口部30を閉じた状態の蓋体14の外縁14cよりも内側に配置される。言い換えれば、開口部30を閉じた状態の蓋体14の外縁14cは、スリット41よりも外側に配置される。
そのため、図7および図8(a)に表したように、利用者は、ウエットシートUTの一部UTbが開口部30から突出した状態のままで、開口部30から突出したウエットシートUTの一部UTbをスリット41を通して収容体12の内部に収めることができる。そして、図8(b)に表したように、利用者が蓋体14を収容体12に再貼着することにより、開口部30から突出したウエットシートUTの一部UTbがスリット41を通して収容体12の内部に収められた状態のままで、蓋体14は開口部30を閉じることができる。
これにより、利用者は、ウエットシート包装体10の使用を終了するときに、開口部30を通してウエットシートUTの全てを収容体12の内部に収めなくとも、ウエットシート包装体10の使用を楽に終了することができる。また、蓋体14は、開口部30から突出したウエットシートUTの一部UTbがスリット41を通して収容体12の内部に収められた状態のままで開口部30を閉じることができる。そのため、この状態であっても、ウエットシートUTの乾燥を抑えることができる。
次に、図9を参照して、本実施形態の第1変形例の収容体を説明する。図9は、図5(a)に表した矢印A1の方向に開口部をみたときの平面図に相当し、開口部を拡大して表したものである。
図9に表した第1変形例の収容体12Xでは、開口部30Aの内縁31Aの形状は、円形である。すなわち、開口部30Aの内縁31Aの全てが、曲線部である。スリット41Aは、開口部30Aの周囲に設けられている。具体的には、スリット41Aは、開口部30Aの全周囲ではなく、開口部30Aの周囲の一部に設けられ、一方の端部43Aと、他方の端部44Aと、を有する。
スリット41Aは、湾曲して延びた湾曲部42Aを有する。湾曲部42Aは、開口部30Aの内縁31Aの曲線部に沿って延びている。本変形例では、スリット41Aの全体は、開口部30Aの内縁31Aに沿って延びている。
本変形例によれば、図1〜図8に関して前述した収容体12と同様に、スリット41Aは、ウエットシートUTが開口部30Aを通過するときに、開口部30Aの周囲の部分12G、すなわちスリット41Aと開口部30Aとの間の収容体12の部分12Gの浮き上がりを可能としている。そうすると、ウエットシートUTは、開口部30Aを通過するときに開口部30Aの内縁31Aに引っ掛かる。具体的には、ウエットシートUTは、開口部30Aの内縁31Aのうちで他方の端部12B(図1参照)側の端部34Aに引っ掛かる。
これにより、収容体12Xは、可撓性を有するフィルム素材により形成されていても、開口部30Aの内縁31AによりウエットシートUTに抵抗を与えることができる。すなわち、収容体12Xは、スリット41Aが開口部30Aの周囲に設けられていない場合にウエットシートUTに与えられる抵抗よりも高い抵抗をウエットシートUTに与えることができる。これにより、可撓性を有する収容体12Xの単体でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
また、開口部30Aの内縁31Aの形状が円形であり、スリット41Aが開口部30Aの内縁31Aに沿って延びているため、開口部30Aの内縁31Aおよびスリット41が設けられた収容体12Xの部分に亀裂が生ずることをより抑えることができる。
図9に表したように、開口部30Aの内縁31Aのうちで一方の端部12A(図1参照)側の端部33Aを基準としてみたとき、スリット41Aの端部43A、44Aは、一方の端部12Aの側に存在する。具体的には、スリット41Aの端部43A、44Aは、開口部30Aの内縁31Aの端部33Aからみて収容体12Xの一方の端部12A側に存在し、スリット41Aの端部43A、44Aと、開口部30Aの内縁31Aの端部33Aと、の間には、長手方向Xの距離D2が存在する。
これにより、ウエットシートUTが開口部30Aを通過するときに浮き上がる部分12Gとして、より広い範囲を確保することができる。そのため、ウエットシートUTは、開口部30Aを通過するときに開口部30Aの内縁31Aにさらに引っ掛かり易くなる。これにより、可撓性を有する収容体12Xの単体でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
次に、図10を参照して、本実施形態の第2変形例の収容体を説明する。図10は、図5(a)に表した矢印A1の方向に開口部をみたときの平面図に相当し、開口部を拡大して表したものである。
図10に表した第2変形例の収容体12Yでは、開口部30は、図1〜図8に関して前述した収容体12の開口部30と同じである。
本変形例のスリット41Bは、開口部30の周囲に設けられている。具体的には、スリット41Bは、開口部30の全周囲ではなく、開口部30の周囲の一部に設けられ、一方の端部43Bと、他方の端部44Bと、を有する。スリット41Bは、湾曲部を有しておらず、直線部を有する。具体的には、スリット41Bは、矩形状に延びている。
本変形例によれば、図1〜図8に関して前述した収容体12と同様に、スリット41Bは、ウエットシートUTが開口部30を通過するときに、開口部30の周囲の部分12G、すなわちスリット41Bと開口部30との間の収容体12の部分12Gの浮き上がりを可能としている。そうすると、ウエットシートUTは、開口部30を通過するときに開口部30の内縁31に引っ掛かる。具体的には、ウエットシートUTは、開口部30の内縁31のうちで他方の端部12B(図1参照)側の端部34に引っ掛かる。
これにより、収容体12Yは、可撓性を有するフィルム素材により形成されていても、開口部30の内縁31によりウエットシートUTに抵抗を与えることができる。すなわち、収容体12Yは、スリット41Bが開口部30の周囲に設けられていない場合にウエットシートUTに与えられる抵抗よりも高い抵抗をウエットシートUTに与えることができる。これにより、可撓性を有する収容体12Yの単体でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
図10に表したように、開口部30の内縁31のうちで一方の端部12A(図1参照)側の端部33を基準としてみたとき、スリット41Bの端部43B、44Bは、一方の端部12Aの側に存在する。具体的には、スリット41Bの端部43B、44Bは、開口部30の内縁31の端部33からみて収容体12Yの一方の端部12A側に存在し、スリット41Bの端部43B、44Bと、開口部30の内縁31の端部33と、の間には、長手方向Xの距離D3が存在する。
これにより、ウエットシートUTが開口部30を通過するときに浮き上がる部分12Gとして、より広い範囲を確保することができる。そのため、ウエットシートUTは、開口部30を通過するときに開口部30の内縁31にさらに引っ掛かり易くなる。これにより、可撓性を有する収容体12Yの単体でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
次に、図11を参照して、本実施形態の第3変形例の収容体を説明する。図11は、図5(a)に表した矢印A1の方向に開口部をみたときの平面図に相当し、開口部を拡大して表したものである。
図11に表した第3変形例の収容体12Zでは、開口部30は、図1〜図8に関して前述した収容体12の開口部30と同じである。
本変形例のスリット41Cは、開口部30の周囲に設けられている。具体的には、スリット41Cは、開口部30の全周囲ではなく、開口部30の周囲の一部に設けられ、一方の端部43Cと、他方の端部44Cと、を有する。スリット41Cは、湾曲部を有しておらず、直線部を有する。具体的には、スリット41Cは、一方の端部43Cおよび他方の端部44Cの側で開き、一方の端部43Cおよび他方の端部44Cとは反対の側で閉じている。すなわち、図11に表したように、スリット41Cは、いわゆるV字形状に延びている。
本変形例によれば、図1〜図8に関して前述した収容体12と同様に、スリット41Cは、ウエットシートUTが開口部30を通過するときに、開口部30の周囲の部分12G、すなわちスリット41Cと開口部30との間の収容体12の部分12Gの浮き上がりを可能としている。そうすると、ウエットシートUTは、開口部30を通過するときに開口部30の内縁31に引っ掛かる。具体的には、ウエットシートUTは、開口部30の内縁31のうちで他方の端部12B(図1参照)側の端部34に引っ掛かる。
これにより、収容体12Zは、可撓性を有するフィルム素材により形成されていても、開口部30の内縁31によりウエットシートUTに抵抗を与えることができる。すなわち、収容体12Zは、スリット41Cが開口部30の周囲に設けられていない場合にウエットシートUTに与えられる抵抗よりも高い抵抗をウエットシートUTに与えることができる。これにより、可撓性を有する収容体12Zの単体でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
図11に表したように、開口部30の内縁31のうちで一方の端部12A(図1参照)側の端部33を基準としてみたとき、スリット41Cの端部43C、44Cは、一方の端部12Aの側に存在する。具体的には、スリット41Cの端部43C、44Cは、開口部30の内縁31の端部33からみて収容体12Zの一方の端部12A側に存在し、スリット41Cの端部43C、44Cと、開口部30の内縁31の端部33と、の間には、長手方向Xの距離D4が存在する。
これにより、ウエットシートUTが開口部30を通過するときに浮き上がる部分12Gとして、より広い範囲を確保することができる。そのため、ウエットシートUTは、開口部30を通過するときに開口部30の内縁31にさらに引っ掛かり易くなる。これにより、可撓性を有する収容体12Zの単体でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。
次に、図12を参照して、本発明の第2実施形態に係るウエットシート収容体を説明する。なお、第2実施形態に係るウエットシート収容体の構成要素が、図1〜図11に関して前述した第1実施形態に係るウエットシート収容体の構成要素と同様である場合には、重複する説明は適宜省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図12に表したウエットシート収容体10Aは、複数のウエットシートUT(図2参照)を収容する収容体51と、収容体51に取り付けられたカバー部材22と、カバー部材22に取り付けられた蓋体21と、を備える。収容体51は、図1〜図4に関して前述した収容体12と同様に、軟質性あるいは可撓性を有し、例えば、ピローフィルム包装あるいはピロータイプ合掌貼り包装などと呼ばれる。すなわち、図12に表した収容体51では、長手方向Xの一方の端部51Aと他方の端部51Bとが熱圧着されて閉じている。収容体51の主面51Cには、開口部30が設けられている。開口部30は、図1〜図4に関して前述した通りである。
カバー部材22は、収容体51に取り付けられ、収容体51のうちの少なくとも一部を覆う。カバー部材22は、収容体51の主面51Cに固定され、ウエットシートUTが通過可能な開口面積を有する取り出し口30Bを有する。ウエットシートUTは、収容体51の内部に折り畳まれた状態で収容され、折り畳まれた状態から開口部30および取り出し口30Bを通して順次取り出し可能とされている。すなわち、ウエットシート収容体10Aには、ポップアップ方式が採用されている。
蓋体21は、カバー部材22に対して回動自在に軸支されており、取り出し口30Bを開閉する。すなわち、蓋体21は、取り出し口30Bを上から覆い隠したり、取り出し口30Bを露出させたりすることができる。
蓋体21には、蓋体21が閉じたときにカバー部材22に向かって突出する突起部21aが設けられている。一方で、カバー部材22には、蓋体21が閉じたときに蓋体21に向かって突出する突起部22aが設けられている。蓋体21が閉じると、蓋体21の突起部21aは、カバー部材22の突起部22aに接触または近接する。これにより、蓋体21は、閉じることで収容体51の内部の気密性を確保することができる。
カバー部材22は、スリット41Dを有する。スリット41Dは、取り出し口30Bの周囲に設けられている。具体的には、スリット41Dは、取り出し口30Bの内縁31Bと、取り出し口30Bを閉じた状態の蓋体21の外縁21cと、の間に設けられている。スリット41Dは、取り出し口30Bの全周囲ではなく、取り出し口30Bの周囲の一部に設けられ、一方の端部43Dと、他方の端部44Dと、を有する。スリット41Dは、湾曲して延びた湾曲部42Dを有する。湾曲部42Dは、取り出し口30Bの内縁31Bの曲線部に沿って延びている。
スリット41Dは、ウエットシートUTが取り出し口30Bを通過するときに、取り出し口30Bの周囲の部分22G、すなわちスリット41Dと取り出し口30Bとの間のカバー部材22の部分22Gの浮き上がりを可能とする。つまり、図12に表したウエットシート収容体10Aでは、ウエットシートUTが取り出し口30Bを通過するときに取り出し口30Bの周囲の部分22Gの浮き上がりを可能とするスリット41Dがカバー部材22に設けられている。この点において、図12に表したウエットシート収容体10Aは、図1〜図8に関して前述したウエットシート包装体10とは異なる。
本実施形態に係るウエットシート収容体10Aによれば、利用者が取り出し口30BからウエットシートUTを取り出すと、ウエットシートUTは、取り出し口30Bを通過するときに取り出し口30Bの内縁31Bに接触する。そうすると、ウエットシートUTは、取り出し口30Bの内縁31Bから力を受ける。言い換えれば、取り出し口30Bの内縁31Bは、ウエットシートUTから力を受ける。そうすると、スリット41Dが取り出し口30Bの周囲に設けられているため、スリット41Dと取り出し口30Bとの間のカバー部材22の部分22Gが浮き上がる。つまり、スリット41Dは、ウエットシートUTが取り出し口30Bを通過するときに、スリット41Dと取り出し口30Bとの間のカバー部材22の部分22Gの浮き上がりを可能としている。そうすると、ウエットシートUTは、取り出し口30Bを通過するときに取り出し口30Bの内縁31Bに引っ掛かる。
このように、ウエットシートUTが取り出し口30Bを通過するときに、スリット41Dと取り出し口30Bとの間のカバー部材22の部分22Gが浮き上がるため、ウエットシートUTは、取り出し口30Bを通過するときに取り出し口30Bの内縁31Bに引っ掛かり易くなる。
これにより、カバー部材22は、取り出し口30Bの内縁31BによりウエットシートUTに抵抗を与えることができる。すなわち、カバー部材22は、スリット41Dが取り出し口30Bの周囲に設けられていない場合にウエットシートUTに与えられる抵抗よりも高い抵抗をウエットシートUTに与えることができる。これにより、比較的簡単な構造でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。また、他の効果についても、図1〜図8に関して前述したウエットシート包装体10の効果と同様の効果を得ることができる。
次に、図13を参照して、本発明の第3実施形態に係るウエットシート収容体を説明する。なお、第3実施形態に係るウエットシート収容体の構成要素が、図1〜図11に関して前述した第1実施形態に係るウエットシート収容体の構成要素と同様である場合には、重複する説明は適宜省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図13に表したウエットシート収容体10Bは、収容体52と、収容体52に取り付けられた蓋体14Bと、を備える。収容体52は、例えばポリエチレンやポリプロピレンなどの硬質な材料により形成された箱形の容器であり、複数のウエットシートUT(図2参照)を収容した例えばピローフィルム包装などを収容する。すなわち、図13に表した収容体52は、複数のウエットシートUTを収容した例えば包装体53などを収容する。これにより、収容体52は、複数のウエットシートUTを収容することができる。
収容体52には、ウエットシートUTが通過可能な開口面積を有する取り出し口30Cが形成されている。ウエットシートUTは、収容体52が収容する例えばピローフィルム包装の内部に折り畳まれた状態で収容され、折り畳まれた状態からピローフィルム包装の開口部30および取り出し口30Cを通して順次取り出し可能とされている。すなわち、ウエットシート収容体10Bの収容体52が収容する例えばピローフィルム包装には、ポップアップ方式が採用されている。なお、収容体52が収容するウエットシートUTの包装体は、ピローフィルム包装には限定されない。
蓋体14Bは、収容体52に対して回動自在に軸支されており、取り出し口30Cを開閉する。すなわち、蓋体14Bは、取り出し口30Cを上から覆い隠したり、取り出し口30Cを露出させたりすることができる。蓋体14Bには、蓋体14Bが閉じたときに収容体52に向かって突出する突起部14dが設けられている。突起部14dは、蓋体14Bが閉じたときに収容体52に接触または近接することにより気密性を確保することができる。
収容体52は、スリット41Eを有する。スリット41Eは、取り出し口30Cの周囲に設けられている。具体的には、スリット41Eは、取り出し口30Cの内縁31Cと、取り出し口30Cを閉じた状態の蓋体14Bの外縁14eと、の間に設けられている。スリット41Eは、取り出し口30Cの全周囲ではなく、取り出し口30Cの周囲の一部に設けられ、一方の端部43Eと、他方の端部44Eと、を有する。スリット41Eは、湾曲して延びた湾曲部42Eを有する。湾曲部42Eは、取り出し口30Cの内縁31Cの曲線部に沿って延びている。
スリット41Eは、ウエットシートUTが取り出し口30Cを通過するときに、取り出し口30Cの周囲の部分52G、すなわちスリット41Eと取り出し口30Cとの間の収容体52の部分52Gの浮き上がりを可能とする。つまり、図13に表したウエットシート収容体10Bでは、ウエットシートUTが取り出し口30Cを通過するときに取り出し口30Cの周囲の部分52Gの浮き上がりを可能とするスリット41Eが収容体52に設けられている。この点において、図13に表したウエットシート収容体10Bは、図1〜図8に関して前述したウエットシート包装体10と同じであり、図12に関して前述したウエットシート収容体10Aとは異なる。
本実施形態に係るウエットシート収容体10Bによれば、図1〜図8および図12に関して前述した作用と同様の作用により、比較的簡単な構造でいわゆる「ズル」の発生を抑えることができる。また、他の効果についても、図1〜図8に関して前述したウエットシート包装体10の効果と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
10・・・ウエットシート包装体、 10A、10B・・・ウエットシート収容体、 12・・・収容体、 12A・・・一方の端部、 12B・・・他方の端部、 12C、12D・・・主面、 12E、12F・・・側面、 12G・・・部分、 12X、12Y、12Z・・・収容体、 14、14B・・・蓋体、 14a・・・一方の端部、 14b・・・他方の端部、 14c、14e・・・外縁、 14d・・・突起部、 16・・・コーティング層、 17・・・基層、 18・・・接着部、 21・・・蓋体、 21a・・・突起部、 21c・・・外縁、 22・・・カバー部材、 22a・・・突起部、 22G・・・部分、 28・・・破断線、 30、30A・・・開口部、 30B、30C・・・取り出し口、 31、31A、31B、31C・・・内縁、 33、33A、34、34A・・・端部、 41、41A、41B、41C、41D、41E・・・スリット、 42、42A、42D、42E・・・湾曲部、 43、43A、43B、43C、43D、43E・・・一方の端部、 44、44A、44B、44C、44D、44E・・・他方の端部、 51・・・収容体、 51A・・・一方の端部、 51B・・・他方の端部、 51C・・・主面、 52・・・収容体、 52G・・・部分、 53・・・包装体、 AR・・・開口予定部、 D1、D2、D3、D4・・・距離、 S1・・・投影面積、 S11、S12・・・平面、 S2・・・投影面積、 UT、UT1、UT2、UT3・・・ウエットシート、 UTa・・・重複部分、 UTb・・・一部

Claims (5)

  1. 折り畳まれるとともに一部が互いに重ね合わされた状態から順次取り出し可能とされた複数のウエットシートであって一枚のウエットシートが取り出されると次のウエットシートが突出する複数のウエットシートを収容する収容体と、
    前記収容体に取り付けられ、前記収容体のうちの少なくとも一部を覆う蓋体と、
    を備え、
    前記収容体は、
    前記ウエットシートが通過可能な開口面積を有する取り出し口と、
    前記取り出し口の周囲に設けられ、前記ウエットシートが前記取り出し口を通過するときに前記取り出し口の周囲の部分の浮き上がりを可能とし、湾曲して延びた湾曲部を有するスリットと、
    を有し、
    前記周囲の部分は、前記スリットと前記取り出し口との間の前記収容体の部分であり、
    前記蓋体は、前記取り出し口を開閉可能であり、
    前記取り出し口の内縁は、曲線部を有し、
    前記湾曲部は、前記曲線部に沿って延びたことを特徴とするウエットシート収容体。
  2. 折り畳まれるとともに一部が互いに重ね合わされた状態から順次取り出し可能とされた複数のウエットシートであって一枚のウエットシートが取り出されると次のウエットシートが突出する複数のウエットシートを収容する収容体と、
    前記収容体に取り付けられ、前記収容体のうちの少なくとも一部を覆うカバー部材と、
    前記カバー部材に取り付けられ、前記カバー部材に対して回動自在に設けられた蓋体と、
    を備え、
    前記カバー部材は、
    前記ウエットシートが通過可能な開口面積を有する取り出し口と、
    前記取り出し口の周囲に設けられ、前記ウエットシートが前記取り出し口を通過するときに前記取り出し口の周囲の部分の浮き上がりを可能とし、湾曲して延びた湾曲部を有するスリットと、
    を有し、
    前記周囲の部分は、前記スリットと前記取り出し口との間の前記カバー部材の部分であり、
    前記蓋体は、前記取り出し口を開閉可能であり、
    前記取り出し口の内縁は、曲線部を有し、
    前記湾曲部は、前記曲線部に沿って延びたことを特徴とするウエットシート収容体。
  3. 折り畳まれるとともに一部が互いに重ね合わされた状態から順次取り出し可能とされた複数のウエットシートであって一枚のウエットシートが取り出されると次のウエットシートが突出する複数のウエットシートを収容する収容体と、
    前記収容体に取り付けられ、前記収容体のうちの少なくとも一部を覆う蓋体と、
    を備え、
    前記収容体は、
    前記ウエットシートが通過可能な開口面積を有する取り出し口と、
    前記取り出し口の周囲に設けられ一方の端部と他方の端部とを有し、前記ウエットシートが前記取り出し口を通過するときに前記取り出し口の周囲の部分の浮き上がりを可能とするスリットと、
    を有し、
    前記周囲の部分は、前記スリットと前記取り出し口との間の前記収容体の部分であり、
    前記蓋体は、前記取り出し口を開閉可能であり、
    前記スリットは、前記取り出し口の内縁の一方の端部側において互いに離れて設けられた前記一方の端部および前記他方の端部から延び前記取り出し口の内縁の他方の端部側で繋がった形状を有することを特徴とするウエットシート収容体。
  4. 折り畳まれるとともに一部が互いに重ね合わされた状態から順次取り出し可能とされた複数のウエットシートであって一枚のウエットシートが取り出されると次のウエットシートが突出する複数のウエットシートを収容する収容体と、
    前記収容体に取り付けられ、前記収容体のうちの少なくとも一部を覆うカバー部材と、
    前記カバー部材に取り付けられ、前記カバー部材に対して回動自在に軸支された蓋体と、
    を備え、
    前記カバー部材は、
    前記ウエットシートが通過可能な開口面積を有する取り出し口と、
    前記取り出し口の周囲に設けられ一方の端部と他方の端部とを有し、前記ウエットシートが前記取り出し口を通過するときに前記取り出し口の周囲の部分の浮き上がりを可能とするスリットと、
    を有し、
    前記周囲の部分は、前記スリットと前記取り出し口との間の前記カバー部材の部分であり、
    前記蓋体は、前記取り出し口を開閉可能であり、
    前記スリットは、前記取り出し口の内縁の一方の端部側において互いに離れて設けられた前記一方の端部および前記他方の端部から延び前記取り出し口の内縁の他方の端部側で繋がった形状を有することを特徴とするウエットシート収容体。
  5. 前記スリットの前記一方の端部および前記他方の端部は、前記取り出し口の内縁の一方の端部からみて前記収容体の一方の端部側に存在することを特徴とする請求項またはに記載のウエットシート収容体。

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