JP6676418B2 - 空調機 - Google Patents

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Description

本発明は、室内の空気の調和を図る空調機に関する。
例えば、特許文献1に記載の発明では、圧縮サイクルと冷媒ポンプサイクルとを切替運転することにより、消費動力及び消費電力の低減を図っている。すなわち、圧縮サイクルは、蒸気圧縮式冷凍サイクルにて室内の空調を実行する。冷媒ポンプサイクルは、室外空気と熱交換した液相冷媒を室内空気と熱交換することにより、室外の熱を利用して室内の空調を実行する。
冷媒ポンプサイクルで空調機を運転する場合、外気温度や運転状況により、出力可能な空調能力が異なる。
冷媒ポンプサイクルにて出力可能な空調能力以下の範囲であれば、冷媒ポンプサイクルは圧縮サイクルに比べて小さい消費動力で当該空調能力を得ることができる。つまり、冷媒ポンプサイクルにて出力可能な空調能力以下の場合には、冷媒ポンプサイクルで空調機を運転することにより、消費動力の低減を図ることができる。
特開2012−88033号公報
ところで、複数の空調機で同一の室内を空調する場合において、各空調機が他の空調機の運転状態を考慮することなく、自己の運転状態のみを考慮して圧縮サイクルと冷媒ポンプサイクルと切替運転すると、以下の問題が発生する。
すなわち、各空調機は、運転状態を示すパラメータが予め設定された閾値を満足したときに運転を切り替える。このため、空調システム全体として空調能力に余裕がある場合であっても、閾値を満足しない空調機は、圧縮サイクルから冷媒ポンプサイクルに運転が切り替わらない。つまり、空調システム全体として空調能力に余裕がある場合であっても、圧縮サイクルが継続されるため、効果的に省動力を達成することができない。
本発明は、上記点に鑑み、複数の空調機で構成される空調システムに適用される空調機において、省動力を達成可能な空調機を提供することを目的とする。
本願に係る空調機は、圧縮機(5E)を稼働させて室内の空調を実行する第1運転モード、及び圧縮機(5E)を稼働させることなく室外の熱を利用して室内の空調を実行する第2運転モードを切り替えて実行することが可能な空調機において、第2運転モードを実行するか否かを決定するための処理を実行する判定部を備える。
第1運転モード時に出力可能な空調能力を第1定格能力(W1)とし、第2運転モード時に出力可能な空調能力を第2定格能力(W2)とし、第1定格能力(W1)と第2定格能力(W2)との差を定格余裕能力(W3)としたとき、判定部は、第1取得処理(S1)、第2取得処理(S3)、発信処理(S5)、受信処理(S7)及び第3取得処理(S9)等を実行することができる。
第1取得処理(S1)は、現時の空調能力(以下、実能力(W4)という。)を取得する。第2取得処理(S3)は、定格余裕能力(W3)」を「第1定格能力(W1)から実能力(W4)を減じた値と等しい値」で除した値に基づく値(以下、必要値(N1)という。)を取得する。
なお、「〜と等しい値」とは、「第1定格能力(W1)から実能力(W4)を減じた値」は勿論のこと、例えば「定格余裕能力(W3)から実能力(W4)及び第2定格能力(W2)を減じた値(=W3−W4−W2)」等をいう。
発信処理(S5)は、空調システムを構成する他の空調機(5)に必要値(N1)を発信する。受信処理(S7)は、空調システムを構成する他の空調機(5)から発信された必要値(N1)を受信する。
第3取得処理(S9)は、受信した必要値(N1)及び発信した必要値(N1)のうちいずれかの必要値であって、当該必要値(N1)以下となる必要値(N1)の個数が当該必要値(N1)以上となる必要値(以下、切替値(N2)という。)を取得する。
そして、判定部は、「切替値(N2)が取得され、かつ、発信した必要値(N1)が切替値(N2)以下の場合(以下、実行可能状態という。)」に第2運転モードが実行可能であると判定する。
本願に係る必要値(N1)は実余裕能力(W5)の度合いを示す。具体的には、必要値(N1)が小さいほど実余裕能力(W5)が大きいことを意味する。そして、切替値(N2)は、自己の必要値(N1)である発信した必要値(N1)及び受信した必要値(N1)、つまり室内に設置された全ての空調機(5)の必要値(N1)の中から選択される。
さらに、判定部は、「切替値(N2)が取得され、かつ、発信した必要値(N1)が切替値(N2)以下の場合」に第2運転モードが実行可能であると判定する。つまり本願に係る空調機(5)は、自己及び他の空調機(5)の運転状態を示す実余裕能力(W5)を利用して第2運転モードを実行するか否かを決定する。
したがって、本願では、自己及び他の空調機(5)の運転状態を示す実余裕能力(W5)を利用して第2運転モードを実行するか否かを決定するので、空調システム全体として空調能力に余裕がある場合に第1運転モードが継続される、といったことを抑制できる。延いては、自己の運転状態のみを考慮して第1運転モードと第2運転モードと切替運転する空調機に比べて、省動力を達成可能となる。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る空調システムの概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る空調システムの概要を示す図である。 A及びBは空調機5及び室外機5Bの概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る空調機5の制御ブロック図である。 本発明の実施形態に係る空調機5で実行される切替判定制御を示すフローチャートである。 A〜Dは各空調機5の空調能力を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る切替判定制御で実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の特徴を説明するための図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「複数」や「2つ以上」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。
(第1実施形態)
1.空調システムの概要
本実施形態は、サーバ室や通信機器室等の空調を行う空調システムに本発明に係る空調機を適用したものである。
本実施形態に係る空調システムは、情報通信技術用装置(以下、ICT機器という。)及び電力供給装置等の発熱機器に冷却用空気を供給することにより、複数のICT装置等の発熱機器を冷却する、
電力供給機器は、ICT装置に電力を供給するための蓄電池や無停電電源装置等をいう。なお、本実施形態では、発熱機器として主にICT装置を想定している。以下の説明では、ICT装置を発熱機器として説明する。
複数のICT装置1は、図1に示すように、少なくとも1台(本実施形態では複数)のラック3に組み付けられた状態でデータセンタ室等の室内に設置される。ラック3は、金属製の棚枠及び柱壁等を組み合わせた枠状の収納棚にて構成されている。
各ラック3を挟んで一方には、図2に示すように、冷風が供給される冷風通路(コールドアイル)3Aが設けられている。冷風は、図1に示すように、冷風通路3Aの床下に設けられたダクト空間3Cから各ラック3側に供給された後、床に設けられた複数の冷風吹出口(図示せず。)から冷風通路3Aに供給される。
なお、各ラック3を挟んで冷風通路3Aと反対側の通路3B(図2参照)には、冷風吹出口が設けられていない。このため、当該通路3Bには、冷風通路3AからICT装置1に供給された空気であって、ICT装置1との熱交換を終えて温度が上昇した空気が流通する。つまり、通路3Bは、加熱された空気(温風)が流通する温風通路(ホットアイル)となる。
室内には複数の空調機5が設置されている。各空調機5は、室内に冷風を供給することにより室内の空調を実行する。具体的には、各空調機5は、室内の上方側から空気を吸い込んで当該空気を冷却するとともに、その空気を冷風として、ダクト空間3C及び冷風通路3Aを介して各ICT装置1に供給する。
各空調機5は、図3Aに示すように、室外に配設された少なくとも1台の室外機5Bと共に蒸気圧縮式冷凍サイクルを構成する。各空調機5内には、膨張弁5C、蒸発器5D、圧縮機5E及び送風機5F等が収納されている。
各空調機5の鉛直方向上方側には、空気を吸引するための吸気口5J(図1参照)が設けられている。各送風機5Fは、各吸気口5Jから空気を吸引して各蒸発器5Dに送風するとともに、各蒸発器5Dにて冷却された空気をダクト空間3Cに送風する。
室外機5Bは凝縮器等の放熱器5Gを有している。放熱器5Gは、圧縮機5Eから吐出された高温・高圧の冷媒を大気又は水と熱交換して当該冷媒を冷却する。ポンプ5Hは、圧縮機5Eを停止させた状態で冷媒を循環させる際に稼働する。
すなわち、冬等の外気温度が室内温度より低い場合には、圧縮機5Eにて冷媒を圧縮することなく、冷媒を大気等にて冷却できる。そこで、例えば、外気温度が室内温度より低く、かつ、室内の熱負荷が小さい場合には、図3Bに示すように、膨張弁5Cを全開として膨張弁5Cでの圧力損失を小さくし、かつ、圧縮機5Eを停止した状態でポンプ5Hを稼働させる。
以下、圧縮機5Eを稼働させて室内の空調を実行する運転モードを第1運転モードという。圧縮機5Eを停止した状態でポンプ5Hを稼働させて室内の空調を実行する運転モードを第2運転モードという。つまり、第2運転モードでは、圧縮機5Eが稼働することなく室外の熱が利用されて室内の空調が実行される。
2.空調機の概略制御
本実施形態では、各空調機5は、第1運転モード時に出力可能な空調能力(以下、第1定格能力W1という。)、及び第2運転モード時に出力可能な空調能力(以下、第2定格能力W2という。)は同一である。つまり、本実施形態に係る空調システムでは、各空調機5は、同一仕様の空調機である。
なお、第1定格能力W1及び第2定格能力W2の具体的な値は、室外空気の温度や室外機5Bの仕様(能力)によって変動する値である。そして、本実施形態では、室外機5Bの仕様が同一であるので、各空調機5の第1定格能力W1及び第2定格能力W2は、室外空気の温度(以下、外気温度という。)の関数値として決定される。
つまり、各空調機5には、外気温度と第1定格能力W1及び第2定格能力W2との関係を示すテーブル等がROM等の不揮発性記憶部に記憶されている。各空調機5の制御部は、当該テーブルを利用して第1定格能力W1及び第2定格能力W2を決定する。
第1定格能力W1と第2定格能力W2との差を定格余裕能力W3という。なお、本実施形態では、第1定格能力W1は第2定格能力W2より大きい。このため、本実施形態に係る定格余裕能力W3は、第1定格能力W1から第2定格能力W2を減じた値となる。
各空調機5の制御部は、図4に示すように、膨張弁5C、圧縮機5E及び送風機5F等の作動を制御する。各制御部には、吸込温度センサS1、蒸発圧センサS2、入口冷媒温度センサS3及び出口冷媒温度センサS4等から出力された信号が入力される。
吸込温度センサS1は、吸気口5Jに吸い込まれる空気の温度(以下、吸込温度という。)を検出する。蒸発圧センサS2は、蒸発器5D内の圧力、つまり蒸発圧力を検出する。入口冷媒温度センサS3は、蒸発器5Dに流入する冷媒の温度を検出する。出口冷媒温度センサS4は、蒸発器5Dに流出する冷媒の温度を検出する。
制御部は、第1運転モードの実行時においては、吸込温度が予め設定された温度(以下、設定温度という。)となるように、膨張弁5Cの開度、圧縮機5E及び送風機5Fの回転数を制御する。制御部は、第2運転モードの実行時においては、吸込温度が設定温度となるように、ポンプ5H及び送風機5Fの回転数を制御する。
制御部は、第2運転モードの実行時において、吸込温度と設定温度との温度差が予め設定された温度差を越えるまで吸込温度が上昇したときに、運転モードを第1運転モードに切り替える。そして、制御部は、以下の切替判定制御に従って第1運転モードから第2運転モードへの切替を判定する。
なお、制御部は、CPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピュータにて構成されている。切替判定制御は、ROM等の不揮発性記憶部に予め記憶されたプログラムがCPUで実行されることにより実現される。切替判定制御は、各空調機5が稼働しているときに、当該空調機5にて所定時間毎に実行される。
3.切替判定制御
3.1 切替判定制御の概要
切替判定制御、つまり第2運転モードを実行するか否かを決定するための処理は、図5に示すように、第1取得処理S1、第2取得処理S3、発信処理S5、受信処理S7、第3取得処理S9並びに判定処理S11等を有する。
<第1取得処理>
第1取得処理S1では、現時の空調能力(以下、実能力W4という。)が取得される。実能力W4は、現時において蒸発器5Dで発生している冷凍能力である。具体的には、蒸発器5Dの入口における冷媒の比エンタルピと蒸発器5Dの出口における冷媒の比エンタルピとの差に冷媒の質量流量を乗した値を実能力W4としている。なお、比エンタルピは、冷媒の温度及び圧力を利用して演算される。
<第2取得処理>
第2取得処理S3では、「定格余裕能力W3」を「第1定格能力W1から実能力W4を減じた値と等しい値」で除した値に基づく値(以下、必要値N1という。)が取得される。本実施形態では、「定格余裕能力W3」を「第1定格能力W1から実能力W4を減じた値と等しい値」で除して得られる商を必要値N1としている。
定格余裕能力W3は、上述したように、「第1定格能力W1から第2定格能力W2を減じた値」である。「第1定格能力W1から実能力W4を減じた値と等しい値」とは、第1運転モードが実行されているときの実余裕能力W5を意味する。つまり、本実施形態にか係る必要値N1は、W3/W5以上の自然数となる。
このため、定格余裕能力W3を実余裕能力W5で除して得られる値は、定格余裕能力W3に対する実余裕能力W5の割合であるので、必要値N1が小さくなるほど、実余裕能力W5が大きいことを意味する。
例えば、必要値N1が1である場合には、実余裕能力W5が定格余裕能力W3と同じでることを意味する。必要値N1が5であるとは、実余裕能力W5が定格余裕能力W3の1/5であることを意味する(図6A参照)。
<発信処理>
発信処理S5では、「必要値N1」及び「識別番号」を含む情報が空調システムを構成する他の空調機5に向けて発信される。「識別番号」は発信元の空調機5を示す識別情報である。受信処理S7では、他の空調機5から発信された必要値N1及び当該必要値N1を発信した空調機5の識別番号が受信される。
例えば、図6Aにおいて、2号機の空調機5は、「必要値N1=3」及び「識別番号=2」を他の空調機5に送信する。他の空調機5(例えば、3号機)は、「2号機の必要値N1は3である」旨の情報を受信する。
なお、本実施形態では、必要値N1等を示す情報を発信する空調機5(例えば、2号機)は、特定の空調機5(例えば、3号機)に向けて当該情報を発信するのではなく、他の空調機5(この例では、2号機以外の空調機5)全て向けて当該情報を発信する。
しかし、既に第2運転モードを実行している空調機5(この例では、1号機)では、切替判定制御が実行されていないため、発信された情報を受信しない。このため、必要値N1等を示す情報を受信する空調機5は、「第1運転モードを実行している他の空調機5」のみである。
因みに、図5では、発信処理S5が実行された後に受信処理S7が実行されているが、受信処理S7が実行された後に発信処理S5が実行される構成であってもよい。
<第3取得処理>
第3取得処理S9では切替値N2が取得される。切替値N2とは、受信した必要値N1及び発信した必要値N1のうちいずれかの必要値であって、当該必要値N1以下となる必要値N1の個数が当該必要値N1以上となる必要値をいう。
例えば、5台の空調機5、つまり第1号機〜第5号機の空調機5が室内に設置れている場合において(図6A参照)、第1号機では第2運転モードが実行され、第2号機の必要値N1が3であり、第3号機の必要値N1が3であり、第4号機の必要値N1が5であり、第5号機の必要値N1が2であるとき、切替値N2は「3」となる。
すなわち、図6Aに示す例では、「受信した必要値N1及び発信した必要値N1」とは「3、3、5、2」である。「当該必要値N1以下となる必要値N1の個数(以下、必要個数という。)」とは、例えば、当該必要値N1が5の場合には必要個数は5である。同様に、当該必要値N1が3の場合には必要個数は3であり、当該必要値N1が2の場合には当該必個数数は2である。
必要値N1が5の場合には必要個数が5である。そして、図6Aに示す例では、5以下の必要値N1は1つである。必要値N1が3の場合には必要個数が3である。そして、図6Aに示す例では、3以下の必要値N1は3つである。必要値N1が2の場合には必要個数が2である。そして、図6Aに示す例では、2以下の必要値N1は1つである。
したがって、図6Aに示す例では、「受信した必要値N1及び発信した必要値N1のうちいずれかの必要値であって、当該必要値N1以下となる必要値N1の個数が当該必要値N1以上となる必要値」つまり切替値N2は「3」である。
なお、例えば、3号機の必要値N1が4である場合には必要個数が4となるので、「4」も切替値N2となり得る。切替値N2が複数ある場合、本実施形態では、最も小さい値が切替値N2として選択される。その理由は、必要値N1が小さいほど余裕能力W5が大きくなるからである。
<判定処理>
制御部は、「切替値N2が取得され、かつ、発信した必要値N1、つまり自己の必要値N1が切替値N2以下の場合(以下、実行可能状態という。)」に第2運転モードが実行可能であると判定する。そして、制御部は、切替値N2以下となる必要値N1のうち自己の必要値N1が最も小さい場合には、自己の運転モードを第1運転モードから第2運転モードに切り替える。
つまり、図6Aに示す例では、切替値N2は「3」であり、切替値N2、つまり「3」以下となる必要値N1のうち最も小さい必要値N1は「2」である。したがって、5号機の制御部は、自己の運転モードを第1運転モードから第2運転モードに切り替える。5号機以外の空調機5は、現在の運転モードが維持される。
なお、図6Aに示す例において、5号機の必要値N1が「3」であっても切替値N2は「3」となる。この場合、切替値N2、つまり「3」以下となる必要値N1は全て3であるので、最も小さい必要値N1となる空調機5を特定できない。
このような場合、本実施形態に係る制御部は、実行可能状態において、自己を示す識別番号(本実施形態では、号機番号)が「その他の空調機5を示す識別番号」のいずれより大きい場合、つまり、自己の号機番号が最も大きい場合に自己の運転モードを第1運転モードから第2運転モードに切り替える。
3.2 切替判定制御の詳細
<第2取得処理の詳細>
上述したように、必要値N1は定格余裕能力W3を実余裕能力W5で除して得られる商に基づく値、つまり必要値N1はN1≧W3/W5を満たす自然数である。左記の数式を以下のように変形すると、下記の数式1又は数式2を得る。
N1≧W3/W5・・・数式0
N1≧W3/(W1−W4)
N1・(W1−W4)≧W3
N1・{W1−(W4+W2−W2)}≧W3
N1・{(W1−W2)−(W4−W2)}≧W3
N1・{(W3−(W4−W2)}≧W3
W3・(N1−1)≧N1・(W4−W2)・・・数式1
W3・(N1−1)/N1≧(W4−W2)・・・数式2
そして、数式1及び数式2は以下の内容を示唆する。
すなわち、例えば必要値N1が「3」以下である空調機5が少なくとも3台あれば(図6B参照)、1台の空調機5が第1運転モードから第2運転モードに移行したことにより当該空調機5が負担していた空調能力が減少しても、残り2台の空調機5にて当該減少した空調能力を補完することができ得る(図6C参照)。
つまり、必要値N1とは、「自己が第1運転モードから第2運転モードに移行したときに、当該減少した空調能力を補完するために必要な実余裕能力W5を有する空調機5の台数に、自己の台数を示す1を加算した値」を意味する。
なお、本実施形態に係る制御部は、プログラム作成を容易にする観点から、下記の数式3において、iに自然数を1から順に代入して演算するとともに、数式3を満たす最小の自然数i、つまり数式3を満たしたときの自然数iを必要値N1とする。
定格余裕能力W3×(i−1)/i≧(実能力W4−第2定格能力W2)・・・数式3
代入される自然数iは、「第1運転モードで運転している空調機5の台数(以下、上限値Nmaxという。)」以下の自然数である。本実施形態では、「数式3を満たす上限値Nmax以下の値」がない場合には、その旨を示す値として、上限値Nmaxより大きい値(例えば、上限値Nmax+1)が必要値N1とされる。
<第3取得処理及び判定処理の詳細>
切替値N2は「減少した空調能力を補完するために必要な実余裕能力W5を有する空調機5の台数に自己の台数を示す1を加算した値、つまり必要値N1であって、現実に当該値を満たす必要値N1」を意味する。
そして、例えば、図6Aに示す例では、2号機と3号機とは必要値N1が同一であるので、2号機と3号機とは同一の実余裕能力W5を有するとみなすことが可能である。5号機の必要値N1は、2号機及び3号機の必要値N1より小さいので、5号機の実余裕能力W5は、2号機及び3号機の実余裕能力W5より大きい。
つまり、図6Aに示す例では、必要値N1が「3」以下となる空調機5が3つ存在する。換言すれば、図6Aに示す例では、2号機の実余裕能力W5と同一又はそれより大きい実余裕能力W5を有する空調機5が3つ存在する。
したがって、図6Aに示す例では、「3」は「受信した必要値N1及び発信した必要値N1のうちいずれかの必要値であって、当該必要値N1以下となる必要値N1の個数が当該必要値N1以上となる必要値(以下、「切替値決定要件」という。)」、つまり切替値N2となる。
なお、空調機5が第1運転モードから第2運転モードに移行したときに、当該空調機5で減少した空調能力は、必要値N1が小さいほど小さい。したがって、切替値N2が小さいほど、当該「減少した空調能力」が小さくなる。
そこで、本実施形態に係る制御部は、図7に示すように、必要値N1を示す変数Jを1から順に大きくし(S1、S5)、「切替値決定要件」を満たす変数Jであって(S3:YES)、複数の必要値N1のうち最も小さい必要値N1を切替値N2とする(S7:YES)。なお、変数Jは「上限値Nmax+1」以下の自然数である。
そして、制御部は、自己の必要値N1が切替値N2以下であって、自己の号機番号が最も大きい場合に自己の運転モードを第1運転モードから第2運転モードに切り替える。制御部は、「上限値Nmax+1」以下の必要値N1の中から替値N2を決定できなかったときは、再び、第1取得処理を実行する。
なお、図6Aに示す例において、5号機が第1運転モードから第2運転モードに切り替わると、2号機〜4号機は、5号機で「減少した空調能力」を補完すべく、第1運転モードを維持したまま空調能力を増大させる。
このとき、2号機〜4号機は、吸込温度が設定温度となるように制御される。したがって、2号機〜4号機で増大する空調能力は、図6Dに示すように、各号機で異なる場合もある。
4.本実施形態に係る空調機の特徴
本実施形態に係る必要値N1は実余裕能力W5の度合いを示す。具体的には、必要値N1が小さいほど実余裕能力W5が大きいことを意味する。そして、切替値N2は、自己の必要値N1である発信した必要値N1及び受信した必要値N1、つまり室内に設置された全ての空調機5の必要値N1の中から選択される。
さらに、制御部は、「切替値N2が取得され、かつ、発信した必要値N1が切替値N2以下の場合」に第2運転モードが実行可能であると判定する。つまり本願に係る空調機5は、自己及び他の空調機5の運転状態を示す実余裕能力W5を利用して第2運転モードを実行するか否かを決定する。
したがって、本実施形態では、自己及び他の空調機5の運転状態を示す実余裕能力W5を利用して第2運転モードを実行するか否かを決定するので、空調システム全体として空調能力に余裕がある場合に第1運転モードが継続される、といったことを抑制できる。延いては、自己の運転状態のみを考慮して第1運転モードと第2運転モードと切替運転する空調機に比べて、省動力を達成可能となる。
本実施形態では、「切替値決定要件」を満たす切替値N2が複数存在し得る場合には、値の小さい切替値N2、つまり、実余裕能力W5が大きい必要値N1が切替値N2として選択される。したがって、本実施形態では空調機5及び空調システムの信頼性を確実に担保でき得る。
本実施形態では、空調システム全体、つまり複数の空調機5を統合制御する統合制御装置(「中央監視装置」ともいう。)を用いることなく、各空調機5の必要値N1及び識別番号を示す情報を送受信するとともに、各空調機5に設けられた制御部にて切替判定制御を実行する。
つまり、本実施形態では、各空調機5の必要値N1及び識別番号を示す情報を送受信することで容易に空調システム全体の省動力を達成でき得るので、空調システムのコスト増を抑制しつつ、空調システムの信頼性を確実に担保でき得る。
また、切替判定制御は、必要値N1を決定し、複数の必要値N1の中から「切替値決定要件」を満たす切替値N2を選択するといった簡単なロジックである。したがって、空調システムのコスト増を抑制しつつ、空調システムの信頼性を確実に担保でき得る。
(第2実施形態)
第1実施形態では、各空調機5は同一仕様の空調機であったので、切替判定制御では、各空調機5の第1定格能力W1及び第2定格能力W2は同一能力であるとして、切替値N2が選択された。
これに対して、本実施形態に係る切替判定制御は、各空調機5の仕様が異なる場合であっても切替判定可能としたものである。すなわち、第1実施形態に係る第3取得処理では、必要値N1、つまり「定格余裕能力W3」を「実余裕能力W5」で除した値に基づく値として、当該「除した値」そのものを利用した。
これに対して、本実施形態に係る第3取得処理では、「定格余裕能力W3」を「実余裕能力W5」で除した値に基づく値として、当該「除した値」を補正した値を利用する。具体的には、以下の通りである。
すなわち、本実施形態に係る送信処理では、必要値N1及び識別番号に加えて補正係数Mが他の空調機5に送信される。補正係数Mは、各空調機5の定格余裕能力W3のうち最も大きい定格余裕能力W3maxを自己の定格余裕能力W3で除した値(=W3max/W3)である。
なお、第2取得処理で決定される必要値N1、つまり送信処理で送信すべき必要値N1は、第1実施形態に係る第2取得処理と同一手法にて決定される。
そして、本実施形態に係る第3取得処理では、必要値N1を補正する補正処理が実行された後、補正処理が実行された必要値N1、受信した必要値N1であって補正処理が実行されていない必要値N1及び自己の必要値N1の中から切替値N2が選択される。
補正処理では、自己の補正係数Mを基準補正係数Moとしたとき、「基準補正係数Mo以上の補正係数Mを有する空調機5に係る必要値N1については、当該必要値N1に当該空調機5の補正係数Mを乗して得られる値」が必要値N1とされる(図8参照)。
なお、補正処理では、自己の補正係数Mが基準補正係数Moとされるので、補正処理後における自己の必要値N1は、補正処理前における自己の必要値N1に自己の補正係数Mが乗して得られた値となる(図8参照)。
具体的には、図8において、例えば1号機で実行される第3取得処理においては、基準補正係数Moが1.5であるので、基準補正係数Mo以上の補正係数Mを有する号機、つまり1号機、4号機及び5号機の必要値N1は、補正処理前の各必要値N1に各補正係数Mが乗算された値となる。
3号機で実行される第3取得処理においては、基準補正係数Moが1であるので、基準補正係数Mo以上の補正係数Mを有する号機、つまり1号機〜5号機の必要値N1は、補正処理前の各必要値N1に各補正係数Mが乗算された値となる。
5号機で実行される第3取得処理においては、基準補正係数Moが2であるので、基準補正係数Mo以上の補正係数Mを有する号機、つまり5号機の必要値N1は、補正処理前の自己の必要値N1に自己の補正係数Mが乗算された値となる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、外気温度と第1定格能力W1及び第2定格能力W2との関係を示すテーブルを利用して第1定格能力W1及び第2定格能力W2が決定されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め決められた固定値等であってもよい。
上述の実施形態に係る制御部は、実行可能状態において、最も小さい必要値N1となる空調機5を特定できない場合には、自己を示す識別番号が「その他の空調機5を示す識別番号」のいずれより大きいときに自己の運転モードを第1運転モードから第2運転モードに切り替えたが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、実行可能状態において、最も小さい必要値N1となる空調機5を特定できない場合には、自己を示す識別番号が「その他の識別番号」のいずれより小さい場合、つまり、自己の号機番号が最も小さい場合に自己の運転モードを第1運転モードから第2運転モードに切り替えてもよい。
上述の実施形態では、数式3において、iに自然数を1から順に代入して演算するとともに、数式3を満たす最小の自然数i、つまり数式3を満たしたときの自然数iを必要値N1としたが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、例えば、定格余裕能力W3を実余裕能力W5で除した値そのもの、つまり小数点を含む値を必要値N1とする、又は定格余裕能力W3を実余裕能力W5で除して得られた値の小数点以下を切り上げた値を必要値N1としてもよい。
なお、必要値N1は「定格余裕能力W3を実余裕能力W5で除した値に基づく値」であるので、必要値N1は、数式1又は数式2のように数式0を変形した数式、又はそれら数式が有する物理的意味が同一である物理量を利用して決定された値を必要値N1としてもよい。
上述の実施形態に係る制御部は、必要値N1を示す変数Jを1から順に大きくし、「切替値決定要件」を満たす変数Jであって、複数の必要値N1のうち最も小さい必要値N1を切替値N2としたが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、例えば、「実行可能状態」にある空調機5が複数ある場合において、各号機の実負荷を相互通信し、「実行可能状態」にある複数の号機のうち最も実負荷の小さいものを第2運転モードとしてもよい。これにより、空調能力の不足による第1運転モードへの戻りを抑制し、第2運転モードの時間を長くでき得る。
例えば、「実行可能状態」にある空調機5が複数ある場合において、各空調機5で過去実行された第2運転モードの累積運転時間を相互通信し、「実行可能状態」にある複数の空調機5のうち最も累積運転時間の小さいものを第2運転モードとしてもよい。これにより、第2運転モード運転時間を平準化でき得るので、ポンプ5H等の摩耗や故障を抑制できる。
例えば、「実行可能状態」にある空調機5が複数ある場合において、乱数表等を用いて第2運転モードとすべき空調機5をランダムに選定してもよい。
例えば、「実行可能状態」にある空調機5が複数ある場合において、各空調機5で過去実行された第2運転モードの累積実行回数を相互通信し、「実行可能状態」にある複数の空調機5のうち最も累積実行回数の小さいものを第2運転モードとしてもよい。これにより、ポンプ5Hの起動回数を平準化でき得るので、ポンプ5H等の摩耗や故障を抑制できる。
上述の実施形態では、切替判定制御を実行するためのプログラムが、予め制御部(ROM)に記憶された状態で供給されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、当該プログラムが記憶された媒体を介して制御部に組み込む(インストールする)構成としてもよい。
上述の第2実施形態に係る補正係数Mは、最大の定格余裕能力W3を基準とした値であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、最小の定格余裕能力W3を基準とした値、定格余裕能力W3の平均値を基準とした値等であってもよい。
上述の実施形態では、吸込温度と設定温度との温度差が予め設定された温度差を越えるまで吸込温度が上昇したときに、運転モードを第2運転モードから第1運転モードに切り替えたが、本発明はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態に係る第2運転モードは、冷媒を介して室外の熱を室内に取り込んだが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、室外空気を室内に直接的又は間接的に導入することにより、室外の熱を利用してもよい。
上述の実施形態に係る空調機5は、空調能力として冷熱を発生させるものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、空調能力として温熱を発生させるものであってもよい。
上述の実施形態では、本発明に係る空調機をサーバ室や通信機器室等の空調を行う空調システムに適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、事務所等のオフィスビル用空調機等にも適用できる。
上述の実施形態に係る空調システムは、第1運転モードと第2運転モードとが切替可能な空調機(以下、切替空調機という。)のみで構成されていた。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、切替空調機に加えて、第1運転モードのみ実行可能な空調機、又は第2運転モードのみ実行可能な空調機を備える空調システムにも適用できる。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
5… 空調機
5C… 膨張弁
5E… 圧縮機
5F…送風機
5H… ポンプ
S1… 吸込温度センサ
S2… 蒸発圧センサ
S3… 入口冷媒温度センサ
S4… 出口冷媒温度センサ

Claims (6)

  1. 複数の空調機にて室内の空調を実行するとともに、それら空調機間で情報を送受信可能な空調システムに適用される空調機であって、圧縮機を稼働させて室内の空調を実行する第1運転モード、及び圧縮機を稼働させることなく室外の熱を利用して室内の空調を実行する第2運転モードを切り替えて実行することが可能な空調機において、
    前記第2運転モードを実行するか否かを決定するための処理を実行する判定部を備え、
    前記第1運転モード時に出力可能な空調能力を第1定格能力とし、
    前記第2運転モード時に出力可能な空調能力を第2定格能力とし、
    前記第1定格能力と前記第2定格能力との差を定格余裕能力としたとき、
    前記判定部は、
    現時の空調能力(以下、実能力という。)を取得する第1取得処理、
    「前記定格余裕能力」を「前記第1定格能力から前記実能力を減じた値と等しい値」で除した値に基づく値(以下、必要値という。)を取得する第2取得処理、
    前記空調システムを構成する他の前記空調機に前記必要値を発信する発信処理、
    前記空調システムを構成する他の前記空調機から発信された前記必要値を受信する受信処理、並びに
    受信した前記必要値及び発信した前記必要値のうちいずれかの必要値であって、当該必要値以下となる前記必要値の個数が当該必要値以上となる必要値(以下、切替値という。)を取得する第3取得処理が実行可能であり、
    さらに、前記判定部は、「前記切替値が取得され、かつ、発信した前記必要値が前記切替値以下の場合(以下、実行可能状態という。)」に前記第2運転モードが実行可能であると判定することを特徴とする空調機。
  2. 受信した前記必要値のうち前記切替値以下の必要値を発信した1又は複数の前記空調機を示す識別番号を「その他の識別番号」としたとき、
    前記判定部は、前記実行可能状態において、自己を示す識別番号が前記「その他の識別番号」のいずれより大きい場合、又は自己を示す識別番号が前記「その他の識別番号」のいずれより小さい場合に前記第2運転モードを実行することを特徴とする請求項1に記載の空調機。
  3. 前記第2取得処理では、「前記定格余裕能力」を「前記第1定格能力から前記実能力を減じた値と等しい値」で除した値に予め設定された係数を乗して得られる値を前記必要値とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の空調機。
  4. 前記第2取得処理では、「前記定格余裕能力」を「前記第1定格能力から前記実能力を減じた値と等しい値」で除して得られる商に基づく値を前記必要値とすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の空調機。
  5. 複数の空調機にて室内の空調を実行するとともに、それら空調機間で情報を送受信可能な空調システムに適用される空調機であって、圧縮機を稼働させて室内の空調を実行する第1運転モード、又は圧縮機を稼働させることなく室外の熱を利用して室内の空調を実行する第2運転モードが実行可能な空調機に用いられるプログラムおいて、
    前記空調機は、前記第2運転モードを実行するか否かを決定するための処理を実行する判定部であってコンピュータにより構成された判定部を備えており、
    前記第1運転モード時に出力可能な空調能力を第1定格能力とし、
    前記第2運転モード時に出力可能な空調能力を第2定格能力とし、
    前記第1定格能力と前記第2定格能力との差を定格余裕能力としたとき、
    前記判定部に、
    現時の空調能力(以下、実能力という。)を取得する第1取得機能、
    「前記定格余裕能力」を「前記第1定格能力から前記実能力を減じた値と等しい値」で除して得られる値に基づく値(以下、必要値という。)を取得する第2取得機能、
    前記空調システムを構成する他の前記空調機に前記必要値を発信する発信機能、
    前記空調システムを構成する他の前記空調機から発信された前記必要値を受信する受信機能、
    受信した前記必要値及び発信した前記必要値のうちいずれかの必要値であって、当該必要値以下となる前記必要値の個数が当該必要値以上となる必要値(以下、切替値という。)を取得する第3取得機能、並びに
    「前記切替値が取得され、かつ、発信した前記必要値が前記切替値以下の場合」に前記第2運転モードが実行可能とする機能
    を発揮させることを特徴とする空調機用プログラム。
  6. 圧縮機を稼働させて室内の空調を実行する第1運転モード、及び圧縮機を稼働させることなく室外の熱を利用して室内の空調を実行する第2運転モードを切り替えて実行することが可能な空調機を複数備え、それら空調機にて室内の空調を実行する空調システムにおいて、
    前記第2運転モードを実行するか否かを決定するための処理を実行する判定部を備え、
    前記第1運転モード時に出力可能な空調能力を第1定格能力とし、
    前記第2運転モード時に出力可能な空調能力を第2定格能力とし、
    前記第1定格能力と前記第2定格能力との差を定格余裕能力としたとき、
    前記判定部は、
    現時の空調能力(以下、実能力という。)を取得する第1取得処理、
    「前記定格余裕能力」を「前記第1定格能力から前記実能力を減じた値と等しい値」で除した値に基づく値(以下、必要値という。)を取得する第2取得処理、
    前記空調システムを構成する他の前記空調機に前記必要値を発信する発信処理、
    前記空調システムを構成する他の前記空調機から発信された前記必要値を受信する受信処理、並びに
    受信した前記必要値及び発信した前記必要値のうちいずれかの必要値であって、当該必要値以下となる前記必要値の個数が当該必要値以上となる必要値(以下、切替値という。)を取得する第3取得処理が実行可能であり、
    さらに、前記判定部は、「前記切替値が取得され、かつ、発信した前記必要値が前記切替値以下の場合(以下、実行可能状態という。)」に前記第2運転モードが実行可能であると判定することを特徴とする空調システム
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