以下、本発明の一実施形態の判定システム100について、図1〜図3Bを参照しながら説明する。
判定システム100は、需要家施設(facility)H1における対象機器50の動作状況を判定するシステムである。需要家施設H1とは、例えば電力等の資源を使用する需要家の施設を意味する。ただし、需要家施設H1は、電力会社等の電気事業者から電力の供給を受ける施設だけでなく、太陽光発電設備等の自家発電設備から電力の供給を受ける施設も含む。また、対象機器50の動作状況とは、例えば対象機器50が動作中(運転中)か否か等の対象機器50の動作を意味する。また、需要家とは、需要家施設H1を使用する人を含み、需要家施設H1が戸建住宅である場合、需要家施設H1の住人を意味する。需要家施設H1の住人が複数である場合は、複数の住人のうち一人を指すこともあり、二人以上(全員も含む)を指すこともある。なお、資源は、電力に限らず、需要家施設H1で消費されるガス、水道、熱等も含む。以下では、一例として資源が電力である場合について説明する。また、以下では、戸建住宅を需要家施設H1の一例として説明する。また、以下では、説明の便宜上、需要家施設H1の需要家を、需要家施設H1の住人と称することもある。
対象機器50は、需要家施設H1に設置される種々の機器である。例えば、対象機器50は、照明器具、エアコン(エアーコンディショナ)、洗濯機、食器洗浄機、調理家電等の電気機器である。つまり、対象機器50とは、需要家施設H1における資源(電力)を消費する機器を意味する。
判定システム100は、図1に示すように、情報取得部1と、判定部2と、通知部3と、評価取得部4と、記録部5と、制御部6とを備えている。本実施形態では、判定システム100をサーバ装置10で実現している。つまり、サーバ装置10は、情報取得部1と、判定部2と、通知部3と、評価取得部4と、記録部5と、制御部6とを備えている。サーバ装置10は、後述する端末装置20にネットワークN1を介して接続されている。ネットワークN1は、例えばインターネットである。サーバ装置10は、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを有するコンピュータを主構成としており、CPUがメモリに格納されるプログラムを実行することで、コンピュータを制御部6として機能させる。本実施形態では、プログラムは、コンピュータのメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよいし、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよい。
情報取得部1は、需要家施設H1における資源(電力)の消費量に関する消費情報を取得するように構成されている。本実施形態では、情報取得部1は、需要家施設H1に設置された計測装置30から消費情報を取得する。
計測装置30は、サーバ装置10にネットワークN1を介して接続されている。また、計測装置30は、需要家施設H1における資源の消費量を計測し、かつ、この消費量に関する消費情報をサーバ装置10へ送信する機能を有している。計測装置30は、対象機器50の消費電力と消費電力量との少なくとも一方を消費量として計測する。例えば、計測装置30は、需要家施設H1における複数の分岐回路の各々について、消費電力と消費電力量との少なくとも一方を消費量として計測する。
詳しく説明すると、計測装置30は、例えば複数の電流センサを備える。計測装置30は、これら複数の電流センサが、需要家施設H1における分電盤の複数の分岐ブレーカに対して設けられ、複数の分岐回路に流れる電流の値(電流値)に基づいて対象機器50の消費電力と消費電力量との少なくとも一方を消費量として計測する。ここで、複数の分岐回路とは、複数の分岐ブレーカにて幹線から分岐された複数の回路を意味する。各分岐回路は、各分岐ブレーカに接続される配線、照明器具又は調理家電等の機器、コンセント(アウトレット)、壁スイッチ等を含む。なお、消費量は、瞬時電力を表す消費電力であってもよいし、一定時間における電力の消費量(使用量)を表す消費電力量であってもよい。以下では、一例として消費量が、消費電力を一定時間(例えば1分間)積算した消費電力量である場合について説明する。
判定部2は、情報取得部1で取得された消費情報に基づいて、対象機器50の動作状況を判定するように構成されている。例えば、判定部2は、所定のアルゴリズムに従って対象機器50の動作状況を判定する。判定部2で判定可能な対象機器50の動作状況としては、様々な項目があるが、本実施形態では、判定部2が判定する対象機器50の動作状況として、対象機器50が動作中か否か、対象機器50の動作の開始及び終了等の動作を例示する。
判定部2は、対象機器50の消費電力量が所定の閾値以上であれば、対象機器50が動作中であると判定する。一方、判定部2は、対象機器50の消費電力量が所定の閾値未満であれば、対象機器50が停止中であると判定する。また、判定部2は、対象機器50の消費電力量が略ゼロから所定の閾値以上に増加した場合、対象機器50が動作を開始したと判定する。一方、判定部2は、対象機器50の消費電力量が所定の閾値以上から略ゼロに減少した場合、対象機器50が動作を終了したと判定する。本実施形態では、計測装置30が、需要家施設H1における複数の分岐回路の各々について消費電力量を消費量として計測しているため、判定部2は、情報取得部1で取得された消費情報(消費電力量)に基づいて対象機器50の動作状況を推定している。
通知部3は、端末装置20の後述する受信部7(図2参照)にネットワークN1を介して接続されている。通知部3は、判定部2の判定結果、及びこの判定結果に対する評価の要求(評価要求)を端末装置20へ通知するように構成されている。本実施形態では、通知部3は、判定部2により対象機器50の動作状況が判定されたとき、判定部2の判定結果及び評価要求を端末装置20へ通知する。また、本実施形態では、通知部3は、判定結果と評価要求とを同時に通知する。
判定結果は、例えば、洗濯機等の対象機器50の動作の終了を通知する情報である。例えば、判定結果は、「洗濯が終了したようです」というテキスト情報である。評価要求は、例えば、判定部2の判定結果を需要家施設H1の住人に評価してもらうアンケートであって、対象機器50の動作状況(例えば洗濯機の動作の終了)の判定が正解であるか否かを住人に判断してもらうための情報である。例えば、評価要求は、「正解」及び「間違い」というテキスト情報である。
サーバ装置10では、判定部2が情報取得部1で取得された消費情報に基づいて対象機器50の動作状況を判定するので、需要家施設H1における資源の消費量に関する消費情報を、特許文献1記載の表示システムよりも有効に活用できる。
ここにおいて、サーバ装置10では、通知部3が対象機器50の動作状況の全てを端末装置20へ通知する必要はないので、判定部2は、対象機器50の動作状況のうち、通知が必要な特定の動作状況についてのみ判定するように構成されている。例えば、判定部2は、対象機器50が動作を終了したときに、特定の動作状況が発生したと判定する。
評価取得部4は、端末装置20の後述する送信部11(図2参照)にネットワークN1を介して接続されている。評価取得部4は、送信部11から送信される評価結果を取得するように構成されている。また、評価取得部4は、取得した評価結果を記録部5へ出力するように構成されている。
記録部5は、評価取得部4で取得された評価結果を記録するように構成されている。また、記録部5は、評価取得部4で取得された評価結果を制御部6へ出力するように構成されている。記録部5には、対象機器50に関する情報が記録(登録)されている。対象機器50に関する情報は、需要家施設H1の住人により記録部5に登録される。なお、対象機器50として登録される機器は、1台であってもよく、複数台であってもよい。勿論、同一種類の複数台の機器が対象機器50として登録されてもよいし、異なる種類の複数台の機器が対象機器50として登録されてもよい。
制御部6は、判定部2の判定結果に基づき、判定結果に対応付けられたテキスト情報(例えば「洗濯が終了したようです」というテキスト情報)を含む判定情報G1(図3A参照)を生成するように構成されている。つまり、本実施形態では、端末装置20の後述する表示部8(図2参照)に表示される情報が、サーバ装置10で生成される。また、制御部6は、生成した判定情報G1を判定部2の判定結果として通知部3から端末装置20へ通知させるように構成されている。これにより、通知部3は、判定部2の判定結果を端末装置20へ通知することができる。ここで、判定情報G1とは、判定部2の判定結果に基づく情報であって、需要家施設H1の住人に通知すべきメッセージを意味する。
また、制御部6は、判定部2の判定結果に基づき、判定結果に対応付けられたアンケートのテキスト情報(例えば、「正解」及び「間違い」というテキスト情報)を含むアンケート情報G2(図3B参照)を生成するように構成されている。また、制御部6は、生成したアンケート情報G2を評価要求として通知部3から端末装置20へ通知させるように構成されている。これにより、通知部3は、評価要求を端末装置20へ通知することができる。
本実施形態では、図3Bに示すように、評価要求(アンケート情報G2)に、判定結果が正解であると評価するための第1選択肢A1と、判定結果が不正解であると評価するための第2選択肢A2とが含まれている。第1選択肢A1には、例えば「1.正解」というテキスト情報が含まれる。第2選択肢A2には、例えば「3.間違い」というテキスト情報が含まれる。端末装置20の所有者(例えば需要家施設H1の住人)は、例えば洗濯機の動作が終了し、洗濯機が停止状態であることを確認した後に、端末装置20の表示部8に「洗濯が終了したようです」という情報が表示された場合、第1選択肢A1を選択する。一方、端末装置20の所有者は、例えば洗濯機を使用していない(洗濯していない)にも関わらず、端末装置20の表示部8に「洗濯が終了したようです」という情報が表示された場合に、第2選択肢A2を選択する。ここで、端末装置20は、需要家施設H1内であっても需要家施設H1外であってもよい。つまり、需要家施設H1の住人は、需要家施設H1内にいても需要家施設H1外にいてもよい。
また、評価要求には、図3Bに示すように、判定結果が不明であると評価するための第3選択肢A3が更に含まれている。第3選択肢A3には、例えば「4.不明」というテキスト情報が含まれる。ここで「判定結果が不明である」とは、判定部2の判定結果が正解でも不正解でもない場合であって、例えば需要家施設H1の住人にとって判断がつかない(わからない)場合を意味する。つまり、端末装置20の所有者は、例えば洗濯機の動作が終了し、洗濯機が停止状態であることが確認できないときに、端末装置20の表示部8に「洗濯が終了したようです」という情報が表示された場合、第3選択肢A3を選択する。
さらに、評価要求には、図3Bに示すように、通知部3の通知のタイミングに対する評価の選択肢(第4選択肢)A4が更に含まれている。第4選択肢A4には、例えば「2.タイミングが遅い」というテキスト情報が含まれる。端末装置20の所有者は、例えば洗濯機の動作が終了し、洗濯機が停止状態であることを確認してから所定時間(例えば30分)が経過した後に、端末装置20の表示部8に「洗濯が終了したようです」という情報が表示された場合、第4選択肢A4を選択する。
制御部6は、記録部5からの評価結果に基づいて通知部3を制御するように構成されている。本実施形態では、制御部6は、判定結果が不正解であるとの評価結果が評価取得部4で取得された場合、不正解であると評価されたときの判定結果及び評価要求と同じ判定結果及び要求が、通知部3から通知されないように通知部3を制御する。つまり、制御部6は、判定部2の判定結果を通知部3から通知させた後に、端末装置20からの評価結果が不正解であるとき、判定部2が再び同じ判定を行った場合に、同じ判定結果を通知部3から端末装置20へ通知させない。要するに、制御部6は、判定部2の判定結果が不正解であれば、この判定結果を次回以降通知部3から通知させないように通知部3を制御する。これにより、判定システム100では、判定部2が一度誤った判定(判定結果)を再び行った場合でも、制御部6は、再び誤った判定結果を通知部3から通知させないので、対象機器50の動作状況を誤って通知することを抑制できる。その結果、判定システム100では、対象機器50の動作状況の判定精度を向上させることが可能となり、このシステムの信頼性を向上させることが可能になる。
また、制御部6は、判定結果が正解であるとの評価結果が評価取得部4で取得された場合、正解であると評価されたときの評価要求と同じ評価要求が、通知部3から通知されないように通知部3を制御する。つまり、制御部6は、判定部2の判定結果及び評価要求を通知部3から通知させた後に、端末装置20からの評価結果が正解であるとき、判定部2が再び同じ判定を行った場合に、同じ評価要求を通知部3から端末装置20へ通知させない。要するに、制御部6は、判定部2の判定結果が正解であれば、判定結果のみを次回以降通知部3から通知させるように通知部3を制御する。これにより、判定システム100では、判定部2が一度正しかった判定(判定結果)を再び行った場合、制御部6は、同じ評価要求を通知部3から通知させないので、例えば需要家施設H1の住人に対して、同じアンケートの回答を要求することを抑制できる。その結果、判定システム100では、何度も同じアンケートの回答を要求する場合に比べて、住人にアンケートの回答を行ってもらい易くなる。
本実施形態に係る判定方法は、消費情報を取得させる処理と、対象機器50の動作状況を判定させる処理と、判定結果及び評価要求を通知させる処理と、評価結果を取得させる処理と、評価結果に基づいて動作させる処理とをコンピュータに行わせる。このような判定方法は、本実施形態のようにコンピュータを主構成とするサーバ装置10(つまり、判定システム100)において、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することによって実現される。
上述した判定システム100は、上述の判定方法という手段に限らず、下記の判定プログラムという手段によっても具現化することができる。下記の手段によって判定システム100が具現化される場合でも、上述した種々の構成、および後述する変形例を適宜組み合わせて適用可能である。
本実施形態に係る判定プログラムは、上述の判定方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。例えばサーバ装置10のコンピュータは、上述の判定プログラムを実行することによって判定システム100を実現することができる。
次に、端末装置20について、図2に基づいて説明する。
端末装置20は、判定システム100に用いられる。端末装置20は、サーバ装置10にネットワークN1を介して接続されている。また、端末装置20は、サーバ装置10からの判定結果及び評価要求を、表示部8に表示させるように構成されている。
端末装置20は、例えばタッチパネルディスプレイを備えるスマートフォンである。端末装置20は、受信部7と、表示部8と、入力部9と、送信部11と、制御部12とを備えている。端末装置20は、CPU及びメモリを有するコンピュータを主構成としており、CPUがメモリに格納されるプログラムを実行することで、コンピュータを制御部12として機能させる。本実施形態では、プログラムは、インターネット等の電気通信回線を通じて提供される。つまり、端末装置20は、専用のソフトウェア(アプリケーションソフトウェア)をインストールし、このアプリケーションソフトウェアを起動することで、制御部12としての機能を実現する。なお、プログラムは、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されるが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、コンピュータのメモリに予め記録されていてもよい。
受信部7は、サーバ装置10の通知部3にネットワークN1を介して接続されている。受信部7は、通知部3からの判定結果及び評価要求を受信するように構成されている。表示部8は、受信部7で受信された判定結果及び評価要求を表示するように構成されている。入力部9は、端末装置20の所有者(本実施形態では、需要家施設H1の住人)の操作を受け付けるように構成されている。また、入力部9は、表示部8に表示された評価要求に対して、需要家施設H1の住人による評価結果の入力を受け付けるように構成されている。本実施形態では、表示部8と入力部9とが、タッチパネルディスプレイを構成している。
ここで、受信部7が判定結果及び評価要求を受信するトリガは、例えばサーバ装置10からのプッシュ通知であるが、これに限らず、例えば端末装置20の入力部9に対する操作であってもよい。なお、サーバ装置10からのプッシュ通知は、端末装置20においてオン(有効)、オフ(無効)が切り替え可能であることが望ましい。
送信部11は、サーバ装置10の評価取得部4にネットワークN1を介して接続されている。送信部11は、入力部9にて入力された評価結果を評価取得部4へ送信するように構成されている。本実施形態では、端末装置20がスマートフォンであるから、送信部11及び受信部7は、通信事業者が提供する携帯電話網(キャリア網)を介してネットワークN1に接続されている。携帯電話網は、例えば3G(第3世代)回線又はLTE(Long Term Evolution)回線等である。なお、送信部11及び受信部7は、無線LAN(Local Area Network)を介してネットワークN1に接続されてもよい。
制御部12は、受信部7、表示部8、入力部9及び送信部11を制御するように構成されている。制御部12は、受信部7で判定結果及び評価要求が受信されたとき、これら判定結果及び評価要求を表示部8に表示させる。本実施形態では、制御部12は、受信部7で判定結果及び評価要求が受信されたとき、まず、図3Aに示すように、判定情報G1を表示部8の画面に表示させる。次に、制御部12は、表示部8の画面に判定情報G1を表示させた状態で入力部9に所定の操作(例えばタップ操作)が入力されたとき、図3Bに示すように、アンケート情報G2を表示部8の画面に表示させる。つまり、表示部8には、対象機器50の動作状況(例えば、「洗濯が終了したようです」というメッセージ)が表示され、入力部9に上記所定の操作が入力された後に、判定部2の判定結果を需要家施設H1の住人に評価してもらうアンケートが表示される。
制御部12は、表示部8に表示されたアンケート情報G2に対して、需要家施設H1の住人が入力部9にて評価結果を入力したとき(つまり複数の選択肢A1〜A4のうち1つの選択肢を選択したとき)、この評価結果を送信部11からサーバ装置10へ送信させる。
上述したような端末装置20は、端末装置20の所有者である需要家施設H1の住人に対して、需要家施設H1における対象機器50の動作状況を知らせることができる。よって、需要家施設H1の住人は、表示部8に表示された情報(判定情報G1)を見ることで、視覚的に、需要家施設H1における対象機器50の動作状況を確認することができる。また、端末装置20は、需要家施設H1の住人に対して、判定部2の判定結果を評価してもらうことができる(アンケートの回答を要求できる)。よって、表示部8に表示された情報(アンケート情報G2)に対して、需要家施設H1の住人が判定結果の評価を行うことで、サーバ装置10は、判定部2の判定結果が正解であるか否かを判定することができる。これにより、サーバ装置10では、誤った判定結果を再び通知部3から通知したり、一度誤った判定を再び判定部2が行ったりするのを抑制可能となる。
本実施形態に係る制御方法は、端末装置20に用いられる。この制御方法は、受信部7に通知部3からの判定結果及び評価要求を受信させる処理と、表示部8に判定結果及び評価要求を表示させる処理とを有する。また、上述の制御方法は、例えば需要家施設H1の住人による評価結果の入力を受け付ける処理と、送信部11に評価結果を評価取得部4へ送信させる処理とを有する。このような制御方法は、本実施形態のようにコンピュータを主構成とする端末装置20において、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することによって実現される。
上述した端末装置20は、上述の制御方法という手段に限らず、下記の制御プログラムという手段によっても具現化することができる。下記の手段によって端末装置20が具現化される場合でも、上述した種々の構成、および後述する変形例を適宜組み合わせて適用可能である。
本実施形態に係る制御プログラムは、上述の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。端末装置20のコンピュータは、上述の制御プログラムを実行することで制御部12として機能し、表示部8に判定結果及び評価要求を表示させることができ、かつ、入力部9にて入力された評価結果を送信部11から送信させることができる。
以下、サーバ装置10及び端末装置20の動作について、図1〜図3Bに基づいて説明する。
サーバ装置10の判定部2は、計測装置30からの消費情報が情報取得部1で取得されたとき、この消費情報に基づいて、対象機器50の動作状況を判定する。制御部6は、判定部2の判定結果及び評価要求を、通知部3から端末装置20へ通知させる。
端末装置20の制御部12は、受信部7でサーバ装置10からの判定結果及び評価要求が受信されたとき、これら判定結果及び評価要求を表示部8に表示させる。表示部8に表示された評価要求に対して、需要家施設H1の住人が入力部9にて評価結果を入力したとき、制御部12は、この評価結果を送信部11からサーバ装置10へ送信させる。
サーバ装置10の制御部6は、端末装置20からの評価結果が評価取得部4で取得されたとき、この評価結果に基づいて、判定部2と通知部3との少なくとも一方を制御する。これにより、サーバ装置10では、誤った判定結果を再び通知部3から通知したり、一度誤った判定を再び判定部2が行ったりするのを抑制可能となる。言い換えれば、判定システム100では、対象機器50の動作状況の判定精度を向上させることが可能になる。
ところで、評価要求(アンケート情報G2)には、需要家施設H1に関連する情報が含まれていることが好ましい。需要家施設H1に関連する情報とは、例えば、需要家施設H1の住人にとって役立つ情報(付加価値情報)、いわゆるお役立ち情報を意味する。需要家施設H1に関連する情報は、例えば天気情報である。天気情報は、需要家施設H1の地域の過去、現在及び将来のいずれかの天候に関する情報である。本実施形態では、天気情報は、サーバ装置10によって、例えば天気予報等の情報を提供するサーバ(例えば気象サーバ)から適宜取得される。需要家施設H1に関連する情報は、アンケート情報G2が表示部8の画面に表示されるときに、アンケート情報G2と一緒に表示されてもよいし、住人が評価結果の評価(アンケートの回答)を行った後に、表示部8の画面に表示されてもよい。これにより、サーバ装置10は、需要家施設H1の住人に対して、アンケート情報G2だけでなく、お役立ち情報も提供できるので、アンケート情報G2だけ提供する場合に比べて、住人にアンケートの回答を行ってもらい易くなる。
上述の判定システム100は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、上記実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、本実施形態の変形例を列挙する。
制御部6は、同一の判定結果について不正解であるとの評価結果が所定回数(例えば3回)連続して評価取得部4で取得された場合、一部の判定結果及び評価要求が通知部3から通知されないように通知部3を制御するように構成されていてもよい。ただし、通知部3から通知されないようにする一部の判定結果及び評価要求は、所定回数連続して不正解であると評価されたときの判定結果及び評価要求と同じ判定結果及び評価要求である。この場合でも、判定システム100では、判定部2が誤った判定結果を再び行ったときに、制御部6は、再び誤った判定結果を通知部3から通知させないので、対象機器50の動作状況を誤って通知することを抑制できる。
またこの場合、判定システム100では、例えば、端末装置20を所有する需要家施設H1の住人が表示部8に表示された評価要求に対して間違って評価した場合の評価結果が、制御部6に使用されるのを防止できる。よって、判定システム100では、判定結果が不正解であるとの1回の評価結果だけで判定結果の正否を判定する場合よりも、対象機器50の動作状況の判定精度を向上させることができ、このシステムの信頼性をより向上させることが可能になる。
制御部6は、同一の判定結果について正解であるとの評価結果が所定回数(例えば3回)連続して評価取得部4で取得された場合、一部の評価要求が通知部3から通知されないように通知部3を制御するように構成されていてもよい。ただし、通知部3から通知されないようにする一部の評価要求は、所定回数連続して正解であると評価されたときの評価要求と同じ評価要求である。この場合でも、判定システム100では、判定部2が正しい判定結果を再び行ったときに、制御部6は、同じ評価要求を通知部3から通知させないので、需要家施設H1の住人に対して、同じアンケートの回答を要求することを抑制できる。
またこの場合も、判定システム100では、例えば、需要家施設H1の住人が表示部8に表示された評価要求に対して間違って評価した場合の評価結果が、制御部6に使用されるのを防止できる。よって、判定システム100では、判定結果が正解であるとの1回の評価結果だけで判定結果の正否を判定する場合よりも、対象機器50の動作状況の判定精度を向上させることができ、このシステムの信頼性をより向上させることが可能になる。
制御部6は、同一の判定結果について不正解であるとの評価結果が評価取得部4で取得される頻度が規定値以上の場合、一部の判定結果及び評価要求が通知部3から通知されないように通知部3を制御するように構成されていてもよい。ただし、通知部3から通知されないようにする一部の判定結果及び評価要求は、規定値以上の頻度で不正解であると評価されたときの判定結果及び評価要求と同じ判定結果及び評価要求である。同一の判定結果について不正解であるとの評価結果が評価取得部4で取得される頻度とは、例えば、所定数の評価結果のうち評価結果が不正解となる回数の割合を意味する。例えば、制御部6は、評価結果が不正解となる回数が10回のうち8回である場合、不正解であると8回評価されたときの判定結果及び評価要求が、通知部3から通知されないように通知部3を制御する。
この場合でも、判定システム100では、判定部2が誤った判定結果を再び行ったときに、制御部6は、再び誤った判定結果を通知部3から通知させないので、対象機器50の動作状況を誤って通知することを抑制できる。またこの場合でも、判定システム100では、判定結果が不正解であるとの1回の評価結果だけで判定結果の正否を判定する場合よりも、対象機器50の動作状況の判定精度を向上させることができ、このシステムの信頼性をより向上させることが可能になる。さらにこの場合、判定システム100では、評価結果が所定回数連続して不正解とならないときであっても、需要家施設H1の住人が表示部8に表示された評価要求に対して間違って評価した場合の評価結果が、制御部6に使用されるのを防止できる。なお、評価結果が所定回数連続して不正解とならない場合とは、例えば、不正解、正解、不正解という結果になる場合を意味する。
制御部6は、同一の判定結果について正解であるとの評価結果が評価取得部4で取得される頻度が規定値以上の場合、一部の評価要求が通知部3から通知されないように通知部3を制御するように構成されていてもよい。ただし、通知部3から通知されないようにする一部の評価要求は、規定値以上の頻度で正解であると評価されたときの評価要求と同じ評価要求である。同一の判定結果について正解であるとの評価結果が評価取得部4で取得される頻度とは、例えば、所定数の評価結果のうち評価結果が正解となる回数の割合を意味する。例えば、制御部6は、評価結果が正解となる回数が10回のうち8回である場合、正解であると8回評価されたときの評価要求が、通知部3から通知されないように通知部3を制御する。
この場合でも、判定システム100では、判定部2が正しい判定結果を再び行ったときに、制御部6は、同じ評価要求を通知部3から通知させないので、需要家施設H1の住人に対して、同じアンケートの回答を要求することを抑制できる。またこの場合、判定システム100では、判定結果が正解であるとの1回の評価結果だけで判定結果の正否を判定する場合よりも、対象機器50の動作状況の判定精度を向上させることができ、このシステムの信頼性を向上させることが可能になる。さらにこの場合、判定システム100では、評価結果が所定回数連続して正解とならないときであっても、需要家施設H1の住人が表示部8に表示された評価要求に対して間違って評価した場合の評価結果が、制御部6に使用されるのを防止できる。なお、評価結果が所定回数連続して正解とならない場合とは、例えば、正解、不正解、正解という結果になる場合を意味する。
評価取得部4は、判定部2の判定結果に関連する属性情報を取得するように構成されていてもよい。属性情報は、例えば、判定部2が対象機器50の動作状況を判定したときの時刻(判定時刻)である。つまり、判定部2は、対象機器50の動作状況を判定したときに、この判定時刻を属性情報として判定結果に付加するように構成されている。この場合、制御部6は、評価結果と属性情報とに基づいて、判定部2と通知部3との少なくとも一方を制御する。例えば洗濯機の動作の終了の判定時刻が夜であり、かつ、評価結果が不正解である場合、制御部6は、再び、洗濯機の動作の終了の判定時刻が夜の時間帯(例えば、21:00)であるとき、この判定時刻の判定結果及び評価要求を通知部3から通知させないように、通知部3を制御する。これにより、判定システム100では、端末装置20からの評価結果に加えて、判定結果に関連する属性情報を用いて対象機器50の動作状況を判定することができるので、対象機器50の動作状況の判定精度をより向上させることが可能になる。
また、評価取得部4は、判定部2の判定結果に関連する属性情報(第1属性情報)以外に、端末装置20からの評価結果に関連する属性情報(第2属性情報)を取得するように構成されていてもよい。第2属性情報は、例えば、端末装置20に付加されたID情報等である。ID情報とは、端末装置20の所有者を識別可能な情報である。さらに、評価取得部4は、第1属性情報と第2属性情報との両方を取得するように構成されていてもよい。つまり、評価取得部4は、判定部2の判定結果と、端末装置20からの評価結果との少なくとも一方に関連する属性情報を取得するように構成されていてもよい。
以上説明したように、本実施形態の判定システム100は、需要家施設H1における資源の消費量に関する消費情報を取得する情報取得部1と、消費情報に基づいて需要家施設H1における対象機器50の動作状況を判定する判定部2とを備えている。また、判定システム100は、判定部2の判定結果、及び判定結果に対する評価の要求を通知する通知部3と、上記要求に対する評価結果を取得する評価取得部4と、評価結果に基づいて判定部2と通知部3との少なくとも一方を制御する制御部6とを備えている。
この構成によれば、情報取得部1で取得された消費情報に基づいて対象機器50の動作状況を判定するので、需要家施設H1における資源の消費量に関する消費情報を、より有効に活用できる。また、この構成によれば、誤った判定結果を再び通知部3から通知したり、一度誤った判定を再び判定部2が行ったりするのを抑制可能となり、対象機器50の動作状況の判定精度を向上させることが可能になる。
上記要求には、上述のように、判定結果が正解であると評価するための第1選択肢A1と、判定結果が不正解であると評価するための第2選択肢A2とが含まれていることが好ましい。
この構成によれば、例えば端末装置20を所有する需要家施設H1の住人は、判定結果の評価を行うとき、表示部8の画面に表示される複数の選択肢(第1選択肢A1及び第2選択肢A2)のうち1つの選択肢を選ぶだけでよい。そのため、住人は、判定結果の評価を手軽に行うことができる。
上記要求には、上述のように、判定結果が不明であると評価するための第3選択肢A3が、更に含まれていることが好ましい。
この構成によれば、制御部6は、評価結果が不明である場合に判定部2及び通知部3の制御を停止すれば、該当する選択肢がなくて住人が適当に評価する場合の評価結果を使用するのを防止できる。これにより、制御部6は、判定部2及び通知部3の制御を誤って行うことを抑制できる。ただし、この構成は、判定システム100の必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
上記要求には、上述のように、通知部3の通知のタイミングに対する評価を行うための選択肢(第4選択肢)A4が、更に含まれていることが好ましい。
この構成によれば、制御部6は、通知部3からの通知のタイミングが遅いか否かを判定することが可能になる。これにより、制御部6は、通知部3からの通知のタイミングを補正することができる。
制御部6は、上述のように、判定結果が不正解であるとの評価結果が取得された場合、不正解であると評価されたときの判定結果及び要求と同じ判定結果及び要求が、通知部3から通知されないように通知部3を制御することが好ましい。
この構成によれば、判定部2が一度誤った判定を再び行った場合でも、制御部6は、再び誤った判定結果を通知部3から通知させないので、需要家施設H1の住人に対して、対象機器50の動作状況を誤って通知することを抑制できる。よって、この構成であれば、対象機器50の動作状況の判定精度をより向上させることが可能となり、判定システム100の信頼性を向上させることが可能になる。
制御部6は、同一の判定結果について不正解であるとの評価結果が所定回数連続して取得された場合、所定回数連続して不正解であると評価されたときの判定結果及び要求と同じ判定結果及び要求が、通知部3から通知されないように通知部3を制御することが好ましい。
この構成であっても、判定部2が誤った判定結果を再び行ったときに、制御部6は、再び誤った判定結果を通知部3から通知させないので、対象機器50の動作状況を誤って通知することを抑制できる。また、この構成によれば、端末装置20を所有する需要家施設H1の住人が表示部8に表示された評価要求に対して間違って評価した場合の評価結果が、制御部6に使用されるのを防止できる。よって、この構成であれば、判定結果が不正解であるとの1回の評価結果だけで判定結果の正否を判定する場合よりも、対象機器50の動作状況の判定精度を向上させることができ、判定システム100の信頼性をより向上させることが可能になる。
制御部6は、同一の判定結果について不正解であるとの評価結果が取得される頻度が規定値以上の場合、規定値以上の頻度で不正解であると評価されたときの判定結果及び要求と同じ判定結果及び要求が、通知部3から通知されないように通知部3を制御することが好ましい。
この構成であっても、判定部2が誤った判定結果を再び行ったときに、制御部6は、再び誤った判定結果を通知部3から通知させないので、対象機器50の動作状況を誤って通知することを抑制できる。また、この構成によれば、判定結果が不正解であるとの1回の評価結果だけで判定結果の正否を判定する場合よりも、対象機器50の動作状況の判定精度を向上させることができ、判定システム100の信頼性をより向上させることが可能になる。さらに、この構成によれば、評価結果が所定回数連続して不正解とならないときであっても、需要家施設H1の住人が表示部8に表示された評価要求に対して間違って評価した場合の評価結果が、制御部6に使用されるのを防止できる。
制御部6は、上述のように、判定結果が正解であるとの評価結果が取得された場合、正解であると評価されたときの要求と同じ要求が、通知部3から通知されないように通知部3を制御することが好ましい。
この構成によれば、判定部2が一度正しかった判定(判定結果)を再び行った場合、制御部6は、同じ評価要求を通知部3から通知させないので、需要家施設H1の住人に対して、同じアンケートの回答を要求することを抑制できる。その結果、判定システム100では、何度も同じアンケートの回答を要求する場合に比べて、住人にアンケートの回答を行ってもらい易くなる。
制御部6は、同一の判定結果について正解であるとの評価結果が所定回数連続して取得された場合、所定回数連続して正解であると評価されたときの要求と同じ要求が、通知部3から通知されないように通知部3を制御することが好ましい。
この構成であっても、判定部2が正しい判定結果を再び行ったときに、制御部6は、同じ評価要求を通知部3から通知させないので、需要家施設H1の住人に対して、同じアンケートの回答を要求することを抑制できる。また、この構成によれば、需要家施設H1の住人が表示部8に表示された評価要求に対して間違って評価した場合の評価結果が、制御部6に使用されるのを防止できる。よって、この構成であれば、判定結果が正解であるとの1回の評価結果だけで判定結果の正否を判定する場合よりも、対象機器50の動作状況の判定精度を向上させることができ、判定システム100の信頼性をより向上させることが可能になる。
制御部6は、同一の判定結果について正解であるとの評価結果が取得される頻度が規定値以上の場合、規定値以上の頻度で正解であると評価されたときの要求と同じ要求が、通知部3から通知されないように通知部3を制御することが好ましい。
この構成であっても、判定部2が正しい判定結果を再び行ったときに、制御部6は、同じ評価要求を通知部3から通知させないので、需要家施設H1の住人に対して、同じアンケートの回答を要求することを抑制できる。また、この構成によれば、判定結果が正解であるとの1回の評価結果だけで判定結果の正否を判定する場合よりも、対象機器50の動作状況の判定精度を向上させることができ、判定システム100の信頼性をより向上させることが可能になる。さらに、この構成によれば、評価結果が所定回数連続して正解とならないときであっても、需要家施設H1の住人が表示部8に表示された評価要求に対して間違って評価した場合の評価結果が、制御部6に使用されるのを防止できる。
評価取得部4は、判定結果と評価結果との少なくとも一方に関連する属性情報を取得するように構成されていることが好ましい。この場合、制御部6は、評価結果と属性情報とに基づいて、判定部2と通知部3との少なくとも一方を制御することが好ましい。
この構成によれば、端末装置20からの評価結果に加えて、判定結果に関連する属性情報(例えば判定時刻やID情報)を用いて対象機器50の動作状況を判定することができるので、対象機器50の動作状況の判定精度をより向上させることが可能になる。
上記要求には、需要家施設H1に関連する情報が含まれていることが好ましい。
この構成によれば、判定システム100は、需要家施設H1の住人に対して、アンケート情報G2だけでなく、お役立ち情報も提供できる。よって、この構成によれば、アンケート情報G2だけ提供する場合に比べて、住人にアンケートの回答を行ってもらい易くなる。
以上説明したように、本実施形態の判定方法は、需要家施設H1における資源の消費量に関する消費情報を取得させる処理と、消費情報に基づいて需要家施設H1における対象機器50の動作状況を判定させる処理と、上記動作状況の判定結果、及び判定結果に対する評価の要求を通知させる処理と、上記要求に対する評価結果を取得させる処理と、評価結果に基づいて動作させる処理とをコンピュータに行わせる。
この構成によれば、消費情報に基づいて対象機器50の動作状況を判定するので、需要家施設H1における資源の消費量に関する消費情報を、より有効に活用できる。また、この構成によれば、誤った判定結果を再び通知部3から通知したり、一度誤った判定を再び判定部2が行ったりするのを抑制可能となり、対象機器50の動作状況の判定精度を向上させることが可能になる。
以上説明したように、本実施形態の判定プログラムは、上述の判定方法を、上記コンピュータに実行させる。
この構成によっても、消費情報に基づいて対象機器50の動作状況を判定するので、需要家施設H1における資源の消費量に関する消費情報を、より有効に活用できる。また、この構成によっても、誤った判定結果を再び通知部3から通知したり、一度誤った判定を再び判定部2が行ったりするのを抑制可能となり、対象機器50の動作状況の判定精度を向上させることが可能になる。
以上説明したように、本実施形態の端末装置20は、判定システム100に用いられる端末装置である。端末装置20は、通知部3からの判定結果及び上記要求を受信する受信部7と、受信部7で受信された判定結果及び上記要求を表示する表示部8とを備えている。また、端末装置20は、ユーザによる評価結果の入力を受け付ける入力部9と、入力部9にて入力された評価結果を評価取得部4へ送信する送信部11とを備えている。
この構成によれば、表示部8に判定結果及び評価要求を表示させることができ、かつ、入力部9にて入力された評価結果を送信部11から送信させることができる。
以上説明したように、本実施形態の制御方法は、端末装置20に用いられる制御方法である。この制御方法は、受信部7に通知部3からの判定結果及び上記要求を受信させる処理と、表示部8に判定結果及び上記要求を表示させる処理と、ユーザによる評価結果の入力を受け付ける処理と、送信部11に評価結果を評価取得部4へ送信させる処理とを有する。
この構成によっても、表示部8に判定結果及び評価要求を表示させることができ、かつ、入力部9にて入力された評価結果を送信部11から送信させることができる。
以上説明したように、本実施形態の制御プログラムは、上述の制御方法を、コンピュータに実行させる。
この構成によっても、表示部8に判定結果及び評価要求を表示させることができ、かつ、入力部9にて入力された評価結果を送信部11から送信させることができる。
なお、判定システム100は、サーバ装置10で実現されているが、これに限らず、例えば、サーバ装置10と端末装置20とで実現されてもよい。また、判定システム100は、サーバ装置10と計測装置30とで実現されてもよい。さらに、判定システム100は、サーバ装置10と端末装置20と計測装置30とで実現されてもよい。つまり、判定システム100は、サーバ装置10、端末装置20及び計測装置30の様々な組み合わせによって実現されてもよく、1つの装置に限らず複数の装置によって実現されてもよい。また、判定システム100は、クラウド(クラウドコンピューティング)で実現されてもよい。
サーバ装置10は、計測装置30で計測された消費量に関する消費情報を一定期間分(例えば1ヶ月分)蓄積するように構成されていてもよい。この場合、判定部2は、蓄積した消費情報に基づいて対象機器50の動作状況を判定する。
通知部3は、判定結果と評価要求とを同時に通知するように構成されているが、この構成に限らない。例えば、通知部3は、判定結果を通知した後に、評価要求を通知するように構成されていてもよい。
評価取得部4は、取得した評価結果を記録部5に記録するように構成されているが、この構成に限らない。評価取得部4は、取得した評価結果を記録部5に記録せず、この評価結果を制御部6へ出力するように構成されていてもよい。
制御部6は、記録部5からの評価結果に基づいて、通知部3を制御するように構成されているが、この構成に限らない。制御部6は、記録部5からの評価結果に基づいて、判定部2を制御するように構成されていてもよい。例えば、制御部6は、端末装置20からの評価結果が不正解である場合、判定部2が再び同じ判定を行わないように、判定部2を制御する。つまり、制御部6は、判定部2の判定結果が不正解であれば、判定部2における所定のアルゴリズムを補正して、判定部2が再び同じ判定を行わないようにする。この場合、判定システム100では、判定部2が情報取得部1で取得された消費情報に基づいて対象機器50の動作状況を、再び誤って判定することを抑制できる。
また、制御部6は、記録部5からの評価結果に基づいて、判定部2及び通知部3を制御するように構成されていてもよい。つまり、制御部6は、記録部5からの評価結果に基づいて、判定部2と通知部3との少なくとも一方を制御するように構成されていてもよい。
端末装置20は、スマートフォンに限らず、タブレット端末等のスマートフォン以外の携帯情報端末、あるいはパーソナルコンピュータ、通信機能を有するテレビ(テレビジョン)等のネットワークN1に接続可能な情報端末装置であってもよい。
表示部8及び入力部9は、タッチパネルディスプレイを構成しているが、これに限らない。表示部8がディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ等)を構成し、入力部9が入力装置(例えば、キーボード、ポインティングデバイス、又はメカニカルなスイッチ等)を構成していてもよい。
制御部12は、受信部7で判定結果及び評価要求が受信されたとき、判定情報G1とアンケート情報G2とを表示部8の画面に同時に表示させてもよい。つまり、制御部12は、受信部7で判定結果及び評価要求が受信されたとき、判定情報G1とアンケート情報G2とを表示部8の同一の画面に表示させてもよい。
対象機器50は、電力を生成する自家発電設備等の機器又は温度センサ等のセンサ機器を含む。
本実施形態では、需要家施設H1に関連する情報は、天気情報であるが、これに限らない。需要家施設H1に関連する情報は、例えば、電気料金であってもよいし、電力規制情報であってもよい。
また、本実施形態では、戸建住宅を需要家施設H1の一例として説明しているが、この例に限らず、需要家施設H1は、集合住宅の各住戸などの戸建住宅以外の住宅、あるいは事務所、店舗等の非住宅であってもよい。
また、本実施形態では、サーバ装置10及び計測装置30間の通信経路(第1通信経路)と、サーバ装置10及び端末装置20間の通信経路(第2通信経路)とが、共通のネットワークN1によって構成されているが、この構成に限らない。第1通信経路と第2通信経路とは、別々のネットワークによって構成されていてもよい。
また、本実施形態では、需要家施設H1における資源の消費量は、複数の分岐回路の少なくとも1つの消費電力又は消費電力量であるが、これに限らない。需要家施設H1における資源の消費量は、分電盤の主幹ブレーカの一次側の幹線の消費電力又は消費電力量、つまり需要家施設H1全体での総消費電力量であってもよい。
また、本実施形態では、端末装置20の表示部8に表示される情報(判定情報G1及びアンケート情報G2)は、サーバ装置10で生成されているが、これに限らない。端末装置20の表示部8に表示される情報は、例えば、端末装置20で生成されてもよいし、サーバ装置10及び端末装置20以外の装置(外部装置)で生成されてもよい。
第1選択肢A1には、「正解」というテキスト情報が含まれているが、例えば「洗濯が終わってすぐにお知らせが届きました」というテキスト情報が含まれていてもよい。また、第2選択肢A2には、「間違い」というテキスト情報が含まれているが、例えば「洗濯していないのに、お知らせが届きました」というテキスト情報が含まれていてもよい。また、第3選択肢A3には、「不明」というテキスト情報が含まれているが、例えば「わかりません」というテキスト情報が含まれていてもよい。また、第4選択肢A4には、「タイミングが遅い」というテキスト情報が含まれているが、「タイミングが早い」というテキスト情報が含まれていてもよい。この場合、第4選択肢A4には、「洗濯中なのに、お知らせが届きました」というテキスト情報が含まれていてもよい。また、評価要求には、第4選択肢A4として「タイミングが遅い」というテキスト情報が含まれ、第5選択肢として「タイミングが早い」というテキスト情報が含まれていてもよい。
また、本実施形態では、洗濯機の動作の終了の通知について説明しているが、これに限らず、例えば洗濯機の動作の開始の通知であってもよいし、洗濯機の動作(運転)開始忘れの通知であってもよい。ここで、洗濯機の動作開始忘れの通知とは、設定時刻に洗濯機が動作しているか否かを需要家施設H1の住人に判断してもらうための通知を意味する。この場合、判定情報G1には、例えば「洗濯機を動かし忘れていませんか?」というテキスト情報を含む。またこの場合、第1選択肢A1には、例えば「お知らせのあった時刻に洗濯していませんでした」というテキスト情報が含まれる。第2選択肢A2には、例えば「すでに洗濯していたのに、お知らせが届きました」というテキスト情報が含まれる。第3選択肢A3には、例えば「わかりません」というテキスト情報が含まれる。
また、本実施形態では、洗濯機以外に、炊飯器又は食器洗浄機等の動作開始忘れの通知であってもよい。例えば、炊飯器の動作開始忘れの通知である場合、第1選択肢A1には、例えば「お知らせのあった時刻にご飯を炊いていませんでした」というテキスト情報が含まれる。第2選択肢A2には、例えば「すでにご飯を炊いていたのに、お知らせが届きました」というテキスト情報が含まれる。第3選択肢A3には、例えば「わかりません」というテキスト情報が含まれる。また、食器洗浄機の動作開始忘れの通知である場合、第1選択肢A1には、例えば「お知らせのあった時刻に食器洗浄機を使っていませんでした」というテキスト情報が含まれる。第2選択肢A2には、例えば「すでに食器洗浄機は動作していたのに、お知らせが届きました」というテキスト情報が含まれる。第3選択肢A3には、例えば「わかりません」というテキスト情報が含まれる。