JP6672786B2 - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、積層セラミック電子部品に関し、特に、小型の積層セラミック電子部品に関する。
電流の経路が構成するループを小さくして等価直列インダクタンス(ESL)を低減させつつ、電流の経路を短くしてQ値を高めた積層セラミック電子部品を開示した先行文献として、特開2015−29142号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された積層セラミック電子部品においては、外部電極が、セラミック本体の短手方向において相対する端面上に設けられている。
特開2015−29142号公報
積層セラミック電子部品の小型化が進むにつれて、特許文献1に記載された積層セラミック電子部品の構成においては、外部電極同士の間隔が短いため、積層セラミック電子部品の製造時、または、積層セラミック電子部品の実装時に、外部電極同士の間にて短絡が生じる可能性がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、ESLを低減するとともにQ値を高めつつ、外部電極同士の間における短絡の発生を抑制できる、積層セラミック電子部品を提供することを目的とする。
本発明の第1局面に基づく積層セラミック電子部品は、積層された複数の誘電体層と複数の内部電極層とを含み、積層方向において相対する第1主面および第2主面と、上記積層方向に直交する幅方向において相対する第1側面および第2側面と、上記積層方向および上記幅方向の両方に直交する長さ方向において相対する第1端面および第2端面とを含む積層体と、第1端面上に設けられた第1外部電極と、第2端面上に設けられた第2外部電極とを備える。複数の内部電極層は、第1外部電極に電気的に接続された複数の第1内部電極層と、第2外部電極に電気的に接続された複数の第2内部電極層とを含む。積層体は、第1側面に沿って延在し、複数の第1内部電極層の各々の第1側面側の端部に接続されて複数の第1内部電極層を相互に接続する第1導電体層と、第1導電体層における複数の第1内部電極層に接続された側とは反対側の表面を覆って第1側面を規定する第1絶縁被覆層と、第2側面に沿って延在し、複数の第2内部電極層の各々の第2側面側の端部に接続されて複数の第2内部電極層を相互に接続する第2導電体層と、第2導電体層における複数の第2内部電極層に接続された側とは反対側の表面を覆って第2側面を規定する第2絶縁被覆層とをさらに含む。第1導電体層の表面における第1端面寄りの一部は、第1外部電極に接続されている。第2導電体層の表面における第2端面寄りの一部は、第2外部電極に接続されている。
本発明の第2局面に基づく積層セラミック電子部品は、積層された複数の誘電体層と複数の内部電極層とを含み、積層方向において相対する第1主面および第2主面と、上記積層方向に直交する幅方向において相対する第1側面および第2側面と、上記積層方向および上記幅方向の両方に直交する長さ方向において相対する第1端面および第2端面とを含む積層体と、第1端面上に設けられた第1外部電極と、第2端面上に設けられた第2外部電極とを備える。複数の内部電極層は、第1外部電極に電気的に接続された複数の第1内部電極層と、第2外部電極に電気的に接続された複数の第2内部電極層とを含む。積層体は、複数の第1内部電極層の各々の第1側面側の端部を覆って第1側面を規定する第1絶縁被覆層と、複数の第2内部電極層の各々の第2側面側の端部を覆って第2側面を規定する第2絶縁被覆層とをさらに含む。複数の第1内部電極層の各々の第1側面側の端部における第1端面寄りの一部は、第1外部電極に接続されている。複数の第2内部電極層の各々の第2側面側の端部における第2端面寄りの一部は、第2外部電極に接続されている。
本発明の一形態においては、積層セラミック電子部品は、上記長さ方向の外形寸法が0.48mm以下、かつ、上記幅方向の外形寸法が0.24mm以下である。
本発明の一形態においては、第1導電体層の上記表面における第1端面寄りの上記一部は、第1外部電極によって覆われている。第1導電体層の上記表面における上記一部以外の残部は、第1絶縁被覆層によって覆われている。第2導電体層の上記表面における第2端面寄りの上記一部は、第2外部電極によって覆われている。第2導電体層の上記表面における上記一部以外の残部は、第2絶縁被覆層によって覆われている。
本発明の一形態においては、複数の第1内部電極層の各々の上記端部における第1端面寄りの上記一部は、第1外部電極によって覆われている。複数の第1内部電極層の各々の上記端部における上記一部以外の残部は、第1絶縁被覆層によって覆われている。複数の第2内部電極層の各々の上記端部における第2端面寄りの上記一部は、第2外部電極によって覆われている。複数の第2内部電極層の各々の上記端部における上記一部以外の残部は、第2絶縁被覆層によって覆われている。
本発明の一形態においては、第1導電体層および第2導電体層の各々は、Ni、Cu、AgおよびPdからなる群より選ばれる1種の金属、または、この金属を含む合金で構成されている。
本発明によれば、ESLを低減するとともにQ値を高めつつ、外部電極同士の間における短絡の発生を抑制できる。
本発明の実施形態1に係る積層セラミック電子部品の外観を示す斜視図である。 図1の積層セラミック電子部品をII−II線矢印方向から見た断面図である。 図1の積層セラミック電子部品をIII−III線矢印方向から見た断面図である。 図1の積層セラミック電子部品をIV−IV線矢印方向から見た断面図である。 図1の積層セラミック電子部品をV−V線矢印方向から見た断面図である。 図2の積層セラミック電子部品をVI−VI線矢印方向から見た断面図である。 図2の積層セラミック電子部品をVII−VII線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施形態1に係るセラミック電子部品の製造方法を示すフロー図である。 本発明の実施形態1に係るセラミック電子部品の主部となるチップの積層構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係るセラミック電子部品の積層体となる被覆チップの構成を示す分解斜視図である。 被覆用誘電体マザーシートの外観を示す平面図である。 弾性体上に載置された被覆用誘電体マザーシートの上方において、複数のチップを保持板にて保持している状態を示す断面図である。 図12に示す状態を矢印XIII方向から見た平面図である。 複数のチップが被覆用誘電体マザーシートに押し付けられている状態を示す断面図である。 被覆用誘電体マザーシートに押し付けられた複数のチップが、引き上げられた状態を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る積層セラミック電子部品の積層体の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態2に係る積層セラミック電子部品の積層体となる被覆チップの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態2に係る積層セラミック電子部品の積層体の外観を示す斜視図である。 参考形態に係る積層セラミック電子部品の外観を示す斜視図である。 参考形態に係るセラミック電子部品の主部となるチップの積層構造を示す分解斜視図である。 参考形態に係るセラミック電子部品の主部となるチップの外観を示す斜視図である。 参考形態に係る被覆用誘電体マザーシートの外観を示す平面図である。 参考形態に係る、弾性体上に載置された被覆用誘電体マザーシートの上方において、複数のチップを保持板にて保持している状態を上方から見た平面図である。 参考形態に係るセラミック電子部品の積層体となる被覆チップの外観を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施形態に係る、積層セラミック電子部品について図を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。実施形態においては、積層セラミック電子部品として、積層セラミックコンデンサについて説明するが、積層セラミック電子部品は、積層セラミックインダクタなどであってもよい。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る積層セラミック電子部品の外観を示す斜視図である。図2は、図1の積層セラミック電子部品をII−II線矢印方向から見た断面図である。図3は、図1の積層セラミック電子部品をIII−III線矢印方向から見た断面図である。図4は、図1の積層セラミック電子部品をIV−IV線矢印方向から見た断面図である。図5は、図1の積層セラミック電子部品をV−V線矢印方向から見た断面図である。図6は、図2の積層セラミック電子部品をVI−VI線矢印方向から見た断面図である。図7は、図2の積層セラミック電子部品をVII−VII線矢印方向から見た断面図である。図1〜7においては、後述する、積層体の長さ方向をL、積層体の幅方向をW、積層体の積層方向をTで示している。
図1〜7に示すように、本発明の実施形態1に係る積層セラミック電子部品100は、積層体110と、第1外部電極121と、第2外部電極122とを備えている。
積層体110は、略直方体状の外形を有している。積層体110は、積層された複数の誘電体層130と複数の内部電極層140とを含む。積層体110は、積層方向Tにおいて相対する第1主面111および第2主面112と、積層方向Tに直交する幅方向Wにおいて相対する第1側面113および第2側面114と、積層方向Tおよび幅方向Wの両方に直交する長さ方向Lにおいて相対する第1端面115および第2端面116とを含む。
上記のように積層体110は、略直方体状の外形を有しているが、角部および稜線部に丸みがつけられていることが好ましい。角部は、積層体110の3面が交わる部分であり、稜線部は、積層体110の2面が交わる部分である。第1主面111、第2主面112、第1側面113、第2側面114、第1端面115および第2端面116の少なくともいずれか1つの面に、凹凸が形成されていてもよい。
本実施形態においては、積層セラミック電子部品100は、長さ方向Lの外形寸法が0.48mm以下、かつ、幅方向Wの外形寸法が0.24mm以下である。ただし、積層セラミック電子部品100の外形寸法は、上記に限られず、長さ方向Lの外形寸法が、幅方向Wの外形寸法より大きければよい。上記の外形寸法は、積層セラミック電子部品100を顕微鏡によって観察することにより測定することができる。
積層体110は、主部110aと、主部110aの一方の側面を覆って第1側面113を規定する第1被覆部110bと、主部110aの他方の側面を覆って第2側面114を規定する第2被覆部110cとから構成されている。
積層体110は、第1側面113に沿って延在し、複数の第1内部電極層140bの各々の第1側面113側の端部に接続されて複数の第1内部電極層140bを相互に接続する第1導電体層160bと、第1導電体層160bにおける複数の第1内部電極層140bに接続された側とは反対側の表面160bsを覆って第1側面113を規定する第1絶縁被覆層150bとを含む。第1被覆部110bは、第1導電体層160bと第1絶縁被覆層150bとから構成されている。
積層体110は、第2側面114に沿って延在し、複数の第2内部電極層140cの各々の第2側面114側の端部に接続されて複数の第2内部電極層140cを相互に接続する第2導電体層160cと、第2導電体層160cにおける複数の第2内部電極層140cに接続された側とは反対側の表面160csを覆って第2側面114を規定する第2絶縁被覆層150cとを含む。第2被覆部110cは、第2導電体層160cと第2絶縁被覆層150cとから構成されている。
第1外部電極121は、積層体110の第1端面115上に設けられている。第2外部電極122は、積層体110の第2端面116上に設けられている。
複数の内部電極層140は、第1外部電極121に電気的に接続された複数の第1内部電極層140bと、第2外部電極122に電気的に接続された複数の第2内部電極層140cとを含む。
第1導電体層160bの表面160bsにおける第1端面115寄りの一部は、第1外部電極121に直接接続されている。第1導電体層160bの表面160bsの全体は、第1絶縁被覆層150bと第1外部電極121とによって覆われている。具体的には、第1導電体層160bの表面160bsにおける第1端面115寄りの一部は、第1外部電極121によって覆われている。第1導電体層160bの表面160bsにおける上記一部以外の残部は、第1絶縁被覆層150bによって覆われている。
第2導電体層160cの表面160csにおける第2端面116寄りの一部は、第2外部電極122に直接接続されている。第2導電体層160cの表面160csの全体は、第2絶縁被覆層150cと第2外部電極122とによって覆われている。具体的には、第2導電体層160cの表面160csにおける第2端面116寄りの一部は、第2外部電極122によって覆われている。第2導電体層160cの表面160csにおける上記一部以外の残部は、第2絶縁被覆層150cによって覆われている。
以下、各構成について詳細に説明する。
複数の誘電体層130の各々の厚さは、0.3μm以上10μm以下であることが好ましい。誘電体層130を構成する材料としては、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3またはCaZrO3などを主成分とする誘電体セラミックスを用いることができる。また、これらの主成分に、副成分として、Mn化合物、Mg化合物、Si化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物、Al化合物、V化合物または希土類化合物などが添加された材料を用いてもよい。
複数の内部電極層140の積層枚数は、4枚以上であることが好ましい。複数の内部電極層140の各々の厚さは、0.2μm以上2.0μm以下であることが好ましい。第1内部電極層140bおよび第2内部電極層140cの各々は、平面視にて略矩形状である。第1内部電極層140bと第2内部電極層140cとは、積層体110の積層方向Tに等間隔に交互に配置されている。また、第1内部電極層140bと第2内部電極層140cとは、誘電体層130を間に挟んで互いに対向するように配置されている。
図6,7に示すように、第1内部電極層140bと第2内部電極層140cとが誘電体層130を間に挟んで互いに対向することにより静電容量を有する領域を、有効領域Eとする。
第1内部電極層140bは、平面視にて、有効領域E内に位置する第1対向電極部140beと、第1対向電極部140beから積層体110の第1側面113側に向けて引き出されて第1導電体層160bと接続されている第1引出電極部140bfとから構成されている。
第2内部電極層140cは、平面視にて、有効領域E内に位置する第2対向電極部140ceと、第2対向電極部140ceから積層体110の第2側面114側に向けて引き出されて第2導電体層160cと接続されている第2引出電極部140cfとから構成されている。
内部電極層140を構成する材料としては、Ni、Cu、Ag、PdおよびAuからなる群より選ばれる1種の金属、または、この金属を含む合金で構成されており、たとえばAgとPdとの合金などを用いることができる。内部電極層140は、誘電体層130に含まれる誘電体セラミックスと同一組成系の誘電体の粒子を含んでいてもよい。
第1外部電極121は、積層体110の第1端面115から、第1主面111、第2主面112、第1側面113および第2側面114の各々に亘って設けられている。第2外部電極122は、積層体110の第2端面116から、第1主面111、第2主面112、第1側面113および第2側面114の各々に亘って設けられている。
第1外部電極121および第2外部電極122の各々は、下地電極層と、下地電極層上に配置されためっき層とを含む。下地電極層は、焼付け層、樹脂層および薄膜層の少なくとも1つを含む。下地電極層の厚さは、10μm以上100μm以下であることが好ましい。
焼付け層は、ガラスと金属とを含む。焼付け層を構成する材料としては、Ni、Cu、Ag、PdおよびAuからなる群より選ばれる1種の金属、または、この金属を含む合金で構成されており、たとえばAgとPdとの合金などを用いることができる。焼付け層は、積層された複数の層で構成されていてもよい。焼付け層としては、積層体110に導電性ペーストが塗布されて焼き付けられた層、または、内部電極層140と同時に焼成された層であってもよい。
樹脂層は、導電性粒子と熱硬化性樹脂とを含む。樹脂層が設けられる場合は、焼付け層が設けられずに、樹脂層が積層体110上に直接設けられてもよい。樹脂層は、積層された複数の層で構成されていてもよい。樹脂層の厚さは、10μm以上150μm以下であることが好ましい。
薄膜層は、スパッタ法または蒸着法などの薄膜形成法により形成される。薄膜層は、金属粒子が堆積した1μm以下の層である。
めっき層を構成する材料としては、Ni、Cu、Ag、Pd、Auからなる群より選ばれる1種の金属、または、この金属を含む合金で構成されており、たとえばAgとPdとの合金などを用いることができる。
めっき層は、積層された複数の層で構成されていてもよい。この場合、めっき層としては、Niめっき層の上にSnめっき層が形成された2層構造であることが好ましい。Niめっき層は、下地電極層がセラミック電子部品を実装する際の半田によって浸食されることを防止する機能を有する。Snめっき層は、セラミック電子部品を実装する際の半田との濡れ性を向上させ、セラミック電子部品の実装を容易にする機能を有する。めっき層の1層当たりの厚さは、1.0μm以上10.0μm以下であることが好ましい。
第1導電体層160bおよび第2導電体層160cの各々は、側面視にて略矩形状である。第1導電体層160bおよび第2導電体層160cの各々の厚さは、0.2μm以上2.0μm以下であることが好ましい。第1導電体層160bおよび第2導電体層160cの各々を構成する材料としては、Ni、Cu、Ag、PdおよびAuからなる群より選ばれる1種の金属、または、この金属を含む合金で構成されており、たとえばAgとPdとの合金などを用いることができる。第1導電体層160bおよび第2導電体層160cの各々は、誘電体層130に含まれる誘電体セラミックスと同一組成系の誘電体の粒子を含んでいてもよい。
第1絶縁被覆層150bおよび第2絶縁被覆層150cの各々は、0.5μm以上10μm以下であることが好ましい。第1絶縁被覆層150bおよび第2絶縁被覆層150cの各々を構成する材料としては、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3またはCaZrO3などを主成分とする誘電体セラミックスを用いることができる。また、これらの主成分に、副成分として、Mn化合物、Mg化合物、Si化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物、Al化合物、V化合物または希土類化合物などが添加された材料を用いてもよい。
以下、本発明の実施形態1に係るセラミック電子部品の製造方法について図を参照して説明する。図8は、本発明の実施形態1に係るセラミック電子部品の製造方法を示すフロー図である。
図8に示すように、本発明の実施形態1に係る積層セラミック電子部品100を製造するに際しては、まず、誘電体スラリーが調製される(工程S1)。具体的には、誘電体粉末、添加粉末、バインダ樹脂および溶解液などが分散混合され、これにより誘電体スラリーが調製される。誘電体スラリーは、溶剤系または水系のいずれでもよい。誘電体スラリーを水系塗料とする場合、水溶性のバインダおよび分散剤などと、水に溶解させた誘電体原料とを、混合することにより誘電体スラリーを調する。
次に、誘電体グリーンシートが形成される(工程S2)。具体的には、誘電体スラリーがキャリアフィルム上においてダイコータ、グラビアコータまたはマイクログラビアコータなどを用いてシート状に成形されて乾燥されることにより、誘電体グリーンシートが形成される。
次に、マザーシートが形成される(工程S3)。具体的には、誘電体グリーンシートに導電性ペーストが所定のパターンを有するようにインクジェット法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法などを用いて塗布されることにより、誘電体グリーンシート上に所定の導電パターンが設けられたマザーシートが形成される。なお、マザーシートとしては、導電パターンを有するマザーシートの他に、上記工程S3を経ていない誘電体グリーンシートも準備される。
ここで、形成されるマザーシートについて説明する。図9は、本発明の実施形態1に係るセラミック電子部品の主部となるチップの積層構造を示す分解斜視図である。図9においては、マザーシート群において1つのチップ110agに相当する部分のみを図示している。
図8,9に示すように、複数のマザーシート10,11,12が積層される(工程S4)。具体的には、導電パターンが形成されておらず、誘電体グリーンシート130gのみからなるマザーシート10が、所定枚数積層される。その上に、第2内部電極層140cとなる第2導電パターン140cgが誘電体グリーンシート130g上にマトリックス状に形成されたマザーシート12と、第1内部電極層140bとなる第1導電パターン140bgが誘電体グリーンシート130g上にマトリックス状に形成されたマザーシート11とが、交互に所定枚数積層される。さらにその上に、導電パターンが形成されておらず、誘電体グリーンシート130gのみからなるマザーシート10が、所定枚数積層される。これにより、マザーシート群が構成される。
次に、マザーシート群が圧着されることで誘電体ブロックが形成される(工程S5)。具体的には、静水圧プレスまたは剛体プレスによってマザーシート群が積層方向に加圧されて圧着されることにより、誘電体ブロックが形成される。
次に、誘電体ブロックが分断されてチップ110agが形成される(工程S6)。具体的には、押し切りまたはダイシングによって誘電体ブロックがマトリックス状に分断され、複数のチップ110agに個片化される。
上記の工程S6においては、チップ110agの一方の側面において第1導電パターン140bgの端部が露出した状態となるとともに、チップ110agの他方の側面において第2導電パターン140cgの端部が露出した状態となるように誘電体ブロックが切断される。
複数の第1導電パターン140bgの各々のチップ110agの一方の側面側の端部は、積層方向Tにおいて重なるように揃って位置している。複数の第2導電パターン140cgの各々のチップ110agの他方の側面側の端部は、積層方向Tにおいて重なるように揃って位置している。
次に、チップ110agの一方の側面および他方の側面に、被覆用導電材料が塗布される(工程S7)。図10は、本発明の実施形態1に係るセラミック電子部品の積層体となる被覆チップの構成を示す分解斜視図である。
図10に示すように、チップ110agの一方の側面に、複数の第1導電パターン140bgの全ての端部同士を接続するように、マスクを用いたディップ法または各種印刷法などにより被覆用導電材料が塗布されることにより、第1導電体層160bとなる第1導電膜160bgが形成される。第1導電膜160bgは、側面視にて、チップ110agのいずれの縁部にも達していない矩形状に形成されている。
チップ110agの他方の側面に、複数の第2導電パターン140cgの全ての端部同士を接続するように、マスクを用いたディップ法または各種印刷法などにより被覆用導電材料が塗布されることにより、第2導電体層160cとなる第2導電膜160cgが形成される。第2導電膜160cgは、側面視にて、チップ110agのいずれの縁部にも達していない矩形状に形成されている。
本実施形態においては、チップ110agの一方の側面において、複数の第1導電パターン140bgの全ての端部は、第1導電膜160bgによって全体的に覆われている。ただし、チップ110agの一方の側面において、複数の第1導電パターン140bgの少なくとも1つの端部は、第1導電膜160bgによって部分的に覆われていてもよい。
チップ110agの他方の側面において、複数の第2導電パターン140cgの全ての端部は、第2導電膜160cgによって全体的に覆われている。ただし、チップ110agの他方の側面において、複数の第2導電パターン140cgの少なくとも1つの端部は、第2導電膜160cgによって部分的に覆われていてもよい。
次に、被覆用誘電体シートがチップ110agに貼り付けられる(工程S8)。図10に示すように、チップ110agの一方の側面に、第1絶縁被覆層150bとなる第1被覆用誘電体シート150bgが位置決めして貼り付けられる。第1被覆用誘電体シート150bgは、第1導電膜160bgにおけるチップ110agの一方の端部寄りの一部が露出するように、チップ110agの他方の端面との稜線部から一方の端面に向けて延在している。第1導電膜160bgおよび第1被覆用誘電体シート150bgは、第1被覆部110bとなる第1被覆層110bgを構成する。
チップ110agの他方の側面に、第2絶縁被覆層150cとなる第2被覆用誘電体シート150cgが位置決めして貼り付けられる。第2被覆用誘電体シート150cgは、第2導電膜160cgにおけるチップ110agの他方の端部寄りの一部が露出するように、チップ110agの一方の端面との稜線部から他方の端面に向けて延在している。第2導電膜160cgおよび第2被覆用誘電体シート150cgは、第2被覆部110cとなる第2被覆層110cgを構成する。
ここで、被覆用誘電体シートのチップ110agへの貼り付け方法について説明する。図11は、被覆用誘電体マザーシートの外観を示す平面図である。図11に示すように、矩形状の被覆用誘電体マザーシート150gには、複数の開口部150hがマトリックス状に設けられている。複数の開口部150hの各々は、平面視にて矩形状である。
図12は、弾性体上に載置された被覆用誘電体マザーシートの上方において、複数のチップを保持板にて保持している状態を示す断面図である。図13は、図12に示す状態を矢印XIII方向から見た平面図である。図13においては、保持板を図示していない。
図12に示すように、被覆用誘電体マザーシート150gは、弾性体92上に載置されている。弾性体92は、テーブル91上に載置されている。
複数のチップ110agの各々は、互いに間隔をあけて保持板90の下面に接着保持されている。たとえば、複数のチップ110agの各々は、保持板90の下面に貼り付けられた図示しない発泡剥離シートを間に挟んで保持板90に保持されている。複数のチップ110agの各々においては、他方の側面上に設けられた第2導電膜160cgが保持板90の下面と直接的または間接的に接している。
図13に示すように、複数のチップ110agの各々は、第1導電膜160bgにおけるチップ110agの一方の端部寄りの一部が、開口部150hと対向するように、位置決めされている。
次に、保持板90が下降させられることにより、複数のチップ110agの各々が、被覆用誘電体マザーシート150gに押し付けられる。図14は、複数のチップが被覆用誘電体マザーシートに押し付けられている状態を示す断面図である。図14に示すように、複数のチップ110agの各々は、当該複数のチップ110agに被覆用誘電体マザーシート150gを間に挟んで間接的に接触する部分の弾性体92がそれぞれその近傍において弾性変形する程度の押し付け力をもって、被覆用誘電体マザーシート150gに押し付けられる。
これにより、被覆用誘電体マザーシート150gにおいて複数のチップ110agと弾性体92とによって挟み込まれた部分が、複数のチップ110agの一方の側面にそれぞれ圧着される。さらに、複数のチップ110agの一方の側面を囲む稜線部において剪断力が被覆用誘電体マザーシート150gに作用することで被覆用誘電体マザーシート150gが打ち抜かれる。
図15は、被覆用誘電体マザーシートに押し付けられた複数のチップが、引き上げられた状態を示す断面図である。図15に示すように、保持板90が上昇させられることにより、複数のチップ110agの各々が、被覆用誘電体マザーシート150gから引き上げられる。
この状態において、被覆用誘電体マザーシート150gから打ち抜かれた第1被覆用誘電体シート150bgは、チップ110agの一方の側面に貼り付けられている。チップ110agの一方の側面において開口部150hと対向していた部分には、第1被覆用誘電体シート150bgが貼り付けられていない。よって、第1導電膜160bgにおいて開口部150hと対向していた部分は、第1被覆用誘電体シート150bgに覆われずに露出している。
上記と同様の方法にて、チップ110agの他方の側面に、第2被覆用誘電体シート150cgを位置決めして貼り付けることができる。なお、被覆用誘電体シートを複数のチップ110agに貼り付けるに際しては、必要に応じて、複数のチップ110agの各々の側面、および、被覆用誘電体マザーシートの主表面の、少なくとも一方に接着剤が予め塗布されていてもよい。
次に、被覆用誘電体シートがチップに圧着されることで被覆チップ110gが形成される(工程S9)。具体的には、加熱雰囲気中にて、第1被覆用誘電体シート150bgおよび第2被覆用誘電体シート150cgの各々をチップ110ag側に押圧することにより、第1被覆用誘電体シート150bgおよび第2被覆用誘電体シート150cgがチップ110agに熱圧着されて、図10に示す被覆チップ110gが形成される。
次に、被覆チップ110gのバレル研磨が行なわれる(工程S10)。具体的には、被覆チップ110gが、バレルと呼ばれる小箱内に誘電体材料より硬度の高いメディアボールとともに封入され、当該バレルを回転させることにより、被覆チップ110gの研磨が行なわれる。これにより、被覆チップ110gの角部および稜線部に丸みがつけられる。
次に、被覆チップ110gの焼成が行なわれる(工程S11)。具体的には、被覆チップ110gが加熱され、これにより被覆チップ110gに含まれる誘電体材料および導電性材料が焼成され、積層体110が形成される。
図16は、本発明の実施形態1に係る積層セラミック電子部品の積層体の外観を示す斜視図である。なお、図16においては、積層体110の角部および稜線部に丸みをつけていない状態を図示している。
図16に示すように、積層体110においては、第1被覆部110bに隣接して第1端面115寄りに位置する第1電極接続部110boにて、第1導電体層160bが露出している。第2被覆部110cに隣接して第2端面116寄りに位置する第2電極接続部110coにて、第2導電体層160cが露出している。
すなわち、第1絶縁被覆層150bは、第1端面115寄りの位置には設けられておらず、その位置が第1電極接続部110boとなっている。第2絶縁被覆層150cは、第2端面116寄りの位置には設けられておらず、その位置が第2電極接続部110Coとなっている。
次に、第1外部電極121および第2外部電極122が形成される(工程S12)。たとえば、積層体110における第1端面115を含む端部および第2端面116を含む端部の両方に塗布された導電ペーストが焼成されることで下地電極層が形成され、下地電極層にNiめっきおよびSnめっきがこの順に施されてめっき層が形成されることにより、積層体110の外表面上に、第1外部電極121および第2外部電極122が形成される。
積層体110の第1側面113側において、第1外部電極121は第1電極接続部110boを覆うように設けられて、第1導電体層160bと接している。その結果、第1外部電極121は、複数の第1内部電極層140bの各々と電気的に接続されている。第1外部電極121において第1電極接続部110boを覆っている部分の表面は、積層体110の第1側面113と略同一平面状に位置している。
積層体110の第2側面114側において、第2外部電極122は第2電極接続部110coを覆うように設けられて、第2導電体層160cと接している。その結果、第2外部電極122は、複数の第2内部電極層140cの各々と電気的に接続されている。第2外部電極122において第2電極接続部110coを覆っている部分の表面は、積層体110の第2側面114と略同一平面状に位置している。
上述した一連の工程を経ることにより、本発明の実施形態1に係る積層セラミック電子部品100を製造することができる。本発明の実施形態1に係る積層セラミック電子部品100においては、複数の第1内部電極層140bの各々は、第1側面113側に引き出されて第1導電体層160bと接続されており、複数の第2内部電極層140cの各々は、第2側面114側に引き出されて第2導電体層160cと接続されている。第1導電体層160bは、第1外部電極121に接続されており、第2導電体層160cは、第2外部電極122に接続されている。
その結果、複数の第1内部電極層140bの各々が第1端面115に引き出され、複数の第2内部電極層140cの各々が第2端面116側に引き出されている、従来の積層セラミック電子部品に比較して、積層セラミック電子部品100を流れる電流の経路が構成するループを小さくして等価直列インダクタンス(ESL)を低減させつつ、電流の経路を短くしてQ値を高めることができる。
また、第1外部電極121は第1端面115側に設けられており、第2外部電極122は第2端面116側に設けられているため、第1外部電極121が第1側面113側に設けられ、第2外部電極122が第2側面114側に設けられている場合に比較して、第1外部電極121と第2外部電極122との間隔を長くすることができる。その結果、積層セラミック電子部品100の製造時、または、積層セラミック電子部品100の実装時に、第1外部電極121と第2外部電極122との間にて短絡が生じることを抑制できる。
さらに、上記のように、第1外部電極121において第1電極接続部110boを覆っている部分の表面が、積層体110の第1側面113と略同一平面状に位置していることにより、第1外部電極121の外幅を狭くすることができる。同様に、第2外部電極122において第2電極接続部110coを覆っている部分の表面が、積層体110の第2側面114と略同一平面状に位置していることにより、第2外部電極122の外幅を狭くすることができる。その結果、複数の積層セラミック電子部品100が互いに近接した状態で実装された際に、互いに隣接する積層セラミック電子部品100同士の第1外部電極121および第2外部電極122の少なくとも一方が接触して回路中にて短絡が生じることを、抑制することができる。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2に係る積層セラミック電子部品について説明する。なお、本発明の実施形態2に係る積層セラミック電子部品は、第1導電体層および第2導電体層が設けられていない点のみ、本発明の実施形態1に係る積層セラミック電子部品100と異なるため、本発明の実施形態1に係る積層セラミック電子部品100と同様である構成については説明を繰り返さない。
図17は、本発明の実施形態2に係る積層セラミック電子部品の積層体となる被覆チップの構成を示す分解斜視図である。図18は、本発明の実施形態2に係る積層セラミック電子部品の積層体の外観を示す斜視図である。なお、図18においては、積層体210の角部および稜線部に丸みをつけていない状態を図示している。
図17,18に示すように、本発明の実施形態2に係る積層セラミック電子部品の積層体210は、主部110aと、主部110aの一方の側面を覆って第1側面113を規定する第1被覆部210bと、主部110aの他方の側面を覆って第2側面114を規定する第2被覆部210cとから構成されている。
図17に示すように、チップ110agの一方の側面に、第1絶縁被覆層150bとなる第1被覆用誘電体シート150bgが位置決めして貼り付けられる。第1被覆用誘電体シート150bgは、複数の第1導電パターン140bgの各々のチップ110agの一方の側面側の端部におけるチップ110agの一方の端部寄りの一部が露出するように、チップ110agの他方の端面との稜線部から一方の端面に向けて延在している。第1被覆用誘電体シート150bgは、第1被覆部210bとなる第1被覆層210bgを構成する。
チップ110agの他方の側面に、第2絶縁被覆層150cとなる第2被覆用誘電体シート150cgが位置決めして貼り付けられる。第2被覆用誘電体シート150cgは、複数の第2導電パターン140cgの各々のチップ110agの他方の側面側の端部におけるチップ110agの他方の端部寄りの一部が露出するように、チップ110agの一方の端面との稜線部から他方の端面に向けて延在している。第2被覆用誘電体シート150cgは、第2被覆部210cとなる第2被覆層210cgを構成する。
加熱雰囲気中にて、第1被覆用誘電体シート150bgおよび第2被覆用誘電体シート150cgの各々をチップ110ag側に押圧することにより、第1被覆用誘電体シート150bgおよび第2被覆用誘電体シート150cgがチップ110agに熱圧着されて、図17に示す被覆チップ210gが形成される。次に、被覆チップ210gのバレル研磨および焼成が行なわれることにより、積層体210が形成される。
図18に示すように、積層体210においては、第1被覆部210bに隣接して第1端面115寄りに位置する第1電極接続部210boにて、複数の第1内部電極層140bが露出している。第2被覆部210cに隣接して第2端面116寄りに位置する第2電極接続部210coにて、複数の第2内部電極層140cが露出している。
すなわち、第1絶縁被覆層150bは、第1端面115寄りの位置には設けられておらず、その位置が第1電極接続部210boとなっている。第2絶縁被覆層150cは、第2端面116寄りの位置には設けられておらず、その位置が第2電極接続部210coとなっている。
次に、第1外部電極121および第2外部電極122が形成される。積層体210の第1側面113側において、第1外部電極121は第1電極接続部210boを覆うように設けられて、複数の第1内部電極層140bと接している。その結果、第1外部電極121は、複数の第1内部電極層140bの各々と電気的に接続されている。第1外部電極121において第1電極接続部210boを覆っている部分の表面は、積層体210の第1側面113と略同一平面状に位置している。
積層体210の第2側面114側において、第2外部電極122は第2電極接続部210coを覆うように設けられて、複数の第2内部電極層140cと接している。その結果、第2外部電極122は、複数の第2内部電極層140cの各々と電気的に接続されている。第2外部電極122において第2電極接続部210coを覆っている部分の表面は、積層体210の第2側面114と略同一平面状に位置している。
複数の第1内部電極層140bの各々の第1側面113側の端部の全体は、第1絶縁被覆層150bと第1外部電極121とによって覆われている。具体的には、複数の第1内部電極層140bの各々の第1側面113側の端部における第1端面115寄りの一部は、第1外部電極121によって覆われている。複数の第1内部電極層140bの各々の第1側面113側の端部における上記一部以外の残部は、第1絶縁被覆層150bによって覆われている。
複数の第2内部電極層140cの各々の第2側面114側の端部の全体は、第2絶縁被覆層150cと第2外部電極122とによって覆われている。具体的には、複数の第2内部電極層140cの各々の第2側面114側の端部における第2端面116寄りの一部は、第2外部電極122によって覆われている。複数の第2内部電極層140cの各々の第2側面114側の端部における上記一部以外の残部は、第2絶縁被覆層150cによって覆われている。
本発明の実施形態2に係る積層セラミック電子部品においては、複数の第1内部電極層140bの各々は、第1側面113側に引き出されて第1外部電極121に接続されており、複数の第2内部電極層140cの各々は、第2側面114側に引き出されて第2外部電極122に接続されている。
その結果、複数の第1内部電極層140bの各々が第1端面115に引き出され、複数の第2内部電極層140cの各々が第2端面116側に引き出されている、従来の積層セラミック電子部品に比較して、積層セラミック電子部品を流れる電流の経路が構成するループを小さくして等価直列インダクタンス(ESL)を低減させつつ、電流の経路を短くしてQ値を高めることができる。
また、第1外部電極121は第1端面115側に設けられており、第2外部電極122は第2端面116側に設けられているため、第1外部電極121が第1側面113側に設けられ、第2外部電極122が第2側面114側に設けられている場合に比較して、第1外部電極121と第2外部電極122との間隔を長くすることができる。その結果、積層セラミック電子部品の製造時、または、積層セラミック電子部品の実装時に、第1外部電極121と第2外部電極122との間にて短絡が生じることを抑制できる。
さらに、上記のように、第1外部電極121において第1電極接続部210boを覆っている部分の表面が、積層体210の第1側面113と略同一平面状に位置していることにより、第1外部電極121の外幅を狭くすることができる。同様に、第2外部電極122において第2電極接続部210coを覆っている部分の表面が、積層体210の第2側面114と略同一平面状に位置していることにより、第2外部電極122の外幅を狭くすることができる。その結果、複数の積層セラミック電子部品が互いに近接した状態で実装された際に、互いに隣接する積層セラミック電子部品同士の第1外部電極121および第2外部電極122の少なくとも一方が接触して回路中にて短絡が生じることを、抑制することができる。
本発明の実施形態2に係る積層セラミック電子部品においては、第1導電体層および第2導電体層が設けられていないため、本発明の実施形態1に係る積層セラミック電子部品100に比較して、第1外部電極121および第2外部電極122の外幅をさらに狭くすることができる。
ただし、本発明の実施形態1に係る積層セラミック電子部品100においては、第1導電体層160bおよび第2導電体層160cを設けることにより、複数の第1内部電極層140bの各々と第1外部電極121との電気的接続の安定性、および、複数の第2内部電極層140cの各々と第2外部電極122との電気的接続の安定性が、本発明の実施形態2に係る積層セラミック電子部品より向上されている。
(実験例)
本発明の実施形態1に係る積層セラミック電子部品の構成を有する実施例1に係る積層セラミック電子部品と、本発明の実施形態2に係る積層セラミック電子部品の構成を有する実施例2に係る積層セラミック電子部品と、第1外部電極121が第1側面113側に設けられ、第2外部電極122が第2側面114側に設けられている点のみ本発明の実施形態2に係る積層セラミック電子部品と異なる比較例に係る積層セラミック電子部品との、3種類の積層セラミック電子部品について、半田を用いて実装基板に積層セラミック電子部品を実装した際の外部電極同士の間での短絡の発生率、および、Q値について検証した実験結果について説明する。
実施例1、実施例2および比較例に係る積層セラミック電子部品の各々において、長さ方向Lの外形寸法を0.4mm、幅方向Wの外形寸法を0.2mmとし、静電容量を3pFとし、共振周波数を1GHzとした。実施例1、実施例2および比較例に係る積層セラミック電子部品の各々のサンプルを50個作製し、外部電極同士の間での短絡の発生率、および、Q値の平均値を算出した。
Figure 0006672786
表1は、実験結果をまとめた表である。表1に示すように、外部電極同士の間での短絡の発生率は、実施例1では0/50、実施例2では0/50、比較例では7/50であった。Q値は、実施例1では550、実施例2では600、比較例では690であった。
本実験結果から、実施例1および実施例2に係る積層セラミック電子部品においては、比較例に係る積層セラミック電子部品に比較して、外部電極同士の間での短絡の発生率を低減できることが確認できた。Q値については、実施例1および実施例2に係る積層セラミック電子部品は、比較例に係る積層セラミック電子部品に比較して、僅かに低くなるものの、高い値を有することが確認できた。
(参考形態)
以下、外部電極の外幅を狭くして、複数の積層セラミック電子部品が互いに近接した状態で実装された際に、互いに隣接する積層セラミック電子部品同士の外部電極が接触して回路中にて短絡が生じることを抑制することができる、参考形態に係る積層セラミック電子部品およびその製造方法について説明する。なお、参考形態に係る積層セラミック電子部品は、複数の第1内部電極層の各々が第1端面に引き出され、複数の第2内部電極層の各々が第2端面側に引き出され、第1被覆部および第2被覆部が積層体の長さ方向の中央部のみに設けられている点が主に、実施形態2に係る積層セラミック電子部品と異なるため、実施形態2に係る積層セラミック電子部品と同様である構成については説明を繰り返さない。
図19は、参考形態に係る積層セラミック電子部品の外観を示す斜視図である。図19に示すように、参考形態に係る積層セラミック電子部品300は、積層体310と、第1外部電極121と、第2外部電極122とを備えている。
積層体310は、積層された複数の誘電体層と複数の内部電極層とを含む。積層体310は、積層方向Tにおいて相対する第1主面311および第2主面312と、積層方向Tに直交する幅方向Wにおいて相対する第1側面313および第2側面314と、積層方向Tおよび幅方向Wの両方に直交する長さ方向Lにおいて相対する第1端面315および第2端面316とを含む。
積層体310は、主部310aと、主部310aの一方の側面を覆って第1側面313を規定する第1被覆部310bと、主部310aの他方の側面を覆って第2側面314を規定する第2被覆部310cとから構成されている。
図20は、参考形態に係るセラミック電子部品の主部となるチップの積層構造を示す分解斜視図である。図20においては、参考形態に係るマザーシート群において1つのチップ310agに相当する部分のみを図示している。
図20に示すように、チップ310agを形成する際には、複数のマザーシート30,31,32が積層される。具体的には、導電パターンが形成されておらず、誘電体グリーンシート130gのみからなるマザーシート30が、所定枚数積層される。その上に、第2導電パターン340cgが誘電体グリーンシート130g上にマトリックス状に形成されたマザーシート32と、第1導電パターン340bgが誘電体グリーンシート130g上にマトリックス状に形成されたマザーシート31とが、交互に所定枚数積層される。さらにその上に、導電パターンが形成されておらず、誘電体グリーンシート130gのみからなるマザーシート30が、所定枚数積層される。これにより、マザーシート群が構成される。
次に、マザーシート群が圧着されることで誘電体ブロックが形成される。図21は、参考形態に係るセラミック電子部品の主部となるチップの外観を示す斜視図である。誘電体ブロックが分断されて、図21に示すようにチップ310agが形成される。
上記の工程においては、チップ310agの一方の側面、他方の側面および一方の端面の各々において第1導電パターン340bgの端部が露出した状態となるとともに、チップ310agの一方の側面、他方の側面および他方の端面の各々において第2導電パターン340cgの端部が露出した状態となるように誘電体ブロックが切断される。
次に、被覆用誘電体シートがチップ310agに貼り付けられる。図22は、参考形態に係る被覆用誘電体マザーシートの外観を示す平面図である。図22に示すように、矩形状の被覆用誘電体マザーシート350gには、複数の開口部350hがマトリックス状に設けられている。複数の開口部350hの各々は、平面視にて矩形状である。図23は、参考形態に係る、弾性体上に載置された被覆用誘電体マザーシートの上方において、複数のチップを保持板にて保持している状態を上方から見た平面図である。図23においては、図13と同様の方向から見ており、弾性体および保持板を図示していない。
図22,23に示すように、被覆用誘電体マザーシート350gは、弾性体上に載置されている。複数のチップ310agの各々は、互いに間隔をあけて保持板の下面に接着保持されている。たとえば、複数のチップ310agの各々は、保持板の下面に貼り付けられた図示しない発泡剥離シートを間に挟んで保持板に保持されている。複数のチップ310agの各々においては、他方の側面が保持板の下面と直接的または間接的に接している。
図23に示すように、複数のチップ310agの各々は、チップ10agの一方の側面の両端部が、開口部350hと対向するように、位置決めされている。
次に、保持板が下降させられることにより、複数のチップ310agの各々が、被覆用誘電体マザーシート350gに押し付けられる。複数のチップ310agの各々は、当該複数のチップ310agに被覆用誘電体マザーシート350gを間に挟んで間接的に接触する部分の弾性体がそれぞれその近傍において弾性変形する程度の押し付け力をもって、被覆用誘電体マザーシート350gに押し付けられる。
これにより、被覆用誘電体マザーシート350gにおいて複数のチップ310agと弾性体とによって挟み込まれた部分が、複数のチップ310agの一方の側面にそれぞれ圧着される。さらに、複数のチップ310agの一方の側面を囲む稜線部において剪断力が被覆用誘電体マザーシート350gに作用することで被覆用誘電体マザーシート350gが打ち抜かれる。保持板が上昇させられることにより、複数のチップ310agの各々が、被覆用誘電体マザーシート350gから引き上げられる。
図24は、参考形態に係るセラミック電子部品の積層体となる被覆チップの外観を示す斜視図である。
図24に示すように、被覆用誘電体マザーシート350gから打ち抜かれた第1被覆用誘電体シート350bgは、チップ310agの一方の側面に貼り付けられている。第1被覆用誘電体シート350bgは、第1被覆部310bとなる第1被覆層310bgを構成する。チップ310agの一方の側面において開口部350hと対向していた部分には、第1被覆用誘電体シート350bgが貼り付けられていない。よって、複数の第1導電パターン340bgおよび複数の第2導電パターン340cgの各々において開口部350hと対向していた部分は、第1被覆用誘電体シート350bgに覆われずに露出している。
上記と同様の方法にて、チップ310agの他方の側面に、第2被覆用誘電体シート350cgを位置決めして貼り付けることができる。第2被覆用誘電体シート350cgは、第2被覆部310cとなる第2被覆層310cgを構成する。
なお、被覆用誘電体シートを複数のチップ310agに貼り付けるに際しては、必要に応じて、複数のチップ310agの各々の側面、および、被覆用誘電体マザーシートの主表面の、少なくとも一方に接着剤が予め塗布されていてもよい。
次に、被覆用誘電体シートがチップに圧着されることで被覆チップ310gが形成される。具体的には、加熱雰囲気中にて、第1被覆用誘電体シート350bgおよび第2被覆用誘電体シート350cgの各々をチップ310ag側に押圧することにより、第1被覆用誘電体シート350bgおよび第2被覆用誘電体シート350cgがチップ310agに熱圧着されて、図24に示す被覆チップ310gが形成される。
次に、被覆チップ310gのバレル研磨および焼成が行なわれることにより、積層体310が形成される。
次に、第1外部電極121および第2外部電極122が形成される。たとえば、積層体310における第1端面315を含む端部および第2端面316を含む端部の両方に塗布された導電ペーストが焼成されることで下地電極層が形成され、下地電極層にNiめっきおよびSnめっきがこの順に施されてめっき層が形成されることにより、積層体310の外表面上に、第1外部電極121および第2外部電極122が形成される。
第1外部電極121は、複数の第1内部電極層の各々と電気的に接続されている。第2外部電極122は、複数の第2内部電極層の各々と電気的に接続されている。第1外部電極121および第2外部電極122の各々において主部310aの一方の側面を覆う部分の外表面は、積層体310の第1側面313と略同一平面状に位置し、第1外部電極121および第2外部電極122の各々において主部310aの他方の側面を覆う部分の外表面は、積層体310の第2側面314と略同一平面状に位置している。
上述した一連の工程を経ることにより、図19に示す参考形態に係る積層セラミック電子部品300を製造することができる。参考形態に係る積層セラミック電子部品300においては、第1外部電極121および第2外部電極122の各々において主部310aの一方の側面を覆う部分の外表面は、積層体310の第1側面313と略同一平面状に位置し、第1外部電極121および第2外部電極122の各々において主部310aの他方の側面を覆う部分の外表面は、積層体310の第2側面314と略同一平面状に位置していることにより、第1外部電極121および第2外部電極122の外幅を狭くすることができる。
その結果、複数の積層セラミック電子部品300が互いに近接した状態で実装された際に、互いに隣接する積層セラミック電子部品300同士の第1外部電極121および第2外部電極122の少なくとも一方が接触して回路中にて短絡が生じることを、抑制することができる。
本発明の実施形態1、実施形態2および参考形態に係る積層セラミック電子部品の各々の製造方法において、開口部が設けられた被覆用誘電体マザーシートにチップを位置決めして押し付けることにより、チップの側面の一部にのみ被覆用誘電体シートを貼り付けることができる。これにより、被覆誘電体シートによって覆われる導電体層または内部電極層の一部のみを露出させて、外部電極と接続することが可能となる。その結果、複数の内部電極の各々と外部電極との電気的接続を確保しつつ、外部電極の幅を狭くすることができる。よって、ディップ法などにより幅の狭い外部電極を容易に形成して生産効率を維持しつつ、高密度配置に対応可能な積層セラミック電子部品を製造できる。
上述した実施形態の説明において、組み合わせ可能な構成を相互に組み合わせてもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,11,12,30,31,32 マザーシート、90 保持板、91 テーブル、92 弾性体、100,300 積層セラミック電子部品、110,210,310 積層体、110a,310a 主部、110b,210b,310b 第1被覆部、110bg,210bg,310bg 第1被覆層、110bo,210bo 第1電極接続部、110c,210c,310c 第2被覆部、110cg,210cg,310cg 第2被覆層、110co,210co 第2電極接続部、110g,210g,310g 被覆チップ、111,311 第1主面、112,312 第2主面、113,313 第1側面、114,314 第2側面、115,315 第1端面、116,316 第2端面、121 第1外部電極、122 第2外部電極、130 誘電体層、130g 誘電体グリーンシート、140 内部電極層、140b 第1内部電極層、140be 第1対向電極部、140bf 第1引出電極部、140bg,340bg 第1導電パターン、140c 第2内部電極層、140ce 第2対向電極部、140cf 第2引出電極部、140cg,340cg 第2導電パターン、150b 第1絶縁被覆層、150bg,350bg 第1被覆用誘電体シート、150c 第2絶縁被覆層、150cg,350cg 第2被覆用誘電体シート、150g,350g 被覆用誘電体マザーシート、150h,350h 開口部、160b 第1導電体層、160bg 第1導電膜、160bs,160cs 表面、160c 第2導電体層、160cg 第2導電膜、E 有効領域、L 長さ方向、T 積層方向、W 幅方向。

Claims (6)

  1. 積層された複数の誘電体層と複数の内部電極層とを含み、積層方向において相対する第1主面および第2主面と、前記積層方向に直交する幅方向において相対する第1側面および第2側面と、前記積層方向および前記幅方向の両方に直交する長さ方向において相対する第1端面および第2端面とを含む積層体と、
    前記第1端面上に設けられた第1外部電極と、
    前記第2端面上に設けられた第2外部電極とを備え、
    前記複数の内部電極層は、前記第1外部電極に電気的に接続された複数の第1内部電極層と、前記第2外部電極に電気的に接続された複数の第2内部電極層とを含み、
    前記積層体は、
    前記第1側面に沿って延在し、前記複数の第1内部電極層の各々の第1側面側の端部に接続されて前記複数の第1内部電極層を相互に接続する第1導電体層と、
    前記第1導電体層における前記複数の第1内部電極層に接続された側とは反対側の表面を覆って前記第1側面を規定する第1絶縁被覆層と、
    前記第2側面に沿って延在し、前記複数の第2内部電極層の各々の第2側面側の端部に接続されて前記複数の第2内部電極層を相互に接続する第2導電体層と、
    前記第2導電体層における前記複数の第2内部電極層に接続された側とは反対側の表面を覆って前記第2側面を規定する第2絶縁被覆層とをさらに含み、
    前記第1導電体層の前記表面における第1端面寄りの一部は、前記第1外部電極に接続されており、
    前記第2導電体層の前記表面における第2端面寄りの一部は、前記第2外部電極に接続されており、
    前記複数の第1内部電極層の各々は、前記積層方向から見て、第1矩形形状を有し、
    前記複数の第2内部電極層の各々は、前記積層方向から見て、第2矩形形状を有し、
    前記第1導電体層は、前記複数の第1内部電極層の各々の前記第1側面側の前記端部に位置する前記第1矩形形状の一辺の全体と接しており、
    前記第2導電体層は、前記複数の第2内部電極層の各々の前記第2側面側の前記端部に位置する前記第2矩形形状の一辺の全体と接している、積層セラミック電子部品。
  2. 積層された複数の誘電体層と複数の内部電極層とを含み、積層方向において相対する第1主面および第2主面と、前記積層方向に直交する幅方向において相対する第1側面および第2側面と、前記積層方向および前記幅方向の両方に直交する長さ方向において相対する第1端面および第2端面とを含む積層体と、
    前記第1端面上に設けられた第1外部電極と、
    前記第2端面上に設けられた第2外部電極とを備え、
    前記複数の内部電極層は、前記第1外部電極に電気的に接続された複数の第1内部電極層と、前記第2外部電極に電気的に接続された複数の第2内部電極層とを含み、
    前記積層体は、
    前記複数の第1内部電極層の各々の第1側面側の端部を覆って前記第1側面を規定する第1絶縁被覆層と、
    前記複数の第2内部電極層の各々の第2側面側の端部を覆って前記第2側面を規定する第2絶縁被覆層とをさらに含み、
    前記複数の第1内部電極層の各々の前記第1側面側の前記端部における第1端面寄りの一部は、前記第1外部電極に接続されており、
    前記複数の第2内部電極層の各々の前記第2側面側の前記端部における第2端面寄りの一部は、前記第2外部電極に接続されており、
    前記複数の第1内部電極層の各々は、前記積層方向から見て、第1矩形形状を有し、
    前記複数の第2内部電極層の各々は、前記積層方向から見て、第2矩形形状を有し、
    前記第1絶縁被覆層は、前記複数の第1内部電極層の各々の前記第1側面側の前記端部に位置する前記第1矩形形状の一辺のうちの前記第1外部電極と接続されている一部以外の残部と接しており、
    前記第2絶縁被覆層は、前記複数の第2内部電極層の各々の前記第2側面側の前記端部に位置する前記第2矩形形状の一辺のうちの前記第2外部電極と接続されている一部以外の残部と接している、積層セラミック電子部品。
  3. 前記長さ方向の前記積層セラミック電子部品の外形寸法が0.48mm以下、かつ、前記幅方向の前記積層セラミック電子部品の外形寸法が0.24mm以下である、請求項1または請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
  4. 前記第1導電体層の前記表面における前記第1端面寄りの前記一部は、前記第1外部電極によって覆われており、
    前記第1導電体層の前記表面における前記一部以外の残部は、前記第1絶縁被覆層によって覆われており、
    前記第2導電体層の前記表面における前記第2端面寄りの前記一部は、前記第2外部電極によって覆われており、
    前記第2導電体層の前記表面における前記一部以外の残部は、前記第2絶縁被覆層によって覆われている、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  5. 前記複数の第1内部電極層の各々の前記端部における前記第1端面寄りの前記一部は、前記第1外部電極によって覆われており、
    前記複数の第1内部電極層の各々の前記端部における前記一部以外の残部は、前記第1絶縁被覆層によって覆われており、
    前記複数の第2内部電極層の各々の前記端部における前記第2端面寄りの前記一部は、前記第2外部電極によって覆われており、
    前記複数の第2内部電極層の各々の前記端部における前記一部以外の残部は、前記第2絶縁被覆層によって覆われている、請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
  6. 前記第1導電体層および前記第2導電体層の各々は、Ni、Cu、AgおよびPdからなる群より選ばれる1種の金属、または、該金属を含む合金で構成されている、請求項1または請求項4に記載の積層セラミック電子部品。
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