JP6672332B2 - 管用テーパねじ加工スパイラルタップ - Google Patents

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Description

本発明は、管用テーパねじの雌ねじを切削加工するスパイラルタップに関するものであり、特に、切削された雌ねじにむしれと称される欠点の発生や工具の欠損の発生を抑制する技術に関するものである。
管、管用アダプタ、流体機器などにおいて、管用テーパの雌ねじを切削加工するための管用テーパねじ加工タップが知られている。このようなタップでは、管用テーパねじの雌ねじにテーパを付けるため、完全山部にもテーパが付けられていて、食いつき部に加えてその完全山部でも切削が行われる。
このような管用テーパねじ加工タップでは、完全山部での切削では、平行ねじ加工タップの食いつき刃に比較して、山だけでなく谷でも切削するため、切削抵抗が高いので、タップの欠損、チッピング、摩耗などの不具合が発生し易く、加工能率や工具の耐久性が十分に得られないという問題があった。
これに対して、タップの欠損やチッピングと切り屑つまりの防止との両立を図って高硬度材に対しても高能率な加工および長寿命が得られるように、刃厚角の総和が125°〜150°とした管用テーパねじ用タップが提案されている。たとえば、特許文献1に記載された管用テーパねじ加工タップがそれである。
登録実用新案第3005741号公報
しかしながら、上記のような管用テーパねじ加工タップでは、完全山部における1刃あたりの切り込み代がたとえば5μm程度と大幅に小さく、切れ刃が雌ねじ内周面にこすれるため、特にSS材のような低炭素鋼やSUS材では、雌めじの内周面の肌粗れ現象であるむしれが発生するという、不都合があった。また、タップの逆転時において、切れ刃に対向する裏刃に切粉くずが刃噛み込まれることに起因して、タップ回転停止時の切れ刃の跡が雌ねじの内周面に形成され、シール性が損なわれる可能性があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、むしれやタップ回転停止時の切れ刃の跡が雌ねじに発生することが抑制される管用テーパねじ加工スパイラルタップを提供することにある。
本発明者等は以上の事情を背景として種々研究を重ねるうち、従来の管用テーパねじ加工タップの常識に反して、溝幅よりもランド幅を大きくして所定の溝幅比とするとともに、溝を所定のねじれ角のスパイラル溝とすると、こすれとタップ回転停止時の切れ刃の跡とが好適に抑制されることを見いだした。本発明は、このような知見に基づいて為されたものである。
すなわち、第1発明の要旨とするところは、(a)食付き部の先端から完全山部に向かうに従って不完全な形状から完全な形状となる管用テーパねじのねじ山が、溝によって周方向に分断されることにより複数のランドが形成され、前記ランドの回転方向側の一端に前記溝に沿って切れ刃が形成され、回転軸線まわりに回転させられる管用テーパねじ加工スパイラルタップであって、(b)前記溝は、3本又は4本のねじれ溝であって、30°以上50°未満のねじれ角を有するものであり、(c)前記回転軸線に直交する断面において前記回転軸線を中心とする前記溝が占める角度をAG、前記回転軸線を中心とする前記ランドが占める角度をALとしたときの溝幅比AG/(AG+AL)は、0.3以上0.5以下であることにある。
第2発明の要旨とするところは、第1発明において、前記ねじれ溝は4本であって前記ランドは前記4本のねじれ溝により4つ形成されており、前記切れ刃は、前記4つのランドのうち周方向において1つおきのランドに形成されていることにある。
第3発明の要旨とするところは、第1発明または第2発明において、前記複数本のねじれ溝は、右ねじれ溝であることにある。
第4発明の要旨とするところは、第1発明または第2発明において、前記複数本のねじれ溝は、左ねじれ溝であることにある。
第5発明の要旨とするところは、第1発明から第4発明のうちのいずれか1の発明において、前記ランドの回転方向とは反対側の一端に前記溝に沿って裏刃が形成され、前記裏刃のすくい角は前記切れ刃のすくい角よりも小さく設定されていることにある。
第6発明の要旨とするところは、第1発明から第5発明のうちのいずれか1の発明において、前記食付き部には、前記切れ刃から前記ランドの幅方向の中間位置まで逃げ角が設定され、前記ランドの幅方向の中間位置から前記裏刃までは逃げ角が零であることにある。
第7発明の要旨とするところは、第1発明から第6発明のうちのいずれか1の発明において、少なくとも前記食付き部および完全山部には、炭窒化チタンTiCN膜にて表面処理が施されたものである。
第1発明によれば、(a)食付き部の先端から完全山部に向かうに従って不完全な形状から完全な形状となる管用テーパねじのねじ山が、溝によって周方向に分断されることにより複数のランドが形成され、前記ランドの回転方向側の一端に前記溝に沿って切れ刃が形成され、回転軸線まわりに回転させられる管用テーパねじ加工スパイラルタップであって、(b)前記溝は、3本又は4本の複数本のねじれ溝であって、30°以上50°未満のねじれ角を有するものであり、(c)前記回転軸線に直交する断面において前記回転軸線を中心とする前記溝が占める角度をAG、前記回転軸線を中心とする前記ランドが占める角度をALとしたときの溝幅比AG/(AG+AL)は、0.3以上0.5以下であることから、30°以上50°未満のねじれ角を有するねじれ溝の存在によってむしれの発生が抑制されるとともに、切れ刃と裏刃との間が短くなってタップ回転停止時の切れ刃の跡が雌ねじに発生することが抑制される管用テーパねじ加工スパイラルタップが得られる。
第2発明によれば、前記ねじれ溝は4本であって前記ランドは前記4本のねじれ溝により4つ形成されており、前記切れ刃は、前記4つのランドのうち周方向において1つおきのランドに形成されていることから、1つの切れ刃当たりの切り込み深さが大きくなるので、切れ刃のすべりに起因するこすれが一層抑制される。
第3発明によれば、前記複数本のねじれ溝は、右ねじれ溝であることから、切りくずの詰まりが抑制される。
第4発明によれば、前記複数本のねじれ溝は、左ねじれ溝であることから、切りくずの詰まりが抑制される。
第5発明によれば、前記ランドの回転方向とは反対側の一端に前記溝に沿って裏刃が形成され、前記裏刃のすくい角は前記切れ刃のすくい角よりも小さく設定されているので、タップ回転停止時の切れ刃の跡が一層抑制される。
第6発明によれば、前記食付き部には、前記切れ刃から前記ランドの幅方向の中間位置まで逃げ角が設定され、前記ランドの幅方向の中間位置から前記裏刃までは逃げ角が零であることから、切れ刃に対して裏刃の後退は小さいので、タップ回転停止時の切れ刃の跡が一層抑制される。
第7発明によれば、少なくとも前記食付き部および完全山部には、炭窒化チタンTiCN膜にて表面処理が施されたものであるので、前記管用テーパねじ加工スパイラルタップの耐久性が高められる。
ここで、好適には、硬質被膜としての炭窒化チタンTiCN膜が被着される母材としては、超硬合金や高速度工具鋼が好適に用いられるが、他の種々の工具材料を採用できる。
本発明の一実施例の管用テーパねじ加工スパイラルタップを示す正面図である。 図1の管用テーパねじ加工スパイラルタップの構成を説明する、図1のII−II視断面図である。 図1の管用テーパねじ加工スパイラルタップの構成を説明する、食付き部の要部断面図である。 本発明者が行った実験結果を説明する図表である。 図4の従来品1である管用テーパねじ加工スパイラルタップの断面図である。 図4の従来品2である管用テーパねじ加工スパイラルタップの断面図である。
以下、本発明の一実施例の管用テーパねじ加工スパイラルタップについて図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例の管用テーパねじ加工スパイラルタップ10を示す正面図であり、図2は、図1のII−II視断面を拡大して示す図である。図1および図2において、管用テーパねじ加工スパイラルタップ10は、その先端から、食付き部12、完全山部14、シャンク部16を備え、回転軸線Cまわりに回転させられるものである。管用テーパねじ加工スパイラルタップ10には、食付き部12の先端から完全山部14に向かうに従って不完全な形状から完全な形状となる管用テーパねじのねじ山18が、複数本のねじれ溝20によって周方向に分断されることにより複数のランド22が形成されている。ねじれ溝20は、右ねじれ溝および左ねじれ溝のいずれでもよいが、本実施例では右ねじれで形成されている。
これにより、ランド22の回転方向A側の一端にねじれ溝20に沿って切れ刃24が形成され、ランド22の回転方向Aとは反対側の他端に右ねじれ溝20に沿って裏刃26が形成されている。切れ刃24のすくい角αは、裏刃26のすくい角αよりも4倍乃至10倍程度大きくなるように、ねじれ溝20の断面形状が設定されている。
右ねじれ溝20は、切りくず収容又は排出用の溝として機能するものであって、3本から4本の範囲で周方向に等間隔で且つねじ山18の管用テーパねじと同様の溝底勾配で形成される。本実施例では、ねじれ溝20は、4本形成され、この場合、管用テーパねじのねじ山18が、4本の右ねじれ溝20によって周方向に分断されることにより4つのランド22が形成されている。このねじれ溝20のねじれ角βは、30°以上50°未満の範囲内であり、好適には35°〜45°、さらに好適には40°付近の値である。なお、好適には、切れ刃24は、4つのランド22のうち周方向において1つおきのランドに形成されている。
図2は、回転軸線Cに直交する完全山部14の断面を示している。図2に詳しく示されるように、回転軸線Cを中心とする1つのねじれ溝20が占める角度をAG、回転軸線Cを中心とする1つのランド22が占める角度をALとしたとき、AL>AGとなるようにねじれ溝20の断面形状が設定されている。詳しくは、溝幅比をAG/(AG+AL)と定義すると、溝幅比は、0.3以上0.5以下とされている。
図3は、食付き部12の断面を拡大して示している。図3に示すように、切れ刃24からランド22の幅(刃厚)寸法の中間位置までの回転軸線Cまわりの角度θ内、たとえば20°乃至23°の範囲内では、切れ刃24から回転方向とは反対方向に向かうにしたがって縮径する逃げ面Eが形成されており、上記中間位置からランド22のヒール(裏刃26)に至る間は、逃げ角が零となるように同径に丸削りされている。
なお、上記管用テーパねじ加工スパイラルタップ10の少なくとも食付き部12および完全山部14には、表面処理が施され、たとえば炭窒化チタンTiCN膜30が形成されている。
本発明者等は、素材(高速度工具鋼)および表面処理(炭窒化チタンTiCN)と、加工されるテーパネジの種類(Rc1/2)、および切れ刃24のすくい角α(12°)を共通させるとともに、ねじれ溝20の本数およびランド角を替えた複数種類の管用テーパねじ加工スパイラルタップ10すなわち試験品1〜試験品5、試験品7〜試験品9、および、従来品1〜従来品2を試作し、それら複数種類の試験品および従来品を用いて管用テーパ雌ねじの切削試験を以下の条件下で行った。図4は、上記試験品1〜試験品5、試験品7〜試験品9、および、従来品1〜従来品2の構成と、それらの試験結果とを示している。
(切削試験条件)
被削材 :SUS304
使用機械 :横型マシニングセンタ (BT#50)
切削油剤 :水溶性
給油方式 :外部
切削速度 :4m/min.
試験品1〜試験品5は、ねじれ溝のねじれ角βが、0°、30°、45°、40°、50であるが、溝幅比AG/(AG+AL)は0.4で共通である。なお、この溝幅比AG/(AG+AL)は少数点以下を四捨五入した値である。図4の試験結果から明らかなように、試験品1は、きりくず詰まりによりすぐ折損した。また、試験品4では、刃欠けが発生した。しかし、試験品2、3、5では、むしれがなく、タップ回転停止時の切れ刃の跡が雌ねじに発生することも抑制され、ねじゲージが合格となり、良好な切削結果が得られた。これらの事実により、試験品1では溝ねじれがないため、切りくずの詰まりにより折損が発生し、試験品4では溝ねじれがあるものの、剛性不足によって刃欠けが発生するが、ねじれ溝20のねじれ角βが30°以上50°未満の範囲では、切りくずの詰まりや刃欠けが発生しないことが明らかとなった。
従来品1、試験品5、試験品7、試験品8、試験品9は溝数が4本である点、および溝ねじれ角βが40°である点で共通するが、溝幅比AG/(AG+AL)が相互に相違している。また、従来品2は溝数が5本である点で従来品1と相違している。図4の試験結果によれば、従来品1では、切りくずの切り離しができず工具の逆転時に折損が発生した。試験品9および従来品2では、切りくずが団子状となって切りくずの詰まりが発生した。しかし、試験品5、試験品7、試験品8では、むしれがなく、タップ回転停止時の切れ刃の跡が雌ねじに発生することも抑制され、ねじゲージが合格となり、良好な切削結果が得られた。但し、試験品7では、工具の逆転時に切りくずの噛み込み音が発生し、試験品8では、切りくずがやや詰まり気味であった。これらの事実により、試験品1では溝ねじれがないため、切りくずの詰まりにより折損が発生し、試験品4では溝ねじれがあるものの、剛性不足によって刃欠けが発生するが、ねじれ溝20のねじれ角βが30°以上50°未満の範囲では、切りくずの詰まりや刃欠けが発生しないことが明らかとなった。これらの事実により、従来品1および従来品2では溝幅比AG/(AG+AL)が0.5を上回るので、切りくずの分離不能や切りくずの詰まりが発生し、試験品9では、溝幅比AG/(AG+AL)が0.3を下回るので、切りくずが団子状となって切りくずの詰まりが発生するが、溝幅比AG/(AG+AL)が0.3以上0.5以下の埴では、切りくずの詰まりや切りくずの分離不能による折損がないことが明らかとなった。
上述のように、本実施例の管用テーパねじ加工スパイラルタップ10は、食付き部12の先端から完全山部14に向かうに従って不完全な形状から完全な形状となる管用テーパねじのねじ山18が、ねじれ溝20によって周方向に分断されることにより複数のランド22が形成され、ランド22の回転方向側の一端にねじれ溝20に沿って切れ刃24が形成され、回転軸線Cまわりに回転させられるものであって、ねじれ溝20は、3本又は4本のねじれ溝であって、30°以上50°未満のねじれ角βを有するものであり、回転軸線Cに直交する断面において回転軸線Cを中心とするねじれ溝20が占める角度をAG、回転軸線Cを中心とするランド22が占める角度をALとしたときの溝幅比AG/(AG+AL)は、0.3以上0.5以下である。これにより、30°以上50°未満のねじれ角βを有するねじれ溝20の存在によってむしれの発生が抑制されるとともに、切れ刃24と裏刃26との間が短くなってタップ回転停止時の切れ刃の跡が雌ねじに発生することが抑制される管用テーパねじ加工スパイラルタップ10が得られる。
また、本実施例の管用テーパねじ加工スパイラルタップ10によれば、ねじれ溝20は4本であって、ランド22は4本のねじれ溝20により4つ形成されており、切れ刃24は、4つのランド22のうち周方向において1つおきのランドに形成されていることから、1つの切れ刃当たりの切り込み深さが大きくなるので、切れ刃24のすべりに起因するこすれが一層抑制される。
また、本実施例の管用テーパねじ加工スパイラルタップ10によれば、複数本のねじれ溝20は、右ねじれ溝または左ねじれ溝であることから、切りくずの詰まりが抑制されるので、折損が一層抑制される。
また、本実施例の管用テーパねじ加工スパイラルタップ10によれば、ランド22の回転方向Aとは反対側の一端にねじれ溝20に沿って裏刃26が形成され、裏刃26のすくい角は切れ刃24のすくい角αよりも小さく設定されているので、タップ回転停止時の切れ刃24の跡が一層抑制される。
また、本実施例の管用テーパねじ加工スパイラルタップ10によれば、食付き部12には、切れ刃24からランド22の幅方向の中間位置までの角度範囲θ内で逃げ角が設定され、ランド22の幅方向の中間位置から裏刃26までは逃げ角が零であることから、切れ刃24に対して裏刃26の後退は小さいので、タップ回転停止時の切れ刃の跡が一層抑制される。
また、本実施例の管用テーパねじ加工スパイラルタップ10によれば、少なくとも食付き部12および完全山部14には、炭窒化チタンTiCN膜30にて表面が被覆されたものであるので、管用テーパねじ加工スパイラルタップ10の耐久性が高められる。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその精神を逸脱しない範囲において他の態様においても適用される。
10:管用テーパねじ加工スパイラルタップ 12:食付き部 14:完全山部 16:シャンク部 18:ねじ山 20:ねじれ溝 22:ランド 24:切れ刃 26:裏刃 30:炭窒化チタン膜 α:すくい角 β:ねじれ角 C:回転軸線

Claims (7)

  1. 食付き部の先端から完全山部に向かうに従って不完全な形状から完全な形状となる管用テーパねじのねじ山が、溝によって周方向に分断されることにより複数のランドが形成され、前記ランドの回転方向側の一端に前記溝に沿って切れ刃が形成され、回転軸線まわりに回転させられる管用テーパねじ加工スパイラルタップであって、
    前記溝は、3本又は4本のねじれ溝であって、30°以上50°未満のねじれ角を有するものであり、
    前記回転軸線に直交する断面において前記回転軸線を中心とする前記溝が占める角度をAG、前記回転軸線を中心とする前記ランドが占める角度をALとしたときの溝幅比AG/(AG+AL)は、0.3以上0.5以下である
    ことを特徴とする管用テーパねじ加工スパイラルタップ。
  2. 前記ねじれ溝は4本であって前記ランドは前記4本のねじれ溝により4つ形成されており、
    前記切れ刃は、前記4つのランドのうち周方向において1つおきのランドに形成されている
    ことを特徴とする請求項1の管用テーパねじ加工スパイラルタップ。
  3. 前記複数本のねじれ溝は、右ねじれ溝である
    ことを特徴とする請求項1または2の管用テーパねじ加工スパイラルタップ。
  4. 前記複数本のねじれ溝は、左ねじれ溝である
    ことを特徴とする請求項1または2の管用テーパねじ加工スパイラルタップ。
  5. 前記ランドの回転方向とは反対側の一端に前記溝に沿って裏刃が形成され、前記裏刃のすくい角は前記切れ刃のすくい角よりも小さく設定されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1の管用テーパねじ加工スパイラルタップ。
  6. 前記食付き部には、前記切れ刃から前記ランドの幅方向の中間位置まで逃げ角が設定され、前記ランドの幅方向の中間位置から前記裏刃までは逃げ角が零である
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1の管用テーパねじ加工スパイラルタップ。
  7. 少なくとも前記食付き部および完全山部には、炭窒化チタンTiCN膜にて表面処理が施されている
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1の管用テーパねじ加工スパイラルタップ。
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