JP6668931B2 - コイル部品 - Google Patents

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Description

本発明はコイル部品に関し、特に、磁性材料からなる素体にコイル導体が埋め込まれたコイル部品に関する。
従来より、磁性材料からなる素体にコイル導体が埋め込まれてなるコイル部品が広く知られている。この種のコイル部品は、素体が磁性材料によって構成されていることから、コイル導体に電流を流すことによって発生する磁束の多くを素体の内部に閉じこめることができる。しかしながら、磁束の一部は素体の外部に漏洩するため、これによって磁気特性が低下したり、漏洩磁束が他の電子部品に悪影響を与えたりすることがあった。
このような問題を解決する方法として、特許文献1,2には、素体の表面に磁性体膜を設けたコイル部品が開示されている。特許文献1,2に記載されたコイル部品においては、コイル軸と直交する上面及び下面にそれぞれ磁性体膜が設けられている。
特開2013−045848号公報 実開平02−067609号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載されたコイル部品では、磁束の変化に伴って磁性体膜に大きな渦電流が生じるため、渦電流損が大きいという問題があった。しかも、特許文献1,2に記載されたコイル部品では、磁束密度の高い上面及び下面が単一の磁性体膜で覆われていることから、磁性体膜が容易に磁気飽和するという問題もある。さらに、特許文献1,2に記載されたコイル部品では、側面方向における磁束の広がりが十分に改善されないため、プリント基板上に高密度実装すると、隣接する電子部品が漏洩磁束の影響を受ける可能性があった。
したがって、本発明は、渦電流損及び磁気飽和を抑制しつつ漏洩磁束を低減するとともに、側面方向における磁束の広がりを抑制することによって、高密度実装に適したコイル部品を提供することを目的とする。
本発明によるコイル部品は、第1の磁性材料からなる素体と、前記素体に埋め込まれたコイル導体と、前記第1の磁性材料よりも透磁率の高い第2の磁性材料からなる第1及び第2の磁性体膜と、を備え、前記素体は、前記コイル導体のコイル軸と交差する上面と、前記コイル軸と平行な第1及び第2の側面とを有し、前記第1の磁性体膜は、前記素体の前記上面及び前記第1の側面に形成され、前記第2の磁性体膜は、前記素体の前記上面及び前記第2の側面に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、磁束密度の高い素体の上面に形成された磁性体膜が複数に分離されていることから、磁束の変化に伴って生じる渦電流を低減することができるとともに、磁気飽和が生じにくくなる。しかも、各磁性体膜が素体の側面をさらに覆っていることから、漏洩磁束の多くが磁性体膜を通って周回する。これにより、側面方向における磁束の広がりが抑制されることから、従来のコイル部品に比べてよりいっそうの高密度実装が可能となる。
本発明において、前記素体は、前記上面の反対側に位置する実装面をさらに有し、前記第1及び第2の磁性体膜は、前記素体の前記実装面にさらに形成されていることが好ましい。これによれば、漏洩磁束をより低減することが可能となるとともに、コイル部品における上下の方向性をなくすことができる。
本発明によるコイル部品は、前記コイル導体の一端に接続された第1の端子電極と、前記コイル導体の他端に接続された第2の端子電極とをさらに備え、前記素体は、前記コイル軸と平行であり、且つ、前記第1及び第2の側面に対して直交する第3及び第4の側面をさらに有し、前記第1の端子電極は、少なくとも前記第3の側面に形成され、前記第2の端子電極は、少なくとも前記第4の側面に形成されていることが好ましい。これによれば、端子電極と干渉することなく磁性体膜を設けることが可能となる。
本発明において、前記第1及び第2の磁性体膜は、それぞれ前記第1及び第2の側面に形成された部分がスリットによって分断されていても構わない。これによれば、磁性体膜がより磁気飽和しにくくなるとともに、渦電流損を低減することが可能となる。この場合、前記スリットは、前記コイル軸に対して垂直な方向に延在することが好ましく、前記素体の前記上面の反対側に位置する実装面側にオフセットして設けられていることがより好ましい。
本発明によるコイル部品は、前記素体の前記上面に形成され、前記第1及び第2の磁性体膜とは独立して設けられた第3の磁性体膜をさらに備えていても構わない。これによれば、漏洩磁束がより低減されるとともに、より磁気飽和が生じにくくなる。
このように、本発明によれば、磁性体膜によって漏洩磁束を低減することができるだけでなく、磁性体膜が複数に分割されていることから、渦電流損及び磁気飽和を抑制することができる。しかも、側面方向における磁束の広がりが抑制されることから、隣接する他の電子部品への影響が低減される。これにより、プリント基板上における高密度実装が可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態によるコイル部品10Aの外観を示す略斜視図である。 図2は、コイル部品10Aの表面構造を説明するための展開図である。 図3は、コイル部品10Aの内部構造を説明するための分解斜視図である。 図4は、本発明の第2の実施形態によるコイル部品10Bの外観を示す略斜視図である。 図5は、コイル部品10Bの表面構造を説明するための展開図である。 図6は、本発明の第3の実施形態によるコイル部品10Cの外観を示す略斜視図である。 図7は、コイル部品10Cの表面構造を説明するための展開図である。 図8は、本発明の第4の実施形態によるコイル部品10Dの外観を示す略斜視図である。 図9は、コイル部品10Dの表面構造を説明するための展開図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態によるコイル部品10Aの外観を示す略斜視図である。また、図2はコイル部品10Aの表面構造を説明するための展開図であり、図3はコイル部品10Aの内部構造を説明するための分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態によるコイル部品10Aは、略直方体形状を有する素体20と、素体20の表面に形成された第1及び第2の端子電極31,32と、素体20の表面に形成された第1及び第2の磁性体膜41,42とを備える。特に限定されるものではないが、本実施形態によるコイル部品10Aは、電源用のインダクタンスとして使用することが好適なコイル部品であり、信号用のインダクタンスとして使用されるコイル部品に比べて大きな電流が流れることから、発生する磁束が多く、漏洩磁束の低減が特に求められる製品である。
素体20は、フェライト(例えば、Ni−Cu−Zn系フェライト、Ni−Cu−Zn−Mg系フェライト、Cu−Zn系フェライト、又はNi−Cu系フェライト)などの磁性材料を含むセラミックグリーンシートの積層焼結体である。素体20の透磁率は例えば20〜200程度である。
図3に示すように、本実施形態においては、素体20がいずれもxy平面を有する複数の絶縁層20A〜20Jによって構成されている。絶縁層20A〜20Jの平面形状は互いに同一である。これら絶縁層20A〜20Jのうち、絶縁層20A〜20Hの表面にはコイル導体50を構成するループ状の導体パターン50A〜50Hがそれぞれ形成されている。導体パターン50A〜50Hは、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体である。絶縁層20Aの上方には導体パターンが形成されない複数の絶縁層20Iが設けられ、絶縁層20Hの下方には導体パターンが形成されない複数の絶縁層20Jが設けられている。
導体パターン50A〜50Hは、絶縁層20A〜20Gを貫通して設けられたスルーホール導体を介して接続され、これにより1本のコイル導体50を形成している。コイル導体50の一端51は導体パターン50Aによって構成され、素体20のx方向における一方側に引き出されて第1の端子電極31に接続される。また、コイル導体50の他端52は導体パターン50Hによって構成され、素体20のx方向における他方側に引き出されて第2の端子電極32に接続される。コイル導体50のコイル軸はz方向である。
尚、図3に示す絶縁層20A〜20Jの層数や、導体パターン50Aの形状などはあくまで例示であり、本発明がこれに限定されるものではない。例えば、本実施形態においてはコイル導体50のターン数が6.5ターンであるが、コイル導体50のターン数については限定されず、要求される特性などに応じて適宜設計すればよい。また、本発明において素体20がフェライトなどの積層焼結体であることも必須でなく、磁性粉とバインダ樹脂を混合した複合磁性材料からなるものであっても構わない。さらに、コイル導体50が複数の導体パターンの組み合わせによって構成されることも必須でなく、被覆導線を巻回してなるものであっても構わない。
図1及び図2に示すように、素体20は、コイル軸(z方向)と平行な第1〜第4の側面21〜24と、コイル軸(z方向)と直交する上面25及び実装面26を有している。第1及び第2の側面21,22はxz面を構成し、互いに反対側に位置している。第3及び第4の側面23,24はyz面を構成し、互いに反対側に位置している。上面25及び実装面26はxy面を構成し、互いに反対側に位置している。実装面26とは、コイル部品10Aをプリント基板上に実装する際にプリント基板と対向する面であるが、本実施形態によるコイル部品10Aは上下方向(z方向)における方向性がないことから、上下を反転させて、つまり、上面25がプリント基板と対向するよう実装しても構わない。
第3の側面23は、全面が第1の端子電極31で覆われている。また、第1の端子電極31の一部は、第1及び第2の側面21,22、上面25及び実装面26にも設けられている。第4の側面24は、全面が第2の端子電極32で覆われている。また、第2の端子電極32の一部は、第1及び第2の側面21,22、上面25及び実装面26にも設けられている。但し、本実施形態によるコイル部品10Aは左右方向(x方向)における方向性がないため、第1の端子電極31と第2の端子電極32を逆にして使用しても構わない。
さらに、本実施形態によるコイル部品10Aは、第1及び第2の磁性体膜41,42を備えている。第1及び第2の磁性体膜41,42は、素体20を構成する磁性材料よりも透磁率の高い別の磁性材料からなる。第1及び第2の磁性体膜41,42の透磁率は、素体20の透磁率の10倍以上、例えば50倍程度であることが好ましく、透磁率が1000〜10000程度の材料を用いることが好ましい。具体的には、パーマロイ(Fe−Ni合金)、スーパーパーマロイ(Fe−Ni−Mo合金)、センダスト(Fe−Si−Al合金)、Fe−Si合金、Fe−Co合金、Fe−Cr合金、Fe−Cr−Si合金、Fe等を用いることができる。
第1及び第2の磁性体膜41,42の膜厚は、十分な磁気特性を確保可能な範囲でできるだけ薄く設定され、例えば、0.5〜5μm程度とすることが好ましい。第1及び第2の磁性体膜41,42の形成方法としては、スパッタリング法、蒸着法などの薄膜工法を用いることが好ましい。
図1及び図2に示すように、第1の磁性体膜41は、上面25を覆う部分41a、第1の側面21を覆う部分41b及び実装面26を覆う部分41cからなり、これらが各表面に連続的に形成されている。同様に、第2の磁性体膜42は、上面25を覆う部分42a、第2の側面22を覆う部分42b及び実装面26を覆う部分42cからなり、これらが各表面に連続的に形成されている。
第1の磁性体膜41と第2の磁性体膜42は接触しておらず、上面25及び実装面26において分離されている。つまり、上面25においては、第1の磁性体膜41と第2の磁性体膜42の間にギャップG1が設けられており、これによって両者が接触することなく分離されている。また、実装面26においては、第1の磁性体膜41と第2の磁性体膜42の間にギャップG2が設けられており、これによって両者が接触することなく分離されている。当然ながら、第1及び第2の磁性体膜41,42と第1及び第2の端子電極31,32も接触することなく分離している。
第1及び第2の磁性体膜41,42は、コイル導体50に電流を流すことによって発生する磁束の磁路として機能し、特に、素体20に外部に放出される漏洩磁束を閉じこめる役割を果たす。漏洩磁束は、主に上面25から実装面26(或いはその逆)に向かって周回するが、本実施形態によるコイル部品10Aにおいては、このような漏洩磁束の大部分が第1及び第2の磁性体膜41,42を経由する。これにより、特に側面方向(y方向)における漏洩磁束の広がりを大幅に抑制することが可能となる。このため、コイル部品10Aをプリント基板に実装した際、隣接する他の電子部品に対する漏洩磁束の影響を低減することが可能となることから、隣接する他の電子部品とのy方向における距離を従来よりも狭くすることができる。したがって、よりいっそうの高密度実装を実現することが可能となる。
また、本実施形態においては、磁束密度の高い上面25及び実装面26において第1及び第2の磁性体膜41,42が互いに分離されていることから、上面25及び実装面26に単一の磁性体膜を形成した場合と比べて、渦電流の発生を抑えることが可能となる。しかも、上面25及び実装面26において第1及び第2の磁性体膜41,42が互いに分離されていることにより、第1及び第2の磁性体膜41,42が磁気飽和を起こしにくくなることから、大電流が流れる電源用インダクタンスとして使用する場合であっても、磁気飽和を起こすことなく、漏洩磁束の広がりを効果的に抑制することが可能となる。
<第2の実施形態>
図4は、本発明の第2の実施形態によるコイル部品10Bの外観を示す略斜視図である。また、図5はコイル部品10Bの表面構造を説明するための展開図である。
図4及び図5に示すように、本実施形態によるコイル部品10Bは、第1及び第2の磁性体膜41,42にスリットG3,G4がそれぞれ設けられている点において、第1の実施形態によるコイル部品10Aと相違している。その他の構成は、第1の実施形態によるコイル部品10Aと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
スリットG3は、第1の磁性体膜41のうち第1の側面21を覆う部分41bに設けられており、当該部分41bをz方向に分離するよう、x方向に延在している。同様に、スリットG4は、第2の磁性体膜41のうち第2の側面22を覆う部分42bに設けられており、当該部分42bをz方向に分離するよう、x方向に延在している。これにより、スリットG3,G4が磁気ギャップとして機能することから、第1及び第2の磁性体膜41,42がより飽和しにくくなるとともに、渦電流損を低減することが可能となる。
また、本実施形態においては、スリットG3,G4が実装面26側にオフセットして設けられていることから、スリットG3,G4から漏洩する磁束は、プリント基板の表面近傍に位置する。これにより、隣接する他の電子部品に対する漏洩磁束の影響を最小限に抑えることが可能となる。
<第3の実施形態>
図6は、本発明の第3の実施形態によるコイル部品10Cの外観を示す略斜視図である。また、図7はコイル部品10Cの表面構造を説明するための展開図である。
図6及び図7に示すように、本実施形態によるコイル部品10Cは、第3及び第4の磁性体膜43,44が追加されている点において、第1の実施形態によるコイル部品10Aと相違している。その他の構成は、第1の実施形態によるコイル部品10Aと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第3の磁性体膜43は、第1及び第2の磁性体膜41,42とは独立して、素体20の上面25に設けられている。同様に、第4の磁性体膜44は、第1及び第2の磁性体膜41,42とは独立して、素体20の実装面26に設けられている。第3及び第4の磁性体膜43,44の平面位置(xy位置)は互いに一致しており、平面視で(つまりz方向から見て)コイル導体50の内径部の少なくとも一部を覆うよう、上面25又は実装面26の略中央部に配置される。
本実施形態によるコイル部品10Cは、第3及び第4の磁性体膜43,44をさらに備えていることから、漏洩磁束をより効果的に遮蔽することが可能となる。しかも、素体20の上面25及び実装面26においては、磁性体膜が3つに分離されていることから、渦電流がより低減されるとともに、磁気飽和が生じにくくなる。
<第4の実施形態>
図8は、本発明の第4の実施形態によるコイル部品10Dの外観を示す略斜視図である。また、図9はコイル部品10Dの表面構造を説明するための展開図である。
図8及び図9に示すように、本実施形態によるコイル部品10Dは、第1及び第2の磁性体膜41,42にスリットG5,G6がそれぞれ設けられている点において、第1の実施形態によるコイル部品10Aと相違している。その他の構成は、第1の実施形態によるコイル部品10Aと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
スリットG5は、第1の磁性体膜41をx方向に分割するよう各部分41a〜41cに亘って設けられている。同様に、スリットG6は、第2の磁性体膜42をx方向に分割するよう各部分42a〜42cに亘って設けられている。したがって、スリットG5,G6は、第1及び第2の側面21,22においてはz方向に延在し、上面25及び実装面26においてはy方向に延在する。
本実施形態においては、素体20の上面25及び実装面26において磁性体膜が4つに分離されていることから、渦電流がよりいっそう低減されるとともに、より磁気飽和が生じにくくなる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記の各実施形態では、実装面26に第1及び第2の磁性体膜41,42が形成されているが、実装面26側の磁性体膜を設けることは必須でなく、これを省略しても構わない。
10A〜10D コイル部品
20 素体
20A〜20J 絶縁層
21〜24 側面
25 上面
26 実装面
31,32 端子電極
41〜44 磁性体膜
41a〜41c,42a〜42c 磁性体膜の一部分
50 コイル導体
50A〜50H 導体パターン
51 コイル導体の一端
52 コイル導体の他端
G1,G2 ギャップ
G3〜G6 スリット

Claims (4)

  1. 第1の磁性材料からなる素体と、
    前記素体に埋め込まれたコイル導体と、
    前記第1の磁性材料よりも透磁率の高い第2の磁性材料からなる第1及び第2の磁性体膜と、を備え、
    前記素体は、前記コイル導体のコイル軸と交差する上面と、前記コイル軸と平行な第1及び第2の側面と、前記上面の反対側に位置する実装面とを有し、
    前記第1の磁性体膜は、前記素体の前記上面及び前記第1の側面に形成され、
    前記第2の磁性体膜は、前記素体の前記上面及び前記第2の側面に形成され
    前記第1及び第2の磁性体膜は、それぞれ前記第1及び第2の側面に形成された部分が前記コイル軸に対して垂直な方向に延在するスリットによって分断されており、
    前記スリットは、前記実装面側にオフセットして設けられていることを特徴とするコイル部品。
  2. 記第1及び第2の磁性体膜は、前記素体の前記実装面にさらに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記コイル導体の一端に接続された第1の端子電極と、前記コイル導体の他端に接続された第2の端子電極とをさらに備え、
    前記素体は、前記コイル軸と平行であり、且つ、前記第1及び第2の側面に対して直交する第3及び第4の側面をさらに有し、
    前記第1の端子電極は、少なくとも前記第3の側面に形成され、
    前記第2の端子電極は、少なくとも前記第4の側面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 前記素体の前記上面に形成され、前記第1及び第2の磁性体膜とは独立して設けられた第3の磁性体膜をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のコイル部品。
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