JP6665691B2 - 車両用装飾部品 - Google Patents

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Description

本発明は、車両を装飾するとともに、ミリ波レーダ装置からのミリ波の透過性を有する車両用装飾部品に関する。
車両においては、ミリ波を利用して車間距離や障害物との距離を計測するために、フロントグリル、エンブレム等の車両用装飾部品の後側にミリ波レーダ装置が設置されることがある。このミリ波レーダ装置は、従来、車両用装飾部品に雪が付着すると、計測を一時的に停止する処置を採っている。しかし、ミリ波レーダ装置の普及に伴い、降雪時でも計測を行なうことが要望されている。
そこで、車両用装飾部品に融雪機能を付加することが考えられている。例えば、特許文献1では、車両用装飾部品の主要部が装飾本体部によって構成され、この装飾本体部の前面にヒータ線が形成されている。この形成に際し、ヒータ線に複数の直線部分が設定され、これらの直線部分が一定間隔毎に平行に配置されている。さらに、装飾本体部の前面においてヒータ線の隣り合う直線部分の間には、それらの直線部分に平行に延びる溝部が形成されている。この車両用装飾部品では、前面に付着した雪がヒータ線の熱によって溶かされて水となる。この水は、溝部に沿って流下し、車両用装飾部品から排水される。
また、特許文献2には、車両用装飾部品の主要部が装飾本体部によって構成され、この装飾本体部に金属層が設けられている。この車両用装飾部品では、通電により金属層が発熱し、車両用装飾部品に付着された雪が溶かされる。
特開2004−138572号公報 特開2002−22821号公報
ところで、車両用装飾部品では、これをミリ波が透過する際に生ずる減衰が少ないことが要求される。一方で、ミリ波の減衰量と、車両用装飾部品の厚みとの間に一定の関係があること、より詳しくは、一定の条件を満たす複数の厚みでは減衰量が少なくなることが判っている。しかしながら、特許文献1に記載された車両用装飾部品では、装飾本体部の前面に溝部が形成されることで、その装飾本体部に凹凸形状が生じてしまう。その結果、ミリ波の減衰量を少なくすることが難しい。
また、特許文献2に記載された車両用装飾部品では、ミリ波レーダ装置から送信されたミリ波が金属層によって反射されるおそれがある。
このように、特許文献1及び特許文献2のいずれにおいても、付着した雪を溶かすことができるものの、ミリ波を適切に透過させる点で改良の余地が残されている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、融雪機能を発揮しつつ、ミリ波の透過性能の向上を図ることのできる車両用装飾部品を提供することにある。
上記課題を解決する車両用装飾部品は、車両において、ミリ波レーダ装置からのミリ波の送信方向の前方に取付けられて、同車両を装飾するとともに、ミリ波透過性を有する装飾本体部を備え、樹脂シート上に線状のヒータが形成されてなる加熱シートの少なくとも主要部が前記装飾本体部に一体に設けられ、前記装飾本体部及び前記加熱シートのうち少なくとも前記ミリ波の透過領域では、前後方向の厚みが均一に設定されている。
上記の構成によれば、ミリ波レーダ装置から送信されたミリ波は、その送信方向前方に位置する車両用装飾部品における装飾本体部を透過するとともに、加熱シートのうち、線状のヒータの設けられていない箇所を透過する。送信方向前方の車両や障害物等の対象物に当たって反射したミリ波についても、同様に装飾本体部及び加熱シートを透過する。従って、ミリ波は、装飾本体部に金属層が設けられたものよりも車両用装飾部品を透過しやすい。
また、装飾本体部及び加熱シートのうち少なくともミリ波の透過領域では、車両用装飾部品の前後方向の厚みが均一であるため、装飾本体部の前面に凹凸が形成されていて前後方向の厚みが均一でないものに比べ、ミリ波が透過する際の減衰量を少なくすることが可能となる。
また、車両用装飾部品に雪が付着しても、その雪は、加熱シートにおける線状のヒータから伝わる熱によって溶かされる。
上記車両用装飾部品において、前記装飾本体部は、樹脂材料により形成された基材と、樹脂材料により形成され、かつ前記送信方向における前記基材の前側に配置された透明部材と、前記基材及び前記透明部材の間に形成され、かつミリ波透過性を有する加飾層とを備え、前記加熱シートの少なくとも主要部は、前記基材、前記透明部材及び前記加飾層のうちの1つ又は隣り合う2つに重ねられた状態で配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、車両用装飾部品においては、基材と透明部材との間に形成された加飾層が装飾機能を発揮する。
ミリ波レーダ装置から送信されたミリ波や、対象物に当たって反射したミリ波は、装飾本体部における基材、加飾層及び透明部材をそれぞれ透過する。また、ミリ波は、基材、透明部材及び加飾層のうちの1つ又は隣り合う2つに重ねられた状態で配置されて、装飾本体部に一体となった加熱シートのうち、線状のヒータの設けられていない箇所を透過する。
上記車両用装飾部品において、前記透明部材は、前透明部材と、前記前透明部材の後側の後透明部材とに分割されており、前記加熱シートの少なくとも主要部は、前記前透明部材及び前記後透明部材の間において、それらの前透明部材及び後透明部材に重ねられた状態で配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、加熱シートは、上記の箇所に配置されることで、同装飾本体部の前面に近い箇所に位置する。従って、ヒータの熱が、車両用装飾部品の前面に付着した雪に伝わりやすい。雪がヒータの熱によって効率よく溶かされる。
上記車両用装飾部品において、前記加熱シートの少なくとも主要部は、前記基材に対し、後側から重ねられた状態で配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、加熱シートが装飾本体部の外部に設けられることとなり、内部に設けられる場合に比べ、製造が容易となる。
また、加飾層が加熱シートよりも前方に位置し、同加熱シートを隠す機能を発揮する。そのため、車両用装飾部品を前方から見た場合、加熱シートは加飾層によって隠されて見えにくい。
上記車両用装飾部品において、前記加熱シートの少なくとも主要部は、前記加飾層及び前記基材の間において、それらの加飾層及び基材に重ねられた状態で配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、加飾層が加熱シートよりも前方に位置し、同加熱シートを隠す機能を発揮する。そのため、車両用装飾部品を前方から見た場合、加熱シートは加飾層によって隠されて見えにくい。
上記車両用装飾部品において、前記透明部材の前面には、同透明部材よりも硬度の高いハードコート層が形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、透明部材がハードコート層によって前方から保護され、透明部材に傷が付くことが抑制される。
上記車両用装飾部品において、前記加熱シートの少なくとも主要部は、前記透明部材に対し前側から重ねられた状態で配置されていることが好ましい。
加熱シートの少なくとも主要部が上記の箇所に配置されることで、同加熱シートは、装飾本体部の最前部に位置することとなる。従って、ヒータの熱が、車両用装飾部品の前面に付着した雪に伝達されやすい。雪がヒータの熱によって効率よく溶かされる。
上記車両用装飾部品において、前記加熱シートの少なくとも主要部の前面には、同加熱シートよりも硬度の高いハードコート層が形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、加熱シートの少なくとも主要部がハードコート層によって前方から保護され、同加熱シートに傷が付くことが抑制される。
上記車両用装飾部品において、前記ハードコート層の前面には撥水膜が形成されていることが好ましい。
撥水膜は、水を弾き濡れにくくする。従って、上記の構成によるようにハードコート層の前面に撥水膜が形成されることで、融雪時にハードコート層の前面に水の膜が形成されることが、撥水膜によって抑制される。
上記車両用装飾部品において、前記加熱シートの少なくとも主要部と前記基材との間に、同基材よりも荷重たわみ温度の高い材料からなる熱伝達抑制層が形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、加熱シートのヒータで発生された熱が基材に伝わることは、加熱シートの少なくとも主要部と基材との間に形成された熱伝達抑制層によって抑制される。従って、ヒータの熱によって基材が変形することが抑制される。また、基材に熱が伝わりにくくなる分、雪に伝わる熱が多くなり、融雪機能が向上する。
上記車両用装飾部品において、前記加熱シートは、その主要部においてのみ前記装飾本体部に一体に設けられ、前記加熱シートは、前記主要部から前記装飾本体部の外部へ延び、かつ前記ヒータの両端部の接続端子を有する接続部を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、加熱シートが、主要部においてのみ装飾本体部に一体に設けられることで、同加熱シートの接続部が装飾本体部の外部に位置する。この接続部は、ヒータにおける両端部の接続端子を有している。従って、ヒータの両接続端子は、装飾本体部の外部に位置する。そのため、車両において、上記接続端子に対応する箇所に給電用の接続端子が設けられれば、車両用装飾部品が車両に取付けられることで、ヒータにおける受電用の接続端子と、車両における給電用の接続端子とを電気的に接続させることが可能である。
上記車両用装飾部品によれば、融雪機能を発揮しつつ、ミリ波の透過性能の向上を図ることができる。
第1実施形態におけるエンブレムの正面図。 図1の2−2線に沿ったエンブレムの断面構造を、ミリ波レーダ装置とともに示す説明図。 第1実施形態におけるエンブレムから加熱シートを取り出して示す正面図。 図2におけるA部を拡大して示す部分側断面図。 図2におけるB部を拡大して示す部分側断面図。 (a),(b)は、第1実施形態におけるエンブレムの製造工程の一部をそれぞれ示す部分断面図。 (a)〜(e)は、第1実施形態におけるエンブレムの製造工程の一部をそれぞれ示す部分断面図。 (a),(b)は、第1実施形態におけるエンブレムの製造工程の一部をそれぞれ示す部分断面図。 第2実施形態におけるエンブレムから加熱シートを取り出して示す正面図。 第3実施形態を示す図であり、(a)はエンブレムの側断面図、(b)は図10(a)の一部を拡大して示す部分側断面図。 第4実施形態を示す図であり、(a)はエンブレムの側断面図、(b)は図11(a)の一部を拡大して示す部分側断面図。 第5実施形態を示す図であり、(a)はエンブレムの側断面図、(b)は図12(a)の一部を拡大して示す部分側断面図。 図5に対応する図であり、第3実施形態における加熱シートの接続部の変形例を示す部分側断面図。 図5に対応する図であり、加熱シートにおける主要部の外周部分の封止構造を説明する部分側断面図。
(第1実施形態)
以下、車両用装飾部品をエンブレムに具体化した第1実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。なお、各図では、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更して示している。
車両のエンジンルームの前部には、走行風等の外気をエンジンルームに導入してラジエータを冷却するためのフロントグリルが取付けられている。図5には、フロントグリル11の一部が二点鎖線で図示されている。
また、フロントグリル11の後方であってラジエータの前側には、図2に示すように、A.C.C.(アダプティブクルーズコントロール)におけるセンサとして機能するミリ波レーダ装置15が取付けられている。ミリ波レーダ装置15は、ミリ波を送信し、かつ、対象物に当たって反射したミリ波を受信することで、この送信波と受信波との差から前方車両と自車(車両10)との車間距離や相対速度を測定する。ミリ波とは、波長が1〜10mmであり、周波数が30〜300GHzである電波をいう。A.C.C.は、ミリ波レーダ装置15による測定結果を基にエンジンのスロットルやブレーキを制御して自車(車両10)を加減速し、車間距離をコントロールする。
上記フロントグリル11の厚みは、一般的なフロントグルと同様、一定ではない。また、フロントグリル11では、一般的なフロントグルと同様、樹脂製基材の表面に金属メッキ層が形成されている。従って、フロントグリル11は、送信又は反射されたミリ波と干渉する。このため、フロントグリル11において、ミリ波レーダ装置15のミリ波の経路となる箇所、具体的には、ミリ波レーダ装置からのミリ波の送信方向前方となる箇所、には図5において二点鎖線で示すように窓部12が設けられている。窓部12は、フロントグリル11のうち、後述するエンブレム20が嵌め込まれる箇所である。窓部12の内壁面の底部には、一対の給電用の接続端子13が設けられている。これらの接続端子13は、前後方向へ延びる平面状をなしている。
図1及び図2に示すように、エンブレム20は、その主要部をなす装飾本体部21と、加熱シート33とを備えている。装飾本体部21は、基材22、透明部材25及び加飾層32を備えており、全体として楕円の板状をなしている。また、装飾本体部21は、前方へ膨らむように緩やかに湾曲している。
基材22は、誘電正接(誘電体内での電気エネルギ損失の度合いを表す指標値)の小さな樹脂材料であるAES(アクリロニトリル−エチレン−スチレン共重合)樹脂等の樹脂材料によって有色に形成されている。AES樹脂の誘電正接は、0.007である。誘電正接が小さければ、ミリ波が熱エネルギに変換され難いため、ミリ波の減衰を抑制可能である。
図4は図2のA部を拡大して示している。同図4に示すように、基材22の前部には、前後方向に対しほぼ直交する一般部23と、その一般部23よりも前方へ突出する凸部24とが形成されている。一般部23は、図1におけるエンブレム20の背景領域20aに対応し、凸部24はエンブレム20の文字領域20bに対応している。なお、基材22は、AES樹脂に代えて、透明部材25と比誘電率が近い樹脂、例えば、ASA(アクリロニトリル−スチレン−アクリレート共重合)樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、PC/ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合)樹脂等によって形成されてもよい。
図2及び図4に示すように透明部材25は、誘電正接の小さな樹脂材料であるPC樹脂等の樹脂材料により透明に形成されている。PC樹脂の誘電正接は、0.006であり、比誘電率はAES樹脂の比誘電率とほぼ同じである。透明部材25は、基材22の前側に配置されている。さらに、透明部材25は、その前部を構成する前透明部材26と、後部を構成する後透明部材27とに分割されている。後透明部材27の後部は、上記基材22の前部の形状に対応した形状に形成されている。すなわち、後透明部材27の後部であって、基材22の一般部23の前方となる箇所には、前後方向に対しほぼ直交する一般部28が形成されている。後透明部材27の後部であって、基材22の凸部24の前方となる箇所には、一般部28よりも前方へ凹む凹部29が形成されている。
なお、透明部材25は、上記PC樹脂と同様に、誘電正接の小さな樹脂材料であるPMMA(ポリメタクリル酸メチル)樹脂によって形成されてもよい。
前透明部材26の前面には、樹脂に対する公知の表面処理剤を塗布することにより、ハードコート層31が形成されている。表面処理剤としては、例えば、アクリレート系、オキセタン系、シリコーン系等の有機系ハードコート剤、無機系ハードコート剤、有機無機ハイブリッド系ハードコート剤等が挙げられる。このようなハードコート剤により形成されるハードコート層31は、前透明部材26の前面に対して、傷付き防止作用、汚れ防止作用、紫外線カットによる耐光性及び耐候性向上作用、撥水作用の向上等の有用な作用をもたらす。なお、ハードコート層31は、必要に応じて、ミリ波が透過できる範囲内で着色されてもよい。
加飾層32は、フロントグリル11を含め車両10の前部を装飾するためのものであり、基材22と後透明部材27との間に形成されており、ミリ波透過性を有している。加飾層32は、例えば、黒色等の有色層と金属層との組合わせによって構成されている。有色層は、印刷等の方法によって、後透明部材27の一般部28に形成されている。金属層は、後透明部材27の凹部29の後面及び有色層の後面全体に、インジウム等の金属材料を蒸着することにより形成されている。なお、加飾層32では、金属層の腐食を抑制するために、アクリル系又はウレタン系の樹脂材料からなる腐食防止層によって金属層が被覆されてもよい。
図2及び図3に示すように加熱シート33は、面状発熱体、フィルムヒータ等とも呼ばれるものであり、樹脂シート34と、その樹脂シート34上に形成された線状のヒータ35とを備えている。樹脂シート34としては、例えば、PC樹脂によって形成されたものが用いられる。また、線状のヒータ35としては、例えば、ニクロム線、透明導電膜、カーボン発熱体、銀ペースト等を印刷することにより形成されたものが用いられる。ヒータ35は、さらに、樹脂材料によって前側から被覆されてもよい。
加熱シート33の主要部33aは、前透明部材26と後透明部材27との間において、それらの前透明部材26及び後透明部材27に重ねられた状態で配置されている。主要部33aは、前透明部材26及び後透明部材27に密着していて、それらと一体になっている。主要部33aは、上述した装飾本体部21と同様に、前方へ膨らむように緩やかに湾曲している。主要部33aのほぼ全領域では、ヒータ35が波形状に繰り返し屈曲された状態で形成されている。より詳しくは、ヒータ35は、互いに左右方向に離間した複数箇所において、それぞれ上下方向に延びる直線部分を有している。隣り合う直線部分の間隔をピッチPとすると、ピッチPは3〜20mmであることが、融雪に必要な発熱量を確保しつつ、ミリ波の減衰量を2dB以下に抑制するうえで好ましい。ピッチPは5〜15mmであることがさらに好ましい。
図5は、図2のB部を拡大して示している。図3及び図5に示すように、加熱シート33は、上記主要部33aに加え、同主要部33aの下端部から装飾本体部21の外部へ延びる接続部33bを備えている。ここでは、接続部33bは、主要部33aとの境界部分において後方へ屈曲されており、主要部33aの下端部から後方へ延びている。なお、図3では、接続部33bが屈曲されていない状態で図示されている。ヒータ35の両端部の受電用の接続端子36は、この接続部33bに形成されている。これらの接続端子36は、前後方向へ延びる平面状をなしている。
また、図4に示すように、加飾層32と基材22との間には、同基材22よりも荷重たわみ温度(熱変形温度)の高い材料からなる熱伝達抑制層37が形成されている。第1実施形態では、この熱伝達抑制層37が、紫外線(UV)硬化塗料によって形成されている。
さらに、装飾本体部21及び加熱シート33のうち少なくともミリ波が透過する透過領域Z1(図1参照)では、エンブレム20の前後方向の厚みTが、次の式1を満たす値と実質的に等しい値に均一に設定されている。ここで、「実質的に等しい厚み」とは、±0.2mmの誤差範囲内に含まれる厚みのことを意味する。
T={(λe/2)/√(εp)}n・・・(式1)
ただし、上記式中の各記号の意味は以下の通りである。
λe:ミリ波の波長
εp:透明部材25(又は基材22)の比誘電率
n:整数
このように、エンブレム20の厚みTは、半波長を比誘電率の平方根にて除算した値の整数倍に設定されている。第1実施形態では、前透明部材26及びハードコート層31の前後方向の合計の厚みT1が1.2mmに設定されている。後透明部材27、加飾層32、熱伝達抑制層37及び基材22の前後方向の合計の厚みT2(後透明部材27の前面と基材22の後面との間隔)が6.0mmに設定されている。こうした設定により、エンブレム20の前後方向の厚みTは、約7.2mmとなっている。
次に、上記のように構成された第1実施形態のエンブレム20の作用及び効果について、製造方法とともに説明する。
最初に、エンブレム20の製造方法について、図6〜図8を参照して簡単に説明する。なお、図6〜図8においては、図面の左方がエンブレム20の前方に相当し、図面の右方がエンブレム20の後方に相当する。
図6(a),(b)に示すように、樹脂シート上にヒータが形成されてなるシート材41が予備成形される。予備成形では、図6(a)に示すように、加熱シート成形用の金型42とヒータ44との間にシート材41が配置される。ヒータ44が加熱されることでシート材41が軟化する。軟化したシート材41が、図6(b)に示すように金型42に押え付けられて、同シート材41と金型42との間の空気が吸い出されて真空に近い状態が作り出される。この真空状態により、シート材41が金型42における成形凹部43の壁面に密着させられ、加熱シート33に対応する形状に賦形される。その後、上記のように予備成形されたシート材41から不要な部分がトリミングされる(切り落とされる)ことで、前方へ膨らむように緩やかに湾曲する主要部33aと、主要部33aとの境界部分において後方へ屈曲する接続部33bとからなる加熱シート33が得られる。(図7(b)参照)
また、上記加熱シート33とは別に、前透明部材26が射出成形により形成される。すなわち、図7(a)に示すように、射出成形用の金型45を構成する固定型46と可動型48とが型締めされる。固定型46と可動型48との間に形成されるキャビティ49(成形空間)に溶融樹脂が射出により充填される。溶融樹脂が硬化されることで、前透明部材26が形成される。前透明部材26が固定型46に残された状態で金型45が型開きされる。
図7(b)に示すように、加熱シート33がインサートとされて、固定型46に配置される。この配置により、加熱シート33の主要部33aが前透明部材26上に重ねられるとともに、接続部33bが固定型46における成形凹部47の底壁部上に重ねられる。
図7(c)に示すように、上記可動型48とは異なる後透明部材成形用の可動型51が用いられて金型の型締めが行なわれる。このとき、加熱シート33の主要部33aはもちろんのこと、接続部33bも固定型46の成形凹部47内に位置している。そのため、加熱シート33の一部、特に接続部33bが、型締めに際し、固定型46と可動型51とによって挟み込まれて過大な力を受け、損傷することが起こりにくい。
固定型46と可動型51との間に形成されるキャビティ52に溶融樹脂が射出により充填される。溶融樹脂が硬化されることで、図7(d)に示すように、加熱シート33の後側に、一般部28及び凹部29を有する後透明部材27が形成される。このようにして得られた中間成形体53では、加熱シート33の主要部33aが前透明部材26及び後透明部材27によって挟み込まれ、かつ接続部33bが後透明部材27の下面に接触することにより、加熱シート33が主要部33aのみにおいて前透明部材26及び後透明部材27に一体となっている。また、接続部33bが前透明部材26及び後透明部材27の外部に位置している。
上記中間成形体53が金型から取り出され、図7(e)に示すように、後透明部材27の一般部28及び凹部29に対し、印刷、蒸着等が行なわれることにより中間成形体54が得られる。この中間成形体54では、一定厚みの加飾層32が上記一般部28及び凹部29に積層されている。
さらに、上記加飾層32上に紫外線硬化型のインクが塗布されるとともに、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等の光源ランプと照射器(ランプハウス)とを含む公知の紫外線硬化装置から紫外線が照射される。塗布されたインクが硬化することで、図8(a)に示すように、加飾層32上に熱伝達抑制層37が形成されてなる中間成形体55が得られる。
上記中間成形体55が、図8(b)に示すように、射出成形用の金型56を構成する固定型57と可動型58との間のキャビティ59にセットされる。キャビティ59において、熱伝達抑制層37よりも後側の空間に溶融樹脂が射出により充填される。溶融樹脂が硬化されることで、熱伝達抑制層37の後側に、一般部23及び凸部24を有する基材22が形成される(図4参照)。
上記のように基材22の成形された中間成形体55は金型56から取り出される。そして、中間成形体55における前透明部材26の前面に表面処理剤が塗布されることにより、ハードコート層31が形成され、目的とするエンブレム20が得られる(図4参照)。このエンブレム20では、図2に示すように、加熱シート33の主要部33aが装飾本体部21内に位置するが、接続部33bが装飾本体部21の外部である後透明部材27の下側に位置する。この接続部33bは、ヒータ35における両端部の接続端子36を有している。
このエンブレム20は、フロントグリル11の窓部12に前方から嵌め込まれる。この嵌め込みの際には、図5に示すように、エンブレム20における加熱シート33下部の受電用の接続端子36が、窓部12の内壁面底部における給電用の接続端子13に接触し、電気的に接続される。
上記エンブレム20においては、基材22と透明部材25との間に形成された加飾層32が、車両前部を装飾する機能を発揮する。エンブレム20を前方から見た場合には、凹凸状に形成された加飾層32において光が反射される。そのため、前透明部材26、加熱シート33及び後透明部材27を通じて、それらの奥側に金属光沢を有する文字が立体的に見える。
図1及び図2に示すように、前方車両と自車(車両10)との車間距離や相対速度を測定するために、ミリ波レーダ装置15からミリ波が前方へ送信されると、そのミリ波は、エンブレム20における基材22、熱伝達抑制層37、加飾層32、後透明部材27、前透明部材26及びハードコート層31をそれぞれ透過する。加飾層32では、ミリ波は、蒸着された金属粒子間の隙間を透過する。また、ミリ波は、後透明部材27及び前透明部材26間に配置された加熱シート33の主要部33aのうち、ヒータ35の設けられていない箇所を透過する。送信方向前方の車両や障害物等の対象物に当たって反射したミリ波についても、同様に装飾本体部21及び加熱シート33を透過する。従って、ミリ波は、装飾本体部に金属層が設けられたもの(特許文献2)よりもエンブレム20を透過しやすい。
また、装飾本体部21及び加熱シート33のうち少なくとも透過領域Z1(図1参照)では、エンブレム20の前後方向の厚みTが、上記式1を満たす値で、しかも均一であるため、装飾本体部の前面に凹凸が形成されていて前後方向の厚みが均一でないもの(特許文献1)に比べ、ミリ波が透過する際の減衰量が少ない。
また、エンブレム20の前面に雪が付着した場合には、フロントグリル11の窓部12において、互いに電気的に接続された給電用の接続端子13と、受電用の接続端子36とを通じて、車両側からエンブレム20におけるヒータ35に給電される。この給電によりヒータ35が発熱する。ヒータ35が発した熱の一部は、前透明部材26及びハードコート層31を通じて、エンブレム20の前面に伝わり、その前面に付着した雪が溶かされる。
ここで、加熱シート33は、装飾本体部21の前部を構成する透明部材25(前透明部材26と後透明部材27との間)に配置されることで、同装飾本体部21の前面に近い箇所に位置する。従って、ヒータ35の熱が、エンブレム20の前面に付着した雪に伝わりやすい。雪がヒータ35の熱によって効率よく溶かされる。
ところで、基材22を構成するAES樹脂の加重たわみ温度は78℃であり、あまり高くない。しかし、ヒータ35で発生された熱が基材22に伝わることは、加熱シート33の主要部33aと基材22との間に形成された熱伝達抑制層37によって抑制される。従って、ヒータ35からの熱によって基材22が変形することが抑制される。仮に、基材22が熱により変形すると、装飾本体部21の前後方向の厚みが均一でなくなり、ミリ波の減衰量が多くなるおそれがあるが、第1実施形態では、ミリ波の減衰量が少ない状態に維持される。また、基材22に熱が伝わりにくくなる分、雪に伝わる熱が多くなり、融雪機能が向上する。
さらに、前透明部材26がハードコート層31によって前方から保護され、前透明部材26に傷が付くことや、太陽光、風雨、温度変化等が原因で、変質や劣化を起こすことが抑制される。
(第2実施形態)
次に、車両用装飾部品の第2実施形態について、図9を参照して説明する。
第2実施形態は、加熱シート33が主要部33a及び接続部33bによって構成されている点と、ヒータ35の受電用の接続端子36が接続部33bに形成されている点とで第1実施形態と共通している。しかし、第2実施形態は、加熱シート33における主要部33aでのヒータ35の配線パターンが第1実施形態と異なっている。ヒータ35は、主要部33aでは、樹脂シート34の外周縁に沿って楕円形状に配線されている。
上記以外の構成は第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
従って、第2実施形態のエンブレム20によると、第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。そのほかにも、ヒータ35が熱を発すると、その熱の一部は、装飾本体部21のうちヒータ35によって囲まれた領域(透過領域Z1)の中心部に向けて、全方向から伝わる。エンブレム20の前面に雪が付着しても、その雪を、付着箇所に拘わらずヒータ35からの熱によって一様に溶かすことができる。
また、加熱シート33の主要部33aにおけるヒータ35がエンブレム20の外周縁部に接近した箇所に位置するため、目立ちにくく、見栄えがよくなる効果がある。さらに、ヒータ35が設けられた箇所は、装飾本体部21のうちミリ波の透過領域Z1よりも外側の部分である。そのため、ヒータ35はミリ波の透過を妨げにくい。従って、融雪機能を発揮しつつ、ミリ波の透過性能の向上を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、車両用装飾部品の第3実施形態について、図10(a),(b)を参照して説明する。
第3実施形態では、透明部材25が前透明部材26と後透明部材27とに分割されている第1実施形態とは異なり、透明部材25が単一の部材によって形成されている。また、第3実施形態では、加熱シート33の主要部33aが透明部材25に対し、前側から重ねられた状態で配置されている。主要部33aは、透明部材25の前面に密着していて、その透明部材25に一体となっている。ハードコート層31はこの透明部材25の前面に形成されている。
なお、図10(a)では、加熱シート33における接続部33bが図示されていないが、第1実施形態と同様に主要部33aとの境界部分で後方へ屈曲されてもよい。
さらに、ハードコート層31の前面には、有機系塗装膜、シリコーン膜等からなる撥水膜61が形成されている。
上記以外の構成は第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
従って、第3実施形態によると、第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。そのほかにも、加熱シート33の主要部33aが上記の箇所に配置されることで、同主要部33aは、装飾本体部21の最前部に位置することとなる。従って、ヒータ35の熱が、エンブレム20の前面に付着した雪に伝わりやすい。雪をヒータ35の熱によってさらに効率よく溶かすことができる。
また、加熱シート33の主要部33aをハードコート層31によって前方から保護することで、同主要部33aの耐候性や耐傷付き性を高めることができる。
さらに、エンブレム20の最前面に形成された撥水膜61は、水を弾き濡れにくくする。従って、融雪時にハードコート層31の前面に水の膜が形成されるのを抑制することができる。
(第4実施形態)
次に、車両用装飾部品の第4実施形態について、図11(a),(b)を参照して説明する。
第4実施形態では、透明部材25が単一の部材によって構成されている点で第3実施形態と共通する。しかし、加熱シート33の少なくとも主要部33aが透明部材25の前面に代えて、基材22に対し、その後側から重ねられた状態で配置されている点で第3実施形態と異なっている。また、第4実施形態では、熱伝達抑制層37が形成されていない。
上記以外の構成は第3実施形態と同様である。そのため、第3実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
従って、第4実施形態によると、熱伝達抑制層37による効果が得られないことを除き、基本的には、第3実施形態と同様の作用及び効果が得られる。ただし、加熱シート33の主要部33aが上記の箇所に配置されることで、同主要部33aは、装飾本体部21の最後部に位置することとなる。従って、ヒータ35が発した熱は第3実施形態よりも、エンブレム20の前面に伝わりにくくなる。
その反面、加飾層32が加熱シート33よりも前方に位置し、同加熱シート33を隠す機能を発揮する。そのため、エンブレム20を前方から見た場合、加熱シート33は加飾層32によって隠されて見えにくくなる。
そのほかにも、加熱シート33が装飾本体部21の外部に位置するため、同加熱シート33の主要部33aが装飾本体部21の内部に設けられる場合に比べ、製造が容易となる。例えば、加熱シート33は装飾本体部21の後面に接着によって固定されてもよい。この場合、加熱シート33をインサートとして射出成形をしなくてすむため、同加熱シート33が金型の型締めの際に固定型と可動型とによって挟み込まれることがない。そのため、ヒータ35の受電用の接続端子36については、第1実施形態等のように装飾本体部21の外部まで延ばしたり、屈曲させたりしてもよいが、しなくてもよい。また、接続端子36をリード線に代えることも可能である。
(第5実施形態)
次に、車両用装飾部品の第5実施形態について、図12(a),(b)を参照して説明する。
第5実施形態では、透明部材25が単一の部材によって構成されている点で第3実施形態と共通する。しかし、加熱シート33の少なくとも主要部33aが透明部材25の前面に代えて、加飾層32と基材22との間において、それらの加飾層32の後面と、基材22の前面とに対し重ねられた状態で配置されている点で第3実施形態と異なっている。熱伝達抑制層37は、主要部33aと基材22との間に形成されている。
上記以外の構成は第3実施形態と同様である。そのため、第3実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
従って、第5実施形態によると、基本的には、第3実施形態と同様の作用及び効果が得られる。ただし、加熱シート33の主要部33aが上記の箇所に配置されることで、同加熱シート33は、第4実施形態ほどではないにせよ、第3実施形態よりも後方に位置することとなる。従って、ヒータ35が発した熱は、エンブレム20の前面に伝わりにくくなる。
また、加熱シート33を加飾層32の凹凸形状に対応する凹凸形状に賦形する必要がある。
その反面、加飾層32が加熱シート33よりも前方に位置し、同加熱シート33を隠す機能を発揮する。そのため、エンブレム20を前方から見た場合、第4実施形態と同様、加熱シート33は加飾層32によって隠されて見えにくくなる。
なお、上記各実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
・上記各実施形態において、加熱シートとして、透明な樹脂シート上に透明導電膜からなる線状のヒータが形成されたものが用いられてもよい。透明導電膜は、例えば、ITO(酸化インジウムスズ)を材料として用い、これをスパッタリング、蒸着等することによって形成される。この場合には、ヒータが見えにくくなるため、車両用装飾部品の見栄えがよくなる。
・上記各実施形態において、加熱シート33の接続部33bの形状が変更されてもよい。図13は、第3実施形態において、上記の変更が行なわれた一例を示している。
この変形例では、透明部材25の下部に、基材22よりも下方へ突出する突出部30が形成されている。突出部30の下面と基材22の下面との間に段差部が形成されている。透明部材25の前面に重ねられた状態で配置された加熱シート33における接続部33bが、透明部材25の上記突出部30の前角部及び後角部の2箇所で屈曲されている。この2箇所での屈曲により、接続部33bには、上記突出部30の下面に沿って前後方向に延びる横屈曲部33cと、同突出部30の後面に沿って上下方向へ延びる縦屈曲部33dとが形成されている。そして、これらの横屈曲部33c及び縦屈曲部33dのうち少なくとも縦屈曲部33dに、線状のヒータ35における受電用の接続端子36が形成される。
一方、フロントグリル11の窓部12において上記接続端子36の後方となる箇所には、上下方向へ延びる給電用の接続端子13が設けられる。
この変形例では、エンブレム20が、フロントグリル11の窓部12に前方から嵌め込まれると、加熱シート33下部後面の受電用の接続端子36が、窓部12における給電用の接続端子13に接触し、電気的に接続された状態となる。
そのため、エンブレム20の前面に雪が付着した場合には、給電用の接続端子13と、受電用の接続端子36とを通じて、車両側からエンブレム20におけるヒータ35に給電して、同ヒータ35を加熱させて雪を溶かすことができる。
・上記第1実施形態においては、前透明部材26及び後透明部材27のそれぞれを形成する樹脂材料の組合わせによっては、それらの境界部分に位置する加熱シート33を見えにくくする屈折率で光を入射及び反射させることが可能である。
・加熱シート33における主要部33aでのヒータ35の配線パターンが、上記第1実施形態及び第2実施形態とは異なる配線パターンに変更されてもよい。
例えば、ヒータ35は、一直線状をなすものであってもよい。この形状のヒータ35が用いられる場合にも、ミリ波の透過を妨げにくくするために、同ヒータ35は、装飾本体部21のうちミリ波の透過領域Z1よりも外側の部分に配置されることが望ましい。
例えば、ヒータ35として、左右方向に一直線状に延びるものが用いられる場合には、同ヒータ35は、加熱シート33の上部及び下部の少なくとも一方に配置されてもよい。また、ヒータ35として、上下方向に一直線状に延びるものが用いられる場合には、同ヒータ35は、加熱シート33の左側部及び右側部の少なくとも一方に配置されてもよい。
・加熱シート33の少なくとも主要部33aは、加飾層32及び透明部材25の間において、それらの加飾層32及び透明部材25に重ねられた状態で配置されてもよい。
・第1実施形態においても、ハードコート層31の前面に撥水膜61が形成されてもよい。
・上記各実施形態において、装飾本体部21を構成する複数の部材のうち、撥水膜61については適宜省略可能である。
・撥水性を付与する手段として、上記撥水膜61に代えて、車両用装飾部品を成形する際に用いられる金型の成形面にシボが形成されたり、ナノ加工が施されたりしてもよい。
・上記撥水膜61として、ハードコート機能を有するものが用いられてもよい。この場合には、ハードコート層31が省略されてもよい。
・加熱シート33の主要部33aのうち、図14において一点鎖線で示す外周部分が、ホットメルト又はポッティング(樹脂盛り)によって封止されてもよい。こうすると、融雪により生じた水が、上記外周部分とこれに隣接する部材(前透明部材26及び後透明部材27)との間に入り込むのを規制し、耐水性を高めることができる。
・上記各実施形態において、装飾本体部21は、楕円とは異なる形状の板状に形成されてもよい。
・上記各実施形態において、エンブレム20は、フロントグリル11に代えて、車体に取付けられてもよい。
・上記各実施形態において、エンブレム20をフロントグリル11の窓部12に取付ける手段は特に制限されない。エンブレム20は、例えば、クリップ、ビス、爪係合等によって窓部12に取付けられてもよい。
・上記各実施形態において、熱伝達抑制層37は、加熱シート33の位置に応じて省略可能である。
・車両用装飾部品は、車両10において、ミリ波レーダ装置15からのミリ波の送信方向の前方に取付けられて、同車両10を装飾するとともに、ミリ波透過性を有するものであることを条件に、エンブレム20とは異なる車両用装飾部品に適用されてもよい。
10…車両、15…ミリ波レーダ装置、20…エンブレム(車両用装飾部品)、21…装飾本体部、22…基材、25…透明部材、26…前透明部材、27…後透明部材、31…ハードコート層、32…加飾層、33…加熱シート、33a…主要部、33b…接続部、34…樹脂シート、35…ヒータ、36…接続端子、37…熱伝達抑制層、61…撥水膜、T,T1,T2…厚み、Z1…透過領域。

Claims (11)

  1. 車両において、ミリ波レーダ装置からのミリ波の送信方向の前方に取付けられて、同車両を装飾するとともに、ミリ波透過性を有する装飾本体部を備え、
    樹脂シートに線状のヒータが形成されてなる加熱シートの少なくとも主要部が前記装飾本体部に一体に設けられ、
    前記装飾本体部は、
    樹脂材料により形成された基材と、
    樹脂材料により形成され、かつ前記送信方向における前記基材の前側に配置された透明部材とを備え、
    前記装飾本体部及び前記加熱シートのうち少なくとも前記ミリ波の透過領域では、前後方向の厚みが均一に設定されており、
    前記透過領域での前後方向の厚み(mm)は、前記ミリ波の半波長を、前記透明部材又は前記基材の比誘電率の平方根にて除算した値の整数倍を厚みTとしたとき、T±0.2mmの範囲内に含まれる値である車両用装飾部品。
  2. 前記装飾本体部は、
    記基材及び前記透明部材の間に形成され、かつミリ波透過性を有する加飾層と
    さらに備え、
    前記加熱シートの少なくとも主要部は、前記基材、前記透明部材及び前記加飾層のうちの1つ又は隣り合う2つに重ねられた状態で配置されている請求項1に記載の車両用装飾部品。
  3. 前記透明部材は、前透明部材と、前記前透明部材の後側の後透明部材とに分割されており、
    前記加熱シートの少なくとも主要部は、前記前透明部材及び前記後透明部材の間において、それらの前透明部材及び後透明部材に重ねられた状態で配置されている請求項2に記載の車両用装飾部品。
  4. 前記加熱シートの少なくとも主要部は、前記基材に対し後側から重ねられた状態で配置されている請求項2に記載の車両用装飾部品。
  5. 前記加熱シートの少なくとも主要部は、前記加飾層及び前記基材の間において、それらの加飾層及び基材に重ねられた状態で配置されている請求項2に記載の車両用装飾部品。
  6. 前記透明部材の前面には、同透明部材よりも硬度の高いハードコート層が形成されている請求項3〜5のいずれか1項に記載の車両用装飾部品。
  7. 前記加熱シートの少なくとも主要部は、前記透明部材に対し前側から重ねられた状態で配置されている請求項2に記載の車両用装飾部品。
  8. 前記加熱シートの少なくとも主要部の前面には、同加熱シートよりも硬度の高いハードコート層が形成されている請求項7に記載の車両用装飾部品。
  9. 前記ハードコート層の前面には撥水膜が形成されている請求項6又は8に記載の車両用装飾部品。
  10. 前記加熱シートの少なくとも主要部と前記基材との間に、同基材よりも荷重たわみ温度の高い材料からなる熱伝達抑制層が形成されている請求項3,5,7,8のいずれか1項に記載の車両用装飾部品。
  11. 前記加熱シートは、その主要部においてのみ前記装飾本体部に一体に設けられ、
    前記加熱シートは、前記主要部から前記装飾本体部の外部へ延び、かつ前記ヒータの両端部の接続端子を有する接続部を備えている請求項1〜10のいずれか1項に記載の車両用装飾部品。
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