JP7031434B2 - 車両用装飾部品及び車両用装飾部品の製造方法 - Google Patents

車両用装飾部品及び車両用装飾部品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両用装飾部品及び車両用装飾部品の製造方法に関するものである。
従来、例えば、フロントガーニッシュ等、車両の装飾部品には、その意匠面に付着した氷雪を溶かして除去するための発熱体が設けられたものがある。例えば、特許文献1に記載の装飾部品は、フロントグリルを飾るエンブレムとしての構成を有している。具体的には、この装飾部品は、意匠面を形成する透明基材の裏面側に設けられた加飾層及び黒色基材を有している。更に、この装飾部品には、車両に設けられたレーダー装置の電波を透過する電波透過領域が設定されている。そして、この従来例の装飾部品は、その意匠面に設定された電波透過領域を昇温可能な位置、詳しくは、その透明部材が形成する意匠面の内側に設けられた発熱体を有している。
即ち、意匠面に付着した氷雪が電波を減衰させることで、その装飾部品の内側に設けられたレーダー装置による検知性能が低下するおそれがある。この点を踏まえ、上記従来技術の装飾部品では、その発熱体による昇温機能によって電波透過領域内の氷雪を除去する。そして、これにより、降雪時、或いは車両に付着した雨水が凍結しやすい低温時においても、高いレーダー検知性能を確保することが可能になっている。
特開2017-215242号公報
しかしながら、装飾部品においては、その審美性の高さ、即ち見栄えの良さや美しさが重視される。このため、上記のような透明基材の内側に発熱体を設ける構成においては、その発熱体を大型化することが難しい。そして、これにより、その発熱体による昇温機能を用いた意匠面の氷雪除去もまた限定的になるおそれがあることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、高い審美性及び昇温性能を確保することのできる車両用装飾部品及び車両用装飾部品の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する車両用装飾部品は、透明基材が形成する意匠面の内側に設けられた発熱体を備える車両用装飾部品であって、前記発熱体は、前記透明基材の裏面に敷設されることにより該裏面に沿って線状に延びるとともに、前記発熱体の延伸方向に直交する該発熱体の断面形状は、前記透明基材の裏面に直交する高さ方向の寸法よりも該高さ方向及び前記延伸方向に直交する幅方向の寸法の方が小さい。
即ち、その幅方向の寸法を狭めることにより、発熱体を見え難くすることができる。更に、高さ方向の寸法を大きくすることで、大きな発熱量を確保することができる。そして、これにより、高い審美性及び昇温性能を確保することができる。
上記課題を解決する車両用装飾部品において、前記発熱体が前記透明基材の裏面側に形成する配線層の隙間には、前記発熱体を支える支持体が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、安定的に、発熱体を透明基材の裏面側に保持することができる。
上記課題を解決する車両用装飾部品において、前記透明基材の裏面側には、該透明基材との間に前記配線層を挟んで加飾層が設けられるものであって、前記支持体は、前記透明基材の裏面側に前記加飾層を固定する接着材を兼ねることが好ましい。
上記構成によれば、接着材が発熱体の周囲を固定することにより、配線層内において、この接着材が発熱体を支える支持体として機能する。そして、これにより、簡素な構成にて、安定的に、その発熱体を透明基材の裏面側に保持することができる。
上記課題を解決する車両用装飾部品は、前記意匠面には、電波透過領域が設定されるとともに、前記発熱体は、前記電波透過領域を昇温可能に構成されることが好ましい。
上記構成によれば、電波透過領域に付着した氷雪を溶かして除去することができる。そして、これにより、例えば、車両に設けられたレーダー装置のミリ波等、電波透過領域を介して送受信される電波が、その意匠面に付着した氷雪により減衰しないようにすることができる。
上記課題を解決する車両用装飾部品の製造方法は、透明基材が形成する意匠面の内側に設けられた発熱体を備える車両用装飾部品の製造方法であって、前記透明基材の裏面に金属箔を固定する工程と、前記金属箔を加工することにより前記透明基材の裏面に沿って線状に延びる前記発熱体を形成する工程と、を備えるとともに、前記発熱体を形成する工程は、前記発熱体の延伸方向に直交する該発熱体の断面形状について、前記透明基材の裏面に直交する高さ方向の寸法よりも該高さ方向及び前記延伸方向に直交する幅方向の寸法の方が小さくなるように、前記発熱体を加工する工程を含む。
上記構成によれば、精度よく、微小な断面形状を有した発熱体を形成することができる。更に、その高さ方向の寸法よりも幅方向の寸法の方が小さい断面形状を形成することで、大きな発熱量を確保しつつ、その発熱体を見え難くすることができる。そして、これにより、高い審美性及び昇温性能を備えた車両用装飾部品を形成することができる。
上記課題を解決する車両用装飾部品の製造方法において、前記発熱体を形成する工程は、前記金属箔にエッチング加工を施す工程を含むことが好ましい。
上記構成によれば、製造コストを抑えつつ高い加工精度を確保することができる。
上記課題を解決する車両用装飾部品の製造方法において、前記発熱体を形成する工程は、前記金属箔にレーザーを用いた剥離加工を施す工程を含むことが好ましい。
上記構成によれば、より高い加工精度を確保することができる。
本発明によれば、発熱体を備えた車両用装飾部品について、より高い審美性を確保することができる。
車両のフロントグリルに設けられたガーニッシュの模式図。 ガーニッシュの正面図。 ガーニッシュの断面図(図2におけるIII-III断面)。 透明基材裏面近傍の拡大断面図。 発熱体の拡大断面図。 ガーニッシュの製造方法を示すフローチャート。 ガーニッシュの製造方法を示す別例のフローチャート。 ガーニッシュの製造方法を示す別例のフローチャート。
以下、車両用装飾部品を車両のエンブレムとしての構成を有するガーニッシュに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、車両用装飾部品としてのガーニッシュ(フロントガーニッシュ)1は、車両2のフロントグリル3を飾るエンブレム4としての構成を有している。具体的には、本実施形態のガーニッシュ1は、横長の楕円型に形成された略平板状の基材10を備えている。また、このガーニッシュ1は、車両2のフロントグリル3に固定されることにより、その車両2の前方側(図1中、左側)に臨む基材10の表面10a側が意匠面Sを形成する。更に、このガーニッシュ1は、その楕円形状をなす意匠面Sの中央部分に、文字や図形等を図案化したエンブレム4の***が表示される***表示部11を有している。そして、本実施形態のガーニッシュ1は、この***表示部11を電波透過領域αとした電波透過カバー20としての機能を有している。
詳述すると、図1に示すように、本実施形態の車両2は、フロントグリル3の内側、そのエンブレム4が設けられた位置の後方(図1中、右側)に設けられたレーダー装置21を備えている。即ち、このレーダー装置21は、そのエンブレム4を構成するガーニッシュ1の意匠面Sに設定された電波透過領域αを介して車両2の前方にミリ波を送信し、及びその反射波を受信する。そして、本実施形態の車両2は、これにより、その車両2の前方に存在する障害物の検知、或いは車間距離の計測等を行う構成になっている。
また、図2に示すように、本実施形態のガーニッシュ1には、図示しない外部装置からの通電により発熱する発熱体30が設けられている。即ち、本実施形態のガーニッシュ1は、この発熱体30を用いて基材10を昇温させる。そして、これにより、その意匠面Sに付着した氷雪を溶かして除去することが可能になっている。
さらに詳述すると、図3に示すように、本実施形態のガーニッシュ1において、基材10は、透明基材41と黒色基材42とが積層された構造を有している。また、これらの透明基材41と黒色基材42との間には、加飾層43が形成されている。そして、本実施形態のガーニッシュ1は、その透明基材41側を車両前方側に向けた状態で車両2のフロントグリル3に取着される構成になっている(図1参照)。
即ち、本実施形態のガーニッシュ1は、基材10の表面10aとなる透明基材41の表面41aが意匠面Sを形成する。更に、この透明基材41と黒色基材42との間に設けられた加飾層43が、その意匠面Sの内側にエンブレム4の***を表示する。そして、本実施形態のガーニッシュ1は、これにより、そのエンブレム4の***が立体的に見えるように構成されている。
尚、本実施形態のガーニッシュ1において、透明基材41は、ポリカボネート(PC)を用いて形成されている。また、黒色基材42には、共重合ポリマー(AES)が用いられている。更に、加飾層43は、インジウム(In)を用いて形成されている。そして、本実施形態のガーニッシュ1は、これらの電波透過性を有する素材を用いて基材10を形成することにより、その意匠面Sに設定された電波透過領域αをレーダー装置21のミリ波が透過する構成になっている。
また、図4に示すように、本実施形態のガーニッシュ1において、発熱体30は、透明基材41の裏面41bに敷設されることにより、その透明基材41が形成する意匠面Sの内側に埋設されるかたちで設けられている。
詳述すると、図2~図4に示すように、本実施形態の発熱体30は、透明基材41の裏面41b(及び透明基材41が形成するガーニッシュ1の意匠面S)に沿って車両2の上下方向(図2中、上下方向)に延びる線状の外形を有している。また、本実施形態のガーニッシュ1においては、その幅方向(図2及び図4中、左右方向)に沿って、複数本の発熱体30が略均等間隔で設けられている。そして、本実施形態のガーニッシュ1は、これにより、その透明基材41と加飾層43との間に、これらの各発熱体30が配線層44を形成する構成になっている。
また、図4及び図5に示すように、本実施形態のガーニッシュ1において、各発熱体30の延伸方向に直交する当該各発熱体30の断面形状は、その透明基材41の裏面41bに直交する高さ方向(各図中、上下方向)の寸法Hよりも、高さ方向及び発熱体30の延伸方向に直交する幅方向(各図中、左右方向)の寸法Wの方が小さくなっている。そして、本実施形態のガーニッシュ1は、これにより、各発熱体30の発熱量を確保するとともに、これらの各発熱体30が、その意匠面S側から見え難い構成になっている。
さらに詳述すると、本実施形態のガーニッシュ1において、各発熱体30の断面形状は、その高さ方向及び幅方向の寸法比(H:W)を示す所謂アスペクト比が略2:1に設定されている。また、例えば、その幅方向の寸法W及び高さ方向の寸法Hに表される各発熱体30の太さが数十μmオーダーであるとして、これらの各発熱体30の間隔Dは数mmオーダーで設定されている。そして、本実施形態のガーニッシュ1は、これにより、各発熱体30が基材10を透過する電波の妨げとならないようにすることで、その電波透過カバー20としての機能を担保する構成になっている。
(ガーニッシュの製造方法)
次に、上記の構成を有するガーニッシュ1の製造方法について説明する。
図6のフローチャートに示すように、本実施形態のガーニッシュ1を製造する際には、先ず、透明基材41の裏面41bに発熱体30の素材となる金属箔(金属膜)を固定する(ステップ101)。尚、本実施形態のガーニッシュ1において、この金属箔を固定する工程は、透明基材41の裏面41bに銅等を蒸着することにより行われる。そして、本実施形態のガーニッシュ1は、この金属箔をエッチング加工することにより、上記のような透明基材41の裏面41bに沿って線状に延びる各発熱体30を形成する構成になっている(ステップ102、図3及び図4参照)。
次に、これらの各発熱体30が透明基材41の裏面41b側に形成する配線層44の隙間50に接着材51を塗布した後(ステップ103)、この配線層44に積層するかたちで加飾層43を形成する(ステップ104)。
尚、本実施形態のガーニッシュ1において、その接着材51には、透明基材41の材質(PC)と略同じ光透過性及び電波透過性を有するものが用いられる。また、この接着材51は、固化することにより加飾層43を透明基材41の裏面41b側に固定するとともに、配線層44内において、その各発熱体30の周囲を固定することにより当該各発熱体30を支える支持体52として機能する。そして、本実施形態のガーニッシュ1は、これにより、安定的に、これらの各発熱体30を透明基材41の裏面41b側に保持する構成になっている。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)車両用装飾部品としてのガーニッシュ1は、透明基材41が形成する意匠面Sの内側に設けられた発熱体30を備える。また、この発熱体30は、透明基材41の裏面41bに敷設されることにより、この裏面41bに沿って延びる線状の外形を有している。そして、その延伸方向に直交する発熱体30の断面形状は、透明基材41の裏面41bに直交する高さ方向の寸法Hよりも、その高さ方向及び延伸方向に直交する幅方向の寸法Wの方が小さくなっている(H>W)。
即ち、その幅方向の寸法Wを狭めることにより、発熱体30を見え難くすることができる。更に、高さ方向の寸法Hを大きくすることで、大きな発熱量を確保することができる。そして、これにより、高い審美性及び昇温性能を確保することができる。
(2)ガーニッシュ1を製造する際には、先ず、透明基材41の裏面41bに金属箔を固定する(図6参照、ステップ101)。そして、この金属箔を加工することにより発熱体を形成する(ステップ102)。
上記構成によれば、精度よく、微小な断面形状を有した発熱体30を形成することができる。そして、これにより、高さ方向の寸法Hよりも幅方向の寸法Wの方が小さい断面形状を形成することが可能になることによって、その高い審美性及び昇温性能を両立させることができる。
(3)発熱体30を形成する工程は、金属箔にエッチング加工を施すことにより行われる。これにより、製造コストを抑えつつ高い加工精度を確保することができる。
(4)透明基材41の裏面41b側には、該透明基材41との間に配線層44を挟んで加飾層43が設けられる。そして、ガーニッシュ1の製造工程には、この配線層44の隙間50に対して、その透明基材41の裏面41b側に加飾層43を固定する接着材51を塗布する工程が含まれる(ステップ103)。
上記構成によれば、固化した接着材51が各発熱体30の周囲を固定することにより、配線層44内において、この接着材51が各発熱体30を支える支持体52として機能する。そして、これにより、簡素な構成にて、安定的に、各発熱体30を透明基材41の裏面41b側に保持することができる。
(5)ガーニッシュ1は、意匠面Sに電波透過領域αが設定された電波透過カバー20としての構成を有する。そして、発熱体30は、この電波透過領域αを昇温可能に構成される。
上記構成によれば、電波透過領域αに付着した氷雪を溶かして除去することができる。そして、これにより、例えば、フロントグリル3の内側に設けられたレーダー装置21のミリ波等、電波透過領域αを介して送受信される電波が、その意匠面Sに付着した氷雪により減衰しないようにすることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・透明基材の透明度は、任意に変更してもよい。
・また、上記実施形態では、各発熱体30の断面形状は、その高さ方向及び幅方向の寸法比(H:W)を示す所謂アスペクト比が略2:1に設定されることとしたが、高さ方向の寸法Hよりも幅方向の寸法Wが小さい構成であれば、そのアスペクト比は、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、透明基材41の裏面41b側に、その発熱体30が形成する配線層44、加飾層43、及び有色基材としての黒色基材42を順次積層することとした。しかし、これに限らず、有色基材の色については、例えば、ボディーカラーに合わせる等、必ずしも黒色でなくともよい。そして、このような有色基材に代えて、加飾層43の裏側に塗装(例えば、黒色塗装)を施す構成に適用してもよい。
・上記実施形態では、ガーニッシュ1は、車両2のフロントグリル3を飾るエンブレム4としての構成を有する。また、ガーニッシュ1の意匠面Sには、そのエンブレム4の***が表示される***表示部11が設定される。そして、ガーニッシュ1は、この***表示部11を電波透過領域αとした電波透過カバー20としての機能を有することとした。
しかし、これに限らず、例えば、リヤガーニッシュ等、車両用装飾部品として配置される位置は、どのような部位であってもよい。また、電波透過領域αは、必ずしも***表示部11と一致しなくともよい。更に、ガーニッシュ1の形状は、任意に変更してもよい。必ずしも車両2のエンブレム4を構成しなくともよい。そして、その透明基材41の裏面41bに敷設された発熱体30を有する構成であれば、電波透過カバー20としての機能を有しない構成に適用してもよい。
・上記実施形態では、各発熱体30は、車両2の上下方向に延びる線状の外形を有することとした。しかし、これに限らず、透明基材41の裏面41bに敷設されることにより、その裏面41bに沿って線状に延びる構成であれば、車両2の幅方向に延びるものであってもよく、曲線状であってもよい。更に、透明基材41の裏面41bに敷設する発熱体30の数については任意に変更してもよい。そして、発熱体30は、通電により発熱する発熱部と、この発熱部が発する熱を伝導する熱伝導部と、を組み合わせた構成であってもよい。
・上記実施形態では、透明基材41の裏面41bに発熱体30の素材となる金属箔(金属膜)を蒸着することとしたが、接着により、その金属箔を透明基材41の裏面41bに固定する構成であってもよい。そして、加飾層43の形成時についても同様に、その素材を透明基材41の裏面41b側に固定する方法については、蒸着であっても接着であってもよい。
・また、上記実施形態では、透明基材41の裏面41bに固定された金属箔をエッチング加工することにより発熱体30を線状に形成することとした。
しかし、これに限らず、図7に示すように、金属箔にレーザーを用いた剥離加工を施すことにより(ステップ202)、その発熱体30を形成する構成であってもよい。このような構成を採用することで、微小な線形状をなす発熱体30について、より精度よく、その高さ方向の寸法Hよりも幅方向の寸法Wが小さい断面形状を形成することができる。
尚、図7中、ステップ203以降は、図6中のステップ103以降と同様でよい。更に、例えば、エッチング加工の後、レーザー剥離加工を行う等、レーザー剥離加工とエッチング加工とを組み合わせて発熱体30を形成する構成であってもよい。そして、透明基材41の裏面41bに発熱体30の保持シートを貼り付けることにより、予め線状に形成された発熱体30の敷設を行う構成であってもよい。
・上記実施形態では、各発熱体30が透明基材41の裏面41b側に形成する配線層44の隙間50に対して、その透明基材41の裏面41b側に加飾層43を固定する接着材51を塗布する。そして、固化した接着材51が各発熱体30の周囲を固定することにより、配線層44内において、この接着材51が各発熱体30を支える支持体52として機能することとした。しかし、これに限らず、接着材51以外の構成によって、その発熱体30の支持体52を形成してもよい。
例えば、図8に示すように、発熱体30を敷設(形成)した後(ステップ302)、その透明基材41の裏面41bに第2の透明基材を積層する(ステップ303)。尚、この第2の透明基材は、透明基材41と同様の樹脂材料(PC等)を用いたインサート成形等により形成される。そして、この第2の透明基材に対する蒸着等によって、その加飾層43の形成を行う構成とするとよい(ステップ304)。
・更に、黒色基材42側から順次、加飾層43、配線層44(発熱体30)、透明基材41を積層する構成としてもよい。即ち、このような構成を採用することにより、その発熱体30が形成する配線層44の隙間50に、透明基材41の樹脂素材が入り込むことになる。従って、このような構成を採用しても、安定的に、発熱体30を透明基材41の裏面41b側に保持することができる。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記発熱体が前記透明基材の裏面側に形成する配線層の隙間に、前記発熱体を支える支持体を設ける工程を備えることを特徴とする車両用装飾部品の製造方法。
(ロ)前記透明基材の裏面側には、該透明基材との間に前記配線層を挟んで加飾層が設けられるものであって、前記支持体を設ける工程は、前記配線層の隙間に対し、前記透明基材の裏面側に前記加飾層を固定する接着材を配置する工程を含むことを特徴とする車両用装飾部品の製造方法。
1…ガーニッシュ(車両用装飾部品)、2…車両、3…フロントグリル、4…エンブレム、10…基材、10a…表面、11…***表示部、20…電波透過カバー、21…レーダー装置、30…発熱体、41…透明基材、41a…表面、41b…裏面、42…黒色基材(有色基材)、43…加飾層、44…配線層、50…隙間、51…接着材、52…支持体、S…意匠面、α…電波透過領域、H…高さ方向の寸法、W…幅方向の寸法、D…間隔。

Claims (6)

  1. 透明基材が形成する意匠面の内側に設けられた発熱体を備える車両用装飾部品であって、
    前記発熱体は、前記透明基材の裏面に敷設されることにより該裏面に沿って線状に延びるとともに、前記透明基材の裏面と直接、面で接触しており、
    前記発熱体の延伸方向に直交する該発熱体の断面形状は、前記透明基材の裏面に直交する高さ方向の寸法よりも該高さ方向及び前記延伸方向に直交する幅方向の寸法の方が小さい車両用装飾部品。
  2. 前記発熱体が前記透明基材の裏面側に形成する配線層の隙間には、前記発熱体の周囲を固定することにより前記発熱体を支える支持体が設けられ、
    前記透明基材の裏面側には、該透明基材との間に前記配線層を挟んで加飾層が設けられるものであって、
    前記支持体は、前記透明基材の裏面側に前記加飾層を固定する接着材を兼ねる
    請求項に記載の車両用装飾部品。
  3. 前記意匠面には、電波透過領域が設定されるとともに、
    前記発熱体は、前記電波透過領域を昇温可能に構成される
    請求項1又は請求項2に記載の車両用装飾部品。
  4. 透明基材が形成する意匠面の内側に設けられた発熱体を備える車両用装飾部品の製造方法であって、
    前記透明基材の裏面に金属箔を固定する工程と、
    前記金属箔を加工することにより前記透明基材の裏面に沿って線状に延びる前記発熱体を形成する工程と、
    前記発熱体が前記透明基材の裏面側に形成する配線層の隙間に接着材を塗布して、前記接着材により前記発熱体の周囲を固定することにより前記発熱体を支える支持体を形成する工程と、
    前記配線層に加飾層を積層する工程と、
    前記加飾層に有色基材を積層する工程とを備えるとともに、
    前記発熱体を形成する工程は、
    前記発熱体の延伸方向に直交する該発熱体の断面形状について、前記透明基材の裏面に直交する高さ方向の寸法よりも該高さ方向及び前記延伸方向に直交する幅方向の寸法の方が小さくなるように、前記発熱体を加工する工程を含む車両用装飾部品の製造方法。
  5. 前記発熱体を形成する工程は、前記金属箔にエッチング加工を施す工程を含む請求項に記載の車両用装飾部品の製造方法。
  6. 前記発熱体を形成する工程は、前記金属箔にレーザーを用いた剥離加工を施す工程を含む請求項又は請求項に記載の車両用装飾部品の製造方法。
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