JP6664564B1 - 情報技術活用評価装置、情報技術活用評価システムおよび情報技術活用評価方法 - Google Patents

情報技術活用評価装置、情報技術活用評価システムおよび情報技術活用評価方法 Download PDF

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Abstract

情報技術活用評価装置であるIT活用評価装置(100)は、単位工程の集合である被管理工程を対象とする工程管理における情報技術の活用度を評価する。情報技術活用評価装置であるIT活用評価装置(100)は、第1の判定部である自動化判定部(15)を有する。自動化判定部(15)は、情報技術の活用による工程管理の自動化についての達成状況を評価することで、被管理工程における自動化の成熟レベルと単位工程における自動化の成熟レベルとを判定する。

Description

本発明は、被管理工程の管理における情報技術の活用度を評価する情報技術活用評価装置、情報技術活用評価システムおよび情報技術活用評価方法に関する。
生産システムにおける生産性を改善するために、情報技術(Information Technology:IT)の活用による工程管理が実施されることがある。ITの活用によって生産現場からの情報の収集と収集された情報の分析および診断とを行い、分析の結果および診断の結果を活用することで、生産性の効率的な改善が可能となる。
特許文献1には、生産システムの被管理工程について、ITの活用による自動化の進捗とITが活用されている集合の規模とを判定してITの活用度を評価するIT活用評価装置が開示されている。
国際公開第2018/158941号
被管理工程の全体についてのIT活用の評価とは別に、被管理工程についての評価の詳細であって被管理工程の構成要素ごとの自動化の達成状況を知ることは、被管理工程の評価における見落としを防止するために有用なことである。また、生産システムへのIT導入を計画する際に、IT活用を効果的に推進させるために、IT活用の評価の詳細を知ることは有用なことである。しかしながら、上記特許文献1のIT活用評価装置は、被管理工程の全体についてのIT活用を評価する一方、被管理工程についての評価の詳細を知ることができないという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、被管理工程についてのIT活用の評価の詳細を得ることができる情報技術活用評価装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる情報技術活用評価装置は、単位工程の集合である被管理工程を対象とする工程管理における情報技術の活用度を評価する情報技術活用評価装置であって、情報技術の活用による工程管理の自動化についての達成状況を評価することで、被管理工程における自動化の成熟レベルと単位工程における自動化の成熟レベルとを判定する第1の判定部を備える。第1の判定部は、被管理工程の構成要素である単位工程についての成熟レベルに基づいて被管理工程についての成熟レベルを判定する。
本発明にかかる情報技術活用評価装置は、被管理工程についてのIT活用の評価の詳細を得ることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかるIT活用評価装置の機能構成を示すブロック図 実施の形態1にかかるIT活用評価装置による評価の対象であるサプライチェーンの例を示す図 実施の形態1にかかるIT活用評価装置によって判定される自動化の成熟レベルと規模レベルとについて説明する図 実施の形態1にかかるIT活用評価装置が有する提示部による成熟レベルの提示について説明する第1の図 実施の形態1にかかるIT活用評価装置が有する提示部による成熟レベルの提示について説明する第2の図 実施の形態1にかかるIT活用評価装置が有する提示部による成熟レベルの提示について説明する第3の図 実施の形態1にかかるIT活用評価装置の動作手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかるIT活用評価装置のハードウェア構成を示すブロック図 実施の形態1にかかるIT活用評価装置を有するIT活用評価システムを示す図 実施の形態1の変形例にかかるIT活用評価システムを示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる情報技術活用評価装置、情報技術活用評価システムおよび情報技術活用評価方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1にかかる情報技術活用評価装置は、単位工程の集合である被管理工程の工程管理におけるITの活用度を評価する。以下の説明にて、情報技術活用評価装置をIT活用評価装置と称する。IT活用評価装置による評価の対象である被管理工程の例の1つは、製造業における製造工程を含むサプライチェーンである。サプライチェーンでは、生産性の改善のための工程管理が実施される。実施の形態1にかかるIT活用評価装置は、サプライチェーン全体の工程管理におけるITの活用度を評価する。また、実施の形態1にかかるIT活用評価装置は、サプライチェーンの構成要素ごとについての自動化の成熟レベルを判定する。構成要素ごとについての自動化の成熟レベルは、サプライチェーンについての評価の詳細を表す。
図1は、本発明の実施の形態1にかかるIT活用評価装置100の機能構成を示すブロック図である。IT活用評価装置100は、ITの活用度を評価するためのプログラムがインストールされたコンピュータまたはコントローラである。図1に示す各機能部は、前記プログラムが実行されることによって実現される。以下の説明にて、ITの活用度を評価するためのプログラムをIT活用評価プログラムと称することがある。
IT活用評価装置100は、IT活用評価装置100を制御する制御部10と、情報を記憶する記憶部11と、IT活用評価装置100の外部の装置との通信を行う通信部12と、IT活用評価装置100への情報の入力のための入力部13と、情報を提示する提示部14とを有する。
制御部10は、第1の判定部である自動化判定部15と、第2の判定部である規模判定部16とを有する。自動化判定部15は、ITの活用による工程管理の自動化についての達成状況を評価することで、被管理工程における自動化の成熟レベルと単位工程における自動化の成熟レベルとを判定する。単位工程は、被管理工程を構成する工程であって、被管理工程の構成要素である。成熟レベルは、被管理工程における作業状況の把握から被管理工程における生産性の改善までにおける工程管理の段階の中で自動化が達成されている段階を表す。規模判定部16は、集合の規模を示す規模レベルを判定する。また、制御部10は、IT活用の推進についての提案のための処理を行う提案処理部17を有する。提案処理部17は、成熟レベルの判定結果を基に、現状からのIT活用の推進のための提案の内容を決定する。自動化判定部15、規模判定部16および提案処理部17は、IT活用評価装置100におけるデータ解析を担う。
記憶部11は、設定データを格納する設定データ格納部18を有する。設定データについては後述する。提示部14は、被管理工程についての成熟レベルの判定結果と単位工程についての成熟レベルの判定結果とを提示する。
次に、実施の形態1にかかるIT活用評価装置100による評価の対象であるサプライチェーンについて説明する。図2は、実施の形態1にかかるIT活用評価装置100による評価の対象であるサプライチェーン20の例を示す図である。実施の形態1において、サプライチェーン20は、材料および部品の調達、製造、在庫管理、販売ならびに流通といった、作業の連鎖である。図2には、各作業の連鎖の態様を示している。
工場21は、製造の拠点である。サプライチェーン20には、複数の工場21における工程が含まれている。工場21には、部品を製造する工場21と、製造された部品を組み立てて製品を出荷する工場21とがある。なお、以下の説明では、単に工場21と称した場合に、工場21における工程を指すことがあるものとする。
サプライチェーン20は、工場21の集合とみなすことができる。工場21は、サプライチェーン20の構成要素とみなすことができる。なお、サプライチェーン20に含まれる工場21の数は任意であるものとする。
ワークショップ22は、工場21における製造工程を分担して担う拠点である。工場21における工程には、複数のワークショップ22における工程が含まれている。ワークショップ22には、ワークへの一定の加工を担うワークショップ22、加工されたワークの組み立てを担うワークショップ22、および、組み立てられた製品の検査を担うワークショップ22などがある。なお、以下の説明では、単にワークショップ22と称した場合に、ワークショップ22における工程を指すことがあるものとする。
工場21は、ワークショップ22の集合とみなすことができる。ワークショップ22は、工場21の構成要素とみなすことができる。なお、工場21におけるワークショップ22の数は任意であるものとする。図2に示す各工場21には、任意の数のワークショップ22があるものとする。各ワークショップ22には、共通の作業が実施される複数のラインが含まれていても良い。
設備23は、ワークショップ22における作業を分担して担う装置である。ワークショップ22における工程には、複数の設備23の各々における工程が含まれている。ワークへの一定の加工を担うワークショップ22における設備23には、ワークに加工を施す各種の工作機械、および、ワークを把持して移動するロボットなどがある。なお、以下の説明では、単に設備23と称した場合に、設備23における工程を指すことがあるものとする。ワークショップ22における設備23の数は任意であるものとする。図2に示す各工場21の各ワークショップ22には、任意の数の設備23があるものとする。
ワークショップ22における工程には、設備23における工程の他に、作業者の手作業による工程が含まれることがある。ワークショップ22における工程は、設備23における工程と作業者による工程との集合とみなすことができる。このように、各工程における作業には、指示あるいは計画にしたがった設備23の稼動による作業と、作業者による手作業とが含まれる。
機器24は、設備23の構成要素である。設備23の稼動において、設備23内の機器24のそれぞれが特定の機能を担う。機器24は、設備23の稼動のための機能を分担して担う要素である。例を挙げると、工作機械である設備23における機器24には、工作機械を制御するコントローラ、コントローラの制御によって駆動する各種モータ、および、工作機械の動作状況を検出する各種センサなどがある。設備23は、機器24の集合とみなすことができる。機器24は、設備23の構成要素とみなすことができる。このように、設備23における工程は、機器24ごとに細分化されている。なお、作業者による工程には、作業者による作業実績を記録するための機器24、あるいは作業者による判断または作業者の作業を支援するための機器24が使用される場合がある。製造に携わる作業が手作業である場合であっても、工程管理にITを導入し得る工程は、IT活用の評価の対象に含まれる。
各工場21には、工程管理のためのデータが集約されるコンピュータが設けられている。IT活用評価装置100は、各工場21のコンピュータと通信可能に接続されている。IT活用評価装置100は、各工場21のコンピュータから送信される情報を基に、サプライチェーン20全体についての評価を行う。IT活用評価装置100は、各工場21のうちの1つに設置される。IT活用評価装置100は、工場21以外に設置されたものであっても良い。実施の形態1において、ユーザとは、IT活用評価装置100を使用する者とする。
次に、IT活用評価装置100によって判定される自動化の成熟レベルと規模レベルとについて説明する。図3は、実施の形態1にかかるIT活用評価装置100によって判定される自動化の成熟レベルと規模レベルとについて説明する図である。
サプライチェーン20においては、設備23の状態、設備23の稼動実績、または作業者の作業実績を把握して、生産計画と生産実績とのかい離の判断と、かい離の是正措置とが行われることがある。また、製品の品質の向上と、生産性の向上と、製品の納期への対応力の強化とのために作業内容の改善が行われることがある。効率良く高い成果を得るためには、ITの活用により、稼動実績および作業実績の把握のための情報収集から作業内容の改善までの工程管理の自動化が推進されることが有効となる。そこで、IT活用評価装置100は、工程管理における自動化の成熟レベルを、第1の評価要素としている。
被管理工程における作業状況の改善のための工程管理では、被管理工程に含まれる工程における作業状況の把握、作業状況の可視化および分析、分析結果に基づく作業状況の診断、ならびに診断結果に基づく生産性の改善、というように、段階ごとの活動が行われる。成熟レベルは、被管理工程における作業状況の把握から被管理工程における生産性の改善までにおける工程管理の段階のうち自動化が達成されている段階を表す。
サプライチェーン20では、サプライチェーン20に含まれる全ての工程へのITの導入を一括して行うことが困難である場合が多い。一般に、サプライチェーン20においては、各工程へのITの導入が部分的に進められていくこととなる。工程管理におけるITの活用は、工場21の製造工程のみならず、材料および部品の調達および保管、製品の保管、搬送および販売へも拡大されることが有効となる。ITが活用される規模の拡大により、販売予測に基づいた生産計画の最適化、材料および部品の納入計画の最適化、並びに棚卸残高の最小化のための在庫計画において、効率良く高い効果を得ることが可能となる。そこで、IT活用評価装置100は、工程管理のためのITが導入されている工程からなる集合の規模を、第2の評価要素としている。
サプライチェーン20における工程は、サプライチェーン20内の各工場21における工程の集合である。工場21における工程は、工場21内の各ワークショップ22における工程の集合である。ワークショップ22における工程は、ワークショップ22内の各設備23における工程の集合である。サプライチェーン20における工程が被管理工程である場合、被管理工程には、工場21、ワークショップ22および設備23の各々における工程が包含されている。工場21における工程と、ワークショップ22における工程と、設備23における工程とは、互いに段階が異なる単位工程である。また、工場21における工程が被管理工程である場合、被管理工程には、ワークショップ22および設備23の各々における工程が包含されている。ワークショップ22における工程と、設備23における工程とは、互いに段階が異なる単位工程である。このように、被管理工程には、互いに段階が異なる工程である複数の単位工程が含まれることがある。被管理工程と単位工程とにおけるこのような包含関係は、階層構造を構成する。集合の規模は、かかる階層構造における階層を表す。
図3に示すマトリクスの縦軸は、自動化の成熟レベルを表している。マトリクスの横軸は、集合の規模のレベルである規模レベルを表している。IT活用評価装置100において、自動化の成熟レベルには、「レベルa」、「レベルb」、「レベルc」および「レベルd」の4個のレベルが定義されている。「レベルa」は、4個のレベルのうち最も低いレベルである。「レベルa」は、工程管理に使用されるデータの収集および蓄積を自動で行い得るレベルとする。「レベルb」は、「レベルa」よりも1段階高いレベルである。「レベルb」は、自動で収集および蓄積されたデータの表示のために、データの可視化を自動で行い得るレベルとする。
「レベルc」は、「レベルb」よりも1段階高いレベルである。「レベルc」は、自動でのデータの可視化に加えて、データの分析と分析による診断とを自動で行い得るレベルとする。「レベルd」は、「レベルc」よりも1段階高いレベルであって、4個のレベルのうち最も高いレベルである。「レベルd」は、診断結果にしたがって生産性の改善のための措置を自動で行い得るレベルとする。自動化判定部15は、自動化の達成状況を評価することによって、自動化の成熟レベルが「レベルa」、「レベルb」、「レベルc」および「レベルd」のいずれであるかを判定する。
なお、「自動で行い得る」とは、原則として、目的とする動作に手作業の介在が不要であることを指すものとするが、動作の一部に手作業が含まれても良いものとする。例を挙げると、自動化済みの作業に、作業者による手動入力が含まれても良い。自動化の成熟レベルとするレベルの数は4個である場合に限られないものとする。レベルの数は任意であるものとする。また、各レベルについての定義の内容は、上記の内容に限られず、適宜変更しても良い。定義の内容は、IT活用評価装置100にあらかじめ設定されたものとする。定義の内容は、ユーザによって設定されても良い。
サプライチェーン20には、管理にITを活用し得ない工程が含まれていることがある。ITを活用し得ない工程の例としては、官能検査が挙げられる。IT活用評価装置100は、ITの導入の対象外である工程を除外して、自動化の成熟レベルを判定しても良い。
IT活用評価装置100において、規模レベルには、「レベル1」、「レベル2」、「レベル3」および「レベル4」の4個のレベルが定義されている。「レベル1」は、4個のレベルのうち最も低いレベルであって、上記の設備23を表す。「レベル1」には、上記の作業者も含まれる。「レベル2」は、「レベル1」よりも1段階高いレベルであって、上記のワークショップ22を表す。
「レベル3」は、「レベル2」よりも1段階高いレベルであって、上記の工場21を表す。「レベル4」は、「レベル3」よりも1段階高いレベルであって、4個のレベルのうち最も高いレベルである。「レベル4」は、上記のサプライチェーン20を表す。規模判定部16は、被管理工程と単位工程とについて、規模レベルが「レベル1」、「レベル2」、「レベル3」および「レベル4」のいずれであるかを判定する。規模レベルとするレベルの数は4個である場合に限られず、任意であるものとする。
実施の形態1では、サプライチェーン20による生産性の向上を目的とした工程管理において、重要業績評価指標(Key Performance Indicator:KPI)が用いられるものとする。KPIは、組織の目標達成の度合いを定量的に評価するための指標値群である。KPIには、設備稼働率、消費電力量および良品率といったさまざまな指標を設定することができる。KPIに採用される指標は、ユーザによって任意に設定可能である。
KPIを用いた工程管理の場合において、自動化の成熟レベルの1つである「レベルa」は、指標値の算出と、算出された指標値の収集とを自動で行い得ることを指す。指標値は、公知の手法によって算出される。自動化判定部15は、指標値の算出のためのデータを取得するセンサと、取得されたデータを集約するためのネットワークおよびインタフェースなどを有する場合に、「レベルa」を達成していると判定する。
「レベルb」は、KPIの可視化を自動で行い得ることを指す。自動化判定部15は、指標値を表示するための装置およびソフトウェアを有する場合に、「レベルb」を達成していると判定する。「レベルc」は、指標値の分析と分析による診断とを自動で行い得ることを指す。「レベルc」の達成により、過去のデータが有する傾向の分析、今後の傾向の予測、あるいは、改善の効果が表れているか否かの判断などが行われる。自動化判定部15は、分析および診断のための処理装置およびソフトウェアを有する場合に、「レベルc」を達成していると判定する。「レベルd」は、指標値に基づく診断結果にしたがって生産性の改善のための処置を自動で行い得ることを指す。かかる処置には、生産性の改善のためのシステムの組み換えなどが挙げられる。自動化判定部15は、診断結果に基づいた措置を自動で行うために、人工知能(Artificial Intelligence:AI)によるサービスを利用可能である場合に、「レベルd」を達成していると判定する。
IT活用評価装置100は、被管理工程の全体について、自動化の進捗状況を評価する。また、IT活用評価装置100は、被管理工程についての評価の詳細であって被管理工程を構成する単位工程についての評価を行う。
図2に示すサプライチェーン20のうちワークショップ22と設備23との関係において、ワークショップ22における工程は、「レベル2」を有する被管理工程である。ワークショップ22と設備23との関係において、設備23における工程は、「レベル1」を有する単位工程であって、ワークショップ22における工程に包含されている。自動化判定部15は、ワークショップ22の構成要素である設備23の各々について自動化の成熟レベルを判定して、設備23の各々についての成熟レベルを基に当該ワークショップ22についての成熟レベルを判定する。
図2に示すサプライチェーン20のうち工場21とワークショップ22との関係において、工場21における工程は、「レベル3」を有する被管理工程である。工場21とワークショップ22との関係において、ワークショップ22における工程は、「レベル2」を有する単位工程であって、工場21に包含されている。自動化判定部15は、工場21の構成要素であるワークショップ22の各々についての自動化の成熟レベルを基に、当該工場21についての成熟レベルを判定する。ワークショップ22における工程は、設備23との関係においては被管理工程となり、工場21との関係においては単位工程となる。
図2に示すサプライチェーン20と工場21との関係において、サプライチェーン20における工程は、「レベル4」を有する被管理工程である。サプライチェーン20と工場21との関係において、工場21における工程は、「レベル3」を有する単位工程であって、サプライチェーン20に包含されている。自動化判定部15は、サプライチェーン20の構成要素である工場21の各々についての自動化の成熟レベルを基に、サプライチェーン20全体についての成熟レベルを判定する。工場21における工程は、ワークショップ22との関係においては被管理工程となり、サプライチェーン20との関係においては単位工程となる。
自動化判定部15は、設定データ格納部18に格納されている設定データを読み出す。自動化判定部15は、設備23の構成要素である機器24の接続についての設定データの内容に基づいて、設備23について自動化の成熟レベルを判定する。
設備23には、設備23を制御するコントローラおよび設備23の稼動状況を検出するセンサといった種々の機器24が設置される。設定ツールは、機器24同士における通信を確立させるための接続設定を行うプログラムである。設定ツールは、設備23が有するコントローラにインストールされる。センサからの信号をコントローラへ取り込むための入出力インタフェースは、設定ツールによって設定される。設定ツールによって、データの集約のためのネットワーク環境が構築されることによって、設備23は、データ収集の自動化を達成することができる。なお、設定ツールは、設備23が有するコントローラにインストールされるものに限られず、設定用機器にインストールされるものであっても良い。設定用機器は、設備23が有するコントローラに接続される外部機器である。
設定ツールは、設定ツールの使用による接続設定の実績を表す設定データを保持する。設定データには、機器24同士の接続によって構築されたネットワークの構成が記録される。また、設定データには、当該ネットワークを構成する各機器24の製品仕様が記録される。IT活用評価装置100は、設定データを設定ツールから取り込んで、設定データ格納部18に設定データを格納する。自動化判定部15は、設定データに基づいて、機器24同士の接続状況と、設備23に含まれる各機器24の種別ならびに機能とを把握する。
提示部14は、被管理工程についての自動化の成熟レベルの判定結果と単位工程についての自動化の成熟レベルの判定結果とを提示する。また、提示部14は、被管理工程と単位工程との包含関係を、成熟レベルの判定結果とともに提示する。
図4は、実施の形態1にかかるIT活用評価装置100が有する提示部14による成熟レベルの提示について説明する第1の図である。図4には、提示部14の機能を有するハードウェアであるディスプレイに表示される画面の一例を示している。図4には、サプライチェーン20を表す枠内に、4個の工場21である「工場α」、「工場β」、「工場γ」および「工場δ」が示されている。「工場α」を示す枠内には、2個のワークショップ22である「ワークショップX」および「ワークショップY」が示されている。「ワークショップX」を示す枠内には、3個の設備23である「設備A」、「設備B」および「設備C」が示されている。構成要素間の線分は、構成要素間においてデータの受け渡しが可能であること、すなわち、構成要素間における通信が確立されていることを表している。
各設備23については、設備23の構成要素である機器24を表す矩形と、機器24間の接続とが示されている。図4において、「設備A」を示す枠内には、「設備A」の構成要素である4個の機器24である機器24A,24B,24C,24Dが示されている。例を挙げると、機器24Aは、「設備A」内における被制御機器を制御するプログラマブルロジックコントローラである。機器24Bは、被制御機器の稼動状態についての情報を表示する表示器である。機器24Cは、被制御機器の動作を検出するためのエンコーダである。機器24Dは、被制御機器の駆動部であるサーボモータである。「設備B」を示す枠内には、「設備B」の構成要素である機器24が示されている。「設備C」を示す枠内には、「設備C」の構成要素である機器24が示されている。機器24を示す矩形には、機器24の種別を表す表記が付されても良い。
「ワークショップX」には、工程管理におけるデータの集約のためのツールがインストールされた機器25が設けられている。機器25は、コンピュータあるいはコントローラである。機器25は、「設備A」が有するコントローラである機器24Aなど、「ワークショップX」に設けられている各設備23が有するコントローラに接続されている。機器25は、「ワークショップX」に設けられている各設備23にて得られたデータを集約する。「工場α」内の「ワークショップY」と、「工場α」以外の各工場21内の各ワークショップ22にも、「ワークショップX」に設けられている機器25と同様の機器25が設けられている。
「工場α」には、「工場α」における工程管理のためのデータが集約される機器26と、工場21同士におけるデータの受け渡しを行う機器27とが設けられている。機器26と機器27とは、コンピュータあるいはコントローラである。機器26と機器27とは、「工場α」内の各ワークショップ22が有する機器25に接続されている。「工場α」以外の各工場21にも、「工場α」に設けられている機器26,27と同様の機器26,27が設けられている。各工場21が有する各機器26は、ネットワークを介して通信可能に接続される。ネットワークは、インターネット、LAN(Local Area Network)またはVPN(Virtual Private Network)といった通信網である。
提示部14は、設定データを基に、サプライチェーン20が有する各構成要素と、構成要素間の接続状態とを表示する。なお、図4に示す例では、「工場α」内の「ワークショップX」が有する構成要素の1つである「ワークショップX」について、各設備23と設備23内の機器24とが表示されている。「工場α」内の「ワークショップY」については、「ワークショップY」を示す枠が示されており、「ワークショップY」が有する構成要素は表示されていない。
入力部13は、提示部14における表示の切り換えのための操作を受け付ける。提示部14は、入力部13への操作にしたがって、「ワークショップX」が有する構成要素についての表示と「ワークショップY」が有する構成要素についての表示とを切り換える。なお、提示部14は、かかる切り換えによらず、「ワークショップX」が有する構成要素と「ワークショップY」が有する構成要素とを同時に表示しても良い。
また、図4に示す例では、「工場α」が有する構成要素が表示されている。「工場β」、「工場γ」および「工場δ」については、工場21を示す図形のみが示されており、工場21が有する構成要素は表示されていない。提示部14は、入力部13への操作にしたがって、「工場α」の構成要素についての表示を、「工場α」以外の工場21の構成要素についての表示に切り換える。なお、提示部14は、かかる切り換えによらず、サプライチェーン20が有する全ての工場21について、各工場21の構成要素を同時に表示しても良い。
次に、自動化判定部15と規模判定部16とによって判定されたレベルの提示について説明する。図4において、数字とアルファベットとの組み合わせのうち、数字は、上記の規模レベルを表している。アルファベットは、上記の成熟レベルを表している。例を挙げると、「Lv.4a」は、規模レベルが「レベル4」であって、かつ自動化の成熟レベルが「レベルa」であることを表している。
自動化判定部15と規模判定部16とは、設定データのうち機器24Aの製品仕様の内容を基に、機器24Aが有する機能を把握する。自動化判定部15は、機器24Aが有する機能から、機器24Aが対応可能な成熟レベルを判定する。規模判定部16は、機器24Aが有する機能から、機器24Aがデータの受け渡しを可能とする範囲についての規模レベルを判定する。データの受け渡しが可能であるとは、データの受け渡しのためのインタフェースを有し、かつ、通信先の情報を受けることが可能であることを指す。
図4において、機器24Aを示す矩形とともに表示されている「Lv.3d」は、機器24Aが、「レベル3」の規模までのデータの受け渡しが可能であり、かつ、「レベルd」相当の自動化に対応可能であることを表している。自動化判定部15は、機器24A以外の各機器24についても、機器24が対応可能な成熟レベルを判定する。規模判定部16は、機器24A以外の各機器24についても、機器24がデータの受け渡しを可能とする範囲についての規模レベルを判定する。提示部14は、各機器24についてレベルを表示する。機器24については、機器24が対応可能とする自動化の成熟レベルと、データの受け渡しについて機器24が対応可能とする規模のレベルとが表示される。機器24について表示されるレベルは、自動化への対応とデータの受け渡しとについて機器24が有する能力のレベルを表している。
図4において「設備A」の名称とともに表示されている「Lv.1d」は、「設備A」についての規模レベルと成熟レベルとを表している。規模判定部16は、設定データ格納部18に格納されている設定データを参照することによって、機器24A,24B,24C,24Dが「設備A」に包含される機器24であることを特定する。また、規模判定部16は、「設備A」による工程よりも下位の階層の工程を担う要素が「設備A」には存在していないことを設定データから把握し、「設備A」による工程が、サプライチェーン20における最小単位の工程であると判定する。すなわち、規模判定部16は、「設備A」による工程が、上記の階層構造のうちの最下位の階層の工程であると判定する。これにより、規模判定部16は、「設備A」の規模レベルを最低のレベルである「レベル1」と判定する。自動化判定部15は、「設備A」の構成要素である機器24A,24B,24C,24Dについての各成熟レベルに基づいて、「設備A」の成熟レベルを判定する。図4に示す例の場合、各機器24A,24B,24C,24Dの成熟レベルがいずれも「レベルd」であることから、自動化判定部15は、「設備A」についての成熟レベルを「レベルd」と判定する。
自動化判定部15は、「設備A」以外の各設備23についても、設備23の構成要素である機器24についての自動化の成熟レベルに基づいて、設備23の成熟レベルを判定する。「設備B」において、4個の機器24のうちの3個の成熟レベルはいずれも「レベルd」であって、残りの1個の成熟レベルは「レベルc」である。自動化判定部15は、各機器24の成熟レベルの中で最も低い「レベルc」を、「設備B」の成熟レベルと判定する。画面において、「設備B」には、「設備B」についての規模レベルと成熟レベルとを表す「Lv.1c」の表記が付される。
規模判定部16は、「設備A」、「設備B」および「設備C」に包含される機器24についての設定データを基に、「ワークショップX」による工程が「設備A」、「設備B」および「設備C」の各々による工程の集合であることを特定する。規模判定部16は、「ワークショップX」の規模レベルを、設備23のレベルよりも1段階高いレベルである「レベル2」と判定する。自動化判定部15は、「ワークショップX」の構成要素である「設備A」、「設備B」および「設備C」の各成熟レベルに基づいて、「ワークショップX」の成熟レベルを判定する。「設備A」、「設備B」および「設備C」の各成熟レベルは、それぞれ「レベルd」、「レベルc」および「レベルd」である。自動化判定部15は、各設備23の成熟レベルの中で最も低い「レベルc」を、「ワークショップX」の成熟レベルと判定する。画面において、「ワークショップX」には、「ワークショップX」についての規模レベルと成熟レベルとを表す「Lv.2c」の表記が付される。
規模判定部16は、「ワークショップX」および「ワークショップY」に包含される機器24についての設定データを基に、「工場α」による工程が「ワークショップX」および「ワークショップY」の各々による工程の集合であることを特定する。規模判定部16は、「工場α」の規模レベルを、ワークショップ22のレベルよりも1段階高いレベルである「レベル3」と判定する。自動化判定部15は、「工場α」の構成要素である「ワークショップX」および「ワークショップY」の各成熟レベルに基づいて、「工場α」の成熟レベルを判定する。「ワークショップX」および「ワークショップY」の各成熟レベルは、それぞれ「レベルc」、「レベルb」である。自動化判定部15は、各ワークショップ22の成熟レベルの中で最も低い「レベルb」を、「工場α」の成熟レベルと判定する。画面において、「工場α」には、「工場α」についての規模レベルと成熟レベルとを表す「Lv.3b」の表記が付される。
規模判定部16は、「工場α」、「工場β」、「工場γ」および「工場δ」に包含される機器24についての設定データを基に、サプライチェーン20による工程が「工場α」、「工場β」、「工場γ」および「工場δ」の各々による工程の集合であることを特定する。規模判定部16は、サプライチェーン20の規模レベルを、工場21のレベルよりも1段階高いレベルである「レベル4」と判定する。規模判定部16によって、サプライチェーン20の規模レベルは、「レベル4」と判定される。自動化判定部15は、サプライチェーン20の構成要素である「工場α」、「工場β」、「工場γ」および「工場δ」の各成熟レベルに基づいて、サプライチェーン20の成熟レベルを判定する。「工場α」、「工場β」、「工場γ」および「工場δ」の成熟レベルは、それぞれ「レベルb」、「レベルc」、「レベルd」および「レベルb」である。各工場21の成熟レベルのうち最も低い成熟レベルは、「レベルb」である。
ただし、サプライチェーン20を構成する機器24の中には、「レベル4」の規模に対応可能な能力を有していない機器24が含まれている。「設備A」と「設備B」とには、能力が「レベル3」にとどまる機器24が1つずつ含まれている。自動化判定部15は、かかる機器24の存在によって、「レベル4」の規模における「レベルb」相当の自動化が達成されていないが「レベルa」相当の自動化が達成されていると判断した場合に、サプライチェーン20の成熟レベルを「レベルa」と判定する。画面において、「サプライチェーン」には、サプライチェーン20についての規模レベルと成熟レベルとを表す「Lv.4a」の表記が付される。
このように、提示部14は、サプライチェーン20についてのIT活用の評価を表すレベルを提示するとともに、かかる評価の詳細であって、サプライチェーン20を構成する各工場21、各ワークショップ22および各設備23についての自動化の成熟レベルを提示する。これにより、ユーザは、被管理工程についてのIT活用の評価の詳細を知ることができる。
提示部14は、被管理工程が有する構成要素の間の接続状態を示す表示と併せて自動化の成熟レベルの判定結果を表示することによって、被管理工程についてのIT活用の評価の詳細を分かり易く提示することができる。
ここで、KPIに採用される指標と自動化の成熟レベルの判定との例について説明する。設備稼働率が測定される場合には、サプライチェーン20を構成する各工場21についての設備稼働率の測定が可能であることが求められる。さらに、工場21では、各ワークショップ22についての設備稼働率の測定が可能であることが求められる。ワークショップ22では、各設備23の設備稼働率と作業者の稼動率との測定が可能であることが求められる。
設備23が設置される際に、設備23を構成する各機器24は、設定ツールを用いた接続作業によって、各種データを受け渡し可能に互いに接続される。設備23の設備稼働率を測定するために、各機器24の中に、設備稼働率を測定するための機能が備えられる。設備稼働率を測定するための機能には、稼働時間を測定するためのタイマー、稼動における異常を検知する機能、稼働時間のデータと異常検知についての情報とを集約するための通信機能などが挙げられる。自動化判定部15は、上述するように、機器24の製品仕様を基に、機器24が有する能力のレベルを確認するとともに、設備23を構成する各機器24の機能を設定データに基づいて確認することによって、設備23における自動化の成熟レベルを判定することができる。
消費電力量が測定される場合には、ワークショップ22へ電力を供給している系統電源に電力測定装置が設けられることによって、ワークショップ22の消費電力量の測定が可能である。この場合、ワークショップ22内の各設備23には、電力消費量の測定のための構成は設けられない。ワークショップ22における工程については、電力消費量のデータを取得するための構成をワークショップ22が有していることから、「レベルa」が達成されている。その一方で、設備23における工程については、電力消費量のデータを取得するための構成を設備23が有していないことから、「レベルa」が達成されていない。このため、消費電力量の測定のための機能に関しては、設備23についての成熟レベルよりもワークショップ22についての成熟レベルのほうが高くなる。このように、指標によっては、構成要素よりも、かかる構成要素からなる集合のほうが、成熟レベルが高くなることがあり得る。
設備23を構成する機器24のうち、市販されている機器24については、設定データのほか、設定ツールに接続されたデータベースまたは設定ツールに内蔵されたデータベースから読み出された仕様データを基に、自動化の成熟レベルが判定されても良い。仕様データは、製品仕様の内容を表すデータである。
良品率が測定される場合には、検品のためのセンサと、検品結果を示すデータをコントローラに取り込むための入出力インタフェースと、データの解析によって良否判定を行うための解析ソフトウェアがインストールされたコントローラと、判定結果の集計のためにデータを送るためのネットワークと、の各機器24が必要となる。良品率の測定のために必要な機能を各機器24が果たし得るか否かは、各機器24の仕様によってあらかじめ決まる。自動化判定部15は、設定データを基に、設備23にて接続されている各機器24を識別し、データベースから読み出された各機器24の仕様データの内容を基に、良品率の測定についての自動化の成熟レベルを判定することができる。
図5は、実施の形態1にかかるIT活用評価装置100が有する提示部14による成熟レベルの提示について説明する第2の図である。図5には、ディスプレイに表示される画面の一例であって、図4に示す画面とは別の画面を示している。提示部14は、入力部13への操作にしたがって、図4に示す画面と図5に示す画面とを切り換える。
図5に示す画面には、自動化の成熟レベルを表す縦軸と規模レベルを表す横軸とを有するマトリクスが示されている。提示部14は、サプライチェーン20における各段階の集合と単位工程とについて、成熟レベルの判定結果を当該マトリクス内に表示する。
マトリクスのうち「レベル1」の列には、設備23における工程と作業者による工程とについての成熟レベルの判定結果が表示されている。図5に示す例では、「ワークショップX」が有する「設備A」、「設備B」および「設備C」についての判定結果が示されている。「設備A」および「設備C」の名称が「レベル1」の列のうち「レベルd」の枠に入れられることによって、「設備A」と「設備C」との判定結果が「レベルd」であることが示されている。また、「設備B」の名称は「レベルc」の枠に入れられており、「設備B」の判定結果が「レベルc」であることが示されている。さらに、「設備A」の名称と「設備C」の名称とのそれぞれには、判定結果を表す「1d」の表記が付されている。「設備B」の名称には、判定結果を表す「1c」の表記が付されている。
マトリクスのうち「レベル2」の列には、ワークショップ22についての成熟レベルの判定結果が表示されている。「レベル3」の列には、工場21についての成熟レベルの判定結果が表示されている。「レベル4」の列には、サプライチェーン20についての成熟レベルの判定結果が表示されている。「レベル2」、「レベル3」および「レベル4」の各列では、「レベル1」の列の場合と同様に、判定結果が示されている。
図5において、「設備A」、「設備B」および「設備C」の表示から「ワークショップX」の表示へ向けられている矢印31は、「ワークショップX」に「設備A」、「設備B」および「設備C」が包含されていることを表している。このように、提示部14は、ワークショップ22と設備23との包含関係を示す表示と併せて、成熟レベルの判定結果を表示する。
また、「ワークショップX」および「ワークショップY」の表示から「工場α」の表示へ向けられている矢印32は、「工場α」に「ワークショップX」および「ワークショップY」が包含されていることを表している。このように、提示部14は、工場21とワークショップ22との包含関係を示す表示と併せて、成熟レベルの判定結果を表示する。
さらに、「工場α」、「工場β」、「工場γ」および「工場δ」の表示から「サプライチェーン」の表示へ向けられている矢印33は、サプライチェーン20に「工場α」、「工場β」、「工場γ」および「工場δ」が包含されていることを表している。このように、提示部14は、サプライチェーン20と工場21との包含関係を示す表示と併せて、成熟レベルの判定結果を表示する。
図5に示す例では、サプライチェーン20全体におけるワークショップ22のうち、「工場α」の構成要素である「ワークショップX」および「ワークショップY」についての判定結果が表示されている。提示部14は、入力部13への操作にしたがって、「工場α」の構成要素についての表示を、「工場α」以外の工場21の構成要素についての表示に切り換える。
また、図5に示す例では、「工場α」内の設備23のうち、「ワークショップX」の構成要素である「設備A」、「設備B」および「設備C」についての判定結果が表示されている。提示部14は、入力部13への操作にしたがって、「ワークショップX」が有する構成要素についての表示を、「ワークショップY」が有する構成要素についての表示に切り換える。
このように、提示部14は、被管理工程と、被管理工程の構成要素である単位工程との包含関係を示す表示と併せて判定結果を表示する。サプライチェーン20を構成する各工場21、各ワークショップ22および各設備23についての成熟レベルが包含関係とともに提示されることによって、ユーザは、被管理工程についてのIT活用の評価の詳細を知ることができる。
図4および図5の判定結果に示される現状から、「ワークショップX」についての自動化の成熟レベルを「レベルc」から「レベルd」へ引き上げるためには、「設備B」についての自動化の成熟レベルを「レベルc」から「レベルd」へ引き上げる必要があることが分かる。さらに、「設備B」についての自動化の成熟レベルを引き上げるためには、「設備B」の構成要素である機器24のうち、規模レベルおよび成熟レベルが「3c」と判定された1つの機器24について、「レベルc」から「レベルd」への引き上げが必要であることが分かる。
図4および図5の判定結果に示される現状から、サプライチェーン20についての自動化の成熟レベルを「レベルa」から「レベルb」へ引き上げるためには、「設備A」と「設備B」とに1つずつ含まれている「レベル3」の機器24について、規模レベルを「レベル4」へ引き上げる必要があることが分かる。このように、ユーザは、提示部14における表示を参照することによって、IT活用の評価におけるボトルネックに該当する単位工程を容易に把握することができる。被管理工程の構成要素のうち自動化の成熟レベルが最も低い構成要素がボトルネックと判断される。
図6は、実施の形態1にかかるIT活用評価装置100が有する提示部14による成熟レベルの提示について説明する第3の図である。図6に示す画面には、図4に示す画面に、ボトルネックを表す表示が追加されている。図6に示す吹き出し34,35は、ボトルネックを表す表示の例である。
吹き出し34は、「設備A」内の機器24のうち規模レベルおよび成熟レベルが「3d」である1つの機器24がサプライチェーン20の評価におけるボトルネックであることを表している。吹き出し35は、「設備B」内の機器24のうち規模レベルおよび成熟レベルが「3c」である1つの機器24が「工場α」の評価と「ワークショップX」の評価とにおけるボトルネックであることを表している。提示部14は、吹き出し34,35の追加によって、ボトルネックに該当する単位工程をさらに分かり易く表示することができる。
提案処理部17は、判定結果に示された現状からのIT活用の推進のための提案の内容を決定する。提示部14は、提案処理部17によって決定された提案の内容を提示する。吹き出し34,35のそれぞれには、提案内容の表示のための操作を受け付けるボタン36が表示されている。提案処理部17は、吹き出し34内のボタン36が操作されることによって、吹き出し34によって示されているボトルネックの改善において参考となり得る提案の内容を決定する。提示部14は、吹き出し35内のボタン36が操作されることによって、吹き出し35によって示されているボトルネックの改善において参考となり得る提案の内容を決定する。ユーザは、提示部14によって提示された提案の内容を参照することによって、IT活用を効果的に推進させることが可能となる。
サプライチェーン20、工場21、ワークショップ22および設備23についての自動化の成熟レベルは、ボトルネックに該当する機器24に代えて、より高いレベルを実現可能な機器24の導入によって向上させ得る。この他、サプライチェーン20、工場21、ワークショップ22および設備23についての自動化の成熟レベルは、ボトルネックに該当する機器24に組み合わせられる他の機器24を新たに導入することによって向上させ得る場合もある。
提案処理部17は、判定結果に示された現状と、IT活用の推進についての事例とを照合し、現状に類似する事例において採られた改善策を基に、提案の内容を決定することができる。また、提案処理部17は、ボトルネックに該当する機器24と代替可能な機器24についての情報と、ボトルネックに該当する機器24と組み合わせ可能な新たな機器24についての情報とを取得して、取得された情報に基づいて提案の内容を決定しても良い。
提案処理部17による提案のためのこれらの情報は、IT活用評価装置100の外部の情報保持部であるデータベースに格納されている。IT活用の推進についての事例の収集を担うデータベースには、IT活用の推進についての事例を示す情報が随時蓄積される。機器24についての情報を格納するデータベースでは、販売される機器24の入れ換わりに伴って情報が随時更新される。IT活用評価装置100は、データベースに格納されている情報を参照することによって、より現状に即した提案を行うことが可能となる。
IT活用評価装置100は、サプライチェーン20における構成要素間の接続および通信が設定されたときに、設定データを自動的に取得する。IT活用評価装置100は、設定データが取得されたことによって、規模レベルと成熟レベルとを自動的に算出する。IT活用評価装置100は、接続および通信の設定時に規模レベルと成熟レベルとを算出するほか、評価開始の指示があったときに規模レベルと成熟レベルとを算出しても良い。この場合、IT活用評価装置100は、評価開始のための操作を入力部13において受け付ける。
次に、実施の形態1にかかるIT活用評価装置100の動作について説明する。図7は、実施の形態1にかかるIT活用評価装置100の動作手順を示すフローチャートである。IT活用評価装置100による評価が開始されると、ステップS1において、自動化判定部15と規模判定部16とは、設定データ格納部18に格納されている設定データを読み出す。ステップS2において、規模判定部16は、ステップS1にて読み出された設定データを基に、被管理工程の規模レベルと単位工程の規模レベルとを判定する。規模判定部16は、被管理工程の規模レベルと単位工程の規模レベルとの判定を基に、被管理工程と単位工程との包含関係を把握する。
ステップS3において、自動化判定部15は、被管理工程についての自動化の成熟レベルと単位工程についての自動化の成熟レベルとを判定する。自動化判定部15は、ステップS1にて読み出された設定データを基に、単位工程についての成熟レベルを判定する。自動化判定部15は、単位工程についての成熟レベルを基に、被管理工程についての成熟レベルを判定する。
ステップS4において、提示部14は、被管理工程と単位工程とについて、ステップS3における成熟レベルの判定結果を提示する。ステップS5において、提案処理部17は、現状からのIT活用の推進のための提案内容の提示がユーザによって指示されたか否かを判断する。提案処理部17は、上記のボタン36のいずれかが操作された場合に、提示の指示があったと判断する。提案処理部17は、上記のボタン36のいずれも操作されなかった場合に、提示の指示は無いと判断する。
提示の指示があった場合(ステップS5,Yes)、提案処理部17は、提案の内容を決定するための処理を実行する。ステップS6において、提示部14は、提案処理部17によって決定された提案の内容を提示する。ステップS6における提示の後、IT活用評価装置100は、図7に示す動作を終了する。また、提示の指示がなかった場合も(ステップS5,No)、IT活用評価装置100は、図7に示す動作を終了する。
次に、IT活用評価装置100のハードウェア構成について説明する。図1に示すIT活用評価装置100が有する各機能部は、実施の形態1にかかるIT活用評価プログラムがコンピュータまたはコントローラを用いて実行されることによって実現される。
図8は、実施の形態1にかかるIT活用評価装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。IT活用評価装置100は、各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)41と、データ格納領域を含むRAM(Random Access Memory)42と、不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)43と、IT活用評価プログラムおよび各種情報を記憶する外部記憶装置44とを備える。IT活用評価装置100は、IT活用評価装置100の外部の装置との接続インタフェースである通信インタフェース(I/F)45と、情報を入力する入力デバイス46と、画面にて情報を表示する出力デバイスであるディスプレイ47とを備える。図8に示すIT活用評価装置100の各部は、バス48を介して相互に接続されている。
CPU41は、ROM43および外部記憶装置44に記憶されているプログラムを実行する。図1に示す制御部10が有する自動化判定部15、規模判定部16および提案処理部17の機能は、CPU41を使用して実現される。外部記憶装置44は、HDD(Hard Disk Drive)あるいはSSD(Solid State Drive)である。図1に示す記憶部11が有する設定データ格納部18の機能は、外部記憶装置44を使用して実現される。ROM43には、IT活用評価装置100であるハードウェアの基本となる制御のためのプログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)あるいはUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)といったブートローダであって、ハードウェアを制御するソフトウェアまたはプログラムが記憶されている。なお、IT活用評価プログラムは、ROM43に記憶されても良い。
ROM43および外部記憶装置44に記憶されている各種プログラムは、RAM42にロードされる。CPU41は、RAM42にIT活用評価プログラムを展開して各種処理を実行する。入力デバイス46は、キーボードおよびポインティングデバイスを含む。図1に示す入力部13の機能は、入力デバイス46を使用して実現される。ディスプレイ47の1つの例は、液晶パネルを備える液晶ディスプレイである。図1に示す提示部14の機能は、ディスプレイ47を使用して実現される。図1に示す通信部12の機能は、通信I/F45を使用して実現される。
IT活用評価プログラムは、コンピュータによる読み取りが可能とされた記憶媒体に記憶されたものであっても良い。IT活用評価装置100は、記憶媒体に記憶されたIT活用評価プログラムを外部記憶装置44へ格納しても良い。記憶媒体は、フレキシブルディスクである可搬型記憶媒体、あるいは半導体メモリであるフラッシュメモリであっても良い。IT活用評価プログラムは、他のコンピュータあるいはサーバ装置から通信ネットワークを介してハードウェアへインストールされても良い。
IT活用評価プログラムは、上記の設定ツールに統合されたものであっても良い。この場合、設定ツールがインストールされたハードウェアが、IT活用評価装置100の機能を果たす。当該ハードウェアは、構成要素間の接続および通信が設定されたときに、設定データを基に、規模レベルと自動化の成熟レベルとを自動的に算出する。
次に、実施の形態1にかかるIT活用評価装置100を有するIT活用評価システムについて説明する。図9は、実施の形態1にかかるIT活用評価装置100を有するIT活用評価システム200を示す図である。IT活用評価システム200は、IT活用評価装置100と、情報保持部であるデータベースサーバ110とを有する。データベースサーバ110は、ネットワーク111を介してIT活用評価装置100に接続されている。データベースサーバ110は、IT活用の推進についての情報を保持するデータベースの機能を有する。ネットワーク111は、広域ネットワークであるインターネットである。データベースサーバ110は、IT活用評価システム200の管理サービスを提供する業者によって運用される。データベースサーバ110は、ユーザによって運用されるものであっても良い。
複数のIT活用評価装置101の各々は、IT活用評価システム200の外部の装置であって、IT活用評価装置100と同様にIT活用の評価を行う。複数のIT活用評価装置101は、IT活用評価装置100と同様に、ネットワーク111を介してデータベースサーバ110に接続されている。IT活用評価装置100と複数のIT活用評価装置101との各々は、IT活用の推進についての実績を示す情報をデータベースサーバ110へ提供する。データベースサーバ110は、IT活用評価装置100と複数のIT活用評価装置101との各々から提供された情報を蓄積する。
IT活用評価装置100の提案処理部17は、データベースサーバ110に格納されている情報を参照して、提案の内容を決定する。IT活用評価装置100は、データベースサーバ110に蓄積された情報を参考にして提案を行うことができる。なお、複数のIT活用評価装置101の各々は、IT活用評価装置100と同様に、データベースサーバ110に格納されている情報を参照することができる。
データベースサーバ110には、各IT活用評価装置100,101から提供された情報以外の情報が蓄積されても良い。データベースサーバ110には、データベースサーバ110を運用する業者などによって提供された情報が蓄積されても良い。データベースサーバ110には、実績を示す情報の他に、シミュレーションによって得られた情報が蓄積されても良い。
ネットワーク111には、設備23に設置される機器24の仕様データが格納されたデータベースサーバ110が接続されても良い。仕様データが蓄積されるデータベースサーバ110は、機器24の製造業者または機器24の販売業者によって運用される。データベースサーバ110は、ユーザによって運用されるものであっても良い。ユーザによって運用されるデータベースサーバ110には、製造業者または販売業者から提供された仕様データが格納される。IT活用評価装置100は、データベースサーバ110に蓄積された情報を参考にして、機器24の代替または新たな機器24の導入についての提案を行うことができる。
図10は、実施の形態1の変形例にかかるIT活用評価システム201を示す図である。IT活用評価システム201では、図1に示すIT活用評価装置100と同様の機能部が、工場21に設置される機器102と、データ解析サーバ112とに分散されている。機器102は、上記の記憶部11、通信部12、入力部13および提示部14と同様の機能を有するコンピュータまたはコントローラである。機器102は、IT活用評価プログラムのうちデータ解析以外の機能を担う。機器102は、図8に示すIT活用評価装置100のハードウェア構成と同様のハードウェア構成を有する。なお、機器102は、ユーザによって利用される携帯端末であっても良い。機器102は、通信機能を有する情報処理端末であって、スマートフォンまたはタブレット端末などである。
データ解析サーバ112は、上記の制御部10と同様の機能を有するコンピュータあるいはコントローラである。データ解析サーバ112は、図8に示すIT活用評価装置100のハードウェア構成と同様のハードウェア構成を有する。データ解析サーバ112は、IT活用評価プログラムのうちデータ解析の機能を担う。データ解析サーバ112は、IT活用評価システム201の管理サービスを提供する業者、あるいは、データ解析サービスを提供する業者によって運用される。
IT活用評価システム201では、図1に示すIT活用評価装置100と同様の機能部が、機器102とデータ解析サーバ112とに分散されている。IT活用評価システム201では、IT活用評価装置100と同様の機能部が本変形例とは異なる態様で分散されていても良い。IT活用評価システム201は、IT活用評価装置100と同様の機能部を任意の態様で分散させて構成することができる。
実施の形態1によると、IT活用評価装置100およびIT活用評価システム200,201は、自動化判定部15によって、被管理工程と、被管理工程に包含される工程である単位工程とについての自動化の成熟レベルを判定する。IT活用評価装置100およびIT活用評価システム200,201は、被管理工程の評価についての詳細を、単位工程の評価によって得ることができる。これにより、IT活用評価装置100およびIT活用評価システム200,201は、被管理工程についてのIT活用の評価の詳細を得ることができるという効果を奏する。
なお、IT活用評価装置100およびIT活用評価システム200,201は、サプライチェーン20以外の被管理工程におけるIT活用の評価に用いられても良い。評価の対象である被管理工程は、製造業以外の業種における工程の連鎖であっても良い。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 制御部、11 記憶部、12 通信部、13 入力部、14 提示部、15 自動化判定部、16 規模判定部、17 提案処理部、18 設定データ格納部、20 サプライチェーン、21 工場、22 ワークショップ、23 設備、24,24A,24B,24C,24D,25,26,27,102 機器、31,32,33 矢印、34,35 吹き出し、36 ボタン、41 CPU、42 RAM、43 ROM、44 外部記憶装置、45 通信I/F、46 入力デバイス、47 ディスプレイ、48 バス、100,101 IT活用評価装置、110 データベースサーバ、111 ネットワーク、112 データ解析サーバ、200,201 IT活用評価システム。

Claims (11)

  1. 単位工程の集合である被管理工程を対象とする工程管理における情報技術の活用度を評価する情報技術活用評価装置であって、
    前記情報技術の活用による前記工程管理の自動化についての達成状況を評価することで、前記被管理工程における前記自動化の成熟レベルと前記単位工程における前記自動化の成熟レベルとを判定する第1の判定部を備え、
    前記第1の判定部は、前記被管理工程の構成要素である前記単位工程についての前記成熟レベルに基づいて前記被管理工程についての前記成熟レベルを判定することを特徴とする情報技術活用評価装置。
  2. 前記成熟レベルは、前記被管理工程における作業状況の把握から前記被管理工程における生産性の改善までにおける前記工程管理の段階の中で前記自動化が達成されている段階を表すことを特徴とする請求項1に記載の情報技術活用評価装置。
  3. 前記集合の規模を示す規模レベルを判定する第2の判定部を備え、
    前記集合の規模は、前記被管理工程と前記単位工程との包含関係によって構成される階層構造における階層を表すことを特徴とする請求項1または2に記載の情報技術活用評価装置。
  4. 前記第1の判定部は、前記単位工程を担う設備を構成する機器の接続についての設定に基づいて前記単位工程についての前記成熟レベルを判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の情報技術活用評価装置。
  5. 前記被管理工程についての前記成熟レベルの判定結果と前記単位工程についての前記成熟レベルの判定結果とを提示する提示部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の情報技術活用評価装置。
  6. 前記提示部は、前記被管理工程が有する前記単位工程の間の接続状態を示す表示と併せて前記判定結果を表示することを特徴とする請求項5に記載の情報技術活用評価装置。
  7. 前記提示部は、前記被管理工程と前記単位工程との包含関係を示す表示と併せて前記判定結果を表示することを特徴とする請求項5に記載の情報技術活用評価装置。
  8. 前記判定結果に示された現状からの情報技術の活用の推進のための提案の内容を決定する提案処理部を備え、
    前記提示部は、決定された前記提案の内容を提示することを特徴とする請求項5から7のいずれか1つに記載の情報技術活用評価装置。
  9. 単位工程の集合である被管理工程を対象とする工程管理における情報技術の活用度を評価する情報技術活用評価装置を有する情報技術活用評価システムであって、
    前記情報技術活用評価装置は、
    前記情報技術の活用による前記工程管理の自動化についての達成状況を評価することで、前記被管理工程における前記自動化の成熟レベルと前記単位工程における前記自動化の成熟レベルとを判定する第1の判定部を備え、
    前記第1の判定部は、前記被管理工程の構成要素である前記単位工程についての前記成熟レベルに基づいて前記被管理工程についての前記成熟レベルを判定することを特徴とする情報技術活用評価システム。
  10. 情報技術の活用の推進についての情報を保持するデータベースサーバを備え
    前記情報技術活用評価装置は、
    前記成熟レベルの判定結果を提示する提示部と、
    前記データベースサーバから読み出された情報を基に、前記判定結果に示された現状からの情報技術の活用の推進のための提案の内容を決定する提案処理部と、
    備え、
    前記提示部は、決定された前記提案の内容を提示することを特徴とする請求項9に記載の情報技術活用評価システム。
  11. 単位工程の集合である被管理工程を対象とする工程管理における情報技術の活用度を評価する情報技術活用評価装置が実現する情報技術活用評価方法であって、
    前記情報技術の活用による前記工程管理の自動化についての達成状況を評価することで、前記被管理工程における前記自動化の成熟レベルと前記単位工程における前記自動化の成熟レベルとを判定するステップを含み、
    前記被管理工程の構成要素である前記単位工程についての前記成熟レベルに基づいて前記被管理工程についての前記成熟レベルを判定することを特徴とする情報技術活用評価方法。
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