JP6663599B2 - 圧電振動子及び圧電振動子の製造方法 - Google Patents

圧電振動子及び圧電振動子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、圧電振動子及び圧電振動子の製造方法に関する。
一般に、圧電振動子の一つとして水晶振動子が知られている。水晶振動子は、例えば、水晶振動素子と、水晶振動素子が搭載されたベース部材と、水晶振動素子を内部空間に収容するようにベース部材に接合される蓋部材とを備える。
ここで、導電性を有する蓋部材を、電気絶縁性(以下、「絶縁性」と呼ぶ)を有する接合部材を用いてベース部材に接合する場合、蓋部材とベース部材との間に絶縁性の接合部材が存在するため、蓋部材が接地されていないことになる。その結果、例えば、外部の電磁波ノイズの影響で水晶振動素子の発振周波数が変動してしまうことがあった。
そこで、例えば、引用文献1には、基板と、基板の上面の外周縁に沿って設けられた導体パターンと、基板の上面に接合された水晶素子と、接合部材を介して基板に接合されている蓋体と、を備える水晶デバイスが開示されている。この水晶デバイスは、グランド電位と接続される基板の外部端子と電気的に接続される導体パターンに、蓋体の鍔部が接触している。
特開2016−184779号公報
しかしながら、引用文献1の水晶デバイスでは、鍔部と導体パターンとの接続部が内部空間の外に露出しているため、当該接続部は、例えば温度、湿度、腐食性ガス等の外部環境の影響を受けやすく、電気的接続が阻害されることがあった。また、鍔部と導体パターンとの接続は単なる接触であるから、例えば熱衝撃又は機械的衝撃によって、接続が容易に解除されてしまうことがあった。
本発明はこのような事情に鑑みて発明されたものであり、本発明の目的はベース部材と蓋部材とを安定的に導通させることのできる圧電振動子及び圧電振動子の製造方法を提供することである。
本発明の一側面に係る圧電振動子は、圧電振動素子と、ベース部材と、ベース部材とで形成された内部空間に圧電振動素子を収容するように、絶縁性を有する接合部材を介してベース部材に接合されており、かつ導電性を有する、蓋部材と、内部空間に収容され、ベース部材と蓋部材とを電気的に接続するようにベース部材と蓋部材とに接合しているろう材と、を備える。
本発明の他の一側面に係る圧電振動子の製造方法は、ベース部材を用意する工程と、ベース部材又は導電性の蓋部材の一方にろう材を配置する工程と、圧電振動素子及びろう材が収容される内部空間を形成するように、絶縁性の接合部材によって、ベース部材と蓋部材とを接合する工程と、ろう材の接合によって、ベース部材と蓋部材とを電気的に接続する工程と、を含む。
本発明によれば、ベース部材と蓋部材とを安定的に導通させることが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る水晶振動子の分解斜視図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、図1のベース部材の平面図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る水晶振動子の製造方法を示すフローチャートである。 図5は、蓋部材にろう材を配置する工程を示す図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る水晶振動子の断面図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る水晶振動子の製造方法を示すフローチャートである。 図8は、ベース部材にろう材を配置する工程を示す図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の構成要素は同一又は類似の符号で表している。図面は例示であり、各部の寸法や形状は模式的なものであり、本発明の技術的範囲を当該実施形態に限定して解するべきではない。
また、以下の説明において、水晶振動素子(Quartz Crystal Resonator)を備えた水晶振動子(Quartz Crystal Resonator Unit)を圧電振動子(Piezoelectric Resonator Unit)の例に挙げて説明する。水晶振動素子は、印加電圧に応じて振動する圧電体として水晶片(Quartz Crystal Element)を利用するものである。ただし、本発明の実施形態に係る圧電振動素子は水晶振動素子に限定されるものではなく、セラミック等の他の圧電体を利用するものであってもよい。
<第1実施形態>
図1から図3を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る水晶振動子について説明する。ここで、図1は、本発明の第1実施形態に係る水晶振動子の分解斜視図である。図2は、図1のII−II線断面図である。図3は、図1に示すベース部材の平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る水晶振動子1は、水晶振動素子10と、蓋部材20と、ベース部材30と、を備える。蓋部材20及びベース部材30は、水晶振動素子10を内部空間に収容するための保持器(Enclosure)の構成の一部である。蓋部材20は、封止枠37及び接合部材40を介してベース部材30に接合されている。
水晶振動素子10は、ATカット型の水晶片11を含む。ATカット型の水晶片11は、水晶(Quartz Crystal)の結晶軸(Crystallographic Axes)であるX軸、Y軸、Z軸のうち、Y軸及びZ軸をX軸の周りにY軸からZ軸の方向に35度15分±1分30秒回転させた軸をそれぞれY’軸及びZ’軸とした場合、X軸及びZ’軸によって特定される面と平行な面(以下、「XZ’面」と呼ぶ。他の軸によって特定される面についても同様である。)を主面として切り出されたものである。水晶片11は、互いに対向するXZ’面である第1主面12a及び第2主面12bを有する。
ATカット水晶片である水晶片11は、X軸方向に平行な長辺が延在する長辺方向と、Z’軸方向に平行な短辺が延在する短辺方向と、Y’軸方向に平行な厚さが延在する厚さ方向を有する。また、水晶片11は、XZ’面において矩形状を有する。
ATカット水晶片を用いた水晶振動素子は、広い温度範囲で高い周波数安定性を有する。また、ATカット水晶振動素子は、経時変化特性にも優れている上、低コストで製造することが可能である。さらに、ATカット水晶振動素子は、厚みすべり振動モード(Thickness Shear Vibration Mode)を主振動として用いる。
本実施形態では、水晶片11は平坦な板形状を有している。水晶片11の第1主面12a及び第2主面12bは、それぞれ平坦面である。
水晶振動素子10は、一組の電極を構成する第1励振電極14a及び第2励振電極14bを含む。第1励振電極14aは、第1主面12aに設けられている。また、第2励振電極14bは、第2主面12bに設けられている。第1励振電極14aと第2励振電極14bとは、各主面の中央を含む領域で水晶片11を挟んで互いに対向して設けられている。第1励振電極14aと第2励振電極14bは、XZ’面を平面視して略全体が重なり合うように配置されている。
第1励振電極14a及び第2励振電極14bは、それぞれ、X軸方向に平行な長辺と、Z’軸方向に平行な短辺と、Y’軸方向に平行な厚さとを有している。図1に示す例では、XZ’面において、第1励振電極14a及び第2励振電極14bの長辺は、それぞれ水晶片11の長辺と平行である。同様に、第1励振電極14a及び第2励振電極14bの短辺は、それぞれ水晶片11の短辺と平行である。また、第1励振電極14a及び第2励振電極14bの長辺は、それぞれ水晶片11の長辺から離れている。同様に、第1励振電極14a及び第2励振電極14bの短辺は、それぞれ水晶片11の短辺から離れている。
水晶振動素子10は、引出電極15a,15bと、接続電極16a,16bと、を含む。接続電極16aは、引出電極15aを介して第1励振電極14aと電気的に接続されている。また、接続電極16bは、引出電極15bを介して第2励振電極14bと電気的に接続されている。接続電極16a及び接続電極16bは、それぞれベース部材30に電気的に接続するための端子である。接続電極16a及び接続電極16bは、それぞれ水晶片11の第2主面12bに設けられている。接続電極16a及び接続電極16bは、それぞれ水晶片11のZ’軸負方向側の短辺付近において、当該短辺方向に沿って配列されている。
引出電極15aは、第1励振電極14aと接続電極16aとを電気的に接続している。具体的には、引出電極15aは、第1主面12a上において第1励振電極14aからZ’軸負方向及びX軸負方向に向かって延在し、第1主面12aから水晶片11の各側面を通って第2主面12bに至るように延在し、第2主面12b上の接続電極16aと電気的に接続されている。また、引出電極15bは、第2励振電極14bと接続電極16bとを電気的に接続する。具体的には、引出電極15bは、第2主面12b上において第2励振電極14bからX軸負方向に向かって延在し、第2主面12b上の接続電極16bと電気的に接続されている。このように引出電極15a,15bを延在させることによって、第1主面12a及び第2主面12bの両主面に設けられた第1励振電極14a及び第2励振電極14bと電気的に接続された接続電極16a,16bを、片方の第2主面12b上に配置させることができる。
接続電極16a,16bは、導電性保持部材36a,36bを介してベース部材30の電極に電気的に接続される。導電性保持部材36a,36bは、導電性を有する接着剤を熱固化させて形成したものである。
第1励振電極14a及び第2励振電極14b、引出電極15a,15b、並びに、接続電極16a,16bの各電極の材料は、特に限定されるものではないが、例えば、下地としてクロム(Cr)層を有し、クロム層の表面にさらに金(Au)層を有していてもよい。
本実施形態では、水晶振動素子10は、平坦な板形状の水晶片11を含む構成を説明したが、これに限定されるものではない。水晶片は、主面の中央を含む振動部が周縁部よりも厚いメサ型構造を採用してもよいし、振動部が周縁部よりも薄い逆メサ構造を採用してもよい。あるいは、水晶片は、振動部と周縁部の厚みの変化(段差)が連続的に変化するコンベックス形状又はべベル形状を適用してもよい。また、水晶片のカット角度は、ATカット以外の異なるカット、例えばBTカット等を適用してもよい。さらに、水晶振動素子は、水晶の結晶軸として互いに直交するX軸、Y軸、およびZ軸に対して所定の角度で切り出された水晶板を基材として、基部と、基部から延びている少なくとも1本の振動腕とを有する水晶片と、屈曲振動させるように振動腕に設けられた励振電極とを備える音叉型水晶振動素子であってもよい。
蓋部材20は、後述する封止枠37及び接合部材40を介してベース部材30に接合されている。ベース部材30及び蓋部材20は、水晶振動素子10を収容する内部空間26を形成する。
蓋部材20は、凹形状、具体的には開口を含む箱形状を有し、内面24及び外面25を有する。蓋部材20は、ベース部材30の第1主面32aに対向する天面部21と、天面部21の外縁に接続されており、かつ天面部21の主面に対して法線方向に延在する側壁部22と、を含む。蓋部材20は、例えば、X軸方向に平行な長辺が延在する長辺方向と、Z’軸方向に平行な短辺が延在する短辺方向と、Y’軸方向に平行な高さ方向と、を有する。また、蓋部材20は、凹形状の開口縁においてベース部材30の第1主面32aに対向する対向面23を有する。対向面23は、枠形状を有し、水晶振動素子10の周囲を囲むように延在している。
蓋部材20は導電性を有する。蓋部材20の材料は、例えば金属である。具体的には、蓋部材20は、鉄(Fe)及びニッケル(Ni)を含む合金(例えば42アロイ)から構成される。蓋部材20の最内面(内面24を含む面)にめっきにより形成されたニッケル(Ni)層等が設けられてもよい。また、蓋部材20の最外面(外面25を含む面)に酸化を防止する金(Au)層等が設けられてもよい。但し、蓋部材20の材料は、特に限定されるものではない。
ベース部材30は、水晶振動素子10を搭載している。具体的には、水晶振動素子10は、導電性保持部材36a,36bを介してベース部材30の第1主面32aに励振可能に保持されている。
ベース部材30は平坦な板形状を有している。ベース部材30は、X軸方向に平行な長辺が延在する長辺方向と、Z’軸方向に平行な短辺が延在する短辺方向と、Y’軸方向に平行な厚さが延在する厚さ方向とを有する。
ベース部材30は基体31を含んでいる。基体31は、互いに対向するXZ’面である第1主面32a及び第2主面32bを有する。基体31は、例えば絶縁性セラミック(アルミナ)等の焼結材である。この場合、基体31は、複数の絶縁性セラミックシートを積層して焼結してもよい。あるいは、基体31は、ガラス材料(例えばケイ酸塩ガラス、又はケイ酸塩以外を主成分とする材料であって、昇温によりガラス転移現象を有する材料)、水晶材料(例えばATカット水晶)又はガラスエポキシ樹脂等で形成してもよい。基体31は耐熱性材料から構成されることが好ましい。基体31は、単層であっても複数層であってもよく、複数層である場合、第1主面32aの最表層に形成される絶縁層を含む。
ベース部材30は、第1主面32aに設けられた電極パッド33a,33b及び内部電極33cと、第2主面32bに設けられた外部電極35a,35b,35c,35dと、を含む。電極パッド33a,33bは、水晶振動素子10と電気的に接続する。内部電極33cは、ろう材50と電気的に接続する。また、外部電極35a,35b,35c,35dは、図示しない回路基板と電気的に接続する。電極パッド33aは、Y’軸方向に延在するビア電極34aを介して外部電極35aに電気的に接続され、電極パッド33bは、Y’軸方向に延在するビア電極34bを介して外部電極35bに電気的に接続されている。ビア電極34a,34bは基体31をY’軸方向に貫通する図示しないビアホール内に形成される。ろう材50の高さは、ベース材30の第1主面32aと水晶振動素子10と対向する距離より小さいことが好ましい。
電極パッド33a,33bは、第1主面32a上においてベース部材30のX軸負方向側の短辺付近に設けられている。図1に示す例では、電極パッド33a,33bは、ベース部材30の短辺から離れてかつ当該短辺方向に沿って配列されている。電極パッド33aは、導電性保持部材36aを介して水晶振動素子10の接続電極16aが接続されている。また、電極パッド33bは、導電性保持部材36bを介して水晶振動素子10の接続電極16bが接続されている。
内部電極33cは、第1主面32a上においてベース部材30のX軸正方向側の短辺付近及びベース部材30のZ’軸負方向側の長辺付近に設けられている。図1に示す例は、内部電極33cは、当該短辺方向及び長辺方向に沿って配置されている。また、内部電極33cは、封止枠37の内周において、Z’軸負方向側かつX軸正方向側の角に接している。
また、内部電極33cは、外部電極35cに電気的に接続されている。図3に示す例では、内部電極33cは、Y’軸方向に延在するビア電極42を介して、外部電極35cに電気的に接続されている。
複数の外部電極35a,35b,35c,35dは、第2主面32bのそれぞれの角付近に設けられている。図1に示す例では、外部電極35a,35bは、電極パッド33a,33bの直下に配置されている。これにより、Y’軸方向に延在するビア電極34a,34bによって、外部電極35a,35bを電極パッド33a,33bに電気的に接続することができる。また、外部電極35cは、内部電極33cの直下に配置されている。これにより、Y’軸方向に延在するビア電極42によって、外部電極35cを内部電極33cに電気的に接続することができる。
図1に示す例では、4つの外部電極35a〜35dのうち、ベース部材30のX軸負方向側の短辺付近に配置された外部電極35a,35bは、水晶振動素子10の入出力信号が供給される入出力電極である。また、ベース部材30のX軸正方向側の短辺付近に配置された外部電極35c,35dは、水晶振動素子10の入出力信号が供給されないダミー電極である。
基体31の第1主面32aには、絶縁性を有する封止枠37が設けられている。封止枠37は、第1主面32aから平面視したときに矩形の枠形状を有している。電極パッド33a,33b及び内部電極33cは、それぞれ封止枠37の内側に配置されている。封止枠37上には、後述する接合部材40が設けられ、さらに蓋部材20が設けられる。これによって、蓋部材20が封止枠37及び接合部材40を介してベース部材30に接合される。封止枠37が電気的な絶縁性を有する場合、単層であるベース部材30の基体31と、封止枠37と第1主面32aとの間を通り、第1主面32a、第1主面32aと第2主面32とを接続する側面及び第2主面32bに連続して基体31表面に設けられ、内部電極と外部電極とを電気的に接続する表裏接続電極とを有するベース部材30であることが望ましい。この場合、ベース部材30の表裏面の電気的な導通にビア電極を用いないため、ビア電極と基体31との境界面で発生する封止漏れをなくす効果があり好ましい。なお、ビア電極を有するベース部材30を用いた場合、導電性を有する封止枠37を用いることで、印刷、スパッタ、蒸着などの製造工程を内部電極の形成工程と共通化すれば、内部電極と封止枠37とを同時に形成することもできる。
図3に示す例では、封止枠37の内周は、第1主面32aから平面視したときに矩形の形状(以下、「矩形状」と呼ぶ)を有する。第1主面32aにおいて、当該内周を外縁とする封止枠37の内側の部分は、内部空間26を囲む面を構成する。よって、ベース部材30の第1主面32aから平面視したときに、内部空間26は、封止枠37の内周と同様に、矩形状を有する。
ベース部材30の電極パッド33a,33b、内部電極33c、及び外部電極35a〜35dは、いずれも金属膜から構成されている。例えば、電極パッド33a,33b、内部電極33c、及び外部電極35a〜35dは、それぞれ、下層から上層にかけて、モリブデン(Mo)層、ニッケル(Ni)層及び金(Au)層が積層されて構成されている。また、ビア電極42は、例えば、基体31を第1主面32aから第2主面32bに貫通する孔41に、モリブデン(Mo)等の金属材料を充填して形成されている。
なお、電極パッド33a,33b、内部電極33c、及び外部電極35a〜35dの配置関係は、前述した例に限定されるものではない。例えば、電極パッド33aがベース部材30の一方の短辺付近に配置され、電極パッド33bがベース部材30の他方の短辺付近に配置されてもよい。このような構成においては、水晶振動素子10が、水晶片11の長辺方向の両端部においてベース部材30に保持されることになる。
また、内部電極33cの配置は前述した例に限定されるものではない。例えば、内部電極は、ビア電極を有するベース部材30の第1主面32a上にあって、封止枠37の内周の全てに亘って設けられていてもよい。あるいは、内部電極は、封止枠37の内周の角部ではなく、第1主面32aにおける封止枠37の内側の領域に配置されていてもよい。また、内部電極の個数は1つに限るものではなく、例えば複数の内部電極を設けてもよい。
また、外部電極の配置は前述した例に限定されるものではない。例えば、入出力電極である2つの外部電極が、第2主面32bの対角上に設けられていてもよい。あるいは、4つの外部電極は、第2主面32bの角ではなく各辺の中央付近に配置されていてもよい。また、外部電極の個数は4つに限るものではなく、例えば入出力電極である2つの外部電極のみであってもよい。
また、電極パッド又は内部電極と外部電極との電気的な接続の態様は、ビア電極によるものに限定されない。例えば、第1主面32a又は第2主面32b上に引出電極を引き出すことによって、電極パッド又は内部電極と外部電極との電気的な接続を達成してもよい。あるいは、ベース部材30の基体31を複数層で形成し、ビア電極を中間層に至るまで延在させ、中間層において引出電極を引き出すことによって、電極パッド又は内部電極と外部電極との電気的な接続を図ってもよい。
図2に示すように、蓋部材20及びベース部材30の両者が封止枠37及び接合部材40を介して接合されることによって、水晶振動素子10は、蓋部材20とベース部材30とによって囲まれた内部空間26に封止される。この場合、内部空間26の圧力は、大気圧力よりも低圧な真空状態であることが好ましい。これにより、第1励振電極14a,第2励振電極14bの酸化による経時変化等を低減できる。
このとき、第1主面32aに設けられた内部電極33cも、内部空間26に収容される。一方、第2主面32bに設けられた外部電極35a〜35dは、内部空間26の外に配置される。これにより、外部電極35a〜35dは、水晶振動子1が実装される図示しない回路基板と電気的に接続することができる。また、当該回路基板から外部電極35c,35dに接地電位が供給される場合、外部電極35c,35dは接地用電極となり、蓋部材20を外部電極35c,35dに電気的に接続することによって、蓋部材20にさらに遮蔽性能の高い電磁シールド機能を付加することができる。
接合部材40は、蓋部材20及びベース部材30を接合する。接合部材40は、蓋部材20及びベース部材30のそれぞれの全周に亘って設けられている。具体的には、接合部材40は、ベース部材30の第1主面32aを平面視したときに矩形の枠形状を有し、封止枠37上に設けられている。
また、接合部材40は、封止枠37と同様に、絶縁性を有している。封止枠37及び接合部材40の材料は、例えば、無機ガラスである。無機ガラスは、例えば、鉛ホウ酸系、錫リン酸系等の低融点ガラスである。ここで、無機ガラスは、有機物系の樹脂接着剤と比較して、固化の際に放出される放出ガスが少ないという特徴を有する。これにより、放出ガスに起因した内部空間26の気圧の変化や、放出ガスの吸着による水晶振動素子10の周波数特性の変動を抑制することができる。また、無機ガラスは、樹脂接着剤と比較して気密性能が良好であるという特徴も有する。これにより、内部空間26の気密性を高めることができる。
封止枠37及び接合部材40が低融点ガラス接着剤である場合、300℃以上410℃以下の温度で溶融する鉛フリーのバナジウム(V)系ガラスを含んでいてもよい。バナジウム系ガラスは、バインダーと溶剤とがペースト状に加えられ、溶融され、固化されることで接着作用を示す。バナジウム系ガラスは、銀(Ag)等の他の金属を含んでいてもよい。バナジウム系ガラスは、他のガラス接着剤と比較して、接着時の気密性能が良好で、耐水性能や耐湿性能等に関して信頼性が高いという特徴を有する。また、バナジウム系ガラスは、ガラス構造を制御することによって熱膨張係数を柔軟に制御できるという特徴も有する。さらに、バナジウム系ガラスは、SiOガラスと比較して、溶融温度が低いという特徴も有する。これにより、接合工程における水晶振動子1へのダメージを低減することができる。
また、封止枠37及び接合部材40は、例えば樹脂接着剤であってもよい。樹脂接着剤は、熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂を含んでもよく、例えば、エポキシ樹脂を主成分とするエポキシ系接着剤を用いることができる。エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂などの二官能エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂やクレゾールノボラック型エポキシ樹脂などのノボラック型エポキシ樹脂などを使用することができる。また、多官能エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、複素環含有エポキシ樹脂または脂環式エポキシ樹脂など、一般に知られているものも適用することができる。
このように、封止枠37及び接合部材40がガラス接着剤又は樹脂接着剤であることにより、金属で接合する場合と比較して、接合時の加熱温度を抑制することができ、製造工程を簡略化することができる。
ろう材50は、ベース部材30と蓋部材20とを電気的に接続するように、ベース部材30と蓋部材20とに接合している。これにより、単なる接触によってベース部材30と蓋部材20とを電気的に接続する場合と比較して、接合強度を高くすることができ、例えば熱衝撃や機械的衝撃を受けても電気的な接続が解除されにくくなる。
ろう材50は、加熱によって溶融され、固化されることで蓋部材20及びベース部材30を接合する。ろう材50は、複数の金属によって構成される合金である。具体的には、ろう材50は、例えば、金(Au)−錫(Sn)共晶合金から構成される。この場合、ろう材50の融点は、280℃である。また、ろう材50はフラックスを含んでいてもよい。
ろう材50は、270℃以上で、かつ封止枠37及び接合部材40の融点以下の融点を有することが好ましい。このように、ろう材50の融点が270℃以上であることにより、水晶振動子1を図示しない回路基板上に実装するときの加熱によって、ろう材50が再び溶融して接合が解除される可能性を低減することができる。また、ろう材50の融点が封止枠37及び接合部材40の融点以下であることにより、封止枠37及び接合部材40による接合の際に、ろう材50を溶融させて蓋部材20及びベース部材30を電気的に接続することができる。従って、水晶振動子1の製造工程を簡略化することができる。
また、蓋部材20が金属製の部材である場合、ろう材50による接合の際に、蓋部材20とろう材50との間で金属結合が生じて合金層が形成される。従って、蓋部材20が金属製以外の部材である場合と比較して、ろう材50による接合強度を高めることができる。
図1に示す例では、ろう材50は、蓋部材20の内面24の一部に配置されている。図2に示すように、封止枠37及び接合部材40が蓋部材20及びベース部材30を接合することによって、ろう材50は内部空間26に収容される。これにより、ろう材50による接合は、外部の湿度や腐食性ガス等の影響を受けにくくなり、経時変化を低減することができる。
また、蓋部材20に配置されたろう材50は、接合の際に濡れ広がり、図2に示すように、ベース部材30の内部電極33cの上に設けられる。前述したように、内部電極33cは、ビア電極42を介して外部電極35cに電気的に接続されている。このように、ろう材50が内部電極33cと蓋部材20とを電気的に接続するようにベース部材30と蓋部材20とに接合していることにより、ベース部材30と蓋部材20との導通を容易に実現することができる。また、外部電極35dに接地電位が供給されることによって、蓋部材20を接地することができる。従って、蓋部材20に発生し得る浮遊容量を低減することができ、水晶振動素子10の周波数変動を防止することができる。
また、前述したように、内部電極33cは、ベース部材30の第1主面32aを平面視したときの内部空間26の矩形状において、角部に配置されている。このように、当該矩形状の略中央で保持される水晶振動素子10に対して、ろう材50を矩形状の角部に設けることにより、ろう材50の接合によって水晶振動素子10に及ぼし得る影響を低減することができる。
ろう材50は、ベース部材30の第1主面32aを平面視したとき矩形状の4つの角部のうちのベース部材30の電極パッド33a,33bから相対的に遠い角部に設けられることが好ましい。図1及び図2に示す例では、ろう材50は、X軸正方向側かつZ’軸負方向側の角部に設けられている。これにより、電極パッド33a,33bを介する水晶振動素子10の導通に及ぼし得る影響を低減することができる。
ろう材50の配置は、前述の例に限定されるものではない。例えば、ろう材50は、その一部が蓋部材20の対向面23とベース部材30の第1主面32aとの間に入り込んでいてもよい。この場合も、ベース部材30及び蓋部材20によって形成された密閉された内部空間26にろう材50が収納されている態様に含まれる。あるいは、ベース部材30の第1主面32aから平面視したときの内部空間26の矩形状において、ろう材50は封止枠37に接する全周に亘って設けられていてもよい。また、ろう材50は、当該矩形状の4つの角部のうちの複数に設けられていてもよい。さらに、ろう材50が、ベース部材30の導電性保持部材36a,36bから相対的に遠い角部に配置される場合、X軸正方向側かつZ’軸負方向側の角部に代えて、又はこれに加えて、X軸正方向側かつZ’軸正方向側の角部に設けるようにしてもよい。
また、内部空間26の矩形状は、厳密な意味での角を有する場合に限定されるものではない。例えば、内部空間26の矩形状は、一部又は全部の角が、丸められていたり、切り落とされていたりしてもよい。よって、本願における「角部」の用語は、角、丸み(R)をつけた角、切り落とされた角を含む領域を意味である。また、本願における「矩形状」の用語は、正方形を除外するものではなく、長方形及び正方形の形状を含む意味である。
本実施形態に係る水晶振動素子10は、水晶片11の長辺方向の一方の端部(導電性保持部材36a,36bが配置される側の端部)が固定端であり、その他方端が自由端となっている。また、水晶振動素子10、蓋部材20、及びベース部材30は、XZ’面において、それぞれ矩形状を有しており、互いに長辺方向及び短辺方向が同一である。
なお、水晶振動素子10の固定端の位置は、特に限定されるものではない。変形例として、水晶振動素子10は、水晶片11の長辺方向の両端においてベース部材30に固定されていてもよい。この場合、水晶振動素子10を水晶片11の長辺方向の両端において固定する態様で、水晶振動素子10及びベース部材30の各電極を形成すればよい。
本実施形態に係る水晶振動子1においては、ベース部材30の外部電極35a,35bを介して、水晶振動素子10における一組の第1励振電極14a及び第2励振電極14bの間に交番電界を印加する。これにより、厚みすべり振動モードなどの所定の振動モードによって水晶片11の振動部が振動し、該振動に伴う共振特性が得られる。
(製造方法)
次に、図4及び図5を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る水晶振動子の製造方法について説明する。ここで、図4は、水晶振動子1の製造方法を示すフローチャートであり、図5は、蓋部材20にろう材50を配置する工程を説明する図である。
図4に示すように、まず、ベース部材30を準備する(S101)。具体的には、例えばアルミナ等の絶縁性セラミックである基体31に、内部電極33c及び外部電極35a〜35dを設ける。内部電極33c及び外部電極35a〜35dは、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、及び金(Au)を積層することによって、形成することができる。前述したように、内部電極33cは、基体31の第1主面32aにおいて封止枠37の内周の角部に設けられ、内部空間26に収納される。一方、外部電極35a〜35dは、基体31の第2主面32bの上に設けられ、内部空間26の外に配置される。
また、これに併せて、電極パッド33a,33b、ビア電極34a,34b、封止枠37などを含む各種の電極や孔41等を形成する。このようにして、図1から図3に示したベース部材30を準備することができる。
次に、蓋部材20にろう材50を配置する(S102)。具体的には、図5に示すように、蓋部材20の開口27は、蓋部材20の天面部21を平面視したときに矩形状を有しており、ろう材50を当該矩形状の角部に配置する。この角部は、ベース部材30及び蓋部材20を接合するときに、ベース部材30の内部電極33cに対応する位置である。
次に、あらかじめ準備した水晶振動素子10をベース部材30における基体31の第1主面32aに搭載する(S103)。具体的には、基体31の第1主面32aの電極パッド33a,33b上に導電性接着剤を塗布し、水晶振動素子10を搭載した状態で導電性接着剤を加熱して固化させる。こうして導電性接着剤が固化した導電性保持部材36a,36bによって、水晶振動素子10の接続電極16a,16bとベース部材30の電極パッド33a,33bとを電気的に接続する。また、導電性保持部材36a,36bによって水晶振動素子10が励振可能に保持される。水晶振動素子10は、第2励振電極14bがベース部材30の第1主面32aに対向するように、搭載される。
なお、水晶片の加工工程及び各種電極の形成工程は一般的であり、水晶振動素子10の構成は既に説明したとおりである。よって、水晶振動素子10を準備する工程は、その説明を省略する。
次に、水晶振動素子10及びろう材50が収容される内部空間26を形成するように、封止枠37及び接合部材40によって、ベース部材30と蓋部材20とを接合する(S104)。このように、ろう材50が密閉された内部空間26に収容されることにより、ろう材50による接合は、外部の湿度や腐食性ガス等の影響を受けにくくなり、経時変化を低減することができる。この場合、密閉された内部空間26が、大気より低い酸素濃度であるなど、ろう材50への活性度が大気より低い雰囲気であることが望ましい。
具体的には、ベース部材30の第1主面32aにおいて、封止枠37を全周に亘って設ける。封止枠37は、スクリーン印刷法によって設けた後、加熱して固化(仮固化)させる。そして、ガラス接着剤である接合部材40と蓋部材20とをベース部材30の封止枠37の上に載せ、再度加熱することによって封止枠37及び接合部材40を溶融させ、焼成(本焼成)させる。その結果、ベース部材30及び蓋部材20が接合される。このようにして、ベース部材30と蓋部材20とを接合することができる。
最後に、ろう材50の接合によって、ベース部材30と蓋部材20とを電気的に接続する(S105)。これにより、単なる接触によってベース部材30と蓋部材20とを電気的に接続する場合と比較して、接合強度を高くすることができ、例えば熱衝撃や機械的衝撃を受けても電気的な接続が解除されにくくなる。
具体的には、封止枠37及び接合部材40によって接合されたベース部材30及び蓋部材20を、加熱治具に設置して加熱し、蓋部材20に配置したろう材50を溶融させ、固化させる。このとき、ろう材50は蓋部材20から内部電極33cに濡れ広がり、内部電極33cと蓋部材20とを電気的に接続する。これにより、ベース部材30と蓋部材20との導通を容易に実現することができる。また、外部電極35dに接地電位が供給されることよって、蓋部材20を接地することができる。従って、蓋部材20に発生し得る浮遊容量を低減することができ、水晶振動素子10の周波数変動を防止することができる。
このようにして、ろう材50の接合によって、内部電極33cと蓋部材20とを電気的に接続することができる。
ろう材50の融点が、270℃以上で、かつ封止枠37及び接合部材40の融点以下である場合、前述した接合は、封止枠37及び接合部材40を溶融させることが好ましい。具体的には、ろう材50が金(Au)−錫(Sn)共晶合金で、その融点が280℃であるときに、ろう材50並びに封止枠37及び接合部材40の融点以下である250℃で5分間予備加熱した後、封止枠37及び接合部材40の融点、例えば300℃より高い310℃で5分間加熱し、封止枠37及び接合部材40を溶融させる。この場合、ろう材50も一緒に溶融し、内部電極33c及び蓋部材20が接合する。これにより、ベース部材30及び蓋部材20を接合する工程と、ベース部材30及び蓋部材20を電気的に結合する工程とを同時に行うことができる。従って、水晶振動子1の製造工程を簡略化することができる。
<第2実施形態>
次に、図6から図8を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る水晶振動子について説明する。なお、第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
図6は、本発明の第2実施形態に係る水晶振動子201の断面図である。図6は、図2と同一断面視の図である。図6に示す第2実施形態の構成例は、蓋部材220が平坦な板状の部材であり、ベース部材230が開口を含む箱形状を有する点で、図2に示した第1実施形態の構成例と相違する。
ベース部材230は、蓋部材220側に、内底面238a、対向面238b、及び内側面238cを有する。内底面238a及び対向面238bは、蓋部材220の第1主面222aに対向している。内底面238aは、蓋部材220側の中央部に位置する。内底面238aには、水晶振動素子210が搭載されている。対向面238bは、内底面238aを平面視したときに内底面238aの外側に位置し、枠形状を有している。内側面238cは、内底面238a及び対向面238bを繋ぐ面である。内側面238cの一部には、内部電極233cが設けられている。内部電極233cは、図示しない接続電極を介して外部電極235cに電気的に接続している。内部空間226は、内底面238a、対向面238b、及び内側面238cと、蓋部材220の第1主面222aとによって囲まれた空間である。
蓋部材220は、互いに対向する第1主面222a及び第2主面222bを有する。接合部材240は、ベース部材230の対向面238bと蓋部材220の第2主面222bとの間に位置している。接合部材240によって、ベース部材230及び蓋部材220が接合され、内部空間226が封止される。内部空間226には、水晶振動素子210及びろう材250が収容される。
(製造方法)
次に、図7及び図8を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る水晶振動子の製造方法について説明する。ここで、図7は、水晶振動子201の製造方法を示すフローチャートであり、図8は、ベース部材230にろう材250を配置する工程を説明する図である。
図7に示すように、まず、ベース部材230を準備する(S301)。具体的には、エッチング等によってベース部材230の内底面238a、対向面238b、及び内側面238cを形成する。その他の構成について、ベース部材230を準備する工程は、図4に示した第1実施形態のS101と同様であるため、その説明を省略する。
次に、ベース部材230にろう材250を配置する(S302)。具体的には、図8に示すように、ベース部材230の内部電極233cの表面において、開口縁側にろう材250を配置する。このように、内部電極233cの上にろう材250を配置することにより、内部電極233cと蓋部材220との電気的接続を容易に実現することができる。
次に、あらかじめ準備した水晶振動素子10をベース部材230の内底面238aに搭載する(S303)。
次に、水晶振動素子210及びろう材250が収容される内部空間326を形成するように、接合部材240によって、ベース部材230と蓋部材220とを接合する(S304)。具体的には、ベース部材230の対向面238bにおいて、樹脂接着剤である接合部材240を全周に亘って設ける。そして、蓋部材220を接合部材240の上に載せ、例えば200℃で10分間加熱することによって、接合部材240を溶融させ、固化させる。この加熱温度(200℃)は、ろう材250の融点(280℃)より低いため、この時点でろう材250は溶融しない。
最後に、ろう材250の接合によって、ベース部材230の内部電極233cと蓋部材220とを電気的に接続する(S305)。具体的には、接合部材240によって接合されたベース部材230及び蓋部材220を、ろう材250の融点より高い290℃で2分間加熱してろう材250を溶融させ、固化させる。このとき、ろう材250は内部電極233cから蓋部材220からに濡れ広がり、内部電極33c及び蓋部材220が接合される。
以上、本発明の例示的な実施形態について説明した。水晶振動子1では、水晶振動素子10と、ベース部材30と、ベース部材30とで形成された内部空間26に水晶振動素子10を収容するように、絶縁性を有する封止枠37及び接合部材40を介してベース部材30に接合されており、かつ導電性を有する、蓋部材20と、内部空間26に収容され、ベース部材30と蓋部材20とを電気的に接続するようにベース部材30と蓋部材20とに接合しているろう材50と、を備える。このように、ろう材50が内部空間26に収容されることにより、ろう材50による接合は、外部の湿度や腐食性ガス等の影響を受けにくくなり、経時変化を低減することができる。また、ろう材50が、ベース部材30と蓋部材20とを電気的に接続するようにベース部材30と蓋部材20とに接合していることにより、単なる接触によってベース部材30と蓋部材20とを電気的に接続する場合と比較して、接合強度を高くすることができ、例えば熱衝撃や機械的衝撃を受けても電気的な接続が解除されにくくなる。従って、ベース部材30と蓋部材20とを安定的に導通させることができる。
前述した水晶振動子1において、ベース部材30は、内部空間26の外に設けられる外部電極35a〜35dと、内部空間26に収容され、外部電極35cと電気的に接続される内部電極33cと、を含み、ろう材50は、内部電極33cと蓋部材20とを電気的に接続するようにベース部材30と蓋部材20とに接合している。これにより、ベース部材30と蓋部材20との導通を容易に実現することができる。また、外部電極35cに接地電位が供給されることよって、蓋部材20を接地することができる。従って、蓋部材20に発生し得る浮遊容量を低減することができ、水晶振動素子10の周波数変動を防止することができる。
前述した水晶振動子1において、内部空間26は、ベース部材30の第1主面32aを平面視したときに矩形状を有し、ろう材50は、矩形状の角部に設けられる。このように、当該矩形状の略中央で保持される水晶振動素子10に対して、ろう材50を矩形状の角部に設けることにより、ろう材50の接合によって水晶振動素子10に及ぼし得る影響を低減することができる。
前述した水晶振動子1において、ベース部材30は、水晶振動素子10に電気的に接続される電極パッド33a,33bを含み、ろう材50は、ベース部材30の第1主面32aを平面視したとき複数の角部のうちの電極パッド33a,33bから相対的に遠い角部に設けられる。これにより、電極パッド33a,33bを介する水晶振動素子10の導通に及ぼし得る影響を低減することができる。
前述した水晶振動子1において、蓋部材20の材料は、金属である。これにより、ろう材50による接合の際に、蓋部材20とろう材50との間で金属結合が生じて合金層が形成される。従って、蓋部材20の材料が金属以外である場合と比較して、ろう材50による接合強度を高めることができる。
前述した水晶振動子1において、封止枠37及び接合部材40の材料は、無機ガラスである。ここで、無機ガラスは、有機物系の樹脂接着剤と比較して、固化の際に放出される放出ガスが少ないという特徴を有する。これにより、放出ガスに起因した内部空間26の気圧の変化や、放出ガスの吸着による水晶振動素子10の周波数特性の変動を抑制することができる。また、無機ガラスは、樹脂接着剤と比較して気密性能が良好であるという特徴も有する。これにより、内部空間26の気密性を高めることができる。
前述した水晶振動子1において、ろう材50は、270℃以上かつ封止枠37及び接合部材40の融点以下の融点を有する。このように、ろう材50の融点が270℃以上であることにより、水晶振動子1を図示しない回路基板上に実装するときの加熱によって、ろう材50が再び溶融して接合が解除される可能性を低減することができる。また、ろう材50の融点が封止枠37及び接合部材40の融点以下であることにより、封止枠37及び接合部材40による接合の際に、ろう材50を溶融させて蓋部材20及びベース部材30を電気的に接続することができる。従って、水晶振動子1の製造工程を簡略化することができる。
また、水晶振動子1の製造方法では、ベース部材30を用意する工程と、ベース部材30又は導電性の蓋部材20の一方にろう材50を配置する工程と、水晶振動素子10及びろう材50が収容される内部空間26を形成するように、絶縁性の封止枠37及び接合部材40によって、ベース部材30と蓋部材20とを接合する工程と、ろう材50の接合によって、ベース部材30と蓋部材20とを電気的に接続する工程と、を含む。このように、ろう材50が内部空間26に収容されることにより、ろう材50による接合は、外部の湿度や腐食性ガス等の影響を受けにくくなり、経時変化を低減することができる。また、蓋部材20及びベース部材30を、ろう材50の接合によって電気的に接続することにより、単なる接触によってベース部材30と蓋部材20とを電気的に接続する場合と比較して、接合強度を高くすることができ、例えば熱衝撃や機械的衝撃を受けても電気的な接続が解除されにくくなる。従って、ベース部材30と蓋部材20とを安定的に導通させることができる。
前述した水晶振動子1の製造方法において、用意する工程は、内部空間26の外となる位置に外部電極35a〜35dを設けることと、外部電極35a〜35dと電気的に接続され、内部空間26に収容される位置に内部電極33cを設けることと、を含み、電気的に接続する工程は、ろう材50の接合によって、内部電極33cと蓋部材20とを電気的に接続することを含む。これにより、ベース部材30と蓋部材20との導通を容易に実現することができる。また、外部電極35dに接地電位が供給されることよって、蓋部材20を接地することができる。従って、蓋部材20に発生し得る浮遊容量を低減することができ、水晶振動素子10の周波数変動を防止することができる。
また、水晶振動子201の製造方法では、配置する工程は、内部電極233cの上にろう材250を配置することを含む。これにより、内部電極233cと蓋部材220との電気的接続を容易に実現することができる。
前述した水晶振動子1の製造方法において、ろう材50は、270℃以上かつ封止枠37及び接合部材40の融点以下の融点を有し、接合する工程は、封止枠37及び接合部材40を加熱して溶融させることを含む。これにより、ベース部材30及び蓋部材20を接合する工程と、ベース部材30及び蓋部材20を電気的に結合する工程とを同時に行うことができる。従って、水晶振動子1の製造工程を簡略化することができる。
なお、以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせが可能であることは言うまでもなく、これらも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1…水晶振動子、10…水晶振動素子、11…水晶片、12a…第1主面、12b…第2主面、14a…第1励振電極、14b…第2励振電極、15a,15b…引出電極、16a,16b…接続電極、20…蓋部材、21…天面部、22…側壁部、23…対向面、24…内面、25…外面、26…内部空間、27…開口、30…ベース部材、31…基体、32a…第1主面、32b…第2主面、33a…電極パッド、33b…電極パッド、33c…内部電極、34a,34b…ビア電極、35a,35b,35c,35d…外部電極、36a,36b…導電性保持部材、37…封止枠、40…接合部材、41…孔、42…ビア電極、50…ろう材、201…水晶振動子、210…水晶振動素子、220…蓋部材、222a…第1主面、222b…第2主面、226…内部空間、230…ベース部材、233c…内部電極、235d…外部電極、238a…内底面、238b…対向面、238c…内側面、240…接合部材、250…ろう材、326…内部空間。

Claims (6)

  1. 圧電振動素子と、
    主面を有する板形状であるベース部材と、
    前記ベース部材とで形成された内部空間に前記圧電振動素子を収容するように、絶縁性を有する接合部材を介して前記ベース部材に接合されており、かつ導電性を有し、かつ開口を含む箱形状を有する、蓋部材と、
    前記内部空間に収容され、前記ベース部材と前記蓋部材とを電気的に接続するように前記ベース部材と前記蓋部材とに接合しているろう材と、を備え、
    前記ベース部材は、前記内部空間の外に設けられる外部電極と、前記内部空間に収容され、前記外部電極と電気的に接続される内部電極と、を含み、
    前記内部電極は、前記ベース部材の主面上に設けられ、
    前記ろう材は、前記内部電極と前記蓋部材とを電気的に接続するように前記ベース部材と前記蓋部材の内側面とに接合し、前記内部電極の上に設けられる、
    圧電振動子。
  2. 前記内部空間は、前記ベース部材の主面を平面視したときに矩形状を有し、
    前記ろう材は、前記矩形状の角部に設けられる、
    請求項1に記載の圧電振動子。
  3. 前記ベース部材は、前記圧電振動素子に電気的に接続される電極パッドを含み、
    前記ろう材は、前記ベース部材の前記主面を平面視したとき複数の前記角部のうちの前記電極パッドから相対的に遠い角部に設けられる、
    請求項に記載の圧電振動子。
  4. 前記蓋部材の材料は、金属である、
    請求項1からのいずれか一項に記載の圧電振動子。
  5. 前記接合部材の材料は、無機ガラスである、
    請求項1からのいずれか一項に記載の圧電振動子。
  6. 前記ろう材は、270℃以上かつ前記接合部材の融点以下の融点を有する、
    請求項1からのいずれか一項に記載の圧電振動子。
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