JP6663263B2 - インクカートリッジの交換方法、吐出ヘッドへのインク充填方法および印刷装置 - Google Patents

インクカートリッジの交換方法、吐出ヘッドへのインク充填方法および印刷装置 Download PDF

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本発明は、インクカートリッジの交換方法および印刷装置に関する。
従来より、液室内のインク(液体)をノズルから吐出する吐出ヘッドを備える印刷装置が広く知られている。例えば、特許文献1には、液室に連通する第1のタンクおよび第2のタンクと、回収されたインク内の気体を脱気する脱気装置とを備え、第1のタンク内のインクを脱気装置で脱気して液室に供給すると共に液室内のインクを脱気装置で脱気して第2のタンクに回収したり、第2のタンク内のインクを脱気装置で脱気して液室に供給すると共に液室内のインクを脱気装置で脱気して第1のタンクに回収したりしている。これにより、液室に双方向のタンクから液体を供給可能な構成において、気泡除去性を向上させている。
特開2009−233972号公報
上述したように、吐出ヘッドのインク内の気泡が発生しないようにすることは、インクの吐出不良を防止するために重要な課題として考えられている。ここで、液室(吐出ヘッド)に連通する流路にインクを供給するインクカートリッジが着脱可能に構成された印刷装置において、インクカートリッジを交換した際に、インクカートリッジ内のインクを加圧して送り出すことで流路内の気泡を排出する場合がある。その場合、気泡と共にインクも排出されてしまい、インクが無駄に廃棄されてしまう。
本発明は、インクカートリッジの交換時におけるインクの廃棄ロスを低減させることを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のインクカートリッジの交換方法は、
インクを吐出する吐出ヘッドに設けられる第1および第2のインク流路に対し、着脱可能なインクカートリッジを交換するインクカートリッジの交換方法であって、
(a1)インクを受け入れ可能な第1のインクカートリッジが前記第1のインク流路に接続されると共にインクを収容した第2のインクカートリッジが前記第2のインク流路に接続された状態とするステップと、
(a2)前記第2のインクカートリッジ内を加圧して前記第2のインク流路を介してインクを前記吐出ヘッドに送り込むステップと、
(a3)前記吐出ヘッド内および前記各インク流路内の気泡が前記第1のインクカートリッジに排出されるまで前記第2のインクカートリッジ内を加圧するステップと、
を含むことを要旨とする。
本発明のインクカートリッジの交換方法は、インクを受け入れ可能な第1のインクカートリッジが第1のインク流路に接続されると共にインクを収容した第2のインクカートリッジが第2のインク流路に接続された状態とし、第2のインクカートリッジ内を加圧して第2のインク流路を介してインクを吐出ヘッドに送り込み、吐出ヘッド内および各インク流路内の気泡が第1のインクカートリッジに排出されるまで第2のインクカートリッジ内を加圧する。これにより、吐出ヘッド内および各インク流路内の気泡を排出する際に、気泡の排出に伴って第1のインク流路に排出されるインクを、第1のインクカートリッジを排出受けとして収容することができる。したがって、インクカートリッジの交換時におけるインクの廃棄ロスを低減させることができる。なお、第1のインクカートリッジは、使用済みでインクが殆ど空となったカートリッジなどとすることができ、第2のインクカートリッジは新たに供給するインクを収容したカートリッジなどとすることができる。
印刷装置10の構成の概略を示す構成図。 インクカートリッジCを交換する様子の一例を示す説明図。 インクカートリッジCを交換する様子の一例を示す説明図。 インクカートリッジCを交換する様子の変形例を示す説明図。 インクカートリッジCを交換する様子の変形例を示す説明図。
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、印刷装置10の構成の概略を示す構成図である。
印刷装置10は、図1に示すように、インクを吐出する吐出ヘッド12と、吐出ヘッド12にインクを供給するインクカートリッジC内を加圧する加圧ポンプ18と、加圧ポンプ18の加圧経路を切り替える切替バルブ19と、作業者による各種操作指示が可能な操作パネル22と、装置全体を制御する制御装置20とを備える。印刷装置10は、図示しない搬送装置により搬送された対象物Oに対し、例えば金属ナノ粒子等の導電性粒子が分散剤に分散された導電性粒子含有インクなどのインクを、吐出ヘッド12から吐出することにより印刷を行う。
吐出ヘッド12は、図示しない圧電素子の駆動によりインクを吐出する複数のノズル11を有する。また、吐出ヘッド12は、インクを貯留するインクカートリッジCが着脱可能に接続される第1のインク流路14および第2のインク流路16の2つのインク流路(インク供給路)が設けられている。第1のインク流路14は、吐出ヘッド12の図1中の左端近傍に設けられており、インク流路の途中に第1の開閉バルブ15を有する。第2のインク流路16は、吐出ヘッド12の図1中の右端近傍に設けられており、インク流路の途中に第2の開閉バルブ17を有する。
加圧ポンプ18は、各インク流路に接続されたインクカートリッジC内を加圧することにより、インクカートリッジCのインクを吐出ヘッド12(各インク流路)に送り込むよう構成されている。加圧ポンプ18の加圧経路は、切替バルブ19により、第1のインク流路14側の加圧経路か、第2のインク流路16側の加圧経路のいずれかに切り替えられる。このため、加圧ポンプ18は、第1のインク流路14に接続されたカートリッジCと、第2のインク流路16に接続されたカートリッジCとを別々に加圧可能となっている。なお、加圧ポンプ18が、第1のインク流路14に接続されたカートリッジCと、第2のインク流路16に接続されたカートリッジCとを同時に加圧可能に構成してもよい。
操作パネル22は、図示は省略するが、加圧ポンプ18の作動ボタンや停止ボタン、切替バルブ19の経路切替スイッチ、印刷装置10の印刷ボタンや停止ボタンなどを備える。このため、作業者は、操作パネル22を操作することにより、加圧ポンプ18の作動や作動の停止、加圧経路として第1のインク流路14側か第2のインク流路16側のいずれかの選択、印刷装置10の印刷や印刷の停止などを指示することができる。
制御装置20は、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、ROMやHDD、RAM、入出力ポートなどを備える。制御装置20は、操作パネル22に対する作業者の操作指示を入力ポートを介して入力する。また、制御装置20は、図示しない搬送装置への制御信号や吐出ヘッド12への制御信号、加圧ポンプ18への制御信号、切替バルブ19への制御信号などを出力ポートを介して出力する。
次に、こうして構成された印刷装置10のインクカートリッジCの交換について説明する。図2,図3は、インクカートリッジCを交換する様子の一例を示す説明図である。なお、図中の着色部分がインクを示す。図2(a)は、第1のインク流路14に接続されたインクカートリッジC1のインクが殆ど空となっている様子を示す。このインクカートリッジC1は、例えば、使用済みのカートリッジとすることができる。なお、吐出ヘッド12のインクが十分に残存している様子を示すが、吐出ヘッド12のインクが殆ど空となっていてもよい。また、インクカートリッジC2は、吐出ヘッド12にインクを供給するために用意された新たなカートリッジであり、所定量のインクが収容されている。なお、インクカートリッジC2にインクが満タンに収容されていてもよい。
まず、作業者は、インクカートリッジC1を第1のインク流路14に接続したまま、インクカートリッジC2を第2のインク流路16に接続して、第2の開閉バルブ17を開く(図2(b))。これにより、空のインクカートリッジC1が第1のインク流路14に接続されると共に新たなインクカートリッジC2が第2のインク流路16に接続され、第1の開閉バルブ15および第2の開閉バルブ17が開いた状態となる。このとき、第2のインク流路16において第2の開閉バルブ17よりも上側(インクカートリッジC2の接続側)は、気泡が残存した状態となっている。このような気泡が吐出ヘッド12に入り込むと、ノズル11からのインクの吐出不良などが生じることがある。このため、インクカートリッジCの交換は、気泡を除去しながら行う必要がある。
次に、作業者は、操作パネル22を操作してインクカートリッジC2内の加圧を指示する。この指示を受けた制御装置20は、インクカートリッジC2内を加圧するよう切替バルブ19を切り替えると共に加圧ポンプ18を駆動させる。これにより、インクカートリッジC2のインクが第2のインク流路16を通って吐出ヘッド12に送り込まれることになる(図2(c))。また、これに伴って第2のインク流路16に残存していた気泡が吐出ヘッド12に送り込まれる。
そして、作業者は、第2のインク流路16に残存していた気泡や吐出ヘッド12内の気泡が第1のインク流路14を通ってインクカートリッジC1に全て排出されると(図2(d))、操作パネル22を操作して加圧ポンプ18の停止を指示する。これにより、インクカートリッジC2内の加圧が終了する(図2(e))。このように、作業者は、気泡がインクカートリッジC1に排出されるまで、加圧ポンプ18を駆動させ続けるのである。なお、インクカートリッジC1には、気泡の排出に伴ってインクも排出されることになる。ここで、インクカートリッジC1は、上述したように殆ど空となっているため、インクを受入可能となっている。このため、気泡と共に排出されるインクは、インクカートリッジC1をインク受けとして貯留されるから、気泡の排出に伴ってインクが無駄に廃棄されるのを防止することができる。
こうしてインクカートリッジC1に気泡(インクを含む)が排出されると、作業者は、操作パネル22を操作してインクカートリッジC1内の加圧を指示する。この指示を受けた制御装置20は、インクカートリッジC1内を加圧するよう切替バルブ19を切り替えると共に加圧ポンプ18を駆動させる。これにより、インクカートリッジC1に排出されたインクが再び吐出ヘッド12に送り込まれることになる(図3(a),(b))。このとき、インクカートリッジC1内で下方に位置するインクから吐出ヘッド12に送り込まれ、排出された気泡(インクカートリッジC1内の空気)はインクカートリッジC1内に留まることになる。そして、作業者は、インクカートリッジC1にインクがなくなると、操作パネル22を操作して加圧ポンプ18の停止を指示すると共に第1のバルブ15を閉じる(図3(c))。これにより、インクカートリッジC1内の加圧が終了する。こうして気泡の排出に伴って排出されたインクが吐出ヘッド12に戻ると、作業者は、インクカートリッジC1を取り外して(図3(d))、インクカートリッジCの交換作業を終了する。なお、この交換作業の後に印刷が行われて、インクカートリッジC2が殆ど空となった場合、作業者は、そのインクカートリッジC2を第2のインク流路16に接続したまま、インクが収容された新たなインクカートリッジC1を第1のインク流路14に接続した状態として、同様にインクカートリッジCの交換を行うことができる。即ち、第1のインク流路14に接続されたインクカートリッジC1と、第2のインク流路16に接続されたインクカートリッジC2とを交互に交換しながら使用していくものとなる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の吐出ヘッド12が本発明の吐出ヘッドに相当し、第1のバルブ15を有する第1のインク流路14が第1のインク流路に相当し、第2のバルブ17を有する第2のインク流路16が第2のインク流路に相当し、インクカートリッジC1が第1のインクカートリッジに相当し、インクカートリッジC2が第2のインクカートリッジに相当する。
以上説明した本実施形態のインクカートリッジの交換方法は、空のインクカートリッジC1が第1のインク流路14に接続されると共にインクを収容したインクカートリッジC2が第2のインク流路16に接続され、第1のバルブ15および第2のバルブ17を開いた状態として、各インク流路内および吐出ヘッド12内の気泡がインクカートリッジC1に排出されるまで、インクカートリッジC2内を加圧してインクを吐出ヘッド12内に送り込む。このため、気泡を排出する際に気泡と共に排出されるインクをインクカートリッジC1に収容することができるから、インクの廃棄ロスを低減することができる。
また、インクカートリッジの交換方法は、気泡がインクカートリッジC1に排出されると、インクカートリッジC1内を加圧して、インクカートリッジC1に収容されたインクを吐出ヘッド12(インクカートリッジC2)に戻す。このため、インクカートリッジC1に排出されたインクを印刷に用いることができ、廃棄ロスを確実に低減することができる。
また、本実施形態の印刷装置10は、インクを吐出する吐出ヘッド12を備えるものであって、吐出ヘッド12に設けられインクカートリッジCを着脱可能な第1のインク流路14と、吐出ヘッド12に設けられインクカートリッジCを着脱可能な第2のインク流路16と、第1のインク流路14または第2のインク流路16に接続されたインクカートリッジC内を加圧する加圧ポンプ18(加圧装置)と、インクを受け入れ可能なインクカートリッジC1が第1のインク流路14に接続されると共にインクを収容したインクカートリッジC2が第2のインク流路16に接続された状態で、インクカートリッジC2内を加圧して第2のインク流路16を介してインクを吐出ヘッド12に送り込み、吐出ヘッド12内および各インク流路内の気泡をインクカートリッジC1に排出するよう加圧ポンプ18を制御する制御装置20と、を備える。このため、印刷装置10は、上述したインクカートリッジの交換方法を行うことができるから、インクカートリッジの交換時におけるインクの廃棄ロスを低減させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、インクカートリッジC1への気泡の排出に伴って排出されたインクを吐出ヘッド12(インクカートリッジC2)に戻しインクカートリッジC1を取り外してから印刷を行うものとしたが、これに限られるものではない。例えば、インクカートリッジC1を印刷中に取り外してもよいし、図3に代えて図4に示す変形例のようにしてもよい。この変形例では、図2(e)でインクカートリッジC2内の加圧を終了した後に、作業者は、インクカートリッジC1を第1のインク流路14に接続したまま、第2のインク流路16の第2のバルブ17を閉じて、操作パネル22を操作して印刷開始を許可する。これにより、印刷装置10は、ノズル11からインクを吐出して印刷を開始する(図4(a))。
印刷装置10は、印刷の進行によって吐出ヘッド12のインクが減少する分を、第1のインク流路14に接続されたインクカートリッジC1からのインクを供給により補う。このため、印刷の進行に伴って、インクカートリッジC1のインクが減少していくことになる(図4(b))。そして、インクカートリッジC1のインクが殆ど空になると、作業者は、第1のバルブ15を閉じると共に第2のバルブ17を開き(図4(c))、インクカートリッジC1を取り外して(図4(d))、インクカートリッジCの交換を終了する。なお、インクカートリッジC1を取り外した以降は、印刷装置10は、インクカートリッジC2からインクを供給しながら印刷を行う。
このように、この変形例では、気泡がインクカートリッジC1に排出されると、第2のインク流路16の第2のバルブ17を閉じることにより吐出ヘッド12とインクカートリッジC2との連通を遮断して、第1のインク流路14の第1のバルブ15を開いたまま吐出ヘッド12のノズル11からインクを吐出して印刷を行うことにより、インクカートリッジC1に排出されたインクを吐出ヘッド12に供給していく。そして、インクカートリッジC1からのインクの供給が終了すると、作業者は、第1のインク流路14の第1のバルブ15を閉じると共に第2のインク流路16の第2のバルブ17を開いた状態として、インクカートリッジC1を取り外す。これにより、気泡の排出に伴ってインクカートリッジC1に排出されたインクを印刷に用いることができるから、インクの廃棄ロスを確実に低減させることができる。また、インクカートリッジC1に一旦排出されたインクがインクカートリッジC2に戻ることがないから、吐出ヘッド12のインク内の粗大粒子や凝集物などの異物がインクカートリッジC2に流入するのを防止することができる。
また、図2に代えて図5に示す変形例のようにしてもよい。この変形例では、作業者は、インクカートリッジCの交換作業を始める際に、インクカートリッジC1を一旦第1のインク流路14から取り外す。そして、作業者は、インクカートリッジC1と第1のインク流路14との間に、インク内の粗大粒子や凝集物などの異物を捕捉可能なフィルタFを挟んで、再度インクカートリッジC1を取り付ける。このため、図2(b)と異なり、第1のインク流路14とインクカートリッジC1との間にフィルタFが配置される(図5(a))。ここで、導電性粒子を含む導電性粒子含有インクの場合、時間の経過や温度の変化などによってインクが凝集し易いことから、粗大粒子や凝集物などの異物を除去する必要がある。そして、作業者は、実施形態と同様に、加圧ポンプ18によりインクカートリッジC2内を加圧して気泡をインクカートリッジC1に排出していく(図5(b),(c))。また、この変形例では、作業者は、気泡だけでなく、吐出ヘッド12内のインクがインクカートリッジC1に排出されるまで、加圧ポンプ18を駆動させ続ける(図5(d))。インクはフィルタFを通ってインクカートリッジC1に排出されるから、インク内の粗大粒子や凝集物などの異物がフィルタFに捕捉されることになる。
そして、作業者は、フィルタFを取り外してから(図5(e))、加圧ポンプ18によりインクカートリッジC1内を加圧してインクカートリッジC1に排出されたインクを吐出ヘッド12に送り込む(図5(f),(g))。このとき、粗大粒子や凝集物などの異物を捕捉したフィルタFは取り外されているから、異物が吐出ヘッド12に戻ることはなく、異物を除去することができる。この後は、図3のように、インクカートリッジC1の全てのインクを吐出ヘッド12(インクカートリッジC2)に戻してから、印刷装置10が印刷を開始するものとしてもよい。あるいは、変形例の図4のように、インクカートリッジC1に排出されたインクを吐出ヘッド12に供給しながら印刷装置10が印刷を行い、インクカートリッジC1からのインクの供給が終了すると、インクカートリッジC2からの供給に切り替えるものとしてもよい。
このように、この変形例では、作業者は、インク内の異物を捕捉可能なフィルタFがインクカートリッジC1と第1のインク流路14との間に配置された状態で、インクカートリッジC1をインク流路14に接続する。また、吐出ヘッド12内および各インク流路内の気泡がフィルタFを介してインクカートリッジC1に排出されるまでインクカートリッジC2内を加圧した以降も、インクカートリッジC2内を加圧してインクをフィルタFを介してインクカートリッジC1に排出させてから、フィルタFを取り外す。これにより、気泡の排出に伴ってインクと共に排出される異物をフィルタFで捕捉することができる。また、このように、インクカートリッジCの交換時に異物を捕捉するものとしても、インクの廃棄ロスを低減させることができる。
この変形例では、吐出ヘッド12内のインクをすべてインクカートリッジC1に排出するものとしたが、これに限られず、少なくとも吐出ヘッド12内の一部のインクをフィルタFを通してインクカートリッジC1に排出するものであればよい。
上述した実施形態では、インクが金属ナノ粒子等の導電性粒子を含む導電性粒子含有インクであるものを例示したが、これに限られず、粒子が溶剤の中に分散した顔料インクであればよいし、粒子を含まない染料インクなどとしてもよい。
上述した実施形態では、第1のインク流路14と第2のインク流路16とが吐出ヘッド12の両端に設けられるものとしたが、これに限られず、気泡の排出が可能であれば第1のインク流路14と第2のインク流路16とが吐出ヘッド12の一端側に設けられるものなどとしてもよい。
上述した実施形態では、作業者がインクカートリッジCのインクの残量に基づいて加圧ポンプ18を停止したが、これに限られるものではない。例えば、インクカートリッジのインクの残量を検出するセンサなどを設けておき、センサの検出値に基づいて制御装置20が加圧ポンプ18を自動停止するものなどとしてもよい。また、インクカートリッジCの着脱も作業者によるものに限られず、インクカートリッジCを自動で着脱可能な着脱装置を用いるものなどとしてもよい。即ち、インクカートリッジを作業者の手作業によらず自動で交換する際に、上述した実施形態のカートリッジ交換方法を用いるものとしてもよい。
上述した実施形態では、加圧ポンプ18を使用する態様を例示したが、これに限られず、減圧ポンプを使用する態様としてもよい。この場合、加圧ポンプ18を用いたインクカートリッジC内の加圧に代えて、減圧ポンプを用いて反対側(加圧する場合と反対側)のインクカートリッジC内を減圧するものなどとすればよく、例えば、インクカートリッジC2内を加圧するのに代えてインクカートリッジC1内を減圧するものなどとすればよい。減圧ポンプを使用する態様としても、加圧ポンプを使用する態様の本実施形態と同様の効果を奏するものとなる。
本発明は、インクカートリッジを備える印刷装置に利用可能である。
10 印刷装置、11 ノズル、12 吐出ヘッド、14 第1のインク流路、15 第1のバルブ、16 第2のインク流路、17 第2のバルブ、18 加圧ポンプ、19 切替バルブ、20 制御装置、22 操作パネル、C,C1,C2 インクカートリッジ、F フィルタ、O 対象物。

Claims (5)

  1. インクを吐出する吐出ヘッドに設けられる第1および第2のインク流路に対し、着脱可能なインクカートリッジを交換するインクカートリッジの交換方法であって、
    (a1)インクを受け入れ可能な第1のインクカートリッジが前記第1のインク流路に接続されると共にインクを収容した第2のインクカートリッジが前記第2のインク流路に接続された状態とするステップと、
    (a2)前記第2のインクカートリッジ内を加圧して前記第2のインク流路を介してインクを前記吐出ヘッドに送り込むステップと、
    (a3)前記吐出ヘッド内および前記各インク流路内の気泡が前記第1のインクカートリッジに排出されるまで前記第2のインクカートリッジ内を加圧するステップと、
    (b1)前記ステップ(a3)の後で、前記第1のインクカートリッジ内を加圧して前記第1のインクカートリッジへの気泡の排出に伴って排出されたインクを前記第1のインク流路を介して前記吐出ヘッドに戻すステップと、
    (b2)前記第1のインクカートリッジのインクを前記吐出ヘッドに戻した後、前記第1のカートリッジを取り外すステップと、
    を含むインクカートリッジの交換方法。
  2. インクを吐出する吐出ヘッドに設けられる第1および第2のインク流路に対し、着脱可能なインクカートリッジを交換するインクカートリッジの交換方法であって、
    (a1)インクを受け入れ可能な第1のインクカートリッジが前記第1のインク流路に接続されると共にインクを収容した第2のインクカートリッジが前記第2のインク流路に接続された状態とするステップと、
    (a2)前記第2のインクカートリッジ内を加圧して前記第2のインク流路を介してインクを前記吐出ヘッドに送り込むステップと、
    (a3)前記吐出ヘッド内および前記各インク流路内の気泡が前記第1のインクカートリッジに排出されるまで前記第2のインクカートリッジ内を加圧するステップと、
    (c1)前記ステップ(a3)の後で、前記吐出ヘッドと前記第2のカートリッジとの連通を遮断するステップと、
    (c2)前記吐出ヘッドからインクを吐出して印刷を行う際に、前記第1のインクカートリッジへの気泡の排出に伴って排出されたインクを前記第1のインク流路を介して前記吐出ヘッドに供給していくステップと、
    (c3)前記第1のインクカートリッジからのインクの供給が終了すると、前記第1のインクカートリッジを取り外すステップと、
    を含むインクカートリッジの交換方法。
  3. インクを吐出する吐出ヘッドに設けられる第1および第2のインク流路に対し、着脱可能なインクカートリッジを交換するインクカートリッジの交換方法であって、
    (a1)インクを受け入れ可能な第1のインクカートリッジが前記第1のインク流路に接続されると共にインクを収容した第2のインクカートリッジが前記第2のインク流路に接続された状態とするステップと、
    (a2)前記第2のインクカートリッジ内を加圧して前記第2のインク流路を介してインクを前記吐出ヘッドに送り込むステップと、
    (a3)前記吐出ヘッド内および前記各インク流路内の気泡が前記第1のインクカートリッジに排出されるまで前記第2のインクカートリッジ内を加圧するステップと、
    (d1)前記ステップ(a1)において、インク内の異物を捕捉可能なフィルタが前記第1のインクカートリッジと前記第1のインク流路との間に配置された状態で、前記第1のインクカートリッジを前記第1のインク流路に接続させるステップと、
    (d2)前記ステップ(a3)において、前記吐出ヘッド内および前記各インク流路内の気泡が前記フィルタを介して前記第1のインクカートリッジに排出されるまで前記第2のインクカートリッジ内を加圧した以降も、前記第2のカートリッジ内を加圧してインクを前記フィルタを介して前記第1のインクカートリッジに排出させてから、前記フィルタを取り外すステップと、
    を含むインクカートリッジの交換方法。
  4. 第1および第2のインク流路が設けられ、インクを吐出する吐出ヘッドへのインク充填方法であって、
    (a1)インクを受け入れ可能な第1のインクカートリッジが前記第1のインク流路に接続されると共にインクを収容した第2のインクカートリッジが前記第2のインク流路に接続された状態とするステップと、
    (a2)前記第2のインクカートリッジ内を加圧して前記第2のインク流路を介してインクを前記吐出ヘッドに送り込むステップと、
    (a3)前記吐出ヘッド内および前記各インク流路内の気泡が前記第1のインクカートリッジに排出されるまで前記第2のインクカートリッジ内を加圧するステップと、
    (b1)前記ステップ(a3)の後で、前記第1のインクカートリッジ内を加圧して前記第1のインクカートリッジへの気泡の排出に伴って排出されたインクを前記第1のインク流路を介して前記吐出ヘッドに戻すステップと、
    を含む吐出ヘッドへのインク充填方法。
  5. インクを吐出する吐出ヘッドを備える印刷装置であって、
    前記吐出ヘッドに設けられ、インクカートリッジを着脱可能な第1のインク流路と、
    前記吐出ヘッドに設けられ、インクカートリッジを着脱可能な第2のインク流路と、
    前記第1のインク流路または前記第2のインク流路に接続されたインクカートリッジ内を加圧する加圧装置と、
    インクを受け入れ可能な第1のインクカートリッジが前記第1のインク流路に接続されると共にインクを収容した第2のインクカートリッジが前記第2のインク流路に接続された状態で、前記第2のインクカートリッジ内を加圧して前記第2のインク流路を介してインクを前記吐出ヘッドに送り込み、前記吐出ヘッド内および前記各インク流路内の気泡を前記第1のインクカートリッジに排出されるまで前記第2のインクカートリッジ内を加圧し、その後で前記第1のインクカートリッジ内を加圧して前記第1のインクカートリッジへの気泡の排出に伴って排出されたインクを前記第1のインク流路を介して前記吐出ヘッドに戻すよう前記加圧装置を制御する制御装置と、
    を備える印刷装置。
JP2016055857A 2016-03-18 2016-03-18 インクカートリッジの交換方法、吐出ヘッドへのインク充填方法および印刷装置 Active JP6663263B2 (ja)

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