JP6661240B2 - モータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸を収容するハウジングを備えたモータ装置に関する。
従来、自動車等の車両に搭載されるワイパ装置の駆動源には、小型でありながら大きな出力が可能な減速機構付きのモータ装置が用いられている。これにより、車両への搭載性を向上させて、ひいては小型車両から大型車両まで適用することができる。このような減速機構付きのモータ装置には、例えば、特許文献1および特許文献2に記載された技術がある。
特許文献1に記載されたモータ(モータ装置)では、モータ軸(回転軸)に軸受が固定され、軸受がギヤケース(ハウジング)の軸受支持部に装着されている。具体的には、軸受は、内レース,外レースおよび球を備え、内レースがモータ軸に固定され、外レースが軸受支持部に装着されている。そして、外レースは、モータ軸の軸方向と交差する方向から装着される固定プレート(プレート部材)で押さえ付けられている。
また、特許文献2に記載された駆動ユニット(モータ装置)においても、可動子軸(回転軸)が第2の軸受により支承され、この第2の軸受が伝動装置ケーシング(ハウジング)に固定されている。具体的には、第2の軸受においても、内レース,外レースおよび球を備え、内レースが可動子軸に固定され、外レースが受容孔に押し込まれている。そして、外レースは、可動子軸の軸方向と交差する方向から装着される保持部(プレート部材)で押さえ付けられている。
特開2010−193644号公報 特表2002−525005号公報
上述の特許文献1および特許文献2に記載されたモータ装置では、何れも回転軸の軸方向と交差する方向から、軸受とハウジングとの間にプレート部材を真っ直ぐに圧入している。そして、このとき、プレート部材の圧入部分は、軸受の略半径寸法に相当する比較的長い距離を擦れながら移動する(図11および図12の比較例を参照)。
したがって、プレート部材の軸受およびハウジングに対する圧入距離が長いため、プレート部材等が削れてしまい、この削れカスがハウジング内に残留するという問題を生じ得る。そして、削れカスがハウジング内に残留した場合には、例えば、削れカスがギヤ機構等に噛み込んでしまい、ひいてはモータ装置が動作不良を起こす虞があった。また、プレート部材等が削れてしまうので、当該プレート部材のハウジングに対する固定強度が製品毎にばらつき、モータ騒音が大きくなる等の問題も生じ得る。
本発明の目的は、プレート部材等が削れないようにして、動作不良の発生やモータ騒音の増大を抑制することができるモータ装置を提供することにある。
本発明の一態様では、回転軸を収容するハウジングを備えたモータ装置であって、前記回転軸に装着される軸受と、前記ハウジングの底壁に設けられ、前記回転軸の軸方向と交差する方向に延在され、前記回転軸の軸方向から前記軸受が収容される軸受収容部と、前記底壁に設けられ、前記回転軸の軸方向と交差する方向に延在され、前記回転軸の軸方向から前記軸受収容部と対向される対向壁と、前記軸受と前記対向壁との間に装着され、前記軸受の前記軸受収容部からの脱落を防止するプレート部材と、前記プレート部材の一側面に設けられ、前記軸受に当接される突起部と、前記対向壁の長手方向先端側に設けられ、前記対向壁の長手方向基端側とは反対側に向かうに連れて徐々に前記軸受との距離が長くなる傾斜壁と、前記対向壁と前記傾斜壁との間に設けられる角部と、を有し、前記突起部および前記角部が、前記回転軸の回転中心よりも前記底壁寄りの部分に配置されている。
本発明の他の態様では、前記突起部が、前記軸受と前記対向壁との間に挟持されている。
本発明の他の態様では、前記軸受が、前記軸受収容部の長手方向基端側と前記突起部との間に挟持されている。
本発明の他の態様では、前記軸受は、内輪,外輪および鋼球を備えた玉軸受であり、前記内輪が前記回転軸に固定され、前記外輪が前記軸受収容部と前記突起部との間に配置されている。
本発明の他の態様では、前記回転軸に、減速機構を形成するウォームが設けられ、前記回転軸は、前記軸受により軸方向への移動が規制されている。
本発明の他の態様では、前記ハウジングに、コイルが巻装されたステータが固定され、前記ステータの内側に、前記回転軸および永久磁石を備えたロータが回転自在に設けられている。
本発明によれば、プレート部材の一側面に、軸受に当接される突起部を設け、対向壁の長手方向先端側に、対向壁の長手方向基端側とは反対側に向かうに連れて徐々に軸受との距離が長くなる傾斜壁を設け、対向壁と傾斜壁との間に、角部を設け、突起部および角部を、回転軸の回転中心よりも底壁寄りの部分に配置している。
これにより、プレート部材の軸受およびハウジングに対する圧入距離を短くすることができ、ひいてはプレート部材等の削れを抑制し、微小な変形に留めることができる。したがって、削れカスの発生に起因したモータ装置の動作不良やモータ騒音の増大等を、確実に抑えることが可能となる。
ブラシレスワイパモータの車両への搭載図である。 ブラシレスワイパモータを出力軸側から見た平面図である。 減速機構収容部の内部構造を示す斜視図である。 図3のA−A線に沿う部分拡大断面図である。 図4のB−B線に沿うハウジングの断面図である。 ストッパプレートの詳細構造を説明する斜視図である。 図4の破線円C部の拡大断面図である。 カバー部材,基板,基板カバーを示す分解斜視図である。 ストッパプレートの装着手順(本発明)を示す図4に対応した断面図である。 ストッパプレートの装着手順(本発明)を回転軸の軸方向から見た概要図である。 ストッパプレートの装着手順(比較例)を示す図9に対応した断面図である。 ストッパプレートの装着手順(比較例)を回転軸の軸方向から見た概要図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1はブラシレスワイパモータの車両への搭載図を、図2はブラシレスワイパモータを出力軸側から見た平面図を、図3は減速機構収容部の内部構造を示す斜視図を、図4は図3のA−A線に沿う部分拡大断面図を、図5は図4のB−B線に沿うハウジングの断面図を、図6はストッパプレートの詳細構造を説明する斜視図を、図7は図4の破線円C部の拡大断面図を、図8はカバー部材,基板,基板カバーを示す分解斜視図を、図9はストッパプレートの装着手順(本発明)を示す図4に対応した断面図を、図10はストッパプレートの装着手順(本発明)を回転軸の軸方向から見た概要図を、図11はストッパプレートの装着手順(比較例)を示す図9に対応した断面図を、図12はストッパプレートの装着手順(比較例)を回転軸の軸方向から見た概要図をそれぞれ示している。
図1に示すように、自動車等の車両10の前方側には、フロントウィンドシールド11が設けられている。そして、車両10のフロントウィンドシールド11の前端部分には、フロントウィンドシールド11に付着した雨水や埃等を払拭するワイパ装置12が搭載されている。ワイパ装置12は、運転席側および助手席側で対となったワイパ部材13を備え、さらに1つのブラシレスワイパモータ(モータ装置)20を備えている。ブラシレスワイパモータ20は、リンク機構14を介して各ワイパ部材13の基端側に連結され、これにより、各ワイパ部材13の先端側に設けられた各ワイパブレード15が、フロントウィンドシールド11上で揺動駆動される。
ブラシレスワイパモータ20は、所定の制御ロジックに基づいて、正回転と逆回転とを交互に行う正逆回転式のワイパモータ(リバーシングワイパモータ)となっている。よって、ブラシレスワイパモータ20が図中矢印Rに示すように正逆回転を繰り返すことで、リンク機構14が図中矢印S方向に揺動され、各ワイパブレード15が、各払拭範囲16上をそれぞれ往復払拭動作する。これにより、フロントウィンドシールド11に付着した雨水や埃等が払拭される。
図2ないし図8に示すように、ブラシレスワイパモータ20は、減速機構付きのワイパモータであり、モータ60および減速機構70を収容するハウジング30と、ハウジング30の第1開口部OP(図3参照)を閉塞するカバー部材40(図8参照)と、ハウジング30の第2開口部(図示せず)を閉塞するモータカバー50とを備えている。そして、これらのハウジング30,カバー部材40およびモータカバー50は、互いに組み立てられた状態で、ブラシレスワイパモータ20の外郭を形成する。
ハウジング30は、溶融したアルミ材料等を鋳造成形することで所定形状に形成され、有底の略バスタブ形状に形成された減速機構収容部31を備えている。また、ハウジング30は、減速機構収容部31に一体に設けられ、有底の略円筒形状に形成されたモータ固定部32を備えている。このように、ハウジング30には、減速機構収容部31とモータ固定部32とが一体成形されており、減速機構収容部31の方がモータ固定部32よりも大きく、ハウジング30の殆どの部分を減速機構収容部31が占めている。また、図3に示すように、減速機構収容部31の深さ方向(図中上下方向)とモータ固定部32の深さ方向(図中左右方向)とは、互いに直交(交差)している。
図4に示すように、モータ固定部32の軸方向一側(図中右側)は、減速機構収容部31の側壁31bに連結されている。よって、モータ固定部32の軸方向一側が連結された側壁31bの部分は、モータ固定部32の底壁を形成する。そして、減速機構収容部31の側壁31b(モータ固定部32の底壁)には、モータ60(図2参照)の回転軸64が貫通する第1貫通孔31eと、モータ60を形成するターミナルホルダ62のモータ側端子部62a(図3参照)が貫通する第2貫通孔31fと、が形成されている。
モータ固定部32の軸方向他側、つまりモータ固定部32の軸方向に沿う減速機構収容部31側とは反対側には、第2開口部が形成されており、この第2開口部を介してモータ固定部32の内部にモータ60が組み付けられる。より具体的には、図2に示すように、モータ60を形成するステータ61が、モータ固定部32の径方向内側に固定され、モータ固定部32に固定されたステータ61の径方向内側に、ロータ63が回転自在に収容される。なお、ステータ61の軸方向一側(図中右側)の略半分が、モータ固定部32の径方向内側に圧入されている。
モータ固定部32の軸方向他側には、径方向外側に膨出された環状のフランジ部32aが一体に設けられている。このフランジ部32aには、モータカバー50の軸方向に沿う底部51側とは反対側に設けられた環状のカバーフランジ52が突き合わされている。そして、フランジ部32aおよびカバーフランジ52は、一対の締結ねじS1(図示では1つのみ示す)を介して互いに固定されている。これにより、ステータ61の軸方向他側(図中左側)の略半分が、モータカバー50によって覆われる。なお、ステータ61はモータカバー50に対して非接触の状態となっている。よって、モータカバー50をモータ固定部32に対して容易に装着することができる。
ここで、モータカバー50は、プラスチック等の樹脂材料により有底筒状に形成され、略円盤状に形成された底部51と、径方向外側に膨出された環状のカバーフランジ52と、を備えている。そして、カバーフランジ52とフランジ部32aとの間には、シール剤等の密封部材が介在されている。これにより、モータ60が被水するのを防止している。
モータ60は、モータ固定部32の径方向内側に固定されたステータ61を備えている。ステータ61は、磁性体である鋼板を複数枚積層することで略筒状に形成され、その径方向内側には、複数のティース(図示せず)が設けられている。そして、これらのティースには、U相,V相,W相のコイル(図示せず)が、例えば、デルタ結線等の巻き方で巻装されている。
また、ステータ61の軸方向一側には、図3に示すように、プラスチック等の樹脂材料よりなるターミナルホルダ62が装着されている。このターミナルホルダ62は、ステータ61に巻装された三相のコイルを集約するとともに、これらのコイルの端部を外部に引き出す役割を果たしている。ターミナルホルダ62は、モータ側端子部62aを備え、このモータ側端子部62aは、減速機構収容部31の側壁31bに設けられた第2貫通孔31f(図4および図5参照)を貫通している。これにより、モータ固定部32の外部(減速機構収容部31の内部)に、三相のコイルの端部が引き出される。なお、図4においては、ハウジング30,軸受部材100,ストッパプレート110のみが示されている。
ここで、モータ側端子部62aは、中空の略箱形状に形成され、その内部には、三相のコイルの端部にそれぞれかしめ固定された3つのメス型端子TM1,TM2,TM3が設けられている。なお、メス型端子TM1がU相のコイルに対応し、メス型端子TM2がV相のコイルに対応し、メス型端子TM3がW相のコイルに対応している。
図2に示すように、ステータ61の径方向内側には、所定の隙間(エアギャップ)を介してロータ63が回転自在に設けられ、当該ロータ63は、磁性体である鋼板を複数枚積層することで略円柱状に形成されている。そして、ロータ63の径方向外側には、略円筒形状に形成された永久磁石(図示せず)が装着されている。
このように、ブラシレスワイパモータ20は、ロータ63の表面に永久磁石を装着したSPM(Surface Permanent Magnet)構造のブラシレスモータを採用している。ただし、SPM構造のブラシレスモータに限らず、ロータ63に複数の永久磁石を埋め込んだIPM(Interior Permanent Magnet)構造のブラシレスモータを採用しても良い。また、略円筒形状に形成した1つの永久磁石に換えて、ロータ63の軸線と交差する方向の断面形状が略円弧形状に形成された複数の永久磁石を、ロータ63の周方向に沿って磁極が交互に並ぶように等間隔で配置したものを採用しても良い。また、永久磁石の極数は、ブラシレスワイパモータ20の仕様に応じて、2極あるいは4極以上等、任意に設定できる。
ロータ63の軸心には、回転軸64の基端側(図中左側)が固定されている。また、回転軸64の先端側(図中右側)には、転造加工等により形成されたウォーム71(詳細は図3を参照)が一体に設けられている。ここで、ウォーム71は、減速機構収容部31に収容されたウォームホイール72とともに、減速機構70を構成している。
図3および図4に示すように、回転軸64の軸方向に沿う略中間部分には、軸受部材(軸受)100が装着されている。軸受部材100は、内レース(内輪)101と、外レース(外輪)102と、内レース101と外レース102との間に設けられた複数の球(鋼球)103と、を備えている。つまり、軸受部材100は、内レース101と外レース102とが相対回転される玉軸受となっている。そして、内レース101は、回転軸64の軸方向に沿う略中間部分に、当該回転軸64をかしめること等により固定されている。すなわち、軸受部材100は、回転軸64の軸方向に移動不能となっている。
これに対し、外レース102は、減速機構収容部31の内部に設けられた軸受収容部33に装着されている。したがって、軸受部材100は、回転軸64を回転自在に支持するとともに、ハウジング30に対する回転軸64の軸方向への移動を規制している。よって、回転軸64の端部に設けるべき軸受部材を省略可能としている。これにより、ブラシレスワイパモータ20の回転軸64の軸方向に沿う寸法を詰めて、小型軽量化を実現している。
また、回転軸64の軸方向に沿う軸受部材100の近傍には、第1センサマグネットMG1が固定されている。第1センサマグネットMG1には、回転軸64の回転方向に沿って複数の磁極(図示せず)が設けられている。そして、第1センサマグネットMG1は回転軸64とともに回転され、これにより第1センサマグネットMG1の磁極が回転軸64の回転に伴って交互に出現する。そして、基板80(図8参照)の第1センサマグネットMG1との対向部分には、複数のホールIC(図示せず)が設けられている。これにより、各ホールICにより回転軸64の回転数や回転方向、回転位置等が検出される。
図2ないし図5に示すように、減速機構収容部31は、底壁31aと、当該底壁31aの周囲を取り囲むようにして設けられた側壁31bと、を備えている。より具体的には、側壁31bは、底壁31aから略直角に立ち上がるようにして設けられている。
減速機構収容部31の内部には、プラスチック等の樹脂材料よりなるウォームホイール72が回転自在に収容されている。ウォームホイール72の軸心には、出力軸73の基端側が固定され、出力軸73の先端側は底壁31aに設けられたボス部31cを介して、ハウジング30の外部に延出されている。すなわち、出力軸73の延在方向と回転軸64の延在方向とは、互いに直交している。そして、出力軸73の先端側には固定ワッシャWが装着され、これにより出力軸73は、ボス部31c(ハウジング30)に対して、その軸方向に固定されている。また、出力軸73の先端側には、リンク機構14(図1参照)が固定されている。
ウォームホイール72の外周部には、ギヤ歯72a(詳細図示せず)が形成され、このギヤ歯72aには、回転軸64に一体に設けられたウォーム71が噛み合わされている。ここで、ウォーム71およびウォームホイール72は減速機構70を形成しており、当該減速機構70は、回転軸64の回転を所定の回転数にまで減速して高トルク化し、高トルク化された回転力を出力軸73からリンク機構14に出力する。
また、図3に示すように、ウォームホイール72の軸心であって、かつ出力軸73側とは反対側には、第2センサマグネットMG2が固定されている。第2センサマグネットMG2には、出力軸73(図2参照)の回転方向に沿って複数の磁極(図示せず)が設けられている。これにより、第2センサマグネットMG2の磁極が出力軸73の回転に伴って交互に出現する。そして、基板80(図8参照)の第2センサマグネットMG2との対向部分には、1つのMRセンサ(図示せず)が設けられている。これにより、MRセンサにより出力軸73の回転方向や回転位置等が検出される。
図2に示すように、減速機構収容部31の底壁31aには、3つの取付脚31dが設けられている。これらの取付脚31dは、ボス部31cの周囲に分散して配置され、ボス部31cの突出方向と同じ方向(図中手前方向)に突出されている。そして、各取付脚31dは、3つの固定ボルト(図示せず)を介して、車両10側に固定された取付ブラケット(図示せず)に固定される。このように、各取付脚31dを底壁31aから略直角に立ち上げて設けているので、ハウジング30が出力軸73の軸方向と交差する方向に大型化されるのを抑制している。
ここで、ボス部31cの周囲には、複数の補強リブRBが放射状に設けられ、これにより底壁31aが補強されている。したがって、底壁31aの肉厚をより薄くすることが可能となり、これによっても、ブラシレスワイパモータ20の小型軽量化を実現している。
図3および図5に示すように、減速機構収容部31の側壁31bのうちの、モータ固定部32の軸方向一側が連結された部分は、側壁31bの他の部分に比して、その高さ寸法が最も大きくなっている。言い換えれば、減速機構収容部31のモータ固定部32が設けられる部分の深さ寸法は、減速機構収容部31の他の部分に比して、最も深い深さ寸法となっている。
そして、側壁31bのうちのモータ固定部32の軸方向一側が連結された部分には、断面が略円形に形成された第1貫通孔31eと、断面が略長方形形状に形成された第2貫通孔31fとが、出力軸73の軸方向(図5中上下方向)に並んで形成されている。したがって、これによっても、ハウジング30が、出力軸73の軸方向と交差する方向に大型化するのを抑制している。
第1貫通孔31eおよび第2貫通孔31fは、それぞれ、減速機構収容部31の内部と、モータ固定部32の内部とを連通している。第1貫通孔31eには、回転軸64が所定間隔を持って貫通され、第2貫通孔31fには、モータ側端子部62aががたつくこと無く貫通されている。ここで、第1開口部OPを介して、出力軸73を備えたウォームホイール72が、減速機構収容部31の内部に収容される。このとき、出力軸73の先端側をボス部31cに差し込むようにする。
図4に示すように、減速機構収容部31の底壁31aには、軸受収容部33が一体に設けられている。軸受収容部33は、回転軸64の軸方向と交差する方向(図中上下方向)に延在され、その基端側が底壁31aに固定されている。軸受収容部33の径方向内側には、段付穴33aが設けられ、この段付穴33aは、回転軸64の軸方向(図中左右方向)に開口されている。そして、段付穴33aの内部には、回転軸64の軸方向に沿うモータ固定部32側から、軸受部材100が収容される。より具体的には、段付穴33aの径方向内側に、軸受部材100の外レース102が嵌合されるとともに、段付穴33aの段差部33bに、外レース102が軸方向から突き当てられている。すなわち、軸受収容部33には、軸受部材100の外レース102が固定されている。
ここで、段付穴33aの近傍には、小径穴33cが形成されている。この小径穴33cは、段付穴33aの位置を基準として、回転軸64の軸方向に沿うモータ固定部32側とは反対側に配置されている。そして、小径穴33cは、ブラシレスワイパモータ20の組み立て時において、回転軸64に設けられたウォーム71や第1センサマグネットMG1の通過を許容するようになっている。なお、第1貫通孔31eにおいては、ブラシレスワイパモータ20の組み立て時において、回転軸64に設けられた軸受部材100の通過も許容するようになっている。これにより、ウォーム71,第1センサマグネットMG1および軸受部材100を備えた回転軸64を、当該回転軸64の軸方向に沿うモータ固定部32側から、減速機構収容部31の内部に容易に組み込めるようになっている。
図4および図5に示すように、軸受収容部33と、減速機構収容部31の側壁31bとの間には、回転軸64の軸方向から軸受収容部33と対向された一対の支持部34が設けられている。これらの支持部34は、ストッパプレート110の背面側(他側面側)を支持するもので、第1貫通孔31eを挟むようにして、回転軸64の軸方向と交差する方向(図5中左右方向)で、当該第1貫通孔31eの両側に配置されている。また、各支持部34は、回転軸64の軸方向と交差する方向(図5中上下方向)に延在されている。そして、各支持部34は、それぞれ側壁31bに一体に設けられるとともに、各支持部34の長手方向基端側は、減速機構収容部31の底壁31aにそれぞれ一体に設けられている。また、図4に示すように、各支持部34の長手方向先端側は、回転軸64の中心軸(回転中心)CEを越えて、第1貫通孔31eの第1開口部OP側(図中上側)の部分まで延在されている。
支持部34は、対向壁34aと傾斜壁34bとを備えている。対向壁34aは、支持部34の底壁31a寄りの部分に配置され、傾斜壁34bは、支持部34の第1開口部OP寄りの部分に配置されている。対向壁34aは、回転軸64の軸方向から軸受収容部33と対向され、底壁31aに対して垂直に立設されている。そして、この対向壁34aと、軸受部材100の外レース102との間に、図4に示すように、ストッパプレート110が差し込まれている。すなわち、ストッパプレート110は、軸受部材100の軸受収容部33からの脱落を防止している。
傾斜壁34bは、対向壁34aの長手方向先端側に設けられ、図4に示すように、対向壁34aの長手方向基端側と反対側に向かうに連れて徐々に軸受部材100との距離が長くなるように傾斜されている。言い換えれば、傾斜壁34bは、第1開口部OPから対向壁34aと外レース102との間へのストッパプレート110の差し込み作業を案内するテーパ面としての機能を備えている。
また、支持部34の長手方向に沿う対向壁34aと傾斜壁34bとの間には、角部34cが設けられている。角部34cは、対向壁34aと傾斜壁34bとの境界部分に設けられている。より具体的には、角部34cは、図4に示すように、回転軸64の中心軸CEよりも底壁31a寄り(図中下側)の部分に配置されている。
図6に示すように、プレート部材としてのストッパプレート110は、所定の厚みの鉄板等をプレス加工等することで所定形状に形成され、略U字形状に形成されたプレート本体111を備えている。プレート本体111の差し込み方向前方側(図中下側)には、回転軸64の通過を許容する切欠部111aが形成されている。ここで、切欠部111aの開口幅は、回転軸64の直径寸法よりも大きく設定されている。したがって、回転軸64は切欠部111aに触れること無く余裕を持って通過可能であり、ストッパプレート110の差し込み作業時において、回転軸64を傷付けることが無い。
プレート本体111には、その形状に倣って略U字形状に形成された補強部111bが設けられている。補強部111bは、ストッパプレート110をプレス成形する際に同時に形成され、プレート本体111の外レース102がある側(図中手前側)に突出されている。すなわち、補強部111bは、プレート本体111の外レース102がある側とは反対側(図中奥側)から見ると窪んでいる。このように、プレート本体111の略U字形状に倣うよう補強部111bを設けることで、プレート本体111の剛性を高めている。よって、ストッパプレート110の差し込み作業時において、当該ストッパプレート110の変形が確実に防止される。
プレート本体111の一側面(図中手前側の面)には、一対の突起部111cが設けられている(図中網掛け部分)。これらの突起部111cは、補強部111bの一部を、当該補強部111bよりも大きく突出させて形成されている。各突起部111cは、切欠部111aを挟むようにして、プレート本体111の幅方向両側に設けられている。そして、各突起部111cは、ブラシレスワイパモータ20を組み立てた状態で、図4および図6に示すように、外レース102と対向壁34aとの間に挟持されている。より具体的には、図7に示すように、各突起部111cは、ブラシレスワイパモータ20を組み立てた状態で、回転軸64の中心軸CEよりも底壁31a寄り(図中下側)の部分に配置されている。
また、図7に示すように、ブラシレスワイパモータ20を組み立てた状態で、各突起部111cは角部34cよりも、底壁31a寄りの部分に配置されている。具体的には、回転軸64の中心軸CEと角部34cとの距離L1に対して、回転軸64の中心軸CEと各突起部111cとの距離L2が、略2倍の距離となっている(L2≒2×L1)。これにより、ストッパプレート110の各突起部111cを、軸受部材100(外レース102)と対向壁34aとの間に、確実に配置されるようにしている。よって、ストッパプレート110は容易に外れることは無く、ストッパプレート110による軸受部材100の固定強度を十分に確保することができる。
ここで、図4に示すように、各突起部111cは、軸受部材100の底壁31a寄り(図中下側)の部分に当接されている。より具体的には、軸受部材100の外レース102は、軸受収容部33の長手方向基端側(図中下側)と各突起部111cとの間に配置されて挟持されている。このように、軸受収容部33の長手方向先端側(図中上側)よりも剛性が高い長手方向基端側において、軸受部材100を挟持することにより、ストッパプレート110による軸受部材100の固定強度を、より十分なものとしている。よって、軸受部材100の振れをより確実に抑えて、ブラシレスワイパモータ20の静粛性を向上させることができる。
また、図6に示すように、ストッパプレート110には、プレート本体111に対して略直角に折り曲げられた治具押圧部112が設けられている。この治具押圧部112は、ストッパプレート110の差し込み方向と交差する方向に延在され、治具押圧部112には、ストッパプレート110を差し込む時に用いる治具(図示せず)が当接するようになっている。なお、治具押圧部112は、各突起部111cの突出方向(図中手前側)と同じ方向に折り曲げられている。
減速機構収容部31の第1開口部OPは、図8に示すカバー部材40によって閉塞されている。ここで、カバー部材40は、減速機構収容部31に対して3つの固定ねじS2で固定されている。なお、減速機構収容部31とカバー部材40との間には、ゴムパッキン等の弾性シール(図示せず)が介在され、これにより、減速機構収容部31の内部への雨水等の進入が防止される。カバー部材40は、溶融したプラスチック材料を射出成形等することで有底状に形成され、その外郭形状は、図2および図3に示すように、減速機構収容部31の外郭形状と略同じ形状とされている。
図8に示すように、カバー部材40は、当該カバー部材40の底部を形成するカバー本体41を備えている。また、カバー本体41の周囲には、内側に弾性シールが装着されるシール装着部42が一体に設けられている。さらに、カバー部材40のシール装着部42には、車両10側の外部コネクタCN(図2参照)が接続されるコネクタ接続部43が一体に形成されている。
カバー本体41の内側には、3つのコネクタ側導電部材および3つのモータ側導電部材(何れも図示せず)がインサート成形により設けられている。これらの導電部材のうち、コネクタ側導電部材はコネクタ接続部43と基板80との間に設けられ、モータ側導電部材は基板80とモータ側端子部62aの各メス型端子TM1,TM2,TM3(図3参照)との間に設けられている。
また、カバー本体41の内側には、ブラシレスワイパモータ20を制御する基板80が装着されている。具体的には、基板80は、カバー本体41の内側に、複数の固定ねじ(図示せず)によって固定されている。そして、基板80の表面および裏面には、それぞれホールICやMRセンサ等の複数の電子部品EPが実装されている。
ここで、複数の電子部品EPには、ブラシレスワイパモータ20を統括的に制御するCPUや、U相,V相,W相でそれぞれ2つずつのFET素子等があり、CPUには、ホールICやMRセンサからのセンサ信号がそれぞれ入力される。そして、CPUは、これらのセンサ信号の入力に応じて、各FET素子をそれぞれ所定のタイミングでスイッチング動作させ、これにより、モータ60(図2参照)が所定方向に所定の回転数で回転駆動(制御)される。
図8に示すように、基板80は、基板カバー90によって覆われている。すなわち、基板80は、減速機構収容部31(図3参照)の内部で、カバー本体41と基板カバー90との間に配置される。基板カバー90は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形等することで、薄板状に形成されている。これにより、ウォーム71とウォームホイール72との間に塗布されたグリス(図示せず)が、基板80に飛散して付着することが防止される。
ここで、基板カバー90の略中央部分には、貫通穴91が形成されている。この貫通穴91は、第2センサマグネットMG2(図3参照)との対向部に配置され、これによりMRセンサの検出精度が低下するのを防止する。なお、グリスは、ウォーム71とウォームホイール72との間に塗布されるため、貫通穴91がある部分には到達されない。
次に、以上のように形成したブラシレスワイパモータ20の組み立て方法、特に、ストッパプレート110の減速機構収容部31への装着手順について、図面を用いて詳細に説明する。
まず、図9に示すように、ハウジング30を準備するとともに、第1センサマグネットMG1および軸受部材100が装着された回転軸64を準備する。次いで、回転軸64のウォーム71側(図中左側)を第1貫通孔31eに挿通させる。その後、回転軸64の第1貫通孔31eに対する挿通作業を継続して行い、ウォーム71および第1センサマグネットMG1を小径穴33cに通していく。これにより、軸受収容部33の段付穴33aに、軸受部材100の外レース102が嵌合される。
次に、ストッパプレート110を準備するとともに、当該ストッパプレート110の切欠部111a側を、第1開口部OPから回転軸64に臨ませる。このとき、プレート本体111の各突起部111c側を、軸受部材100に向けるようにする。そして、プレート本体111の差し込み方向に沿う先端側(治具押圧部112側とは反対側)を、軸受部材100と支持部34の傾斜壁34bとの間に差し込む。このとき、軸受部材100と傾斜壁34bの先端側との間の距離L3は、プレート本体111の先端側の厚み寸法の略4倍もあるため、容易に差し込むことができる。その後、ストッパプレート110に押圧力を加えること無く、図9に示す状態となる。具体的には、ストッパプレート110は、次の3つの支持ポイントP1,P2,P3で支持される。
すなわち、ストッパプレート110の各突起部111cが無い他側面側(図中右側)における、各突起部111cの丁度背面側が、支持部34の角部34cに支持される(支持ポイントP1)。また、ストッパプレート110の各突起部111cがある一側面側(図中左側)における、プレート本体111の差し込み方向前方側が、外レース102の底壁31a側(図中下側)の部分に支持される(支持ポイントP2)。さらに、ストッパプレート110の各突起部111cが、外レース102の中心軸CEよりも若干底壁31a側の部分に支持される(支持ポイントP3)。
その後、ストッパプレート110の治具押圧部112に治具(図示せず)を押し当てて、ストッパプレート110を図中矢印Mに示すように、底壁31aに向けて真っ直ぐに押圧する。すると、ストッパプレート110の各突起部111cが、外レース102と各支持部34の各対向壁34aとの間に圧入されていく。その後、治具を所定量押圧することで、最終的に各突起部111cが支持ポイントP4に移動する。これにより、図7に示すように、ストッパプレート110の減速機構収容部31への装着が完了し、回転軸64のハウジング30への組み付けが完了する。
ここで、本実施の形態に係るブラシレスワイパモータ20では、各突起部111cの外レース102と各対向壁34aとの間における圧入距離(押圧長さ)は、図9および図10に示すようにSD1となっている。この圧入距離SD1は、回転軸64の直径寸法の略1/3の長さとなっている。すなわち、本実施の形態では、各突起部111cの外レース102に対して擦られる長さが、従前に比して短くて済む。
また、外レース102は環状であるため、ストッパプレート110の差し込み方向と交差する方向にも、各突起部111cは外レース102に対して擦られる。具体的には、各突起部111cは外レース102に対して、図10の左右方向に擦れ幅W1で擦られる。この擦れ幅W1についても、ストッパプレート110の厚み以下程度であって、従前に比して小さくなっている。
ここで、比較例(従前の例)として、各支持部34に各傾斜壁34bを備えないものを、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した本発明と同様の機能を有する部分については同一の記号を付している。
図11に示すように、比較例においては、各支持部34には、各対向壁34aのみが設けられている。したがって、軸受部材100と対向壁34aの先端側との間の距離L4は、本発明における距離L3(図9参照)の略半分(L4≒L3/2)とされ、本発明に比してストッパプレート110の差し込み作業が難しくなっている。
さらに、ストッパプレート110の各突起部111cが、外レース102の中心軸CEから大分離れた第1開口部OP寄りの部分の支持ポイントP5で支持される。よって、ストッパプレート110の差し込み方向に沿う支持ポイントP5と支持ポイントP4(最終的な各突起部111cの移動ポイント)との距離が長くなっている。この距離は、比較例における圧入距離SD2であって、本発明における圧入距離SD1(図9参照)の略5倍となっている(SD2≒5×SD1)。つまり、本発明においては、比較例に比して、各突起部111cの外レース102に対する圧入距離を短くすることができる。
また、各突起部111cの外レース102に対する、図12の左右方向への擦れ幅W2についても、本発明における擦れ幅W1の略6倍となっている(W2≒6×W1)。すなわち、本発明においては、比較例に比して、各突起部111cの外レース102に対する擦れ幅についても短くすることができる。
さらには、比較例においては、図11の太破線部分に示すような擦れ部分SD3(ストッパプレート110の他側面側と対向壁34aとの接触部分)の長さについても、本発明に比して長くなっている。言い換えれば、本発明においては、ストッパプレート110の他側面側と対向壁34aとの接触部分(擦れ部分)を短くできる。したがって、図10に示す本発明のストッパプレート110の圧入荷重F1と、図12に示す比較例のストッパプレート110の圧入荷重F2とを比較すると、圧入荷重F1の方が圧入荷重F2よりも小さくて済む(F1<F2)。よって、本発明では、比較例に比して、製造エネルギーの低下を図ることができる。
以上詳述したように、本実施の形態に係るブラシレスワイパモータ20によれば、ストッパプレート110のプレート本体111の一側面に、軸受部材100の外レース102に当接される一対の突起部111cを設け、一対の対向壁34aの長手方向先端側に、当該対向壁34aの長手方向基端側とは反対側に向かうに連れて徐々に軸受部材100との距離が長くなる傾斜壁34bをそれぞれ設け、対向壁34aと傾斜壁34bとの間に角部34cを設け、各突起部111cおよび各角部34cを、回転軸64の中心軸CEよりも底壁31a寄りの部分に配置した。
これにより、ストッパプレート110の軸受部材100およびハウジング30に対する圧入距離SD1を短くすることができ、ひいてはストッパプレート110等の削れを抑制し、微小な変形に留めることができる。したがって、削れカスの発生に起因したブラシレスワイパモータ20の動作不良やモータ騒音の増大等を、確実に抑えることができる。
また、本実施の形態に係るブラシレスワイパモータ20によれば、各突起部111cが、軸受部材100と各対向壁34aとの間に挟持されているので、ブラシレスワイパモータ20の作動時等において、ストッパプレート110のがたつきを抑えることができる。よって、各突起部111cが、軸受部材100と各対向壁34aとの間から脱落するのを確実に防止しつつ、モータ騒音の増大をより抑えることができる。
さらに、本実施の形態に係るブラシレスワイパモータ20によれば、軸受部材100の外レース102が、軸受収容部33の長手方向基端側と各突起部111cとの間に挟持されているので、軸受収容部33の長手方向先端側よりも剛性が高い長手方向基端側で軸受部材100を支持でき、軸受部材100の固定強度を十分に確保できる。よって、これによっても、ブラシレスワイパモータ20の静粛性が向上される。
また、本実施の形態に係るブラシレスワイパモータ20によれば、軸受部材100は、内レース101,外レース102および複数の球103を備えた玉軸受であり、内レース101が回転軸64に固定され、外レース102が軸受収容部33と各突起部111cの間に配置されている。したがって、1つの軸受部材100により、回転軸64を回転自在に支持しつつ、回転軸64の軸方向への移動を規制することができる。
さらに、本実施の形態に係るブラシレスワイパモータ20によれば、回転軸64に、減速機構70を形成するウォーム71が設けられ、回転軸64は、軸受部材100により軸方向への移動が規制されている。したがって、ブラシレスワイパモータ20の作動時において、ウォームホイール72からの反力により軸方向へ移動しようとするウォーム71を、その軸方向に対して確実に移動不能にできる。よって、減速機構70を効率良く駆動させることができ、かつ回転軸64の正逆回転の切り換え時におけるモータ騒音の増大を抑えることができる。
また、本実施の形態に係るブラシレスワイパモータ20によれば、ハウジング30に、コイルが巻装されたステータ61が固定され、ステータ61の内側に、回転軸64および永久磁石を備えたロータ63が回転自在に設けられている。これにより、ブラシ付きのモータに比して、整流子(コンミテータ)を備えない分、回転軸64の軸方向への寸法を詰めて、より小型軽量化を図ることができる。特に、本実施の形態のようなブラシレスワイパモータ20では、ブラシ付きのモータに比して、ストッパプレート110と永久磁石を備えたロータ63とが近接配置されているので、ストッパプレート110の削れカスのロータ63への付着防止に有効である。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態では、ブラシレスワイパモータ20を、車両10のフロントウィンドシールド11を払拭するワイパ装置12の駆動源に用いた場合を示したが、本発明はこれに限らず、自動車等の車両のリヤワイパ装置や、鉄道車両や航空機等のワイパ装置の駆動源に用いることもできる。
また、上記実施の形態では、本発明のモータ装置として、小型軽量化に優れたブラシレスワイパモータ20であるものを示したが、本発明はこれに限らず、ブラシ付きのモータであっても構わない。
その他、上記実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記実施の形態に限定されない。
10 車両
11 フロントウィンドシールド
12 ワイパ装置
13 ワイパ部材
14 リンク機構
15 ワイパブレード
16 払拭範囲
20 ブラシレスワイパモータ(モータ装置)
30 ハウジング
31 減速機構収容部
31a 底壁
31b 側壁
31c ボス部
31d 取付脚
31e 第1貫通孔
31f 第2貫通孔
32 モータ固定部
32a フランジ部
33 軸受収容部
33a 段付穴
33b 段差部
33c 小径穴
34 支持部
34a 対向壁
34b 傾斜壁
34c 角部
40 カバー部材
41 カバー本体
42 シール装着部
43 コネクタ接続部
50 モータカバー
51 底部
52 カバーフランジ
60 モータ
61 ステータ
62 ターミナルホルダ
62a モータ側端子部
63 ロータ
64 回転軸
70 減速機構
71 ウォーム
72 ウォームホイール
72a ギヤ歯
73 出力軸
80 基板
90 基板カバー
91 貫通穴
100 軸受部材(軸受)
101 内レース(内輪)
102 外レース(外輪)
103 球(鋼球)
110 ストッパプレート(プレート部材)
111 プレート本体
111a 切欠部
111b 補強部
111c 突起部
112 治具押圧部
CE 中心軸(回転中心)
CN 外部コネクタ
EP 電子部品
F1,F2 圧入荷重
MG1 第1センサマグネット
MG2 第2センサマグネット
OP 第1開口部
P1〜P5 支持ポイント
RB 補強リブ
S1 締結ねじ
S2 固定ねじ
SD1,SD2 圧入距離
SD3 擦れ部分
TM1〜TM3 メス型端子
W 固定ワッシャ
W1,W2 擦れ幅

Claims (6)

  1. 回転軸を収容するハウジングを備えたモータ装置であって、
    前記回転軸に装着される軸受と、
    前記ハウジングの底壁に設けられ、前記回転軸の軸方向と交差する方向に延在され、前記回転軸の軸方向から前記軸受が収容される軸受収容部と、
    前記底壁に設けられ、前記回転軸の軸方向と交差する方向に延在され、前記回転軸の軸方向から前記軸受収容部と対向される対向壁と、
    前記軸受と前記対向壁との間に装着され、前記軸受の前記軸受収容部からの脱落を防止するプレート部材と、
    前記プレート部材の一側面に設けられ、前記軸受に当接される突起部と、
    前記対向壁の長手方向先端側に設けられ、前記対向壁の長手方向基端側とは反対側に向かうに連れて徐々に前記軸受との距離が長くなる傾斜壁と、
    前記対向壁と前記傾斜壁との間に設けられる角部と、
    を有し、
    前記突起部および前記角部が、前記回転軸の回転中心よりも前記底壁寄りの部分に配置されている、
    モータ装置。
  2. 請求項1記載のモータ装置において、
    前記突起部が、前記軸受と前記対向壁との間に挟持されている、
    モータ装置。
  3. 請求項1または2記載のモータ装置において、
    前記軸受が、前記軸受収容部の長手方向基端側と前記突起部との間に挟持されている、
    モータ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ装置において、
    前記軸受は、内輪,外輪および鋼球を備えた玉軸受であり、
    前記内輪が前記回転軸に固定され、
    前記外輪が前記軸受収容部と前記突起部との間に配置されている、
    モータ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ装置において、
    前記回転軸に、減速機構を形成するウォームが設けられ、
    前記回転軸は、前記軸受により軸方向への移動が規制されている、
    モータ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のモータ装置において、
    前記ハウジングに、コイルが巻装されたステータが固定され、
    前記ステータの内側に、前記回転軸および永久磁石を備えたロータが回転自在に設けられている、
    モータ装置。
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