JP6660512B1 - ハイブリッド推進船の運航方法及びハイブリッド推進船 - Google Patents

ハイブリッド推進船の運航方法及びハイブリッド推進船 Download PDF

Info

Publication number
JP6660512B1
JP6660512B1 JP2019513462A JP2019513462A JP6660512B1 JP 6660512 B1 JP6660512 B1 JP 6660512B1 JP 2019513462 A JP2019513462 A JP 2019513462A JP 2019513462 A JP2019513462 A JP 2019513462A JP 6660512 B1 JP6660512 B1 JP 6660512B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation speed
motor
propeller
main engine
slip clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019513462A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020144759A1 (ja
Inventor
拓郎 畑本
拓郎 畑本
信治 田代
信治 田代
遥太 原田
遥太 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Power Systems Co Ltd
Original Assignee
IHI Power Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Power Systems Co Ltd filed Critical IHI Power Systems Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP6660512B1 publication Critical patent/JP6660512B1/ja
Publication of JPWO2020144759A1 publication Critical patent/JPWO2020144759A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H21/00Use of propulsion power plant or units on vessels
    • B63H21/12Use of propulsion power plant or units on vessels the vessels being motor-driven
    • B63H21/14Use of propulsion power plant or units on vessels the vessels being motor-driven relating to internal-combustion engines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H21/00Use of propulsion power plant or units on vessels
    • B63H21/12Use of propulsion power plant or units on vessels the vessels being motor-driven
    • B63H21/17Use of propulsion power plant or units on vessels the vessels being motor-driven by electric motor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H21/00Use of propulsion power plant or units on vessels
    • B63H21/20Use of propulsion power plant or units on vessels the vessels being powered by combinations of different types of propulsion units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H21/00Use of propulsion power plant or units on vessels
    • B63H21/21Control means for engine or transmission, specially adapted for use on marine vessels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H23/00Transmitting power from propulsion power plant to propulsive elements
    • B63H23/02Transmitting power from propulsion power plant to propulsive elements with mechanical gearing
    • B63H23/10Transmitting power from propulsion power plant to propulsive elements with mechanical gearing for transmitting drive from more than one propulsion power unit
    • B63H23/12Transmitting power from propulsion power plant to propulsive elements with mechanical gearing for transmitting drive from more than one propulsion power unit allowing combined use of the propulsion power units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H23/00Transmitting power from propulsion power plant to propulsive elements
    • B63H23/30Transmitting power from propulsion power plant to propulsive elements characterised by use of clutches
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T70/00Maritime or waterways transport
    • Y02T70/50Measures to reduce greenhouse gas emissions related to the propulsion system
    • Y02T70/5218Less carbon-intensive fuels, e.g. natural gas, biofuels
    • Y02T70/5236Renewable or hybrid-electric solutions

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】小型のモータ20でプロペラ回転を滑らかに上昇させてモータ推進からハイブリッド推進へ安定的に切り換える。【解決手段】ハイブリッド推進船1は主機関5とモータ20とスリップクラッチ7とプロペラを有する。プロペラの回転速度は、モータ単独駆動で到達できる第1回転速度よりも、主機関のアイドル回転速度の駆動による第2回転速度の方が大きい。第1段階:クラッチを離脱してプロペラが第1回転速度以下となるようにモータ単独で駆動する。第2段階:クラッチをスリップさせつつ主機関の動力を伝達してプロペラを第2回転速度まで上昇させる。第3段階:クラッチ直結でプロペラが第2回転速度以上となるよう主機関単独又は主機関とモータの両方で駆動する。【選択図】図2

Description

本発明は、主機関とモータによってプロペラを駆動するハイブリッド推進船と、その運航方法に係り、特に小型のモータでありながらプロペラの回転速度を滑らかに上昇させてモータ推進からハイブリッド推進への切り換えを安定して行うことができるハイブリッド推進船及びその運航方法に関するものである。
船舶のなかでも、特に曳舟のような作業船を主たる対象として、主に省エネルギー・環境対策の見地から、主機関とモータの双方によって船舶を推進するハイブリッド推進が検討され、実用化されている。
下記特許文献1には、モータ推進とハイブリッド推進の切り替えが可能な舶用推進装置の発明が開示されている。この舶用推進装置では、モータ推進におけるモータジェネレータ20の回転速度と、ハイブリッド推進における主機関の回転速度は、増加率が相対的に大きいランプ関数で制御する。モータ推進からハイブリッド推進に切り替えるために、クラッチ7を嵌合させながらモータジェネレータ20の回転速度及び主機関の回転速度を同期させて上昇させる際には、モータジェネレータ20の回転速度及び主機関の回転速度を増加率が相対的に小さいランプ関数で制御する。この発明によれば、クラッチ嵌合動作中の切替え回転速度の上昇が緩やかになり、回転速度停滞が解消されて連続的で違和感のない動作モードの切り替えを行なえるという効果が得られる。
特開2013−132967号公報
上記特許文献1の図3には、同文献記載の舶用推進装置によるハイブリッド推進において、モータ推進領域とハイブリッド推進領域におけるプロペラ回転速度とプロペラ出力の関係が示されている。固定ピッチプロペラを用いた船舶では、プロペラを駆動するために必要となる出力は、おおよそプロペラの回転速度の三乗に比例するので、前記図3に示す特性は右上がりの三乗曲線で示され、一般に舶用三乗特性と呼ばれている。
上記特許文献1に開示されているような従来のハイブリッド推進船では、前記図3に示すように、主機関のアイドル回転速度に相当するプロペラ回転速度よりも大きい切替回転速度までモータ単独でプロペラを駆動し、主機関のアイドル回転速度よりも大きい切替回転速度でクラッチを嵌合して主機関の出力をプロペラに伝達し、主機関とモータの双方でプロペラを駆動するハイブリッド推進に移行している。このようにしてモータ推進とハイブリッド推進の切り替えを行うため、モータ及びこれに電力を供給する電源には、主機関のアイドル回転速度を上回る速度でプロペラを駆動できるレベルの容量が要求されることとなる。
一般に、ハイブリッド推進船では、周波数変換装置(慣用的にインバータという)を用いてモータの駆動及び制御を行うが、モータの出力が大きくなると、モータ及びインバータのサイズが大きくなり、設置スペースと設備費が増加するという問題が生じる。ハイブリッド推進方式の採用の適否を判断するに当たっては、主機関単独の推進方式に対するハイブリッド方式による燃料費の低減のメリットと、設備費(イニシャルコスト)の負担増というデメリットとの比較がなされるため、設備スペースだけでなく、設備費は技術の本質に関係する重要な問題となる。
また、船舶のハイブリッド推進の方式としては、ハイブリッドシステムの一部としてバッテリを採用し、余剰の電力を蓄えて必要時にモータの駆動に使用する手法がある。しかし、バッテリの寿命が有限であるという問題や、管理、スペース等の制約から、バッテリを採用せずに船内に設置された発電機関で駆動される発電機からの電力のみでモータの駆動を行うことに対して需要者の強い要望がある。この場合、船内の発電機によって船内の各種電力需要をまかなった上での残余分の電力で、インバータ及びモータを運転する必要があるため、インバータ及びモータの容量をより小さくしたいという課題が生じる。
本発明は、上述した従来の問題点を解決することを目的としており、小型のモータでありながらプロペラの回転速度を滑らかに上昇させてモータ推進からハイブリッド推進への切り換えを安定して行うことができるハイブリッド推進船及びその運航方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載されたハイブリッド推進船の運航方法は、
主機関と、モータと、その入力側に前記主機関が接続されたスリップクラッチと、前記スリップクラッチの出力側及び前記モータに接続されたプロペラとを有し、前記主機関と前記モータによって前記プロペラを駆動するハイブリッド推進船の運航方法であって、
前記モータ単独で前記プロペラを駆動した場合に到達可能なプロペラ回転速度を第1回転速度と称し、前記主機関がアイドル回転速度で前記プロペラを駆動した場合のプロペラ回転速度を第2回転速度と称する場合に、
前記第1回転速度<前記第2回転速度とし、
前記スリップクラッチが離脱した状態でプロペラ回転速度が前記第1回転速度以下となるように前記モータ単独で前記プロペラを駆動する第1ステップと、
前記スリップクラッチをスリップさせながら前記主機関の動力を伝達することによりプロペラ回転速度を前記第1回転速度を越えて前記第2回転速度まで上昇させる第2ステップと、
前記スリップクラッチが直結した状態でプロペラ回転速度が前記第2回転速度以上となるように前記主機関単独または前記主機関と前記モータの両方によって前記プロペラを駆動する第3ステップと、
を有することを特徴としている。
請求項2に記載されたハイブリッド推進船の運航方法は、請求項1に記載のハイブリッド推進船の運航方法において、
前記第1ステップでは、前記主機関をアイドル回転速度に制御した状態又は停止させた状態で前記モータの回転速度の制御を行い、
前記第2ステップでは、前記主機関をアイドル回転速度に制御した状態で前記スリップクラッチの動力伝達率の制御と前記モータのトルク制御を行い、
前記第3ステップでは、前記主機関の回転速度の制御と前記モータのトルク制御を行うことを特徴としている。
請求項3に記載されたハイブリッド推進船の運航方法は、請求項1又は2に記載のハイブリッド推進船の運航方法において、
前記ハイブリッド推進船は、発電機関と前記発電機関により駆動されて船内に電力を供給する発電機を備え、
前記モータを駆動する電力は、前記発電機から供給可能な電力以下であることを特徴としている。
請求項4に記載されたハイブリッド推進船は、
主機関と、モータと、その入力側に前記主機関が接続されたスリップクラッチと、前記スリップクラッチの出力側及び前記モータに接続されたプロペラと、前記プロペラの目標回転速度が設定される操船装置と、前記操船装置の設定に応じて前記スリップクラッチと前記主機関と前記モータの制御を行う制御装置と、
を備えたハイブリッド推進船であって、
前記モータ単独で前記プロペラを駆動した場合に到達可能なプロペラ回転速度を第1回転速度と称し、前記主機関がアイドル回転速度で前記プロペラを駆動した場合のプロペラ回転速度を第2回転速度と称する場合に、前記第1回転速度<前記第2回転速度であり、
前記制御装置は、プロペラ回転速度を前記目標回転速度に一致させるべく、
前記目標回転速度≦前記第1回転速度の場合は、前記スリップクラッチを離脱して前記モータの回転速度を制御し、
前記第1回転速度<前記目標回転速度<前記第2回転速度の場合は、前記モータのトルクを制御するとともに前記スリップクラッチの動力伝達率を制御し、
前記第2回転速度≦前記目標回転速度の場合は、前記モータのトルクを制御するとともに、前記スリップクラッチを直結して前記主機関の回転速度の制御を行うことを特徴としている。
なお、請求項4の発明における操船装置には、手動で操作する操作レバーの他、プログラムにより自動的に目標回転速度を設定する自動操縦装置等も含まれる。
なお、本願各請求項の発明におけるモータとは、少なくとも電力により駆動されて動力を発生する機能を備えた駆動源を意味するが、必要によりエネルギーの回生も可能な発電機としても機能するモータジェネレータも含む。また、主機関とは、ディーゼルエンジンに代表される内燃機関を意味する。
請求項1に係る発明によれば、まず、モータ単独でプロペラを駆動した場合に到達可能なプロペラ回転速度を、主機関がアイドル回転速度でプロペラを駆動した場合のプロペラ回転速度よりも低く設定したので、モータおよびこれに電力を供給するインバータを小型化、小容量化することができる。この場合、クラッチを離脱した状態でモータを駆動した場合の最大のプロペラ回転速度(第1回転速度)と、クラッチを直結した状態で主機関を駆動した場合の最小のプロペラ回転速度(第2回転速度)との間にはギャップが生じるので、このままではプロペラの回転速度を滑らかに上昇させることができない。そこで請求項1に係る発明によれば、さらに、クラッチとして、直結した状態と離脱した状態との間で動力伝達率の制御を行うことができるスリップクラッチを用いており、第1ステップではモータによってプロペラ回転速度を上限まで上昇させ、第2ステップではスリップクラッチをスリップさせながら主機関の出力をプロペラに伝達していき、第3ステップではスリップクラッチを直結して主機関の動力によりプロペラ回転速度を上昇させることができる。このように、モータ単独での駆動領域を低い回転速度に押さえ、かつスリップクラッチのスリップを利用して主機関の駆動力を伝達する過程を備えることで、モータおよびこれに電力を供給するインバータを小型化、小容量化しつつスムーズな回転速度の上昇が可能となる。
請求項2に係る発明によれば、モータの制御、主機関の回転速度の制御、およびスリップクラッチの動力伝達率の制御を各ステップごとに所定の条件で行うことにより、プロペラの回転速度の制御を切れ目なく連続的に行うことができる。なお、第2ステップでは、主機関はガバナによってアイドル回転速度またはそれに近い一定の回転速度となるように制御されるが、スリップクラッチの動力伝達率の増加に伴い、ガバナの働きによって燃料の供給量が増加され、主機関の発生する出力が増加する。また、第2ステップ、第3ステップでは、必要に応じて主機関をアシストするためにモータはトルク制御される。
請求項3に係る発明によれば、寿命に限界があるバッテリを採用することなく、発電機関により駆動されて船内に電力を供給する発電機からの電力のみでモータの駆動を行うという市場の要望に応じることができる。本発明におけるインバータ及びモータは小型化、小容量化されているので、船内に設けた発電機関及び発電機によって船内の各種電力需要をまかなった後の残余分の電力で運転することは十分に可能である。
請求項4に係る発明によれば、操船装置で設定したプロペラの目標回転速度の大きさに応じて制御内容の選択を行うことにより、プロペラの回転速度を目標回転速度に一致させることができる。なお、ここでいう「一致」とは厳密な一致ではなく、操船上で支障のない程度のレベルで目標回転速度に到達することを意味する。操船者がモータによる運航を望む場合には、操船装置によって目標回転速度を第1回転速度以下に設定すれば、スリップクラッチを離脱してモータのみによる運航が行われる。海上での船の運航においては、プロペラの実際の回転速度は一定ではなく、船の加速・減速の状態、波浪や海流の状態により変動し、一時的に第1回転速度を越える場合もあるが、この場合でもハイブリッド状態への移行は行われずにモータによる運航が継続される。操船装置によって目標回転速度を、第1回転速度を越え、第2回転速度未満となるように設定した場合には、モータをトルク制御するとともにスリップクラッチの動力伝達率を制御することで、第1回転速度と第2回転速度の間の領域においても、プロペラの回転速度を目標回転速度に一致させることができる。操船装置によって目標回転速度を第2回転速度以上に設定した場合には、スリップクラッチを直結させて主機関の回転速度の制御を行い、主機関を主としつつ、必要によりモータを補助的に用いる運航を行うことができる。
本願各請求項の発明におけるモータの制御手法には、モータの回転速度または発生トルクを積極的に制御する手法の他、モータの発生トルクをゼロにする制御も含むものとする。モータの発生トルクがゼロとなるように制御した場合、主機関がプロペラを回転させ、モータはこれに連れ廻りしている状態となる。この状態では、モータは主機関のアシストもしないが、主機関によるプロペラ駆動の妨げにもなっていない。
本発明の実施形態に係るハイブリッド推進船の全体構成において、特に制御システムの構成を示した制御系統図である。 本発明の実施形態に係るハイブリッド推進船を運航する際のプロペラ回転速度とプロペラ出力の関係である舶用三乗特性を示す図である。 本発明の実施形態に係るハイブリッド推進船を運航する際のプロペラの回転速度(縦軸)及びスリップクラッチの伝達率(縦軸)の時間(横軸)に対する変化の状態を示す図であって、部分(a)はモータの回転速度の上昇を示すグラフであり、部分(b)は主機関の回転速度の上昇を示すグラフであり、部分(c)はスリップクラッチの伝達率の変化を示すグラフである。
本実施形態のハイブリッド推進船1の構成及びその制御システムを図1に示す。
図1に示すように、実施形態のハイブリッド推進船1は、推進装置としてアジマススラスター17を備えている。アジマススラスター17は、動力を伝達する垂直軸(図示せず)を中心に水平なプロペラ軸(図示せず)及びプロペラ軸に取り付けられたプロペラPを旋回させて推進方向を設定する。アジマススラスター17は、プロペラPに連動する水平な入力軸及び変向ギア機構(図示せず)を収納したギアボックス4を備えている。このギアボックス4内にある入力軸の一端には、スリップクラッチ7及び動力計37を介して主機関5が連結されている。また、このギアボックス4内にある入力軸の他端には、モータジェネレータ20(モータ20とも称する。)が連結されている。プロペラPの駆動系と主機関5との間に設けられたスリップクラッチ7は、電子コントローラ50に制御される電磁弁51の作用により、直結した状態と離脱した状態との間で動力伝達率(以下、伝達率と称する。)を連続的に変化させることができるクラッチである。
図1に示すハイブリッド推進船1は、前述した主機関5の他に発電機関22を有しており、この発電機関22で発電機23を駆動して発電を行い、発電機23に接続された船内母線25を介して船内負荷24とモータジェネレータ20に必要な電力を供給する。モータ駆動用の電力は、発電機23に接続された船内母線25から、変圧器26を通じて双方向インバータ27へ導かれ、双方向インバータ27による回転速度制御又はトルク制御によってモータジェネレータ20をモータとして可変速制御する。
図1に示すように、双方向インバータ27には蓄電放電機構30が接続されており、発電機23からの交流を直流に変換して蓄電することができるとともに、モータジェネレータ20が発電機として働いた場合には、モータジェネレータ20から供給される交流を直流に変換して蓄電することもできる。蓄電放電機構30は、モータジェネレータ20をモータとして駆動する際に、発電機関22に駆動された発電機23からの供給に加えて電力をモータジェネレータ20に供給することができるが、何らかの事情で発電機23からの給電が期待できない場合には単独で電力をモータジェネレータ20に供給することもできる。また図1中に示すように蓄電放電機構30は停泊時の陸電受電時にも充電ができる。なお、蓄電放電機構30は必ずしも必要ではなく、これを設けない場合には、モータジェネレータ20および双方向インバータ27の容量は、発電機関22および発電機23で供給可能な電力以下とする。また、モータジェネレータ20が発電した電力は船内負荷24にて消費するものとし、消費しきれない場合には抵抗器を設けておき、消費しきれない余剰の電力を抵抗器によって熱として放出すればよい。
このように、ハイブリッド推進船1は、駆動源としては主機関5とモータジェネレータ20を有し、電源としては発電機関22及び発電機23並びに蓄電放電機構30を備えており、仮に主機関5もしくは発電機関22のどちらかに不具合があって運転できない場合であっても、運転できる方の機関を利用して支障なく運航することができる。
図1に示すように、ハイブリッド推進船1には、プロペラPの目標回転速度を操船者が手動で設定できる操船装置としての操作レバー35と、操作レバー35の設定に応じてスリップクラッチ7と主機関5とモータジェネレータ20の制御を行う制御装置としてのコントローラ40が設けられている。
コントローラ40は、操船者が操作する操作レバー35から送られる操作レバー指令信号と、主機関5の負荷トルク情報及びガバナ回転速度情報と、モータジェネレータ20のM/G負荷情報及びM/G回転速度情報と、スリップクラッチ7の伝達率を示すクラッチ状態信号等を常時取得している。コントローラ40は、これらの情報に基づいて判断した結果に応じて各機器に制御信号を送り、プロペラ回転速度に応じて、主機関5、モータジェネレータ20、スリップクラッチ7の制御を行う。すなわち、コントローラ40によれば、モータジェネレータ20のみによる推進(モータ推進領域)と、スリップクラッチ7の伝達率を制御しながら行う主機関5とモータジェネレータ20による推進(スリップ領域)と、主機関5の出力に対し必要に応じてモータジェネレータ20のアシストを加えて行うハイブリッド推進(ハイブリッド領域)の何れかの推進形態(制御領域)によって、プロペラ回転速度に対応した運航を行うことができる。
操作レバー指令信号は、操船者がプロペラPの目標回転速度を指示するために操作レバー35を操作することにより出力される。主機関5の回転速度情報としては、主機関5に設けられたガバナ36からのガバナ回転速度情報が使用できる。主機関5の負荷情報としては、主機関5に設けられたガバナ36からのガバナラック位置情報又は主機関5とスリップクラッチ7の間に設けられた動力計37が出力する負荷トルク情報を使用することができる。負荷情報としては、上に例示した2種類の情報のうち、少なくとも1種類があればよく、また主機関5の負荷を示す情報であれば、これ以外の情報でもよい。モータジェネレータ20の負荷情報としては、双方向インバータ27が出力するM/G負荷情報が使用でき、モータジェネレータ20の回転速度情報としては、双方向インバータ27が出力するM/G回転速度情報が使用できる。スリップクラッチ7から送られるクラッチ状態信号は、スリップクラッチ7を作動させる油圧系統の油圧に基づいて、離脱状態(伝達率0%)から嵌合状態(伝達率100%)に至るスリップクラッチ7の伝達率を連続的に示す信号である。
コントローラ40は、操作レバー指令信号を始めとする前記各信号乃至情報を基に演算・判断を行い、その結果から、以下に説明する各種制御信号をハイブリッド推進船1の各部に適切なタイミングで出力する。まず、コントローラ40は、モータジェネレータ20の制御モードを速度制御モード又はトルク制御モードに設定する電動機制御モード切替信号と、選択された制御モードでモータジェネレータ20を駆動するためのインバータ指令信号を、双方向インバータ27へ出力する。また、コントローラ40は、主機関5の回転速度を指令するためのガバナ速度指令信号を主機関5のガバナ36に出力する。また、コントローラ40は、入力された操作レバー指令信号に対応した回転速度指令をモータジェネレータ20及び主機関5に与える際、プロペラ回転速度に対応した3つの制御領域、すなわちモータ推進領域、スリップ領域及びハイブリッド領域の何れの状態にあるかに応じてランプ関数を切り替える制御を行う。また、コントローラ40は、プロペラ回転速度に対応したランプ関数の切り替え制御に伴って、離脱状態(伝達率0%)から嵌合状態(伝達率100%)までスリップクラッチ7の伝達率を変化させるクラッチ制御信号を電子コントローラ50に与える。電子コントローラ50は、スリップクラッチ7を作動させる油圧系統の電磁弁51を制御してスリップクラッチ7の伝達率を連続的に変化させる制御を行なう。
運航時のプロペラ回転速度に対応した3つの推進形態(制御領域)におけるコントローラ40の制御動作について図2及び図3を参照して説明する。
図2は、運航時におけるハイブリッド推進船1のプロペラ回転速度(横軸)とプロペラ出力(縦軸)の関係を示している。図2に示すように、ハイブリッド推進船1の運航方法では、プロペラPの回転速度の範囲を、第1回転速度及び第2回転速度と称する2つの基準値を境界として、モータ推進領域、スリップ領域、ハイブリッド領域の3つの領域に分けている。ここで、第1回転速度は、モータジェネレータ20のみでプロペラPを駆動した場合に到達可能なプロペラ回転速度であり、例えば毎分120回転とする。第2回転速度は、主機関5がアイドル回転速度でプロペラPを駆動した場合のプロペラ回転速度であり、例えば毎分146回転とする。このように、本実施形態のハイブリッド推進船1では、モータジェネレータ20に要求されるモータとしての性能は、主機関5のアイドル回転速度に到達するのに要求される性能よりも低くてよく、上記例示の回転速度で言えば毎分26回転だけ小さくてよい。従って、モータにより到達可能なプロペラ回転速度が、主機関がアイドル回転速度のときのプロペラ回転速度よりも大きい従来(前述した特許文献1の図3参照)に比べれば、本実施形態のハイブリッド推進船1ではモータジェネレータ20及び双方向インバータ27を小型化、小容量化できる。
図3は、本実施形態のハイブリッド推進船1を運航する際のプロペラの回転速度(部分(a)に示すグラフ及び部分(b)に示すグラフの縦軸)及びスリップクラッチの伝達率(部分(c)に示すグラフの縦軸)が、時間(横軸)に対して変化する状態を示す図である。なお、部分(a)及び部分(b)のグラフの縦軸はプロペラPの回転速度を示すとともに、プロペラPに連結されている意味においてギア比による差は生じるもののモータ20と主機関5の回転速度も示している。すなわち、図3の部分(a)はモータジェネレータ20の回転速度の上昇を示しており、部分(b)は主機関5の回転速度の上昇を示している。また部分(c)はスリップクラッチ7の伝達率の変化を示している。
本実施形態のハイブリッド推進船1の運航方法を、以上説明した図2及び図3に示す領域ごとに説明する。
(1)モータ推進領域(プロペラ回転速度≦第1回転速度の場合)
モータ20のみでプロペラPを駆動する。
図3の部分(c)に示すようにスリップクラッチ7を離脱状態(伝達率0)とし、図3の部分(b)に示すように主機関5はアイドル回転速度で駆動もしくは停止とする。モータ20はギヤを介してプロペラPに直結されており、モータ20が単独でプロペラPを駆動する。図3の部分(a)に示すように、このときモータ20はランプ関数Aにより制御される。本実施形態では、ランプ関数Aは増加率が相対的に大きいランプ関数となっている。操作レバー35で設定されるプロペラの目標回転速度がこの領域にある場合には、モータ20の回転速度の制御によりプロペラPの回転速度は目標回転速度に到達する。
(2)スリップ領域(第1回転速度<プロペラ回転速度<第2回転速度の場合)
モータ20と主機関5でプロペラPを駆動する。
図3の部分(b)に示すように一定のアイドル回転速度で駆動される主機関5は、図3の部分(c)に示すように伝達率を制御されるスリップクラッチ7によって、プロペラPへの動力伝達量が変化するように制御される。この領域では、主機関5からの動力をベースロードとするが、プロペラPに負荷がかかり主機関5が過負荷状態になるとモータ20がトルク制御によりアシストを行う。この領域において、スリップクラッチ7が直結(伝達率100%)となるまで、主機関5はアイドル回転速度のままスリップクラッチ7の伝達率の制御を行い、図3の部分(a)に示すようにモータ20はランプ関数Bでトルク制御を行う。本実施形態では、ランプ関数Bは増加率が相対的に小さいランプ関数となっている。操作レバー35で設定されるプロペラPの目標回転速度がこの範囲にある場合には、スリップクラッチ7の伝達率の制御を行い、アイドル回転速度で駆動される主機関5を必要に応じてモータ20のトルク制御でアシストすることにより、目標回転速度に到達する。この場合において、プロペラPの当初の回転速度が0(またはこれに近い速度)の状態で操作レバー35による目標回転速度の設定を行った場合には、ステップを追って、最初に上記「(1)モータ推進領域」に記載の回転速度の制御を行い、プロペラPが第一回転速度に到達したら上記「(2)スリップ領域」に記載の回転速度の制御を行うことが好適である。また所望により上記「(1)モータ推進領域」に記載のステップは省略して最初から上記「(2)スリップ領域」の制御を行っても良い。
(3)ハイブリッド推進領域(第2回転速度≦プロペラ回転速度の場合)
モータ20と主機関5でプロペラPを駆動する。
図3の部分(c)に示すように、スリップクラッチ7を直結(伝達率100%)として主機関5の動力をプロペラPに伝達し、図3の部分(a)及び(b)に示すように主機関5及びモータ20は共にランプ関数Aで制御する。この領域において、主機関5とモータ20は同期運転し、主機関をベースロードとして過負荷となった部分についてはモータ20でアシストする。操作レバー35で設定されるプロペラPの目標回転速度がこの範囲にある場合には、ガバナ36により主機関5の回転速度を制御し、さらにモータ20のトルク制御によるアシストを必要に応じて行い、目標回転速度に到達する。この場合において、プロペラPの当初の回転速度が0(またはこれに近い速度)の状態で操作レバー35による目標回転速度の設定を行った場合には、ステップを追って、最初に上記「(1)モータ推進領域」に記載の回転速度の制御を行い、プロペラPが第1回転速度に到達したら上記「(2)スリップ領域」に記載の回転速度の制御を行い、プロペラPが第2回転速度に到達したら上記「(3)ハイブリッド推進領域」の回転速度の制御を行うことが好適である。また所望により上記「(1)モータ推進領域」に記載のステップを省略して最初から上記「(2)スリップ領域」の制御を行い次いで「(3)ハイブリッド推進領域」の制御を行っても良い。
本実施形態のハイブリッド推進船1の諸元を一例として示す。
[諸元]
主機関出力 1471kW×2
モータ出力 147kW×2
主機関定格時のプロペラ回転速度 274 min -1
主機関アイドル回転速度時のプロペラ回転速度 146min -1
駆動源移行時のプロペラ回転速度 120min -1(モータ回転速度330min-1)
発電機出力 435kW×1
主機関のみ駆動時の最大航行速度 14.7 ノット
ハイブリッド駆動時の最大航行速度 15.0 ノット
モータのみ駆動時の最大航行速度 8.0 ノット
比較例のハイブリッド推進船の諸元を一例として示す。この比較例のハイブリッド推進船は、特許文献1に開示された舶用推進装置を有するハイブリッド推進船であり、その主機関とモータの出力の合計、主機関定格時のプロペラ回転速度、主機関アイドル回転速度時のプロペラ回転速度は、本実施形態のハイブリッド推進船1と同一である。
[諸元]
主機関出力 1324kW×2
モータ出力 294kW×2
主機関定格時のプロペラ回転速度 274 min -1
主機関アイドル回転速度時のプロペラ回転速度 146min -1
駆動源移行時のプロペラ回転速度 164min -1(モータ回転速度450min-1)
発電機出力 875kW×1
主機関のみ駆動時の最大航行速度 14.5 ノット
ハイブリッド駆動時の最大航行速度 15.0 ノット
モータのみ駆動時の最大航行速度 10.6 ノット
本実施形態のハイブリッド推進船1によれば、モータ推進領域の後、モータから主機関5へ駆動源が移行していくスリップ領域が始まるのは、主機関5のアイドル回転速度によるプロペラ回転速度 146min -1よりも小さいプロペラ回転速度 120min -1からであり、プロペラ回転速度が 146min -1に至るとハイブリッド推進領域に入る。
比較例のハイブリッド推進船によれば、モータ推進によって主機関5のアイドル回転速度によるプロペラ回転速度 146min -1が達成された後にクラッチを嵌合し、その後、より大きいプロペラ回転速度 164min -1においてモータから主機関5への駆動源移行が完了し、ハイブリッド推進領域に入る。
このように、本実施形態のハイブリッド推進船1によれば、主機関5のアイドル回転速度によるプロペラ回転速度よりも小さい回転速度までをモータ推進領域とし、その後はスリップクラッチによる制御で主機関のアイドル回転速度によるプロペラ回転速度まで上昇させ、モータ推進領域とハイブリッド領域を滑らかに連続させている。また、出力147kW×2のモータ、出力435kW×1の発電機によって、モータのみ駆動時の最大航行速度は8.0ノットである。
これに対し、比較例のハイブリッド推進船によれば、出力294kW×2のモータ、出力875kW×1の発電機によって、モータのみ駆動時の最大航行速度は10.6ノットである。
本実施形態のハイブリッド推進船1によれば、比較例のハイブリッド推進船に比べ、モータ、インバータ及び発電機の容量が小さくなるため、設備スペース、設備費及び維持管理費を大きく減少させることができる。
以上説明した本実施形態から理解されるように、本発明のハイブリッド推進船及びその運航方法によれば、モータ単独でプロペラを駆動した場合に到達可能なプロペラ回転速度を、主機関がアイドル回転速度でプロペラを駆動した場合のプロペラ回転速度よりも低く設定したので、モータおよびこれに電力を供給するインバータ及び発電機等を小型化、小容量化することができる。この場合、クラッチを離脱した状態でモータを駆動した場合の最大のプロペラ回転速度(第1回転速度)と、クラッチを直結した状態で主機関を駆動した場合の最小のプロペラ回転速度(第2回転速度)との間にはギャップが生じるが、クラッチとしては伝達率の制御を行うことができるスリップクラッチを用いているので、第1ステップではモータによってプロペラ回転速度を上限まで上昇させ、第2ステップではスリップクラッチをスリップさせながら主機関の出力をプロペラに伝達していき、第3ステップではスリップクラッチを直結して主機関で駆動が可能な回転速度までプロペラ回転速度を上昇させることができる。このようにスリップクラッチのスリップを利用して主機関の駆動力を伝達する過程を設けたため、小型のモータを用いたにも係わらず円滑な回転速度の上昇が可能となった。
1…ハイブリッド推進船
5…主機関
7…スリップクラッチ
17…アジマススラスター
20…モータとしてのモータジェネレータ
22…発電機関
23…発電機
35…操船装置としての操作レバー
40…制御装置としてのコントローラ
P…プロペラ

Claims (4)

  1. 主機関と、モータと、その入力側に前記主機関が接続されたスリップクラッチと、前記スリップクラッチの出力側及び前記モータに接続されたプロペラとを有し、前記主機関と前記モータによって前記プロペラを駆動するハイブリッド推進船の運航方法であって、
    前記モータ単独で前記プロペラを駆動した場合に到達可能なプロペラ回転速度を第1回転速度と称し、前記主機関がアイドル回転速度で前記プロペラを駆動した場合のプロペラ回転速度を第2回転速度と称する場合に、
    前記第1回転速度<前記第2回転速度とし、
    前記スリップクラッチが離脱した状態でプロペラ回転速度が前記第1回転速度以下となるように前記モータ単独で前記プロペラを駆動する第1ステップと、
    前記スリップクラッチをスリップさせながら前記主機関の動力を伝達することによりプロペラ回転速度を前記第1回転速度を越えて前記第2回転速度まで上昇させる第2ステップと、
    前記スリップクラッチが直結した状態でプロペラ回転速度が前記第2回転速度以上となるように前記主機関単独または前記主機関と前記モータの両方によって前記プロペラを駆動する第3ステップと、
    を有するハイブリッド推進船の運航方法。
  2. 前記第1ステップでは、前記主機関をアイドル回転速度に制御した状態又は停止させた状態で前記モータの回転速度の制御を行い、
    前記第2ステップでは、前記主機関をアイドル回転速度に制御した状態で前記スリップクラッチの動力伝達率の制御と前記モータのトルク制御を行い、
    前記第3ステップでは、前記主機関の回転速度の制御と前記モータのトルク制御を行う、
    請求項1に記載のハイブリッド推進船の運航方法。
  3. 前記ハイブリッド推進船は、発電機関と前記発電機関により駆動されて船内に電力を供給する発電機を備え、
    前記モータを駆動する電力は、前記発電機から供給可能な電力以下である、
    請求項1又は2に記載のハイブリッド推進船の運航方法。
  4. 主機関と、モータと、その入力側に前記主機関が接続されたスリップクラッチと、前記スリップクラッチの出力側及び前記モータに接続されたプロペラと、前記プロペラの目標回転速度が設定される操船装置と、前記操船装置の設定に応じて前記スリップクラッチと前記主機関と前記モータの制御を行う制御装置と、
    を備えたハイブリッド推進船であって、
    前記モータ単独で前記プロペラを駆動した場合に到達可能なプロペラ回転速度を第1回転速度と称し、前記主機関がアイドル回転速度で前記プロペラを駆動した場合のプロペラ回転速度を第2回転速度と称する場合に、前記第1回転速度<前記第2回転速度であり、
    前記制御装置は、プロペラ回転速度を前記目標回転速度に一致させるべく、
    前記目標回転速度≦前記第1回転速度の場合は、前記スリップクラッチを離脱して前記モータの回転速度を制御し、
    前記第1回転速度<前記目標回転速度<前記第2回転速度の場合は、前記モータのトルクを制御するとともに前記スリップクラッチの動力伝達率を制御し、
    前記第2回転速度≦前記目標回転速度の場合は、前記モータのトルクを制御するとともに、前記スリップクラッチを直結して前記主機関の回転速度の制御を行う、ハイブリッド推進船。
JP2019513462A 2019-01-09 2019-01-09 ハイブリッド推進船の運航方法及びハイブリッド推進船 Active JP6660512B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/000309 WO2020144759A1 (ja) 2019-01-09 2019-01-09 ハイブリッド推進船の運航方法及びハイブリッド推進船

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6660512B1 true JP6660512B1 (ja) 2020-03-11
JPWO2020144759A1 JPWO2020144759A1 (ja) 2021-02-18

Family

ID=69998030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019513462A Active JP6660512B1 (ja) 2019-01-09 2019-01-09 ハイブリッド推進船の運航方法及びハイブリッド推進船

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6660512B1 (ja)
CN (1) CN113272221B (ja)
WO (1) WO2020144759A1 (ja)

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05246386A (ja) * 1992-03-04 1993-09-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 舶用複合式推進制御装置
JP4102220B2 (ja) * 2003-02-25 2008-06-18 ヤンマー株式会社 ハイブリッドシステム
JP2012025250A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Nanshin Zosensho:Kk 船舶用ハイブリッド推進装置
KR101258941B1 (ko) * 2010-12-01 2013-04-29 삼성중공업 주식회사 하이브리드 추진장치를 구비하는 선박
US8795008B2 (en) * 2011-04-06 2014-08-05 Twin Disc, Inc. Two-into-two or one hybrid power device for a marine vehicle
JP5711108B2 (ja) * 2011-12-26 2015-04-30 新潟原動機株式会社 舶用推進装置
JP5853335B2 (ja) * 2012-02-13 2016-02-09 新潟原動機株式会社 舶用推進装置の制御装置
JP5972626B2 (ja) * 2012-03-27 2016-08-17 株式会社日立ニコトランスミッション ハイブリッド推進装置及びシステム
JP5461679B1 (ja) * 2012-09-25 2014-04-02 ダイハツディーゼル株式会社 船舶用電気推進装置
JP5996695B2 (ja) * 2015-03-02 2016-09-21 新潟原動機株式会社 舶用推進装置
JP6475582B2 (ja) * 2015-07-03 2019-02-27 ヤンマー株式会社 減速逆転機及びこれを備えた船舶
SG11201607427VA (en) * 2015-09-29 2017-05-30 Niigata Power Systems Co Ltd Ship propulsion method and ship propulsion device
CN107922042B (zh) * 2016-02-29 2019-07-05 新泻原动机株式会社 船舶推进方法和船舶推进装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN113272221B (zh) 2023-06-20
WO2020144759A1 (ja) 2020-07-16
JPWO2020144759A1 (ja) 2021-02-18
CN113272221A (zh) 2021-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5711108B2 (ja) 舶用推進装置
JP5107987B2 (ja) 舶用推進装置
JP5996695B2 (ja) 舶用推進装置
CN104859827A (zh) 基于轴带电机与柴油机并车推进的船舶柴电混合动力装置
KR20100024452A (ko) 선박 하이브리드 구동 시스템을 작동하기 위한 방법 및 장치
JP2014177189A (ja) 船舶
JP3911517B2 (ja) ハイブリッドシステム
US11753130B2 (en) Marine hybrid system and control method for marine hybrid system
JP4102220B2 (ja) ハイブリッドシステム
JP2004257294A (ja) ハイブリッドシステム
JP6660512B1 (ja) ハイブリッド推進船の運航方法及びハイブリッド推進船
US10189552B2 (en) Ship propulsion method and ship propulsion device
JP5877916B2 (ja) 舶用推進装置
US11459077B2 (en) Marine power supply system and method for power control in marine propulsion system
US20220073179A1 (en) Marine propulsion system and marine power supply system
JP3873032B2 (ja) ハイブリッドシステム
CN111017180A (zh) 船舶混合推进方法及***
JPS5842238Y2 (ja) 船用発電装置
CN114906309B (zh) 船舶混合动力***及船舶
US20240199184A1 (en) Control device for battery of marine vessel, control method therefor, and marine vessel
JP2008030749A (ja) 船舶の発電及び推進システム
JPS6217356Y2 (ja)
JP2004257293A (ja) ハイブリッドシステム
KR20230059552A (ko) 선박의 하이브리드 발전 및 추진 시스템 및 방법
CN116215825A (zh) 水面无人艇混合动力串联式推进***及切换控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6660512

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250