JP6660290B2 - コード材を縫着可能な刺繍ミシン - Google Patents

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Description

本発明は、被加工物にコード材を縫着することが可能な刺繍ミシンに関する。
装飾用コード材を被加工物に縫着する方法には、コード材をループ状態にして被加工物に縫い付けるループ縫いと、コード材を被加工物上に沿わせて張り付けるように縫い付けるコード縫いとがある。従来、ループ縫いやコード縫いを行う際はそれぞれ専用の案内装置を装着する必要があった。このため、これらの縫いを一方から他方に変更するには、上記案内装置の着脱作業が必要であり、作業効率が悪かった。このような不具合を解消するために、特許文献1にあるように、ループ縫いとコード縫いに兼用できる案内装置の提案がなされている。
特許文献1の案内装置は、ミシンヘッドフレームの端部に取り付けられるように構成されており、ミシンヘッドフレームに備わる複数の針棒のうち、該案内装置が取り付けられた端部に位置する1つの針棒を使って、コード材を縫着するように構成される。この案内装置は、ループ縫いに際して、針棒の下降時には、案内装置に備わるループホルダが下降することでコード材のループを形成し、針棒の上昇時に、コイルバネの付勢力によりループホルダが上昇してコード材を解放するようになっている。ループ縫いにおけるループの高さは、昇降軸の上端に螺着された調整ボルトの高さを変更することで調整する。また、コード縫いに際しては、ループホルダに替えてコードホルダを取り付け、コイルバネの付勢力よりコードホルダ先端のコード押えがコードを被縫着材上に保持するようになっている。
しかし、特許文献1の案内装置は、その案内装置自体が複雑なメカ機構を有している。従って、特許文献1の技術では、かかる複雑なメカ機構を有する案内装置を、ミシンに装着する必要がある、という不都合がある。また、特許文献1の案内装置は、ミシンヘッドフレームの片端に取り付けるように構成されているので、コード材の縫着に使用できる針棒は、案内装置を取り付けた端部に位置する1つの針棒に限られる。この従来の構造では、案内装置は、左右両端に1つずつの計2つまでしかミシンヘッドフレームに取り付けることができず、その結果、最大でも2種類のコード材までしか縫着することができなかった。また、ループ縫いの高さを変更するには、調整ボルトを回すというメカ的調整操作が必要であり、その調整に手間がかかる。
特開2004‐308082号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、簡単な構成でコード材のコード縫い及びループ縫いを選択的に行うことができるようにした、刺繍ミシンを提供することを目的とする。
本発明に係る刺繍ミシンは、縫い針が装着される複数の針棒を横並びに収納した針棒ケースと、ここで、前記針棒ケースは、それぞれが前記複数の針棒の各々に対応して各針棒の後方に設けられた複数の昇降部材を更に収納してなり、かつ、選択されたいずれか1つの前記針棒及びそれに対応する前記昇降部材を所定の稼動位置に選択的に位置させるために横方向にスライド可能であり、前記稼動位置に位置された1つの前記針棒に係合して該針棒を昇降駆動するための第1駆動源と、前記稼動位置に位置された1つの前記昇降部材に係合して該昇降部材を昇降駆動するための第2駆動源と、複数のコード案内体であって、それぞれが前記複数の昇降部材の各々の下端に取り付けられ、かつ、各コード案内体は、被縫着材を押えるための押え部と、縫い針の通過を許し且つ該被縫着材上にコード材を案内するために前記押え部の底部に設けられた導出孔とを備える前記コード案内体と、個別のコード材供給源から繰り出された各コード材を前記複数のコード案内体の各々に導くように構成された複数のコード材供給路とを備え、前記第2駆動源により前記昇降部材の昇降ストロークをゼロ又はゼロ以外のストローク長に制御し、且つ、この昇降ストロークを縫い動作に同期して行うことを特徴とする。
針棒を駆動する第1駆動源とは別の第2駆動源により昇降駆動される昇降部材に、コード案内体を取り付ける構成により、第2駆動源により昇降部材を昇降駆動することで、針棒の昇降駆動とは独立して、コード案内体を昇降駆動することができる。従って、第2駆動源を制御して、このコード案内体の昇降ストロークを変更するだけで、コード材のループ縫い及びコード縫いを選択的に行うことが可能となる。具体的には、昇降部材の昇降ストローク長をゼロにすることにより、コード材を被縫着材上に沿って貼り付けるように縫着する「コード縫い」を行うことができ、その一方、昇降部材をゼロよりも大きいストローク長で昇降ストロークさせることにより、コード材をループ状にして被縫着材に縫着する「ループ縫い」を行うことができる。ループ縫いにおいて、ループ高さは、昇降部材のストローク長に略比例する。従って、昇降部材の昇降ストローク長を変更するだけで、メカ的な調整を行うことなく、縫着されるコード材のループ高さを調整することができる。
数の昇降部材の何れにもコード案内体を取り付けることができるので、複数の針棒のそれぞれを用いて、コード材のコード縫い又はループ縫いを行うことが可能である。従って、針棒の数だけ、多種類のコード材を縫着することができる。
一実施形態において、前記コード案内体は、前記昇降部材に着脱可能に取り付けられるものであり、前記昇降部材は、その先端に、前記コード案内体と布押え体の一方を取り替え可能に取り付けるように構成されていてよい。これにより、針棒を昇降駆動する第1駆動源とは別に昇降部材を昇降駆動する第2駆動源を備えた通常の刺繍ミシンにおいて、既存の布押え体に替えてコード案内体を取り付けるだけの簡単な構成で、コード材のコード縫い及びループ縫いを選択的に行うことができるようになる。
ード案内体は、取り付けられた前記昇降部材に対応する前記針棒の下方位置に配置される押え部と、前記押え部の底部に設けられ、前記被縫着材上に前記コード材を案内するとともに、前記縫い針が挿通される導出孔と、前記導出孔へ前記コード材を案内するための導入孔とを備えるので、通常の刺繍縫いで用いる布押え体としての機能性も有する。
本発明によれば、簡単な構成でコード材のコード縫い及びループ縫いを選択的に行うことができるようにした、刺繍ミシンを提供することができる、という優れた効果を奏する。
本発明の一実施例に係る多頭刺繍ミシンの刺繍ヘッドの正面図。 図1の刺繍ミシンの右側面図。 図1の刺繍ミシンの一部の縦断面図。 図1の針棒周りの拡大斜視図。 図3のA矢視図。 図1の刺繍ミシンにおけるコード材の供給路の一部の斜視図。 図1の刺繍ミシンにおけるコード材の縫い方を説明するための説明図であって、(a)はコード縫い、(b)はループ縫いをそれぞれ説明する図。 コード縫いを説明するための説明図。 ループ縫いを説明するための説明図。 (a)〜(d)はループ縫いのサンプル柄を示す図。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
図1は、多頭刺繍ミシンの1つの刺繍ヘッド4の正面図である。本体フレーム1の正面に取り付けられたミシンアーム2の前面に、針棒ケース5が左右方向のスライド自由に支持されている。針棒ケース5には、複数(図では6本)の針棒3が昇降自由に支持されている。各針棒3は、軸方向が上下方向(垂直方向)に延びるように配置されており、それぞれの下端には針止め11によって縫い針12が取り付けられている。
針棒ケース5にはスライド軸8が貫設されており、スライド軸8をモータ駆動によりスライドさせることにより、針棒ケース5は左右方向にスライドする。針棒ケース5のスライド位置に応じて、6本の針棒3の何れかが稼働位置に位置される。これにより、稼働させる針棒3が選択される。稼動位置に選択された針棒3の下方に対応して、周知の釜が備えられている。この釜はミシンテーブル10の下方に配置されており、釜の上方を針板13が覆う。針板13には、該選択された針棒3の縫い針12が挿通可能な針孔が設けられている。
ミシンアーム2には主軸6が貫装されており、主軸モータ(第1駆動源)60(図3参照)により主軸6を回転させると、その回転により、ミシンアーム2内の図示しないカム機構等を介して、針棒駆動体7(図3参照)が昇降する。稼働位置に選択された針棒3は、針棒駆動体7にキャッチされて、針棒駆動体7の昇降運動によって、その軸方向に沿って昇降駆動される。稼働位置に選択された針棒3(その先端の縫い針12)が昇降することで、周知の縫い動作が行われる。
図4に示すように、針棒ケース5には、各針棒3の後方にそれぞれ昇降棒15(昇降部材)が支持されている。昇降棒15は、針棒3と同様に、その軸方向が上下方向(垂直方向)に延びるように配置される。この昇降棒15は、図3に示すように、ミシンアーム2に設けられたモータ16(第2駆動源)により駆動される。すなわち、モータ16には、図示しないリンク機構が連繋されており、モータ16を往復回転駆動すると、ミシンアーム2に昇降自由に支持された布押え駆動体17が、該リンク機構を介して昇降する。そして、針棒ケース5に備わる複数の昇降棒15のうち、稼動位置に選択された針棒3に対応する昇降棒15が、布押え駆動体17にキャッチされ、該布押え駆動体17の昇降運動によって、その軸方向に沿って昇降駆動される。
複数の昇降棒15それぞれの下端には、周知の布押え体18、又は、本発明に係るコード案内体20が装着される。布押え体18は通常の刺繍縫いを行う際に使用するものである。一方、コード案内体20はコード材27を縫い付ける際に、被縫着材上に該コード材27を案内するために使用するものである。
コード案内体20は、図4に示すように、昇降棒15の下端部に取り付けられた取付部材21に、ネジ22により着脱可能に取り付けられている。コード案内体20は、針棒3の下方位置に配置されるカップ状の押え部20aを備える。この押え部20aの底部には、コード材27を被縫着材上に案内する導出孔20bが形成されており、該押え部20aの後方壁部には、コード材27を導出孔20bへ案内する導入孔20cが形成されている。導出孔20bは、コード材27の縫着時に縫い針12が通る孔でもある。
一方、通常の布押え体18は、図1に示す通り、昇降棒15の下端部に取り付けられた取付部材(図示せず)にネジ24によって着脱可能に取り付けられる。なお、布押え体18を昇降棒15に取り付けるための取付部材は、コード案内体20を昇降棒15に取り付ける取付部材21とは形状が若干異なる。
すなわち、本実施例の刺繍ミシンは、針棒ケース5に備わる複数の昇降棒15全てに布押え体18を設ける構成ではなく、該複数の昇降棒15のうち、コード材27の縫着に使用する任意の針棒3に対応する昇降棒15に対して、布押え体18に替えてコード案内体20を取り付ける構成となっている。
また、図1に示すように、針棒ケース5の上部には、上糸に所定のテンションを与えるための調整台14が配置される。また、針棒ケース5には周知の天秤19が針棒3の本数と同じ数だけ揺動自由に支持されている。
次に、コード材27の供給路について説明する。図2に示す通り、刺繍ミシン本体の両脚部の後部に、コード材27を巻回した糸駒25を支承する支承板26が差し渡されており、この支承板26上に1又は複数の糸駒25が保持される。この糸駒25から繰り出して上方に引き上げたコード材27を前方に偏向するための偏向バー28が、ミシンテーブル10に固定されたステイ30によって支持されている。
図3に示すように、偏向バー28には、複数の糸駒25から繰り出したコード材27が重なり合うのを防止するための整列部材32が取り付けてある。整列部材32は、ステンレスなどの線材を屈曲して形成される。偏向バー28の前方には、各刺繍ヘッド4毎に複数の調子皿31が、本体フレーム1の後面の筐体に取り付けられたステイ33によって支持されている。調子皿31は、コード材27にテンションを付与する。ステイ33には、各調子皿31の近傍に吊り下げ体35が固定されており、吊り下げ体35の先端と中間部にはコード材27を通すループが形成されている。針棒ケース5の下端部には、各針棒3の後方に対応して、コード材27を通すガイド孔36が設けてある。
次に、コード材27の縫着時に、コード材27を縫い位置に供給する供給手順を説明する。作業者は、支承板26上の糸駒25から繰り出したコード材27を、該糸駒25の上方の整列部材32に下から通して偏向バー28に掛け、該偏向バー28の前方の調子皿31に通した後、吊り下げ体35に設けられた2つのループに通し、当該コード材27の縫着に使用する針棒3に対応するガイド孔36に通す。
作業者は、図4に示すように、コード材27をガイド孔36に通した後、そのコード材27を、該ガイド孔36に対応する針棒3の針止め11に形成された糸孔11aに上から通し、次いで、該針棒3に対応する昇降棒15の取付部材21に設けられた糸掛け21aに上から通す。そして、作業者は、該糸掛け21aに通したコード材27を、コード案内体20の導入孔20cに通すことでカップ状の押え部20a内に導き、該カップ状の押え部20aの底面の導出孔20bから外に引き出す。これにより、コード材27は針棒3の下方位置に案内される。
刺繍ミシンは、コード材27を被刺繍布s(被縫着材)に縫着する際、対応する昇降棒15の昇降ストロークを変更するだけで、コード材27のコード縫い及びループ縫いを選択的に行うことができるように構成される。図7(a)は、コード材27を被刺繍布s上に沿って貼り付けるように縫着する「コード縫い」の様子を示し、図7(b)は、コード材27をループ状にして被刺繍布s上に縫着する「ループ縫い」の様子を示す。なお、図7(a),(b)において、縫い糸(上糸、下糸)は図示を省略している。
図7(a)に示すコード縫いを行う場合、図8に示すように、対応する針棒3(図8には不図示)の縫い動作に関わらず、コード案内体20をストロークさせずに(すなわち昇降棒15のストロークをゼロにして)、コード案内体20を下死点に位置させる。コード案内体20が下死点に位置した状態でコード材27は、コード案内体20の押え部20aの底面により被刺繍布s上に押さえ付けられる。そして、該押え部20aの底面によりコード材27を被刺繍布s上に押さえ付けたまま、該縫い動作によるコード材27の縫いを進める。これにより、コード材27は、被刺繍布s上に沿って貼り付くように被刺繍布sに縫着される。
一方、図7(b)に示すループ縫いを行う場合、図9に示すように、対応する針棒3(図9には不図示)の縫い動作の1ストローク毎に同期して、コード案内体20を下死点から所定の高さの間でストロークさせつつ、該縫い動作によるコード材27の縫いを進める。すなわち、コード案内体20が下死点位置に下がった状態では、コード材27は、押え部20aの底面にて被刺繍布s上に押さえ付けられており、この状態で針棒3の縫い動作により被刺繍布sに縫い付けられる。次いで、コード案内体20が所定の高さまで上がった後に下死点位置まで下がることで、コード材27は、該所定の高さ往復分に相当する長さだけ、余計に被刺繍布s上に繰り出される。この余分に繰り出されたコード材27により「ループ」が形成される。図9は、コード案内体20が所定の高さまで上がった状態を示している。そして、コード案内体20が再び下死点位置に下がった状態で、コード材27が被刺繍布sに縫い付けられる。この動きを繰り返すことで、図7(b)に示すようなループ縫いが行われる。なお、図7(b)では、ループが被刺繍布s上に立ちあがるように描かれているが、この図はループ縫いの概念を示すためのものであり、実際には、ループ縫いを重ねることでコード材27の形成するループは縫い倒されてしまう。本明細書において「ループ高さ」とは、概念としては図7(b)に示すような被刺繍布s上に立ちあがる1つのループの高さであるが、実際は、被刺繍布s上に繰り出された1つのループの長さに相当する。
ループの高さは、コード案内体20のストローク長に対応する。つまり、コード案内体20のストローク長を大きくすると、これに略比例してループ高さが大きくなる。コード案内体20のストローク長を変えることで、ループ高さを変えることができる。
図10は、ループ高さに応じた縫い柄の違いを説明する図であり、一例として、コード案内体20のストローク長6ミリメートル(図10(d))、11ミリメートル(図10(c))、15ミリメートル(図10(b))及び21ミリメートル(図10(a))で、それぞれコード材27をループ縫いした時のサンプル柄を示す。これら柄は所定ステッチ長のランニングステッチを螺旋状に走らせたものである。図10に明らかな通り、コード案内体20のストローク長を大きくするほど、1ループ分のコード材27の縫い付け毎に繰り出されるコード材27の長さが大きくなるため、ループ高さが大きくなり、ループ高さが大きいほど、縫い上がりが嵩高なものとなるので、立体感がかもし出される。
作業者は、図示外の操作パネルから設定を変更するだけで、コード案内体20のストローク長(昇降棒15の昇降ストローク)を変更できる。図示外の操作パネルでの設定に従い、図示外の制御装置がモータ16の往復駆動量を制御して、コード案内体20のストローク長を制御する。コード案内体20のストローク長は、適宜のストローク範囲(例えば0〜25ミリメートルの範囲)内で適宜の変更幅(例えば0.1ミリメートル)毎に設定できる。コード案内体20のストローク長は、縫いを開始する前に、コード材27の縫着に使用する針棒3毎に予め設定できる。また、縫いの途中で一旦刺繍ミシンを止めて、使用中の針棒3に対応するコード案内体20のストローク長をその場で変更することもできる。
従って、作業者は、メカ的調整操作を行うことなく簡単に、コード案内体20のストローク長を変更し、それにより、コード縫い及びループ縫いの選択と、ループ縫いを行う場合のループ高さの変更とを行うことができる。
また、コード縫い及びループ縫いの選択は、モータ16の制御によるコード案内体20のストローク長の変更のみにより実現するので、コード縫い及びループ縫い兼用のコード案内体20であってもメカ的構造は極めてシンプルである。したがって、簡単な構成でコード材27のコード縫い及びループ縫いを選択的に行うことができるようにした、刺繍ミシンを提供することができる。
本実施例の刺繍ミシンによれば、針棒3に対応する昇降棒15毎にコード案内体20を取り付ける構造であるため、1つの針棒ケース5に備わる複数の針棒3毎に、それぞれ個別のコード材27をコード縫い又はループ縫いにより縫着できる。例えば図1において、右端の針棒から順に針棒3a、3b、3c、3d、3e、3fとすると、3本の針棒3a、3c、3eに対応する3本の昇降棒15にコード案内体20が取り付けられており、3本の針棒3b、3d及び3fに対応する3つの昇降棒15に布押え体18が取り付けられている。この場合、3本の針棒3a、3c、3e毎に、素材、色、太さ等が異なる3種類のコード材27を、コード縫い又はループ縫いの何れかで、且つ、ループ縫いの場合はループ高さを設定して、縫着することが可能である。針棒ケース5に備わる6本全ての昇降棒15にコード案内体20を装着すれば、素材、色、太さ等が異なる最大6種類のコード材27を、縫着可能である。
なお、昇降棒15にコード案内体20を装着した状態で、その昇降棒15に対応する針棒3を用いて通常の刺繍縫いを行うことも可能である。この場合、コード案内体20の押え部20aの底面により被刺繍布を押えることにより、コード案内体20を通常の布押え体18と同等に機能させる。従って、専らコード材27のコード縫い又はループ縫いを行う場合には、全ての針棒3に対応してコード案内体20が装着されていても、通常の刺繍縫いを行うことに問題ない。ただし、被刺繍布の厚さや刺繍態様によっては、コード案内体20を布押え体として代用する構成では、刺繍縫いの実行に支障が出る場合がある。そのような場合には、通常の刺繍縫いを行う針棒3に対応するコード案内体20を通常の布押え体18に変更すればよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、コード案内体20を昇降棒15に取り付ける構造は、上記実施例の構造に限定されない。また、昇降棒15は、棒状に限らず軸方向に昇降する昇降部材であればよい。

Claims (7)

  1. 縫い針が装着される複数の針棒を横並びに収納した針棒ケースと、ここで、前記針棒ケースは、それぞれが前記複数の針棒の各々に対応して各針棒の後方に設けられた複数の昇降部材を更に収納してなり、かつ、選択されたいずれか1つの前記針棒及びそれに対応する前記昇降部材を所定の稼動位置に選択的に位置させるために横方向にスライド可能であり、
    前記稼動位置に位置された1つの前記針棒に係合して該針棒を昇降駆動するための第1駆動源と、
    前記稼動位置に位置された1つの前記昇降部材に係合して該昇降部材を昇降駆動するための第2駆動源と、
    複数のコード案内体であって、それぞれが前記複数の昇降部材の各々の下端に取り付けられ、かつ、各コード案内体は、被縫着材を押えるための押え部と、縫い針の通過を許し且つ該被縫着材上にコード材を案内するために前記押え部の底部に設けられた導出孔とを備える前記コード案内体と、
    個別のコード材供給源から繰り出された各コード材を前記複数のコード案内体の各々に導くように構成された複数のコード材供給路と
    を備え
    前記第2駆動源により前記昇降部材の昇降ストロークをゼロ又はゼロ以外のストローク長に制御し、且つ、この昇降ストロークを縫い動作に同期して行うことを特徴とする刺繍ミシン。
  2. 前記各コード案内体は、対応する前記昇降部材に着脱可能に取り付けられるものであり、前記昇降部材は、その先端に、前記コード案内体と布押え体の一方を取り替え可能に取り付けるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の刺繍ミシン。
  3. 前記第2駆動源による前記昇降部材の昇降ストローク長を変更することにより、前記コード案内体により案内された前記コード材の縫着様式を変更することを特徴とする請求項1又はに記載の刺繍ミシン。
  4. 前記昇降部材の昇降ストローク長をゼロにすることにより、前記コード材を前記被縫着材上に沿って貼り付けるように縫着し、他方、前記昇降部材をゼロよりも大きいストローク長で昇降ストロークさせることにより、前記コード材をループ状にして前記被縫着材上に縫着すること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の刺繍ミシン。
  5. 1つの縫い柄の縫い途中で、前記昇降部材の昇降ストローク長を変更することにより、該1つの縫い柄の途中で前記コード材の縫着様式が変化するようにしたこと
    を特徴とする請求項3又は4に記載の刺繍ミシン。
  6. 前記各コード案内体は、更に、前記導出孔へ前記コード材を案内するための導入孔
    を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の刺繍ミシン。
  7. それぞれ3以上の前記針棒、前記昇降部材、前記コード案内体が設けられている、請求項1乃至6の何れかに記載の刺繍ミシン。
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